JP2011094910A - 吸収式冷凍機 - Google Patents

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修司 石崎
Takahiro Kobayashi
崇浩 小林
Tetsuya Tokuda
徹哉 徳田
Tsunehito Momose
恒仁 百瀬
Jun Kudo
惇 工藤
Atsushi Ebisawa
篤 海老澤
Akira Hatayama
朗 畑山
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Abstract

【課題】部分負荷性能を向上した吸収式冷凍機を提供する。
【解決手段】高温再生器1及び低温再生器2を備え、これら高温再生器1と低温再生器2とに稀液を分岐して流す吸収式冷凍機100において、高温再生器1と低温再生器2とに稀液を分配する配管20Dに分配弁41を設け、高温再生器1及び/又は低温再生器2の圧力を検出し、圧力の変化に応じて分配弁41の開度比率を変更し、高温再生器1及び低温再生器2に流れる稀液の量を所定量に維持する制御器60を備えた構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸収器からの稀液を高温再生器と低温再生器とに分岐する吸収式冷凍機に関する。
従来、高温再生器、低温再生器、凝縮器、蒸発器、及び吸収器を配管接続して吸収液及び冷媒の循環サイクルを形成した吸収式冷凍機が知られている(例えば、特許文献1参照)。この吸収式冷凍機では、蒸発器内で冷媒とブラインとの熱交換を行い、このブラインを熱負荷(例えば空気調和装置)に循環供給することにより、冷房運転時に発生した冷熱を室内空調に利用している。また、この吸収式冷凍機では、熱負荷の負荷が小さい場合には、負荷を設計値(100%)より下げた部分負荷運転を行う。
特開2009−85446号公報
ところで、冷媒が吸収液に吸収された稀釈吸収液(以下、稀液と言う。)を吸収器から高温再生器と低温再生器とに分配する吸収式冷凍機においては、高温再生器へとつながる配管、低温再生器へとつながる配管の一方に、例えばオリフィス板やダンパ等の抵抗を設けることにより、高温再生器及び低温再生器に流れる稀液の比率が設定される。この吸収式冷凍機において、部分負荷時には、高温再生器に投入される入熱量が減少するので、高温再生器の圧力低下に比べ、低温再生器の圧力が大きく低下する。
ここで、抵抗は、冷房運転時の負荷が設計値の時(100%負荷時)を基準にして設けられているため、部分負荷時には、低温再生器の圧力が大きく低下することにより、低温再生器に流れる稀液の量が多くなり、その結果、高温再生器と低温再生器とに分配される稀液の比率のバランスが崩れて、部分負荷性能が低下してしまうおそれがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、部分負荷性能を向上した吸収式冷凍機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、高温再生器及び低温再生器を備え、これら高温再生器と低温再生器とに稀液を分岐して流す吸収式冷凍機において、前記高温再生器と前記低温再生器とに稀液を分配する配管に分配弁を設け、前記高温再生器及び/又は前記低温再生器の圧力を検出し、前記圧力の変化に応じて前記分配弁の開度比率を変更し、前記高温再生器及び前記低温再生器に流れる稀液の量を所定量に維持する制御器を備えたことを特徴とする。
上記構成において、吸収器の稀液を前記高温再生器及び前記低温再生器に循環させる吸収液ポンプを備え、前記制御器は、前記吸収液ポンプの運転周波数の変化に応じて分配弁の開度比率を変更し、前記高温再生器及び前記低温再生器に流れる稀液の量を所定量に維持してもよい。
上記構成において、前記制御器は、前記高温再生器の温度を検出し、前記温度の変化に応じて分配弁の開度比率を変更し、前記高温再生器及び前記低温再生器に流れる稀液の量を所定量に維持してもよい。
上記構成において、前記制御器は、前記高温再生器の濃液濃度を検出し、前記濃度の変化に応じて分配弁の開度比率を変更し、前記高温再生器及び前記低温再生器に流れる稀液の量を所定量に維持してもよい。
上記構成において、前記制御器は、前記低温再生器の濃液濃度を検出し、前記濃度の変化に応じて分配弁の開度比率を変更し、前記高温再生器及び前記低温再生器に流れる稀液の量を所定量に維持してもよい。
上記構成において、前記高温再生器から前記吸収器につながる配管に流量を調整する流量調整手段を設け、前記流量調整手段は、前記高温再生器及び/又は前記低温再生器の圧力の変化に応じて制御されてもよい。
本発明によれば、前記高温再生器と前記低温再生器とに稀液を分配する配管に分配弁を設け、前記高温再生器及び/又は前記低温再生器の圧力を検出し、前記圧力の変化に応じて前記分配弁の開度比率を変更し、前記高温再生器及び前記低温再生器に流れる稀液の量を所定量に維持する制御器を備えたため、再生器の圧力が変化しても、高温再生器と低温再生器とに分配される稀液の比率が維持されるので、部分負荷性能を向上できる。
本発明の第一の実施の形態に係る吸収式冷凍機を示す回路図である。 第1吸収液ポンプの運転周波数と稀液分配弁及び流量調整弁の開度との関係を示す図である。 第二の実施の形態に係る高温再生器の温度と稀液分配弁及び流量調整弁の開度との関係を示す図である。 第三の実施の形態に係る吸収式冷凍機を示す回路図である。 第三の実施形態に係る高温再生器の濃液濃度と稀液分配弁及び流量調整弁の開度との関係を示す図である。
<第一の実施の形態>
以下、図面を参照して本発明の第一の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第一の実施の形態に係る吸収式冷凍機を示す回路図である。
吸収式冷凍機100は、例えば、冷媒に水、吸収液に臭化リチウム(LiBr)溶液を用いた二重効用吸収式冷凍機である。この吸収式冷凍機100は、高温再生器1、低温再生器2、凝縮器3、蒸発器4、吸収器5、高温熱交換器6、低温熱交換器7、及び冷媒ドレン熱回収器9等が配管接続され、吸収液及び冷媒の循環サイクルが構成されている。
高温再生器1には、第1吸収液ポンプ(吸収液ポンプ)8により、稀液を吸収器5から導く稀液管20が接続されている。この稀液管20は、第1稀液管20Aと第2稀液管20Bとに分岐され、第1稀液管20Aは低温熱交換器7内を通過し、第2稀液管20Bは冷媒ドレン熱回収器9内を通過している。第1稀液管20A及び第2稀液管20Bは再度合流して稀液管20となり、稀液管20は、さらに第3稀液管20Cと第4稀液管(配管)20Dとに分岐している。第3稀液管20Cは高温再生器1に接続され、第4稀液管20Dは低温再生器2に接続されている。
高温再生器1内には、第1吸収液ポンプ8によって吸収器5から稀液管20を介して導かれた稀液が収容されており、この稀液の液面を検知する液面検知器1Aが設けられている。この稀液は、例えば都市ガスを燃料とするバーナ10によって加熱されるようになっている。バーナ10は、燃料に点火する点火器10Aと、燃料量を制御して入熱量を可変にする燃料制御弁10Bとを備えて構成されている。高温再生器1には、排ガスを排気する排気管11が設けられている。また、高温再生器1には、稀液が加熱されることで生じた冷媒蒸気を凝縮器3へと導く冷媒蒸気管21と、冷媒蒸気が分離されて濃度が高くなった濃縮吸収液(以下、濃液と言う。)を吸収器5へと導く吸収液管22とが接続されている。冷媒蒸気管21は、第1冷媒蒸気管21Aと第2冷媒蒸気管21Bとに分岐され、第1冷媒蒸気管21Aは、低温再生器2を伝熱管として経由し、低温再生器2の下流に冷媒ドレン熱回収器9を備え、凝縮器3に接続されている。第2冷媒蒸気管21Bは、開閉弁31を備え、吸収器5に接続されている。吸収液管22は、第1吸収液管(配管)22Aと第2吸収液管22Bとに分岐され、第1吸収液管22Aには高温熱交換器6が設けられ、第2吸収液管22Bは開閉弁32を備え、吸収器5に接続されている。
低温再生器2には、第1冷媒蒸気管21Aを流通する冷媒蒸気によって稀液が加熱されることで生じた冷媒蒸気を凝縮器3へと流入させるエリミネータ12が仕切壁の上部に設けられている。また、低温再生器2には、冷媒蒸気が分離された濃液を吸収器5へと導く吸収液管23が接続されている。この吸収液管23と、高温再生器1に接続された第1吸収液管22Aとは、合流して吸収液管24となる。この吸収液管24は、途中、第1吸収液管24Aと第2吸収液管24Bとに分岐している。第1吸収液管24Aには、高温再生器1及び低温再生器2の下部に貯留された濃液を吸収液管24へ流通させる第2吸収液ポンプ13と、吸収器5から流出して高温再生器1へと戻る稀液の一部を加熱する低温熱交換器7とが設けられている。吸収液管24は、吸収器5内の上部に設けられた散布器5Aに接続されている。
凝縮器3には、この凝縮器3の下部から蒸発器4へ、途中にU字部を備えた冷媒管25が接続され、重力の作用により冷媒管25を介して流下する凝縮器3内の液冷媒が蒸発器4内に流入するようになっている。また、凝縮器3内には、冷却水が流通する冷却水管26が伝熱管として配置されている。
蒸発器4には、凝縮器3から流入した冷媒が溜まる冷媒溜まり4Bが形成され、この冷媒溜まり4Bから上部に設けられた散布器4Aへと液冷媒を循環させる冷媒ポンプ14を備えた冷媒管27が接続されている。蒸発器4内には、冷温水管28が伝熱管として配置され、この冷温水管28を介して、ブライン(例えば、冷水又は温水)が図示しない熱負荷(例えば空気調和装置)に循環供給される。冷温水管28と冷却水管26とは、開閉弁33が設けられた接続管29によって接続されている。
蒸発器4及び吸収器5の内部は高真空に保持されている。蒸発器4と吸収器5との間は仕切壁15Aで仕切られており、仕切壁15Aの上部には、蒸発器4において散布器4Aから冷温水管28に散布されて蒸発した冷媒蒸気が吸収器5へと流入するエリミネータ15Bが設けられている。
吸収器5の下部には、蒸発器4からの冷媒蒸気が散布器5Aから散布された濃液に吸収された稀液が溜まる稀液溜まり5Bが形成されている。この稀液溜まり5Bには、冷媒管27から分岐して開閉弁34が設けられた分岐管30と、上記稀液管20とが接続されている。吸収器5内には、冷却水が流通する冷却水管26が伝熱管として配置されている。この冷却水管26は、この吸収器5内を経由して上記凝縮器3内を経由するように配設されている。
吸収式冷凍機100には、冷温水管28の蒸発器4出口側に設けられて冷温水出口温度を検出する温度センサ51と、高温再生器1に設けられて高温再生器1の温度を検出する温度センサ52とが設けられている。
さらに、吸収式冷凍機100には、吸収式冷凍機100の制御を行う制御装置(制御器)60が設けられている。制御装置60は、液面検知器1Aにより検出される高温再生器1における吸収液の液面の高さ、温度センサ51,52により検出されるブライン及び吸収液の温度等を取得する。そして、制御装置60は、取得した値に基づいて、点火器10Aの点火制御、燃料制御弁10Bの開閉及び開度制御、第1吸収液ポンプ8、第2吸収液ポンプ13及び冷媒ポンプ14の運転/停止制御等を実行する。
吸収式冷凍機100は、制御装置60の制御により、冷温水管28から冷水を取り出す冷房運転が実行される。冷房運転時には、冷温水管28を介して熱負荷に循環供給されるブライン(例えば冷水)の冷温水出口温度が所定の設定温度、例えば7℃になるように吸収式冷凍機100に投入される入熱量が制御装置60により制御される。具体的には、制御装置60は、ポンプ8,14を起動し、冷却水管26に冷却水を流し、バーナ10で燃料を燃焼させ、温度センサ51が検出する冷温水出口温度が所定の7℃となるようにバーナ10の火力を制御する。なお、冷房運転時には、開閉弁31〜34は閉じられる。
高温再生器1内の吸収液は、バーナ10により加熱され、濃縮して濃液と冷媒蒸気とに分離する。この冷媒蒸気は、冷媒蒸気管21,21Aを流通して低温再生器2を経由し、低温再生器2に供給された稀液を加熱する。第1冷媒蒸気管21Aを流通する冷媒蒸気は、さらに冷媒ドレン熱回収器9を経由し、第1吸収液ポンプ8によって吸収器5から流出した稀液の一部を加熱し、凝縮して液冷媒となって凝縮器3に入る。高温再生器1からの冷媒蒸気によって加熱された低温再生器2の稀液は、濃縮して濃液と冷媒蒸気とに分離する。この冷媒蒸気は、エリミネータ12を通って凝縮器3に入る。
低温再生器2から凝縮器3に入った冷媒蒸気は、冷却水管26内を流通する冷却水によって冷却されて液冷媒となる。この液冷媒及び高温再生器1からの液冷媒は、冷媒管25を流通して蒸発器4に入り、一部蒸発しながらも冷媒溜まり4Bに溜まる。冷媒溜まり4Bに溜まった液冷媒は、冷媒ポンプ14によって冷媒管27を流通して蒸発器4内の散布器4Aに供給され、散布器4Aから冷温水管28の表面に散布される。このとき、冷媒は気化熱により、冷温水管28内を流通する温水の熱を奪い取り、温水が冷却されて冷水となる。この冷水は、熱負荷に供給されて冷房等の冷却運転が行われる。蒸発器4で蒸発した冷媒蒸気は、エリミネータ15Bを通って吸収器5に入る。
一方で、高温再生器1で濃縮された濃液は、吸収液管22を流通して高温熱交換器6を経て冷却された後、吸収液管23を通る低温再生器2からの濃液と吸収液管24で合流する。この濃液は、第2吸収液ポンプ13によって低温熱交換器7を経由し、第1吸収液ポンプ8によって吸収器5から流出した稀液の残りを加熱する。その後、この濃液は、吸収器5内の散布器5Aに供給され、散布器5Aから冷却水管26の表面に散布される。吸収器5では、蒸発器4で発生した冷媒蒸気が濃液に吸収され、濃度の低下した稀液となって稀液溜まり5Bに溜まる。なお、冷媒蒸気が濃液に吸収される際に発生する熱は、冷却水管26内を流通する冷却水により冷却される。
吸収器5の稀液溜まり5Bに溜まった稀液は、第1吸収液ポンプ8によって稀液管20から流出される。この稀液の一部は、第2稀液管20Bを流通して冷媒ドレン熱回収器9を経由し、第1冷媒蒸気管21A内を流通する冷媒蒸気によって加熱される。残りの稀液は、第1稀液管20Aを流通して低温熱交換器7を経由し、吸収液管24内を流通する濃液によって加熱される。第1稀液管20A及び第2稀液管20Bを流通する稀液は、稀液管20で合流した後、一部が第3稀液管20Cを流通して高温再生器1に入り、残りが第4稀液管20Dを流通して低温再生器2に入る。
吸収式冷凍機100の冷房運転時に、熱負荷の負荷が下がり、高温再生器1に投入される入熱量が減少すると、第4稀液管20Dの出口20D1が配置される低温再生器2内の空間Sの圧力が大きく低下する。したがって、高温再生器1に比べて低温再生器2に流れる稀液の量が多くなり、高温再生器1と低温再生器2とに分配される稀液の比率のバランスが崩れて、性能が低下してしまうおそれがある。
本実施の形態の吸収式冷凍機100は、高温再生器1と低温再生器2とに稀液を分配する配管に設けられる稀液分配弁(分配弁)41と、高温再生器1から流出する濃液の流量を調整する流量調整弁(流量調整手段)42とを備えている。
稀液分配弁41は、稀液管20から分岐して低温再生器2へとつながる第4稀液管20Dに設けられている。流量調整弁42は、吸収液管22から分岐して吸収液管23と合流する第1吸収液管22Aに設けられており、高温熱交換器6出口側に配置されている。このように、流量調整弁42を高温熱交換器6出口側に配置することにより、比較的高温の高温熱交換器6入口側に配置する場合に比べ、流量調整弁42に耐熱性を持たせる必要がなくなり、流量調整弁42を安価かつ簡単な構成とすることができる。
また、本実施の形態の吸収式冷凍機100は、第1吸収液ポンプ8の運転周波数を調整するインバータ8Aと、冷却水管26の吸収器5入口側に設けられて冷却水入口温度を検出する冷却水入口温度センサ54とを備えている。第1吸収液ポンプ8は、温度センサ52,54が検出した高温再生器1の温度及び冷却水入口温度に応じて、運転周波数が調整されるように構成されている。熱負荷の負荷が下がると、高温再生器1に投入される入熱量が減少して、高温再生器1の温度が低下するので、第1吸収液ポンプ8の運転周波数は、熱負荷の負荷、すなわち、低温再生器2の圧力に応じて変化する。具体的には、低温再生器2の圧力が低下するほど、第1吸収液ポンプ8の運転周波数は低下する。
そこで、制御装置60は、低温再生器2の圧力、すなわち、第1吸収液ポンプ8の運転周波数に応じて、稀液分配弁41及び流量調整弁42を制御する第1稀液分配処理を実行する。
図2は、第1吸収液ポンプ8の運転周波数と稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度との関係を示す図である。
本実施の形態では、100%負荷時に、第1吸収液ポンプ8の運転周波数は、例えば60Hzに設定され、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度は、例えば50%に設定される。これにより、本実施の形態では、100%負荷時に、低温再生器2に流れる稀液の量と、高温再生器1に流れる稀液の量とが略同一となる。
第1吸収液ポンプ8の運転周波数が低下するほど、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42をより閉じる。より詳細には、第1吸収液ポンプ8の運転周波数が第1低下閾値(例えば45Hz)まで低下すると、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を50%から所定開度α小さくして50%−αとする。ここで、第1吸収液ポンプ8の運転周波数が50%に設定される場合を段階A、50%−αに設定される場合を段階Bとする。なお、所定開度αは、吸収式冷凍機100の能力等によって設定されるもので、例えば5〜15%に設定される。
第1吸収液ポンプ8の運転周波数が第2低下閾値(例えば35Hz)まで低下すると、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度をさらに所定開度α小さくして50%−2αとする。ここで、第1吸収液ポンプ8の運転周波数が50%−2αに設定される場合を段階Cとする。
第1吸収液ポンプ8の運転周波数が第3低下閾値(例えば25Hz)まで低下すると、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度をさらに所定開度α小さくして50%−3αとする。ここで、第1吸収液ポンプ8の運転周波数が50%−3αに設定される場合を段階Dとする。
これに対し、第1吸収液ポンプ8の運転周波数が上昇するほど、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42をより開く。より詳細には、第1吸収液ポンプ8の運転周波数が、第3低下閾値(25Hz)より例えば5Hz高い第3上昇閾値(30Hz)まで上昇すると、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を所定開度α大きくして50%−2αとする(段階C)。
第1吸収液ポンプ8の運転周波数が、第2低下閾値(35Hz)より例えば5Hz高い第2上昇閾値(40Hz)まで上昇すると、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度をさらに所定開度α大きくして50%−αとする(段階B)。
第1吸収液ポンプ8の運転周波数が、第1低下閾値(45Hz)より例えば5Hz高い第1上昇閾値(50Hz)になると、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度をさらに所定開度α大きくして50%とする(段階A)。
このように、第1吸収液ポンプ8の運転周波数が低下するほど、制御装置60は、稀液分配弁41をより閉じて低温再生器2に流れる稀液を規制するので、熱負荷の負荷が下がって低温再生器2の圧力が低下しても、高温再生器1と低温再生器2とに分岐して流れる稀液の比率を100負荷時の状態で維持して、部分負荷性能を向上できる。また、第1吸収液ポンプ8の運転周波数が低下するほど、制御装置60は、流量調整弁42をより閉じて高温再生器1から流出する濃液を少なくするので、熱負荷の負荷が下がっても、高温再生器1内の吸収液の量が減少しないので、部分負荷性能を向上できる。
また、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を、同時に、かつ、同量変化させるため、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を個別に制御する場合に比べ、制御ロジックを簡素化できる。
第1稀液分配処理では、第1吸収液ポンプ8の運転周波数が所定の低下閾値及び上昇閾値(45,35,25Hz又は30,40,50Hz)になった場合のみ、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を変化させるため、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を変化させる頻度を抑え、第1稀液分配処理に係る制御ロジックを簡素化できる。
また、第1稀液分配処理では、第1吸収液ポンプ8の運転周波数に応じて、稀液分配弁41及び流量調整弁42を制御するため、低温再生器2の圧力を検出する圧力センサを設ける必要がないので、第1稀液分配処理を実行することによるコストアップを抑えることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、高温再生器1と低温再生器2とに稀液を分配する第4稀液管40Dに稀液分配弁41を設け、低温再生器2の圧力、すなわち、第1吸収液ポンプ8の運転周波数の変化に応じて稀液分配弁41の開度比率を変更し、高温再生器1及び低温再生器2に流れる稀液の量を所定量に維持する制御装置60を備えたため、低温再生器2の圧力が変化しても、高温再生器1と低温再生器2とに分配される稀液の比率が維持されるので、部分負荷性能を向上できる。
また、本実施の形態によれば、高温再生器1から吸収器5につながる第1吸収液管22Aに流量を調整する流量調整弁42を設け、流量調整弁42は、低温再生器2の圧力、すなわち、第1吸収液ポンプ8の運転周波数の変化に応じて制御されるため、低温再生器2の圧力が低下するほど、高温再生器1から流出する濃液の量を少なくするように流量調整弁42を制御することにより、熱負荷の負荷が下がっても、高温再生器1内の吸収液の量が減少しないので、部分負荷性能を向上できる。
なお、本実施の形態では、100%負荷時における第1吸収液ポンプ8の運転周波数を60Hzとし、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を変化させる際の第1吸収液ポンプ8の運転周波数の低下閾値及び上昇閾値を45,35,25Hz又は30,40,50Hzとしたが、上昇閾値が対応する閾値よりも高ければ、これらの周波数は適宜変更可能である。低下閾値及び上昇閾値は、それぞれ所定の周波数(10Hz)毎に設定したが、閾値間の周波数も適宜変更可能である。
<第二の実施の形態>
次に、第二の実施の形態について説明する。
上述したように、熱負荷の負荷が下がると、高温再生器1に投入される入熱量が減少するので、高温再生器1の温度は低下する。したがって、高温再生器1の温度は、低温再生器2の圧力に応じて変化する。具体的には、低温再生器2の圧力が低下するほど、高温再生器1の温度は低下する。
そこで、本実施の形態の制御装置60は、低温再生器2の圧力、すなわち、温度センサ52が検出した高温再生器1の温度に応じて、稀液分配弁41及び流量調整弁42を制御する第1稀液分配処理を実行する。
図3は、第二の実施の形態に係る高温再生器1の温度と稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度との関係を示す図である。
本実施の形態では、100%負荷時に、高温再生器1の温度は、例えば155℃になり、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度は、例えば50%に設定される。これにより、本実施の形態では、100%負荷時に、低温再生器2に流れる稀液の量と、高温再生器1に流れる稀液の量とが略同一となる。
高温再生器1の温度が低下するほど、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42をより閉じる。より詳細には、高温再生器1の温度が第1低下閾値(例えば140℃)まで低下すると、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を50%から所定開度α小さくして50%−αとする(段階B)。なお、所定開度αは、吸収式冷凍機100の能力等によって設定されるもので、例えば5〜15%に設定される。
高温再生器1の温度が第2低下閾値(例えば130℃)まで低下すると、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度をさらに所定開度α小さくして50%−2αとする(段階C)。
高温再生器1の温度が第3低下閾値(例えば120℃)まで低下すると、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度をさらに所定開度α小さくして50%−3αとする(段階D)。
これに対し、高温再生器1の温度が上昇するほど、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42をより開く。より詳細には、高温再生器1の温度が、第3低下閾値(120℃)より例えば5℃高い第3上昇閾値(125℃)まで上昇すると、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を所定開度α大きくして50%−2αとする(段階C)。
高温再生器1の温度が、第2低下閾値(130℃)より例えば5℃高い第2上昇閾値(135℃)まで上昇すると、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度をさらに所定開度α大きくして50%−αとする(段階B)。
高温再生器1の温度が、第1低下閾値(140℃)より例えば5℃高い第1上昇閾値(145℃)まで上昇すると、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度をさらに所定開度α大きくして50%とする(段階A)。
このように、高温再生器1の温度が低下するほど、制御装置60は、稀液分配弁41をより閉じて低温再生器2に流れる稀液を規制するので、熱負荷の負荷が下がって低温再生器2の圧力が低下しても、高温再生器1と低温再生器2とに分岐して流れる稀液の比率を100負荷時の状態で維持して、部分負荷性能を向上できる。また、高温再生器1の温度が低下するほど、制御装置60は、流量調整弁42をより閉じて高温再生器1から流出する濃液を少なくするので、熱負荷の負荷が下がっても、高温再生器1内の吸収液の量が減少しないので、部分負荷性能を向上できる。
また、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を、同時に、かつ、同量変化させるため、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を個別に制御する場合に比べ、制御ロジックを簡素化できる。
第2稀液分配処理では、高温再生器1の温度が所定の低下閾値及び上昇閾値(140,130,120℃又は125,135,145℃)になった場合のみ、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を変化させるため、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を変化させる頻度を抑え、第2稀液分配処理に係る制御ロジックを簡素化できる。
また、第2稀液分配処理では、高温再生器1の温度に応じて、稀液分配弁41及び流量調整弁42を制御するため、低温再生器2の圧力を検出する圧力センサを設ける必要がないので、第2稀液分配処理を実行することによるコストアップを抑えることができる。
本実施の形態によれば、制御装置60は、低温再生器2の圧力、すなわち、高温再生器1の温度を検出し、高温再生器1の温度の変化に応じて稀液分配弁41の開度比率を変更し、高温再生器1及び低温再生器2に流れる稀液の量を所定量に維持するため、低温再生器2の圧力が変化しても、高温再生器1と低温再生器2とに分配される稀液の比率が維持されるので、部分負荷性能を向上できる。
また、本実施の形態によれば、高温再生器1から吸収器5につながる第1吸収液管22Aに流量を調整する流量調整弁42を設け、流量調整弁42は、低温再生器2の圧力、すなわち、高温再生器1の温度の変化に応じて制御されるため、低温再生器2の圧力が低下するほど、高温再生器1から流出する濃液の量を少なくするように流量調整弁42を制御することにより、熱負荷の負荷が下がっても、高温再生器1内の吸収液の量が減少しないので、部分負荷性能を向上できる。
なお、本実施の形態では、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を変化させる際の温度を140,130,120℃又は125,135,145℃としたが、上昇閾値が対応する閾値よりも高ければ、これらの温度は適宜変更可能である。低下閾値及び上昇閾値は、それぞれ所定の温度(10℃)毎に設定したが、閾値間の温度も適宜変更可能である。
<第三の実施の形態>
次に、第三の実施の形態について説明する。
図4は、第三の実施の形態に係る吸収式冷凍機200の概略構成図である。この吸収式冷凍機200は、第1冷媒蒸気管21Aの低温再生器2入口側に設けられて冷媒蒸気の温度を検出する温度センサ53を備える点で、上記した吸収式冷凍機100と構成を異にする。その他の構成は吸収式冷凍機100と同一であるため、同一の符号を付して説明を省略する。
吸収式冷凍機200の冷房運転時に、熱負荷の負荷が下がると、高温再生器1に投入される入熱量が減少するので、高温再生器1の温度は低下し、高温再生器1での吸収液の沸騰が緩慢になり、その結果、高温再生器1から流出する濃液濃度は低下する。したがって、高温再生器1の濃液濃度は、低温再生器2の圧力に応じて変化する。具体的には、低温再生器2の圧力が低下するほど、高温再生器1の濃液濃度は低下する。
そこで、制御装置60は、低温再生器2の圧力、すなわち、高温再生器1の濃液濃度に応じて、稀液分配弁41及び流量調整弁42を制御する第3稀液分配処理を実行する。
高温再生器1の濃液濃度は、温度センサ52,53が検出した温度に基づき算出される。温度と濃度との関係を示す情報は、予め実験等によって取得されており、制御装置60は、この情報に基づいて、温度センサ52,53から取得した温度に対応する高温再生器1の濃液濃度を特定する。
図5は、第三の実施形態に係る高温再生器1の濃液濃度と稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度との関係を示す図である。
本実施の形態では、100%負荷時に、高温再生器1の濃液濃度は、例えば63%になり、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度は、例えば50%に設定される。これにより、本実施の形態では、100%負荷時に、低温再生器2に流れる稀液の量と、高温再生器1に流れる稀液の量とが略同一となる。
高温再生器1の濃液濃度が低下するほど、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42をより閉じる。より詳細には、高温再生器1の濃液濃度が、第1低下閾値(例えば55%)まで低下すると、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を50%から所定開度α小さくして50%−αとする(段階B)。なお、所定開度αは、吸収式冷凍機100の能力等によって設定されるもので、例えば5〜15%に設定される。
高温再生器1の濃液濃度が第2低下閾値(例えば45%)まで低下すると、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度をさらに所定開度α小さくして50%−2αとする(段階C)。
高温再生器1の濃液濃度が第3低下閾値(例えば35%)まで低下すると、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度をさらに所定開度α小さくして50%−3αとする(段階D)。
これに対し、高温再生器1の濃液濃度が上昇するほど、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42をより開く。より詳細には、高温再生器1の濃液濃度が、第3低下閾値(35%)より例えば5%高い第3上昇閾値(40%)まで上昇すると、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を所定開度α大きくして50%−2αとする(段階C)。
高温再生器1の濃液濃度が、第2低下閾値(45%)より例えば5%高い第2上昇閾値(50%)まで上昇すると、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度をさらに所定開度α大きくして50%−αとする(段階B)。
高温再生器1の濃液濃度が、第1低下閾値(55%)より例えば5%高い第1上昇閾値(60%)まで上昇すると、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度をさらに所定開度α大きくして50%とする(段階A)。
このように、高温再生器1の濃液濃度が低下するほど、制御装置60は、稀液分配弁41をより閉じて低温再生器2に流れる稀液を規制するので、熱負荷の負荷が下がって低温再生器2の圧力が低下しても、高温再生器1と低温再生器2とに分岐して流れる稀液の比率を100負荷時の状態で維持して、部分負荷性能を向上できる。また、高温再生器1の濃液濃度が低下するほど、制御装置60は、流量調整弁42をより閉じて高温再生器1から流出する濃液を少なくするので、熱負荷の負荷が下がっても、高温再生器1内の吸収液の量が減少しないので、部分負荷性能を向上できる。
また、制御装置60は、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を、同時に、かつ、同量変化させるため、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を個別に制御する場合に比べ、第3稀液分配処理に係る制御ロジックを簡素化できる。
第3稀液分配処理では、高温再生器1の濃液濃度が所定の低下閾値及び上昇閾値(55,45,35%又は40,50,60%)になった場合のみ、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を変化させるため、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を変化させる頻度を抑え、第3稀液分配処理に係る制御ロジックを簡素化できる。
また、第3稀液分配処理では、高温再生器1の濃液濃度に応じて、稀液分配弁41及び流量調整弁42を制御するため、低温再生器2の圧力を検出する圧力センサを設ける必要がないので、第3稀液分配処理を実行することによるコストアップを抑えることができる。
また、第3稀液分配処理では、温度センサ52,53を用いて高温再生器1の濃液濃度を算出するため、高温再生器1の濃液濃度を検出する高価な濃度計を設ける必要がないので、第3稀液分配処理を実行することによるコストアップを抑えることができる。
本実施の形態によれば、制御装置60は、低温再生器2の圧力、すなわち、高温再生器1の濃液濃度を検出し、高温再生器1の濃液濃度の変化に応じて稀液分配弁41の開度比率を変更し、高温再生器1及び低温再生器2に流れる稀液の量を所定量に維持するため、低温再生器2の圧力が変化しても、高温再生器1と低温再生器2とに分配される稀液の比率が維持されるので、部分負荷性能を向上できる。
また、本実施の形態によれば、高温再生器1から吸収器5につながる第1吸収液管22Aに流量を調整する流量調整弁42を設け、流量調整弁42は、低温再生器2の圧力、すなわち、高温再生器1の濃液濃度の変化に応じて制御されるため、低温再生器2の圧力が低下するほど、高温再生器1から流出する濃液の量を少なくするように流量調整弁42を制御することにより、熱負荷の負荷が下がっても、高温再生器1内の吸収液の量が減少しないので、部分負荷性能を向上できる。
なお、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を変化させる際の濃度を55,45,35%又は40,50,60%としたが、上昇閾値が対応する閾値よりも高ければ、これらの濃度は適宜変更可能である。低下閾値及び上昇閾値は、それぞれ所定の濃度(10%)毎に設定したが、閾値間の濃度も適宜変更可能である。
また、本実施の形態では、温度センサ52,53が検出した温度に基づき高温再生器1の濃液濃度を算出したが、吸収液管22に濃度計を配置し、この濃度計により高温再生器1の濃液濃度を検出するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、高温再生器1の濃液濃度に応じて、稀液分配弁41及び流量調整弁42を制御したが、低温再生器2の濃液濃度に応じて、稀液分配弁41及び流量調整弁42を制御してもよい。ここで、熱負荷の負荷が下がると、高温再生器1に投入される入熱量が減少するので、低温再生器2の温度は低下し、低温再生器2での吸収液の沸騰が緩慢になり、その結果、低温再生器2から流出する濃液濃度は低下する。したがって、低温再生器2の濃液濃度が低下するほど、低温再生器2に流れる稀液を規制するように稀液分配弁41を閉じるとともに、高温再生器1から流出する濃液の量を少なくするように流量調整弁42を閉じるようにすればよい。この場合、温度センサ53を設けずに、冷媒管25の凝縮器3出口側に設けられて液冷媒の温度を検出する温度センサと、吸収液管23の低温再生器2出口側に設けられて濃液の温度を検出する温度センサとを設け、これらの温度センサが検出した温度に基づき低温再生器2の濃液濃度を算出すればよい。また、吸収液管23に濃度計を配置し、この濃度計により低温再生器2の濃液濃度を検出するようにしてもよい。
但し、上記実施の形態は本発明の一態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、上記実施の形態では、稀液分配弁41は、低温再生器2へとつながる第4稀液管20Dに設けられていたが、高温再生器1へとつながる第3稀液管20Cに設けられてもよい。この場合、低温再生器2の圧力が低下するほど、稀液分配弁41の開度を大きくすればよい。
また、上記実施の形態では、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を各段階A〜Dで所定開度α毎に一定の割合で変化させたが、稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を変化させる割合を段階毎に変えてもよい。
また、上記実施の形態では、流量調整弁42が設けられていたが、流量調整弁42を省略してもよい。
また、高温再生器1の空間Sの圧力を検出する圧力センサを設け、この圧力に応じて、稀液分配弁41及び流量調整弁42を制御するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、100%負荷時に、稀液分配弁41の開度を50%に設定することにより、高温再生器1及び低温再生器2に流れる稀液の量を略同一にしていたが、100%負荷時における稀液分配弁41の開度、及び、この稀液分配弁41の開度によって決まる高温再生器1と低温再生器2とに分配する稀液の比率は任意に変更可能である。
また、上記実施の形態では、低温再生器2の圧力に応じて稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を変更したが、低温再生器2に比べ高温再生器1の圧力低下が大きい場合に等には、高温再生器1の圧力に応じて稀液分配弁41及び流量調整弁42の開度を変更してもよい。
1 高温再生器
2 低温再生器
5 吸収器
8 第1吸収液ポンプ(吸収液ポンプ)
8A インバータ
20D 第4稀液管(配管)
22A 第1吸収液管(配管)
41 稀液分配弁(分配弁)
42 流量調整弁(流量調整手段)
52 温度センサ
53 温度センサ
60 制御装置(制御器)
100 吸収式冷凍機
200 吸収式冷凍機

Claims (6)

  1. 高温再生器及び低温再生器を備え、これら高温再生器と低温再生器とに稀液を分岐して流す吸収式冷凍機において、
    前記高温再生器と前記低温再生器とに稀液を分配する配管に分配弁を設け、前記高温再生器及び/又は前記低温再生器の圧力を検出し、前記圧力の変化に応じて前記分配弁の開度比率を変更し、前記高温再生器及び前記低温再生器に流れる稀液の量を所定量に維持する制御器を備えたことを特徴とする吸収式冷凍機。
  2. 吸収器の稀液を前記高温再生器及び前記低温再生器に循環させる吸収液ポンプを備え、
    前記制御器は、前記吸収液ポンプの運転周波数の変化に応じて分配弁の開度比率を変更し、前記高温再生器及び前記低温再生器に流れる稀液の量を所定量に維持することを特徴とする請求項1に記載の吸収式冷凍機。
  3. 前記制御器は、前記高温再生器の温度を検出し、前記温度の変化に応じて分配弁の開度比率を変更し、前記高温再生器及び前記低温再生器に流れる稀液の量を所定量に維持することを特徴とする請求項1に記載の吸収式冷凍機。
  4. 前記制御器は、前記高温再生器の濃液濃度を検出し、前記濃度の変化に応じて分配弁の開度比率を変更し、前記高温再生器及び前記低温再生器に流れる稀液の量を所定量に維持することを特徴とする請求項1に記載の吸収式冷凍機。
  5. 前記制御器は、前記低温再生器の濃液濃度を検出し、前記濃度の変化に応じて分配弁の開度比率を変更し、前記高温再生器及び前記低温再生器に流れる稀液の量を所定量に維持することを特徴とする請求項1に記載の吸収式冷凍機。
  6. 前記高温再生器から前記吸収器につながる配管に流量を調整する流量調整手段を設け、
    前記流量調整手段は、前記高温再生器及び/又は前記低温再生器の圧力の変化に応じて制御されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の吸収式冷凍機。
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