JP4281967B2 - 吸収冷温水機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和装置等に用いられる吸収冷温水機に係り、特に流下液膜式再生器を用いた吸収冷温水機に関するものである。
従来の三重効用吸収冷温水機として、特開2003−329329号公報(特許文献1)に示されたものがある。この三重効用吸収冷温水機では、満液式の中温再生器とこの中温再生器へ流入する希溶液量を調整するための液溜めとを搭載して構成されている。
また、従来の蒸気焚きの二重効用吸収冷温水機として、特開2000−283589号公報(特許文献2)に示されたものがある。この蒸気焚きの二重効用吸収冷温水機では、満液式の高温再生器とこの高温再生器へ流入する希溶液量を調整する液溜めとを搭載して構成されている。
上記従来技術の運転開始時の動作について説明する。上記従来技術の三重効用吸収冷温水機、二重効用吸収冷温水機ともに運転開始時には、先ず再生器へ溶液を送るための溶液循環ポンプと再生器からの戻り溶液を吸収器に送って散布するための溶液散布ポンプを起動する。このとき、三重効用吸収冷温水機では中温再生器、二重効用吸収冷温水機では蒸気焚き高温再生器と吸収器との圧力差がほとんどない状態となっており、溶液散布ポンプの起動にも関わらず溶液が吸収器に戻りにくくなっている。一方、再生器への流入溶液は、再生器出口に設けられた液溜めの液面高さに応じて液量が制御されており、再生器から吸収器への溶液流量が小さくなることから再生器出口側の液面高さが上昇し、これに応じて再生器への溶液流入流量が低下し、再生器での溶液の散布がなくなる場合がある。
ここで、再生器への溶液流入がなくなっても、満液式再生器では、管群の表面が常に溶液で浸されているので、加熱源の蒸気が供給されることによって冷媒蒸気が発生して再生器の圧力が上昇し、吸収器との圧力差が生じて、溶液散布ポンプで吸収器に溶液が戻るようになる。これにより再生器出口側の液溜め内の液面が低下し、フロート弁が開いて溶液が循環するようになる。
特開2003−329329号公報 特開2000−283589号公報
しかし、満液式再生器は、溶液量が多くコスト高の要因の一つとなるとともに、溶液量が多いために運転開始から定常運転までの起動時間や、運転終了時の希釈に必要な希釈時間が長くなってしまう。また、満液式の場合には、液深を深くしてしまうと伝熱管の下部では液ヘッドがかかることにより溶液飽和温度が上昇して、沸騰時の抵抗となり熱交換効率が低下してしまうため、管群を平たく横長に配置する必要がある。このため設置面積が大きくなり、機器配置の自由度が少ないといった問題点がある。
そこで、流下液膜式再生器を採用することが考えられるが、溶液が散布されてなくなると、冷媒蒸気が発生させることができず、再生器の圧力が上昇しないという問題点が生じることが分かった。すなわち、再生器出口部の液溜めである液溜め内の液面高さが上昇して、再生器への溶液流入が停止すると、冷媒蒸気の発生がなくなり再生器の圧力が低くなるために、液溜めからの溶液の流出は減少して液溜めの液面高さはますます上昇し、サイクルの運転を継続できなくなるという問題点があることがわかった。
本発明の目的は、溶液量を削減し、運転開始時の起動時間や運転停止時の希釈時間を短縮でき、さらには機器配置の自由度を増すとともに、運転開始時や部分負荷運転で再生器の圧力が低いときに、三重効用吸収冷温水機の中温再生器、二重効用吸収冷温水機の高温再生器への溶液の供給を確実に行い、運転を継続することができる吸収冷温水機を提供することにある。
前述の目的を達成するための本発明の第1の態様は、高温再生器、中温再生器、低温再生器、凝縮器、蒸発器、吸収器、高温熱交換器、中温熱交換器、低温熱交換器、溶液循環ポンプ、溶液散布ポンプ、冷媒ポンプを溶液配管及び冷媒配管で接続して溶液・冷媒循環回路を構成した吸収冷温水機において、前記中温再生器の伝熱管の上部から濃度の薄い希溶液が散布装置を通して散布される流下液膜式再生器で前記中温再生器を構成し、前記中温再生器の溶液出口部に前記中温再生器から流出する溶液を一旦溜めるための液溜めを設け、前記液溜めの液面高さに応じて前記中温再生器内の伝熱管に散布する溶液流量を調整するための流量調整手段を設け、前記流量調整手段は、前記液溜めの液面高さがあらかじめ定めた上限高さ以上に達した場合に、中温再生器への流入流量としてあらかじめ定めた流量以上の溶液量を流すように調整する構成としたものである。
前述の目的を達成するための本発明の第2の態様は、高温再生器、低温再生器、凝縮器、蒸発器、吸収器、高温熱交換器、低温熱交換器、溶液循環ポンプ、溶液散布ポンプ、冷媒ポンプを溶液配管及び冷媒配管で接続して溶液・冷媒循環回路を構成した吸収冷温水機において、前記高温再生器の伝熱管の上部から濃度の薄い希溶液が散布装置を通して散布される流下液膜式再生器で前記高温再生器を構成し、前記高温再生器の溶液出口部に前記高温再生器から流出する溶液を一旦溜めるための液溜めを設け、前記液溜めの液面高さに応じて前記高温再生器内の伝熱管に散布する溶液流量を調整するための流量調整手段を設け、前記流量調整手段は、前記液溜めの液面高さがあらかじめ定めた上限高さ以上に達した場合に、高温再生器への流入流量としてあらかじめ定めた流量以上の溶液量を流すように調整する構成としたものである。
係る本発明の第1または第2の態様におけるより好ましい具体的構成例は次の通りである。
(1)前記流量調整手段は、前記液溜め内に設置してその液面高さに応じて上下するフロートと、このフロートの位置に応じて開度を調整する流量調整弁と、この流量調整弁をバイパスする流路とからなること。
(2)前記流量調整手段は、前記液溜め内に設置してその液面高さに応じて上下するフロートと、このフロートの位置に応じて開度を調整する流量調整弁からなり、この流量調整弁の弁体に弁体1次側と弁体2次側との流路を繋ぐ切り欠き部あるいは開口部を設けたこと。
(3)前記流量調整手段は、前記液溜めに設置した液面検出器と、この液面検出器からの信号に応じて前記溶液循環ポンプの回転数を制御する制御装置とからなること。
(4)前記液溜めから溶液を前記中温熱交換器を通して前記溶液散布ポンプに送る溶液流路と、前記液溜めから溶液を前記中温熱交換器をバイパスして前記溶液散布ポンプに送るバイパス流路と、このバイパス流路の途中に設けた弁と、前記高温再生器あるいは前記中温再生器に設置した圧力センサーと、を備え、前記流量調整手段は、運転開始時にはこのバイパス流路の途中に設けた弁を開とし、前記圧力センサーで検知される圧力があらかじめ定めた値を超えた場合に前記バイパス流路の途中に設けた弁を閉とするようにしたこと。
(5)前記流量調整手段は、前記液溜めに液面検出器を設け、この液面検出器で検知される液面高さがあらかじめ定めた第1の高さよりも高くなった場合に前記バイパス流路の途中に設けた弁を開とし、液面検出器で検知される液面高さがあらかじめ定めた第2の高さよりも低くなった場合に前記バイパス流路の途中に設けた弁を閉とするようにしたこと。
(6)前記高温再生器あるいは前記中温再生器に設置した圧力センサーと、前記液溜め下部と前記溶液散布装置とを結ぶ配管と、この配管の途中に前記液溜めの溶液を前記溶液散布装置へ送るために設置した溶液再循環ポンプと、を備え、流量調整手段は、運転開始時にはこの溶液再循環ポンプを運転し、前記圧力センサーで検知される圧力があらかじめ定めた値を超えた場合に前記溶液再循環ポンプを停止するようにしたこと。
(7)前記流量調整手段は、前記液溜めに液面検出器を設け、この液面検出器で検知される液面高さがあらかじめ定めた第1の高さよりも高くなった場合に前記溶液再循環ポンプを運転し、液面検出器で検知される液面高さがあらかじめ定めた第2の高さよりも低くなった場合に前記溶液再循環ポンプを停止するようにしたこと。
(8)前記中温再生器から前記液溜めへの溶液出口部に堰を設け、この堰の高さを前記中温再生器の伝熱管の最下端よりも高い位置に設けたこと。
本発明によれば、溶液量を削減し、運転開始時の起動時間や運転停止時の希釈時間を短縮でき、さらには機器配置の自由度を増すとともに、運転開始時や部分負荷運転で再生器の圧力が低いときに、三重効用吸収冷温水機の中温再生器、二重効用吸収冷温水機の高温再生器への溶液の供給を確実に行い、運転を継続することができる吸収冷温水機を提供することができる。
以下、本発明の複数の実施形態について図を用いて説明する。各実施形態の図における同一符号は同一物または相当物を示す。なお、それぞれの実施形態を必要に応じて適宜に組み合わせることにより、さらに効果的なものとすることができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の三重効用吸収冷温水機について図1及び図2を参照しながら説明する。図1は本発明の第1実施形態の三重効用吸収冷温水機の構成図、図2は図1におけるフロート弁の説明図である。
本実施形態の三重効用吸収冷温水機の構成について説明する。
三重効用吸収冷温水機は、一点鎖線で囲まれた高温再生器1、蒸発器7、吸収器8、凝縮器9、低温再生器10、中温再生器11、低温熱交換器20、中温熱交換器21、高温熱交換器22からなる熱交換器要素を備える。また、三重効用吸収冷温水機は、蒸発器7内の冷媒を循環させるための冷媒ポンプ17、吸収器8内の濃度の薄い希溶液を低温再生器10と中温再生器11と高温再生器1に循環させるための溶液循環ポンプ18、低温再生器10と中温再生器11と高温再生器1の溶液を吸収器8内に散布するための溶液散布ポンプ19、中温再生器11から流出する溶液を一旦溜める液溜めである液溜め15、液溜めの液面高さに応じて中温再生器11に流入する溶液量を調節するフロート弁16、高温再生器1から流出する溶液を一旦溜める液溜め23、液溜めの液面高さに応じて高温再生器1に流入する溶液量を調節するフロート弁24とこれらを結ぶ溶液配管及び冷媒配管からなる循環器要素を備える。
一点鎖線で囲まれた高温再生器1は貫流式の高温再生器で、バーナ6、上部管寄せ2、下部管寄せ3、複数本の伝熱管4、圧力センサー34を備えた気液分離器5、上部管寄せ2と下部管寄せ3を連通する連通管25と、連通管25の途中には伝熱管4内の液面を検出するための高位検知器27と低位検知器28を備えた液面検出器26とこれらを結ぶ溶液配管及び冷媒配管で構成されている。
次に、本実施形態に係る中温再生器11について説明する。中温再生器11は、流下液膜式再生器で構成されており、複数の伝熱管からなる管群12、管群12に溶液を散布するための散布装置14、管群12の表面で発生する冷媒蒸気への溶液のミストアップを防止するためのバッフル13で構成されている。また、中温再生器11の溶液出口部に液溜めである液溜め15が設置され、フロート弁16は、図2に示すようにフロート43と弁体45がアーム44で接続されるとともに、弁体45には弁体の1次側と2次側を連通する穴46を設けた構成となっている。この穴46は開口部を構成するものであり、穴46の代わりに切り欠き部で弁体の1次側と2次側を連通するようにしてもよい。図2はフロート弁16が全閉となっている状態を示し、フロート43が下降するとフロート弁16が開くようになっている。なお、図1の中温再生器11は、便宜上蒸気が下部から流入し、上部から流出するようになっているが、実際には蒸気は蒸気入口ヘッダ(図示せず)から蒸気出口ヘッダ(図示せず)へ1パスとなるように管群12が構成されている。
なお、本実施の形態においては、冷媒には水、吸収剤には臭化リチウム水溶液が用いられている。
次に、三重効用吸収冷温水機の定常時の冷房運転中の動作について説明する。
吸収器8で濃度の薄くなった希溶液は、高温再生器1の下部管寄せ3から伝熱管4に流入してバーナ6により加熱濃縮され、濃溶液と冷媒蒸気となり上部管寄せ2から気液分離器5に導かれ、気液分離器5で冷媒蒸気と濃溶液に分離される。
この分離された冷媒蒸気は、配管30を通り中温再生器11に導かれ、中温再生器11内で管群12に散布されている希溶液を加熱濃縮し冷媒蒸気を発生させて凝縮液化し凝縮器9に流入する。中温再生器11で発生した冷媒蒸気は、低温再生器10内の希溶液を加熱濃縮し冷媒蒸気を発生させて凝縮液化し凝縮器9に流入する。低温再生器10で発生した冷媒蒸気は凝縮器9で凝縮器9内を流れる冷却水で冷却され凝縮液化し、高温再生器1と中温再生器11からの冷媒とともに蒸発器7に送られる。
一方、気液分離器5で分離された濃溶液は、液溜め23で液面を形成した後に高温熱交換器22を通り、中温再生器11で濃縮されて液溜め15で液面を形成した後に中温熱交換器21を通った濃溶液と、低温再生器10で濃縮された濃溶液とともに、溶液散布ポンプ19により低温熱交換器20を通り吸収器8に導かれ吸収器8内の管群に散布される。
蒸発器7内の冷媒は、蒸発器7下部に溜められ冷媒ポンプ17で蒸発器7内の管群に散布され、管群内を流れる冷水と熱交換する。このとき蒸発器7内の管群内へ、蒸発器7内の冷媒の飽和温度より高い温度の冷水が流し込まれるため、蒸発器7内の管群内を流れる冷水が蒸発器7内の管群表面を流下する冷媒を加熱して冷媒が蒸発気化する。その際の蒸発潜熱により管内の冷水が冷却されて冷房作用を発揮する。
また、蒸発器7内の圧力を一定に保つために、吸収器8内の管群に高温再生器1と中温再生器11と低温再生器10で濃縮された濃溶液を散布し、蒸発器7で蒸発気化した冷媒を吸収させる。冷媒蒸気を吸収する際に発生する吸収熱を吸収器8内の管群内を流れる冷却水で除去するとともに、蒸発器7からの冷媒蒸気を吸収して希釈された希溶液は溶液循環ポンプ18で低温熱交換器20に送られ、再生器からの高温溶液と熱交換して昇温した後分岐し、一方は低温再生器10に供給され、他方は一部が中温熱交換器21に送られて中温再生器11からの高温の溶液と熱交換した後フロート弁16で流量調整され中温再生器11に供給され、残りは高温熱交換器22に送られて高温再生器からの溶液と熱交換した後フロート弁24で流量調整され高温再生器1に供給される。
ここで、低温熱交換器20、中温熱交換器21、高温熱交換器22は、吸収器からの溶液をそれぞれ再生器からの高温の溶液と熱交換させて、それぞれ再生器へ送る溶液の予熱と吸収器へ戻る溶液の冷却を行い、冷凍サイクルの効率向上を図っている。高温再生器1に送られた希溶液は再度バーナ6で加熱濃縮され、冷媒蒸気と濃溶液に分離される。以上のように冷房サイクルが構成される。このとき、高温再生器1内の圧力は大気圧を超えて運転され、高温再生器1で発生した大気圧を超えた冷媒蒸気が中温再生器11に供給される。
次に、図1及び図2を参照しながら、本実施形態に係る運転開始時の中温再生器11回りの動作と効果について説明する。
運転を開始すると、冷媒ポンプ17、溶液循環ポンプ18、溶液散布ポンプ19が起動される。このとき、溶液循環ポンプ18で送られてきた溶液は、中温熱交換器21を通りフロート弁16で流量調整され散布装置14に導かれ、管群12に散布される。散布された溶液は、管群12の表面を流下し液溜め15に導かれる。この時点では中温再生器11と吸収器8との圧力差が無く、中温熱交換器21の圧力損失もあることから、液溜め15内の溶液が溶液散布ポンプ19の吸込み側へ流れ込むための差圧を充分確保することができず、中温再生器11に流入する溶液量よりも出口溶液流量は小さくなる。これにより、液溜め15内の液面が上昇してフロート弁16が閉じてしまい、管群12への溶液の散布ができなくなることが考えられる。
しかし、本実施形態ではフロート弁16の弁体45に弁体の1次側と2次側を連通する穴46を設けているので、液溜め15内の液面が上昇しフロート弁16が全閉となっても、弁体45の穴46を通って一定量の溶液を散布装置14に供給し、継続して中温再生器11の管群12の表面に溶液を散布し濡らすことができる。バーナ6が点火された後、高温再生器1の伝熱管4で加熱された溶液が気液分離器5で冷媒蒸気と濃溶液に分離され、この冷媒蒸気が中温再生器11の管群12内に供給される。このとき、管群12の表面には溶液が散布されているので、高温再生器1からの冷媒蒸気で管群12表面の溶液を加熱して冷媒蒸気を発生させることができる。
これにより、中温再生器11内の圧力を上昇させ、溶液散布ポンプ19の吸込との圧力差を確保できるようになるので、液溜め15内の溶液を吸収器8に戻すことできるようになる。溶液が吸収器8に戻り液溜め15内の液面が下がってフロート弁16の制御範囲に入ると、フロート弁16は開き始め液溜め15から吸収器8へ戻る溶液量に合わせて、管群12への溶液の散布量を確保するとともに流量調整ができるように制御される。
また、運転中においても部分負荷条件や冷却水温度が低下した場合で、中温再生器の圧力が上昇せず溶液散布ポンプ19の吸込み口との圧力差を確保できない場合にも、中温再生器11での溶液の散布を継続して運転を行うことができる。
本実施形態によれば、運転開始時において、液溜め15内の液面が上昇しフロート弁16が全閉となっても、中温再生器11の管群12に溶液を散布させることができ、中温再生器11に高温再生器1からの冷媒蒸気が供給されると、管群12を流下する溶液を加熱し冷媒蒸気を発生して、運転を継続することができる。冷媒蒸気の発生により中温再生器11内の圧力が上昇し、液溜め15内の液面を適正な範囲で制御して運転できる。これにより、満液式に比較して中温再生器11の溶液を削減できるので、コストの削減ができるとともに、運転開始から定常運転までの起動時間や希釈に必要な希釈時間の短縮が可能となる。さらに、管群12のように縦長にすることができ設置面積を小さくでき機器配置の自由度を増すことができる。
本実施形態ではフロート弁16の弁体45に穴46を設けた構造としているので、コストアップを招くことなく溶液を供給することが可能である。穴の46の代わりに、フロート弁16が完全に閉止しないようにフロート43の動きを制限するストッパー(図示せず)を設けてもよく、またフロート弁16をバイパスする流路(図示せず)を設けても同様の効果が得られる。ストッパーを設ける構造は、異物による詰りが少なく、信頼性の高いものとすることができる。
また、本実施形態においては、中温再生器11の出口の液溜めの液面高さがフロート弁16の全閉高さ以上になった場合でも、中温再生器11への溶液流入が停止することなく一定量は流入するようにフロート弁16を設置しているが、これに代わる制御装置(図示せず)を設置しても良い。すなわち、中温再生器11の出口部の液溜め15に液面検出器(図示せず)を設置し、この液面検出器からの信号に応じて溶液循環ポンプ8をインバータ制御する構成とし、液溜め15の液面高さがあらかじめ定めた高さ以上になった場合にも、あらかじめ定めた一定量以上の溶液を流すようにしても同様の効果が得られる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態の二重効用吸収冷温水機について図3を参照しながら説明する。図3は本発明の第2実施形態に係る二重効用吸収冷温水機の構成図である。
先ず、第2実施形態の二重効用吸収冷温水機の全体構成について説明する。二重効用吸収冷温水機は、蒸気焚き高温再生器51、蒸発器58、吸収器59、凝縮器60、低温再生器61、低温熱交換器62、高温熱交換器63の熱交換器要素と、蒸発器58内の冷媒を循環させるための冷媒ポンプ64、吸収器59内の濃度の薄い希溶液を低温再生器61と蒸気焚き高温再生器51に循環させるための溶液循環ポンプ65、低温再生器61と蒸気焚き高温再生器51の溶液を吸収器59内に散布するための溶液散布ポンプ66、蒸気焚き高温再生器51から流出する溶液量に対応して蒸気焚き高温再生器51に流入する溶液量を調節するフロート弁16を備えた液溜め57とこれらを結ぶ溶液配管及び冷媒配管で構成されている。また、蒸気焚き高温再生器51には、外部熱源としての蒸気を供給するための蒸気配管54が接続され、蒸気配管54の途中に蒸気量を調整するためのバルブ53が設けられている。
次に、第2実施形態に係る蒸気焚き高温再生器51の構成について説明する。蒸気焚き高温再生器51は、複数の伝熱管からなる管群52、管群52に溶液を散布するための散布装置55、管群52の表面で発生する冷媒蒸気に伴う溶液のミストアップを防止するためのバッフル56で構成されるとともに、圧力センサー67を備えている。また、フロート弁16は、図2に示すようにフロート43と弁体45がアーム44で接続されるとともに、弁体45には弁体の1次側と2次側を連通する穴46を設けた構成となっている。図2はフロート弁16が全閉となっている状態を示し、フロート43が下降するとフロート弁16が開くようになっている。また、蒸気配管54から供給される外部熱源の蒸気は、安全上蒸気焚き高温再生器51の通過後に蒸気のままで吹き抜けさせることができないので、管群52へ溶液が散布されてから蒸気配管54のバルブ53を徐々に開けるように制御する。
なお、図3の蒸気焚き高温再生器51は、便宜上蒸気が下部から流入し、上部から流出するようになっているが、実際には蒸気は蒸気入口ヘッダ(図示せず)から蒸気出口ヘッダ(図示せず)へ1パスとなるように管群52が構成されている。
本実施の形態においては、二重効用吸収冷温水機の冷媒には水、吸収剤には臭化リチウム水溶液が用いられている。
次に、二重効用吸収冷温水機の定常時の冷房運転中の動作について説明する。
吸収器59で濃度の薄くなった希溶液は、蒸気焚き高温再生器51の管群52に散布されて、管群52の伝熱管内の外部熱源より供給される蒸気で加熱濃縮され、濃溶液と冷媒蒸気となり低温再生器61に導かれる。低温再生器61に導かれた冷媒蒸気は、低温再生器61内の希溶液を加熱濃縮し冷媒蒸気を発生させて凝縮液化し凝縮器60に流入する。低温再生器61で発生した冷媒蒸気は凝縮器60で凝縮器60の伝熱管内を流れる冷却水で冷却され凝縮液化し、蒸気焚き高温再生器51からの冷媒とともに蒸発器58に送られる。
一方、蒸気焚き高温再生器51で濃縮された濃溶液は、液溜め57で液面を形成した後に高温熱交換器63を通り、低温再生器61で濃縮された濃溶液とともに、溶液散布ポンプ66により低温熱交換器62を通り吸収器59に導かれ吸収器59内の管群に散布される。蒸発器58内の冷媒は、蒸発器58下部に溜められ冷媒ポンプ64で蒸発器58内の管群に散布され、管群内を流れる冷水と熱交換する。このとき蒸発器58内の管群の伝熱管内へ、蒸発器58内の冷媒の飽和温度より高い温度の冷水が流し込まれるため、蒸発器58内の管群の伝熱管内を流れる冷水が蒸発器58内の管群表面を流下する冷媒を加熱して冷媒が蒸発気化する。その際の蒸発潜熱により冷房作用を発揮する。
また、蒸発器58内の圧力を一定に保つために、吸収器59内の管群に蒸気焚き高温再生器51と低温再生器61で濃縮された濃溶液を散布し、蒸発器58で蒸発気化した冷媒を吸収させる。このとき冷媒蒸気を吸収する際に発生する吸収熱を吸収器59内の管群内を流れる冷却水で除去するとともに、蒸発器58からの冷媒蒸気を吸収して希釈された希溶液を溶液循環ポンプ65で低温熱交換器62を経由した後分岐し、一方を低温再生器61に供給し、他方を高温熱交換器63を経由してフロート弁16で流量調整され蒸気焚き高温再生器51に供給する。ここで希溶液は再度外部熱源から供給される蒸気で加熱濃縮され冷媒蒸気と濃溶液に分離される。
以上のように冷房サイクルが構成される。このとき、蒸気焚き高温再生器51内の圧力は大気圧以下で運転され、蒸気焚き高温再生器51には外部熱源から大気圧以上の蒸気が供給される。
次に、第2実施形態に係わる二重効用吸収冷温水機の運転開始時の高温再生器51回りの動作と効果について説明する。
運転を開始すると、冷媒ポンプ64、溶液循環ポンプ65、溶液散布ポンプ66が起動される。このとき、溶液循環ポンプ65で送られてきた溶液は、高温熱交換器63を通りフロート弁16で流量調整され散布装置55に導かれ、管群52に散布される。散布された溶液は、管群52の表面を流下し液溜め57に導かれる。この時点では蒸気焚き高温再生器51と吸収器59との圧力差が無く、高温熱交換器63の圧力損失もあることから、液溜め57内の溶液は溶液散布ポンプ66の吸い込み側へ流れ込むための差圧を充分確保できず、高温再生器へ流入する溶液量よりも、流出する溶液量が小さくなる。これにより、液溜め57内の液面が上昇してフロート弁が閉じてしまい、管群52への溶液の散布ができなくなることが考えられる。
しかし、第2実施形態ではフロート弁16の弁体45に1次側と2次側を連通する穴46を設けているので、液溜め57内の液面が上昇しフロート弁16が全閉となっても、弁体45の穴46を通って一定量の溶液を散布装置55に供給し、継続して管群52の表面に溶液を散布し濡らすことができる。外部熱源の蒸気が供給された後、管群52の表面には溶液が散布されているので、外部熱源からの蒸気で管群52表面の溶液を加熱して冷媒蒸気を発生させることができる。これにより、蒸気焚き高温再生器51内の圧力を上昇させ、溶液散布ポンプ66の吸込との圧力差を確保できるようになるので、液溜め57内の溶液を吸収器59に戻すことできるようになる。溶液が吸収器59に戻り液溜め57内の液面が下がってフロート弁16の制御範囲に入ると、フロート弁16は開き始め液溜め57から吸収器59へ戻る溶液量に合わせて、管群52への溶液の散布量を確保するとともに流量調整ができるように制御される。
第2実施形態によれば、運転開始時において、液溜め57内の液面が上昇しフロート弁16が全閉となっても、蒸気焚き高温再生器51の管群52に溶液を散布させることができ、蒸気焚き高温再生器51に外部熱源からの蒸気が供給されると、管群52を流下する溶液を加熱し冷媒蒸気を発生して、運転を継続することができる。冷媒蒸気の発生とともに蒸気焚き高温再生器51内の圧力が上昇し、液溜め57内の溶液液面を適正な範囲で制御して運転できる。これにより、満液式に比較して蒸気焚き高温再生器51の管群52を浸すだけの溶液を削減できるので、コストの削減ができるとともに、運転開始から定常運転までの起動時間や希釈に必要な希釈時間の短縮が可能となる。さらに、管群52のように縦長にすることができ設置面積を小さくでき機器配置の自由度を増すことができる。
第1実施形態の場合と同様に、フロート弁16が完全に閉止しないようにフロート43の動きを制限するストッパー(図示せず)を設けてもよく、またフロート弁16をバイパスする流路(図示せず)を設けても同様の効果が得られる。
また、蒸気焚き高温再生器51の出口部の液溜め57にフロート弁16の代わりに液面検出器(図示せず)を設置し、この液面検出器からの信号に応じて溶液循環ポンプ65の回転数をインバータ制御する構成とし、液溜め57の液面高さがあらかじめ定めた高さ以上になった場合にも、あらかじめ定めた一定量以上の溶液を流すように制御する制御装置を設けても同様の効果が得られる。
(第3実施形態)
次に、図4を参照しながら、本発明の第3実施形態の三重効用吸収冷温水機について説明する。図4は図1に示す破線で囲まれた部分の別の実施形態を示すものである。破線で囲まれた部分以外については同様であるので省略する。
先ず、第3実施形態との第1実施形態との構成の違いについて説明する。図4の第3実施形態では、液溜め15内のフロート弁37は図5に示すように弁体47には穴を設けない構成とした。また、液溜め15から溶液散布ポンプ19へ導かれる溶液が、中温熱交換器21をバイパスする配管35を設けその途中にバルブ36を配置し、バイパス配管35は液溜め15の底部と溶液戻り配管33のC点で接続する構成とした。
次に、第3実施形態に係わる運転開始時の、特に中温再生器11に関連する動作と効果について説明する。
運転開始時にバルブ36は開となっており、冷媒ポンプ17、溶液循環ポンプ18、溶液散布ポンプ19が起動される。このとき、溶液循環ポンプ18で送られてきた溶液は、中温熱交換器21を通りフロート弁37で流量調整され散布装置14に導かれ、管群12に散布される。散布された溶液は、管群12の表面を流下し液溜め15に導かれる。この時点では中温再生器11と吸収器8との圧力差が無いが、液溜め15内の溶液は、中温熱交換器21をバイパスするバイパス配管35を通り溶液散布ポンプ19に導かれる。つまり、バイパス配管35により溶液散布ポンプ19の吸込口までの圧力損失が小さくなり、液溜め15内の溶液を吸収器8に戻すことできる。したがって、液溜め15内のフロート弁37は、液溜め15から溶液が流出した分を散布装置14に供給するように開度が調整されるので、中温再生器11の管群12の表面への溶液散布を継続し濡らすことができる。
バーナ6が点火された後は、管群12内に高温再生器1からの冷媒蒸気が供給され、管群12の表面を流下する溶液を加熱して溶液が濃縮され冷媒蒸気を発生させることができる。その後、気液分離器5に備えた圧力センサー34の値が、あらかじめ定めた圧力を超えた場合にはバルブ36を閉とし、中温熱交換器21を経由して溶液散布ポンプ19の吸込口まで圧力差で溶液を流すことができる。ここで、圧力センサー34に対してあらかじめ定めた圧力は、中温熱交換器21を経由して液溜め15から溶液散布ポンプ19の吸い込み口まで溶液を送るために必要な圧力である。これにより、中温熱交換器21で、再生器へ流入する溶液と流出する溶液の熱交換が充分でき、サイクル性能を高く維持することができる。
第3実施形態によれば、運転開始時において、液溜め15から溶液散布ポンプ19に導かれる溶液を、中温熱交換器21を経由せずにバイパス配管35を通るようにしたので、中温再生器11と溶液散布ポンプ19の吸い込み口の圧力差が小さい条件でも液溜め15内の溶液を吸収器8に戻すことができ、管群12に連続的に溶液を散布させることができる。また、中温再生器11に高温再生器1からの冷媒蒸気が供給された後は、中温再生器11の圧力が上昇し、それに伴い気液分離器5の圧力センサー34の値があらかじめ定めた圧力を超えた場合に、バイパス配管35のバルブ36を閉じ、中温熱交換器21を経由して液溜め15内の溶液を吸収器8に戻すことができ、中温再生器11に流入する溶液と流出する溶液の熱交換を充分に行ってサイクルの性能を確保できる。これにより、満液式に比較して中温再生器11の溶液を削減できるので、コストの削減ができるとともに、運転開始から定常運転までの起動時間や希釈に必要な希釈時間の短縮が可能となる。さらに、管群12のように縦長にすることができ設置面積を小さくでき機器配置の自由度を増すことができる。
第3実施形態においては、高温再生器1の気液分離器5に設置した圧力センター34でバルブ36の開閉を制御したが、中温再生器11に圧力センサー(図示せず)を設置し、このセンサーの値により制御しても同様の効果がある。
また、圧力センサー34の信号でバルブ36の開閉を制御する替わりに、吸収冷温水機の起動からの時間経過にしたがって、バルブ36の開閉を制御しても同様な効果が得られる。
また、バルブ36として図9に示すような構造の自動弁を用いても同様な効果が得られる。この自動弁は、本体71、弁体72、ばね73からなり、上流側と下流側の圧力差が小さいときは、ばね73に押し上げられて本体71と弁体72の間に隙間ができて、ここを流体が流れる。上流側と下流側の圧力差が大きくなると弁体72にかかる流体力が大きくなり、ばね73に打ち勝って弁体72が本体71に押し付けられて流路を塞ぐことにより、自動弁を閉止する。
あるいは、バルブ36として図10に示すようなフロート弁36を用いても同様な効果が得られる。このフロート弁36は液溜め15内に設置されており、液溜め15内の液面が低い場合に全閉となり、液面が高くなるにつれて弁開度が大きくなる構成となっており、フロート弁37が全閉となる液面高さに達する前に、フロート弁36の弁開度が開き始める位置に設置されている。この弁の作用により、起動時や部分負荷等で中温再生器11の圧力が低く、中温再生器11への溶液流入量が液溜め15からの流出量よりも多い条件となり、液溜め15内の液面が上昇してフロート弁37が全閉に近づいても、フロート弁36が開き始めて液ため15から中温熱交換器21をバイパスして流出する溶液の流出量を増やすので、フロート弁37が全閉になることなく、中温再生器への溶液の散布を継続して冷温水機の運転を行うことができる。図10の説明では、フロート弁36とフロート弁37が別々のフロートにより制御されるようになっているが、1つのフロートで制御するような一体化構造の弁としても良い。
第3実施形態においてはバルブ36は運転開始時に開としているが、圧力センサー34があらかじめ定めた第2の圧力より低い場合に開と制御しても良い。この場合、運転開始時の他に部分負荷等で圧力が低くなった場合にもバルブ36を開くことにより溶液の循環量を確保できるので、安定した運転を継続できるという利点がある。また、中温再生器11の出口部の高さが低い場合にも溶液の循環を確保することができるので、設計の自由度を増大することができる。
第3実施形態においては、図1の三重効用吸収冷温水機の破線で囲まれた中温再生器11回りを図5の構成に置き換えた実施形態で説明したが、図3の二重効用吸収冷温水機の破線で囲まれた蒸気焚き高温再生器51回りを図5の構成で置き換えた場合にも同様の効果がある。
(第4実施形態)
次に、図6を参照しながら、本発明の第4実施形態の三重効用吸収冷温水機について説明する。図6は図1に示す破線で囲まれた部分の別の実施形態を示す。破線で囲まれた部分以外については省略する。
先ず、第4実施形態と第1実施形態との構成の違いについて説明する。図6の第4実施形態では、液溜め15内のフロート弁37は図5に示すように弁体47に穴を設けない構成とした。また、液溜め15内の溶液を散布装置14に再循環できるように、液溜め15の下部から散布装置14へ再循環ポンプ39を備えた配管38を接続する構成とした。
次に、第4実施形態に係わる運転開始時の動作、特に中温再生器11に関連する動作と効果について説明する。
運転を開始すると、冷媒ポンプ17、溶液循環ポンプ18、溶液散布ポンプ19が起動される。また、再循環ポンプ39も起動される。このとき、溶液循環ポンプ18で送られてきた溶液は、中温熱交換器21を通りフロート弁37で流量調整され散布装置14に導かれ、再循環ポンプ39で配管38を通り再循環される溶液とともに管群12に散布される。散布された溶液は、管群12の表面を流下し液溜め15に導かれる。運転開始時には中温再生器11と吸収器8との圧力差が無く、中温熱交換器21の圧力損失もあることから、液溜め内の溶液は溶液散布ポンプ19の吸い込み側へ流れ込むための十分な圧力差を確保できず、吸収器8への溶液流量が減少するこれにより、吸収器8から供給される溶液が過剰となり液溜め15内の液面が上昇してフロート弁37が閉じてしまう。
しかし、第4実施形態では、再循環ポンプ39が運転されているので液溜め15内の溶液を散布装置14に導くことができ、中温再生器11の管群12の表面に溶液を散布し濡らすことができる。バーナ6が点火された後、管群12内に高温再生器1からの冷媒蒸気が供給され、管群12の表面を流下する溶液を加熱して溶液が濃縮され冷媒蒸気を発生させることができる。その後、気液分離器5に備えた圧力センサー34の値が、あらかじめ定めた圧力を超えた場合には再循環ポンプ39を停止する。この時、液溜め15から中温熱交換器21を経由して溶液散布ポンプ19の吸込口まで圧力差により溶液を流すことが可能となる。これにより、中温熱交換器21で再生器へ流入する溶液と流出する溶液の熱交換が十分でき、サイクル性能を確保できる。
第4実施形態によれば、運転開始時において、液溜め15内の液面が上昇しフロート弁37が閉じても、液溜め15内の溶液を再循環ポンプ39で散布装置14に導き管群12に散布するようにしたので、管群12の表面を濡らしておくことができる。これにより、高温再生器1の冷媒蒸気が供給されると、管群12の表面を流下する溶液を加熱して冷媒蒸気を発生させ、中温再生器11内の圧力を上昇させることができるので、液溜め15内の溶液を吸収器8に戻すことができ、中温再生器11へ流入する溶液と流出する溶液の熱交換を充分に行って、サイクルの性能を確保できる。また、圧力センサー34の値があらかじめ定めた圧力を超えた場合には、再循環ポンプ39を停止して、溶液の循環をなくして無駄なエネルギー消費をなくす。これにより、満液式に比較して中温再生器11の管群12を浸すだけの溶液を削減できるので、コストの削減ができるとともに、運転開始から定常運転までの起動時間や希釈に必要な希釈時間の短縮が可能となる。さらに、管群12のように縦長にすることができ設置面積を小さくでき機器配置の自由度を増すことができる。
第4実施形態においては、高温再生器1の気液分離器5に設置した圧力センター34で再循環ポンプ39の運転を制御したが、中温再生器11に圧力センサー(図示せず)を設置し、このセンサーの値により制御しても同様の効果がある。
また、圧力センサー34の信号で再循環ポンプ39の運転、停止を制御する替わりに、吸収冷温水機の起動からの時間経過にしたがって、再循環ポンプ39の運転、停止を制御しても同様な効果が得られる。
第4実施形態においては再循環ポンプ39は運転開始時に起動しているが、圧力センサー34があらかじめ定めた第2の圧力より低い場合に起動するように制御しても良い。この場合、運転開始時の他に部分負荷等で圧力が低くなった場合にも再循環ポンプ39を運転することにより管群12への溶液の散布を確保できるので、安定した運転を継続できるという利点がある。
以上の説明において、再循環ポンプ39の運転、停止を高温再生器1、あるいは中温再生器11の圧力で制御しているが、液溜め15に液面検出器(図示せず)を設置し、この液面検出器の信号により再循環ポンプ39の運転を制御しても、同様の効果が得られる。
第4実施形態においては、図1の三重効用吸収冷温水機の破線で囲まれた中温再生器11回りを図6の構成に置き換えた実施例で説明したが、図3の二重効用吸収冷温水機の破線で囲まれた蒸気焚き高温再生器51回りを図6の構成で置き換えた場合にも同様の効果がある。
(第5実施形態)
次に、図7を参照しながら、本発明の第5実施形態の三重効用吸収冷温水機について説明する。図7は図1に示す破線で囲まれた部分の別の実施形態を示す。破線で囲まれた部分以外については省略する。
先ず、第5実施形態と第1実施形態との構成の違いについて説明する。図7の第5実施形態では、液溜め15内のフロート弁37は図5に示すように弁体47に穴を設けない構成とした。また、中温再生器11の溶液出口部に堰42を設け、堰から流出した溶液が溶液溜めである液溜め15に溜まる構成とするとともに、堰42の高さは伝熱管群12の下端よりも高い位置に設定されている。
次に、第5実施形態に係わる運転開始時の中温再生器11回りの動作と効果について説明する。
中温再生器11は運転停止中においては、堰42により溶液が中温再生器11の下部に溜められて管群12の下部は溶液で浸されている。運転を開始すると、冷媒ポンプ17、溶液循環ポンプ18、溶液散布ポンプ19が起動される。このとき、溶液循環ポンプ18で送られてきた溶液は、中温熱交換器21を通りフロート弁37で流量調整され散布装置14に導かれ、管群12に散布される。散布された溶液は、管群40の表面を流下し堰42を超え液溜め15に導かれる。この時点では中温再生器11と吸収器8との圧力差が無く、中温熱交換器21の圧力損失もあることから、液溜め15内の溶液は、溶液散布ポンプ19の吸い込み側へ流入するための差圧を充分確保することができず、中温再生器11に散布される溶液量よりも流出する溶液量は小さくなる。これにより、液溜め15内の液面が上昇してフロート弁37が全閉となり、管群40への溶液の散布ができなくなる。
この状態で高温再生器1の伝熱管4で希溶液が加熱されて気液分離器5で濃溶液と冷媒蒸気に分離され、この冷媒蒸気が中温再生器11の管群12の管内に供給される。このとき、管群12の上部には溶液が無いので冷媒蒸気は発生しないが、管群12の下部は溶液で浸されているので、高温再生器1からの冷媒蒸気でこの溶液を加熱して冷媒蒸気を発生させることができる。これにより、中温再生器11内の圧力を上昇させ、溶液散布ポンプ19の吸込口との圧力差を確保できるようになるので、液溜め15内の溶液を吸収器8に戻すことできる。液溜め15内の液面が下がると、フロート弁37が開き管群12への溶液の散布量を確保するとともに流量調整ができるようになる。
第5実施形態によれば、運転開始時において、中温再生器11に高温再生器1からの冷媒蒸気が供給されると、管群12の下部で中温再生器11下部に溜められた溶液を加熱し冷媒蒸気を発生させ、中温再生器11内の圧力を上昇させることができるので、液溜め15内の溶液液面を適正な範囲で制御して運転できる。これにより、満液式に比較して中温再生器11の管群12を浸すだけの溶液量を削減できるので、コストの削減ができるとともに、運転開始から定常運転までの起動時間や希釈に必要な希釈時間の短縮が可能となる。さらに、管群12を縦長にすることができ設置面積を小さくでき機器配置の自由度を増すことができる。
第5実施形態においては、堰42の出口部の液溜め15にフロート弁37を設置して、中温再生器11への溶液循環量を制御する構成となっているが、堰42の出口部の液溜め15に液面検出器(図示せず)を設置し、液面検出器からの信号に応じて溶液循環ポンプ18をインバータ制御するようにしても同様の効果が得られる。
第5実施形態においては、図1の三重効用吸収冷温水機の破線で囲まれた中温再生器11回りを図7の構成に置き換えた実施例で説明したが、図3の二重効用吸収冷温水機の破線で囲まれた蒸気焚き高温再生器51回りを図7の構成で置き換えた場合にも同様の効果がある。
(第6実施形態)
次に、図8を参照しながら、本発明の第6実施形態の二重効用吸収冷温水機について説明する。図8は図3に示す破線で囲まれた部分の別の実施形態を示す。破線で囲まれた部分以外については省略する。
第6実施形態の蒸気焚き高温再生器51には管群52、この管群52に溶液を散布するための散布装置55、管群52の表面で発生した冷媒蒸気流への溶液のミストアップを防止するバッフル56が設置されている。再生器51の下部の溶液出口部には液溜め80が設置されている。液溜め内には液面検出器81、82、83が設置されている。これらの液面検出器の信号により溶液循環ポンプ65の回転数を制御する制御装置(図示せず)が設けられている。具体的には、高位の液面検出器81で液面が検出され液面高さが液面検出器81よりも高い位置にある場合にはあらかじめ定められた溶液流量を流すように、一定の回転数で運転する。この一定の回転数は溶液循環ポンプで保証される最低の回転数になる場合もある。液面高さが高位の液面検出器81と中位の液面検出器82の間にある場合には溶液循環ポンプ65の回転数を維持する、あるいは一定量下げる制御を行う。液面高さが中位の液面検出器82と低位の液面検出器83の間にある場合には溶液循環ポンプ65の回転数を維持する、あるいは一定量上げる制御を行う。液面高さが低位の液面検出器83よりも低い場合には溶液循環ポンプ65の回転数を一定量上げる制御を行う。
このような構成により、溶液循環量の制御を行うとともに、起動時や部分負荷等で蒸気焚き高温再生器51の圧力が低くなって、流出する溶液の流量が小さくなり、液溜め80の液面が上昇して蒸気焚き高温再生器51への溶液の循環量が減少する場合にも、ある一定量の溶液が流入して管群52に散布され、冷媒蒸気を発生して蒸気焚き高温再生器51の圧力を維持あるいは上昇させることにより、運転を継続することができる。
また、管群52の最下端よりも高い位置に新たに液面検出器(図示せず)を設置し、起動時や、蒸気焚き高温再生器51の圧力が低いときには、この液面検出器の位置まで溶液を送り、その後この液面高さを維持するように溶液循環ポンプ65を制御しても良い。起動時や蒸気焚き高温再生器51の圧力が低くて溶液循環量が少なく、蒸気焚き高温再生器51の管群52への溶液の散布が少ない場合にも、新たに設けた液面検出器より低い位置にある管群52の下部は溶液に接しており、この溶液を加熱して冷媒蒸気を発生させることにより、蒸気焚き高温再生器51の圧力を上昇させて、運転を継続することができる。その後、蒸気焚き高温再生器51の圧力が上昇して、ある一定値以上になれば、液面の制御を液面検出器81、82、83で制御するように切りかえる。このような構成の二重効用吸収冷温水機において、起動時には溶液の濃縮はあまり行われておらず溶液量が多くなっているので、起動時に溶液を蒸気焚き高温再生器51の下部に溜めるようにして運転しても、溶液量が増加する割合は小さく、満液式の再生器を用いた場合に比べて、溶液量を少なくして機器のコンパクト化、コスト削減を図ることができる。
上記の説明は、図8の構成の蒸気焚き再生器51回りを図3の二重効用吸収冷温水機の破線で囲まれた蒸気焚き高温再生器51として用いて説明したが、図1の実施例の三重効用吸収冷温水機の破線で囲まれた中温再生器11として用いても、同様の効果が得られる。溶液循環の制御動作は上記の二重効用吸収冷温水機の高温再生器に関するものと同様である。
本発明の第1実施形態に係る三重効用吸収冷温水機のサイクルフローを示す構成図である。 図1におけるフロート弁を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る二重効用吸収冷温水機のサイクルフローを示す構成図である。 本発明の第3実施形態の三重効用吸収冷温水機の中温再生器の部分のサイクルフローを示す構成図である。 図4のフロート弁を示す図である。 本発明の第4実施形態の三重効用吸収冷温水機の中温再生器の部分のサイクルフローを示す構成図である。 本発明の第5実施形態の三重効用吸収冷温水機の中温再生器の部分のサイクルフローを示す構成図である。 本発明の第6実施形態の二重効用吸収冷温水機の蒸気焚き温再生器の部分のサイクルフローを示す構成図である。 本発明の第3実施形態に係る弁の代替構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る代替サイクルフローを示す図である。
符号の説明
1…高温再生器、7…蒸発器、8…吸収器、9…凝縮器、10…低温再生器、11…中温再生器、12…管群、13…バッフル、14…散布装置、15…液溜め、16、37…フロート弁、17…冷媒ポンプ、18…溶液循環ポンプ、19…溶液散布ポンプ、20…低温熱交換器、21…中温熱交換器、22…高温熱交換器、34…圧力センサー、35…バイパス配管、36…バルブ、38…配管、39…再循環ポンプ、52…管群、55…散布装置、56…バッフル、57…液溜め、62…低温熱交換器、63…高温熱交換器、64…冷媒ポンプ、65…溶液循環ポンプ、66…溶液散布ポンプ、80…液溜め。

Claims (15)

  1. 高温再生器、中温再生器、低温再生器、凝縮器、蒸発器、吸収器、高温熱交換器、中温熱交換器、低温熱交換器、溶液循環ポンプ、溶液散布ポンプ、冷媒ポンプを溶液配管及び冷媒配管で接続して溶液・冷媒循環回路を構成した吸収冷温水機において、
    前記中温再生器の伝熱管の上部から濃度の薄い希溶液が散布装置を通して散布される流下液膜式再生器で前記中温再生器を構成し、
    前記中温再生器の溶液出口部に前記中温再生器から流出する溶液を一旦溜めるための液溜めを設け、
    前記液溜めの液面高さに応じて前記中温再生器内の伝熱管に散布する溶液流量を調整するための流量調整手段を設け、
    前記流量調整手段は、前記液溜めの液面高さがあらかじめ定めた上限高さ以上に達した場合に、中温再生器への流入流量としてあらかじめ定めた流量以上の溶液量を流すように調整する
    ことを特徴とする吸収冷温水機。
  2. 高温再生器、低温再生器、凝縮器、蒸発器、吸収器、高温熱交換器、低温熱交換器、溶液循環ポンプ、溶液散布ポンプ、冷媒ポンプを溶液配管及び冷媒配管で接続して溶液・冷媒循環回路を構成した吸収冷温水機において、
    前記高温再生器の伝熱管の上部から濃度の薄い希溶液が散布装置を通して散布される流下液膜式再生器で前記高温再生器を構成し、
    前記高温再生器の溶液出口部に前記高温再生器から流出する溶液を一旦溜めるための液溜めを設け、
    前記液溜めの液面高さに応じて前記高温再生器内の伝熱管に散布する溶液流量を調整するための流量調整手段を設け、
    前記流量調整手段は、前記液溜めの液面高さがあらかじめ定めた上限高さ以上に達した場合に、高温再生器への流入流量としてあらかじめ定めた流量以上の溶液量を流すように調整する
    ことを特徴とする吸収冷温水機。
  3. 請求項1または2に記載の吸収冷温水機において、前記流量調整手段は、前記液溜め内に設置してその液面高さに応じて上下するフロートと、このフロートの位置に応じて開度を調整する流量調整弁と、この流量調整弁をバイパスする流路とからなることを特徴とする吸収冷温水機。
  4. 請求項1または2に記載の吸収冷温水機において、前記流量調整手段は、前記液溜め内に設置してその液面高さに応じて上下するフロートと、このフロートの位置に応じて開度を調整する流量調整弁からなり、この流量調整弁の弁体に弁体1次側と弁体2次側との流路を繋ぐ切り欠き部あるいは開口部を設けたことを特徴とする吸収冷温水機。
  5. 請求項1または2に記載の吸収冷温水機において、前記流量調整手段は、前記液溜めに設置した液面検出器と、この液面検出器からの信号に応じて前記溶液循環ポンプの回転数を制御する制御装置とからなることを特徴とする吸収冷温水機。
  6. 請求項1に記載の吸収冷温水機において、前記液溜めから溶液を前記中温熱交換器を通して前記溶液散布ポンプに送る溶液流路と、前記液溜めから溶液を前記中温熱交換器をバイパスして前記溶液散布ポンプに送るバイパス流路と、このバイパス流路の途中に設けた弁と、前記高温再生器あるいは前記中温再生器に設置した圧力センサーと、を備え、前記流量調整手段は、運転開始時にはこのバイパス流路の途中に設けた弁を開とし、前記圧力センサーで検知される圧力があらかじめ定めた値を超えた場合に前記バイパス流路の途中に設けた弁を閉とするようにしたことを特徴とする吸収冷温水機。
  7. 請求項2に記載の吸収冷温水機において、前記液溜めから溶液を前記高温熱交換器を通して前記溶液散布ポンプに送る溶液流路と、前記液溜めから溶液を前記高温熱交換器をバイパスして前記溶液散布ポンプに送るバイパス流路と、このバイパス流路の途中に設けたバイパス弁と、前記高温再生器に設置した圧力センサーと、を備え、前記流量調整手段は、運転開始時にはこのバイパス流路の途中に設けた弁を開とし、前記圧力センサーで検知される圧力があらかじめ定めた値を超えた場合に前記バイパス流路の途中に設けた弁を閉とするようにしたことを特徴とする吸収冷温水機。
  8. 請求項6に記載の吸収冷温水機において、前記流量調整手段は、前記液溜めに液面検出器を設け、この液面検出器で検知される液面高さがあらかじめ定めた第1の高さよりも高くなった場合に前記バイパス流路の途中に設けた弁を開とし、液面検出器で検知される液面高さがあらかじめ定めた第2の高さよりも低くなった場合に前記バイパス流路の途中に設けた弁を閉とするようにしたことを特徴とする吸収冷温水機。
  9. 請求項7に記載の吸収冷温水機において、前記流量調整手段は、前記液溜めに液面検出器を設け、この液面検出器で検知される液面高さがあらかじめ定めた第1の高さよりも高くなった場合に、前記バイパス流路の途中に設けた弁を開とし、液面検出器で検知される液面高さがあらかじめ定めた第2の高さよりも低くなった場合に前記バイパス流路の途中に設けた弁を閉とするようにしたことを特徴とする吸収冷温水機。
  10. 請求項1に記載の吸収冷温水機において、前記高温再生器あるいは前記中温再生器に設置した圧力センサーと、前記液溜め下部と前記溶液散布装置とを結ぶ配管と、この配管の途中に前記液溜めの溶液を前記溶液散布装置へ送るために設置した溶液再循環ポンプと、を備え、流量調整手段は、運転開始時にはこの溶液再循環ポンプを運転し、前記圧力センサーで検知される圧力があらかじめ定めた値を超えた場合に前記溶液再循環ポンプを停止するようにしたことを特徴とする吸収冷温水機。
  11. 請求項2に記載の吸収冷温水機において、前記高温再生器に設置した圧力センサーと、前記液溜め下部と前記溶液散布装置とを結ぶ配管と、この配管の途中に前記液溜めの溶液を前記溶液散布装置へ送るために設置した溶液再循環ポンプと、を備え、流量調整手段は、運転開始時にはこの溶液再循環ポンプを運転し、前記圧力センサーで検知される圧力があらかじめ定めた値を超えた場合に前記溶液再循環ポンプを停止するようにしたことを特徴とする吸収冷温水機。
  12. 請求項10に記載の吸収冷温水機において、前記流量調整手段は、前記液溜めに液面検出器を設け、この液面検出器で検知される液面高さがあらかじめ定めた第1の高さよりも高くなった場合に前記溶液再循環ポンプを運転し、液面検出器で検知される液面高さがあらかじめ定めた第2の高さよりも低くなった場合に前記溶液再循環ポンプを停止するようにしたことを特徴とする吸収冷温水機。
  13. 請求項11に記載の吸収冷温水機において、前記流量調整手段は、前記液溜めに液面検出器を設け、この液面検出器で検知される液面高さがあらかじめ定めた第1の高さよりも高くなった場合に前記溶液再循環ポンプを運転し、液面検出器で検知される液面高さがあらかじめ定めた第2の高さよりも低くなった場合に前記溶液再循環ポンプを停止するようにしたことを特徴とする吸収冷温水機。
  14. 請求項1に記載の吸収冷温水機において、前記中温再生器から前記液溜めへの溶液出口部に堰を設け、この堰の高さを前記中温再生器の伝熱管の最下端よりも高い位置に設けたことを特徴とする吸収冷温水機。
  15. 請求項2に記載の吸収冷温水機において、前記高温再生器から前記液溜めへの溶液出口部に堰を設け、この堰の高さを前記中温再生器の伝熱管の最下端よりも高い位置に設けたことを特徴とする吸収冷温水機。
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