JP5454050B2 - 固体高分子形燃料電池の高分子電解質およびこの製造方法、ならびにこの高分子電解質を含む膜電極接合体およびこの製造方法 - Google Patents
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Description
本発明に係る高分子電解質の製造方法を、図1を参照して説明する。本発明の高分子電解質の製造方法にあっては、高分子電解質分散溶液とモノエチレングリコール(MEG)または尿素(Urea)を混合し、1時間混合することにより、スルホン酸基の集合体から構成されるクラスター内に、モノエチレングリコールまたは尿素が取り込まれるので、クラスターサイズを大きくすることができる。(図1の工程1)
本発明の電極触媒インクの分散媒として使用される溶媒は、触媒粒子や高分子電解質または有機物を混合、酸処理して得られた高分子電解質を侵食することなく、高分子電解質の流動性の高い状態で溶解または微細ゲルとして分散できるもので特に制限はない。しかし、揮発性の液体有機溶媒が少なくとも含まれることが望ましく、特に限定されるものではないが、メタノール、エタノール、1−プロパノ―ル、2−プロパノ―ル、1−ブタノ−ル、2−ブタノ−ル、イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、ペンタノ−ル等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、ペンタノン、メチルイソブチルケトン、へプタノン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、アセトニルアセトン、ジイソブチルケトンなどのケトン系溶剤、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、アニソール、メトキシトルエン、ジブチルエーテル等のエーテル系溶剤、その他ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ジアセトンアルコール、1−メトキシ−2−プロパノール等の極性溶剤等が使用されてもよい。また、これらの溶剤のうち二種以上を混合させたものを使用してもよい。
本発明に係る高分子電解質を用いて作製した膜電極接合体の製造方法において、有機物を混合、酸処理により除去した本発明の高分子電解質、または高分子電解質で包埋した触媒担持炭素粒子は、触媒担持炭素粒子と、高分子電解質を溶媒に分散させた電極触媒インクを転写シートに塗布し、乾燥させることで得てもよい。
20質量%高分子電解質分散溶液(ナフィオン:Nafion(登録商標)、Dupont社製)を高分子電解質分散溶液として用いた。
(高分子電解質の作製)
10mlのガラス容器に20質量%高分子電解質分散溶液と高分子電解質のスルホン酸基当量に対して6.6倍のモノエチレングリコールを混合し、1時間撹拌した。次に、ガラス上に粘着剤を介して貼り合わせた高分子フィルム(PTFE)上に高分子電解質インクを塗布し、膜厚が約25μm程度になるようにドクターブレードにより、塗工した。その後、60℃で5分間乾燥させて高分子フィルムから剥離した。その後、高分子電解質を130℃で30分間ホットプレスした。
高分子電解質をそれぞれ70℃の純水、3wt%の過酸化水素水溶液、1Mの硫酸水溶液、純水に1時間浸漬させ、モノエチレングリコールを除去した。その後、80℃で1時間真空乾燥させることにより、高分子電解質を作製した。
(高分子電解質の作製)
10mlのガラス容器に20質量%高分子電解質分散溶液と高分子電解質のスルホン酸基当量に対して2.2倍の尿素を混合し、1時間撹拌した。次に、ガラス上に粘着剤を介して貼り合わせた高分子フィルム(PTFE)上に高分子電解質インクを塗布し、膜厚が約25μm程度になるようにドクターブレードにより、塗工した。その後、60℃で5分間乾燥させて高分子フィルムから剥離した。その後、高分子電解質を130℃で30分間ホットプレスした。
高分子電解質をそれぞれ70℃の純水、3wt%の過酸化水素水溶液、1Mの硫酸水溶液、純水に1時間浸漬させ、尿素を除去した。その後、80℃で1時間真空乾燥させることにより、高分子電解質を作製した。
(高分子電解質の作製)
ガラス上に粘着剤を介して貼り合わせた高分子フィルム(PTFE)上に20質量%高分子分散溶液を塗布し、膜厚が約25μm程度になるようにドクターブレードにより、塗工した。その後、60℃で5分間乾燥させて高分子フィルムから剥離した。その後、高分子電解質を130℃で30分間ホットプレスした。
高分子電解質をそれぞれ70℃の純水、3wt%の過酸化水素水溶液、1Mの硫酸水溶液、純水に1時間浸漬させた。その後、80℃で1時間真空乾燥させることにより、高分子電解質を作製した。
白金担持量が50質量%である白金担持カーボン触媒(商品名:TEC10E50E、田中貴金属工業製)と、20質量%高分子電解質分散溶液(ナフィオン:Nafion(登録商標)、Dupont社製)を溶媒中で混合し、遊星ボールミル(商品名:Pulverisette7、Fritsch社製)で分散処理を行った。ボールミルのポット、ボールにはジルコニア製のものを用いた。出発原料の組成比を白金担持カーボン粒子とナフィオン(Nafion(登録商標)、Dupont社製)の質量比で2:1としたものを電極触媒インクとした。
電極触媒層用インクをPTFE基材上に塗布し、ドクターブレードにより塗工した。塗工した電極触媒層を60℃で5分間乾燥させて作製した。また、電極触媒層の厚さは、白金担持量が約0.3mg/cm2になるように調整し、電極触媒層の電極面積は5cm2の正方形になるようにカッティングした。
5cm2の正方形に切り抜かれた電極触媒層を高分子電解質膜の両面に対面するように転写シートを配置し、130℃の条件で15分間ホットプレスして膜電極接合体を作製した。
膜電極接合体にガス拡散層としてカーボンクロスを挟むように貼り合わせ、発電評価セル(エヌエフ回路設計ブロック社製)内に設置した。これを燃料電池測定装置(商品名:GFI−SG1、東陽テクニカ社製)を用いて、セル温度80℃で、加湿器は、アノード、カソードともに100%RHになるようにした。
膜の伝導度は、下記式のように膜抵抗と膜の寸法より算出する。
σ=(1/R)・(L/S)
σ:伝導度、R:電気抵抗、L:電極間距離、S:断面積
膜抵抗の測定は、交流インピーダンス法で行った。測定装置にはNF回路設計ブロック製のFRA 5080を用いた。測定周波数は10Hz〜2MHzとした。交流印加電圧は100mV、直流印加電圧は0Vとした。また、そのときの測定環境は、80℃で30、50、70、95%RHの条件で測定した。
2 電極触媒層
3 電極触媒層
12 膜電極接合体
4 ガス拡散層
5 ガス拡散層
6 空気極(カソード)
7 燃料極(アノード)
8 ガス流路
9 冷却水流路
10 セパレータ
Claims (5)
- 高分子電解質分散溶液と溶媒と尿素とを含む高分子電解質インクを作製し、
基材上に前記高分子電解質インクを塗布して塗膜を形成し、前記塗膜を乾燥させることにより得られる膜中の前記尿素を酸処理により除去することを特徴とする高分子電解質の製造方法。 - 前記高分子電解質インクはスルホン酸を含み、前記尿素が、前記高分子電解質インクのスルホン酸基当量に対して2倍以上であることを特徴とする請求項1に記載の高分子電解質の製造方法。
- 高分子電解質分散溶液と溶媒と双極子モーメントが、2.0D以上である有機物とを含む高分子電解質インクを作製し、
基材上に前記高分子電解質インクを塗布して塗膜を形成し、前記塗膜を乾燥させることにより得られる膜を電極触媒層で狭持し、
前記膜中の前記有機物を酸処理により除去して高分子電解質膜を形成することを特徴とする膜電極接合体の製造方法。 - 前記有機物が、モノエチレングリコールまたは尿素であることを特徴とする請求項3に記載の膜電極接合体の製造方法。
- 前記高分子電解質インクはスルホン酸を含み、前記有機物が、前記高分子電解質インクのスルホン酸基当量に対して2倍以上であることを特徴とする請求項3または4に記載の膜電極接合体の製造方法。
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