JP5450659B2 - スライドファスナー用スライダー - Google Patents

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Description

本発明は、スライドファスナーに用いられるスライダーに関し、特に、スライダー胴体を作製した後に、同スライダー胴体に引手を後から取り付けるタイプのスライドファスナー用スライダーに関する。
スライドファスナーに用いられるスライダーの1つとして、スライダー胴体を作製した後に、同スライダー胴体に引手を後から取り付けることが可能なスライダーが従来から知られている。このようなスライダーは、例えばユーザーの要求や好みなどに応じて、色や形態が異なる各種タイプの引手をスライダー胴体に自由に取り付けられるため、例えば衣料品や鞄等に取着されるスライドファスナーに好適に用いられている。
このような引手の後付けを可能にしたスライドファスナー用スライダーの一例が、例えば特開平10−295415号公報(特許文献1)、実用新案登録第3070213号公報(特許文献2)、及び実用新案登録第3078062号公報(特許文献3)などに開示されている。ここで、前記特許文献1に記載されているスライダーについて、図20を参照しながら説明する。
この特許文献1に記載されているスライダー101は、スライダー胴体110と、スライダー胴体110に取り付けられる引手120と、スライダー胴体110の高さ方向に穿設された孔部117に収容されるストッパー(閉塞部材)130及び弾性部材140と、スライダー胴体110に加締め固定され、弾性部材140を支持する平板状の支持板150とを有している。
前記スライダー胴体110は、上下翼板111,112と、上下翼板111,112の前端部を連結する案内柱113と、上下翼板111,112の左右側縁に配された上下フランジ114と有している。また、上翼板111の上面には、片持状に立設された引手取付杆160がスライダー胴体110に一体成形されている。この場合、引手取付杆160の一端部が、上翼板111に固定された固定端部となり、他端部は、上翼板111の上面との間に間隙を設けて配された自由端部161となる。ここで、上翼板111の上面と引手取付杆160の自由端部161との間に配される間隙は、後述するように、引手120を引手取付杆160に取り付けるときに引手120の一部を挿通させるための挿通間隙となる。
このスライダー胴体110の前端には、案内柱113を間に挟んで左右の肩口が形成され、スライダー胴体110の後端には後口が形成されている。更に、上下翼板111,112間には、左右の肩口と後口とを連通するY字形状のエレメント案内路115が形成されている。
同スライダー胴体110において、上翼板111の上面には、上翼板111の前端縁から後方に向けて凹部116が形成されており、この凹部116は、引手取付杆160の自由端部161の下方側に、同自由端部161よりも広い範囲に配されている。
また、スライダー胴体110の案内柱113が配されている前端部には、上翼板111の上面から下翼板112の下面にかけて上下方向に貫通する孔部117が穿設されており、この孔部117の下端には、前記支持板150を嵌入可能な段部が設けられている。更に、下翼板112における孔部117の前後の位置には、前記支持板150を加締め固定することが可能な突片部118が垂設されている。
特許文献1における引手120は、引手本体部121と、上翼板111と引手取付杆160との間に形成される収容空間に挿入される取付軸部122とを有している。
特許文献1におけるストッパー130の上端部には傾斜面131が形成されている。この傾斜面131は、ストッパー130がスライダー胴体110に嵌入されたときに、前方へ下り傾斜するように配される。また、同ストッパー130の下端面には、弾性部材140を挿入可能な図示しない円孔部が形成されている。
上述のような部品を有する特許文献1のスライダー101を組み立てる場合、先ず、スライダー胴体110に穿設された孔部117内にストッパー130を所定の向きに挿入し、このストッパー130の下方に弾性部材140を配置する。このとき、弾性部材140の上端がストッパー130の図示しない円孔部に嵌入される。
続いて、弾性部材140の下端に支持板150を当接させた状態で、同支持板150を孔部117の下端に配した段部に嵌入し、更に、下翼板112から垂設された突片部118を支持板150に向けて加締めることにより、支持板150がスライダー胴体110に固定される。これにより、ストッパー130、弾性部材140、及び支持板150がスライダー胴体110に装着される。
このとき、ストッパー130は、弾性部材140によって上方に付勢されるため、ストッパー130の上端が引手取付杆160の自由端部161に当接し、上翼板111に形成した凹部116の底面と引手取付杆160の自由端部161との間に設けられる間隙(挿通間隙)が閉塞された状態となる。
次に、ストッパー130、弾性部材140、及び支持板150が装着されたスライダー胴体110に引手120を取り付ける。具体的には、引手120の取付軸部122を、スライダー胴体110の前端側から、上翼板111に形成された凹部116と引手取付杆160の自由端部161との間に挿入し、その取付軸部122をストッパー130の傾斜面131に当接させ、更に、同取付軸部122をストッパー130に向けて押し込む。
これにより、ストッパー130は弾性部材140の付勢力に抗して下方に移動するため、上翼板111の凹部116底面と引手取付杆160の自由端部161との間の挿通間隙が開口し、この開口した挿通間隙を介して、引手120の取付軸部122が、上翼板111と引手取付杆160との間に形成される収容空間に導入されて、同収容空間内に収容される。
引手120の取付軸部122が収容空間に導入された後、ストッパー130は、弾性部材140により付勢されて上方に移動するため、ストッパー130の上端が引手取付杆160の自由端部161に当接して、挿通間隙が再び閉塞された状態となる。これにより、引手120が引手取付杆160に取着されたスライダー101を得ることができる。
このような特許文献1のスライダー101であれば、スライダー胴体110の上翼板111に形成した凹部116を利用して、引手取付杆160が一体に形成されたスライダー胴体110に引手120を簡易に且つ円滑に取り付けることができる。
しかも、同スライダー101は、上翼板111の上面と引手取付杆160の自由端部161との間の間隔が小さくなるため、引手120が引手取付杆160に一旦取着された場合、引手120の取付軸部122を、上翼板111における凹部116の底面と引手取付杆160の自由端部161との間の間隙に入り込み難くすることができる。
これにより、引手120が例えばスライダー101の操作等により引っ張られたときに、引手120の取付軸部122がストッパー130に当接して同ストッパー130を押圧する可能性を小さくできる。このため、使用者が意図していないにも関わらず、引手120が引手取付杆160から勝手に外れてしまうという不具合が生じることを防止できる。
一方、前記特許文献2及び前記特許文献3に開示されているスライダーは、スライダー胴体における上翼板の上面と引手取付杆の自由端部との間に、引手の取付軸部を挿通させることが可能な挿通間隙が設けられており、この挿通間隙を閉塞する閉塞部材として板バネ部材が用いられている。
このようなスライダーにおいて、板バネ部材からなる閉塞部材をスライダー胴体に装着して前記挿通間隙を閉塞した後に、そのスライダー胴体に配した引手取付杆に引手を取り付ける場合には、引手の取付軸部で閉塞部材を押圧することにより、同閉塞部材が弾性変形して前記挿通間隙を容易に開口させることができる。これにより、引手の取付軸部は、開口した前記挿通間隙を介して、上翼板と引手取付杆との間の引手収容空間に円滑に導入されるため、引手の取り付けを容易に行うことができる。
特開平10−295415号公報 実用新案登録第3070213号公報 実用新案登録第3078062号公報
前記特許文献1〜前記特許文献3に記載されているスライダーでは、上述のように、スライダー胴体にストッパー又は閉塞部材を装着して、スライダー胴体の上翼板と引手取付杆の自由端部との間に配される挿通間隙を閉塞させる。その後、ストッパーを弾性部材の付勢力に抗して移動させること、又は閉塞部材自体を弾性変形させることなどによって閉塞状態にある挿通間隙を開口させ、更に、その開口した挿通間隙を介して引手の取付軸部を引手収容空間に導入する。これにより、スライダー胴体に配された引手取付杆に、引手を後から取り付けることが可能となる。
しかしながら、このように引手の後付けを行うことが可能な従来のスライダーの場合、同スライダーを有するスライドファスナーが衣類や鞄類等の製品に取り付けられて使用されるときに、スライダーの周辺部に偶然に存在した薄手の布片等のような他部材が、スライダーの前記挿通間隙に入り込んで、同挿通間隙に挟まれるという問題が生じることあった。
具体的に説明すると、例えばスライドファスナーが衣服に使用される場合、その衣服を着衣して運動をしたとき等に、薄手の布片などの他部材が、何かのはずみでスライダーの外部から前記挿通間隙に向けて挿入されることがある。或いは、例えばスライドファスナーが鞄に使用される場合にあっても、その鞄を移動させるときや、スライドファスナーのスライダーを摺動させて鞄の開口部を開閉するとき等に、薄手の布片などの他部材が、何かのはずみでスライダーの前記挿通間隙に向けて挿入されることがある。
この場合、スライダーの前記挿通間隙はストッパー又は閉塞部材によって閉塞されている状態に保持されているものの、その挿通間隙に挿入された他部材が、スライダーのストッパー又は閉塞部材を直接押圧して挿通間隙を開口させながら同挿通間隙内に入り込む。更に、その押圧されたストッパー又は閉塞部材が元の閉塞状態に戻ろうとする力によって、ストッパー又は閉塞部材と引手取付杆の自由端部との間に他部材が挟み込まれる(噛み込まれる)ことがあった。
そして、上述のようにスライダーに薄手の他部材が挟み込まれることによって、衣類や鞄類がその他部材によって引っ張られるといった不具合や、スライダーの摺動操作が他部材によって妨げられるといった不具合が生じるため、このような不具合を解消することが求められていた。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その具体的な目的は、スライダー胴体に配された引手取付杆に引手を後から容易に取り付けることができ、且つ、薄手の布片のような他部材が、スライダー胴体の上翼板と引手取付杆の自由端部との間に挟み込まれることを防止できるスライドファスナー用スライダーを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明により提供されるスライドファスナー用スライダーは、基本的な構成として、上下翼板を有するスライダー胴体の前記上翼板の上面に、引手を保持する引手取付杆が片持状に一体に形成され、前記引手取付杆は、前記上翼板から起立する固定端部と、前記上翼板との間に前記引手の一部を挿通可能な挿通間隙が設けられる自由端部とを有し、前記挿通間隙を閉塞する閉塞部材が前記スライダー胴体に配されるスライドファスナー用スライダーであって、前記スライダー胴体は、前記上翼板の上面に凹設され、前記閉塞部材の一部が装着されて当該閉塞部材が不動に固定される凹溝を有し、前記凹溝は、前記引手取付杆の前記自由端部に対向して、前記上翼板の後口側となる後端から前方に向けて配され、前記閉塞部材は、前記凹溝に装着される本体部と、前記本体部から延設され、上下方向に弾性変形可能な弾性片部と、前記弾性片部の上面に隆起する隆起部とを有し、前記引手取付杆は、前記自由端部に配され、前記凹溝に装着された前記閉塞部材の前記隆起部を抜脱可能に係着して同閉塞部材を固定する段差部を有し、前記弾性片部は、前記閉塞部材の固定時に、同弾性片部の一部が前記引手取付杆の前記自由端部に接触又は近接して配され、前記閉塞部材の固定時に、前記挿通間隙の閉塞状態を保持し、前記挿通間隙に他部材が侵入することを防止可能な閉塞保持構造が備えられ、前記閉塞保持構造は、前記弾性片部の上下方向における弾性変形量が、前記隆起部の上端が前記段差部の下端の高さ位置まで移動可能な大きさに規制されて構成されてなることを最も主要な特徴とするものである。
更に、前記閉塞部材は、前記弾性片部を間に挟んで配される一対の肩部を有し、前記弾性片部及び前記隆起部は、前記一対の肩部の間の領域内に配されていることが好ましい。更にまた、前記弾性片部の上面に凹部が配されていることが好ましい。
本発明に係るスライドファスナー用スライダーでは、スライダー胴体の上翼板上面に引手取付杆が片持状に一体に形成されており、上翼板と引手取付杆の自由端部との間に形成される挿通間隙を閉塞する閉塞部材が、スライダー胴体の装着部に係着して不動に固定されている。また、同スライダーでは、閉塞部材がスライダー胴体の装着部に固定されたときに、挿通間隙の閉塞状態を保持して挿通間隙に他部材が侵入することを防止可能な閉塞保持構造が備えられている。
このような構成を有する本発明のスライダーによれば、引手取付杆を一体に有するスライダー胴体を形成した後に、引手の一部を上翼板と引手取付杆の自由端部との間に設けられた挿通間隙に挿通させることにより、同引手を引手取付杆に保持させることができる。更にその後、スライダー胴体の装着部に閉塞部材を装着して固定することによって、前記挿通間隙が閉塞されて、引手の取り付けが完了する。このように、本発明のスライダーでは、スライダー胴体に配された引手取付杆に引手を後から容易に取り付けることができる。
しかも、本発明のスライダーは閉塞保持構造を備えていることにより、引手が取り付けられて閉塞部材がスライダー胴体に装着して不動に固定された後には、上翼板と引手取付杆の自由端部との間に設けられた挿通間隙の閉塞状態を保持することができる。これにより、薄手の布片のような他部材が、上翼板と引手取付杆の自由端部との間に侵入して挟み込まれることを確実に防ぐことができる。
このため、同スライダーを有するスライドファスナーが衣類や鞄類等の製品に取り付けられて使用された場合に、スライダーに他部材が挟み込まれることに起因する不具合、例えば衣類や鞄類が他部材によって引っ張られたり、スライダーの摺動操作が他部材によって妨げられたりすることを防止できる。
なお、本発明で言う挿通間隙の閉塞状態とは、閉塞部材がスライダー胴体の上翼板と引手取付杆の自由端部との間に位置することにより、挿通間隙が閉塞部材で完全に塞がれて、スライダー胴体の上翼板と引手取付杆の間に形成される引手の取付軸部の収容空間が遮断された状態のことを言う。
また、本発明のスライダーにおいて、引手を引手取付杆に取り付ける方法は特に限定されるものではない。例えば上述のように、引手を引手取付杆に保持させてから、スライダー胴体の装着部に閉塞部材を装着して固定することによって引手の取り付けを行うことができる。またその他に、引手を引手取付杆に保持させる前にスライダー胴体の装着部に閉塞部材を装着し、その後、挿通間隙を介して引手を引手取付杆に保持してから、閉塞部材をスライダー胴体に固定することによって、引手の取り付けを行うことも可能である。
このような本発明のスライダーにおいて、前記引手取付杆は、装着部に装着された閉塞部材の少なくとも一部を係着して同閉塞部材を固定する固定部を自由端部に有する。また、前記閉塞部材は、装着部に装着される本体部と、本体部から延設され、上下方向に弾性変形可能な弾性片部と、弾性片部に配され、固定部に係脱可能な係脱部とを有する。更に、前記閉塞保持構造は、弾性片部の上下方向における弾性変形が規制されることにより構成されている。
引手取付杆、閉塞部材、及び閉塞保持構造が上述のように構成された本発明のスライダーであれば、閉塞部材の弾性片部を弾性変形させて同閉塞部材の係脱部を引手取付杆の固定部に係止させることにより、装着部に装着された閉塞部材を所定の位置に安定して固定することができる。また、同スライダーにおいて、弾性片部の上下方向における弾性変形が規制されることによって閉塞保持構造が構成されていることにより、上述のようにして閉塞部材が装着部に固定されたときに、閉塞部材が挿通間隙を閉塞している状態を容易に保持することができる。
この場合、前記固定部は、自由端部に配された段差部によって構成され、前記弾性片部は、同弾性片部の一部が引手取付杆の自由端部に接触又は近接して配され、前記係脱部は、弾性片部の上面に隆起する隆起部により構成されている。更に、前記閉塞保持構造は、弾性片部の弾性変形量が、隆起部の上端が段差部の下端の高さ位置まで移動可能な大きさに規制されて構成されている。これにより、本発明のスライダーに固定部及び係脱部を容易に設けることができ、また、閉塞部材が装着部に固定されたときに、閉塞保持構造によって挿通間隙の閉塞状態を安定して保持することができる。
特にこの場合、本発明の装着部が、上翼板の上面に配された凹溝により構成されていることにより、同装着部に閉塞部材を容易に且つ安定して装着することができる。
更に本発明では、前記閉塞部材が、弾性片部を間に挟んで配される一対の肩部を有し、前記弾性片部及び前記隆起部が、閉塞部材の側面側から見たときに、肩部の領域内に配されている。ここで、弾性片部及び隆起部が肩部の領域内に配されるとは、弾性片部及び隆起部が、肩部の前後及び上下の端縁よりも内側に配され、閉塞部材の側面側から見たときに弾性片部及び隆起部が肩部によって隠されることを言う。これにより、一対の肩部は弾性片部及び隆起部よりも大きな範囲に張り出して形成されるため、肩部によって弾性片部及び隆起部を保護することができる。
従って、閉塞部材が装着部に固定されているときに、例えば閉塞部材に他部材が外側から衝突したり、又は閉塞部材に引手が内側から衝突したりしても、閉塞部材の弾性片部に他部材が当たることを防いで、閉塞部材の係脱部が引手取付杆の固定部に係止されている状態を保持して、閉塞部材が不動に固定されて挿通間隙が閉塞されている状態を安定して維持することができる。
更にまた、本発明では、前記弾性片部の上面に凹部が配されている。
例えば引手取付杆に取着された引手の交換等をするために、閉塞部材の係脱部が引手取付杆の固定部に係止されている状態を解除して、閉塞部材を装着部から抜脱させることがある。このような場合に、弾性片部の上面に凹部が配されていることにより、同凹部に棒状の押圧部材を挿入した状態で同押圧部材によって弾性片部を容易に押圧することができるため、その押圧部材で弾性片部を下方に弾性変形させて係脱部と固定部の係止状態を確実に解除することができる。
一方、本発明のスライダーでは、前記固定部は、引手取付杆の自由端部から突出した突起部により構成され、前記弾性片部は、本体部から引手取付杆の自由端部に向けてS字状に湾曲して配され、前記係脱部は、弾性片部の先端部に穿設された孔部により構成されていても良い。また、前記閉塞保持構造は、前記孔部に前記突起部が挿入されて弾性片部の先端部が自由端部に固定されることにより、弾性片部の弾性変形が規制されて構成されていても良い。これによっても、本発明のスライダーに固定部及び係脱部を容易に設けることができ、また、閉塞部材が装着部に固定されたときに、閉塞保持構造によって挿通間隙の閉塞状態を安定して保持することができる。
この場合、前記装着部は、上翼板の上面に配されたアリ溝により構成されていることにより、同装着部に閉塞部材を容易に且つ安定して装着することができる。
更に、前記閉塞部材が、同閉塞部材の本体部から二股に分岐して延設され、スライダー幅方向に弾性変形可能な一対の脚部と、脚部の先端に互いに離間する方向に突出した突片部とを有するとともに、前記上翼板の上面には、装着部に装着された閉塞部材の突片部を係止する一対の突部が突設されている。同スライダーがこのような構成を有することにより、装着部に装着された閉塞部材を更に安定して固定することができる。
また、本発明のスライダーにおいて、前記閉塞部材は、装着部に装着される本体部と、本体部の上面に立設され、閉塞部材の装着固定時に引手取付杆の自由端部に接触する閉塞部とを有する。また、前記閉塞保持構造は、閉塞部材の閉塞部により構成されている。このような構成を有する本発明のスライダーであれば、閉塞部材がスライダー胴体の装着部に固定されたときに、閉塞部材の閉塞部によって挿通間隙が確実に閉塞されるとともに、その挿通間隙の閉塞状態を安定して保持することができる。
この場合、前記装着部は、上翼板の上面に配されたアリ溝により構成されていることにより、同装着部に閉塞部材を容易に且つ安定して装着することができる。
更に、前記閉塞部材が、同閉塞部材の本体部から二股に分岐して延設され、スライダー幅方向に弾性変形可能な一対の脚部と、脚部の先端に互いに離間する方向に突出した突片部とを有するとともに、前記上翼板の上面には、装着部に装着された閉塞部材の突片部を係止する一対の突部が突設されている。同スライダーがこのような構成を有することにより、装着部に装着された閉塞部材を安定して固定することができる。
図1は、本発明の実施例1に係るスライドファスナー用スライダーの分解斜視図である。 図2は、同スライダーにおける閉塞部材を示す斜視図である。 図3は、同閉塞部材の断面図である。 図4は、同閉塞部材をスライダーの後方から見たときの図である。 図5は、同スライダーを後方から見たときのスライダー胴体及び引手取付杆を示す部分拡大図である。 図6は、スライダー胴体及び引手取付杆の部分断面図である。 図7は、閉塞部材をスライダー胴体に装着する操作を説明する部分断面図である。 図8は、閉塞部材がスライダー胴体に装着されて固定された状態を示す部分断面図である。 図9は、閉塞部材をスライダー胴体から抜脱する操作を説明する部分断面図である。 図10は、本発明の実施例2に係るスライドファスナー用スライダーの分解斜視図である。 図11は、同スライダーにおける閉塞部材を示す側面図である。 図12は、同スライダーにおけるスライダー胴体及び引手取付杆の部分断面図である。 図13は、スライダー胴体に閉塞部材を装着する前の状態を示す模式図である。 図14は、スライダー胴体に閉塞部材を装着する操作を説明する模式図である。 図15は、スライダー胴体に閉塞部材が装着された状態を示す模式図である。 図16は、スライダー胴体に閉塞部材が装着された後に、引手を引手取付杆に取り付ける操作を説明する部分断面図である。 図17は、引手が引手取付杆に取り付けられた状態を示す部分断面図である。 図18は、本発明の実施例3に係るスライドファスナー用スライダーにおける閉塞部材を示す斜視図である。 図19は、引手が引手取付杆に取り付けられ、閉塞部材がスライダー胴体に装着されて固定された状態を示す部分断面図である。 図20は、従来のスライダーの分解斜視図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、実施例を挙げて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下で説明する各実施例に何ら限定されるものではなく、本発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。
例えば、以下の各実施例で説明するスライダーは、コイル状の連続エレメント列を有するスライドファスナーに使用されるものであるため、フランジが上翼板にのみ配されている。しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば単独エレメントが射出成形によりファスナーテープに取着されたスライドファスナーに使用され、上下翼板の両方にフランジが配されたスライダー等についても同様に適用することができる。
図1は、本実施例1に係るスライドファスナー用スライダーの分解斜視図であり、図2〜図4は、同スライダーにおける閉塞部材を示す図であり、図5及び図6は、同スライダーにおける上翼板及び引手取付杆を示す図である。
なお、以下の説明において、スライダー摺動方向を前後方向と規定し、特に、スライダーがスライドファスナーのエレメント列を噛合させるために移動する方向を前方とし、コイル状のエレメント列を分離させるために移動する方向を後方とする。また、スライダーの高さ方向を上下方向と規定し、特に、スライダー胴体に対して引手が取り付けられる側の方向を上方とし、その反対側の方向を下方とする。更に、スライダーの幅方向を左右方向と規定する。
本実施例1のスライドファスナー用スライダー1は、図示しない左右一対のファスナーストリンガーの対向端縁に取着したコイル状の連続エレメント列に沿って摺動することにより、左右のエレメント列を噛合させること、及び分離させることが可能なように構成されている。
また、同スライダー1は、図1に示すように、スライダー胴体10と、スライダー胴体10に片持状に一体に形成された引手取付杆20と、スライダー胴体10に装着される閉塞部材30と、引手取付杆20に保持される引手5とを備えている。この場合、引手5は、指で摘むことが可能な平板状の引手本体部5aと、同引手本体部5aの一端に一体的に形成された環状の取付軸部5bとを有している。
本実施例1のスライダー1において、スライダー胴体10、引手取付杆20及び引手5は、アルミニウム合金、亜鉛合金などの金属材料を使用してダイキャスト成形することによって製造され、閉塞部材30は、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂材料を使用して射出成形することによって製造される。なお、本発明において、これらの部材の材質は特に限定されるものではなく、任意に変更することが可能である。
同スライダー1におけるスライダー胴体10は、互いに略平行に配された上下翼板11,12と、上下翼板11,12の前端部同士を連結する図示しない案内柱と、上翼板11の左右側縁から下翼板12に向けて上下方向に垂設されたフランジ13とを有している。
同スライダー胴体10の前部には、案内柱を間に挟んで左右の肩口が形成され、スライダー胴体10の後端には後口が形成されている。また、上下翼板11,12間には、左右の肩口と後口とを連通するY字状のエレメント案内路14が形成されている。更に、スライダー胴体10における上翼板11の上面側には、上翼板11の後端(後口側の縁端)から前方に向けて、閉塞部材30を装着可能な凹溝11aが凹設されている。
このスライダー胴体10に一体に形成された引手取付杆20は、上翼板11の前端部(スライダー1の前後方向中央よりも前方側)から起立する固定端部21と、同固定端部21から屈曲して後方に延びる延設部22と、同延設部22から上翼板11側に屈曲して形成された自由端部23とを有している。
この引手取付杆20がスライダー胴体10に一体に形成されていることにより、引手取付杆20の強度を高めることができる。このため、本実施例1の引手取付杆20は、例えば引手取付杆がスライダー胴体に加締め固定されている場合に比べて、引手取付杆20に引手5が取着された後に同引手5が強く引っ張られたときに、その引張り力によって引手取付杆自体が変形することを効果的に防止できる。
また本実施例1において、引手取付杆20は、側面側から見たときに全体として下向きの凹形状を呈し、同引手取付杆20の延設部22における下端縁と上翼板11の上面との間には、引手5の取付軸部5bを収容する収容空間24が形成されている。
同引手取付杆20の自由端部23は、図5及び図6に示すように、上翼板11の上面との間に引手5の取付軸部5bを挿通させることが可能な挿通間隙25が形成されるように配されている。また、引手取付杆20における自由端部23側の端面(上翼板11の凹溝11aに対面する面)には、段差部23aが形成されており、この段差部23aは、閉塞部材30の後述する隆起部33を係着して閉塞部材30を固定する固定部として機能する。
更に、自由端部23の後部には面取り部23bが形成されている。これにより、挿通間隙25を介して引手5の取付軸部5bを収容空間24に導入する際に、引手5の取付軸部5bを挿通間隙25に挿入し易くすることができ、また、上翼板11の凹溝11aに閉塞部材30を挿入するときに、同閉塞部材30の後述する弾性片部32を下方に向けて容易に弾性変形させることが可能となる。
本実施例1における閉塞部材30は、上翼板11の凹溝11aに挿入して装着される本体部31と、本体部31から延設され、上下方向に弾性変形可能な弾性片部32と、弾性片部32の上面側に配された隆起部33と、弾性片部32を間に挟むようにして本体部31の上面に配された左右一対の肩部34とを有している。
この閉塞部材30における本体部31は、上面から見たときに略U字状を呈するように、左右の側杆部31a,31bと、左右の側杆部31a,31bの前端間を連結する前杆部31cとを有している。この本体部31は、閉塞部材30を上翼板11の凹溝11aに挿入したときに、左右の側杆部31a,31bにおける外側側面(即ち、左の側杆部31a,31bにおける左側面、及び右の側杆部31a,31bにおける右側面)が凹溝11aの左右側壁面に摺接するように構成されている。また、この本体部31における前後方向の寸法と、上翼板11の凹溝11aにおける前後方向の寸法とは略同じ大きさに設定されている。
同閉塞部材30における弾性片部32は、本体部31の前端に左右方向に沿って配される前杆部31cから上斜め後方に向けて延設されており、閉塞部材30が上翼板11の凹溝11aに装着されたときに、弾性片部32における前後方向の略中央部が、引手取付杆20の自由端部23に接触(又は近接)するように配されている。また、弾性片部32の後端部上面には、後述する押圧部材7(図9を参照)を嵌入可能な凹部32aが配されている。
更に、同弾性片部32は、前杆部31cに連結する基端部側が主に撓むことによって上下方向に弾性変形するように構成されている。この場合、弾性片部32の弾性変形量は、閉塞部材30が上翼板11の凹溝11aに装着されたときに、閉塞部材30における隆起部33の上端面33aが引手取付杆20に形成した段差部23aの下端の高さ位置まで移動可能な大きさに規制されている。
同閉塞部材30における隆起部33は、引手取付杆20の自由端部23に配された段差部23aに係脱可能な係脱部として、弾性片部32の上面側に隆起して設けられている。この場合、閉塞部材30における弾性片部32及び隆起部33の幅方向の寸法は、引手取付杆20の段差部23a(特に段差部23aの下端面)における幅方向の寸法と同じ大きさに設定されている。
また、隆起部33の後端面33bは、スライダー胴体10の前後方向に対して直行して形成されている。また、この後端面33bは、閉塞部材30が後述するように上翼板11の凹溝11aに装着して固定されたときに、引手取付杆20の段差部23aに対応する前後方向の所定位置に配されている。更に、本実施例1において、閉塞部材30の弾性片部32及び隆起部33には、隆起部33の上端から前方に向けて下り傾斜する前傾斜面33cが形成されている。
同閉塞部材30における左右一対の肩部34は、弾性片部32を間に挟むように、本体部31における左右の側杆部31a,31bに立設されている。この場合、左右の肩部34の前端面は、本体部31及び弾性片部32の前端面と同じ平面上に配されている。また、左右の肩部34の外側側面(即ち、左の肩部34における左側面、及び右の肩部34における右側面)は、左右の側杆部31a,31bにおける外側側面とそれぞれ同じ平面上に配されている。
更に、弾性片部32の後面、上面、及び下面は何れも左右の肩部34の後面、上面、及び下面よりも内側に形成されており、肩部34は、閉塞部材30を側面側から見たときに、閉塞部材30の弾性片部32及び隆起部33が肩部34の領域内に配されるように、弾性片部32及び隆起部33よりも上方及び後方に張り出して形成されている。これにより、弾性片部32及び隆起部33を左右の肩部34で保護し、引手5の取付軸部5bやその他の部材等が弾性片部32や隆起部33に直接ぶつかり難くすることができる。
次に、本実施例1のスライダー1を組み立てる手順について説明する。
先ず、スライダー胴体10の引手取付杆20に引手5を保持させる作業を行う。具体的には、引手5の取付軸部5bを、上翼板11の上面と引手取付杆20の自由端部23との間に配された挿通間隙25に、スライダー胴体10の後方側から導入する。このとき、自由端部23の後部には、上述のように面取り部23bが形成されているため、引手5の取付軸部5bを挿通間隙25に円滑に導入することができる。
その後、引手5の取付軸部5bを、挿通間隙25を介して上翼板11の上面と引手取付杆20の延設部22との間に形成された収容空間24に移動させて、同収容空間24内に収容する。これにより、スライダー胴体10の引手取付杆20に引手5が保持される。
次に、引手5が保持されているスライダー胴体10に閉塞部材30を組み付ける作業を行う。この作業では、先ず、図7に示すように、閉塞部材30の前杆部31cを前方に向けた姿勢で、同閉塞部材30をスライダー胴体10の後端部から凹溝11a内に挿入する。更に、閉塞部材30における本体部31の下面(裏面)を凹溝11aの底面に摺接させるとともに、閉塞部材30における本体部31及び肩部34の外側側面を凹溝11aの左右の側壁面に摺接させながら、同閉塞部材30を前方へ押し込む。
このとき、閉塞部材30の前傾斜面33cが引手取付杆20の自由端部23に当接し、更に、引手取付杆20の自由端部23が、閉塞部材30の前傾斜面33cに摺接しながら、閉塞部材30に対して相対的に後方へ移動する。これにより、閉塞部材30は前方へ移動しつつ、その隆起部33が引手取付杆20の自由端部23によって下方へ押圧されて、同閉塞部材30の弾性片部32が下方に弾性変形するため、閉塞部材30の隆起部33を引手取付杆20の自由端部23の下側へ潜り込ませることができる。
そして、閉塞部材30が更に前進し、その隆起部33の後端面33bが引手取付杆20の自由端部23に形成した段差部23aの位置に到達したときに、自由端部23による隆起部33の押圧が解除されて、弾性片部32が元の位置に弾性復帰する。これにより、図8に示すように、閉塞部材30の隆起部33が、段差部23aの前方側に形成される空間に入り込んで、同隆起部33が自由端部23の段差部23aに係止される。
このように閉塞部材30の隆起部33が引手取付杆20の自由端部23に係止されることによって、閉塞部材30がスライダー胴体10に装着されて不動に固定される。このため、スライダー胴体10に形成されている挿通間隙25が閉塞部材30によって閉塞された状態となり、スライダー胴体10への引手5の取り付けが完了する。
以上のような作業を行うことにより、引手取付杆20が一体に形成されたスライダー胴体10に対して引手5を後から取り付けて、本実施例1のスライダー1を容易に組み立てることができる。このため、例えば衣服や鞄のメーカー側で、所望のデザインを有する引手5をスライダー胴体10に自由に取り付けることが可能となり、衣服や鞄のデザインの幅を大きく広げることができる。
更に、上述のようにして組み立てられた本実施例1のスライダー1は、スライダー胴体10に固定された閉塞部材30の隆起部33が引手取付杆20の自由端部23に係止されて、閉塞部材30が不動に固定されている。更に、閉塞部材30における弾性片部32の弾性変形量が、上述のように、隆起部33の上端面33aが引手取付杆20の段差部23aの下端の高さ位置まで移動可能な大きさに規制されている。
これにより、閉塞部材30がスライダー胴体10に固定されているときには、上翼板11の上面と引手取付杆20の自由端部23との間の挿通間隙25が閉塞部材30によって閉鎖されている状態を安定して保持することができる。このため、スライダーの周辺部に偶然に存在した薄手の布片等のような他部材が、当該挿通間隙25に侵入して挟み込まれることを確実に防ぐことができる。
特に、本実施例1のスライダー1では、閉塞部材30における左右一対の肩部34が弾性片部32を間に挟んで、且つ、弾性片部32及び隆起部33よりも上方及び後方に張り出して配されている。これにより、弾性片部32及び隆起部33を左右の肩部34で保護できるため、薄手の布片のような他部材が、閉塞部材30の弾性片部32に対して外側から直接ぶつかることや、引手5の取付軸部5bが、閉塞部材30の弾性片部32及び隆起部33に対して内側から直接ぶつかることを抑制できる。このため、閉塞部材30の隆起部33が引手取付杆20の自由端部23に係止されている状態を、より安定して保持でき、スライダー胴体10に固定されている閉塞部材30の不動状態を安定して維持することができる。
従って、例えば本実施例1のスライダー1を使用してスライドファスナーを構成し、同スライドファスナーを衣類や鞄類等の製品に取り付けて使用する場合に、スライダー1に他部材が挟み込まれることに起因する不具合、例えば衣類や鞄類が他部材によって引っ張られたり、スライダー1の摺動操作が他部材によって妨げられたりする不具合が発生することを効果的に防止できる。
なお、本実施例1のスライダー1において、引手取付杆20に一旦取り付けられた引手5を取り外す場合には、図9に示すように、閉塞部材30の弾性片部32を押圧するための棒状の押圧部材7を用意し、同押圧部材7の一端を、弾性片部32の後端部に形成した凹部32aに嵌入する。そして、押圧部材7で弾性片部32を下方に押圧して同弾性片部32を弾性変形させることにより、閉塞部材30の隆起部33を、引手取付杆20の自由端部23から抜脱して隆起部33と自由端部23の係止状態を解除する。
更に、押圧部材7で弾性片部32を押圧したまま閉塞部材30を後方へ引き出すことにより、閉塞部材30の隆起部33が引手取付杆20の自由端部23を潜り抜けるため、閉塞部材30をスライダー胴体10の凹溝11aから容易に取り外して、上翼板11の上面と引手取付杆20の自由端部23との間に配された挿通間隙25を開口させることができる。その後、引手5の取付軸部5bを収容空間24から、開口した挿通間隙25を介して抜き出すことにより、引手5を容易に取り外すことができる。
図10は、本実施例2に係るスライドファスナー用スライダーの分解斜視図である。また、図11は、同スライダーにおける閉塞部材を示す側面図であり、図12は、同スライダーにおけるスライダー胴体及び引手取付杆の部分断面図である。
なお、本実施例2及び後述する実施例3のスライダーにおいて、前述の実施例1にて説明した部材又は部位と同様の構成を有するものについては、同じ符号を用いて表すことによってその説明を省略することとする。
本実施例2のスライドファスナー用スライダー2は、スライダー胴体40と、スライダー胴体40に片持状に一体に形成された引手取付杆50と、スライダー胴体40に装着される閉塞部材60と、引手取付杆50に保持される引手5とを備えている。
同スライダー2におけるスライダー胴体40は、互いに略平行に配された上下翼板41,42と、上下翼板41,42の前端部同士を連結する図示しない案内柱と、上翼板41の左右側縁から下翼板42に向けて上下方向に垂設されたフランジ43とを有している。
このスライダー胴体40における上翼板41の後端部の上面側には、段部41aが設けられており、この段部41aには、左右一対の突部41bが突設されている。また、上翼板41の左右方向の中央部には、閉塞部材60を装着可能なアリ溝41cが段部41aから前方に向けて形成されている。更に、上翼板41の段部41a及びアリ溝41cが配されている部分には、閉塞部材60の後述するガイド部67を嵌入させるガイド溝41dが、上翼板41の後端から前方に向けて凹設されている。
このスライダー胴体40の上翼板41に一体に形成された引手取付杆50は、上翼板41の前端部から起立する固定端部51と、同固定端部51から屈曲して後方に延びる延設部52と、同延設部52から上翼板41側に屈曲して形成された自由端部53とを有している。また、引手取付杆50の延設部52における下端縁と上翼板41の上面との間には、引手5の取付軸部5bを収容する収容空間54が形成されている。
同引手取付杆50の自由端部53は、図12に示すように、上翼板41の上面との間に引手5の取付軸部5bを挿通させることが可能な挿通間隙55が形成されるように配されている。また、引手取付杆50における自由端部53側の後端には切欠き部53aが設けられており、その切欠き部53aには、後方に向けて突出した突起部53bが閉塞部材60の固定部として配されている。この場合、突起部53bは、自由端部53から突出した円柱状の柱部53cと、柱部53cの先端に膨らむように配された係止頭部53dとを有している。
本実施例2における閉塞部材60は、上翼板41のアリ溝41cに嵌入して装着される本体部61と、本体部61の前端から上方に延設された弾性片部62と、弾性片部62の先端部に穿設された孔部63と、弾性片部62の先端部から左右方向に延出した耳部64と、本体部61から後方に向けて二股に分岐して延設された左右一対の脚部65と、各脚部65の先端に互いに離間する方向に突出した突片部66と、本体部61の下面(裏面)に垂設されたガイド部67とを有している。
この閉塞部材60における本体部61は、上翼板41に配したアリ溝41cに嵌入可能なように平板状に形成されている。同閉塞部材60における弾性片部62は、略S字状に湾曲しており、上下方向に弾性変形可能に形成されている。この弾性片部62に形成された孔部63の直径の大きさは、突起部53bにおける柱部53cの直径よりも大きく、係止頭部53dの最も大きい直径よりも小さく設定されている。
また、同閉塞部材60における左右の耳部64は、弾性片部62の先端部を指で摘み易くするために設けられている。同閉塞部材60における左右一対の脚部65は、先端に向けて脚部65間の間隔が漸増するように前後方向に対して傾斜して配されており、且つ、左右方向(スライダー幅方向)に弾性変形可能に形成されている。なお、この場合、左右の脚部65を内側に向けて弾性変形させ易くするために、脚部65における本体部61側の基端部の内側に所定の大きさのスリットを形成することも可能である。
同閉塞部材60における突片部66は、上翼板41に突設した突起部53bよりも前方側の段部41aの領域に嵌まり込むことが可能な大きさに形成されている。また、同突片部66は、その段部41aの領域に嵌まり込んだときに上翼板41の突部41bに係止されるように構成されている。同閉塞部材60におけるガイド部67は、前後方向に沿って形成されており、同ガイド部67の幅寸法は、上翼板41に凹設したガイド溝41dの溝幅の大きさに合わせて設定されている。
このような構成を有する本実施例2のスライダー2を組み立てる場合、先ず、スライダー胴体40に閉塞部材60を装着して仮固定する作業を行う。具体的には、図13に示すように、閉塞部材60をスライダー胴体40の後方側から上翼板41のアリ溝41cに向けて挿入し、同閉塞部材60の本体部61をアリ溝41cに嵌入させる。このとき、閉塞部材60のガイド部67を上翼板41のガイド溝41dに嵌入することにより、スライダー胴体40に対する閉塞部材60の位置決めを容易に行うことができる。
更に、閉塞部材60の本体部61がアリ溝41cに嵌入し、同閉塞部材60における左右の脚部65又は左右の突片部66が上翼板41の突部41bに接触した後、図14に示すように、閉塞部材60の左右突片部66を内側に向けて押圧して左右の脚部65をスライダー幅方向に弾性変形させながら、閉塞部材60を前方に向けて押し込む。
これにより、図15に示すように、閉塞部材60が弾性片部62の前端がアリ溝41cの前端面に接触するまでアリ溝41c内に嵌入されるとともに、閉塞部材60の突片部66が上翼板41の突部41bに係止され、それによって、閉塞部材60をスライダー胴体40の上翼板41に仮固定することができる。
続いて、閉塞部材60が仮固定されたスライダー胴体40の引手取付杆50に引手5を保持させる作業を行う。この作業では、図16に示すように、スライダー胴体40に仮固定された閉塞部材60の弾性片部62を下方に押圧して同弾性片部62を弾性変形させる。
これにより、上翼板41の上面と引手取付杆50の自由端部53との間に、引手5の取付軸部5bが挿通可能な挿通間隙55が開口する。そして、挿通間隙55が開口した状態で、引手5の取付軸部5bを、スライダー胴体40の後方側から挿通間隙55を介して収容空間54に導入することによって、スライダー胴体40の引手取付杆50に引手5が保持される。
引手5が引手取付杆50に保持された後、閉塞部材60の弾性片部62を元の状態に弾性復帰させて、同弾性片部62の先端部を引手取付杆50の自由端部53の後方側から接近させる。更に、引手取付杆50の自由端部53に形成した突起部53bを、弾性片部62の先端部に形成された孔部63に嵌入させる。
これにより、図17に示すように、弾性片部62の先端部が引手取付杆50の自由端部53に固定されるため、閉塞部材60がスライダー胴体40に対して不動に固定されるとともに、挿通間隙55が閉塞部材60によって閉塞された状態となる。これによって、スライダー胴体40への引手5の取り付けが完了する。
このとき、閉塞部材60の本体部61が上翼板41のアリ溝41cに嵌着しているとともに、弾性片部62の先端部が引手取付杆50の自由端部53に固定されているため、同閉塞部材60における弾性片部62の上下方向の弾性変形が規制される。これによって、挿通間隙55が閉塞部材60によって閉鎖されている状態を安定して保持することができる。
以上のように、本実施例2のスライダー2は、スライダー胴体40に引手5を後から容易に取り付けることができる。特に本実施例2のスライダー2では、スライダー胴体40に閉塞部材60を仮固定した後に、引手5の取り付けを行うことができる。
このため、例えばスライダー胴体40に閉塞部材60を仮固定した状態のスライダーを衣服や鞄のメーカー側に引き渡すことによって、衣服や鞄のメーカー側で、所望のデザインを有する引手5をスライダー胴体40に自由に取り付けることが可能となる。しかも、スライダー胴体40に閉塞部材60が仮固定されているため、スライダー胴体40に装着する閉塞部材60の紛失を防止でき、スライダー胴体40及び閉塞部材60の部品管理を容易に行うことができる。
更に、本実施例2のスライダー2では、閉塞部材60における弾性片部62の先端部が引手取付杆50の自由端部53に固定されることにより、弾性片部62の上下方向の弾性変形が規制されて、挿通間隙55の閉鎖状態を安定して保持することができる。このため、薄手の布片のような他部材が、当該挿通間隙55に挿入されて挟み込まれることを確実に防ぐことができる。
従って、例えば本実施例2のスライダー2を使用してスライドファスナーを構成し、同スライドファスナーを衣類や鞄類等の製品に取り付けて使用する場合に、スライダー2に他部材が挟み込まれることに起因する従来の不具合が発生することを効果的に防止できる。
なお、本実施例2のスライダー2において、引手取付杆50に一旦取り付けられた引手5を取り外す場合には、引手取付杆50の自由端部53に固定されている弾性片部62の先端部を後方側に引っ張り、弾性片部62の先端部に形成した孔部63から、引手取付杆50の自由端部53に形成した突起部53bを抜脱させる。これにより、引手取付杆50の自由端部53に弾性片部62が係止されている状態が解除される。
その後、閉塞部材60の弾性片部62を下方に押圧して同弾性片部62を弾性変形させることにより挿通間隙55を開口させる。そして、引手5の取付軸部5bを、開口した挿通間隙55を介して収容空間54から抜き出すことにより、引手5を容易に取り外すことができる。
図18は、本実施例3に係るスライドファスナー用スライダーにおける閉塞部材を示す斜視図であり、図19は、引手が引手取付杆に取り付けられ、閉塞部材がスライダー胴体に装着されて固定された状態を示す部分断面図である。
本実施例3のスライドファスナー用スライダー3は、スライダー胴体70と、スライダー胴体70に片持状に一体に形成された引手取付杆80と、スライダー胴体70に装着される閉塞部材90と、引手取付杆80に保持される引手5とを備えている。
同スライダー3におけるスライダー胴体70は、互いに略平行に配された上翼板71及び図示しない下翼板と、上下翼板71の前端部同士を連結する図示しない案内柱と、上翼板71の左右側縁から下翼板に向けて上下方向に垂設された図示しないフランジとを有している。
このスライダー胴体70における上翼板71の後端部の上面側には、段部71aが設けられており、この段部71aには、左右一対の突部71bが突設されている。また、上翼板71の左右方向の中央部には、閉塞部材90を装着可能なアリ溝71cが段部71aから前方に向けて形成されている。更に、上翼板71の段部71a及びアリ溝71cが配されている部分には、閉塞部材90の後述するガイド部97を嵌入させるガイド溝71dが上翼板71の後端から前方に向けて凹設されている。
このスライダー胴体70に一体に形成された引手取付杆80は、上翼板71の前端部から起立する固定端部81と、同固定端部81から屈曲して後方に延びる延設部82と、同延設部82から上翼板71側に屈曲して形成された自由端部83とを有している。
また、引手取付杆80の延設部82における下端縁と上翼板71の上面との間には、引手5の取付軸部5bを収容する収容空間84が形成されている。更に、引手取付杆80の自由端部83は、上翼板71の上面との間に引手5の取付軸部5bを挿通させることが可能な挿通間隙85が形成されるように配されている。
本実施例3における閉塞部材90は、上翼板71のアリ溝71cに嵌入して装着される本体部91と、本体部91に立設された閉塞部92と、本体部91から後方に向けて二股に分岐して延設された左右一対の脚部95と、各脚部95の先端に互いに離間する方向に突出した突片部96と、本体部91の下面に垂設されたガイド部97とを有している。
この閉塞部材90における本体部91は、上翼板71に配したアリ溝71cに嵌入可能なように平板状に形成されている。同閉塞部材90における閉塞部92は、略直方体状に形成されている。この場合、閉塞部92の高さ寸法は、閉塞部材90がスライダー胴体70に固定されたときに、閉塞部92の上面が引手取付杆80の自由端部83に接触する大きさに設定されている。
同閉塞部材90における左右一対の脚部95は、先端に向けて脚部95間の間隔が漸増するように前後方向に対して傾斜して配されており、且つ、左右方向(スライダー幅方向)に弾性変形可能に形成されている。またこの場合、前述の実施例2と同様に、左右の脚部95を内側に向けて弾性変形させ易くするために、脚部95における本体部91側の基端部の内側に所定の大きさのスリットを形成することも可能である。
同閉塞部材90における突片部96は、上翼板71に突設した突起部53bよりも前方側の段部71aの領域に嵌まり込むことが可能な大きさに形成されている。また、同突片部96は、その段部71aの領域に嵌まり込んだときに上翼板71の突部71bに係止されるように構成されている。同閉塞部材90におけるガイド部97は、前後方向に沿って形成されており、同ガイド部97の幅寸法は、上翼板71に凹設したガイド溝71dの溝幅の大きさに合わせて設定されている。
このような構成を有する本実施例3のスライダー3を組み立てる場合、先ず、スライダー胴体70の引手取付杆80に引手5を保持させる作業を行う。具体的には、前述の実施例1と同様に、引手5の取付軸部5bを、スライダー胴体70の後方側から、上翼板71の上面と引手取付杆80の自由端部83との間の挿通間隙85を介して収容空間84に導入する。これにより、引手取付杆80に引手5が保持される。
次に、スライダー胴体70に閉塞部材90を装着して固定する作業を行う。この作業では、閉塞部材90をスライダー胴体70の後方側から上翼板71のアリ溝71cに向けて挿入し、同閉塞部材90の本体部91をアリ溝71cに嵌入させる。このとき、閉塞部材90のガイド部97を上翼板71のガイド溝71dに嵌入することにより、スライダー胴体70に対する閉塞部材90の位置決めを容易に行うことができる。
更に、閉塞部材90の本体部91をアリ溝71cに嵌入させた後、閉塞部材90の左右突片部96を内側に向けて押圧することにより左右の脚部95をスライダー幅方向に弾性変形させながら、閉塞部材90を前方に向けて押し込む。これにより、図19に示すように、閉塞部材90の突片部96が上翼板71の突部71bに係止されるため、閉塞部材90がスライダー胴体70の上翼板71に不動に固定されるとともに、挿通間隙85が閉塞部材90の閉塞部92により閉塞されて、スライダー胴体70への引手5の取り付けが完了する。
このように閉塞部材90がスライダー胴体70に不動に固定された本実施例3のスライダー3では、閉塞部材90の本体部91が上翼板71のアリ溝71cに嵌着しているとともに、閉塞部材90における閉塞部92の上面が引手取付杆80の自由端部83に完全に接触しているため、挿通間隙85が閉塞部材90によって閉鎖されている状態を安定して保持することができる。
以上のように、本実施例3のスライダー3は、スライダー胴体70に引手5を後から容易に取り付けることができる。更に、同スライダー3は、スライダー胴体70に固定された閉塞部材90の閉塞部92によって、挿通間隙85の閉塞状態を安定して保持できるため、薄手の布片のような他部材が挿通間隙85に侵入して挟み込まれることを確実に防ぐことができる。
1 スライダー
2 スライダー
3 スライダー
5 引手
5a 引手本体部
5b 取付軸部
7 押圧部材
10 スライダー胴体
11 上翼板
11a 凹溝
12 下翼板
13 フランジ
14 エレメント案内路
20 引手取付杆
21 固定端部
22 延設部
23 自由端部
23a 段差部
23b 面取り部
24 収容空間
25 挿通間隙
30 閉塞部材
31 本体部
31a 左の側杆部
31b 右の側杆部
31c 前杆部
32 弾性片部
32a 凹部
33 隆起部
33a 上端面
33b 後端面
33c 前傾斜面
34 肩部
40 スライダー胴体
41 上翼板
41a 段部
41b 突部
41c アリ溝
41d ガイド溝
42 下翼板
43 フランジ
50 引手取付杆
51 固定端部
52 延設部
53 自由端部
53a 切欠き部
53b 突起部
53c 柱部
53d 係止頭部
54 収容空間
55 挿通間隙
60 閉塞部材
61 本体部
62 弾性片部
63 孔部
64 耳部
65 脚部
66 突片部
67 ガイド部
70 スライダー胴体
71 上翼板
71a 段部
71b 突部
71c アリ溝
71d ガイド溝
80 引手取付杆
81 固定端部
82 延設部
83 自由端部
84 収容空間
85 挿通間隙
90 閉塞部材
91 本体部
92 閉塞部
95 脚部
96 突片部
97 ガイド部

Claims (3)

  1. 上下翼板(11,12) を有するスライダー胴体(10)の前記上翼板(11)の上面に、引手(5) を保持する引手取付杆(20)が片持状に一体に形成され、前記引手取付杆(20)は、前記上翼板(11)から起立する固定端部(21)と、前記上翼板(11)との間に前記引手(5) の一部を挿通可能な挿通間隙(25)が設けられる自由端部(23)とを有し、前記挿通間隙(25)を閉塞する閉塞部材(30)が前記スライダー胴体(10)に配されるスライドファスナー用スライダー(1) であって、
    前記スライダー胴体(10)は、前記上翼板(11)の上面に凹設され、前記閉塞部材(30)の一部が装着されて当該閉塞部材(30)が不動に固定される凹溝(11a) を有し、
    前記凹溝(11a) は、前記引手取付杆(20)の前記自由端部(23)に対向して、前記上翼板(11)の後口側となる後端から前方に向けて配され、
    前記閉塞部材(30)は、前記凹溝(11a) に装着される本体部(31)と、前記本体部(31)から延設され、上下方向に弾性変形可能な弾性片部(32)と、前記弾性片部(32)の上面に隆起する隆起部(33)とを有し、
    前記引手取付杆(20)は、前記自由端部(23)に配され、前記凹溝(11a) に装着された前記閉塞部材(30)の前記隆起部(33)を抜脱可能に係着して同閉塞部材(30)を固定する段差部(23a) を有し、
    前記弾性片部(32)は、前記閉塞部材(30)の固定時に、同弾性片部(32)の一部が前記引手取付杆(20)の前記自由端部(23)に接触又は近接して配され、
    前記閉塞部材(30)の固定時に、前記挿通間隙(25)の閉塞状態を保持し、前記挿通間隙(25)に他部材が侵入することを防止可能な閉塞保持構造が備えられ、
    前記閉塞保持構造は、前記弾性片部(32)の上下方向における弾性変形量が、前記隆起部(33)の上端が前記段差部(23a) の下端の高さ位置まで移動可能な大きさに規制されて構成されてなる、
    ことを特徴とするスライドファスナー用スライダー。
  2. 前記閉塞部材(30)は、前記弾性片部(32)を間に挟んで配される一対の肩部(34)を有し、
    前記弾性片部(32)及び前記隆起部(33)は、前記一対の肩部(34)の間の領域内に配されてなる、
    請求項記載のスライドファスナー用スライダー。
  3. 前記弾性片部(32)の上面に凹部(32a) が配されてなる請求項記載のスライドファスナー用スライダー。
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