JP5448965B2 - 遊星ローラ減速装置 - Google Patents

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本発明は、太陽ローラと、ケーシングにおいて回転方向を拘束された内ローラと、複数の遊星ローラとのそれぞれのローラが予圧状態で外接及び内接されてなる遊星ローラ減速装置に関し、特に負荷回転時の内ローラの変形に対応する内ローラの回り止め構造に関する。
特許文献1に提案された従来の遊星ローラ式摩擦伝動装置は、部品点数の少ない簡易な構成を目的とし、ケーシングの内側に内ローラを形成し、ケーシングと周辺の部品の取り付け部に弾性材よりなる板等を挟んで、太陽ローラ、遊星ローラとケーシングに一体の内ローラを組み合わせ、駆動力が加えられたときの内ローラの変形(歪)をカバーしようとするものである。
特許文献2に提案された従来の遊星ローラ式摩擦伝動装置は、遊星ローラの側面とこれに対向するケーシングの内側面に摩擦・摩耗特性の良好な表面処理を施し、伝達効率の低下防止と、遊星ローラの側面とケーシングの内側面の摩耗・損傷を防止することを狙いとしている。
特許文献3に提案された従来の遊星ローラ式摩擦伝動装置は、静粛を要求される全自動洗濯機の縦軸駆動用に用いる縦軸遊星ローラ減速機に関するもので、内ローラをケーシングに固定された複数のピンで回転方向を拘束し、内ローラはケーシングと側蓋で挟んで内ローラの僅かな半径方向の移動を許容するようにした構成の縦軸遊星ローラ減速機である。
特許文献4に提案された従来の遊星ローラ式摩擦伝動装置は、ケーシングの内ローラを収容する円筒溝の片側、又は、両側に同一円周上に配置される複数の孔に複数の回り止めピンを内ローラを貫通して差込み、ケーシング側は整合、内ローラ側は遊合するように軸基準でそれぞれの孔径を加工した構成の回り止めピンによって僅かな内ローラの変形を許容するものである。
特開平4−272550号公報 特開平9−229151号公報 特開2000−51568号公報 特開2009−209959号公報
特許文献1に提示された従来の遊星ローラ式摩擦伝動装置は、簡易な構成で、太陽ローラ、遊星ローラとケーシングに一体の内ローラの取り付部に弾性材よりなる板等を挟んで組み合わせ、駆動力が加えられたときの内ローラの変形(歪)をカバーするようにしているが、ケーシングは大型で複雑な形状であるので、ケーシングに一体の内ローラは硬化のための表面処理や処理後の高精度加工し難く、かえって加工のコストが高くなる恐れがある。
また、特許文献2に提案された従来の遊星ローラ式摩擦伝動装置は、遊星ローラの側面とこれに対向するケーシングの内側面に耐摩耗表面処理を施して、遊星ローラの側面摩耗を防止するようにしているが、遊星ローラはスラスト方向も支持可能な転がり軸受けで支承すればこのことは容易に解決できることであり新味があるとはいえない。
また、特許文献3に提案された従来の遊星ローラ式摩擦伝動装置は、縦型の減速機で、そのため遊星ローラの取り付け方法が軸方向に重量を支える構造を採っており横軸に使う場合軸受けから抜け出す恐れがあり、また、遊星ローラの側面がケーシングの側蓋を擦れる構造になっているので伝動効率が悪くなる問題がある。
また、特許文献4に提案された従来の遊星ローラ式摩擦伝動装置は、内ローラの変形量に対して許容寸法が小さい。変形許容値を大きくするために遊合隙間を大きくすれば、減速比が変動する虞がある。
本発明は、従来の遊星ローラ減速機における問題点を解決し、汎用の減速装置として伝動摩擦損失が少なく、駆動回転時の内ローラの変形による摺動摩耗を減少、又は、無くすような遊星ローラ減速装置を提供することを狙いとする。
上記の問題点に対し、本発明は以下の各手段により課題の解決を図る。
(1)第1の手段の遊星ローラ減速装置は、入力軸と一体の太陽ローラと、ケーシングに両側面を摺動可能に挟まれた内ローラと、出力軸と一体のキャリアに固設されたキャリアピンに軸受を介して回転自在に支承された複数の遊星ローラとにより構成され、それぞれのローラが予圧状態で外接及び内接されてなる遊星ローラ減速装置において、ケーシングの片側に単数又は複数の孔を明け、前記内ローラに該孔と同径の通し孔を空け前記内ローラの通し孔に摺動可能な径を有し片側にテーパー面を備えた2個のストッパーピンと、該ストッパーピンの背後を圧す弾性体とで構成される回り止めピンであって、前記通し孔1個にストッパーピンを2個設けてそれぞれのテーパー面が当接し片側のストッパーピンを前記ケーシングに固定して配設したとき、もう一方のストッパーピンのエンド面はテーパー圧接するように対向するケーシング面との間に弾性体を設け内ローラの回り止め手段としたことを特徴とする。
)第の手段の遊星ローラ減速装置は、入力軸と一体の太陽ローラと、ケーシングに両側面を摺動可能に挟まれた内ローラと、出力軸と一体のキャリアに固設されたキャリアピンに軸受を介して回転自在に支承された複数の遊星ローラとにより構成され、それぞれのローラが予圧状態で外接及び内接されてなる遊星ローラ減速装置において、内ローラ側面と該側面と同一面となるケーシング側面にそれぞれ同一径の穴を空け、前記2個の穴内に挿入して回転可能な2本のピンを平行に固設した回り止めリンクを設け、該回り止めリンクの2本のピンがそれぞれ前記内ローラ側面の穴と前記ケーシング側面の孔に挿入されたとき、前記ケーシング側面の穴の中心は、前記内ローラ側面の穴の中心を通る前記内ローラと同心の円の前記内ローラ側面の穴の中心における接線上に配置され、遊星ローラ減速装置が負荷駆動中の内ローラの半径方向の変形及び移動を可能とし、内ローラの回転方向を拘束する回り止め手段となることを特徴とする。
)第の手段の遊星ローラ減速装置は、入力軸と一体の太陽ローラと、ケーシングに両側面を摺動可能に挟まれた内ローラと、出力軸と一体のキャリアに固設されたキャリアピンに軸受を介して回転自在に支承された複数の遊星ローラとにより構成され、それぞれのローラが予圧状態で外接及び内接されてなる遊星ローラ減速装置において、前記内ローラは同一ピッチ径上で等分角度に軸方向に平行な複数の貫通孔を明けた内ローラとし、該内ローラの貫通孔と同じピッチ径上で同じ等分角度に前記内ローラの貫通孔径より小径の底つき穴を空けたケーシング及びケーシング蓋と、該ケーシング及びケーシング蓋の底つき穴にそれぞれ圧入した同径の止めピンとで構成され、内ローラを挟んでケーシング及びケーシング蓋を組み合わせるとき、前記内ローラの貫通孔にそれぞれの止めピンが対向して挿入され、止めピンと止めピンとの先端は接触を避けるように隙間を設け、ケーシング蓋側の止めピンはケーシング側の止めピンに対しピッチをずらして止めピン側面が内ローラの貫通孔の対向する円筒面に当接するように組付けることにより、遊星ローラ減速装置を駆動運転するとき、内ローラは止めピンに回転方向を抑制され、径方向は止めピンと内ローラの貫通孔径の差により多少の移動を可能とする内ローラ回り止め手段を備えたことを特徴とする。
)第の手段の遊星ローラ減速装置は、上記()の手段の遊星ローラ減速装置において、内ローラ回り止め手段の止めピンはケーシング及びケーシング蓋にねじ止めにより固定されることを特徴とする。
請求項1、請求項及び請求項に係わる発明は上記第1及び第2の手段、第4及び第5の手段の遊星ローラ減速装置の内ローラの回り止め手段であり、該減速装置が負荷駆動中の内ローラの半径方向の僅少な変形に対する遊び(逃げ)を設けているので、内ローラや回り止めピンに無用な力が掛からず摩耗が少なく耐久性が良くなる効果がある。
請求項に係わる発明は上記第3の手段の遊星ローラ減速装置の内ローラの回り止め手段であり、減速装置が負荷駆動中の内ローラの半径方向の変形に対して無用な力が掛からぬようになっており、内ローラの摩擦面が摩耗した場合でも駆動性能の維持が可能であり、耐久性が向上する効果がある。
本発明の第1の実施の形態に係わる遊星ローラ減速装置の側面断面図である。 図1のA―A断面図である。 図1のB部の拡大図である。 図3のC−断面図である。 図3の楔ピンを示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係わる遊星ローラ減速装置の側面断面図である。 図6のD−D断面図である。 図7の回り止めリンクを示す斜視図である。 図7の回り止めリンクの他の例を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係わる内ローラ回り止め手段の正面部分図である。 図10のE−E断面図である。 図10のE−E断面の他の例を示す図である。
(第1の実施の形態)
この実施の形態の構成を図に基づいて説明する。図1は本実施の形態に係わる遊星ローラ減速装置の側面断面図、図2は図1のA―A断面図、図3は図1のB部の拡大図、図4は図3のC−C断面図、図5は図3の楔ピンを示す斜視図である。
図において、遊星ローラ減速機10は、入力軸15と一体の太陽ローラ15aと、ケーシング12とケーシング蓋11との間に両側面を挟まれ回転方向を固定する内ローラ回り止機構を備えた内ローラ13と、出力軸16と一体のキャリア16aに固設されたキャリアピン14に回転自在に支承された複数の遊星ローラ18とにより構成され、それぞれのローラ15a、13,18が予圧状態で外接及び内接されている。
出力軸16はケーシング12と軸受けカバー24によって支持された軸受け21で位置決め支持され、入力軸15はケーシング蓋11と軸受けカバー25によって支持された軸受け22と、キャリア16aにより支持された軸受け23によって位置決めし、支持される。ケーシング12、ケーシング蓋11で囲まれた室内に適量の潤滑油が溜められる。入力軸15、出力軸16ともケーシング12、ケーシング蓋11に備えられたオイルシールによりケーシング11,12の内外を潤滑油シールされる。
内ローラ回り止機構について説明する。ケーシング12と内ローラ13に減速機の中心からそれぞれ同一半径の位置に、孔12a、13aを空け、孔12aに回り止めピン31の円筒部を差し込み止めボルト33又は圧入して固定し、内ローラ13の孔13aの中で2個の回り止ピン31、31をそのテーパー面を当接させるように差し込み、内ローラ内の回り止めピン31の端面を圧縮ばね32で圧して2個の回り止めピン31、31がテーパー面31a,31aで押し合って内ローラ13の円周方向をケーシング12に対して固定する。
このとき、回り止めピン31、31の半径方向は回り止めピン31と内ローラ13の孔13aのクリアランス分だけ移動可能で、内ローラ13の回転方向の位置ずれを拘束する回り止めであるとともに、減速機10が負荷駆動中の内ローラ13の半径方向の僅少な変形に対応できる遊びを設けたものである。
図2では回り止ピン31は、内ローラ13の周上に1ヶ所であるが、円周上に等角度位置に、同一半径に複数設けても差し支えない。また、回り止めピン31の差込み固定側がケーシング蓋11側であっても構わない。
遊星ローラ減速機10の作用を説明する。図において、内ローラ13の回転方向が固定され、遊星ローラ18が内ローラ13と太陽ローラ15aとに予圧状態で外接及び内接されて入力軸15が回転駆動すると、遊星ローラ18を支えているキャリア16aが回され出力軸16が減速して駆動され、太陽ローラ15aの径をaとし、遊星ローラ18の直径をbとすれば、減速比はa /2(a+b)となることは公知である。出力軸16を入力軸とし入力軸15を出力軸とすれば増速機となる。
内ローラ13が剛性の大きい弾性体であれば、遊星ローラ18が内ローラ13と太陽ローラ15aとに予圧状態で外接及び内接されたとき、内ローラ13の変形量は僅かである。また、内ローラ13が剛性の小さい弾性体であれば、内ローラ13の変形量は顕著な寸法となる。本実施の形態の遊星ローラ減速機10が備えた内ローラ13は剛性の大きい弾性体であることを想定し、変形量は回り止めピン31と内ローラ13との半径方向の隙間でカバーできるとして回り止機構が採用されている。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態を図に基づいて説明する。図6は第2の実施の形態に係わる遊星ローラ減速装置の側面断面図、図7は図6のD−D断面図、図8は図7の回り止めリンクを示す斜視図、図9は図7の回り止めリンクの他の例を示す斜視図である。
図6〜図9で示した第2の実施の形態の遊星ローラ減速装置30は、内ローラ回り止め機構40以外の構成は第1の実施の形態の遊星ローラ減速機10と同様であるので、第1の実施の形態と同じ構成部分、同じ作用については説明を省略する。
遊星ローラ減速装置30は、入力軸15と一体の太陽ローラ15aと、ケーシング蓋41とケーシング42に両側面を摺動可能に挟まれた内ローラ13と、出力軸16と一体のキャリア16aに固設されたキャリアピン14に回転自在に支承された複数の遊星ローラ18とにより構成され、それぞれのローラ13、15a、18が予圧状態で外接及び内接されてなる遊星ローラ減速装置である。
回り止め手段について説明する。図7に示すように、内ローラ13の側面と、同側面の延長面上のケーシング42の側面にそれぞれ同一径の穴13b、42aを空ける。2個の穴13b、42a内に挿入して回転摺動可能な2本のピン44,45を、図8に示すように、リンクアーム43に平行に固設した回り止めリンク40とする。
回り止めリンク40の2本のピン44、45がそれぞれ、内ローラ側面の穴13bとケーシング42の側面の孔42aに挿入されたとき、ケーシングの穴42aは内ローラの穴13bの中心径の接線上に配置されているので、遊星ローラ減速装置30が負荷駆動中の内ローラ13の半径方向の変形及び移動を可能とし、内ローラの回転方向だけを拘束する回り止め手段となっている。
図8では回り止めリンク40の2本のピン44、45は、リンクアーム43の同じ側に突き出しているが、図9に示すように、ピン44とピン45を互いに反対側に突き出して、ケーシング蓋41にピン45を差し込む孔を設けても良い。この場合もケーシング蓋41の孔位置は内ローラの穴13bの中心径の接線上に配置される。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態を図に基づいて説明する。図10は第3の実施の形態に係わる内ローラ回り止め手段の正面部分図である。図11は図10のE−E断面図、図12は
図10のE−E断面の他の例を示す図である。
図10〜図12で示した第3の実施の形態の遊星ローラ減速装置は、内ローラ回り止め機構50,51以外の構成は第1の実施の形態の遊星ローラ減速機10と同様であるので、第1の実施の形態と同じ構成部分、同じ作用については説明を省略する。但し、内ローラは貫通孔53aの径が若干大きくなるので内ローラ53と部番を変え、
ケーシングはケーシング52、ケーシング蓋はケーシング蓋51に部番を変更する。
図10、図11に示すように、内ローラ回り止め機構50の内ローラ53は同一ピッチ径上で等分角度に軸方向に平行な複数の貫通孔53a(孔径d1)を空け、ケーシング52とケーシング蓋51には内ローラ53の貫通孔53aと同じピッチ径上で同じ等分角度に内ローラ53の貫通孔53aの孔径d1より小径d2の底つき穴51a、52aが空けてある。
ケーシング52とケーシング蓋51の底つき穴52a、51aにそれぞれ同径d2の止めピン54,54が圧入され、内ローラ53を挟んでケーシング52とケーシング蓋51を組み合わせたとき、内ローラ53の貫通孔53aにそれぞれの止めピン54、54が対向して挿入される。止めピン54と止めピン54の先端は接触を避けるように隙間を設け、ケーシング蓋51側の止めピン54はケーシング52側の止めピン54に対しピッチをd1−d2だけずらすようにケーシング52とケーシング蓋51を固定して取り付ける。ノックピン55をこのd1−d2のずれを確保するために設けても良い。
図10に示すように、止めピン54、54の円筒側面が内ローラ53の貫通孔53aの対向する円筒面に当接するように組付けることにより、遊星ローラ減速装置を駆動運転するとき、内ローラ53は止めピン54、54に回転方向を抑制され、半径方向は止めピン54、54と内ローラ53の貫通孔53a の径の差により多少の移動を可能としている
図12に示した内ローラ回り止め機構51の止めピン58、58はねじ止め式ピンであり、ケーシング57のねじ穴57a及びケーシング蓋56のねじ穴56aにねじ止めにより確実に固定される。
10,30 遊星ローラ減速機
11、41,46 ケーシング蓋
12、42,47 ケーシング
13,53 内ローラ
14 遊星ローラ軸
15 入力軸
15a 太陽ローラ
16 出力軸
16a 遊星ローラキャリア
18 遊星ローラ
31 楔ピン
32 圧縮ばね
33 止めねじ
40 回り止めリンク
43 リンク板
44、45 リンクピン
50、51 内ローラ回り止め機構
54、58 止めピン

Claims (4)

  1. 入力軸と一体の太陽ローラと、ケーシングに両側面を摺動可能に挟まれた内ローラと、出力軸と一体のキャリアに固設されたキャリアピンに軸受を介して回転自在に支承された複数の遊星ローラとにより構成され、それぞれのローラが予圧状態で外接及び内接されてなる遊星ローラ減速装置において、
    ケーシングの片側に単数又は複数の孔を明け、前記内ローラに該孔と同径の通し孔を空け、前記内ローラの通し孔に摺動可能な径を有し片側にテーパー面を備えた2個のストッパーピンと、該ストッパーピンの背後を圧す弾性体とで構成される回り止めピンであって、前記通し孔1個にストッパーピンを2個設けてそれぞれのテーパー面が当接し、片側のストッパーピンを前記ケーシングに固定して配設したとき、もう一方のストッパーピンのエンド面はテーパー圧接するように対向するケーシング面との間に弾性体を設け内ローラの回り止め手段としたことを特徴とする遊星ローラ減速装置。
  2. 入力軸と一体の太陽ローラと、ケーシングに両側面を摺動可能に挟まれた内ローラと、出力軸と一体のキャリアに固設されたキャリアピンに軸受を介して回転自在に支承された複数の遊星ローラとにより構成され、それぞれのローラが予圧状態で外接及び内接されてなる遊星ローラ減速装置において、
    内ローラ側面と該側面と同一面となるケーシング側面にそれぞれ同一径の穴を空け、前記2個の穴内に挿入して回転可能な2本のピンを平行に固設した回り止めリンクを設け、該回り止めリンクの2本のピンがそれぞれ前記内ローラ側面の穴と前記ケーシング側面の孔に挿入されたとき、前記ケーシング側面の穴の中心は、前記内ローラ側面の穴の中心を通る前記内ローラと同心の円の前記内ローラ側面の穴の中心における接線上に配置され、遊星ローラ減速装置が負荷駆動中の内ローラの半径方向の変形及び移動を可能とし、内ローラの回転方向を拘束する回り止め手段となることを特徴とする遊星ローラ減速装置。
  3. 入力軸と一体の太陽ローラと、ケーシングに両側面を摺動可能に挟まれた内ローラと、出力軸と一体のキャリアに固設されたキャリアピンに軸受を介して回転自在に支承された複数の遊星ローラとにより構成され、それぞれのローラが予圧状態で外接及び内接されてなる遊星ローラ減速装置において、
    前記内ローラは同一ピッチ径上で等分角度に軸方向に平行な複数の貫通孔を空けた内ローラとし、該内ローラの貫通孔と同じピッチ径上で同じ等分角度に前記内ローラの貫通孔径より小径の底つき穴を空けたケーシング及びケーシング蓋と、該ケーシング及びケーシング蓋の底つき穴にそれぞれ圧入した同径の止めピンとで構成され、内ローラを挟んでケーシング及びケーシング蓋を組み合わせるとき、前記内ローラの貫通孔にそれぞれの止めピンが対向して挿入され、止めピンと止めピンとの先端は接触を避けるように隙間を設け、ケーシング蓋側の止めピンはケーシング側の止めピンに対しピッチをずらして止めピン側面が内ローラの貫通孔の対向する円筒面に当接するように組付けることにより、遊星ローラ減速装置を駆動運転するとき、内ローラは止めピンに回転方向を抑制され、径方向は止めピンと内ローラの貫通孔径の差により多少の移動を可能とする内ローラ回り止め手段を備えたことを特徴とする遊星ローラ減速装置。
  4. 請求項3に記載する遊星ローラ減速装置において、
    内ローラ回り止め手段の止めピンはケーシング及びケーシング蓋にねじ止めにより固定されることを特徴とする遊星ローラ減速装置。
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