JP5444753B2 - フィルタ係数算出方法、音場支援装置およびプログラム - Google Patents

フィルタ係数算出方法、音場支援装置およびプログラム Download PDF

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本発明は、音響空間の音響効果を制御する技術に関する。
音響空間における既存の音響特性をベースとし、その音響空間における残響効果や初期反射音を含む反射音特性を増強、補正して音響特性を制御する音場支援システムがある。この音場支援システムは、音響空間の天井や側壁に固定されたマイクロホンおよびスピーカとそれらに接続された音場支援装置とにより構成される。この種の音場支援システムの音場支援装置では、マイクロホンから入力される収音信号に対し、所望の音響空間の残響効果等を付与するためのフィルタ係数列をFIR(Finite Impulse Response:有限インパルス応答波形)フィルタによって畳み込み、この結果得られた信号をスピーカから放音する。スピーカから放音された音は、音響空間内の複数の反射経路を経由して再びマイクロホンに戻り、スピーカとマイクロホンとで音響帰還系を構成する。この音場支援装置によれば、マイクロホンからの収音信号に畳み込むフィルタ係数列を所望の音響空間に合わせて調整することにより、あたかもその所望の音響空間において演奏が行われているかのような残響効果を創出することができる。この種の音場支援システムの音場支援装置に関わる技術は、たとえば、特許文献1に開示されている。
特開平07−240993号公報
ハインリッヒ・クットルフ,室内音響学−建築の響きとその理論−,市ヶ谷出版社,2003年8月8日,p.200-203
ところで、上述した音場支援システムにおいて、FIRフィルタは、マイクロホンおよびスピーカを含む閉ループ内に介挿される。この閉ループのゲインは、スピーカからマイクロホンまでの音響帰還系のゲインとFIRフィルタのゲインとの積に依存する。従って、音響帰還系においてゲインがピークになる帯域とFIRフィルタにおいてゲインがピークになる帯域とが重なる場合に、ハウリングやカラーレーションなどの聴感上の問題を引き起こすことがあった。
本発明は、このような背景の下に案出されたものであり、ハウリングやカラーレーションなどの聴感上の問題を引き起こすことなく所望の残響効果を創出することを可能にする技術的手段を提供することを目的とする。
本発明は、同一音響空間に設けられたスピーカおよびマイクロホンを含む閉ループ内に介挿され、入力信号に零または非零のフィルタ係数からなるフィルタ係数列を畳み込んで出力するフィルタの前記フィルタ係数列を算出するフィルタ係数列算出方法であって、前記閉ループにおける前記マイクロホンから前記スピーカまでの区間のインパルス応答波形を取得するインパルス応答波形取得過程と、前記インパルス応答波形に現れる各ピークと各ピークの次に現れる他のピークとの各時間差の逆数を第1の指標値として取得する指標値取得過程と、周波数軸を複数の帯域に区切り、各帯域毎に、当該帯域内に属する前記第1の指標値の個数を集計する集計過程と、前記複数の帯域の各帯域毎に、限界個数を決定し、当該限界個数と前記第1の指標値の集計値の差である目標個数を各々算出する目標個数算出過程と、前記複数の帯域の各帯域毎に、当該帯域内に属する前記目標個数と同じ個数の第2の指標値を生成する指標値生成過程と、前記指標値生成過程において生成された第2の指標値の逆数である時間差を各々算出し、各時間差を大きなものから順に累算する操作を繰り返し、この繰り返しにより順次得られる各累算値に基づいて前記フィルタ係数列における非零のフィルタ係数のタップ位置を決定するタップ位置算出過程と、前記フィルタ係数列のフィルタ係数値が所望のエンベロープを描くように前記フィルタ係数列における非零のフィルタ係数値を算出する過程とを具備することを特徴とするフィルタ係数列算出方法を提供する。
本発明では、音響空間のインパルス応答波形におけるピークの時間差の逆数を第1の指標値として算出する。この第1の指標値は、スピーカからマイクロホンまでの区間の周波数応答の振幅特性においてゲインがピークとなる周波数を示すものとなる。そして、上記フィルタ係数列算出方法では、周波数軸を区切った複数の帯域の各々において、第1の指標値の個数が大きいところでは第2の指標値の個数が小さくなるように各帯域毎に第2の指標値を生成する。この第2の指標値は、目標とするフィルタの周波数応答の振幅特性においてゲインがピークとなる周波数を示すものである。そして、この第2の指標値の逆数である時間差を大きいものから順に累算する操作を繰り返し、順次得られる累算値を位置を示す指標値とし、この指標値に基づいてフィルタ係数列における非零のフィルタ係数のタップ位置を算出する。このようにフィルタ係数列における非零の係数のタップ位置を算出した場合、フィルタの振幅特性では、上記第2の指標値が示す各周波数においてゲインがピークとなる。そして、本発明では、第1の指標値の個数が大きい帯域では第2の指標値の個数が小さくなるようにしているので、第2の指標値が第1の指標値と重複する確率が小さくなる。従って、本発明によれば、スピーカからマイクロホンまでの区間の振幅特性においてゲインがピークとなる帯域とフィルタの振幅特性においてゲインがピークになる帯域との重複を少なくし、カラーレーションやハウリングの発生を防止することができる。
本発明の一実施形態である音場支援装置を含む音場支援システムの全体構成を示す図である。 同音場支援装置のCPUが実行する処理を示すフローチャートである。 音響空間における指標値の臨界帯域ごとの出現数の分布を示す図である。
以下、図面を参照し、この発明の実施形態を説明する。
図1は、この発明の一実施形態である音場支援装置40を含む音場支援システムの全体構成を示す図である。この音場支援システムにおけるマイクロホン10とスピーカ20は、音響空間1の側壁や天井に間隔を空けて固定される。この音場支援システムでは、マイクロホン10がアンプ部31を介して、スピーカ20がパワーアンプ部32を介して各々音場支援装置40と接続され、音響空間1→マイクロホン10→アンプ部31→音場支援装置40→パワーアンプ部32→スピーカ20→音響空間1という、マイクロホン10からスピーカ20までの電気回路による経路とスピーカ20からマイクロホン10までの音響経路とが一つにつながったループ(単に「閉ループ」という)が形成される。
音場支援装置40において、音響空間1内で発生した音を収音したマイクロホン10からアンプ部31を介して入力されるアナログ信号は、A/D変換器(不図示)にてディジタル形式に変換され、FIRフィルタ41に入力される。FIRフィルタ41は、当該FIRフィルタ41に入力される入力信号に対して零または非零のフィルタ係数からなるフィルタ係数列を畳み込み、残響音信号として出力する。FIRフィルタ41の出力信号たる残響音信号は、D/A変換器(不図示)にてアナログ形式に変換された後、パワーアンプ部32を介してスピーカ20に入力され、スピーカ20から音響空間1に帰還される。このFIRフィルタ41のフィルタ係数列は、音響空間1のインパルス応答波形と、実現すべき所望の残響特性に基づいて決定される。インパルス音源45は、インパルス音信号を発生する音源であり、音響空間1のインパルス応答を測定する際に用いられる。
CPU42は、当該音場支援装置40の制御中枢である。CPU42は、図示しない操作部を介して、FIRフィルタ41に対してフィルタ係数列を設定すべき旨のコマンドが与えられたとき、RAM43をワークエリアとして利用しつつ、ROM44に記憶されたフィルタ係数算出プログラムを実行する。フィルタ係数算出プログラムは、FIRフィルタ41のフィルタ係数列における非零のフィルタ係数のタップ位置Tap(i=1,2…)と各タップ位置Tap(i=1,2…)におけるフィルタ係数値h(i=1,2…)を算出する処理をCPU42に実行させるプログラムである。
本実施形態において、FIRフィルタ41のフィルタ係数列における非零のフィルタ係数のタップ位置Tap(i=1,2…)と各タップ位置Tap(i=1,2…)におけるフィルタ係数値h(i=1,2…)の大きさは、次の条件を満たすように決定される。
a.FIRフィルタ41の周波数応答の振幅特性においてゲインがピークとなる周波数が、音響空間1(より具体的にはスピーカ20からマイクロホン10までの経路)のインパルス応答の周波数応答の振幅特性においてゲインがピークとなる周波数と極力重複しないこと。
b.FIRフィルタ41が畳み込むフィルタ係数列のエンベロープが所望の残響特性に対応したものになること。
なお、具体的なフィルタ係数列の算出方法については、説明の重複を避けるため、本実施形態の動作説明において明らかにする。
次に、本実施形態の動作を説明する。図2は、本実施形態において、フィルタ係数算出プログラムがCPU42に実行させる処理の内容を示すフローチャートである。
図2において、CPU42は、スイッチ46をオフ状態に切り換えた後(S100)、インパルス音源45にインパルス音信号を発生させる(S110)。インパルス音源45が発生したインパルス音信号は、加算器47およびパワーアンプ部32を経由し、スピーカ20から音響空間1へインパルス音として放射される。このインパルス音は、音響空間1における複数の伝搬経路を経由してマイクロホン10に到達する。マイクロホン10が収音した音を示す信号(「応答信号」という)は、マイクロホン10からアンプ部31を介して音場支援装置40のCPU42へ供給される。
CPU42は、インパルス音信号の発生時刻から所定時間の間に得られた応答信号から音響空間1のインパルス応答波形g(t)を取得する(S120)。
次にCPU42は、指標値取得過程(S130)を実行する。この指標値取得過程(S130)において、CPU42は、インパルス応答波形g(t)に現れる各ピークP(n=1,2…)を検出し、各ピークPと各々の次に現れるピークPn+1との各時間差Δtを求め、求めた時間差Δtの逆数を第1の指標値fとする。たとえば、インパルス応答波形g(t)にN個のピークP、P…Pが現れている場合、最初のピークPと2番目のピークPとの時間差Δt、2番目のピークPと3番目のピークPとの時間差Δt、…、N−1番目のピークPN−1とN番目のピークPとの時間差ΔtN−1を順に算出し、それらのN−1個の時間差Δt、Δt…ΔtN−1の各々の逆数を指標値f(n=1,2…N−1)とする。
ここで、残響音場の統計的解析を行う技術分野では、このようにして得られる第1の指標値f(n=1,2…)が、音響空間1の振幅特性においてゲインがピークとなる周波数に近い値となることが多いとされている(詳しくは、非特許文献1を参照のこと)。
次に、CPU42は、集計過程(S140)を実行する。この集計過程(S140)において、CPU42は、周波数軸を臨界帯域F(k=1,2…)に区切り、各臨界帯域F(k=1,2…)内に属する第1の指標値f(n=1,2…)の個数napp(k=1,2…)を集計する(S140)。ここで、臨界帯域は、周波数幅を広げてもマスキング量が変化しない帯域であり、たとえば、表1に示すような中心周波数と帯域幅を各々有する帯域である。
Figure 0005444753
次にCPU42は、目標個数算出過程(S150)を実行する。図3に示すように、音響空間1における第1の指標値fの臨界帯域Fごとの集計個数nappは、ある帯域(図3の例では、帯域F:以下、「飽和帯域」という)の低域側では低域から高域に向かって大きな増減を繰り返しながら増加し、飽和帯域の高域側では比較的緩やかな勾配dをもってほぼ線形に増加する。この目標個数算出過程(S150)では、CPU42は、飽和帯域からその低域側に勾配dの補助線LINE−dを外挿し、臨界帯域F(k=1,2…)の各々の中心周波数に相当するその補助線LINE−d上の数を限界個数nlim(k=1,2…)とする。さらに、CPU42は、この限界個数nlim(k=1,2…)と集計過程(S140)において得られた第1の指標値fの集計個数napp(k=1,2…)の差を第2の指標値f’の目標個数nadm(k=1,2…)とする。第2の指標値f’は、FIRフィルタ41の周波数応答の振幅特性においてゲインがピークとなる周波数を示す値である。
次にCPU42は、指標値生成過程(S160)を実行する。この指標値生成過程(S160)では、CPU42は、臨界帯域F(k=1,2…)の各々について、目標個数nadmと同数の第2の指標値f’を生成する(S160)。より具体的に説明すると、CPU42は、まず、臨界帯域Fについて求めた目標個数nadmと同じ個数の擬似乱数を生成し、それらの擬似乱数を用いて目標個数nadmと同じ個数の臨界帯域F内の周波数を決定し、決定した周波数の各々を第2の指標値f’とする。同様にして、CPU42は、臨界帯域F,F…についても、目標個数nadm、nadm…とそれぞれ同数の第2の指標値f’を生成する。
次にCPU42は、タップ位置算出過程(S170)を実行する。このタップ位置算出過程(S170)では、指標値生成過程(S160)において生成された第2の指標値f’(n=1,2…)と、予め用意されたエンベロープ波形c(t)が処理対象となる。ここで、エンベロープ波形c(t)は、所望の残響特性をもつ指数減衰カーブに合わせて予め用意されたエンベロープ波形であり、例えば所望の残響特性を持った音響空間において実測されたインパルス応答波形のエンベロープ波形である。タップ位置算出過程(S170)では、まず、第2の指標値f’(n=1,2…)の各々の逆数である各時間差Δt’(n=1,2…)を算出する。次に、時間差Δt’(n=1,2…)のうちから最も大きな時間差Δt’を選び、所望の残響特性に対応したエンベロープ波形c(t)における時間軸の基準時(t=0)から時間差Δt’だけ遅れた時刻t’を最初のタップ位置Tapとし、エンベロープ波形c(t)におけるその時刻tの振幅をフィルタ係数値hとする。次に、CPU42は、時間差Δt’(n=1,2…)のうちから2番目に大きな時間差Δtを選んでそれまでに選んだ時間差Δt’にΔt’を累算し、時間軸の基準時(t=0)からその累算値Δt’+Δt’だけ遅れた時刻t’を2番目のタップ位置Tapとし、エンベロープ波形c(t)におけるその時刻t’の振幅をフィルタ係数値hとする。以降、CPU42は、同様にして、残りの時間差Δt’(n≠1,2)を大きなものから順に選択して累算する操作を繰り返し、この繰り返しにより順次得られる時間差Δt’の累算値に基づいて3番目以降のタップ位置Tap,Tap…Tapとフィルタ係数値h,h…hを求める。
以上のようにしてFIRフィルタ41のフィルタ係数列を決定すると、FIRフィルタ41は、第2の指標値に相当する周波数においてゲインがピークとなる振幅特性を有するものとなる。従って、FIRフィルタ41の周波数応答の振幅特性においてゲインがピークとなる帯域と音響空間1の周波数応答の振幅特性においてゲインがピークとなる帯域の重複が回避される。また、FIRフィルタ41のフィルタ係数列は、所望の残響特性に対応したエンベロープを有している。従って、音響空間1において演奏等を行った場合にカラーレーションやハウリングの発生を防止しつつ所望の残響特性を実現することができる。仮に、本実施形態において得られるフィルタ係数列ではなく、所望の残響特性を持った音響空間(例えば音響空間Aとする)から採取されたインパルス応答波形をサンプリングしたフィルタ係数列をFIRフィルタ41に設定したとした場合、音響空間Aの振幅特性においてゲインがピークとなる周波数と音響空間1においてゲインがピークとなる周波数が重なると、その周波数においてカラーレーションやハウリングが生じることがある。しかし、本実施形態によれば、FIRフィルタ41の振幅特性においてゲインがピークとなる帯域と音響空間1においてゲインがピークとなる帯域の重複が回避されるので、カラーレーションやハウリングを防止することができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態があり得る。例えば、以下の通りである。
(1)上記実施形態では、周波数軸を臨界帯域F(k=1,2…)に区切り、各臨界帯域F(k=1,2…)ごとに、第1の指標値f(n=1,2…)の個数napp(k=1,2…)や第2の指標値f’(n=1,2…)の目標個数nadm(k=1,2…)を求めた。しかし、周波数軸を臨界帯域よりも狭い帯域または広い帯域に区切り、この帯域ごとに第1の指標値f(n=1,2…)の個数や第2の指標値f’(n=1,2…)の目標個数を求めてもよい。
(2)上記実施形態において、音場支援装置40は、CPU42、RAM43、ROM44の代わりに、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハードウェアを有し、このハードウェアに、フィルタ係数算出プログラムの働きによる処理と同様の処理を実行させてもよい。
1…音響空間、10…マイクロホン、20…スピーカ、31…アンプ部、32…パワーアンプ部、40…音場支援装置、41…FIRフィルタ、42…CPU、43…RAM、44…ROM、45…インパルス音源、46…スイッチ、47…加算器。

Claims (3)

  1. 同一音響空間に設けられたスピーカおよびマイクロホンを含む閉ループ内に介挿され、入力信号に零または非零のフィルタ係数からなるフィルタ係数列を畳み込んで出力するフィルタの前記フィルタ係数列を算出するフィルタ係数列算出方法であって、
    前記閉ループにおける前記マイクロホンから前記スピーカまでの区間のインパルス応答波形を取得するインパルス応答波形取得過程と、
    前記インパルス応答波形に現れる各ピークと各ピークの次に現れる他のピークとの各時間差の逆数を第1の指標値として取得する指標値取得過程と、
    周波数軸を複数の帯域に区切り、各帯域毎に、当該帯域内に属する前記第1の指標値の個数を集計する集計過程と、
    前記複数の帯域の各帯域毎に、限界個数を決定し、当該限界個数と前記第1の指標値の集計値の差である目標個数を各々算出する目標個数算出過程と、
    前記複数の帯域の各帯域毎に、当該帯域内に属する前記目標個数と同じ個数の第2の指標値を生成する指標値生成過程と、
    前記指標値生成過程において生成された第2の指標値の逆数である時間差を各々算出し、各時間差を大きなものから順に累算する操作を繰り返し、この繰り返しにより順次得られる各累算値に基づいて前記フィルタ係数列における非零のフィルタ係数のタップ位置を決定するタップ位置算出過程と
    前記フィルタ係数列のフィルタ係数値が所望のエンベロープを描くように前記フィルタ係数列における非零のフィルタ係数値を算出する過程と
    を具備することを特徴とするフィルタ係数列算出方法。
  2. 同一音響空間に設けられたスピーカおよびマイクロホンを含む閉ループ内に介挿され、入力信号に零または非零のフィルタ係数からなるフィルタ係数列を畳み込んで出力するフィルタと、
    前記閉ループにおける前記スピーカから前記マイクロホンまでの区間のインパルス応答波形を取得するインパルス応答波形取得手段と、
    前記インパルス応答波形に現れる各ピークと各ピークの次に現れる他のピークとの各時間差の逆数を第1の指標値として取得する指標値取得手段と、
    周波数軸を複数の帯域に区切り、各帯域毎に、当該帯域内に属する前記第1の指標値の個数を集計する集計手段と、
    前記複数の帯域の各帯域毎に、限界個数を決定し、当該限界個数と前記第1の指標値の集計値の差である目標個数を各々算出する目標個数算出手段と、
    前記複数の帯域の各帯域毎に、当該帯域内に属する前記目標個数と同じ個数の第2の指標値を生成する指標値生成手段と、
    前記指標値生成手段が生成した第2の指標値の逆数である時間差を各々算出し、各時間差を大きなものから順に累算する操作を繰り返し、この繰り返しにより順次得られる各累算値に基づいて前記フィルタ係数列における非零のフィルタ係数のタップ位置を決定するタップ位置算出手段と、
    前記フィルタ係数列のフィルタ係数値が所望のエンベロープを描くように前記フィルタ係数列における非零のフィルタ係数値を算出するフィルタ係数算出手段と
    を具備することを特徴とする音場支援装置。
  3. コンピュータに、
    同一音響空間に設けられたスピーカおよびマイクロホンを含む閉ループ内に介挿され、入力信号に零または非零のフィルタ係数からなるフィルタ係数列を畳み込んで出力するフィルタと、
    前記閉ループにおける前記スピーカから前記マイクロホンまでの区間のインパルス応答波形を取得するインパルス応答波形取得手段と、
    前記インパルス応答波形に現れる各ピークと各ピークの次に現れる他のピークとの各時間差の逆数を第1の指標値として取得する指標値取得手段と、
    周波数軸を複数の帯域に区切り、各帯域毎に、当該帯域内に属する前記第1の指標値の個数を集計する集計手段と、
    前記複数の帯域の各帯域毎に、限界個数を決定し、当該限界個数と前記第1の指標値の集計値の差である目標個数を各々算出する目標個数算出手段と、
    前記複数の帯域の各帯域毎に、当該帯域内に属する前記目標個数と同じ個数の第2の指標値を生成する指標値生成手段と、
    前記指標値生成手段が生成した第2の指標値の逆数である時間差を各々算出し、各時間差を大きなものから順に累算する操作を繰り返し、この繰り返しにより順次得られる各累算値に基づいて前記フィルタ係数列における非零のフィルタ係数のタップ位置を決定するタップ位置算出手段と、
    前記フィルタ係数列のフィルタ係数値が所望のエンベロープを描くように前記フィルタ係数列における非零のフィルタ係数値を算出するフィルタ係数算出手段と
    を実現させるプログラム。
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