JP5217875B2 - 音場支援装置、音場支援方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、音響空間の音響特性を制御する技術に関する。
音響空間における既存の音響環境をベースとし、その音響空間における残響効果や初期反射音を含む反射音特性を増強、補正して音響特性を制御する音場支援システムがある。この音場支援システムは、音響空間の天井や側壁に固定されたマイクロホンおよびスピーカとそれらに接続された音場支援装置とにより構成される。
この種の音場支援システムの音場支援装置は、マイクロホンから収音信号が入力されると、FIR(Finite Impulse Response)フィルタによってその収音信号へ所望の音響空間の残響効果を付与するためのフィルタ係数列を畳み込み、この結果得られた信号をスピーカから放音するとともに放音した音の一部をマイクロホンへ帰還する、という処理を繰り返すことにより、音響空間における残響効果などを増強する。FIRフィルタに用いるフィルタ係数列の設定の如何によっては、狭小な音響空間でありながらあたかもコンサートホールなどの大きな音響空間で演奏しているかのような残響効果を創出することができる。
ところで、この種の音場支援システムにおいては、図9に示すように、音響空間→マイクロホン→音場支援装置→スピーカ→音響空間という閉ループを音が循環する。そして、この閉ループの伝達関数(周波数応答)の振幅特性に鋭いピークが表れると、カラーレーションなどの聴感上の問題を引き起こすことがある。このような音響空間を含む閉ループの伝達特性(周波数応答)の振幅特性に鋭いピークが発生するのを抑え込むための仕組みを開示した文献として、たとえば、特許文献1が挙げられる。同文献に開示された音場支援装置は、当該音場支援装置を経由して音を帰還させる前の状態において、音響空間そのものの伝達関数である開ループ伝達関数を計測し、計測した開ループ伝達関数の逆特性を求める。そして、この逆特性のインパルス応答をサンプリングし、FIRフィルタに用いるフィルタ係数列を得る。
特開平07−240993号公報
しかし、真に適切なフィルタ係数列が設定されているか否かについては、音場支援装置の利用者(例えば、音響技術者等)が聴感上の問題がないかを、スピーカの再生音を実際に聴き取って確かめる必要がある、といった問題があった。何故ならば、パルス状の音が入力された場合に、ファイルタ係数列の設定内容によっては、スピーカから再生される音においてFIRタップが分離した特性により、パラパラと分離した不自然な音が聞こえる場合がある。また、タップの振幅の大きさやタップの密集度合いによっては、スピーカから再生される音がジャリジャリとした耳障りなひずんだ音に聞こえる場合がある、といった不具合が生じ得るからである。
本発明は上記課題に鑑みて為されたものであり、音場支援システムにおいて、ハウリングや音のカラーレーションなどの不具合の発生の回避のみならず、音響技術者等が再生音を実際に聞き取って確かめることなくスピーカの再生音の音質を向上させることを可能にする技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、音響空間のインパルス応答の減衰曲線を表わす第1のデータを取得する一方、前記音響空間内に配置されるスピーカと前記スピーカから出力される音を収音するマイクロホンとに接続されて閉ループを形成するFIRフィルタに各々設定される複数種のフィルタ係数列が格納されたFIRライブラリから前記複数種のフィルタ係数列の各々を選択し、そのフィルタ係数列についての減衰曲線を表す第2のデータを取得する減衰曲線データ取得手段と、前記第2のデータの各々について、当該第2のデータの表す減衰曲線と前記第1のデータの表す減衰曲線とをピーク位置を重ね合わせて描いた場合に、後者の減衰曲線から突出している前者の減衰曲線の部分の各々におけるその突出の程度にその部分が占める時間軸上での位置に応じた重みを乗算して得られる第1の指標と、前記第1のデータの表す減衰曲線との類似度を示す第2の指標と、を前記第1および第2のデータから算出する指標算出手段と、前記複数種のフィルタ係数列のうち、前記第1の指標が予め定められた第1の閾値の近傍の値であり、かつ、前記第2の指標の示す類似度が予め定められた第2の閾値以上であるものを選択して前記FIRフィルタに設定するフィルタ係数列設定手段とを有することを特徴とする音場支援装置、上記各手段により実行される処理を順次実行することを特徴とする音場支援方法、およびコンピュータ装置を上記各手段として機能させるプログラムを提供する。
このような音場支援装置、音場支援方法およびプログラムによれば、音響空間内に配置されるマイクロホンおよびスピーカとともに閉ループを形成するFIRフィルタに、FIRライブラリに格納されている複数種のフィルタ係数列のうち、以下の条件(A)および(B)の両方を満たすものが設定される。
条件(A)フィルタ係数列のインパルス応答の減衰曲線と上記音響空間のインパルス応答の減衰曲線とをピーク位置を重ね合わせて描いた場合に、後者の減衰曲線から突出している前者の減衰曲線の部分の各々におけるその突出の程度にその部分が占める時間軸上での位置に応じた重みを乗算して得られる第1の指標が予め定められた第1の閾値の近傍の値であること。
条件(B)両減衰曲線の類似度が予め定められた第2の閾値以上となること。
ここで、上記第1および第2の指標については種々のものを用いることが考えられ、また、それら指標の種類に応じて上記第1および第2の閾値としてどのような値が好適であるかが定まる。
例えば、各々のピーク位置を重ね合わせて描かれた音響空間についてのインパルス応答の減衰曲線をe(t)IRとし、同フィルタ係数列の減衰曲線をe(t)FIRとして以下の数1にしたがって算出される値Xを第1の指標として用いる場合、上記第1の閾値としては450またはその近傍の値を用いるようにすれば良い。
Figure 0005217875

ただし、数1のΣ演算は、以下の数2を満たす時刻tに関してのみ実行し、数1にてtmaxは、減衰曲線e(t)FIRについて、そのピーク位置の時刻とその振幅が略ゼロになる時刻との時間差である。
Figure 0005217875
ここで、数1にしたがって算出される第1の指標(以下、第1の指標X)と比較する第1の閾値として450またはその近傍の値を用いる理由は以下の通りである。本出願人の行った実験によれば、数1および数2にしたがって算出される第1の指標Xが450を超えて大きくなるほど、スピーカの再生音におけるジャリジャリとした耳障りなひずみ(以下、「ジャリジャリ感」と呼ぶ)が強くなり、逆に、第1の指標Xが450を大きく下回るとFIRフィルタによるフィルタ処理で付与した反射音や残響音が音響空間のインパルス応答に埋もれてしまい、FIRフィルタ処理の効果を体感できなくなることが判明した。よって、第1の指標Xを数1および数2したがって算出する態様においては、その第1の指標Xと比較する値として450またはその近傍の値を用いることが望ましいのである。
一方、2つの曲線の類似度を表す指標の一例としては相関係数が挙げられる。例えば、各々のピーク位置を重ね合わせて描かれたフィルタ係数例の減衰曲線と音響空間1のインパルス応答の減衰曲線とについて算出される相関係数ρxyを前記第2の指標として用いる態様においては、前記フィルタ係数列設定手段にて当該第2の指標と比較する第2の閾値として0.75以上の値を用いるようにすれば良い。ここで、相関係数ρxyは、音響空間のインパルス応答の減衰曲線e(t)IRおよびフィルタ係数列の減衰曲線e(t)FIRに関して以下の数3および数4にしたがって算出される値であり、本出願人の行った実験によれば、その相関係数ρxyの値が0.75以上である場合に、スピーカの再生音においてFIRタップが分離した特性により、パラパラと分離した不自然な感じ(以下、「パラパラ感」と呼ぶ)の抑制が顕著であることが判明した。
Figure 0005217875

Figure 0005217875
以下、本発明を実施する際の最良の形態について図面を参照しつつ説明する。
(A:第1実施形態)
図1は、この発明の一実施形態である音場支援装置40を含む音場支援システムの全体構成を示す図である。この音場支援システムは、音響空間1内における音響特性を制御する。本実施形態における音響特性の制御とは、初期反射音のレベル、時間構造、到来方向などの特性を含む反射音特性や、残響特性を制御することを意味する。この音場支援システムは、マイクロホン10−k(k=1〜8)、スピーカ20−m(m=1,2…M)、マイクアンプ部31、パワーアンプ部32、および音場支援装置40を有する。マイクロホン10−k(k=1〜8)とスピーカ20−m(m=1,2…M)は、音響空間1の側壁や天井に間隔を空けて固定される。
音場支援装置40は、音響空間1内で楽器などにより発生した音が、マイクロホン10−k(k=1〜8)、当該音場支援装置40、およびスピーカ20−m(m=1,2…M)を経由して音響空間1へ帰還する状態(「音響帰還状態」という)を作り出し、音が当該音場支援装置40を経由する際に、音響空間1の残響や初期反射音に関する音響特性を目標とする別の音響空間(「目標音響空間」という)の音響特性に近づけるような信号処理を施す。
図2は、音場支援装置40の構成を示す図である。この音場支援装置40において、音を収音したマイクロホン10−k(k=1〜8)からマイクアンプ部31を介して入力される8チャネルのアナログ信号は、A/D変換器(不図示)にてディジタル形式に変換され、ミキサ51およびEMR(Electronic Microphone Rotator)52を経由した後、4系統の収音信号としてFIR(Finite impulse response)フィルタ53−i(i=1〜4)へ入力される。ここで、EMR52は、当該EMR52に入力される4系統の信号と当該EMR52から出力される4系統の信号との接続関係を電気的に時々刻々切り換えることにより、システムの周波数特性を平坦化する役割を果たす。
FIRフィルタ53−i(i=1〜4)は、EMR52から入力された収音信号を遅延時間t(j=1,2…g)だけ遅延させた信号(「遅延オーディオ信号s(j=1,2…g)」という)を発生し、これらの遅延時間t(j=1,2…g)の各々に対応したフィルタ係数値h(j=1,2…g)を遅延オーディオ信号s(j=1,2…g)に乗算し、その乗算結果の各々を加算する積和演算を行い、その積和演算結果を残響効果等の付与された信号(「残響音信号」という)として出力する。
FIRフィルタ53−i(i=1〜4)の各々には、残響パターンが設定される。残響パターンとは、目標音響空間のインパルス応答(時間応答)に相当するフィルタ係数値h(j=1,2…g)と遅延時間t(j=1,2…g)の各対をフィルタ係数ht(j=1,2…g)とし、これらのフィルタ係数ht(j=1,2…g)を時間軸順に並べたものである。フィルタ係数ht(j=1,2…g)におけるインパルス応答(時間応答)をフーリエ変換すると、目標音響空間の周波数応答が求められる。そして、このフーリエ変換によって求められる周波数応答は、目標音響空間における振幅特性と位相特性とを含む。図3(A)および(B)は、残響パターンのフィルタ係数ht(j=1,2…g)をなすフィルタ係数値h(j=1,2…g)と遅延時間t(j=1,2…g)の一例を示す図である。図3(A)および図3(B)に示すように、FIRフィルタ52−i(i=1〜4)の各々に設定される残響パターンとしては、図3(A)に示すように時間の経過とともに急激に減衰するものや、図3(B)に示すように比較的緩やかに減衰するものなど種々のものが考えられる。
図2において、FIRフィルタ53−i(i=1〜4)が出力した残響音信号は、PEQ(Parametric Equalizer)54−i(i=1〜4)によるイコライジングとコンプレッサ55−i(i=1〜4)によるダイナミックレンジ圧縮とを経た後、スイッチ56−i(i=1〜4)および加算器57−i(i=1〜4)を経由してレベル・ディレイマトリックス58へ入力される。スイッチ56−i(i=1〜4)は、音響帰還状態のオンとオフとを切り換える役割を果たす。また、加算器57−i(i=1〜4)は、ノイズジェネレータ64から信号が出力されている場合に、その出力信号をレベル・ディレイマトリックス58へ供給する役割を果たす。詳細については後述するが、ノイズジェネレータ64の出力信号は、音響空間1のインパルス応答を計測する際に利用される。
レベル・ディレイマトリックス58は、加算器57−i(i=1〜4)に繋がる4本の入力信号線(不図示)の各々とパワーアンプ部32へ繋がるMチャネル分の出力信号線(不図示)の各々とを交差させ、交差位置の各々にゲイン調整用可変抵抗(不図示)と遅延素子(不図示)とを配した装置である。このレベル・ディレイマトリックス58に入力される4系統の残響音信号は、各々の入力信号線と1〜Mの各チャネルの出力信号線との交差位置においてゲイン調整や位相調整が施され、Mチャネルに分割される。そして、分割されたMチャネルの残響音信号の各々は、D/A変換器(不図示)にてアナログ信号に変換され、変換されたアナログ信号はパワーアンプ部32による増幅を経てスピーカ20−m(m=1,2…M)へ出力される。
CPU61は、当該音場支援装置40の制御中枢であり、RAM62をワークエリアとして利用しつつ、ROM63に記憶された制御プログラムを実行する。ROM63には、複数種の残響パターンを格納したFIRライブラリ(図示省略)が格納されており、制御プログラムにしたがって作動しているCPU61は、このFIRライブラリに格納されている残響パターンのうちから音響空間1のインパルス応答の減衰特性に応じたものを選択してFIRフィルタ53−iの各々に設定する処理(以下、フィルタ係数列最適化処理)を実行する。なお、本実施形態では、ROM63にFIRライブラリを予め格納しておいたが、例えばUSBメモリなどの外部メモリにFIRライブラリを格納しておき、USBインターフェイスなどを介してこの外部メモリを音場支援装置40に接続し、その外部メモリに格納されているFIRライブラリから残響パターンを読み出す処理をCPU61に実行させても良い。そして、図2の操作部65は、複数の操作子を備えた入力装置であり、上記プログラムの実行開始指示の入力などの各種入力操作を利用者に行わせるためのものである。
以下、本実施形態の特徴であるフィルタ係数列最適化処理について詳細に説明する。
図4は、フィルタ係数列最適化処理の流れを説明するための図である。このフィルタ係数列最適化処理は、概ね3つのステップに大別される。第1のステップは、音響空間1のインパルス応答の減衰曲線、およびFIRライブラリに格納されている複数種の残響パターンの各々についてそのフィルタ係数列の減衰曲線を表わすデータを取得する処理(図4:第1の減衰曲線データ取得処理S01aおよび第2の減衰曲線データ取得処理S01b)である。これら第1の減衰曲線データ取得処理S01aおよび第2の減衰曲線データ取得処理S01bについてはどちらを先に実行しても良く、また、両者を並列に実行しても良い。第2のステップは、FIRフィルタ53−i(i=1〜4)の各々に設定する残響パターンの選択を行うための指標となるデータを上記各減衰曲線を表わすデータから算出する処理(図4:第1の指標算出処理S02aおよび第2の指標算出処理S02b)である。これら第1の指標算出処理S02aおよび第2の指標算出処理S02bについても、どちらを先に実行しても良く、また、両者を並列に実行しても良い。そして、第3のステップは、FIRフィルタ53−i(i=1〜4)の各々について、上記第2のステップで算出した指標に基づいてフィルタ係数列(残響パターン)を選択し、その残響パターンを設定するフィルタ係数列設定処理S03である。
図4の第1の減衰曲線データ取得処理S01aは、音響空間1のインパルス応答の減衰曲線e(t)IRを表す第1の減衰曲線データを取得する処理である。より詳細に説明すると、CPU61は、まず、音響空間1のインパルス応答の波形を示すデータを以下の要領で取得する。CPU61は、まず、スイッチ56−i(i=1〜4)をオフ状態に切り換えるとともに、FIRフィルタ53−i(i=1〜4)の各々を、入力信号がFIRフィルタ53−iの内部を経由せずに出力される状態(「バイパススルー状態」)に切り換える。次いで、CPU61は、ノイズジェネレータ64にインパルス応答計測用の信号(例えば、ピンクノイズ信号など)を所定時間(例えば、2秒間)だけ発生させる。このようにしてノイズジェネレータ64から出力される信号は、CPU61へ供給されるとともに、加算器57−i(i=1〜4)、レベル・ディレイマトリクス58およびパワーアンプ部32を経由してスピーカ20−m(m=1〜M)から音響空間1へテスト音として放射される。そして、音響空間1におけるテスト音の応答音がマイクロホン10−k(k=1〜8)によって収音され、その収音信号がマイクアンプ部31、ミキサ51、EMR52を介してCPU61へ入力される。CPU61は、上記収音信号を表すサンプリングデータg(s)について以下の数5に示す演算を施すことにより、音響空間1のインパルス応答の減衰曲線e(t)IRを表す第1の減衰曲線データを取得する。なお、本実施形態ではτ=25ミリ秒として数5に示す演算を行ったが、このτについてどのような値を用いるかについては適宜実験を行って定めれば良い。
Figure 0005217875
図4の第2の減衰曲線データ取得処理S01bは、FIRライブラリに格納されている複数種の残響パターンの各々におけるフィルタ係数列の減衰曲線e(t)FIRを表す第2の減衰曲線データを取得する処理である。より詳細に説明すると、CPU61は、FIRライブラリに格納されている複数種の残響パターンの各々におけるフィルタ係数値と遅延時間の組み合わせに対して上記数5に示す演算(より詳細には、数5における積分を遅延時間tについての総和に置き換え、g(s)をフィルタ係数値htに置き換えた演算)を行うことにより、上記インパルス応答の減衰曲線e(t)FIRを表す第2の減衰曲線データを取得する。
上記のようにして取得された第1および第2の減衰曲線データ(図4では、これらデータをe(t)IRおよびe(t)FIRと表記)は、第1の指標算出処理S02aおよび第2の指標算出処理S02bの入力データとなる。
図4の第1の指標算出処理S02aは、スピーカ再生音のジャリジャリ感に関連する指標を第1および第2の減衰曲線データから算出する処理である。このようなジャリジャリ感を示す指標としては種々のものを用いることが考えられるが、本実施形態では、以下の数6を満たす時刻tを対象に以下の数7に示す演算を行って得られる値Xが上記第1の指標として用いられている。これら数6および数7において、e(t)IRおよびe(t)FIRの各々は、音響空間1のインパルス応答の減衰曲線e(t)IRとフィルタ係数例の減衰曲線e(t)FIRの各々にピーク位置が互いに重なる様に時間軸方向のオフセットを施して得られる減衰曲線である。例えば、音響空間1のインパルス応答の減衰曲線e(t)IRが図5(A)に示す波形であり、フィルタ係数列の減衰曲線e(t)FIRが図5(B)に示す波形である場合、CPU61は、図5(C)に示すように、e(t)IRについてはt´=ti+2(i=0、1、2…)と時間軸方向のオフセットを施すことにより減衰曲線e(t)IRを取得し、e(t)FIRについては、t´=ti+4(i=0、1、2…)と時間軸方向のオフセットを施すことにより減衰曲線e(t)FIRを取得する。また、CPU61は、上記のようにして得られた減衰曲線e(t)FIRについて、そのピーク位置の時刻とその振幅が略ゼロになる時刻の時間差tmax(図5(C)参照)を算出する。このtmaxは数7に示す演算を行う際に利用される。
Figure 0005217875

Figure 0005217875
数7にしたがって演算されるXは、音響空間1のインパルス応答の減衰曲線e(t)IRから突出しているフィルタ係数列の減衰曲線e(t)FIRの部分(図6にてハッチングで示した部分)の面積にそれら各部分の時間軸上での位置(すなわち、時刻t)の応じた重み(数7におけるt/tmax)を乗じて得られる値である。上記数7に示す演算により求まる値Xを上記ジャリジャリ感を評価するための指標として用いる理由は、上記突出している部分の面積が大きいほど、また、かかる部分がtmaxの近くに位置するほど、スピーカ再生音におけるジャリジャリ感が強くなるといった実験結果が得られたことによる。なお、本実施形態では、スピーカ再生音のジャリジャリ感を表す指標として数7にしたがって演算される値Xを用いたが、以下の数8に示す演算により求まる値X´を用いても良い。要は、フィルタ係数列の減衰曲線と音響空間1のインパルス応答の減衰曲線とをピーク位置を重ね合わせて描いた場合に、後者の減衰曲線から突出している前者の減衰曲線の部分の各々におけるその突出の程度にそれらの部分が占める時間軸上での位置に応じた重みを乗算して得られる値であれば良い。
Figure 0005217875

数8においてmおよびnは任意の自然数(ただし、m=1のときはn≠1、n=1のときはm≠1)
図4の第2の指標算出処理S02bは、スピーカ再生音のパラパラ感に関連する指標を第1および第2の減衰曲線データから算出する処理である。このようなパラパラ感を示す指標としては種々のものを用いることが考えられるが、本実施形態では、以下の数9に示す演算により得られる値ρxyを用いた。この数9においてσはe(t)FIRについての標準偏差であり、σはe(t)IRについての標準偏差である。また、数9のσxyは、以下の数10にしたがって算出される値であり、数10の<e(t)FIR>はe(t)FIRの平均値、<e(t)IR>はe(t)IRの平均値である。つまり、数9にしたがって演算される値ρxyは、減衰曲線e(t)FIRと減衰曲線e(t)IRの相関係数であり、両減衰曲線の類似度を表す。
Figure 0005217875

Figure 0005217875

ここで、減衰曲線e(t)FIRの波形と減衰曲線e(t)IRの波形の類似度を示す値をフィルタ係数列選択のための指標として用いるのは以下の理由による。図7は、減衰曲線e(t)IRと、あるフィルタ係数列の減衰曲線e(t)FIRとを描いたグラフであり、両者の波形は図7にて点線で囲った部分で大きく異なっている。この波形の相違が前述したパラパラ感として知覚されていることが本出願人の行った実験により判明した。つまり、スピーカ再生音におけるパラパラ感を抑止するためには、音響空間1のインパルス応答の減衰曲線との類似度が高い減衰曲線を有するフィルタ係数列をFIRフィルタ53−i(i=1〜4)の各々に設定すれば良い。これが、減衰曲線e(t)FIRの波形と減衰曲線e(t)IRの波形の類似度を示す値をフィルタ係数列選択のための指標として用いる理由である。なお、本実施形態では、減衰曲線e(t)FIRの波形と減衰曲線e(t)IRの波形の類似度を示す指標として相関係数を用いたが他の指標を用いても勿論良い。このような指標の一例としては、例えば減衰曲線e(t)FIRと減衰曲線e(t)IRを多次元空間内の座標点として表現した場合におけるこれら2点間の距離(例えば、ユークリッド距離:これら2点間の距離が短いほど両減衰曲線は類似する)を用いることが考えられる。
図4のフィルタ係数列設定処理S03は、第1の指標算出処理S02aにより算出された第1の指標(本実施形態では、X)と第2の指標算出処理S02bにより算出された第2の指標(本実施形態では、ρxy)とに基づいて、FIRライブラリに格納されている複数種の残響パターンのうちから、FIRフィルタ53−i(i=1〜4)の各々に設定するものを選択し、その設定を行う処理である。より詳細に説明すると、このフィルタ係数列設定処理S03においてCPU61は、FIRライブラリに格納されている複数種の残響パターンのうち、そのフィルタ係数列の減衰曲線について算出される第1の指標が予め定められた第1の閾値の近傍の値であり、かつ、第2の指標の示す類似度が予め定められた第2の閾値以上であるものを選択して設定する。
ここで、第1の指標についての評価を行うための第1の閾値、および第2の指標についての評価を行うための第2の閾値については、上記第1および第2の指標としてどのような種類のものを用いるかに応じて適宜定める必要がある。ただし、上記第1の閾値については、小さくなりすぎないように留意する必要がある。上記第1の閾値を小さくしすぎると、フィルタ係数列設定処理S03において、例えば減衰曲線e(t)FIRの大半が減衰曲線e(t)IRを下回るようなフィルタ係数列(すなわち、FIRフィルタの周波数特性が音響空間の周波数特性に埋もれてしまうようなフィルタ係数列)がFIRフィルタ53−iに設定され、FIRフィルタ53−iが残響音や反射音の生成といった本来の機能を果たさなくなる虞があるからである。例えば、第1の指標として前掲数7にしたがって演算されるXを用いる場合には、上記第1の閾値として450またはその近傍の値を用いることが好ましく、上記第2の指標として前掲数9にしたがって演算されるρxyを用いる場合には、上記第2の閾値として0.75以上の値を用いることが好ましいことが本出願人の行った実験により判明した。
さて、FIRフィルタ53−iに設定するフィルタ係数列を上記第1および第2の指標に基づいて決定する態様としては、種々のものが考えられるがその一例を挙げると以下の通りである。第1に、第2の指標の値が予め定められた第2の閾値以上であるフィルタ係数列のうちで、第1の指標の値が予め定められた第1の閾値に最も近いものをFIRフィルタ53−iに設定する態様や、第1の指標の値が予め定められた第1の閾値を中心とする所定範囲に収まっているフィルタ係数列のうちで、第2の指標の表す類似度が最大のものをFIRフィルタ53−iに設定する態様である。これらの態様によれば、利用者に特段の操作を行わせることなく、音響空間1の音響特性に適したフィルタ係数列を自動的にFIRフィルタ53−iに設定することが可能になる。
第2の態様は、第1の指標の値が上記第1の閾値を中心とする所定範囲(例えば、第1の閾値が450である場合には、この値を中心とする±50の範囲など)に属し、かつ、第2の指標の表す類似度が上記第2の閾値以上であるフィルタ係数列に関し、そのフィルタ係数列を一意に識別する識別子(例えば、FIRライブラリに格納されている複数種の残響パターンの各々に付与された一連番号など)と、そのフィルタ係数列に関して算出された第1および第2の指標と、tmaxとを図8に示す要領で表示装置(図示省略)にリスト表示させ、操作部65に対する操作によりFIRフィルタ53−i(i=1〜4)の各々に設定するフィルタ係数列を利用者に選択させる態様である。この態様によれば、例えばtmaxの値が最も大きい(すなわち、残響時間が最も長い)ものを選択する等、FIRフィルタ53−iに設定するフィルタ係数列を柔軟に選択することが可能になる。なお、このようにtmaxの値に基づいてフィルタ係数列の選択を行ったとしても、上記リスト表示されるフィルタ係数列は、何れも第1および第2の指標に関して一定の条件を満たしているものであるから、そのフィルタ係数列をFIRフィルタ53−iに設定した場合におけるスピーカ再生音のジャリジャリ感やパラパラ感が抑止されることは言うまでも無い。
以上説明したように、本実施形態によれば、音場支援システムにおいて、ハウリングや音のカラーレーションなどの不具合の発生を回避することは勿論、音響技術者等がスピーカ20−mの各々の再生音を実際に聞き取って確かめることなく、再生音の音質を向上させることが可能になる、といった効果を奏する。
(B:他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、他にも以下の実施形態が考えられる。
(1)上述した実施形態では、音響空間1についてのインパルス応答を計測し、その計測結果からその減衰曲線を表す減衰曲線データを算出して取得した。しかし、音響空間1のインパルス応答の計測結果を示すデータが格納された外部メモリを音場支援装置40に接続し、この外部メモリに格納されているデータから上記減衰曲線を表す減衰曲線データを算出しても良い。また、音響空間1のインパルス応答の減衰曲線を表す減衰曲線データが格納された外部メモリを音場支援装置40に接続し、この外部メモリに格納されている減衰曲線データを読み出しても良い。同様に、各フィルタ係数列の減衰曲線を表すデータを予め算出しておき、フィルタ係数値と遅延時間の対および上記減衰曲線を表すデータを残響パターンとしても勿論良い。
(2)上述した実施形態では、本発明に特徴的なフィルタ係数列最適化処理(図4参照)をCPU61に実行させる制御プログラムがROM63に予め格納されていた。しかし、例えばCD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)などのコンピュータ装置読み取り可能な記録媒体に上記プログラムを書き込んで配布しても良く、また、インターネットなどの電気通信回線経由のダウンロードにより上記プログラムを配布しても良い。これらのようにして配布されるプログラムを一般的なコンピュータ装置(例えば、パーソナルコンピュータなど)に記憶させ、そのコンピュータ装置の制御部(CPU)をそのプログラムにしたがって作動させることによって、これら一般的なコンピュータ装置に上記実施形態に係る音場支援装置40と同一の機能を付与することができるからである。
(3)上述した実施形態では、本発明に特徴的なフィルタ係数列最適化処理(図4)をソフトウェアで実現したが、ハードウェアで実現しても勿論良い。具体的には、音場制御の対象となる音響空間(例えば、上記実施形態における音響空間1)のインパルス応答の減衰曲線を表す第1の減衰曲線データ、および各フィルタ係数列の減衰曲線を表す第2の減衰曲線データを取得する減衰曲線データ取得手段、フィルタ係数列の選択を行うための指標となるデータを算出する算出手段、その指標に基づいてフィルタ係数列の選択およびFIRフィルタへの設定を行うフィルタ係数列設定手段の各々を電子回路で構成し、これら各手段を組み合わせて音場支援装置を構成しても良い。
本発明の一実施形態に係る音場支援装置40を含む音場支援システムの構成例を示す図である。 同音場支援装置40の構成例を示す図である。 同音場支援装置40のFIRフィルタ53−i(i=1〜4)に設定される残響パターンの一例を示す図である。 同音場支援装置40のCPU61が実行するフィルタ係数列最適化処理の流れを示す図である。 同CPU61が第1および第2の指標算出処理で実行するオフセット付与処理を説明するための図である。 同フィルタ係数列最適化処理に含まれる第1の指標算出処理S02aで算出される第1の指標Xの意味を説明するための図である。 同フィルタ係数列最適化処理に含まれる第2の指標算出処理S02bで算出される第2の指標ρxyの意味を説明するための図である。 第1の指標Xおよび第2の指標ρxyに基づいて絞り込まれた設定候補のうちから、FIRフィルタに設定するフィルタ係数列をユーザに選択させるためのUI画面の一例を示す図である。 音場支援システムの動作を説明するための図である。
符号の説明
1…音響空間、10−k(k=1〜8)…マイクロホン、20−m(m=1〜M)…スピーカ、31…マイクアンプ部、32…パワーアンプ部、40…音場支援装置、51…ミキサ、52…EMR、53−i(i=1〜4)…FIRフィルタ、54−i(i=1〜4)…PEQ、55−i(i=1〜4)…コンプレッサ、56−i(i=1〜4)…スイッチ、57−i(i=1〜4)…加算器、58…レベル・ディレイマトリクス、61…CPU、62…RAM、63…ROM、64…ノイズジェネレータ、65…操作部。

Claims (5)

  1. 音響空間のインパルス応答の減衰曲線を表わす第1のデータを取得する一方、前記音響空間内に配置されるスピーカと前記スピーカから出力される音を収音するマイクロホンとに接続されて閉ループを形成するFIR(Finite Impulse Response)フィルタに各々設定される複数種のフィルタ係数列が格納されたFIRライブラリから前記複数種のフィルタ係数列の各々を選択し、そのフィルタ係数列についての減衰曲線を表す第2のデータを取得する減衰曲線データ取得手段と、
    前記第2のデータの各々について、当該第2のデータの表す減衰曲線と前記第1のデータの表す減衰曲線とをピーク位置を重ね合わせて描いた場合に、後者の減衰曲線から突出している前者の減衰曲線の部分の各々におけるその突出の程度にその部分が占める時間軸上での位置に応じた重みを乗算して得られる第1の指標と、前記第1のデータの表す減衰曲線との類似度を示す第2の指標と、を前記第1および第2のデータから算出する指標算出手段と、
    前記複数種のフィルタ係数列のうち、前記第1の指標が予め定められた第1の閾値の近傍の値であり、かつ、前記第2の指標の示す類似度が予め定められた第2の閾値以上であるものを選択して前記FIRフィルタに設定するフィルタ係数列設定手段と
    を有することを特徴とする音場支援装置。
  2. 前記第1の指標は、各々のピーク位置を重ね合わせて描かれた前記音響空間のインパルス応答の減衰曲線e(t)IRと前記フィルタ係数列の減衰曲線e(t)FIRとについて、以下の数1にしたがって算出される値Xであり、前記第1の閾値は450またはその近傍の値であることを特徴とする請求項1に記載の音場支援装置。
    Figure 0005217875

    ただし、数1におけるΣ演算は、以下の数2を満たす時刻tに関してのみ実行し、数1におけるtmaxは、減衰曲線e(t)FIRについてそのピーク位置の時刻とその振幅が略ゼロになる時刻との時間差である。
    Figure 0005217875
  3. 前記第2の指標は、各々のピーク位置を重ね合わせて描かれた前記音響空間のインパルス応答の減衰曲線と前記フィルタ係数列の減衰曲線とについて算出される相関係数であり、前記第2の閾値は0.75以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の音場支援装置。
  4. 音響空間のインパルス応答の減衰曲線を表わす第1のデータを取得する一方、前記音響空間内に配置されるスピーカと前記スピーカから出力される音を収音するマイクロホンとに接続されて閉ループを形成するFIR(Finite Impulse Response)フィルタに各々設定される複数種のフィルタ係数列が格納されたFIRライブラリから前記複数種のフィルタ係数列の各々を選択し、そのフィルタ係数列についての減衰曲線を表す第2のデータを取得する第1のステップと、
    前記第2のデータの各々について、当該第2のデータの表す減衰曲線と前記第1のデータの表す減衰曲線とをピーク位置を重ね合わせて描いた場合に、後者の減衰曲線から突出している前者の減衰曲線の部分の各々におけるその突出の程度にその部分が占める時間軸上での位置に応じた重みを乗算して得られる第1の指標と、前記第1のデータの表す減衰曲線との類似度を示す第2の指標と、を前記第1および第2のデータから算出する第2のステップと、
    前記複数種のフィルタ係数列のうち、前記第1の指標が予め定められた第1の閾値の近傍の値であり、かつ、前記第2の指標の示す類似度が予め定められた第2の閾値以上であるものを選択して前記FIRフィルタに設定する第3のステップと
    を含むことを特徴とする音場支援方法。
  5. コンピュータ装置を、
    音響空間のインパルス応答の減衰曲線を表わす第1のデータを取得する一方、前記音響空間内に配置されるスピーカと前記スピーカから出力される音を収音するマイクロホンとに接続されて閉ループを形成するFIR(Finite Impulse Response)フィルタに各々設定される複数種のフィルタ係数列が格納されたFIRライブラリから前記複数種のフィルタ係数列の各々を選択し、そのフィルタ係数列についての減衰曲線を表す第2のデータを取得する減衰曲線データ取得手段と、
    前記第2のデータの各々について、当該第2のデータの表す減衰曲線と前記第1のデータの表す減衰曲線とをピーク位置を重ね合わせて描いた場合に、後者の減衰曲線から突出している前者の減衰曲線の部分の各々におけるその突出の程度にその部分が占める時間軸上での位置に応じた重みを乗算して得られる第1の指標と、前記第1のデータの表す減衰曲線との類似度を示す第2の指標と、を前記第1および第2のデータから算出する指標算出手段と、
    前記複数種のフィルタ係数列のうち、前記第1の指標が予め定められた第1の閾値の近傍の値であり、かつ、前記第2の指標の示す類似度が予め定められた第2の閾値以上であるものを選択して前記FIRフィルタに設定するフィルタ係数列設定手段
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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