JP5441353B2 - 設備機器 - Google Patents

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Description

本発明は、住宅で使用される設備機器に関する。
従来、住宅で使用される浴室換気乾燥暖房機等の設備機器(例えば、特許文献1参照)は、故障が発生した場合等には、ユーザから修理の依頼が出される。
また、設備機器は、長期間の使用で部品が経年劣化するので、故障が発生していなくても、点検が必要となる場合がある。
特開2006−26243号公報
しかし、従来の設備機器では、故障が発生する前や、長期間の使用を考慮して、点検の必要性をユーザに通知する手段がなかった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、点検の必要性をユーザに通知できるようにした設備機器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の設備機器は、住宅の浴室に設置される本体装置の点検時期を監視する第1の監視情報を生成する第1の監視手段と、本体装置を構成する部品の点検時期を監視する第2の監視情報を生成する第2の監視手段と、本体装置の点検時期を特定する第1の耐用情報及び部品の点検時期を特定する第2の耐用情報と、第1の監視手段で生成された第1の監視情報及び第2の監視手段で生成された第2の監視情報を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された第1の監視情報と第1の耐用情報を比較して、本体装置の点検時期を判断し、本体装置の点検要請情報を出力すると共に、記憶手段に記憶された第2の監視情報と第2の耐用情報を比較して、部品の点検時期を判断し、部品の点検要請情報を出力する制御手段とを備え、記憶手段は、本体装置に設けられる本体記憶手段と、本体装置を操作する操作装置に設けられる操作部記憶手段を備え、第1の監視手段は、本体装置の設置で設定された運転開始基準日からの時間の積算値を第1の監視情報として計時し、本体記憶手段及び操作部記憶手段は、第1の監視手段で計時した運転開始基準日からの時間の積算値が第1の監視情報として記憶されると共に、予め設定される本体装置の耐用時間が第1の耐用情報として記憶され、保守対象の部品として定められたヒータの耐用通電時間及びヒータの耐用ON/OFF回数が、第2の耐用情報として記憶されると共に、ヒータに通電した時間及びヒータのON/OFFの回数が第2の監視情報として記憶され、制御手段は、本体記憶手段及び操作部記憶手段に記憶された第1の監視情報を、体装置の所定の点検でリセットすると共に、本体記憶手段及び操作部記憶手段に記憶された第2の監視情報を、保守対象の部品の点検でリセットすることが可能で、かつ、本体記憶手段及び操作部記憶手段に記憶された第1の耐用情報と第2の耐用情報を、所定の操作により新しい値に書き換え可能であるとし、書き換え後の第1の耐用情報が、書き換え前の第1の耐用情報より短い値に設定され、本体記憶手段及び操作部記憶手段に記憶された第1の耐用情報が、書き換え前より短い値に書き換えられると共に、本体記憶手段の記憶内容が正常であり、操作部記憶手段の記憶内容が新規または破壊されていると、本体記憶手段の記憶内容を操作部記憶手段に記憶し、操作部記憶手段の記憶内容が正常であり、本体記憶手段の記憶内容が新規または破壊されていると、操作部記憶手段の記憶内容を本体記憶手段に記憶することを特徴とする。
本発明の設備機器では、本体装置の点検時期を監視する第1の監視情報が生成され、記憶手段に記憶される。また、本体装置を構成する部品の点検時期を監視する第2の監視情報が生成され、記憶手段に記憶される。
記憶手段に記憶された第1の監視情報は、本体装置の所定の点検でリセットされて更新される。また、記憶手段に記憶された第2の監視情報は、保守対象の部品の点検でリセットされて更新される。
本発明の設備機器によれば、本体装置の点検時期及び部品の点検時期を監視する情報が、本体装置や部品の点検に応じて更新されるので、本体装置の点検時期及び部品の点検時期を、ユーザ等に的確に通知できる。
以下、図面を参照して本発明の設備機器の実施の形態としての浴室換気乾燥暖房機について説明する。
<浴室換気乾燥暖房機の構成例>
図1は、本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の制御系の一例を示す機能ブロック図、図2は、本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の構成の一例を示す側断面図である。
本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Aは、本体装置10Aの点検時期及び本体装置10Aを構成する保守対象部品の点検時期を認識できるようにする。
まず、図2を参照して、浴室換気乾燥暖房機1Aの構成の一例について説明する。本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Aを構成する本体装置10Aは、空気を吸い込んで温風または室温に応じた涼風を吹き出すと共に、吸い込んだ空気を排気するファン部2を備える。
ファン部2は、多翼の羽根車20と、羽根車20を回転駆動するファンモータ21と、風路を形成するファンケース22を備える。ファン部2は、羽根車20の軸方向に沿ったファンケース22の下面に吸込口22aを備える。また、ファン部2は、羽根車20の接線方向に沿った下流側でファンケース22の下面に吹出口22bを備えるとともに、ファンケース22の側面に排気口22cを備える。
本体装置10Aは、吹出口22bと排気口22cとの間で風路を切り替える風路切替ダンパ23を備える。風路切替ダンパ23は、ダンパモータ24の駆動力が伝達され、吹出口22bと排気口22cの開閉動作を行う。
本体装置10Aは、風路切替ダンパ23の位置を、図2に実線で示すように排気口22cを閉じる循環位置とすると、吹出口22bが開いて、吸込口22aから吹出口22bへ連通した循環風路が形成される。
また、本体装置10Aは、風路切替ダンパ23の位置を、図2に一点鎖線で示すように吹出口22bを閉じる換気位置とすると、排気口22cが開いて、吸込口22aから排気口22cへ連通した換気風路が形成される。
更に、本体装置10Aは、風路切替ダンパ23の位置を、図2に二点鎖線で示す循環位置と換気位置の間の循環換気位置とすると、吹出口22bと排気口22cの双方が開いて、循環風路と換気風路の双方が形成される。
本体装置10Aは、吹出口22bにヒータ25を備える。ヒータ25は例えばPTCヒータで構成され、ヒータ25に通電されると、ヒータ25が加熱されることで吹出口22bを通る空気が加熱され、吹出口22bから温風が吹き出す。
本体装置10Aは、ヒータ25の上流側にイオン発生器26を備える。イオン発生器26はイオン発生手段の一例で、風路切替ダンパ23を循環位置あるいは循環換気位置とすることで形成される循環風路にイオン放出面が露出する。
イオン発生器26は、正イオンと負イオンの両方あるいは負イオンを発生する。正イオンと負イオンの発生の原理は、誘電体が介在するように対向させた一対の電極間に家庭用交流電源等から取った交流電圧を昇圧して印加することにより、コロナ放電を起こし、空気中の酸素ないしは水分が電離によりエネルギーを受けてイオン化し、H+(H2O)m(mは任意の自然数)と、O2 -(H2O)n(nは任意の自然数)が主体のイオンを放出するものである。
これらH+(H2O)m及びO2 -(H2O)nは、浮遊菌の表面に付着し、化学反応して活性種であるH22または・OHを生成する。H22または・OHは、極めて強力な活性を示すため、これらにより、空気中の浮遊細菌を取り囲んで除去することができる。ここで、・OHは活性種の1種であり、ラジカルのOHを示している。
これにより、本体装置10Aでファン部2の運転と連動させて略同数の正イオンと負イオンを発生させ、略同数の正イオンと負イオンを含む空気を送風することで、循環する空気に含まれる浮遊細菌と浴室の空気中の浮遊細菌の双方を除去して、カビの発生等を抑えることができる。
本体装置10Aは、ファン部2を覆う本体ケース3を備える。本体ケース3は、不燃性材料である金属板等で、ファン部2の上側全体を覆う形状に構成される。また、本体装置10Aは、本体ケース3の内側に基板4を備える。
本体装置10Aは、本体ケース3の一の側面に、排気口22cとつながるダクトジョイント5が取り付けられる。
本体装置10Aは、下面にフロントパネル6が取り付けられる。フロントパネル6は、吸込口22aの位置に合わせて吸込口グリル60aが形成されると共に、吹出口22bの位置に合わせて吹出口グリル60bが形成される。
浴室換気乾燥暖房機1Aは、本体装置10Aのファンモータ21に通電されると、ファン部2の羽根車20が回転する。羽根車20が回転駆動されると、フロントパネル6の吸込口グリル60aを介してファン部2の吸込口22aから浴室内の空気が吸い込まれる。
風路切替ダンパ23の位置が図2に実線で示す循環位置であると、ファン部2において吸込口22aから吹出口22bへの循環風路が形成されるので、吸込口22aから吸い込まれた空気は、循環風路を通り吹出口22bからフロントパネル6の吹出口グリル60bを介して浴室内に吹き出される。ヒータ25は吹出口22bに配置されるので、ヒータ25に通電されることで、循環風路を通る空気が温められて、温風が吹出口グリル60bから吹き出す。
これにより、風路切替ダンパ23を循環位置として、ファンモータ21に通電されると、ヒータ25に通電した場合は、浴室内の空気を循環させながら、浴室内に温風が吹き出される。
ヒータ25に非通電の場合は、浴室内の空気を循環させながら、室温に応じた涼風が浴室内に吹き出される。また、イオン発生器26に通電した場合は、浴室内の空気を循環させながら、略同数の正イオンと負イオンを含む空気が吹き出される。
風路切替ダンパ23の位置が図2に一点鎖線で示す換気位置であると、ファン部2において吸込口22aから排気口22cへの換気風路が形成されるので、吸込口22aから吸い込まれた空気は、換気風路及び排気口22cを通り、屋外へ排気される。
これにより、風路切替ダンパ23を換気位置として、ファンモータ21に通電されると、浴室内の湯気や湿気が排気される。
風路切替ダンパ23の位置が図2に二点鎖線で示す循環換気位置であると、ファン部2において吸込口22aから吹出口22bへの循環風路と、吸込口22aから排気口22cへの換気風路の双方が形成されるので、吸込口22aから吸い込まれた空気は、一部は循環風路を通り吹出口22bからフロントパネル6の吹出口グリル60bを介して浴室内に吹き出される。また、吸込口22aから吸い込まれた空気の残部は、換気風路及び排気口22cを通り、屋外へ排気される。
これにより、風路切替ダンパ23を循環換気位置として、ファンモータ21に通電されると、ヒータ25に非通電の場合は、浴室内の空気を循環させながら、浴室内の湯気や湿気が排気される。
また、イオン発生器26に通電した場合は、略同数の正イオンと負イオンを含む空気を循環させながら、浴室内の湯気や湿気が排気される。
一方、ヒータ25に通電した場合は、浴室内の空気を循環させて浴室内に温風を吹き出しながら、浴室内の湯気や湿気が排気される。
なお、浴室換気乾燥暖房機1Aの本体装置10Aとしては、循環ファンと換気ファンを備えて循環風路と換気風路が独立した構成等でも良い。
次に、図1を参照して、本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Aの制御系の構成の一例について説明する。浴室換気乾燥暖房機1Aは、本体装置10Aに操作装置7が接続され、操作装置7での操作に応じて本体装置10Aが制御される。
本体装置10Aは、図2で説明したファンモータ21と、ダンパモータ24と、ヒータ25等を制御する本体制御部80を備える。本体制御部80は本体制御手段の一例で、図示しないCPUやメモリ等を備え、操作装置7での操作と、予め記憶されているプログラムに従って、本体装置10Aの運転制御を行う。
例えば、本体制御部80は、操作装置7での所定の操作に従って本体装置10Aを制御し、浴室の暖房を行う暖房運転モードと、浴室の換気を行う換気運転モードと、浴室及び浴室内に干した衣類等の乾燥を行う乾燥運転モードと、入浴者等に対して送風を行う涼風運転モードと、浴室内にイオンを供給するイオン発生運転モード等を選択的に実行する。
暖房運転モードでは、風路切替ダンパ23を循環位置として、ファンモータ21に通電すると共にヒータ25に通電することで、浴室内の空気を循環させながら、浴室内に温風が吹き出される。
換気運転モードでは、風路切替ダンパ23を換気位置として、ファンモータ21に通電することで、浴室内の湯気や湿気が屋外へ排気される。
乾燥運転モードでは、風路切替ダンパ23を循環換気位置として、ファンモータ21に通電すると共にヒータ25に通電することで、浴室内の空気を循環させながら、浴室内に温風が吹き出される。また、浴室内の湯気や湿気が屋外へ排気される。
涼風運転モードでは、風路切替ダンパ23を循環位置として、ファンモータ21に通電することで、浴室内の空気を循環させながら、室温に応じた空気が浴室内に吹き出される。なお、涼風運転モードでは、風路切替ダンパ23を循環換気位置としても良い。
イオン発生運転モードでは、風路切替ダンパ23を循環換気位置として、ファンモータ21に通電すると共にイオン発生器26に通電することで、浴室内の空気を循環させながら、略同数の正イオンと負イオンを含む空気が浴室内に吹き出される。また、浴室内の湯気や湿気が屋外へ排気される。なお、イオン発生運転モードでは、風路切替ダンパ23を循環位置としても良い。
また、本体制御部80は、本体装置10A全体の点検時期、及びファンモータ21やヒータ25等、保守の対象となる各部品の点検時期を監視し、点検時期になったことを通知する監視制御を行う。
本体制御部80は、本体装置10Aの点検時期を監視する第1の計時部81aと、各部品の点検時期を監視する第2の計時部81bを備える。第1の計時部81aは第1の監視手段の一例で、実運転時間/回数情報DAとして、本体装置10Aの点検時期を監視する第1の監視情報を生成する。
本体装置10Aの点検時期を監視する第1の監視情報としては、本体装置10Aの電源が投入されてからの時間、または、本体装置10Aが製造されてからの時間等が用いられる。以下の説明では、第1の監視情報を第1の積算時間TA1と称す。
例えば、本体制御部80は、本体装置10Aの電源が投入されてからの時間の経過を第1の計時部81aで計時して、本体装置10Aに通電した時間の積算値を算出する。または、本体制御部80は、予め記憶された製造基準日からの時間の経過を第1の計時部81aで計時して、本体装置10Aが製造されてからの時間の積算値を算出する。なお、製造基準日としては、本体装置10Aの製造年と製造月の情報を記憶すると良い。
あるいは、本体装置10Aの設置後に、施工者等の操作で設定された運転開始基準日からの時間の経過を第1の計時部81aで計時して、本体装置10Aが運転を開始してからの時間の積算値を算出しても良い。
第2の計時部81bは第2の監視手段の一例で、実運転時間/回数情報DAとして、保守対象となる各部品の点検時期を監視する第2の監視情報を生成する。本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Aでは、ファンモータ21とヒータ25が保守対象の部品として定められている。そして、保守対象の部品の点検時期を監視する第2の監視情報としては、ファンモータ21に通電した時間と、ヒータ25に通電した時間と、ヒータ25のON/OFFの回数等が用いられる。以下の説明では、第2の監視情報を第2の積算時間TA2と称す。
例えば、本体制御部80は、ファンモータ21に通電した時間を第2の計時部81bで計時して、ファンモータ21に通電した時間の積算値を算出する。また、本体制御部80は、ヒータ25に通電した時間を第2の計時部81bで計時して、ヒータ25に通電した時間の積算値を算出する。更に、本体制御部80は、ヒータ25に通電した回数を第2の計時部81bで計時して、ヒータ25に通電した回数の積算値を算出する。
なお、第2の積算時間TA2としては、各運転モードでの運転時間を用いても良い。例えば、第2の積算時間TA2として、暖房運転モードでの運転時間である暖房運転時間と、換気運転モードでの運転時間である換気運転時間と、乾燥運転モードでの運転時間である乾燥運転時間と、涼風運転モードでの運転時間である涼風運転時間と、イオン発生運転モードでの運転時間であるイオン発生運転時間を用いても良い。また、他の運転モードとして、24時間換気運転モードを備えている構成では、24時間換気運転モードでの運転時間である24時間換気運転時間を第2の積算時間TA2として用いても良い。更に、図示しないミスト発生装置と連動する構成では、ミスト運転モードでの運転時間であるミスト運転時間を第2の積算時間TA2として用いても良い。
本体装置10Aは、実運転時間/回数情報DA等を記憶する本体記憶部82を備える。本体記憶部82は本体記憶手段の一例で、実運転時間/回数情報DAとして、第1の計時部81aで計時された第1の積算時間TA1と、第2の計時部81bで計時された第2の積算時間TA2が記憶される。また、本体装置10Aの点検時期及び保守対象の部品の点検時期を決定する耐用運転時間/耐用回数情報DBが記憶される。
図3は、記憶部の記憶内容の一例を示す説明図である。本体記憶部82は、実際の運転に伴う実運転時間/回数情報DAとして、第1の積算時間TA1と第2の積算時間TA2が記憶される。第1の積算時間TA1としては、例えば、本体装置10Aの電源が投入されてからの積算時間が記憶される。第2の積算時間TA2としては、ファンモータ21の通電時間と、ヒータ25の通電時間と、ヒータ25のON/OFF回数が記憶される。
また、第2の積算時間TA2として、暖房運転時間と換気運転時間と24時間換気運転時間と乾燥運転時間と涼風運転時間が記憶されても良い。更に、イオン発生器26を備えてイオン発生運転モードが実行される構成では、イオン発生運転時間が記憶されても良い。また、図示しないミスト発生装置と連動する構成では、ミスト運転時間が記憶されても良い。
本体記憶部82は、予め設定される耐用運転時間/耐用回数情報DBとして、第1の積算時間TA1に対応した第1の耐用時間TB1と、第2の積算時間TA2に対応した第2の耐用時間TB2が記憶される。第1の耐用時間TB1は第1の耐用情報の一例で、例えば、本体装置10Aの電源が投入されてからの耐用時間が記憶される。また、第2の耐用時間TB2は第2の耐用情報の一例で、ファンモータ21の耐用通電時間と、ヒータ25の耐用通電時間と、ヒータ25の耐用ON/OFF回数が記憶される。
また、第2の耐用時間TB2として、暖房運転耐用時間と換気運転耐用時間と24時間換気運転耐用時間と乾燥運転耐用時間と涼風運転耐用時間が記憶されても良い。更に、イオン発生器26を備えてイオン発生運転モードが実行される構成では、イオン発生運転耐用時間が記憶されても良い。また、図示しないミスト発生装置と連動する構成では、ミスト運転耐用時間が記憶されても良い。
本体制御部80は、本体記憶部82に記憶された第1の積算時間TA1を、本体装置10Aの所定の点検でリセットする。本例では、予め定められている全ての保守対象部品の点検が行われ、点検に応じて必要な部品の修理及び部品の交換が行われた場合に、第1の積算時間TA1がリセットされる。また、第1の耐用時間TB1が新しい値に書き換えられる。
本体制御部80は、本体記憶部82に記憶された第2の積算時間TA2を、部品の点検でリセットする。本例では、保守対象の個々の部品を必要に応じて点検した結果、耐用時間を延長しても良いと判断した場合、点検に応じた修理で耐用時間を延長しても良いと判断した場合、及び部品を交換した場合に、第2の積算時間TA2がリセットされる。また、第2の耐用時間TB2が必要に応じて書き換えられる。
操作装置7は、運転モードの選択等の操作が行われる入力部70と、時間表示等を行う数字表示部及び選択された運転モードを示すランプ等を備えた出力部71を備える。また、操作装置7は、上述した実運転時間/回数情報DAと耐用運転時間/耐用回数情報DB等を記憶する操作装置記憶部72と、操作装置記憶部72に対する情報の読み取り及び書き込みを行う操作装置制御部73と、操作装置記憶部72に記憶された情報の通信を行う通信部74を備える。
操作装置記憶部72は操作部記憶手段の一例で、図3で説明した本体記憶部82と同じ情報が記憶される。すなわち、操作装置記憶部72は、実際の運転に伴う実運転時間/回数情報DAとして、第1の積算時間TA1と第2の積算時間TA2が記憶される。第1の積算時間TA1としては、例えば、本体装置10Aの電源が投入されてからの積算時間が記憶される。第2の積算時間TA2としては、ファンモータ21の通電時間と、ヒータ25の通電時間と、ヒータ25のON/OFF回数が記憶される。
また、第2の積算時間TA2として、暖房運転時間と換気運転時間と24時間換気運転時間と乾燥運転時間と涼風運転時間が記憶されても良い。更に、本体装置10Aにイオン発生器26を備えてイオン発生運転モードが実行される構成では、イオン発生運転時間が記憶されても良い。また、図示しないミスト発生装置と連動する構成では、ミスト運転時間が記憶されても良い。
操作装置記憶部72は、耐用運転時間/耐用回数情報DBとして、第1の積算時間TA1に対応した第1の耐用時間TB1と、第2の積算時間TA2に対応した第2の耐用時間TB2が記憶される。第1の耐用時間TB1としては、例えば、本体装置10Aの電源が投入されてからの耐用時間が記憶される。また、第2の耐用時間TB2として、ファンモータ21の耐用通電時間と、ヒータ25の耐用通電時間と、ヒータ25の耐用ON/OFF回数が記憶される。
また、第2の耐用時間TB2として、暖房運転耐用時間と換気運転耐用時間と24時間換気運転耐用時間と乾燥運転耐用時間と涼風運転耐用時間が記憶されても良い。更に、本体装置10Aにイオン発生器26を備えてイオン発生運転モードが実行される構成では、イオン発生運転耐用時間が記憶されても良い。また、図示しないミスト発生装置と連動する構成では、ミスト運転耐用時間が記憶されても良い。
操作装置制御部73は操作部制御手段の一例で、入力部70での操作内容を本体装置10Aの本体制御部80に送信すると共に、出力部71の表示制御を行う。また、操作装置記憶部72の更新制御を行う。
操作装置制御部73は、本体装置10Aの本体記憶部82に記憶された実運転時間/回数情報DAと耐用運転時間/耐用回数情報DBを本体制御部80で比較して、第1の積算時間TA1が第1の耐用時間TB1に対して所定の関係になった場合、または、第2の積算時間TA2が第2の耐用時間TB2に対して所定の関係になった場合に、出力部71に点検要請情報を表示する。
本体制御部80は、本体装置10Aの点検時期に関しては、第1の積算時間TA1が第1の耐用時間TB1に達する前に、点検要請情報を出力する。例えば、第1の耐用時間TB1として、本体装置10Aの電源が投入されてからの耐用時間が10年と設定されている場合、第1の積算時間TA1が10年より前の例えば8年になると、第1の表示形態で点検要請情報を表示する。本体装置10Aの所定の点検が行なわれずに、第1の積算時間TA1が10年より前の例えば9年になると、第2の表示形態で点検要請情報を表示する。本体装置10Aの所定の点検が行なわれずに、第1の積算時間TA1が10年になると、第3の表示形態で点検要請情報を表示する。
第1の表示形態では、例えば、出力部71の図示しない所定のLEDを所定時間点灯させて消灯した後、1ヶ月おきに再度点灯表示を行う。第2の表示形態では、出力部71の所定のLEDを所定時間点灯させて消灯した後、半月おきに再度点灯表示を行う。第3の表示形態では、出力部71の所定のLEDを所定時間点灯させて消灯した後、1日おきに再度点灯表示を行う。
このように、第1の積算時間TA1が第1の耐用時間TB1に到達する前に、1回または複数回の点検要請通知時期を設定しておき、点検要請通知時期毎で段階的に表示形態を異ならせることで、利用者に本体装置10A全体の点検時期が近づいたこと、及び点検時期になったことを確実に通知することができる。
本体制御部80は、保守対象の部品の点検時期に関しては、第2の積算時間TA2が第2の耐用時間TB2に達すると、点検要請情報を出力する。例えば、第2の耐用時間TB2として、ファンモータ21の耐用通電時間がN年と設定されている場合、ファンモータ21に対応する第2の積算時間TA2がN年になると、所定の表示形態で点検要請情報を表示する。他の保守対象部品についても同様の制御がおこなわれる。なお、点検要請情報の出力は、LEDによる表示出力以外に、LCDを用いた表示出力や、ブザー等を用いた音による出力でも良く、報知手段はこれに限られるものではない。
操作装置制御部73は、操作装置7全体、または、操作装置記憶部72を含む基板が交換された場合に、交換されていない本体装置10Aの本体記憶部82に記憶されている実運転時間/回数情報DAと耐用運転時間/耐用回数情報DBをコピーして、操作装置記憶部72に記憶する。
同様に、本体制御部80は、本体記憶部82を含む基板等が交換された場合に、交換されていない操作装置7の操作装置記憶部72に記憶されている実運転時間/回数情報DAと耐用運転時間/耐用回数情報DBをコピーして、本体記憶部82に記憶する。
本体制御部80は、本体記憶部82に記憶されている実運転時間/回数情報DA及び耐用運転時間/耐用回数情報DBと、操作装置記憶部72に記憶されている実運転時間/回数情報DA及び耐用運転時間/耐用回数情報DBを比較して、例えば、チェックサムの値が初期化されている側の記憶部に対して、もう一方の記憶部の情報を書き込むことで、記憶部の整合性を保つ。これにより、実運転時間/回数情報DAと耐用運転時間/耐用回数情報DBの消滅を防ぐと共に、情報の移し変えが容易に行なえるようにする。なお、実運転時間/回数情報DAと耐用運転時間/耐用回数情報DBを記憶する記憶部は、本体装置10Aと操作装置7のどちらか一方にのみ備える構成でも良い。
通信部74は通信手段の一例で、例えば発光素子を備えて赤外線通信等を行う光通信機能で実現される。操作装置制御部73は、操作装置記憶部72に記憶された実運転時間/回数情報DAを読み出して、通信部74により外部装置に送信する。
外部端末装置としては、例えば携帯電話機100が用いられる。携帯電話機100には赤外線通信機能が備えられているので、操作装置7との間で実運転時間/回数情報DAの送受を行う構成が容易に実現可能である。そして、携帯電話機100に送信された実運転時間/回数情報DAは、携帯電話機の通信機能を利用して、製造事業者等の管理センタ101に送られ、データベース化される。
一般に、浴室換気乾燥暖房機1Aの操作装置7では、時間表示等のために4桁程度の数字情報を表示できるLEDを備えた構成になっているが、実運転時間/回数情報DAを表示した場合に、確認が難しい場合がある。そのため、携帯電話機100の通信機能を利用して、浴室換気乾燥暖房機1Aで取得した実運転時間/回数情報DAを管理センタ101に送信することで、情報の確認が容易に行なえるようになり、点検の指示を的確に行うことが可能になる。また、情報のデータベース化が可能である。
<浴室換気乾燥暖房機の動作例>
次に、各図を参照して本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Aの動作例について説明する。
浴室換気乾燥暖房機1Aの工場出荷時等に、耐用運転時間/耐用回数情報DBとして、上述した第1の耐用時間TB1と第2の耐用時間TB2が本体記憶部82に記憶される。操作装置記憶部72を備えた構成では、操作装置記憶部72に同様の情報が記憶される。
浴室換気乾燥暖房機1Aの本体装置10Aが浴室に設置され、操作装置7が洗面脱衣所等に設置されて、施工業者等により電源が投入されると、本体制御部80は、第1の積算時間TA1を計時して本体装置10Aの点検時期を監視する。本例では、本体装置10Aの電源が投入されてからの積算時間を第1の計時部81aで計時して、第1の積算時間TA1を本体記憶部82に定期的に記憶する。操作装置記憶部72を備えた構成では、操作装置記憶部72に同様に第1の積算時間TA1を記憶する。
ユーザが操作装置7を操作して、所望の運転モードが選択されると、本体制御部80は、選択された運転モードに従ってファンモータ21とヒータ25等を制御する。
例えば、暖房運転モードでは、ダンパモータ24を駆動して風路切替ダンパ23を循環位置とし、ファンモータ21に通電すると共にヒータ25に通電する。本体制御部80は、浴室換気乾燥暖房機1Aの運転が行われると、第2の積算時間TA2を計時して保守対象部品の点検時期を監視する。
本例では、ファンモータ21に通電すると、ファンモータ21に通電した積算時間を第2の計時部81bで計時して、第2の積算時間TA2を本体記憶部82に定期的に記憶する。また、ヒータ25に通電すると、ヒータ25に通電した積算時間を第2の計時部81bで計時して、第2の積算時間TA2を本体記憶部82に定期的に記憶する。更に、ヒータ25のON/OFF回数を第2の計時部81bで計時して、第2の積算時間TA2を本体記憶部82に定期的に記憶する。また、暖房運転時間を第2の計時部81bで計時して、第2の積算時間TA2を本体記憶部82に定期的に記憶する。操作装置記憶部72を備えた構成では、操作装置記憶部72に同様に第2の積算時間TA2を記憶する。
なお、本体制御部80は、他の運転モードでも、保守対象部品の通電に応じて第2の積算時間TA2を第2の計時部81bで計時して、本体記憶部82に記憶する。
本体制御部80は、本体記憶部82に記憶された第1の積算時間TA1及び浴室換気乾燥暖房機1Aの運転に伴う第2の積算時間TA2による実運転時間/回数情報DAと、予め本体記憶部82に記憶された第1の耐用時間TB1及び第2の耐用時間TB2による耐用運転時間/耐用回数情報DBを定期的に比較し、本体装置10A及び保守対象の部品が点検時期に到達したか監視する。
本体制御部80は、本体装置10Aの点検時期に関しては、上述したように、第1の耐用時間TB1より前に、本例では複数回の点検要請通知時期が設定され、第1の積算時間TA1が第1の耐用時間TB1に達する前に、点検要請情報を出力する。
例えば、第1の耐用時間TB1として、本体装置10Aの電源が投入されてからの耐用時間が10年と設定されている場合、1回目の点検要請通知時期が8年に設定され、2回目の点検要請通知時期が9年に設定される。
本体記憶部82に記憶された第1の積算時間TA1が、1回目の点検要請通知時期である8年になると、本体制御部80は、第1の表示形態で点検要請情報を出力する指示を操作装置制御部73に送信する。操作装置制御部73は、本体制御部80からの指示を受けて、出力部71に上述した第1の表示形態で点検要請情報を表示する。
1回目の点検要請通知時期に本体装置10Aの所定の点検が行なわれない場合、本体記憶部82に記憶された第1の積算時間TA1はリセットされず、積算が続く。本体記憶部82に記憶された第1の積算時間TA1が、2回目の点検要請通知時期である9年になると、本体制御部80は、第2の表示形態で点検要請情報を出力する指示を操作装置制御部73に送信する。操作装置制御部73は、本体制御部80からの指示を受けて、出力部71に上述した第2の表示形態で点検要請情報を表示する。
2回目の点検要請通知時期に本体装置10Aの所定の点検が行なわれない場合、本体記憶部82に記憶された第1の積算時間TA1はリセットされず、積算が続く。本体記憶部82に記憶された第1の積算時間TA1が、3回目の点検要請通知時期、ここでは本来設定されている点検時期である10年になると、本体制御部80は、第3の表示形態で点検要請情報を出力する指示を操作装置制御部73に送信する。操作装置制御部73は、本体制御部80からの指示を受けて、出力部71に上述した第3の表示形態で点検要請情報を表示する。
点検要請情報として、例えばLEDの点灯を利用する場合、複数回の点検要請通知時期で、本来設定されている点検時期に近づくにつれて点灯の間隔を例えば1ヶ月おき、半月おき、1日おきと早めて行って、点検要請情報の表示形態を異ならせることで、本体装置10Aの点検時期が近づいたことを確実に通知できる。
なお、第1の積算時間TA1が第1の耐用時間TB1に達した後、本体装置10Aの所定の点検が行なわれない場合、本体記憶部82に記憶された第1の積算時間TA1はリセットされず、積算が続く。そして、所定の間隔、例えば、1日おきに点検要請情報を表示する。
ユーザは、点検要請情報を確認すると、製造事業者等の保守担当業者に連絡をする。保守担当業者は、操作装置7の出力部71に表示された点検要請情報を確認し、必要な点検を行う。
操作装置7の出力部71に表示される点検要請情報の表示形態で、点検対象が特定できるようにすることで、浴室換気乾燥暖房機1Aの設置場所で点検対象の特定や交換修理の判断が行える。また、装置の使用を開始してから、耐用時間が経過したこと等をユーザに数値を示して説明できる。
また、操作装置7等に専用の治具を接続できるようにして、点検要請情報の内容を治具で確認できるようにしても良い。更に、上述したように、操作装置7の通信部74と携帯電話機100の通信機能を利用して、浴室換気乾燥暖房機1Aで取得した実運転時間/回数情報DA等を管理センタ101に送信することとしても良い。実運転時間/回数情報DA等を管理センタ101に送信することで、修理情報のデータベースへの格納が可能である。また、本体装置10Aの詳細な情報が管理センタ101に送信されることで、専門技術者が修理箇所の特定や修理内容を判断でき、現場での点検の指示を的確に行うことが可能になる。
本体制御部80は、本体装置10Aで予め定められている全ての保守対象部品の点検が行われ、点検に応じて必要な部品の修理及び部品の交換が行われた場合に、本体記憶部82に記憶された第1の積算時間TA1を所定の操作でリセットする。また、第1の耐用時間TB1を新しい値に書き換える。操作装置記憶部72を備えた構成では、操作装置記憶部72に記憶された第1の積算時間TA1をリセットし、第1の耐用時間TB1を新しい値に書き換える。更新後の第1の耐用時間TB1は、更新前の第1の耐用時間TB1より通常は短い値に設定される。例えば、点検前に、第1の耐用時間TB1が10年と設定されている場合、点検後に更新される第1の耐用時間TB1は、例えば1年〜3年程度に設定されるようにすると良い。
本体制御部80は、保守対象の部品の点検時期に関しては、上述したように、第2の耐用時間TB2が点検要請通知時期として設定され、第2の積算時間TA2が第2の耐用時間TB2に達すると、点検要請情報を出力する。
第2の積算時間TA2及び第2の耐用時間TB2が、ファンモータ21やヒータ25等の部品単位で設定されている場合は、第2の積算時間TA2が第2の耐用時間TB2に達すると、点検要請情報の表示形態で耐用時間となった部品を特定できるようにして、該当する部品の点検が行なえるようにする。
一方、第2の積算時間TA2及び第2の耐用時間TB2が、各運転モードでの運転時間で設定されている場合は、運転モード毎に保守対象の部品が設定され、第2の積算時間TA2が第2の耐用時間TB2に達すると、点検要請情報の表示形態で耐用時間となった運転モードを特定できるようにして、該当する部品の点検が行なえるようにする。
ユーザは、点検要請情報を確認すると、製造事業者等の保守担当業者に連絡をする。保守担当業者は、操作装置7の出力部71に表示された点検要請情報を確認し、必要な点検を行う。
本体制御部80は、耐用時間に到達した保守対象の部品の点検が行われ、点検の結果、耐用時間を延長しても良いと判断した場合、点検に応じた修理で耐用時間を延長しても良いと判断した場合、及び部品を交換した場合に、本体記憶部82に記憶された第2の積算時間TA2を所定の操作でリセットする。また、第2の耐用時間TB2を必要に応じて新しい値に書き換える。操作装置記憶部72を備えた構成では、操作装置記憶部72に記憶された第2の積算時間TA2をリセットし、第2の耐用時間TB2を必要に応じて新しい値に書き換える。なお、更新前と更新後の第2の耐用時間TB2は、異なった値でも良いが、部品を交換した場合等は、通常同じ値となる。
これにより、予め設定されている部品の寿命が来る前に、部品の交換等の点検が行なえるので、実際に部品が故障する前に点検が行なえる。また、修理情報のデータベースが構築できることで、ユーザ毎の使用状況や使用頻度等による実寿命を求めることも可能となる。
図4は、暖房運転時の動作の詳細を示すフローチャートであり、次に、各運転モードの一例として、暖房運転モードにおけるヒータの点検時期を監視する動作の詳細について説明する。
操作装置7で暖房運転ボタンが押されると、本体制御部80は、ステップSA1で、ファンモータ21への通電時間の監視を開始する。本体制御部80は、ステップSA2で、ファンモータ21への通電を開始すると、ファンモータ21に通電した時間を第2の計時部81bで計時して積算する。
本体制御部80は、ステップSA3で、ヒータ25への通電時間の監視を開始する。本体制御部80は、ステップSA4で、ヒータ25への通電を開始すると、ヒータ25に通電した時間を第2の計時部81bで計時して積算する。
本体制御部80は、ヒータ25への通電を開始すると、ステップSA5で、本体記憶部82に記憶されたヒータON回数を更新する。本体制御部80は、ステップSA6で、本体記憶部82に記憶されたヒータON回数と、ヒータ耐用ON回数を比較し、ヒータ25が点検時期に到達したか監視する。ヒータON回数がヒータ耐用ON回数に達した場合は、ステップSA7で、本体制御部80は点検要請情報を出力する。一方、ヒータON回数がヒータ耐用ON回数を超えていない場合は、監視を続ける。
図5は、モータの点検時期を監視する動作の詳細を示すフローチャートである。本体制御部80は、各運転モードでファンモータ21への通電を開始すると、ステップSB1で、モータ通電時間M_timeを加算して行く。本体制御部80は、ステップSB2で、モータ通電時間M_timeが所定の更新時間、本例では60分経過したか判断する。
本体制御部80は、モータ通電時間M_timeが所定の更新時間を経過したと判断すると、ステップSB3で、本体記憶部82から第2の積算時間TA2であるモータ総通電時間Total_M_timeを読み出し、ステップSB4で、モータ総通電時間Total_M_timeを加算して、ステップSB5で、本体記憶部82に記憶されたモータ総通電時間Total_M_timeを更新する。
本体制御部80は、ステップSB6で、本体記憶部82に記憶されたモータ総通電時間Total_M_timeと、モータ耐用通電時間を比較し、ファンモータ21が点検時期に到達したか監視する。モータ総通電時間Total_M_timeがモータ耐用通電時間に達した場合は、ステップSB7で、本体制御部80は点検要請情報を出力する。一方、モータ総通電時間Total_M_timeがモータ耐用通電時間を超えていない場合は、監視を続ける。
図6は、本体装置と操作装置で記憶部の内容を継承する動作の詳細を示すフローチャートである。ステップSC1で、操作装置制御部73は、チェックサムを監視する等により操作装置記憶部72の記憶内容をチェックし、ステップSC2で、操作装置記憶部72の記憶内容が新規または破壊されているか判断する。
操作装置記憶部72の記憶内容が新規または破壊されていると判断すると、ステップSC3で、本体制御部80は、本体記憶部82の記憶内容をチェックし、ステップSC4で、本体記憶部82の記憶内容が新規または破壊されているか判断する。
本体記憶部82の記憶内容が正常であると判断すると、ステップSC5で、本体制御部80は、本体記憶部82の記憶内容、本例では実運転時間/回数情報DAと耐用運転時間/耐用回数情報DBをコピーして、操作装置記憶部72に記憶する。なお、ステップSC4で、本体記憶部82の記憶内容が新規または破壊されていると判断すると、ステップSC6で、本体記憶部82と操作装置記憶部72の両方を初期化する。
上述したステップSC2で、操作装置記憶部72の記憶内容が正常であると判断すると、ステップSC7で、本体制御部80は、本体記憶部82の記憶内容をチェックし、ステップSC8で、本体記憶部82の記憶内容が新規または破壊されているか判断する。
本体記憶部82の記憶内容が新規または破壊されていると判断すると、ステップSC9で、本体制御部80は、操作装置記憶部72の記憶内容、本例では実運転時間/回数情報DAと耐用運転時間/耐用回数情報DBをコピーして、本体記憶部82に記憶する。
これにより、本体装置10Aまたは操作装置7の修理等で、記憶部が実装された基板等が交換された場合に、どちらか一方の記憶部が正常であれば、本体装置10Aや保守対象の部品の点検時期を監視するために必要な実運転時間/回数情報DAと耐用運転時間/耐用回数情報DBが消滅することを防止できる。
<本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の変形例>
上述した実施の形態では、保守対象の部品の耐用時間や耐用使用回数は、運転モードによらず一定とした。これに対して、運転モード毎に耐用時間や耐用使用回数を設定しても良い。
例えば、第2の耐用時間TB2として、ファンモータ21の耐用通電時間は、暖房運転モードと、換気運転モードと、24時間換気運転モードと、乾燥運転モード等でそれぞれ設定する。運転モードに応じて風量を異ならせるため、ファンモータ21の回転数が異なる。このため、風量の少ない24時間換気運転モードと、風量の多い乾燥運転モードでは、ファンモータ21に掛かる負荷が異なる。そこで、軽負荷の運転モードと重負荷の運転モードでは耐用通電時間を異ならせる。
図7は、運転モード毎に異ならせた耐用時間の一例を示す積算時間テーブルである。本例では、運転モードとして、換気運転モードと、乾燥運転モードと、暖房運転モードと、涼風運転モードと、24時間換気運転モードが選択可能な構成を例に説明する。
図1で説明した本体記憶部82には、運転モード毎に設定寿命定数が記憶される。設定寿命定数は、軽負荷の運転モードでは値が大きく、重負荷の運転モードでは値が小さく設定され、軽負荷の運転モードでは耐用通電時間が長く、重負荷の運転モードでは耐用通電時間が短くなるように設定される。例えば、軽負荷の24時間換気運転モードでは、設定寿命定数は100に設定され、重負荷の乾燥運転モードでは、設定寿命定数は70に設定される。すなわち、軽負荷の24時間換気運転モードでの耐用通電時間を100(%)とすると、重負荷の乾燥運転モードでの耐用通電時間は70(%)となるように、ファンモータ21の点検時期を監視する第2の積算時間TA2を計算する。
ファンモータ21の点検時期を監視する第2の積算時間TA2としての通電時間は、運転モード毎に積算されて記憶される。そして、運転モード毎の通電時間を、設定寿命定数に応じて積算して、耐用通電時間と比較する。ファンモータ21の通電時間が耐用通電時間に到達している場合は、上述したよう、点検要請情報を出力する。
なお、ファンモータ21の点検時期の監視は、ファンモータ21の回転数、軸受け温度、電流値等を検知して、初期設定値との比較によって行っても良い。また、ヒータ25の点検時期の監視は、ヒータ25の温度、抵抗値、電流値等を検知して、初期設定値との比較によって行っても良い。
浴室換気乾燥暖房機1Aにおける保守対象の部品としては、ファンモータ21とヒータ25以外に、他のモータや、スイッチを構成するリレー等を含めても良い。
設備機器としては、浴室換気乾燥暖房機等の空調装置以外に、ファンを駆動するモータを備えた換気扇や熱交換換気装置、破砕刃を駆動するモータを備えたディスポーザ、ヒータを備えた床暖房機等が含まれる。
本発明は、住宅に設置される浴室換気乾燥暖房機等の空調装置、換気扇、熱交換換気装置、ディスポーザ、床暖房機等の設備機器に適用される。
本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の制御系の一例を示す機能ブロック図である。 本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の構成の一例を示す側断面図である。 記憶部の記憶内容の一例を示す説明図である。 暖房運転時の動作の詳細を示すフローチャートである。 モータの点検時期を監視する動作の詳細を示すフローチャートである。 本体装置と操作装置で記憶部の内容を継承する動作の詳細を示すフローチャートである。 運転モード毎に異ならせた耐用時間の一例を示す積算時間テーブルである。
符号の説明
1A・・・浴室換気乾燥暖房機、10A・・・本体装置、21・・・ファンモータ、25・・・ヒータ、7・・・操作装置、72・・・操作装置記憶部、73・・・操作装置制御部、74・・・通信部、80・・・本体制御部、81a・・・第1の計時部、81b・・・第2の計時部、82・・・本体記憶部

Claims (3)

  1. 住宅の浴室に設置される本体装置の点検時期を監視する第1の監視情報を生成する第1の監視手段と、
    前記本体装置を構成する部品の点検時期を監視する第2の監視情報を生成する第2の監視手段と、
    前記本体装置の点検時期を特定する第1の耐用情報及び前記部品の点検時期を特定する第2の耐用情報と、前記第1の監視手段で生成された第1の監視情報及び前記第2の監視手段で生成された第2の監視情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された第1の監視情報と第1の耐用情報を比較して、前記本体装置の点検時期を判断し、前記本体装置の点検要請情報を出力すると共に、前記記憶手段に記憶された第2の監視情報と第2の耐用情報を比較して、前記部品の点検時期を判断し、前記部品の点検要請情報を出力する制御手段とを備え、
    前記記憶手段は、前記本体装置に設けられる本体記憶手段と、前記本体装置を操作する操作装置に設けられる操作部記憶手段を備え、
    前記第1の監視手段は、前記本体装置の設置で設定された運転開始基準日からの時間の積算値を第1の監視情報として計時し、
    前記本体記憶手段及び前記操作部記憶手段は、前記第1の監視手段で計時した運転開始基準日からの時間の積算値が第1の監視情報として記憶されると共に、予め設定される前記本体装置の耐用時間が第1の耐用情報として記憶され、保守対象の部品として定められたヒータの耐用通電時間及びヒータの耐用ON/OFF回数が、第2の耐用情報として記憶されると共に、ヒータに通電した時間及びヒータのON/OFFの回数が第2の監視情報として記憶され、
    前記制御手段は、前記本体記憶手段及び前記操作部記憶手段に記憶された第1の監視情報を、前記本体装置の所定の点検でリセットすると共に、前記本体記憶手段及び前記操作部記憶手段に記憶された第2の監視情報を、保守対象の部品の点検でリセットすることが可能で、
    かつ、前記本体記憶手段及び前記操作部記憶手段に記憶された第1の耐用情報と第2の耐用情報を、所定の操作により新しい値に書き換え可能であるとし、書き換え後の第1の耐用情報が、書き換え前の第1の耐用情報より短い値に設定され、前記本体記憶手段及び前記操作部記憶手段に記憶された第1の耐用情報が、書き換え前より短い値に書き換えられると共に、
    前記本体記憶手段の記憶内容が正常であり、前記操作部記憶手段の記憶内容が新規または破壊されていると、前記本体記憶手段の記憶内容を前記操作部記憶手段に記憶し、前記操作部記憶手段の記憶内容が正常であり、前記本体記憶手段の記憶内容が新規または破壊されていると、前記操作部記憶手段の記憶内容を前記本体記憶手段に記憶する
    ことを特徴とする設備機器。
  2. 前記本体装置は、複数の運転モードが選択可能に設定され、運転モード毎に前記部品の点検時期を特定する第2の耐用情報が設定される
    ことを特徴とする請求項1記載の設備機器。
  3. 前記制御手段は、前記第1の耐用情報で特定される前記本体装置の点検時期の前に、1回または複数回の点検要請通知時期が設定され、前記記憶手段に記憶された第1の監視情報から、点検要請通知時期に到達したと判断すると、前記本体装置の点検要請情報を出力する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の設備機器。
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