以下、図面を参照して本発明の設備機器監視システムの実施の形態について説明する。
<第1の本実施の形態の設備機器監視システムの構成例>
図1は、第1の実施の形態の設備機器監視システムの一例を示すブロック図である。第1の実施の形態の設備機器監視システム100Aは、住宅110に設置される浴室換気乾燥暖房機1A等の設備機器101Aの運転状態及び使用状態を監視する監視情報として、実運転時間/回数情報DAが各設備機器101Aで記憶される。また、設備機器101Aの点検時期を決定する耐用運転時間/耐用回数情報DBが各設備機器101Aで記憶される。
そして、各設備機器101Aで実運転時間/回数情報DAと耐用運転時間/耐用回数情報DBを比較して、設備機器101Aが点検時期となると、設備機器101Aに記憶された識別情報と実運転時間/回数情報DAを、点検管理情報DCとして外部の監視装置102Aに通知する。監視装置102Aは、設備機器101Aから通知された点検管理情報DCに基づいて点検の要請等を行うと共に、点検管理情報DCをデータベース化する。
設備機器監視システム100Aは、本例では、監視対象の設備機器101Aとして、浴室換気乾燥暖房機1Aと、熱交換型換気装置1Bと、床暖房装置1C等を備える。
浴室換気乾燥暖房機1Aは、ファン及びヒータ等を有した本体装置10Aにリモートコントロール装置等と称される操作装置11Aが接続され、操作装置11Aでの操作に応じて本体装置10Aが制御される。同様に、熱交換型換気装置1Bは、ファン等を有した本体装置10Bに操作装置11Bが接続され、操作装置11Bでの操作に応じて本体装置10Bが制御される。また、床暖房装置1Cは、ヒータ等を有した本体装置10Cに操作装置11Cが接続され、操作装置11Cでの操作に応じて本体装置10Cが制御される。
浴室換気乾燥暖房機1A等の各設備機器101Aは、自機の運転状態や使用状態を監視して、点検時期になったと判断すると、点検管理情報DCを出力する機能を有する。例えば、各設備機器101Aは、電源が投入されてからの時間の経過や、実際の運転時間等の監視情報を実運転時間/回数情報DAとして記憶する。また、自機の点検時期を決定する耐用運転時間/耐用回数情報DBを記憶する。そして、実運転時間/回数情報DAが耐用運転時間/耐用回数情報DBに到達する等により、実運転時間/回数情報DAと耐用運転時間/耐用回数情報DBが所定の関係になると、点検時期になったと判断して、点検管理情報DCを出力する。
設備機器監視システム100Aは、集中リモートコントロール装置等と称され、各設備機器101Aを管理する集中管理装置103を備える。集中管理装置103は管理装置の一例で、本例では、浴室換気乾燥暖房機1Aの操作装置11Aと、熱交換型換気装置1Bの操作装置11Bと、床暖房装置1Cの操作装置11Cが、室内ネットワーク104を介して接続される。室内ネットワーク104は、有線または無線の何れであっても良い。
浴室換気乾燥暖房機1A等の各設備機器101Aは、自機の運転状況や使用状況等に応じた監視情報に基づいて点検時期になったと判断すると、点検管理情報DC等を集中管理装置103に出力する。また、各設備機器101Aは、自機の操作装置以外に、集中管理装置103での操作も可能である。
集中管理装置103は、インターネット等の外部ネットワーク105に接続される。また、監視装置102Aが外部ネットワーク105に接続され、集中管理装置103は、外部ネットワーク105を介して監視装置102Aに接続される。
集中管理装置103は、IPアドレスを持ち、各設備機器101Aから取得した点検管理情報DCを、外部ネットワーク105を介して監視装置102Aに送信する機能を有する。また、集中管理装置103は、Webの閲覧やメールの送受信が可能な機能を有する。
監視装置102Aは、設備機器101Aの製造事業者で使用され、各設備機器101Aから取得した点検管理情報DCを例えばデータベース化することで、ユーザの元にある設備機器101Aを監視する機能を有する。監視装置102Aは、ユーザの操作や連絡によらず、設備機器101Aから点検管理情報DCを取得することで、設備機器101Aの製造事業者は、故障が発生する前や、長期間の使用を考慮して、点検の必要性を把握することができる。これにより、設備機器の101A製造事業者側から、適切な時期に点検を受けるようにユーザに対して指示を出すことが可能になる。
<浴室換気乾燥暖房機の構成例>
次に、設備機器の一例として、浴室換気乾燥暖房機について説明する。図2は、第1の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の制御系の一例を示す機能ブロック図、図3は、第1の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の構成の一例を示す側断面図である。
第1の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Aは、本体装置10Aの点検時期及び本体装置10Aを構成する保守対象部品の点検時期を通知できるようにする。
まず、図3を参照して、浴室換気乾燥暖房機1Aの構成の一例について説明する。第1の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Aを構成する本体装置10Aは、空気を吸い込んで温風または室温に応じた涼風を吹き出すと共に、吸い込んだ空気を排気するファン部2を備える。
ファン部2は、多翼の羽根車20と、羽根車20を回転駆動するファンモータ21と、風路を形成するファンケース22を備える。ファン部2は、羽根車20の軸方向に沿ったファンケース22の下面に吸込口22aを備える。また、ファン部2は、羽根車20の接線方向に沿った下流側でファンケース22の下面に吹出口22bを備えるとともに、ファンケース22の側面に排気口22cを備える。
本体装置10Aは、吹出口22bと排気口22cとの間で風路を切り替える風路切替ダンパ23を備える。風路切替ダンパ23は、ダンパモータ24の駆動力が伝達され、吹出口22bと排気口22cの開閉動作を行う。
本体装置10Aは、風路切替ダンパ23の位置を、図3に実線で示すように排気口22cを閉じる循環位置とすると、吹出口22bが開いて、吸込口22aから吹出口22bへ連通した循環風路が形成される。
また、本体装置10Aは、風路切替ダンパ23の位置を、図3に一点鎖線で示すように吹出口22bを閉じる換気位置とすると、排気口22cが開いて、吸込口22aから排気口22cへ連通した換気風路が形成される。
更に、本体装置10Aは、風路切替ダンパ23の位置を、図3に二点鎖線で示す循環位置と換気位置の間の循環換気位置とすると、吹出口22bと排気口22cの双方が開いて、循環風路と換気風路の双方が形成される。
本体装置10Aは、吹出口22bにヒータ25を備える。ヒータ25は例えばPTCヒータで構成され、ヒータ25に通電されると、ヒータ25が加熱されることで吹出口22bを通る空気が加熱され、吹出口22bから温風が吹き出す。
本体装置10Aは、ヒータ25の上流側にイオン発生器26を備える。イオン発生器26はイオン発生手段の一例で、風路切替ダンパ23を循環位置あるいは循環換気位置とすることで形成される循環風路にイオン放出面が露出する。
イオン発生器26は、正イオンと負イオンの両方あるいは負イオンを発生する。正イオンと負イオンの発生の原理は、誘電体が介在するように対向させた一対の電極間に家庭用交流電源等から取った交流電圧を昇圧して印加することにより、コロナ放電を起こし、空気中の酸素ないしは水分が電離によりエネルギーを受けてイオン化し、H+(H2O)m(mは任意の自然数)と、O2 -(H2O)n(nは任意の自然数)が主体のイオンを放出するものである。
これらH+(H2O)m及びO2 -(H2O)nは、浮遊菌の表面に付着し、化学反応して活性種であるH2O2または・OHを生成する。H2O2または・OHは、極めて強力な活性を示すため、これらにより、空気中の浮遊細菌を取り囲んで除去することができる。ここで、・OHは活性種の1種であり、ラジカルのOHを示している。
これにより、本体装置10Aでファン部2の運転と連動させて略同数の正イオンと負イオンを発生させ、略同数の正イオンと負イオンを含む空気を送風することで、循環する空気に含まれる浮遊細菌と浴室の空気中の浮遊細菌の双方を除去して、カビの発生等を抑えることができる。
本体装置10Aは、ファン部2を覆う本体ケース3を備える。本体ケース3は、不燃性材料である金属板等で、ファン部2の上側全体を覆う形状に構成される。また、本体装置10Aは、本体ケース3の内側に基板4を備える。
本体装置10Aは、本体ケース3の一の側面に、排気口22cとつながるダクトジョイント5が取り付けられる。
本体装置10Aは、下面にフロントパネル6が取り付けられる。フロントパネル6は、吸込口22aの位置に合わせて吸込口グリル60aが形成されると共に、吹出口22bの位置に合わせて吹出口グリル60bが形成される。
浴室換気乾燥暖房機1Aは、本体装置10Aのファンモータ21に通電されると、ファン部2の羽根車20が回転する。羽根車20が回転駆動されると、フロントパネル6の吸込口グリル60aを介してファン部2の吸込口22aから浴室内の空気が吸い込まれる。
風路切替ダンパ23の位置が図3に実線で示す循環位置であると、ファン部2において吸込口22aから吹出口22bへの循環風路が形成されるので、吸込口22aから吸い込まれた空気は、循環風路を通り吹出口22bからフロントパネル6の吹出口グリル60bを介して浴室内に吹き出される。ヒータ25は吹出口22bに配置されるので、ヒータ25に通電されることで、循環風路を通る空気が温められて、温風が吹出口グリル60bから吹き出す。
これにより、風路切替ダンパ23を循環位置として、ファンモータ21に通電されると、ヒータ25に通電した場合は、浴室内の空気を循環させながら、浴室内に温風が吹き出される。
ヒータ25に非通電の場合は、浴室内の空気を循環させながら、室温に応じた涼風が浴室内に吹き出される。また、イオン発生器26に通電した場合は、浴室内の空気を循環させながら、略同数の正イオンと負イオンを含む空気が吹き出される。
風路切替ダンパ23の位置が図3に一点鎖線で示す換気位置であると、ファン部2において吸込口22aから排気口22cへの換気風路が形成されるので、吸込口22aから吸い込まれた空気は、換気風路及び排気口22cを通り、屋外へ排気される。
これにより、風路切替ダンパ23を換気位置として、ファンモータ21に通電されると、浴室内の湯気や湿気が排気される。
風路切替ダンパ23の位置が図3に二点鎖線で示す循環換気位置であると、ファン部2において吸込口22aから吹出口22bへの循環風路と、吸込口22aから排気口22cへの換気風路の双方が形成されるので、吸込口22aから吸い込まれた空気は、一部は循環風路を通り吹出口22bからフロントパネル6の吹出口グリル60bを介して浴室内に吹き出される。また、吸込口22aから吸い込まれた空気の残部は、換気風路及び排気口22cを通り、屋外へ排気される。
これにより、風路切替ダンパ23を循環換気位置として、ファンモータ21に通電されると、ヒータ25に非通電の場合は、浴室内の空気を循環させながら、浴室内の湯気や湿気が排気される。
また、イオン発生器26に通電した場合は、略同数の正イオンと負イオンを含む空気を循環させながら、浴室内の湯気や湿気が排気される。
一方、ヒータ25に通電した場合は、浴室内の空気を循環させて浴室内に温風を吹き出しながら、浴室内の湯気や湿気が排気される。
なお、浴室換気乾燥暖房機1Aの本体装置10Aとしては、循環ファンと換気ファンを備えて循環風路と換気風路が独立した構成等でも良い。
次に、図2を参照して、第1の実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Aの制御系の構成の一例について説明する。浴室換気乾燥暖房機1Aは、本体装置10Aに操作装置11Aが接続され、操作装置11Aでの操作に応じて本体装置10Aが制御される。
本体装置10Aは、図3で説明したファンモータ21と、ダンパモータ24と、ヒータ25等を制御する本体制御部80を備える。本体制御部80は制御手段の一例で、図示しないCPUやメモリ等を備え、操作装置11Aでの操作と、予め記憶されているプログラムに従って、本体装置10Aの運転制御を行う。
例えば、本体制御部80は、操作装置11Aでの所定の操作に従って本体装置10Aを制御し、浴室の暖房を行う暖房運転モードと、浴室の換気を行う換気運転モードと、浴室及び浴室内に干した衣類等の乾燥を行う乾燥運転モードと、入浴者等に対して送風を行う涼風運転モードと、浴室内にイオンを供給するイオン発生運転モード等を選択的に実行する。
暖房運転モードでは、風路切替ダンパ23を循環位置として、ファンモータ21に通電すると共にヒータ25に通電することで、浴室内の空気を循環させながら、浴室内に温風が吹き出される。
換気運転モードでは、風路切替ダンパ23を換気位置として、ファンモータ21に通電することで、浴室内の湯気や湿気が屋外へ排気される。
乾燥運転モードでは、風路切替ダンパ23を循環換気位置として、ファンモータ21に通電すると共にヒータ25に通電することで、浴室内の空気を循環させながら、浴室内に温風が吹き出される。また、浴室内の湯気や湿気が屋外へ排気される。
涼風運転モードでは、風路切替ダンパ23を循環位置として、ファンモータ21に通電することで、浴室内の空気を循環させながら、室温に応じた空気が浴室内に吹き出される。なお、涼風運転モードでは、風路切替ダンパ23を循環換気位置としても良い。
イオン発生運転モードでは、風路切替ダンパ23を循環換気位置として、ファンモータ21に通電すると共にイオン発生器26に通電することで、浴室内の空気を循環させながら、略同数の正イオンと負イオンを含む空気が浴室内に吹き出される。また、浴室内の湯気や湿気が屋外へ排気される。なお、イオン発生運転モードでは、風路切替ダンパ23を循環位置としても良い。
また、本体制御部80は、本体装置10A全体の点検時期、及びファンモータ21やヒータ25等、保守の対象となる各部品の点検時期を監視し、点検時期になったことを通知する監視制御を行う。
本体制御部80は、本体装置10Aの運転状態及び使用状態を監視する第1の計時部81aと、各部品の運転状態及び使用状態を監視する第2の計時部81bを備える。第1の計時部81aは監視手段の一例で、本体装置10Aの運転状態及び使用状態を監視する運転/使用状態監視情報として、本体装置10Aの点検時期を監視する第1の監視情報を生成する。
本体装置10Aの点検時期を監視する第1の監視情報としては、実運転時間/回数情報DAとして、本体装置10Aの電源が投入されてからの時間、または、本体装置10Aが製造されてからの時間等が用いられる。以下の説明では、第1の監視情報を第1の積算時間TA1と称す。
例えば、本体制御部80は、本体装置10Aの電源が投入されてからの時間の経過を第1の計時部81aで計時して、本体装置10Aに通電した時間の積算値を算出する。または、本体制御部80は、予め記憶された製造基準日からの時間の経過を第1の計時部81aで計時して、本体装置10Aが製造されてからの時間の積算値を算出する。なお、製造基準日としては、本体装置10Aの製造年と製造月の情報を記憶すると良い。
あるいは、本体装置10Aの設置後に、施工者等の操作で設定された運転開始基準日からの時間の経過を第1の計時部81aで計時して、本体装置10Aが運転を開始してからの時間の積算値を算出しても良い。
第2の計時部81bは監視手段の一例で、各部品の運転状態及び使用状態を監視する運転/使用状態監視情報として、保守対象となる各部品の点検時期を監視する第2の監視情報を生成する。本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Aでは、ファンモータ21とヒータ25が保守対象の部品として定められている。そして、保守対象の部品の点検時期を監視する第2の監視情報としては、実運転時間/回数情報DAとして、ファンモータ21に通電した時間と、ヒータ25に通電した時間と、ヒータ25のON/OFFの回数等が用いられる。以下の説明では、第2の監視情報を第2の積算時間TA2と称す。
例えば、本体制御部80は、ファンモータ21に通電した時間を第2の計時部81bで計時して、ファンモータ21に通電した時間の積算値を算出する。また、本体制御部80は、ヒータ25に通電した時間を第2の計時部81bで計時して、ヒータ25に通電した時間の積算値を算出する。更に、本体制御部80は、ヒータ25に通電した回数を第2の計時部81bで計時して、ヒータ25に通電した回数の積算値を算出する。
なお、第2の積算時間TA2としては、各運転モードでの運転時間を用いても良い。例えば、第2の積算時間TA2として、暖房運転モードでの運転時間である暖房運転時間と、換気運転モードでの運転時間である換気運転時間と、乾燥運転モードでの運転時間である乾燥運転時間と、涼風運転モードでの運転時間である涼風運転時間と、イオン発生運転モードでの運転時間であるイオン発生運転時間を用いても良い。また、他の運転モードとして、24時間換気運転モードを備えている構成では、24時間換気運転モードでの運転時間である24時間換気運転時間を第2の積算時間TA2として用いても良い。更に、図示しないミスト発生装置と連動する構成では、ミスト運転モードでの運転時間であるミスト運転時間を第2の積算時間TA2として用いても良い。
本体装置10Aは、実運転時間/回数情報DA等を記憶する本体記憶部82Aを備える。本体記憶部82Aは記憶手段の一例で、実運転時間/回数情報DAとして、第1の計時部81aで計時された第1の積算時間TA1と、第2の計時部81bで計時された第2の積算時間TA2等が記憶される。また、本体装置10Aの点検時期及び保守対象の部品の点検時期を決定する耐用運転時間/耐用回数情報DBが記憶される。更に、本体装置10Aの形式や製造番号等、固有の識別情報と、ユーザの居所や氏名等、ユーザを識別するユーザ識別情報と、本例では実運転時間/回数情報DAである運転/使用状態監視情報を有した点検管理情報DCが記憶される。
図4は、記憶部の記憶内容の一例を示す説明図である。本体記憶部82Aは、実際の運転に伴う実運転時間/回数情報DAとして、第1の積算時間TA1と第2の積算時間TA2が記憶される。第1の積算時間TA1としては、例えば、本体装置10Aの電源が投入されてからの積算時間が記憶される。第2の積算時間TA2としては、ファンモータ21の通電時間と、ヒータ25の通電時間と、ヒータ25のON/OFF回数が記憶される。
また、第2の積算時間TA2として、暖房運転時間と換気運転時間と24時間換気運転時間と乾燥運転時間と涼風運転時間が記憶されても良い。更に、イオン発生器26を備えてイオン発生運転モードが実行される構成では、イオン発生運転時間が記憶されても良い。また、図示しないミスト発生装置と連動する構成では、ミスト運転時間が記憶されても良い。
本体記憶部82Aは、予め設定される耐用運転時間/耐用回数情報DBとして、第1の積算時間TA1に対応した第1の耐用時間TB1と、第2の積算時間TA2に対応した第2の耐用時間TB2が記憶される。第1の耐用時間TB1は第1の耐用情報の一例で、例えば、本体装置10Aの電源が投入されてからの耐用時間が記憶される。また、第2の耐用時間TB2は第2の耐用情報の一例で、ファンモータ21の耐用通電時間と、ヒータ25の耐用通電時間と、ヒータ25の耐用ON/OFF回数が記憶される。
また、第2の耐用時間TB2として、暖房運転耐用時間と換気運転耐用時間と24時間換気運転耐用時間と乾燥運転耐用時間と涼風運転耐用時間が記憶されても良い。更に、イオン発生器26を備えてイオン発生運転モードが実行される構成では、イオン発生運転耐用時間が記憶されても良い。また、図示しないミスト発生装置と連動する構成では、ミスト運転耐用時間が記憶されても良い。
本体記憶部82Aは、点検管理情報DCとして、本体装置10Aの形式と製造番号が記憶される。また、ユーザの居所を特定する郵便番号、住所と、電話番号、氏名等が記憶される。更に、実運転時間/回数情報DAで構成される運転/使用状態監視情報が記憶される。
本体制御部80は、本体記憶部82Aに記憶された第1の積算時間TA1を、本体装置10Aの所定の点検でリセットする。本例では、予め定められている全ての保守対象部品の点検が行われ、点検に応じて必要な部品の修理及び部品の交換が行われた場合に、第1の積算時間TA1がリセットされる。また、第1の耐用時間TB1が新しい値に書き換えられる。
本体制御部80は、本体記憶部82Aに記憶された第2の積算時間TA2を、部品の点検でリセットする。本例では、保守対象の個々の部品を必要に応じて点検した結果、耐用時間を延長しても良いと判断した場合、点検に応じた修理で耐用時間を延長しても良いと判断した場合、及び部品を交換した場合に、第2の積算時間TA2がリセットされる。また、第2の耐用時間TB2が必要に応じて書き換えられる。
操作装置11Aは、運転モードの選択等の操作が行われる入力部70と、時間表示等を行う数字表示部及び選択された運転モードを示すランプ等を備えた出力部71を備える。また、操作装置11Aは、上述した実運転時間/回数情報DAと耐用運転時間/耐用回数情報DBと点検管理情報DC等を記憶する操作装置記憶部72Aと、操作装置記憶部72Aに対する情報の読み取り及び書き込みを行う操作装置制御部73と、操作装置記憶部72Aに記憶された情報の通信を行う通信部74を備える。
操作装置記憶部72Aは記憶手段の一例で、図4で説明した本体記憶部82Aと同じ情報が記憶される。すなわち、操作装置記憶部72Aは、実際の運転に伴う実運転時間/回数情報DAとして、第1の積算時間TA1と第2の積算時間TA2が記憶される。第1の積算時間TA1としては、例えば、本体装置10Aの電源が投入されてからの積算時間が記憶される。第2の積算時間TA2としては、ファンモータ21の通電時間と、ヒータ25の通電時間と、ヒータ25のON/OFF回数が記憶される。
また、第2の積算時間TA2として、暖房運転時間と換気運転時間と24時間換気運転時間と乾燥運転時間と涼風運転時間が記憶されても良い。更に、本体装置10Aにイオン発生器26を備えてイオン発生運転モードが実行される構成では、イオン発生運転時間が記憶されても良い。また、図示しないミスト発生装置と連動する構成では、ミスト運転時間が記憶されても良い。
操作装置記憶部72Aは、耐用運転時間/耐用回数情報DBとして、第1の積算時間TA1に対応した第1の耐用時間TB1と、第2の積算時間TA2に対応した第2の耐用時間TB2が記憶される。第1の耐用時間TB1としては、例えば、本体装置10Aの電源が投入されてからの耐用時間が記憶される。また、第2の耐用時間TB2として、ファンモータ21の耐用通電時間と、ヒータ25の耐用通電時間と、ヒータ25の耐用ON/OFF回数が記憶される。
また、第2の耐用時間TB2として、暖房運転耐用時間と換気運転耐用時間と24時間換気運転耐用時間と乾燥運転耐用時間と涼風運転耐用時間が記憶されても良い。更に、本体装置10Aにイオン発生器26を備えてイオン発生運転モードが実行される構成では、イオン発生運転耐用時間が記憶されても良い。また、図示しないミスト発生装置と連動する構成では、ミスト運転耐用時間が記憶されても良い。
操作装置記憶部72Aは、点検管理情報DCとして、本体装置10Aの形式と製造番号が記憶される。また、ユーザの居所を特定する郵便番号、住所と、電話番号、氏名等が記憶される。更に、実運転時間/回数情報DAで構成される運転/使用状態監視情報が記憶される。
操作装置制御部73は制御手段の一例で、入力部70での操作内容を本体装置10Aの本体制御部80に送信すると共に、出力部71の表示制御を行う。また、操作装置記憶部72Aの更新制御を行う。
操作装置制御部73は、本体装置10Aの本体記憶部82Aに記憶された実運転時間/回数情報DAと耐用運転時間/耐用回数情報DBを本体制御部80で比較して、第1の積算時間TA1が第1の耐用時間TB1に対して所定の関係になった場合、または、第2の積算時間TA2が第2の耐用時間TB2に対して所定の関係になった場合に、図1に示す集中管理装置103を介して監視装置102Aに点検管理情報DCを出力する。なお、出力部71に点検要請情報を表示しても良い。
本体制御部80は、本体装置10Aの点検時期に関しては、第1の積算時間TA1が第1の耐用時間TB1に達する前に、点検管理情報DCを出力しても良い。例えば、第1の耐用時間TB1として、本体装置10Aの電源が投入されてからの耐用時間が10年と設定されている場合、第1の積算時間TA1が10年より前の例えば8年になると、点検管理情報DCを出力する。これにより、監視装置102Aで、設備機器101Aに対する保守点検の計画を立案しやすくしている。
なお、点検時期となって出力部71に点検要請情報を表示する場合も、本体制御部80は、本体装置10Aの点検時期に関しては、第1の積算時間TA1が第1の耐用時間TB1に達する前に、点検要請情報を出力する。例えば、第1の耐用時間TB1として、本体装置10Aの電源が投入されてからの耐用時間が10年と設定されている場合、第1の積算時間TA1が10年より前の例えば8年になると、第1の表示形態で点検要請情報を表示する。本体装置10Aの所定の点検が行なわれずに、第1の積算時間TA1が10年より前の例えば9年になると、第2の表示形態で点検要請情報を表示する。本体装置10Aの所定の点検が行なわれずに、第1の積算時間TA1が10年になると、第3の表示形態で点検要請情報を表示する。
第1の表示形態では、例えば、出力部71の図示しない所定のLEDを所定時間点灯させて消灯した後、1ヶ月おきに再度点灯表示を行う。第2の表示形態では、出力部71の所定のLEDを所定時間点灯させて消灯した後、半月おきに再度点灯表示を行う。第3の表示形態では、出力部71の所定のLEDを所定時間点灯させて消灯した後、1日おきに再度点灯表示を行う。
このように、第1の積算時間TA1が第1の耐用時間TB1に到達する前に、1回または複数回の点検要請通知時期を設定しておき、点検要請通知時期毎で段階的に表示形態を異ならせることで、利用者に本体装置10A全体の点検時期が近づいたこと、及び点検時期になったことを確実に通知することができる。
本体制御部80は、保守対象の部品の点検時期に関しては、第2の積算時間TA2が第2の耐用時間TB2に達すると、集中管理装置103を介して監視装置102Aに点検管理情報DCを出力する。また、出力部71に点検要請情報を表示しても良い。例えば、第2の耐用時間TB2として、ファンモータ21の耐用通電時間がN年と設定されている場合、ファンモータ21に対応する第2の積算時間TA2がN年になると、点検管理情報DCを出力する。また、所定の表示形態で点検要請情報を表示する。他の保守対象部品についても同様の制御がおこなわれる。なお、点検要請情報の出力は、LEDによる表示出力以外に、LCDを用いた表示出力や、ブザー等を用いた音による出力でも良く、報知手段はこれに限られるものではない。
操作装置制御部73は、操作装置11A全体、または、操作装置記憶部72Aを含む基板が交換された場合に、交換されていない本体装置10Aの本体記憶部82Aに記憶されている実運転時間/回数情報DAと耐用運転時間/耐用回数情報DBと点検管理情報DCをコピーして、操作装置記憶部72Aに記憶する。
同様に、本体制御部80は、本体記憶部82Aを含む基板等が交換された場合に、交換されていない操作装置11Aの操作装置記憶部72Aに記憶されている実運転時間/回数情報DAと耐用運転時間/耐用回数情報DBと点検管理情報DCをコピーして、本体記憶部82Aに記憶する。
本体制御部80は、本体記憶部82Aに記憶されている実運転時間/回数情報DA,耐用運転時間/耐用回数情報DB及び点検管理情報DCと、操作装置記憶部72Aに記憶されている実運転時間/回数情報DA,耐用運転時間/耐用回数情報DB及び点検管理情報DCを比較して、例えば、チェックサムの値が初期化されている側の記憶部に対して、もう一方の記憶部の情報を書き込むことで、記憶部の整合性を保つ。これにより、実運転時間/回数情報DA,耐用運転時間/耐用回数情報DB及び点検管理情報DCの消滅を防ぐと共に、情報の移し変えが容易に行なえるようにする。なお、実運転時間/回数情報DA,耐用運転時間/耐用回数情報DB及び点検管理情報DCを記憶する記憶部は、本体装置10Aと操作装置11Aのどちらか一方にのみ備える構成でも良い。
通信部74は、室内ネットワーク104に接続されて、集中管理装置103と通信する機能を有し、点検管理情報DC等を集中管理装置103に送信する。
<第1の実施の形態の設備機器監視システムの動作例>
次に、各図を参照して、第1の実施の形態の設備機器監視システム100Aの動作例について説明する。なお、以下の例では、設備機器101Aとして浴室換気乾燥暖房機1Aを監視する動作について説明している。
浴室換気乾燥暖房機1Aの工場出荷時等に、耐用運転時間/耐用回数情報DBとして、上述した第1の耐用時間TB1と第2の耐用時間TB2が本体記憶部82Aに記憶される。操作装置記憶部72Aを備えた構成では、操作装置記憶部72Aに同様の情報が記憶される。また、点検管理情報DCとして、形式と製造番号が記憶される。
浴室換気乾燥暖房機1Aの本体装置10Aが浴室に設置され、操作装置11Aが洗面脱衣所等に設置され、操作装置11Aが室内ネットワーク104を介して集中管理装置103に接続されると、点検管理情報DCとして、ユーザの居所を特定する郵便番号、住所と、電話番号、氏名等が操作装置11A等で入力されて、本体記憶部82Aに記憶される。操作装置記憶部72Aを備えた構成では、操作装置記憶部72Aに同様の情報が記憶される。
ユーザの居所や氏名等、ユーザ個人情報の送信をユーザが許可した場合は、本体制御部80は、本体記憶部82A等に記憶された点検管理情報DCを、ユーザの個人情報を含めて出力する。室内ネットワーク104を介して浴室換気乾燥暖房機1Aから点検管理情報DCを受信した集中管理装置103は、外部ネットワーク105を介して接続された監視装置102Aに点検管理情報DCを送信する。
監視装置102Aは、集中管理装置103から点検管理情報DCを受信すると、点検管理情報DCをデータベース化して、ユーザ登録を行う。
図5は、監視装置で作成される点検管理情報データベースの一例を示す説明図である。点検管理情報DCには、住宅に設置された設備機器101A、本例では浴室換気乾燥暖房機1Aの形式及び製造番号と、設置場所となるユーザの居所等が含まれる。
監視装置102Aは、点検管理情報DCに基づいて、ユーザ識別情報と、設備機器識別情報と、運転/使用状態監視情報が記憶される点検管理情報データベース106を作成する。ユーザ識別情報としては、居所の郵便番号、住所、電話番号、氏名が登録される。また、設備機器識別情報としては、型式と製造番号が登録される。なお、同一ユーザが複数の設備機器101Aを所有する場合は、各設備機器101Aに対応して型式と製造番号が登録される。これにより、ユーザ登録が行われる。また、運転/使用状態監視情報としては、後述するように、各設備機器101Aに対して実運転時間/回数情報DAが登録される。
点検管理情報データベース106を参照することで、製造事業者側では、いつ製造された設備機器101Aが、どこに設置されたかを把握可能となる。また、ユーザの個人情報を取得できれば、製造事業者側からユーザへの連絡が可能となる。更に、ユーザの個人情報として、ユーザのメールアドレスを取得できれば、電子メールを利用してユーザへ各種情報の提供が可能となる。また、住宅側の集中管理装置103が外部ネットワーク105に接続されていることから、集中管理装置103の表示機能を利用して、各種情報の提供が可能となる。
浴室換気乾燥暖房機1Aの設置後に、施工業者等により電源が投入されると、本体制御部80は、第1の積算時間TA1を計時して本体装置10Aの点検時期を監視する。本例では、本体装置10Aの電源が投入されてからの積算時間を第1の計時部81aで計時して、第1の積算時間TA1を本体記憶部82Aに定期的に記憶する。操作装置記憶部72Aを備えた構成では、操作装置記憶部72Aに同様に第1の積算時間TA1を記憶する。
ユーザが操作装置11Aを操作して、所望の運転モードが選択されると、本体制御部80は、選択された運転モードに従ってファンモータ21とヒータ25等を制御する。
例えば、暖房運転モードでは、ダンパモータ24を駆動して風路切替ダンパ23を循環位置とし、ファンモータ21に通電すると共にヒータ25に通電する。本体制御部80は、浴室換気乾燥暖房機1Aの運転が行われると、第2の積算時間TA2を計時して保守対象部品の点検時期を監視する。
本例では、ファンモータ21に通電すると、ファンモータ21に通電した積算時間を第2の計時部81bで計時して、第2の積算時間TA2を本体記憶部82Aに定期的に記憶する。また、ヒータ25に通電すると、ヒータ25に通電した積算時間を第2の計時部81bで計時して、第2の積算時間TA2を本体記憶部82Aに定期的に記憶する。更に、ヒータ25のON/OFF回数を第2の計時部81bで計時して、第2の積算時間TA2を本体記憶部82Aに定期的に記憶する。また、暖房運転時間を第2の計時部81bで計時して、第2の積算時間TA2を本体記憶部82Aに定期的に記憶する。操作装置記憶部72Aを備えた構成では、操作装置記憶部72Aに同様に第2の積算時間TA2を記憶する。
なお、本体制御部80は、他の運転モードでも、保守対象部品の通電に応じて第2の積算時間TA2を第2の計時部81bで計時して、本体記憶部82Aに記憶する。
本体制御部80は、本体記憶部82Aに記憶された第1の積算時間TA1及び浴室換気乾燥暖房機1Aの運転に伴う第2の積算時間TA2による実運転時間/回数情報DAと、予め本体記憶部82Aに記憶された第1の耐用時間TB1及び第2の耐用時間TB2による耐用運転時間/耐用回数情報DBを定期的に比較し、本体装置10A及び保守対象の部品が点検時期に到達したか監視する。
本体制御部80は、第1の積算時間TA1と第1の耐用時間TB1を比較して、本体装置10Aが所定の点検時期に到達したと判断すると、本体記憶部82A等に記憶された点検管理情報DCを出力する。室内ネットワーク104を介して浴室換気乾燥暖房機1Aから点検管理情報DCを受信した集中管理装置103は、外部ネットワーク105を介して接続された監視装置102Aに点検管理情報DCを送信する。
点検管理情報DCには、運転/使用状態監視情報として、実際の運転に伴う実運転時間/回数情報DAが含まれており、監視装置102Aは、ユーザ登録時等に作成された点検管理情報データベース106に、実運転時間/回数情報DAを登録して、点検管理情報データベース106を更新する。
製造事業者は、例えば浴室換気乾燥暖房機1Aから実運転時間/回数情報DAを取得できることで、該当設備機器101Aの実運転時間/回数情報DAを参照して、修理すべき箇所や交換部品を想定し、保守担当者へ指示を行うと共に、ユーザへの連絡を取って保守点検や修理を実施することが可能である。
本体装置10Aの電源が投入されてからの耐用時間が10年と設定されている場合において、第1の耐用時間TB1が、規定の耐用時間より短い例えば8年と設定されている場合、製造事業者は、ユーザからの連絡を受けることなく、規定の耐用時間より前に、設備機器101Aの実運転時間/回数情報DAを取得できる。
これにより、製造事業者は、故障が発生する前や、長期間の使用を考慮して、点検の必要性を事前に把握することができ、適切な時期に点検を受けるようにユーザに対して指示を出すことが可能となる。
また、住宅側の集中管理装置103が外部ネットワーク105に接続されていることから、集中管理装置103の表示機能を利用して、実運転時間/回数情報DAに応じて決定した内容で点検要請の情報の提供が可能となる。更に、監視装置102Aで集中管理装置103を制御して、耐用時間を経過し、かつ、保守点検や修理が行なわれていない設備機器101Aに対して、運転停止の命令を出すことも可能である。
製造事業者側等からの点検要請をユーザが受け入れて、本体装置10Aの保守点検が行なわれた場合、本体制御部80は、本体装置10Aで予め定められている全ての保守対象部品の点検が行われ、点検に応じて必要な部品の修理及び部品の交換が行われた場合に、本体記憶部82Aに記憶された第1の積算時間TA1を所定の操作でリセットする。また、第1の耐用時間TB1を新しい値に書き換える。操作装置記憶部72Aを備えた構成では、操作装置記憶部72Aに記憶された第1の積算時間TA1をリセットし、第1の耐用時間TB1を新しい値に書き換える。更新後の第1の耐用時間TB1は、更新前の第1の耐用時間TB1より通常は短い値に設定される。例えば、点検前に、第1の耐用時間TB1が10年と設定されている場合、点検後に更新される第1の耐用時間TB1は、例えば1年〜3年程度に設定されるようにすると良い。
また、本体制御部80は、本体装置10Aで所定の点検が行なわれたことを示す情報を付加して、点検管理情報DCを出力する。室内ネットワーク104を介して浴室換気乾燥暖房機1Aから点検管理情報DCを受信した集中管理装置103は、外部ネットワーク105を介して接続された監視装置102Aに点検管理情報DCを送信する。
点検管理情報DCには、本体装置10Aで所定の点検が行なわれたことを示す情報が含まれており、監視装置102Aは、ユーザ登録時等に作成された点検管理情報データベース106に、本体装置10Aで所定の点検が行なわれたことを示す情報を登録して、点検管理情報データベース106を更新する。これにより、次の保守点検の計画の立案が容易に可能となる。
本体制御部80は、本体記憶部82A等に記憶された第2の積算時間TA2と第2の耐用時間TB2を比較して、保守対象となっている部品の第2の積算時間TA2が第2の耐用時間TB2に達すると、該当部品が点検時期になったと判断し、本体記憶部82A等に記憶された点検管理情報DCを出力する。室内ネットワーク104を介して浴室換気乾燥暖房機1Aから点検管理情報DCを受信した集中管理装置103は、外部ネットワーク105を介して接続された監視装置102Aに点検管理情報DCを送信する。
点検管理情報DCには、運転/使用状態監視情報として、実際の運転に伴う各部品の実運転時間/回数情報DAが含まれており、監視装置102Aは、ユーザ登録時等に作成された点検管理情報データベース106に、各部品の実運転時間/回数情報DAを登録して、点検管理情報データベース106を更新する。
製造事業者は、例えば浴室換気乾燥暖房機1Aから実運転時間/回数情報DAを取得できることで、該当部品の実運転時間/回数情報DAを参照して、修理すべき箇所や交換部品を想定し、保守担当者へ指示を行うと共に、ユーザへの連絡を取って保守点検や修理を実施することが可能である。
例えば、第2の積算時間TA2及び第2の耐用時間TB2が、ファンモータ21やヒータ25等の部品単位で設定されている場合は、第2の積算時間TA2が第2の耐用時間TB2に達すると、耐用時間となった部品を特定できるようにして、該当する部品の点検が行なえるようにする。
一方、第2の積算時間TA2及び第2の耐用時間TB2が、各運転モードでの運転時間で設定されている場合は、運転モード毎に保守対象の部品が設定され、第2の積算時間TA2が第2の耐用時間TB2に達すると、耐用時間となった運転モードを特定できるようにして、該当する部品の点検が行なえるようにする。
製造事業者側等からの点検要請をユーザが受け入れて、該当の部品の保守点検が行なわれた場合、本体制御部80は、耐用時間に到達した保守対象の部品の点検が行われ、点検の結果、耐用時間を延長しても良いと判断した場合、点検に応じた修理で耐用時間を延長しても良いと判断した場合、及び部品を交換した場合に、本体記憶部82Aに記憶された第2の積算時間TA2を所定の操作でリセットする。また、第2の耐用時間TB2を必要に応じて新しい値に書き換える。操作装置記憶部72Aを備えた構成では、操作装置記憶部72Aに記憶された第2の積算時間TA2をリセットし、第2の耐用時間TB2を必要に応じて新しい値に書き換える。なお、更新前と更新後の第2の耐用時間TB2は、異なった値でも良いが、部品を交換した場合等は、通常同じ値となる。
また、本体制御部80は、該当部品の点検が行なわれたことを示す情報を付加して、点検管理情報DCを出力する。室内ネットワーク104を介して浴室換気乾燥暖房機1Aから点検管理情報DCを受信した集中管理装置103は、外部ネットワーク105を介して接続された監視装置102Aに点検管理情報DCを送信する。
点検管理情報DCには、該当部品の点検が行なわれたことを示す情報が含まれており、監視装置102Aは、ユーザ登録時等に作成された点検管理情報データベース106に、該当部品の点検が行なわれたことを示す情報を登録して、点検管理情報データベース106を更新する。これにより、次の保守点検の計画の立案が容易に可能となる。
これにより、予め設定されている部品の寿命が来る前に、部品の交換等の点検が行なえるので、実際に部品が故障する前に点検が行なえる。また、修理情報のデータベースが構築できることで、ユーザ毎の使用状況や使用頻度等による実寿命を求めることも可能となる。
ここで、保守対象の部品の保守点検が行なわれ、第2の積算時間TA2をリセットするときに、本体装置10Aの点検時期を監視する第1の積算時間TA1はリセットしない。これにより、部品の保守点検によらず、実運転時間等に応じて第1の積算時間TA1は更新が継続され、本体装置10Aの点検時期を、規定の耐用時間に応じて判断できる。
なお、以上の説明では、設備機器101Aとして浴室換気乾燥暖房機1Aを例に説明したが、図に示す熱交換型換気装置1B、床暖房装置1C、更に、図示しない換気扇や、破砕刃を駆動するモータを備えたディスポーザ等でも同様の制御が行われる。
また、以上の説明では、集中管理装置103で外部ネットワーク105に接続される構成としたが、各設備機器101AがIPアドレスを持ち、直接外部ネットワーク105に接続して、監視装置102Aと通信できる構成でも良い。
<第2の本実施の形態の設備機器監視システムの構成例>
図6は、第2の実施の形態の設備機器監視システムの一例を示すブロック図、図7は、第2の実施の形態の設備機器監視システムを構成する第2の実施の形態の設備機器としての浴室換気乾燥暖房機の制御系の一例を示す機能ブロック図である。
第2の実施の形態の設備機器監視システム100Bは、住宅110に設置される浴室換気乾燥暖房機1A等の設備機器101Bの運転状態及び使用状態を監視する監視情報として、実運転時間/回数情報DAが各設備機器101Bで記憶される。また、各設備機器101Bの点検時期を決定する耐用運転時間/耐用回数情報DBが、外部の監視装置102Bで記憶される。
設備機器101Bは、自機及びユーザ等の識別情報と実運転時間/回数情報DAを、点検管理情報DCとして例えば定期的に監視装置102Bに通知する。監視装置102Bは、各設備機器101Bから通知された点検管理情報DCをデータベース化する。また、各設備機器101Bから通知された実運転時間/回数情報DAと、自機で記憶している該当する設備機器101Bの耐用運転時間/耐用回数情報DBを比較して、設備機器101Bが点検時期となると、設備機器101Bから通知された点検管理情報DCに基づいて点検の要請等を行う。
設備機器101Bの一例である浴室換気乾燥暖房機1Aの全体構成は、第1の実施の形態と同様で、本体記憶部82B及び操作装置記憶部72Bに記憶される情報と、情報の処理が異なる。
図8は、第2の実施の形態の設備機器監視システムにおける設備機器の記憶部の記憶内容の一例を示す説明図である。設備機器101B、ここでは浴室換気乾燥暖房機1Aの本体記憶部82Bは、実際の運転に伴う実運転時間/回数情報DAとして、第1の積算時間TA1と第2の積算時間TA2が記憶される。第1の積算時間TA1としては、例えば、本体装置10Aの電源が投入されてからの積算時間が記憶される。第2の積算時間TA2としては、ファンモータ21の通電時間と、ヒータ25の通電時間と、ヒータ25のON/OFF回数が記憶される。
また、第2の積算時間TA2として、暖房運転時間と換気運転時間と24時間換気運転時間と乾燥運転時間と涼風運転時間が記憶されても良い。更に、イオン発生器26を備えてイオン発生運転モードが実行される構成では、イオン発生運転時間が記憶されても良い。また、図示しないミスト発生装置と連動する構成では、ミスト運転時間が記憶されても良い。
本体記憶部82Bは、点検管理情報DCとして、本体装置10Aの形式と製造番号が記憶される。また、ユーザの居所を特定する郵便番号、住所と、電話番号、氏名等が記憶される。更に、実運転時間/回数情報DAで構成される運転/使用状態監視情報が記憶される。
本体制御部80は、本体記憶部82Bに記憶された第1の積算時間TA1を、本体装置10Aの所定の点検でリセットする。本例では、予め定められている全ての保守対象部品の点検が行われ、点検に応じて必要な部品の修理及び部品の交換が行われた場合に、第1の積算時間TA1がリセットされる。
本体制御部80は、本体記憶部82Bに記憶された第2の積算時間TA2を、部品の点検でリセットする。本例では、保守対象の個々の部品を必要に応じて点検した結果、耐用時間を延長しても良いと判断した場合、点検に応じた修理で耐用時間を延長しても良いと判断した場合、及び部品を交換した場合に、第2の積算時間TA2がリセットされる。
浴室換気乾燥暖房機1Aは、操作装置11Aの操作装置記憶部72Bにも、本体記憶部82Bと同様に、実運転時間/回数情報DAと点検管理情報DCが記憶される。そして、本体記憶部82Bを含む基板等が交換された場合、または操作装置記憶部72Bを含む基板等が構成された場合は、交換されない一方の記憶部の記憶内容を、交換された他方の記憶部にコピーして、記憶内容の整合性を保つ。
操作装置11Aの操作装置制御部73は、本体装置10Aの本体記憶部82Bに記憶された点検管理情報DCを、例えば定期的に、図6に示す集中管理装置103を介して監視装置102Bに出力する。
図9は、第2の実施の形態の設備機器監視システムを構成する監視装置の制御系の一例を示す機能ブロック図である。監視装置102Bは、監視装置記憶部106aと監視装置制御部107を備える。また、表示装置108aと入力装置108bを備える。
監視装置102Bは、監視対象となる各設備機器101Bの耐用運転時間/耐用回数情報DBが監視装置記憶部106aに記憶される。図10は、第2の実施の形態の設備機器監視システムにおける監視装置の記憶部の記憶内容の一例を示す説明図である。
監視装置記憶部106aは、各設備機器101Bの耐用運転時間/耐用回数情報DBとして、各設備機器101Bで生成される第1の積算時間TA1に対応した第1の耐用時間TB1と、各設備機器101Bで生成される第2の積算時間TA2に対応した第2の耐用時間TB2が記憶される。第1の耐用時間TB1は第1の耐用情報の一例で、各設備機器101Bで本体装置の電源が投入されてからの耐用時間が記憶される。また、第2の耐用時間TB2は第2の耐用情報の一例で、各設備機器101Bで部品の耐用通電時間、耐用ON/OFF回数等が記憶される。
監視対象の設備機器101Bが例えば浴室換気乾燥暖房機1Aである場合は、第2の耐用時間TB2として、ファンモータ21の耐用通電時間と、ヒータ25の耐用通電時間と、ヒータ25の耐用ON/OFF回数が記憶される。また、第2の耐用時間TB2として、暖房運転耐用時間と換気運転耐用時間と24時間換気運転耐用時間と乾燥運転耐用時間と涼風運転耐用時間が記憶されても良い。更に、イオン発生器26を備えてイオン発生運転モードが実行される構成では、イオン発生運転耐用時間が記憶されても良い。また、図示しないミスト発生装置と連動する構成では、ミスト運転耐用時間が記憶されても良い。
監視装置制御部107は、各設備機器101Bから例えば定期的に通知される点検管理情報DCをデータベース化し、図5で説明した点検管理情報データベース106を作成する。
また、監視装置制御部107は、点検管理情報DCで各設備機器101Bから通知された実運転時間/回数情報DAと、監視装置記憶部106aに記憶された耐用運転時間/耐用回数情報DBを比較して、設備機器101Bで生成された第1の積算時間TA1が第1の耐用時間TB1に対して所定の関係になった場合、または、第2の積算時間TA2が第2の耐用時間TB2に対して所定の関係になった場合に、点検要請情報を出力する。
<第2の実施の形態の設備機器監視システムの動作例>
次に、各図を参照して、第2の実施の形態の設備機器監視システム100Bの動作例について説明する。なお、以下の例では、設備機器101Bとして浴室換気乾燥暖房機1Aを監視する動作について説明している。
浴室換気乾燥暖房機1Aの耐用運転時間/耐用回数情報DBとして、上述した第1の耐用時間TB1と第2の耐用時間TB2が、監視装置102Bの監視装置記憶部106aに予め記憶される。
また、浴室換気乾燥暖房機1Aの工場出荷時等に、点検管理情報DCとして、形式と製造番号が本体記憶部82Bに記憶される。操作装置記憶部72Bを備えた構成では、操作装置記憶部72Bに同様の情報が記憶される。
浴室換気乾燥暖房機1Aの本体装置10Aが浴室に設置され、操作装置11Aが洗面脱衣所等に設置され、操作装置11Aが室内ネットワーク104を介して集中管理装置103に接続されると、点検管理情報DCとして、ユーザの居所を特定する郵便番号、住所と、電話番号、氏名等が操作装置11A等で入力されて、本体記憶部82Bに記憶される。操作装置記憶部72Bを備えた構成では、操作装置記憶部72Bに同様の情報が記憶される。
ユーザの居所や氏名等、ユーザ個人情報の送信をユーザが許可した場合は、本体制御部80は、本体記憶部82B等に記憶された点検管理情報DCを、ユーザの個人情報を含めて出力する。室内ネットワーク104を介して浴室換気乾燥暖房機1Aから点検管理情報DCを受信した集中管理装置103は、外部ネットワーク105を介して接続された監視装置102Bに点検管理情報DCを送信する。
監視装置102Bは、集中管理装置103から点検管理情報DCを受信すると、点検管理情報DCをデータベース化して、図5で説明した点検管理情報データベース106を作成し、ユーザ登録を行う。
点検管理情報DCには、住宅に設置された設備機器101B、本例では浴室換気乾燥暖房機1Aの形式及び製造番号と、設置場所となるユーザの居所等が含まれる。
監視装置102Bは、点検管理情報DCに基づいて、ユーザ識別情報と、設備機器識別情報と、運転/使用状態監視情報が記憶される点検管理情報データベース106を作成する。ユーザ識別情報としては、居所の郵便番号、住所、電話番号、氏名が登録される。また、設備機器識別情報としては、型式と製造番号が登録される。なお、同一ユーザが複数の設備機器101Bを所有する場合は、各設備機器101Bに対応して型式と製造番号が登録される。これにより、ユーザ登録が行われる。また、運転/使用状態監視情報としては、後述するように、各設備機器101Bに対して実運転時間/回数情報DAが登録される。
点検管理情報データベース106を参照することで、製造事業者側では、いつ製造された設備機器101Bが、どこに設置されたかを把握可能となる。また、ユーザの個人情報を取得できれば、製造事業者側からユーザへの連絡が可能となる。更に、ユーザの個人情報として、ユーザのメールアドレスを取得できれば、電子メールを利用してユーザへ各種情報の提供が可能となる。また、住宅側の集中管理装置103が外部ネットワーク105に接続されていることから、集中管理装置103の表示機能を利用して、各種情報の提供が可能となる。
浴室換気乾燥暖房機1Aの設置後に、施工業者等により電源が投入されると、本体制御部80は、第1の積算時間TA1を計時して本体装置10Aの点検時期を監視する。本例では、本体装置10Aの電源が投入されてからの積算時間を第1の計時部81aで計時して、第1の積算時間TA1を本体記憶部82Bに定期的に記憶する。操作装置記憶部72Bを備えた構成では、操作装置記憶部72Bに同様に第1の積算時間TA1を記憶する。
ユーザが操作装置11Aを操作して、所望の運転モードが選択されると、本体制御部80は、選択された運転モードに従ってファンモータ21とヒータ25等を制御し、第2の積算時間TA2を計時して保守対象部品の点検時期を監視する。
例えば、暖房運転モードでは、ファンモータ21に通電した積算時間を第2の計時部81bで計時して、第2の積算時間TA2を本体記憶部82Bに定期的に記憶する。また、ヒータ25に通電した積算時間を第2の計時部81bで計時して、第2の積算時間TA2を本体記憶部82Bに定期的に記憶する。更に、ヒータ25のON/OFF回数を第2の計時部81bで計時して、第2の積算時間TA2を本体記憶部82Bに定期的に記憶する。また、暖房運転時間を第2の計時部81bで計時して、第2の積算時間TA2を本体記憶部82Bに定期的に記憶する。操作装置記憶部72Bを備えた構成では、操作装置記憶部72Bに同様に第2の積算時間TA2を記憶する。
なお、本体制御部80は、他の運転モードでも、保守対象部品の通電に応じて第2の積算時間TA2を第2の計時部81bで計時して、本体記憶部82Bに記憶する。
浴室換気乾燥暖房機1Aの本体制御部80は、本体記憶部82Bに記憶された第1の積算時間TA1及び自機の運転に伴う第2の積算時間TA2による実運転時間/回数情報DAを含む点検管理情報DCを、定期的に監視装置102Bに出力する。
監視装置102Bは、浴室換気乾燥暖房機1Aから点検管理情報DCが通知されると、図5で説明した点検管理情報データベース106を更新する。また、監視装置102Bは、浴室換気乾燥暖房機1Aから通知された第1の積算時間TA1及び浴室換気乾燥暖房機1Aの運転に伴う第2の積算時間TA2による実運転時間/回数情報DAと、予め監視装置記憶部106aに記憶された第1の耐用時間TB1及び第2の耐用時間TB2による耐用運転時間/耐用回数情報DBを比較し、浴室換気乾燥暖房機1Aの本体装置10A及び保守対象の部品が点検時期に到達したか監視する。
監視装置102Bは、実運転時間/回数情報DAの第1の積算時間TA1と、耐用運転時間/耐用回数情報DBの第1の耐用時間TB1を比較して、浴室換気乾燥暖房機1Aの本体装置10Aが所定の点検時期に到達したと判断すると、点検要請情報を出力する。
製造事業者は、例えば浴室換気乾燥暖房機1Aから実運転時間/回数情報DAを取得できることで、該当設備機器101Bの実運転時間/回数情報DAを参照して、修理すべき箇所や交換部品を想定し、保守担当者へ指示を行うと共に、ユーザへの連絡を取って保守点検や修理を実施することが可能である。
浴室換気乾燥暖房機1Aで本体装置10Aの電源が投入されてからの耐用時間が10年と設定されている場合において、第1の耐用時間TB1が、規定の耐用時間より短い例えば8年と設定されている場合、製造事業者は、規定の耐用時間より前に、点検の必要性を事前に把握することができ、適切な時期に点検を受けるようにユーザに対して指示を出すことが可能となる。
また、住宅側の集中管理装置103が外部ネットワーク105に接続されていることから、集中管理装置103の表示機能を利用して、実運転時間/回数情報DAに応じて決定した内容で点検要請の情報の提供が可能となる。更に、監視装置102Bで集中管理装置103を制御して、耐用時間を経過し、かつ、保守点検や修理が行なわれていない設備機器101Bに対して、運転停止の命令を出すことも可能である。
製造事業者側等からの点検要請をユーザが受け入れて、本体装置10Aの保守点検が行なわれた場合、本体制御部80は、本体装置10Aで予め定められている全ての保守対象部品の点検が行われ、点検に応じて必要な部品の修理及び部品の交換が行われた場合に、本体記憶部82Bに記憶された第1の積算時間TA1を所定の操作でリセットする。また、操作装置記憶部72Bを備えた構成では、操作装置記憶部72Bに記憶された第1の積算時間TA1をリセットする。
更に、本体制御部80は、本体装置10Aで所定の点検が行なわれたことを示す情報を付加して、点検管理情報DCを出力する。室内ネットワーク104を介して浴室換気乾燥暖房機1Aから点検管理情報DCを受信した集中管理装置103は、外部ネットワーク105を介して接続された監視装置102Bに点検管理情報DCを送信する。
点検管理情報DCには、本体装置10Aで所定の点検が行なわれたことを示す情報が含まれており、監視装置102Bは、ユーザ登録時等に作成された点検管理情報データベース106に、本体装置10Aで所定の点検が行なわれたことを示す情報を登録して、点検管理情報データベース106を更新する。これにより、次の保守点検の計画の立案が容易に可能となる。
また、監視装置102Bは、該当設備機器101Bの第1の耐用時間TB1を新しい値に書き換える。更新後の第1の耐用時間TB1は、更新前の第1の耐用時間TB1より通常は短い値に設定される。例えば、点検前に、第1の耐用時間TB1が10年と設定されている場合、点検後に更新される第1の耐用時間TB1は、例えば1年〜3年程度に設定されるようにすると良い。
監視装置102Bは、実運転時間/回数情報DAの第2の積算時間TA2と、耐用運転時間/耐用回数情報DBの第2の耐用時間TB2を比較して、浴室換気乾燥暖房機1Aで保守対象となっている部品が点検時期に到達したと判断すると、点検要請情報を出力する。
製造事業者は、例えば浴室換気乾燥暖房機1Aから実運転時間/回数情報DAを取得できることで、該当部品の実運転時間/回数情報DAを参照して、修理すべき箇所や交換部品を想定し、保守担当者へ指示を行うと共に、ユーザへの連絡を取って保守点検や修理を実施することが可能である。
例えば、第2の積算時間TA2及び第2の耐用時間TB2が、ファンモータ21やヒータ25等の部品単位で設定されている場合は、第2の積算時間TA2が第2の耐用時間TB2に達すると、耐用時間となった部品を特定できるようにして、該当する部品の点検が行なえるようにする。
一方、第2の積算時間TA2及び第2の耐用時間TB2が、各運転モードでの運転時間で設定されている場合は、運転モード毎に保守対象の部品が設定され、第2の積算時間TA2が第2の耐用時間TB2に達すると、耐用時間となった運転モードを特定できるようにして、該当する部品の点検が行なえるようにする。
製造事業者側等からの点検要請をユーザが受け入れて、該当の部品の保守点検が行なわれた場合、本体制御部80は、耐用時間に到達した保守対象の部品の点検が行われ、点検の結果、耐用時間を延長しても良いと判断した場合、点検に応じた修理で耐用時間を延長しても良いと判断した場合、及び部品を交換した場合に、本体記憶部82Bに記憶された第2の積算時間TA2を所定の操作でリセットする。操作装置記憶部72Bを備えた構成では、操作装置記憶部72Bに記憶された第2の積算時間TA2をリセットする。
また、本体制御部80は、該当部品の点検が行なわれたことを示す情報を付加して、点検管理情報DCを出力する。室内ネットワーク104を介して浴室換気乾燥暖房機1Aから点検管理情報DCを受信した集中管理装置103は、外部ネットワーク105を介して接続された監視装置102Bに点検管理情報DCを送信する。
点検管理情報DCには、該当部品の点検が行なわれたことを示す情報が含まれており、監視装置102Bは、ユーザ登録時等に作成された点検管理情報データベース106に、該当部品の点検が行なわれたことを示す情報を登録して、点検管理情報データベース106を更新する。これにより、次の保守点検の計画の立案が容易に可能となる。
また、監視装置102Bは、第2の耐用時間TB2を必要に応じて新しい値に書き換える。なお、更新前と更新後の第2の耐用時間TB2は、異なった値でも良いが、部品を交換した場合等は、通常同じ値となる。
これにより、予め設定されている部品の寿命が来る前に、部品の交換等の点検が行なえるので、実際に部品が故障する前に点検が行なえる。また、修理情報のデータベースが構築できることで、ユーザ毎の使用状況や使用頻度等による実寿命を求めることも可能となる。
ここで、保守対象の部品の保守点検が行なわれ、第2の積算時間TA2をリセットするときに、本体装置10Aの点検時期を監視する第1の積算時間TA1はリセットしない。これにより、部品の保守点検によらず、実運転時間等に応じて第1の積算時間TA1は更新が継続され、本体装置10Aの点検時期を、規定の耐用時間に応じて判断できる。
第2の実施の形態の設備機器監視システム100Bでは、設備機器101Bの点検時期を決定する耐用運転時間/耐用回数情報DBを監視装置102Bで持つことで、個々の設備機器101Bで耐用運転時間/耐用回数情報DBを持つ必要はない。これにより、設備機器101Bでは、実運転時間/回数情報DAを含む点検管理情報DCを例えば定期的に監視装置102Bに出力することで、監視装置102Bは点検要請情報を出力することができる。
<第3の本実施の形態の設備機器監視システムの構成例>
図11は、第3の実施の形態の設備機器監視システムの一例を示すブロック図、図12は、第3の実施の形態の設備機器監視システムを構成する第3の実施の形態の設備機器としての浴室換気乾燥暖房機の制御系の一例を示す機能ブロック図である。
第3の実施の形態の設備機器監視システム100Cは、住宅110に設置される浴室換気乾燥暖房機1A等の設備機器101Cの運転状態及び使用状態を監視する監視情報として、実運転時間/回数情報DAが各設備機器101Cで記憶される。また、設備機器101Cの点検時期を決定する耐用運転時間/耐用回数情報DBが、各設備機器101Cで記憶される。
設備機器101Cは、自機及びユーザ等の識別情報と実運転時間/回数情報DAと耐用運転時間/耐用回数情報DBを、点検管理情報DCとして例えば定期的に外部の監視装置102Cに通知する。監視装置102Cは、各設備機器101Cから通知された点検管理情報DCをデータベース化する。また、各設備機器101Cから通知された実運転時間/回数情報DAと耐用運転時間/耐用回数情報DBを比較して、設備機器101Cが点検時期となると、設備機器101Cから通知された点検管理情報DCに基づいて点検の要請等を行う。
設備機器101Cの一例である浴室換気乾燥暖房機1Aの全体構成は、第1の実施の形態と同様で、本体記憶部82C及び操作装置記憶部72Cに記憶される情報と、情報の処理が異なる。
図13は、第3の実施の形態の設備機器監視システムにおける設備機器の記憶部の記憶内容の一例を示す説明図である。設備機器101C、ここでは浴室換気乾燥暖房機1Aの本体記憶部82Cは、実際の運転に伴う実運転時間/回数情報DAとして、第1の積算時間TA1と第2の積算時間TA2が記憶される。第1の積算時間TA1としては、例えば、本体装置10Aの電源が投入されてからの積算時間が記憶される。第2の積算時間TA2としては、ファンモータ21の通電時間と、ヒータ25の通電時間と、ヒータ25のON/OFF回数が記憶される。
また、第2の積算時間TA2として、暖房運転時間と換気運転時間と24時間換気運転時間と乾燥運転時間と涼風運転時間が記憶されても良い。更に、イオン発生器26を備えてイオン発生運転モードが実行される構成では、イオン発生運転時間が記憶されても良い。また、図示しないミスト発生装置と連動する構成では、ミスト運転時間が記憶されても良い。
本体記憶部82Cは、予め設定される耐用運転時間/耐用回数情報DBとして、第1の積算時間TA1に対応した第1の耐用時間TB1と、第2の積算時間TA2に対応した第2の耐用時間TB2が記憶される。第1の耐用時間TB1は、本例では上述したように本体装置10Aの電源が投入されてからの耐用時間が記憶される。また、第2の耐用時間TB2は、ファンモータ21の耐用通電時間と、ヒータ25の耐用通電時間と、ヒータ25の耐用ON/OFF回数が記憶される。
また、第2の耐用時間TB2として、暖房運転耐用時間と換気運転耐用時間と24時間換気運転耐用時間と乾燥運転耐用時間と涼風運転耐用時間が記憶されても良い。更に、イオン発生器26を備えてイオン発生運転モードが実行される構成では、イオン発生運転耐用時間が記憶されても良い。また、図示しないミスト発生装置と連動する構成では、ミスト運転耐用時間が記憶されても良い。
本体記憶部82Cは、点検管理情報DCとして、本体装置10Aの形式と製造番号が記憶される。また、ユーザの居所を特定する郵便番号、住所と、電話番号、氏名等が記憶される。更に、実運転時間/回数情報DAで構成される運転/使用状態監視情報と、耐用運転時間/耐用回数情報DBで構成される耐用運転時間/耐用回数情報が記憶される。
本体制御部80は、本体記憶部82Cに記憶された第1の積算時間TA1を、本体装置10Aの所定の点検でリセットする。本例では、予め定められている全ての保守対象部品の点検が行われ、点検に応じて必要な部品の修理及び部品の交換が行われた場合に、第1の積算時間TA1がリセットされる。また、第1の耐用時間TB1が新しい値に書き換えられる。
本体制御部80は、本体記憶部82Cに記憶された第2の積算時間TA2を、部品の点検でリセットする。本例では、保守対象の個々の部品を必要に応じて点検した結果、耐用時間を延長しても良いと判断した場合、点検に応じた修理で耐用時間を延長しても良いと判断した場合、及び部品を交換した場合に、第2の積算時間TA2がリセットされる。また、第2の耐用時間TB2が必要に応じて書き換えられる。
浴室換気乾燥暖房機1Aは、操作装置11Aの操作装置記憶部72Cにも、本体記憶部82Cと同様に、実運転時間/回数情報DAと耐用運転時間/耐用回数情報DBと点検管理情報DCが記憶される。そして、本体記憶部82Cを含む基板等が交換された場合、または操作装置記憶部72Cを含む基板等が構成された場合は、交換されない一方の記憶部の記憶内容を、交換された他方の記憶部にコピーして、記憶内容の整合性を保つ。
操作装置11Aの操作装置制御部73は、本体装置10Aの本体記憶部82Cに記憶された点検管理情報DCを、例えば定期的に、図11に示す集中管理装置103を介して監視装置102Cに出力する。
監視装置102Cは、各設備機器101Cから例えば定期的に通知される点検管理情報DCをデータベース化し、図5で説明した点検管理情報データベース106を作成する。
また、監視装置102Cは、点検管理情報DCで各設備機器101Cから通知された実運転時間/回数情報DAと、耐用運転時間/耐用回数情報DBを比較して、設備機器101Cで生成された第1の積算時間TA1が第1の耐用時間TB1に対して所定の関係になった場合、または、第2の積算時間TA2が第2の耐用時間TB2に対して所定の関係になった場合に、点検要請情報を出力する。
<第3の実施の形態の設備機器監視システムの動作例>
次に、各図を参照して、第3の実施の形態の設備機器監視システム100Cの動作例について説明する。なお、以下の例では、設備機器101Cとして浴室換気乾燥暖房機1Aを監視する動作について説明している。
浴室換気乾燥暖房機1Aの工場出荷時等に、耐用運転時間/耐用回数情報DBとして、上述した第1の耐用時間TB1と第2の耐用時間TB2が本体記憶部82Cに記憶される。操作装置記憶部72Cを備えた構成では、操作装置記憶部72Cに同様の情報が記憶される。また、点検管理情報DCとして、形式と製造番号が記憶される。
浴室換気乾燥暖房機1Aの本体装置10Aが浴室に設置され、操作装置11Aが洗面脱衣所等に設置され、操作装置11Aが室内ネットワーク104を介して集中管理装置103に接続されると、点検管理情報DCとして、ユーザの居所を特定する郵便番号、住所と、電話番号、氏名等が操作装置11A等で入力されて、本体記憶部82Cに記憶される。操作装置記憶部72Cを備えた構成では、操作装置記憶部72Cに同様の情報が記憶される。
ユーザの居所や氏名等、ユーザ個人情報の送信をユーザが許可した場合は、本体制御部80は、本体記憶部82C等に記憶された点検管理情報DCを、ユーザの個人情報を含めて出力する。室内ネットワーク104を介して浴室換気乾燥暖房機1Aから点検管理情報DCを受信した集中管理装置103は、外部ネットワーク105を介して接続された監視装置102Cに点検管理情報DCを送信する。
監視装置102Cは、集中管理装置103から点検管理情報DCを受信すると、点検管理情報DCをデータベース化して、図5で説明した点検管理情報データベース106を作成し、ユーザ登録を行う。
点検管理情報DCには、住宅に設置された設備機器101C、本例では浴室換気乾燥暖房機1Aの形式及び製造番号と、設置場所となるユーザの居所等が含まれる。
監視装置102Cは、点検管理情報DCに基づいて、ユーザ識別情報と、設備機器識別情報と、運転/使用状態監視情報が記憶される点検管理情報データベース106を作成する。ユーザ識別情報としては、居所の郵便番号、住所、電話番号、氏名が登録される。また、設備機器識別情報としては、型式と製造番号が登録される。なお、同一ユーザが複数の設備機器101Cを所有する場合は、各設備機器101Cに対応して型式と製造番号が登録される。これにより、ユーザ登録が行われる。また、運転/使用状態監視情報としては、後述するように、各設備機器101Cに対して実運転時間/回数情報DAが登録される。
点検管理情報データベース106を参照することで、製造事業者側では、いつ製造された設備機器101Cが、どこに設置されたかを把握可能となる。また、ユーザの個人情報を取得できれば、製造事業者側からユーザへの連絡が可能となる。更に、ユーザの個人情報として、ユーザのメールアドレスを取得できれば、電子メールを利用してユーザへ各種情報の提供が可能となる。また、住宅側の集中管理装置103が外部ネットワーク105に接続されていることから、集中管理装置103の表示機能を利用して、各種情報の提供が可能となる。
浴室換気乾燥暖房機1Aの設置後に、施工業者等により電源が投入されると、本体制御部80は、第1の積算時間TA1を計時して本体装置10Aの点検時期を監視する。本例では、本体装置10Aの電源が投入されてからの積算時間を第1の計時部81aで計時して、第1の積算時間TA1を本体記憶部82Cに定期的に記憶する。操作装置記憶部72Cを備えた構成では、操作装置記憶部72Cに同様に第1の積算時間TA1を記憶する。
ユーザが操作装置11Aを操作して、所望の運転モードが選択されると、本体制御部80は、選択された運転モードに従ってファンモータ21とヒータ25等を制御し、第2の積算時間TA2を計時して保守対象部品の点検時期を監視する。
例えば、暖房運転モードでは、ファンモータ21に通電した積算時間を第2の計時部81bで計時して、第2の積算時間TA2を本体記憶部82Cに定期的に記憶する。また、ヒータ25に通電した積算時間を第2の計時部81bで計時して、第2の積算時間TA2を本体記憶部82Cに定期的に記憶する。更に、ヒータ25のON/OFF回数を第2の計時部81bで計時して、第2の積算時間TA2を本体記憶部82Cに定期的に記憶する。また、暖房運転時間を第2の計時部81bで計時して、第2の積算時間TA2を本体記憶部82Cに定期的に記憶する。操作装置記憶部72Cを備えた構成では、操作装置記憶部72Cに同様に第2の積算時間TA2を記憶する。
なお、本体制御部80は、他の運転モードでも、保守対象部品の通電に応じて第2の積算時間TA2を第2の計時部81bで計時して、本体記憶部82Cに記憶する。
浴室換気乾燥暖房機1Aの本体制御部80は、本体記憶部82Bに記憶された第1の積算時間TA1及び自機の運転に伴う第2の積算時間TA2による実運転時間/回数情報DAと、耐用運転時間/耐用回数情報DBを含む点検管理情報DCを、定期的に監視装置102Cに出力する。
監視装置102Cは、浴室換気乾燥暖房機1Aから点検管理情報DCが通知されると、図5で説明した点検管理情報データベース106を更新する。また、監視装置102Cは、浴室換気乾燥暖房機1Aから通知された第1の積算時間TA1及び浴室換気乾燥暖房機1Aの運転に伴う第2の積算時間TA2による実運転時間/回数情報DAと、第1の耐用時間TB1及び第2の耐用時間TB2による耐用運転時間/耐用回数情報DBを比較し、浴室換気乾燥暖房機1Aの本体装置10A及び保守対象の部品が点検時期に到達したか監視する。
監視装置102Cは、実運転時間/回数情報DAの第1の積算時間TA1と、耐用運転時間/耐用回数情報DBの第1の耐用時間TB1を比較して、浴室換気乾燥暖房機1Aの本体装置10Aが所定の点検時期に到達したと判断すると、点検要請情報を出力する。
製造事業者は、例えば浴室換気乾燥暖房機1Aから実運転時間/回数情報DAを取得できることで、該当設備機器101Cの実運転時間/回数情報DAを参照して、修理すべき箇所や交換部品を想定し、保守担当者へ指示を行うと共に、ユーザへの連絡を取って保守点検や修理を実施することが可能である。
浴室換気乾燥暖房機1Aで本体装置10Aの電源が投入されてからの耐用時間が10年と設定されている場合において、第1の耐用時間TB1が、規定の耐用時間より短い例えば8年と設定されている場合、製造事業者は、規定の耐用時間より前に、点検の必要性を事前に把握することができ、適切な時期に点検を受けるようにユーザに対して指示を出すことが可能となる。
また、住宅側の集中管理装置103が外部ネットワーク105に接続されていることから、集中管理装置103の表示機能を利用して、実運転時間/回数情報DAに応じて決定した内容で点検要請の情報の提供が可能となる。更に、監視装置102Cで集中管理装置103を制御して、耐用時間を経過し、かつ、保守点検や修理が行なわれていない設備機器101Cに対して、運転停止の命令を出すことも可能である。
製造事業者側等からの点検要請をユーザが受け入れて、本体装置10Aの保守点検が行なわれた場合、本体制御部80は、本体装置10Aで予め定められている全ての保守対象部品の点検が行われ、点検に応じて必要な部品の修理及び部品の交換が行われた場合に、本体記憶部82Cに記憶された第1の積算時間TA1を所定の操作でリセットする。また、操作装置記憶部72Cを備えた構成では、操作装置記憶部72Cに記憶された第1の積算時間TA1をリセットする。
更に、本体制御部80は、第1の耐用時間TB1を新しい値に書き換える。更新後の第1の耐用時間TB1は、更新前の第1の耐用時間TB1より通常は短い値に設定される。例えば、点検前に、第1の耐用時間TB1が10年と設定されている場合、点検後に更新される第1の耐用時間TB1は、例えば1年〜3年程度に設定されるようにすると良い。
また、本体制御部80は、本体装置10Aで所定の点検が行なわれたことを示す情報を付加して、点検管理情報DCを出力する。室内ネットワーク104を介して浴室換気乾燥暖房機1Aから点検管理情報DCを受信した集中管理装置103は、外部ネットワーク105を介して接続された監視装置102Cに点検管理情報DCを送信する。
点検管理情報DCには、本体装置10Aで所定の点検が行なわれたことを示す情報が含まれており、監視装置102Cは、ユーザ登録時等に作成された点検管理情報データベース106に、本体装置10Aで所定の点検が行なわれたことを示す情報を登録して、点検管理情報データベース106を更新する。これにより、次の保守点検の計画の立案が容易に可能となる。
監視装置102Cは、実運転時間/回数情報DAの第2の積算時間TA2と、耐用運転時間/耐用回数情報DBの第2の耐用時間TB2を比較して、浴室換気乾燥暖房機1Aで保守対象となっている部品が点検時期に到達したと判断すると、点検要請情報を出力する。
製造事業者は、例えば浴室換気乾燥暖房機1Aから実運転時間/回数情報DAを取得できることで、該当部品の実運転時間/回数情報DAを参照して、修理すべき箇所や交換部品を想定し、保守担当者へ指示を行うと共に、ユーザへの連絡を取って保守点検や修理を実施することが可能である。
例えば、第2の積算時間TA2及び第2の耐用時間TB2が、ファンモータ21やヒータ25等の部品単位で設定されている場合は、第2の積算時間TA2が第2の耐用時間TB2に達すると、耐用時間となった部品を特定できるようにして、該当する部品の点検が行なえるようにする。
一方、第2の積算時間TA2及び第2の耐用時間TB2が、各運転モードでの運転時間で設定されている場合は、運転モード毎に保守対象の部品が設定され、第2の積算時間TA2が第2の耐用時間TB2に達すると、耐用時間となった運転モードを特定できるようにして、該当する部品の点検が行なえるようにする。
製造事業者側等からの点検要請をユーザが受け入れて、該当の部品の保守点検が行なわれた場合、本体制御部80は、耐用時間に到達した保守対象の部品の点検が行われ、点検の結果、耐用時間を延長しても良いと判断した場合、点検に応じた修理で耐用時間を延長しても良いと判断した場合、及び部品を交換した場合に、本体記憶部82Cに記憶された第2の積算時間TA2を所定の操作でリセットする。操作装置記憶部72Cを備えた構成では、操作装置記憶部72Cに記憶された第2の積算時間TA2をリセットする。
また、本体制御部80は、第2の耐用時間TB2を必要に応じて新しい値に書き換える。なお、更新前と更新後の第2の耐用時間TB2は、異なった値でも良いが、部品を交換した場合等は、通常同じ値となる。
更に、本体制御部80は、該当部品の点検が行なわれたことを示す情報を付加して、点検管理情報DCを出力する。室内ネットワーク104を介して浴室換気乾燥暖房機1Aから点検管理情報DCを受信した集中管理装置103は、外部ネットワーク105を介して接続された監視装置102Cに点検管理情報DCを送信する。
点検管理情報DCには、該当部品の点検が行なわれたことを示す情報が含まれており、監視装置102Cは、ユーザ登録時等に作成された点検管理情報データベース106に、該当部品の点検が行なわれたことを示す情報を登録して、点検管理情報データベース106を更新する。これにより、次の保守点検の計画の立案が容易に可能となる。
これにより、予め設定されている部品の寿命が来る前に、部品の交換等の点検が行なえるので、実際に部品が故障する前に点検が行なえる。また、修理情報のデータベースが構築できることで、ユーザ毎の使用状況や使用頻度等による実寿命を求めることも可能となる。
ここで、保守対象の部品の保守点検が行なわれ、第2の積算時間TA2をリセットするときに、本体装置10Aの点検時期を監視する第1の積算時間TA1はリセットしない。これにより、部品の保守点検によらず、実運転時間等に応じて第1の積算時間TA1は更新が継続され、本体装置10Aの点検時期を、規定の耐用時間に応じて判断できる。
第3の実施の形態の設備機器監視システム100Cでは、設備機器101Cの点検時期を決定する耐用運転時間/耐用回数情報DBを個々の設備機器101Cで持つことで、個々の設備機器101Cに対する耐用運転時間/耐用回数情報DBの管理が容易である。また、点検時期の判断は、監視装置102Cで行うことで、設備機器101Cの負荷を減らすことができる。これにより、設備機器101Cでは、実運転時間/回数情報DAと耐用運転時間/耐用回数情報DBを含む点検管理情報DCを例えば定期的に監視装置102Cに出力することで、監視装置102Cは点検要請情報を出力することができる。
1A・・・浴室換気乾燥暖房機、1B・・・熱交換型換気装置、1C・・・床暖房装置、10A〜10C・・・本体装置、11A〜11C・・・操作装置、72A〜72C・・・操作装置記憶部、73・・・操作装置制御部、74・・・通信部、80・・・本体制御部、81a・・・第1の計時部、81b・・・第2の計時部、82A〜82C・・・本体記憶部、100A・・・設備機器監視システム、101A〜101C・・・設備機器、102A〜102C・・・監視装置、103・・・集中管理装置、104・・・室内ネットワーク、105・・・室外ネットワーク