JP3777528B2 - 室内空気保全装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅に適用する室内空気保全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、集合住宅等の建物の内装材等として使用される建材から揮発性有機化合物やホルムアルデヒド等の有害ガスが発生し、それが居住者の健康に悪影響を及ぼす懸念のあることが問題となっている。そのための対策として、建物完成時点で室内温度を高く維持して有害ガスの発生を促進せしめることにより入居後の発生量を低減させるいわゆるベイクアウト処理を行ったり、入居後においても各室の換気を十分に行って有害ガスを排出する必要があるとされ、そのための換気装置を各室に備えることが検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、現在までのところ有効なベイクアウト処理のための温度条件や所要時間等の最適条件は確立されておらず、試行錯誤的に実施されているに過ぎない。また、有害ガスを排出するための換気装置を各室に備えてもその運転は入居者に委ねられるから確実に実施される保証はないし、逆に必要以上の過剰換気がなされることも想定され、また常時連続的に換気を行うことは冷暖房負荷の増大につながるから、有効な対策とはなり得ていない。
【0004】
上記事情に鑑み、本発明は、室内で発生する有害ガスを確実かつ効率的に排出して室内空気を清浄に保全するための装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、有害ガスを発生する室を複数有する住宅に適用されてそれら各室から排気を行うことにより各室の室内空気を清浄に維持する室内空気保全装置であって、前記各室に設けた吸込口から室内空気を吸引してダクトを通して排気するための排気ファンと、各室のダクトに設置されたダンパーと、それら各ダンパーをそれぞれ所定のプログラムに基づいて開くためのタイマーと、各室における在室者の有無を検知する人感センサと、各室における窓の開閉状態を検知する窓センサを有し、前記プログラムは、当該室に在室者がいることが想定される時間帯にのみ前記ダンパーを開くように設定され、前記プログラムが前記ダンパーを開くように設定している時間帯においては、該プログラムに優先して、前記人感センサが当該室に在室者があることを検知し、かつ前記窓センサが前記窓が閉じられていることを検知したことを条件に、当該室のダンパーを開く構成とされ、いずれかのダンパーが開かれた際に前記排気ファンが運転されるように構成されたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を集合住宅の住戸に適用した場合の一実施形態を図1を参照して説明する。
【0012】
図1は本実施形態の室内空気保全装置を備えた住戸の概要を示すもので、符号1は居間、洋室、和室等の居室であり、各室1の天井面には吸込口2が設置され、各吸込口2はそれぞれダクト3を介して排気ファン4に接続されており、各ダクト3の途中には電動式のダンパー5が取り付けられ、それら各室のダンパー5は排気ファン4に付設されているタイマー6によりそれぞれ所定のプログラムに基づいて独立に開閉操作され、かついずれか1つのダンパー5が開かれた際にそれに連動して排気ファン4が運転されるように構成され、これによって各室1がそれぞれ予め設定されたプログラムに基づいて独立にかつ自動的に換気がなされるようになっている。
【0013】
この場合、各室ごとに設定されているダンパー5の開閉プログラムすなわち各室の換気プログラムは、各室から発生する有害ガス濃度を十分に低下させることができるように適宜設定すれば良く、たとえば一定時間おきに断続的に換気を行うようにすることでも良いが、本例においては各室の用途や生活パターンに対応してそれぞれの室に在室者が居ると想定される時間帯にのみダンパー5を開くように設定されている。たとえば対象室が寝室である場合には通常の就寝時間から起床時間までの間においてダンパー5が開かれて換気がなされ、他の時間帯はダンパー5が閉じられて換気は行われないように設定されている。
【0014】
また、各室には在室者の有無を検知する人感センサ7が設置され、この人感センサ7により在室者がいることが実際に検知されたことを条件にこの室のダンパー5が開かれるようになっている。つまり、上記のプログラムにより換気を行うように設定されている時間帯においても、室内に誰も居ない場合にはダンパー5が開かれず、これにより無駄な換気を行うことが回避されるようになっている。なお、上記のプログラムにより換気を停止している時間帯において在室者が居る場合には強制的に換気を行うことが良いが、あるいはプログラムを優先させて換気を行わないことでも良い。
【0015】
さらに、各室の窓8にはその開閉状態を検知する窓センサ9が設けられ、この窓センサ9により窓8が閉じられていることを条件に当該室のダンパー5が開かれるようになっている。つまり、窓8が開かれている場合は自然換気がなされることが期待できるので、上記のプログラムにより換気を行うように設定されている時間帯においても窓8が開かれている場合にはダンパー5が開かれず、これにより排気ファン4による強制換気は行われないようになっている。
【0016】
なお、各室には自然換気用のレジスタ10が設けられており、排気ファン4による強制排気が行われた際にはそこから外気が自然流入するようにされている。また、上記の排気ファン4により他の室たとえばトイレや洗面所等からも排気を行うようにしても良く、その場合は排気ファン4を上記のように各ダンパー5と連動させて自動的に運転、停止させることに加えて、通常のように手動操作によっても運転、停止させることができるようにしておくと良い。符号11は排気ファン4に接続された主排気ダクトである。
【0017】
上記のように、予め設定したプログラムに基づいて各室の換気を自動的かつ独立に行うことにより、各室の有害ガス濃度を居住者に悪影響が及ぶことのないように十分に低くすることが可能である。そして、上記によれば、従来のように各室から常時連続的に換気を行う場合に比較して運転費を大幅に削減でき、また、換気に伴う冷暖房負荷の増大を最少限に抑制することができるし、入居者の手動操作に頼って運転を行う場合のような不確実さを回避できる。
【0018】
特に、1台の排気ファン4によって各室の換気を行うようにしたことにより、各室のそれぞれに換気専用の排気ファンを個別に設置する場合に比較して設備費および運転費を十分に削減することができる。しかも、人感センサ7および窓センサ9を設けて、室内に人がいない場合や窓8が開かれていて自然換気が期待できる場合にはプログラムに優先させて換気運転を行わないようにしているので、無駄な運転を行うことがなく合理的である。
【0021】
さらに、本発明は集合住宅の住戸のみならず、一戸建て住宅にも同様に適用できることはいうまでもなく、対象とする住宅の規模や要求される清浄度等を考慮して、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で最適設計を行えば良い。たとえば、住宅用の換気装置としては上記のように排気ファン4とダンパー5を組合わせたものが現実的であるが、適用対象の住宅の規模によってはより大規模、より高度の制御を行い得るような換気装置を採用しても勿論良い。また、本発明においては換気装置として通常の換気扇を用いることができる他、全熱交換器を組込んだ空調換気扇も使用できることは当然である。
【0025】
【発明の効果】
本発明の室内空気保全装置は、複数の室を有する住宅に適用するものであって、排気ファンに接続される各室のダクトに設けたダンパーを予め設定した所定のプログラムに基づいて開く構成とすることにより、各室ごとに独立に換気を行い得るとともに、各室のそれぞれに独立に換気装置を設ける場合に比較して設備費および運転費を大きく軽減することが可能である。特に、各室ごとに設定するプログラムは当該室に在室者がいることが想定される時間帯にのみダンパーを開くように設定したので、無駄な換気を回避し得て有効かつ合理的であり、しかも人感センサにより在室者の有無を検知して在室者が実際にいること、かつ窓センサにより窓が閉じていることを条件としてダンパーを開くようにしたのでより合理的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 室
2 吸込口
3 ダクト
4 排気ファン
5 ダンパー
6 タイマー
7 人感センサ
8 窓
9 窓センサ
Claims (1)
- 有害ガスを発生する室を複数有する住宅に適用されてそれら各室から排気を行うことにより各室の室内空気を清浄に維持する室内空気保全装置であって、
前記各室に設けた吸込口から室内空気を吸引してダクトを通して排気するための排気ファンと、各室のダクトに設置されたダンパーと、それら各ダンパーをそれぞれ所定のプログラムに基づいて開くためのタイマーと、各室における在室者の有無を検知する人感センサと、各室における窓の開閉状態を検知する窓センサを有し、
前記プログラムは、当該室に在室者がいることが想定される時間帯にのみ前記ダンパーを開くように設定され、
前記プログラムが前記ダンパーを開くように設定している時間帯においては、該プログラムに優先して、前記人感センサが当該室に在室者があることを検知し、かつ前記窓センサが前記窓が閉じられていることを検知したことを条件に、当該室のダンパーを開く構成とされ、
いずれかのダンパーが開かれた際に前記排気ファンが運転されるように構成されてなることを特徴とする室内空気保全装置。
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JP00911298A JP3777528B2 (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | 室内空気保全装置 |
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