JP4725324B2 - バス換気乾燥装置 - Google Patents

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Description

本発明は、浴室や、脱衣室、洗面所、あるいはトイレなどのいわゆるサニタリーゾーンを利用して洗濯物を乾燥するほか、暖房や換気などを行う電熱を利用したバス換気乾燥装置に関する。
近年、一般家庭における浴室の設置が多くなるに伴い、冬期の入浴を快適にするために暖房機能を備えるとともに浴室を利用して洗濯物を乾燥させる乾燥機能を有した浴室換気乾燥装置が普及してきている。さらには、建築基準法が改正され新築住宅にあっては常時換気の機能を有する換気装置の設置が義務付けられ、室内換気の重要性が認知されつつあり、浴室換気乾燥装置の普及が拡大してきている。
従来、この種の装置は商用電源からの電力を利用する装置内に設置したニクロム線ヒータやハロゲンヒータなどの加熱手段を熱源とするものがあり、この加熱手段を利用して浴室内で洗濯物を乾燥する運転モードにおいては、比較的長時間運転して使用されることが多い。
その際、循環運転を長時間運転すれば、ファンを駆動するモータの劣化により換気や循環性能が悪化し、乾燥するまでの時間が長くなるたことによる消費電力が増加する面からも、循環性能が低下したことを判断して、モータの回転数を制御するにより定常的に循環性能の低下を防止することが求められている。
従来、この種の浴室換気装置は、循環ファンあるいは換気ファンの回転数を検出する検出手段とDCモータへの印加電圧を調整する調整手段を有し、予め設定された回転数と比較しながら印加電圧を調整し、排気ダクトの圧量損失に影響なく風量を一定にするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その浴室換気装置について図9を参照しながら説明する。
図に示すように、排気ダクト101と、換気ファン102を駆動するDCモータ103と、このDCモータ103にDC電圧を印加するモータ駆動部104と、DCモータ103の回転数を検出する回転数検出部105と、モータ駆動部104と回転数検出部105を制御する制御部106と、制御部106のプログラムでありDCモータ103の運転風量を支持する風量指示手段107と、風量指示手段107によって指示された風量で運転するためのDCモータ103への印加電圧における回転数を演算するモータ回転数演算手段108と回転数検出部105によって検出された運転回転数をモータ回転数演算手段108により求められたモータ回転数と同回転数になるようDCモータ103の印加電圧を制御する印加電圧制御手段109と、風量指示手段107によって指示された風量における予め決められた許容最大回転数を記憶する記憶手段110とを備えた浴室換気装置において、制御部106は風量指示手段107によって指示された風量で運転するための回転数になるように制御する風量一定モードと回転数検出部105の出力が所定の回転数になるように制御する回転数一定モードを有し、排気ダクトの圧量損失の変化に応じてDCモータ103の回転数を変化させ、指示された風量一定で運転するようにする制御に加えて、圧量損失の変化に関わらず所定の回転数で運転するようにする制御するものである。
特開2004−232918号公報
このような従来の浴室換気装置では、モータとは別体の回転数を検出する回転数検知部が必要となるため高価になることや、風量あるいは回転数を一定にするためのプログラムが複雑になるという課題があり、安価でかつ簡単な構成で循環風量が低下していることを判断して、定常的に循環風量の低下を防止することが要求されている。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、加熱手段の近傍の温度を検知する第一の温度センサーと前記浴室内の温度を検知する第二の温度センサーとを設け、制御装置は前記第一の温度センサーと第二の温度センサーとの温度差の推移を監視し、前記温度差が規定値を超えた時に、循環風量が低下していることと判断して、循環風量の低下を防止するという安価でかつ簡単な構成にすることができるバス換気乾燥装置を提供することを目的としている。
本発明のバス換気乾燥装置は上記目的を達成するために、浴室内の空気を換気する換気ファンと、浴室内の空気を循環する循環ファンと、前記循環ファンにより生成される循環空気を加熱する加熱手段および前記換気ファンと前記循環ファンと前記加熱手段を組み合わせて作動させて浴室内を暖房もしくは乾燥する制御装置とを備えたバス換気乾燥装置において、加熱手段の輻射熱と、加熱手段で加熱されて吐出される空気の熱伝達を受けて温度を検知する第一の温度センサーと前記浴室内の温度を検知する第二の温度センサーとを設け、前記制御装置は前記第一の温度センサーと前記第二の温度センサーとの温度差の推移を監視し、前記温度差が規定値を超えた時に、前記循環ファンを駆動するモータの劣化により循環風量が低下していることと判断して、前記モータの回転数を制御して循環風量の低下を防止するものである。
これにより、制御装置は前記第一の温度センサーと前記第二の温度センサーとの温度差の推移を監視し、前記温度差が規定値を超えた時に、循環風量が低下していることと判断して、循環風量の低下を防止するバス換気乾燥装置が得られる。
また、循環ファンを駆動するDCモータと、制御装置は前記DCモータの回転数を制御する回転数制御手段を備えた構成としたものである。
これにより、循環風量が低下していることを判断すれば、前記回転数制御手段により前記DCモータの回転数を制御して、循環風量の低下を防止するバス換気乾燥装置が得られる。
また、制御装置は運転モードを設定する設定部を備え、前記運転モードに対応して駆動される加熱手段に対応させて温度差の規定値を設定する構成としたものである。
これにより、運転モードに対応して駆動される加熱手段に対応して温度差の規定値を設定するバス換気乾燥装置が得られる。
また、循環風量が低下していることを判断すれば、発光体により循環風量低下表示部に表示する構成としたものである。
これにより、循環風量が低下していることを判断すれば、発光体により循環風量低下表示部に表示することのできるバス換気乾燥装置が得られる。
また、循環風量が低下していることを判断すれば、警報音により警報部に報知する構成としたものである。
これにより、循環風量が低下していることを判断すれば、警報音により警報部に報知することのできるバス換気乾燥装置が得られる。
また、循環風量低下表示部あるいは警報部により、表示もしくは報知するかしないかを選択する選択手段を設ける構成としたものである。
これにより、循環風量が低下していることを判断しても、表示もしくは報知するかしないかを選択できるバス換気乾燥装置が得られる。
本発明によれば、浴室内の空気を換気する換気ファンと、浴室内の空気を循環する循環ファンと、前記循環ファンにより生成される循環空気を加熱する加熱手段および前記換気ファンと前記循環ファンと前記加熱手段を組み合わせて作動させて浴室内を暖房もしくは乾燥する制御装置とを備えたバス換気乾燥装置において、加熱手段の輻射熱と、加熱手段で加熱されて吐出される空気の熱伝達を受けて温度を検知する第一の温度センサーと前記浴室内の温度を検知する第二の温度センサーとを設け、前記制御装置は前記第一の温度センサーと前記第二の温度センサーとの温度差の推移を監視し、前記温度差が規定値を超えた時に、前記循環ファンを駆動するモータの劣化により循環風量が低下していることと判断して、前記モータの回転数を制御して循環風量の低下を防止するものであり、簡単な構成で、かつ安価にすることができるバス乾燥装置を提供できる。
また、循環ファンを駆動するDCモータと、制御装置は前記DCモータの回転数を制御する回転数制御手段とを設け、循環風量が低下していることを判断すれば、前記回転数制御手段により前記DCモータの回転数を制御して、循環風量の低下を防止するバス換気乾燥装置を提供できる。
また、制御装置は運転モードを設定する設定部を備え、前記運転モードに対応して駆動される加熱手段に対応させて温度差の規定値を設定するバス換気乾燥置を提供できる。
また、循環風量が低下していることを判断すれば、発光体により循環風量低下表示部に表示することのできるバス乾燥装置を提供できる。
また、循環風量が低下していることを判断すれば、警報音により警報部に報知することのできるバス乾燥装置を提供できる。
また、循環風量低下表示部あるいは警報部により、表示もしくは報知するかしないかを選択する選択手段を設け、循環風量が低下していることを判断しても、表示もしくは報知するかしないかを選択するバス乾燥装置を提供できる。
本発明の実施の形態1および2の全体構成を示す断面図 本発明の実施の形態1および2の電気系の構成を示すブロック図 同運転モードの例を示す図 同暖房モードでの温度推移を示す図 本発明の実施の形態1の循環風量が低下した時の動作原理を説明するための図 本発明の実施の形態1および2の電気系の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2の循環風量が低下した時の動作原理を説明するための図 本発明の実施の形態3のヒータなどの異常時の検知の動作原理を説明するための図 従来の浴室換気乾燥装置の構成図
本発明の請求項1記載の発明は、浴室内の空気を換気する換気ファンと、浴室内の空気を循環する循環ファンと、前記循環ファンにより生成される循環空気を加熱する加熱手段および前記換気ファンと前記循環ファンと前記加熱手段を組み合わせて作動させて浴室内を暖房もしくは乾燥する制御装置とを備えたバス換気乾燥装置において、加熱手段の輻射熱と、加熱手段で加熱されて吐出される空気の熱伝達を受けて温度を検知する第一の温度センサーと前記浴室内の温度を検知する第二の温度センサーとを設け、前記制御装置は前記第一の温度センサーと前記第二の温度センサーとの温度差の推移を監視し、前記温度差が規定値を超えた時に、前記循環ファンを駆動するモータの劣化により循環風量が低下していることと判断して、前記モータの回転数を制御して循環風量の低下を防止するという作用を有する。
また、循環ファンを駆動するDCモータと、制御装置は前記DCモータの回転数を制御する回転数制御手段を備える構成にしたものであり、循環風量が低下していることを判断すれば、前記回転数制御手段により前記DCモータの回転数を制御して、循環風量の低下を防止するという作用を有する。
また、制御装置は運転モードを設定する設定部を備え、前記運転モードに対応して駆動される加熱手段に対応させて温度差の規定値を設定するという作用を有する。
また、循環風量が低下していることを判断れば、発光体により循環風量低下表示部に表示するという作用を有する。
また、循環風量が低下していることを判断すれば、警報音により警報するという作用を有する。
また、循環風量低下表示部あるいは警報部により、表示もしくは警報するかしないかを選択する選択手段を設けるものであり、循環風量が低下していることを判断しても、表示もしくは警報するかしないかを選択できるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1を図1と図2を用いて説明する。図1はバス換気乾燥装置の全体構成を示す断面図である。図1において、天井1に取り付けられるケーシング2に隔壁3を設け、この隔壁3の下部に循環用DCモータ4と、この循環用DCモータ4の回転数を増減して循環風量を制御する回転転制御手段10により駆動される循環ファン5と加熱手段としてのヒータA6、ヒータB7、反射板8を備えている。グリル9は吸気口9aと吐出口9bを有しケーシング2に固定される。循環風路11は暖房運転もしくは乾燥運転時に循環ファン5が駆動された時、室内の空気が下方の吸気口9aから、循環ファン5、ヒータA6、ヒータB7を経て吐出口9bから吹き出される室内空気の循環風路を示す。
一方、隔壁3の上部には換気用モータ12で駆動される換気ファン13と排気口14を備えている。排気風路15は暖房運転もしくは乾燥運転もしくは換気運転時に換気ファン13が駆動された時の室内空気が吸気口9aから吸入しダクト(図せず)を通じて屋外に排出される風路を示す。
以上のバス換気乾燥装置において、制御装置16の主体部が図示のような隔離された場所に、室内温度を検知する室内温度センサー17が循環ファン5の上流に設けられ、ヒータ温度センサー18がヒータの近傍に、即ちここで示す近傍とは、循環ファン5が駆動される状況ではヒータ温度センサー18は前記ヒータで加熱されて吐出される空気の温度を検知できれば良く、ヒータ温度センサー18が吐出口9bとヒータA6、ヒータB7の間に設けられている。
図2は本発明の実施の形態1におけるバス換気乾燥装置の電気系の構成を示すブロック図である。
制御装置16はCPU(マイコンを用いた中央処理装置)19に入力として前述の室内温度センサー17とヒータ温度センサー18と暖房、乾燥などの運転モードを使用者が手動で設定するための運転モード設定部20が接続され、出力としてヒータA6、ヒータB7、換気ファン13のそれぞれ駆動するための継電器21、22、23および循環用DCモータ4の回転数を制御する回転数制御手段10が接続され、この回転数制御手段10はCPU19のから出力される信号により、循環用DCモータ4へ印加電圧を調整する回路からなる。さらに液晶表示器などの循環風量低下表示部25とスピーカなどの警報部26とが接続される。またさらに、循環風量が低下したことを判断しても、循環風量低下表示部25に表示するかしないかを選択する表示選択部が接続された構成である。ここで図の点線囲いで示す運転モード設定部20と循環風量低下表示部25、故障表示部24および警報部26は、リモコン装置27としてバス換気乾燥装置とは別体に浴室の壁面などに取り付けて使用される。
また図示しないが、継電器21、22、23の負荷接点は漏電遮断器を介して商用電源に接続されている。
次に図3と図4を用いて運転モードの説明と乾燥運転モードを例とした運転中の温度の推移傾向について説明する。
図3は運転モードの例を示す図である。
乾燥運転モード20aは衣類などの乾燥を行うための運転モードであり、暖房運転モード20bは冬期の浴室を暖房するための運転モードである。
それぞれの運転モードに対して丸印を記した前述の構成要素が駆動されることを表している。
例えば、乾燥運転モード20aではヒータA6とヒータB7と循環ファン5が駆動されることを表している。
図4は図3の乾燥運転モード20aで運転している場合の温度の時間推移を示す図である。
図4(a)はヒータ温度センサー18が検知する温度の時間推移18aと室内温度センサー17が検知する温度の時間推移17aを示している。
また、循環性能が低下している状態のヒータ温度センサー18が検知する温度の時間推移18bを示している。
図4(b)はヒータA6とヒータB7の通電の状況を示す図である。
循環用DCモータ4の軸受部(図示はしない)の経時変化による劣化により、循環用DCモータ4への印加電圧が変化しなくとも回転数が減少し、その結果、ヒータA6、ヒータB7部を通過する循環空気の速度が低下することで、ヒータA6、ヒータB7により暖められる時間が長くなり、ヒータ温度センサー18の温度が上昇する。
時刻t1において、室内温度センサー17の温度で制御装置16はヒータA6をOFFし、同様に時刻t2でヒータA6をONする。時刻t3以降も同様にヒータA6はON、OFFを繰り返して室内温度が一定になるように制御装置16がヒータA6を制御する。
次に図5を用いて循環風量が低下したことを判断する原理の説明と循環風量が低下した場合の制御装置16の動作について説明する。
図5は循環風量が低下したことを判断する原理を説明するための図である。
図5(a)は図4(a)の循環風量が低下していない時のヒータ温度センサー18が検知する温度の時間推移18aと循環風量が低下した時のヒータ温度センサー18が検知する温度の時間推移18bと室内温度センサー17が検知する温度17aの差を表したもので、曲線18c、18dで示している。
曲線18dは図3の暖房運転モード20bで運転した時の同様の温度差を示すもので、ヒータA6のみで運転するため曲線18cに比べ温度差が低いことを示している。
図5(b)は循環風量が低下した場合のヒータ温度センサー18と室内温度センサー17が検知する温度の時間推移を示し、図5(c)はこの時における両センサーの温度差の時間推移を表す図である。
まず図5(b)において、循環風量が低下した時の任意の時刻t4において、室内温度センサー17が検知する温度(以下単に室内温度センサー17の温度と記載、ヒータ温度センサー18についても同様)17bは示すようにほぼ平坦な推移であり、またヒータ温度センサー18の温度は、ヒータA6およびヒータB7の輻射熱と、熱伝達を受けて18fで示すように循環風量が低下していない時18eに比べてより高い温度で推移する。
それぞれの温度差の推移は、図5(c)の18e、18fである。
図5(c)において、S1は閾値(規定値)を示す線で前述の両者の温度差18fがこの閾値S1を超える点(時刻)P1において循環風量が低下したことを検知できる。

この検知方式では運転中の任意の時刻で循環風量の低下を検知できる。
ここで、閾値S1は当然のことながら循環風量が低下していない時における前述の温度差推移18a(図5(a)の再掲)より上位に設定される。
図の18cは図5(a)の18cを再掲したものであり、循環風量が低下していない時の温度差の推移を示すもので、この運転モードでは閾値S2を用いて循環風量の低下検知を行う。
前述と同様の時刻t4での循環風量が低下した場合の状況が図の18gである。
18gが閾値S2を超過する点(時刻)P2において循環風量の低下を検知できる。
この閾値S1、S2は運転モード設定部20が設定するバス換気乾燥装置の運転モードに対応して自動的に制御装置16のCPU19がその内部において設定する。
例えば乾燥運転モード20aにおける閾値S1、即ちヒータ温度センサー18と室内温度センサー17の温度差の規定値を60℃と設定する。これは消防法における最大吹出し温度95℃以下の規定値に対して、室内温度が35℃の時を示したものであり、可能な限り暖房性能を向上するには吹出し温度を上げることが有効であるためである。同様に暖房運転モード20bにおける閾値S2についてはヒータA6がOFFであるため上述よりも温度差の規定値を低く設定し45℃とする。
以上説明した循環風量の低下したことを判断する動作について再度時系列的に述べると、まず、循環ファン5の駆動される運転モードにおいては温度差の閾値(規定値)が、運転モード設定部20の設定により自動的に設定される。運転開始以後常時、ヒータ温度センサー18と室内温度センサー17の温度差が演算され前記閾値と対照される。以上の過程において循環風量の低下が徐々に進行してくると温度差の値が上昇し、閾値を超えた時点で循環風量が低下していることと判断され、回転数制御手段10は制御装置からの出力信号を受けて、循環用DCモータ4への印加電圧を増加させ、回転数をアップすることで循環風量を増加させる。即ち、定常的に循環風量が低下するのを防止する。
次に前述の循環風量が低下していることを判断した時に、循環風量の低下を防止する制御装置16の動作について説明する。
図5(c)のP1において、制御装置16は循環風量が低下していることを判断すると、CPU19から回転数制御手段10に出力信号を与えることにより、循環用DCモータ4の駆動回路への印加電圧を増加し回転数を増加させ、如いては循環風量を増加する制御を行う。即ち、循環風量を増加することで循環空気の滞留がしなくなり、18f’に示すようにヒータ温度センサー18と室内温度センサー17の温度差が減少する傾向となる。そして、P1の閾値よりも低くなるまで繰り返すことで、定常的に循環風量が低下するのを防止できることとなる。また、暖房運転時におけるS2の時点においても同様に説明できる。そしてさらに、警報部26で警報を吹鳴して循環風量低下表示部25で循環風量が低下していることを告知することで、使用者に対して循環用DCモータ4の劣化が進行していることを知らしめる。また、表示選択部24、例えばスイッチを押下すると、循環風量が低下していることを判断しても、循環風量低下表示部25に表示しないこととなり、循環風量が低下したことを循環風量低下表示部25に表示するかしないかを選択することとなる。
以上のように循環風量が低下した時の検知の動作と循環風量が低下してもこれを防止する時の制御装置16の動作はCPU19の内部のマイコンとROMおよびRAMが共働するプログラムの形態で実施される。このことは次に述べる循環風量が低下したことを判断する動作、さらには循環風量が低下するのを防止する説明についても同様である。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2を図6および図7を用いて説明する。実施の形態1と同一部分は同一符号とし説明を省略する。実施の形態1と同様に乾燥運転モード20aを例として実施の形態2の各種の循環風量が低下したことを判断する動作について説明する。
まず、図6に示すようにヒータ(加熱手段)あるいは循環用DCモータ4が異常であること判断した時に、異常であることを故障表示部28に表示する構成する。
図7を用いて循環風量が低下したことを判断する動作の説明と制御装置16の動作について説明する。
図7は循環風量が低下した時の動作原理を説明するための図である。
図7(a)はヒータ温度センサー18が検知するヒータA6、ヒータB7近傍の温度の時間推移を示す図で、図の点線示の18aは図4(a)中の曲線18aの再掲図である。
図で4hはヒータA6およびヒータB7が共に通電された状態における任意の時刻t6において、循環風量の低下が急激に発生した場合のヒータ温度センサー18が検知するヒータ近傍の温度推移を示し、4iはヒータA6がOFFの状態おける任意の時刻t7において、同じく循環風量の低下が急激に発生した場合のヒータ近傍の温度推移を示している。
この2つの現象は実際には別個の機会に発生するが説明の便宜上、同一図上に記載している。
時刻t7は時刻t1−t2間にあり、前述のようにこの期間はヒータA6がOFFしており、ヒータB7のみONの状態なので、4iの上昇勾配は4hに比べて緩やかである。
図7(b)は前述と同様にCPU19において図7(a)の温度推移を温度推移の時間変化すなわち温度勾配として処理した結果を示す図である。
図で点線示の18dが図7(a)の18aの温度勾配を示しており、この温度勾配は運転初期において高く時間経過とともに減少し時刻t1(ヒータA6がOFF)おいて負に変化し時刻t2(ヒータA6がON)において再び正に変化する。
実線示の18jは4hに対応しており、同じく実線示の18kは4iに対応している。
この図でS3とS4は温度勾配の閾値(規定値)で、S3はヒータA6がONしている場合の閾値、S4はヒータA6がOFFしている場合の閾値であり、ヒータのON、OFFを管理しているCPU19がその内部においてS3とS4を自動的に切り替える。
例えば、乾燥運転モード20aにおける閾値S3、即ちヒータ温度センサー18の時間推移における温度勾配の規定値を1℃/秒と設定する。これは循環用DCモータ4の軸受部が劣化して、急激に回転数が減少してもヒータ温度センサー18の検出値が変化するまでに時間を要するためである。同様に暖房運転モード20bにおける閾値S2についてはヒータA6がOFFであるため上述よりも温度勾配の規定値を低く設定し0.5℃/秒とする。
さらにこの実施の形態ではヒータのON、OFFで2段階であるがヒータの制御が無段階に行われる場合にはヒータ(加熱手段)の加熱量の制御値に応じて温度勾配の閾値(規定値)を例えば0.1℃/秒間隔で設定すればよい。
上述のとり運転モードが異なっても、ヒータの加熱量の違いによる温度勾配の閾値をそれぞれ設定することで、急激な循環風量の低下が生じたとしても検知できることとなる。
循環風量の低下が急激に発生した時の温度勾配18jと閾値曲線S3との交点P3および温度勾配18kと閾値曲線S4との交点P4とがそれぞれ循環風量が低下した検知点(時刻)である。
ここで閾値曲線S3、S4が曲線で右肩下がりになっているのは平常運転時の温度勾配18dが右肩下がりであるので、閾値が一定値の固定であると検知の誤動作の恐れがある。そこで室内温度を監視しているCPU19が室内温度により閾値を変化させて前記の誤動作を避けている。
また、図示しないが閾値S3とS4は実施の形態1で説明したように運転モードにより自動的に設定される。
以上説明した循環風量の低下が急激に発生した時の検知の動作について再度時系列的に述べると、「まず、循環ファン5の駆動される運転モードにおいては温度勾配の閾値(規定値)が、運転モード設定部20の設定により自動的に設定される。運転開始以後常時、ヒータ温度センサー18の温度勾配が計測、演算され閾値と対照される。室内温度センサー17の温度が上昇するとこれに応じて閾値は修正され、かつ、ヒータのOFF動作あるいはON動作でも閾値は変更される。
以上の過程において循環風量の低下が急激に発生すると温度勾配の値が上昇し、閾値を超えた時点で循環風量が低下したと判断される。
このような動作は実施の形態1での説明と同様に制御装置16のCPU19の内部のマイコンとROMおよびRAMが共働するプログラムの形態で実施される。次に述べる循環風量が低下したことを検知した後の動作についても同様である。
循環風量の低下が検知されると、制御装置16はCPU19から回転数制御手段10に出力信号を与えることにより、循環用DCモータ4の駆動回路への印加電圧を増加することで回転数を増加させ、如いては循環風量を増加する制御を行い、警報部26、例えばブザーにより警報を吹鳴して循環風量低下表示部25、例えばLEDや液晶を用いて循環風量が低下している状態であることを使用者に対して告知する。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3を図8を用いて説明する。実施の形態1と同一部分は同一符号とし説明を省略する。実施の形態1と同様に乾燥運転モード20aを例として実施の形態3のヒータ(加熱手段)あるいは循環用DCモータ4が異常であることを判断する動作について説明する。
まず、図8を用いてヒータ(加熱手段)あるいは循環用DCモータ4が異常であることを判断する説明とヒータ(加熱手段)あるいは循環用DCモータ4が異常であることを循環風量の低下ではないことを判断した場合の制御装置16の動作について説明する。
図8はヒータ(加熱手段)あるいは循環用DCモータ4が異常であることを判断する動作原理を説明するための図である。
図はヒータ温度センサー18が検知するヒータA6、ヒータB7近傍の温度の時間推移を示す図で、図の点線示の18aは図4(a)中の曲線18aの再掲図である。
図で18lは任意の時刻t4において循環風量の低下ではなく、例えば循環用DCモータ4のロック状態やヒータ(加熱手段)などの異常発熱などが発生した場合のヒータ温度センサー18が検知するヒータ近傍の温度推移を示す。
この図でS5は閾値(規定値)であり、例えば消防法における最大吹出し温度95℃以下の規定値に設定するもので、循環用DCモータ4のロックやヒータ(加熱手段)などの加熱手段の異常発熱などが発生した場合の時間推移と閾値曲線S5との交点P5がヒータ(加熱手段)の異常発熱などが発生した場合の検知点(時刻)である。
このような動作は実施の形態1での説明と同様に制御装置16のCPU19の内部のマイコンとROMおよびRAMが共働するプログラムの形態で実施される。次に述べる循環用DCモータ4のロック状態やヒータなどの異常発熱などが発生したことを判断した後の動作についても同様である。
ヒータ(加熱手段)の異常発熱などが発生した場合を判断すると、制御装置16はCPU19から継電器21、22、23へ出力信号を与えることにより、すべての継電器21、22、23をすべてOFFにしてバス換気乾燥装置の運転を停止し、警報部26(例えば、ブザー)により警報して使用者に知らせ、図示はしないが故障表示部28(例えば、LEDや液晶)を用い循環用DCモータ4のロック状態やヒータ(加熱手段)などが異常であることを告知する。
本発明のバス換気乾燥装置は、運転中に循環風量が低下したことを判断して、循環風量が減少したことによる洗濯物の乾燥時間の長時間化を防止したものであり、家庭用の用途にとどまらずホテルや旅館などの業務用の建物や公民館や集会所など公共の施設の用途にも適用できる。
1 天井
2 ケーシング
3 隔壁
4 循環用DCモータ
5 循環ファン
6 ヒータA
7 ヒータB
8 反射板
9 グリル
9a 吸気口
9b 吐出口
10 回転数制御手段
11 循環風路
12 換気用モータ
13 換気ファン
14 排気口
15 排気風路
16 制御装置
17 室内温度センサー
18 ヒータ温度センサー
19 CPU
20 運転モード設定部
20a 乾燥運転モード
20b 暖房運転モード
21 継電器
22 継電器
23 継電器
24 表示選択部
25 循環風量低下表示部
26 警報部
27 リモコン装置
28 故障表示部

Claims (6)

  1. 浴室内の空気を換気する換気ファンと、浴室内の空気を循環する循環ファンと、前記循環ファンにより生成される循環空気を加熱する加熱手段および前記換気ファンと前記循環ファンと前記加熱手段を組み合わせて作動させて浴室内を暖房もしくは乾燥する制御装置とを備えたバス換気乾燥装置において、加熱手段の輻射熱と、加熱手段で加熱されて吐出される空気の熱伝達を受けて温度を検知する第一の温度センサーと前記浴室内の温度を検知する第二の温度センサーとを設け、前記制御装置は前記第一の温度センサーと前記第二の温度センサーとの温度差の推移を監視し、前記温度差が規定値を超えた時に、前記循環ファンを駆動するモータの劣化により循環風量が低下していることと判断して、前記モータの回転数を制御して循環風量の低下を防止することを特徴とするバス換気乾燥装置。
  2. 循環ファンを駆動するDCモータと、前記DCモータの回転数を制御する回転数制御手段を備え、循環風量が低下していることを判断すれば、前記回転数制御手段により前記DCモータの回転数を制御して、循環風量の低下を防止することを特徴とする請求項1記載のバス換気乾燥装置。
  3. 制御装置は運転モードを設定する設定部を備え、前記運転モードに対応して駆動される加熱手段に対応させて温度差の規定値を設定することを特徴とする請求項1または2記載のバス換気乾燥装置。
  4. 循環風量が低下していることと判断すれば、発光体により循環風量低下表示部に表示することを特徴とする請求項1、2またはのいずれかに記載のバス換気乾燥装置。
  5. 循環風量が低下していることと判断すれば、警報部により警報することを特徴とする請求項1、2、またはのいずれかに記載のバス換気乾燥装置。
  6. 循環風量低下表示部あるいは警報部により、表示もしくは警報するかしないかを選択する選択手段を設け、循環風量が低下していることと判断しても、表示もしくは警報するかしないかを選択できることを特徴とする請求項またはのいずれかに記載のバス換気乾燥装置。
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