JP6727541B2 - 2室暖房システム - Google Patents

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Description

本発明は、浴室と浴室に隣接する洗面所を温める2室暖房システムに関する。
従来、冬場の入浴時等に暖かい室内から寒い洗面所や浴室へ移動し、熱めのお湯に入浴する一連の動作の中で、急激な温度差が身体への悪影響を及ぼすヒートショックを防止するために洗面所や浴室の温度差を無くすことを目的に洗面所や浴室双方への暖房機器の設置が推奨されている。
下記特許文献1に、浴室および洗面所に暖房機器を設置する2室暖房システムが提案されている。
下記特許文献1に記載された2室暖房システムは、浴室や洗面所に設けた暖房機器によって、双方を強制的に暖めてヒートショックを防止することができる。さらに、暖房開始時刻を予め設定しておくことで、毎日その設定時刻に暖房運転が開始され、使用者が毎日暖房スイッチを操作する必要が無く使い勝手を良くしたものである。
特開2002−22240号公報
上記特許文献1に記載された2室暖房システムは、ヒートショックは防止することができるが、電気式の加熱手段を使用する浴室暖房機器および洗面所暖房機器は消費電力が大きく、浴室と洗面所の温度差をなくすため両機器を同時運転させた場合、多くの電力を消費することにより、アンペアブレーカーの最大電気容量を上回りブレーカーが落ちる恐れがある。あるいはアンペアブレーカーの最大電気容量を圧迫し、他の電気製品が使用できなくなる恐れがある。一方で、アンペアブレーカーが落ちることや最大電気容量を圧迫することを防止するために浴室暖房機器や洗面所暖房機器の消費電力を小さくすると、暖房性能が低下するため、冬場などにおいてはヒートショックを防止できる温度まで上昇できない恐れがある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ヒートショックを防止するとともに、アンペアブレーカーの最大電気容量の圧迫を抑制可能な2室暖房システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る2室暖房システムは、浴室暖房機器は、浴室および浴室に隣接する洗面所を連動して暖める2室暖房システムであって、浴室に設けられ、浴室を暖める浴室暖房機器と、洗面所に設けられ、洗面所を暖める洗面所暖房機器と、前記浴室暖房機器と前記洗面所暖房機器の動作を制御する制御部と、浴室温度を検出する浴室温度検出手段と、洗面所温度を検出する洗面所温度検出手段と、を備え、前記浴室暖房機器は、前記浴室暖房機器の内部に空気を取り込む第一取込口と、前記第一取込口から取り込まれた空気を前記浴室暖房機器の外部に吹出す第一吹出口と、前記第一取込口から取り込まれた空気を前記第一吹出口から吹出すための第一送風手段と、前記第一取込口から取り込まれた空気を電気的に加熱する第一電気式加熱手段と、を備え、前記洗面所暖房機器は、前記洗面所暖房機器の内部に空気を取り込む第二取込口と、前記第二取込口から取り込まれた空気を前記洗面所暖房機器の外部に吹出す第二吹出口と、前記第二取込口から取り込まれた空気を前記第二吹出口から吹出すための第二送風手段と、前記第二取込口から取り込まれた空気を電気的に加熱する第二電気式加熱手段と、を備え、前記制御部は、前記浴室暖房機器と前記洗面所暖房機器の消費電力の合計が所定値以下でかつ、前記浴室温度と前記洗面所温度の差に応じて前記浴室暖房機器および前記洗面所暖房機器を制御し、前記制御部は、前記浴室温度および前記洗面所温度が予め設定された第一設定温度に到達した場合において、前記第一電気式加熱手段と前記第二電気式加熱手段への通電量を前記第一設定温度に到達する前よりも下げる、および/または前記第一送風手段と前記第二送風手段からの送風量を前記第一設定温度に到達する前よりも少なくし、前記制御部は、前記浴室暖房機器および前記洗面所暖房機器の動作を開始してから所定時間経過後に、浴室および洗面所の設定温度を前記第一設定温度よりも低い第二設定温度に変更し、前記浴室暖房機器は、前記第一吹出口から吹出される空気の吹出し向きを変更可能な第一ルーバを有し、前記制御部は、前記第一設定温度に到達する間の空気の吹出し向きを第一方向となるように前記第一ルーバを制御し、前記第一設定温度に到達した後の空気の吹出し向きを前記第一方向とは異なる第二方向となるよう前記第一ルーバを制御することを特徴とする。
の発明の構成とすることで、浴室暖房機器と洗面所暖房機器とを設け、浴室と洗面所を暖めることができるため、浴室と洗面所の温度差を低減でき、ヒートショックを防止することができる。さらに、制御部は、浴室温度検出手段と洗面所温度検出手段によって浴室温度と洗面所温度を検出可能であり、浴室温度と洗面所温度によって浴室と洗面所のどちらの部屋を優先的に暖めるとヒートショック防止に効率的であるかを判断可能である。さらに、浴室暖房機器と洗面所暖房機器の消費電力の合計が所定値以下となるように浴室温度と洗面所温度の温度差に応じて浴室暖房機器および洗面所暖房機器を制御することができるため、浴室暖房機器と洗面所暖房機器を最大電力で運転することがなく、最大電気容量を圧迫することを防止できる。
また、第一設定温度に到達後は、その第一設定温度を維持するだけでよく、第一電気式加熱手段や第二電気式加熱手段への通電量を下げることができることや、第一送風手段や第二送風手段からの送風量を少なくすることができ、浴室暖房機器および洗面所暖房機器の消費電力を低減することが可能で、最大電気容量を圧迫することを抑制できる。
また、浴室暖房機器および洗面所暖房機器の動作を開始、すなわち入浴前に使用者は入浴行為を行うために洗面所に移動することになり、洗面所に移動する前にいた居室との温度差を小さくすることが必要であり、第一設定温度に設定することでヒートショックを防止できる。また、ヒートショックは、入浴までが最もリスクが高く、入浴後は入浴前と比較するとリスクは低減側となる。浴室暖房機器および洗面所暖房機器の暖房運転によって温度が上がっていれば更にヒートショックのリスクは低減側となる。したがって、入浴までは、第一設定温度に設定し、浴室暖房機器および洗面所暖房機気の動作を開始してから所定時間経過後に第一設定温度よりも低い第二設定温度に変更することで消費電力を抑制することができる。
また、第一設定温度に到達するまでは浴室全体を暖める必要があるため第一方向に空気を吹出し、第一設定温度に到達した場合は、使用者に空気が当たるように吹出してしまうと使用者が寒いと感じてしまうため、第二方向に吹出すことで、直接使用者に空気が当たらずに使用者が寒いと感じてしまうことを防止できる。
の発明の制御部は、前記浴室暖房機器および前記洗面所暖房機器の動作が開始され
た直後の前記浴室温度が前記洗面所温度よりも高い場合は、前記洗面所暖房機器を動作さ
せ、前記浴室温度と前記洗面所温度が略同一となるように制御し、前記浴室温度が前記洗
面所温度よりも低い場合は、前記浴室暖房機器を動作させ、前記浴室温度と前記洗面所温
度が略同一となるよう制御することを特徴とする。
の発明の構成とすることで、浴室暖房機器および洗面所暖房機器の動作を開始して
間もない時に使用者が入浴行為を行った場合であっても、浴室と洗面所の温度差を低減す
ることができ、ヒートショックの発生を抑制することができる。
の発明の2室暖房システムは、浴室および浴室に隣接する洗面所を連動して暖める2室暖房システムであって、浴室に設けられ、浴室を暖める浴室暖房機器と、洗面所に設けられ、洗面所を暖める洗面所暖房機器と、前記浴室暖房機器と前記洗面所暖房機器の動作を制御する制御部と、浴室温度を検出する浴室温度検出手段と、洗面所温度を検出する洗面所温度検出手段と、を備え、前記浴室暖房機器は、前記浴室暖房機器の内部に空気を取り込む第一取込口と、前記第一取込口から取り込まれた空気を前記浴室暖房機器の外部に吹出す第一吹出口と、前記第一取込口から取り込まれた空気を前記第一吹出口から吹出すための第一送風手段と、前記第一取込口から取り込まれた空気を電気的に加熱する第一電気式加熱手段と、を備え、前記洗面所暖房機器は、前記洗面所暖房機器の内部に空気を取り込む第二取込口と、前記第二取込口から取り込まれた空気を前記洗面所暖房機器の外部に吹出す第二吹出口と、前記第二取込口から取り込まれた空気を前記第二吹出口から吹出すための第二送風手段と、前記第二取込口から取り込まれた空気を電気的に加熱する第二電気式加熱手段と、を備え、前記制御部は、前記浴室暖房機器と前記洗面所暖房機器の消費電力の合計が所定値以下でかつ、前記浴室温度と前記洗面所温度の差に応じて前記浴室暖房機器および前記洗面所暖房機器を制御し、前記制御部は、前記浴室暖房機器および前記洗面所暖房機器の動作が開始された直後の前記浴室温度が前記洗面所温度よりも高い場合は、前記洗面所暖房機器を動作させ、前記浴室温度と前記洗面所温度が略同一となるように制御し、前記浴室温度が前記洗面所温度よりも低い場合は、前記浴室暖房機器を動作させ、前記浴室温度と前記洗面所温度が略同一となるよう制御し、前記制御部は、前記第一設定温度に到達するまでの浴室および洗面所の単位時間当たりの温度上昇量に応じて、前記浴室暖房機器の最大出力に対する前記浴室暖房機器の出力の割合である通電割合と、前記洗面所暖房機器の最大出力に対する前記洗面所暖房機器の出力の割合である通電割合と、を変更することを特徴とする。
の発明の構成とすることで、浴室暖房機器と洗面所暖房機器とを設け、浴室と洗面所を暖めることができるため、浴室と洗面所の温度差を低減でき、ヒートショックを防止することができる。さらに、制御部は、浴室温度検出手段と洗面所温度検出手段によって浴室温度と洗面所温度を検出可能であり、浴室温度と洗面所温度によって浴室と洗面所のどちらの部屋を優先的に暖めるとヒートショック防止に効率的であるかを判断可能である。さらに、浴室暖房機器と洗面所暖房機器の消費電力の合計が所定値以下となるように浴室温度と洗面所温度の温度差に応じて浴室暖房機器および洗面所暖房機器を制御することができるため、浴室暖房機器と洗面所暖房機器を最大電力で運転することがなく、最大電気容量を圧迫することを防止できる。
また、浴室暖房機器および洗面所暖房機器の動作を開始して間もない時に使用者が入浴行為を行った場合であっても、浴室と洗面所の温度差を低減することができ、ヒートショックの発生を抑制することができる。
また、設置現場によって浴室や洗面所の大きさが異なることや、浴室や洗面所の初期の温度が異なることによって、浴室や洗面所の温度上昇の度合いが異なり、一様に制御してしまうと浴室または洗面所を無駄に暖めてしまう場合があるが、単位時間当たりの温度上昇量に応じて、浴室暖房機器と洗面所暖房機器への通電割合を変更することで浴室または洗面所を無駄に暖めてしまうことを防止し、消費電力を低減することが可能となり、最大電気容量が圧迫されることを抑制できる。
本発明によれば、ヒートショックを防止するとともに、アンペアブレーカーの最大電気容量の圧迫を抑制可能な2室暖房システムを提供することできる。
第一実施形態にかかる2室暖房システムを浴室および洗面所に取り付けた状態を模式的に示す図である。 第一実施形態にかかる2室暖房システムの要部構成を表すブロック図である。 第一実施形態にかかる2室暖房システムの浴室暖房機器の断面を示す断面図である。 第一実施形態にかかる2室暖房システムの洗面所暖房機器の断面を示す断面図である。 第一実施形態にかかる2室暖房システムの浴室温度または洗面温度が第二設定温度に到達するまでの制御を表すフローチャートである。 第一実施形態にかかる2室暖房システムの浴室温度および洗面温度が第一設定温度に到達するまでの制御を表すフローチャートである。 第一実施形態にかかる2室暖房システムの浴室温度および洗面温度が第一設定温度に到達した後の制御を表すフローチャートである。 第一実施形態にかかる2室暖房システムの浴室温度と洗面温度の温度変化を表す図である。 第二実施形態にかかる2室暖房システムのフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符合を付して、重複する説明は省略する。なお、以下に示す実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(第一実施形態)
この浴室暖房機器の配置態様及び洗面所暖房機器の配置態様について図1を参照しながら説明する。図1は、第一実施形態にかかる2室暖房システムを浴室および洗面所に取り付けた状態を模式的に示す図である。
図1に示すように、浴室暖房機器100は、浴室2の浴室天井4に取り付けられるものである。浴室暖房機器100は、浴室2内の空気を吸い込み第一電気式加熱部104(以下、第一ヒータ104)(図1においては明示しない)を経由させて浴室2に空気を吹き出すことができる。洗面所暖房機器200は、洗面所3の洗面所天井5に取り付けられるものである。洗面所暖房機器200は、洗面所3内の空気を吸い込み第二電気式加熱部204(以下、第二ヒータ204)(図1においては明示しない)を経由させて洗面所3に空気を吹き出すことができる。浴室暖房機器100および洗面所暖房機器200は、アンペアブレーカーVにそれぞれ接続される。また、浴室暖房機器100および洗面所暖房機器200は、制御部300に接続され、制御部300の信号を受けて動作する。
次に、浴室暖房機器100および洗面所暖房機器200の内部構成について図2を参照しながら説明する。図2は、第一実施形態にかかる2室暖房システム1の要部構成を表すブロック図である。
図2に示すように、浴室暖房機器100は、第一内部流路110と、浴室2内の温度を検出する浴室温度検出手段107(以下、浴室温度センサ)と、第一送風手段102(以下、第一ファン)と、第一ダンパ103と、第一ヒータ104と、第一排出経路120と、制御部300と、を備える。第一内部流路110は、空気を浴室暖房機器100内に取り込む第一取込口101と空気を吹き出す第一吹出口105とを連通し、第一取込口101から取り込まれた空気を第一吹出口105へ導くことができる。第一ファン102は、第一取込口101から空気を取り込み、第一取込口101から取り込まれた第一内部流路110の空気に流れを発生させる。第一吹出口105は、第一吹出口105から空気を吹出す際の吹出し方向を可変可能な第一ルーバ106を備える。
第一ダンパ103は、適宜駆動することにより、第一ファン102から送られてきた空気を第一吹出口105へ向かう第一内部流路110へ送る割合と、第一排出経路120へ送る割合と、を変更する。第一排出経路120は、第一ダンパ103において第一内部流路110から分岐し、第一取込口101から取り込まれた第一内部流路110の空気の少なくとも一部を浴室2の外部へ排出することができる。浴室温度センサ107は、第一内部流路110をながれる空気の温度を検出することができる。制御部300は、第一ファン102と、第一ダンパ103と、第一ヒータ104と、第一ルーバ106の動作を制御することができる。
洗面所暖房機器200は、第二内部流路210と、洗面所3内の温度を検出する洗面所温度検出手段207(以下、洗面所温度センサ)と、第二送風手段202(以下、第二ファン)と、第二ダンパ203と、第二ヒータ204と、第二排出経路220と、制御部300と、を備える。第二内部流路210は、空気を洗面所暖房機器200内に取り込む第二取込口201と空気を吹き出す第二吹出口205とを連通し、第二取込口201から取り込まれた空気を第二吹出口205へ導くことができる。第二ファン202は、第二取込口201から空気を取り込み、第二取込口201から取り込まれた第二内部流路210の空気に流れを発生させる。第二吹出口205は、第二吹出口205から空気を吹出す際の吹出し方向を可変可能な第二ルーバ206を備える。
第二ダンパ203は、適宜駆動することにより、第二ファン202から送られてきた空気を第二吹出口205へ向かう第二内部流路210へ送る割合と、第二排出経路220へ送る割合と、を変更する。第二排出経路220は、第二ダンパ203において第二内部流路210から分岐し、第二取込口201から取り込まれた第二内部流路210の空気の少なくとも一部を洗面所3の外部へ排出することができる。洗面所温度センサ207は、第二内部流路210を流れる空気の温度を検出することができる。制御部300は、第二ファン202と、第二ダンパ203と、第二ヒータ204と、第二ルーバ206の動作を制御することができる。
制御部300は、浴室暖房機器100と洗面所暖房機器200に接続される。より詳細には、浴室温度センサ107と、第一ファン102と、第一ダンパ103と、第一ヒータ104と、第一ルーバ106と、洗面所温度センサ207と、第一ファン202と、第二ダンパ203と、第二ヒータ204と、第二ルーバ206とに接続される。
制御部300は、浴室暖房機器100と洗面所暖房機器200の消費電力を算出できる消費電力算出部320を有している。消費電力算出部320は、浴室暖房機器100と洗面所暖房機器200の消費電力を算出し、算出した消費電力を制御部300に送信する。制御部300は、消費電力算出部320から受信した消費電力に基づいて、浴室暖房機器100と洗面所暖房機器200を運転する(詳細は後述する)。
なお、消費電力算出部320は、電力計を設けてもよいし、予め運転モード毎の消費電力を記憶させたテーブル(図示しない)に基づいて算出してもよい。
次に、本実施形態の浴室暖房機器100の内部構成について図3を参照して説明する。図3は、第一実施形態にかかる2室暖房システム1の浴室暖房機器100の断面を示す断面図である。
図3に示すように、浴室暖房機器100は、浴室暖房機器筐体130と、第一内部流路110と、浴室温度センサ107と、第一ファン102と、第一ダンパ103と、第一ヒータ104と、第一排出経路120と、第一ルーバ106を備える。第一内部流路110と、浴室温度センサ107と、第一ファン102と、第一ダンパ103と、第一ヒータ104と、第一排出経路120と、は、浴室暖房機器筐体130の内部に設けられている。
次に、本実施形態の洗面所暖房機器200の内部構成について図4を参照して説明する。図4は、第一実施形態にかかる2室暖房システム1の洗面所暖房機器200の断面を示す断面図である。
図4に示すように洗面所暖房機器200は、洗面所暖房機器筐体230と、第二内部流路210と、洗面所温度センサ207と、第二ファン202と、第二ダンパ203と、第二ヒータ204と、第二排出経路220と、第二ルーバ206を備える。第二内部流路210と、洗面所温度センサ207と、第二ファン202と、第二ダンパ203と、第二ヒータ204と、第二排出経路220と、は、洗面所暖房機器筐体230の内部に設けられている。
次に、本実施形態の制御部300のフローチャートについて図5から図7を参照して説明する。図5は、第一実施形態にかかる2室暖房システム1の浴室温度Tyまたは洗面温度Tsが第二設定温度T2に到達するまでの制御を表すフローチャートである。図6は、第一実施形態にかかる2室暖房システム1の浴室温度Tyおよび洗面温度Tsが第一設定温度T1に到達するまでの制御を表すフローチャートである。図7は、第一実施形態にかかる2室暖房システム1の浴室温度Tyおよび洗面温度Tsが第一設定温度T1に到達した後の制御を表すフローチャートである。
図5に示すように、制御部300は、暖房運転(S100)の信号を受けると暖房運転を開始する。その後、浴室温度センサ107や洗面所温度センサ207によって、浴室2および洗面所3の温度を検出し、制御部300は、浴室温度Tyもしくは洗面温度Tsが予め設定される第二設定温度T2以上か否かを判断する(S101)。制御部300は、ステップS101で浴室温度Tyもしくは洗面温度Tsが第二設定温度T2以上である場合は、ステップB(詳細は後述する)を実行する。
ステップS101で浴室2もしくは洗面所3が第二設定温度T2以下である場合、制御部300は、浴室温度Tyが洗面温度Tsよりも高いか否かを判断する(S102)。ステップS102で浴室温度Tyの方が洗面温度Tsよりも高いと判断した場合、制御部300は、第一ヒータ104への通電をOFFし、第二ヒータ204のみに通電を行う(S103)。制御部300は、ステップS103において、第二ヒータ204の熱量が最大出力となるように駆動させる。
次に、制御部300は、浴室温度Tyと洗面温度Tsが同じ温度となるまでステップS103を継続して制御する。制御部300は、浴室温度Tyと洗面温度Tsが同じ温度であるかを判断する(S104)。制御部300は、ステップS104にて浴室温度Tyと洗面温度Tsが同じ温度になったと判断するとステップBへ移行する。
また、ステップS102にて浴室温度Tyが洗面温度Tsよりも低いと判断した場合、制御部300は、第二ヒータ204への通電をOFFし、第一ヒータ104のみに通電を行う(S105)。制御部300は、ステップS105において、第一ヒータ104の熱量が最大出力となるよう駆動させる。
次に、制御部300は、浴室温度Tyと洗面温度Tsが同じ温度であるかを判断する(S106)。制御部300は、ステップS106にて浴室温度Tyと洗面温度Tsが同じ温度であると判断するまでステップS105を継続する。制御部300は、ステップS106にて浴室温度Tyと洗面温度Tsが同じ温度になったと判断するとステップBへ移行する。
上述したように、浴室暖房機器100と洗面所暖房機器200とを設け、浴室2と洗面所3を暖めることができるため、浴室2と洗面所3の温度差を低減でき、ヒートショックを防止することができる。さらに、制御部300は、浴室温度センサ107と洗面所温度センサ207によって浴室温度Tyと洗面温度Tsを検出可能であり、浴室温度Tyと洗面温度Tsによって浴室2と洗面所3のどちらの部屋を優先的に暖めたらヒートショック防止に効率的であるかを判断可能である。さらに、浴室温度Tyと洗面温度Tsの温度差に応じて浴室暖房機器100および洗面所暖房機器200を制御することができるため、浴室暖房機器100と洗面所暖房機器200を最大電力で運転することがなく、最大電気容量を圧迫することを防止できる。
次に、図6を参照して、浴室2および洗面所3が第一設定温度T1に到達する前の制御について説明する。なお、図6は上述したステップB以降のフローチャートを説明するものである。
図6に示すように、制御部300は、ステップS101で浴室温度Tyもしくは洗面温度Tsが第二設定温度T2以上であると判断した場合、浴室温度Tyおよび洗面温度Tsが予め設定される第一設定温度T1(実施形態では25℃)以上か否かを判断する(S201)。制御部300は、ステップS201で浴室温度Tyおよび洗面温度Tsが第一設定温度T1以上であると判断するとステップC(詳細は後述する)に移行する。
ステップS201で浴室温度Tyおよび洗面温度Tsが第一設定温度T1以下であると判断した場合、制御部300は、ループ初回かを判断する(S202)。ステップS202にてループが初回と判断した場合、制御部300は、第一ヒータ104と第二ヒータ204それぞれを最大出力の50%の出力となるよう設定する。
その後、制御部300は、浴室温度Tyおよび洗面温度Tsを検出し、記憶する(S204)。その後、制御部300は、浴室温度Ty及び洗面温度Tsを記憶して100秒経過したか否かを判断する(S205)。ステップS205にて100秒経過すると再度浴室温度Tyと洗面温度Tsを検出し記憶し、ステップS204で記憶した浴室温度Tyと洗面温度TsとステップS204から100秒経過後の浴室温度Tyと洗面温度Tsとを比較し、温度上昇の勾配を算出する(S206)。
制御部300は、ステップS206にて算出した温度上昇の勾配を基に、浴室温度Ty勾配が洗面温度Ts勾配よりも大きいか否かを判断する(S207)。ステップS207にて浴室温度Ty勾配が洗面温度Ts勾配よりも大きい場合、制御部300は、第一ヒータ104の出力を低下させ(例えば出力30%)、第二ヒータ204の出力を増加(例えば70%)させる(S208)。
ステップS207にて浴室温度Ty勾配が洗面温度Ts勾配よりも大きくないと判断されると、制御部300は、浴室温度Ty勾配が洗面温度Ts勾配と同じであるか否かを判断する(S209)。ステップS209にて浴室温度Ty勾配と洗面温度Ts勾配が同じであると判断されると、制御部は、第一ヒータ104および第二ヒータ204の出力の状態を維持する(S210)。
ステップS209にて浴室温度Ty勾配が洗面温度Ts勾配と同じではないと判断される、すなわち浴室温度Ty勾配が洗面温度Ts勾配よりも小さいと判断されると、制御部300は、第一ヒータ104の出力を増加させ(例えば出力70%)、第二ヒータ204の出力を低下(例えば、出力30%)させる(S211)。
制御部300は、ステップS208、ステップS210、ステップS211にて設定した第一ヒータ104および第二ヒータ204の出力の状態にて、再度ステップS201で浴室温度Tyと洗面温度Tsが第一設定温度T1以上か否かを判断する。浴室温度Tyと洗面温度Tsが第一設定温度T1以下である場合は再度ステップS202に移行する。
制御部300は、2回目のループであるためステップS202ではループ初回ではないと判断し、第一ヒータ104および第二ヒータ204の出力を現状維持させる(S212)。その後は、浴室温度Tyと洗面温度Tsが第一設定温度T1以上になるまでステップS201からステップS212を継続して実行する。
上述したように、設置現場によって浴室2や洗面所3の大きさが異なることや、浴室2や洗面所3の初期の温度が異なることによって、浴室2や洗面所3の温度上昇の度合いが異なり、一様に制御してしまうと浴室2または洗面所3を無駄に暖めてしまう場合があるが、単位時間当たりの温度上昇量すなわち温度勾配に応じて、浴室暖房機器100と洗面所暖房機器200への通電割合を変更することで浴室2または洗面所3を無駄に暖めてしまうことを防止することができる。したがって、浴室2および洗面所3の温度が所定値以内の範囲でそれぞれの部屋を暖めることができるためヒートショックを防止できるとともに、消費電力を低減することが可能となり、最大電気容量が圧迫されることを抑制できる。
次に、図7を参照して、浴室2および洗面3が第二設定温度T2に到達した後の制御について説明する。なお、図7は上述したステップC以降のフローチャートを説明するものである。
図7に示すように、ステップS201にて浴室温度Tyと洗面温度Tsが第一設定温度T1以上と判断すると、制御部300は、第一ルーバ106の吹出し方向を浴槽側に変更する(S301)。浴室温度Tyと洗面温度Tsが第一設定温度T1に到達するまでは浴室2全体を暖める必要があるため第一方向(洗い場側)に空気を吹出し、第一設定温度T1に到達後は、使用者に空気が当たるように吹出してしまうと使用者が寒いと感じてしまうため、第二方向(浴槽側)に吹出すことで、直接使用者に空気が当たらずに使用者が寒いと感じてしまうことを防止できる。
ステップS301にて第一ルーバ106の吹出し方向を変更後は、第一ヒータ104および第二ヒータ204の出力を低下させる(S302)。具体的には、第一ヒータ104および第二ヒータ204の最大出力の25%程度にする。なお、必ずしも25%であることは要せず、0%にしてもよい。
次に、制御部300は、浴室温度Tyが洗面温度Tsよりも高いか否かを判断する(S303)。浴室温度Tyが洗面温度Tsよりも高いと判断した場合、制御部300は、洗面温度Tsが第二設定温度T2以下であるか否かを判断する(S304)。洗面温度Tsが第二設定温度T2以下で無い場合は、ステップS302に移行し、洗面温度Tsが第二設定温度T2以下になるまで、ステップS302からステップ304を継続して行う。
ステップS304にて洗面温度Tsが第二設定温度T2以下である場合は、制御部300は、第一ヒータ104の出力を維持し、第二ヒータ204の出力を増加させる(S305)。なおステップS305では、第一ヒータ104の出力を維持すると説明したが、必ずしも維持することは要さず出力を低下させてもよい。
ステップS305にて第二ヒータ204の出力を増加させた状態で、制御部300は、洗面温度Tsと浴室温度Tyの差が3℃(温度差3℃はヒートショックを防止できる目安である)以下であるか否かを判断する(S306)。制御部300は、ステップS306にて洗面温度Tsと浴室温度Tyの差がヒートショック防止温度のよりも大きい場合は、ステップS305に戻り、ステップS306の条件を満たすまで継続する。制御部300は、洗面温度Tsと浴室温度Tyの差がヒートショック防止温度よりも小さくなった場合は、ステップS302に戻り第一ヒータ104と第二ヒータ204の出力を再設定する。なお、ヒートショック防止温度の一例として3℃を挙げて説明したが、使用者が任意に設定できるようにしてもよい。
制御部300は、ステップS303にて浴室温度Tyが洗面温度Tsよりも低いと判断した場合は、浴室温度Tyが第二設定温度T2以下であるか否かを判断する(S307)。ステップS307にて浴室温度Tyが第二設定温度T2よりも高いと判断した場合、ステップS302に移行し、ステップS307の条件が満たされるまで継続される。浴室温度Tyが第二設定温度T2以下であると判断した場合、第一ヒータ104の出力を増加させ、第二ヒータ204の出力を維持する(S308)。なおステップS308では、第二ヒータ204の出力を維持すると説明したが、必ずしも維持することは要さず出力を低下させてもよい。
ステップS308にて第一ヒータ104の出力を増加させた状態で、制御部300は、浴室温度Tyと洗面温度Tsの差が3℃(温度差3℃はヒートショックを防止できる目安である)以下であるか否かを判断する(S309)。制御部300は、ステップS309にて浴室温度Tyと洗面温度Tsの差がヒートショック防止温度よりも大きい場合は、ステップS308に戻り、ステップS309の条件を満たすまで継続する。制御部300は、洗面温度Tsと浴室温度Tyの差がヒートショック防止温度よりも小さくなった場合は、ステップS302に戻り第一ヒータ104と第二ヒータ204の出力を再設定する。なお、ヒートショック防止温度の一例として3℃を挙げて説明したが、使用者が任意に設定できるようにしてもよい。
図5から図7は、浴室温度Tyや洗面温度Tsに応じて第一ヒータ104と第二ヒータ204の出力を変更する例について説明したが、浴室温度Tyや洗面温度Tsに応じて第一ファン102や第二ファン202の出力を変更するようにしてもよい。
上述したように、第一設定温度T1に到達後は、その第一設定温度T1を維持するだけでよく、第一ヒータ104や第二ヒータ204への通電量を下げることができることや、第一ファン102や第二ファン202からの送風量を少なくすることができ、浴室暖房機器100および洗面所暖房機器200の消費電力を低減することが可能で、最大電気容量を圧迫することを抑制できる。
さらに、制御部300は、外部の環境を判定する環境測定手段310を有する。環境測定手段310によって取得した外部環境の状態に基づいて、環境温度が低い場合すなわち冬場等は浴室温度Ty及び洗面温度Tsの温度差を低減するために、浴室温度Tyと洗面所温度の低い方の暖房機器を動作させる(図5のステップS102からステップS106参照)。また、環境温度が高い場合すなわち夏場等は、ヒートショックを防止できている温度(第一設定温度T1)にすでに達している場合が多く、ヒートショック防止温度以内の温度差となるように浴室暖房機器100および洗面所暖房機器200を動作させる(図7のステップS303からステップS309参照)。このように、外部環境の状態に基づいて動作させることで、いち早く浴室温度Tyと洗面温度Tsの温度差を小さくすることができ、ヒートショックを防止することができる。
次に図8を参照して、浴室温度Tyと洗面温度Tsの温度変化について説明する。図8は、第一実施形態にかかる2室暖房システム1の浴室温度Tyと洗面温度Tsの温度変化を表す図である。
図8に示すように、浴室の初期温度をTy0とし、暖房運転が開始されると浴室温度Tyは上昇する。浴室温度Tyが第一設定温度T1に到達すると浴室温度Tyを維持すればよいため第一ヒータ104の出力が25%に設定される。その後、使用者が浴室2に入室したであろう所定時間経過後に設定温度を第一設定温度T1よりも低い第二設定温度T2T2に設定する。その後、第二設定温度T2を維持するように制御部300は制御する(図7参照)。
また、洗面の初期温度をTs0とし、暖房運転が開始されると洗面温度Tsは上昇する。洗面温度Tsが第一設定温度T1に到達すると洗面温度Tsを維持すればよいため第二ヒータ204の出力が25%に設定される。その後、使用者が浴室に入室したであろう所定時間経過後に設定温度を第一設定温度T1よりも低い第二設定温度T2に設定する。その後第二設定温度T2を維持するように制御部は制御する(図7参照)。
次に浴室温度Ty勾配と洗面温度Ts勾配の算出方法について説明する。温度値読み込み(S204)は、t1時点の浴室温度Tyおよび洗面温度Tsを検出、記憶する。その後100秒経過後のt2の浴室温度Tyおよび洗面温度Tsを検出、記憶する。t1時点のそれぞれの温度とt2時点のそれぞれの温度とから浴室温度Ty勾配と洗面温度Ts勾配を算出する。このように、算出した浴室温度Ty勾配と洗面温度Ts勾配を用いてステップS207からステップS211を実行する。t1時点の浴室温度Tyおよび洗面温度Tsの検出から100秒経過後t2時点の浴室温度TyおよびTsの検出する一例を挙げて説明したが、必ずしも100秒経過後で無くてもよい。
(第二実施形態)
次に第二実施形態にかかる2室暖房システム1のフローチャートについて図9を参照して説明する。図9は、第二実施形態にかかる2室暖房システム1のフローチャートである。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同様の部分については、既に説明した部分と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図9に示すように、制御部300は、暖房運転(S100)の信号を受けると暖房運転を開始する。その後、第一ヒータ104および第二ヒータ204に通電する(S401)。制御部300は、第一ヒータ104および第二ヒータ204に通電を開始してからの時間すなわち運転時間が所定時間経過したか否かを判断する(S402)。運転時間が所定時間を経過するまで、ステップS401の状態を維持し、運転時間が所定時間経過したと判断するとステップCすなわちステップS301(図7参照)に移行する。
上述した第二実施形態とすることで、浴室暖房機器100および洗面所暖房機器200の動作を開始、すなわち入浴前に使用者は入浴行為を行うために洗面所3に移動することになり、洗面所3に移動する前にいた居室との温度差を小さくすることが必要であり、第一設定温度T1に設定することでヒートショックを防止できる。また、ヒートショックは、入浴までが最もリスクが高く、入浴後は入浴前と比較するとリスクは低減側となる。浴室暖房機器100および洗面所暖房機器200の暖房運転によって温度が上がっていれば更にヒートショックのリスクは低減側となる。したがって、入浴までは、第一設定温度T1に設定し、浴室暖房機器100および洗面所暖房機器200の動作を開始してから所定時間経過後に第一設定温度T1よりも低い第二設定温度T2に変更することで消費電力を抑制することができる。
上述した制御部300が行うアンペアブレーカーの最大電気容量の圧迫を防止するとは、浴室暖房機器100と洗面所暖房機300とを運転させた際の合計の消費電力が所定の消費電力以下で運転させることをいう。
具体的に説明すると、例えば最大電気容量が50Aである場合、浴室暖房機器100と洗面所暖房機器200とを通常運転させてしまうと消費電力の合計が30Aになってしまい、他の電化製品を使用できる電気容量が20Aとなってしまい電気容量を圧迫させてしまう。そこで、制御部300が、浴室暖房機器100と洗面所暖房機器200の消費電力の合計が20A以下に抑えた状態で運転させることで、最大電気容量の圧迫を軽減できる。さらに、制御部300が、浴室温度Tyと洗面所温度Tsの温度差に応じて浴室暖房機器100と洗面所暖房機器200を制御することから、上述のように消費電力を抑えた状態であってもヒートショックを防止することができる。
浴室暖房機器100と洗面所暖房機器200の消費電力の合計が20A以下である例を挙げて説明したが、必ずしも20A以下であることを要せず、使用者が制御部300を操作して任意に変更してもよい。
また、万が一アンペアブレーカーVが落ちた場合は、制御部300が使用者が任意に設定した所定の消費電力値を自動で下方に修正し、最大電気容量の圧迫を軽減するようにしてもよい。
また、環境測定手段310は、外部の測定として、アンペアブレーカーVに接続される他の電化製品の使用状況を測定してもよく、例えば夏場や冬場等のエアコンが頻繁に使用され消費電力が増加しやすい場合において、消費電力が増加しやすい時期であることを制御部300に通知してもよい。制御部300は、環境測定手段310からの通知を受けて、浴室暖房機器100と洗面所暖房機器200の消費電力の合計の所定値を下方に修正してもよい。
消費電力算出部320の一例として、電力計を設けることについて説明したが、電流計を設けて消費電力を算出してもよい。また、電流を検出する電流検出回路を設けてもよい。
浴室と洗面所にそれぞれ、浴室暖房機器100と洗面所暖房機器200とが備えられている例について説明したが、追加で、浴室暖房機器100や洗面所暖房機器200を取り付ける際に、消費電力算出部320を制御部300に後付けできるように構成してもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 2室暖房システム
2 浴室
3 洗面所(洗面)
4 浴室天井
5 洗面所天井
100 浴室暖房機器
101 第一取込口
102 第一送風手段(第一ファン)
103 第一ダンパ
104 第一電気式加熱部(第一ヒータ)
105 第一吹出口
106 第一ルーバ
107 浴室温度検出手段(浴室温度センサ)
110 第一内部流路
120 第一排出経路
130 浴室暖房機器筐体
200 洗面所暖房機器
201 第二取込口
202 第二送風手段(第二ファン)
203 第二ダンパ
204 第二電気式加熱部(第二ヒータ)
205 第二吹出口
206 第二ルーバ
207 洗面所温度検出手段(洗面所温度センサ)
210 第二内部流路
220 第二排出経路
230 洗面所暖房機器筐体
300 制御部
310 環境測定手段
320 消費電力算出部
V アンペアブレーカー

Claims (3)

  1. 浴室および浴室に隣接する洗面所を連動して暖める2室暖房システムであって、
    浴室に設けられ、浴室を暖める浴室暖房機器と、
    洗面所に設けられ、洗面所を暖める洗面所暖房機器と、
    前記浴室暖房機器と前記洗面所暖房機器の動作を制御する制御部と、
    浴室温度を検出する浴室温度検出手段と、
    洗面所温度を検出する洗面所温度検出手段と、を備え、
    前記浴室暖房機器は、
    前記浴室暖房機器の内部に空気を取り込む第一取込口と、
    前記第一取込口から取り込まれた空気を前記浴室暖房機器の外部に吹出す第一吹出口と、
    前記第一取込口から取り込まれた空気を前記第一吹出口から吹出すための第一送風手段と、
    前記第一取込口から取り込まれた空気を電気的に加熱する第一電気式加熱手段と、を備え、
    前記洗面所暖房機器は、
    前記洗面所暖房機器の内部に空気を取り込む第二取込口と、
    前記第二取込口から取り込まれた空気を前記洗面所暖房機器の外部に吹出す第二吹出口と、
    前記第二取込口から取り込まれた空気を前記第二吹出口から吹出すための第二送風手段と、
    前記第二取込口から取り込まれた空気を電気的に加熱する第二電気式加熱手段と、を備え、
    前記制御部は、前記浴室暖房機器と前記洗面所暖房機器の消費電力の合計が所定値以下でかつ、前記浴室温度と前記洗面所温度の差に応じて前記浴室暖房機器および前記洗面所暖房機器を制御し、
    前記制御部は、前記浴室温度および前記洗面所温度が予め設定された第一設定温度に到達した場合において、前記第一電気式加熱手段と前記第二電気式加熱手段への通電量を前記第一設定温度に到達する前よりも下げる、および/または前記第一送風手段と前記第二送風手段からの送風量を前記第一設定温度に到達する前よりも少なくし、
    前記制御部は、前記浴室暖房機器および前記洗面所暖房機器の動作を開始してから所定時間経過後に、浴室および洗面所の設定温度を前記第一設定温度よりも低い第二設定温度に変更し、
    前記浴室暖房機器は、前記第一吹出口から吹出される空気の吹出し向きを変更可能な第一ルーバを有し、
    前記制御部は、前記第一設定温度に到達する間の空気の吹出し向きを第一方向となるように前記第一ルーバを制御し、前記第一設定温度に到達した後の空気の吹出し向きを前記第一方向とは異なる第二方向となるよう前記第一ルーバを制御することを特徴とする2室暖房システム。
  2. 前記制御部は、前記浴室暖房機器および前記洗面所暖房機器の動作が開始された直後の前記浴室温度が前記洗面所温度よりも高い場合は、前記洗面所暖房機器を動作させ、前記浴室温度と前記洗面所温度が略同一となるように制御し、
    前記浴室温度が前記洗面所温度よりも低い場合は、前記浴室暖房機器を動作させ、前記浴室温度と前記洗面所温度が略同一となるよう制御することを特徴とする請求項1に記載の2室暖房システム。
  3. 浴室および浴室に隣接する洗面所を連動して暖める2室暖房システムであって、
    浴室に設けられ、浴室を暖める浴室暖房機器と、
    洗面所に設けられ、洗面所を暖める洗面所暖房機器と、
    前記浴室暖房機器と前記洗面所暖房機器の動作を制御する制御部と、
    浴室温度を検出する浴室温度検出手段と、
    洗面所温度を検出する洗面所温度検出手段と、を備え、
    前記浴室暖房機器は、
    前記浴室暖房機器の内部に空気を取り込む第一取込口と、
    前記第一取込口から取り込まれた空気を前記浴室暖房機器の外部に吹出す第一吹出口と、
    前記第一取込口から取り込まれた空気を前記第一吹出口から吹出すための第一送風手段と、
    前記第一取込口から取り込まれた空気を電気的に加熱する第一電気式加熱手段と、を備え、
    前記洗面所暖房機器は、
    前記洗面所暖房機器の内部に空気を取り込む第二取込口と、
    前記第二取込口から取り込まれた空気を前記洗面所暖房機器の外部に吹出す第二吹出口と、
    前記第二取込口から取り込まれた空気を前記第二吹出口から吹出すための第二送風手段と、
    前記第二取込口から取り込まれた空気を電気的に加熱する第二電気式加熱手段と、を備え、
    前記制御部は、前記浴室暖房機器と前記洗面所暖房機器の消費電力の合計が所定値以下でかつ、前記浴室温度と前記洗面所温度の差に応じて前記浴室暖房機器および前記洗面所暖房機器を制御し、
    前記制御部は、前記浴室暖房機器および前記洗面所暖房機器の動作が開始された直後の前記浴室温度が前記洗面所温度よりも高い場合は、前記洗面所暖房機器を動作させ、前記浴室温度と前記洗面所温度が略同一となるように制御し、
    前記浴室温度が前記洗面所温度よりも低い場合は、前記浴室暖房機器を動作させ、前記浴室温度と前記洗面所温度が略同一となるよう制御し、
    前記制御部は、前記第一設定温度に到達するまでの浴室および洗面所の単位時間当たりの温度上昇量に応じて、前記浴室暖房機器の最大出力に対する前記浴室暖房機器の出力の割合である通電割合と、前記洗面所暖房機器の最大出力に対する前記洗面所暖房機器の出力の割合である通電割合と、を変更することを特徴とする2室暖房システム。
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