JP5438350B2 - ミストサウナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、浴室内に湯水をミスト状に噴出するミスト発生手段と、前記浴室を暖房する浴室暖房手段と、前記ミスト発生手段及び前記浴室暖房手段の運転を制御する運転制御手段と、前記浴室の温度を検出する浴室温度検出手段とが備えられ、前記運転制御手段が、運転開始が指令されると、前記浴室を暖房するように前記浴室暖房手段を作動させ、且つ、前記浴室温度検出手段にて検出される前記浴室の温度がミスト用設定温度に上昇すると前記浴室内に湯水をミスト状に噴出するように前記ミスト発生手段を作動させるミストサウナ運転を実行するように構成されているミストサウナ装置に関する。
かかるミストサウナ装置は、ミストサウナ運転を行う場合に予め浴室を暖房して内部を温めておくことにより快適に使用できるようにしたものであるが、従来のミストサウナ装置では、運転制御手段が、脱衣室や浴室に備えられたリモコン操作部のミスト運転指令手段を操作して運転開始が指令されると、そのリモコン操作部に備えられた運転ランプを点滅表示させ、且つ、浴室を暖房するように浴室暖房手段を作動させ、浴室温度検出手段にて検出される浴室の温度がミスト用設定温度(例えば30℃)に上昇すると、浴室内に湯水をミスト状に噴出するようにミスト発生手段を作動させるように構成され、浴室温度検出手段にて検出される浴室の温度がミスト用設定温度よりも高い温度に設定された浴用設定温度(例えば35℃)にまで上昇していることを判別すると、運転ランプを点滅状態から連続点灯状態に切り換えるようにしたものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
つまり、この構成は、使用者が、浴室内の温度が浴用設定温度になっていることを運転ランプの表示状態の違いによって認識することができるようにしたものである。
特開2007−292322号公報
上記従来構成では、使用者が運転ランプを目視することにより、運転ランプの表示状態の違いに基づいて浴室内の温度が浴用設定温度にまで上昇しているか否かを確認することは可能であるが、運転ランプが点滅している状態から連続点灯している状態に切り換わるだけでは、浴室内の温度が浴用設定温度に上昇するまでに、どの程度の時間が経過するまで待てばよいかが分からないものであり、使い勝手が良くないものとなっていた。
説明を加えると、運転開始が指令されて浴室を暖房するように浴室暖房手段を作動させる場合、夏期である場合には、運転を開始してから浴室内の温度が浴用設定温度に上昇するまでの所要時間は短いが、冬期であれば、浴室内の温度が浴用設定温度に上昇するまでの所要時間は長いものとなる。又、例えば浴室に窓がある場合と浴室に窓が無い場合等、浴室の熱負荷が異なっていると、外気温度が同じであってもミストサウナ運転を行うときの浴室内の温度が浴用設定温度に上昇するまでの時間が異なることがある。つまり、運転開始が指令され、運転制御手段がミストサウナ運転を開始してから浴室内の温度が浴用設定温度に上昇するまでの時間は、季節の違いや浴室の熱負荷の違い等によって異なることになる。
そして、使用者は、運転開始を指令したのちは、浴室内の温度が浴用設定温度に上昇するまで待機することになるが、上述したように、運転開始を指令してから浴室内の温度が前記浴用設定温度に上昇するまでの時間は、季節の違いや浴室の熱負荷の違い等によって異なるものであるにもかかわらず、運転ランプが点滅している状態から点灯している状態に切り換わるだけでは、浴室内の温度が浴用設定温度に上昇するまでに、どの程度待てばよいかが分からないものであり、例えば、運転開始を指令したのちに、使用者が、できるだけ早く浴室内でミストを浴びることを望む場合には、使用者は、運転ランプの表示状態を継続して監視していなければならないなどの煩わしさがあり、使い勝手が良くないものとなっていた。
本発明の目的は、浴室内の温度が浴用設定温度に上昇するまでに、どの程度の時間が経過するまで待てばよいかが分かり易く、使い勝手のよいミストサウナ装置を提供する点にある。
本発明に係るミストサウナ装置は、浴室内に湯水をミスト状に噴出するミスト発生手段と、前記浴室を暖房する浴室暖房手段と、前記ミスト発生手段及び前記浴室暖房手段の運転を制御する運転制御手段と、前記浴室の温度を検出する浴室温度検出手段とが備えられ、前記運転制御手段が、運転開始が指令されると、前記浴室を暖房するように前記浴室暖房手段を作動させ、且つ、前記浴室温度検出手段にて検出される前記浴室の温度がミスト用設定温度に上昇すると前記浴室内に湯水をミスト状に噴出するように前記ミスト発生手段を作動させるミストサウナ運転を実行するように構成されているものであって、その第1特徴構成は、前記運転制御手段が、前記ミストサウナ運転を実行しているときに、前記浴室温度検出手段の検出情報に基づいて、前記浴室の温度が前記ミスト用設定温度よりも高く設定された浴用設定温度に上昇するのに必要な必要時間、若しくは、前記浴室の温度が前記浴用設定温度に上昇する立上がり時刻を予測する予測処理、及び、その予測処理にて予測した前記必要時間若しくは前記立上がり時刻を表示手段にて表示する表示処理を実行するように構成されるとともに、前記ミストサウナ運転を開始してからの経過時間と前記浴室の温度との基準相関関係を示す基準データを記憶するように構成され、前記予測処理として、前記ミストサウナ運転を開始したのち、前記ミストサウナ運転を開始してからの経過時間と対応付けて前記浴室温度検出手段にて検出される前記浴室の温度が、前記浴用設定温度よりも低く設定され、且つ、前記湯水のミスト状の噴出を開始した後に、安定した温度上昇状態に対応する温度として設定された予測用設定温度になると、その時点における前記経過時間と、前記基準データとに基づいて、前記必要時間若しくは前記立上がり時刻を予測するように構成されている点にある。
すなわち、運転制御手段が、浴室温度検出手段にて検出される浴室の温度に基づいて、浴室の温度がミスト用設定温度よりも高く設定された浴用設定温度に上昇するのに必要な必要時間、言い換えると、現時点から浴室の温度が浴用設定温度に上昇するまでに必要とされる時間、若しくは、浴用設定温度に上昇する立上がり時刻を予測することになる。
説明を加えると、浴用設定温度に上昇するのに必要な必要時間、若しくは、浴用設定温度に上昇する立上がり時刻を予測するための構成の一例としては、例えば、ミストサウナ運転を開始してから浴室の温度がある程度上昇したのちは、単位時間当たりの浴室温度の上昇量、すなわち温度上昇勾配があまり変化せずほぼ一定となるような安定した温度上昇状態になることが想定できるので、そのような安定した温度上昇状態において、現時点での浴室の温度、ミストサウナ運転を開始してから現時点までの経過時間、及び、前記温度上昇勾配に基づいて、現時点から浴用設定温度に上昇するまでの必要時間、若しくは、浴用設定温度に上昇する立上がり時刻を予測することができる。
ミストサウナ運転を開始した直後は、時間経過の途中で湯水の噴出が開始されたり、浴室の暖房が開始される等、大きく変動する要因があるので温度上昇勾配は大きく変動するおそれがあるが、浴室内が暖房され且つ湯水の噴出が開始されたのちは温度上昇勾配が大きく変動することがなくほぼ一定であると想定できるのである。
又、浴室の温度が浴用設定温度に上昇するのに必要な必要時間、若しくは、浴室の温度が浴用設定温度に上昇する立上がり時刻を予測する別の構成としては、例えば、ミストサウナ運転を開始してからの経過時間と浴室の温度との基準相関関係を示す基準データを予め記憶しておき、実際に浴室内でミストサウナ運転を実行するときに、前記基準データに基づいて現時点から浴用設定温度に上昇するまでの必要時間、若しくは、浴用設定温度に上昇する立上がり時刻を求め、そして、浴室温度検出手段にて検出される実際の浴室の温度の検出結果により、基準データに基づいて予測した前記必要時間若しくは立上がり時刻を補正することにより、正確な前記必要時間若しくは立上がり時刻を予測することができる。
つまり、運転制御手段は、ミストサウナ運転を実行しているとき、浴室温度検出手段の検出情報に基づいて、浴室の温度が浴用設定温度に上昇するのに必要な必要時間、若しくは、浴室の温度が浴用設定温度に上昇する立上がり時刻を予測して、その予測した必要時間若しくは予測した立上がり時刻を表示手段にて表示するのである。
その結果、使用者は、表示手段にて表示される必要時間若しくは立上がり時刻を確認することにより、浴室内の温度が浴用設定温度に上昇するまでに、どの程度の時間が経過するまで待てばよいかが分かり易いものとなる。
従って、特徴構成によれば、浴室内の温度が浴用設定温度に上昇するまでに、どの程度の時間が経過するまで待てばよいかが分かり易く、使い勝手のよいミストサウナ装置を提供できるに至った。
また、運転制御手段は、ミストサウナ運転を開始してからの経過時間と浴室の温度との基準相関関係を示す基準データを記憶するように構成されている。この基準データとしては、例えば、ミストサウナ装置が設置箇所に設置されたのちに行われる試運転の際に、ミストサウナ運転を実行してミストサウナ運転を開始してからの経過時間と前記浴室の温度との相関関係を計測して求めたり、あるいは、工場での出荷検査段階等で標準的な設置環境で前記相関関係を計測して予め記憶させておき、出荷されて設置箇所にて設置されたのちに、ミストサウナ運転が行われる毎に、ミストサウナ運転を開始してからの経過時間と前記浴室の温度との相関関係を計測して前記相関関係を修正して、その修正した相関関係を基準相関関係として適宜書き換えて記憶する等の種々のデータを用いることができる。
そして、運転制御手段は、前記基準データと、ミストサウナ運転を開始してからの経過時間と対応付けて浴室温度検出手段にて検出される浴室の温度の検出情報とに基づいて、浴室の温度が浴用設定温度に上昇するのに必要な必要時間、若しくは、浴室の温度が浴用設定温度に上昇する立上がり時刻を予測して、表示手段にて表示することになる。
説明を加えると、基準データが計測される状況は、設置箇所にて設置されて実際に使用される状況とは異なる場合があるが、この基準データは当該ミストサウナ装置におけるミストサウナ運転を開始してからの経過時間と浴室の温度との基準相関関係を示すものであるから、この基準データを利用することにより、ミストサウナ運転が行われる際における浴用設定温度に上昇するのに必要な必要時間、若しくは、浴用設定温度に上昇する立上がり時刻をおおまかに予測することができる。
そして、設置箇所にて設置されている状態でミストサウナ運転が行われる際に、ミストサウナ運転を開始してからの経過時間と対応付けて浴室温度検出手段にて検出される浴室の温度の検出情報に基づいて、基準データに基づいておおまかな値として予測した必要時間若しくは立上がり時刻を補正することにより、そのときの実際の状況に対応した状態で精度のよい状態で前記必要時間若しくは立上がり時刻を予測することが可能となるのである。
従って、特徴構成によれば、前記必要時間や前記立上がり時刻を誤差の少ない状態で精度よく予測して表示することが可能なミストサウナ装置を提供できるに至った。
上述したように、ミストサウナ運転を開始した直後においては、温度上昇勾配は大きく変動するおそれがあるが、浴室内が暖房され且つ湯水の噴出が開始されたのちは温度上昇勾配が大きく変動することがなく、しかも、浴室の温度が上昇して浴室の温度と浴用設定温度との温度差が小さくなると温度上昇勾配は小さくなることが想定される。
そこで、特徴構成では、ミストサウナ運転を開始してからの経過時間と対応付けて浴室温度検出手段にて検出される浴室の温度が、浴用設定温度よりも低く設定された予測用設定温度になるときは、上記したような安定した温度上昇状態であるから、運転制御手段が、その時点におけるミストサウナ運転を開始してからの経過時間と基準データとに基づいて必要時間若しくは立上がり時刻を予測することにより、誤差の少ない状態で必要時間若しくは立上がり時刻を予測することができるのである。
ところで、浴室の温度が予測用設定温度になるまでの間は必要時間若しくは立上がり時刻を精度よく予測することができないが、その間は、基準データに基づいておおまかな値として予測した必要時間若しくは立上がり時刻を表示してもよく、あるいは、必要時間や立上がり時刻を表示させないようにしてもよい。
従って、特徴構成によれば、浴室の温度が安定した温度上昇状態になることを利用して、必要時間や立上がり時刻を誤差の少ない状態で精度よく予測して表示することが可能なミストサウナ装置を提供できるに至った。
本発明の第特徴構成は、第特徴構成に加えて、前記運転制御手段が、前記運転開始の指令として試運転の開始が指令されて、前記ミストサウナ運転を実行するときに、その運転を開始してからの経過時間と対応付けて前記浴室温度検出手段にて検出される前記浴室の温度の検出情報に基づいて、前記基準データを取得して記憶するように構成されている点にある。
すなわち、運転制御手段は、運転開始の指令として試運転の開始が指令されると、ミストサウナ運転を実行する。そして、この試運転によるミストサウナ運転を実行するときに、ミストサウナ運転を開始してからの経過時間と対応付けて浴室温度検出手段にて検出される浴室の温度の検出情報に基づいて、基準データを取得して記憶することになる。
説明を加えると、この種のミストサウナ装置は、工場から出荷されて、例えば一般家庭等の使用箇所に設置されたのち、設置業者等により試運転の開始が指令されて、試運転が行われることになる。この試運転は、例えば、通常の運転開始の指令に基づいて実行するミストサウナ運転とほぼ同じような運転処理を実行するものであり、そのとき、例えば、浴室温度手段にて検出される浴室の温度が適正に上昇したことやミスト発生手段が適正に作動しているか否かを検出して、正常に動作が実行されているか否かの動作確認をするためのものである。
そして、この試運転にて実行するミストサウナ運転を有効に利用して、ミストサウナ運転を実行するときに、運転を開始してからの経過時間と対応付けて浴室温度検出手段にて検出される浴室の温度の検出情報に基づいて、基準データを取得して記憶するのである。
従って、設置後に行われる試運転を利用して基準データを取得することができ、しかも、このとき試運転により正常な動作が行われているか否かについて動作確認されるものであるから、試運転を利用して正常な動作に基づいて適正な状態で基準データを取得することができるものとなる。
浴室暖房乾燥機の概略構成図 浴室への設置状態を示す斜視図 脱衣室リモコンの正面図 制御フローチャート 制御フローチャート 浴室の温度変化を示すグラフ 参考例の制御フローチャート 参考例の浴室の温度変化を示すグラフ
以下、図面に基づいて、本発明に係るミストサウナ装置をミストサウナ機能付き浴室暖房乾燥機に適用した場合の実施の形態を説明する。
図2に示すように、ミストサウナ機能付き浴室暖房乾燥機は、装置本体1と、運転を制御する運転制御手段としての運転制御部3と、浴室4内に備えられて運転制御部3に各種制御指令を指令する浴室リモコンR1と、脱衣室に備えられて運転制御部3に各種制御指令を指令する脱衣室リモコンR2とを備えて構成され、そして、熱源機2より熱媒が循環供給されるようになっている。
次に、装置本体1について説明する。
図2に示すように、装置本体1は、天井裏に配置してあり、吊り金具5にて天井スラブ等に吊り支持してあり、その下面を浴室4の天井板6の開口に臨ませる状態で取り付けられている。そして、図1に示すように、装置本体1は、浴室4内の空気を循環通風するための循環ファン7、その循環ファン7にて通風される空気を加熱する空調用熱交換器8、浴室4を換気するための換気ファン9、給水路10を通して供給される湯水を浴室4内にミスト状に噴出する2個のミストノズル11等を本体ケーシング12内に装備して構成されている。そして、本体ケーシング12を浴室4の天井裏に入り込ませた状態で、本体ケーシング12の下方にグリル板13が浴室4の天井の表面側に位置するように設置されている。
前記グリル板13には、吸気口14と吹出口15が並設され、本体ケーシング12内には、吸気口14を通して浴室4内の空気を吸引して吹出口15を通して吹出すための循環通風路16が形成されている。又、循環ファン7が、吸気口14に吸引作用してその吸気口14から吸引した浴室内の空気を吹出口15から浴室4内に吹出すように通風作用する状態で循環通風路16内に設けられている。又、その循環通風路16内における循環ファン7よりも通風方向上流側に空調用熱交換器8が設けられ、熱源機2から循環供給される熱媒との熱交換により、循環通風路16内を通風する空気を加熱するよう構成されている。つまり、循環ファン7の通風作用により、吸気口14を通して浴室4内の空気を吸引し、空調用熱交換器8にて加熱して吹出口15を通して浴室4内に吹出して、浴室4内を暖房するように構成されている。
浴室4の外部に設置された熱源機2から熱媒(具体的には加熱された温水)が供給される熱媒循環路17の往路18が、2つの熱媒分岐路19、20に分岐しており、そのうちの一方の熱媒分岐路20が空調用熱交換器8に接続され、且つ、その熱媒分岐路20における空調用熱交換器8の下流側が熱媒循環路17の復路21に接続されており、熱源機2にて加熱された熱媒が熱媒循環路17を通して空調用熱交換器8に循環供給されるように構成されている。前記一方の熱媒分岐路20には、その熱媒分岐路20を開閉することにより空調用熱交換器8への熱媒の供給を断続自在な熱動弁22が設けられている。
従って、循環ファン7、空調用熱交換器8、熱媒循環路17、熱動弁22等により浴室を暖房する浴室暖房手段Aが構成されている。
循環通風路16内における空調用熱交換器8よりも上流側の箇所には、通流する空気の温度を浴室4内の温度として検出する浴室温度検出手段としての浴室温サーミスタ23が設けられている。又、吹出口15には、図示しない電動モータにより揺動駆動される可動ルーバ24が設けられ、その可動ルーバ24により、吹出口15から吹出される空気の吹出し方向を変更することができるように構成されている。
換気ファン9は、吸気口14から吸引した浴室4内の空気を排気ダクト25を通して外部に排気するように、本体ケーシング12内に設けられ、その換気ファン9の通風作用により、浴室4内の空気が排気ダクト25を通して外部に排出されて、浴室4が換気されるように構成されている。そして、グリル板13における吸気口14と吹出口15との間の箇所に、2個のミストノズル11が温水の噴出方向を下向きにした状態で支持されている。
本体ケーシング12の上部には、ミスト用の温水を発生してミストノズル11に供給するための温水発生ユニット26が備えられている。この温水発生ユニット26は、ミスト用ケーシング27内に、水道等から水が供給される給水路10、その給水路10を開閉する給水弁28、給水路10から供給される水を熱源機2から循環供給される熱媒(具体的には温水)との熱交換により加熱する液液熱交換器29、給水路10から供給されて液液熱交換器29にて加熱された湯水が通流する下手側通流路30、その下手側通流路30から分岐された排出路31を開閉する排水弁32、下手側通流路30を通流する湯水の温度を検出するミスト温サーミスタ33等が備えられている。ちなみに、液液熱交換器29は複数の波板状の伝熱プレートを間隔をあけて積層配置したプレート式熱交換器で構成されている。
前記下手側通流路30からは排出路31とは別のミスト供給路34が分岐形成され、このミスト供給路34は、本体ケーシング12内にまで延びる状態で配管されており、そのミスト供給路34が経路途中でさらに2つの分岐路35、36に分岐されて、それらの分岐路35、36が前記各ミストノズル11に夫々接続されている。そして、2つの分岐路35、36には、夫々、通路を開閉することにより各ミストノズル11への湯水の供給を断続自在なミスト開閉弁37、38が設けられている。
熱源機2から熱媒が供給される熱媒循環路17の往路18が分岐される2つの熱媒分岐路19、20のうちの他方の熱媒分岐路19が液液熱交換器29に接続され、且つ、その熱媒分岐路19の液液熱交換器29の下流側が熱媒循環路17の復路21に接続されており、熱源機2にて加熱された熱媒が熱媒循環路17を通して液液熱交換器29に循環供給されるように構成されている。又、前記他方の熱媒分岐路19には、その熱媒分岐路19を断続自在で且つ液液熱交換器29への熱媒の通流量を変更調整自在な熱媒流量調整弁39が設けられている。
又、前記熱媒循環路17の往路18には、通流する熱媒の温度を検出する熱媒温度検出手段としての熱媒サーミスタ40が設けられている。
つまり、給水路10から供給される湯水が液液熱交換器29にて加熱され、その加熱された湯水が、下手側通流路30及びミスト供給路34を通してミストノズル11に供給され、ミストノズル11から浴室4内にミスト状に噴出することができるように構成されている。
従って、温水発生ユニット26、熱媒循環路17、熱媒流量調整弁39、ミスト開閉弁37、38、ミストノズル11等により、浴室4内に湯水をミスト状に噴出するミスト発生手段Bが構成されている。
前記排水路31は、前回にミストサウナ運転を実行してから長時間にわたりミストサウナ運転が行われていない場合に、給水路10の内部や液液熱交換器29の内部配管等に滞留していた汚れた湯水を外部に排出させて新鮮な湯水をミストノズル11に供給するためのものであり、排水処理を行うときは、ミスト開閉弁37、38を閉弁状態に維持したまま、給水弁28及び排水弁32を開弁状態に切り換えることになる。
脱衣室リモコンR2は、図3に示すように、数字表示にて運転用のタイマー時間等を表示する表示手段としての表示部41、ミストサウナ運転を指令する運転指令手段としてのミストサウナスイッチ42、運転時間を変更設定するためのタイマー設定スイッチ43、可動ルーバ24の吹き出し方向の変更を指令する風向スイッチ44、乾燥運転を指令する乾燥スイッチ45、浴室暖房手段Aを作動させて浴室の暖房を行う暖房運転を指令する暖房スイッチ46、換気ファン9を作動させる換気運転を指令する換気スイッチ47、循環ファン7を作動させる涼風運転を指令する涼風スイッチ48、運転を停止させる停止スイッチ49等が設けられている。入浴前にミストサウナ運転を指令する場合には、通常は、この脱衣室リモコンR2で操作を行なうことになる。
尚、浴室リモコンR1は、図示は省略するが、脱衣室リモコンR2と同様な構成となっている。
運転制御部3は、ミストサウナスイッチ42が押し操作されてミストサウナ運転の開始が指令されると、浴室4を暖房するように浴室暖房手段Aを作動させ、且つ、浴室温サーミスタ23にて検出される浴室4の温度がミスト用設定温度(28℃)に上昇すると浴室4内に湯水をミスト状に噴出するようにミスト発生手段Bを作動させるミストサウナ運転を実行するように構成されている。
又、運転制御部3は、ミストサウナ運転を開始してからの経過時間と浴室4の温度との基準相関関係を示す基準データを記憶するように構成されている。
具体的には、運転開始の指令として試運転の開始が指令されて、ミストサウナ運転を実行するときに、その運転を開始してからの経過時間と対応付けて浴室温サーミスタ23にて検出される浴室4の温度の検出情報に基づいて、基準データを取得して記憶するように構成されている。
ちなみに、前記試運転の指令は、当該装置が工場から出荷されて、一般家庭等の使用箇所に設置されたのちに設置業者により行われるものであり、一般の使用者が実行するものではない。そこで、例えば、脱衣室リモコンR2の隠し蓋にて覆われて通常の使用者が操作しないような専用のスイッチの操作により指令されるか、あるいは、各種の運転用のスイッチのうちの特定の複数のスイッチを同時に設定時間以上操作すること等により、試運転が指令される構成となっている。
次に、この試運転について簡単に説明する。
試運転が指令されると、運転制御部3は、熱源機2を作動させて熱媒を循環供給可能な状態に設定し、熱媒流量調整弁39を開弁状態に切り換え、さらに、熱動弁22を開弁状態に切り換えて空調用熱交換器8及び液液熱交換器29への熱媒の循環供給を開始する。次に、熱媒サーミスタ40の検出値Tnが設定温度(60℃)以上になると、循環ファン7を作動させて浴室4の暖房を行う。その後、浴室温サーミスタ23にて検出される浴室4の温度がミスト用設定温度(28℃)に上昇すると、給水弁28及び2つのミスト開閉弁37、38を開弁して浴室4内へ湯水をミスト状態で噴出させるのである。
そして、その試運転を行っているときに、熱媒サーミスタ40、浴室温サーミスタ23、ミスト温サーミスタ33等の各検出手段にて、予め設定した基準値が検出されれば、当該装置が適正に動作していると判断し、基準値が検出されなければ動作異常であると判別して、そのことを脱衣室リモコンR2の表示部41にて表示するようになっている。例えば、「E1」、「E2」等のコード情報を表示することになる。
又、試運転を行っているときに、浴室温サーミスタ23により検出される浴室4の温度を時間の経過に対応付ける状態で逐次計測して、例えば、図6のラインL1に示すように、ミストサウナ運転を開始してからの経過時間と浴室4の温度との基準相関関係を基準データとして記憶するのである。
そして、試運転が終了したのち、使用者によりミストサウナスイッチ42が押し操作されてミストサウナ運転の開始が指令されるとミストサウナ運転を実行することになるが、運転制御部3は、そのミストサウナ運転を実行しているときに、浴室温サーミスタ23の検出情報に基づいて、浴室の温度がミスト用設定温度よりも高く設定された浴用設定温度に上昇するのに必要な必要時間としての待機用必要時間txを予測する予測処理、及び、その予測処理にて予測した待機用必要時間txを表示手段としての脱衣室リモコンR2の表示部41にて表示する表示処理を実行するように構成されている。前記浴用設定温度というのは、使用者が快適に使用することが可能な温度、言い換えると、使用者が浴室4に入浴してミストを浴びても不快に感じるおそれが少ない温度であり、具体的には、40℃に設定されている。
又、運転制御部3は、前記予測処理として、前記基準データと、ミストサウナ運転を開始してからの経過時間と対応付けて浴室温サーミスタ23にて検出される浴室4の温度の検出情報とに基づいて、前記待機用必要時間txを予測して表示部42に表示するように構成されている。具体的には、ミストサウナ運転を開始してからの経過時間と対応付けて浴室温サーミスタ23にて検出される浴室4の温度Tyが、浴用設定温度よりも低く設定された予測用設定温度Ty1になると、その時点における経過時間と、基準データとに基づいて、待機用必要時間txを予測して表示部41に表示するように構成されている。
以下、待機用必要時間txの予測のしかたについて説明を加える。
先ず、ミストサウナ運転を開始してからの経過時間と浴室4の温度との相関関係について説明を加える。
図6に示すように、ミストサウナ運転を開始してから少しの間は、浴室の温度は変化することなく一定の温度を維持する。これは、熱媒サーミスタ40の検出値Tnが設定温度(60℃)以上になるまでは循環ファン7を作動させないので、浴室温サーミスタ23により検出される浴室4の温度は上昇しないからである。そして、熱媒サーミスタ40の検出値Tnが設定温度(60℃)以上になり、循環ファン7が作動開始すると、浴室温サーミスタ23により検出される浴室4の温度が急激に上昇する。その後、浴室温サーミスタ23にて検出される浴室4の温度がミスト用設定温度(28℃)に上昇して、浴室4内へ湯水がミスト状態で噴出されると、そのことが原因で一時的に浴室温サーミスタ23の検出値が低下するが、その後再度上昇していくことになる。そして、図6から分かるように、浴室4内への湯水の噴出が開始された後は、浴室4の温度は緩やかな勾配にて安定した状態で上昇していくことになる。
図6は、横軸にミストサウナ運転を開始した運転開始時点からの経過時間を表し、縦軸に時間の経過に伴って変化する浴室の温度を表しており、この図6からも分かるように、浴室4の温度が上昇するに伴って、単位時間当りの時間経過に伴う浴室4の温度の変化量は、ミストサウナ運転を開始した直後に比べると小さくなるので、このような状態で待機用必要時間txを予測した場合における誤差は小さくなり、浴室4の初期温度が基準データとは異なっていても、時間の経過に伴う浴室4の温度の上昇傾向はほぼ平行状態になり安定した温度上昇状態となる。
そこで、浴室温サーミスタ23にて検出される浴室の温度が、上述したような安定した温度上昇状態に対応する予測用設定温度Ty1になった時点の経過時間(図6のt1参照)と、基準データにおいて浴室4の温度が予測用設定温度Ty1であるときの経過時間(図6のt2参照)との差を補正量Δtとして求め、後述の如く、基準データに基づいて予測している待機用必要時間tx(補正前)を補正量Δtにて補正すれば、そのときの浴室4の初期温度に対応した適正な待機用必要時間tx(補正後)を予測することができるのである。
次に、フローチャートを参照しながら運転制御部3のミストサウナ運転における制御動作について説明する。
図4に示すように、ミストサウナスイッチ42が操作されてミストサウナ運転が指令されると、浴室4の温度が浴用設定温度に上昇するのに必要な待機用必要時間txを予測して表示する表示制御処理を実行する(ステップ1)が、この表示制御処理については後で説明する。
そして、熱源機2を作動させて熱媒を循環供給可能な状態に設定し(ステップ2、3)、熱媒流量調整弁39を開弁状態に切り換え(ステップ4、5)、さらに、熱動弁22を開弁状態に切り換えて(ステップ6、7)、空調用熱交換器8及び液液熱交換器29への熱媒の循環供給を開始する。次に、熱媒サーミスタ40の検出値Tnが設定温度(60℃)以上になると、循環ファン7を作動させて浴室4の暖房を行う(ステップ8、9、10)。その後、浴室温サーミスタ23にて検出される浴室4の温度がミスト用設定温度(28℃)に上昇すると、給水弁28及び2つのミスト開閉弁37、38を開弁して浴室4内への湯水をミスト状態で噴出させる(ステップ11〜13)。尚、このとき、噴出される湯水の温度が設定温度(例えば、65℃)に維持されるように熱媒流量調整弁39の開度を調整するようになっている。
その後は、運転タイマーがタイムアップして運転用のタイマー時間が零になるか、又は、停止スイッチ49が操作されて運転停止が指令されるまで、浴室4の暖房が行われ且つ液液熱交換器29にて加熱された湯水が浴室4内へミスト状態で噴出される状態が継続することになる(ステップ14、15)。尚、詳述はしないが、浴室4の温度が予め設定されている設定温度に維持されるように、循環ファン7による通風量を変更調整したり、湯水の温度を変更調整すべく熱媒流量調整弁39による液液熱交換器29への熱媒の循環供給量を変更調整する処理を行うようになっている。
そして、運転制御部3は、加熱された湯水が浴室4内へミスト状態で噴出される状態が継続している状態において、浴室温サーミスタ23により検出される浴室4の温度を時間経過に対応付ける状態で計測して、図6のラインL2に示すように、ミストサウナ運転を開始してからの経過時間と浴室4の温度との相関関係を示すデータに基づいて、浴室4の温度が浴用設定温度(40℃)に上昇するのに必要な待機用必要時間txを予測して表示部41に表示する表示制御処理を実行する(ステップ1)。
次に、図5を参照しながら前記表示制御処理について説明する。
ミストサウナ運転が開始されてから待機用必要時間txの初期設定が未だ行われていない場合は、待機用必要時間txの初期値設定処理を実行する(ステップ21、22)。すなわち、基準データに基づいて運転開始時点から浴室の温度Tyが浴用設定温度(40℃)に上昇するのに必要な基準立上がり時間tsを求め、且つ、その基準立上がり時間tsを待機用必要時間txの初期値として設定する。
説明を加えると、図6のラインL1にて示される基準データにおいて、浴室4の温度が浴用設定温度(40℃)に上昇する時点を求め、ミストサウナ運転が開始した運転開始時点からこの浴室4の温度が浴用設定温度(40℃)に上昇する時点までの経過時間(図6に示す例では、約16分)を前記基準立上がり時間tsとして求め、待機用必要時間txの初期値として設定するのである。
このようにして設定される待機用必要時間txは、単位時間(1分間)が経過する毎に減少するように減算処理(ステップ23)が行われて、時間の経過に伴って減少させる状態で表示部41に数値表示(例えば、「16」)として表示される(ステップ27)。つまり、待機用必要時間txは、1分経過する毎に「16」→「15」→「14」・・・というように逐次減少する状態で表示部41にて表示される。
図6に示すように、浴室4が暖房されることにより浴室4の温度は上昇していくが、浴室温サーミスタ23にて検出される浴室4の温度が予測用設定温度Ty1になると、その時点における経過時間と基準データとに基づいて補正量を求めて、その補正量により待機用必要時間txを補正する補正処理を実行する(ステップ24、25、26)。
説明を加えると、浴室温サーミスタ23にて検出される浴室の温度が予測用設定温度Ty1になった時点におけるミストサウナ運転を開始してからの経過時間(図6のt1参照)と、基準データにおいて浴室の温度が予測用設定温度Ty1であるときの経過時間(図6のt2参照)との差を補正量Δtとして求める。
そして、基準立上がり時間tsが初期値として設定され且つ1分経過する毎に順次減少する状態で変化している待機用必要時間txであって、浴室4の温度が予測用設定温度Ty1になったときの待機用必要時間tx(図6に示す例では、約10分間)を、前記補正量Δt(図6に示す例では、約2分間)にて補正する。図6に示す例では、前記待機用必要時間txから補正量Δtを減算することにより補正する構成となっている。
図6に示す例では、基準データに比べて約2分間だけ温度上昇が早いので基準データに基づいて求められる待機用必要時間txを約2分間だけ短い時間に補正するのである。このようにして、実際の浴室4の温度変化状態に対応させた適正な待機用必要時間txを予測することができる。そして、補正した後の待機用必要時間txは、上述したように、1分経過する毎に逐次減少する状態で表示部41にて表示される。
従って、ステップ21〜26の処理が予測処理に対応し、ステップ27の処理が表示処理に対応する。
尚、外気温度が基準データの初期温度より低い場合には、基準データに基づいて求められる待機用必要時間txよりも長い時間に補正されることになる。
時間の経過に伴って浴室4の温度が浴用設定温度(40℃)にまで上昇して待機用必要時間txが減少して零になると、その後は、表示部41に、ミストサウナ運転を実行するための運転時間を表示する運転タイマー表示処理を実行する(ステップ28、29)。この運転タイマー表示処理については詳述はしないが、運転用のタイマー時間の初期値はタイマー設定スイッチ43を操作することにより、使用者が任意に変更設定することができ、その運転用のタイマー時間は、待機用必要時間txと同様に、時間の経過に伴って減少させる状態で表示部41に表示される。
そして、運転タイマーがタイムアップして運転用のタイマー時間が零になるか、又は、停止スイッチ49が操作されて運転停止が指令されると、ミストサウナ運転を終了する(ステップ14、15、16)。つまり、給水弁28及びミスト開閉弁37、38を閉弁状態に切り換えて湯水の噴出を停止させ、循環ファン7の作動を停止して暖房運転を停止し、さらに、熱媒流量調整弁39及び熱動弁22を閉弁状態に切り換えて熱媒の循環作動を停止する。
尚、前記浴室リモコンR1の表示部41には、上記したような待機用必要時間txは表示しないが、待機用必要時間txが減少して零になったのちは、浴室リモコンR1の表示部41には前記運転用のタイマー時間が表示されることになる。
以下参考例について説明する。
(1)上記実施形態では、運転制御手段が、予測処理として、ミストサウナ運転を開始したのち、ミストサウナ運転を開始してからの経過時間と対応付けて浴室温サーミスタにて検出される浴室の温度が、浴用設定温度よりも低く設定された予測用設定温度になると、その時点における経過時間と、基準データとに基づいて、浴室の温度が浴用設定温度に上昇するのに必要な必要時間としての待機用必要時間を予測するように構成するものを例示したが、参考例として、このような構成に代えて、予測処理として、ミストサウナ運転を開始したのち、設定時間が経過する毎に、又は、浴室の温度が設定温度ずつ上昇する毎に、待機用必要時間を予測するように構成するものでもよい。
すなわち、上記実施形態における、浴室の温度Tyが予測用設定温度Ty1になると、その時点における前記経過時間と前記基準データとに基づいて補正処理を行い待機用必要時間を予測するという処理に代えて、例えば、図7に示すように、設定時間(例えば、数分間)が経過する毎に、基準データに基づいて予測している待機用必要時間を補正してその補正した結果を新たな待機用必要時間として設定する処理を行う(ステップ24、25)構成である。尚、その他の構成は上記実施形態と同じであるから説明は省略する。
又、参考例として、新たな待機用必要時間として設定する処理を、浴室の温度が設定温度(例えば、数℃)ずつ上昇する毎に実行するようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、予測処理において待機用必要時間txを補正する処理として、待機用必要時間txを補正すべき時点、具体的には、浴室温サーミスタ23にて検出される浴室の温度が予測用設定温度Ty1になった時点に至ると、ミストサウナ運転を開始してからの経過時間と、基準データにおいて浴室の温度が予測用設定温度Ty1であるときの経過時間との差を補正量Δtとして求め、基準立上がり時間tsが初期値として設定され且つ時間経過に伴って順次減少する状態で変化している待機用必要時間txであって且つ浴室4の温度が予測用設定温度Ty1になったときの待機用必要時間txを、前記補正量Δtにて補正するものを例示したが、このような構成に代えて、参考例として、次のように構成するものでもよい。
すなわち、暖房運転によって浴室の温度が上昇するときの変化特性は、基準データの変化特性とほぼ並行であると想定できるから、そのことを利用して、例えば、図8に示すように、待機用必要時間txを補正すべき時点に至ると、そのときに浴室温サーミスタ23にて検出される浴室の温度と、運転を開始してからその時点に至るまでの経過時間に対応する基準データL1での浴室の温度との温度差ΔTを求め、その温度差ΔTに基づいて、基準データL1の変化特性ラインを温度差ΔTだけ上下方向に平行移動させたと仮定した状態(ラインL1’)で現時点から浴用設定温度に上昇するのに必要な待機用必要時間(図8のtx1参照)を求めて新たな待機用必要時間として設定するようにしてもよい。
尚、この参考例に係る構成では、待機用必要時間txを補正すべき時点としては、浴室温サーミスタ23にて検出される浴室の温度が予測用設定温度Ty1になった時点に限らず、設定時間(例えば、数分間)が経過する毎に、又は、浴室の温度が設定温度(例えば、数℃)ずつ上昇する毎に、待機用必要時間txを補正するようにしてもよい。
以下、別実施形態を説明する。
)上記実施形態では、前記運転制御手段が、予測処理として、ミストサウナ運転を実行しているときに、浴室の温度が浴用設定温度に上昇するのに必要な待機用必要時間を予測するようにしたが、このような構成に代えて、浴室の温度が浴用設定温度に上昇する立上がり時刻を予測するように構成するものでもよい。つまり、浴室の温度が浴用設定温度に上昇するまでの待機用設定時間を表示するのではなく、浴室の温度が浴用設定温度に上昇すると予想される時刻を表示するのである。このときの表示手段における表示形態としては、例えば、「07:30」等のような表示になる。
そして、このように立上がり時刻を予測する場合、浴室の温度が予測用設定温度になると、その時点における前記経過時間と前記基準データとに基づいて立上がり時刻を予測するように構成してもよく、又、ミストサウナ運転を開始したのち、設定時間が経過する毎に、又は、設定温度ずつ上昇する毎に、立上がり時刻を予測するように構成するものでもよい。
)上記実施形態では、試運転においてミストサウナ運転を実行するときに、基準データを取得する処理を実行するようにしたが、このような構成に限らず専用の指令スイッチを備えて、この指令スイッチの操作にて基準データを取得する処理を実行する構成としてもよい。
又、基準データを取得する処理としては、次のようにして取得するものでもよい。例えば、工場での出荷検査段階等で標準的な設置環境で、ミストサウナ運転を開始してからの経過時間と浴室の温度との相関関係を計測して予め記憶させておき、出荷されたのち設置箇所にて設置されたのちに、ミストサウナ運転が行われる毎に、ミストサウナ運転を開始してからの経過時間と浴室の温度との相関関係を計測して相関関係を修正して、その修正した相関関係を基準相関関係として適宜書き換えて記憶するようにするものでもよい。
)上記実施形態では、予測処理として、基準データと、ミストサウナ運転を開始してからの経過時間と対応付けて浴室温度検出手段にて検出される浴室の温度の検出情報とに基づいて、待機用必要時間を予測して表示手段に表示するように構成するものを例示したが、このような構成に代えて、ミストサウナ運転を開始してからの時間の経過に対応付けて検出される浴室の温度の検出結果のみに基づいて待機用必要時間を予測するようにしてもよい。
すなわち、暖房が開始され且つ湯水の噴出が開始されて、浴室の温度がある程度上昇したのちは、単位時間当たりの浴室温度の上昇量、すなわち温度上昇勾配がほぼ一定となるような安定上昇状態になるので、そのような安定上昇状態において、現時点での浴室の温度、ミストサウナ運転を開始してから現時点までの経過時間、及び、前記温度上昇勾配に基づいて、現時点から浴用設定温度に上昇するまでの必要時間、又は、浴用設定温度に上昇する立上がり時刻を予測するようにしてもよい。
)上記実施形態では、ミストノズルが一対備えられ、ミストサウナ運転を実行するときは、それら一対のミストノズルから湯水を噴出させる構成としたが、いずれか1つのミストノズルからのみ湯水を噴出させる少量噴出モードに切り換え可能に構成するものでもよい。又、ミストノズルを一対設けるものに限らず、1つのミストノズルを備える構成としてもよい。
)上記実施形態では、ミストサウナ装置をミストサウナ機能付き浴室暖房乾燥機に適用した場合について説明したが、ミストサウナ機能だけを備えるミストサウナ専用の装置であってもよい。
3 運転制御手段
4 浴室
23 浴室温度検出手段
41 表示手段
A 浴室暖房手段
B ミスト発生手段

Claims (2)

  1. 浴室内に湯水をミスト状に噴出するミスト発生手段と、前記浴室を暖房する浴室暖房手段と、前記ミスト発生手段及び前記浴室暖房手段の運転を制御する運転制御手段と、前記浴室の温度を検出する浴室温度検出手段とが備えられ、
    前記運転制御手段が、運転開始が指令されると、前記浴室を暖房するように前記浴室暖房手段を作動させ、且つ、前記浴室温度検出手段にて検出される前記浴室の温度がミスト用設定温度に上昇すると前記浴室内に湯水をミスト状に噴出するように前記ミスト発生手段を作動させるミストサウナ運転を実行するように構成されているミストサウナ装置であって、
    前記運転制御手段が、
    前記ミストサウナ運転を実行しているときに、前記浴室温度検出手段の検出情報に基づいて、前記浴室の温度が前記ミスト用設定温度よりも高く設定された浴用設定温度に上昇するのに必要な必要時間、若しくは、前記浴室の温度が前記浴用設定温度に上昇する立上がり時刻を予測する予測処理、及び、その予測処理にて予測した前記必要時間若しくは前記立上がり時刻を表示手段にて表示する表示処理を実行するように構成されるとともに、
    前記ミストサウナ運転を開始してからの経過時間と前記浴室の温度との基準相関関係を示す基準データを記憶するように構成され、
    前記予測処理として、
    前記ミストサウナ運転を開始したのち、前記ミストサウナ運転を開始してからの経過時間と対応付けて前記浴室温度検出手段にて検出される前記浴室の温度が、前記浴用設定温度よりも低く設定され、且つ、前記湯水のミスト状の噴出を開始した後に、安定した温度上昇状態に対応する温度として設定された予測用設定温度になると、その時点における前記経過時間と、前記基準データとに基づいて、前記必要時間若しくは前記立上がり時刻を予測するように構成されているミストサウナ装置。
  2. 前記運転制御手段が、
    前記運転開始の指令として試運転の開始が指令されて、前記ミストサウナ運転を実行するときに、その運転を開始してからの経過時間と対応付けて前記浴室温度検出手段にて検出される前記浴室の温度の検出情報に基づいて、前記基準データを取得して記憶するように構成されている請求項1に記載のミストサウナ装置。
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