JP2010287335A - 温風発生装置および手乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱部の温度を検知することなく、加熱部の予熱状態に応じて温風の温度を調整すること。
【解決手段】電動機温度予測部7bは、電動機2の動作時間および停止時間に基づいて、電動機2の温度を予測し、加熱制御部7cは、電動機温度予測部7bにて予測された電動機2の温度に基づいて、加熱部4に投入される電力量を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は温風発生装置および手乾燥装置に関し、特に、加熱された空気が送風機にて送風されるように構成された温風発生装置および手乾燥装置に関する。
温風発生装置では、空気等の流体をヒータ等の加熱部で加熱し、加熱部にて加熱された流体を送風機にて搬送する方法が一般的に用いられている。そして、温風発生装置の使用環境に応じて、加熱部の投入電力を調整することで、空気等の流体の温度を調整することが通常行われている。
このような温風発生装置の代表的なものとして手乾燥装置がある。手乾燥装置では、手洗い後の使用時において、濡れた人の手が手挿入部にかざされると、その手が感知センサにて検知される。そして、手が感知センサにて検知されると、加熱部および電動機が駆動され、加熱部にて加熱された空気が電動機にて手挿入部に送風される。
このような手乾燥装置は、事務所や大型店舗ビルまたはその他の様々な施設のトイレ等に据え付けられている。この設置場所については、屋内および屋外の両方が想定され、さらには夏場や冬場での設置場所での大気温度も変化するため、手乾燥装置の使用環境としては様々な条件が考えられる。
このような手乾燥装置として、特許文献1には、動作開始前の装置周りの環境大気温度を基準値として予め設定した温風の温度となるようにヒータへの通電量を制御することにより、温風乾燥装置の作動後の周りの大気温度の変動の影響を受けることなく、温風温度の最適制御を持続する技術が開示されている。
また、特許文献2には、加熱部の温度が設定温度よりも高い時には、加熱部の発熱量を低減することにより、手乾燥装置の消費電力を低減させる技術が開示されている。
特開平6−14849号公報 特開2007−289387号公報
しかしながら、特許文献1に開示された方法では、不特定多数の利用者によりほぼ連続的とみなせる使用状況において、加熱部や電動機が予熱されていると同じ状態であっても加熱部にはその周囲温度に設定された電力が投入されるため、必要以上の電力が消費されるという問題があった。また、連続的な使用状況において、その間の前半の使用者と後半の使用者で温風の温度に差が生じ、温風感が一定でないという問題もあった。
また、特許文献2に開示された方法では、周囲温度を検知する温度センサとは別個に加熱部の温度を検知する温度センサが必要になり、温度センサに余計なコストがかかるという問題もあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、加熱部や熱損失により加熱部の一部となる電動機の温度を検知することなく、それらの加熱部の予熱状態に応じて温風の温度を調整することが可能な温風発生装置および手乾燥装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の温風発生装置は、空気を加熱する加熱部と、前記加熱部にて加熱される空気を送風させる駆動力を発生する電動機と、前記電動機の駆動を制御する電動機制御部と、前記電動機の動作時間および停止時間に基づいて、前記電動機の温度を予測する電動機温度予測部と、前記電動機温度予測部にて予測された前記電動機の温度に基づいて、前記加熱部に投入される電力量を制御する加熱制御部とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、加熱部や熱損失により加熱部の一部となる電動機の温度を検知することなく、それらの加熱部の予熱状態に応じて温風の温度を調整することが可能な温風発生装置および手乾燥装置を得ることが可能という効果を奏する。
図1は、本発明に係る温風発生装置の実施の形態1の概略構成を示すブロック図である。 図2は、本発明に係る温風発生装置に使用される動作時の電動機の温度と時間との関係を示す図である。 図3は、本発明に係る温風発生装置に使用される動作時の電動機の温度と時間との関係を直線で近似して示す図である。 図4は、本発明に係る温風発生装置に使用される電動機の動作時間および停止時間と加熱部の投入電力との関係を示す図である。 図5は、本発明に係る温風発生装置に使用される電動機の動作時間および停止時間と加熱部の投入電力との関係を示す図である。 図6は、本発明に係る温風発生装置に使用される電動機の動作時間および停止時間と加熱部の投入電力との関係を示す図である。 図7は、本発明に係る温風発生装置の実施の形態2の概略構成を示すブロック図である。 図8は、本発明に係る温風発生装置に使用される電動機の動作時間および停止時間と予測温度との関係を示す図である。 図9は、本発明に係る温風発生装置に使用される電動機の動作時間および停止時間と予測温度との関係を示す図である。 図10は、本発明に係る手乾燥装置に適用された温風発生装置の実施の形態3の概略構成を示す横断面図である。
以下に、本発明に係る温風発生装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る温風発生装置の実施の形態1の概略構成を示すブロック図である。図1において、温風発生装置1には、温風の経路を構成する風路5が設けられている。そして、風路5には、空気を加熱する加熱部4、加熱部4に空気を送風する羽根車3および羽根車3を駆動する電動機2が設けられている。なお、加熱部4としては、例えば、ヒータなどの熱源を用いるようにしてもよいし、ハロゲンランプなどの発熱光源を用いるようにしてもよい。また、羽根車3と電動機2は、空気を送風する送風機を構成することができる。また、加熱部4と送風機との位置関係は、送風機に対して加熱部4が上流側にあってもよいし、送風機に対して加熱部4が下流側にあってもよい。
また、温風発生装置1には、温風発生装置1の周囲温度を計測する温度センサ6および温風の温度制御および送風制御を行う温風制御部7が設けられている。そして、温風制御部7には、電動機制御部7a、電動機温度予測部7b、加熱制御部7c、記憶部7dおよび時計7eが設けられている。なお、温風制御部7は、マイクロコンピュータにて実現することができる。
ここで、電動機制御部7aは、電動機2の駆動を制御することができる。電動機温度予測部7bは、電動機2の動作時間および停止時間に基づいて、電動機2の温度を予測することができる。加熱制御部7cは、電動機温度予測部7bにて予測された電動機2の温度に基づいて、加熱部4に投入される電力量を制御することができる。記憶部7dは、電動機2の動作時間TMおよび停止時間TSを時系列的に記憶することができる。時計7eは、現在の日付や時刻を計時することができる。
そして、電動機制御部7aにて電動機2が駆動されると、電動機2の動作時間TMおよび停止時間TSが記憶部7dに時系列的に記憶される。そして、電動機2の動作時間TMおよび停止時間TSが記憶部7dに時系列的に記憶されると、電動機温度予測部7bにおいて、電動機2の動作時間TMおよび停止時間TSに基づいて電動機2の温度が予測され、電動機2の温度の予測値が加熱制御部7cに送られる。そして、電動機2の温度の予測値が加熱制御部7cに送られると、電動機2の温度の予測値に基づいて、加熱部4に投入される電力量が制御される。
なお、電動機温度予測部7bは、電動機2の停止時間TSに対する動作時間TMの割合が所定値以上の場合、電動機2の温度の予測値を上昇させ、電動機2の停止時間TSに対する動作時間TMの割合が所定値未満の場合、電動機2の温度の予測値を低下させることができる。また、加熱制御部7cは、電動機温度予測部7bにて予測された電動機2の温度が高い場合、加熱部4に投入される電力量を低下させ、電動機温度予測部7bにて予測された電動機2の温度が低い場合、加熱部4に投入される電力量を上昇させることができる。
また、電動機2が駆動されると、羽根車3が回転し、空気が羽根車3にて送風される。そして、羽根車3にて送風された空気は風路5を介して加熱部4に送られ、加熱部4にて加熱されてから、外部に吹き出される。
ここで、電動機2の動作時間TMおよび停止時間TSに基づいて電動機2の温度を予測することにより、加熱部4の温度を検知することなく、加熱部4の予熱状態に応じて温風の温度を調整することが可能となる。このため、電動機2の動作が連続して行われている場合においても、加熱部4の温度を検知する温度センサを設けることなく、加熱部4にて加熱された温風の温度を均一化することができ、温風感を一定にして使い心地を向上させることが可能となるとともに、加熱部4に必要以上の電力が供給されないようにして、消費電力を削減させることができる。
なお、電動機温度予測部7bは、時計7eによる計時結果に基づいて、温風発生装置1の使用条件の一つである夏場や冬場などの季節について現在状況を想定し、その上で電動機2の動作時間TMと使用頻度から、電動機2の温度の予測値を補正するようにしてもよい。
あるいは、電動機温度予測部7bは、空気の吸い込み部の温度や周囲温度とほぼ等しくなる部位の温度を温度センサ6にて検出させ、その温度センサ6の計測値から電動機2の温度の予測値を補正するようにしてもよい。
図2は、本発明に係る温風発生装置に使用される動作時の電動機の温度と時間との関係を示す図である。図2において、電動機温度θは、電動機2の動作時間TMおよび停止時間TSに基づいて理論または実測によって推定することができる。
理論的には、電動機2の動作時における熱的な過渡現象は数学的に表すことができる。例えば、電動機2の熱容量Cと投入電力に対する電動機2の熱損失による発熱量Qに対して、電動機温度θと時間tの関係は、以下の(1)式のような指数関数で表すことができる。
θ=θ+Q/(KA)・(1−e(−KA/C・t)) ・・・(1)
ただし、Kは電動機2の放熱係数、Aは電動機2の放熱面積、θは基準温度である。
電動機2の放熱係数Kや電動機2の放熱面積Aの値は理論的もしくは実測により求めることができる。この(1)式から、電動機2の動作時間TMが分かれば、電動機2の温度を予測することが可能である。また、電動機2の熱損失による発熱量Qは、電動機2への投入電力をP、電動機の効率をηとすると、以下の(2)式で表すことができる。
Q=(1−η)×P ・・・(2)
また、温度降下についても、電動機温度θと時間tの関係は、以下の(3)式のような指数関数で表すことができる。
θ=θ+(θ−θ)e(−KA/C・t) ・・・(3)
ただし、θは周囲温度である。
ここで、(1)式および(3)式を電動機2の温度上昇および温度降下に対する関数式として、マイクロコンピュータを動作させるプログラムに組み込むことができる。そして、電動機温度予測部7bは、電動機2の動作時間TMおよび停止時間TSを記憶部7dから読み出し、(1)式および(3)式に従って電動機温度θを計算することにより、電動機2の温度を予測することができる。
なお、計算を簡単化するために、図3に示すように、(1)式および(3)式を実用上問題ない範囲で直線にて近似するようにしてもよい。
図4〜図6は、本発明に係る温風発生装置に使用される電動機の動作時間および停止時間と加熱部の投入電力との関係を示す図である。図4において、電動機2が動作すると、電動機2の損失により電動機2が発熱し、電動機2自体の温度が上昇する。
ここで、電動機2が一旦停止してから、電動機2が再び動作する場合、電動機2の停止時間TSが短いと、電動機2の温度降下は小さいため、電動機2の温度は高温に維持される。そして、図1の電動機温度予測部7bにて電動機2の温度が高温であると予測されると、加熱部4に投入される電力量を低下させる。これにより、加熱部4に投入される電力量を一定に維持した場合に比べて、加熱部4における消費電力を低減させることが可能となるとともに、温風温度Dを均一化することができる。
なお、図4の例では、電動機2と加熱部4を同時に動作させる方法について示したが、加熱部4として蓄熱型のヒータと組み合わせて、電動機2と加熱部4を交互に動作させるようにしてもよい。
また、図5において、不特定多数の人が温風発生装置1を使用する場合、例えば、商業施設のトイレに設置された温風発生装置1において利用者が行列をなすような場合において、電動機2が継続的に動作されたものとする。この場合、電動機2の温度はほぼ定常状態での温度θに維持される。そして、図1の電動機温度予測部7bにて電動機2の温度が定常状態での温度θであると予測されると、加熱部4に投入される電力量が定常的に低下され、一定の温風温度Dを得る上で加熱部4への投入電力がさらに低減される。
また、図6において、電動機2が動作した後、電動機2が一旦停止してから、電動機2が再び動作する場合、電動機2の停止時間TSが長いと、電動機2の温度降下は大きいため、電動機2の温度は周囲温度θに近づくようになる。そして、図1の電動機温度予測部7bにて電動機2の温度が周囲温度θであると予測されると、加熱部4に投入される電力量を上昇させる。これにより、電動機2の温度が低下した場合においても、電動機2の温度を検出することなく、温風温度Dを均一化することができ、使い心地を向上させることが可能となる。
なお、図1の電動機温度予測部7bは、電動機2の動作時間TMおよび停止時間TSに基づいて電動機2の温度を予測し、電動機2の温度の予測値に基づいて加熱部4に投入される電力量を制御させる方法について説明したが、停止時間TSが所定の時間を越えた場合、電動機2の温度を予測することなく、加熱部4に投入される電力量を上昇させるようにしてもよい。また、所定の時間間隔において電動機2の停止時間TSに対する動作時間TMの割合が所定値以上の場合、電動機2の温度を予測することなく、加熱部4に投入される電力量を低下させるようにしてもよい。
実施の形態2.
図7は、本発明に係る温風発生装置の実施の形態2の概略構成を示すブロック図である。図7において、温風発生装置11には、温風の経路を構成する風路15が設けられている。そして、風路15には、空気を加熱する加熱部14、加熱部14に空気を送風する羽根車13および羽根車13を駆動する電動機12が設けられている。なお、加熱部14としては、例えば、ヒータなどの熱源を用いるようにしてもよいし、ハロゲンランプなどの発熱光源を用いるようにしてもよい。また、羽根車13と電動機12は、空気を送風する送風機を構成することができる。また、加熱部14と送風機との位置関係は、送風機に対して加熱部14が上流側にあってもよいし、送風機に対して加熱部14が下流側にあってもよい。
また、温風発生装置11には、温風の温度制御および送風制御を行う温風制御部17が設けられている。そして、温風制御部17には、電動機制御部17a、周囲温度予測部17b、加熱制御部17c、記憶部17dおよび時計17eが設けられている。なお、温風制御部17は、マイクロコンピュータにて実現することができる。
ここで、電動機制御部17aは、電動機12の駆動を制御することができる。周囲温度予測部17bは、電動機12の動作時間および停止時間に基づいて、温風発生装置11の周囲温度を予測することができる。加熱制御部17cは、周囲温度予測部17bにて予測された周囲温度に基づいて、加熱部14に投入される電力量を制御することができる。記憶部17dは、電動機12の動作時間TMおよび停止時間TSを時系列的に記憶するとともに、周囲温度の初期値TPを記憶することができる。時計17eは、現在の日付や時刻を計時することができる。
そして、電動機制御部17aにて電動機12が駆動されると、電動機12の動作時間TMおよび停止時間TSが記憶部17dに時系列的に記憶される。そして、電動機12の動作時間TMおよび停止時間TSが記憶部17dに時系列的に記憶されると、周囲温度予測部17bにおいて、周囲温度の初期値TP、電動機12の動作時間TMおよび停止時間TSに基づいて温風発生装置11の周囲温度が予測され、温風発生装置11の周囲温度の予測値が加熱制御部17cに送られる。そして、温風発生装置11の周囲温度の予測値が加熱制御部17cに送られると、温風発生装置11の周囲温度の予測値に基づいて、加熱部14に投入される電力量が制御される。
なお、周囲温度予測部17bは、電動機12の停止時間TSに対する動作時間TMの割合が所定値以上の場合、温風発生装置11の周囲温度の予測値を低下させ、電動機12の停止時間TSに対する動作時間TMの割合が所定値未満の場合、温風発生装置11の周囲温度の予測値を上昇させることができる。また、加熱制御部17cは、周囲温度予測部17bにて予測された周囲温度が低下された場合、加熱部14に投入される電力量を上昇させ、周囲温度予測部17bにて予測された周囲温度が上昇された場合、加熱部14に投入される電力量を低下させることができる。
また、電動機12が駆動されると、羽根車13が回転し、空気が羽根車13にて送風される。そして、羽根車13にて送風された空気は風路15を介して加熱部14に送られ、加熱部14にて加熱されてから、外部に吹き出される。
ここで、電動機12の動作時間TMおよび停止時間TSに基づいて温風発生装置11の周囲温度を予測することにより、温風発生装置11の周囲温度を検知することなく、温風発生装置11の周囲温度に応じて温風の温度を調整することが可能となる。このため、温風発生装置11の周囲温度を検知する温度センサを設けることなく、加熱部14にて加熱された温風の温度を均一化することができ、温風感を一定にして使い心地を向上させることが可能となるとともに、加熱部14に必要以上の電力が供給されないようにして、消費電力を削減させることができる。
なお、電動機12が動作を開始する前の周囲温度については、温風発生装置11が設置されている場所の周囲温度を初期値TPとして設定することができる。すなわち、初期値TPとしての周囲温度は、温風発生装置11が一般的に備え付けられる環境を想定して決めることができる。例えば、屋内環境であれば周囲温度が20℃〜25℃と想定されるため、この範囲の周囲温度を初期値TPとして設定することができる。ただし、周囲温度の初期値TPについては、必ずしもこの範囲に限るものではない。
また、時計17eによる計時結果に基づいて、温風発生装置11の使用条件の一つである夏場や冬場などの季節について現在状況の想定を行い、その上で電動機12の動作時間と使用頻度とから、その時の温風発生装置11の周囲温度を予測するようにしてもよい。例えば、5月から8月を夏場、11月から2月を冬場とし、それ以外の時期を春秋として設定することができる。そして、夏場の周囲温度の初期値TPを25℃、冬場の周囲温度の初期値TPを15℃、春秋の周囲温度の初期値TPを20℃とすることができる。そして、これらの周囲温度の初期値TPに対して、温風発生装置11の使用状態から周囲温度を予測することで、予測時間の短縮を図ることができる。ただし、必ずしもこれらの温度設定に限定するものではない。
図8および図9は、本発明に係る温風発生装置に使用される電動機の動作時間および停止時間と予測温度との関係を示す図である。図8(a)において、図7の周囲温度予測部17bは、温風発生装置11の使用頻度が多く動作時間TMが長い場合、電動機12の温度は温風を得る上で十分に上昇しているにも係わらず、使用頻度と動作時間TMから1回あたりの使用時間が長いと判断する。この場合、周囲温度予測部17bは、温風発生装置11の周囲温度が低く、かつ温風を受ける対象物の温度が目標値に到達していないと予測する。
そして、周囲温度予測部17bは、図8(b)に示すように、周囲温度の初期値TPよりも周囲温度の予測値θが低い場合、図8(a)に示すように、電動機温度θの上昇に対して加熱部14の投入電力Pを低減させていた状態から、今度は加熱部14の投入電力Pを増加させるように制御する。
また、図9(a)において、図7の周囲温度予測部17bは、温風発生装置11の使用頻度が多く動作時間TMが短い場合、使用頻度と動作時間TMから1回あたりの使用時間が短いと判断する。この場合、周囲温度予測部17bは、温風発生装置11の周囲温度が高く、かつ温風を受ける対象物の温度が目標値に到達していると予測する。
そして、周囲温度予測部17bは、図9(b)に示すように、周囲温度の初期値TPよりも周囲温度の予測値θが高い場合、図9(a)に示すように、電動機温度θの上昇に対して加熱部14の投入電力Pを低減させていた状態から、さらに加熱部14の投入電力Pを減少させるように制御する。
なお、加熱部14の投入電力Pを低減させてもなお、動作時間TMが短い場合、加熱部14への通電を停止させ、送風だけにするようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、電動機温度予測部7bと周囲温度予測部17bとを温風発生装置1、11にそれぞれ別個に設ける方法について説明したが、電動機温度予測部7bと周囲温度予測部17bとの双方を同一の温風発生装置に設けるようにしてもよい。この場合、周囲温度予測部17bは、電動機12の停止時間TSと動作時間TMとから予測した電動機温度θと、電動機12の動作回数および1回当たりの動作時間から周囲温度を予測することができる。
例えば、電動機12の動作回数が多いと、電動機12の温度は上昇し、その発生熱が温風の温度上昇に寄与するため、加熱部14に投入される電力量を減らすことができる。ただし、この時に1回当たりの電動機12の動作時間が長いと判断されると、温風が出ているにも係わらず、温風発生装置11の使用時間が長いため寒い環境にあると判断して加熱部14に投入される電力量を増やし、温風の温度を上昇させることができる。
逆に、電動機12の温度が高いと判断される時に温風発生装置11の使用時間が短いと、十分高い温度で温風が出ているか、もしくは温度が高すぎると判断して加熱部14に投入される電力量を減らすことができる。
電動機12の動作時間が長いと、電動機12が発熱し、その発熱だけでも温風を出すことができる。温風が出ているのに温風発生装置11の使用時間が短いと、温風が要求されていない環境にあると推測することができる。そこで、加熱部14に投入される電力量を減らす方向に制御することで省電力化を図ることができる。また、温風発生装置11の使用時間が長いと、電動機12は発熱し、加熱部14も動作しているのに十分な温度の温風が得られていないため、使用者は寒い環境におかれていると推測することができる。
実施の形態3.
図10は、本発明に係る手乾燥装置に適用された温風発生装置の実施の形態3の概略構成を示す横断面図である。図10において、手乾燥装置には、手を挿入する手挿入部109が形成された筐体101が設けられている。ここで、手挿入部109には、空気を吹き出す空気吹出口111a、111bが設けられるとともに、手挿入部109に挿入された手を検知する感知センサ108a〜108cが設けられている。なお、感知センサ108a〜108cとしては、例えば、光を出射する発光部および発光部から出射された光を検知する受光部にて構成することができる。
そして、筐体101には、外部から空気Kを吸い込む空気吸込口110が設けられるとともに、空気吸込口110にて吸い込まれた空気Kを空気吹出口111a、111bに導く風路105が形成されている。
そして、風路105には、空気Kを加熱する加熱部104、加熱部104に空気Kを送風する羽根車103および羽根車103を駆動する電動機102が設けられている。なお、加熱部104としては、例えば、ヒータなどの熱源を用いるようにしてもよいし、ハロゲンランプなどの発熱光源を用いるようにしてもよい。また、羽根車103と電動機102は、空気Kを送風する送風機を構成することができる。また、加熱部104と送風機との位置関係は、送風機に対して加熱部104が上流側にあってもよいし、送風機に対して加熱部104が下流側にあってもよい。
また、手乾燥装置には、温風の温度制御および送風制御を行う温風制御部107が設けられている。なお、温風制御部107は、図1の温風制御部7を用いるようにしてもよいし、図7の温風制御部17を用いるようにしてもよいし、図1の温風制御部7と図7の温風制御部17とを組み合わせて用いるようにしてもよい。
そして、手挿入部109に手が挿入されると、手挿入部109に挿入された手が感知センサ108a〜108cにて検知される。そして、感知センサ108a〜108cにて手が検知されると、温風制御部107にて電動機102が駆動され、電動機102の動作時間TMおよび停止時間TSが温風制御部107に時系列的に記憶される。そして、電動機102の動作時間TMおよび停止時間TSが温風制御部107に時系列的に記憶されると、電動機102の動作時間TMおよび停止時間TSに基づいて電動機温度または周囲温度が予測される。そして、電動機温度の予測値または周囲温度の予測値に基づいて、加熱部104に投入される電力量が制御される。
例えば、手乾燥装置において動作時間TMおよび使用頻度が多い場合、電動機102の温度は温風を得る上で十分に発熱しているにも係わらず、使用頻度と動作時間TMのデータから1回あたりの使用時間が長いと判断されると、手乾燥装置の周囲温度が低く、かつ濡れた手を乾燥させるのに十分な温風温度に到達していないと予測する。このため、温風制御部107は、電動機温度の上昇に対して加熱部104の投入電力を低減させていた状態から、今度は投入電力を増加させ、手を乾燥するのに適した温風温度となるように制御を行うことができる。
逆に、使用頻度が多いが1回あたりの動作時間TMが短い場合、温風制御部107は、周囲温度が高く、かつ濡れた手を乾燥するのに必要な温風が得られていると予測し、加熱部104への投入電力量を低減させることができる。また、投入電力量を低減させてもなお、動作時間TMが短い場合には、温風温度が高すぎるかもしくは送風だけでも十分に濡れた手を乾燥できると予測し、加熱部104への通電を停止することができる。
なお、手乾燥装置において、電動機102の動作時間TMは、感知センサ108a〜108cが人の手を感知している間の時間を意味し、電動機102の停止時間TSは、手挿入部109から手が引き抜かれた時から次の利用者が手挿入部109に手を入れるまでの時間を意味する。
また、電動機102が駆動されると、羽根車103が回転し、空気吸込口110から吸い込まれた空気Kが羽根車103にて送風される。そして、羽根車103にて送風された空気Kは風路105を介して加熱部104に送られ、加熱部104にて加熱されてから、空気吹出口111a、111bを介して手挿入部109に吹き出される。
ここで、電動機102の動作時間TMおよび停止時間TSに基づいて電動機温度または周囲温度を予測することにより、加熱部104の温度および手乾燥装置の周囲温度を検知することなく、加熱部104の予熱状態または周囲温度に応じて温風の温度を調整することが可能となる。このため、電動機102の動作が連続して行われている場合においても、加熱部104の温度を検知したり、手乾燥装置の周囲温度を検知したりする温度センサを設けることなく、加熱部104にて加熱された温風の温度を均一化することができ、温風感を一定にして使い心地を向上させることが可能となるとともに、加熱部104に必要以上の電力が供給されないようにして、消費電力を削減させることができる。
以上のように本発明に係る温風発生装置は、電動機の動作時間および停止時間に基づいて、加熱部に投入される電力量を制御することができ、加熱部の温度を検知することなく、加熱部の予熱状態に応じて温風の温度を調整する方法に適している。
1、11 温風発生装置
2、12、102 電動機
3、13、103 羽根車
4、14、104 加熱部
5、15、105 風路
6 温度センサ
7、17、107 温風制御部
7a、17a 電動機制御部
7b 電動機温度予測部
7c、17c 加熱制御部
7d、17d 記憶部
7e、17e 時計
17b 周囲温度予測部
101 筐体
108a〜108c 感知センサ
109 手挿入部
110 空気吸込口
111a、111b 空気吹出口

Claims (11)

  1. 空気を加熱する加熱部と、
    前記加熱部にて加熱される空気を送風させる駆動力を発生する電動機と、
    前記電動機の駆動を制御する電動機制御部と、
    前記電動機の動作時間および停止時間に基づいて、前記電動機の温度を予測する電動機温度予測部と、
    前記電動機温度予測部にて予測された前記電動機の温度に基づいて、前記加熱部に投入される電力量を制御する加熱制御部とを備えることを特徴とする温風発生装置。
  2. 前記電動機の動作時間および停止時間を時系列的に記憶する記憶部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の温風発生装置。
  3. 前記電動機温度予測部は、前記電動機の停止時間に対する動作時間の割合が所定値以上の場合、前記電動機の温度の予測値を上昇させ、前記電動機の停止時間に対する動作時間の割合が所定値未満の場合、前記電動機の温度の予測値を低下させることを特徴とする請求項1または2に記載の温風発生装置。
  4. 前記加熱制御部は、前記電動機温度予測部にて予測された前記電動機の温度が高い場合、前記加熱部に投入される電力量を低下させ、前記電動機温度予測部にて予測された前記電動機の温度が低い場合、前記加熱部に投入される電力量を上昇させることを特徴とする請求項3に記載の温風発生装置。
  5. 前記電動機温度予測部にて予測された電動機の温度と、前記電動機の動作回数および1回当たりの動作時間に基づいて周囲温度を予測する周囲温度予測部をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の温風発生装置。
  6. 空気を加熱する加熱部と、
    前記加熱部にて加熱される空気を送風させる駆動力を発生する電動機と、
    前記電動機の駆動を制御する電動機制御部と、
    前記電動機の動作時間および停止時間に基づいて周囲温度を予測する周囲温度予測部と、
    前記周囲温度予測部にて予測された周囲温度に基づいて、前記加熱部に投入される電力量を制御する加熱制御部とを備えることを特徴とする温風発生装置。
  7. 前記電動機の動作時間および停止時間を時系列的に記憶するとともに、前記周囲温度の初期値を記憶する記憶部をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の温風発生装置。
  8. 前記周囲温度予測部は、前記電動機の停止時間に対する動作時間の割合が所定値以上の場合、前記周囲温度の予測値を低下させ、前記電動機の停止時間に対する動作時間の割合が所定値未満の場合、前記周囲温度の予測値を上昇させることを特徴とする請求項6または7に記載の温風発生装置。
  9. 前記加熱制御部は、前記周囲温度の予測値が低下された場合、前記加熱部に投入される電力量を上昇させ、前記周囲温度の予測値が上昇された場合、前記加熱部に投入される電力量を低下させることを特徴とする請求項8に記載の温風発生装置。
  10. 手を挿入する手挿入部と、
    前記手挿入部に挿入された手を検知する感知センサと、
    空気を加熱する加熱部と、
    空気を送風する羽根車と、
    前記羽根車を駆動する電動機と、
    前記羽根車にて送風された空気を前記手挿入部に導く風路と、
    前記電動機の駆動を制御する電動機制御部と、
    前記電動機の動作時間および停止時間に基づいて、前記電動機の温度を予測する電動機温度予測部と、
    前記電動機温度予測部にて予測された前記電動機の温度に基づいて、前記加熱部に投入される電力量を制御する加熱制御部とを備えることを特徴とする手乾燥装置。
  11. 手を挿入する手挿入部と、
    前記手挿入部に挿入された手を検知する感知センサと、
    空気を加熱する加熱部と、
    空気を送風する羽根車と、
    前記羽根車を駆動する電動機と、
    前記羽根車にて送風された空気を前記手挿入部に導く風路と、
    前記電動機の駆動を制御する電動機制御部と、
    前記電動機の動作時間および停止時間に基づいて周囲温度を予測する温度予測部と、
    前記温度予測部にて予測された周囲温度に基づいて、前記加熱部に投入される電力量を制御する加熱制御部とを備えることを特徴とする手乾燥装置。
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WO2020250283A1 (ja) * 2019-06-10 2020-12-17 三菱電機株式会社 手乾燥装置

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