JP5436255B2 - 遠隔始動装置 - Google Patents

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本発明は、車両外部から操作された遠隔操作端末から無線送信されたエンジン始動信号を受信すると、自動的にエンジンを始動させる遠隔始動装置に関する。
車両を運転する前にエンジンの暖機や車室の空調を行なうべく、ユーザが携行する遠隔操作端末を車外から操作することによって、エンジンを始動させる遠隔始動装置が搭載された車両が知られている。遠隔始動装置は、遠隔操作端末から無線送信されるエンジン始動信号を受信すると、これに応答してエンジンを始動させる。
遠隔始動装置によってエンジンが始動された車両に侵入した第三者が、当該車両を運転して持ち去る車両盗難を防止するため、遠隔始動装置は、車両のドアロックの開錠やドアの開放等、車両に搭乗するための操作を検知するとエンジンを停止させるように構成されている。
このため、正規のユーザは、乗車後にキーシリンダへキーを挿入し、キーを操作してエンジンを再始動させる必要がある。
特許文献1には、車両のエンジンの始動を指示する始動指示信号が無線で送信され、当該始動指示信号に応答して前記エンジンを駆動状態にする制御信号をオンにするエンジン始動手段と、前記制御信号がオンにされた後に前記車両に対して行われる所定のユーザ操作を監視する操作監視手段とを有し、前記エンジン始動手段は、前記制御信号をオンにした後、前記ユーザ操作が終了するまで前記制御信号をオンに維持し、前記ユーザ操作のうち前記車両の所定部位を駆動する操作が可搬性のキーを用いずに実行されたときには、前記制御信号をオフにする遠隔始動装置が提案されている。
特許文献1に記載された技術によれば、遠隔操作でエンジンを始動させた状態で、エンジンを停止させずに走行可能な状態に移行することにより、ユーザ操作の利便性を実現しながらも、第三者による車両の盗難を防止できる車両が実現される。
通常は、キーをキーシリンダへ挿入し、その後キーを回転操作すると、先ずバッテリとアクセサリ回路を接続するアクセサリ電源スイッチがオンされ、次にバッテリと点火回路を接続するイグニッションスイッチがオンされ、さらにバッテリとスタータ回路を接続するスタータスイッチがオンされて、エンジンが始動される。
上述の遠隔始動装置は、当該アクセサリ電源スイッチ、イグニッションスイッチ、スタータスイッチの各スイッチとは別に、バッテリと各回路を接続する遠隔始動用の複数のスイッチ回路を備え、遠隔操作端末から無線送信されたエンジン始動信号を受信すると、当該遠隔始動用のスイッチ回路を閉じることによって、エンジンを始動させるように構成されている。
そして、特許文献1に記載された遠隔始動装置は、エンジンを遠隔始動した状態で、キーシリンダへ挿入されたキーの操作位置を検知するための検知回路が設けられ、当該検知回路を介してキーが操作されたことを検知すると、遠隔操作でエンジンを始動させた状態で、エンジンを停止させずに走行可能な状態に移行するように構成されている。
また、上述した特許文献1に開示された遠隔始動装置は、ドアロックの開錠、ドア開放、搭乗、ドア閉鎖、イグニションスイッチ接続という所定のユーザ操作の実行が終了するまで制御信号がオンに維持されるが、その間にブレーキ操作等が行なわれると、制御信号がオフされてエンジンが停止するように構成されている。
特開2009−255836号公報
しかし、上述した特許文献1に開示された遠隔始動装置は、遠隔操作でエンジンを始動させた状態で、エンジンを停止させずに走行可能な状態に移行するために、キーが操作されてイグニッションスイッチがオンされたことを検知する検知回路が必要になり、それに伴ってコストが上昇するという問題があった。
また、上述の問題とは別の観点で、通常、ユーザはキー操作を行なった後に、ブレーキを操作し、さらにシフトレバーをパーキングレンジから走行レンジに切り替えるが、必ずしもそのような手順が踏まれるとは限らず、ブレーキを操作した後にキー操作を行なう場合もあり、そのような場合には、ブレーキを操作した時点で遠隔始動装置によって制御信号がオフされてエンジンが停止するため、キー操作によって再度エンジンを始動させる必要があるという点で、更なる改良の余地もあった。
本発明の目的は、上述した問題に鑑み、キーが操作されたことを検知する検知回路を備えることなく、遠隔操作でエンジンを始動させた状態で、エンジンを停止させずに走行可能な状態に移行可能な遠隔始動装置を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による遠隔始動装置の特徴構成は、遠隔操作端末から無線送信されたエンジン始動信号を受信するとエンジンを始動させる遠隔始動装置であって、前記エンジン始動信号を受信すると、バッテリからイグニッション系装置に給電する経路に設けられた遠隔制御スイッチを閉じて、前記イグニッション系装置への給電を行なうとともに、エンジンを始動させる始動制御部と、少なくとも、操作者によるキーシリンダへのキーの挿入とブレーキ操作を検知する操作状態検知部と、前記始動制御部によりエンジンが始動された後、前記操作状態検知部により、前記キーの挿入、及び、前記ブレーキの踏込み操作が検知されると、前記遠隔制御スイッチを開放する遠隔制御停止部と、を有する点にある。
上述の構成によれば、始動制御部によりエンジンが始動された後に、キーシリンダへのキーの挿入、及び、前記ブレーキの踏込み操作が検知されると、キーの操作によりイグニッションスイッチが閉じられたと判断して、遠隔制御停止部により遠隔制御スイッチが開放される。そのため、キーによってイグニッションスイッチがオンされたことを検知する検知回路を設けなくとも、エンジンを停止させずに走行可能な状態に移行可能となる。
上述の構成で、前記遠隔制御停止部は、前記操作状態検知部により前記キーの挿入が検知された後、ブレーキの踏込み操作が検知されると、前記遠隔制御スイッチを開放するように構成することが好ましい。
また、前記遠隔制御停止部は、前記操作状態検知部によりブレーキの踏込み操作が検知された後、前記キーの挿入が検知されると、所定の待機時間が経過した後に前記遠隔制御スイッチを開放することが好ましく、前記操作状態検知部によりブレーキの踏込み操作が検知された後、所定の待機時間が経過しても前記キーの挿入が検知されないときに、前記遠隔制御スイッチを開放することが好ましい。
通常、ユーザはキー挿入操作を行なった後に、ブレーキを操作し、さらにシフトレバーをパーキングレンジから走行レンジに切り替えるが、必ずしもそのような手順が踏まれるとは限らず、ブレーキを操作した後にキー挿入操作を行なう場合もある。
このような場合に、操作状態検知部によりブレーキの踏込み操作が検知されると、直ちに遠隔制御スイッチを開放してエンジンを停止させるのではなく、キーの挿入操作が検知されるまで所定の待機時間を設定し、当該待機時間が経過後に前記遠隔制御スイッチが開放されるように構成すれば、運転意思のあるユーザが直ちにキーの挿入操作を行なうことにより、再度のエンジン始動操作が不要となり利便性を向上させることができる。
また、操作状態検知部により当該待機時間内にキーの挿入操作が検知されない場合には、遠隔制御停止部により遠隔制御スイッチが開放されてエンジンが停止するように構成すれば、正規のキーを所有していない第三者による車両の盗難を未然に防止することもできる。
以上説明した通り、本発明によれば、キーが操作されたことを検知する検知回路を備えることなく、遠隔操作でエンジンを始動させた状態で、エンジンを停止させずに走行可能な状態に移行可能な遠隔始動装置を提供することができるようになった。
遠隔始動装置の回路ブロック図 遠隔始動装置による制御手順を示すフローチャート 走行開始操作判定処理を示すフローチャート 遠隔始動装置による走行開始操作判定のタイミングチャート 遠隔始動装置による走行開始操作判定のタイミングチャート 遠隔始動装置による走行開始操作判定のタイミングチャート 遠隔始動装置による走行開始操作判定のタイミングチャート 別実施形態を示し、遠隔始動装置の回路ブロック図 別実施形態を示し、走行開始操作判定処理を示すフローチャート 別実施形態を示し、走行開始操作判定処理を示すフローチャート
以下に、自動変速機構を備えた車両に設けられ、遠隔操作端末による操作に基づいてエンジンを遠隔始動させる遠隔始動装置を説明する。
図1には、遠隔始動装置1を含む車両の主要な制御システムが示されている。当該車両には、遠隔始動装置1、イモビライザ2、エンジン制御装置3、ボディ制御装置4等の電子制御装置と、バッテリBから車両に備えた負荷に給電するためのスイッチを制御するキーシリンダKS等を備えている。
各電子制御装置は、CPUとCPUで実行される制御プログラムが記憶されたROMと制御データや演算データが格納されるRAMを備えたマイクロコンピュータが組み込まれている。また、エンジン制御装置3、ボディ制御装置4等の電子制御装置は、車両ネットワークCAN(Controller Area Network)を介して相互に制御データが通信可能に接続されている。
当該車両では、操作者がキーシリンダKSにイグニッションキー(以下、単に「キー」と記す。)Kを挿入し、キーKを回転操作すると、先ずバッテリBからアクセサリ系装置に給電する給電経路に備えたアクセサリ電源スイッチACCがオンされ、次にバッテリBからイグニッション系装置に給電する給電経路に備えたイグニッションスイッチIGがオンされ、さらにバッテリBからスタータ回路6に給電する給電経路に備えたスタータスイッチSTがオンする。尚、キーシリンダKSは、スタータスイッチSTのオン時にイグニッションスイッチIGがオンするとともにアクセサリスイッチACCがオフするように接点回路が設けられている。
アクセサリ系装置にはナビゲーション装置やオーディオ装置、空気清浄機等の負荷が含まれ、イグニッション系装置には点火回路やエンジン制御装置、エアコンディショナ等の負荷が含まれる。
スタータ回路6は、エンジンをクランキングするスタータモータMとスタータモータMにバッテリBの電圧を印加するスタータリレーSRを備えている。
本実施形態では、遠隔操作端末5として、キー頭部に固有のIDコードが記憶された電子チップが内蔵され、ドアロックスイッチ、アンロックスイッチ、エンジン始動スイッチを備えたキーKが使用される。
イモビライザ2は、キーKに埋め込まれた電子チップに記憶されたIDコードをトランスポンダ7を介して受信し、受信したIDと車両側のIDコードを電子的に照合し、一致するとエンジン制御装置3に真性のキーである旨の制御信号を送信する。
エンジン制御装置3には、アクセサリスイッチACCを介した給電線、イグニッションスイッチIGを介した給電線が接続され、各給電線の電圧から各スイッチの状態が検知可能に構成されている。
エンジン制御装置3は、イグニッションスイッチIGがオンされると起動して、その後、イモビライザ2から真性のキーである旨の制御信号を受信した場合に限り、エンジンを始動する。つまり、スタータスイッチSTがオンされ、エンジンがクランキングされると、エンジン制御装置3は、クランクシャフトに設けられたクランクセンサから出力されるクランクパルスに基づいて気筒を判別し、所定のタイミングで各気筒に燃料を噴射し、点火制御することによりエンジンを始動させ、イグニッションスイッチIGがオフされると、燃料の噴射、点火制御を停止することによりエンジンを停止させる。
ボディ制御装置4は、キーKに備えたドアロックスイッチ、アンロックスイッチの操作に応答して、ドアの自動ロック、アンロック回路を制御するとともに、侵入者を検知するとブザーを鳴動制御する。
遠隔始動装置1は、上述したアクセサリスイッチACC、イグニッションスイッチIG、スタータスイッチSTの各スイッチとは別に、バッテリBとアクセサリ系装置、イグニッション系装置、スタータ回路とをそれぞれ接続する三つのリレー回路ACC1,IG1,ST1が設けられ、各リレー回路ACC1,IG1,ST1の出力側の電圧がリレー回路ACC1,IG1,ST1のモニタ信号として遠隔始動装置1に入力されている。リレー回路IG1が本発明の遠隔制御スイッチとなる。
また、遠隔始動装置1は、遠隔操作端末5から無線送信されるエンジン始動信号や、ドアのロック信号、アンロック信号等の遠隔操作信号を受信する無線受信回路10が設けられている。
遠隔始動装置1とイモビラーザ2及びボディ制御装置4は、それぞれローカル通信線C1,C2で接続されている。遠隔始動装置1は、イモビライザ2から照合用のIDコードを読み出して、遠隔操作端末5との間でIDを照合し、照合結果をイモビラーザ2に送信するとともに、真性の遠隔操作端末5である場合に、遠隔操作端末5から送信されたドアのアンロック信号、ロック信号をボディ制御装置4に送信する。
さらに、遠隔始動装置1には、エンジンの遠隔始動制御に必要な制御データであるキーシリンダKSへのキーKの挿入スイッチ信号(当該挿入スイッチはキーシリンダに組み込まれている)、ブレーキ操作信号、ドア開閉スイッチ信号、ドアロックアンロックスイッチ信号、エンジンフード信号、シフトポジションスイッチ信号、エンジン回転数信号等のスイッチ信号が入力されている。
遠隔始動装置1は、遠隔操作端末5から無線送信されたエンジン始動信号を受信するとエンジンを始動させる始動制御部11と、上述したスイッチ信号の入力等に基づいて、少なくとも、操作者によるキーシリンダKSへのキーKの挿入とブレーキの踏込み操作を検知する操作状態検知部12と、始動制御部11によりエンジンが始動された後、操作状態検知部12によりブレーキの踏込み操作が検知される前後の何れかの時期にキーKの挿入が検知されると、キーKの操作によりイグニッションスイッチIGが閉じられたと判断して、リレー回路ACC1,IG1を開放する遠隔制御停止部13の各機能ブロックを備えている。
各機能ブロックは、上述したROMに格納された制御プログラムと、制御プログラムを実行するCPU等で具現化される。
始動制御部11は、遠隔操作端末5から無線送信されたID及びエンジン始動信号を受信し、真性のIDであると認証すると、その旨の信号をイモビラーザ2に送信し、当該遠隔始動用のリレー回路ACC1,IG1,ST1を閉じる。
エンジン制御装置3は、イモビラーザ2を介して真性の遠隔操作端末5からのエンジン始動信号を受信した旨の信号が入力され、エンジンのクランキングを確認すると、クランクパルスに基づいて気筒を判別し、所定のタイミングで各気筒に燃料を噴射し、点火制御することによりエンジンを始動させる。
このとき、イグニッションスイッチIGを介した給電経路に接続されているエアコンディショナのスイッチがオンされていると、車室の空調が同時に開始される。
始動制御部11は、リレー回路ST1をオンした後に、エンジン回転数信号であるクランクパルスを検知し、エンジンが所定の回転数に達するとエンジンの始動が完了したと判断して、リレー回路ST1をオフする。
その後、遠隔制御停止部13は、例えば20分程度の所定時間、暖機運転を継続し、所定時間が経過するとリレー回路ACC1,IG1をオフして、エンジンを停止させる。また、暖機運転中に遠隔操作端末5に組み込まれたエンジン始動スイッチが再度オンされるとエンジン停止信号が送信され、当該エンジン停止信号を受信するとエンジンを停止させる。
遠隔制御停止部13は、上述した20分程度のエンジンの暖機運転の継続時に、操作状態検知部によって検知される操作者の操作状況に基づいて、遠隔操作でエンジンを始動させた状態で、エンジンを停止させずに遠隔始動制御を終了して走行可能な状態に移行するか、第三者による車両の盗難を防止するためにエンジンを停止させるかの何れかの制御を行なう。
一般に、自動変速機構を備えた車両では、操作者がキーの挿入及び回転操作を行なった後に、ブレーキを操作し、さらにシフトレバーをパーキングレンジから走行レンジに切り替えることにより走行可能な状態に移行する。
そのため、遠隔操作でエンジンを始動させた状態で、キーKがキーシリンダKSに挿入され、キーK操作によってイグニッションスイッチIGがオンされた状態を検知した場合にのみ、エンジンを停止させずに走行可能な状態に移行するように構成することにより、操作者の利便性を向上させることができる。
しかし、キーK操作によってイグニッションスイッチIGがオンされた状態を検知するためには、専用の検知回路を設ける必要があり、それによって車両コストの上昇を来たすという問題がある。
また、操作者がブレーキを操作した後にキー操作を行なう場合もあり、このような場合に、遠隔制御停止部13が異常な操作手順であると判定してエンジンを停止させると、当該車両の所有者等の真の操作者であっても、再度キー操作を行なってエンジンを再始動させる必要がある。
そこで、本発明による遠隔始動装置1は、キーK操作によってイグニッションスイッチIGがオンされた状態を検知するための検知回路を設けることなく、キー操作が判定でき、キー操作の前にブレーキの操作が行なわれる場合であっても、エンジンを停止させずに走行可能な状態に移行できるように構成されている。
具体的に説明すると、遠隔制御停止部13は、始動制御部によりエンジンが始動された後、操作状態検知部によりキーKの挿入が検知されると、キーKの操作によりイグニッションスイッチIGが閉じられたと判断して、リレー回路ACC1,IG1を開放するように構成されている。
以下、詳述する。図2に示すように、遠隔操作端末5からエンジン始動信号を受信した始動制御部11によってエンジンが遠隔始動された状態で(SA1)、操作状態検知部12によりドアが遠隔操作端末5によってアンロックされたことが検知されると(SA2)、遠隔制御停止部13は、真の操作者であると判定してタイマWを起動する(SA3)。
タイマWは、次の操作、つまりドアの開閉を検知するまでの猶予時間を規定するタイマで、この猶予時間内にドアの開閉が検知されない場合、防盗のためエンジンを強制停止させるためのタイマである。タイマの値は例えば10秒程度に設定されるが、この値に制限されるものではない。
タイマWがカウントアップすると(SA4)、遠隔制御停止部13によりエンジン停止判定がなされて(SA12)、遠隔始動制御がオフ、つまり、遠隔始動状態からそのままエンジンを始動させた状態で走行を可能にするRUN ON操作が禁止されてリレー回路IG1が直ちにオフされる。これにより、エンジンは停止する(SA9)。
タイマWがカウントアップするまでに(SA4)、操作状態検知部12により運転席のドアが開かれたことが検知されると(SA5)、遠隔制御停止部13はタイマRを起動する(SA6)。
タイマRは、操作者が乗車して、キーKの挿入、ブレーキペダルの操作等の走行開始操作を行なうまでの猶予時間を規定するタイマで、この猶予時間内に走行開始操作が検知されない場合、防盗のためエンジンを強制停止させるためのタイマである。タイマの値は例えば10秒程度に設定されるが、この値に制限されるものではない。
タイマRがカウントアップすると(SA7)、遠隔制御停止部13によりエンジン停止判定がなされて(SA12)、遠隔始動制御がオフ、つまり、リレー回路IG1がオフされる。これにより、エンジンは停止する(SA9)。
タイマRがカウントアップするまでに(SA7)、操作状態検知部12により走行開始操作(キーK操作及びブレーキ操作等の走行開始のための操作であり、RUN ON操作ともいう。)が検知されると(SA8)、遠隔制御停止部13は、キーKによってイグニッションスイッチIGがオンされ、走行可能状態に移行したと判定して、遠隔始動制御をオフ、つまり、リレー回路IG1をオフする(SA9)。このとき、既にイグニッションスイッチIGがオンされているため、エンジンは停止することなく、走行可能な状態となる。
ステップSA2で、操作状態検知部12によりドアが遠隔操作端末5によってアンロックされたことが検知されず、ドアがキーKでアンロックされたことが検知されると(SA10)、直ちにステップSA12のエンジン停止判定に移行する。キーKに備えたアンロックスイッチで遠隔操作する場合には、真の操作者であると判定してエンジンの再始動の手間を省いて利便性を増し、遠隔操作によらないキーKの手動操作でアンロックする場合、真の操作者でないと判定することによりエンジンを停止させてセキュリティを高めるものである。
尚、ステップSA2の判定処理は必ずしも必要なものではなく、ステップSA2に替えてステップSA10の判定をステップSA2の位置で実行してもよい。
図3には、ステップSA8の走行開始操作判定の詳細が示されている。操作者によってキーシリンダKSにキーKが挿入されたことが操作状態検知部12によって検知されるまでの間に(SB1)、ブレーキペダルの踏込み操作が検知されると(SB2)、遠隔制御停止部13はタイマBを起動する(SB3)。
タイマBは、操作者がキーKを挿入するまでの猶予時間を規定するタイマで、この猶予時間内にキーシリンダKSにキーKが挿入されない場合、防盗等のためエンジンを強制停止させるためのタイマである。タイマの値は例えば3秒程度に設定されるが、この値に制限されるものではない。
タイマBがカウントアップすると(SB4)、遠隔制御停止部13によりエンジン停止判定がなされて(SB10)、ステップSA9に移行し、遠隔始動制御がオフ、つまり、リレー回路IG1がオフされる。これにより、エンジンは停止する。
タイマBがカウントアップするまでに(SB4)、操作状態検知部12によってキーKが挿入されたことが検知されると(SB5)、遠隔制御停止部13はタイマKを起動する(SB6)。
タイマKは、操作者がキーKを挿入してからイグニッションスイッチIGをオン操作するまでの猶予時間を規定するタイマで、この猶予時間を経過するとイグニッションスイッチIGがオンされたと判定するためのタイマである。タイマの値は例えば2秒程度に設定されるが、この値に制限されるものではない。
タイマKがカウントアップするまでに(SB7)、操作状態検知部12によってキーKが引抜かれたことが検知されると(SB9)、遠隔制御停止部13によりエンジン停止判定がなされて(SB10)、ステップSA9に移行し、遠隔始動制御がオフ、つまり、リレー回路IG1がオフされる。これにより、エンジンは停止する。
タイマKがカウントアップすると(SB7)、イグニッションスイッチIGがオン操作されたと判定して(SB8)、ステップSA9に移行し、遠隔始動制御がオフ、つまり、リレー回路IG1がオフされる。タイマKがカウントアップするまでの間にイグニッションスイッチがオンされていると、エンジンは停止することなく、走行可能な状態となる。
つまり、タイマKの計時によってイグニッションスイッチがオンされていると推定することにより、キーK操作によってイグニッションスイッチIGがオンされた状態を検知するための専用の検知回路を不要にしている。尚、タイマKがカウントアップした時点でイグニッションスイッチがオンされていない場合には、エンジンが停止する。
ステップSB1で、キーKの挿入が検知されると、ステップSB6に移行する。ステップSB2で、ブレーキ操作が検知されない場合には、ステップSA7に移行し、タイマRのカウントアップによりエンジンが停止される(SA12,SA9)。
ステップSB5でキーKの挿入判定がなされるまでの間に、ブレーキ操作が解除されると、ステップSB10のエンジン停止判定に移行するように構成してもよい。キーが挿入される前にブレーキペダルの踏込み操作が解除されると、走行意図が無いと判定し、或は、悪意の第三者による操作と判定するものである。
ステップSB2で、ブレーキ操作の判定を行なっているのは、操作者がブレーキを操作した後にキー操作を行なう場合に対応して、操作者の利便性を高めるためである。キー操作の前にブレーキが操作された時点で、遠隔始動装置によって直ちにエンジンが停止されるのは、真の操作者にとってキー操作による再度のエンジン始動という煩雑な操作が要求されるためである。
また、上述したステップSA7のタイマRのカウントアップ中、ステップSB4のタイマBのカウントアップ中、ステップSB7のタイマKのカウントアップ中の何れか、或は全てに、走査状態検知部12によって、操作者による所定の禁止操作がなされたか否かを検知し、禁止操作がなされたと検知されると、遠隔制御停止部13によりステップSA12の処理が実行される制御ステップを設けることが好ましい。ここで、所定の禁止操作とは、アクセルペダルの踏込み操作、シフトレバーの走行レンジへの切替操作等である。
図4には、ブレーキの踏込み操作後にキーの挿入操作が行なわれる場合のシーケンスのタイミングチャートが示されている。また、図5には、キーの挿入操作後にブレーキの踏込み操作が行なわれる場合のシーケンスのタイミングチャートが示されている。
さらに、ステップSB1,SB5のキーKの挿入判定では、イモビライザ2による認証が同時に行なわれ、操作状態検知部12がイモビライザ2から認証不可の旨の信号を受信した場合に、遠隔制御停止部13によりステップSA12の処理が実行されるように構成してもよい。偽のキーで操作されていると判定し、確実な防盗を実現するためである。このシーケンスのタイミングチャートが図6、図7に示されている。
尚、イモビライザ2は、キーKはキーシリンダKSに挿入されたときに、キーシリンダKSの周囲に配置されたアンテナを介してキーのIDを読み出すように構成されている。
以上説明した通り、本発明による遠隔始動装置では、始動制御部によりエンジンが始動された後、操作状態検知部により、前記キーの挿入、及び、前記ブレーキの踏込み操作が検知されると、遠隔制御スイッチを開放する遠隔制御停止部とが設けられている。
そして、遠隔制御停止部は、操作状態検知部によりブレーキの踏込み操作が検知された後、所定の待機時間が経過してもキーの挿入が検知されないときに、遠隔制御スイッチを開放し、キーの挿入が検知されると、所定の待機時間が経過した後に遠隔制御スイッチを開放するように構成されている。
遠隔制御停止部は、操作状態検知部によりブレーキの踏込み操作が検知された後、キーの挿入が検知され、遠隔制御スイッチを開放する迄の間にブレーキの踏込み操作の解除が検知されると、直ちに前記遠隔制御スイッチを開放するように構成されている。
遠隔制御停止部は、ブレーキの踏込み操作の前後何れかの時期に、操作状態検知部により前記キーの挿入が検知された後、所定の待機時間が経過すると、操作者のキー操作によりイグニッションスイッチが閉じられたと判断して、前記遠隔制御スイッチを開放し、操作状態検知部によりキーの挿入が検知された後、ブレーキの踏込み操作が検知されると、遠隔制御スイッチを開放するように構成されている。
また、車両に、キーが正規のキーであるか否かを照合するイモビライザが設けられ、遠隔制御停止部は、操作状態検知部によりキーの挿入が検知され、イモビライザによりキーが正規のキーであると判定された後、所定の待機時間が経過すると遠隔制御スイッチを開放し、イモビライザによりキーが偽のキーであると判定されると、直ちに遠隔制御スイッチを開放する。
遠隔制御停止部は、遠隔制御スイッチを開放する迄の間に、操作状態検知部により所定の禁止操作が検知されると、直ちに遠隔制御スイッチを開放し、キーの挿入後に遠隔制御スイッチを開放する迄の間に、前記操作状態検知部により前記キーが離脱されたことが検知されると、直ちに前記遠隔制御スイッチを開放するように構成されている。
車両に自動ドアロック装置が設けられ、遠隔制御停止部は、自動ドアロック装置によりドアが開錠され、操作状態検知部により前記キーの挿入が検知されたときに、遠隔制御スイッチを開放し、前記自動ドアロック装置を介さずにドアが開錠されると、直ちに前記遠隔制御スイッチを開放するように構成されている。
以下、別実施形態を説明する。
上述した実施形態では、イモビライザが搭載された車両について説明したが、イモビライザが搭載されていない車両であっても本発明を適用することができる。
上述した実施形態では、遠隔操作端末5として、頭部に固有のIDコードが記憶された電子チップが内蔵され、ドアロックスイッチ、アンロックスイッチ、エンジン始動スイッチを備えた機械的なキーKが使用される場合を説明したが、遠隔操作端末5として、機械的なキーKに替えてスマートキーと呼ばれる携帯機(電子キー)を用いる場合であっても、同様に本発明を適用することができる。
このような車両は、通常、携帯機と車両間での通信に基づいて、真性の携帯機であることが認証されているとの条件下で、車両の走行システムを起動させる電源スイッチであるスタートスイッチと呼ばれるプッシュ型のスイッチが操作されるとエンジンが始動される。
また、車両の駆動源としてエンジンのみを備えた車両に替えて、エンジンとモータの双方を備えたハイブリッド車両にも本発明の技術思想を適用して、スタートスイッチの操作の前にブレーキ操作された場合であっても遠隔始動されたエンジンを停止させずに走行可能な状態に移行させることができる。
以下、ハイブリッド車両を例に詳述する。尚、ハイブリッド車両では、エンジン効率が低い条件下ではモータ走行に切り替えられるが、本実施形態では、発明を理解し易くする観点で、モータ用のバッテリの容量が低下した場合等、エンジン駆動で発進する場合を想定して説明する。
図8には、スマートエントリーシステムが採用されたハイブリッド車両の主要なシステム構成が示されている。
当該車両には、遠隔始動装置1、スマートエントリー制御装置2、電源制御装置20、ステアリングロック制御装置22、エンジン制御装置3、ボディ制御装置4、モータ制御装置等の電子制御装置を備えている。
上述した実施形態と同様、各電子制御装置は、CPUとCPUで実行される制御プログラムが記憶されたROMと制御データや演算データが格納されるRAMを備えたマイクロコンピュータが組み込まれている。また、電源制御装置20、エンジン制御装置3、ボディ制御装置4等の電子制御装置は、車両ネットワークCAN(Controller Area Network)を介して相互に制御データが通信可能に接続されている。
遠隔操作端末5である携帯機には、表示LED5aと4種類の操作スイッチが設けられ、電子チップに記憶された固有のIDコードと、操作スイッチに対応する制御コードを無線送信する送信機が設けられている。操作スイッチには、ドアロックスイッチ5b、ドアアンロックスイッチ5c、エンジン始動スイッチ5d、エンジン停止スイッチ5eが含まれる。例えば、エンジン始動スイッチ5dを操作するとエンジン始動信号が送信され、エンジン停止スイッチ5eが操作されるとエンジン停止信号が送信される。
電源制御装置20は、ハイブリッド車両のシステム制御部として機能し、操作者が所持する遠隔操作端末5と、スマートエントリー制御装置2との間で認証が行なわれ、真の操作者であると認識されること条件に、操作者によるスタートスイッチSTSの操作によるシステムの起動を許容する。
スタートスイッチSTSは、プッシュ型スイッチで構成され、一度オンすると電源制御装置20によってアクセサリ系統へ給電されたACCモードに移行され、ACCモードで再度オンすると各制御装置へ給電されたIG状態に移行される。IG状態で各制御装置は起動するが、車両の走行状態へは移行しない。
ACCモードまたはIGモードで、ブレーキペダルを踏込み操作し、その状態でスタートスイッチSTSをオンすると、電源制御装置20によって、走行可能な状態であるレディモードに移行する。IGモードまたはレディモードでさらにスタートスイッチSTSがオンされると、電源制御装置20によって、電源の供給が停止されるシステムオフ状態に移行する。尚、遠隔始動装置1、電源制御装置20、スマートエントリー制御装置2は、スタートスイッチSTSによってシステムの電源がオフされてもバッテリから給電されている。
スマートエントリー制御装置2は、遠隔操作端末5からの送信信号を受信する無線受信回路と、遠隔操作端末5へ送信信号を送信する無線送信回路を備え、車室外にある遠隔操作端末5との間で送受信するアンテナと、車室内にある遠隔操作端末5との間で送受信するアンテナを備えている。
遠隔始動装置1は、車室外で操作され、遠隔操作端末5から送信されたエンジン始動信号を受信すると、電源制御装置20を介してエンジン制御装置3にエンジン始動指令が送信され、エンジンが遠隔始動される。また、エンジンの遠隔始動中に、遠隔操作端末5から送信されたエンジン停止信号を受信すると、電源制御装置20を介してエンジン制御装置3にエンジン停止指令が送信され、エンジンが停止される。
ステアリングロック制御装置22は、エンジンを遠隔始動させた状態で、第三者による車両の盗難を防止するため、ステアリング操作ができないようにロックする制御装置で、真のユーザによるRUN ON操作であると判定するまでの間、ステアリングをロックする。
このような、エンジンを遠隔始動させた状態で操作者が乗車し、車両を走行させる場合には、上述したスタートスイッチSTSを一度オンすることにより、レディ状態に移行するように構成されているが、スタートスイッチSTSをオンする前にブレーキペダルの踏み込み操作がなされた場合に、エンジンを停止させると操作者の利便性を損なうことになる。
そこで、本発明による遠隔始動装置は、エンジン始動信号を受信すると、エンジン制御装置に遠隔制御信号を出力してエンジンを始動させる始動制御部と、少なくとも、操作者によるスタートスイッチの操作とブレーキ操作を検知する操作状態検知部と、始動制御部によりエンジンが始動された後、操作状態検知部によりスタートスイッチの操作よりも先にブレーキ操作が検知された場合であっても、所定の条件を満たす場合には、遠隔制御信号のオフタイミングを遅延させる遠隔制御停止部とを備えている。
図9には、操作者によるスタートスイッチの操作及びブレーキ操作に対応した遠隔始動装置の動作が示されている。尚、図9の処理が実行される前に、先に説明した図2のステップSA1からSA12までの処理が実行されるのであるが、ほぼ同様の処理であるため、ここでは説明を省略する。
図9に示すように、操作状態検知部によりスタートスイッチSTSがオンされる前に(SC1)、ブレーキ操作が検知されると(SC2)、遠隔制御停止部はタイマBを起動する(SC3)。
タイマBは、操作者がスタートスイッチSTSを操作するまでの猶予時間を規定するタイマで、この猶予時間内にスタートスイッチSTSが操作されない場合、防盗等のためエンジンを強制停止させるためのタイマである。タイマの値は例えば3秒程度に設定されるが、この値に制限されるものではない。
タイマBがカウントアップすると(SC4)、遠隔制御停止部によりエンジン停止判定がなされて(SC10)、図2のステップSA9に移行し、遠隔始動制御がオフ、つまり、エンジンが停止される。
タイマBがカウントアップするまでに(SC4)、操作状態検知部によってブレーキ操作が解除されたことが検知されると(SC5)、同様に、遠隔制御停止部によりエンジン停止判定がなされて(SC10)、図2のステップSA9に移行し、遠隔始動制御がオフ、つまり、エンジンが停止される。ブレーキ操作が解除されずに、スタートスイッチSTSがオンされたことが検知されると(SB6)、遠隔制御停止部は遠隔制御停止判定して、遠隔制御を停止する(SC7)。このとき、スタートスイッチSTSのオン操作によりレディ状態に移行しているため、エンジンは引き続いて始動される。そして、このタイミングでステアリングロック制御装置22によりステアリングのロック状態が解除される。
ステップSC1でスタートスイッチSTSがオンされると(SC1)、ブレーキ操作がなされるまで待ち(SC8)、操作状態検知部によってブレーキ操作が検知されると、遠隔制御停止部は遠隔制御停止判定して、遠隔制御を停止する(SC7)。このとき、同様にスタートスイッチSTSのオン操作によりレディ状態に移行しているため、エンジンは引き続いて始動される。
ステップSC8でブレーキ操作が検知されるまでの間に、スタートスイッチの二度目の操作が検知されると(SC9)、遠隔制御停止部によりエンジン停止判定がなされて(SC10)、図2のステップSA9に移行し、遠隔始動制御がオフ、つまり、エンジンが停止される。操作者による運転意思が無い等と判定するものである。
図10には、図9に示した動作例の別の態様が示されている。ステップSD1でスタートスイッチSTSがオンされると、遠隔制御停止部はタイマSを起動する(SD8)。
タイマSは、操作者がスタートスイッチSTSを操作した後、ブレーキを操作するまでの猶予時間を規定するタイマで、この猶予時間内にブレーキが操作されない場合、エンジンを強制停止させるためのタイマである。タイマの値は例えば3秒程度に設定されるが、この値に制限されるものではない。
タイマSがカウントアップされると(SD9)、運転者による走行意図が無いと判断して、エンジン停止判定を行ない(SD12)、図2のステップSA9でエンジンを停止する。
タイマSがカウントアップされるまでの間にブレーキ操作がなされたことが検知されると(SD10)、ステップSD7の処理に移行し、ステップSA9でエンジンが始動した走行可能な状態で、遠隔始動制御が停止される。
また、タイマSがカウントアップされるまでの間にスタートスイッチSTSがオフされたことが検知されると(SD11)、同様にステップSD12の処理に移行する。
尚、ステップSD7,SD12の次に実行されるステップSA9の遠隔始動制御停止処について説明する。ステップSD7で走行可能な状態で遠隔制御停止と判定された場合には、遠隔始動装置1から電源制御装置20にその旨の制御信号が送信され、電源制御装置20はレディモードに移行して、エンジン制御装置3にエンジンの始動を継続させる。つまり、いつでも走行可能な状態になる。また、ステップSD12でエンジン停止と判定された場合には、遠隔始動装置1から電源制御装置20にその旨の制御信号が送信され、電源制御装置20からエンジン制御装置3にエンジンの停止指令が出される。そしてこのとき、電源制御装置20はシステムの電源がオフされた状態に移行する。
つまり、遠隔始動装置は、エンジン始動信号を受信すると、エンジンを始動させる始動制御部と、少なくとも、操作者による車両システムの電源スイッチの操作とブレーキ操作を検知する操作状態検知部と、始動制御部によりエンジンが始動された後、操作状態検知部により、ブレーキの踏込み操作が検知される前後の何れかの時期に電源スイッチの操作が検知されると、遠隔制御を停止する遠隔制御停止部と、を備えている。
遠隔制御停止部は、操作状態検知部によりブレーキの踏込み操作が検知された後、所定の待機時間が経過しても電源スイッチの操作が検知されないときに、遠隔制御を停止し、操作状態検知部により電源スイッチの操作が検知される迄にブレーキの踏込み操作の解除が検知されると、遠隔制御を停止する。何れの場合であっても、エンジンが停止するように構成されている。
そして、遠隔制御停止部は、操作状態検知部によりブレーキの踏込み操作が検知された後、電源スイッチの操作が検知されると、所定の待機時間が経過した後に遠隔制御を停止する。この場合、レディモードに移行しているためエンジンは始動状態が維持されている。
また、遠隔制御停止部は、操作状態検知部により電源スイッチの操作が検知された後、ブレーキの踏込み操作が検知されると、前記遠隔制御を停止する。この場合も、レディモードに移行しているためエンジンは始動状態が維持されている。
以上説明したように、遠隔制御停止部は、ブレーキの操作状態、スタートスイッチの操作状態に基づいて、ユーザの利便性を向上させるべくエンジンが始動した状態で遠隔始動制御を停止するか、第三者による盗難を防止すべくエンジンが停止するように遠隔始動制御を停止するかの何れかを選択するように構成されている。
尚、上述した各実施形態は本発明の一例に過ぎず、本発明の作用効果を奏する範囲において各ブロックの具体的構成、タイマ値の設定等を適用する遠隔始動装置に応じて適宜変更設計できることは言うまでもない。
1:遠隔始動装置
5:遠隔操作端末
B:バッテリ
K:キー
KS:キーシリンダ
11:始動制御部
12:操作状態検知部
13:遠隔制御停止部

Claims (15)

  1. 遠隔操作端末から無線送信されたエンジン始動信号を受信するとエンジンを始動させる遠隔始動装置であって、
    前記エンジン始動信号を受信すると、バッテリからイグニッション系装置に給電する経路に設けられた遠隔制御スイッチを閉じて、前記イグニッション系装置への給電を行なうとともに、エンジンを始動させる始動制御部と、
    少なくとも、操作者によるキーシリンダへのキーの挿入とブレーキ操作を検知する操作状態検知部と、
    前記始動制御部によりエンジンが始動された後、前記操作状態検知部により、前記キーの挿入、及び、前記ブレーキの踏込み操作が検知されると、前記遠隔制御スイッチを開放する遠隔制御停止部と、
    を有する遠隔始動装置。
  2. 前記遠隔制御停止部は、前記操作状態検知部により前記キーの挿入が検知された後、ブレーキの踏込み操作が検知されると、前記遠隔制御スイッチを開放する請求項1記載の遠隔始動装置。
  3. 前記遠隔制御停止部は、前記操作状態検知部によりブレーキの踏込み操作が検知された後、前記キーの挿入が検知されると、所定の待機時間が経過した後に前記遠隔制御スイッチを開放する請求項1記載の遠隔始動装置。
  4. 前記遠隔制御停止部は、前記操作状態検知部によりブレーキの踏込み操作が検知された後、所定の待機時間が経過しても前記キーの挿入が検知されないときに、前記遠隔制御スイッチを開放する請求項1または3記載の遠隔始動装置。
  5. 前記遠隔制御停止部は、前記操作状態検知部によりブレーキの踏込み操作が検知された後、前記キーの挿入が検知され、前記遠隔制御スイッチを開放する迄の間にブレーキの踏込み操作の解除が検知されると、直ちに前記遠隔制御スイッチを開放する請求項3または4記載の遠隔始動装置。
  6. 遠隔操作端末から無線送信されたエンジン始動信号を受信するとエンジンを始動させる遠隔始動装置であって、
    前記エンジン始動信号を受信すると、バッテリからイグニッション系装置に給電する経路に設けられた遠隔制御スイッチを閉じて、前記イグニッション系装置への給電を行なうとともに、エンジンを始動させる始動制御部と、
    少なくとも、操作者によるキーシリンダへのキーの挿入とブレーキ操作を検知する操作状態検知部と、
    前記始動制御部によりエンジンが始動された後、前記操作状態検知部により、前記キーの挿入、及び、前記ブレーキの踏込み操作が検知されると、前記遠隔制御スイッチを開放する遠隔制御停止部と、を有し、
    前記遠隔制御停止部は、前記操作状態検知部により前記キーの挿入が検知された後、所定の待機時間が経過すると、操作者のキー操作によりイグニッションスイッチが閉じられたと判断して、前記遠隔制御スイッチを開放する遠隔始動装置。
  7. 前記車両に、前記キーが正規のキーであるか否かを照合するイモビライザが設けられ、前記遠隔制御停止部は、前記操作状態検知部により前記キーの挿入が検知され、前記イモビライザにより前記キーが正規のキーであると判定された後、所定の待機時間が経過すると前記遠隔制御スイッチを開放し、前記イモビライザにより前記キーが偽のキーであると判定されると、直ちに前記遠隔制御スイッチを開放する請求項6記載の遠隔始動装置。
  8. 前記遠隔制御停止部は、前記遠隔制御スイッチを開放する迄の間に、前記操作状態検知部により所定の禁止操作が検知されると、直ちに前記遠隔制御スイッチを開放する請求項1から7の何れかに記載の遠隔始動装置。
  9. 前記遠隔制御停止部は、前記キーの挿入後に前記遠隔制御スイッチを開放する迄の間に、前記操作状態検知部により前記キーが離脱されたことが検知されると、直ちに前記遠隔制御スイッチを開放する請求項1から8の何れかに記載の遠隔始動装置。
  10. 前記車両に自動ドアロック装置が設けられ、前記遠隔制御停止部は、前記自動ドアロック装置によりドアが開錠され、前記操作状態検知部により前記キーの挿入が検知されたときに、前記遠隔制御スイッチを開放し、前記自動ドアロック装置を介さずにドアが開錠されると、直ちに前記遠隔制御スイッチを開放する請求項1から9の何れかに記載の遠隔始動装置。
  11. 遠隔操作端末から無線送信されたエンジン始動信号を受信するとエンジンを始動させる遠隔始動装置であって、
    前記エンジン始動信号を受信すると、エンジンを始動させる始動制御部と、
    少なくとも、操作者による車両システムの電源スイッチの操作とブレーキ操作を検知する操作状態検知部と、
    前記始動制御部によりエンジンが始動された後、前記操作状態検知部により、前記ブレーキの踏込み操作が検知される前後の何れかの時期に前記電源スイッチの操作が検知されると、遠隔制御を停止する遠隔制御停止部と、
    を有する遠隔始動装置。
  12. 前記遠隔制御停止部は、前記操作状態検知部によりブレーキの踏込み操作が検知された後、所定の待機時間が経過しても前記電源スイッチの操作が検知されないときに、前記遠隔制御を停止する請求項11記載の遠隔始動装置。
  13. 前記遠隔制御停止部は、前記操作状態検知部により前記電源スイッチの操作が検知される迄にブレーキの踏込み操作の解除が検知されると、前記遠隔制御を停止する請求項12記載の遠隔始動装置。
  14. 前記遠隔制御停止部は、前記操作状態検知部によりブレーキの踏込み操作が検知された後、前記電源スイッチの操作が検知されると、所定の待機時間が経過した後に前記遠隔制御を停止する請求項11または12記載の遠隔始動装置。
  15. 前記遠隔制御停止部は、前記操作状態検知部により前記電源スイッチの操作が検知された後、ブレーキの踏込み操作が検知されると、前記遠隔制御を停止する請求項11記載の遠隔始動装置。
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