JP2012071695A - 遠隔始動装置、及び、遠隔始動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが車両のエンジンを遠隔始動させてから車両へ乗車したのちにおいて、ユーザの意に反してエンジンの駆動が停止されないようにできる技術を提供することができる技術を提供する。
【解決手段】遠隔始動装置は、車両のエンジンを始動させる信号を遠隔操作端末から受信するとバッテリからイグニッション系装置に給電する経路に設けられた遠隔制御スイッチを閉じてイグニッション系装置への給電を行なうとともに、エンジンを始動させる。遠隔始動装置は、エンジンを始動してキーの挿入及びブレーキの踏込み操作を検知した後に、ブレーキの踏込み操作の解除を検知すると遠隔制御スイッチを開放する。このため、遠隔始動装置は、ユーザが車両のエンジンを遠隔始動させてから車両へ乗車したのちにおいて、ユーザが走行開始操作をする場合にユーザの意に反してエンジンの駆動の停止をしないようにできる。
【選択図】図3
【解決手段】遠隔始動装置は、車両のエンジンを始動させる信号を遠隔操作端末から受信するとバッテリからイグニッション系装置に給電する経路に設けられた遠隔制御スイッチを閉じてイグニッション系装置への給電を行なうとともに、エンジンを始動させる。遠隔始動装置は、エンジンを始動してキーの挿入及びブレーキの踏込み操作を検知した後に、ブレーキの踏込み操作の解除を検知すると遠隔制御スイッチを開放する。このため、遠隔始動装置は、ユーザが車両のエンジンを遠隔始動させてから車両へ乗車したのちにおいて、ユーザが走行開始操作をする場合にユーザの意に反してエンジンの駆動の停止をしないようにできる。
【選択図】図3
Description
本発明は、遠隔操作端末から送信される無線信号に応答して車両に搭載されるエンジンを始動させる技術に関する。
ユーザが遠隔操作端末を遠隔の地で操作して、車両に搭載されるエンジンを始動(以降、遠隔始動という)させ、ユーザが車両に乗車するまでにエンジンを暖機させておくという、遠隔始動制御の技術が知られている。この技術を利用すれば、例えば、寒い地域においてユーザが乗車する際は既にエンジンが暖機しているため車両をすぐに発車させることができる。
このような遠隔始動によって車両Cに搭載されエンジンを始動させる制御装置(以降、遠隔始動装置という)においては、ユーザが車両のドアの鍵を開錠した際にまたはドアを開けた際にエンジンの駆動を停止させるようにしている。
なぜならば、遠隔始動装置は、エンジンの駆動を停止させないで継続して駆動させた場合に、正規のユーザがエンジンを遠隔始動させた後、遠隔の地から車両のもとへ到着するまでにおいて、正規のユーザでない者が車両へ侵入し車両の盗難を謀る虞があるからである。
しかしながら、ユーザからしてみれば、一度、遠隔始動させた車両のエンジンが乗車とともに停止してしまうため、乗車ののちに改めて始動させなければならず不便である。
そういった車両の利用における不便を解消するために、遠隔始動装置はエンジンを遠隔始動させてからユーザが車両のドアを開けて車両へ乗車したのちにおいて車両Cのエンジンの駆動を継続させる技術が、先行文献1において提案されている。
また、その後にユーザによって所定の操作がされた場合は遠隔始動装置はエンジンの駆動を停止させずにそのまま走行可能にする。
また、その後にユーザによって他の所定の操作がされた場合は遠隔始動装置はエンジンの駆動を停止させる。
例えば、所定の操作とは、ユーザが車両の走行を開始させる操作(以降、走行開始操作という)をしたのちにフットブレーキを踏んだ場合である。
例えば、他の所定の操作とは、ユーザが始めにフットブレーキを踏んだ場合である。
他方で、車両のエンジンを遠隔始動させずに車両のエンジンを始動させて車両を走行開始させる場合は、ユーザは車両に乗車してブレーキを踏んだのちに走行開始操作を行う(以降、通常の走行開始操作という)。
しかし、車両のエンジンを遠隔始動させてから車両へ乗車したのちにおいても、通常の走行開始操作を行ってしまうユーザがいる。つまり、車両のエンジンを遠隔始動させてから車両へ乗車したのちにおいて、ブレーキを踏んだのちに走行開始操作を行うユーザがいる。
この場合においては、ユーザは車両へ乗車したのちにおいてブレーキを踏んでしまっているため、遠隔始動装置はエンジンの駆動を継続させずに停止させる。
従って、ユーザはエンジンの駆動を継続させたいという自らの意に反して車両のエンジンの駆動が停止されてしまい車両の利用における不便が解消されないという不具合が発生する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ユーザが車両のエンジンを遠隔始動させてから車両へ乗車したのちにおいて、ユーザの意に反してエンジンの駆動が停止されないようにできる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、遠隔操作端末から無線送信されたエンジン始動信号を受信すると車両のエンジンを始動させる遠隔始動装置であって、前記エンジン始動信号を受信すると、バッテリからイグニッション系装置に給電する経路に設けられた遠隔制御スイッチを閉じて、前記イグニッション系装置への給電を行なうとともに、エンジンを始動させる始動制御部と、少なくとも、操作者によるキーシリンダへのキーの挿入とブレーキ操作を検知する操作状態検知部と、前記エンジンが始動されて前記キーの挿入、及び、前記ブレーキの踏込み操作が検知された後に、前記ブレーキの踏込み操作の解除が検知されたときは前記遠隔制御スイッチを開放する遠隔制御停止部と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の遠隔始動装置において、ワイヤレスキー及びスマートキーの何れかから送信される信号の認証を行う認証手段と、認証の結果が成功である場合に前記車両のドアの鍵を開錠が可能な状態にする開錠手段とを更に備え、前記遠隔制御停止部は、前記エンジンが始動されて前記車両のドアの鍵が開錠が可能な状態の場合に、前記キーの挿入、及び、前記ブレーキの踏込み操作が検知された後に、前記ブレーキの踏込み操作の解除が検知されたときは前記遠隔制御スイッチを開放することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の何れかに記載の遠隔始動装置において、前記操作状態検知部は、操作者によって操作されたシフトの位置を更に検知し、前記遠隔始動停止部は、前記エンジンが始動されて前記キーの挿入、及び、前記ブレーキの踏込み操作が検知された後に、前記シフトの位置が”P”以外が検知されたときは前記遠隔制御スイッチを開放することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の遠隔始動装置において、前記遠隔始動停止部は、前記エンジンが始動されて前記キーの挿入、及び、前記ブレーキの踏込み操作が検知された後に、前記キーの挿入が検知されなくなったときは前記遠隔制御スイッチを開放することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、遠隔操作端末から無線送信されたエンジン始動信号を受信すると車両のエンジンを始動させる遠隔始動装置であって、前記エンジン始動信号を受信すると、エンジンを遠隔制御により始動させる始動制御部と、少なくとも、操作者による車両システムの電源スイッチの操作とブレーキ操作を検知する操作状態検知部と、前記エンジンが始動された後、前記ブレーキの踏込み操作が検知された後に、前記電源スイッチの操作が検知されたときは前記遠隔制御を停止する遠隔制御停止部と、を備えることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項5に記載の遠隔始動装置において、前記遠隔制御停止部は、前記エンジンが始動された後、前記電源スイッチの操作が検知されたときは前記遠隔制御を停止することを特徴とする。
また、請求項7の発明は、遠隔操作端末から無線送信されたエンジン始動信号を受信すると車両のエンジンを始動させる遠隔始動方法であって、(a)前記エンジン始動信号を受信すると、バッテリからイグニッション系装置に給電する経路に設けられた遠隔制御スイッチを閉じて、前記イグニッション系装置への給電を行なうとともに、エンジンを始動させる工程と、(b)少なくとも、操作者によるキーシリンダへのキーの挿入とブレーキ操作を検知する工程と、(c)前記エンジンが始動されて前記キーの挿入、及び、前記ブレーキの踏込み操作が検知された後に、前記ブレーキの踏込み操作の解除が検知されたときは前記遠隔制御スイッチを開放する工程と、を備えることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、遠隔操作端末から無線送信されたエンジン始動信号を受信すると車両のエンジンを始動させる遠隔始動方法であって、(a)前記エンジン始動信号を受信すると、エンジンを遠隔制御により始動させる工程と、(b)少なくとも、操作者による車両システムの電源スイッチの操作とブレーキ操作を検知する工程と、(c)前記エンジンが始動されて前記ブレーキの踏込み操作が検知された後に、前記電源スイッチの操作が検知されたときは前記遠隔制御を停止する工程と、を備えることを特徴とする。
請求項1乃至4及び7の発明によれば、遠隔始動装置又は遠隔始動方法は、車両のエンジンを始動させる信号を遠隔操作端末から受信すると、バッテリからイグニッション系装置に給電する経路に設けられた遠隔制御スイッチを閉じて、イグニッション系装置への給電を行なうとともに、エンジンを始動させる。そして、遠隔始動装置又は遠隔始動方法は、少なくとも、操作者によるキーシリンダへのキーの挿入とブレーキ操作を検知して、エンジンを始動した後、キーの挿入、及び、ブレーキの踏込み操作を検知した後に、ブレーキの踏込み操作の解除を検知すると遠隔制御スイッチを開放する。
このため、遠隔始動装置又は遠隔始動方法は、ユーザが車両のエンジンを遠隔始動させてから車両へ乗車したのちにおいて、ユーザが走行開始操作をする場合にユーザの意に反してエンジンの駆動の停止をしないようにできる。
また、請求項2の発明によれば、遠隔始動装置は、ワイヤレスキー及びスマートキーの何れかから送信される信号の認証の結果が成功である場合に車両のドアの鍵を開錠が可能な状態にする。そして、遠隔始動装置は、エンジンを始動して車両のドアの鍵が開錠が可能な状態の場合に、キーの挿入及びレーキの踏込み操作が検知された後に、ブレーキの踏込み操作の解除が検知されたときは遠隔制御スイッチを開放する。
このため、遠隔始動装置は正規のユーザによる操作に基づいて遠隔制御スイッチを開放できる。
また、請求項3の発明によれば、遠隔始動装置は、エンジンを始動してキーの挿入及びブレーキの踏込み操作を検知した後に、シフトの位置が”P”以外を検知したときは遠隔制御スイッチを開放する。
このため、遠隔始動装置は、シフト位置が”P”以外の車両が発進可能状態において遠隔制御スイッチを開放しエンジンの駆動が停止するようにして、このタイミングにおいてシフト位置が”P”以外にすることができないことを示すことができる。
また、請求項4の発明によれば、遠隔始動装置は、エンジンを始動して前記キーの挿入及びブレーキの踏込み操作を検知した後に、キーの挿入が検知されなくなったときは遠隔制御スイッチを開放する。
このため、遠隔始動装置は、ユーザの車両を利用しないという意思をキーの挿入の検知からキーの挿入が検知されなくなったことにより判定できる。そして、遠隔始動装置は、その判定に基づいて遠隔制御スイッチを開放しエンジンの駆動が停止することができる。
また、請求項5、6、及び8の発明によれば、遠隔始動装置または遠隔始動方法は、エンジン始動信号を受信すると、エンジンを遠隔制御によって始動させ、少なくとも、操作者による車両システムの電源スイッチの操作とブレーキ操作を検知する。そして、遠隔始動装置又は遠隔始動方法は、エンジンを始動した後、ブレーキの踏込み操作を検知した後に電源スイッチの操作を検知すると遠隔制御を停止する。
このため、遠隔始動装置又は遠隔始動方法は、ユーザが車両のエンジンを遠隔始動させてから車両へ乗車したのちにおいて、ユーザが走行開始操作をする場合にユーザの意に反してエンジンの駆動の停止をしないようにできる。
また、請求項6の発明によれば、遠隔始動装置は、エンジンが始動された後電源スイッチの操作が検知されたときは遠隔制御を停止する。
このため、遠隔始動装置は、ユーザが車両のエンジンを遠隔始動させてから車両へ乗車したのちにおいて、ユーザが走行開始操作をする場合にユーザの意に反してエンジンの駆動の停止をしないようにできる。
本発明の第1の実施の形態である車両制御システムを、以下、添付図面を参照しながら説明する。
<第1の実施の形態>
まず、遠隔操作端末から送信される無線信号に応答して車両に搭載されるエンジンを始動させる(以降、遠隔始動という)技術を実現するシステム、即ち、車両制御システムの構成について図1に基づいて説明する。
まず、遠隔操作端末から送信される無線信号に応答して車両に搭載されるエンジンを始動させる(以降、遠隔始動という)技術を実現するシステム、即ち、車両制御システムの構成について図1に基づいて説明する。
<車両制御システムの構成>
図1は、車両制御システムSY1の構成を示す図である。車両制御システムSY1は、遠隔始動装置1、認証装置2、エンジン制御装置3、ボディ制御装置4、トランスポンダ5、キー挿入スイッチ6、フットブレーキスイッチ7、ドア開閉スイッチ8、ドアロックスイッチ9、エンジンフードスイッチ10、シフト位置センサ11、クランクパルスセンサ12、ナビゲーション装置13、スタータリレー14、スタータモータ15、ハザードランプ16、ドアロック/アンロック回路17、及び、ブザー18などを備える。
図1は、車両制御システムSY1の構成を示す図である。車両制御システムSY1は、遠隔始動装置1、認証装置2、エンジン制御装置3、ボディ制御装置4、トランスポンダ5、キー挿入スイッチ6、フットブレーキスイッチ7、ドア開閉スイッチ8、ドアロックスイッチ9、エンジンフードスイッチ10、シフト位置センサ11、クランクパルスセンサ12、ナビゲーション装置13、スタータリレー14、スタータモータ15、ハザードランプ16、ドアロック/アンロック回路17、及び、ブザー18などを備える。
車両制御システムSY1は、その遠隔始動装置1などを信号線を介して電気的に接続している。
遠隔始動装置1は、マイクロコンピュータ1a、アクセサリスイッチACC1、イグニッションスイッチIG1、スタータスイッチST1、及び、無線受信回路1eなどを備える、
マイクロコンピュータ1aは、エンジンを遠隔で始動させる始動制御部1b、車両Cの操作状態を検知する操作状態検知部1c、及び、始動させたエンジンを停止させる遠隔制御停止部1dなどを備える。始動制御部1bなどが実行する制御の詳細については後述する。
マイクロコンピュータ1aは、エンジンを遠隔で始動させる始動制御部1b、車両Cの操作状態を検知する操作状態検知部1c、及び、始動させたエンジンを停止させる遠隔制御停止部1dなどを備える。始動制御部1bなどが実行する制御の詳細については後述する。
また、マイクロコンピュータ1aは、例えば、始動制御部1bなどが実行する制御のプログラムなどを記憶したROM、ROMに記憶されたプログラムを実行するCPU、CPUがプログラムを実行する際のワーキングエリアとなるRAMなどを備える。
アクセサリスイッチACC1は、遠隔始動装置1がエンジンを遠隔始動させるときに、車両Cに備わるアクセサリ類へバッテリBからの電力を供給/遮断させるためのスイッチである。
イグニッションスイッチIG1は、遠隔始動装置1がエンジンを遠隔始動させるときに、車両Cに備わるアクセサリ類以外の電装装置へバッテリBからの電力を供給/遮断させるためのスイッチである。
スタータスイッチST1は、遠隔始動装置1がエンジンを遠隔始動させるときに、車両Cに備わるスタータモータ15へバッテリBからの電力をスタータリレー14を介して供給/遮断させるためのスイッチである。
無線受信回路1eは、遠隔操作端末RCから無線で送信される信号を受信する回路である。
認証装置2は、車両Cの走行を開始させる際に必要となる鍵であるユーザキーKが、ユーザによって車両Cに備わるキーシリンダKSへ挿入された際に、ユーザキーKから無線を介して受信したID信号に基づいて認証処理を行う。認証処理の詳細については後述する。
エンジン制御装置3は、車両Cに備わるエンジンの駆動を制御する。具体的には、エンジン制御装置3は車両Cに備わる点火プラグ、インジェクタ、及び、スロットルモータなどを制御してエンジンの駆動を制御する。
ボディ制御装置4は、認証装置2から受信した認証結果に基づいてハザードランプ16、ドアロック/アンロック回路17、及び、ブザー18を制御する。例えば、ボディ制御装置4は、認証装置2から受信した認証結果が”失敗”である場合はハザードランプ、又は、ブザー18を制御して外部へ車両Cが盗難されないよう報知する。
トランスポンダ5は、ユーザキーKがユーザによって車両Cに備わるキーシリンダKSへ挿入された際に、ユーザキーKから無線を介してID信号を受信する受信装置である。トランスポンダ5は受信したID信号を信号線を介して認証装置2へ送信する。
キー挿入スイッチ6は、ユーザキーKの挿入状態を検知して、検知した結果を遠隔始動装置1へ出力する。
フットブレーキスイッチ7は、ユーザによるフットブレーキスイッチ7の操作状態を検知して、検知した結果を遠隔始動装置1などへ出力する。
ドア開閉スイッチ8は、ドアの開閉状態を検知して、検知した結果を遠隔始動装置1などへ出力する。ドア開閉スイッチ8は、例えば、カーテシスイッチである。
ドアロックスイッチ9は、ドアの鍵の施錠/開錠状態を検知して、検知した結果を遠隔始動装置1などへ出力する。
エンジンフードスイッチ10は、エンジンフードの開閉状態を検知して、検知した結果を遠隔始動装置1などへ出力する。
シフト位置センサ11は、シフトレバーの位置を検知して、検知した結果を遠隔始動装置1などへ出力する。
クランクパルスセンサ12は、エンジンの回転軸に備わる歯を検知して、検知したパルス信号を遠隔始動装置1などへ出力する。
ナビゲーション装置13は、ディスプレイや地図情報などを記録した記録装置などを備える。ナビゲーション装置13は、車両Cの現在位置を地図とともにディスプレイへ表示する。
スタータリレー14は、スタータスイッチSTやスタータスイッチST1がオンになった場合に、スタータモータ15へバッテリBからの電力を供給させるリレーである。
スタータモータ15は、エンジンを遠隔始動装置1やエンジン制御装置3がクランキングさせる際にエンジンの回転力を補助するモータである。
ハザードランプ16は、ボディ制御装置4によって点滅されるランプである。ハザードランプ16は、車両C周辺へ注意を喚起する際に点滅される。
ドアロック/アンロック回路17は、ボディ制御装置4からの信号に基づいて車両Cに備わる鍵をロック、又は、アンロックする。
ブザー18は、ボディ制御装置4によって出力されるブザーである。ブザー18は、車両C周辺へ注意を喚起する際に出力される。
キーシリンダKSは、車両Cに備わるハンドルの近傍に搭載される。キーシリンダKSは、アクセサリスイッチACC、イグニッションスイッチIG、及び、スタータスイッチSTなどを備える。
アクセサリスイッチACCは、キーシリンダKSにおいてユーザによってユーザキーKをキーシリンダKSへ挿入されたのちにユーザキーKをアクセサリスイッチACCがオンになる位置まで回されるとオンになる。
更に、イグニッションスイッチIGは、キーシリンダKSにおいてユーザによってイグニッションスイッチIGがオンになる位置まで回されるとオンになる。
更に、スタータスイッチSTは、キーシリンダKSにおいてユーザによってスタータスイッチSTがオンになる位置まで回されるとオンになる。
このような構成からなる車両制御システムSY1は種々の処理を実行する。種々の処理は、例えば、遠隔始動させず通常にエンジンを始動させるエンジン始動処理、ユーザキーKなどから無線を介して受信したID信号に基づいて認証を行う認証処理、遠隔始動によりエンジンを始動させるエンジン遠隔始動処理、及び、遠隔始動による処理を停止させる遠隔始動制御停止処理などがある。
以降において、これら処理の詳細について説明する。
<エンジン始動処理>
ここで、エンジン始動処理について説明する。エンジン始動処理は、主に、ユーザキーK、キーシリンダKS、スタータリレー14、及び、スタータモータ15、エンジン、及び、エンジン制御装置3などにより実現される。
ここで、エンジン始動処理について説明する。エンジン始動処理は、主に、ユーザキーK、キーシリンダKS、スタータリレー14、及び、スタータモータ15、エンジン、及び、エンジン制御装置3などにより実現される。
ユーザがユーザキーKをキーシリンダKSに形成されるキー挿入口へ挿入してから、スタータスイッチSTがオンになる位置まで回す。車両制御システムSY1において、スタータスイッチSTがオンになるとバッテリBとスタータモータ15とが電気的に接続状態になるためスタータモータ15は駆動する。つまり、ユーザがユーザキーKを操作して、スタータスイッチSTをオンにする間においてスタータモータ15を駆動させることができる。
従って、ユーザは、エンジンの回転が所定回転数(例えば、1000rpm)になったことをエンジン音などに基づいて判断するとともに、その操作を停止することによって、エンジン始動が実行される。
一方で、エンジン制御装置3は、スタータスイッチ信号を受信すると、エンジンに備わる点火プラグ、インジェクタ、及び、スロットルモータなどを制御してエンジンを始動させる。そして、エンジン制御装置3は、クランクパルスセンサ12からの受信信号により判断するエンジン回転数が所定回転数になるまでスタータモータの補助を受けながら、点火プラグやインジェクタなどを制御する。つまり、エンジン制御装置3はクランキング制御を実行する。
<認証処理>
次に、認証処理について説明する。認証処理は、主に、遠隔操作端末RC、ワイヤレスキーW、ユーザキーK、アンテナAT、トランスポンダ5、認証装置2、及び、エンジン制御装置3などにより実現される。
次に、認証処理について説明する。認証処理は、主に、遠隔操作端末RC、ワイヤレスキーW、ユーザキーK、アンテナAT、トランスポンダ5、認証装置2、及び、エンジン制御装置3などにより実現される。
ユーザキーKに係る認証処理について説明する。ユーザがユーザキーKをキー挿入口へ挿入する際に、トランスポンダ5は、ユーザキーKからIDの信号を無線通信を介して受信する。トランスポンダ5は受信したIDの信号を認証装置2へ送信する。
認証装置2は、受信したIDの信号が予め記憶しているIDの信号と一致するか否かを判断して、一致すれば認証結果である”成功”を示す信号をエンジン制御装置3へ送信する。
そして、認証装置2は、それらが一致しなければ認証結果である”失敗”を示す信号をエンジン制御装置3へ送信する。エンジン制御装置3は、スタータスイッチ信号と認証結果である”成功”を示す信号とを受信する場合にエンジン始動処理を実行する。
ワイヤレスキーWに係る認証処理について説明する。ユーザがワイヤレスキーWを操作して車両Cへドアに備わる鍵を開錠状態にする指示信号とIDの信号とを車両制御システムSY1へ送信する。そのときに、車両制御システムSY1が備える認証装置2がドアに備わる鍵を開錠状態にする指示信号をアンテナATを介して受信する。
認証装置2は、ドアに備わる鍵を開錠状態にする指示信号とともに受信したIDの信号が予め記憶しているIDの信号と一致するか否かを判断して、一致すれば認証結果である”成功”を示す信号をボディ制御装置4へ送信する。
そして、認証装置2は、それらが一致しなければ認証結果である”失敗”を示す信号をボディ制御装置4へ送信する。
ボディ制御装置4は、認証結果である”成功”を示す信号を受信する場合に車両Cのドアに備わる鍵を開錠状態にし、認証結果である”失敗”を示す信号を受信する場合に車両Cのドアに備わる鍵を開錠状態にしない。
従って、車両制御システムSY1が、車両Cのドアに備わる鍵を開錠状態にしたため、ユーザはドアに備わるノブを引いたときにドアの鍵を開錠できる。
遠隔操作端末RCに係る認証処理について説明する。ユーザが遠隔操作端末RCを操作してエンジンの始動を指示する信号を車両制御システムSY1へ送信する。
そのときに、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、エンジンの始動を指示する信号をアンテナAT及び無線受信回路1eを介して受信する。遠隔始動装置1は、エンジンの始動を指示する信号に含まれるIDの信号を認証装置2へ送信する。
認証装置2は、受信したIDの信号が予め記憶しているIDの信号と一致するか否かを判断して、一致すれば認証結果である”成功”を示す信号をエンジン制御装置3へ送信する。
そして、認証装置2は、それらが一致しなければ認証結果である”失敗”を示す信号をエンジン制御装置3へ送信する。
エンジン制御装置3は、スタータスイッチ信号を受信する場合にエンジン遠隔始動処理を実行する。また、エンジン制御装置3は、スタータスイッチ信号と認証結果である”失敗”を示す信号を受信する場合に車両Cが盗難されたことを車両外部へ報知する処理を実行する。車両Cが盗難されたことを車両外部へ報知する処理については後述する。
<エンジン遠隔始動処理>
次に、エンジン遠隔始動処理について説明する。
次に、エンジン遠隔始動処理について説明する。
エンジン遠隔始動処理は、主に、遠隔操作端末RC、アンテナAT、遠隔始動装置1、スタータリレー14、スタータモータ15、及び、エンジン制御装置3などにより実現される。
ユーザが遠隔操作端末RCのエンジン始動ボタンを操作すると、遠隔操作端末RCはその操作に応じて車両Cに搭載の遠隔始動装置1へ無線通信を介して始動信号を送信する。
遠隔始動装置1が備える始動制御部1bは、アンテナAT及び無線受信回路1eを介して受信した始動信号に基づいてエンジンを始動させる。
遠隔始動の際は、遠隔始動装置1は始動信号を受信したのちに、所定の条件を満たした場合に車両状態が暖機可能であると判断して自らが備えるアクセサリスイッチACC1、イグニッションスイッチIG1、及び、スタータスイッチST1をオンにする。
車両制御システムSY1は、それらのスイッチがオンにされることによって、アクセサリ類の電装装置、非アクセサリ類の電装装置、スタータモータ15へバッテリBからの電力を供給させる。
所定の条件とは、例えば、キー挿入スイッチ6からの信号に基づいてキーが挿入されていないこと、フットブレーキスイッチ7からの信号に基づいてフットブレーキが踏まれていないこと、エンジンフードスイッチ10からの信号に基づいてエンジンフードが開かれていないこと、シフト位置センサ11からの信号に基づいてシフト位置が”P”を選択されていること、ドアロックスイッチ9からの信号に基づいてドアが開かれていないことなどである。
アクセサリ類の電装装置とは、車両Cのパワーウィンド、ワイパー、オーディオ、及び、車室内灯などを制御する制御装置である。また、非アクセサリ類の電装装置とは、ステアリング、トランスミッション、及び、フットブレーキなどを制御する制御装置である。
なお、イグニッションスイッチIG又はイグニッションスイッチIG1がオンされることによりバッテリBから電力が供給される電装装置をイグニッション系装置という。つまり、イグニッションスイッチIG又はイグニッションスイッチIG1は、バッテリBからイグニッション系装置へ給電される経路に備わっている。
また、車両制御システムSY1は、実行するエンジン遠隔始動処理において、通常モードとランオンモードとの2つのモードを備える。これらのモードは、ユーザが遠隔操作端末RCや車内に備わるスイッチによって選択することができる。これらのモードの詳細について説明する。
(通常モード)
通常モードについて説明する。車両制御システムSY1においてユーザにより通常モードが設定されると、ユーザによる遠隔操作端末RCの操作によって車両Cのエンジンを遠隔始動したのちにユーザが車両Cのドアを開けて車両Cへ乗車したときは、車両制御システムSY1はエンジンの駆動を停止させる。
通常モードについて説明する。車両制御システムSY1においてユーザにより通常モードが設定されると、ユーザによる遠隔操作端末RCの操作によって車両Cのエンジンを遠隔始動したのちにユーザが車両Cのドアを開けて車両Cへ乗車したときは、車両制御システムSY1はエンジンの駆動を停止させる。
このため、ユーザが遠隔の場所において遠隔操作端末RCによって車両Cのエンジンを遠隔始動させたのちから車両Cに乗車するまでの間に、非ユーザが車両Cへ侵入してエンジンが駆動している車両Cをそのまま発進させて盗もうとしても、車両Cのドアを開けたときにエンジンの駆動は停止するためそのような盗難は困難となる。
他方で、ユーザは、一度、遠隔操作端末RCによって遠隔始動させた車両Cのエンジンがその乗車とともに停止してしまうため、車両Cへ乗車の際に再びエンジンを始動させなければならず不便である。
(ランオンモード)
ランオンモードについて説明する。車両制御システムSY1は、ユーザによりランオンモードが設定される。ユーザが遠隔操作端末RCの操作によって車両Cのエンジンを遠隔始動したのちに車両Cのドアの鍵を遠隔操作により開錠してドアを開けて車両Cへ乗車した場合でも、車両制御システムSY1はエンジンの駆動を停止させずにエンジンの駆動を継続させる。
ランオンモードについて説明する。車両制御システムSY1は、ユーザによりランオンモードが設定される。ユーザが遠隔操作端末RCの操作によって車両Cのエンジンを遠隔始動したのちに車両Cのドアの鍵を遠隔操作により開錠してドアを開けて車両Cへ乗車した場合でも、車両制御システムSY1はエンジンの駆動を停止させずにエンジンの駆動を継続させる。
そして、ユーザが車両Cへ乗車したのちにおいて、ユーザによって所定の操作がされた場合は、車両制御システムSY1は、エンジンの駆動を継続させてそのまま車両を走行可能にする。また、そのときに他の所定の操作がされた場合は、車両制御システムSY1はエンジンの駆動を停止させる。
従来においては、所定の操作とは、例えば、ユーザが車両Cの走行を開始させる操作(以降、走行開始操作という)をいう。つまり、走行開始操作とは、ユーザがユーザキーKをキーシリンダKSへ挿入してイグニッションスイッチIGをオンにしたのちにフットブレーキを踏む操作である。
従来においては、他の所定の操作とは、例えば、ユーザが初めにフットブレーキを踏む操作である。
他方で、車両Cのエンジンを遠隔始動させずに車両Cを走行開始させる場合は、ユーザは車両Cに乗車してフットブレーキを踏んだのちにユーザがユーザキーKをキーシリンダKSへ挿入してイグニッションスイッチIG及びスタータスイッチSTをオンにする。
しかし、車両Cのエンジンを遠隔始動させてから車両Cへ乗車したのちにおいても、通常の走行開始操作を行ってしまうユーザがいる。つまり、車両Cのエンジンを遠隔始動させてから車両Cへ乗車したのちにおいて、フットブレーキを踏んだのちに走行開始操作を行うユーザがいる。
この場合において、ユーザは車両Cへ乗車したのちにおいてフットブレーキを踏んでしまっているため、遠隔始動装置1はエンジンの駆動を継続させずに停止させる。
従って、ユーザはエンジンの駆動を継続させたいという自らの意に反してエンジンの駆動が停止されてしまいランオンモードの利便性が発揮されないという不具合が発生する。
そこで車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、次の遠隔始動制御停止処理を実行することによりランオンモード時の車両Cの利用における利便性を発揮させている。
<遠隔始動制御停止処理>
次に、遠隔始動制御停止処理について説明する。
次に、遠隔始動制御停止処理について説明する。
遠隔始動制御停止処理は、主に、遠隔始動装置1、キー挿入スイッチ6、フットブレーキスイッチ7、及び、エンジン制御装置3などにより実現される。
遠隔始動装置1が備える始動制御部1bは、遠隔操作端末RCからの無線信号に応じて前述した遠隔始動処理を実行して車両Cのエンジンを始動させる。
そのあとに、遠隔始動装置1が備える操作状態検知部1cが、特定の信号を検知した場合に、遠隔制御停止部1dによるエンジンの駆動の制御を停止して、エンジン制御装置3によってエンジンの駆動を制御させる。
つまり、遠隔始動装置1が備える操作状態検知部1cが、特定の信号であるキー挿入スイッチ6からの信号に基づいてユーザキーKがキーシリンダKSに挿入されたことを検知する。
更に、遠隔始動装置1が備える操作状態検知部1cが、特定の信号であるフットブレーキスイッチ7からの信号に基づいてフットブレーキが踏込まれたことを検知する。
更に、遠隔始動装置1が備える操作状態検知部1cが、それらを検知したのちに特定の信号であるフットブレーキスイッチ7からの信号に基づいてフットブレーキが踏込まれた状態から踏込まれない状態になったことを検知する。
更に、遠隔始動装置1が備える遠隔制御停止部1dが、操作状態検知部1cによって以上の検知がされた場合に、イグニッションスイッチIG1及びアクセサリスイッチACC1をオンからオフにしてエンジンを遠隔始動の状態からエンジン制御装置3による通常のエンジン制御の状態へ移行させる。
なお、以降においては、車両Cにおいて特定の信号を発生させるユーザの操作を走行開始操作という。
これにより、車両Cのエンジンを遠隔始動させてから車両Cへ乗車したのちにおいて、通常の走行開始操作を行ってしまっても、ユーザはユーザキーKをキーシリンダKSへ挿入しない限り車両Cのエンジンは停止しない。つまり、ユーザは車両Cのエンジンの駆動を継続させたいという自らの意に反してエンジンの駆動が停止されることはない。
<制御処理のフロー>
車両制御システムSY1の遠隔始動装置1が、車両Cのエンジンを遠隔始動の制御したのちにおいて、遠隔始動の制御を停止させてエンジン制御装置3による通常のエンジン制御へ移行させる処理を図2のフロー図に基づいて詳細に説明する。
車両制御システムSY1の遠隔始動装置1が、車両Cのエンジンを遠隔始動の制御したのちにおいて、遠隔始動の制御を停止させてエンジン制御装置3による通常のエンジン制御へ移行させる処理を図2のフロー図に基づいて詳細に説明する。
なお、この場合、車両制御システムSY1は、ユーザによって予めランオンモードを設定されているものとして説明を行う。
また、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、いつ遠隔操作端末RCからエンジンの始動を指示する信号を受信するかわからないため、他の装置がバッテリBから電力が給電されない状態においても常に又は所定の周期でバッテリBから電力が供給されている。
従って、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1が図2のメインフロー図の処理を所定の周期で開始する。
(メインフロー)
まず、車両制御システムSY1が実行する制御処理のフローのうちメインフローについて説明する。
まず、車両制御システムSY1が実行する制御処理のフローのうちメインフローについて説明する。
車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンが遠隔始動したか否かを判定する(ステップSA1)。つまり、遠隔始動装置1は、ユーザ操作により遠隔操作端末RCからエンジンの始動を指示する信号を無線を介して受信してエンジンを遠隔始動したか否かを判定する。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンが遠隔始動されたと判定する場合は、ステップSA2へ移行する(ステップSA1においてYES)。
その際に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1が、エンジンが遠隔始動された際に自らが備えるイグニッションスイッチIG1をオンにするため、車両制御システムSY1が備える他の装置はバッテリBから電力が供給される。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、自らが備えるタイマXをスタートさせる(ステップSA2)。タイマXはステップSA1においてYESになる際にイニシャル処理される。即ち、タイマXは0に設定される。
なお、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンが遠隔始動されたと判定しない場合は、その処理を所定周期で繰り返す(ステップSA1においてNO)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、車両Cが備えるドアの鍵がアンロック状態か否かを判定する(ステップSA3)。つまり、遠隔始動装置1は、ドア開閉スイッチ8からの受信した信号に基づいて車両Cが備えるドアの鍵が開錠状態か否かを判定する。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、車両Cが備えるドアの鍵がアンロック状態であると判定しない場合は、ステップSA4へ移行する(ステップSA3においてNO)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、車両Cが備えるドアの鍵がワイヤレスキーWによりアンロック状態にされたか否かを判定する(ステップSA4)。
つまり、遠隔始動装置1は、ユーザの操作によりワイヤレスキーWから送信されたドアの鍵の開錠を指示する信号及びIDの信号を無線受信回路1eを介して受信し、受信したID信号を認証装置2へ送信する。認証装置2は、受信したID信号に基づいて前述した認証処理を実行し、認証結果を遠隔始動装置1及びボディ制御装置4へ送信する。ボディ制御装置4は、受信した認証結果が”成功”である場合は車両Cのドアの鍵を開錠状態にし、受信した認証結果が”失敗”である場合は車両Cのドアの鍵を開錠状態にしない。
なお、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、車両Cが備えるドアの鍵がアンロック状態であると判定する場合は、ステップSA13へ移行する(ステップSA3においてYES)。
車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、ステップSA13へ移行した際は車両Cのエンジンの駆動を停止する制御を行う(ステップSA13)。つまり、遠隔始動装置1は、遠隔始動制御停止処理を実行するとともに、エンジン制御装置3へエンジンの駆動を停止させる信号を送信する。エンジン制御装置3は、エンジンの駆動を停止させる信号を受信した場合にエンジンの駆動を停止させる。
次に、遠隔始動装置1は、受信した認証結果が”成功”である場合に、車両Cが備えるドアの鍵がワイヤレスキーWによりアンロック状態にされたと判定する場合はすタップSA5へ移行する(ステップSA4においてYES)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、車両Cのドアの鍵がワイヤレスキーWによりアンロック状態にされたと判定する場合は、自らが備えるタイマWをスタートさせる(ステップSA5)。タイマWはステップSA4においてYESになる際にイニシャル処理される。即ち、タイマWは0に設定される。
なお、遠隔始動装置1は、受信した認証結果が”失敗”である場合に、車両Cが備えるドアの鍵がワイヤレスキーWによりアンロック状態にされたと判定しない場合は、ステップSA12へ移行する(ステップSA4においてNO)。
遠隔始動装置1は、車両Cが備えるドアの鍵がワイヤレスキーWによりアンロック状態にされたと判定しない場合は、タイマXが所定時間以上であるか否かを判定する(ステップSA12)。
なお、遠隔始動装置1は、タイマXが所定時間以上であると判定する場合は、ステップSA13へ移行する(ステップSA12においてYES)。
車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、ステップSA13へ移行した際は車両Cのエンジンの駆動を停止する制御を行う(ステップSA13)。
また、遠隔始動装置1は、タイマXが所定時間以上であると判定しない場合は、ステップSA2へ移行する(ステップSA12においてNO)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、自らが備えるタイマXが所定時間以上であるか否かを判定する(ステップSA6)。
次に、遠隔始動装置1は、タイマXが所定時間以上であると判定しない場合は、ステップSA7へ移行する(ステップSA6においてNO)。
なお、遠隔始動装置1は、タイマWが所定時間以上であると判定する場合は、ステップSA13へ移行する(ステップSA6においてYES)。つまり、遠隔始動装置1は、車両Cのドアの鍵がワイヤレスキーWによる開錠状態の時間が長いと非正規ユーザによって車両Cが盗難される虞があるため車両Cのエンジンの駆動を停止させている。
車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、ステップSA13へ移行した際は車両Cのエンジンの駆動を停止する制御を行う(ステップSA13)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、車両Cの運転席の近傍のドアが開かれたか否かを判定する(ステップSA7)。つまり、遠隔始動装置1は、ドア開閉スイッチ8から受信する信号に基づいて車両Cの運転席の近傍のドアが開かれたか否かを判定する。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、車両Cの運転席の近傍のドアが開かれたと判定する場合は、ステップSA8へ移行する(ステップSA7においてYES)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、車両Cの運転席の近傍のドアが開かれたと判定する場合は、自らが備えるタイマRをスタートさせる(ステップSA8)。タイマRはステップSA7においてYESになる際にイニシャル処理される。即ち、タイマRは0に設定される。
なお、遠隔始動装置1は、車両Cの運転席の近傍のドアが開かれたと判定しない場合は、ステップSA13へ移行する(ステップSA7においてNO)。
車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、ステップSA13へ移行した際は車両Cのエンジンの駆動を停止する制御を行う(ステップSA13)。
次に、遠隔始動装置1は、タイマRが所定時間以上であると判定しない場合は、ステップSA10へ移行する(ステップSA9においてNO)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、ユーザによってフットブレーキが踏み込まれた状態から踏まれない状態へとなったか否かを判定する(ステップSA10)。つまり、遠隔始動装置1は、フットブレーキスイッチ7から受信する信号に基づいてフットブレーキがオフからオンになったか否かを判定する。
なお、遠隔始動装置1は、タイマRが所定時間以上であると判定する場合は、ステップSA13へ移行する(ステップSA9においてYES)。
車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、ステップSA13へ移行した際は車両Cのエンジンの駆動を停止する制御を行う(ステップSA13)。
つまり、遠隔始動装置1は、車両Cのドアが開かれた状態の時間が長いと非正規ユーザによって車両Cが盗難される虞があるため車両Cのエンジンの駆動を停止させている。
次に、遠隔始動装置1は、ユーザによってフットブレーキが踏み込まれた状態から踏まれない状態へとなったことを判定する場合は、ステップSA11へ移行する(ステップSA10においてYES)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、エンジンを遠隔始動する制御を停止する(ステップSA11)。
つまり、遠隔始動装置1は、エンジンを遠隔始動させる際に自らが備えるアクセサリスイッチACC1及びイグニッションスイッチIG1をオンからオフの状態にする。遠隔始動装置1が、ユーザによって走行開始操作がされた際に実行する「遠隔始動制御停止処理」の詳細については後述する。
なお、遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏み込まれた状態から踏まれない状態へとなったこと判定する場合は、ステップSA9へ移行する(ステップSA10においてNO)。
なお、遠隔始動装置1は、ステップSA3、ステップSA6、ステップSA7、ステップSA9、及び、ステップSA12においては、非正規ユーザによる車両Cへの侵入などを防ぐために車両Cのエンジンの始動を停止する(ステップSA13)。
(サブフロー)
まず、遠隔始動装置1が実行する図2のメインフロー図に示すステップSA11の処理の詳細を図3のサブフロー図に基づいて説明する。
まず、遠隔始動装置1が実行する図2のメインフロー図に示すステップSA11の処理の詳細を図3のサブフロー図に基づいて説明する。
車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンが遠隔始動したか否かを判定する(ステップSB1)。つまり、遠隔始動装置1は、ユーザ操作により遠隔操作端末RCからエンジンの始動を指示する信号を無線を介して受信してエンジンを遠隔始動したか否かを判定する。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンが遠隔始動されたと判定する場合は、ステップSB2へ移行する(ステップSB1においてYES)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンの回転数が異常であるか否かを判定する(ステップSB2)。つまり、遠隔始動装置1は、クランクパルスセンサ12から受信する信号に基づいて判定される車両Cのエンジンの1秒あたりの回転数が所定回転数以上か否かを判定する。
なお、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンが遠隔始動されたと判定しない場合は、その処理を所定周期で繰り返す(ステップSB1においてNO)。
次に、遠隔始動装置1は、エンジン回転数が異常であると判定しない場合はステップSB3へ移行する(ステップSB2においてNO)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたか否かを判定する(ステップSB3)。つまり、遠隔始動装置1は、キー挿入スイッチ6から受信する信号に基づいてキーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたか否かを判定する。
なお、遠隔始動装置1は、エンジン回転数が異常であると判定する場合はSB14へ移行する(ステップSB2においてYES)。
車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、ステップSB14へ移行した際は車両Cのエンジンの駆動を停止する制御を行う(ステップSB14)。つまり、遠隔始動装置1は、遠隔始動制御停止処理を実行するとともに、エンジン制御装置3へエンジンの駆動を停止させる信号を送信する。エンジン制御装置3は、エンジンの駆動を停止させる信号を受信した場合にエンジンの駆動を停止させる。
次に、遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたと判定しない場合はステップSB4へ移行する(ステップSB3においてNO)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれたか否かを判定する(ステップSB4)。つまり、遠隔始動装置1は、フットブレーキスイッチ7からの信号に基づいてオフからオンの状態になったか否かを判定する。
なお、遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたと判定する場合はステップSB14へ移行する(ステップSB3においてYES)。
車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、ステップSB14へ移行した際は車両Cのエンジンの駆動を停止する制御を行う(ステップSB14)。
次に、遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれたことを判定する場合はステップSB5へ移行する(ステップSB4においてYES)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれた状態から踏まれない状態になったか否かを判定する(ステップSB5)。つまり、遠隔始動装置1は、フットブレーキスイッチ7からの信号に基づいてオンからオフの状態になったか否かを判定する。
なお、遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれたこと判定しない場合はステップSB2へ移行する(ステップSB4においてNO)。
次に、遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれた状態から踏まれない状態になったこと判定しない場合はステップSB6へ移行する(ステップSB5においてNO)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたか否かを判定する(ステップSB6)。
なお、遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれた状態から踏まれない状態になったことを判定する場合はステップSB2へ移行する(ステップSB5においてYES)。
次に、遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたと判定する場合はステップSB7へ移行する(ステップSB6においてYES)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、キーシリンダKSからユーザキーKが抜かれたか否かを判定する(ステップSB7)。
なお、遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたと判定しない場合はステップSB12へ移行する(ステップSB6においてNO)。
次に、遠隔始動装置1は、キーシリンダKSからユーザキーKが抜かれたと判定しない場合はステップSB8へ移行する(ステップSB7においてNO)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンの回転数が異常であるか否かを判定する(ステップSB8)。
なお、遠隔始動装置1は、キーシリンダKSからユーザキーKが抜かれたと判定する場合はSB14へ移行する(ステップSB7においてYES)。
車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、ステップSB14へ移行した際は車両Cのエンジンの駆動を停止する制御を行う(ステップSB14)。
次に、遠隔始動装置1は、エンジン回転数が異常であると判定しない場合はステップSB9へ移行する(ステップSB8においてNO)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、車両Cのシフト位置が”P”以外であるか否かを判定する(ステップSB9)。つまり、遠隔始動装置1は、シフト位置センサ11から受信する信号に基づいて車両Cのシフト位置が”P”以外であるか否かを判定する。シフト位置が”P”以外であるとは、例えば、”D”、”R”、”1速”、”2速”、及び、”3速”などである。
なお、遠隔始動装置1は、エンジン回転数が異常であると判定する場合はSB14へ移行する(ステップSB8においてYES)。
車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、ステップSB14へ移行した際は車両Cのエンジンの駆動を停止する制御を行う(ステップSB14)。
次に、遠隔始動装置1は、シフト位置が”P”以外であると判定しない場合はステップSB10へ移行する(ステップSB9においてNO)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれた状態から踏まれない状態になったか否かを判定する(ステップSB10)。つまり、遠隔始動装置1は、フットブレーキスイッチ7からの信号に基づいてオンからオフの状態になったか否かを判定する。
なお、遠隔始動装置1は、シフト位置が”P”以外であると判定する場合はSB14へ移行する(ステップSB9においてYES)。
車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、ステップSB14へ移行した際は車両Cのエンジンの駆動を停止する制御を行う(ステップSB14)。
次に、遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれた状態から踏まれない状態になったことを判定する場合はステップSB11へ移行する(ステップSB10においてYES)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、エンジンを遠隔始動する制御を停止する(ステップSB11)。つまり、遠隔始動装置1は、エンジンを遠隔始動させる際に自らが備えるアクセサリスイッチACC1及びイグニッションスイッチIG1をオンからオフの状態にする。
なお、遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれた状態から踏まれない状態になったこと判定しない場合はステップSB6へ移行する(ステップSB10においてNO)。
以上のように、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、ユーザキーKのキーシリンダKSへの挿入及びフットブレーキの踏込み操作を検知したのちに、フットブレーキの踏込み操作の解除を検知した場合は、遠隔制御スイッチである遠隔始動装置1が備えるイグニッションスイッチIG1を開放する。これにより、遠隔始動によるエンジンの駆動は停止されてエンジン制御装置3の制御によってエンジンが駆動される。
このため、遠隔始動装置1は、ユーザが車両Cのエンジンを遠隔始動させてから車両Cへ乗車したのちにおいて、ユーザが走行開始操作をする場合にユーザの意に反してエンジンの駆動が停止されないようにできる。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、リターンへ移行する。
なお、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、ステップSB6においてNOの場合、即ち、ユーザキーKが挿入されたことを判定しない場合は、エンジンの回転数が異常か否かを判定する(ステップSB12)。遠隔始動装置1は、エンジンの回転数が異常であると判定する場合はSB14へ移行する(ステップSB12においてYES)。遠隔始動装置1は、エンジンの回転数が異常であると判定しない場合はステップSB13へ移行する(ステップSB12においてNO)。
また、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、ステップSB12においてNOの場合、即ち、エンジンの回転数が異常であると判定しない場合は、シフト位置が”P”以外か否かを判定する(ステップSB13)。遠隔始動装置1は、シフト位置が”P”以外であると判定する場合はSB14へ移行する(ステップSB13においてYES)。遠隔始動装置1は、シフト位置が”P”以外であると判定しない場合はステップSB5へ移行する(ステップSB13においてNO)。
なお、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、ステップSB14へ移行した際は車両Cのエンジンの駆動を停止する制御を行う(ステップSB14)。
以上のように、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、エンジンの回転数が異常の場合やシフト位置が”P”以外の場合にエンジンの駆動を停止させるため、車両が走行開始する際の安全を図ることができる。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態においては、主に、第1の実施の形態と相違する処理について説明する。
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態においては、主に、第1の実施の形態と相違する処理について説明する。
車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1が実行する図2のフロー図のステップST11の処理、即ち、「遠隔始動制御停止処理」の相違する処理を図4のフロー図に基づいて説明する。図4のフロー図は車両制御システムSY1が図2のフロー図のステップST11の処理へ移行した際に実行される。
(サブフロー)
まず、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンが遠隔始動したか否かを判定する(ステップSC1)。
まず、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンが遠隔始動したか否かを判定する(ステップSC1)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンが遠隔始動されたと判定する場合は、ステップSC2へ移行する(ステップSC1においてYES)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたか否かを判定する(ステップSC2)。
なお、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンが遠隔始動されたと判定しない場合は、その処理を所定周期で繰り返す(ステップSC1においてNO)。
次に、遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたと判定しない場合はステップSC3へ移行する(ステップSC2においてNO)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれたか否かを判定する(ステップSC3)。
なお、遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたと判定する場合はリターンへ移行する(ステップSC2においてYES)。
次に、遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれたことを判定する場合はステップSC4へ移行する(ステップSC3においてYES)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれた状態から踏まれない状態になったか否かを判定する(ステップSC4)。
なお、遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれたことを判定しない場合はステップSC2へ移行する(ステップSC3においてNO)。
次に、遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれた状態から踏まれない状態になったこと判定しない場合はステップSC5へ移行する(ステップSC4においてNO)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたか否かを判定する(ステップSC5)。
なお、遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれた状態から踏まれない状態になったことを判定する場合はステップSC4へ移行する(ステップSC4においてYES)。
次に、遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたと判定する場合はステップSC6へ移行する(ステップSC5においてYES)。
次に、車両制御システムSY1が備える認証装置2は、前述した認証処理を実行する。つまり、認証装置2は、ユーザキーKがキーシリンダKSへ挿入された際にユーザキーKから無線送信されたIDの信号をトランスポンダを介して受信するとともに、受信したIDの信号にもとづいて認証処理を実行する。認証装置2は、認証処理による認証結果を車両制御システムSY1が備えるボディ制御装置4へ送信する。
次に、車両制御システムSY1が備えるボディ制御装置4は、認証装置2から受信した認証結果が”成功”か否かを判定する(ステップSC6)。
なお、遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたと判定しない場合はステップSC4へ移行する(ステップSC5においてNO)。
次に、ボディ制御装置4は、受信した認証結果が”成功”であると判定しない場合はステップSC7へ移行する(ステップSC6においてNO)。
次に、ボディ制御装置4は、受信した認証結果が”成功”であると判定しない場合はウォーニング処理を実行する(ステップSC7)。ウォーニング処理とは、ボディ制御装置4が受信した認証結果が”成功”でなはないため、即ち、非正規ユーザにより偽のユーザキーにより車両Cが盗難される虞があるため、ハザードランプ16やブザー18を制御して車両C外部へその旨を報知する処理をいう。
なお、ボディ制御装置4は、受信した認証結果が”成功”であると判定する場合はステップSC8へ移行する(ステップSC6においてYES)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、キーシリンダKSからユーザキーKが抜かれたか否かを判定する(ステップSC8)。
次に、遠隔始動装置1は、キーシリンダKSからユーザキーKが抜かれたと判定しない場合はステップSC9へ移行する(ステップSC8においてNO)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれた状態から踏まれない状態になったか否かを判定する(ステップSC9)。つまり、遠隔始動装置1は、フットブレーキスイッチ7からの信号に基づいてオンからオフの状態になったか否かを判定する。
なお、遠隔始動装置1は、キーシリンダKSからユーザキーKが抜かれたと判定する場合はリターンへ移行する(ステップSC8においてYES)。
次に、遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれた状態から踏まれない状態になったことを判定する場合はステップSC10へ移行する(ステップSC9においてYES)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、エンジンを遠隔始動する制御を停止する(ステップSC10)。つまり、遠隔始動装置1は、エンジンを遠隔始動させる際に自らが備えるアクセサリスイッチACC1及びイグニッションスイッチIG1をオンからオフの状態にする。
なお、遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれた状態から踏まれない状態になったこと判定しない場合はステップSC8へ移行する(ステップSC9においてNO)。
次に、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1は、リターンへ移行する。
以上のように、車両制御システムSY1は、ユーザキーKのキーシリンダKSへの挿入及びフットブレーキの踏込み操作を検知したのちに、フットブレーキの踏込み操作の解除を検知した場合は、遠隔制御スイッチである遠隔始動装置1が備えるイグニッションスイッチIG1を開放する。これにより、遠隔始動によるエンジンの駆動は停止されてエンジン制御装置3の制御によってエンジンが駆動される。
このため、遠隔始動装置1は、ユーザが車両Cのエンジンを遠隔始動させてから車両Cへ乗車したのちにおいて、ユーザが走行開始操作をする場合にユーザの意に反してエンジンの駆動が停止されないようにできる。
また、上記制御によれば、車両制御システムSY1は、認証装置2による認証処理の結果が”成功”ではない場合にも車両Cを走行可能にさせるため、非正規ユーザによって車両Cが一時的に盗難される虞があるが、その場合にもエンジン制御装置3によってエンジンの駆動を停止させることはない。
なぜなら、車両制御システムSY1が備える認証装置2が実行する認証処理は、認証結果を得るまでに最大で所定時間(例えば、10秒)を費やすため、その間に車両Cは走行している場合もあり、この場合においてエンジン制御装置3によってエンジンの駆動を停止させると車両Cが事故に遭う虞があるためである。
従って、車両制御システムSY1は、車両Cが走行可能な状態にした際に認証結果が”成功”でない場合にはウォーニング処理を実行して車両Cの外部へ車両Cが盗難される虞があることを報知して、車両Cが盗難されるのを防いでいる。
<第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態においては、主に、第1の実施の形態と相違する処理について説明する。
次に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態においては、主に、第1の実施の形態と相違する処理について説明する。
第2の実施の形態と第1の実施の形態とにおいて、一部の車両制御システムの構成が相違する。第1の実施の形態においては、「車両制御システムSY1は、キーシリンダKSを備える。キーシリンダKSは、アクセサリスイッチACC、イグニッションスイッチIG、及び、スタータスイッチSTを備える。車両制御システムSY1は、遠隔始動装置1を備える。遠隔始動装置1は、アクセサリスイッチACC1、イグニッションスイッチIG1、及び、スタータスイッチST1を備える」と説明したが、第2の実施の形態においては、図5に示すように、車両制御システムSY2においてそれらの構成は備えない。
その代わりに、車両制御システムSY2は、車両Cのエンジンを始動させるためのプッシュスタートシステムを備える。プッシュスタートシステムは、図5に示すように、電源スイッチであるスタータスイッチSTS、電源制御装置21、認証装置2、ワイヤレスキーW、及び、ボディ制御装置4などを備える。
つまり、ユーザが車両CへワイヤレスキーWを操作して車両Cへ乗車した際は、認証装置2による認証結果は”成功”であるため、プッシュスタートシステムは、そののちの走行の開始を受け付ける操作は簡易な操作としている。即ち、ユーザは、そののちにスタータスイッチSTSをプッシュすれば車両Cを走行させることができる。
このようなプッシュスタートシステムを備えた車両制御システムSY2が実行する図2のフロー図におけるステップSA11の処理、即ち、「遠隔始動制御停止処理」の詳細を、図6のサブフロー図に基づいて説明する。
車両制御システムSY2は、図2のフロー図に示す処理を実行してステップSA11の「遠隔始動制御停止処理」へ移行した場合に、図6のサブフロー図に示す処理を実行する。
(サブフロー)
まず、遠隔始動装置1が実行する図2のメインフロー図に示すステップSA11の処理の詳細を図6のサブフロー図に基づいて説明する。
まず、遠隔始動装置1が実行する図2のメインフロー図に示すステップSA11の処理の詳細を図6のサブフロー図に基づいて説明する。
車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンが遠隔始動したか否かを判定する(ステップSD1)。
次に、車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンが遠隔始動されたと判定する場合は、ステップSD2へ移行する(ステップSD1においてYES)。
次に、車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンの回転数が異常であるか否かを判定する(ステップSD2)。
なお、車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンが遠隔始動されたと判定しない場合は、その処理を所定周期で繰り返す(ステップSD1においてNO)。
遠隔始動装置1は、エンジン回転数が異常であると判定する場合はステップSD10へ移行する(ステップSD2においてYES)。遠隔始動装置1は、エンジン回転数が異常であると判定しない場合はステップSD3へ移行する(ステップSD2においてNO)。
次に、車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、スタータスイッチSTSがオンにされたか否かを判定する(ステップSD3)。つまり、遠隔始動装置1は、スタータスイッチSTSのオン操作を検知した電源制御装置21からその旨の信号を受信したか否かを判定する。
次に、遠隔始動装置1は、スタータスイッチSTSがオンにされたと判定しない場合はステップSD4へ移行する(ステップSD3においてNO)。
次に、車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれたか否かを判定する(ステップSD4)。
なお、遠隔始動装置1は、スタータスイッチSTSがオンにされたと判定する場合はステップSD10へ移行する(ステップSD3においてYES)。
なお、車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、ステップSD10へ移行した際は車両Cのエンジンの駆動を停止する制御を行う(ステップSD10)。つまり、遠隔始動装置1は、エンジン制御装置3へエンジンの駆動を停止させる信号を送信する。エンジン制御装置3は、エンジンの駆動を停止させる信号を受信した場合にエンジンの駆動を停止させる。
車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、ステップSD10へ移行した際は車両Cのエンジンの駆動を停止する制御を行う(ステップSD10)。
次に、遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれたことを判定する場合はステップSD5へ移行する(ステップSD4においてYES)。
次に、車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれた状態から踏まれない状態になったか否かを判定する(ステップSD5)。
なお、遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれたこと判定しない場合はステップSD2へ移行する(ステップSD4においてNO)。
次に、遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれた状態から踏まれない状態になったことを判定する場合はステップSD6へ移行する(ステップSD5においてYES)。
次に、車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、スタータスイッチSTSがオンにされたか否かを判定する(ステップSD6)。
なお、遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれた状態から踏まれない状態になったこと判定しない場合はステップSD2へ移行する(ステップSD5においてNO)。
次に、遠隔始動装置1は、スタータスイッチSTSがオンにされたと判定する場合はステップSD7へ移行する(ステップSD6においてYES)。
次に、車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、エンジンを遠隔始動する制御を停止する(ステップSD7)。つまり、遠隔始動装置1は、エンジンを遠隔始動させる際に自らが備えるアクセサリスイッチACC1及びイグニッションスイッチIG1をオンからオフの状態にする。
なお、遠隔始動装置1は、スタータスイッチSTSがオンにされたと判定しない場合はステップSD8へ移行する(ステップSD6においてNO)。
以上のように、車両制御システムSY2は、フットブレーキの踏込み操作を検知したのちに、スタータスイッチSTSの操作を検知した場合は、遠隔始動スイッチである遠隔始動装置1が備えるイグニッションスイッチIG1を開放する。これにより、遠隔始動によるエンジンの駆動は停止されてエンジン制御装置3の制御によってエンジンが駆動される。
このため、遠隔始動装置1は、ユーザが車両Cのエンジンを遠隔始動させてから車両Cへ乗車したのちにおいて、ユーザが走行開始操作をする場合にユーザの意に反してエンジンの駆動が停止されないようにできる。
次に、車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、リターンへ移行する。
なお、車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、ステップSD6においてNOの場合、即ち、スタータスイッチSTSがオンにされたことを判定しない場合は、エンジンの回転数が異常か否かを判定する(ステップSD8)。遠隔始動装置1は、エンジンの回転数が異常であると判定する場合はステップSD10へ移行する(ステップSD8においてYES)。遠隔始動装置1は、エンジンの回転数が異常であると判定しない場合はステップSD9へ移行する(ステップSD8においてNO)。
また、車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、ステップSD8においてNOの場合、即ち、エンジンの回転数が異常であると判定しない場合は、シフト位置が”P”以外か否かを判定する(ステップSD9)。遠隔始動装置1は、シフト位置が”P”以外であると判定する場合はステップSD10へ移行する(ステップSD8においてYES)。遠隔始動装置1は、シフト位置が”P”以外であると判定しない場合はステップSD5へ移行する(ステップSD9においてNO)。
なお、車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、ステップSD10へ移行した際は車両Cのエンジンの駆動を停止する制御を行う(ステップSD10)。
以上のように、車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、エンジンの回転数が異常の場合やシフト位置が”P”以外の場合にエンジンの駆動を停止させるため、車両が走行開始する際の安全を図ることができる。
<第4の実施の形態>
次に、第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態においては、第3の実施の形態で説明した車両制御システムSY2による制御処理と同じ制御処理があるとともに相違する制御処理がある。
次に、第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態においては、第3の実施の形態で説明した車両制御システムSY2による制御処理と同じ制御処理があるとともに相違する制御処理がある。
従って、第4の実施の形態において、第3の実施の形態で説明した車両制御システムSY2による制御処理と相違する制御処理を主に説明する。
第4の実施の形態における車両制御システムSY2が実行する制御処理は、図7のフロー図に示すように、第3実施の形態のフロー図である図6におけるステップSD6とステップSD7との間に新たな処理を追加している。
以降において、主にこの新たな処理について詳細に説明する。
(サブフロー)
まず、車両制御すシステムSY2が備える遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンが遠隔で始動されたことを判定する。そして、遠隔始動装置1は、スタータスイッチSTSが操作される前にフットブレーキがオンにされたことを判定する。そののちに、遠隔始動装置1は、スタータスイッチSTSが操作されたことを判定する(ステップSE1〜ステップSE6)。
まず、車両制御すシステムSY2が備える遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンが遠隔で始動されたことを判定する。そして、遠隔始動装置1は、スタータスイッチSTSが操作される前にフットブレーキがオンにされたことを判定する。そののちに、遠隔始動装置1は、スタータスイッチSTSが操作されたことを判定する(ステップSE1〜ステップSE6)。
次に、車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンの回転数が異常であるか否かを判定する(ステップSE7)。
次に、遠隔始動装置1は、エンジンの回転数が異常でないと判定する場合は、ステップSE8へ移行する(ステップSE7においてNO)。
次に、車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、車両Cのシフト位置が”P”以外か否かを判定する(ステップSE8)。
なお、遠隔始動装置1は、エンジンの回転数が異常であると判定する場合は、ステップSE13へ移行する(ステップSE7においてYES)。
車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、ステップSE13へ移行した際は車両Cのエンジンの駆動を停止する制御を行う(ステップSE13)。つまり、遠隔始動装置1は、エンジン制御装置3へエンジンの駆動を停止させる信号を送信する。エンジン制御装置3は、エンジンの駆動を停止させる信号を受信した場合にエンジンの駆動を停止させる。
次に、遠隔始動装置1は、車両Cのシフト位置が”P”以外であると判定しない場合はステップSE9へ移行する(ステップSE8においてNO)。
次に、車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれた状態から踏まれない状態になったか否かを判定する(ステップSE9)。
なお、遠隔始動装置1は、車両Cのシフト位置が”P”以外であると判定する場合はステップSE13へ移行する(ステップSE8においてYES)。
車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、ステップSE13へ移行した際は車両Cのエンジンの駆動を停止する制御を行う(ステップSE13)。
次に、遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれた状態から踏まれない状態になったことを判定する場合はステップSE10へ移行する(ステップSE9においてYES)。
次に、車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、遠隔始動の制御を停止する(ステップSE10)つまり、遠隔始動装置1は、エンジンを遠隔始動させる際に自らが備えるアクセサリスイッチACC1及びイグニッションスイッチIG1をオンからオフの状態にする。
なお、遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏まれた状態から踏まれない状態になったこと判定しない場合はステップSE7へ移行する(ステップSE9においてNO)。
次に、車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、リターンへ移行する。
以上のように、車両制御システムSY2は、フットブレーキの踏込み操作を検知してから、スタータスイッチSTSの操作を検知したのちに、フットブレーキの踏み込みが停止された場合は、遠隔始動スイッチである遠隔始動装置1が備えるイグニッションスイッチIG1を開放する。これにより、遠隔始動によるエンジンの駆動は停止されてエンジン制御装置3の制御によってエンジンが駆動される。
このため、遠隔始動装置1は、ユーザが車両Cのエンジンを遠隔始動させてから車両Cへ乗車したのちにおいて、ユーザが走行開始操作をする場合にユーザの意に反してエンジンの駆動が停止されないようにできる。
また、以上のように、車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、エンジンの回転数が異常の場合やシフト位置が”P”以外の場合にエンジンの駆動を停止させるため、車両が走行開始する際の安全を図ることができる。
<第5の実施の形態>
次に、第5の実施の形態について説明する。第5の実施の形態においては、第3の実施の形態で説明した車両制御システムSY2による制御処理と同じ制御処理があるとともに相違する制御処理がある。
次に、第5の実施の形態について説明する。第5の実施の形態においては、第3の実施の形態で説明した車両制御システムSY2による制御処理と同じ制御処理があるとともに相違する制御処理がある。
従って、第5の実施の形態において、第3の実施の形態で説明した車両制御システムSY2による制御処理と相違する制御処理を主に説明する。
第5の実施の形態における車両制御システムSY2が実行する制御処理は、図8のフロー図に示すように、第3の実施の形態のフロー図である図6におけるステップSD6とステップSD7との間に新たな処理を追加している。
以降において、主にこの新たな処理について詳細に説明する。
(サブフロー)
まず、車両制御すシステムSY2が備える遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンが遠隔で始動されたことを判定する。そして、遠隔始動装置1は、スタータスイッチSTSが操作される前にフットブレーキがオンにされたことを判定する。そののちに、遠隔始動装置1は、スタータスイッチSTSが操作されたことを判定する(ステップSF1〜ステップSF6)。
まず、車両制御すシステムSY2が備える遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンが遠隔で始動されたことを判定する。そして、遠隔始動装置1は、スタータスイッチSTSが操作される前にフットブレーキがオンにされたことを判定する。そののちに、遠隔始動装置1は、スタータスイッチSTSが操作されたことを判定する(ステップSF1〜ステップSF6)。
次に、車両制御システムSY2が備える認証装置2は、ユーザによってスタータスイッチSTSが操作された際に、既にワイヤレスキーWから受信していたIDの信号に基づいて認証処理を実行する。認証装置2は、認証処理による認証結果をボディ制御装置4へ送信する。
次に、車両制御システムSY2が備えるボディ制御装置4は、認証装置2から受信した認証結果が”成功”か否かを判定する(ステップSF7)。
次に、ボディ制御装置4は、受信した認証結果が”成功”であると判定する場合はステップSF8へ移行する(ステップSF7においてYES)。
次に、ボディ制御装置4は、前述したウォーニング処理を実行する(ステップSC8)。
なお、ボディ制御装置4は、受信した認証結果が”成功”であると判定しない場合はステップSF12へ移行する(ステップSF7においNO)。
車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、ステップSF12へ移行した際は車両Cのエンジンの駆動を停止する制御を行う(ステップSF12)。つまり、遠隔始動装置1は、エンジン制御装置3へエンジンの駆動を停止させる信号を送信する。エンジン制御装置3は、エンジンの駆動を停止させる信号を受信した場合にエンジンの駆動を停止させる。
次に、車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、遠隔始動の制御を停止する(ステップSF9)。つまり、遠隔始動装置1は、エンジンを遠隔始動させる際に自らが備えるアクセサリスイッチACC1及びイグニッションスイッチIG1をオンからオフの状態にする。
次に、車両制御システムSY2が備える遠隔始動装置1は、リターンへ移行する。
以上のように、車両制御システムSY2は、スタータスイッチSTSの操作及びフットブレーキの踏込み操作を検知した場合は、遠隔始動スイッチである遠隔始動装置1が備えるイグニッションスイッチIG1を開放する。これにより、遠隔始動によるエンジンの駆動は停止されてエンジン制御装置3の制御によってエンジンが駆動される。
このため、遠隔始動装置1は、ユーザが車両Cのエンジンを遠隔始動させてから車両Cへ乗車したのちにおいて、ユーザが走行開始操作をする場合にユーザの意に反してエンジンの駆動が停止されないようにできる。
また、上記制御によれば、車両制御システムSY2は、認証装置2による認証処理の結果が”成功”ではない場合にも車両Cを走行可能にさせるため、非正規ユーザによって車両Cが一時的に盗難される虞があるが、その場合にもエンジン制御装置3によってエンジンの駆動を停止させることはない。
なぜなら、車両制御システムSY2が備える認証装置2が実行する認証処理は、認証結果を得るまでに最大で所定時間(例えば、10秒)を費やすため、その間に車両Cは走行している場合もあり、この場合においてエンジン制御装置3によってエンジンの駆動を停止させると車両Cが事故に遭う虞があるためである。
従って、車両制御システムSY2は、車両Cが走行可能な状態にした際に認証結果が”成功”でない場合にはウォーニング処理を実行して車両Cの外部へ車両Cが盗難される虞があることを報知して、車両Cが盗難されるのを防いでいる。
<変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では他の実施の形態について説明する。もちろん、以下で説明する形態を適宜組み合わせても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では他の実施の形態について説明する。もちろん、以下で説明する形態を適宜組み合わせても良い。
<変形例1>
第1の実施の形態、及び、第2の実施の形態において、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1が、フットブレーキが踏込まれたのちにユーザキーKがキーシリンダKSへ挿入されて、フットブレーキの踏込みが停止された場合に、遠隔始動制御を停止させると説明した。
第1の実施の形態、及び、第2の実施の形態において、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1が、フットブレーキが踏込まれたのちにユーザキーKがキーシリンダKSへ挿入されて、フットブレーキの踏込みが停止された場合に、遠隔始動制御を停止させると説明した。
しかし、車両制御システムSY1は、車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1が、ユーザキーKがキーシリンダKSへ挿入されたのちに、フットブレーキが踏込まれて、フットブレーキの踏込みが停止された場合に、遠隔始動制御を停止させるようにしても良い。
車両制御システムSY1が備える遠隔始動装置1が、このような順序で制御を行っても第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
<変形例2>
第1の実施の形態、及び、第2の実施の形態における認証処理は、「ユーザがユーザキーKをキー挿入口へ挿入する際に、トランスポンダ5は、ユーザキーKからIDの信号を無線通信を介して受信する。トランスポンダ5は受信したIDの信号を認証装置2へ送信する。認証装置2は、受信したIDの信号が予め記憶しているIDの信号と一致するか否かを判断して、一致すれば認証結果である”成功”を示す信号をボディ制御装置及びエンジン制御装置3へ送信する」と説明したが、認証処理は、スマートキーから受信する信号に基づいて実行されるものであっても良い。
第1の実施の形態、及び、第2の実施の形態における認証処理は、「ユーザがユーザキーKをキー挿入口へ挿入する際に、トランスポンダ5は、ユーザキーKからIDの信号を無線通信を介して受信する。トランスポンダ5は受信したIDの信号を認証装置2へ送信する。認証装置2は、受信したIDの信号が予め記憶しているIDの信号と一致するか否かを判断して、一致すれば認証結果である”成功”を示す信号をボディ制御装置及びエンジン制御装置3へ送信する」と説明したが、認証処理は、スマートキーから受信する信号に基づいて実行されるものであっても良い。
例えば、スマートキーを所持するユーザが車両Cの近傍へ位置した場合に、スマートキーがユーザの操作に関係無く車両Cが備えるトランスポンダ5へID信号を送信する。トランスポンダ5は、スマートキーからIDの信号を無線通信を介して受信する。トランスポンダ5は受信したIDの信号を認証装置2へ送信する。認証装置2は、受信したIDの信号が予め記憶しているIDの信号と一致するか否かを判断して、一致すれば認証結果である”成功”を示す信号をボディ制御装置及びエンジン制御装置3へ送信する。ボディ制御装置4は車両の鍵を開錠状態にする。エンジン制御装置3はエンジンの駆動を許可の状態にする。
<変形例3>
上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、プログラムに従った制御部の演算処理によってソフトウェア的に各種の機能が実現されると説明したが、これら機能のうちの一部は電気的なハードウェア回路により実現されても良い。また逆に、ハードウェア回路によって実現されるとした機能のうちの一部は、ソフトウェア的に実現されても良い。
上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、プログラムに従った制御部の演算処理によってソフトウェア的に各種の機能が実現されると説明したが、これら機能のうちの一部は電気的なハードウェア回路により実現されても良い。また逆に、ハードウェア回路によって実現されるとした機能のうちの一部は、ソフトウェア的に実現されても良い。
<変形例4>
上記第1の実施の形態乃至第5の実施の形態では、車両制御システムの制御を説明するフロー図は、便宜上、一のフローで示しているが、一のフローを細分化した各フローを制御部がマルチタスク機能により並列に処理するものであっても良い。
上記第1の実施の形態乃至第5の実施の形態では、車両制御システムの制御を説明するフロー図は、便宜上、一のフローで示しているが、一のフローを細分化した各フローを制御部がマルチタスク機能により並列に処理するものであっても良い。
1 遠隔始動装置
2 認証装置
3 エンジン制御装置
4 ボディ制御装置
6 キー挿入スイッチ
7 フットブレーキスイッチ
C 車両
K ユーザキー
KS キーシリンダ
RC 遠隔操作端末
STS スタータスイッチ
2 認証装置
3 エンジン制御装置
4 ボディ制御装置
6 キー挿入スイッチ
7 フットブレーキスイッチ
C 車両
K ユーザキー
KS キーシリンダ
RC 遠隔操作端末
STS スタータスイッチ
Claims (8)
- 遠隔操作端末から無線送信されたエンジン始動信号を受信すると車両のエンジンを始動させる遠隔始動装置であって、
前記エンジン始動信号を受信すると、バッテリからイグニッション系装置に給電する経
路に設けられた遠隔制御スイッチを閉じて、前記イグニッション系装置への給電を行なう
とともに、エンジンを始動させる始動制御部と、
少なくとも、操作者によるキーシリンダへのキーの挿入とブレーキ操作を検知する操作
状態検知部と、
前記エンジンが始動されて前記キーの挿入、及び、前記ブレーキの踏込み操作が検知された後に、前記ブレーキの踏込み操作の解除が検知されたときは前記遠隔制御スイッチを開放する遠隔制御停止部と、
を備えることを特徴とする遠隔始動装置。 - 請求項1に記載の遠隔始動装置において、
ワイヤレスキー及びスマートキーの何れかから送信される信号の認証を行う認証手段と、
認証の結果が成功である場合に前記車両のドアの鍵を開錠が可能な状態にする開錠手段とを更に備え、
前記遠隔制御停止部は、前記エンジンが始動されて前記車両のドアの鍵が開錠が可能な状態の場合に、前記キーの挿入、及び、前記ブレーキの踏込み操作が検知された後に、前記ブレーキの踏込み操作の解除が検知されたときは前記遠隔制御スイッチを開放することを特徴とする遠隔始動装置。 - 請求項1または請求項2の何れかに記載の遠隔始動装置において、
前記操作状態検知部は、操作者によって操作されたシフトの位置を更に検知し、
前記遠隔始動停止部は、前記エンジンが始動されて前記キーの挿入、及び、前記ブレーキの踏込み操作が検知された後に、前記シフトの位置が”P”以外が検知されたときは前記遠隔制御スイッチを開放することを特徴とする遠隔始動装置。 - 請求項1乃至3の何れかに記載の遠隔始動装置において、
前記遠隔始動停止部は、前記エンジンが始動されて前記キーの挿入、及び、前記ブレーキの踏込み操作が検知された後に、前記キーの挿入が検知されなくなったときは前記遠隔制御スイッチを開放することを特徴とする遠隔始動装置。 - 遠隔操作端末から無線送信されたエンジン始動信号を受信すると車両のエンジンを始動させる遠隔始動装置であって、
前記エンジン始動信号を受信すると、エンジンを遠隔制御により始動させる始動制御部と、
少なくとも、操作者による車両システムの電源スイッチの操作とブレーキ操作を検知す
る操作状態検知部と、
前記エンジンが始動された後、前記ブレーキの踏込み操作が検知された後に、前記電源スイッチの操作が検知されたときは前記遠隔制御を停止する遠隔制御停止部と、
を備えることを特徴とする遠隔始動装置。 - 請求項5に記載の遠隔始動装置において、
前記遠隔制御停止部は、前記エンジンが始動された後、前記電源スイッチの操作が検知されたときは前記遠隔制御を停止することを特徴とする遠隔始動装置。 - 遠隔操作端末から無線送信されたエンジン始動信号を受信すると車両のエンジンを始動させる遠隔始動方法であって、
(a)前記エンジン始動信号を受信すると、バッテリからイグニッション系装置に給電する経路に設けられた遠隔制御スイッチを閉じて、前記イグニッション系装置への給電を行なうとともに、エンジンを始動させる工程と、
(b)少なくとも、操作者によるキーシリンダへのキーの挿入とブレーキ操作を検知する工程と、
(c)前記エンジンが始動されて前記キーの挿入、及び、前記ブレーキの踏込み操作が検知された後に、前記ブレーキの踏込み操作の解除が検知されたときは前記遠隔制御スイッチを開放する工程と、
を備えることを特徴とする遠隔始動方法。 - 遠隔操作端末から無線送信されたエンジン始動信号を受信すると車両のエンジンを始動させる遠隔始動方法であって、
(a)前記エンジン始動信号を受信すると、エンジンを遠隔制御により始動させる工程と、
(b)少なくとも、操作者による車両システムの電源スイッチの操作とブレーキ操作を検知する工程と、
(c)前記エンジンが始動されて前記ブレーキの踏込み操作が検知された後に、前記電源スイッチの操作が検知されたときは前記遠隔制御を停止する工程と、
を備えることを特徴とする遠隔始動方法。
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