JP2012082716A - 遠隔始動装置、及び、遠隔始動方法 - Google Patents

遠隔始動装置、及び、遠隔始動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】遠隔始動装置はエンジンを遠隔始動させたのちにおいてユーザのキー操作に基づくイグニッションスイッチのオフを特定してエンジンの駆動を停止させることができる技術を提供する。
【解決手段】遠隔始動装置は、エンジンを遠隔始動した場合にユーザキーが挿入されたときは、バッテリとアクセサリ類を制御する電装装置とを接続する第1電気系統に設けられたアクセサリスイッチと並列に設けられた第1スイッチを開く制御をする。そして、バッテリとアクセサリ類を制御する電装装置とを接続する第1電気系統の通電状態が通電状態から非通電状態に変化したことを検知する。バッテリと非アクセサリ類を制御する電装装置とを接続する第2電気系統に設けられたイグニッションスイッチと並列に設けられた第2スイッチを開く制御をする。このため、遠隔始動装置又は遠隔始動方法は、ユーザによってユーザキーが挿入されて車両のイグニッションスイッチがオフにされたことを特定することができ、車両のエンジンの駆動を停止させることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、遠隔操作端末からエンジンの始動を指示する無線信号を受信するとエンジンを始動させる技術に関する。
ユーザが遠隔操作端末を遠隔の地で操作して、車両に搭載されるエンジンを始動(以降、遠隔始動という)させ、ユーザが車両に乗車するまでにエンジンを暖機させておくという、遠隔始動制御の技術が知られている。この技術を利用すれば、例えば、寒い地域においてユーザが乗車する際は既にエンジンが暖機しているため車両をすぐに発車させることができる。
このような遠隔始動によって車両に搭載されエンジンを始動させる制御装置(以降、遠隔始動装置という)は、ユーザが車両のドアの鍵を開錠状態にした際に又は車両のドアを開けた際に、エンジンの駆動を停止させるようにしている。
なぜならば、遠隔始動装置が、エンジンの駆動を停止させないで継続して駆動させた場合に、正規のユーザがエンジンを遠隔始動させた後、遠隔の地から車両のもとへ到着するまでにおいて、正規のユーザでない者が車両の盗難を謀る虞があるからである。
しかしながら、ユーザからしてみれば、遠隔始動させた車両のエンジンが乗車とともに停止してしまうため、乗車ののちに改めてエンジンを始動させなければならず不便である。
そういった車両の利用における不便を解消するために、遠隔始動装置はエンジンを遠隔始動させてからユーザが車両のドアを開けて車両へ乗車したのちにおいて車両のエンジンの駆動を継続させる技術が、先行文献1において提案されている。
また、そののちにユーザが車両のキーシリンダへ挿入したキーを操作してイグニッションスイッチをオンにした場合は、遠隔始動装置はエンジンの駆動を停止させずにそのまま走行可能にする。
他方で、ユーザが車両のキーシリンダへ挿入したキーを操作してグニッションスイッチをオンからオフにした場合は、エンジンの駆動を停止させたいというユーザの意思を尊重して、遠隔始動装置はエンジンの駆動を停止させる必要がある。
なお、遠隔始動装置を含む車両の制御システムは、主バッテリから複数の電子制御装置へ電力を供給させる電気系統を備える。
その電気系統は、ユーザが車両のキーシリンダへ挿入したキーを操作してエンジンを始動させる際に主バッテリの電力を複数の電子制御装置へ供給または遮断させるイグニッションスイッチと、遠隔始動の際に主バッテリの電力を複数の電子制御装置へ供給または遮断させるイグニッションスイッチと、を並列にして接続する。
特開2009−255836号公報
しかし、ユーザがエンジンを遠隔始動させたのちにキーシリンダへ挿入したキーを操作してイグニッションスイッチをオンにし、更に、イグニッションスイッチをオフにした場合は、遠隔始動装置はエンジンの駆動を停止させなければならないが、電気系統の通電状態を単に検知するだけでは、2つのイグニッションスイッチが電気系統において並列に接続されているため、ユーザのキー操作に基づくイグニッションスイッチのオフを特定することはできない。
つまり、遠隔始動装置は、ユーザのキー操作に基づくイグニッションスイッチのオフを特定してエンジンの駆動を停止させることはできない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、遠隔始動装置はエンジンを遠隔始動させたのちにおいてユーザのキー操作に基づくイグニッションスイッチのオフを特定してエンジンの駆動を停止させることができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、遠隔操作端末からエンジンの始動を指示する無線信号を受信するとエンジンを始動させる遠隔始動装置であって、バッテリとアクセサリ類を制御する電装装置とを接続する第1電気系統に設けられたアクセサリスイッチと並列に設けられた第1スイッチと、前記バッテリと非アクセサリ類を制御する電装装置とを接続する第2電気系統に設けられたイグニッションスイッチと並列に設けられた第2スイッチと、前記エンジンを始動させる状態にある場合に、前記第2スイッチを閉じる制御をする第1制御手段と、ユーザによるキーシリンダへのキーの挿入状態を検知する第1検知手段と、前記第1電気系統における通電状態を検知する第2検知手段と、前記エンジンが始動された状態にある場合に、前記第1検知手段により前記キーの挿入が検知されたときは、前記第1スイッチを開く制御をする第2制御手段と、前記第2制御手段により前記第1スイッチが開かれた状態にある場合に、前記第2検知手段により前記第1電気系統の通電状態が通電の状態から非通電の状態へと変化したことを検知したときは、前記第2スイッチを開く制御をする第3制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の遠隔始動装置において、前記第3制御手段は、前記第2制御手段により前記第1スイッチが開かれた状態にある場合に、前記第2検知手段により前記第1電気系統の通電状態が通電の状態から非通電の状態へと変化したときに、前記非通電の状態が所定時間以上継続したときは、前記第2スイッチを開く制御をすることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、遠隔操作端末からエンジンの始動を指示する無線信号を受信するとエンジンを始動させる遠隔始動方法であって、(a)ユーザによるキーシリンダへのキーの挿入状態を検知する工程と、(b)前記エンジンが始動された状態にある場合に、前記(a)工程により前記キーの挿入が検知されたときは、前記バッテリとアクセサリ類を制御する電装装置とを接続する第1電気系統に設けられたアクセサリスイッチと並列に設けられた第1スイッチを開く制御をする工程と、(c)前記エンジンを始動させる状態にある場合に、バッテリと非アクセサリ類を制御する電装装置とを接続する第2電気系統に設けられたイグニッションスイッチと並列に設けられた第2スイッチを閉じる制御をする工程と、(d)前記第1電気系統における通電状態を検知する工程と、(e)前記(b)工程により前記第1スイッチが開かれた状態にある場合に、前記(d)工程により前記第1電気系統の通電状態が通電の状態から非通電の状態へと変化したことを検知したときは、前記第2スイッチを開く制御をする工程と、を備えることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項3に記載の遠隔始動方法において、前記(e)工程は、前記(b)工程により前記第1スイッチが開かれた状態にある場合に、前記(d)により前記第1電気系統の通電状態が通電の状態から非通電の状態へと変化したときに、前記非通電の状態が所定時間以上継続したときは、前記第2スイッチを開く制御をすることを特徴とする。
請求項1ないし4の発明によれば、遠隔始動装置又は遠隔始動方法は、エンジンを遠隔始動した場合にユーザキーが挿入されたときは、バッテリとアクセサリ類を制御する電装装置とを接続する第1電気系統に設けられたアクセサリスイッチと並列に設けられた第1スイッチを開く制御をする。そして、遠隔始動装置又は遠隔始動方法は、バッテリとアクセサリ類を制御する電装装置とを接続する第1電気系統の通電状態が通電状態から非通電状態に変化したことを検知する。そして、遠隔始動装置又は遠隔始動方法は、バッテリと非アクセサリ類を制御する電装装置とを接続する第2電気系統に設けられたイグニッションスイッチと並列に設けられた第2スイッチを開く制御をする。
このため、遠隔始動装置又は遠隔始動方法は、ユーザによってユーザキーが挿入されて車両のイグニッションスイッチがオフにされたことを特定することができる。更に、遠隔始動装置又は遠隔始動方法は、ユーザによる車両のイグニッションスイッチのオフ操作に応じてイグニッションスイッチと並列に設けられた第2スイッチを開いて車両のエンジンの駆動を停止させることができる。
請求項2又は請求項4の発明によれば、遠隔始動装置又は遠隔始動方法は、バッテリとアクセサリ類を制御する電装装置とを接続する第1電気系統に設けられたアクセサリスイッチと並列に設けられた第1スイッチが開かれた状態にある場合に、バッテリとアクセサリ類を制御する電装装置とを接続する第1電気系統の通電状態が通電の状態から非通電の状態へと変化したときに、非通電の状態が所定時間以上継続したときは、第2スイッチを開く。
このため、遠隔始動装置は、ユーザに対しユーザキーの操作内容を決定する時間を与えることができる。
図1は、車両及びユーザの動きを示す図である。 図2は、遠隔始動装置のシステムを示す図である。 図3は、キー及びキーシリンダを示す図である。 図4は、キーシリンダへ挿入されたキーの操作状態を示す図である。 図5は、キーシリンダへ挿入されたキーの操作状態を示す図である。 図6は、遠隔始動装置による制御手順を示すタイミングチャート図である。 図7は、遠隔始動装置による制御手順を示すフローチャート図である。 図8は、遠隔始動装置による制御手順を示すフローチャート図である。 図9は、遠隔始動装置による制御手順を示すフローチャート図である。 図10は、遠隔始動装置による制御手順を示すフローチャート図である。
本発明の第1の実施の形態である車両制御システムを、以下、添付図面を参照しながら説明する。
<第1の実施の形態>
まず、遠隔操作端末からエンジンの始動を指示する無線信号を受信すると車両に搭載されるエンジンを始動させる(以降、遠隔始動という)技術を実現するシステム、即ち、車両制御システムの構成について説明する。
<車両制御システムの構成>
図2は、車両制御システムSYの構成を示す図である。車両制御システムSYは、キーシリンダKS、遠隔始動装置1、認証装置2、エンジン制御装置3、ボディ制御装置4、トランスポンダ5、キー挿入スイッチ6、フットブレーキスイッチ7、ドア開閉スイッチ8、ドアロックスイッチ9、エンジンフードスイッチ10、シフトポジションセンサ11、クランクパルスセンサ12、ナビゲーション装置13、スタータリレー14、スタータモータ15、ハザードランプ16、ドアロック/アンロック回路17、及び、ブザー18などを備える。
なお、これら制御装置は、アクセサリ類の電装装置又は非アクセサリ類の電装装置の何れかに分類される。例えば、ナビゲーション装置13はアクセサリ類の電装装置に分類される。他方で、エンジン制御装置3は非アクセサリ類の電装装置に分類される。
車両制御システムSYは、その遠隔始動装置1などを信号線を介して電気的に接続している。
キーシリンダKSは、車両Cに備わるハンドルの近傍に搭載される。キーシリンダKSは、図3に示すように、ユーザによってユーザキーKがキーシリンダKSへ挿入可能になっている。キーシリンダKSは、第1アクセサリスイッチ、第1イグニッションスイッチ、及び、第1スタータスイッチを備える。
第1アクセサリスイッチは、バッテリBの電力をアクセサリ類を制御する電装装置へ供給または遮断させるスイッチである。第1イグニッションスイッチは、バッテリBの電力を非アクセサリ類を制御する電装装置へ供給または遮断させるスイッチである。第1スタータスイッチは、バッテリBの電力をスタータモータへ供給または遮断させるスイッチである。
キーシリンダKSへ挿入された際のユーザキーKの位置は、図4に示すように、オフの位置(SWP1)である。
図4に示すように、ユーザによってユーザキーKがキーシリンダKSへ挿入された位置から所定角度に回されると、第1アクセサリスイッチがオンになる(SWP2)。
そして、図4に示すように、ユーザによってユーザキーKが第1アクセサリスイッチがオンになる位置から所定角度に回されると、第1イグニッションスイッチがオンになる(SWP3)。
そして、図4に示すように、ユーザによってユーザキーKが第1イグニッションスイッチがオンになる位置から所定角度に回されると、第1スタータスイッチがオンになる(SWP4)。
従って、これらスイッチを備えるキーシリンダKSがそのような構成をしていることから、第1イグニッションスイッチがオンになるときは必ず第1アクセサリスイッチはオンになる。また、第1スタータスイッチがオンになるときは必ず第1イグニッションスイッチはオンになる。
逆に、第1アクセサリスイッチがオフのときは必ず第1イグニッションスイッチはオフになる。また、第1イグニッションスイッチがオフのときは必ず第1スタータスイッチはオフになる。
遠隔始動装置1は、マイクロコンピュータ1a、第2アクセサリスイッチ、第2イグニッションスイッチ、第2スタータスイッチ、及び、無線受信回路1eなどを備える。
マイクロコンピュータ1aは、エンジンを遠隔で始動させる制御、並びに、第2アクセサリスイッチなどをオン/オフする制御などをする制御部1b、及び、車両Cに対するユーザの操作状態を検知、並びに、電気系統の通電状態を検知する検知部1cなどを備える。制御部1bなどが実行する制御の詳細については後述する。
また、マイクロコンピュータ1aは、例えば、制御部1bなどが実行する制御のプログラムなどを記憶したROM、ROMに記憶されたプログラムを実行するCPU、CPUがプログラムを実行する際のワーキングエリアとなるRAMなどを備える。
第2アクセサリスイッチは、遠隔始動装置1がエンジンを遠隔始動させるときに、車両Cに備わるアクセサリ類の電装装置へバッテリBからの電力を供給または遮断させるためのスイッチである。
第2イグニッションスイッチは、遠隔始動装置1がエンジンを遠隔始動させるときに、車両Cに備わるアクセサリ類の電装装置以外、即ち、非アクセサリ類の電装装置へバッテリBからの電力を供給または遮断させるためのスイッチである。
第2スタータスイッチは、遠隔始動装置1がエンジンを遠隔始動させるときに、車両Cに備わるスタータモータ15へバッテリBからの電力を供給または遮断させるためのスイッチである。
無線受信回路1eは、遠隔操作端末RCから無線で送信される信号を受信する回路である。
認証装置2は、車両Cの走行を開始させる際に必要となる鍵であるユーザキーKが、ユーザによって車両Cに備わるキーシリンダKSへ挿入された際に、ユーザキーKから無線を介して受信したID信号に基づいて認証処理を行う。認証処理の詳細については後述する。
エンジン制御装置3は、車両Cに備わるエンジンの駆動を制御する。具体的には、エンジン制御装置3は車両Cに備わる点火プラグ、インジェクタ、及び、スロットルモータなどを制御してエンジンの駆動を制御する。
ボディ制御装置4は、認証装置2から受信した認証結果に基づいてハザードランプ16、ドアロック/アンロック回路17、及び、ブザー18を制御する。例えば、ボディ制御装置4は、認証装置2から受信した認証結果が”失敗”である場合はハザードランプ、及び、ブザー18を制御して外部へ車両Cが盗難されないよう報知する。
トランスポンダ5は、ユーザキーKがユーザによって車両Cに備わるキーシリンダKSへ挿入された際に、ユーザキーKから無線を介してID信号を受信する受信装置である。トランスポンダ5は受信したID信号を信号線を介して認証装置2へ送信する。
キー挿入スイッチ6は、ユーザキーKの挿入状態を検知して、検知した結果を遠隔始動装置1へ出力する。
フットブレーキスイッチ7は、ユーザによるフットブレーキスイッチ7の操作状態を検知して、検知した結果を遠隔始動装置1などへ出力する。
ドア開閉スイッチ8は、ドアの開閉状態を検知して、検知した結果を遠隔始動装置1などへ出力する。ドア開閉スイッチ8は、例えば、カーテシスイッチである。
ドアロックスイッチ9は、ドアの鍵の施錠/開錠状態を検知して、検知した結果を遠隔始動装置1などへ出力する。
エンジンフードスイッチ10は、エンジンフードの開閉状態を検知して、検知した結果を遠隔始動装置1などへ出力する。
シフトポジションセンサ11は、シフトレバーのポジションを検知して、検知した結果を遠隔始動装置1などへ出力する。
クランクパルスセンサ12は、エンジンの回転軸に備わる歯を検知して、検知したパルス信号を遠隔始動装置1などへ出力する。
ナビゲーション装置13は、ディスプレイや地図情報などを記録した記録装置などを備える。ナビゲーション装置13は、車両Cの現在位置を地図とともにディスプレイへ表示する。
スタータリレー14は、第1スタータスイッチや第2スタータスイッチがオンになった場合に、スタータモータ15へバッテリBからの電力を供給させるリレーである。
スタータモータ15は、エンジンを遠隔始動装置1やエンジン制御装置3がクランキングさせる際にエンジンの回転力を補助するモータである。
ハザードランプ16は、ボディ制御装置4の制御によって点滅するランプである。ハザードランプ16は、車両C周辺へ注意を喚起する際に点滅される。
ドアロック/アンロック回路17は、ボディ制御装置4からの信号に基づいて車両Cに備わる鍵をロック、及び、アンロックする。
ブザー18は、ボディ制御装置4の制御によって出力するブザーである。ブザー18は、車両C周辺へ注意を喚起する際に出力される。
ここで、ユーザによるキーの操作、及び、ユーザによる遠隔操作端末の操作に応じて、バッテリBからアクセサリ類を制御する電装装置及び非アクセサリ類を制御する電装装置などへ電力を供給する車両制御システムSYの電気系統及び構成について説明する。
図2に示すように、車両制御システムSYにおいて、キーシリンダKSが備える第1アクセサリスイッチと、遠隔始動装置1が備える第2アクセサリスイッチとは、バッテリBからアクセサリ類を制御する電装装置へ電力を供給する電気系統L1において並列に接続される。
更に、車両制御システムSYにおいて、キーシリンダKSが備える第1イグニッションスイッチと、遠隔始動装置1が備える第2イグニッションスイッチとは、バッテリBから非アクセサリ類を制御する電装装置へ電力を供給する電気系統L2において並列に接続される。
更に、車両制御システムSYにおいて、キーシリンダKSが備える第1スタータスイッチと、遠隔始動装置1が備える第2スタータスイッチとは、バッテリBからスタータモータ15へ電力が供給される電気系統L3において並列に接続される。
なお、以降において、第1アクセサリスイッチ、第1イグニッションスイッチ、及び、第1スタータスイッチを第1スイッチ郡という。また、第2アクセサリスイッチ、第2イグニッションスイッチ、及び、第2スタータスイッチを第2スイッチ郡という。
電気系統L1、L2、L3は、接続する第1スイッチ郡及び第2スイッチ郡を基準に、バッテリBと反対側においてそれぞれのスイッチのオン/オフ状態をモニタするモニタラインM1、モニタラインM2、及び、モニタラインM3の一端を接続する。そして、それらモニタラインM1、M2、M3の他端が遠隔始動装置1へ接続される。
従って、遠隔始動装置1は、モニタラインM1、M2、M3をモニタすれば、第1スイッチ郡及び第2スイッチ郡のオン/オフ状態を判定することができる。
しかし、車両制御システムSYが備える電気系統L1、L2、などは、バッテリBとアクセサリ類を制御する電装装置、及び、エンジン制御装置3などとの間において、第1スイッチ郡と第2スイッチ郡とを並列に接続している。更に、モニタラインM1、M2、M3は、第1スイッチ郡及び第2スイッチ郡を基準にバッテリBと反対側へ接続されている。
このため、遠隔始動装置1は、モニタラインM1、M2、M3をモニタしても第1アクセサリスイッチ及び第2アクセサリスイッチの何れがオン/オフ状態なのか、第1イグニッションスイッチ及び第2イグニッションスイッチの何れがオン/オフ状態なのかを判定することができない。
例えば、ユーザが車両Cのエンジンを遠隔始動させてから車両Cへ乗車したのちにキーシリンダKSへ挿入したユーザキーKを、図5に示すような操作をした場合に、遠隔始動装置1は、キーシリンダKSが備える第1イグニッションスイッチのオン/オフ状態を判定することができない。
図5に示すようなユーザキーKの操作とは、キーシリンダKSに挿入されたユーザキーKをユーザが操作して、ユーザキーKをオフの位置(SWP1)から第1アクセサリスイッチがオンになる位置(SWP2)にする。そして、ユーザがユーザキーKを操作して、ユーザキーKを第1アクセサリスイッチがオンになる位置から第1イグニッションスイッチがオンになる位置(SWP3)にする。そして、ユーザがユーザキーKを操作して、ユーザキーKを第1イグニッションスイッチがオンになる位置から第1アクセサリスイッチがオンになる位置(SWP2)にする。そして、ユーザがユーザキーKを操作して、ユーザキーKを第1アクセサリスイッチがオンになる位置から全てのスイッチがオフになる位置(SWP1)にすることである。
このような操作がされた場合は、遠隔始動装置1は、エンジンを既に遠隔始動しているため、自らが備える第2アクセサリスイッチ及び第2イグニッションスイッチをオンにしている。
従って、電気系統L1、L2は既に通電状態になっており、遠隔始動装置1は、モニタラインM1、M2に基づいて電気系統L1、L2をモニタしてもキーシリンダKSが備える第1アクセサリスイッチ及び第1イグニッションスイッチのオン/オフ状況を確認することはできない。
つまり、エンジンを遠隔始動させたのちにユーザによってユーザキーKが操作されキーシリンダKSへ挿入されて第1イグニッションスイッチをオンにされ、更に、第1イグニッションスイッチをオフにされた場合は、遠隔始動装置1はエンジンの駆動を停止させなければならないが、前述したように、ユーザのユーザキー操作による第1アクセサリスイッチ及び第1イグニッションスイッチのオン/オフ状況を特定することはできず、エンジンの駆動を停止させることはできない。
従って、遠隔始動装置1は、エンジンを遠隔始動させたのちにおいてユーザによるユーザキー操作に応じてエンジンの駆動を停止させることができる処理(キー操作特定処理)を実行する。
以上、説明した車両制御システムSYは種々の処理を実行する。種々の処理は、例えば、遠隔始動させず通常にエンジンを始動させるエンジン始動処理、ユーザキーKなどから無線を介して受信したID信号に基づいて認証を行う認証処理、遠隔始動によりエンジンを始動させるエンジン遠隔始動処理、及び、遠隔始動による処理を停止させる遠隔始動停止処理、ユーザによるキー操作に応じてエンジンの駆動を停止させるキー操作特定処理などがある。
以降において、これら処理の詳細について説明する。
<エンジン始動処理>
エンジン始動処理について説明する。エンジン始動処理は、主に、ユーザキーK、キーシリンダKS、スタータリレー14、及び、スタータモータ15、エンジン、及び、エンジン制御装置3などにより実現される。
ユーザがユーザキーKをキーシリンダKSに形成されるキー挿入口へ挿入してから、第1スタータスイッチがオンになる位置まで回す。車両制御システムSYにおいて、第1スタータスイッチがオンになるとバッテリBとスタータモータ15とが電気的に接続状態になるためスタータモータ15は駆動する。つまり、ユーザがユーザキーKを操作して、第1スタータスイッチをオンにする間においてスタータモータ15を駆動させることができる。
従って、ユーザは、エンジンの回転が所定回転数(例えば、1000rpm)になったことをエンジン音などに基づいて判断するとともに、その操作を停止することによって、エンジン始動が実行される。
一方で、エンジン制御装置3は、第1スタータスイッチ信号を受信すると、エンジンに備わる点火プラグ、インジェクタ、及び、スロットルモータなどを制御してエンジンを始動させる。そして、エンジン制御装置3は、クランクパルスセンサ12からの受信信号により判断するエンジン回転数が所定回転数になるまでスタータモータの補助を受けながら、点火プラグやインジェクタなどを制御する。つまり、エンジン制御装置3はクランキング制御を実行する。
<認証処理>
次に、認証処理について説明する。認証処理は、主に、遠隔操作端末RC、ワイヤレスキーW、ユーザキーK、アンテナAT、トランスポンダ5、認証装置2、及び、エンジン制御装置3などにより実現される。
ユーザキーKに係る認証処理について説明する。ユーザがユーザキーKをキー挿入口へ挿入する際に、トランスポンダ5は、ユーザキーKからIDの信号を無線通信を介して受信する。トランスポンダ5は受信したIDの信号を認証装置2へ送信する。
認証装置2は、受信したIDの信号が予め記憶しているIDの信号と一致するか否かを判断して、一致すれば認証結果である”成功”を示す信号をエンジン制御装置3へ送信する。
そして、認証装置2は、それらが一致しなければ認証結果である”失敗”を示す信号をエンジン制御装置3へ送信する。エンジン制御装置3は、第1スタータスイッチ信号と認証結果である”成功”を示す信号とを受信する場合にエンジン始動処理を実行する。
ワイヤレスキーWに係る認証処理について説明する。ユーザがワイヤレスキーWを操作して車両Cへドアに備わる鍵を開錠状態にする指示信号とIDの信号とを車両制御システムSYへ送信する。そのときに、車両制御システムSYが備える認証装置2がドアに備わる鍵を開錠状態にする指示信号をアンテナATを介して受信する。
認証装置2は、ドアに備わる鍵を開錠状態にする指示信号とともに受信したIDの信号が予め記憶しているIDの信号と一致するか否かを判断して、一致すれば認証結果である”成功”を示す信号をボディ制御装置4へ送信する。
そして、認証装置2は、それらが一致しなければ認証結果である”失敗”を示す信号をボディ制御装置4へ送信する。
ボディ制御装置4は、認証結果である”成功”を示す信号を受信する場合に車両Cに備わるドアに備わる鍵を開錠状態にし、認証結果である”失敗”を示す信号を受信する場合に車両Cに備わるドアに備わる鍵を開錠状態にしない。
従って、車両制御システムSYが、車両Cに備わるドアに備わる鍵を開錠状態にしたため、ユーザはドアに備わるノブを引いたときにドアの鍵を開錠できる。
<エンジン遠隔始動処理>
次に、エンジン遠隔始動処理について説明する。
エンジン遠隔始動処理は、主に、遠隔操作端末RC、アンテナAT、遠隔始動装置1、スタータリレー14、スタータモータ15、及び、エンジン制御装置3などにより実現される。
ユーザが遠隔操作端末RCのエンジン始動ボタンを操作すると、遠隔操作端末RCはその操作に応じて車両Cに搭載の遠隔始動装置1へ無線通信を介してエンジンの始動を指示する信号を送信する。
遠隔始動装置1が備える制御部1bは、アンテナAT及び無線受信回路1eを介して受信したエンジンの始動を指示する信号に基づいてエンジンを始動させる。
遠隔始動の際は、遠隔始動装置1はエンジンの始動を指示する信号を受信した場合に、自らが備える第2アクセサリスイッチ、第2イグニッションスイッチ、及び、第2スタータスイッチをオンにする。
車両制御システムSYは、それらのスイッチがオンにされることによって、アクセサリ類を制御する電装装置、非アクセサリ類を制御する電装装置、スタータモータ15へバッテリBからの電力を供給させる。
また、車両制御システムSYは、実行するエンジン遠隔始動処理において、通常モードとランオンモードとの2つのモードを備える。これらのモードは、ユーザが遠隔操作端末RCや車内に備わるスイッチによって選択することができる。これらのモードの詳細について説明する。
(通常モード)
通常モードについて説明する。車両制御システムSYにおいてユーザにより通常モードが設定されると、ユーザによる遠隔操作端末RCの操作によって車両Cのエンジンを遠隔始動したのちにユーザが車両Cに備わるドアを開けて車両Cへ乗車したときは、車両制御システムSYはエンジンの駆動を停止させる。
このため、ユーザが遠隔の場所において遠隔操作端末RCによって車両Cのエンジンを遠隔始動させたのちから車両Cに乗車するまでの間に、非ユーザが車両Cへ侵入してエンジンが駆動している車両Cをそのまま発進させて盗もうとしても、車両Cに備わるドアを開けたときにエンジンの駆動は停止するためそのような盗難は困難となる。
他方で、ユーザは、遠隔操作端末RCによって遠隔始動させた車両Cのエンジンがその乗車とともに停止してしまうため、車両Cへ乗車の際に再びエンジンを始動させなければならず不便である。
(ランオンモード)
ランオンモードについて説明する。車両制御システムSYにおいてユーザによりランオンモードが設定されると、ユーザによる遠隔操作端末RCの操作によって車両Cのエンジンを遠隔始動したのちにユーザが車両Cに備わるドアの鍵をワイヤレスキーWにより開錠状態にしてから、車両Cに備わるドアを開けて車両Cへ乗車した場合でも、車両制御システムSYはエンジンの駆動を停止させずにエンジンの駆動を継続させる。
そして、ユーザが車両Cへ乗車したのちにおいて、ユーザによって所定の操作がされた場合は、車両制御システムSYは、エンジンの駆動を継続させてそのまま車両Cを走行可能にする。また、そのときに他の所定の操作がされた場合は、車両制御システムSYはエンジンの駆動を継続して停止させる。
<遠隔始動停止処理>
次に、遠隔始動停止処理について説明する。
遠隔始動停止処理は、主に、遠隔始動装置1、キー挿入スイッチ6、フットブレーキスイッチ7、及び、エンジン制御装置3などにより実現される。
遠隔始動装置1が備える制御部1bは、遠隔操作端末RCからの無線信号に応じて前述した遠隔始動処理を実行して車両Cのエンジンを始動させる。
そのあとに、遠隔始動装置1が備える検知部1cが、特定の信号を検知した場合に、停止部1dによるエンジンの駆動の制御を停止して、エンジン制御装置3によってエンジンの駆動を制御させる。
つまり、遠隔始動装置1が備える検知部1cが、特定の信号であるキー挿入スイッチ6からの信号に基づいてユーザキーKがキーシリンダKSに挿入されたことを検知する。
更に、遠隔始動装置1が備える検知部1cが、特定の信号であるフットブレーキスイッチ7からの信号に基づいてフットブレーキが踏込まれたことを検知する。
更に、遠隔始動装置1が備える検知部1cが、それらを検知したのちに特定の信号であるフットブレーキスイッチ7からの信号に基づいてフットブレーキが踏込まれた状態から踏込まれない状態になったことを検知する。
更に、遠隔始動装置1が備える停止部1dが、検知部1cによって以上の検知がされた場合に、第2イグニッションスイッチ及び第2アクセサリスイッチをオンからオフにしてエンジンを遠隔始動の状態からエンジン制御装置3による通常のエンジン制御の状態へ移行させる。
なお、以降においては、特定の信号を発生させるユーザの操作を走行開始操作という。
これにより、車両Cのエンジンを遠隔始動させてから車両Cへ乗車したのちにおいて、通常の走行開始操作を行ってしまっても、ユーザはユーザキーKをキーシリンダKSへ挿入しない限り車両Cのエンジンは停止しない。つまり、ユーザは車両Cのエンジンの駆動を継続させたいという自らの意に反してエンジンの駆動が停止されることはない。
<キー操作特定処理>
次に、キー操作特定処理について説明する。
キー操作特定処理は、主に、遠隔始動装置1、キー挿入スイッチ6、第1スイッチ郡、第2スイッチ郡、電気系統L1、L2、L3、及び、モニタラインM1、M2、M3などにより実現される。
遠隔始動装置1は、遠隔始動処理を実行させたのちから遠隔始動停止処理を実行させるまでにおいて、キー操作特定処理を実行する。
遠隔始動装置1の検知部1cは、遠隔始動処理により車両Cのエンジンを遠隔始動させたのちに、キー挿入スイッチ6から受信する信号に基づいて、ユーザキーKのキーシリンダKSへの挿入を検知する。つまり、遠隔始動装置1は、キー挿入スイッチ6からオン信号を受信した場合にユーザキーKのキーシリンダKSへの挿入を検知する。
遠隔始動装置1の検知部1cが、車両Cのエンジンを遠隔始動させたのちにユーザキーKの挿入を検知したときは、遠隔始動装置1の制御部1bは、自らが備える第2アクセサリスイッチを開く制御を実行する。
遠隔始動装置1の検知部1cは、自らが備える第2アクセサリスイッチをオンからオフにしたのちにモニタラインM1からの信号に基づいて電気系統L1の通電状態を検知する。
つまり、遠隔始動装置1は、自らが備える第2アクセサリスイッチを開いて電気系統L1の通電状態が通電の状態から非通電の状態へと変化した場合には、ユーザがキーシリンダKSに挿入したユーザキーKをオフの状態に操作したことを確認することができる。即ち、遠隔始動装置1は、その場合に車両制御システムSYを終了させたいというユーザの意思を確認することができる。
従って、遠隔始動装置1は、車両制御システムSYを終了させたいというユーザの意思を確認したときは、遠隔始動装置1の制御部1bは、自らが備える第2アクセサリスイッチ及び第2イグニッションスイッチを開く制御を実行する。
これにより、遠隔始動装置1は、エンジンを遠隔始動させたのちにユーザによってキーシリンダKSに挿入されたユーザキーKにより第1イグニッションスイッチをオンにされ、更に、第1アクセサリスイッチをオフにされた場合でも、ユーザの車両制御システムSYを終了させたいという意思を確認することができる。
また、遠隔始動装置1は、ユーザの車両制御システムSYを終了させたいという意思を確認した場合に、自らが備える第2イグニッションスイッチを開く制御を実行し車両Cのエンジンの駆動を停止させることができる。
以上のように、「遠隔始動装置1の検知部1cが、車両Cのエンジンを遠隔始動させたのちにユーザキーKの挿入を検知したときは、遠隔始動装置1の制御部1bは、自らが備える第2アクセサリスイッチを開く制御を実行する」と説明した。
しかし、遠隔始動装置1の制御部1bが自ら備える第2アクセサリスイッチを開く制御をせずに、第2イグニッションスイッチを開く制御をしてもユーザの車両制御システムSYを終了させたいという意思を特定できるのではないかとも考えられる。
もし、遠隔始動装置1の制御部1bが自ら備える第2イグニッションスイッチを開く制御を実行すれば次のような問題が発生する。
つまり、ユーザが車両Cのエンジンを遠隔始動させたのちに車両Cへ乗車してキーシリンダKSへ挿入したユーザキーKを第2アクセサリスイッチがオンになる位置にまでしか回していない場合に、遠隔始動装置1の制御部1bが自ら備える第2イグニッションスイッチを開いてしまうと車両Cのエンジンの駆動が停止してしまう。
従って、遠隔始動装置1はこのような問題、即ち、車両Cのエンジンを遠隔始動させたのちにユーザの意思によらないでエンジンの駆動が停止されてしまうという問題を回避するために前述したような制御を実行している。
<制御処理のタイムチャート>
図6は、車両制御システムSYが実行する制御処理のタイムチャート図である。以降、このタイムチャート図に基づいて車両制御システムSYが実行する制御処理を説明する。
なお、車両制御システムSYのキーシリンダKSが備える第1アクセサリスイッチを制御するための信号を第1ACC信号といい、第1イグニッションスイッチを制御するための信号を第1IG信号といい、第1スタータスイッチを制御するための信号を第1ST信号という。
また、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える第2アクセサリスイッチを制御するための信号を第2ACC信号といい、第2イグニッションスイッチを制御するための信号を第2IG信号といい、第2スタータスイッチを制御するための信号を第2ST信号という。
(タイムt1)
タイムt1において、車両制御システムSYが備える遠隔始動装置1は、遠隔操作端末RCからエンジンの始動を指示する無線信号を受信する。
これにより、遠隔始動装置1は、前述したエンジン遠隔始動処理を実行する。つまり、車両制御システムSYは、このタイミングがエンジンを始動させる状態であるともいえる。
(タイムt2)
タイムt2において、車両制御システムSYが備える遠隔始動装置1の制御部1bは、自らが備える第2アクセサリスイッチを開く制御を実行する。つまり、遠隔始動装置1の制御部1bは、第2アクセサリスイッチを開くための第2ACC信号をオンにする。
(タイムt3)
タイムt3において、車両制御システムSYが備える遠隔始動装置1の制御部1bは、自らが備える第2イグニッションスイッチを開く制御を実行する。つまり、遠隔始動装置1の制御部1bは、第2イグニッションスイッチを開くための第2IG信号をオンにする。
(タイムt4)
タイムt4において、車両制御システムSYが備える遠隔始動装置1の制御部1bは、自らが備える第2スタータスイッチを開く制御を実行する。つまり、遠隔始動装置1の制御部1bは、第2スタータスイッチを開くための第2ST信号をオンにする。つまり、車両制御システムSYは、このタイミングがエンジンが始動された状態にあるともいえる。
(タイムt5)
タイムt5において、遠隔始動装置1が、第2スタータスイッチを所定時間オンにしたため、車両制御システムSYが備えるスタータモータ15が駆動し車両Cのエンジンの回転を補助する。また、遠隔始動装置1が、第2イグニッションスイッチをオンにしたため、エンジン制御装置3は、起動するとともにスタータモータ15による補助を受けつつエンジンを駆動させる。
つまり、遠隔始動装置1は、遠隔操作端末RCからエンジンの始動を指示する無線信号に基づいてエンジンを遠隔始動させる。
(タイムt6)
タイムt6において、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が、ワイヤレスキーWからドアの鍵の開錠を指示する無線信号及びID信号を受信する。そして、遠隔始動装置1は、ドアの鍵の開錠を指示する無線信号及びID信号を車両制御システムSYの認証装置2へ送信する。
(タイムt7)
タイムt7において、車両制御システムSYの認証装置2が、ワイヤレスキーWからドアの鍵の開錠を指示する無線信号を受信したため、前述したようなワイヤレスキーWに係る認証処理を実行する。認証装置2は、認証処理による認証結果が”成功”を示す信号をボディ制御装置4へ送信する。
(タイムt8)
タイムt8において、車両制御システムSYのボディ制御装置4へ入力される認証装置2からの信号、即ち、ドア鍵開錠信号がオンになる。つまり、ボディ制御装置4は、認証結果である”成功”を示す信号を受信したため車両Cに備わるドアの鍵を開錠状態にする。
(タイムt9)
タイムt9において、車両制御システムSYの遠隔始動装置1へ入力されるドアロックスイッチ9が出力する信号、即ち、車両Cに備わるドアの開閉信号がオンになる。
つまり、車両Cに備わるドアの鍵が、ボディ制御装置4によって開錠可能状態になっていたため、ユーザがドアを開けた。その際に、ドアロックスイッチ9がオン信号を遠隔始動装置1へ出力する。
(タイムt10)
タイムt10において、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える検知部1cへ入力されるフットブレーキスイッチ7が出力する信号、即ち、フットブレーキ信号がオンになる。
つまり、ユーザがフットブレーキを踏込んだ際にフットブレーキスイッチ7がオン信号を遠隔始動装置1が備える検知部1cへ出力する。
(タイムt11)
タイムt11において、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える検知部1cへ入力されるキー挿入スイッチ6が出力する信号、即ち、ユーザキー挿入信号がオンになる。
つまり、ユーザが車両Cに備わるキーシリンダKSへユーザキーKを挿入した際に、その挿入を検知したキー挿入スイッチ6が、ユーザキー挿入信号を遠隔始動装置1が備える検知部1cへ出力する。
これにより、遠隔始動装置1は、前述したキー操作特定処理を実行する。
(タイムt12)
タイムt12において、車両制御システムSYの認証装置2が、ユーザキーKからIDの無線信号を受信したため、前述したようなユーザキーKに係る認証処理を実行する。認証装置2は、認証処理による認証結果が”成功”を示したため遠隔始動装置1へその旨の信号を送信する。
(タイムt13)
タイムt13において、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える制御部1bが、自ら備える第2アクセサリスイッチを開く制御を実行するため、第2ACC信号をオフにする。
つまり、遠隔始動装置1が備える制御部1bは、車両Cのエンジンを遠隔始動したのちに、ユーザによるキーシリンダKSへのユーザキーKの挿入を検知した場合は、遠隔始動装置1が備える第2アクセサリスイッチを開く制御を実行する。
(タイムt14)
タイムt14において、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える検知部1cは、第1ACC信号がオンの状態からオフの状態へと変化したことを検知する。
つまり、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える検知部1cは、モニタラインM1から受信する信号に基づいて電気系統L1の通電状態が通電の状態から非通電の状態へと変化したことを検知する。
(タイムt15)
タイムt15において、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える制御部1bは、遠隔始動装置1が備える第2イグニッションスイッチを開く制御を実行するため、第2IG信号をオフにする。
(タイムt16)
タイムt16において、車両制御システムSYが備えるエンジン制御装置3は、第1IG信号及び第2IG信号がオフになっているためバッテリBから電力が供給されなくなったためエンジンの駆動を停止させる。
従って、車両制御システムSYが備える遠隔始動装置1は、前述した遠隔始動停止処理は実行しない。
(タイムt17)
タイムt17において、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える検知部1cへ入力されるフットブレーキスイッチ7が出力する信号、即ち、フットブレーキ信号がオフになる。
つまり、ユーザによるフットブレーキの踏込みがされなくなった際にフットブレーキスイッチ7がオフ信号を遠隔始動装置1が備える検知部1cへ出力する。
<制御処理のフロー>
次に、前述したキー操作特定処理を図7の制御処理のフロー図に基づいて簡単に説明する。なお、図7のフロー図の処理は、車両制御システムSYにより所定の周期で実行される。
車両制御システムSYが備える遠隔始動装置1は、遠隔操作端末RCからいつでも無線信号を受信することができるようにバッテリBからの電力が常に又は所定の周期で供給される。
従って、遠隔始動装置1は図7に示すフロー図のステップSA1を所定の周期で実行する。
まず、車両制御システムSYの遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンを遠隔始動させているか否かを判定する(ステップSA1)。つまり、遠隔始動装置1は、遠隔操作端末からエンジンの始動を指示する無線信号を受信してエンジンを始動させたか否かを判定する
遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンを遠隔始動させていると判定する場合は、ステップSA2へ移行する(ステップSA1においてYES)。遠隔始動装置1が実行するエンジンの遠隔始動は、第2アクセサリスイッチ、第2イグニッションスイッチ、及び、第2スタータスイッチをオンにすることにより実現している。
なお、遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンを遠隔始動させていると判定しない場合は、ステップSA1の処理を繰り返す(ステップSA1においてNO)。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える検知部1cは、ユーザによりフットブレーキが踏込まれたか否かを判定する(ステップSA2)。つまり、遠隔始動装置1が備える検知部1cは、フットブレーキスイッチ7からオン信号を受信したか否かを判定する。
遠隔始動装置1が備える検知部1cがユーザによりフットブレーキが踏込まれたと判定する場合は、ステップSA3へ移行する(ステップSA2においてYES)。
なお、遠隔始動装置1が備える検知部1cがユーザによりフットブレーキが踏込まれたと判定しない場合はステップSA2の処理を繰り返す(ステップSA2においてNO)。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたか否かを判定する(ステップSA3)。つまり、遠隔始動装置1は、キー挿入スイッチ6から受信した信号に基づいて、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたか否かを判定する。
遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたと判定する場合はステップSA4へ移行する(ステップSA3においてYES)。
なお、遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたと判定しない場合は、ステップSA3の処理を繰り返す(ステップSA3においてNO)。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える制御部1bは、自らが備える第2アクセサリスイッチを開く制御を実行する(ステップSA4)。つまり、遠隔始動装置1は、自らが備える第2アクセサリスイッチをオンの状態からオフの状態に制御する。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える検知部1cは、モニタラインM1から受信する信号に基づいて電気系統L1の通電状態が通電の状態から非通電の状態へと変化したか否かを判定する(ステップSA5)。
遠隔始動装置1が備える検知部1cは、モニタラインM1から受信する信号に基づいて電気系統L1の通電状態が通電の状態から非通電の状態へと変化したと判定する場合は、ステップSA6へ移行する(ステップSA5においてYES)。
なお、遠隔始動装置1が備える検知部1cは、モニタラインM1から受信する信号に基づいて電気系統L1の通電状態が通電の状態から非通電の状態へと変化したと判定しない場合はエンドへ移行する(ステップSA5においてNO)。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える検知部1cは、ユーザによりフットブレーキが踏込まれた状態から踏込まれない状態になった否かを判定する(ステップSA6)。
遠隔始動装置1が備える検知部1cがユーザによりフットブレーキが踏込まれた状態から踏込まれない状態になったと判定する場合は、ステップSA7へ移行する(ステップSA6においてYES)。
なお、遠隔始動装置1が備える検知部1cがユーザによりフットブレーキが踏込まれた状態から踏込まれない状態になったと判定しない場合はエンドへ移行する(ステップSA6においてNO)。
つまり、遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏込まれた場合には踏込みこまれないようになった場合にユーザがユーザキーKの操作を終了したと推定する。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える制御部1bは、第2イグニッションスイッチをオンからオフにする(ステップSA7)。つまり、遠隔始動装置1が備える制御部1bは、第2イグニッションスイッチをオンからオフにして車両Cのエンジンの駆動を停止させる。
つまり、遠隔始動装置1が備える制御部1bは、第2イグニッションスイッチをオンからオフにして車両Cのエンジンの駆動を停止させる。
以上説明したように、車両制御システムSYに備わる遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンを遠隔始動した場合は、ユーザキーKが挿入されたときに第2アクセサリスイッチを開く制御をして、バッテリBとアクセサリ類を制御する電装装置とを接続する電気系統L1の通電状態が通電状態から非通電状態に変化したことを検知する。そののちに、遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏込まれた状態から踏込まれない状態へと変化したことを検知する。そして、遠隔始動装置1は、バッテリBと非アクセサリ類を制御する電装装置とを接続する電気系統L2に設けられた第1イグニッションスイッチと並列に設けられた第2イグニッションスイッチを開く制御をする。
このため、車両制御システムSYに備わる遠隔始動装置1は、ユーザによってユーザキーKーが挿入されて車両Cの第1イグニッションスイッチがオフにされたことを特定することができる。
更に、遠隔始動装置1は、ユーザによる車両Cの第1イグニッションスイッチのオフ操作に応じて第1イグニッションスイッチと並列に設けられた第2イグニッションスイッチを開いて車両Cのエンジンの駆動を停止させることができる。
更に、遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏込まれた状態から踏込まれない状態へと変化したことを検知しない場合には、第2イグニッションスイッチを開いて車両Cのエンジンの駆動を停止させないため、ユーザはフットブレーキを踏込んでから踏込みを止めるまでの間に車両Cのエンジンの駆動を停止させるか継続させるかを選択することができる。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態においては、主に、第1の実施の形態の図7に示す制御処理のフロー図と相違する点を図8に基づいて説明する。
なお、図8のフロー図の処理は、車両制御システムSYにより所定の周期で実行される。車両制御システムSYが備える遠隔始動装置1は、遠隔操作端末RCからいつでも無線信号を受信することができるようにバッテリBからの電力が常に又は所定の周期で供給されている。
従って、遠隔始動装置1は図8に示すフロー図のステップSB1を所定の周期で実行する。
まず、車両制御システムSYの遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンを遠隔始動させているか否かを判定する(ステップSB1)。
遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンを遠隔始動させていると判定する場合は、ステップSB2へ移行する(ステップSB1においてYES)。遠隔始動装置1が実行するエンジンの遠隔始動は、第2アクセサリスイッチ、第2イグニッションスイッチ、及び、第2スタータスイッチをオンにすることにより実現している。
なお、遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンを遠隔始動させていると判定しない場合は、ステップSB1の処理を繰り返す(ステップSB1においてNO)。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたか否かを判定する(ステップSB2)。
遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたと判定する場合はステップSB3へ移行する(ステップSB2においてYES)。
なお、遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたと判定しない場合は、ステップSB2の処理を繰り返す(ステップSB2においてNO)。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える制御部1bは、自らが備える第2アクセサリスイッチを開く制御を実行する(ステップSB3)。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える検知部1cは、ユーザによりフットブレーキが踏込まれたか否かを判定する(ステップSB4)。
遠隔始動装置1が備える検知部1cがユーザによりフットブレーキが踏込まれたと判定しない場合は、ステップSB5へ移行する(ステップSB4においてNO)。
なお、遠隔始動装置1が備える検知部1cがユーザによりフットブレーキが踏込まれたと判定する場合はステップSB4の処理を繰り返す(ステップSB4においてYES)。
つまり、遠隔始動装置1は、フットブレーキが踏込まれてから踏込みこまれないようになった場合にユーザがユーザキーKの操作を終了したと推定する。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える検知部1cは、モニタラインM1から受信する信号に基づいて電気系統L1の通電状態が通電の状態から非通電の状態へと変化したか否かを判定する(ステップSB5)。
つまり、遠隔始動装置1が備える検知部1cは、モニタラインM1から受信する信号に基づいて電気系統L1の通電状態が通電の状態から非通電の状態へと変化したと判定する場合は、ステップSB6へ移行する(ステップSB5においてYES)。
なお、遠隔始動装置1が備える検知部1cは、モニタラインM1から受信する信号に基づいて電気系統L1の通電状態が通電の状態から非通電の状態へと変化したと判定しない場合は、ステップSB5の処理を繰り返す(ステップSB5においてNO)。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える制御部1bは、第2イグニッションスイッチをオンからオフにする(ステップSB6)。
以上説明したように、車両制御システムSYに備わる遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンを遠隔始動した場合は、ユーザキーKが挿入されたときに第2アクセサリスイッチを開く制御をして、バッテリBとアクセサリ類を制御する電装装置とを接続する電気系統L1の通電状態が通電状態から非通電状態に変化したことを検知する。そして、遠隔始動装置1は、バッテリBと非アクセサリ類を制御する電装装置とを接続する電気系統L2に設けられた第1イグニッションスイッチと並列に設けられた第2イグニッションスイッチを開く制御をする。
このため、車両制御システムSYに備わる遠隔始動装置1は、ユーザによってユーザキーKーが挿入されて車両Cの第1イグニッションスイッチがオフにされたことを特定することができる。
更に、遠隔始動装置1は、ユーザによる車両Cの第1イグニッションスイッチのオフ操作に応じて第1イグニッションスイッチと並列に設けられた第2イグニッションスイッチを開いて車両Cのエンジンの駆動を停止させることができる。
<第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態においては、主に、第1の実施の形態の図7に示す制御処理のフロー図と相違する点を図9に基づいて説明する。
なお、図9のフロー図の処理は、車両制御システムSYにより所定の周期で実行される。車両制御システムSYが備える遠隔始動装置1は、遠隔操作端末RCからいつでも無線信号を受信することができるようにバッテリBからの電力が常に又は所定の周期で供給されている。
従って、遠隔始動装置1は図9に示すフロー図のステップSC1を所定の周期で実行する。
まず、車両制御システムSYの遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンを遠隔始動させているか否かを判定する(ステップSC1)。
遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンを遠隔始動させていると判定する場合は、ステップSC2へ移行する(ステップSC1においてYES)。遠隔始動装置1が実行するエンジンの遠隔始動は、第2アクセサリスイッチ、第2イグニッションスイッチ、及び、第2スタータスイッチをオンにすることにより実現している。
なお、遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンを遠隔始動させていると判定しない場合は、ステップSC1の処理を繰り返す(ステップSC1においてNO)。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える検知部1cは、ユーザによりフットブレーキが踏込まれたか否かを判定する(ステップSC2)。
遠隔始動装置1が備える検知部1cがユーザによりフットブレーキが踏込まれたと判定する場合は、ステップSC3へ移行する(ステップSC2においてYES)。
なお、遠隔始動装置1が備える検知部1cがユーザによりフットブレーキが踏込まれたと判定しない場合はステップSC2の処理を繰り返す(ステップSC2においてNO)。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたか否かを判定する(ステップSC3)。
遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたと判定する場合はステップSC4へ移行する(ステップSC3においてYES)。
なお、遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたと判定しない場合は、ステップSC3の処理を繰り返す(ステップSC3においてNO)。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える制御部1bは、自らが備える第2アクセサリスイッチを開く制御を実行する(ステップSC4)。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1は、自らが備えるタイマXをスタートさせる(ステップSC5)。なお、遠隔始動装置1は、ステップSC4の処理を終了した際にタイマXを0に設定する。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1は、タイマXが所定時間(例えば、5秒)以上か否かを判定する(ステップSC6)。
遠隔始動装置1は、タイマXが所定時間以上であると判定する場合はステップSC7へ移行する(ステップSC6においてYES)。
なお、遠隔始動装置1は、タイマXが所定時間以上であると判定しない場合はエンドへ移行する(ステップSC6においてNO)。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える検知部1cは、モニタラインM1から受信する信号に基づいて電気系統L1の通電状態が通電の状態から非通電の状態へと変化したか否かを判定する(ステップSC7)。
遠隔始動装置1が備える検知部1cは、モニタラインM1から受信する信号に基づいて電気系統L1の通電状態が通電の状態から非通電の状態へと変化したと判定する場合は、ステップSC8へ移行する(ステップSC7においてYES)。
なお、遠隔始動装置1が備える検知部1cは、モニタラインM1から受信する信号に基づいて電気系統L1の通電状態が通電の状態から非通電の状態へと変化したと判定しない場合は、エンドへ移行する(ステップSC6においてNO)。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える制御部1bは、第2イグニッションスイッチをオンからオフにする(ステップSC8)。
つまり、遠隔始動装置1が備える制御部1bは、第2イグニッションスイッチをオンからオフにして車両Cのエンジンの駆動を停止させる。
以上説明したように、車両制御システムSYに備わる遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンを遠隔始動した場合は、ユーザキーKが挿入されたときに第2アクセサリスイッチを開く制御をして、バッテリBとアクセサリ類を制御する電装装置とを接続する電気系統L1の通電状態が通電状態から非通電状態に変化したことの検知を、第2アクセサリスイッチを開いてから所定時間以上経過した場合に有効にする。そして、遠隔始動装置1は、バッテリBと非アクセサリ類を制御する電装装置とを接続する電気系統L2に設けられた第1イグニッションスイッチと並列に設けられた第2イグニッションスイッチを開く制御をする。
このため、車両制御システムSYに備わる遠隔始動装置1は、ユーザによってユーザキーKーが挿入されて車両Cの第1イグニッションスイッチがオフにされたことを特定することができる。
更に、遠隔始動装置1は、ユーザによる車両Cの第1イグニッションスイッチのオフ操作に応じて第1イグニッションスイッチと並列に設けられた第2イグニッションスイッチを開いて車両Cのエンジンの駆動を停止させることができる。
更に、ユーザの操作に猶予時間を設けることで車両Cの利用性を向上させることができる。
<第4の実施の形態>
次に、第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態においては、主に、第1の実施の形態の図7に示す制御処理のフロー図と相違する点を図10に基づいて説明する。
なお、図10のフロー図の処理は、車両制御システムSYにより所定の周期で実行される。車両制御システムSYが備える遠隔始動装置1は、遠隔操作端末RCからいつでも無線信号を受信することができるようにバッテリBからの電力が常に又は所定の周期で供給されている。
従って、遠隔始動装置1は図10に示すフロー図のステップSD1を所定の周期で実行する。
まず、車両制御システムSYの遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンを遠隔始動させているか否かを判定する(ステップSD1)。
遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンを遠隔始動させていると判定する場合は、ステップSD2へ移行する(ステップSD1においてYES)。遠隔始動装置1が実行するエンジンの遠隔始動は、第2アクセサリスイッチ、第2イグニッションスイッチ、及び、第2スタータスイッチをオンにすることにより実現している。
なお、遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンを遠隔始動させていると判定しない場合は、ステップSD1の処理を繰り返す(ステップSD1においてNO)。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたか否かを判定する(ステップSD2)。
遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたと判定する場合はステップSD10へ移行する(ステップSD2においてYES)。
なお、遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたと判定しない場合はステップSD3へ移行する(ステップSD2においてNO)。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える検知部1cは、ユーザによりフットブレーキが踏込まれたか否かを判定する(ステップSD3)。
遠隔始動装置1が備える検知部1cがユーザによりフットブレーキが踏込まれたと判定する場合は、ステップSD4へ移行する(ステップSD3においてYES)。
なお、遠隔始動装置1が備える検知部1cがユーザによりフットブレーキが踏込まれたと判定しない場合はステップSD3の処理を繰り返す(ステップSD3においてNO)。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたか否かを判定する(ステップSD4)。
遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたと判定する場合はステップSD5へ移行する(ステップSD4においてYES)。
なお、遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたと判定しない場合はステップSD4の処理を繰り返す(ステップSD4においてNO)。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える制御部1bは、自らが備える第2アクセサリスイッチを開く制御を実行する(ステップSD5)。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1は、自らが備えるタイマYをスタートさせる(ステップSD6)。なお、遠隔始動装置1は、ステップSD5の処理を終了した際にタイマYを0に設定する。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1は、タイマXが所定時間(例えば、5秒)以上か否かを判定する(ステップSD7)。
遠隔始動装置1は、タイマXが所定時間以上であると判定する場合はステップSD8へ移行する(ステップSD7においてYES)。
なお、遠隔始動装置1は、タイマXが所定時間以上であると判定しない場合はエンドへ移行する(ステップSD7においてNO)。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える検知部1cは、モニタラインM1から受信する信号に基づいて電気系統L1の通電状態が通電の状態から非通電の状態へと変化したか否かを判定する(ステップSD8)。
遠隔始動装置1が備える検知部1cは、モニタラインM1から受信する信号に基づいて電気系統L1の通電状態が通電の状態から非通電の状態へと変化したと判定する場合は、ステップSD9へ移行する(ステップSD8においてYES)。
なお、遠隔始動装置1が備える検知部1cは、モニタラインM1から受信する信号に基づいて電気系統L1の通電状態が通電の状態から非通電の状態へと変化したと判定しない場合は、エンドへ移行する(ステップSD8においてNO)。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える制御部1bは、第2イグニッションスイッチをオンからオフにする(ステップSD9)。
つまり、遠隔始動装置1が備える制御部1bは、第2イグニッションスイッチをオンからオフにして車両Cのエンジンの駆動を停止させる。
他方で、ステップSD2においてYESとなった場合について説明する。車両制御システムSYの遠隔始動装置1は、自らが備える第2アクセサリスイッチを開く制御を実行する(ステップSD10)。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたか否かを判定する(ステップSD11)。
遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたと判定する場合はステップSD6へ移行する(ステップSD11おいてYES)。
なお、遠隔始動装置1は、キーシリンダKSへユーザキーKが挿入されたと判定しない場合はステップSD12へ移行する(ステップSD11においてNO)。
次に、車両制御システムSYの遠隔始動装置1が備える検知部1cは、ユーザによりフットブレーキが踏込まれたか否かを判定する(ステップSD12)。
遠隔始動装置1が備える検知部1cがユーザによりフットブレーキが踏込まれたと判定する場合は、ステップSD6へ移行する(ステップSD12においてYES)。
なお、遠隔始動装置1が備える検知部1cがユーザによりフットブレーキが踏込まれたと判定しない場合はステップSD11へ移行する(ステップSD12においてNO)。
以上説明したように、車両制御システムSYに備わる遠隔始動装置1は、車両Cのエンジンを遠隔始動した場合に、ユーザキーKが挿入されたこと及びフットブレーキが踏込まれたこと、バッテリBとアクセサリ類を制御する電装装置とを接続する電気系統L1の通電状態が通電状態から非通電状態に変化したことの検知を、第2アクセサリスイッチを開いてから所定時間以上経過した場合に有効にする。そして、遠隔始動装置1は、バッテリBと非アクセサリ類を制御する電装装置とを接続する電気系統L2に設けられた第1イグニッションスイッチと並列に設けられた第2イグニッションスイッチを開く制御をする。
このため、車両制御システムSYに備わる遠隔始動装置1は、ユーザによってユーザキーKーが挿入されて車両Cの第1イグニッションスイッチがオフにされたことを特定することができる。
更に、遠隔始動装置1は、ユーザによる車両Cの第1イグニッションスイッチのオフ操作に応じて第1イグニッションスイッチと並列に設けられた第2イグニッションスイッチを開いて車両Cのエンジンの駆動を停止させることができる。
更に、ユーザの操作に猶予時間を設けることで車両Cの利用性を向上させることができる。
更に、遠隔始動装置1は、ユーザキーKの操作とフットブレーキの踏込みとが前後してもユーザの操作に応じて車両Cのエンジンの駆動を停止させることができる。
1 遠隔始動装置
1b 制御部
1c 検知部
3 エンジン制御装置
2 認証装置
6 キー挿入スイッチ
7 フットブレーキスイッチ
K ユーザキー
KS キーシリンダ
L1 電気系統
L2 電気系統
M1 モニタライン
M2 モニタライン
RC 遠隔操作端末
SY 車両制御システム
W ワイヤレスキー

Claims (4)

  1. 遠隔操作端末からエンジンの始動を指示する無線信号を受信するとエンジンを始動させる遠隔始動装置であって、
    バッテリとアクセサリ類を制御する電装装置とを接続する第1電気系統に設けられたアクセサリスイッチと並列に設けられた第1スイッチと、
    前記バッテリと非アクセサリ類を制御する電装装置とを接続する第2電気系統に設けられたイグニッションスイッチと並列に設けられた第2スイッチと、
    前記エンジンを始動させる状態にある場合に、前記第2スイッチを閉じる制御をする第1制御手段と、
    ユーザによるキーシリンダへのキーの挿入状態を検知する第1検知手段と、
    前記第1電気系統における通電状態を検知する第2検知手段と、
    前記エンジンが始動された状態にある場合に、前記第1検知手段により前記キーの挿入が検知されたときは、前記第1スイッチを開く制御をする第2制御手段と、
    前記第2制御手段により前記第1スイッチが開かれた状態にある場合に、前記第2検知手段により前記第1電気系統の通電状態が通電の状態から非通電の状態へと変化したことを検知したときは、前記第2スイッチを開く制御をする第3制御手段と、
    を備えることを特徴とする遠隔始動装置。
  2. 請求項1に記載の遠隔始動装置において、
    前記第3制御手段は、前記第2制御手段により前記第1スイッチが開かれた状態にある場合に、前記第2検知手段により前記第1電気系統の通電状態が通電の状態から非通電の状態へと変化したときに、前記非通電の状態が所定時間以上継続したときは、前記第2スイッチを開く制御をすることを特徴とする遠隔始動装置。
  3. 遠隔操作端末からエンジンの始動を指示する無線信号を受信するとエンジンを始動させる遠隔始動方法であって、
    (a)ユーザによるキーシリンダへのキーの挿入状態を検知する工程と、
    (b)前記エンジンが始動された状態にある場合に、前記(a)工程により前記キーの挿入が検知されたときは、前記バッテリとアクセサリ類を制御する電装装置とを接続する第1電気系統に設けられたアクセサリスイッチと並列に設けられた第1スイッチを開く制御をする工程と、
    (c)前記エンジンを始動させる状態にある場合に、バッテリと非アクセサリ類を制御する電装装置とを接続する第2電気系統に設けられたイグニッションスイッチと並列に設けられた第2スイッチを閉じる制御をする工程と、
    (d)前記第1電気系統における通電状態を検知する工程と、
    (e)前記(b)工程により前記第1スイッチが開かれた状態にある場合に、前記(d)工程により前記第1電気系統の通電状態が通電の状態から非通電の状態へと変化したことを検知したときは、前記第2スイッチを開く制御をする工程と、
    を備えることを特徴とする遠隔始動方法。
  4. 請求項3に記載の遠隔始動方法において、
    前記(e)工程は、前記(b)工程により前記第1スイッチが開かれた状態にある場合に、前記(d)により前記第1電気系統の通電状態が通電の状態から非通電の状態へと変化したときに、前記非通電の状態が所定時間以上継続したときは、前記第2スイッチを開く制御をすることを特徴とする遠隔始動方法。
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