JP5432641B2 - 薄膜の製造方法及びその装置 - Google Patents

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本発明は、薄膜の製造方法及びその装置に関する。特に、薄膜を製造するためのグラビア塗工装置及びそのグラビア塗工装置を用いる薄膜の製造方法に関する。
均一な膜厚の薄膜を支持体(基材)の上に形成するための方法として、グラビア塗工装置を用いる薄膜の製造方法が知られている。
例えば、特許文献1には、走行している連続体状の基材の下方に、基材の走行方向と軸方向を交直するようにして配置され、かつ、直径が約20mm〜約50mmで全周にグラビアパターンが彫刻されたグラビアロールを、前記基材と相対速度を有する周速度で回転させるとともに、このグラビアロールの表面からドクターブレードによって余剰塗工剤を塗工を施す前に抜き取って、定量の塗工剤を前記基材の上面が自由状態にある位置におけるその基材の下面に塗工して、前記基材に塗工剤をべた塗りすることを特徴とするグラビア塗工方法が開示されている。
また、特許文献2には、均一な膜厚の薄膜を基材の上に形成するためのグラビア塗工装置が開示されている。すなわち、特許文献2には、塗工液を溜める液漕と、前記液漕の上部に配されてその下周面が塗工液に浸漬されたグラビアロールと、前記グラビアロールの後方に配され、前記グラビアロールの周面上の塗工液を掻き落とす掻落しブレードと、を有し、前から後に向かって搬送される長尺状の基材の下面に、前記回転するグラビアロールの一部が接触して塗工液を塗工するグラビア塗工装置において、前記液漕の内部で、かつ、前記グラビアロールの下方に塗工液のチャンバーが配され、前記チャンバーの前壁の上端部より前ブレードが突設され、この前ブレードの上端部が前記グラビアロールの前下周面に接し、前記チャンバーの後壁の上端部より後ブレードが突設され、この後ブレードの上端部が前記グラビアロールの後下周面に接し、前記液漕へ塗工液を供給する第1供給手段と、前記チャンバーへ塗工液を供給する第2供給手段を有したことを特徴とするグラビア塗工装置が開示されている。
また、特許文献3には、従来のグラビア塗工装置において、塗工液の特性によっては、グラビアロールの表面にリブ状の波立ちが発生する場合があることが記載されている。そのため、このようなリブ状の波立ちが起きたグラビアロールで塗工を行うと、基材の塗工面にも波状のムラが発生するという問題点があることが記載されている。さらに、特許文献3には、従来発生していたリブ状の波立ちを防止するためのグラビア塗工装置として、塗工液を溜める液漕と、前記液漕の上部に配されてその下周面が塗工液に浸漬されたグラビアロールと、前記グラビアロールの後方であって前記液槽外部に配され、前記グラビアロールの周面上の塗工液を掻き落とす掻落しブレードと、を有し、前から後に向かって搬送される長尺状の基材の下面に、前記回転するグラビアロールの上周面の下側半分の少なくとも一部が接触して塗工液を塗工するグラビア塗工装置において、前記液漕の底面から波立ち防止ブレードが立設され、前記波立ち防止ブレードの上端部が前記グラビアロールの後下周面に接し、かつ、前記接する位置が前記液槽に満たされた塗工液の液面の下方近傍であることを特徴とするグラビア塗工装置が開示されている。
また、特許文献4には、支持体上に、マイクログラビア法により、ワニスを塗布し、次いで乾燥させて絶縁材層を形成することを含む絶縁材フィルムの製造方法において、支持体の走行速度S(m/分)に対するグラビアロールの回転速度(回転周速度)G(m/分)の比率G/Sが、0.75以上であることを特徴とする製造方法が開示されている。
特公平5−53553号公報 特開2002−192042号公報 特開2008−100181号公報 特開2008−38048号公報
図10に、従来の一般的なグラビア塗工装置の断面模式図を示す。従来の一般的なグラビア塗工装置を用いる場合には、製造する膜厚の均一性に問題がある。特に、支持体上に長時間連続して薄膜を形成する場合には、薄膜中央付近に筋状の膜厚不均一が発生する。そのため、従来の一般的なグラビア塗工装置を用いる場合、例えば電子分品等に用いる絶縁材フィルムに要求される膜厚の均一性に優れた薄膜を製造することは困難である。また、先行技術文献に開示されているような改良を加えたとしても、グラビア塗工装置により製造される薄膜の膜厚の均一性は十分なものではない。
そこで、本発明は、従来のグラビア塗工装置と比較して、より均一な膜厚を有する薄膜を製造することができるグラビア塗工装置及びそのグラビア塗工装置を用いる薄膜の製造方法を得ることを目的とする。
本発明者らは鋭意努力の結果、グラビア塗工装置を用いて薄膜を製造する場合に、薄膜の膜厚が不均一になる原因が、液槽内の塗工液の不均一な流れによることに起因することを見出した。特に、塗工液が粘性を有する場合には、液槽内の塗工液の表面が平坦にならず、不規則な曲面を有することを見出した。そのため、グラビアロール周面の塗工液の付着量が不均一となり、その結果、支持体上に形成される薄膜の膜厚も不均一となることを見出したのである。本発明者らは、以上の知見を得た上で、以下に述べる薄膜の製造方法及びグラビア塗工装置を発明した。
すなわち、本発明は、所定のグラビア塗工装置を用いる薄膜の製造方法である。所定のグラビア塗工装置とは、塗工液を貯留するための液槽と、液槽の側壁に配置される少なくとも一つの塗工液供給口と、その周面の下側半分の少なくとも一部が塗工液に浸漬するように液槽の上部に配置されるグラビアロールと、塗工液供給口とグラビアロールとの間の塗工液を隔てるように液槽の中に配置され、隔てられる塗工液の間を流体接続するための開口部を有する、少なくとも二つの整流隔壁と、を含むグラビア塗工装置である。本発明の薄膜の製造方法は、上記所定のグラビア塗工装置を用意する工程と、グラビアロールの周面の下側半分の少なくとも一部を塗工液に浸漬させるために、塗工液供給口から整流隔壁の開口部を介して塗工液を供給する工程と、グラビアロールと、支持体とを接するように配置する工程と、グラビアロールを回転させて塗工液をグラビアロールの周面に付着させ、支持体をグラビアロールとは反対方向に走行させることにより、支持体表面に塗工液を塗布する工程とを含む。本発明によれば、従来のグラビア塗工装置を用いる薄膜の製造方法と比較して、より均一な膜厚を有する薄膜を製造することができる。
本発明の薄膜の製造方法の好ましい態様を以下に示す。本発明では、これらの態様を適宜組み合わせることができる。
(1)グラビア塗工装置を用意する工程において、整流隔壁のうちの少なくとも一つが、水平方向に離間して配置される複数の貫通孔を開口部として含む多孔整流隔壁である。グラビア塗工装置が多孔整流隔壁を有することにより、液槽内の塗工液の流れをより均一にすることができるので、より均一な膜厚を有する薄膜を製造することができる。
(2)グラビア塗工装置を用意する工程において、塗工液供給口が、一つの塗工液供給口であって、略直方体の液槽の一つの側壁の中央に配置され、多孔整流隔壁が、塗工液供給口が配置される側壁に対向するように配置され、多孔整流隔壁の水平方向の両端に位置する貫通孔の断面積が、水平方向の中心に最も近い貫通孔の断面積と比べて大きく、かつ、各貫通孔の断面積が、多孔整流隔壁の水平方向の中心から両端へ向かうにつれて、等しい又は増加する、グラビア塗工装置である。この場合、塗工液を供給する工程において、塗工液は多孔整流隔壁の貫通孔を介して供給される。この薄膜の製造方法によると、グラビアロールの周面に対する塗工液の付着を均一にすることができ、最終的に支持体上に形成する薄膜の膜厚を均一にすることができる。
(3)多孔整流隔壁の各貫通孔の断面積の水平方向の分布が、水平方向の中心に対して対称である。この薄膜の製造方法によると、多孔整流隔壁通過後の塗工液の流れの水平方向の分布が水平方向の中心に対して対称となる。その結果、グラビアロールの周面に対する塗工液の付着をより均一にすることができ、最終的に支持体上に形成する薄膜の膜厚をより均一にすることができる。
(4)グラビア塗工装置が、さらに、整流隔壁の上端に開口部を有する上端開口整流隔壁と、整流隔壁の下端に開口部を有する下端開口整流隔壁とを含み、上端開口整流隔壁が、多孔整流隔壁とグラビアロールとの間に配置され、下端開口整流隔壁が、上端開口整流隔壁とグラビアロールとの間に配置される。この薄膜の製造方法によると、多孔整流隔壁通過後の塗工液の流れを、さらに均一な整流にすることができる。その結果、グラビアロールの周面に対する塗工液の付着をさらに均一にすることができ、最終的に支持体上に形成する薄膜の膜厚をさらに均一にすることができる。
また、本発明は、塗工液を貯留するための液槽と、液槽の側壁に配置される少なくとも一つの塗工液供給口と、その周面の下側半分の少なくとも一部が塗工液に浸漬するように液槽の上部に配置されるグラビアロールと、塗工液供給口とグラビアロールとの間の塗工液を隔てるように液槽の中に配置され、隔てられる塗工液の間に流体接続するための開口部を有する、少なくとも二つの整流隔壁と、を含むグラビア塗工装置である。本発明によれば、従来のグラビア塗工装置と比較して、より均一な膜厚を有する薄膜を製造することができる。
本発明のグラビア塗工装置の好ましい態様を以下に示す。本発明では、これらの態様を適宜組み合わせることができる。
(1)整流隔壁のうちの少なくとも一つが、水平方向に離間して配置される複数の貫通孔を開口部として含む多孔整流隔壁である。グラビア塗工装置が多孔整流隔壁を有することにより、液槽内の塗工液の流れをより均一にすることができるので、より均一な膜厚を有する薄膜を製造することができる。
(2)塗工液供給口が、一つの塗工液供給口であって、略直方体の液槽の一つの側壁の中央に配置され、多孔整流隔壁が、塗工液供給口が配置される側壁に対向するように配置され、多孔整流隔壁の水平方向の両端に位置する貫通孔の断面積が、水平方向の中心に最も近い貫通孔の断面積と比べて大きく、かつ、各貫通孔の断面積が、多孔整流隔壁の水平方向の中心から両端へ向かうにつれて、等しい又は増加する。このグラビア塗工装置を用いると、グラビアロールの周面に対する塗工液の付着を均一にすることができ、最終的に支持体上に形成する薄膜の膜厚を均一にすることができる。
(3)多孔整流隔壁の各貫通孔の断面積の水平方向の分布が、水平方向の中心に対して対称である。このグラビア塗工装置を用いると、多孔整流隔壁通過後の塗工液の流れの水平方向の分布が水平方向の中心に対して対称となる。その結果、グラビアロールの周面に対する塗工液の付着をより均一にすることができ、最終的に支持体上に形成する薄膜の膜厚をより均一にすることができる。
(4)グラビア塗工装置が、さらに、整流隔壁の上端に開口部を有する上端開口整流隔壁と、整流隔壁の下端に開口部を有する下端開口整流隔壁とを含み、上端開口整流隔壁が、多孔整流隔壁とグラビアロールとの間に配置され、下端開口整流隔壁が、上端開口整流隔壁とグラビアロールとの間に配置される。このグラビア塗工装置を用いると、多孔整流隔壁通過後の塗工液の流れを、さらに均一な整流にすることができる。その結果、グラビアロールの周面に対する塗工液の付着をさらに均一にすることができ、最終的に支持体上に形成する薄膜の膜厚をさらに均一にすることができる。
本発明のグラビア塗工装置及びそのグラビア塗工装置を用いる薄膜の製造方法を用いることにより、従来のグラビア塗工装置及びそれを用いる方法と比較して、より均一な膜厚を有する薄膜を製造することができる。
本発明のグラビア塗工装置の一例の断面模式図である。 本発明のグラビア塗工装置の主要部の一例の断面模式図である。 本発明のグラビア塗工装置の、三種類の整流隔壁を配置した液槽の平面模式図である。 多孔整流隔壁の一例の正面模式図である。 多孔整流隔壁の別の一例の正面模式図である。 上端開口整流隔壁の一例の正面模式図である。 下端開口整流隔壁の一例の正面模式図である。 整流隔壁として上端開口整流隔壁及び下端開口整流隔壁の2つを有するグラビア塗工装置の一例の断面模式図である。 整流隔壁として多孔整流隔壁及び下端開口整流隔壁の2つを有するグラビア塗工装置の一例の断面模式図である。 従来の一般的なグラビア塗工装置の断面模式図である。
本発明は、塗工液40を貯留するための液槽11と、液槽11の側壁に配置される少なくとも一つの塗工液供給口16と、その周面の下側半分の少なくとも一部が塗工液40に浸漬するように液槽11の上部に配置されるグラビアロール12と、少なくとも二つの整流隔壁100と、を含むグラビア塗工装置10に関する。本発明のグラビア塗工装置10は、整流隔壁100のうちの少なくとも一つが、水平方向に離間して配置される複数の貫通孔111を開口部として含む多孔整流隔壁110であることが好ましい。本発明のグラビア塗工装置10は、所定の整流隔壁100を有することにより、塗工液供給口16から供給される塗工液40を整流した状態でグラビアロール12の周面に付着させることができる。
「整流隔壁100」とは、塗工液供給口16とグラビアロール12との間の塗工液40を隔てるように液槽11の中に配置される隔壁である。整流隔壁100は、整流隔壁100によって隔てられる塗工液40の間を流体接続するための開口部を有する。本発明のグラビア塗工装置10は、一つ又は複数の整流隔壁100を有することができる。「流体接続」とは、流体が移動可能なように配管や開口部等で接続することをいう。整流隔壁100によって隔てられる塗工液40は、整流隔壁100の開口部により流体接続される。
「塗工液40」とは、所定の薄膜50を支持体51上に形成するための原料となる液体のことをいう。
「グラビアロール12」とは、マイクログラビア法に用いられる円筒状のロールであって、ロールの周面(断面の形状が円周状である部分の表面)に連続的な幾何学模様の彫刻を有し、液槽11の塗工液40と接触したときに、塗工液40がロールの周面に付着することを可能にしたロールのことである。グラビアロール12を用いるマイクログラビア法は公知の技術である。マイクログラビア法の一例は、特許文献1に開示されている。
「支持体51」とは、グラビア塗工装置10により塗工液40を塗布するための物体をいう。支持体51としては、フィルム状の形状のものを好適に用いることができる。
「液槽11」とは、グラビアロール12の周面に付着するための塗工液40を貯留するための容器のことをいう。液槽11は、底面及び周囲を囲む側壁により大きさを画定される内部に塗工液40を貯留する。液槽11の大きさは、所望する薄膜50の幅などの寸法により異なる。
また、本発明は、上述の本発明のグラビア塗工装置10を用いて、支持体51の表面に塗工液40を塗布する工程を含む、薄膜50の製造方法である。本発明のグラビア塗工装置10を用いるならば、均一な膜厚の薄膜50を得ることができる。
以下、本発明のグラビア塗工装置10及びそれを用いた薄膜50の製造方法について説明する。
まず、本発明のグラビア塗工装置10について、図面を用いて説明する。図1に、本発明のグラビア塗工装置10の一例の断面模式図を示す。本発明のグラビア塗工装置10は、塗工液40を貯留するための液槽11を含む。また、図2に、本発明のグラビア塗工装置10の液槽11を含む主要部の一例の断面模式図を示す。
本発明のグラビア塗工装置10は、液槽11の側壁に配置される少なくとも一つの塗工液供給口16を含む。
「塗工液供給口16」とは、液槽11に塗工液40を供給するための、液槽11の側壁に設けられた開口部のことをいう。塗工液供給口16には、塗工液供給管17が接続され、塗工液40の供給源である塗工液タンク(図示せず)に流体接続される。
塗工液タンクと塗工液供給口16とを流体接続する塗工液供給管17には、必要に応じて開閉バルブ、流量調節バルブ及びポンプ等を適宜配置することにより、塗工液40の断続及び流速の制御を行うことができる。また、塗工液タンクを、液槽11の塗工液40の液面より高い位置に配置する場合には、ポンプを必要とせずに、位置エネルギーのみの作用により、塗工液タンクから塗工液供給口16へと塗工液40を供給することができる。
本発明のグラビア塗工装置10は、その周面の下側半分の少なくとも一部が塗工液40に浸漬するように液槽11の上部に配置されるグラビアロール12を含む。
グラビアロール12は、その周面に対する塗工液40の付着量を制御するための彫刻であるグラビアパターンを有する。グラビアロール12のグラビアパターンの大きさ及び形状は、特に限定されず、公知のパターンから適宜、選択することができる。グラビアパターンとしてはメッシュ状の彫刻(ロールメッシュ)を用いることができる。グラビアロール12のセル容積(グラビアロール12の周面に彫刻されたロールメッシュの容積)は、所望の膜厚に応じて選択することができる。また、グラビアロール12の直径は、適宜選択することができるが、一般に、直径約20〜50mmのものを用いることができる。
本発明のグラビア塗工装置10を作動して、支持体51の表面に薄膜50を製造するときには、グラビアロール12の周面の下側半分の少なくとも一部が塗工液40に浸漬する状態とすることが必要である。図1及び図2に、グラビアロール12の周面の下側半分の少なくとも一部が塗工液40に浸漬する状態を示している。グラビアロール12は、液槽11の上部であって、周面の下側半分の少なくとも一部が塗工液40に浸漬することのできる位置に配置される。
本発明のグラビア塗工装置10は、塗工液供給口16とグラビアロール12との間の塗工液40を隔てるように液槽11の中に配置され、隔てられる塗工液40の間を流体接続するための開口部を有する、少なくとも二つの整流隔壁100を含む。
図1及び2に、液槽11の中に三種類の整流隔壁100(多孔整流隔壁110、上端開口整流隔壁120及び下端開口整流隔壁130)を配置した例を示す。また、図3に、本発明のグラビア塗工装置10の、三種類の整流隔壁100を配置した液槽11の平面模式図を示す。図3は、図1及び図2に示す断面模式図に対応する平面模式図である。整流隔壁100は、液槽11の中の所定の位置に、塗工液40を隔てるように配置される。本発明のグラビア塗工装置10が整流隔壁100を有することにより、塗工液供給口16から供給される塗工液40が整流隔壁100の開口部により整流され、グラビアロール12の周面に均一に塗布される。この結果、従来のグラビア塗工装置10b及びそれを用いる方法と比較して、より均一な膜厚を有する薄膜50を支持体51上に形成することができる。
図4に、多孔整流隔壁110の一例の正面模式図を示す。「多孔整流隔壁110」とは、流体接続するための開口部として、水平方向に離間して配置される複数の貫通孔111を含む整流隔壁100のことをいう。本発明のグラビア塗工装置10では、好ましくは、整流隔壁100のうちの少なくとも一つが多孔整流隔壁110であることにより、塗工液40の整流を効果的に行うことができる。
多孔整流隔壁110の貫通孔111の断面形状は、円形、楕円形並びに矩形及び三角形等の多角形の形状であることができる。貫通孔111の形成が容易であり、貫通孔111による塗工液40の整流を確実に行うことのできる点から、多孔整流隔壁110の貫通孔111の断面形状は、円形であることが好ましい。
多孔整流隔壁110の複数の貫通孔111の配置は、水平方向に離間して配置されることが好ましい。複数の貫通孔111による塗工液40の整流を確実に行う点から、多孔整流隔壁110の複数の貫通孔111の配置は、貫通孔111の中心が同じ水平高さであり、水平方向に等間隔に離間して配置することが好ましい。
また、本発明のグラビア塗工装置10において、液槽11の側壁に配置される塗工液供給口16が、一つの塗工液供給口16であることが好ましい。複数の塗工液供給口16から液槽11に塗工液40が供給される場合には、異なった塗工液供給口16から供給される塗工液40の流れが互いに干渉し、塗工液40の流れに乱れが生じてしまい、結果として均一な膜厚の薄膜50を得ることができない可能性があるためである。図3に、液槽11の側壁に配置される塗工液供給口16が一つである場合の平面模式図を示す。図3に示すように、塗工液供給口16が一つであると、多孔整流隔壁110の複数の貫通孔111へ達するまでの塗工液40の流れが干渉することなくスムーズな整流となることができる。その結果、グラビアロール12の周面に対する塗工液40の付着を均一にすることができ、支持体51上に形成する薄膜50の膜厚を均一にすることができる。
また、液槽11の形状は、略直方体の液槽11であることが好ましい。塗工液40は、直方体の辺に平行になるように、グラビアロール12に向かって均一な流れを形成することが好ましいからである。塗工液供給口16は、略直方体の液槽11の一つの側壁のうちグラビアロール12に対向する側壁に配置されることが、塗工液40の均一な流れを形成することが好ましい。また、同様な理由から、多孔整流隔壁110が、塗工液供給口16が配置される側壁に対向するように配置されることが好ましい。また、同様な理由から、図3に示すように、塗工液供給口16が配置される側壁、多孔整流隔壁110等の整流隔壁100及びグラビアロール12は、互いに平行に配置されることが好ましい。
また、液槽11の側壁に配置される一つの塗工液供給口16は、略直方体の液槽11の一つの側壁の中央に配置されることが好ましい。塗工液供給口16から供給される塗工液40が、左右対称に液槽11に広がることによって、塗工液40の整流をより確実に行うことができるためである。
本願発明者らは、試行錯誤の実験により、略直方体の液槽11の一つの側壁の中央に一つの塗工液供給口16が配置される場合には、多孔整流隔壁110の水平方向の両端に位置する貫通孔111の断面積が、水平方向の中心に最も近い貫通孔111の断面積と比べて大きく、かつ、各貫通孔111の断面積が、多孔整流隔壁110の水平方向の中心から両端へ向かうにつれて、等しい又は増加することが好ましいとの知見を得た。具体的には、図5に示すように、多孔整流隔壁110の貫通孔111a、111b及び111cを、中央部の最も断面積の小さい貫通孔111a、両端部の最も断面積の大きい貫通孔111c並びに貫通孔111a及び111cの中間の断面積を有する貫通孔111bのように配置することができる。すなわち、多孔整流隔壁110の貫通孔111の断面積は、水平方向の中心から両端へ向かうにつれて、ほぼ単調増加するような分布であることが好ましい。
なお、孔整流隔壁110の貫通孔111a、111b及び111cを上述のような配置することが好ましい理由について、以下のように考えることができるが、本発明はこれらの理論に拘束されるものではない。
すなわち、塗工液40が粘性を有するならば、塗工液40表面は、塗工液供給口16付近において高く、塗工液供給口16から離れるにしたがって低くなるような曲面を有する可能性がある。多孔整流隔壁110が、図5に示すような貫通孔111a、111b及び111cを有し、塗工液40が、各貫通孔全体を浸す程度には深くないならば、塗工液40表面の曲面形状が、各貫通孔111a、111b及び111cの断面の一部と重なり、小さな断面の貫通孔111aの部分の塗工液40は深くなり、大きな断面の貫通孔111cの部分の塗工液40は浅くなる可能性がある。そのため、各貫通孔を通過する塗工液40の断面積が同程度となる可能性がある。したがって、各貫通孔111a、111b及び111cを通過する塗工液40の単位時間当たりの流量は同程度となり、塗工液40の流れを整流にすることができると考えられる。
また、塗工液40が、各貫通孔全体を浸す程度には深いならば、多孔整流隔壁110の複数の貫通孔111のうち、塗工液供給口16に近い中央の貫通孔111に対する塗工液40の圧力は、多孔整流隔壁110の両端部の貫通孔111に対する塗工液40の圧力に比べて大きくなる。多孔整流隔壁110が、図5に示すように異なった断面積の貫通孔111a、111b及び111cを有する場合には、各貫通孔111a、111b及び111cのコンダクタンスは異なるので、塗工液40の圧力を補償することができる。この結果、各貫通孔111a、111b及び111cを通過する塗工液40の単位時間当たりの流量は同程度となり、塗工液40の流れを整流にすることができると考えられる。
また、塗工液40の整流をより確実に行うために、本発明のグラビア塗工装置10においては、多孔整流隔壁110の各貫通孔111の断面積の水平方向の分布が、水平方向の中心に対して対称であることが好ましい。例えば、図5に示す多孔整流隔壁110の貫通孔111a、111b及び111cは、水平方向中心線115に対して対称に分布するように配置されている様子を示している。
図5に示す多孔整流隔壁110の貫通孔111a、111b及び111cの大きさの具体例は、貫通孔111aの直径を6mm、貫通孔111bの直径を8mm及び貫通孔111bの直径を10mmとすることができる。また、貫通孔111a、111b及び111cの中心の間隔を30mmとすることができる。ただし、貫通孔の断面の大きさ及び配置は、上述の寸法に限定されることはなく、塗工液供給口16の位置及び塗工液40の流速等から、流体力学的計算を行うことにより、均一な流れとなるような貫通孔の断面の大きさ及び配置を予測することができる。
また、本発明のグラビア塗工装置10においては、グラビア塗工装置10が、さらに、整流隔壁100の上端に流体接続するための開口部を有する上端間隙整流隔壁100と、整流隔壁100の下端に流体接続するための開口部を有する下端開口整流隔壁130とを含み、上端開口整流隔壁120が、多孔整流隔壁110とグラビアロール12との間に配置され、下端開口整流隔壁130が、上端開口整流隔壁120とグラビアロール12との間に配置されることが好ましい。
すなわち、本発明のグラビア塗工装置10は、多孔整流隔壁110の他に、さらに、上端開口整流隔壁120を含むことができる。上端開口整流隔壁120は、その上端に流体接続するための開口部を有する整流隔壁100である。
図6に、上端開口整流隔壁120の一例の正面模式図を示す。また、図2に、上端開口整流隔壁120が液槽11の中に配置されている様子を示す。上端開口整流隔壁120は、単純な矩形の隔壁であるが、上端開口整流隔壁120の高さd2は、液槽11の中の装置作動時の塗工液40の深さより低い。そのため、上端開口整流隔壁120の底面が液槽11の底に接するように配置され、グラビア塗工装置10に塗工液40を供給したときには、上端開口整流隔壁120の上部に、塗工液40の流体接続のための上端開口部121が存在することとなる。
上端開口整流隔壁120の形状は特に限定されず、装置作動時に上端開口整流隔壁120の上部に流体接続のための上端開口部121が存在するような形状であればよい。ただし、製作容易であり、塗工液40の整流を確実にする点から、上端開口整流隔壁120の形状は、図6に示すような矩形の形状であることが好ましい。
本発明のグラビア塗工装置10において、上端開口整流隔壁120は、多孔整流隔壁110とグラビアロール12との間に配置されることが好ましい。この場合、塗工液40は、グラビアロール12へと達する経路において、上端開口整流隔壁120を通過する際に整流されることとなる。
本発明のグラビア塗工装置10は、多孔整流隔壁110及び上端開口整流隔壁120の他に、さらに、下端開口整流隔壁130を含むことができる。下端開口整流隔壁130とは、その下端に流体接続するための開口部を有する整流隔壁100である。
図7に、下端開口整流隔壁130の一例の正面模式図を示す。また、図2に、下端開口整流隔壁130が液槽11の中に配置されている様子を示す。下端開口整流隔壁130は、単純な矩形の隔壁の下部に突起部132を有する形状であることができる。そのため、グラビア塗工装置10に塗工液40を供給したときには、下端開口整流隔壁130の下端に、流体接続のための下端開口部131が存在することとなる。下端開口整流隔壁130の突起部132は、下端開口整流隔壁130の下部の両端に、塗工液40の流れを乱さない程度の小さな大きさであることが好ましい。なお、図7に示す寸法d3は、下端開口整流隔壁130が液槽11の中に配置されたときに、液槽11の中の塗工液40の深さより大きな寸法とすることにより、塗工液40が下端開口整流隔壁130の上面を通過することを防止する。
また、下端開口整流隔壁130の形状は、上述のような突起部132に限定されず、装置作動時に下端開口整流隔壁130の下部に流体接続のための下端開口部131が存在する形状であればよい。したがって、下端開口整流隔壁130の形状が単純な矩形であり、下端開口整流隔壁130に対応する液槽11の底面が突起を有してもよい。また、別途の治具を用いて下端開口整流隔壁130を保持することにより、下端開口部131を形成することもできる。
本発明のグラビア塗工装置10において、下端開口整流隔壁130は、上端開口整流隔壁120とグラビアロール12との間に配置されることが好ましい。この場合、塗工液40は、グラビアロール12へと達する経路において、下端開口整流隔壁130の図7に示す寸法d4に相当する隙間を通過する際に整流されることとなる。
図2に、塗工液供給口16からグラビアロール12の位置に向かって、整流隔壁100が、多孔整流隔壁110、上端開口整流隔壁120及び下端開口整流隔壁130の順番で配置されている様子を図示する。このような順番の配置にすると、塗工液40は、図2の点線で示すような経路を通ってグラビアロール12の位置に到達する。塗工液40の流れは、多孔整流隔壁110、上端開口整流隔壁120及び下端開口整流隔壁130によって整流されるので、塗工液40をグラビアロール12の周面に均一に塗布することができる。この結果、整流隔壁100を有しない従来のグラビア塗工装置10bを用いる場合と比較して、支持体51の表面に均一な膜厚の薄膜50を製造することができる。
なお、本願発明者らは、図8に示すような、整流隔壁100として上端開口整流隔壁120及び下端開口整流隔壁130の2つを有するグラビア塗工装置10、図9に示すような、整流隔壁100として多孔整流隔壁110及び下端開口整流隔壁130の2つを有するグラビア塗工装置10、及び整流隔壁100を一つだけ有する従来のグラビア塗工装置10bを用いて薄膜50を製造した。この結果、優れた膜厚均一性の薄膜50を得るためには、図8及び図9に示すような、少なくとも二つの整流隔壁100を有するグラビア塗工装置10が必要であるとの知見を得た。また、図2及び図9に示すような多孔整流隔壁110を有するグラビア塗工装置10を用いた場合には、より優れた膜厚均一性の薄膜50を得ることができるとの知見を得た。本願発明者らは、これらの知見に基づき本発明に至ったのである。
次に、本発明の薄膜50の製造方法について説明する。
本発明の薄膜50の製造方法では、上述した本発明のグラビア塗工装置10を用意する工程を含む。本発明のグラビア塗工装置10を用いることにより、以下に述べる方法によって、従来のグラビア塗工装置10bを用いる場合と比較して、支持体51の表面に均一な膜厚の薄膜50を製造することができる。
本発明の薄膜50の製造方法は、グラビアロール12の周面の下側半分の少なくとも一部を塗工液40に浸漬させるために、塗工液供給口16から整流隔壁100の開口部を介して塗工液40を供給する工程を含む。
塗工液40は、塗工液供給口16から液槽11に供給される。塗工液供給口16には塗工液供給管17が接続され、塗工液タンク(図示せず)から塗工液40を供給することができる。塗工液供給口16とグラビアロール12との間の塗工液40は、少なくとも二つの整流隔壁100によって隔てられている。また、整流隔壁100には、整流隔壁100によって隔てられる塗工液40の間を流体接続するための開口部を有する。したがって、塗工液供給口16から液槽11に供給された塗工液40は、整流隔壁100の開口部を介してグラビアロール12が配置されている液槽11の部分まで達する。
塗工液40は、液槽11内の塗工液40が所定の深さとなるように供給される。所定の深さとは、塗工液40の供給によって、グラビアロール12の周面の下側半分の少なくとも一部が塗工液40に浸漬し、製造される薄膜50の膜厚が所定の値となるような塗工液40の深さのことをいう。なお、整流隔壁100の開口部は、流体に対して所定のコンダクタンスを有するので、整流隔壁100によって隔てられる液槽11の各部分では、塗工液40の深さが必ずしも同じである必要はない。
本発明の薄膜50の製造方法は、グラビアロール12と、支持体51とを接するように配置する工程を含む。図1に示すように、グラビアロール12の周面の下側半分の少なくとも一部が塗工液40に浸漬しているので、支持体51はグラビアロール12の上方の周面と接するように配置することが好ましい。案内ロール55a及び55bを用いて支持体51をグラビアロール12の周面に押させるように接触させることにより、グラビアロール12と、支持体51とを同じ押圧によって確実に接触することができ、均一な膜厚の薄膜50を製造することができる。
なお、本工程は、塗工液40を供給する工程の前に、同時に又は後に行うことができる。また、塗工液40は、液槽11の塗工液40の深さを所定の深さとするように、適宜供給される。
本発明の薄膜50の製造方法は、グラビアロール12を回転させて塗工液40をグラビアロール12の周面に付着させ、支持体51をグラビアロール12とは反対方向に走行させることにより、支持体51の表面に塗工液40を塗布する工程を含む。
本発明において、支持体51は特に限定されず、例えば、ポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリイミドフィルム、ナイロンフィルム、金属箔及びポリ塩化ビニルフィルム等から選択して用いることができる。好ましくは、ポリエステルフィルム、特にPETフィルムである。支持体51の厚みは、作業性の点から、好ましくは10〜100μmであり、より好ましくは10〜50μmであり、より好ましくは12〜38μmであり、例えば12μm又は38μmとすることができる。支持体51は、適宜、シリコーン化合物等で離型処理されていることができる。
本発明の薄膜50の製造方法は、キス方式のマイクログラビア法により塗工液40を支持体51上に塗布する。このマイクログラビア法では、支持体51の進行方向に対してグラビアロール12がリバース回転する塗布方式であり、具体的には、特許文献1に開示の技術を基本とすることができる。
グラビアロール12から支持体51への塗工液40の塗布を確実にするために、本発明の薄膜50の製造方法においては、グラビアロール12の回転速度は、10〜100rpm、好ましくは20〜60rpmであることができる。また、このときの支持体51の走行速度は、0.2〜10m/分、好ましくは0.3〜5m/分であることができる。
本発明の薄膜50の製造方法においては、塗工液40の塗布にあたり、支持体51の走行速度S(m/分)に対するグラビアロール12の回転周速度G(m/分)の比率G/Sを0.75以上とすることが好ましい。これにより、薄膜50の膜厚を極めて薄く、かつ均一にすることができる。作業性及び生産効率の向上の点から、比率G/Sはより好ましくは1〜6である。
支持体51の走行速度Sは、0.2〜10m/分が好ましく、薄膜50の膜厚の均一性及び生産効率の点から、より好ましくは0.3〜5m/分である。

支持体51上の薄膜50の形成に伴い、塗工液40が液槽11から取り除かれることとなる。均一な膜厚の薄膜50を得るためには、液槽11の塗工液40の深さを一定とすることが必要である。そのため、液槽11から取り除かれる塗工液40の量を補償し、液槽11内の塗工液40が一定の深さとなるように、塗工液供給口16から液槽11に塗工液40を所定の供給速度で供給する。塗工液40の供給速度を制御するために、塗工液供給管17は流量制御バルブ及び流量制御ポンプ等の流量制御器を配置することができる。
本発明の薄膜50の製造方法においては、グラビアロール12が支持体51と接触する手前側に、グラビアロール12の周面と接触するか又は僅かな隙間を有するようにブレード13を配置することによって、グラビアロール12に付着する塗工液40の量を調整することができる。
上述のようにして支持体51上に塗布した塗工液40は、図1に示すような乾燥装置60によって乾燥し、揮発性成分を揮発させる。この結果、支持体51上に所定の薄膜50を得ることができる。
乾燥装置60は、特に限定されず、熱風乾燥や遠赤外線乾燥などの公知の乾燥手段を具現化する乾燥装置60から適宜、選択することができる。例えば、熱風乾燥の場合、80〜120℃で、1〜30分程度とすることができる。
乾燥して形成した薄膜50は、支持体ロール52を用いて巻き取ることができる。
上記のようにして得られた薄膜50は、通常、90μm以下とすることができ、膜厚の均一性にも優れるものである。
マイクログラビア法において通常、問題となるのは連続長さ方向の膜厚の均一性、及び幅方向の膜厚の均一性であり、均一性は測定値の標準偏差で評価することができる。ここでは、平均値に対する標準偏差を%表示した値[(標準偏差/平均値)×100(%)]を「ばらつき」ということとする。本発明の製造方法においては、ばらつきを2%以内にすることができ、好ましくはばらつきを1%以内とすることができる。
本発明において、塗工液40の種類は特に限定されない。所望する薄膜50の種類によって様々な種類の塗工液40を用いることができる。本発明の方法に用いる塗工液40の粘度は、2000mPa・s以下、好ましくは1000mPa・s以下、より好ましくは5〜800mPa・sであることにより、支持体51上への均一な薄膜50の形成を確実にすることができる。なお、粘度は、E型粘度計を用いて、回転速度5rpm、25℃で測定した値とする。
また、本発明の方法に用いる塗工液40は、20〜80重量%の固形分を含むことにより、支持体51上への均一な薄膜50の形成をより確実にすることができる。
塗工液40の具体例としては、特許文献4に記載されているワニス、具体的には、(I)フェノール骨格とビフェニル骨格を有するノボラック型エポキシ樹脂、及び重量平均分子量が10,000〜200,000であり、かつ水酸基を有する二官能性直鎖状エポキシ樹脂よりなる群から選択される1種以上のエポキシ樹脂と、(II)フェノール性水酸基の少なくとも一部を脂肪酸でエステル化した変性フェノールノボラックと、場合により(III)イソシアナート化合物と、を含むワニスを用いることができる。このような電子機器の材料として有用な絶縁材フィルムを製造することができる。
また、特許文献4に記載されているワニスを塗工液40として用いる場合には、20〜80重量%の固形分を含むことにより、支持体51上への均一な薄膜50の形成を確実にすることができる。
本発明の製造方法において、塗工液40の成分及びグラビアロール12のセル容積等を制御することにより、製造される薄膜50の膜厚を制御することができる。例えば、特許文献4に記載されているワニスを塗工液40として用いるときに、より薄い膜厚が求められる場合は、固形分濃度が小さいワニスを使用するか、セル容積の小さいグラビアロール12を選択することにより対応することができる。例えば、両者の選択次第で、膜厚0.5μmのものも製造することができる。
グラビアロール12による塗布直後の薄膜50は一般的に未硬化の状態であり、さらに硬化させることができる。硬化条件は、塗工液40の種類によって、適宜、設定することができる。例えば、特許文献4に記載されているワニスを塗工液40として用いる場合、150〜250℃で、10〜150分程度とすることができる。
特許文献4に記載されているワニスを塗工液40として用いる場合には、製造される薄膜50として、硬化後の誘電特性に優れる絶縁材フィルムを得ることができる。この絶縁材フィルムは、配線板、モジュール基板の製造(例えば、配線板の層間絶縁膜の形成)や電子部品製造プロセスでの接着(例えば、異種材料の接着)等の用途に好適に用いられる。また、金属箔を支持体51とした金属箔付きフィルム(例えば、銅箔付きフィルム)とすることもできる。
なお、本発明の製造方法によって得られる薄膜50の表面には、必要に応じて、絶縁材層上に保護フィルムを備えることができる。保護フィルムは、例えば、ポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリピロピレンフィルム、ポリイミドフィルム、ナイロンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム等が挙げられる。
以下、実施例により、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<塗工液40>
塗工液40は、表1に示す配合で各成分を混合し、調製した。
Figure 0005432641
<実施例1>
実施例1の薄膜50を製造するためのグラビア塗工装置、製造条件及び膜厚の測定方法は、以下のとおりである。
<グラビア塗工装置10>
実施例1の薄膜50を製造するために、図1に示す構造のグラビア塗工装置10を用いた。塗工装置の寸法は、以下のとおりである。また、薄膜製造の際には、連続的に300m以上の長さにわたって支持体51上に塗工液40を塗布した。
<液槽11>
370mm×67mmの大きさの液槽11を用いた。塗工液40の深さが20mmとなるように塗工液40を供給した。
<グラビアロール12>
グラビアロール12は、下記のものを用いた。
グラビアロール12の形状:直径20mm及び長さ370mmの円筒状
グラビアロール12のロールメッシュ(彫刻):斜線型、セル角度45°、セル容積35.9cm/m、深度72μm
<整流隔壁100>
液槽11の塗工液供給口16が配置される液槽11の側壁からグラビアロール12が配置される方向に向けて、多孔整流隔壁110、上端開口整流隔壁120及び下端開口整流隔壁130をこの順番に配置した。これらの整流隔壁100は、塗工液供給口16が配置される液槽11の側壁に対して平行に配置された。塗工液供給口16が配置される液槽11の側壁と多孔整流隔壁110との間の距離を7.3mm、多孔整流隔壁110及び上端開口整流隔壁120の間並びに上端開口整流隔壁120及び下端開口整流隔壁130の距離を9.6mmとした。
<多孔整流隔壁110>
多孔整流隔壁110として、概略構造を図5示すものを用いた。図5に示す寸法d1は23mmであり、多孔整流隔壁110の底面が液槽11の底に接するように、多孔整流隔壁110を配置した。各貫通孔111は断面が円形であり、円の中心の高さはすべて底面から11.5mm、中心の水平方向の間隔はすべて30mmとした。また、中央の3つの貫通孔111aの直径は6mm、その左右に2つずつ計4つ配置される貫通孔111bの直径は8mm、さらにその左右に2つずつ計4つ配置される貫通孔111cの直径は10mmとした。多孔整流隔壁110の厚さ(貫通孔111a、111b及び111cの長さ)は1.6mmとした。多孔整流隔壁110の水平方向の全幅は362mmとした。多孔整流隔壁110の両端と、液槽11の側壁との間にはスペーサーを配置して、多孔整流隔壁110の両端に塗工液40が通過しない構造とした。
<上端開口整流隔壁120>
上端開口整流隔壁120として、図6示す概略構造のものを用いた。図6に示す寸法d2は15mmであり上端開口整流隔壁120の底面が液槽11の底に接するように、上端開口整流隔壁120を配置した。液槽11の塗工液40の深さを20mmとしたので、上端開口整流隔壁120の上部には、深さ5mmの上端開口部121を有することとなる。多孔整流隔壁110と同様に、上端開口整流隔壁120の厚さは1.6mm、水平方向の全幅は362mmとした。上端開口整流隔壁120の両端と、液槽11の側壁との間にはスペーサーを配置して、上端開口整流隔壁120の両端に塗工液40が通過しない構造とした。
<下端開口整流隔壁130>
下端開口整流隔壁130として、図7示す概略構造のものを用いた。図7に示す寸法d3は27mmである。また、用いた下端開口整流隔壁130は、水平方向両端の5mmの部分を除き、深さ(図7に示す寸法d4)が1mmの凹部を底面に有する。下端開口整流隔壁130の水平方向両端の5mmの部分の底面が液槽11の底に接するように、下端開口整流隔壁130を配置した。そのため、下端開口整流隔壁130の下部には、深さ1mmの下端開口部131を有することとなる。多孔整流隔壁110と同様に、下端開口整流隔壁130の厚さは1.6mm、水平方向の全幅は362mmとした。下端開口整流隔壁130の両端と、液槽11の側壁との間にはスペーサーを配置して、下端開口整流隔壁130の両端に塗工液40が通過しない構造とした。
<製造条件>
マイクログラビアコーター(康井精機社製)を用いて、薄膜50製造の際のグラビアロール12の回転速度は20rpmとした。また、このときの支持体51の走行速度を1m/分とした。
<膜厚の測定方法>
透過型赤外線膜厚計(クラボウ社製RX−100)を用いて支持体51上に形成した薄膜50の膜厚を測定した。膜厚の測定は、支持体51上の測定点がサインカーブを描くように、水平方向にスキャンしながら0.5秒間隔で行った。したがって、この方法による膜厚の測定値は、連続長さ方向の膜厚の均一性及び幅方向の膜厚の均一性の両方の情報を含むものであり、測定値の標準偏差を算出することによって薄膜全体の膜厚の均一性を評価することができる。ここでは、膜厚の測定値の平均値に対する標準偏差を%表示した値[(標準偏差/平均値)×100(%)]を「ばらつき」という。
<実施例2>
図8に示すように、整流隔壁100として上端開口整流隔壁120及び下端開口整流隔壁130の2つを有するグラビア塗工装置10を用いて、実施例1と同様に薄膜50を製造し、薄膜50の膜厚の測定をした。液槽11及び各整流隔壁100等の寸法は、実施例1と同様とした。
<実施例3>
図9に示すように、整流隔壁100として多孔整流隔壁110及び下端開口整流隔壁130の2つを有するグラビア塗工装置10を用いて、実施例1と同様に薄膜50を製造し、薄膜50の膜厚の測定をした。液槽11及び各整流隔壁100等の寸法は、実施例1と同様とした。
<比較例1>
比較のために、図10に示すように、整流隔壁100として下端開口整流隔壁130のみを有するグラビア塗工装置10を用いて薄膜50を製造した(比較例1)。比較例1の整流隔壁100以外の製造条件は、実施例1と同じとした。液槽11等の寸法は、実施例1と同様とした。また、下端開口整流隔壁130の下端開口部の寸法も、実施例1と同様とした。
<結果>
表1は、比較例1及び実施例1〜3の薄膜50の膜厚を、「巻長」、すなわち巻取りロール53による巻取りの長さに対して測定し、膜厚の測定値の平均膜厚及び標準偏差等を示したものである。表1から、本発明の実施例1〜3の膜厚は、比較例1と比べて均一であることは明白である。
実施例1の膜厚の標準偏差は0.050μmであり、比較例1の標準偏差0.108μmの半分以下であった。したがって、本発明の実施例1では、従来のグラビア塗工装置10bを用いて薄膜50を製造した場合と比較し、より均一な膜厚の薄膜50を製造することができた。
実施例2の薄膜50の膜厚の均一性は、比較例1より優れていた。この結果から、優れた膜厚均一性の薄膜50を得るためには、グラビア塗工装置10が、少なくとも二つの整流隔壁100を有することが必要であるといえる。しかしながら、実施例2の薄膜50の膜厚の均一性は、実施例1及び3に示すような優れた膜厚均一性よりは、やや劣るものであった。この結果から、優れた膜厚均一性の薄膜50を得るためには、多孔整流隔壁110を有するグラビア塗工装置10が必要であるといえる。
実施例3の薄膜50の膜厚の均一性は、比較例1より大幅に優れていた。この結果から、優れた膜厚均一性の薄膜50を得るためには、グラビア塗工装置10が、少なくとも二つの整流隔壁100を有することが必要であるといえる。しかしながら、実施例1に示すような優れた膜厚均一性よりは、やや劣るものであった。この結果から、整流隔壁100として、多孔整流隔壁110、上端開口整流隔壁120及び下端開口整流隔壁130をこの順番に配置したグラビア塗工装置10を用いた場合に、より優れた膜厚均一性の薄膜50を得ることができるといえる。
Figure 0005432641
10 グラビア塗工装置
10b 従来のグラビア塗工装置
11 液槽
12 グラビアロール
13 ブレード
16 塗工液供給口
17 塗工液供給管
40 塗工液
50 薄膜
51 支持体
52 支持体ロール
53 巻取りロール
55a、55b 案内ロール
60 乾燥装置
100 整流隔壁
110 多孔整流隔壁
111、111a、111b、111c 貫通孔
115 水平方向中心線
120 上端開口整流隔壁
121 上端開口部
130 下端開口整流隔壁
131 下端開口部
132 突起部

Claims (8)

  1. 塗工液を貯留するための液槽と、液槽の側壁に配置される少なくとも一つの塗工液供給口と、その周面の下側半分の少なくとも一部が塗工液に浸漬するように液槽の上部に配置されるグラビアロールと、塗工液供給口とグラビアロールとの間の塗工液を隔てるように液槽の中に配置され、隔てられる塗工液の間を流体接続するための開口部を有する、少なくとも二つの整流隔壁と、を含むグラビア塗工装置を用意する工程と、
    グラビアロールの周面の下側半分の少なくとも一部を塗工液に浸漬させるために、塗工液供給口から整流隔壁の開口部を介して塗工液を供給する工程と、
    グラビアロールと、支持体とを接するように配置する工程と、
    グラビアロールを回転させて塗工液をグラビアロールの周面に付着させ、支持体をグラビアロールとは反対方向に走行させることにより、支持体表面に塗工液を塗布する工程と
    を含み、
    グラビア塗工装置を用意する工程において、グラビア塗工装置の整流隔壁のうちの少なくとも一つが、水平方向に離間して配置される複数の貫通孔を開口部として含む多孔整流隔壁である、薄膜の製造方法。
  2. グラビア塗工装置を用意する工程において、
    塗工液供給口が、一つの塗工液供給口であって、略直方体の液槽の一つの側壁の中央に配置され、
    多孔整流隔壁が、塗工液供給口が配置される側壁に対向するように配置され、
    多孔整流隔壁の水平方向の両端に位置する貫通孔の断面積が、水平方向の中心に最も近い貫通孔の断面積と比べて大きく、かつ、各貫通孔の断面積が、多孔整流隔壁の水平方向の中心から両端へ向かうにつれて、等しい又は増加する、グラビア塗工装置である、請求項記載の薄膜の製造方法。
  3. 多孔整流隔壁の各貫通孔の断面積の水平方向の分布が、水平方向の中心に対して対称である、請求項記載の薄膜の製造方法。
  4. グラビア塗工装置が、さらに、整流隔壁の上端に開口部を有する上端開口整流隔壁と、整流隔壁の下端に開口部を有する下端開口整流隔壁とを含み、
    上端開口整流隔壁が、多孔整流隔壁とグラビアロールとの間に配置され、
    下端開口整流隔壁が、上端開口整流隔壁とグラビアロールとの間に配置される、請求項又は記載の薄膜の製造方法。
  5. 塗工液を貯留するための液槽と、
    液槽の側壁に配置される少なくとも一つの塗工液供給口と、
    その周面の下側半分の少なくとも一部が塗工液に浸漬するように液槽の上部に配置されるグラビアロールと、
    塗工液供給口とグラビアロールとの間の塗工液を隔てるように液槽の中に配置され、隔てられる塗工液の間に流体接続するための開口部を有する、少なくとも二つの整流隔壁と
    を含み、
    整流隔壁のうちの少なくとも一つが、水平方向に離間して配置される複数の貫通孔を開口部として含む多孔整流隔壁である、グラビア塗工装置。
  6. 塗工液供給口が、一つの塗工液供給口であって、略直方体の液槽の一つの側壁の中央に配置され、
    多孔整流隔壁が、塗工液供給口が配置される側壁に対向するように配置され、
    多孔整流隔壁の水平方向の両端に位置する貫通孔の断面積が、水平方向の中心に最も近い貫通孔の断面積と比べて大きく、かつ、各貫通孔の断面積が、多孔整流隔壁の水平方向の中心から両端へ向かうにつれて、等しい又は増加する、請求項記載のグラビア塗工装置。
  7. 多孔整流隔壁の各貫通孔の断面積の水平方向の分布が、水平方向の中心に対して対称である、請求項記載のグラビア塗工装置。
  8. グラビア塗工装置が、さらに、整流隔壁の上端に開口部を有する上端開口整流隔壁と、整流隔壁の下端に開口部を有する下端開口整流隔壁とを含み、
    上端開口整流隔壁が、多孔整流隔壁とグラビアロールとの間に配置され、
    下端開口整流隔壁が、上端開口整流隔壁とグラビアロールとの間に配置される、請求項又は記載のグラビア塗工装置。
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