JP5428435B2 - ショットキーバリアダイオードを備えた半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

ショットキーバリアダイオードを備えた半導体装置およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ショットキーバリアダイオード(以下、SBDという)を備える半導体装置およびその製造方法に関するものであり、特に、炭化珪素(以下、SiCという)等のワイドバンドギャップ半導体を用いた半導体装置に適用すると好適である。
従来、特許文献1において、SBDにおける順方向のオン電圧と逆方向のリーク電流とのトレードオフの関係を改善することを目的として、n型のドリフト層内にp+型不純物層を配置することでPN接合部を設けた構造が提案されている。この構造は、ジャンクションバリアショットキー(以下、JBSという)構造と呼ばれている。
JBS構造は、PN接合を備えているため、サージ電圧などの高電圧が印加されたときに起こるアバランシェブレークダウンへの耐性が強いという特徴もある。これは、ブレークダウン時に発生した正孔キャリアが抵抗値の低いp+型不純物層を通ってアノード電極に引き抜かれるためである。したがって、SiC半導体装置の単位面積当りのp+型不純物層の占める面積が大きい方がサージ電流をより広面積に流すことができ、サージ耐量を向上させることが可能となる。
特開平05−136015号公報
しかしながら、p+型不純物層の面積を広くするほどSBDとして機能する部分、つまり順方向の電流経路となるショットキー電極とドリフト層との接触面積が狭くなり、順方向における抵抗値が増大し、SBDのオン電圧を増大させるという問題がある。このため、サージ耐量の向上と順方向における抵抗値の低減の両立が望まれる。
本発明は上記点に鑑みて、サージ耐量の向上が図れ、かつ、順方向における抵抗値の低減も図ることが可能な構造のSBDを備えた半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上述した順方向における抵抗値の増大の問題は、ショットキー電極とドリフト層との接触面積とp+型不純物層の面積との面積比だけではなく、PN接合で形成される空乏層幅が抵抗増大の要因となる。特に、SiCなどのワイドバンドギャップ半導体では、ビルトインポテンシャルが大きいため、空乏層の伸び量が大きくなり、その分、ショットキー電極とドリフト層との接触面積よりも順方向の電流経路の面積を狭め、順方向における抵抗値を増大させることになる。したがって、PN接合で形成される空乏層幅を狭めることが順方向における抵抗値を低減させることになる。そして、このように順方向における抵抗値の低減が図れることで、SiC半導体装置の単位面積当りのp+型不純物層の面積を大きく取ることができ、サージ耐量の向上と順方向における抵抗値の低減の両立を図ることが可能となる。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、ドリフト層(2)の表層部においてショットキー電極(4)と接するように第2導電型半導体にて構成された第2導電型不純物層(3)の基板水平方向側方において第2導電型不純物層(3)に接するように、ドリフト層(2)よりも高不純物濃度とされた第1導電型不純物層(6)を備え、第2導電型不純物層(3)は、基板の主表面から裏面に至る断面において基板水平方向に離間して並んで配置されており、第1導電型不純物層(6)は、基板水平方向に離間して並べられた第2導電型不純物層(3)それぞれの基板水平方向側方に配置され、離間して並べられた第2導電型不純物層(3)の間において互いに離間して形成されていることを特徴としている。
このように構成することで、第2導電型不純物層(3)の側面部から第1導電型不純物層(6)に伸びる空乏層の広がりを小さくできる。これにより、PN接合で形成される空乏層幅を狭めることができ、順方向における抵抗値を低減させることが可能となる。そして、順方向における抵抗値の低減が図れることで、SiC半導体装置の単位面積当りの第2導電型不純物層(3)の面積を大きく取ることができ、サージ耐量の向上と順方向における抵抗値の低減の両立を図ることが可能となる。
請求項2に記載の発明では、第1導電型不純物層(6)を、第2導電型不純物層(3)の基板水平方向側方に接するように配置された部分(6b)と、第2導電型不純物(3)の底部の下方に接するように配置された部分(6a)とを有した構成とすることを特徴としている。
このような構造とすれば、第2導電型不純物層(3)の側面部に加えて底部からドリフト層(2)に伸びる空乏層の伸び量も小さくできる。このため、電子が第2導電型不純物層(3)の底部に広がり易くなる。したがって、アノード−カソード間の電流経路の幅を広げることになり、より順方向における抵抗値を低減することが可能となる。これにより、より請求項1の効果を得ることが可能となる。
請求項3に記載の発明では、第1導電型不純物層(6)は、第2導電型不純物層(3)の基板水平方向側方に接するように配置された部分(6b)よりも第2導電型不純物(3)の底部の下方に接するように配置された部分(6a)の方が高不純物濃度とされていることを特徴としている。
このように、第1導電型不純物層(6)のうち第2導電型不純物層(3)の底部の下方に接するように配置された部分(6a)の第1導電型不純物濃度を濃くしておけば、より第2導電型不純物層(3)の底部からドリフト層(2)に伸びる空乏層の広がりを小さくでき、より電流経路の幅を広げることができる。したがって、更に請求項1の効果を得ることが可能となる。
請求項4に記載の発明では、第1導電型不純物層(6)は、ショットキー電極(4)から離間し、ドリフト層(2)の表面よりも深い位置に形成されていることを特徴としている。
このような構造とすれば、空乏層の伸び方に分布ができ、ショットキー電極(4)、つまりアノード側からカソード側に向かうに連れて、徐々に電流経路の幅を広げることができる。これにより、より電流経路の幅を広げることができ、更に請求項1の効果を得ることが可能となる。
請求項5に記載の発明では、ショットキーバリアダイオードを備えた半導体装置の製造方法において、基板(1)の上にドリフト層(2)を形成する工程と、ドリフト層(2)の表面に第1マスク(11)を配置し、該第1マスク(11)のうち第2導電型不純物層(3)の形成予定領域を開口させると共に、該第1マスク(11)を用いて第2導電型不純物をイオン注入することで第2導電型不純物層(3)を形成する工程と、ドリフト層(2)の表面に第2マスク(11、13)を配置し、該第2マスク(11、13)の第1導電型不純物層(6)の形成予定領域を開口させると共に、該第2マスク(11、13)を用いて第1導電型不純物をイオン注入することで第2導電型不純物層(3)の基板水平方向側方において第2導電型不純物層(3)に接する第1導電型不純物層(6)を形成する工程と、を含んでいることを特徴としている。このような製造方法により、請求項1に記載の半導体装置を製造することができる。
請求項6に記載の発明では、第2導電型不純物層(3)を形成する工程と第1導電型不純物層(6)を形成する工程で用いた第1マスクと第2マスクを同じマスク(11)とし、第1導電型不純物層(6)の形成に用いる第1導電型不純物として、第2導電型不純物層(3)の形成に用いる第2導電型不純物よりも熱処理による拡散が大きいものを用いることを特徴としている。
このように、第1導電型不純物層(6)を形成するための第1導電型不純物が第2導電型不純物層(3)を形成するための第2導電型不純物よりも熱処理による拡散が大きいものを用いるようにすれば、1つのマスク(11)のみによって第2導電型不純物層(3)と第1導電型不純物層(6)の双方を形成することが可能となり、製造工程の簡略化を図ることが可能となる。
請求項7に記載の発明では、ショットキーバリアダイオードを備えたSiC半導体装置の製造方法において、主表面(1a)がC面とされたSiCからなる基板(1)を用い、この基板(1)の上にドリフト層(2)を形成する工程と、ドリフト層(2)の表面にマスク(11)を配置し、該マスク(11)のうち第2導電型不純物層(3)および第1導電型不純物層(6)の形成予定領域を開口させると共に、該マスク(11)を用いてドリフト層(2)をエッチングすることで凹部(2a)を形成する工程と、凹部(2a)内に選択的にエピタキシャル成長を行うことで、第1導電型不純物層(6)を形成する工程と、凹部(2a)内において、第1導電型不純物層(6)の表面に選択的にエピタキシャル成長を行うことで第2導電型不純物層(3)を形成する工程と、を含んでいることを特徴としている。
このように、基板(1)として主表面(1a)がC面のものを用いていれば、ドリフト層(2)の表面や凹部(2a)の底面もC面となり、第1導電型不純物層(6)のうち凹部(2a)の底面にエピタキシャル成長させた部分の方が凹部(2a)の側面にエピタキシャル成長させた部分よりも第1導電型不純物濃度が濃くなるようにできる。これにより、請求項3の構造とすることも可能となる。なお、平坦化が必要な場合には、第2導電型不純物層(3)を形成した後に表面を研磨した平坦化を行うことが好ましい。
請求項8に記載の発明では、ショットキーバリアダイオードを備えたSiC半導体装置の製造方法において、主表面(1a)がSi面とされたSiCからなる基板(1)を用い、この基板(1)の上にドリフト層(2)を形成する工程と、ドリフト層(2)の表面にマスク(11)を配置し、該マスク(11)のうち第2導電型不純物層(3)および第1導電型不純物層(6)の形成予定領域を開口させると共に、該マスク(11)を用いてドリフト層(2)をエッチングすることで凹部(2a)を形成する工程と、凹部(2a)内に選択的にエピタキシャル成長を行うことで、第1導電型不純物層(6)を形成する工程と、凹部(2a)内において、第1導電型不純物層(6)の表面に選択的にエピタキシャル成長を行うことで第2導電型不純物層(3)を形成する工程と、を含んでいることを特徴としている。
このように、基板(1)として主表面(1a)がSi面のものを用いることもできる。この場合、ドリフト層(2)の表面や凹部(2a)の底面もSi面となり、第1導電型不純物層(6)のうち凹部(2a)の側面にエピタキシャル成長させた部分の方が凹部(2a)の底面にエピタキシャル成長させた部分よりも第2導電型不純物濃度が濃くなるようにできる。したがって、この場合には、請求項9に示したように、ドリフト層(2)の成膜条件と同じ条件でエピタキシャル成長させれば、凹部(2a)の側面においてドリフト層(2)よりも不純物濃度が高くなり、その部分にて第1導電型不純物層(6)を構成することも可能である。なお、平坦化が必要な場合には、第2導電型不純物層(3)を形成した後に表面を研磨した平坦化を行うことが好ましい。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかるSBDを備えたSiC半導体装置の断面図である。 従来構造のSBDを備えたSiC半導体装置の断面図である。 図1に示すSiC半導体装置の製造工程を示した断面図である。 本発明の第2実施形態にかかるSBDを備えたSiC半導体装置の断面図である。 図4に示す構造のSBDを備えたSiC半導体装置の他の製造方法を示した断面図である。 本発明の第3実施形態にかかるSBDを備えたSiC半導体装置の断面図である。 本発明の第4実施形態にかかるSBDを備えたSiC半導体装置の製造工程を示した断面図である。 本発明の第5実施形態にかかるSBDを備えたSiC半導体装置の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1に、本実施形態にかかるSiC半導体装置の断面図を示す。以下、この図を参照して、本実施形態のSiC半導体装置について説明する。
図1に示すように、SiC半導体装置は、1×1018〜1×1019cm-3程度、例えば5×1018cm-3の不純物濃度とされたSiCからなるn+型基板1を用いて形成されている。n+型基板1の上面を主表面1a、主表面1aの反対面である下面を裏面1bとすると、主表面1a上には、基板1よりも低いドーパント濃度で5×1015〜2×1016cm-3程度、例えば5×1015cm-3程度の不純物濃度とされたSiCからなるn-型ドリフト層2が積層されている。これらn+型基板1およびn-型ドリフト層2のセル部にSBD10が形成されている。そして、図1中には示していないが、SBD10の外周領域に終端構造などが形成されることでSiC半導体装置が構成されている。
具体的には、n-型ドリフト層2の表層部には、p+型不純物層3が形成されている。このp+型不純物層3により、n-型ドリフト層2との間においてPN接合を構成し、サージ耐量の向上を図っている。
+型不純物層3は、例えば1×1018〜1×1019cm-3程度、例えば5×1018cm-3の不純物濃度とされ、深さが0.7μm程度とされている。このp+型不純物層3は、JBS構造を構成するためのものであり、様々な形状で構成される。例えば、p+型不純物層3は、紙面垂直方向に延設されるストライプ形状、セル部において点在させられた円形、四角形もしくは六角形などのドット形状、同心円状に配置された複数のリング状などで構成される。このようにp+型不純物層3を様々な形状にできるが、本実施形態ではストライプ形状にした場合を例に挙げて説明する。
また、n-型ドリフト層2およびp+型不純物層3と接触するように、ショットキー電極4が形成されている。ショットキー電極4は、セル部において、n-型ドリフト層2の表面に形成された図示しない絶縁膜に開口部が形成されていることから、その開口部を通じてn-型ドリフト層2およびp+型不純物層3と接触させられている。そして、ショットキー電極4のうちn-型ドリフト層2と接する部分についてはショットキー接触させられることでSBD10として機能し、p+型不純物層3と接触する部分についてはオーミック接触させられることで正孔キャリアの引き抜きを行うものとして機能する。
そして、n+型基板1の裏面と接触するように、例えばニッケル、チタン、モリブデン、タングステン等により構成されたオーミック電極5が形成されている。これにより、SBD10と共にp+型不純物層3が形成されたJBS構造が構成されている。
さらに、本実施形態では、このように構成されるSBD10に対して、n-型ドリフト層2のうちp+型不純物層3の側面部に沿ってn型不純物層6を形成してある。p+型不純物層3がストライプ状に配置されている場合であれば、隣り合うp+型不純物層3の間においてp+型不純物層3の基板水平方向側方にn型不純物層6を形成してある。n型不純物層6は、n-型ドリフト層2よりも高濃度とされており、6×1015〜4×1017cm-3程度、例えば1×1016cm-3程度とされている。n型不純物層6の深さは任意であり、p+型不純物層3と同等とされていても良いし、p+型不純物層3よりも浅くもしくは深くされていても良い。また、n型不純物層6の幅、つまりp+型不純物層3の側面部からの寸法(紙面左右方向の寸法)は、p+型不純物層3からn-型ドリフト層2側に向かって伸びる空乏層の幅に対応して設定され、例えば1μmとされる。
このように構成されたSBD10を備えたSiC半導体装置では、ショットキー電極4をアノード、オーミック電極5をカソードとして、ショットキー電極4に対してショットキー接触させられたショットキー電極4とn-型ドリフト層2との接触部分のバリアハイトを超える電圧を印加すると、ショットキー電極4とオーミック電極5の間に電流を流す。具体的には、ショットキー電極4とn-型ドリフト層2との接触部分のうち、図1中破線で示した空乏層によって遮られていない領域を電流経路として電流が流れる。
このとき、本実施形態のSiC半導体装置では、n型不純物層6を形成してあるため、p+型不純物層3からn-型ドリフト層2側に向かって伸びる空乏層の伸び量が従来構造と比較して小さくなる。すなわち、図2に示す従来構造のSiC半導体装置と比較すると、本実施形態のようにn型不純物層6を形成している場合には、それによって空乏層が縮められるため、図1中破線で示した空乏層の方が図2中破線で示した空乏層と比較して、p+型不純物層3の側面部からn-型ドリフト層2に向かって伸びる部分の伸び量が小さくなる。このため、本実施形態の方が従来構造と比較して電流経路の幅が広がり、その分、単位面積当りの順方向における抵抗値を低減することが可能となる。
このように、p+型不純物層3の側面部に沿ってn型不純物層6を形成することで、p+型不純物層3の側面部からn-型ドリフト層2に伸びる空乏層の広がりを小さくできる。これにより、PN接合で形成される空乏層幅を狭めることができ、順方向における抵抗値を低減させることが可能となる。そして、順方向における抵抗値の低減が図れることで、SiC半導体装置の単位面積当りのp+型不純物層3の面積を大きく取ることができ、サージ耐量の向上と順方向における抵抗値の低減の両立を図ることが可能となる。
特に、SiCなどのワイドバンドギャップ半導体では、ビルトインポテンシャルが大きいため、空乏層の広がりが大きくなり、その分、ショットキー電極4とn-型ドリフト層2との接触面積よりも順方向の電流経路の面積を狭め、順方向における抵抗値を増大させることになる。しかしながら、本実施形態によればPN接合で形成される空乏層幅を狭めることができるため、ワイドバンドギャップ半導体においても有効に上記効果を得ることが可能となる。
なお、p+型不純物層3の側面部からn-型ドリフト層2に伸びる空乏層の広がりを小さくする場合、逆バイアス時に隣り合うp+型不純物層3の間を空乏層にて完全空乏化できなくなり、逆方向リーク電流が発生し易くなることも考えられる。しかしながら、逆方向リーク電流に関しては、ショットキー電極4とn-型ドリフト層2との接触部分におけるバリアハイトの調整、隣り合うp+型不純物層3やn型不純物層6の間の距離の調整、n型不純物層6の濃度の調整により、適宜設計できるため、それらの調整により、逆方向リーク電流の発生を抑制することが可能である。
次に、本実施形態にかかるSiC半導体装置の製造方法について説明する。図3は、図1に示すSiC半導体装置の製造工程を示した断面図である。
まず、図3(a)に示す工程では、n+型基板1の主表面1aにn-型ドリフト層2をエピタキシャル成長させる。続いて、n-型ドリフト層2の上にLTO(low-temperature oxide)等で構成された膜厚2μm程度のマスク11を配置したのち、マスク11上にレジスト12を配置し、フォトリソグラフィ・エッチング工程にてマスク11のうちp+型不純物層3の形成予定領域を開口させる。
そして、図3(b)に示す工程において、マスク11を用いて飛程を変えた多段注入を行うことにより、例えばアルミニウムやボロンなどのp型不純物をイオン注入し、熱処理などによって活性化することでp+型不純物層3を形成する。
次に、図3(c)に示す工程では、マスク11を除去したのち、再びLTO等で構成された膜厚2μm程度のマスク13を配置する。さらに、マスク13上にレジスト14を配置し、フォトリソグラフィ・エッチング工程にてマスク13のうちn型不純物層6の形成予定領域を開口させる。
そして、図3(d)に示す工程において、このマスク13を用いて飛程を変えた多段注入、例えば30〜700keVでイオン注入エネルギーを変化させることにより、例えば窒素やリンなどのn型不純物をイオン注入し、熱処理などによって活性化することでn型不純物層6を形成する。
その後の工程については図示しないが、マスク13を除去したのち、例えば、プラズマCVDによりシリコン酸化膜を成膜したのち、これをリフロー処理することで絶縁膜を成膜し、フォトリソグラフィ・エッチング工程を経て、絶縁膜に対して開口部を形成する。そして、開口部内を含めて絶縁膜の上にモリブデン、チタン、ニッケル等で構成される金属層を成膜し、パターニングする。これにより、n-型ドリフト層2と接する部分についてはショットキー接触させられることでSBD10として機能し、p+型不純物層3と接触する部分についてはオーミック接触させられることで正孔キャリアの引き抜きを行うものとして機能するショットキー電極4が形成される。さらに、n+型基板1の裏面1b側にニッケル、チタン、モリブデン、タングステン等により構成される金属層を形成することにより、オーミック電極5を形成する。これにより、図1に示したSBD10を備えたSiC半導体装置が完成する。
なお、ここでは、p+型不純物層3を形成した後にn型不純物層6を形成する場合について説明したが、これらの順序を逆にしても構わない。
以上説明したように、本実施形態では、p+型不純物層3の側面部に沿ってn型不純物層6を形成することで、p+型不純物層3の側面部からn-型ドリフト層2に伸びる空乏層の広がりを小さくできる。これにより、PN接合で形成される空乏層幅を狭めることができ、順方向における抵抗値を低減させることが可能となる。そして、順方向における抵抗値の低減が図れることで、SiC半導体装置の単位面積当りのp+型不純物層3の面積を大きく取ることができ、サージ耐量の向上と順方向における抵抗値の低減の両立を図ることが可能となる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してn型不純物層6の構成を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図4は、本実施形態にかかるSBD10を備えたSiC半導体装置の断面図である。この図に示されるように、本実施形態では、p+型不純物層3の側面部に加えて、さらにp+型不純物層3の底部に沿ってn型不純物層6を形成している。
このような構造とすれば、p+型不純物層3の側面部に加えて底部からn-型ドリフト層2に伸びる空乏層の伸び量も小さくできる。このため、第1実施形態と比較して、電流経路の幅が広くなる位置をショットキー電極4、つまりアノード側に近づけることができる。したがって、アノード−カソード間の電流経路の幅を第1実施形態よりも広げることになり、より順方向における抵抗値を低減することが可能となる。これにより、より第1実施形態で示した効果を得ることが可能となる。
このような構造のSiC半導体装置は、第1実施形態におけるマスク13の開口部の形成の仕方を変更し、p+型不純物層3と対応する部分も開口部とすると共に、n型不純物のイオン注入の飛程を深くすることで製造できるが、以下の手法によって製造することもできる。図5は、本実施形態にかかるSBD10を備えたSiC半導体装置の他の製造方法を示した断面図である。
この図に示すように、図5(a)に示す工程において、第1実施形態と同様にマスク11を形成し、図5(b)に示す工程において、このマスク11を用いてn型不純物、例えば窒素をイオン注入する。そして、図5(c)に示す工程において、マスク11を再度使用してp型不純物、例えばアルミニウムをイオン注入する。そして、図5(d)に示す工程において、熱処理などによって注入されたイオンを活性化すると、アルミニウムはほとんど拡散しないが窒素は拡散するため、p+型不純物層3の周囲を囲むようにn型不純物層6が形成される。
このように、n型不純物層6を形成するためのn型不純物がp+型不純物層3を形成するためのp型不純物よりも熱処理による拡散が大きいものを用いるようにすれば、1つのマスク11のみによってp+型不純物層3とn型不純物層6の双方を形成することが可能となり、製造工程の簡略化を図ることが可能となる。また、同じマスク11を用いる場合に、n型不純物層6については斜めイオン注入を行うようにしても、n型不純物層6とp+型不純物層3の形成位置をずらすことができるため、本実施形態の構造を形成することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第2実施形態に対してn型不純物層6の構成を変更したものであり、その他に関しては第2実施形態と同様であるため、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図6は、本実施形態にかかるSBD10を備えたSiC半導体装置の断面図である。この図に示されるように、本実施形態でも、p+型不純物層3の側面部に加えて、さらにp+型不純物層3の底部に沿ってn型不純物層6を形成しているが、n型不純物層6のp+型不純物層3の底部の下方に配置された部分6aにおいて、p+型不純物層3の側面部に形成された部分6bよりも、n型不純物濃度が濃くされている。このように、n型不純物層6のうちp+型不純物層3の底部の下方に配置された部分6aのn型不純物濃度を濃くしておけば、よりp+型不純物層3の底部からn-型ドリフト層2に伸びる空乏層の広がりを小さくでき、より電流経路の幅を広げることができる。したがって、更に第1実施形態に示した効果を得ることが可能となる。
なお、このような構造のSiC半導体装置は、基本的には第2実施形態と同様の製造方法により製造されるが、イオン注入を多段注入で行うときに、深い位置においてn型不純物のドーズ量が他の位置よりも多くなるようにしておけば良い。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態は、第2実施形態に対してn型不純物層6の製造方法を変更したものであり、その他に関しては第2実施形態と同様であるため、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図7は、本実施形態にかかるSBD10を備えたSiC半導体装置の製造工程を示した断面図である。
まず、図7(a)に示す工程では、第2実施形態の図5(a)と同様の工程を行い、マスク11を配置する。このとき、マスク11のうちp+型不純物層3およびn型不純物層6の形成予定位置と対応する部分を開口させておく。そして、図7(b)に示す工程において、マスク11を用いてn-型ドリフト層2を選択的にエッチングし、p+型不純物層3およびn型不純物層6の形成予定位置においてn-型ドリフト層2に凹部2aを形成する。この後、図7(c)に示す工程でn-型ドリフト層2に形成した凹部2a内に選択的にn型不純物層6をエピタキシャル成長させる。このとき、n+型基板1として主表面1aがC面のものを用いていれば、n-型ドリフト層2の表面や凹部2aの底面もC面となり、n型不純物層6のうち凹部2aの底面にエピタキシャル成長させた部分の方が凹部2aの側面にエピタキシャル成長させた部分よりもn型不純物濃度が濃くなるようにでき、第3実施形態の構造とすることも可能となる。そして、図7(d)に示す工程において、凹部2aの残りの部分にp+型不純物層3を選択的にエピタキシャル成長させることで、第2実施形態の構造のSiC半導体装置を製造することができる。
このように、p+型不純物層3およびn型不純物層6をエピタキシャル成長によって形成することもできる。
なお、n+型基板1として主表面1aがSi面のものを用いていれば、n-型ドリフト層2の表面や凹部2aの底面もSi面となる。この場合、n型不純物層6のうち凹部2aの側面にエピタキシャル成長させた部分の方が凹部2aの底面にエピタキシャル成長させた部分よりもn型不純物濃度が濃くなるようにできる。したがって、この場合には、n-型ドリフト層2の成膜条件と同じ条件でエピタキシャル成長させれば、凹部2aの側面においてn-型ドリフト層2よりも不純物濃度が高くなり、その部分にてn型不純物層6を構成することも可能である。勿論、この場合に、n-型ドリフト層2と同じ条件とせず、n-型ドリフト層2よりもn型不純物濃度が濃くなるようにすれば、凹部2aの側面に形成された部分において底面に形成された部分よりも不純物濃度が濃くなるn型不純物層6が形成されることになるが、この場合であっても第1、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してn型不純物層6の構成を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図8は、本実施形態にかかるSBD10を備えたSiC半導体装置の断面図である。この図に示されるように、本実施形態でも、p+型不純物層3の側面部にn型不純物層6を形成しているが、n型不純物層6をp+型不純物層3の深い位置、つまりショットキー電極4から離間し、n-型ドリフト層2の表面よりも深い位置にのみ形成している。
このような構造とすれば、空乏層の伸び方に分布ができ、ショットキー電極4、つまりアノード側からカソード側に向かうに連れて、徐々に電流経路の幅を広げることができる。これにより、より電流経路の幅を広げることができ、更に第1実施形態に示した効果を得ることが可能となる。
なお、本実施形態では、第1実施形態の構造に対してn型不純物層6の形成位置を深い位置にする場合について説明したが、第2、第3実施形態に関しても、n型不純物層6の形成位置を深くすることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、第1導電型をn型とし、第2導電型をp型とするSiC半導体装置について説明したが、各導電型を反転させた構造としても良い。
また、上記実施形態では、n型不純物層6をストライプ状に並べられた各p+型不純物層3の間において、p+型不純物層3に接するように配置しているが、重なっている場合も含むた、p+型不純物層3をストライプ状以外の形状で構成する場合においても、n型不純物層6をp+型不純物層3に対して基板水平方向側方に接するように配置していれば、p+型不純物層3をストライプ状に配置する場合と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、ワイドバンドギャップ半導体としてSiCを用いた場合について説明したが、他のワイドバンドギャップ半導体や一般的なSiを用いた半導体装置についても、本発明を適用することができる。ただし、Siはビルトインポテンシャルが小さいため、高濃度のp+型不純物層3を備えるとリーク電流が発生し易いが、ワイドバンドギャップ半導体の場合、ビルトインポテンシャルが大きく、高濃度のp+型不純物層3を備えてもリーク電流が発生し難いため、本発明を適用すると特に有効である。
1 n+型基板
1a 主表面
1b 裏面
2 n-型ドリフト層
2a 凹部
3 p+型不純物層
4 ショットキー電極
5 オーミック電極
6 n型層
10 SBD

Claims (9)

  1. 主表面(1a)および裏面(1b)を有し、第1導電型半導体からなる基板(1)と、
    前記基板(1)の前記主表面(1a)上に形成され、前記基板(1)よりも低不純物濃度とされた第1導電型半導体からなるドリフト層(2)と、
    前記ドリフト層(2)の上に配置され、該ドリフト層(2)におけるセル部において、前記ドリフト層(2)の表面とショットキー接触するように形成されたショットキー電極(4)と、
    前記基板(1)の裏面(1b)に形成されたオーミック電極(5)と、
    前記ドリフト層(2)の表層部に備えられ、前記ショットキー電極(4)と接するように第2導電型半導体にて構成された第2導電型不純物層(3)と、
    前記第2導電型不純物層(3)の基板水平方向側方において該第2導電型不純物層(3)に接して形成され、前記ドリフト層(2)よりも高不純物濃度とされた第1導電型不純物層(6)と、を備え
    前記第2導電型不純物層(3)は、前記基板の主表面から裏面に至る断面において前記基板水平方向に離間して並んで配置されており、
    前記第1導電型不純物層(6)は、前記基板水平方向に離間して並べられた前記第2導電型不純物層(3)それぞれの前記基板水平方向側方に配置され、離間して並べられた前記第2導電型不純物層(3)の間において互いに離間して形成されていることを特徴とするショットキーバリアダイオードを備えた半導体装置。
  2. 前記第1導電型不純物層(6)は、前記第2導電型不純物層(3)の基板水平方向側方に接するように配置された部分(6b)と、前記第2導電型不純物(3)の底部の下方に接するように配置された部分(6a)とを有して構成されていることを特徴とする請求項1に記載のショットキーバリアダイオードを備えた半導体装置。
  3. 前記第1導電型不純物層(6)は、前記第2導電型不純物層(3)の基板水平方向側方に接するように配置された部分(6b)よりも前記第2導電型不純物(3)の底部の下方に接するように配置された部分(6a)の方が高不純物濃度とされていることを特徴とする請求項2に記載のショットキーバリアダイオードを備えた半導体装置。
  4. 前記第1導電型不純物層(6)は、前記ショットキー電極(4)から離間し、前記ドリフト層(2)の表面よりも深い位置に形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のショットキーバリアダイオードを備えた半導体装置。
  5. 主表面(1a)および裏面(1b)を有し、第1導電型半導体からなる基板(1)と、
    前記基板(1)の前記主表面(1a)上に形成され、前記基板(1)よりも低不純物濃度とされた第1導電型半導体からなるドリフト層(2)と、
    前記ドリフト層(2)の上に配置され、該ドリフト層(2)におけるセル部において、前記ドリフト層(2)の表面とショットキー接触するように形成されたショットキー電極(4)と、
    前記基板(1)の裏面(1b)に形成されたオーミック電極(5)と、
    前記ドリフト層(2)の表層部に備えられ、前記ショットキー電極(4)と接するように第2導電型半導体にて構成された第2導電型不純物層(3)と、
    前記第2導電型不純物層(3)の基板水平方向側方において該第2導電型不純物層(3)に接して形成され、前記ドリフト層(2)よりも高不純物濃度とされた第1導電型不純物層(6)と、を有し
    前記第2導電型不純物層(3)が前記基板の主表面から裏面に至る断面において前記基板水平方向に離間して並んで配置されており、
    前記第1導電型不純物層(6)が前記基板水平方向に離間して並べられた前記第2導電型不純物層(3)それぞれの前記基板水平方向側方に配置されていると共に、離間して並べられた前記第2導電型不純物層(3)の間において互いに離間して形成されてなるショットキーバリアダイオードを備えた半導体装置の製造方法において、
    前記基板(1)の上に前記ドリフト層(2)を形成する工程と、
    前記ドリフト層(2)の表面に第1マスク(11)を配置し、該第1マスク(11)のうち前記第2導電型不純物層(3)の形成予定領域を開口させると共に、該第1マスク(11)を用いて第2導電型不純物をイオン注入することで前記第2導電型不純物層(3)を形成する工程と、
    前記ドリフト層(2)の表面に第2マスク(11、13)を配置し、該第2マスク(11、13)の前記第1導電型不純物層(6)の形成予定領域を開口させると共に、該第2マスク(11、13)を用いて第1導電型不純物をイオン注入することで前記第2導電型不純物層(3)の基板水平方向側方において該第2導電型不純物層(3)に接する第1導電型不純物層(6)を形成する工程と、を含んでいることを特徴とするショットキーバリアダイオードを備えた半導体装置の製造方法。
  6. 前記第2導電型不純物層(3)を形成する工程と前記第1導電型不純物層(6)を形成する工程で用いた前記第1マスクと前記第2マスクを同じマスク(11)とし、前記第1導電型不純物層(6)の形成に用いる前記第1導電型不純物として、前記第2導電型不純物層(3)の形成に用いる前記第2導電型不純物よりも熱処理による拡散が大きいものを用いることを特徴とする請求項5に記載のショットキーバリアダイオードを備えた半導体装置の製造方法。
  7. 主表面(1a)および裏面(1b)を有し、第1導電型の炭化珪素からなり、かつ、前記主表面(1a)がC面とされた基板(1)と、
    前記基板(1)の前記主表面(1a)上に形成され、前記基板(1)よりも低不純物濃度とされた第1導電型の炭化珪素からなるドリフト層(2)と、
    前記ドリフト層(2)の上に配置され、該ドリフト層(2)におけるセル部において、前記ドリフト層(2)の表面とショットキー接触するように形成されたショットキー電極(4)と、
    前記基板(1)の裏面(1b)に形成されたオーミック電極(5)と、
    前記ドリフト層(2)の表層部に備えられ、前記ショットキー電極(4)と接するように第2導電型半導体にて構成された第2導電型不純物層(3)と、
    前記第2導電型不純物層(3)の基板水平方向側方および底部の下方において該第2導電型不純物層(3)に接して形成され、前記ドリフト層(2)よりも高不純物濃度とされた第1導電型不純物層(6)と、を有し
    前記第2導電型不純物層(3)が前記基板の主表面から裏面に至る断面において前記基板水平方向に離間して並んで配置されており、
    前記第1導電型不純物層(6)が前記基板水平方向に離間して並べられた前記第2導電型不純物層(3)それぞれの前記基板水平方向側方に配置されていると共に、離間して並べられた前記第2導電型不純物層(3)の間において互いに離間して形成されてなるショットキーバリアダイオードを備えた炭化珪素半導体装置の製造方法において、
    前記基板(1)の上に前記ドリフト層(2)を形成する工程と、
    前記ドリフト層(2)の表面にマスク(11)を配置し、該マスク(11)のうち前記第2導電型不純物層(3)および前記第1導電型不純物層(6)の形成予定領域を開口させると共に、該マスク(11)を用いて前記ドリフト層(2)をエッチングすることで凹部(2a)を形成する工程と、
    前記凹部(2a)内に選択的にエピタキシャル成長を行うことで、前記第1導電型不純物層(6)を形成する工程と、
    前記凹部(2a)内において、前記第1導電型不純物層(6)の表面に選択的にエピタキシャル成長を行うことで第2導電型不純物層(3)を形成する工程と、を含んでいることを特徴とするショットキーバリアダイオードを備えた炭化珪素半導体装置の製造方法。
  8. 主表面(1a)および裏面(1b)を有し、第1導電型の炭化珪素からなり、かつ、前記主表面(1a)がSi面とされた基板(1)と、
    前記基板(1)の前記主表面(1a)上に形成され、前記基板(1)よりも低不純物濃度とされた第1導電型の炭化珪素からなるドリフト層(2)と、
    前記ドリフト層(2)の上に配置され、該ドリフト層(2)におけるセル部において、前記ドリフト層(2)の表面とショットキー接触するように形成されたショットキー電極(4)と、
    前記基板(1)の裏面(1b)に形成されたオーミック電極(5)と、
    前記ドリフト層(2)の表層部に備えられ、前記ショットキー電極(4)と接するように第2導電型半導体にて構成された第2導電型不純物層(3)と、
    前記第2導電型不純物層(3)の基板水平方向側方および底部の下方において該第2導電型不純物層(3)に接して形成され、前記ドリフト層(2)よりも高不純物濃度とされた第1導電型不純物層(6)と、を有し
    前記第2導電型不純物層(3)が前記基板の主表面から裏面に至る断面において前記基板水平方向に離間して並んで配置されており、
    前記第1導電型不純物層(6)が前記基板水平方向に離間して並べられた前記第2導電型不純物層(3)それぞれの前記基板水平方向側方に配置されていると共に、離間して並べられた前記第2導電型不純物層(3)の間において互いに離間して形成されてなるショットキーバリアダイオードを備えた炭化珪素半導体装置の製造方法において、
    前記基板(1)の上に前記ドリフト層(2)を形成する工程と、
    前記ドリフト層(2)の表面にマスク(11)を配置し、該マスク(11)のうち前記第2導電型不純物層(3)および前記第1導電型不純物層(6)の形成予定領域を開口させると共に、該マスク(11)を用いて前記ドリフト層(2)をエッチングすることで凹部(2a)を形成する工程と、
    前記凹部(2a)内に選択的にエピタキシャル成長を行うことで、前記第1導電型不純物層(6)を形成する工程と、
    前記凹部(2a)内において、前記第1導電型不純物層(6)の表面に選択的にエピタキシャル成長を行うことで第2導電型不純物層(3)を形成する工程と、を含んでいることを特徴とするショットキーバリアダイオードを備えた炭化珪素半導体装置の製造方法。
  9. 前記第1導電型不純物層(6)を形成する工程では、エピタキシャル成長を前記ドリフト層(2)の形成と同条件で行うことを特徴とする請求項8に記載のショットキーバリアダイオードを備えた炭化珪素半導体装置の製造方法。
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