JP5416452B2 - 軟磁性鋼材、軟磁性鋼部品、およびこれらの製造方法 - Google Patents

軟磁性鋼材、軟磁性鋼部品、およびこれらの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、軟磁性鋼材、軟磁性鋼部品、およびこれらの製造方法に関するものであって、特に、高い強度(機械強度)と優れた磁気特性を兼備する軟磁性鋼部品、該軟磁性鋼部品の製造に用いる冷間鍛造性に優れた軟磁性鋼材、およびこれらの製造方法に関するものである。
例えば自動車用の電装部品にて磁気回路を構成する鋼部品には、磁気特性として、低い外部磁界で容易に磁化し得る特性に加え、保磁力の小さいことが要求される。このため、前記鋼部品の材料として、部品内部の磁束密度が外部磁界に応答し易い軟磁性鋼材が一般に用いられている。
前記電装部品のうち、磁気応答性や消費電力低減を最重視する部品には、例えばC量が約0.01質量%以下の極低炭素鋼などが用いられ、また、磁気特性と強度のバランスを重視する部品には、例えばC量が0.01質量%程度の低炭素鋼が用いられている。
近年、自動車の低燃費化や快適性向上を目的に、電子・電磁制御部品の適用が増加しており、強度と磁気特性を兼備した電装部品の要望が高まっている。鋼材の強度を増加させるにはC量の増加が有効であるが、C量の増加は、磁気特性を大幅に低下させ磁気回路抵抗の増加を招くため、電装部品の小型・軽量化や消費電力低減の点で大きな障害となる。またC量の増加は、一般に冷間鍛造性を悪化させるため、部品製造コスト低減の面からも望ましくない。
一方、強度の高い磁気材料として電磁ステンレスが知られているが、合金元素を多量に含有することから磁気モーメントが低下し、大型電磁部品で必要となる高磁界での磁束密度を満足できないという問題がある。また、Cr,Ni等の合金元素を多量に使用することは鋼材製造コストの面からも望ましくなく、耐食性が必須の部品に適用が限られている。
極低炭素鋼をベースとした高強度化技術として、例えば特許文献1には、CuやNiを増量して時効硬化を利用する方法が提案されている。しかしこの技術は、熱間鍛造を行って部品を成型し、更に時効熱処理を行うことが必須であり、寸法精度の厳しい近年の電磁部品に適用するには改善の余地がある。また、フェライト+パーライト組織を有する鋼の冷間鍛造性を改善した技術として、特許文献2や特許文献3には、B添加により固溶Nを低減させて加工発熱領域での冷間鍛造性を改善する方法が提案されている。但し、これらの方法では、冷間鍛造まま、または冷間鍛造後に切削加工した状態でボルトやナット等の機械部品に用いることを想定したものであり、電装部品としての機能を満足するものではない。
特開2007−46076号公報 特開2001−303189号公報 特開2001−342544号公報
本発明は、このような事情に着目されてなされたものであり、その目的は、焼鈍後も高強度(具体的には、後述する実施例で測定する断面硬さ(ビッカース硬さ)がHv90以上)を示すと共に、優れた冷間鍛造性を発揮し、かつ焼鈍後に優れた磁気特性(特には、保磁力が90A/m以下)を示す、前記電装部品の製造に最適な軟磁性鋼材、および該軟磁性鋼材を用いて得られる高強度と優れた磁気特性を兼備する軟磁性鋼部品、ならびにこれらの製造方法を提供することにある。
前記課題を解決し得た本発明に係る軟磁性鋼材とは、
C:0.002〜0.035%(質量%の意味、以下同じ)、
Si:0.1%以下(0%を含まない)、
Mn:0.20〜0.65%、
P:0.02%以下(0%を含まない)、
S:0.002〜0.1%、
Cu:0.2超〜0.35%、
Cr:0.05〜0.5%、
Al:0.002〜0.020%、
N:0.0010〜0.0050%、
O:0.01%以下(0%を含まない)、
Cu+Cr≧0.3%[但し、Cuは鋼中Cu量(%)、Crは鋼中Cr量(%)]、
およびMn/S≧10[但し、Mnは鋼中Mn量(%)、Sは鋼中S量(%)]
を満たし、残部:鉄および不可避不純物からなり、
鋼組織がフェライト単相組織であり、かつJIS G 0551(2005年)で規定するフェライト結晶粒度番号が7以下であるところに特徴を有する。
本発明の軟磁性鋼材は、更に他の元素として、(a)Ni:0.1〜0.3%や、(b)B:0.0015〜0.0035%を含んでいてもよい。
本発明は、前記軟磁性鋼材の製造方法も含むものであって、該製造方法は、前記成分組成を有する鋼を、1000〜1200℃に加熱してから熱間圧延し、850℃以上の温度(圧延終了温度)で圧延終了後、圧延終了温度から500℃までの平均冷却速度を5.0℃/s以下とするところに特徴を有する。
また本発明は、前記軟磁性鋼材を用いて得られる軟磁性鋼部品も含む。
更に本発明は、前記軟磁性鋼部品の製造方法も含むものであって、該製造方法は、前記軟磁性鋼材を部品形状に加工後、真空中または不活性ガス雰囲気下、600〜900℃で1時間以上焼鈍するところに特徴を有する。
本発明によれば、焼鈍後も高強度(後述する実施例で測定する断面硬さ:Hv90以上)を確保でき、優れた冷間鍛造性を具備し、かつ焼鈍後にJIS SUY2種以上の磁気特性を有する軟磁性鋼材が得られる。この軟磁性鋼材を、強度と磁気特性の兼備が要求される、自動車や電車、船舶、各種産業機械等に使用される電装部品(特に、高強度が要求される大型電磁部品)の製造に用いれば、優れた冷間鍛造性を発揮すると共に、優れた磁気特性の確保を図ることができるため、部品製造コストを低減でき、かつ通常必要な鍛造前の軟化焼鈍を省略できるため、CO削減に寄与できる。
図1は、実施例の結果を、断面硬さと保磁力の関係で表したグラフである。
本発明者は、高強度かつ優れた磁気特性を兼備する軟磁性鋼部品を製造することを目的に、既に、フェライト+パーライト組織におけるパーライトラメラ間隔を制御することで、磁気特性の低下を抑えた高強度磁気材料を提案している。この技術は、合金元素を必要とせずに高強度化を達成できることから、鋼材および部品の製造コストの低減において極めて有効である。しかし近年では、自動車軽量化の進展等を背景に、更なる高強度化を達成することが強く要望されている。
そこで、より高い強度(機械強度)と優れた磁気特性を示す軟磁性鋼部品、およびこの軟磁性鋼部品の製造に用いられ、その製造工程で優れた冷間鍛造性を発揮する軟磁性鋼材、ならびにこれらの製造方法を確立すべく、特に化学成分や鋼組織が前記特性(特に、強度と磁気特性)に及ぼす影響について、様々な角度から実験し検討を行った。その結果、特に鋼中Cu量を適量範囲とすれば、強度を増加させても優れた磁気特性を維持できることを見出し、本発明を完成した。詳細には、固溶強化によって高強度化を図ることのできる3d遷移金属元素のうち、反磁性を示すCuを適量含有させれば、他の磁性元素添加(常磁性元素であるTiやV、反強磁性元素であるMnやCr、強磁性元素であるNi)を含有させた場合と比べて、磁束線と固溶元素の相互作用を最も小さく(つまり、磁束線が受ける固溶元素の影響を最も小さく)でき、結果として、強度を増加させても優れた磁気特性を維持できることを見出した。また、前記Cuを含有させて、後述する方法で製造することにより、存在するCuのほとんどを固溶させてCu析出による磁気特性の低下を抑えることができ、結果として、固溶強化による高強度化と優れた磁気特性の兼備を実現できることも見出した。
前記作用効果を十分に発揮させるため、本発明では、Cu量を0.2%超とする。好ましくは0.25%以上である。しかし、Cu量が0.35%を超えると、圧延時の冷却過程でCuが析出して磁気特性を低下させる。また、混粒が生じやすくなる。よって、Cu量の上限を0.35%とする。好ましくは0.30%以下である。
この反磁性を有するCuを、強磁性体であるフェライト単相組織中に固溶状態で存在させることにより、フェライト相と固溶元素であるCuとの磁気的な干渉が抑えられ、磁気特性の低下を抑制して高強度化を図ることができる。
上記の通り、本発明は、鋼材の鋼組織をフェライト単相組織とするものである。本発明でいう「フェライト単相組織」とは、フェライト組織以外に、製造工程で不可避的に形成され得るMnS、FeS、Cu、その他の析出物を含む意図である。
また本発明は、十分に優れた磁気特性を確保する観点から、フェライト粒の粗大化も図るものである。特に、フェライト粒を粗大にすることで、Cuの析出サイトとなる結晶粒界を減少でき、Cuの析出を抑制して磁気特性を向上させることができる。具体的に、本発明の軟磁性鋼材のJIS G 0551(2005年)で規定するフェライト結晶粒度番号は7以下である。好ましくは6.0以下である。一方、磁気特性へのフェライト結晶粒度の影響は上記フェライト結晶粒度番号が4.0でほぼ飽和し、更なるフェライト粒の粗大化は強度の低下を招くことから、前記フェライト結晶粒度番号の下限は、4.0とすることが好ましい。
本発明は、前記反磁性を有するCuがフェライト単相組織中に存在する組織(好ましくは、Cuの多くが固溶した状態の組織)を実現することによって、優れた磁気特性を確保しつつ強度を高め得たところにポイントがあるが、前記作用効果を有効に発揮させると共に、優れた冷間鍛造性を確保するには、鋼の前記Cu以外の化学成分と製造条件(特には熱間圧延条件)を特定する必要がある。以下では、まず、Cu以外の化学成分を限定した理由について述べる。
〔C:0.002〜0.035%〕
Cは、鋼材の強度と延性のバランスを支配する基本元素であり、含有量が低減すると強度が低下する。構造部材として必要な強度を示す軟磁性鋼部品を得るには、該鋼部品のビッカース硬さがHv90以上(望ましくはHv100以上)を示すことが不可欠であり、本発明の主眼である固溶強化を考慮して、C量の下限を0.002%とした。好ましくは0.004%以上である。一方、C量の上限は、JIS−SUY2種以上の磁気特性を確保する観点から0.035%とした。好ましくは0.020%以下である。
〔Si:0.1%以下(0%を含まない)〕
Siは、溶製時に脱酸剤として作用し、また磁気特性(特に初期透磁率)を向上させる効果をもたらす元素である。更に、高強度化にも有効な元素である。この様な効果を発揮させるには、Siを0.02%以上含有させることが好ましい。しかし、Si量が過剰になると冷間鍛造性が低下する。本発明では、部品成型時の冷間鍛造性を確保する観点から、0.1%を上限とした。好ましくは0.05%以下である。
〔Mn:0.20〜0.65%〕
Mnは、脱酸剤として作用するとともに、鋼中のS(硫黄)と結合しSによる脆化を抑制する元素である。これらの観点から、Mnを0.20%以上(好ましくは0.25%以上)含有させる。しかし、Mn量が多くなると、変形抵抗が増加すると共に、MnSが冷間鍛造時に割れ発生の起点となり得るため、冷間鍛造性が低下する。更に、Mnは反強磁性元素であるため、多量に含まれるとフェライト相の磁気モーメントを相殺する。また、析出したMnSが結晶粒成長を抑制するため、磁気特性の低下をもたらす。よって、本発明ではMn量を0.65%以下とする。好ましくは0.60%以下である。
〔P:0.02%以下(0%を含まない)〕
P(リン)は、粒界偏析を起こして、冷間鍛造性と磁気特性の低下を招く元素である。よって本発明では、P量の上限を0.02%とする。好ましくは0.015%以下である。
〔S:0.002〜0.1%〕
S(硫黄)は、鋼中でMnSを形成する元素である。このMnSやFeSが多量に析出すると、冷間鍛造性と磁気特性が著しく劣化する。よって、本発明ではS量を0.1%以下(好ましくは0.05%以下)とする。しかしS量を0.002%未満としても、上記冷間鍛造性や磁気特性の向上効果は飽和する。よって、S量の下限を0.002%とする。S量の下限は0.004%でもよい。
〔Cr:0.05〜0.5%〕
Crは、鋼中で炭窒化物を生成し、固溶Cおよび固溶Nによるひずみ時効の抑制に有効な元素である。また一般に、強度を向上させると冷間鍛造性は低下しやすい傾向にあるが、Crは、C,Si等よりも強度上昇効果に対する冷間鍛造性低下の程度が小さいため、強度確保の点からも有用な元素である。この様な効果を十分発揮させるため、Crを0.05%以上含有させる。好ましくは0.10%以上である。但し、多量に含まれると、粗大な炭窒化物の生成を招き、冷間鍛造性と磁気特性を低下させるため、上限を0.5%とする。好ましくは0.30%以下である。
〔Al:0.002〜0.020%〕
Alは、固溶NをAlNとして固定することで冷間鍛造性を向上させる効果があるため、本発明ではAl量を0.002%以上とする。好ましくは0.004%以上である。しかし、Alが過剰に含まれると、AlNが過剰に生成しやすいが、過剰にAlNが存在すると、結晶粒の成長が抑制されて結晶粒界が増加しやすく、磁壁移動をピン止めする、即ち、磁気特性の低下を招く。また、Alが過剰に含まれると、析出するAlNが一部で大きくなり、この大きなAlNの存在する領域では、結晶粒の成長を抑制するピン止め力が低下する。その結果、結晶粒の成長にばらつきが生じるため、混粒が生じやすくなる。更に、AlNの生成に寄与しないAlがフェライトに固溶し、Alの最外殻電子(3p)がフェライトの磁気モーメントを担う電子(3d)と相互作用することで磁気モーメントが減少し、磁気特性が低下する。よってAl量は、0.020%以下とする。好ましくは0.015%以下である。
〔N:0.0010〜0.0050%〕
N(窒素)は、Al,B等と結合して窒化物を形成するが、これらの元素と窒化物を形成しないNは固溶Nの状態で残存し、冷間鍛造時の変形抵抗増大を招く。また、固溶Nの増加に伴い、フェライト相の格子ひずみが増加し、磁気特性が低下する。また、Nが過剰に含まれると、析出するAlNが一部で大きくなり、この大きなAlNの存在する領域では、結晶粒の成長を抑制するピン止め力が低下する。その結果、結晶粒の成長にばらつきが生じるため、混粒が生じやすくなる。
よってN量は、0.0050%以下とする。好ましくは0.0035%以下である。固溶N量を低減するには、鋼中全窒素量を低減することが効果的であるが、工業生産的に対応可能な範囲として0.0010%を下限とする。
〔O:0.01%以下(0%を含まない)〕
O(酸素)は常温では鋼にほとんど固溶せず、硬質の酸化物(Al、SiOなど)として存在する。この硬質の酸化物は、冷間鍛造時の割れ発生起点となると共に、磁壁移動の障害となるため、磁気特性を大幅に低下させる。ゆえにO量は極力低減すべきであり、本発明では0.01%以下に抑える。好ましくは0.005%以下であり、より好ましくは0.002%以下である。
〔Cu+Cr≧0.3(%)〕
本発明では、所望の断面硬さ(Hv)を確実に確保するため、鋼中のCuとCrの合計含有量(Cu+Cr)を0.3%以上とする。好ましくは0.35%以上である。尚、(Cu+Cr)の上限は特に限定されないが、磁気特性を確保する観点からは(Cu+Cr)の上限を0.6%とすることが好ましい。
〔Mn/S≧10〕
Mnと結合しないSは、FeSとして析出し、鋼材製造時において鋼中のボイドや割れといった欠陥の原因となり、鍛造性や磁気特性を低下させる。本発明において、特に優れた磁気特性を得るには、前記欠陥を完全に抑制できるだけのMnが必要である。この様な観点から、本発明では、MnとSの鋼中含有量(%)の比率(Mn/S)を10以上とした。好ましくは20以上である。
本発明で規定する含有元素は前記の通りであって、残部は鉄および不可避不純物であり、該不可避不純物として、原料、資材、製造設備等の状況によって持ち込まれる元素の混入が許容され得る。更に、本発明の作用に悪影響を与えない範囲で下記元素を積極的に含有させることも可能である。
〔Ni:0.1〜0.3%〕
Niは、Cuと同様、固溶強化により鋼材の強度を増加させる効果を有する。また、Cu添加時の表面疵低減効果がある有用な元素である。これらの効果を発揮させるには、Niを0.1%以上(より好ましくは0.15%以上)含有させることが好ましい。しかし、Ni量が過剰になると磁気特性の低下を招くため、Ni量は0.3%以下とすることが好ましい。より好ましくは0.20%以下である。
〔B:0.0015〜0.0035%〕
Bは、固溶NをBNの形で固定し、フェライト相の格子ひずみによる磁気特性の低下を抑制すると共に、動的ひずみ時効に伴う冷間鍛造性の低下を抑制する。これらの効果を発揮させるには、0.0015%以上含有させることが好ましい。より好ましくは0.0020%以上である。
しかしB量が過剰になると、磁気特性の低下を招く。また、鋼材製造時の熱間加工の過程で、FeBが結晶粒界に生成して粒界強度が低下し、鋼材製造性の著しい低下を招く。よって、B量は0.0035%を上限とすることが好ましい。より好ましくは0.0030%以下である。
次に、本発明で軟磁性鋼材の製造方法を規定した理由について説明する。本発明で規定する鋼組織(好ましくは、前記Cuのほとんどが固溶したフェライト単相組織からなり、かつフェライト結晶粒度番号が7以下である組織)を実現させて、特に強度と磁気特性のバランスを最大限に高めることのできる軟磁性鋼材を得るには、前記成分組成を満たす鋼を一般的な方法で溶解、鋳造した後、下記の条件で熱間圧延することが大変有効である。以下、各条件について詳述する。
〔熱間圧延に際しての加熱温度:1000〜1200℃〕
合金成分(特にCu)を母相に完全に固溶させるには、できるだけ高温で加熱することが望ましい。また。高温加熱によって、オーステナイト粒が成長し圧延材のフェライト粒径が大きくなるため、Cuの析出サイトとなる結晶粒界が減少する。この様な観点から加熱温度を1000℃以上とする。好ましくは1050℃以上である。しかし、加熱温度が1100℃を超えると、AlN等の窒化物が固溶して固溶Nが増加しやすく、磁気特性の低下が生じやすくなる。よって加熱温度の上限を1200℃とする。好ましくは1150℃以下である。
〔圧延終了温度(仕上げ圧延終了温度):850℃以上〕
圧延終了温度が低いと、ミクロ組織が細粒となりやすく、その後の冷却過程や部品製造時の焼鈍過程において、部分的な異常粒成長(GG)の発生を招く。GG発生部は冷間鍛造時の肌荒れや磁気特性ばらつきの原因となるため、均一な整粒を確保するのがよい。この様な観点から圧延終了温度を850℃以上とする。好ましくは875℃以上である。尚、本発明は、圧延終了温度の上限を規定するものではないが、過度の高温圧延は、使用エネルギーの増大と生産性の低下を招くため、圧延終了温度の上限は1000℃とすることが好ましい。
〔圧延終了温度から500℃までの平均冷却速度:5.0℃/s以下〕
熱間圧延後の冷却速度が速すぎると、組織が微細化されて結晶粒界にCuが析出しやすくなり、Cu固溶による強度上昇効果が低減する。よって本発明では、圧延終了温度から500℃までの平均冷却速度を5℃/s以下とする。好ましくは3℃/s以下である。但し、冷却速度を極端に遅くしても、その効果は飽和し、生産性の低下をもたらすため、0.5℃/sを下限とするのが好ましい。
本発明の軟磁性鋼材は、前記条件で熱間圧延して例えば棒状または線状として得られるが、そのサイズは、最終製品である電装部品に応じて適宜決めることができる。
〔焼鈍条件について〕
磁気特性に優れた軟磁性鋼部品を製造するには、前記軟磁性鋼材を、部品形状に加工した後、真空中または不活性ガス雰囲気下で焼鈍(磁気焼鈍)して、フェライト結晶粒を粗大化させることが有効である。
該焼鈍温度が低すぎると、存在する析出物が結晶粒の成長を阻害するため、実用的な焼鈍時間で、フェライト結晶粒度番号が7以下の粗大な結晶粒とすることが難しい。そこで焼鈍温度は600℃以上とする。好ましくは700℃以上である。しかし焼鈍温度が高くなりすぎると、組織がオーステナイトに変態し、冷却過程でフェライト相が再生成するため、結晶粒の粗大化が不十分になる可能性がある。また、熱処理コストなどの観点から、焼鈍温度を900℃以下、好ましくは875℃以下とする。
また、焼鈍時間が短すぎると、焼鈍温度を高めに設定しても、フェライト結晶粒を十分に粗大化させることができない。よって、前記焼鈍温度での焼鈍時間は1時間以上とする。好ましくは2時間以上である。しかし焼鈍時間が長すぎても、結晶粒を粗大化する効果は飽和する。コストなどの観点から、焼鈍時間は好ましくは5時間以下、より好ましくは3時間以下とするのがよい。
前記以外の軟磁性鋼部品の製造条件については、一般的な条件を採用すればよく、例えば前記軟磁性鋼材に、冷間鍛造または温間鍛造(好ましくは冷間鍛造)や切削加工を施して部品形状とした後、前記条件で磁気焼鈍を行い、軟磁性鋼部品(磁性部品)とすることが挙げられる。
本発明の軟磁性鋼部品として、具体的に例えば自動車用のソレノイドやアクチュエータを製造する場合、例えば前記鋼材(線材)を所定の寸法で切断し、冷間加工(冷間鍛造)で成形した後に、前記条件で磁気焼鈍を行い、次いで該成形品の内側または外側に励磁用のコイルを配置させることが製造工程の一部として挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
表1に示す成分組成の供試材を真空溶製にて各150kg試作した。そして、溶製材を断面サイズが155mm×155mmの棒状に熱間鍛造加工し、ダミービレット材に溶接した後、表2に示す条件で熱間圧延を行って直径30mm(例外として、表2の実験No.7は圧延径10.0mm、実験No.8は圧延径8.0mm)の鋼線材(軟磁性鋼材)を得た。これを用いて、断面組織観察および冷間鍛造性の評価を行うと共に、磁気特性向上を目的とした熱処理(焼鈍、焼鈍条件は表2に示す通り)を、真空雰囲気(0.5mmTorr以下)で行った後に、断面硬さを測定して強度を評価すると共に磁気特性の評価を行った。
尚、表2の実験No.11、18および22は、熱間鍛造時の割れが予想されたため、真空溶製した材料を直径40mm×1mの棒状に熱間鍛造加工した。この熱間鍛造時に、実験No.11、18および22のいずれにも割れが生じた。このうち実験No.11については、割れの少ない部位から、切削加工で試験片(直径20mm×高さ30mm)を採取し、下記の測定(断面組織観察、冷間鍛造性の評価、および磁気特性の評価)を行った。また、実験No.18および22については、割れの認められない部分を選んで採取した変形抵抗測定用サイズ(直径20mm×高さ30mm)の試験片を用いて、断面組織観察を行うと共に、表2に示す条件で焼鈍を行い、断面硬さの測定を行った。
断面組織観察は次の方法で行った。即ち、鋼線材の横断面(圧延方向に垂直な断面)が露出する状態で支持基材内に埋め込み、研磨後、5%のピクリン酸アルコール液に15〜30秒間浸漬して腐食させた後、光学顕微鏡(Nikon EPIPHOT 200)によって表層部、D/4部(Dは直径、以下同じ)およびD/2部の組織を、100倍および400倍で、表層部とD/4部はそれぞれ4視野、D/2部は1視野を撮影し、混粒の有無の確認や組織の同定を行った。その結果、表2のNo.1〜18、20〜22、25では、混粒が確認されなかったのに対し、No.19、23、24では表層部に混粒が確認された。また、JIS G 0551(2005年)で規定するフェライト結晶粒度番号を調べ、その平均値(前記合計9視野の平均値)を、フェライト結晶粒度番号と定めた。
冷間鍛造性の評価は、次のようにして行った。即ち、鋼線材の軸方向と平行に直径20mm×高さ30mm(圧延径が10.0mmである表2の実験No.7は、直径8mm×高さ12mm、圧延径が8.0mmである表2の実験No.8は、直径7mm×高さ10.5mm)の試料を採取し、この試料を用いて端面拘束圧縮(ひずみ速度10/s、最大圧縮率80%)を行い、この最大圧縮率80%での変形抵抗を求めた。
断面硬さ(ビッカース硬さ、Hv硬さ)は、D/4部における任意の4箇所を測定荷重1kgの条件で測定し、その平均値を求めた。
磁気特性は、鋼線材を用いて内径20mm×外径28mm×厚さ4mm(圧延径が10.0mmである表2の実験No.7は、内径4mm×外径8mm×厚さ2mm、圧延径が8.0mmである表2の実験No.8は、内径3mm×外径7mm×厚さ2mm)のリング状試料を作製し、JIS C 2504(2000年)に規定する方法を実施して評価した。
本実施例における評価基準として、下記基準を用いた。
(1)最大圧縮率80%での変形抵抗が700MPa以下であるものを、冷間鍛造性に優れると評価した。
(2)熱処理(焼鈍)後の断面硬さがHv90以上であるものを、高強度であると評価した。
(3)熱処理(焼鈍)後の500A/mでの磁束密度が1.2T以上、かつ熱処理(焼鈍)後の保磁力が90A/m以下であるものを、磁気特性に優れると評価した。
これらの結果を表2に示す。
Figure 0005416452
Figure 0005416452
表1および表2から次のように考察することができる(尚、下記のNo.は、表2中の実験No.を示す)。No.2〜6、10は、本発明で規定する要件を満たし、かつ本発明で規定する工程で製造したので、いずれも冷間鍛造時の変形抵抗、および焼鈍後の硬さと磁気特性(保磁力および磁束密度)が上記基準を満たしており、優れた冷間鍛造性を示すと共に、焼鈍後に高強度と優れた磁気特性を兼備していることがわかる。
これに対し、No.1、7〜9、11〜25は、鋼材の化学成分が本発明の規定要件を外れるか本発明で規定する製造条件を満足しないものであり、冷間鍛造性、強度(断面硬さ)、磁気特性の少なくともいずれかが劣る結果となった。
詳細には、次の通りである。No.1、2からは、焼鈍条件の影響をみることができる。No.1の通り焼鈍温度が低く焼鈍が不十分であると、磁気特性が、結晶粒界や残留ひずみの影響を受けて低下することがわかる。
No.5〜9からは、熱間圧延条件の影響を見ることができる。所望の強度と磁気特性を確保するには、合金元素を適切に固溶させるため、熱間圧延に際しての加熱温度と圧延終了温度から500℃までの平均冷却速度を制御する必要があることがわかる。
No.11は、Mn量とS量のバランス(Mn/S)が規定範囲を外れる例である。Mn/Sが小さすぎて、結晶粒界の硫化物生成が顕著となったため、熱間鍛造時に割れが生じた。また、試料内にボイドやクラックが存在するため、冷間鍛造性の低下(割れ発生)と磁気特性の低下がみられた。
No.12は、CuおよびCrの合計量が不足しており、これらの合金元素の固溶強化を図らなかった場合の影響を見ることができる。即ち、変形抵抗と磁気特性は良好であるが、強度が大幅に低下している。
No.13および14からは、C量の影響をみることができる。C量が0.035%を超えると、磁気特性の低下が顕著となっている。
No.15は、Siが過多であるため、変形抵抗が大幅に増加し、冷間鍛造性が低下する結果となった。
No.16および17は、Mn量が適正範囲を外れる例である。No.16の通りMn量が少なすぎると、熱間鍛造の過程で結晶粒界にFeSが生じ、圧延材においてもFeSまたはマイクロボイドとして欠陥が残存するため、磁気特性が低下する。尚、No.16は、CuおよびCrを含んでいないため、強度も確保できていない。一方、No.17の通りMn量が過多であると、Mnの磁気モーメントがフェライト組織の磁気モーメントと干渉して鋼材の磁気特性が低下するとともに、変形抵抗が増加し、冷間鍛造性が低下することがわかる。
No.18からは、S量の影響をみることができる。S量が比較的多い場合には、熱間鍛造時に割れが生じることがわかる。
No.19と20は、それぞれCu、Niを過剰に含む例である。いずれの場合も、固溶強化による強度上昇効果は飽和し、磁気特性が低下することが分かる。
No.21は、Crを過剰に含む例である。Cr量が過剰であると、冷間鍛造性と磁気特性のどちらも低下することが分かる。
No.22は、Bを過剰に含む例である。B量が過剰であると、熱間鍛造時にFeBが結晶粒界に生成して粒界強度が低下し、熱間鍛造時に割れが生じることがわかる。
No.23は、Alを過剰に含む例である。Al量が過剰であると、AlNの析出に寄与しないAlがフェライト中に固溶し、磁気特性が低下することが分かる。
No.24は、Nを過剰に含む例である。N量が過剰であると、ひずみ時効に伴い冷間鍛造性が大幅に低下するとともに、磁気特性が大きく低下することが分かる。
No.25は、Oを過剰に含む例である。O量が過剰であると、Al等の磁性不純物として作用する酸化物の数が増加するため、磁束密度、保磁力ともに劣っている。また、冷間鍛造性も確保できていない。
前記結果を、断面硬さと保磁力の関係で表したグラフを図1に示す。この図1より、本発明の要件を満たす鋼材は、磁気焼鈍後も断面硬さがHv90以上と高強度を示し、かつ磁気焼鈍後の保磁力が90A/m以下と磁気特性に優れていることがわかる。

Claims (6)

  1. C:0.002〜0.035%(質量%の意味、以下同じ)、
    Si:0.1%以下(0%を含まない)、
    Mn:0.20〜0.65%、
    P:0.02%以下(0%を含まない)、
    S:0.002〜0.028%、
    Cu:0.2超〜0.35%、
    Cr:0.05〜0.5%、
    Al:0.002〜0.020%、
    N:0.0010〜0.0050%、
    O:0.01%以下(0%を含まない)、
    Cu+Cr≧0.3%[但し、Cuは鋼中Cu量(%)、Crは鋼中Cr量(%)]、
    およびMn/S≧10[但し、Mnは鋼中Mn量(%)、Sは鋼中S量(%)]
    を満たし、残部:鉄および不可避不純物からなり、
    鋼組織がフェライト単相組織であり、かつJIS G 0551(2005年)で規定するフェライト結晶粒度番号が7以下であることを特徴とする軟磁性鋼材。
  2. 更に他の元素として、Ni:0.1〜0.32%を含有する請求項1に記載の軟磁性鋼材。
  3. 更に他の元素として、B:0.0012〜0.0035%を含有する請求項1または2に記載の軟磁性鋼材。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載に軟磁性鋼材を用いて得られる軟磁性鋼部品であって、
    内径20mm×外径28mm×厚さ4mmのリング状試料を作製し、JIS C 2504(2000年)に規定する方法で評価した保磁力が90A/m以下であることを特徴とする軟磁性鋼部品
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載に軟磁性鋼材を製造する方法であって、
    請求項1〜3のいずれかに記載の成分組成を有する鋼を、1000〜1200℃に加熱してから熱間圧延し、850℃以上の温度(圧延終了温度)で圧延終了後、圧延終了温度から500℃までの平均冷却速度を5.0℃/s以下とすることを特徴とする軟磁性鋼材の製造方法。
  6. 請求項4に記載の軟磁性鋼部品を製造する方法であって、
    請求項1〜3のいずれかに記載に軟磁性鋼材を、部品形状に加工後、真空中または不活性ガス雰囲気下、600〜900℃で1時間以上焼鈍することを特徴とする軟磁性鋼部品の製造方法。
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