JP4464889B2 - 冷間鍛造性、被削性および磁気特性に優れた軟磁性鋼材、並びに磁気特性に優れた軟磁性鋼部品 - Google Patents

冷間鍛造性、被削性および磁気特性に優れた軟磁性鋼材、並びに磁気特性に優れた軟磁性鋼部品 Download PDF

Info

Publication number
JP4464889B2
JP4464889B2 JP2005233019A JP2005233019A JP4464889B2 JP 4464889 B2 JP4464889 B2 JP 4464889B2 JP 2005233019 A JP2005233019 A JP 2005233019A JP 2005233019 A JP2005233019 A JP 2005233019A JP 4464889 B2 JP4464889 B2 JP 4464889B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
less
soft magnetic
magnetic properties
steel material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005233019A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007046125A (ja
Inventor
政道 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2005233019A priority Critical patent/JP4464889B2/ja
Priority to US11/456,400 priority patent/US7540927B2/en
Publication of JP2007046125A publication Critical patent/JP2007046125A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4464889B2 publication Critical patent/JP4464889B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F1/00Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
    • H01F1/01Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
    • H01F1/03Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
    • H01F1/12Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials
    • H01F1/14Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials metals or alloys
    • H01F1/147Alloys characterised by their composition
    • H01F1/14766Fe-Si based alloys
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/004Very low carbon steels, i.e. having a carbon content of less than 0,01%
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/02Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing silicon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/04Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing manganese
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/06Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing aluminium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/08Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing nickel
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/16Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing copper
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/18Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium

Description

本発明は、自動車や電車、船舶用などを対象とする各種電装部品に使用されるソレノイド、リレーまたは電磁弁等の鉄心材として有用な軟磁性鋼部品、およびその原材料である軟磁性鋼材に関するものであり、成型加工時において高歩留まりで寸法精度に優れた部品を得ることができることに加え(以下、この特性を単に「冷間鍛造性」ということがある)、切削加工を行って部品に成形する際に優れた被削性を発揮し、更にJIS−SUYB−1種レベル以上の優れた磁気特性を磁気焼鈍によって確保することのできる軟磁性鋼材、および該鋼材を用いて得られるJIS−SUYB−1種レベル以上の優れた磁気特性を有する軟磁性鋼部品に関するものである。
尚、前記「SUYB」とは、JIS C 2503で規定される磁気特性の標準規格であり、前記電装部品においてはJIS−SUYB−1種程度の磁気特性が必要とされている。
自動車等の省エネルギー化に対応して、該自動車等の電装部品には、磁気回路の制御がより精緻で省電力化と磁気応答速度の向上を図ることのできるものが求められ、これに付随して該電装部品の素材となる鋼材には、磁気特性として、低い外部磁界で容易に磁化し、かつ保磁力が小さいといった特性が要求される。
このため、鋼材内部の磁束密度が外部磁界に応答し易い軟磁性鋼材が通常使用されている。該軟磁性鋼材として具体的に、例えばC量が約0.01質量%以下の極低炭素鋼(純鉄系軟磁性材料)などが用いられ、該鋼材に熱間圧延を施した後、潤滑処理、伸線加工等を行って得た鋼線に、部品成型や磁気焼鈍等を順次施して上記電装部品(軟磁性鋼部品)を得るのが一般的である。
ところで、自動車分野をはじめとする様々な分野において、電磁力を利用する電装部品の多くは、従来、油圧制御等のスイッチとして利用されてきた。しかし近年、省電力化や高性能化を目的に、電磁力で直接駆動させる制御方式が一般的となりつつあり、従来の電装部品に比べて大きな電磁駆動力が必要であるため、磁界の強さも5000A/m超と高磁界領域にまで及び、この様な高磁界領域において、優れた磁気特性を安定して発揮する軟磁性鋼部品と該軟磁性鋼部品の素材である軟磁性鋼材の実現が望まれている。
一方、例えば電磁部品の鉄心材は、大型化すると共に複雑形状化する傾向にあるが、優れた磁気特性の要求される鉄心材では、材料自体の磁気特性に加え、部品寸法の僅かなバラツキが最終製品の磁気特性に多大な悪影響を及ぼすため、高精度の仕上げ切削加工が不可欠となる。しかし極低炭素鋼(純鉄系軟磁性材料)の場合、ねばく削り難いため、切削加工により高精度の寸法精度を実現しようとすると、生産性が著しく低下するという問題があった。
純鉄系軟磁性材料の被削性改善策として、例えば、特許文献1に記載の方法がある。この技術は、鋼中のMnSの分布形態を適正範囲に制御することで、快削性元素の添加に伴う磁気特性の低下を最小限にとどめ、且つ切削加工時のバリ発生を抑えて生産性の向上を図るものである。ただし、連続焼鈍設備で製造した際の特性バラツキについては改善の余地を残すものと考えられる。
また、極低炭素鋼において渦電流の影響を低減した技術として、特許文献2,3等の技術が提案されている。これらは、鋼中の硫化物の分散状態を制御することによって、交流磁界下で生じる渦電流損失の低減を主眼になされたものであり、電磁ソレノイドの様に高磁界で優れた磁気特性が必要となる場合についてまで検討されたものでない。
特開2003−055745号公報 特開2000−8146号公報 特開2000−30922号公報
本発明はこの様な事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、磁気焼鈍後に優れた磁気特性をバラツキなく確保できると共に、複雑形状でかつ大型の鋼部品を製造する場合であっても、切削加工時に使用する工具の長寿命化を図ることができ、かつ成形部品の寸法精度に優れた軟磁性部品を高歩留まりで得ることのできる軟磁性鋼材、およびこの様な鋼材に磁気焼鈍を施して得られるJIS−SUYB1種以上の優れた磁気特性を高磁界においてもバラツキなく発揮する軟磁性鋼部品を提供することにある。
本発明に係る軟磁性鋼材とは、質量%で(以下同じ)、
C :0.0015〜0.02%、
Mn:0.15〜0.5%、
S :0.015〜0.1%を満たし、
前記MnとSの質量比(Mn/S)が5.7以上であり、
金属組織が、フェライト単相組織で、かつ長径0.1μm以上のFeS析出物が5000個/mm以下であるところに特徴を有する。
前記軟磁性鋼材は、鋼材の圧延方向断面10000μmにおいて、長径5μmを超えるMnSが5個以下であり、かつ長径0.5〜5μmのMnSが20〜80個であることが好ましい。
本発明の軟磁性鋼材としては、更に成分組成が、
Si:0.05%以下(0%を含まない)、
Al:0.01%以下(0%を含まない)、
P :0.02%以下(0%を含まない)、
N :0.01%以下(0%を含まない)、
O :0.01%以下(0%を含まない)
を満たし、残部鉄および不可避不純物のものが挙げられ、更に、
Cu:0.02〜0.2%、
Ni:0.02〜0.2%、及び
Cr:0.02〜0.2%
よりなる群から選択される1種以上を含んでいてもよい。
特に、前記Mn/SとCが下記式(1)を満たすものが冷間鍛造性確保の観点から好ましい。
Mn/S+56.8 C ≧ 5.3 …(1)
[式中、Mn,S,Cはそれぞれの元素の含有量(質量%)を示す]
本発明は、上記鋼材を用いて得られる軟磁性鋼部品であって、金属組織が、平均結晶粒径100μm以上のフェライト単相組織であるところに特徴を有する磁気特性に優れた軟磁性鋼部品も含むものである。
上記長径0.1μm以上のFeS析出物の個数は、電子顕微鏡にて倍率4000倍で観察したときの個数であり、上記鋼材の圧延方向断面10000μmにおける長径5μmを超えるMnSと、長径0.5〜5μmのMnSの個数は、電子顕微鏡にて倍率2400倍で観察したときの個数である。
本発明によれば、磁気焼鈍後に優れた磁気特性をバラツキなく確保できると共に、部品成形時における冷間鍛造性に優れ、かつ被削性に優れて仕上げ切削加工時の工具長寿命化を達成できる軟磁性鋼材が得られる。また、該鋼材を用いて部品成形後に磁気焼鈍を施すことにより、JIS−SUYB1種以上の優れた磁気特性をバラツキなく発揮する軟磁性鋼部品が得られ、優れた磁気特性を安定して発揮する自動車や電車、船舶用の各種電装部品を、生産性よく安価で提供できることとなった。
本発明者らは、純鉄系軟磁性鋼材の磁気特性、冷間鍛造性および被削性を同時に高めるべく、これらの特性に及ぼす金属組織(その中でも特に析出物)や成分組成の影響について様々な角度から検討を行った。その結果、特にFeS析出物の密度を抑制することによって、磁気特性のバラツキを著しく抑制できると共に冷間鍛造性を高め得ることを見出した。
図1は、後述する実施例に示す方法でFeS密度とΔB(磁界の強さ:40,000A/mにおける磁束密度のバラツキ)の関係を調べ、整理したグラフであるが、この図1から、FeS密度を5000個/mm以下に抑えることによって、ΔBが著しく小さくなりバラツキがほぼゼロに近い値にまで低減することがわかる。
この様な傾向が生じる理由について未だ明らかではないが、FeS密度が5000個/mmを超えると、FeSが局所的に多量に生成して磁壁のピン止めエネルギーが増加し、磁気特性を劣化させるためΔBが著しく大きくなるものと思われる。
尚、最も好ましくはFeS密度をゼロに抑えることであるが、前記図1からは、FeS密度を3000個/mm以下に抑えることでバラツキ(ΔB)をより低減することができるので好ましく、更に好ましくは1000個/mm以下に抑えてより一層ΔBを低減することである。
また図2は、後述する実施例に示す方法でFeS密度と割れ発生限界圧縮率の関係を調べて整理したグラフであるが、この図2から、FeS密度を5000個/mm以下に抑えることで高い割れ発生限界圧縮率、即ち、優れた冷間鍛造性も確保できる。
FeS析出による製造性低下を抑制する方法として、特に製造工程において、連続鋳造の終了温度を700℃以下に抑えると共に、熱間圧延における仕上圧延温度を950℃以上にすることが大変有効である。
更に、上記条件を満たすよう製造することを前提に、Mn/Sの比率を制御すれば、より確実にFeS密度を低減することができるので望ましい。図3は、Mn/Sの異なる各鋼材を上記条件で製造し、得られた鋼材中のFeS密度を調べて、Mn/SとFeS密度の関係を整理したものである。この図3から、Mn/Sを5.7以上とすれば、FeS密度を確実に5000個/mm以下に抑えられることが分かる。
更に、上記Mn/Sの異なる各鋼材のΔBを後述する実施例に示す通り測定し、Mn/SとΔBの関係として整理したところ、図4に示す通り、上記条件で製造することを前提にMn/Sを5.7以上とすればΔBが著しく低減する。つまり、この図3,4から、製造方法と成分組成を制御してFeS密度を抑制すれば、ΔBを著しく低減できることがわかる。
更に本発明者らは、MnSの密度をサイズに応じて制御すれば、バラツキの少ない優れた磁気特性を確保したまま、被削性、特に切削加工時における工具摩耗を大幅に低減でき、かつ冷間鍛造性も高め得ることを見出した。
上述の通り、良好な磁気特性を確保すべくC量を低減させると、切削抵抗が著しく高まり、精度良く切削を行うことが困難となる。また工具摩耗量が大きく、切削工具寿命が低下しやすくなる。しかし長径0.5〜5μmの硫化物を20個/10000μm以上析出させることによって、切削抵抗が低減されて良好な被削性を確保できることが分かった。被削性の更なる向上を図るには、長径0.5〜5μmのMnSを50個/10000μm以上存在させることがより好ましい。
一方、鋼中に上記析出物が多数存在する場合には、磁気焼鈍時の結晶粒成長が妨げられて結晶粒界が多くなり、これが磁壁移動の抵抗となるため、磁気特性の一つである「外部磁界に対する応答性」(磁気応答性)が低下する。また、析出物自体も磁壁を縛束するため磁気応答性を低下させる。更に、MnSが過剰であると冷間鍛造時に割れが生じ易くなり、生産性の著しい低下を招く。従って、上記長径0.5〜5μmのMnSは、80個/10000μm以下とするのがよく、優れた磁気特性および冷間鍛造性を確保する観点からは、60個/10000μm以下に抑えるのがより好ましい。
ところで長径が5μmを超える粗大なMnSが存在すると、磁壁を縛束する等の作用により磁気特性が顕著に低下するだけでなく、冷間鍛造時の割れ発生起点となることから、該長径が5μmを超えるMnSは、5個/10000μm以下に抑制することが望ましい。より好ましくは2個/10000μm以下である。
尚、上記MnSとしては、Mnの硫化物が単独で存在するものの他、MnO、MgO、Al等の酸化物との複合析出物や、窒化物との複合析出物として形成されたものも含まれる。
優れた磁気特性を確保すべく、本発明では、鋼材の金属組織をフェライト単相組織とし、また、最終的に得られる鋼部品の該フェライトの平均結晶粒径を100μm以上とする。軟磁性鋼材の磁気特性は、材料内部を移動する磁束を固定するエネルギー量に関係しており、フェライト結晶粒の大きさ、析出物の磁気的性質や分布形態の影響を受ける。フェライト平均結晶粒径をこの様に粗大化させて粒界面積を低減させれば、保磁力を小さくかつ磁束密度を高めることができ、ソレノイド、リレーあるいは電磁弁の鉄心材といった電装部品の構成部材に好適な磁気特性を確保することができる。好ましくは前記フェライトの平均結晶粒径を200μm以上とする。
尚、本発明でいう「フェライト単相組織」とは、フェライト組織以外に、上記FeS、MnSや、製造工程で不可避的に形成され得るその他の析出物を含む意図である。フェライト単相組織とするには、炭素量を極少レベルに抑えるのが有効である。
この様に本発明のポイントは、析出物(特にFeS析出物)の密度を適正範囲内に制御するところにあるが、該析出物のサイズや密度を効率良く制御すると共に、最終的に電装部品等として使用する場合の特性(磁気特性や強度等)を確保するには、下記の化学成分組成を満たす鋼材を使用することが推奨される。
〈C:0.0015〜0.02%〉
Cは、機械的強度を確保するのに必要な元素であり、また少量であれば、電気抵抗の増加作用によって渦電流による磁気特性の劣化を抑制できる。しかしCは鋼中に固溶してFe結晶格子を歪ませるため、添加量が増加すると高磁界での磁気特性を著しく劣化させる。また磁気特性の面からも極低であることが好ましく、JIS−SUYB−1種レベル以上の磁気特性を満足させるには、C量を0.02%以下に抑えるのがよい。好ましくは0.01%以下である。尚、C量が0.0015%を下回っても、改善効果が飽和するため、下限を0.0015%とした。
本発明では、上記C量の範囲内において、更に該C量とMn/Sの関係を下記式(1)を満たすように制御すれば、熱間加工での割れが抑制され、結果として後工程の冷間鍛造を良好に行うことができるので推奨される。
図5は、C量とMn/Sの関係が熱間加工時の割れ発生に及ぼす影響について調べたグラフであるが、この図5から、熱間加工時の割れ発生を確実に抑制するには、図5中の実線より上部分、即ち、下記式(1)を満たすようにすればよいことがわかった。
Mn/S+56.8 C ≧ 5.3 …(1)
〈Mn:0.15〜0.5%〉
Mnは、脱酸剤として作用すると共に、鋼中のSと結合してSによる熱間脆化を抑制する作用を有する。また鋼中のSがFeSとして粒界に析出することで生じる磁気特性のバラツキや熱間延性の低下(即ち、製造性の低下)も抑制する。更には切削加工時に、析出したMnSがチップブレーカーとして作用し、切り屑処理性の向上や工具摩耗量の改善効果をもたらす。よって、本発明ではMn量を0.15%以上、好ましくは0.20%以上とする。
ところで本発明者らは、磁界の強さに関係なく優れた磁気特性を発揮させるべく、自発磁化が低下する組織を生成させる化学成分の添加量について調べた。図6は、後述する実施例のデータを基に、鋼中のMn量とS量が40,000A/mの磁界における磁束密度に及ぼす影響を調べた結果であるが、この図6から、通常の低炭素鋼(JIS S10C)を凌ぐレベルの磁束密度、即ち、2.15Tを超える磁束密度を安定して得るには、S量に関係なくMn量を0.5%以下に抑える必要があることがわかる。Mn量を0.3%以下とすれば、磁束密度を2.2T以上と更に高めることができるので好ましい。
〈S:0.015〜0.1%〉
上記Mnの場合と同様に、磁気特性に及ぼすS量の影響についても検討を行うべく、後述する実施例のデータを基に、飽和領域(40,000A/m)における磁束密度に及ぼすMn量とS量の影響を調べたところ、図7に示す通り、Mnほど顕著ではないがS量の増加に伴い磁束密度が徐々に減少することがわかった。通常の低炭素鋼(JIS S10C)を凌ぐレベルの磁束密度、即ち、2.15Tを超える磁束密度を安定して得るには、Mn量に関係なくS量を0.1%以下に抑える必要がある。好ましくは0.04%以下である。
一方、Sは、鋼中でMnSを形成して被削性を確保する効果を発揮する元素でもある。図8は、後述する実施例のデータを基に整理したS量と切削工具磨耗量の関係を示すグラフであるが、この図8から、切削工具磨耗量が約50μmである工業純鉄よりも摩耗量を十分に低減させるには、S量を0.015%以上とする必要があり、望ましくは0.02%以上添加するのがよいことがわかる。一方、図8からは、S含有量が0.1%を超えても被削性向上効果は飽和することが分かる。
〈Si:0.05%以下(0%を含まない)〉
Siは、溶製時に脱酸として作用し、また電気抵抗を増加させて渦電流による磁気特性の低下を抑制する効果をもたらすが、多量に含まれていると、飽和磁束密度が小さくなると共に冷間鍛造性が阻害される。本発明では、飽和磁束密度を確保する観点から0.05%を上限とした。好ましくは0.01%以下である。
〈Al:0.01%以下(0%を含まない)〉
Alは、固溶NをAlNの形で固定し、AlNが結晶粒を微細化させる作用を有しており、結晶粒の微細化による結晶粒界の増加によって、磁気特性が低下し易くなるため、0.01%以下に抑える。好ましくは0.005%以下である。
〈P:0.02%以下(0%を含まない)〉
Pは、粒界偏析を起こして、冷間鍛造性と磁気特性の低下を招く。よって、P量を0.02%以下に抑えて磁気特性の改善を図るのがよい。好ましくは0.01%以下に抑える。
〈N:0.01%以下(0%を含まない)〉
NはAlと結合して窒化物を形成するが、Alと結合できないNは、フェライト相に固溶して磁気特性の低下を招く。固溶N量を低減するには、鋼中の全窒素量を低減することが効果的であり、製造性を考慮して0.01%以下とした。好ましくは0.005%以下である。
〈O:0.01%以下(0%を含まない)〉
Oは、常温では鋼に殆ど固溶せず、硬質の酸化物として存在し、磁気特性を大幅に低下させる。ゆえにO含有量は0.01%以下に抑える。好ましくは0.005%以下であり、より好ましくは0.002%以下である。
〈Cu:0.02〜0.2%、
Ni:0.02〜0.2%、及び
Cr:0.02〜0.2%よりなる群から選択される1種以上〉
Cu、Ni、Crは、フェライト相の電気抵抗を増加させ、渦電流の減衰時定数低減に有効であることから、添加元素として含んでいてもよく、該効果を発揮させるには、Cuの場合0.02%以上、Niの場合0.02%以上、またCrの場合も0.02%以上含有させるのがよい。しかし、これらの元素が過剰に含まれていると、磁気モーメントが低下して鋼材の磁気特性が劣化するため、それぞれ0.2%以下に抑える。好ましくはそれぞれ0.1%以下である。
本発明で規定する含有元素は上記の通りであって、残部は鉄及び不可避不純物であり、該不可避不純物として、原料、資材、製造設備等の状況によって持ち込まれる元素の混入が許容され得る。更には、本発明の課題達成に悪影響を与えないAs等の許容元素が含まれる場合も、本発明で用いる鋼材または鋼部品に包含される。
本発明に係る軟磁性鋼材の製造に際しては、上記化学成分の要件を満たす鋼材を常法により溶融してから鋳造すればよいが、FeS等が起因の製造不良を抑制するには、上述の通り、連続鋳造の終了温度を700℃以下に抑えると共に、熱間圧延における仕上圧延温度を900℃以上(好ましくは950℃以上)とすることが推奨される。また、被削性に優れると共に、磁気焼鈍後にJlS−SUYB−1種レベル以上の磁気特性を確保することのできる本発明の鋼材を、効率よく得るには下記の条件で製造することが推奨される。
〈熱間圧延に際しての加熱〉
合金成分を母相に完全に固溶させるべく高温で加熱することが望ましいが、温度が高すぎると、フェライト結晶粒の粗大化が部分的に顕著となり、部品成型時の冷間鍛造性が低下する。従って1200℃以下で加熱するのが好ましく、より好ましくは1150℃以下で加熱する。一方、加熱温度が低すぎると、MnSの均質な析出が得られないことに加え、異なる相が局所的に生成して圧延時に割れが生じるおそれがある。また圧延時のロール負荷が上昇して、設備負担の増大や生産性の低下を招くので、950℃以上に加熱して圧延を行う。
〈熱間圧延後の冷却速度〉
熱間圧延後の冷却速度が速すぎると母相の原子空孔が多くなり、磁気焼鈍を行っても再結晶が十分に進まず、優れた磁気特性を得ることができない。従って、熱間圧延後の800〜500℃の温度域の冷却速度は、10℃/秒以下(好ましくは5℃/秒以下)とするのがよい。一方、冷却速度が遅すぎると生産性が低下する他、析出粒が大きくなるため0.5℃/秒以上とする。
〈磁気焼鈍条件〉
本発明の軟磁性鋼材および軟磁性鋼部品は、磁気焼鈍を行わなくてもJIS−SUYB2種相当の磁気特性を有するが、JIS−SUYB1種レベル以上のより優れた磁気特性を発揮する軟磁性鋼部品を得るには、所定の部品形状に成形したのち、850℃以上の温度で2時間以上焼鈍することが大変有効である。
即ち、850℃未満では、実用的な熱処理時間で所望のフェライト結晶粒径を確保することができない。従って、磁気焼鈍は850℃以上で行うことが好ましい。一方、過度に焼鈍温度を高めても、所望のフェライト結晶粒径とする効果はほとんど変わらないので、その上限は950℃とするのがよい。
また焼鈍時間が短すぎると、磁気焼鈍温度を高めに設定したとしても焼鈍時間不足でフェライト結晶粒を十分に粗大化させることができないので、2時間以上焼鈍するのがよく、好ましくは3時間以上である。しかし長すぎても所望のフェライト結晶粒径を確保する効果は変わらないので、6時間以下に抑えるのがよい。
上記以外の製造条件については、一般的な条件を採用すればよく、本発明に係る軟磁性鋼部品は、上記規定する化学成分を含有する鋼材を、例えば常法により溶解、鋳造して得た後、前述の条件で熱間圧延して棒材または線材とし、その後冷間または温間鍛造や切削加工を施して成型した後、前記条件で磁気焼鈍に付して磁性部品とすることが挙げられる。
本発明の軟磁性鋼部品として、具体的に自動車用のソレノイドやアクチュエータを製造する場合には、例えば上記線材を所定の寸法で切断し、冷間加工で成形した後に、該成形品の内側または外側に巻線して磁化することが製造方法として挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
表1に示す化学成分組成の供試材150kgを真空溶製後、約1100℃で熱間鍛造を行い、その後、表2に示す条件で熱間圧延を行って直径25mmの棒鋼を得た。そして該棒鋼の断面組織(金属組織、析出物)と、磁気特性、冷間鍛造性、被削性および製造性を下記の要領で調べた。
金属組織は、棒鋼の横断面を露出させた状態で支持基材内に埋め込み、研磨後、5%のピクリン酸アルコール液に15〜30秒間浸漬して腐食させ、その後、光学顕微鏡でD/4(Dは直径)部位の組織を100〜400倍で10視野撮影して調べた。その結果、金属組織は全ての棒鋼について、フェライト単相組織であった。また下記に示す条件で磁気焼鈍後の試料について、フェライトの平均結晶粒径を測定したところ、いずれの試料についても平均結晶粒径が100μm以上であった。
FeS析出物については、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて倍率4000倍で観察し、画像解析装置によってFeS析出物の長径と密度を求めた(何れも10視野の平均値)。また、鋼材の圧延方向断面10000μmにおける長径5μmを超えるMnSと、長径0.5〜5μmのMnSの個数は、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて倍率2400倍で観察し、同様に画像解析装置で求めた。
磁気特性は、上記供試材から直径7mm×高さ7mmの円柱状試料を作製し、850℃×3時間の条件で磁気焼鈍後、試料に磁界印加用コイルと磁束検出用コイルを巻線した後、自動磁化測定装置[理研電子(株)製 直流磁気測定装置(BHH−25CD)]を用いてH−B曲線を測定し、磁束密度を求めた。尚、高磁界部品で想定される磁界変化率の高い条件での特性を確認するため、外部磁界の掃引速度:3000A/m/secと30000A/m/secの2条件で実施し、最高到達磁界が100000A/mでの磁化過程において40000A/mでの磁束密度を測定した。この様な測定を、1供試材につき5試料(n=5)について行い、その平均とバラツキ(最大値と最小値の差)を求めた。
また保磁力は、外径:24mm×内径:16mm×高さ:4mmのリング状試料を作成し、850℃×3時間の条件で磁気焼鈍後、試料に磁界印加用コイルと磁束検出用コイルを巻線して上記磁束密度の測定と同様の方法で行なった。この場合も、1供試材につき5試料(n=5)について行い、その平均とバラツキ(最大値と最小値の差)を求めた。
冷間鍛造性は、その指標である割れ発生限界圧縮率を測定して評価した。割れ発生限界圧縮率は、神戸製鋼技報「R&D/Vol.23,No.2,p.90〜96」に記載された方法で切り欠き(切り欠き溝部の半径r=0.05mm)を入れた円柱状試験片を、同心円状の溝を付けた圧縮盤を用いて拘束圧縮し、割れが発生しない最大の圧縮率を測定して求めた。
被削性は、上記直径25mmの棒鋼を用い、超硬工具で周速:260m/min、送り:0.18mm/rev、切込み量:0.2mmの条件で(湿式)切削加工を5分間実施し、該工具の逃げ面磨耗量を測定して評価した。
また、熱間引張試験を行い製造性(連続鋳造工程、分塊圧延工程、及び熱間圧延工程において割れ等の発生しない特性)を評価した。熱間引張試験は、図9の試験片を用いて、図10のヒートパタンで引張試験を行った。尚、図10中のT:800℃、900℃、1000℃、1100℃の4水準で行い、絞り値が最も低いものを採用し、該絞り値が20%以上であれば、製造性に優れる(連続鋳造工程、分塊圧延工程、及び熱間圧延工程において割れ等が発生しない)と評価した。
これらの結果を表2に併記する(尚、表2における測定結果の評価基準を表3に示す)。
表1〜3から、次の様に考察することができる(尚、下記のNo.は、表2中の実験No.を示す)。
No.1〜3、5〜7は、本発明で規定する化学成分組成等を満たし、かつFeSが本発明で規定する範囲内に抑えられているので、いずれも冷間鍛造性、被削性および製造性に優れるとともに、焼鈍後には、JIS−SUYB1種レベル以上の磁気特性をバラツキなく発揮していることがわかる。
これに対し、No.4、8〜22は、鋼材の化学成分組成が本発明の規定要件を外れるか、またはFeSが本発明で規定する範囲を超えて析出しているため、割れ発生限界圧縮率が小さく冷間鍛造性に劣るか、切削工具の摩耗量が著しく被削性に劣るか、若しくは焼鈍を施してもJIS−SUYB1種レベルの安定した磁気特性が得られない等の不具合が生じた。
詳細には、No.4は、本発明で規定する成分組成を満たしているが、製造工程における仕上圧延温度が低いため、FeSが多数析出しており、その結果、磁気特性と冷間鍛造性に劣っている。No.8は、MnとSの質量比(Mn/S)が低く、FeSが多数析出しており、磁気特性と製造性に劣っている。また(Mn/S+56.8 C)が推奨される範囲にないため製造性に劣り(熱間引張での絞り値が小さく)、結果として冷間鍛造時に割れが生じやすくなった。No.9はC量が過剰であるため、磁気特性と冷間鍛造性に劣っている。No.10は、C量が過剰であり、かつMnとSの質量比(Mn/S)が低いため、磁気特性、冷間鍛造性及び製造性に劣っている。
No.11、21は、Si量が過剰であるため、被削性に劣っている。
No.12は、Mn量が少なく、質量比(Mn/S)も低いので、FeSが多量に析出し、磁気特性と製造性に劣っている。また(Mn/S+56.8 C)が推奨される範囲にないため製造性に劣り、結果として冷間鍛造時に割れが生じやすくなった。No.13は、Mn量が過剰であるため磁気特性に劣っている。
No.14は、P量が過剰であるため、磁気特性と冷間鍛造性に劣る。No.15は、S量が少なすぎるため、被削性に劣っている。No.16は、S量が過剰であるため、FeSとMnSが多量に析出し、磁気特性、冷間鍛造性および製造性のいずれもが劣っている。また(Mn/S+56.8 C)が推奨される範囲にないため製造性に劣り、結果として冷間鍛造時に割れが生じやすくなった。
尚、No.17〜19から、Cu、Ni、Crを添加する場合には、磁気特性に悪影響を及ぼさないよう規定範囲内に抑えるのがよいことがわかる。
No.20は、Al量が過剰であるため、磁気特性に劣っており、No.22は酸素量が過剰であるため、磁気特性、冷間鍛造性および被削性に劣っている。
参考までに比較鋼の圧延方向断面のSEM観察組織写真(倍率:4,000倍)を図11に示す。この図11から、比較鋼では、磁気特性を大きくばらつかせる原因であるFeSが多数析出していることがわかる。
FeS密度とΔBの関係を示したグラフである。 FeS密度と割れ発生限界圧縮率の関係を示したグラフである。 Mn/SとFeS密度の関係を示したグラフである。 Mn/SとΔBの関係を示したグラフである。 C量とMn/Sの関係を示したグラフである。 Mn量およびS量と磁束密度との関係を示したグラフである。 S量およびMn量と磁束密度との関係を示したグラフである。 S量と切削工具磨耗量の関係を示したグラフである。 熱間引張試験用試験片の側面図である。 熱間引張試験のヒートパタンを示す図である。 比較鋼のSEM観察組織写真である。

Claims (5)

  1. 質量%で(以下同じ)、
    C :0.0015〜0.02%、
    Mn:0.15〜0.5%、
    S :0.015〜0.1%
    Si:0.05%以下(0%を含まない)、
    Al:0.01%以下(0%を含まない)、
    P :0.02%以下(0%を含まない)、
    N :0.01%以下(0%を含まない)、
    O :0.01%以下(0%を含まない)を満たし、
    残部鉄および不可避不純物で、
    前記MnとSの質量比(Mn/S)が5.7以上であり、
    金属組織が、フェライト単相組織で、かつ長径0.1μm以上のFeS析出物が5000個/mm2以下であることを特徴とする冷間鍛造性、被削性および磁気特性に優れた軟磁性鋼材。
  2. 鋼材の圧延方向断面10000μm2において、長径5μmを超えるMnSが5個以下であり、かつ長径0.5〜5μmのMnSが20〜80個である請求項1に記載の軟磁性鋼材。
  3. 更に、
    Cu:0.02〜0.2%、
    Ni:0.02〜0.2%、及び
    Cr:0.02〜0.2%
    よりなる群から選択される1種以上を含む請求項1または2に記載の軟磁性鋼材。
  4. 前記Mn/SとCが下記式(1)を満たす請求項1〜のいずれかに記載の軟磁性鋼材。
    Mn/S+56.8C≧5.3 …(1)
    [式中、Mn,S,Cはそれぞれの元素の含有量(質量%)を示す]
  5. 前記請求項1〜のいずれかに記載の鋼材を用いて得られる軟磁性鋼部品であって、金属組織が、平均結晶粒径100μm以上のフェライト単相組織であることを特徴とする磁気特性に優れた軟磁性鋼部品。
JP2005233019A 2005-08-11 2005-08-11 冷間鍛造性、被削性および磁気特性に優れた軟磁性鋼材、並びに磁気特性に優れた軟磁性鋼部品 Active JP4464889B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005233019A JP4464889B2 (ja) 2005-08-11 2005-08-11 冷間鍛造性、被削性および磁気特性に優れた軟磁性鋼材、並びに磁気特性に優れた軟磁性鋼部品
US11/456,400 US7540927B2 (en) 2005-08-11 2006-07-10 Soft magnetic steels excellent in cold forgeability, machinability and magnetic properties, and soft magnetic steel parts excellent in magnetic properties

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005233019A JP4464889B2 (ja) 2005-08-11 2005-08-11 冷間鍛造性、被削性および磁気特性に優れた軟磁性鋼材、並びに磁気特性に優れた軟磁性鋼部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007046125A JP2007046125A (ja) 2007-02-22
JP4464889B2 true JP4464889B2 (ja) 2010-05-19

Family

ID=37741512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005233019A Active JP4464889B2 (ja) 2005-08-11 2005-08-11 冷間鍛造性、被削性および磁気特性に優れた軟磁性鋼材、並びに磁気特性に優れた軟磁性鋼部品

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7540927B2 (ja)
JP (1) JP4464889B2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5379511B2 (ja) * 2009-02-16 2013-12-25 株式会社神戸製鋼所 冷間加工性に優れた機械構造用鋼材および冷間加工鋼部品
JP5416452B2 (ja) * 2009-03-30 2014-02-12 株式会社神戸製鋼所 軟磁性鋼材、軟磁性鋼部品、およびこれらの製造方法
JP2014198874A (ja) 2013-03-29 2014-10-23 株式会社神戸製鋼所 耐食性と磁気特性に優れた鋼材およびその製造方法
JP6139943B2 (ja) * 2013-03-29 2017-05-31 株式会社神戸製鋼所 酸洗い性に優れた軟磁性部品用鋼材、および耐食性と磁気特性に優れた軟磁性部品とその製造方法
EP2997103B1 (en) 2013-05-15 2019-03-06 Basf Se Use of chemical-mechanical polishing compositions comprising n,n,n',n'-tetrakis-(2-hydroxypropyl)-ethylenediamine and process
JP6262599B2 (ja) 2013-11-29 2018-01-17 株式会社神戸製鋼所 軟磁性鋼材及びその製造方法、並びに軟磁性鋼材から得られる軟磁性部品
JP6518491B2 (ja) * 2014-06-26 2019-05-22 株式会社神戸製鋼所 軟磁性鋼板およびその製造方法、ならびに、軟磁性部材の製造方法
JP6477346B2 (ja) * 2015-08-07 2019-03-06 住友電気工業株式会社 コイル用線材
KR101657849B1 (ko) 2014-12-26 2016-09-20 주식회사 포스코 쾌삭성이 우수한 연자성 강재 및 그 제조방법
JP6486470B2 (ja) * 2015-06-24 2019-03-20 株式会社日立製作所 磁気共鳴イメージング装置
JP6434900B2 (ja) * 2015-12-24 2018-12-05 株式会社神戸製鋼所 電磁制御部品用鉄心部材及びその製造方法
CN107794458B (zh) * 2016-08-30 2019-09-06 宝山钢铁股份有限公司 具有高抗折弯特性的免磁化的电磁纯铁及其制造方法
JP2018076556A (ja) * 2016-11-09 2018-05-17 株式会社神戸製鋼所 軟磁性部品用鋼材及びそれを用いた軟磁性部品の製造方法
JP6801721B2 (ja) * 2016-12-08 2020-12-16 日本製鉄株式会社 軟磁性部品用鋼材、軟磁性部品、及び、軟磁性部品の製造方法
CN109708939B (zh) * 2019-01-24 2020-07-31 中南大学 一种含硫钢中MnS析出物三维形貌的简易侵蚀方法
EP4239094A1 (en) 2020-10-29 2023-09-06 JFE Steel Corporation Soft magnetic iron
JPWO2022091985A1 (ja) 2020-10-29 2022-05-05

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0790505A (ja) * 1993-09-27 1995-04-04 Nkk Corp 軟磁性鋼材およびその製造方法
JP3915108B2 (ja) 1998-01-19 2007-05-16 Jfeスチール株式会社 軟磁性鋼板
JP3823548B2 (ja) 1998-07-13 2006-09-20 住友金属工業株式会社 切削性と磁気特性に優れた電磁鋼板
CN1115422C (zh) * 1999-08-11 2003-07-23 日本钢管株式会社 磁屏蔽用钢板及其制造方法
JP4329538B2 (ja) * 2001-06-28 2009-09-09 Jfeスチール株式会社 無方向性電磁鋼板およびその製造方法
JP4223701B2 (ja) 2001-08-10 2009-02-12 株式会社神戸製鋼所 被削性と磁気特性に優れた軟磁性低炭素鋼材及びその製法、並びに該鋼材を用いた軟磁性低炭素鋼部品の製法
US7267729B2 (en) * 2003-12-18 2007-09-11 Kobe Steel, Ltd. Soft magnetic low-carbon steel excellent in machinability and magnetic characteristic, method of manufacturing the same and method of manufacturing soft magnetic low-carbon part

Also Published As

Publication number Publication date
US20070034300A1 (en) 2007-02-15
JP2007046125A (ja) 2007-02-22
US7540927B2 (en) 2009-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4464889B2 (ja) 冷間鍛造性、被削性および磁気特性に優れた軟磁性鋼材、並びに磁気特性に優れた軟磁性鋼部品
JP4240823B2 (ja) Fe−Ni系パーマロイ合金の製造方法
JP6262599B2 (ja) 軟磁性鋼材及びその製造方法、並びに軟磁性鋼材から得られる軟磁性部品
JP4515355B2 (ja) 高磁界での磁気特性と被削性に優れた軟磁性鋼材および高磁界での磁気特性に優れた軟磁性鋼部品
JP6139943B2 (ja) 酸洗い性に優れた軟磁性部品用鋼材、および耐食性と磁気特性に優れた軟磁性部品とその製造方法
JP4646834B2 (ja) 磁気特性とその安定性および冷間鍛造性に優れた軟磁性鋼材、および磁気特性とその安定性に優れた軟磁性鋼部品、ならびにこれらの製造方法
WO2014157302A1 (ja) 耐食性と磁気特性に優れた鋼材およびその製造方法
JP5416452B2 (ja) 軟磁性鋼材、軟磁性鋼部品、およびこれらの製造方法
JP4223701B2 (ja) 被削性と磁気特性に優れた軟磁性低炭素鋼材及びその製法、並びに該鋼材を用いた軟磁性低炭素鋼部品の製法
JP4223726B2 (ja) 冷間鍛造性と透磁率特性に優れた軟磁性鋼材および透磁率特性に優れた軟磁性鋼部品並びにその製造方法
JP4502889B2 (ja) 冷間鍛造性、切削加工性および交流磁気特性に優れた軟磁性鋼材、交流磁気特性に優れた軟磁性鋼部品ならびにその製造方法
JP6621504B2 (ja) 耐食性と磁気特性に優れた鋼材およびその製造方法
JP5374233B2 (ja) 軟磁性鋼材および軟磁性鋼部品ならびにこれらの製造方法
JP4398639B2 (ja) 被削性と磁気特性に優れた軟磁性鋼材および磁気特性に優れた軟磁性鋼部品ならびに軟磁性鋼部品の製造方法
JP7256361B2 (ja) 無方向性電磁鋼板およびその製造方法、ipmモータのロータコア鉄心
JP4646872B2 (ja) 軟磁性鋼材、並びに軟磁性部品およびその製造方法
JP4266336B2 (ja) 熱間鍛造性、磁気特性および被削性に優れた軟磁性鋼材と、磁気特性に優れた軟磁性鋼部品およびその製造方法
JP4223727B2 (ja) 冷間鍛造性と磁気特性に優れた軟磁性鋼材および磁気特性に優れた軟磁性鋼部品並びにその製造方法
JP7475181B2 (ja) フェライト系ステンレス鋼
JP5530174B2 (ja) 窒化処理用軟磁性鋼材および耐摩耗性に優れた軟磁性鋼部品
JP2011068998A (ja) Fe−Ni系パーマロイ合金
JP2023164092A (ja) 電磁軟鉄
JP2007002338A (ja) Fe−Ni系パーマロイ合金およびFe−Ni系パーマロイ合金用鋳造スラブ
JP2013224482A (ja) 複合磁性材素材の製造方法及び複合磁性材の製造方法
JP2004100005A (ja) 冷間加工性および磁気特性に優れた極低炭素鋼線材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100216

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100219

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4464889

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140226

Year of fee payment: 4