JP4646872B2 - 軟磁性鋼材、並びに軟磁性部品およびその製造方法 - Google Patents

軟磁性鋼材、並びに軟磁性部品およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、軟磁性部品を製造するための軟磁性鋼材、並びにそれから得られる軟磁性部品(例えば自動車用センサ等の鉄心)、および軟磁性部品の製造方法に関する。
自動車電装部品等における磁気回路を構成する鋼部品には、省電力化と応答性向上のため、低い外部磁界で容易に磁化し、且つ保磁力が小さいといった特性が要求される。このため上記鋼部品を製造するための材料として、部品内部の磁束密度が外部磁界に応答し易い軟磁性鋼材が一般に使用されている。例えば自動車用部品における油圧制御用ソレノイドといった直流磁気特性を重視する部品には、例えばC量が0.01%以下の極低炭素鋼が用いられている。
また近年における自動車制御のバイワイヤ化の伸展に伴い、電装部品の制御を司るセンサ部品の需要が拡大すると共に、消費電力を低減させるために、軟磁性部品の特性向上についての要望が高まっている。このため、例えば電子燃料噴射弁といった高周波数領域における磁気特性が重視される部品には、高電気抵抗を示す電磁ステンレス等の材料が使用されている。しかし部品製造コストを低減させるために、鋼材の形状加工として冷間鍛造が行われつつあるが、交流磁気特性に主眼を置いた電磁ステンレス等は、冷間鍛造性が良好とは言えないという問題がある。
そこで、交流磁気特性および加工性に優れた軟磁性鋼材を得るために、様々な研究および提案がなされている。例えば特許文献1は、交流磁気特性に優れた従来のFe−Si合金に、Crを共存させて靱性を向上させることにより、加工性(殊に靱性)および交流磁気特性(殊に鉄損特性)に優れたFe−Cr−Si系合金が得られることを開示している(殊に請求項1および段落[0010]参照)。
特開平11−343544号公報
従来技術において、加工性および交流磁気特性に優れた軟磁性鋼材が、種々提案されているが、さらなる改良が絶えず求められている。そこで本発明の目的は、優れた交流磁気特性、殊に磁界振幅が800A/m程度の中磁界領域でも高い交流磁束密度を示す軟磁性部品を製造することができ、且つ良好な冷間鍛造性を維持した軟磁性鋼材を提供することにある。
上記目的を達成し得た本発明の軟磁性鋼材とは、
C:0.005〜0.05%(質量%の意味、以下同じ)、
Si:1.8〜3.0%、
Mn:0.20〜0.8%、
P:0.02%以下(0%を含まない)、
S:0.02〜0.1%、
Cu:0.1%以下(0%を含まない)、
Ni:0.2%以下(0%を含まない)、
Cr:1〜3.5%、
Al:0.05〜2.8%、
N:0.004%以下(0%を含まない)、および
O:0.02%以下(0%を含まない)
を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなり、
下記式(1)で計算されるF1値が60以上であることを特徴とするものである。
F1=97.0[C]+10.9[Si]+4.2[Mn]+23.8[P]
+172.0[S]+15.0[Cu]−0.03[Ni]+5.1[Cr]
+8.6[Al]+34.0[N]+8.38 ・・・ (1)
〔式中、[ ]は、それぞれ軟磁性鋼材中の各元素の含有量(質量%)を表す。〕
本発明の軟磁性鋼材には、前記の基本成分の他、必要に応じてさらに、(ア)B:0.005%以下(0%を含まない)、(イ)Ti:0.35%以下(0%を含まない)、(ウ)V:1.5%以下(0%を含まない)および/または(エ)Bi:0.3%以下(0%を含まない)を含有させることも有効であり、含有させる成分の種類に応じて、鋼材の特性がさらに改善される。但し、本発明の軟磁性鋼材が、B、Ti、Vおよび/またはBiを含有する場合、下記式(6)で計算されるF値が60以上であることが必要である。
F=97.0[C]+10.9[Si]+4.2[Mn]+23.8[P]
+172.0[S]+15.0[Cu]−0.03[Ni]+5.1[Cr]
+8.6[Al]+34[N]−120[B]−0.2[Ti]
+4.5[V]+2.9[Bi]+8.38 ・・・ (6)
〔式中、[ ]は、それぞれ軟磁性鋼材中の各元素の含有量(質量%)を表す。〕
なお本発明の軟磁性鋼材が、B、Ti、VおよびBiの一部または全部を含有しない場合には、上記式(6)中の[B]、[Ti]、[V]および[Bi]の一部または全部には、「0」の数値を代入してF値を計算する。そのため上記式(1)および特許請求の範囲に記載する上記式(2)〜(5)で計算されるF1〜F5値と、上記式(6)で計算されるF値とは一致する。そこで以下では、上記式(6)で計算されるF値を用いて、本発明を説明する。
本発明は、(I)前記成分組成の要件を満たし、且つ鋼組織がフェライト単相組織であり、JIS G 0552で規定するフェライト結晶粒度番号が3以下であることを特徴とする軟磁性部品、および(II)前記軟磁性鋼材を、形状加工した後、真空中または不活性ガス雰囲気下、850〜1000℃の温度で2時間以上焼鈍処理することを特徴とする軟磁性部品の製造方法も提供する。ここで本発明の製造方法における「焼鈍」とは、組織を再結晶させることで形状加工により生じた鋼中の内部応力を除去して、交流磁束密度などの磁気特性を向上させることを目的とするものであり、詳しくは「磁気焼鈍」と呼ばれるものである。
本発明の軟磁性鋼材を、形状加工し、焼鈍して得られる軟磁性部品は、磁界振幅が800A/m程度の中磁界領域でも高い交流磁束密度を達成することができる。このように本発明の軟磁性鋼材は、交流磁束密度に優れた部品を製造できることに加えて、冷間鍛造性が良好に維持されており、形状加工に冷間鍛造を採用でき、軟磁性部品の製造コストを低減することができる。
本発明者らが鋭意検討した結果、軟磁性鋼材中の各成分の含有量を適正範囲に維持し、且つ上記式(6)で示されるF値が60以上となるように化学成分組成を適正化することにより、良好な冷間鍛造性を維持しつつ、交流磁束密度に優れた軟磁性部品を製造できる軟磁性鋼材が得られることを見出した。そこで、まず本発明の軟磁性鋼材中に含まれる各成分(元素)について説明する。
〈C:0.005〜0.05%〉
Cは、鋼材の強度と延性のバランスを支配する元素であり、含有量が少ないほど強度は低下し、延性は向上する。またCは鋼中に固溶し、ひずみ時効が生じるので、冷間鍛造性の観点から、極低Cが望ましい。また軟磁性部品の磁気特性を向上させるためにも、極低Cとすることが好ましい。よって本発明では、C量の上限を0.05%と定めた。C量は、好ましくは0.04%以下、より好ましくは0.02%以下である。一方、C量を低減しすぎると、部品の強度が低下し、且つ電気抵抗、ひいては交流磁束密度が低下する。そこでC量の下限を0.005%と定めた。C量は、好ましくは0.010%以上である。
〈Si:1.8〜3.0%〉
Siは、溶製時に脱酸剤として用いられるものであり、また部品の交流磁束密度を向上させる作用を有する。このような作用を充分に発揮させるためにSi量の下限を1.8%と定めた。Si量は、好ましくは2.0%以上である。しかしSi量が過剰であると、鋼材の冷間鍛造性が劣化する。そこでSi量の上限を、3.0%と定めた。Si量は、好ましくは2.8%以下、より好ましくは2.6%以下である。
〈Mn:0.20〜0.8%〉
Mnは、溶製時に脱酸剤として用いられるものであり、また鋼中のSと結合し、Sによる脆化を抑制する作用も有する。またMnとSとは、MnS析出物、または酸化物の周囲にMnSが存在する複合析出物(以下、これらを「MnS含有析出物」と省略することがある)を形成して、部品の電気抵抗を向上させる作用も有する。部品の電気抵抗が向上すると、渦電流および鉄損が抑制され、交流磁束密度の低下を防止することができる。これらの作用を充分に発揮させるために、Mn量の下限を0.20%と定めた。Mn量は、好ましくは0.3%以上、より好ましくは0.4%以上である。しかしMn量が過剰になると、磁気モーメントが低下し、電気抵抗向上による効果が減殺され、かえって交流磁束密度が低下する。そこでMn量の上限を0.8%と定めた。Mn量は、好ましくは0.7%以下、より好ましくは0.6%以下である。
〈P:0.02%以下(0%を含まない)〉
Pは、粒界偏析して、冷間鍛造性および交流磁束密度の低下を招く。そこでP量は、できる限り低減されていることが好ましい。P量は、0.02%以下、好ましくは0.01%以下であることが推奨される。
〈S:0.02〜0.1%〉
Sは、MnとMnS含有析出物を形成して、部品の交流磁束密度を向上させる作用を有する。この作用を充分に発揮させるために、本発明においてS量の下限を0.02%と定めた。S量は、好ましくは0.025%以上、より好ましくは0.030%以上である。しかしS量が過剰になると、鋼材の冷間鍛造性が劣化する。そこでS量の上限を、0.1%と定めた。S量は、好ましくは0.08%以下、より好ましくは0.06%以下である。
〈Cu:0.1%以下(0%を含まない)〉
Cuは、電気抵抗を増加させる作用を有し、渦電流の発生を抑制して、交流磁束密度を向上させるために有用である。この作用を充分に発揮させるために、Cu量は、好ましくは0.01%以上、より好ましくは0.02%以上、さらに好ましくは0.03%以上である。しかしCu量が過剰になると、磁気モーメントが低下して、かえって交流磁束密度が低下する。そこでCu量の上限を0.1%と定めた。Cu量は、好ましくは0.08%以下、より好ましくは0.06%以下である。
〈Ni:0.2%以下(0%を含まない)〉
Niも、Cuと同様に電気抵抗を増加させる作用を有する。この作用を充分に発揮させるために、Ni量は、好ましくは0.01%以上、より好ましくは0.02%以上、さらに好ましくは0.03%以上である。しかしNi量が過剰になると、Cuと同様に磁気モーメントが低下する。そこでNi量の上限を0.2%と定めた。Ni量は、好ましくは0.1%以下、より好ましくは0.08%以下である。
〈Cr:1〜3.5%〉
Crは、鋼中に固溶し、また一部はCと結びついて炭化物を形成し、電気抵抗を増加させる作用を有する。この作用を充分に発揮させるために、Cr量の下限を1%と定めた。Cr量は、好ましくは1.4%以上、より好ましくは1.6%以上である。しかしCr量が過剰になると、磁気モーメントが低下し、かえって部品の交流磁束密度が低下するおそれがあり、また鋼材の冷間鍛造性も低下する。よってCr量の上限を3.5%と定めた。Cr量は、好ましくは3.2%以下、より好ましくは3.0%以下である。
〈Al:0.05〜2.8%〉
Alは、磁気モーメントの低下を抑え、且つ電気抵抗を増加させる作用を有し、部品の交流磁束密度を向上させるために有効な元素である。これらの作用を充分に発揮させるためにAl量の下限を、0.05%と定めた。Al量は、好ましくは0.10%以上、より好ましくは0.3%以上である。しかしAl量が過剰になると、鋼材の冷間鍛造性が大きく低下する。そこでAl量の上限を2.8%に定めた。Al量は、好ましくは2.3%以下、より好ましくは2.0%以下である。
〈N:0.004%以下(0%を含まない)〉
Nは、Al等と窒化物を形成する。しかし窒化物を形成しないNは、固溶Nの状態で残存して結晶構造をひずませるために、交流磁束密度の低下を招く。そこでN量(鋼中の全窒素量)の上限を0.004%と定めた。N量は、好ましくは0.003%以下、より好ましくは0.0025%以下である。一方、N量の下限は、鋼材製造コストの点から0.0010%(工業的に一般的なN量の下限)程度であることが推奨される。
〈O:0.02%以下(0%を含まない)〉
Oは、常温では鋼に殆ど固溶せず、硬質の酸化物として存在し、冷間鍛造性を低下させる。さらに焼鈍工程での結晶粒成長を阻害するため、部品の交流磁束密度を低下させる。そのためO量は、できる限り抑制することが好ましく、本発明においてO量の上限を0.02%と定めた。O量は、好ましくは0.01%以下、より好ましくは0.005%以下、さらに好ましくは0.002%以下である。
本発明の軟磁性鋼材の基本成分組成は上記の通りであり、残部は実質的にFeである。但し原料、資材、製造設備等の状況によって持ち込まれる不可避不純物が鋼材中に含まれることは、当然に許容される。さらに本発明の軟磁性鋼材は、必要に応じて、以下の任意元素を含有していても良い。
〈B:0.005%以下〉
Bは、固溶NをBNの形で固定して、冷間鍛造時の動的ひずみ時効を抑制し、良好な冷間鍛造性を維持する作用を有する。この作用を充分に発揮させるために、必要に応じてBを、好ましくは0.0002%以上、より好ましくは0.001%以上、さらに好ましくは0.0015%以上の量で含有させることが推奨される。しかしB量が過剰であると、磁気モーメントが低下して、部品の交流磁束密度が低下する。そこでBを含有させる場合、その上限を0.005%と定めた。B量は、好ましくは0.004%以下、より好ましくは0.003%以下である。
〈Ti:0.35%以下〉
Tiは、固溶NをTiNの形で固定し、結晶格子へのひずみに伴う交流磁束密度の低下を防止する作用を有する。またTi422がフェライト中に分散することで、電気抵抗が向上し、交流磁束密度の低下が防止される。これらの作用を充分に発揮させるために、必要に応じてTiを、好ましくは0.10%以上、好ましくは0.15%以上の量で含有させることが推奨される。しかしTi量が過剰であると、冷間鍛造性が低下する。具体的には過剰なTiは、変形抵抗の上昇と変形能の低下を招き、部品寸法精度のばらつきや加工割れの原因となる。さらにTi炭硫化物が過剰に析出すると、かえって交流磁束密度が低下する。そこでTiを含有させる場合、その上限を0.35%と定めた。Ti量は、好ましくは0.30%以下、より好ましくは0.25%以下である。
〈V:1.5%以下〉
Vは、鋼中で炭化物を形成し、電気抵抗を増加させる作用を有する。この作用を充分に発揮させるために、必要に応じてVを、好ましくは0.05%以上、より好ましくは0.10%以上、さらに好ましくは0.20%以上の量で含有させることが推奨される。しかしV量が過剰であると、鋼材の冷間鍛造性が低下し、また磁気モーメントが低下して部品の交流磁束密度も低下する。そこでVを含有させる場合、その上限を1.5%と定めた。V量は、好ましくは1.4%以下、より好ましくは1.3%以下である。
〈Bi:0.3%以下〉
Biは、鋼材の被削性を向上させる作用を有する。この作用を充分に発揮させるために、必要に応じてBiを、0.01%以上、より好ましくは0.05%以上の量で含有させることが推奨される。しかしBi量が過剰であると、部品の交流磁束密度が低下するので、含有させる場合、その上限を0.3%と定めた。Bi量は、好ましくは0.2%以下、より好ましくは0.1%以下である。
〈F=97.0[C]+10.9[Si]+4.2[Mn]+23.8[P]
+172.0[S]+15.0[Cu]−0.03[Ni]+5.1[Cr]
+8.6[Al]+34[N]−120[B]−0.2[Ti]
+4.5[V]+2.9[Bi]+8.38 ・・・ (6)〉
本発明の軟磁性鋼材は、鋼材の冷間鍛造性、およびそれから得られる部品の交流磁束密度を向上させるために、各成分量を適正範囲に調整することを特徴とする。しかし各成分量を適正範囲に調整するだけでは、より高い交流磁束密度を達成することが難しい。そこで本発明者らは、部品の交流磁束密度を一層向上させるために、部品の電気抵抗に着目し、当該電気抵抗を表すパラメーターとしてF値を規定した。部品の電気抵抗を向上させれば、渦電流を抑制することができる。そして鉄損は、ヒステリシス損と渦電流損との和であるから、渦電流が抑制されれば、鉄損も抑制することができ、その結果、交流磁束密度の低下も防止できる。
このような着想の下で、以下の実施例で示す軟磁性鋼材No.1〜25の各元素の含有量(質量%)を説明変数とし、軟磁性部品No.1〜25の電気抵抗率(μΩcm)を目的変数として、重回帰分析を行った。その結果、自由度調整済み寄与率R2=0.993で、下記式(7)で表される重回帰式が得られた:
電気抵抗率=97.0[C]+10.9[Si]+4.2[Mn]+23.8[P]
+172.0[S]+15.0[Cu]−0.03[Ni]
+5.1[Cr]+8.6[Al]+34[N]−120[B]
−0.2[Ti]+4.5[V]+2.9[Bi]
+8.38 ・・・ (7)
上記式(6)および上記の重回帰式(7)を対比すれば分かるように、パラメーターF値は、部品の電気抵抗率(μΩcm)に対応するものであり、式(6)の各元素(変数)の各係数は、重回帰式(7)の偏回帰係数に対応するものである。さらに実施例の軟磁性鋼材No.1〜25において、上記式(6)により計算されるF値をxとし、軟磁性部品No.1〜25の電気抵抗率(μΩcm)をyとしたグラフを図1に示す。図1のグラフには、x(F値)を説明変数とし、y(電気抵抗率)を目的変数として回帰分析して得られた回帰式も示す。図1に示されるように、広範囲で、F値と部品の電気抵抗率とは良好に一致しており、y(電気抵抗率(μΩcm))≒x(F値)の関係にある。
よってF値が60以上となるように、軟磁性鋼材の各元素量(=軟磁性部品の各元素量)を調整することにより、軟磁性部品の電気抵抗率を、ほぼ60μΩcm以上に設定することができる。このように各元素量を調整して、高い電気抵抗率を達成することにより、優れた交流磁束密度を達成することができる。F値は、より好ましくは65以上であり、さらに好ましくは70以上である。
本発明の軟磁性鋼材は、成分組成に特徴を有するので、その製造方法には特に限定は無く、上記の成分組成の要件を満たすように常法で製造すればよい。しかし本発明の軟磁性鋼材の冷間鍛造性をより向上させるために、また本発明の軟磁性鋼材を焼鈍して得られる軟磁性部品の磁気特性をより向上させるために、本発明の軟磁性鋼材の製造に際して、以下の条件で熱間圧延することが推奨される。
合金成分を母相に完全に固溶させるために、圧延前の加熱温度は高いほうが好ましい。また加熱温度が低いと圧延時のロール負荷が上昇し、生産性が低下する。さらに加熱温度が低すぎると、異なる相が局所的に生成し、圧延時に割れが発生するおそれがある。そこで加熱温度は、1000℃以上とすることが推奨される。しかし加熱温度が高くなりすぎると、フェライト結晶粒の粗大化が顕著となって、鋼材の冷間鍛造性が低下し得る。そこで加熱温度を1200℃以下とすることが推奨される。
仕上げ圧延温度が低すぎると、ミクロ組織が細粒となりやすく、その後の冷却過程や、部品製造時の焼鈍過程において、部分的な異常粒成長(GG)の発生を招く。GG発生部は、冷間鍛造時の肌荒れや磁気特性のばらつきの原因となるため、均一な整粒を確保することが好ましい。このような観点から、仕上げ圧延温度は、850℃以上であることが推奨される。仕上げ圧延後の巻取り温度が低すぎると、仕上げ圧延温度と同様、ミクロ組織が細粒となりやすく、鋼材の冷間鍛造性および部品の磁気特性に支障をもたらすおそれがある。そこで800℃以上の温度で巻取りを完了することが推奨される。
本発明は、上記の成分組成の要件、即ち各成分の含有量およびF値の要件を満たし、且つ鋼組織がフェライト単相組織であり、JIS G 0552で規定するフェライト結晶粒度番号が3以下であることを特徴とする軟磁性部品も提供する。なお本発明において、「フェライト単相組織」中には、フェライト組織以外に、上記MnS含有析出物や、製造工程で不可避的に形成され得るその他の析出物が含まれることを意図する。フェライト単相組織とするには、C量を極少レベルに抑えることが有効である。そしてフェライト単相組織にすることにより、磁気モーメントが増加して、交流磁束密度を向上させることができる。
軟磁性部品の交流磁束密度は、部品(鋼材)内部を移動する磁束を固定するエネルギー量に関係しており、フェライト結晶粒の大きさの影響を受ける。そのためフェライト結晶粒を粗大化させて、粒界面積を低減させれば、保磁力を小さく、且つ交流磁束密度を高めることができ、ソレノイド、リレーまたは電磁弁の鉄心材といった電装部品の構成部品に好適な磁気特性を確保することができる。そこで本発明の軟磁性部品は、優れた交流磁束密度を達成するために、粗大なフェライト結晶粒を有することを特徴とする。具体的には本発明の軟磁性部品は、3以下、好ましくは2.5以下、より好ましくは2.0以下のフェライト結晶粒度番号を有することを特徴とする。
本発明の軟磁性部品を製造するためには、上記の成分組成の要件を満たす鋼材を、形状加工した後(好ましくは冷間鍛造により形状加工した後)、真空中または不活性ガス雰囲気下で焼鈍することにより、フェライト結晶粒を粗大化させることが有効である。該焼鈍温度が低すぎると、中に析出した窒化物が結晶粒の成長を阻害するため、実用的な熱処理時間で、フェライト結晶粒度番号が3以下という粗大な結晶粒を形成することが難しくなる。そこで焼鈍温度は850℃以上であることが必要である。好ましい焼鈍温度の下限は900℃である。しかし焼鈍温度が高くなりすぎても、結晶粒を粗大化する効果は飽和する。よってコストなどの観点から、焼鈍温度を、1000℃以下、好ましくは975℃以下に調整することが推奨される。
焼鈍時間が短すぎると、焼鈍温度を高めに設定しても、フェライト結晶粒を充分に粗大化させることができない。上記焼鈍温度での焼鈍時間は、2時間以上であることが必要である。好ましい焼鈍時間の下限は2.5時間である。しかし焼鈍時間が長すぎても、結晶粒を粗大化する効果は飽和する。よってコストなどの観点から、焼鈍時間を、6時間以下、好ましくは5時間以下に調整することが推奨される。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例によって制限を受けるものではなく、上記・下記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
実験例1
表1に示す化学成分組成の供試材を真空溶製にて各150kg試作した。そして溶製材を155mm×155mm角に鍛造加工し、ダミービレット材に溶接した後、表2に示す条件で熱間圧延を行ってφ20mmの軟磁性鋼材No.1〜25を得た。鋼材No.1〜25のフェライト結晶粒度番号および冷間鍛造性を、下記の方法で測定した。その結果も、表2に示す。
〈フェライト結晶粒度番号の測定〉
鋼材の横断面が露出する状態で支持基材内に埋め込み、研磨後、5%のピクリン酸アルコール液に15〜30秒間浸漬して腐食させ、その後、光学顕微鏡でD/4(Dは直径)部位の組織を100倍で10視野撮影し、JISG 0552で規定するフェライト結晶粒度番号を調べ、その平均値をフェライト結晶粒度番号と定めた。
〈鋼材の冷間鍛造性の測定〉
鋼材の冷間鍛造性の指標として、圧縮加工で割れが発生しない最大の圧縮率を測定した。具体的には、試料として直径20mm×高さ30mmの鋼材を用い、ひずみ速度10/秒で端面拘束圧縮して、割れが発生しない最大の圧縮率を測定した。最大圧縮率が50%以上のものを合格(○)とし、50%未満のものを不合格(×)とした。
Figure 0004646872
Figure 0004646872
Figure 0004646872
上記のようにして得られた鋼材No.1〜25を、下記表3に示す条件で焼鈍して、軟磁性部品No.1〜25を製造した。部材のフェライト結晶粒度番号および組織を、鋼材のフェライト結晶粒度番号の測定した方法と同様にして測定した。得られたフェライト結晶粒度番号の結果を表3に示す。なお部材No.1〜25の鋼組織は、全て、フェライト単相組織であった。また部材の電気抵抗率および磁気特性(直流磁束密度および交流磁束密度)を測定した。それらの結果も表3に示す。
〈部品の磁気特性の測定〉
前記鋼材を外径10mm×内径5mm×厚さ0.5mmのリング状に形状加工した後、表3に示す条件で焼鈍して、磁気特性測定用の試料を作製した。これに磁界印加用の1次コイルと磁束検出用の2次コイルを巻線し、自動磁化測定装置(岩通製BHアナライザ:SY−8232)を用いてB−H曲線を測定することによって直流磁束密度および交流磁束密度を求めた。なお鉄損に伴う発熱によって、試料温度が上昇するのを防止するため、試料は絶縁処理した上で、20℃の水中に浸漬して磁気測定を実施した。磁界振幅:800A/m、周波数:10kHzでの交流磁束密度が、500mT以上のものを合格(○)とし、500mT未満のものを不合格(×)とした。
Figure 0004646872
表1〜3に示すように、本発明の成分組成の要件を満たす鋼材No.1〜12は、良好な冷間鍛造性を示すこと、および鋼材No.1〜12により製造された部品No.1〜12は、高い交流磁束密度を示すことが分かる。しかし本発明の要件を満たさない鋼材ないし部品No.13〜25は、以下に示す理由により、冷間鍛造性または交流磁束密度が劣っている。
鋼材No.13は、Si量が過剰であるため、冷間鍛造性が低下している。なお鋼材No.13のF値は60未満であり、部品No.13の交流磁束密度は悪いと予想されるが、反対の結果となっている。これはF値が低いことによる交流磁束密度の低下分が、交流磁束密度を向上させる作用を有するSiが過剰であることによって補われているためであると考えられる。
鋼材No.14は、Al量が過剰であるため、冷間鍛造性が低下している。
鋼材No.15は、Ti量が過剰であるため、粗大なTiNが生成し、その結果、冷間鍛造性が低下している。
鋼材No.16は、P量が過剰であるため、Pが粒界に偏析し、その結果、冷間鍛造性が低下している。
鋼材No.17は、電磁ステンレスに相当する鋼材であり、Crを多量に含有しているため、冷間鍛造性が低下している。
部品No.18は、Si、S、CrおよびAl量が過少であるため、交流磁束密度が低下している。
部品No.19は、MnおよびAl量が過少であるため、交流磁束密度が低下している。
部品No.20および21は、Cr量が過少であるため、交流磁束密度が低下している。
部品No.22は、Mn量が過剰であるため、Mnの電気抵抗の向上作用よりも、磁気モーメントを低下させる作用が大きく影響し、その結果、交流磁束密度が低下している。
部品No.23は、Cr量が過少であり、Ni量が過剰であるため、交流磁束密度が低下している。
部品No.24および25は、鋼材の各成分量は適正範囲に調整されているが、F値が60未満であるため、交流磁束密度が低下している。
実験例2
本発明の鋼材を焼鈍することで交流磁束密度が向上することを示すために、上記の鋼材No.7の電気抵抗率、直流磁束密度および交流磁束密度を測定した。鋼材No.7(焼鈍なし)および部品No.7(焼鈍あり)の電気抵抗率、直流磁束密度および交流磁束密度の結果を、下記表4にまとめる。表4に示す結果から、焼鈍することで部品No.7の交流磁束密度が向上していることが分かる。
Figure 0004646872
実施例における軟磁性鋼材No.1〜25のF値と軟磁性部品No.1〜25の電気抵抗率(μΩcm)との関係を示すグラフである。

Claims (7)

  1. C:0.005〜0.05%(質量%の意味、以下同じ)、
    Si:1.8〜3.0%、
    Mn:0.20〜0.8%、
    P:0.02%以下(0%を含まない)、
    S:0.02〜0.1%、
    Cu:0.1%以下(0%を含まない)、
    Ni:0.2%以下(0%を含まない)、
    Cr:1〜3.5%、
    Al:0.05〜2.8%、
    N:0.004%以下(0%を含まない)、および
    O:0.02%以下(0%を含まない)
    を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなり、
    下記式(1)で計算されるF1値が60以上であることを特徴とする軟磁性鋼材。
    F1=97.0[C]+10.9[Si]+4.2[Mn]+23.8[P]
    +172.0[S]+15.0[Cu]−0.03[Ni]+5.1[Cr]
    +8.6[Al]+34.0[N]+8.38 ・・・ (1)
    〔式中、[ ]は、それぞれ軟磁性鋼材中の各元素の含有量(質量%)を表す。〕
  2. さらにB:0.005%以下(0%を含まない)を含有し、下記式(2)で計算されるF2値が60以上である、請求項1に記載の軟磁性鋼材。
    F2=97.0[C]+10.9[Si]+4.2[Mn]+23.8[P]
    +172.0[S]+15.0[Cu]−0.03[Ni]+5.1[Cr]
    +8.6[Al]+34[N]−120[B]+8.38 ・・・ (2)
    〔式中、[ ]は、それぞれ軟磁性鋼材中の各元素の含有量(質量%)を表す。〕
  3. さらにTi:0.35%以下(0%を含まない)を含有し、下記式(3)で計算されるF3値が60以上である、請求項1または2に記載の軟磁性鋼材。
    F3=97.0[C]+10.9[Si]+4.2[Mn]+23.8[P]
    +172.0[S]+15.0[Cu]−0.03[Ni]+5.1[Cr]
    +8.6[Al]+34[N]−120[B]−0.2[Ti]
    +8.38 ・・・ (3)
    〔式中、[ ]は、それぞれ軟磁性鋼材中の各元素の含有量(質量%)を表す。〕
  4. さらにV:1.5%以下(0%を含まない)を含有し、下記式(4)で計算されるF4値が60以上である、請求項1〜3のいずれかに記載の軟磁性鋼材。
    F4=97.0[C]+10.9[Si]+4.2[Mn]+23.8[P]
    +172.0[S]+15.0[Cu]−0.03[Ni]+5.1[Cr]
    +8.6[Al]+34[N]−120[B]−0.2[Ti]
    +4.5[V]+8.38 ・・・ (4)
  5. さらにBi:0.3%以下(0%を含まない)を含有し、下記式(5)で計算されるF5値が60以上である、請求項1〜4のいずれかに記載の軟磁性鋼材。
    F5=97.0[C]+10.9[Si]+4.2[Mn]+23.8[P]
    +172.0[S]+15.0[Cu]−0.03[Ni]+5.1[Cr]
    +8.6[Al]+34[N]−120[B]−0.2[Ti]
    +4.5[V]+2.9[Bi]+8.38 ・・・ (5)
    〔式中、[ ]は、それぞれ軟磁性鋼材中の各元素の含有量(質量%)を表す。〕
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の成分組成の要件を満たし、且つ鋼組織がフェライト単相組織であり、JIS G 0552で規定するフェライト結晶粒度番号が3以下であることを特徴とする軟磁性部品。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載の軟磁性鋼材を、形状加工した後、真空中または不活性ガス雰囲気下、850〜1000℃の温度で2時間以上焼鈍処理することを特徴とする軟磁性部品の製造方法。
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