JP5413919B2 - 発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気回路の磁気抵抗変化を利用した可変磁気抵抗型の発電装置に関する。
近年、地球温暖化及び省エネルギー対策のため、風力発電、小水力発電、マイクロガスタービンなどの分散型発電への期待が高まっており、分散型発電のために中容量から小容量の発電機の需要が増大している。特に、風力発電用や小水力発電用の発電機では、装置を小型化する必要があるため、高価な希土類磁石が一般的に用いられている。
一方、低速からの発電を可能とし、コギングトルクやトルクリプルを小さくするため、発電装置の構造としてコアを有しない、所謂コアレスタイプの発電装置が有望視されている。ここで、一般に、コギングトルクとは、巻線を開放した状態、即ち巻線電流が流れない状態におけるトルクの脈動のことであり、回転子を回したときに磁石と鉄心とが引き付け合うことによってコギングトルクが生じる。一方、トルクリプルとは、巻線に負荷を接続した状態、即ち巻線電流が流れる状態におけるトルクの脈動のことであり、回転子を回したときに磁石と鉄心と巻線電流による電磁力との相互作用によってトルクリプルが生じる。
特許文献3では、巻線が巻回された突極を備えるステータと、突極を備えるロータとからなるリラクタンスモータにおいて、ステータ側の突極と、ロータ側の突極との一方の先端面の角部を面取りし、巻線のインダクタンスに大きな高調波成分が含まれないようにしている。
特許文献4では、ステータとロータとを含み、ロータの突極部の先端を左右非対称に切り欠きを設け、この切り欠きの効果により、回生運転時のトルクリプルを低減している。
特開平6−311711号公報 特開2002−262533号公報 特開2000−152577号公報(請求項2、段落[0020]、[0021]) 特開2006−149030号公報(要約)
しかしながら、コアレスタイプの発電装置では、出力密度が小さくなるばかりか、希土類磁石などのコスト高の材料を用いているため、発電装置の低廉化が図れないという課題がある。
特許文献1では、2つの電機子、即ち回転子が電気的に180度までの任意の位置関係となるよう回転機の構成が開示されているが、これは、巻線占積率の向上や励磁力を向上させるためのものに過ぎない。
一方、コギングトルクやトルクリプルを低減するために、特許文献2では、回転子極の傾斜スキューを用いている。しかし、傾斜スキューを用いた場合、トルクリプルを小さくできるものの、発電機の出力も低下する問題がある。
特許文献3に開示されているリラクタンスモータにあっては、インダクタンスの分布を正弦波とし、かつ正弦波電流で励磁すれば、トルクリプルを小さくすることは可能ではある。しかしながら、このリラクタンスモータは、スイッチトリラクタンスモータと呼ばれている種類に属するものであり、このモータを高出力、高効率で運転するためには、正弦波ではなく、矩形波電圧で励磁することが一般的である。従って、特許文献3に開示されているリラクタンスモータは、トルクリプルを小さくすることができても、出力や効率が悪いと考えられる。
特許文献4に開示された発明によればトルクリプルをある程度減らすことができるが、原理的にゼロにすることはできない。
そこで、本発明では、発電効率を低下させずに、低トルクリプルの発電装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、固定子に永久磁石を埋め込んだ三相可変磁気抵抗型発電装置等の開発をしてきた経緯を踏まえ、複数の固定子構造を採用すると共に、ロータをアウター側に配置し、固定子をインナー側に配置し、固定子に磁石を取り付けることでコアを有する構造とする一方、回転子における回転子極の先端部の形状を工夫することによりトルクリプルを従来の50%以下に低減することに成功し、本発明を完成するに至った。また、固定子に埋め込む永久磁石として低コストのフェライト磁石を採用しても出力低下を招かないことができた。
上記目的を達成するために、本発明による発電装置の第1の構成は、複数の固定子極用突起部を固定子本体の外周面に並んで有する固定子と、固定子の周りに回転可能に設けられ、複数の回転子極用突起部を有する回転子と、からなり、複数の固定子極用突起部、複数の回転子極用突起部の何れか一方は、それぞれ、回転子の回転方向、逆方向の何れかに沿って突起の高さが低くなっており、複数の固定子極用突起部は、軸方向に所定長はなれて第1の固定子極用突起群及び第2の固定子極用突起群に分離されており、第1の固定子極用突起群及び第2の固定子極用突起群は、何れも上記固定子極用突起部を周方向に間隔をあけて並べて構成され、回転子は、軸方向に所定長はなれて分離した第1のリング部及び第2のリング部と、複数の回転子極用突起部のうち半分が第1のリング部の内周面に周状に間隔をあけて並んでなる第1の回転子極用突起群と、複数の回転子極用突起部のうち半分が第2のリング部の内周面に周状に間隔をあけて並んでなる第2の回転子極用突起群と、を有しており、第1の固定子極用突起群と上記第2の固定子極用突起群とが位相を同じにして配置され、かつ、第2の回転子極用突起群が第1の回転子極用突起群に対し電気的な位相が180度ずれる機械角だけ軸回りにずらして設けられている。
本発明による発電装置の第2の構成は、複数の固定子極用突起部を固定子本体の外周面に並んで有する固定子と、固定子の周りに回転可能に設けられ、複数の回転子極用突起部を有する回転子と、からなり、複数の固定子極用突起部、複数の回転子極用突起部の何れか一方は、それぞれ、回転子の回転方向、逆方向の何れかに沿って突起の高さが低くなっており、複数の固定子極用突起部は、軸方向に所定長はなれて第1の固定子極用突起群及び第2の固定子極用突起群に分離されており、第1の固定子極用突起群及び第2の固定子極用突起群は、何れも固定子極用突起部を周方向に間隔をあけて並べて構成され、回転子は、軸方向に所定長はなれて分離した第1のリング部及び第2のリング部と、複数の回転子極用突起部のうち半分が第1のリング部の内周面に周状に間隔をあけて並んでなる第1の回転子極用突起群と、複数の回転子極用突起部のうち半分が第2のリング部の内周面に周状に間隔をあけて並んでなる第2の回転子極用突起群と、を有しており、第1の回転子極用突起群と第2の回転子極用突起群とが位相を同じにして配置され、かつ、第2の固定子極用突起群が第1の固定子極用突起群に対し電気的な位相が180度ずれる機械角だけ軸回りにずらして設けられている。
上記第1及び第2の何れかの構成において、好ましくは、複数の回転子極用突起部は、それぞれ、回転子の回転方向に沿って突起の高さが低くなる第1のテーパー面と回転子の回転逆方向に沿って突起の高さが低くなる第2のテーパー面とを有する。特に、複数の回転子極用突起部の各先端部は、第1のテーパー面と第2のテーパー面との間に断面円弧状の突出面を有する。
上記第1及び第2の何れかの構成において、好ましくは、複数の固定子極用突起部は、それぞれ、回転子の回転方向に沿って突起の高さが低くなる第1のテーパー面と回転子の回転逆方向に沿って突起の高さが低くなる第2のテーパー面とを有する。特に、複数の固定子極用突起部の各先端部は、第1のテーパー面と前記第2のテーパー面との間に断面円弧状の突出面を有する。
上記第1及び第2の何れかの構成において、好ましくは、固定子には軸を挟んで対向する位置に磁石が対をなすように設けられ、特に好ましくは、磁石は固定子の軸に対して十字方向に配置されており、当該磁石はフェライト磁石を用いることができる。
本発明の第1の構成によれば、複数の固定子極用突起部及び複数の回転子極用突起部の何れか一方のそれぞれが回転子の回転方向、逆方向の何れかに沿って突起の高さが低くなっていること、即ち、回転子極、固定子極の何れか一方の先端部をテーパー状としたことにより、回転子が固定子の周りに同軸に回転した際、奇数次成分を有するトルク波形が生成される。しかも、第1の固定子極用突起群と第2の固定子極用突起群とが位相を同じにして配置され、かつ第1の回転子極用突起群の各突起部と第2の回転子極用突起群の各突起部とは、電気的位相のずれが180度、即ち半周期を保つように配置されているので、上記トルク波形の奇数次成分が打ち消され直流成分のみが残る。よって、トルクリプルを低減することができる。
本発明の第2の構成によれば、複数の固定子極用突起部及び複数の回転子極用突起部の何れか一方のそれぞれが回転子の回転方向、逆方向の何れかに沿って突起の高さが低くなっていること、即ち、回転子極、固定子極の何れか一方の先端部をテーパー状としたことにより、回転子が固定子の周りに同軸に回転した際、奇数次成分を有するトルク波形が生成される。しかも、第1の回転子極用突起群と第2の回転子極用突起群とが位相を同じにして配置され、かつ第1の固定子極用突起群の各突起部と第2の固定子極用突起群の各突起部とは、電気的位相のずれが180度、即ち半周期を保つように配置されているので、上記トルク波形の奇数次成分が打ち消され直流成分のみが残る。よって、トルクリプルを低減することができる。
さらに、固定子が内側に配置され、回転子が外側に配置され、磁石や巻線が固定子に配置されているので、小型化も容易に実現できるし、コアありの構造を採用しているので、出力の低下を招かない。特に、磁石として希土類磁石と比べて安価なフェライト磁石を用いることで、低廉化することもできる。
本発明の第1の実施形態に係る発電装置の断面図である。 図1に示す発電装置における固定子と回転子との関係を模式的に示し、(A)はある方向からみた斜視図、(B)は別の方向からみた斜視図である。 図1に示す発電装置における固定子と回転子との関係を示す側面図である。 図1に示す回転子の一部を示す側面図である。 PMRGを二段積み上げた場合のトルク波形を示す図である。 回転子における各突起部の一例を示す側面図である。 図6に示す切り落とし角θとトルク波形との関係を示す図であり、(A)は切り落とし角θが0°の場合、(B)は切り落とし角θが3°の場合、(C)は切り落とし角θが5°の場合を示す。 回転子における各突起部の別例を示す側面図である。 回転子における各突起部が図8に示す形状を有する場合におけるトルク波形を示す図であり、(A)はλ1が4.5mm、θ1が5°である場合、(B)はλ1が4mm、θ1が10°である場合、(C)はλ1が6mm、θ1が5°である場合、(D)はλ1が6mm、θ1が10°である場合を示す。 突起部の先端部が、両側にテーパー面をそれぞれ備え中央部が湾曲面を有する場合のトルク波形を示す図である。 第2の実施形態に係る発電装置の側面図である。 図11に示す固定子に設けられる突起部の拡大側面図である。 本発明の実施例において、回転数を1000rpmとしたときの最大出力時のトルク波形を示す図である。 上記実施例において、発電装置の実証実験システムを示す図である。 上記実施例において、巻線を解放した状態、即ち無負荷状態において巻線に誘起される電圧波形を示す図であり、(A)は計算波形を、(B)は観測波形を示す。 上記実施例において、各回転数における無負荷誘起電圧の実効値を示す図である。 試作した発電装置の発電特性を示す図である。 各回転数での最大出力時における効率の実測値を示す図である。 シミュレーション結果を示す図であり、(A)はフェライト磁石を採用した場合を、(B)は希土類磁石としてネオジム磁石を採用した場合を示す。
1:発電装置
10,60:固定子
11,61:固定子本体
12,62:突起部(固定子極用突起部)
12A,62A:第1の突起群(第1の固定子極用突起群)
12B:第2の突起群(第2の固定子極用突起群)
13,66:巻線
14A,14B,14C,14D,64A,64B,64C,64D:磁石
15:中空
20,70:回転子
21A,71A:第1のリング部
21B:第2のリング部
22,72:突起部(回転子極用突起部)
22A,72A:第1の突起群(第1の回転子極用突起群)
22B,72B:第2の突起群(第2の回転子極用突起群)
23,63:突起部の先端部23A:突起部の中心部
24,65:対向面
24A,65A,:第1のテーパー面
24B,65B:第2のテーパー面
24C,65C:湾曲面
24D,24E:テーパー面
24F:突出面
25:外枠
25A:円筒部
25B,25C:側部
26:動力伝達部
26A:先端部
27:固定軸部
28:ベアリング
50:実証実験システム
51:モータ
52:トルクメータ
以下、図面を参照しながら本発明について幾つかの実施形態を示して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明の第1の実施形態に係る発電装置1の断面図であり、図2は図1に示す発電装置1における固定子10と回転子20との関係を模式的に示し、(A)はある方向からみた斜視図、(B)は別の方向からみた斜視図である。図3は図1に示す発電装置1における固定子10と回転子20との関係を示す正面図である。
本発明の第1の実施形態に係る発電装置1では、図1乃至図3に示すように、固定子10と回転子20とを有する。固定子10は円筒形状であり、その外周曲面には周状に間隔を開けて突起部12が設けられ、突起部12にそれぞれ巻線13が装着されている。この突起部12を特に固定子極用突起部又は単に固定子極12と呼ぶことにする。回転子20は固定子10の外周曲面に対向するよう同軸上で軸方向に離れて第1のリング部21Aと第2のリング部21Bとを有し、第1のリング部21A及び第2のリング部21Bの内周面にはそれぞれに突起部22が設けられている。この突起部22を特に回転子極用突起部又は単に回転子極22と呼ぶことにする。固定子10及び回転子20についての詳細な構成については後述する。
発電装置1は、さらに、例えば図1に示すように、固定子10及び回転子20のほかに、第1及び第2のリング部21A,21Bを保持する外枠25と、外枠25に対し動力を伝達する動力伝達部26と、動力伝達部26における軸の延長上に設けられ、かつ固定子10の中心軸上に配設される管状の固定軸部27と、を備える。
以下、これら外枠25、動力伝達部26、固定軸部27について詳細に説明する。固定軸部27は管状であり、この固定軸部27は固定子10の中空部15に挿通されている。外枠25は、第1のリング部21A及び第2のリング部21Bよりも径の大きい円筒部25Aと軸方向の一方の側部25B及び他方の側部25Cとで一体構成されている。外枠25における側部25B,25Cの軸上の挿通口にはベアリング28がそれぞれ取り付けられ、外枠25はベアリング28,28により固定軸部27に対して回転可能に取り付けられている。外枠25における一方の側部25Bの軸上には固定軸部27が側部25Bの外側から近接しており、固定軸部27の延長線上に動力伝達部26が同軸上に設けられている。動力伝達部26の先端部26Aにはフランジが形成されており、動力伝達部26の先端部26Aと外枠25の一方の側部25Bとは、図示しない螺子などの取付具で接続されている。
以上の構成により、風力や水力による回転力が動力伝達部26に伝わると、その回転力が外枠25に伝達され、回転子20を回転する一方、固定子10及びその中心軸に配設されている固定軸部27は固定されたままである。その際、外枠25における軸方向の一方側部25Bと動力伝達部26とは図示しない螺子などの取付具により接続されているが、その外枠25における一方の側部25Bと他方の側部25Cにそれぞれベアリング28,28を介在しているので、動力伝達部26の回転力が外枠25を経由して回転子20にスムーズに伝達される。
固定子10の詳細な構成について説明する。固定子10は、円筒形状の固定子本体11に対し複数の突起部12が固定子極として固定子本体11の外周面に張り出すように設けられて構成されている。詳細には、固定子本体11の外周面において軸方向に隙間を開けて第1の突起群12Aと第2の突起群12Bとが設けられている。第1の突起群12A及び第2の突起群12Bの各固定子極用突起部12は、円筒の中心軸から所定の中心角を有するように断面略矩形状に形成されている。固定子極用突起部12にはそれぞれコイル状に巻線13が装着され、各巻線13が接続されている。巻線13は、例えば固定軸部27に穿設された孔を経由して固定軸部27の中空に配線されている。巻線13は図2(A),(B)には図示されていない。第1の突起群12A、第2の突起群12Bを、それぞれ第1の固定子極用突起群、第2の固定子極用突起群と呼ぶことにする。
回転子20の詳細な構成について説明する。回転子20は、固定子10の円筒外周面の外側で固定子10と同心円状に配置される。回転子20は、第1のリング部21Aと第2のリング部21Bとが軸方向に隙間を開けて例えば外枠25における円筒部25Aの内側に固定して設けられて構成される。ここで、第1のリング部21Aは、その内周面が固定子10における第1の固定子極用突起群12Aに対向するように設けられる。第2のリング部21Bは、その内周面が固定子10における第2の固定子極用突起群12Bに対向するように設けられる。第1のリング部21Aの内周面には複数の回転子極用突起部22が設けられ、第1のリング部21Aに設けられている複数の回転子極用突起部22で第1の突起群22Aを構成している。同様に、第2のリング部21Bの内周面に複数の回転子極用突起部22が設けられ、第2のリング部21Bに設けられている複数の回転子極用突起部22で第2の突起群22Bを構成している。第1及び第2のリング部21A、21Bの内周面に設けられた回転子極用突起部22は回転子極として作用する。第1の突起群22A、第2の突起群22Bをそれぞれ第1の回転子極用突起群22A、第2の回転子極用突起群22Bと呼ぶことにする。
固定子10及び回転子20は上記のように構成されているので、回転子20が外部の動力により回転すると、第1の回転子極用突起群22Aにおける各回転子極用突起部22が固定子10における第1の固定子極用突起群12Aの各固定子極用突起部12と対向する状態、対向しない状態が生じ、同様に、第2の回転子極用突起群22Bにおける各回転子極用突起部22が固定子10における第2の固定子極用突起群12Bの各固定子極用突起部12と対向する状態、対向しない状態が生じる。よって、固定子10と回転子20とで形成される磁気回路において磁気抵抗が変化し、固定子10の各固定子極用突起部12に装着されている巻線13に誘導起電力が生じる。
ここで、回転子20における第1の回転子極用突起群22Aと第2の回転子極用突起群22Bとの関係について説明する。第1の回転子極用突起群22Aは第2の回転子極用突起群22Bに対し回転中心軸に対して所定の角度だけずれている。具体的には、回転子20における第2の回転子極用突起群22Bは、回転子20における第1の回転子極用突起群22Aに対し、電気的に位相が180度、即ち半周期ずれる機械角φだけ回転中心軸に対してずらして設けられている。図2(A),(B)及び図3に示す形態では、固定子10における第1の固定子極用突起群12A及び第2の固定子極用突起群12Bには同数の固定子極用突起部12が固定子極として設けられ、第1の突起群12A及び第2の突起群12Bにおける各固定子極の数xは12個であり、一方、回転子20における第1の回転子極用突起群22A及び第2の回転子極用突起群22Bには同数の回転子極用突起部22が回転子極として設けられ、第1の突起群22A及び第2の突起群22Bにおける各回転子極の数yは16個である。よって、図3に示す機械角φは、3.75°となる。一般的には、機械角φは、次式で求められる。
機械角φ=180°×|1/x−1/y|
これにより、固定子10における第1の固定子極用突起群12Aの各固定子極用突起部12に装着されている巻線13に生じる誘導起電力と、固定子10における第2の固定子極用突起群12Bの各固定子極用突起部12に装着されている巻線13に生じる誘導起電力とは、互いに電気的位相差が180度となる。ただし、図示のように、第1の固定子極用突起群12Aと第2の固定子極用突起群12Bとは位相を同じにして配置されていることが必要となる。
ここで、本発明の第1の実施形態における主要な特徴点について説明する。
第1に、本発明の第1の実施形態では、前述したように、固定子10において、第1の固定子極用突起群12A及び第2の固定子極用突起群12Bは同一の形状を有しており、これら第1及び第2の固定子極用突起群12A,12Bはそれぞれ円筒の中心軸から所定の中心角を有するように円弧状に複数の固定子極用突起部12が形成されている。また、回転子20において、同一形状の第1のリング部21Aと第2のリング部21Bとは軸方向に間隔を開けて配置されている。そして、回転子20における第1の回転子極用突起群22Aの各回転子極用突起部22と回転子20における第2の回転子極用突起群22Bの各回転子極用突起部22は、電気的位相が半周期である180度を保つように配置されている。換言すれば、固定子10における第1の固定子極用突起群12Aと回転子20における第1の回転子極用突起群22Aとで一段目のPMRGが構成され、固定子10における第2の固定子極用突起群12Bと回転子20における第2の回転子極用突起群22Bとで二段目のPMRGが構成され、一段目のPMRGと二段目のPMRGとは電気的位相が180度を保つように、回転子20における第1の回転子極用突起群22Aと第2の回転子極用突起群22Bとが前述の式で求められる機械角φだけ同心円状に軸方向にずれている。ここで、説明上、PMRG(permanent magnet reluctance generator)とは、固定子10の外周面に周状に間隔を開けて設けた複数の固定子極と、これらの複数の固定子極に対応するように回転子20の内周面に周状に間隔を開けて設けた複数の回転子極とのペアを呼ぶものとする。
これにより、電気的な位相が半周期ずれている同じ形状のトルク波形を重畳することができ、トルク波形のうち基本波と奇数次の高周波成分を相殺することができる。よって、トルクリプルを低減することができる。
第2に、本発明の第1の実施形態では、回転子20における各回転子極用突起部22が次のような形状を有する。図4は回転子20の一部を示す側面図である。図4には、図3における回転子20における第1のリング部21Aの一部と第1のリング部21Aの内周面から回転軸側に突出した回転子極用突起部22を一つだけ示している。第2のリング部21Bも同様な構成であるので図示を省略している。
図3及び図4に示すように、回転子20における第1、第2のリング部21A,21Bの内周面から張り出した各回転子極用突起部22の先端部23は、固定子10との対向面24が回転方向及び回転逆方向に沿って突起高さが低くなるようテーパー状に形成されており、しかも、固定子10との対向面24が対向面24の中心部23Aにおいて断面円弧状に形成されている。即ち、回転子20における各回転子極用突起部22の先端部23は、矢印で示す回転方向に沿って突起高さが低くなるように断面直線状の平面を有する第1のテーパー面24Aと、矢印と逆方向の回転逆方向に沿って突起高さが低くなるように断面直線状の平面を有する第2のテーパー面24Bと、第1のテーパー面24Aと第2のテーパー面24Bとの間に設けられた湾曲面24Cと、を有する。ここで、湾曲面24Cは回転子20の回転中心軸から所定の曲率半径を有する。各回転子極用突起部22がこのような形状を有することにより、トルクリプルを低減することができる。その理由については後述する。
第3に、本発明の第1の実施形態では、内側に固定子10を設け、固定子10の周りに回転子20を配置している。磁気回路を構成する永久磁石と巻線13とを固定子10側に設けるようにしたので、多極構造のPMRGであっても磁石配置用スペースを十分確保することができる。例えば、固定子本体11には、図3に示すように、固定軸部27を挿通する中空部15に対して断面十字状に各磁石14A,14B,14C,14Dが組み込まれている。図3に示す「S」及び「N」は各磁石14A,14B,14C,14Dの極性を示している。各磁石14A,14B,14C,14Dの配置構成について詳細に説明すると、第1の磁石14A、第2の磁石14B、第3の磁石14C及び第4の磁石14Dは中空部15の中心軸に対する中心角が90度をなすように配置されている。第1の磁石14Aは中空部15から鉛直上方に延びるように配置されており、第2の磁石14Bは第1の磁石14Aを90度半時計回りに回転させた位置、即ち中空部15から水平横に延びるように配置されており、第3の磁石14Cは中空部15から鉛直下方に延びるように配置されており、第4の磁石14Dは中空部15の中心軸に対し第2の磁石14Bと対峙する位置に配置されている。その際、各磁石14A,14B,14C,14Dは、軸方向に平行な面で相互に90度を成す面同士が同極となるよう配置されている。図3に示す例では、第1の磁石14Aにおける第2の磁石14B側の面をN極とし、第2の磁石14Bにおける第1の磁石14A側の面をN極とし、第2の磁石14Bにおける第3の磁石14C側の面をS極とし、第3の磁石14Cにおける第2の磁石14B側の面をS極とし、第3の磁石14Cにおける第4の磁石14D側の面をN極とし、第4の磁石14Dにおける第3の磁石14C側の面をN極とし、第4の磁石14Dにおける第1の磁石14A側の面をS極としている。各磁石14A,14B,14C,14Dにおける極性は逆であってもよい。なお、図3に示す例では、固定子10においてその中心軸周りに等間隔に4個の磁石14A,14B,14C,14Dを組み付けているものの、中心軸周りに等間隔に複数の磁石を組み付けてもよい。
ここで、磁石14A乃至14Dの素材としてはネオジム系、フェライト系などを用いることができるが、磁石14A乃至14Dとしてフェライト磁石を用いても、ネオジム磁石を用いた場合と同様の発電出力及び効率を得ることができ、発電装置1の低廉化を図ることができる。この点については後述する。なお、固定子10において磁石を配置しない部位や回転子20は無方向性ケイ素鋼板(無方向性電磁鋼板とも呼ばれている。)で構成する。その他の部材、例えば外枠25、動力伝達部26及び固定軸部27は非磁性体で構成すればよい。例えば外枠25はアルミニウム、ステンレス等で構成することができる。
<トルクリプルが低減できる理由>
本発明の実施形態では、回転子20における各回転子極用突起部22が上述のような面を対向面24として備えているので、トルクリプルを低減することができる。以下、この点について、開発経緯を説明しながら、詳細に説明する。
トルクリプルを低減するためには、周状に間隔を開けて固定子極を有する固定子と周状に間隔を開けて回転子極を有する回転子との組み合わせ、即ちPMRGを一段とするよりも、PMRGを軸方向に多段積み上げた構造の方が有効である。ところが、多段のPMRGとした積み上げ構造を採用すると、発電装置全体が大型化し、構造が複雑となる。そこで、固定子10及び回転子20を次のように二段積み上げ構造、即ち二段のPMRGとすることが好ましい。具体的には前述したように、固定子10では、同一形状の第1の固定子極用突起群12A及び第2の固定子極用突起群12Bを備え、各固定子極用突起群12A,12Bは円筒の中心軸に対して所定の中心角を有するように円弧状に複数の固定子極用突起部12を配置して構成されている。回転子20では、同一形状の第1のリング部21Aと第2のリング部21Bとが軸方向に間隔を開けて配置される。回転子20における第1の回転子極用突起群22Aの各回転子極用突起部22と回転子20における第2の回転子極用突起群22Bの各回転子極用突起部22は、電気的位相のズレが180度を保つように配置されている。固定子10及び回転子20の組み合わせ、即ちPMRGを二段積み上げ構造とすることで、電気的位相が半周期ずれた同じ形状のトルク波形を重畳することができ、トルク波形のうち基本波と奇数次高調波成分を相殺することができる。よって、トルクリプルを低減することができる。
しかしながら、固定子10及び回転子20の各突起群が一段である場合のトルク波形に含まれる偶数次高調波成分は、固定子10及び回転子20の各突起群を二段に積み上げた構造を採用しても残存する。
そこで、回転子極、即ち回転子20の突起部22の形状を改良することにより、トルク波形の偶数の高調波成分を抑え、PMRGを2段積み上げた構造としたによりトルクリプルを低減することに、本発明者らは成功した。理論的なアプローチとして、この分野において最も信頼性の高い解析手法の一つである有限要素法(Finite Element Method:FEM)による電磁場解析を行ったので、その結果を以下図5乃至8に示している。
図5は、PMRGを二段積み上げた場合のトルク波形を示す図である。図5において横軸は回転子の位置を、縦軸はトルクをそれぞれ示す。図5から分かるように、一段目のPMRGによるトルク波形PMRG1(点線)と二段目のPMRGによるトルク波形PMRG2(一点破線)との電気的位相差が180度ずれている。しかし、一段目のPMRGによるトルク波形及び二段目のPMRGによるトルク波形の頂点が中央から左右にそれぞれずれている。図中、実線で示す波形は、トルク波形PMRG1とトルク波形PMGR2とを合成した波形である。そこで、回転子極の先端部分に傾斜を持たせることで、非対向位置直前の磁気抵抗の変化をより急激にし、トルク波形における正のピークから負のピークに至るまでの傾きがより大きくなるようにし、その結果、各トルク波形においてピークを境に左右対称になるようにすることを考えた。
図6は、回転子20における各回転子極用突起部22の一例を示す側面図である。第1のリング部21A及び第2のリング部21Bに設けられる各回転子極用突起部22は、図6に示すように、その先端部23は回転方向に沿って突起高さが低くなるテーパー面24Dを設けている。テーパー面24Dは、回転逆方向の側面から回転方向の側面に対して切り落とし角θで切り欠かれて形成されている。図7は、図6に示す切り落とし角θとトルク波形との関係を示す図であり、(A)は切り落とし角θが0°の場合、(B)は切り落とし角θが3°の場合、(C)は切り落とし角θが5°の場合を示す。横軸は回転子20の位置を角度で示し、縦軸はトルクを示す。各波形の点線は一段のみのPMRGの場合のトルク波形であり、実線は二段組みのPMRGの場合のトルク波形を示す。なお、図6に示すように、回転子極用突起部22の先端部23はテーパー面24Dが形成されているに過ぎない。回転数は1000rpmとした。最大出力とリプル率は、それぞれ、θが0°の場合371W、46.4%であり、θが3°の場合350W、43.5%であり、θが5°の場合279W、60.8%であった。図7から、切り落とし角θを大きくすると、トルク波形は負トルクのピーク値を境界にして左右対称な形に近づいている。切り落とし角θが0°、3°である場合、図5に示す結果と比べるとトルクリプルが低減され、切り落とし角θが5°であるとき、最も左右対称な形状である。しかしながら、切り落とし角θが5°であるときピーク値付近に見られるように高次の高調波成分が増加したため、切り落とし角θが0°であるときより、リプルが大きい。これは切り落とし角θを増加したことにより、回転子極先端の鋭角部分に磁束が集中するためと考えられる。切り落とし角θの増加に伴い出力電力も減少する。
以上のことから、各回転子極用突起部22が図6に示す形状を有する場合には、ある程度リプルを低減することができる。しかし、さらにリプルを低減させるために、磁束の過度な集中を緩和するための形状として、図8に示す形状を考えた。
図8は、回転子20における各回転子極用突起部22の別例を示す側面図である。第1のリング部21A及び第2のリング部21Bに設けられる各回転子極用突起部22は、図8に示すように、その先端部23は回転方向に沿って突起高さが低くなるテーパー面24Eを設けている。テーパー面24Eは、回転逆方向の側面から所定長垂直に延びた突出面24F内側から切り落とし角θ1で回転方向の側面に対し切り欠かれてテーパー面24Eが形成されている。
図9は、回転子における各突起部が図8に示すテーパー面24E及び突出面24Fを有する場合におけるトルク波形を示す図であり、(A)はλ1が4.5mm、θ1が5°である場合、(B)はλ1が4mm、θ1が10°である場合、(C)はλ1が6mm、θ1が5°である場合、(D)はλ1が6mm、θ1が10°である場合を示している。各波形の点線は一段のみのPMRGの場合におけるトルク波形であり、実線は二段組みのPMRGの場合におけるトルク波形を示す。なお、突出面24Fは側面と直交する場合である。回転数は1000rpmである。図8に示す長さλは9mmである。
図9から、切り落とし角θ1を大きくしてもピーク付近のトルク波形は滑らかであり、高次成分が低減している。図9(A)における波形では、トルクリプルが34.7%で、最大出力が357Wと、図7に示す各結果よりも良い特性が得られた。
以上のことから、各回転子極用突起部22の先端部23がテーパー面24Eと突出面24Fを有することで、磁束の過度な集中を緩和することができる。また、切り落とし角θを大きくすることで生じる高次高調波成分を低減することができる。
ところで、固定子極に対して回転子極が近づいて固定子極と対向し始める直前と、固定子極に対して回転子極が完全に離れる直前とでは、何れも、磁気抵抗の変化が最も大きくなる。その結果、トルク波形にリプルが生じる。そこで、回転子20における各回転子極用突起部22の先端部23は、図4において矢印が示す回転方向に沿って突起高さが低くなるように断面直線で平面状の第1のテーパー面24Aと、矢印と逆方向の回転逆方向に沿って突起高さが低くなるように断面直線で平面状の第2のテーパー面24Bと、を有することが好ましい。この場合、回転子20における各回転子極用突起部22と固定子10の固定子極用突起部12との距離は、各回転子極用突起部22の中心部23Aで最も近づく。そのため、発電装置1の出力低下も抑えることができる。
ここで、第1のテーパー面24Aと第2のテーパー面24Bとは隣り合って互いに接していても、又は第1のテーパー面24Aと第2のテーパー面24Bとの間は互いに接していなくてもよい。中心部23Aにおいて湾曲面24Cは、回転子20の回転軸方向を向いていてもよい。その際、湾曲面24Cは、図4に示すように、断面凹形状を有していても、図4とは逆に、断面凸形状を有していてもよい。
図10は、回転子極用突起部22の先端部23がその両側にテーパー面24A,24Bをそれぞれ備え中央部が湾曲面24Cを有する場合のトルク波形を示す図である。波形の点線は一段のみのPMRGの場合におけるトルク波形であり、実線は二段組みのPMRGの場合におけるトルク波形を示す。なお、回転子極用突起部22の各寸法は、長さλが9mmであり、長さλ1、λ2が2mmであり、切り落とし角θ1、θ2が15°である。図10から、1段のPMRGのトルク波形では上下左右ほぼ対称となっており、基本波と奇数次成分のみで構成されている。よって2段組のPMRGのトルク波形、即ち一段目のPMRGのトルク波形と二段目のトルク波形とを合成した波形ではリプルの発生が抑制されていることが分かる。上述した突起部22の各寸法では、発電出力の低下を14%に抑えることができ、トルクリプルは62%低減することができる。
本発明の第1の実施形態における発電装置1は、円筒外周面に複数の固定子極12を突出して有する固定子10と、固定子10の外周外側に複数のリング部21A,21B及び複数のリング部21A,21Bから内側に突出して複数の回転子極22を有する回転子20と、を備えている。固定子10には軸を挟んで対向する位置に磁石14A,14B,14C,14Dが対をなすように設けられている。固定子10における複数の固定子極12は、軸方向に対して所定長を開けて第1の突起群12Aと第2の突起群12Bに分離して設けられる一方、回転子20における複数の回転子極22は、軸方向に対して所定長を開けて第1の突起群22Aと第2の突起群22Bに分離して設けられる。回転子20における第2の突起群22Bは、回転子20における第1の突起群22Aに対し、電気的な位相が180度ずれる機械角だけ回転軸回りにずらして設けられ、回転子20における複数の回転子極12の各先端部23は、回転方向、回転逆方向の何れかに沿って突起高さが低くなるテーパー面を有する。
特に、回転子20における複数の回転子極22の各先端部23は、回転方向に沿って突起高さが低くなる第1のテーパー面24Aと回転逆方向に沿って突起高さが低くなる第2のテーパー面22Bとを有する。さらに好ましくは第1のテーパー面24Aと第2のテーパー面22Bとの間に断面円弧状の突出面24Fを有する。
本発明の第1の実施形態における発電装置1では上述のような構造を有することから、発電効率を低下させずに、低トルクリプルを実現することができる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態の変形例として第2の実施形態を説明する。
図11は、第2の実施形態に係る発電装置の側面図であり、第1の実施形態を示す図3に対応するものである。図12は、図11に示す固定子60に設けられる突起部62の拡大側面図である。
第2の実施形態に係る発電装置においても、第1の実施形態に係る発電装置1と同様、固定子60と回転子70とを有する。即ち、固定子60は、円筒外周面に複数の固定子極を突出して有する。回転子70は、固定子60の外周外側に第1のリング部71A及び第2のリング部と、第1のリング部71A及び第2のリング部から内側に突出して複数の回転子極を有する。固定子60には、軸を挟んで対向する位置に複数の磁石64A,64B,64C及び64Dが対をなすように配置されている。また、固定子60における複数の固定子極は、軸方向に対して互いに所定長を開けて第1の突起群と第2の突起群に分離して同じ位相で設けられている。固定子60側の第1の突起群、第2の突起群はそれぞれ第1の固定子極用突起群、第2の固定子極用突起群と呼ぶことにする。一方、回転子70における複数の回転子極は、軸方向に対して互いに所定長を開けて第1の突起群と第2の突起群に分離して設けられている。回転子70側の第1の突起群、第2の突起群をそれぞれ第1の回転子極用突起群、第2の回転子極用突起群と呼ぶことにする。そして、回転子70における第2の回転子極用突起群は、回転子70における第1の回転子極用突起群に対し、電気的に位相が180度ずれる機械角φだけ回転軸に対してずらして設けられている。固定子60における突起部62に巻線66が装着されている。ここまでは、第1の実施形態と同じ構成である。
第2の実施形態では、第1の実施形態とは異なり、固定子60側の突起部(固定子極用突起部とも呼ぶ)62における先端部63の形状を工夫することで、トルクリプルを低減している。即ち、固定子60における各突起部62の先端部63は、矢印で示す回転子70の回転方向に沿って突起高さが低くなるように断面直線状で平面状の第1のテーパー面65Aと、矢印と逆方向の回転子70の回転逆方向に沿って突起高さが低くなるように断面直線状で平面状の第2のテーパー面65Bと、第1のテーパー面65Aと第2のテーパー面65Bとの間に設けられた湾曲面65Cと、を有する。ここで、湾曲面65Cは固定子60の軸から所定の極率半径を有する。各突起部62がこのような形状を有することにより、第1の実施形態と同様、トルクリプルを低減することができる。
本発明の第2の実施形態における発電装置では、円筒外周面に複数の固定子極62を突出して有する固定子60と、固定子60の外周外側に複数のリング部71A及び複数のリング部71Aから内側に突出して複数の回転子極72を有する回転子70と、を備えている。固定子60には軸を挟んで対向する位置に磁石64A,64B,64C,64Dが対をなすように設けられている。固定子60における複数の固定子極62は、軸方向に対して所定長を開けて第1の突起群62Aと第2の突起群に分離して設けられている一方、回転子70における複数の回転子極72は、軸方向に対して所定長を開けて第1の突起群72Aと第2の突起群72Bに分離して設けられている。回転子70における第2の突起群72Bは、回転子70における第1の突起群72Aに対し、電気的な位相が180度ずれる機械角だけ回転軸に対してずらして設けられ、固定子60における複数の固定子極62の各先端部は、回転子70の回転方向、回転逆方向の何れかに沿って突起高さが低くなるテーパー面を有する。
特に、固定子60における複数の固定子極62の各先端部63は、回転方向に沿って突起高さが低くなる第1のテーパー面65Aと回転逆方向に沿って突起高さが低くなる第2のテーパー面65Bとを有する。さらに好ましくは第1のテーパー面65Aと第2のテーパー面65Bとの間に断面円弧状の突出面65Cを有する。
<その他の実施形態>
第1の実施形態、第2の実施形態では、何れも、固定子10,60における第1の突起群(第1の固定子極用突起群とも呼ぶ)12A,62Aと第2の突起群(第2の固定子極用突起群とも呼ぶ)12Bとが位相を同じにして配置され、かつ、回転子20,70における第2の突起群(第2の回転子極用突起群とも呼ぶ)22B,72Bが回転子20,70における第1の突起群(第1の回転子極用突起群とも呼ぶ)22A,72Aに対し電気的な位相が180度ずれる機械角だけ軸回りにずらして設けられている。しかしこれに限定されることなく、第1の回転子極用突起群と第2の回転子極用突起群とが位相を同じにして配置され、かつ、第2の固定子極用突起群が第1の固定子極用突起群に対し電気的な位相が180度ずれる機械角だけ軸回りにずらして設けられていてもよい。
以下、実施例によりさらに詳細に説明する。
図1乃至図4に示す第1の実施形態の発電装置1を試作した。試作した発電装置1では、各段において12個の固定子極と16個の回転子極とを有する。固定子10の大きさは突起部12の先端を結ぶ仮想円で直径135.6mmとし、固定子10における固定子本体11の内直径を30mmとし、固定子本体11の外直径を104mmとした。回転子20の大きさは、第1及び第2のリング部21A,21Bの外直径を180mm、内直径を160mmとし、突起部22の先端は突起部12との隙間が0.2mmとなるようにした。また、回転子20の各突起部22は、幅λを9mmとし、第1及び第2のテーパー面24A,24Bは外側からの幅λ1,λ2を2mmとし、切り落とし角θ1、θ2を15°とした。また、磁石14A乃至14Dはフェライト磁石を用いた。
図13は、回転数を1000rpmとしたときの最大出力時のトルク波形を示す図である。横軸は回転子の位置を角度で示しており、縦軸はトルクである。波形のうち点線及び破線で示す波形は各段のPMRGに生じるトルク波形であり、巻線電流を実測して有限要素モデルにより解析して求めたものである。図13にそれぞれ点線で示すように、各段のPMRGに生じるトルク波形は互いに位相が半周期ずれている。また、これらのトルク波形も正のピークから正のピークまでの一周期でほぼ上下左右対称となっている。よって、これらの波形を合成して求まる合成トルクの波形は、実線で示すように、トルクリプルが小さいことが分かる。
図14は発電装置1の実証実験システム50を示す図である。図14に示すように、PMモータ51により発電装置1を任意の回転数で駆動した。PMモータ51と発電装置1との間にはトルクメータ52を介在させ、トルクメータ52により入力トルクと回転数を測定した。
図15は、巻線を解放した状態、即ち無負荷状態において巻線に誘起される電圧波形を示す図であり、(A)は計算波形、(B)は観測波形である。回転数は1000rpmとした。u1,v1,w1は一段目のPMRGによる電圧波形であり、u2,v2,w2は二段目のPMRGによる電圧波形である。図15から、計算波形と観測波形とはよく一致していることが分かる。また、各波形の位相差も等しいことから、一段目のPMRGと二段目のPMRGとの間の電気的な位相差も正確に再現できていることが分かる。
図16は、各回転数における無負荷誘起電圧の実効値を示す図である。実線が有限要素法による解析結果であり、シンボルが実測値である。計算解析結果と実測結果とがよく一致していることが分かる。
図17は、試作した発電装置の発電特性を示す図である。負荷電流の増加に伴い、出力電圧vは滑らかな減少傾向を示し、機械的入力Pmは増加して負荷電流が4A以上になると飽和傾向を示し、出力電力Pgは機械的入力Pmと同様な傾向を示す。効率ηは、1.5Aまで急激に増加しその後ほぼ一定となった。ここで、最大出力電力は754Wであり、効率ηは81.7%であった。
図18は、各回転数での最大出力時における効率の実測値を示す図である。各段における固定子数が12で回転子数が16である12/16のPMRGである場合の他、各段における固定子数が12で回転子数が8である12/8PMRG、各段における固定子数が6で回転子数が4である6/4PMRGのそれぞれについても行った。図18から何れの発電装置1においても回転数の増加に伴い効率ηが増加する。発電装置1が12/16PMRGである場合、即ち、回転子極、固定子極の数を増加することで、低速でも効率ηを高めることができた。
次に、磁石14A乃至14Dとしてネオジム磁石、フェライト磁石のそれぞれを採用した場合の有限要素法によるシミュレーションを説明する。固定子10及び回転子20の形状は、何れも図2に示すような形状とした。ただし、ネオジム磁石とフェライト磁石とでは軸上の中空部の大きさが異なり、ネオジム磁石を採用した場合における中空部の寸法は、フェライト磁石の場合より大きい。これは、ネオジム磁石はフェライト磁石に比べて約3〜4倍の磁束量を有することから、仮に、フェライト磁石を組み込む領域と同じ体積だけネオジム磁石を組み付けると、固定子極及び回転子極が磁気飽和してしまい、発電出力や効率が低下するためである。つまり、中空部の寸法を変えることで、最も発電出力が得られる磁石寸法で対比するようにした。
図19は、シミュレーション結果を示す図であり、(A)はフェライト磁石を採用した場合を示し、(B)は希土類磁石としてネオジム磁石を採用した場合を示す。各図の横軸は負荷電流であり、左の縦軸は出力電圧v、効率η、右の横軸は出力電圧Pg、機械的な入力Pmである。
磁石14A乃至14Dとしてフェライト磁石を用いた場合でも、ネオジム磁石を用いた場合でも、負荷電流の増加に伴い、出力電圧vは滑らかな減少傾向を示し、機械的入力Pmは増加して負荷電流が約2Aを超えると僅かに減少する傾向を示し、出力電力Pgは機械的入力Pmと同様な傾向を示した。効率ηは、約0.25Aまで急激に増加しその後ほぼ一定となった。
よって、磁石14A乃至14Dとしてフェライト磁石を用いた場合であっても、ネオジム磁石を用いた場合と同様の傾向を示し、安価なフェライト磁石を用いても発電特性、特に変換効率が低下しないことが分かった。
本発明の各実施形態では、アウターローター型、即ち回転子20を外側に設け、固定子10中にフェライト磁石をヨークとして組み込み、電気的な位相が180度ずれるように固定子10及び回転子20における固定子極及び回転子極の組を二段組構成としたので、トルクリプルの基本波と奇数次成分は打ち消される。また、回転子極の先端部23をテーパー形状としたのでトルクリプルの高調波成分を抑制することができる。よって、本発明の実施形態により、トルクリプルを低減し、低コストで高い効率を有する発電が実現できる。
本発明は、上述した実施形態で説明したものに限らず、発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更することができる。例えば、各実施形態の何れにおいても、固定子極となる突起部12、回転子極となる突起部22の何れかは、回転方向に沿って突起高さが低くなる第1のテーパー面と回転方向に沿って突起高さが低くなる第2のテーパー面とを有しているが、回転方向に沿って突起高さが低くなるようテーパー面だけを有していても、回転逆方向に沿って突起高さが低くなるテーパー面だけを有していても良い。

Claims (11)

  1. 複数の固定子極用突起部を固定子本体の外周面に並んで有する固定子と、該固定子の周りに回転可能に設けられ、複数の回転子極用突起部を有する回転子と、からなり、
    上記複数の固定子極用突起部、上記複数の回転子極用突起部の何れか一方の各突起部は、その側面側が上記回転子の回転方向又はその逆方向に向けて切り欠かれて高さが低くなっており、
    上記複数の固定子極用突起部は、軸方向に所定長はなれて第1の固定子極用突起群及び第2の固定子極用突起群に分離されており、上記第1の固定子極用突起群及び上記第2の固定子極用突起群は、何れも上記固定子極用突起部を周方向に間隔をあけて並べて構成され、
    上記回転子は、軸方向に所定長はなれて分離した第1リング部及び第2のリング部と、該第1リング部及び第2のリング部の各内周面に間隔をあけて並べた第1の回転子極用突起群及び第2の回転子極用突起群と、で構成され、
    上記第1の固定子極用突起群と上記第2の固定子極用突起群とが位相を同じにして配置され、かつ、上記第2の回転子極用突起群が上記第1の回転子極用突起群に対し電気的な位相が半周期ずれる機械角だけ軸回りにずらして設けられていることにより、半周期ずれている同じ形状のトルク波形を重畳し、トルク波形のうち基本波と奇数次の高調波成分を相殺した、発電装置。
  2. 複数の固定子極用突起部を固定子本体の外周面に並んで有する固定子と、該固定子の周りに回転可能に設けられ、複数の回転子極用突起部を有する回転子と、からなり、
    上記複数の固定子極用突起部、上記複数の回転子極用突起部の何れか一方の各突起部は、その側面側が上記回転子の回転方向又はその逆方向に向けて切り欠かれて高さが低くなっており、
    上記複数の固定子極用突起部は、軸方向に所定長はなれて第1の固定子極用突起群及び第2の固定子極用突起群に分離されており、上記第1の固定子極用突起群及び上記第2の固定子極用突起群は、何れも上記固定子極用突起部を周方向に間隔をあけて並べて構成され、
    上記回転子は、軸方向に所定長はなれて分離した第1リング部及び第2のリング部と、該第1リング部及び第2のリング部の各内周面に間隔をあけて並べた第1の回転子極用突起群及び第2の回転子極用突起群と、で構成され、
    上記第1の回転子極用突起群と上記第2の回転子極用突起群とが位相を同じにして配置され、かつ、上記第2の固定子極用突起群が上記第1の固定子極用突起群に対し電気的な位相が半周期ずれる機械角だけ軸回りにずらして設けられていることにより、半周期ずれている同じ形状のトルク波形を重畳し、トルク波形のうち基本波と奇数次の高調波成分を相殺した、発電装置。
  3. 前記複数の回転子極用突起部は、それぞれ、上記回転子の回転方向に沿って突起の高さが低くなる第1のテーパー面と上記回転子の回転逆方向に沿って突起の高さが低くなる第2のテーパー面とを有する、請求項1又は2に記載の発電装置。
  4. 前記複数の回転子極用突起部の各先端部は、前記第1のテーパー面と前記第2のテーパー面との間に断面円弧状の突出面を有する、請求項3に記載の発電装置。
  5. 前記複数の固定子極用突起部は、それぞれ、上記回転子の回転方向に沿って突起の高さが低くなる第1のテーパー面と上記回転子の回転逆方向に沿って突起の高さが低くなる第2のテーパー面とを有する、請求項1又は2に記載の発電装置。
  6. 前記複数の固定子極用突起部の各先端部は、前記第1のテーパー面と前記第2のテーパー面との間に断面円弧状の突出面を有する、請求項5に記載の発電装置。
  7. 前記固定子には軸を挟んで対向する位置に磁石が対をなすように設けられている、請求項1又は2に記載の発電装置。
  8. 前記磁石は前記固定子の軸に対して十字方向に配置されている、請求項7に記載の発電装置。
  9. 前記磁石はフェライト磁石である、請求項7又は8に記載の発電装置。
  10. 前記固定子は、固定子本体の中心軸周りにN(≧2)個の磁石を等間隔に該固定子本体に組み付けて構成され、上記N個の磁石は、それぞれ上記固定子本体の中心軸から前記回転子の方向に延びるよう、且つ、上記固定子本体の中心軸方向に平行な面で互いに360/N度を成す面同士が同極となるよう、配置されている、請求項1又は2に記載の発電装置。
  11. 前記固定子は、固定子本体の中心軸周りに第1の磁石、第2の磁石、第3の磁石及び第4の磁石を等間隔に該固定子本体に組み付けて構成され、上記第1の磁石、第2の磁石、第3の磁石及び第4の磁石は、それぞれ上記固定子本体の中心軸から前記回転子の方向に延びるよう、且つ、上記固定子本体の中心軸方向に平行な面で互いに90度を成す面同士が同極となるよう、配置されている、請求項1又は2に記載の発電装置。
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