JP5412127B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤ周方向に沿って延びる主溝が形成された空気入りタイヤに関し、特に、排水性の低下を抑制した空気入りタイヤに関する。
従来、空気入りタイヤでは、ハイドロプレーニングを抑制するため、路面とトレッドとの間に入り込んだ水の排水性を向上させる様々な方法が用いられている。例えば、タイヤ周方向に沿って設けられた主溝の溝壁に、トレッド面視において流線型である窪みを形成する方法が知られている(例えば、特許文献1)。このような空気入りタイヤによれば、主溝内を流れる水の乱流を抑制でき、排水性が向上する。
特開2006−205824号公報(第5頁、第1図)
しかしながら、上述した従来の空気入りタイヤには、次のような問題があった。すなわち、主溝によって区画される陸部、具体的にはブロックの剛性を向上させるため、主溝と交差する横溝の数を減らすと、排水性が低下し、ハイドロプレーニングが発生し易くなる問題がある。
また、上述した従来の空気入りタイヤのように、排水性を向上させるために主溝の形状を複雑にすると、空気入りタイヤに振動が発生し、空気入りタイヤから発生するパターンノイズが増大し易くなる問題もある。
そこで、本発明は、主溝と交差する横溝の数を減らしつつ、排水性の低下及びパターンノイズの発生を抑制できる空気入りタイヤの提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、タイヤ周方向(タイヤ周方向R)に沿って延び、路面と接地する第1陸部(例えば、陸部10)と、タイヤ周方向に沿って延び、前記路面と接地する第2陸部(例えば、陸部20)とを備え、第1陸部と第2陸部の間にタイヤ周方向に沿って延びる主溝(例えば、主溝50)が形成された空気入りタイヤ(例えば、空気入りタイヤ1)であって、第1陸部は、主溝を形成する第1溝壁(例えば、溝壁10a)を有し、第2陸部は、主溝を形成する第2溝壁(例えば、溝壁20a)を有し、第1溝壁及び第2溝壁は、トレッド面視において、タイヤ周方向に沿って蛇行し、トレッド幅方向(トレッド幅方向WTR)に沿った主溝の溝幅は、タイヤ周方向に沿って所定の繰り返し周期(例えば、周期λ)で変化し、主溝は、トレッド部に少なくとも一対形成され、一方の主溝における溝幅の最大幅部分WMAX(例えば、最大幅部分W50MAX)の位置は、他方の主溝(例えば、主溝60)における最大幅部分WMAX(例えば、最大幅部分W60MAX)の位置とタイヤ周方向において異なることを要旨とする。
このような空気入りタイヤによれば、主溝内には、第1溝壁及び第2溝壁に沿った水の流れである流線が発生する。第1溝壁及び第2溝壁に沿って流れる水は、最大幅部分WMAXを通過後、主溝の溝幅の減少に伴い、最小幅部分WMINにおいて流線の延長線方向へ排水される。
このような空気入りタイヤによれば、トレッド幅方向の主溝の溝幅は、所定の繰返し周期で変わるため、主溝内を流れる水の流れは、所定の繰返し周期でトレッド幅方向の幅が変わる。
つまり、主溝内の水は、所定の繰返し周期で脈動し、最小幅部分WMINにおいて、流線の延長線方向へ排水される。このため、空気入りタイヤは、主溝内を流れる水を周期的に主溝の外側に排水できる。
このような空気入りタイヤによれば、一方の主溝及び他方の主溝が、トレッドに対に形成され、一方の主溝の最大幅部分WMAXの位置は、他方の主溝の最大幅部分WMAXの位置とタイヤ周方向において異なるため、一方の主溝及び他方の主溝において、溝幅が変化することに伴う振動の発生をタイヤ周方向にずらすことができる。このため、空気入りタイヤ全体では、振動の発生を低減し、パターンノイズの発生を抑制できる。
従って、このような空気入りタイヤによれば、主溝と交差する横溝の数を減らしつつ、排水性の低下及びパターンノイズの発生を抑制できる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、溝幅の最小幅部分WMIN(例えば、最小幅部分W50MIN)と、溝幅の最大幅部分WMAX(例えば、最大幅部分W50MAX)との比W50MIN/W50MAXは、35%〜85%の範囲であることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1又は2の特徴に係り、一方の主溝における所定の繰り返し周期の開始点と、他方の主溝における所定の繰り返し周期の開始点とは、所定の繰り返し周期の半周期ずれていることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1又は2の特徴に係り、一方の主溝における最大幅部分WMAXの位置は、他方の主溝における最小幅部分WMINの位置とタイヤ周方向において略同一であることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1乃至4の特徴の何れかに係り、第1溝壁及び第2溝壁は、トレッド幅方向に沿って所定の振幅(振幅a)を有し、所定の繰り返し周期は、所定の振幅の15倍〜100倍であることを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第1乃至5の特徴の何れかに係り、主溝は、最大幅部分WMAXを含む幅広溝部(幅広部50A)を形成し、主溝の底部(底部50btm)には、タイヤ径方向外側に向かって隆起する隆起部隆起部70が形成され、隆起部は、幅広溝部に形成されることを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、本発明の第6の特徴に係り、第1溝壁と対向する隆起部の第1側部(側部70a)は、第1溝壁に沿って延びるとともに、第2溝壁と対向する前記隆起部の第2側部(側部70b)は、第2溝壁に沿って延びることを要旨とする。
本発明の第8の特徴は、本発明の第7の特徴に係り、隆起部は、トレッド面視において、隆起部の前端部分(前端70f)及び後端部分(後端70r)に行くに連れて細くなることを要旨とする。
本発明の第9の特徴は、本発明の第6乃至8の特徴の何れかに係り、隆起部の高さ(隆起高さH70)は、主溝の深さ(主溝深さH10)未満であることを要旨とする。
本発明の特徴によれば、主溝と交差する横溝の数を減らしつつ、排水性の低下及びパターンノイズの発生を抑制できる空気入りタイヤを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤを構成するトレッドの展開図である。 本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤを構成するトレッドの展開図の一部拡大図である。 本発明の比較例における空気入りタイヤを構成するトレッドの展開図である。 本発明の比較例における空気入りタイヤを構成するトレッドの展開図である。 本発明の第2実施形態に係る空気入りタイヤを構成するトレッドの展開図の一部拡大図である。 本発明の第2実施形態に係る空気入りタイヤを構成するトレッドの斜視図の一部拡大図である。 本発明の第2実施形態に係る空気入りタイヤを構成するトレッドの一部断面図である。
次に、本発明に係る第1実施形態、第2実施形態、その他の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[第1実施形態]
第1実施形態においては、(1.1)空気入りタイヤの構成、(1.2)主溝の詳細構成、(1.3)比較評価、(1.4)作用・効果について説明する。
(1.1)空気入りタイヤの構成
図1は、本実施形態において空気入りタイヤ1を構成するトレッドの展開図である。空気入りタイヤ1におけるトレッド表面に形成される各部位について説明する。具体的には、(1.1.1)陸部、(1.1.2)主溝について説明する。
(1.1.1)陸部
空気入りタイヤ1は、タイヤ周方向Rに沿って延び、路面と接地する陸部10と、陸部20と、陸部30と、陸部40とを備える。
陸部10は、トレッド幅方向WTR端部に主溝50を形成する溝壁10a(後述)を有する。陸部20は、トレッド幅方向WTR端部に主溝50を形成する溝壁20a(後述)を有する。陸部30及び陸部40は、トレッド幅方向WTR外側に開口する横溝110を有する。
陸部10及び陸部20には、主溝50と交差する横溝は、形成されていない。陸部10及び陸部30には、主溝60と交差する横溝は、形成されていない。
(1.1.2)主溝
主溝は、トレッド部に少なくとも一対形成される。具体的には、空気入りタイヤ1は、陸部10と陸部20との間にタイヤ周方向Rに沿って延びる主溝50を備える。空気入りタイヤ1は、陸部10と陸部30との間にタイヤ周方向Rに沿って延びる主溝60を備える。空気入りタイヤ1は、陸部20と陸部40との間にタイヤ周方向Rに沿って延びる主溝100を備える。
主溝50は、タイヤの赤道線CL上に形成される。主溝60及び主溝100は、タイヤの赤道線CLからトレッド幅方向WTR外側に形成される。主溝100は、タイヤ周方向Rに沿って直線状に形成される。
(1.2)主溝の詳細構成
主溝50の詳細構成について、説明する。具体的には、(1.2.1)溝壁、(1.2.2)溝幅、(1.2.3)主溝の振幅と周期、(1.2.4)主溝50及び主溝60の配置関係について、図1及び図2を用いて説明する。図2は、空気入りタイヤ1を構成するトレッドにおいて、主溝50を拡大した展開図を示す。
なお、主溝60の構成は、主溝50と同様であるため、詳細な説明は省略する。
(1.2.1)溝壁
主溝50は、陸部10の溝壁10a及び陸部20の溝壁20aにより形成される。溝壁10a及び溝壁20aは、トレッド面視において、タイヤ周方向Rに沿って蛇行する。溝壁10a及び溝壁20aは、主溝50の中心線を軸に対称に設けられる。
(1.2.2)溝幅
主溝50は、トレッド幅方向WTRに沿って所定の周期で変化する溝幅を有する。具体的には、主溝50の溝幅は、溝壁10a上の任意の点から、溝壁20aまでのトレッド幅方向WTRの距離を示す。
主溝50の溝幅の最小幅部分W50MINと、主溝50の溝幅の最大幅部分W50MAXとの比W50MIN/W50MAXは、35%〜85%の範囲である。
(1.2.3)主溝の振幅と周期
図2に示すように、主溝50の溝幅は、タイヤ周方向Rに沿って周期λで変化する。
溝壁10a及び溝壁20aは、トレッド面視において、タイヤ周方向Rに沿って周期λで変化する。
溝壁10a及び溝壁20aは、トレッド幅方向WTRに沿って振幅aを有する。
主溝50の溝幅におけるタイヤ周方向Rの周期であり、溝壁10a及び溝壁20aのタイヤ周方向Rの周期である周期λと、振幅aとの関係は、周期λが、振幅aの15倍〜100倍である。
溝壁10a及び溝壁20aは、最小幅部分W50MINを周期λの開始点とした場合、最大幅部分W50MAXを境に、前側と、後側とで対称の形状に設けられる。
タイヤ転動時に、路面と接地するトレッドのタイヤ周方向Rの長さであるトレッド長と、主溝50の周期λとの関係は、トレッド長が、周期λの0.5〜20倍である。
(1.2.4)主溝50及び主溝60の配置関係
主溝50における溝幅の最大幅部分W50MAXの位置は、主溝60における溝幅の最大幅部分W60MAXの位置とタイヤ周方向Rにおいて異なる。主溝50における溝幅の最大幅部分W50MAXの位置は、主溝60における溝幅の最小幅部分W60MINの位置とタイヤ周方向Rにおいて略同一である。
主溝50における周期λの開始点と、主溝60における周期λの開始点とは、周期λの半周期ずれている。
(1.3)比較評価
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の比較例及び実施例に係る空気入りタイヤを用いて行った比較評価について説明する。具体的には、(1.3.1)評価方法、(1.3.2)評価結果について説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
(1.3.1)評価方法
3種類の空気入りタイヤを用いて、パターンノイズ、ハイドロプレーニング性能について評価を行った。
空気入りタイヤに関するデータは、以下に示す条件において測定された。
・ タイヤサイズ :225/45R17
・ リムホイールサイズ :17×7J
・ タイヤの種類 :ノーマルタイヤ(スタッドレスタイヤ以外のタイヤ)
・ 車種 :国産車セダン
・ 荷重条件 :600N+ドライバーの体重
・ 測定方法 :
パターンノイズ :乾燥した路面において、サーキット及び一般道を走行し、ドライバーが評価
ハイドロプレーニング性能 :水深10mmにおいて、ハイドロプレーニングが発生した速度を測定
パターンノイズの評価結果については、比較例1の空気入りタイヤ2において、ドライバーが感じたノイズを100として、指数化して表示した。
ハイドロプレーニング性能の評価結果については、比較例1の空気入りタイヤ2においてハイドロプレーニングが発生した速度を100として、指数化して表示した。
比較例1及び比較例2で用いた空気入りタイヤ2,3のトレッドの展開図を図3及び図4に示す。
図3に示すように、比較例1の空気入りタイヤ2は、実施例の空気入りタイヤ1と比較して、主溝101及び主溝102の構成が異なる。具体的には、主溝101及び主溝102を形成する陸部11、陸部21、陸部31の溝壁は、蛇行しておらず、タイヤ周方向Rに沿って略直線状に形成されている点で、図1に示す実施例の空気入りタイヤ1の主溝50の溝壁10aと異なる。
図4に示すように、比較例2の空気入りタイヤ3は、実施例の空気入りタイヤ1と比較して、主溝50及び主溝60(主溝62)の配置関係が異なる。
具体的には、空気入りタイヤ3は、主溝50における周期λの開始点と、主溝62における周期λの開始点とが、一致しており、溝幅の最大幅部分W50MAXの位置は、主溝60における溝幅の最大幅部分W60MAXの位置とタイヤ周方向Rにおいて略同一である点で、図1に示す実施例の空気入りタイヤ1の主溝50の及び主溝60の配置関係と異なる。
(1.3.2)評価結果
各空気入りタイヤの評価結果について、表1を参照しながら説明する。
Figure 0005412127
この結果、比較例2に係る空気入りタイヤ3は、比較例1に係る空気入りタイヤ2と比べて、優れたハイドロプレーニング性能を備えているが、パターンノイズの発生を抑制できていない。
実施例に係る空気入りタイヤ1は、比較例1、2に係る空気入りタイヤ2及び空気入りタイヤ3に比べて、パターンノイズの発生を抑制しつつ、優れたハイドロプレーニング性能を備えることが分かる。
(1.4)作用・効果
以上説明したように、本実施形態に係る空気入りタイヤ1によれば、主溝50内には、溝壁10a及び溝壁20aに沿った水の流れである流線S10a及び流線S20aが発生する。溝壁10a及び溝壁20aに沿って流れる水は、最大幅部分W50MAXを通過後、主溝50の溝幅の減少に伴い、最小幅部分W50MINにおいて流線S10a及び流線S20aの延長線方向へ排水される。
本実施形態では、トレッド幅方向WTRの主溝50の溝幅は、周期λで変わるため、主溝50内を流れる水の流れは、周期λでトレッド幅方向WTRの幅が変わる。
つまり、主溝50内の水は、周期λで脈動し、最小幅部分W50MINにおいて、流線S10a及び流線S20aの延長線方向へ排水される。このため、空気入りタイヤ1は、主溝50内を流れる水を主溝50の外側に排水できる。
本実施形態では、トレッド幅方向WTRの主溝50の溝幅が変化することに伴い振動が発生し、空気入りタイヤ1から発生するパターンノイズが懸念される。
しかしながら、本実施形態では、主溝50及び主溝60が、トレッドに対に形成され、主溝50の最大幅部分W50MAXの位置は、主溝60の最大幅部分W60MAXの位置とタイヤ周方向Rにおいて異なるため、主溝50及び主溝60において、溝幅が変化することに伴い発生する振動を互いに打ち消し合うことができる。このため、空気入りタイヤ1全体では、振動の発生を低減し、パターンノイズの発生を抑制できる。
従って、このような空気入りタイヤ1によれば、主溝と交差する横溝の数を減らしつつ、排水性の低下及びパターンノイズの発生を抑制できる。
本実施形態では、主溝50の最小幅部分W50MINと、最大幅部分W50MAXとの比W50MIN/W50MAXは、35%〜85%の範囲であるため、最小幅部分W50MINで、溝壁10a及び溝壁20aに沿った流れと、タイヤ周方向Rに沿った流れが効果的に集中するため、主溝50内の水は、効果的に脈動し、排水性の低下を更に抑制できる。
本実施形態では、主溝50における周期λの開始点と、主溝60における周期λの開始点とは、周期λの半周期ずれているため、タイヤ転動時に、主溝50及び主溝60を流れる水は、交互に脈動し、交互に排水される。また、主溝50及び主溝60において、振動の発生を半周期ずらすことができるため、空気入りタイヤ1全体では、振動の発生を更に低減し、パターンノイズの発生を更に抑制できる。
本実施形態では、溝壁10a及び溝壁20aは、トレッド幅方向WTRに沿って振幅aを有し、周期λは、振幅aの15倍〜100倍であるため、主溝50内を流れる水を効果的に主溝50の外側に排水できるため、排水性の低下を更に抑制できる。
なお、周期λは、振幅aの15倍以上であることにより最小幅部分W50MINで、溝壁10a及び溝壁20aに沿った流れと、周方向の流れが過剰に集中することを充分に抑制できる。また、周期λは、振幅aの100倍以下であることにより、主溝50内の水は、充分に脈動することができ、主溝50内を流れる水を効果的に主溝50の外側に排水できる。
本実施形態では、トレッド長は、主溝50の周期λの0.5倍以上であることにより、主溝50は、タイヤ転動時に、タイヤ周方向Rに沿って、脈動するのに充分な数だけ接地する。このため、主溝50内を流れる水を効果的に主溝50の外側に排水できる。
また、トレッド長は、主溝50の周期λの20あ倍以下であることにより、主溝50内には、溝壁10a及び溝壁20aに沿った水の流れが発生するため、主溝50内を流れる水を効果的に主溝50の外側に排水できる。
なお、上述した(1.4)作用・効果では、主に主溝50の排水性について、記載したが、主溝60についても、同様の構成であるため、主溝50と同様の作用・効果が生じる。
[第2実施形態]
上述した第1実施形態では、空気入りタイヤ1の主溝50において、溝壁10a及び溝壁20aが、タイヤ周方向に沿って蛇行し、主溝50内を流れる水を周期的に主溝50の外側に排水できるため、空気入りタイヤ1は、排水性の低下を抑制していた。
第2実施形態では、主溝において、幅広部を形成し、幅広部にタイヤ径方向外側に向かって隆起する隆起部を備える構成について説明する。
具体的には、第2実施形態においては、(2.1)主溝の詳細構成、(2.2)作用・効果、について、図5乃至7を参照しながら説明する。
図5は、第2実施形態において、空気入りタイヤ4を構成するトレッドの一部展開図である。また、図6は、第2実施形態に係る空気入りタイヤ4を示す一部断面斜視図である。また、図7は、第2実施形態に係る空気入りタイヤ4を示す断面図(図5及び図6のA−A’断面図)である。
なお、以下の第2実施形態においては、第1実施形態と異なる点を主に説明し、重複する説明を省略する。
(2.1)主溝の詳細構成
図5に示すように、主溝50は、最大幅部分W50MAXを含む幅広部50Aを形成する。同様に、主溝50は、最小幅部分W50MINを含む幅狭部50Bを形成する。主溝50は、タイヤ周方向Rに幅広部50Aと、幅狭部50Bとを交互に形成する。
図6に示すように、主溝50の底部である底部50btmには、タイヤ径方向外側に向かって隆起する隆起部70が形成される。隆起部70は、幅広部50Aに形成される。
隆起部70は、トレッド面視において、タイヤ周方向Rに沿って、縦長に形成されている。具体的には、隆起部70は、トレッド面視において、タイヤ周方向Rの端部である前端70f及び後端70rに行くに連れて細くなる。
主溝50を形成する溝壁10aと対向する隆起部70の側部70aは、溝壁10aに沿って延びる。主溝50を形成する溝壁20aと対向する隆起部70の側部70bは、溝壁20aに沿って延びる。
隆起部70は、トレッド面視において、主溝50の中心線を軸に対称に設けられる。
図7に示すように、隆起部70の高さである隆起高さH70は、底部50btmからタイヤ径方向に沿った高さである。隆起高さH70は、主溝50の深さである主溝深さH10未満である。
(2.2)作用・効果
以上説明したように、本実施形態では、隆起部70は、最大幅部分W50MAXを含む幅広部50Aの底部50btmに、タイヤ径方向外側に向かって隆起するように形成されるため、幅広部50A内を流れる水は、隆起部70により、溝壁10a及び溝壁20aに沿って流れやすくなる。つまり、隆起部70により、主溝50の外側に排水でき、排水性の低下を更に抑制できる。
本実施形態では、側部70aは、溝壁10aに沿って延び、側部70bは、溝壁20aに沿って延びるため、幅広部50A内を流れる水は、溝壁10a及び溝壁20aに沿って更に流れやすくなる。このため、排水性の低下を更に抑制できる。
本実施形態では、隆起部70は、トレッド面視において、前端70f及び後端70rに行くに連れて細くなるため、幅広部50A内を流れる水は、隆起部70により急激に流れを変更されることなく、効果的に、溝壁10a及び溝壁20aに沿って流れやすくなる。
本実施形態では、隆起部70は、トレッド面視において、主溝50の中心線を軸に対称に設けられるため、幅広部50A内を流れる水は、隆起部70により溝壁10a及び溝壁20aに沿って均等に流れやすくなる。
本実施形態では、隆起高さH70は、主溝深さH10未満であるため、幅広部50A内には、タイヤ周方向Rに沿った水の流れが、充分に確保される。
[その他の実施形態]
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。
上述した実施形態では、主溝50における周期λの開始点と、主溝60における周期λの開始点とは、周期λの半周期ずれているが、対になる主溝の周期は、半周期ずれている必要はなく、例えば、1/3周期ずれていてもよい。
上述した実施形態では、主溝50の溝幅における周期λと、主溝60の溝幅における周期λとは、同じ周期λであるが、対になる主溝の溝幅における周期は、異なっていてもよい。
上述した実施形態では、主溝50を形成する溝壁10a及び溝壁20aにおける周期λと、主溝60を形成する溝壁における周期λとは、同じ周期λであるが、対になる主溝の溝壁の周期は、異なっていてもよく、蛇行する形状が異なっていてもよい。
上述した実施形態では、溝壁10a及び溝壁20aは、トレッド面視において、タイヤ周方向Rに沿って連続して蛇行しているが、溝壁は、連続的に蛇行している必要はなく、例えば、一部がタイヤ周方向Rに沿って直線状に設けられていてもよい。
上述した実施形態では、溝壁10a及び溝壁20aは、トレッド面視において、タイヤ周方向Rに沿って所定の繰り返し周期で変化し、一周期内において、最大幅部分WMAXを境にした場合、前側と、後側とで対称の形状に設けられている。しかしながら、溝壁10a及び溝壁20aは、一周期内において、最大幅部分WMAXを境にした場合、前側と、後側とで対称の形状に設けられている必要はなく、例えば、後側で溝幅が急激に狭くなるような形状に設けられていてもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1、2、3…空気入りタイヤ、 10、20、30…陸部、10a、、20a…溝壁
50、60…主溝、 50btm…底部、 110…横溝、51A…幅広部、51B…幅狭部、
70…隆起部、 70a、70b…側部 70f…前端 70r…後端

Claims (7)

  1. タイヤ周方向に沿って延びる第1主溝及び第2主溝が形成されたトレッド部を備え、
    前記トレッド部には、前記第1主溝に連通する横溝及び前記第2主溝に連通する横溝が形成されていない空気入りタイヤであって、
    トレッド幅方向に沿った前記第1主溝及び前記第2主溝のそれぞれの溝幅は、前記タイヤ周方向に沿って所定の繰り返し周期で変化し、
    前記第1主溝における前記溝幅の最大幅部分WMAXの位置は、前記第2主溝における前記最大幅部分WMAXの位置と前記タイヤ周方向において異なり、
    前記溝幅の最小幅部分W MIN と、前記溝幅の最大幅部分W MAX との比W MIN /W MAX は、35%〜85%の範囲であり、
    前記第1主溝における前記所定の繰り返し周期の開始点と、前記第2主溝における前記所定の繰り返し周期の開始点とは、前記所定の繰り返し周期の半周期ずれており、
    トレッド面視において、前記第1主溝及び第2主溝のそれぞれの溝壁は、前記タイヤ周方向に沿って滑らかに蛇行する空気入りタイヤ。
  2. 前記第1主溝における前記最大幅部分WMAXの位置は、前記第2主溝における前記最小幅部分WMINの位置と前記タイヤ周方向において略同一である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記溝壁は、前記トレッド幅方向に沿って所定の振幅を有し、前記所定の繰り返し周期は、前記所定の振幅の15倍〜100倍である請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第1主溝は、前記最大幅部分WMAXを含む幅広溝部を形成し、
    前記第1主溝の底部には、タイヤ径方向外側に向かって隆起する隆起部が形成され、
    前記隆起部は、前記幅広溝部に形成される請求項1乃至の何れか一項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記溝壁と対向する前記隆起部の側部は、前記溝壁に沿って延びる請求項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記隆起部は、前記トレッド面視において、前記隆起部の前端部分及び後端部分に行くに連れて細くなる請求項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記隆起部の高さは、前記第1主溝の深さ未満である請求項乃至の何れか一項に記載の空気入りタイヤ。
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