JP5357613B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤ周方向に沿って延びる主溝が形成された空気入りタイヤに関し、特に、排水性の低下を抑制した空気入りタイヤに関する。
従来、空気入りタイヤでは、ハイドロプレーニングを抑制するため、路面とトレッドとの間に入り込んだ水の排水性を向上させる様々な方法が用いられている。例えば、タイヤ周方向に沿って設けられた主溝の溝壁に、トレッド面視において流線型である窪みを形成する方法が知られている(例えば、特許文献1)。このような空気入りタイヤによれば、主溝内を流れる水の乱流を抑制でき、排水性が向上する。
また、排水性の向上を目的として、主溝に連通する多数の横溝を設ける方法も広く用いられている。
特開2006−205824号公報(第5頁、第1図)
しかしながら、上述した従来の空気入りタイヤには、次のような問題があった。すなわち、主溝によって区画される陸部、具体的にはブロックの剛性を向上させるため、主溝と交差する横溝の数を減らすと、排水性が低下し、ハイドロプレーニングが発生し易くなる問題がある。
そこで、本発明は、主溝と交差する横溝の数を減らした場合でも、排水性の低下を抑制できる空気入りタイヤの提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、タイヤ周方向(タイヤ周方向R)に沿って延び、路面と接地する第1陸部(例えば、陸部10)と、タイヤ周方向に沿って延び、路面と接地する第2陸部(例えば、陸部20)とを備え、第1陸部と第2陸部の間にタイヤ周方向に沿って延びる主溝(例えば、主溝50)と、主溝からトレッドショルダー側に向かって延びる横溝(例えば、横溝80)とが形成された空気入りタイヤ(例えば、空気入りタイヤ1)であって、第1陸部は、主溝を形成する第1溝壁(例えば、溝壁10a)を有し、第2陸部は、主溝を形成する第2溝壁(例えば、溝壁20a)を有し、第1溝壁及び第2溝壁は、トレッド面視において、タイヤ周方向に沿って蛇行し、トレッド幅方向(トレッド幅方向WTR)に沿った主溝の溝幅は、タイヤ周方向に沿って所定の繰り返し周期で変化し、主溝は、溝幅の最小幅部分WMIN(最小幅部分W50MIN)を含む幅狭溝部(幅狭部50B)と、溝幅の最大幅部分WMAX(最大幅部分W50MAX)を含む幅広溝部(幅広部50A)とを含み、横溝は、幅広溝部に連通することを要旨とする。
このような空気入りタイヤによれば、主溝内には、第1溝壁及び第2溝壁に沿った水の流れである流線が発生する。また、トレッド幅方向の主溝の溝幅は、所定の繰り返し周期で変わるため、主溝内を流れる水は、、所定の繰り返し周期でトレッド幅方向の幅を変えながら流れる。このため、主溝内の水は、脈動し、幅広溝部において、横溝へ効果的に排水される。
つまり、空気入りタイヤは、主溝と交差する横溝の数を減らした場合でも、横溝に向かう流線を発生させるため、排水性の低下を抑制できる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、溝幅の最小幅部分WMINと、前記溝幅の最大幅部分WMAXとの比WMIN/WMAXは、35%〜85%の範囲であることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1又は2の特徴に係り、横溝は、幅広溝部にのみ連通することを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1乃至3の特徴の何れかに係り、第1溝壁及び第2溝壁は、トレッド幅方向に沿って所定の振幅(振幅a)を有し、所定の繰り返し周期は、所定の振幅の15倍〜100倍であることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1乃至4の特徴の何れかに係り、横溝が主溝と連通する連通部分(例えば、連通部80A)の溝深さ(例えば、溝深さH80A)は、少なくとも横溝の溝深さ(例えば、溝深さH80B)よりも浅いことを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第5の特徴に係り、連通部分の溝深さは、横溝及び主溝の溝深さ(例えば、溝深さH50)よりも浅いことを要旨とする。
本発明の特徴によれば、主溝と交差する横溝の数を減らした場合でも、排水性の低下を抑制できる空気入りタイヤを提供することができる。
本発明の実施形態に係る空気入りタイヤを構成するトレッドの展開図である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤを構成するトレッドの展開図の一部拡大図である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤを構成するトレッドの一部断面図である。 本発明の比較例における空気入りタイヤを構成するトレッドの展開図である。 本発明のその他の実施形態に係る空気入りタイヤを構成するトレッドの一部断面図である。
次に、本発明に係る実施形態及びその他の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[実施形態]
実施形態においては、(1.1)空気入りタイヤの構成、(1.2)主溝の詳細構成、(1.3)横溝の詳細構成(1.4)比較評価、(1.5)作用・効果について説明する。
(1.1)空気入りタイヤの構成
図1は、実施形態において空気入りタイヤ1を構成するトレッドの展開図である。空気入りタイヤ1におけるトレッド表面に形成される各部位について説明する。具体的には、(1.1.1)陸部、(1.1.2)主溝、(1.1.3)横溝について説明する。
(1.1.1)陸部
空気入りタイヤ1は、タイヤ周方向Rに沿って延び、路面と接地する陸部10と、陸部20と、陸部30と、陸部40とを備える。
陸部10は、トレッド幅方向WTR端部に主溝50を形成する溝壁10a(後述)を有する。陸部20はトレッド幅方向WTR端部に主溝50を形成する溝壁20a(後述)を有する。陸部30及び陸部40は、トレッド幅方向WTR外側に開口する横溝110を有する。
陸部10には、主溝50に連通する横溝80が、形成されている。陸部20には、主溝50に連通する横溝90が、形成されている。
(1.1.2)主溝
空気入りタイヤ1は、陸部10と陸部20との間にタイヤ周方向Rに沿って延びる主溝50を備える。空気入りタイヤ1は、陸部10と陸部30との間にタイヤ周方向Rに沿って延びる主溝60を備える。空気入りタイヤ1は、陸部20と陸部40との間にタイヤ周方向Rに沿って延びる主溝70を備える。
主溝50は、タイヤの赤道線CL上に形成される。主溝60及び主溝70は、タイヤの赤道線CLからトレッド幅方向WTR外側に形成される。主溝70は、タイヤ周方向Rに沿って直線状に形成される。
(1.1.3)横溝
横溝80は、主溝50及び主溝60に連通する。具体的には、横溝80は、主溝50からトレッドショルダー側に向かって延びる。
横溝90は、主溝50及び主溝70に連通する。具体的には、横溝90は、主溝50からトレッドショルダー側に向かって延びる。
(1.2)主溝の詳細構成
主溝50の詳細構成について、説明する。具体的には、(1.2.1)溝壁、(1.2.2)溝幅、(1.2.3)主溝の振幅と周期について、図1及び図2を用いて説明する。図2は、空気入りタイヤ1を構成するトレッドにおいて、主溝50を拡大した展開図を示す。
なお、主溝60及び主溝70の構成は、主溝50と同様であるため、詳細な説明は省略する。
(1.2.1)溝壁
主溝50は、陸部10の溝壁10a及び陸部20の溝壁20aにより形成される。溝壁10a及び溝壁20aは、トレッド面視において、タイヤ周方向Rに沿って蛇行する。溝壁10a及び溝壁20aは、主溝50の中心線を軸に対称に設けられる。
(1.2.2)溝幅
主溝50は、トレッド幅方向WTRに沿って所定の周期で変化する溝幅を有する。具体的には、主溝50の溝幅は、溝壁10a上の任意の点から、溝壁20aまでのトレッド幅方向WTRの距離を示す。
主溝50は、最大幅部分W50MAXを含む幅広部50Aを形成する。同様に、主溝50は、最小幅部分W50MINを含む幅狭部50Bを形成する。主溝50は、タイヤ周方向Rに幅広部50Aと、幅狭部50Bとを交互に形成する。
主溝50の溝幅の最小幅部分W50MINと、主溝50の溝幅の最大幅部分W50MAXとの比W50MIN/W50MAXは、35%〜85%の範囲である。
主溝50における溝幅の最大幅部分W50MAXの位置は、主溝60における溝幅の最小幅部分の位置とタイヤ周方向Rにおいて略同一である。
(1.2.3)主溝の振幅と周期
図2に示すように、主溝50の溝幅は、タイヤ周方向Rに沿って周期λで変化する。
溝壁10a及び溝壁20aは、トレッド面視において、タイヤ周方向Rに沿って周期λで変化する。
溝壁10a及び溝壁20aは、トレッド幅方向WTRに沿って振幅aを有する。
主溝50の溝幅におけるタイヤ周方向Rの周期であり、溝壁10a及び溝壁20aのタイヤ周方向Rの周期である周期λと、振幅aとの関係は、周期λが、振幅aの15倍〜100倍である。
溝壁10a及び溝壁20aは、最小幅部分W50MINを周期λの開始点とした場合、最大幅部分W50MAXを境に、前側と、後側とで対称の形状に設けられる。
タイヤ転動時に、路面と接地するトレッドのタイヤ周方向Rの長さであるトレッド長と、主溝50の周期λとの関係は、トレッド長が、周期λの0.5〜20倍である。
主溝50における周期λの開始点と、主溝60における周期λの開始点とは、周期λの半周期ずれている。
(1.3)横溝の詳細構成
横溝80の詳細構成について、図1乃至3を用いて説明する。図3は、実施形態に係る空気入りタイヤ1の横溝80を示す断面図(図1及び2のA−A’断面図)である。
横溝80及び横溝90は、主溝50の幅広部50Aにのみ連通する。
横溝80は、幅広部50Aを形成する溝壁10aからタイヤ周方向Rに対して、反対側且つ、トレッドショルダー側に向かって延びる。横溝80は、トレッド面視において溝壁20aに沿って、湾曲している。
横溝90は、幅広部50Aを形成する溝壁20aからタイヤ周方向Rに対して、反対側且つ、トレッドショルダー側に向かって延びる。横溝80は、トレッド面視において溝壁10aに沿って、湾曲している。
図3に示すように、横溝80は、主溝50と連通する連通部80Aと、横溝本体部80Bとを備える。連通部80Aの溝深さH80Aは、横溝本体部80Bの溝深さH80B及び主溝50の溝深さH50りも浅い。
連通部80Aの底部80Abtmは、主溝50から横溝本体部80Bに向かって傾斜している。
なお、横溝90の断面は、横溝80の断面と同様であるため、詳細な説明は省略する。
(1.4)比較評価
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の比較例及び実施例に係る空気入りタイヤを用いて行った比較評価について説明する。具体的には、(1.4.1)評価方法、(1.4.2)評価結果について説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
(1.4.1)評価方法
2種類の空気入りタイヤを用いて、ハイドロプレーニング性能について評価を行った。
空気入りタイヤに関するデータは、以下に示す条件において測定された。
・ タイヤサイズ :225/45R17
・ リムホイールサイズ :17×7J
・ タイヤの種類 :ノーマルタイヤ(スタッドレスタイヤ以外のタイヤ)
・ 車種 :国産車セダン
・ 荷重条件 :600N+ドライバーの体重
・ 測定方法 :水深10mmにおいて、ハイドロプレーニングが発生した速度を測定
ハイドロプレーニング性能の評価結果は、比較例の空気入りタイヤ2においてハイドロプレーニングが発生した速度を100として、指数化して表示した。
比較例で用いた空気入りタイヤ2のトレッドの展開図を図4に示す。
図4に示すように、比較例の空気入りタイヤ2は、実施例の空気入りタイヤ1と比較して、主溝100、主溝101、主溝102の構成が異なる。具体的には、主溝100、主溝101、主溝102を形成する陸部11、陸部21、陸部31、陸部41の溝壁は、蛇行しておらず、タイヤ周方向Rに沿って略直線状に形成されている点で、図1に示す実施例の空気入りタイヤ1の主溝50の溝壁10aと異なる。
比較例の空気入りタイヤ2は、実施例の空気入りタイヤ1と比較して、横溝の構成は、同一である。
(1.4.2)評価結果
各空気入りタイヤの評価結果について、表1を参照しながら説明する。
Figure 0005357613
実施例に係る空気入りタイヤ1は、比較例1に係る空気入りタイヤ2に比べて、優れたハイドロプレーニング性能を備えることが分かる。
(1.5)作用・効果
図2に示すように、実施形態に係る空気入りタイヤ1によれば、主溝50内には、溝壁10a及び溝壁20aに沿った水の流れである流線S80a及び流線S90aが発生する。
具体的には、最小幅部分W50MINにおいて、溝壁10aに沿って流れる水の一部は、溝壁10aの延長線方向へ流れ、横溝90から排水される。同様にして、最小幅部分W50MINにおいて、溝壁20aに沿って流れる水の一部は、溝壁20aの延長線方向へ流れ、横溝80から排水される。
幅広部50Aにおいて、溝壁10aに沿って流れる水の一部は、溝壁10aから、横溝80に沿って排水される。同様にして、幅広部50Aにおいて、溝壁20aに沿って流れる水の一部は、溝壁20aから、横溝90に沿って排水される。
本実施形態では、トレッド幅方向WTRの主溝50の溝幅は、周期λで変わるため、主溝50内を流れる水は、周期λでトレッド幅方向WTRの幅を変えながら流れる。このため、主溝50内の水は、脈動し、幅広部50Aにおいて、横溝80又は横溝90へ効果的に排水される。
つまり、空気入りタイヤ1は、主溝50と交差する横溝の数を減らした場合でも、横溝80又は横溝90に向かう流線S80a及び流線S90aを発生させるため、排水性の低下を抑制できる。
本実施形態では、主溝50の最小幅部分W50MINと、最大幅部分W50MAXとの比W50MIN/W50MAXは、35%〜85%の範囲であるため、最小幅部分W50MINで、溝壁10a及び溝壁20aに沿った流れと、タイヤ周方向Rに沿った流れが効率的に集中するため、主溝50内の水は、効果的に脈動し、排水性の低下を更に抑制できる。
本実施形態では、横溝80及び横溝90は、幅広部50Aにのみ連通するため、脈動した主溝50内の水は、効率的に横溝80及び横溝90に向かう。
本実施形態では、溝壁10a及び溝壁20aは、トレッド幅方向WTRに沿って振幅aを有し、周期λは、振幅aの15倍〜100倍であるため、主溝50内を流れる水を効果的に主溝50から横溝80及び横溝90に排水できるため、排水性の低下を更に抑制できる。
なお、周期λは、振幅aの15倍以上であることにより最小幅部分W50MINで、溝壁10a及び溝壁20aに沿った流れと、周方向の流れが過剰に集中することを充分に抑制できる。また、周期λは、振幅aの100倍以下であることにより、主溝50内の水は、充分に脈動することができ、主溝50内を流れる水を効果的に主溝50から横溝80及び横溝90に排水できる。
本実施形態では、横溝80は、主溝50と連通する連通部80Aの溝深さH80Aは、少なくとも横溝本体部80Bの溝深さH80Bよりも浅いため、横溝80から排水された水の逆流を、連通部80Aで堰き止めることができる。
本実施形態では、トレッド長は、主溝50の周期λの0.5倍以上であることにより、主溝50は、タイヤ転動時に、タイヤ周方向Rに沿って、脈動するのに充分な数だけ接地する。このため、主溝50内を流れる水を効果的に主溝50の外側に排水できる。
また、トレッド長は、主溝50の周期λの20倍以下であることにより、主溝50内には、溝壁10a及び溝壁20aに沿った水の流れが発生するため、主溝50内を流れる水を効果的に主溝50の外側に排水できる。
主溝50における周期λの開始点と、主溝60における周期λの開始点とは、周期λの半周期ずれているため、タイヤ転動時に、主溝50及び主溝60を流れる水は、交互に脈動し、交互に排水される。
[その他の実施形態]
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上述した実施形態では、連通部80Aの底部80Abtmは、主溝50から横溝本体部80Bに向かって傾斜しているが、底部80Abtmの形状は、これに限られず、図5に示すような段を備える形状をしていてもよい。
具体的には、図5に示すように、横溝82は、主溝50と連通する連通部82Aと、横溝本体部82Bとを備える。連通部82Aの底部82Abtmは、横溝82と主溝50との連通部分から横溝本体部82Bに向かって、タイヤ径方向の溝深さが、浅くなるような段を備えていてもよい。
上述した実施形態では、主溝50を形成する溝壁10a及び溝壁20aにおける周期λと、主溝60を形成する溝壁における周期λとは、同じ周期λであるが、対になる主溝の溝壁の周期は、異なっていてもよく、蛇行する形状が異なっていてもよい。
上述した実施形態では、溝壁10a及び溝壁20aは、トレッド面視において、タイヤ周方向Rに沿って連続して蛇行しているが、溝壁は、連続的に蛇行している必要はなく、例えば、一部がタイヤ周方向Rに沿って直線状に設けられていてもよい。
上述した実施形態では、溝壁10a及び溝壁20aは、トレッド面視において、タイヤ周方向Rに沿って所定の繰り返し周期で変化し、一周期内において、最大幅部分W50MAXを境にした場合、前側と、後側とで対称の形状に設けられている。しかしながら、溝壁10a及び溝壁20aは、一周期内において、最大幅部分W50MAXを境にした場合、前側と、後側とで対称の形状に設けられている必要はなく、例えば、後側で溝幅が急激に狭くなるような形状に設けられていてもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1、2、…空気入りタイヤ、 10、11、20、21、30、31、40、41…陸部、
10a、20a…溝壁、
50、60、70…主溝、51A…幅広部、51B…幅狭部、 80Abtm、82Abtm…底部、 110…横溝、

Claims (7)

  1. タイヤ周方向に沿って延び、路面と接地する第1陸部と、
    前記タイヤ周方向に沿って延び、前記路面と接地する第2陸部と
    を備え、
    前記第1陸部と前記第2陸部の間に前記タイヤ周方向に沿って延びる主溝と、
    前記主溝からトレッドショルダー側に向かって延びる横溝と
    が形成された空気入りタイヤであって、
    前記第1陸部は、前記主溝を形成する第1溝壁を有し、
    前記第2陸部は、前記主溝を形成する第2溝壁を有し、
    前記第1溝壁及び前記第2溝壁は、トレッド面視において、前記タイヤ周方向に沿って蛇行し、
    トレッド幅方向に沿った前記主溝の溝幅は、前記タイヤ周方向に沿って所定の繰り返し周期で変化し、
    前記主溝は、
    前記溝幅の最小幅部分WMINを含む幅狭溝部と、
    前記溝幅の最大幅部分WMAXを含む幅広溝部と
    を含み、
    前記横溝は、前記幅広溝部に連通しており、
    前記横溝として、前記第1壁から前記第1陸部内に向かって延びる第1横溝が形成されており、
    前記第1横溝は、トレッド面視において前記第2溝壁の延長線方向に沿って湾曲している空気入りタイヤ。
  2. 前記横溝として、前記第2壁から前記第2陸部内に向かって延びる第2横溝が形成されており、
    前記第横溝は、トレッド面視において前記第溝壁の延長線方向に沿って湾曲している請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記溝幅の最小幅部分WMINと、前記溝幅の最大幅部分WMAXとの比WMIN/WMAXは、35%〜85%の範囲である請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記横溝は、前記幅広溝部にのみ連通する請求項1乃至3の何れかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記第1溝壁及び前記第2溝壁は、前記トレッド幅方向に沿って所定の振幅を有し、前記所定の繰り返し周期は、前記所定の振幅の15倍〜100倍である請求項1乃至4の何れか一項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記横溝が前記主溝と連通する連通部分の溝深さは、少なくとも前記横溝の溝深さよりも浅い請求項1乃至5の何れか一項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記連通部分の溝深さは、前記横溝及び前記主溝の溝深さよりも浅い請求項6に記載の空気入りタイヤ。
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