JP5559598B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤ周方向に沿って延びる周方向溝が形成された空気入りタイヤに関し、特に、排水性の低下を抑制した空気入りタイヤに関する。
従来、空気入りタイヤでは、ハイドロプレーニングを抑制するため、路面とトレッドとの間に入り込んだ水の排水性を向上させる様々な方法が用いられている。例えば、トレッドの形状が、タイヤ周方向に沿って設けられた複数のストレート形状の周方向溝と、タイヤ幅方向に延在して、周方向溝と連通している幅方向溝を形成している空気入りタイヤが広く用いられている(例えば、特許文献1)。
特開平9−156316号公報
しかしながら、上述した従来の空気入りタイヤには、次のような問題があった。すなわち、周方向溝や幅方向溝を増加させた空気入りタイヤでは、耐ハイドロプレーニング性が向上するものの、周方向溝や幅方向溝によって区画された陸部の表面積が減少し、トレッド接地面の面積が減少してしまう。このため、操縦安定性及び耐摩耗性が低下してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、操縦安定性及び耐摩耗性の低下を抑制しつつ、耐ハイドロプレーニング性をさらに向上できる空気入りタイヤの提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、タイヤ周方向に延びる周方向溝(周方向溝20)が形成されている空気入りタイヤ(空気入りタイヤ1)であって、周方向溝は、トレッド面視において、タイヤ回転方向前方に向かうに従って、トレッド幅方向の幅が小さくなる前方縮小溝(前方縮小溝30)がタイヤ周方向に沿って連続して繋がることによって形成されており、前方縮小溝は、タイヤ回転方向最前部にトレッド幅方向の幅が最も小さい幅小前部(幅小前部30A)と、タイヤ回転方向最後部にトレッド幅方向の幅が最も大きい幅大後部(幅大後部30B)とを有し、幅小前部は、幅小前部よりタイヤ回転方向前側に隣接する他の前方縮小溝の幅大後部と連通しており、幅大後部は、幅大後部よりタイヤ回転方向後側に隣接する他の前方縮小溝の幅小前部と連通しており、周方向溝のトレッド幅方向の外側は、タイヤ周方向に沿って延在するリブ状の陸部であることを要旨とする。
かかる特徴によれば、周方向溝は、前方縮小溝がタイヤ周方向に連通することによって形成されており、前方縮小溝は、タイヤ回転方向前方に形成されている幅小前部から、タイヤ回転方向後方に形成されている幅大後部へ向かって、トレッド幅方向の幅が大きくなるように構成されている。従って、タイヤの回転に伴って、トレッド面と路面とが接するトレッド接地面における前方縮小溝の表面積が大きくなるため、タイヤ踏み込み側から入った雨水を、タイヤ蹴り出し側へ効率よく送り出すことができる。その結果、周方向溝に入り込んだ雨水をスムーズに排出することができ、耐ハイドロプレーニング性を向上させることができる。
また、周方向溝のトレッド幅方向の外側は、タイヤ周方向に沿って延在するリブ状の陸部である。従って、トレッド接地面において、陸部の面積を大きく確保することができるため、操縦安定性の低下を抑制することも可能となる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、周方向溝は、トレッド面視において、タイヤ回転方向前方に向かうに従ってトレッド幅方向の幅が大きくなる前方拡大溝(前方拡大溝41)を有し、前方拡大溝は、タイヤ回転方向最前部に、トレッド幅方向の幅が最も大きい幅大前部(幅大前部41A)と、タイヤ回転方向最後部に、トレッド幅方向の幅が最も小さい幅小後部(幅小後部41B))とを有し、前方縮小溝の幅大後部と、前方拡大溝の幅大前部とは、トレッド幅方向断面において同一の形状であり、前方縮小溝の幅小前部と、前方拡大溝の幅小後部とは、トレッド幅方向断面において同一の形状であり、前方縮小溝と前方拡大溝とが、タイヤ周方向に沿って交互に連通しており、前方縮小溝の幅大後部と、前方拡大溝の幅大前部とは合致しており、前方縮小溝の幅小前部と、前方拡大溝の幅小後部とは、合致していることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第2の特徴に係り、タイヤ周方向における前方縮小溝の長さは、前方拡大溝の長さより長いことを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1乃至3の特徴に係り、トレッド面と路面とが接するトレッド接地面には、前方縮小溝の幅大後部または幅小前部が、少なくとも一つ以上設けられることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1乃至4の特徴に係り、周方向溝は、トレッド面よりタイヤ径方向内側に形成される底部(底部60)と、底部のトレッド幅方向両側端部からタイヤ径方向外側へ向かって延びトレッド面と繋がる溝壁(溝壁70)とから形成されており、周方向溝において、トレッド幅方向の幅が大きくなるに従って、底部と、溝壁との成す角度が大きくなることを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第1乃至5の特徴に係り、前方縮小溝において、タイヤ周方向の長さをLa、幅大後部のトレッド幅方向の長さをLb、幅小前部のトレッド幅方向の長さをLcとした場合、(Lb−Lc)/La≦0.25となることを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、本発明の第1乃至6の特徴に係り、 陸部には、その表面に複数の溝(溝80)が形成されており、溝は、トレッド面が路面と接地しているトレッド接地面においては、陸部の変形により閉じられる細い形状となっていることを要旨とする。
本発明の特徴によれば、操縦安定性及び耐摩耗性を維持しつつ、耐ハイドロプレーニング性を向上できる空気入りタイヤの提供を目的とする。
本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤを構成するトレッドパターンを示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤを構成するトレッド面の一部を示す拡大斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤを構成する周方向溝の一部を示す平面拡大図である。 本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤを構成する前方縮小溝の部分断面図である。 本発明の第2実施形態に係る空気入りタイヤを構成するトレッドパターンを示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る空気入りタイヤを構成する周方向溝の一部を示す平面拡大図である。 本発明の比較例1,2に係る空気入りタイヤを構成する周方向溝の一部を示す拡大斜視図である。 本発明の変更例における空気入りタイヤにおけるトレッドパターンを示す平面図である。
次に、本発明に係る第1実施形態、第2実施形態、比較評価、変更例について、図面を参照しながら説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
また、第1実施形態、及び第2実施形態に掛かる空気入りタイヤは、ビート部やカーカス層、ベルト層(不図示)を備える一般的なラジアルタイヤである。
[第1実施形態]
第1実施形態においては、(1.1)空気入りタイヤ1の構成、(1.2)前方縮小溝30の構成、(1.3)周方向溝20の構成、(1.4)作用・効果について説明する。
(1.1)空気入りタイヤ1の構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤ1を構成するトレッドパターンを示す平面図である。
図1に示すように、空気入りタイヤ1では、トレッド面視において、タイヤ回転方向前方に向かうに従って、トレッド幅方向の幅が小さくなる前方縮小溝30がタイヤ周方向に沿って連続して繋がることによって周方向溝20が形成されている。周方向溝20のトレッド幅方向の外側は、タイヤ周方向に沿って延在するリブ状の陸部50が形成されている。
第1実施形態においては、トレッド面視における周方向溝20の形状は、周方向溝20のトレッド幅方向中心にタイヤ赤道線CLと平行に延びる仮想線を引いた場合、その仮想線を基準として、左右対称である。
また、第1実施形態においては、トレッド面には、3本の周方向溝20が形成されており、それぞれの周方向溝20は、トレッド幅方向に隣り合う他の周方向溝20と、タイヤ周方向における前方縮小溝30の半分の長さ分、位相をずらして形成されている。
(1.2)前方縮小溝30の構成
図2は、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤ1を構成するトレッド面の一部を示す拡大斜視図である。図3は、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤ1を構成する周方向溝の一部を示す平面拡大図である。図4(a)は、図2のA−A線に沿った断面図であり、図4(b)は、図2のB−B線に沿った断面図である。
図2、及び図3に示すように、前方縮小溝30は、タイヤ回転方向最前部にトレッド幅方向の幅が最も小さい幅小前部30Aと、タイヤ回転方向最後部にトレッド幅方向の幅が最も大きい幅大後部30Bとを有している。
第1実施形態において、幅小前部30Aと幅大後部30Bとは、トレッド面視において、タイヤ赤道線CLに対して直行した状態で形成されている。
前方縮小溝30は、タイヤ周方向の長さをLa、幅大後部30Bのトレッド幅方向の長さをLb、前記幅小前部30Aのトレッド幅方向の長さをLcとした場合、(Lb−Lc)/La≦0.25となるように形成されている。
また、前方縮小溝30の大きさは、トレッド面と路面とが接するトレッド接地面において、幅小前部30Aまたは、幅大後部30Bが少なくとも一つ以上設けられる大きさで形成されている。
前方縮小溝30は、トレッド面よりタイヤ径方向内側に形成される底部60と、底部60のトレッド幅方向両側端部からタイヤ径方向外側へ向かって延びトレッド面と繋がる溝壁70とから形成されている。
図4に示すように、前方縮小溝30は、トレッド幅方向の幅が大きくなるに従って、底部60と、溝壁70との成す角度が大きくなるように形成されている。
(1.3)周方向溝20の構成
上述したとおり、周方向溝20は、前方縮小溝30がタイヤ周方向に沿って連続して繋がっていることにより形成されている。
具体的には、前方縮小溝30の幅小前部30Aが、タイヤ回転方向前側に隣接する他の前方縮小溝30の幅大後部30Bと連通しており、また、幅大後部30Bがタイヤ回転方向後側に隣接する他の前方縮小溝30の幅小前部30Aと連通していることにより、タイヤ周方向に延びる周方向溝20が形成されている。
(1.4)作用・効果
第1実施形態では、前方縮小溝30が連通していることによって周方向溝20が形成されている。
前方縮小溝30は、タイヤ回転方向前方に形成されている幅小前部30Aから、タイヤ回転方向後方に形成されている幅大後部30Bへ向かって、トレッド幅方向の幅が大きくなるように構成されている。従って、タイヤの回転に伴って、トレッド面と路面とが接するトレッド接地面における前方縮小溝30の表面積が大きくなり、タイヤ踏み込み側から入った雨水を、タイヤ蹴り出し側へ効率よく送り出すことができる。その結果、周方向溝20に入り込んだ雨水をスムーズに排出することができ、耐ハイドロプレーニング性を向上させることができる。
第1実施形態では、周方向溝20は、トレッド面と路面とが接するトレッド接地面に、前方縮小溝30の幅大後部30Bまたは幅小前部30Aが、少なくとも一つ以上設けられる大きさで形成されている。従って、トレッド接地面には幅小前部30A、または幅大後部30Bが必ず構成されることになる。従って、車両走行中のトレッド接地面では、常に、路面上の雨水を幅小前部30Aから幅大後部30Bへ向かって送り出すという作用が働いている。その結果、耐ハイドロプレーニング性を向上させることができる。
第1実施形態では、前方縮小溝30は、トレッド面よりタイヤ径方向内側に形成される底部60と、底部60のトレッド幅方向両側端部からタイヤ径方向外側へ向かって延びトレッド面と繋がる溝壁70とから形成されており、前方縮小溝30は、トレッド幅方向の幅が大きくなるに従って、底部60と、溝壁70との成す角度が大きくなるように形成されている。従って、周方向溝20に入り込んだ路面の雨水を、効率よくタイヤ径方向外側に送り出すことができる。その結果、耐ハイドロプレーニング性を向上させることができる。
さらに、前方縮小溝30において、トレッド幅方向の幅が大きくなるに従って、底部60と、溝壁70との成す角度が大きくなるように形成されているため、周方向溝20に隣接する陸部50の剛性を高くすることができる。従って、路面とトレッド接地面との摩擦力を確保することができる。結果として、操縦安定性の低下を抑制することができる。
第1実施形態では、前方縮小溝30において、タイヤ周方向の長さをLa、幅大後部30Bのトレッド幅方向の長さをLb、幅小前部30Aのトレッド幅方向の長さをLcとした場合、(Lb−Lc)/La≦0.25となることように形成されている。従って、前方縮小溝30は、トレッド面視において、タイヤ周方向に細い縦長の形状となる。その結果、トレッド接地面における陸部50の面積を大きく確保することができ、操縦安定性を保つことが可能となる。一方、(Lb−Lc)/La>0.25の場合、トレッド面視において、前方縮小溝30がトレッド幅方向に大きい形状となる。その結果、トレッド接地面における陸部50の面積が小さくなり、操縦安定性の低下する可能性が高くなる。
第1実施形態では、周方向溝20のトレッド幅方向の外側は、タイヤ周方向に沿って延在するリブ状の陸部50である。従って、トレッド接地面において、陸部50の面積を大きく確保することができるため、路面とトレッド接地面との摩擦力を高めることができる。その結果、操縦安定性の低下を抑制することができる。
さらに、陸部50は、リブ状であるため剛性が高い。従って、耐磨耗性の低下を抑制することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態においては、(2.1)空気入りタイヤ2の構成、(2.2)前方拡大溝41の構成、(2.3)周方向溝21の構成、(2.4)作用・効果について説明する。
(2.1)空気入りタイヤの構成
図5は、本発明の第2実施形態に係る空気入りタイヤ2を構成するトレッドパターンを示す平面図である。
図5に示すように、空気入りタイヤ2では、トレッド面視において、タイヤ回転方向前方に向かうに従って、トレッド幅方向の幅が大きくなる前方拡大溝41と、タイヤ回転方向前方に向かうに従って、トレッド幅方向の幅が小さくなる前方縮小溝31とが形成されている。前方拡大溝41と、前方縮小溝31とが、タイヤ周方向に沿って交互に連通していることにより周方向溝21が形成されている。
周方向溝21のトレッド幅方向の外側は、タイヤ周方向に沿っているリブ状の陸部51が形成されている。
第2実施形態においても、上述した第1実施形態同様に、トレッド面視における周方向溝21の形状は、周方向溝21のトレッド幅方向中心にタイヤ赤道線CLと平行に延びる仮想線を引いた場合、その仮想線を基準として、左右対称である。
また、第2実施形態においては、トレッド面には、3本の周方向溝21が形成されており、それぞれの周方向溝21と、トレッド幅方向に隣り合う他の周方向溝21とは、連通した一つの前方拡大溝41と一つの前方縮小溝31とを、タイヤ周方向に沿って足した長さに対して、半分の長さ分、位相をずらして形成されている。
なお、第2実施形態において形成されている前方縮小溝31は、第1実施形態で説明した前方縮小溝30と同一の構成である。
(2.2)前方拡大溝の構成
図6は、本発明の第2実施形態に係る空気入りタイヤ2を構成する周方向溝21の一部を示す平面拡大図である。
図5及び図6に示すように、前方拡大溝41は、タイヤ回転方向最前部にトレッド幅方向の幅が最も大きい幅大前部41Aと、タイヤ回転方向最後部にトレッド幅方向の幅が最も大きい幅小後部41Bとを有している。
第2実施形態において、幅大前部41Aと幅小後部41Bとは、トレッド面視において、タイヤ赤道線CLに対して直行した状態で形成されている。
トレッド幅方向断面において、前方拡大溝41の幅大前部41Aは、前方縮小溝31の幅大後部31Bと同一の形状をしており、前方拡大溝41の幅小後部41Bは、前方縮小溝31の幅小前部31Aと同一の形状をしている。
前方拡大溝41は、トレッド面よりタイヤ径方向内側に形成される底部61と、底部61のトレッド幅方向両側端部からタイヤ径方向外側へ向かって延びトレッド面と繋がる溝壁71とから形成されている(不図示)。
また、前方拡大溝41及び前方縮小溝31において、トレッド幅方向の幅が大きくなるに従って、底部61と、溝壁71との成す角度が大きくなるように形成されている構成については、第1実施形態で説明した前方縮小溝30と同一である(不図示)。
(2.3)周方向溝21の構成
上述したとおり、周方向溝21は、タイヤ周方向に沿って前方拡大溝41と前方縮小溝31とが交互に連通していることによって形成されている。
具体的には、前方拡大溝41の幅大前部41Aと、前方縮小溝31の幅大後部31Bとは、トレッド幅方向にもタイヤ径方向にもずれることなく合致した状態で繋がっている。また、前方拡大溝41の幅小後部41Bと、前方縮小溝31の幅小前部31Aとは、トレッド幅方向にもタイヤ径方向にもずれることなく合致した状態で繋がることにより、タイヤ周方向に延びる周方向溝21が形成されている。
また、図6に示すとおり、タイヤ周方向における前方縮小溝31の長さLa1は、前方拡大溝41の長さLdより長くなるように構成されている。
周方向溝21の大きさは、トレッド面と路面とが接するトレッド接地面において、前方拡大溝41の幅大前部41Aと、前方縮小溝31の幅大後部31Bとが繋がる周方向溝21のトレッド幅方向の幅が最も大きくなる最大幅部21L、または、前方拡大溝41の幅小後部41と、前方縮小溝31の幅小前部31Aとが繋がる周方向溝21のトレッド幅方向の幅が最も小さくなる最小幅部21Sが、少なくとも一つ以上設けられる大きさで形成されている。
(2.4)作用・効果
第2実施形態では、周方向溝21は、タイヤ周方向に沿って前方拡大溝41と前方縮小溝31とが交互に連通していることによって形成されている。
従って、周方向溝21においては、溝壁71に沿った水の流れである流線X及び流線Yが発生し、周方向溝21に入り込んだ雨水は、流線X及び流線Yに沿って流れる。つまり、周方向溝21に入り込んだ雨水は、タイヤの回転に伴って、前方縮小溝31内で、最小幅部21Sから最大幅部21Lへ向かって送られた後、前方拡大溝41においてトレッド幅方向の幅の縮小に伴い、流線X及び流線Yの延長線方向に流れ出す。その結果、周方向溝21のタイヤ径方向外側に効率よく排出される。
なお、前方拡大溝41の幅大前部41Aと、前方縮小溝31の幅大後部31Bとは、トレッド幅方向断面において同一の形状であり、かつ、トレッド幅方向にもタイヤ径方向にもずれることなく合致した状態で繋がり、また、前方拡大溝41の幅小後部41Bと、前方縮小溝31の幅小前部31Aとは、トレッド幅方向断面において同一の形状であり、かつ、トレッド幅方向にもタイヤ径方向にもずれることなく合致した状態で繋がっている。従って、最大幅部21L,最小幅部21Sにおいて、前方拡大溝41と、前方縮小溝31との間に段差等を形成することがない。従って、流線X及び流線Yに沿って流れる雨水をさらにスムーズに送り出すことができる。その結果、耐ハイドロプレーニング性を向上させることができる。
また、図6に示すとおり、タイヤ周方向における前方縮小溝31の長さLa1は、前方拡大溝41の長さLdより長くなるように構成されている。従って、トレッド面と路面とが接するトレッド接地面において、タイヤの回転に伴ってトレッド面での表面積が徐々に大きくなる前方縮小溝31が、前方拡大溝41より多く構成される。その結果、タイヤ踏み込み側から入った雨水を、タイヤ蹴り出し側へ効率よく送り出し、排水性を高めることができる。その結果、耐ハイドロプレーニング性を向上させることができる。
第2実施形態では、トレッド面と路面とが接するトレッド接地面に、前方拡大溝41と、前方縮小溝31とが連結している最大幅部21L、または最小幅部21Sが、少なくとも一つ以上設けられる大きさで形成されている。つまり、トレッド接地面には最大幅部21Lまたは、最小幅部21Sが必ず構成されることになる。従って、車両走行中のトレッド接地面では、常に、路面上の雨水を前方縮小溝31側から前方拡大溝41側へ向かって送り出すという作用が働いている。その結果、耐ハイドロプレーニング性を向上させることが可能となる。
第2実施形態においても、上述した第1実施形態と同様に、前方拡大溝41は、トレッド幅方向の幅が大きくなるに従って、底部61と、溝壁71との成す角度が大きくなるように形成されている。従って、周方向溝21に入り込んだ路面の雨水を、効率よくタイヤ径方向外側に送り出すことができる。その結果、耐ハイドロプレーニング性を向上させることができる。
さらに、周方向溝21に隣接する陸部51の剛性を保つことができる。従って、路面とトレッド接地面との摩擦力を確保することができる。結果として、操縦安定性の低下を抑制することができる。
また、第2実施形態においても、周方向溝21のトレッド幅方向の外側は、タイヤ周方向に沿って延在するリブ状の陸部51である。従って、トレッド接地面における陸部51の面積が多いため、路面とトレッド接地面との摩擦力を確保することができる。その結果、操縦安定性の低下を抑制することができる。
さらに、陸部51及は、リブ状であるため剛性が高い。従って、耐磨耗性の低下を抑制することができる。
[比較評価]
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の比較例及び実施例に係る空気入りタイヤを用いて行った比較評価について説明する。具体的には、(3.1)評価方法、(3.2)評価結果について説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
(3.1)評価方法
本発明の実施形態1,2(実施例1,2)の空気入りタイヤと、比較例1,2の空気入りタイヤを用いて、耐ハイドロプレーニング性能について評価を行った。
空気入りタイヤに関するデータは、以下に示す条件において測定された。
・ タイヤサイズ :225/45R17
・ リム・ホイールサイズ :17×7J
・ タイヤの種類 :ノーマルタイヤ(スタッドレスタイヤ以外のタイヤ)
・ 車種 :国産車セダン
・ 荷重条件 :600N+ドライバーの体重
・ 測定方法 :水深10mmにおいて、ハイドロプレーニングが発生した速度を測定
なお、評価結果については、比較例1の空気入りタイヤにおいて、ハイドロプレーニングが発生した速度を100として、指数化して表示した。
比較例で用いた空気入りタイヤのトレッドの一部拡大斜視図を図7に示す。
図7に示すように、比較例1の空気入りタイヤ3、及び比較例2の空気入りタイヤ4は、実施例1,2の空気入りタイヤと比較して、周方向溝の構成が異なる。
具体的には、空気入りタイヤ3における周方向溝23は、トレッド面視において、タイヤ周方向に延びる一直線のストレート溝であり、空気入りタイヤ4における周方向溝24は、トレッド面視において、トレッド幅方向端部が蛇行を繰り返す構成となっています。
(3.2)評価結果
各空気入りタイヤの評価結果について、表1を参照しながら説明する。
Figure 0005559598
この結果、実施例1及び実施例2に係る空気入りタイヤ1及び空気入りタイヤ2は、比較例1に係る空気入りタイヤ3、比較例2に掛かる空気入りタイヤ4と比べて、優れたハイドロプレーニング性能を備えることが分かる。
[その他の実施形態]
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。
[変更例]
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
図8に示すとおり、周方向溝20に隣接する陸部50には、その表面に、トレッド面が路面と接地しているトレッド接地面においては、陸部50の変形により閉じられる細い複数の溝80が形成されていてもよい。陸部50に溝80を設けるかどうか、さらに、陸部50にどのような形状の溝80を設けるかどうかについては、操縦安定性、耐摩耗性、及び耐ハイドロプレーニング性を考慮した上で決定すればよい。
また、トレッド面に形成される周方向溝は、タイヤ周方向に、位相をずらして設けなくてもよい。トレッド面視において、前方縮小溝や、前方拡大溝がタイヤ周方向にずれることなく並んでいる構成でもよい。各周方向溝並列させるか、また、どの程度位相をずらすかについては、操縦安定性、耐摩耗性、及び耐ハイドロプレーニング性を考慮した上で決定すればよい。
また、周方向溝は、トレッド面視において、周方向溝のトレッド幅方向中心線を基準とした場合、左右対称でなくともよい。
周方向溝の数や、前方縮小溝,前方拡大溝の大きさや形状についても、操縦安定性、耐摩耗性、及び耐ハイドロプレーニング性を考慮した上で決定すればよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1,2,3,4…空気入りタイヤ、20,21…周方向溝、21L…最大幅部、21S…最小幅部、30,31…前方縮小溝、30A,31A…幅小前部、30,31…幅大後部、41…前方拡大溝、41A…幅大前部、41…幅小後部、50,51…陸部、60,61…底部、70,71…溝壁、80…溝、CL…タイヤ赤道線、La,Lb,Lc,Ld…長さ

Claims (8)

  1. タイヤ周方向に延びる周方向溝が形成されている空気入りタイヤであって、
    前記周方向溝は、トレッド面視において、タイヤ回転方向前方に向かうに従って、トレッド幅方向の幅が小さくなる前方縮小溝がタイヤ周方向に沿って連続して繋がることによって形成されており、
    前記前方縮小溝は、タイヤ回転方向最前部にトレッド幅方向の幅が最も小さい幅小前部と、タイヤ回転方向最後部にトレッド幅方向の幅が最も大きい幅大後部とを有し、かつ前記タイヤ回転方向最後部に位置する幅大後部から前記タイヤ回転方向最前部に位置する前記幅小前部に向かってトレッド幅方向の幅が徐々に小さくなっており、
    前記幅小前部は、前記幅小前部よりタイヤ回転方向前側に隣接する他の前方縮小溝の幅大後部と連通し、かつ前記他の前方縮小溝の幅大後部よりもトレッド幅方向内側に位置しており、
    前記幅大後部は、前記幅大後部よりタイヤ回転方向後側に隣接する他の前方縮小溝の幅小前部と連通しており、
    前記周方向溝のトレッド幅方向の外側は、タイヤ周方向に沿って延在するリブ状の陸部であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. トレッド面と路面とが接するトレッド接地面には、前記前方縮小溝の幅大後部または幅小前部が、少なくとも一つ以上設けられることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記周方向溝は、トレッド面よりタイヤ径方向内側に形成される底部と、前記底部のトレッド幅方向両側端部からタイヤ径方向外側へ向かって延びトレッド面と繋がる溝壁とから形成されており、
    前記周方向溝において、トレッド幅方向の幅が大きくなるに従って、前記底部と、前記溝壁との成す角度が大きくなることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記前方縮小溝において、タイヤ周方向の長さをLa、前記幅大後部のトレッド幅方向の長さをLb、前記幅小前部のトレッド幅方向の長さをLcとした場合、(Lb−Lc)/La≦0.25となることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記陸部には、その表面に複数の溝が形成されており、前記溝は、前記トレッド面が路面と接地しているトレッド接地面においては、前記陸部の変形により閉じられる細い形状となっていることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の空気入りタイヤ。
  6. トレッド面視における前記周方向溝の形状は、周方向溝のトレッド幅方向中心にタイヤ赤道線と平行に延びる仮想線を引いた場合、その仮想線を基準として、左右対称であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の空気入りタイヤ。
  7. トレッド面には、複数の前記周方向溝が形成されており、
    それぞれの周方向溝は、前記トレッド幅方向に隣り合う他の周方向溝と、タイヤ周方向における前方縮小溝の半分の長さ分、位相をずらして形成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記幅小前部と前記幅大後部は、トレッド面視において、タイヤ赤道線に対して直交していることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の空気入りタイヤ。
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