JP5410318B2 - 出力ドライバ回路 - Google Patents

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Description

本発明は、出力ドライバ回路に関し、特に、光通信システムを代表とする高速通信向けの出力ドライバ回路に適用して有効な技術に関する。
例えば、特許文献1の図6には、差動出力端子に対して、ドライバ回路およびエンファシス回路が共通に接続された差動駆動回路が示されている。ドライバ回路は、4個のMOSトランジスタからなるブリッジ回路によって構成され、その電源電圧がソースフォロワ回路を介して供給される。エンファシス回路も、4個のMOSトランジスタからなるブリッジ回路によって構成され、その電源電流が、定電流源によって供給される。
特開2005−223872号公報
近年、通信速度の高速化に伴い、例えば光通信システムの通信速度は10Gbpsから25Gbps、40Gbps等へと遷移している。このような高速通信分野では、回路の高速化は当然に必要とされ、それと共に消費電力の低減や伝送波形品質の向上等を実現することが望ましい。そこで、これらに関して検討を行った。
図15(a)、(b)は、本発明の前提として検討した出力ドライバ回路において、その構成の一例を示す回路図である。図15(a)に示す出力ドライバ回路は、所謂CML(Current Mode Logic)の差動増幅回路DAMPとなっている。DAMPには、インピーダンスZ0の外部負荷抵抗が備わっており、このDAMPによってインピーダンス2×Z0の外部負荷抵抗が駆動される。また、図15(b)に示す出力ドライバ回路は、図15(a)の差動増幅回路DAMPに対して、その差動出力ノードを共有する差動対トランジスタからなるプリエンファシス回路(波形等化回路)EMPが設けられた構成例となっている。
ここで、例えば、DAMPにおける差動入力の一方に現サイクル[n]のデータ入力信号DIN[n]が入力され、EMPにおける差動入力の一方に前サイクル[n−1]の反転データ入力信号/DIN[n−1]が入力されると、現サイクルにおいて前サイクルからの符号間干渉を勘案したデータ出力信号を生成することが可能となる。図15(a)、(b)のような構成例を用いると、電流モードの動作に伴い高速動作が可能となる。また、インピーダンス整合や波形等化も容易に行えるため、伝送波形品質の向上も図れる。しかしながら、例えば、DAMPに4×I0のテール電流を流した場合、外部負荷抵抗にはその1/4となる電流I0しか供給されず、消費電力は非常に大きくなる。
図16(a)、(b)は、本発明の前提として検討した出力ドライバ回路において、その他の構成の一例を示す回路図である。図16(a)に示す出力ドライバ回路は、複数(ここでは2個)のスライス回路SLC1,SLC2を備え、各スライス回路は、CMOSインバータ構成からなる2個のドライバ回路DV1,DV2を備えている。各スライス回路において、DV1の出力は、インピーダンス2×Z0を持つ外部負荷抵抗の一端に共通に接続され、DV2の出力は、当該外部負荷抵抗の他端に共通に接続される。例えば、DV1に正極データ入力信号DIN_Pが入力され、DV2に負極データ入力信号DIN_Nが入力されると、DV1のPMOSトランジスタMPz11とDV2のNMOSトランジスタMNz22の経路か、あるいはDV2のPMOSトランジスタMPz21とDV1のNMOSトランジスタMNz12の経路で外部負荷抵抗が駆動される。
ここで、外部負荷抵抗を駆動する際には、インピーダンス整合のため、PMOSトランジスタ側のインピーダンスとNMOSトランジスタ側のインピーダンスをそれぞれZ0に設定する必要がある。スライス回路SLC1,SLC2は、これを実現するための構成である。すなわち、各スライス回路は、図示はしないが、それぞれ、有効・無効が設定可能となっており、無効に設定された場合、DV1,DV2を構成する各MOSトランジスタはオフに固定される。したがって、スライス回路を何個有効にするかでインピーダンスを調整できるため、例えば製造ばらつき等が生じてもインピーダンスをZ0に設定でき、伝送波形品質の向上が図れる。更に、このような構成例を用いると、電源電流が全て外部負荷抵抗に供給されるため、消費電力を低減することも可能となる。しかしながら、電圧モード動作であるため高速化が図れない恐れがある。
図16(b)に示す出力ドライバ回路は、図16(a)におけるドライバ回路DV1を例として、それに前述したような波形等化機能を追加した構成例となっている。すなわち、現サイクル[n]の正極データ入力信号DIN_P[n]が入力されるドライバ回路DVp1に対して、その出力を共有し、前サイクル[n−1]の負極データ入力信号DIN_N[n−1]が入力されるドライバ回路DVp2が追加された構成例となっている。DVp1を構成する各MOSトランジスタのサイズ(W)は、DVp2を構成する各MOSトランジスタのサイズ(W)よりも大きく設定される。
このような構成例では、DVp2をプリエンファシス回路として、図15(b)と同様に波形等化を行うことができるため、伝送波形品質の向上が図れる。ただし、この場合、このプリエンファシス回路(DVp2)を含めてインピーダンス整合を行う必要がある。例えば、データパターンに応じてDVp1のPMOSトランジスタとDVp2のNMOSトランジスタがオンするような場合には、このPMOSトランジスタのオン抵抗RpとNMOSトランジスタのオン抵抗Rnとの並列抵抗がインピーダンスZ0となるように前述したスライス回路の有効・無効を設定する必要がある。したがって、インピーダンス調整は若干複雑化する。また、プリエンファシス回路を加えると、例えば、DVp1からDVp2に向けた貫通電流が生じるため、消費電力も増大する。
以上のように、回路の高速化に加えて、消費電力の低減や伝送波形品質の向上を図ることは容易とは言えない。そこで、前述した特許文献1のような構成を用いることも考えられる。特許文献1の構成では、その図7〜図9に示されるように、各データサイクル毎にエンファシス信号(EMP+)による電流ドライブと、入力信号(IN+)による電圧ドライブとを併用して波形等化を行っている。しかしながら、特許文献1の技術では、例えば、前述したような伝送波形品質の向上を十分に実現できるとは限らない。伝送波形品質を向上させる(すなわち所謂アイパターンのアイを拡大させる)ためには、通信システムの条件に応じて最適な波形等化量や信号振幅を設定できるような回路構成とすることが望ましいが、特許文献1の技術では、これらに対応することができない。更に、特許文献1の技術では、回路構成上、場合によっては更なる高速化に十分に対応できない恐れがある。
本発明は、このようなことを鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、通信速度の高速化に加えて、消費電力の低減や、あるいは伝送波形品質の向上が図れる出力ドライバ回路を提供することにある。なお、本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態の概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本実施の形態による第1の出力ドライバ回路は、差動入力ノードの論理レベルに応じて差動出力ノードを電圧で駆動する電圧信号生成回路ブロックと、差動入力ノードの論理レベルの遷移を受けて、ワンショットパルス信号を生成するパルス信号生成回路と、当該ワンショットパルス信号のパルス幅の期間で差動出力ノードを電流で駆動する第1電流信号生成回路ブロックとを有するものとなっている。電圧信号生成回路ブロックは、正極および負極差動出力ノードに対してそれぞれ第1インピーダンスで電圧駆動を行う。
このような構成を用いると、差動出力ノードの信号を遷移させる際には、第1電流信号生成回路ブロックによる電流駆動が行われるため、高速な信号遷移が可能となる。その後、ワンショットパルス信号のパルス期間を経過した後は、電圧信号生成回路ブロックによって差動出力ノードにおける定常状態の電圧信号レベルが定められる。この信号の遷移期間ならびに定常状態において、電圧信号生成回路ブロックはインピーダンス整合回路として機能する。これによって伝送波形品質の向上が図れる。更に、ワンショットパルス信号のパルス期間を、適用する通信システムに応じて適宜設定することで、適切なプリエンファシスが可能となり、伝送波形品質の向上が図れる。なお、第1電流信号生成回路ブロックは、差動出力ノードと電源ノードの間に電流経路が接続される共に、ワンショットパルス信号によってオンに駆動される1段構成のトランジスタによって実現されることが望ましい。これによって、更なる高速化が図れる。
また、本実施の形態による第2の出力ドライバ回路は、差動入力ノードの論理レベルに応じて差動出力ノードを電圧で駆動する電圧信号生成回路ブロックと、差動入力ノードの論理レベルに応じて差動出力ノードを第1電流値からなる電流で駆動する第2電流信号生成回路ブロックとを有するものとなっている。電圧信号生成回路ブロックは、正極および負極差動出力ノードの一方と第1電圧値を持つ第1電源とを第1インピーダンスを介して接続し、正極および負極差動出力ノードの他方と第2電圧値を持つ第2電源とを第1インピーダンスを介して接続する。第1電流値は、(第1電圧値−第2電圧値)/(2×第1インピーダンス)に設定される。
このような構成を用いると、差動出力ノードの信号を遷移させる際に加えて定常状態に保つ際にも第2電流信号生成回路ブロックによる電流駆動が行われる。第2電流信号生成回路ブロックを信号の遷移時に用いることで高速化が図れる。第2電流信号生成回路ブロックを信号の定常状態の際に用いることで、電圧信号生成回路ブロックによる電圧駆動を用いる場合と比べて定常状態における差動出力ノードの電圧振幅を拡大することが可能となる。これによって、伝送波形品質の向上が図れる。この信号の遷移期間ならびに定常状態において、電圧信号生成回路ブロックはインピーダンス整合回路として機能する。これによって伝送波形品質の向上が図れる。
また、本実施の形態による第3の出力ドライバ回路は、前述した第1の出力ドライバ回路と、第2の出力ドライバ回路を組み合わせたものとなっている。すなわち、差動出力ノードにおける信号の遷移時には、主として第1および第2電流信号生成回路ブロックによる電流駆動が行われ、この際に、第1電流信号生成回路ブロックは、プリエンファシス回路として機能する。これによって、高速化ならびに伝送波形品質の向上が図れる。その後、差動出力ノードの信号が定常状態となった際には、主として第2電流信号生成回路ブロックによる電流駆動が行われる。これによって、差動出力ノードにおける電圧振幅の拡大が可能となり、伝送波形品質の向上が図れる。この信号の遷移期間ならびに定常状態において、電圧信号生成回路ブロックはインピーダンス整合回路として機能する。これによって伝送波形品質の向上が図れる。
なお、前述した第1〜第3の出力ドライバ回路を用いると、特に、第2および第3の出力ドライバ回路において、差動出力ノードにおける定常状態の電圧振幅を、適用する通信システムに応じて広い範囲から定めることができる。このように、電圧振幅を広い範囲から定められる構成を用いることで、消費電力の低減と、伝送波形品質の向上をバランスよく実現することが可能となる。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態によって得られる効果を簡単に説明すると、出力ドライバ回路において、通信速度の高速化に加えて、消費電力の低減や、あるいは伝送波形品質の向上が図れる。
本発明の実施の形態1による出力ドライバ回路において、それを適用した光通信システムの構成例を示すブロック図である。 (a)は、本発明の実施の形態1による出力ドライバ回路において、その構成の一例を示す概略図であり、(b)は、(a)の電源電圧関係の一例を示す説明図である。 図2の出力ドライバ回路において、その詳細な構成例を示す回路図である。 (a)は、図3のパルス信号生成回路における可変遅延回路の詳細な構成例を示す回路図であり、(b)は、(a)における反転セレクタ回路の詳細な構成例を示す回路図である。 図3の出力ドライバ回路において、その動作の一例を示す波形図である。 本発明の実施の形態2による出力ドライバ回路において、その構成の一例を示す回路図である。 図6の出力ドライバ回路において、その動作の一例を示す波形図である。 (a)は、本発明の実施の形態3による出力ドライバ回路において、その構成の一例を示す回路図であり、(b)は、(a)の電源電圧関係の一例を示す説明図である。 図8(a)の出力ドライバ回路において、その動作の一例を示す波形図である。 図8(a)の出力ドライバ回路において、その詳細な構成例を示す回路図である。 (a)、(b)は、図10の出力ドライバ回路において、基準電圧を生成する回路の構成例を示す回路図である。 (a)は、図10の出力ドライバ回路における電源生成回路の変形例を示す回路図であり、(b)は、その比較例を示す回路図である。 本発明の実施の形態4による出力ドライバ回路において、その構成の一例を示す回路図である。 本発明の実施の形態5による出力ドライバ回路において、その構成の一例を示す概略図である。 (a)、(b)は、本発明の前提として検討した出力ドライバ回路において、その構成の一例を示す回路図である。 (a)、(b)は、本発明の前提として検討した出力ドライバ回路において、その他の構成の一例を示す回路図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、実施の形態の各機能ブロックを構成する回路素子は、特に制限されないが、公知のCMOS(相補型MOSトランジスタ)等の集積回路技術によって、単結晶シリコンのような半導体基板上に形成される。なお、実施の形態では、MISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)の一例としてMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)(MOSトランジスタと略す)を用いるが、ゲート絶縁膜として非酸化膜を除外するものではない。図面において、Pチャネル型MOSトランジスタ(PMOSトランジスタ)にはゲートに丸印の記号を付すことで、Nチャネル型MOSトランジスタ(NMOSトランジスタ)と区別することとする。図面にはMOSトランジスタの基板電位の接続は特に明記していないが、MOSトランジスタが正常動作可能な範囲であれば、その接続方法は特に限定しない。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による出力ドライバ回路において、それを適用した光通信システムの構成例を示すブロック図である。図1に示す光通信システムは、光・電気変換ブロックOFE_BLKと、シリアル・パラレル変換ブロック(SerDes:SERializer/DESerializer)SD_BLKと、上位層論理ブロックPUによって構成される。OFE_BLKは、例えばフォトダイオード等を介して光入力データ信号IN_OPを電気信号に変換する光・電気変換回路OECと、レーザダイオード等を介して電気信号を光出力データ信号OUT_OPに変換する電気・光変換回路EOCを備えている。
SD_BLKは、入力系回路として、OECからの微小なデータ信号を所定電圧レベルのデータ信号に増幅する入力回路IF_Iと、その出力となるデータ入力信号DIからデータ出力信号DOおよびクロック信号CLKoを再生する信号再生回路CDRと、CLKoを用いてシリアルデータとなるDOをパラレルデータ信号DAToに変換するシリアル・パラレル変換回路SPCを備えている。上位層論理ブロックPUは、このCLKoとDAToを受けて所定の情報処理を行う。また、SD_BLKは、出力系回路として、PUからのパラレルデータ信号DATiをPUからのクロック信号CLKiを用いてシリアルデータ信号に変換するパラレル・シリアル変換回路PSCと、その出力となるデータ入力信号DINを受け、データ出力信号DOUTによって電気・光変換回路EOCを駆動する出力回路IF_Oを備えている。
このような光通信システムでは、近年、数十Gbpsを超える高速通信が行われ、これに伴い伝送波形品質が低下し、所謂アイパターンのアイを拡大することが益々困難となってきている。また、システムの省電力化への要求も高まっている。このような状況において、後述する本実施の形態による出力ドライバ回路を、例えば出力回路IF_O等に適用することが有益となる。
図2(a)は、本発明の実施の形態1による出力ドライバ回路において、その構成の一例を示す概略図であり、図2(b)は、図2(a)の電源電圧関係の一例を示す説明図である。図2に示す出力ドライバ回路TX_BK1は、電圧信号生成回路ブロックVSG_BKと、電流信号生成回路ブロックISG_BKp1,ISG_BKn1と、パルス信号生成回路PGEN1,PGEN2と、正極出力ノードTXPおよび負極出力ノードTXNを備えている。
VSG_BKは、抵抗Rp1,Rp2,Rn1,Rn2と、スイッチ回路SWp1,SWp2,SWn1,SWn2を備える。Rp1,Rp2,Rn1,Rn2は、それぞれインピーダンスZ0を持ち、Rp1,Rp2の一端には、高電位側出力電源電圧VOHが印加され、Rn1,Rn2の一端には、低電位側出力電源電圧VOLが印加される。Rp1,Rp2,Rn1,Rn2の他端は、それぞれ、SWp1,SWp2,SWn1,SWn2の一端に接続される。SWp1,SWn2の他端は、TXPに接続され、SWp2,SWn1の他端は、TXNに接続される。SWp1,SWn1は、正極データ入力信号DIN_Pが‘H’レベル(負極データ入力信号DIN_Nが‘L’レベル)の際にオンに制御され、SWp2,SWn2は、負極データ入力信号DIN_Nが‘H’レベル(正極データ入力信号DIN_Pが‘L’レベル)の際にオンに制御される。
PGEN1は、DIN_PまたはDIN_Nあるいはその両方を受け、DIN_Pが‘L’レベルから‘H’レベル(DIN_Nが‘H’レベルから‘L’レベル)に遷移した際に所定のパルス幅を備えたパルス信号を生成する。PGEN2は、DIN_PまたはDIN_Nあるいはその両方を受け、PGEN1と逆にDIN_Nが‘L’レベルから‘H’レベル(DIN_Pが‘H’レベルから‘L’レベル)に遷移した際に所定のパルス幅を備えたパルス信号を生成する。
ISG_BKp1は、一端が電源電圧VDDに接続された定電流源IS1と、IS1の他端に一端が共通に接続されたスイッチ回路SWp3,SWp4を備える。SWp3の他端は、TXPに接続され、SWp4の他端は、TXNに接続される。同様に、ISG_BKn1は、一端が接地電源電圧GNDに接続された定電流源IS2と、IS2の他端に一端が共通に接続されたスイッチ回路SWn3,SWn4を備える。SWn3の他端は、TXNに接続され、SWn4の他端は、TXPに接続される。IS1とIS2は、同一の電流値に設定される。SWp3,SWn3は、PGEN1からのパルス信号が活性状態の間でオンに駆動され、SWp4,SWn4は、PGEN2からのパルス信号が活性状態の間でオンに駆動される。
ここで、TXPとTXNの間にはインピーダンス(2×Z0)を持つ外部負荷抵抗Rldが接続されている。このRldを駆動するため、DIN_Pが‘L’レベルから‘H’レベルに遷移すると、SWp1を介してVOHとTXPが接続され、SWn1を介してVOLとTXNが接続される。反対に、DIN_Pが‘H’レベルから‘L’レベルに遷移すると、SWp2を介してVOHとTXNが接続され、SWn2を介してVOLとTXPが接続される。この各状態では、インピーダンス整合が行われている。しかしながら、TXP,TXNには、パット電極やESD(Electro Static Discharge)素子等に伴い比較的大きな容量Cp1,Cp2が付加されている。したがって、TXP,TXNの立ち上がり・立ち下がり速度が遅く、通信速度の高速化が図れない。
そこで、DIN_Pの‘L’レベルから‘H’レベルへの遷移を受けて、PGEN1がパルス信号を出力し、そのパルス幅の間でSWp3とSWn3をオンに駆動する。そうすると、IS1からの充電電流がTXPに供給され、IS2からの放電電流がTXNに供給されるため、Cp1の充電ならびにCp2の放電を高速に行うことが可能となる。反対に、DIN_Pの‘H’レベルから‘L’レベルへの遷移を受けて、PGEN2がパルス信号を出力し、そのパルス幅の間でSWp4とSWn4をオンに駆動する。そうすると、IS1からの充電電流がTXNに供給され、IS2からの放電電流がTXPに供給されるため、Cp1の放電ならびにCp2の充電を高速に行うことが可能となる。
このように、図2の出力ドライバ回路を用いることで、例えば、次のような効果が得られる。まず、第1に、通信速度の高速化が図れる。すなわち、電流信号生成回路ブロックISG_BKp1,ISG_BKn1により、データの遷移時においてCp1,Cp2を高速に充放電できることから、当該容量の影響を低減でき、TXP,TXNの立ち上がり・立ち下がり速度を向上させることができる。第2に、伝送波形品質の向上が図れる。すなわち、定電流源IS1,IS2は、通常、高インピーダンスを持つため、前述した電圧信号生成回路ブロックVSG_BKに伴うインピーダンス整合状態に与える影響は小さく、波形反射が生じ難い。更に、IS1,IS2の電流値や、PGEN1からのパルス信号のパルス幅を適切に調整することで、通信システムに応じた適切なプリエンファシス(波形等化)を行うことが可能となり、これによっても伝送波形品質が向上する。
第3に、消費電力の低減が図れる。すなわち、例えば、前述した図16のような構成では、プリエンファシスに伴い消費電力の増大が懸念されるが、図2の構成例では、プリエンファシス量を適切に調整することで、消費電力の増大を抑制することが可能となる。例えば、プリエンファシスの際に、PGEN1,PGEN2からのパルス信号のパルス幅を、データレートの1サイクルより小さい値とすることで、1サイクルの期間全てでプリエンファシスを行うような場合と比べて、過剰なプリエンファシスを回避でき、消費電力を抑制できる。ただし、逆に、通信システムに応じて大きいプリエンファシス量が要求される場合には、勿論、パルス幅を1サイクルよりも大きい値とすることも可能である。
第4に、前述した通信速度の高速化を維持しつつ、消費電力の低減と伝送波形品質の向上をバランスよく実現することが可能となる。すなわち、PGEN1,PGEN2からのパルス信号が非活性状態の際(言い換えれば、TXP,TXNからのデータ出力信号が定常時となった際)には、VSG_BKによって外部負荷抵抗Rldが電圧駆動されることになる。この際に、消費電力を低減するためには、この定常時におけるデータ出力信号の振幅を小さくすることが望ましいが、この振幅を小さくし過ぎると、伝送波形品質が低下(すなわちアイパターンのアイが縮小)する。すなわち、消費電力と伝送波形品質の兼ね合いから、適用する通信システムに応じて最適な振幅が存在するため、出力ドライバ回路は、この振幅を広い範囲で選択できるように構成することが望ましい。
こうした中、データ出力信号の振幅を小さくする側は、VOHを低くし、VOLを高くすることで容易に実現できるが、振幅を大きくする側は、検討が必要となる。例えば、定電流源IS1,IS2を仮にMOSトランジスタの飽和領域動作で実現した場合、そのしきい値をVthとして、IS1は、VDD−VthまでしかTXP,TXNの電圧を上げられず、IS2は、VthまでしかTXP,TXNの電圧を下げられない。そこで、これよりも大きい振幅は、VSG_BKによる電圧駆動によって生成する。すなわち、図2(b)に示すように、このVthの損失分をVSG_BKにおけるVOHを高くし、VOLを低くすることで賄う。この場合、VSG_BKの電圧駆動に伴う立ち上がり・立ち下がり速度の低下が懸念されるが、実際には、立ち上がり・立ち下がりの大部分の期間はISG_BKp1,ISG_BKn1によって駆動されるため速度の低下はさほど問題とはならない。したがって、図2の構成例を用いることで、適用する通信システムに応じて、データ出力信号の振幅を広い範囲で選択できるようになる。
図3は、図2の出力ドライバ回路において、その詳細な構成例を示す回路図である。図3に示す出力ドライバ回路TX_BK1aは、電圧信号生成回路ブロックVSG_BKと、パルス信号生成回路PGEN1a,PGEN2aと、電流信号生成回路ブロックISG_BK1,ISG_BK2と、電源生成回路VGEN_H,VGEN_Lと、複数のインバータ回路IV3〜IV6を備えている。
VSG_BKは、複数(ここでは3個)のスライス回路SLC1〜SLC3によって構成される。各スライス回路SLC1〜SLC3は、PMOSトランジスタMPz1およびNMOSトランジスタMNz2からなるCMOSインバータ回路[1]と、PMOSトランジスタMPz2およびNMOSトランジスタMNz1からなるCMOSインバータ回路[2]を備える。CMOSインバータ回路[1]は、負極データ入力信号DIN_NがIV3,IV4を介して入力され、CMOSインバータ回路[2]は、正極データ入力信号DIN_PがIV5,IV6を介して入力される。MPz1、MPz2、MNz1、MNz2は、それぞれ、図2におけるRp1およびSWp1、Rp2およびSWp2、Rn1およびSWn1、Rn2およびSWn2に該当する。そして、図16(a)で説明したように、各スライス回路SLC1〜SLC3の有効・無効を設定することで、PMOSトランジスタ側およびNMOSトランジスタ側のインピーダンスをそれぞれZ0に設定できる。
VGEN_Hは、アンプ回路AMPhと、PMOSトランジスタMPhと、容量Cr1によって構成される電源レギュレータ回路となっており、高電位側出力電源電圧VOHを生成する。AMPhは、負極入力ノードに設定電圧VOHref(例えば0.7V等)が入力され、出力ノードがMPhのゲートに接続され、正極入力ノードがMPhのドレインに接続される。MPhのソースは、電源電圧に接続され、Cr1は、MPhのソースとドレイン間に接続される。このような構成を用いると、VOHrefで設定された値を持つVOHがMPhのドレインから出力され、それがVSG_BKとIV3〜IV6に供給される。
VGEN_Lは、アンプ回路AMPlと、NMOSトランジスタMNlと、容量Cr2によって構成される電源レギュレータ回路となっており、低電位側出力電源電圧VOLを生成する。AMPlは、負極入力ノードに設定電圧VOLref(例えば0.3V等)が入力され、出力ノードがMNlのゲートに接続され、正極入力ノードがMNlのドレインに接続される。MNlのソースは、接地電源電圧に接続され、Cr2は、MNlのソースとドレイン間に接続される。このような構成を用いると、VOLrefで設定された値を持つVOLがMNlのドレインから出力され、それがVSG_BKとIV3〜IV6に供給される。
PGEN1aは、可変遅延回路VDLY1と、インバータ回路IV1と、オア演算回路OR1とアンド演算回路AD1によって構成される。VDLY1は、DIN_N(あるいはDIN_P)を受け、それを所定の時間遅延させる。IV1は、この遅延された信号を反転出力する。OR1は、DIN_NとIV1の出力信号を受けてオア演算を行う。AD1は、DIN_NとIV1の出力信号を受けてアンド演算を行う。一方、PGEN2aは、可変遅延回路VDLY2と、インバータ回路IV2と、オア演算回路OR2とアンド演算回路AD2によって構成される。VDLY2は、DIN_P(あるいはDIN_N)を受け、それを所定の時間遅延させる。IV2は、この遅延された信号を反転出力する。OR2は、DIN_PとIV2の出力信号を受けてオア演算を行う。AD2は、DIN_PとIV2の出力信号を受けてアンド演算を行う。
ISG_BK1は、PMOSトランジスタMPi3およびNMOSトランジスタMNi4から構成される。MPi3は、ソースが電源電圧VDDに、ドレインがTXPにそれぞれ接続され、ゲートがOR1の出力によって制御される。MNi4は、ソースが接地電源電圧GNDに、ドレインがTXPにそれぞれ接続され、ゲートがAD1の出力によって制御される。MPi3は、図2におけるIS1およびSWp3に該当し、MNi4は、図2におけるIS2およびSWn4に該当する。
ISG_BK2は、PMOSトランジスタMPi4およびNMOSトランジスタMNi3から構成される。MPi4は、ソースがVDDに、ドレインがTXNにそれぞれ接続され、ゲートがOR2の出力によって制御される。MNi3は、ソースがGNDに、ドレインがTXNにそれぞれ接続され、ゲートがAD2の出力によって制御される。MPi4は、図2におけるIS1およびSWp4に該当し、MNi3は、図2におけるIS2およびSWn3に該当する。
図4(a)は、図3のパルス信号生成回路PGENにおける可変遅延回路VDLYの詳細な構成例を示す回路図であり、図4(b)は、図4(a)における反転セレクタ回路の詳細な構成例を示す回路図である。図4(a)に示す可変遅延回路VDLYは、遅延用インバータ回路IV[0]と、2入力の反転セレクタ回路IVSEL0と、その出力に順に直列接続されたn個の遅延用インバータ回路IV[1]〜IV[n]と、(n−1)個の2入力の反転セレクタ回路IVSEL[0]〜IVSEL[n−2]と、インバータ回路IV10によって構成される。IVSEL0は、入力信号INか、あるいは反転入力信号(/IN)をIV[0]で遅延させた信号を遅延量選択信号Sdselに基づいて選択して出力する。
IVSEL[n−2]は、一方の入力がIV[n−2]の出力であり、他方の入力がIV[n]の出力となっている。IVSEL[n−3]は、一方の入力がIV[n−3]の出力であり、他方の入力がIVSEL[n−2]の出力となっている。IVSEL[n−4]は、一方の入力がIV[n−4](図示はしないがIVSEL[n−3]の前段)の出力であり、他方の入力がIVSEL[n−3]の出力となっている。すなわち、IVSEL[n−3]〜IVSEL[1]は同様の接続関係となっており、IVSEL[m]において、一方の入力がIV[m]の出力であり、他方の入力がIVSEL[m+1]の出力となっている。そして、IVSEL[0]は、一方の入力がIVSEL0の出力であり、他方の入力がIVSEL[1]の出力となっている。IVSEL[0]の出力は、IV10を介して出力信号OUTとなる。IVSEL[0]〜IVSEL[n−2]のそれぞれの選択経路は、遅延量選択信号Sdselによって制御される。
また、反転セレクタ回路IVSEL0,IVSEL[m]のそれぞれは、図4(b)に示すように、2入力のそれぞれに一端が接続され、他端が共通接続された2個のCMOSスイッチ回路CSWと、この共通接続ノードの信号を反転して出力するインバータ回路IV11を備えている。この2個のCSWは、遅延量選択信号Sdsel[m]ならびにその反転信号に基づいてオン・オフが相補的に制御される。
このような構成において、各IVSEL[m]の遅延量が遅延用インバータ回路IV[m]の遅延量(Tdlyとする)に等しいものとして、まず、最小遅延設定時の遅延量は、INがIVSEL0、IVSEL[0]、およびIV10を介して出力される時である。続いて、2番目に小さい遅延量は、/INがIV[0]、IVSEL0、IVSEL[0]、およびIV10を介して出力される時であり、最小遅延設定時の遅延量に対してTdlyが加わることになる。次いで、3番目に小さい遅延量は、INがIVSEL0、IV[1]、IVSEL[1]、IVSEL[0]およびIV10を介して出力される時であり、2番目の遅延量に対してTdlyが加わることになる。以降も同様にして、Tdlyのステップで遅延量制御が行える。これによって、パルス信号生成回路PGEN1a,PGEN2aのパルス幅を高分解能で設定できる。
図5は、図3の出力ドライバ回路TX_BK1aにおいて、その動作の一例を示す波形図である。例えば、図5のサイクルS501に示すように、DIN_Pが‘L’レベルから‘H’レベル(DIN_Nが‘H’レベルから‘L’レベル)に遷移した場合、DIN_Pに対してVDLY2の遅延と反転を加えた信号がIV2より出力され、DIN_Nに対してVDLY1の遅延と反転を加えた信号がIV1より出力される。これにより、MPi3のゲートにVDLY1の遅延量に基づくパルス幅を備えた‘L’パルス信号が印加され、MNi3のゲートにVDLY2の遅延量に基づくパルス幅を備えた‘H’パルス信号が印加される。そうすると、このパルス幅の期間で、MPi3とMNi3を介してTXPからTXNに向けた電流が流れる。
また、図5のサイクルS502に示すように、DIN_Pが‘H’レベルから‘L’レベル(DIN_Nが‘L’レベルから‘H’レベル)に遷移した場合、DIN_Pに対してVDLY2の遅延と反転を加えた信号がIV2より出力され、DIN_Nに対してVDLY1の遅延と反転を加えた信号がIV1より出力される。これにより、MNi4のゲートにVDLY1の遅延量に基づくパルス幅を備えた‘H’パルス信号が印加され、MPi4のゲートにVDLY2の遅延量に基づくパルス幅を備えた‘L’パルス信号が印加される。そうすると、このパルス幅の期間で、MPi4とMNi4を介してTXNからTXPに向けた電流が流れる。
一方、図5のサイクルS503a,S503bに示すように、DIN_Pが‘H’レベル(DIN_Nが‘L’レベル)またはDIN_Pが‘L’レベル(DIN_Nが‘H’レベル)を保持している場合には、MPi3,MNi4,MPi4,MNi3はオフ状態を保ち、TXP,TXNは、VSG_BKによって駆動される。ここで、TXPとTXN間にインピーダンス2×Z0の外部負荷抵抗Rldを接続した場合、VSG_BKではPMOSトランジスタ側とNMOSトランジスタ側がそれぞれインピーダンスZ0となっているため、TXPとTXNの間には、(VOH−VOL)/2の電圧振幅が生じることになる。
このように、図3の出力ドライバ回路TX_BK1aを用いると、図2で述べた各種効果に加えて、例えば次のような効果が得られる。第1に、図3の電流信号生成回路ブロックISG_BK1,ISG_BK2では、図2の電流信号生成回路ブロックISG_BKp1,ISG_BKn1における定電流源およびスイッチ回路(例えばIS1およびSWp3)を、1個のMOSトランジスタ(例えばMPi3)で実現しているため、更なる通信速度の高速化が図れる。すなわち、例えば、定電流源とスイッチ回路を縦積み2段のMOSトランジスタで実現すると、MOSトランジスタの遅延成分(容量およびオン抵抗)に伴い立ち上がり・立ち下がり速度の高速化が阻害される恐れがあるが、1段のMOSトランジスタで実現すると、十分な高速化が図れる。
第2に、VOH,VOLを電源レギュレータ回路となる電源生成回路VGEN_H,VGEN_Lで供給することで、外部負荷抵抗Rldに対して十分な電流を供給できると共に、十分なインピーダンス整合も図れる。すなわち、例えば、Rldのインピーダンス(抵抗値)が100Ωとして、TXPとTXN間に0.4Vの電圧振幅を得ようとすると、4mAの電流が必要とされる。一方、電圧信号生成回路ブロックVSG_BKで高精度なインピーダンス整合を行うためには、VOH,VOLのラインインピーダンスを可能な限りゼロに近づけることが望ましい。そこで、電源レギュレータ回路を用いると、比較的大きな電流を低い出力インピーダンスで供給できるため、このような要求を満たせる。
以上、本実施の形態1の出力ドライバ回路を用いることで、代表的には、通信速度の高速化に加えて、消費電力の低減が図れる。また、通信速度の高速化に加えて、伝送波形品質の向上が図れる。
(実施の形態2)
本実施の形態2では、実施の形態1で述べた図3の出力ドライバ回路TX_BK1aの変形例について説明する。図6は、本発明の実施の形態2による出力ドライバ回路において、その構成の一例を示す回路図である。図6に示す出力ドライバ回路TX_BK1bは、図3のTX_BK1aと比較して、図3のパルス信号生成回路PGEN1a,PGEN2aが図6のパルス信号生成回路PGEN1b,PGEN2bに置き換わった構成となっている。また、図6では、図3と異なり、電圧信号生成回路ブロックVSG_BKが1個のスライス回路で構成されている。これら以外の構成に関しては、図3と同様であるため詳細な説明は省略する。
VSG_BKは、ここでは、1個のスライス回路で構成されているため、そのインピーダンス調整は、図3の場合と異なり、高電位側出力電源電圧VOHおよび低電位側出力電源電圧VOLの電圧値を制御することで行う。この場合、図3の場合と比べて回路面積を小さくできる。ただし、その一方で、VOH,VOLの値を自由に設定できなくなる。したがって、インピーダンスとVOH,VOLの値をそれぞれ個別に設定したい場合には、図3のように複数個のスライス回路を設ける必要がある。
PGEN1bは、可変遅延回路VDLY1a,VDLY1bと、インバータ回路IV1a,IV1bと、オア演算回路OR1とアンド演算回路AD1によって構成される。VDLY1a,VDLY1bは、DIN_N(あるいはDIN_P)を受け、それを所定の時間遅延させる。IV1aは、VDLY1aによって遅延された信号を反転出力する。IV1bは、VDLY1bによって遅延された信号を反転出力する。OR1は、DIN_NとIV1aの出力信号を受けてオア演算を行う。AD1は、DIN_NとIV1bの出力信号を受けてアンド演算を行う。電流信号生成回路ブロックISG_BK1において、PMOSトランジスタMPi3は、OR1の出力によって駆動され、NMOSトランジスタMNi4は、AD1の出力によって駆動される。
PGEN2bは、可変遅延回路VDLY2a,VDLY2bと、インバータ回路IV2a,IV2bと、オア演算回路OR2とアンド演算回路AD2によって構成される。VDLY2a,VDLY2bは、DIN_P(あるいはDIN_N)を受け、それを所定の時間遅延させる。IV2aは、VDLY2aによって遅延された信号を反転出力する。IV2bは、VDLY2bによって遅延された信号を反転出力する。OR2は、DIN_PとIV2aの出力信号を受けてオア演算を行う。AD2は、DIN_PとIV2bの出力信号を受けてアンド演算を行う。電流信号生成回路ブロックISG_BK2において、PMOSトランジスタMPi4は、OR2の出力によって駆動され、NMOSトランジスタMNi3は、AD2の出力によって駆動される。
図7は、図6の出力ドライバ回路TX_BK1bにおいて、その動作の一例を示す波形図である。例えば、図7のサイクルS701に示すように、DIN_Pが‘L’レベルから‘H’レベル(DIN_Nが‘H’レベルから‘L’レベル)に遷移した場合、MPi3のゲートがVDLY1aのパルス幅を持つ‘L’パルス信号によって駆動され、MNi3のゲートがVDLY2bのパルス幅を持つ‘H’パルス信号によって駆動される。したがって、このパルス幅の期間で、MPi3とMNi3を介してTXPからTXNに向けた電流が流れる。
また、図7のサイクルS702に示すように、DIN_Pが‘H’レベルから‘L’レベル(DIN_Nが‘L’レベルから‘H’レベル)に遷移した場合、MPi4のゲートがVDLY2aのパルス幅を持つ‘L’パルス信号によって駆動され、MNi4のゲートがVDLY1bのパルス幅を持つ‘H’パルス信号によって駆動される。したがって、このパルス幅の期間で、MPi4とMNi4を介してTXNからTXPに向けた電流が流れる。
このような構成例を用いると、MPi3,MNi3,MPi4,MNi4のオンパルス幅をそれぞれ個別に設定できるようになるため、製造ばらつき等に伴う波形品質の低下を抑制することが可能となる。すなわち、MPi3,MNi3,MPi4,MNi4の間で相対的にトランジスタサイズのばらつき等が生じると、充電電流と放電電流に不均衡が生じ、伝送波形品質の低下が生じ得る。図3の構成例では、MPi3,MNi3,MPi4,MNi4の中の2個を単位としてパルス幅を設定するため、これらの相対的なばらつきを全て調整することは困難であったが、図6の構成例では、それぞれ個別にパルス幅を設定できるため相対的なばらつきを全て調整することが可能となる。
以上、本実施の形態2の出力ドライバ回路を用いることで、代表的には、実施の形態1の場合と同様に、通信速度の高速化に加えて、消費電力の低減が図れる。また、通信速度の高速化に加えて、伝送波形品質の向上が図れる。また、実施の形態1の場合と比べて更なる伝送波形品質の向上が図れる。
(実施の形態3)
前述した実施の形態1,2の出力ドライバ回路は、データ信号の遷移時には電流信号により駆動を行い、データ信号の定常時には電圧信号により駆動を行う方式を用いたが、本実施の形態3では、データ信号の定常時にも電流信号により駆動を行う方式について説明する。図8(a)は、本発明の実施の形態3による出力ドライバ回路において、その構成の一例を示す回路図であり、図8(b)は、図8(a)の電源電圧関係の一例を示す説明図である。図9は、図8(a)の出力ドライバ回路において、その動作の一例を示す波形図である。
図8に示す出力ドライバ回路TX_BK2は、電圧信号生成回路ブロックVSG_BKと、電流信号生成回路ブロックISG_BKp2,ISG_BKn2と、正極出力ノードTXPおよび負極出力ノードTXNを備えている。すなわち、図8のTX_BK2は、図2の出力ドライバ回路TX_BK1と比較して、図2のパルス信号生成回路PGEN1,PGEN2が削除され、図2の電流信号生成回路ブロックISG_BKp1,ISG_BKn1が図8のISG_BKp2,ISG_BKn2に置き換わった構成となっている。VSG_BKは、図2の場合と同様に、それぞれインピーダンスZ0を持つ抵抗Rp1,Rp2,Rn1,Rn2と、スイッチ回路SWp1,SWp2,SWn1,SWn2を備え、Rp1,Rp2の一端に高電位側出力電源電圧VOHが供給され、Rn1,Rn2の一端に低電位側出力電源電圧VOLが供給される。
ISG_BKp2は、一端が電源電圧VDDに接続された定電流源IS10と、IS10の他端に一端が共通に接続されたスイッチ回路SWp5,SWp6を備える。SWp5の他端は、TXPに接続され、SWp6の他端は、TXNに接続される。同様に、ISG_BKn2は、一端が接地電源電圧GNDに接続された定電流源IS20と、IS20の他端に一端が共通に接続されたスイッチ回路SWn5,SWn6を備える。SWn5の他端は、TXNに接続され、SWn6の他端は、TXPに接続される。IS10とIS20は、同一の電流値I0に設定される。SWp5,SWn5は、正極データ入力信号DIN_Pが‘H’レベル(負極データ入力信号DIN_Nが‘L’レベル)の際にオンに駆動され、SWp6,SWn6は、DIN_Pが‘L’レベル(DIN_Nが‘H’レベル)の際にオンに駆動される。
ここで、IS10,IS20の電流値I0は、(VOH−VOL)/(2×Z0)に設定される。そうすると、TXPとTXNの間にインピーダンス2×Z0の外部負荷抵抗Rldを接続した場合に、図9に示すように、TXPとTXNの間に(VOH−VOL)の電圧振幅を得ることが可能となる。例えば、定常時においてVSG_BKによる電圧駆動を用いる場合には、図5で説明したように、TXPとTXNの間の電圧振幅は(VOH−VOL)/2となってしまう。この場合、電圧振幅を大きくして伝送波形品質を向上させる(アイパターンのアイを拡大させる)ためには、VOHを高くし、VOLを低くする必要があり、これは結果的に、高いVOHを生成するため更に高い電源電圧が必要となることを意味する。
そこで、図8(a)のような構成例を用いると、IS10,IS20がデータ遷移時に電流駆動を行うと共に、定常時の電圧レベルも生成するため、立ち上がり・立ち下がり速度の高速性を維持しつつ、高い電源電圧を用いずとも外部負荷抵抗Rldに対する電圧振幅を拡大することが可能となる。なお、TXPとTXNの間の電圧振幅が(VOH−VOL)となると、実質的にVSG_BKのVOHとVOLによる電流の入出力は行われず、VSG_BKはインピーダンス整合用の回路としてのみ機能する。
なお、VDDとVOH、ならびにGNDとVOLの電圧関係は、図8(b)に示すように、IS10とIS20をMOSトランジスタの飽和領域動作で実現した場合、(VDD−VOH)≧((2×I0)/gm)、(VOL−GND)≧((2×I0)/gm)の関係を満たす必要がある。ここで、gmは、当該MOSトランジスタの相互インダクタンスである。したがって、実際上は、定常時に電流駆動を用いる場合でも、Rldに対する電圧振幅の拡大範囲に上限が存在するが、前述したような電圧駆動を用いる場合と比較すると、十分に拡大することが可能となる。
このように、図8の出力ドライバ回路を用いることで、例えば、次のような効果が得られる。第1に、通信速度の高速化が図れる。すなわち、データの遷移時において、電流信号生成回路ブロックISG_BKp2,ISG_BKn2により、TXP,TXNに寄生した容量Cp1,Cp2を高速に充放電できることから、当該容量の影響を低減でき、TXP,TXNの立ち上がり・立ち下がり速度を向上させることができる。第2に、伝送波形品質の向上が図れる。すなわち、定電流源IS10,IS20は、通常、高インピーダンスを持つため、電圧信号生成回路ブロックVSG_BKを主としてインピーダンス整合を行うことができ、波形反射を抑制できる。
第3に、前述した通信速度の高速化を維持しつつ、消費電力の低減と伝送波形品質の向上をバランスよく実現することが可能となる。すなわち、図2で述べたように、消費電力の低減と伝送波形品質の兼ね合いから、適用する通信システムに応じて定常時における最適なデータ出力信号の振幅が存在する。この際に、振幅を拡大する側が問題となる。図2の構成例のように、定常時の振幅を電圧信号生成回路ブロックVSG_BKによって生成する場合には、前述したように電源電圧を高くしないとその振幅を拡大できなかったが、図8の構成例を用いると、それよりも低い電源電圧で振幅の拡大が図れる。
図10は、図8(a)の出力ドライバ回路において、その詳細な構成例を示す回路図である。図10に示す出力ドライバ回路TX_BK2aは、電圧信号生成回路ブロックVSG_BKと、電流信号生成回路ブロックISG_BK3,ISG_BK4と、電源生成回路VGEN_H,VGEN_Lと、複数のインバータ回路IV3〜IV6を備えている。すなわち、図10のTX_BK2aは、図3の出力ドライバ回路TX_BK1aと比較して、パルス信号生成回路PGEN1a,PGEN2aが削除され、図3の電流信号生成回路ブロックISG_BK1,ISG_BK2が図10のISG_BK3,ISG_BK4に置き換わった構成となっている。これ以外の構成に関しては、図3と同様であるため詳細な説明は省略する。
ISG_BK3は、PMOSトランジスタMPi5,MPs5およびNMOSトランジスタMNs6,MNi6から構成される。MPi5は、ソースが電源電圧VDDに、ドレインがMPs5のソースにそれぞれ接続され、ゲートに基準電圧VBpが印加される。MPs5は、ドレインがTXPに接続され、ゲートに負極データ入力信号DIN_Nが印加される。MNi6は、ソースが接地電源電圧GNDに、ドレインがMNs6のソースにそれぞれ接続され、ゲートに基準電圧VBnが印加される。MNs6は、ドレインがTXPに接続され、ゲートにDIN_Nが印加される。図10におけるMPi5,MPs5,MNs6,MNi6は、それぞれ、図8におけるIS10,SWp5,SWn6,IS20に該当する。
ISG_BK4は、PMOSトランジスタMPi6,MPs6およびNMOSトランジスタMNs5,MNi5から構成される。MPi6は、ソースがVDDに、ドレインがMPs6のソースにそれぞれ接続され、ゲートにVBpが印加される。MPs6は、ドレインがTXNに接続され、ゲートに正極データ入力信号DIN_Pが印加される。MNi5は、ソースがGNDに、ドレインがMNs5のソースにそれぞれ接続され、ゲートにVBnが印加される。MNs5は、ドレインがTXNに接続され、ゲートにDIN_Pが印加される。図10におけるMPi6,MPs6,MNs5,MNi5は、それぞれ、図8におけるIS10,SWp6,SWn5,IS20に該当する。
このような構成例を用いると、DIN_Nが‘L’レベル(DIN_Pが‘H’レベル)の際、MPs5とMNs5がオンとなり、MPi5で定められる電流によってTXPが充電され、MNi5で定められる電流によってTXNが放電される。また、DIN_Pが‘L’レベル(DIN_Nが‘H’レベル)の際、MPs6とMNs6がオンとなり、MPi6で定められる電流によってTXNが充電され、MNi6で定められる電流によってTXPが放電される。
図11(a)、(b)は、図10の出力ドライバ回路TX_BK2aにおいて、基準電圧VBn,VBpを生成する回路の構成例を示す回路図である。図11(a)に示す基準電圧生成回路VBNGENは、アンプ回路AMPnと、NMOSトランジスタMNb1と、ダミー用の抵抗Rdmを備えている。AMPnは、負極入力ノードに低電位側出力電源電圧VOLが印加され、出力ノードがMNb1のゲートに接続され、正極入力ノードがMNb1のドレインに接続される。MNb1のソースはGNDに接続される。Rdmは、一端がMNb1のドレインに接続され、他端に高電位側出力電源電圧VOHが印加される。ここで、MNb1は、前述したISG_BK3,ISG_BK4におけるMNi6,MNi5とカレントミラー接続(すなわちゲートが共通接続)され、この共通ゲート電圧がVBnとなる。
図11(a)において、Rdmは、抵抗値が外部負荷抵抗のインピーダンスとなる(2×Z0)のn倍に設定される。また、前述したMNi6,MNi5のトランジスタサイズをWNとして、MNb1のトランジスタサイズは、WNの1/n倍に設定される。そうすると、Rdmには、(VOH−VOL)/(n×2×Z0)の電流が流れ、この電流がMNb1に供給され、カレントミラー接続に伴ってMNi6,MNi5には、そのn倍の電流が流れる。その結果、MNi6,MNi5は、(VOH−VOL)/(2×Z0)の電流値I0を持つ電流源となる。なお、Rdmを(2×Z0)のn倍に設定することで、VOHから流れる貫通電流の大きさを抑制でき、消費電力の低減が図れる。
一方、基準電圧VBpは、図11(b)に示す2個の基準電圧生成回路VBPGEN1,VBPGEN2のいずれかによって生成される。VBPGEN1は、PMOSトランジスタMPb2とNMOSトランジスタMNb2によって構成される。MPb2は、ソースがVDDに接続され、ゲートとドレインが共通に接続される。MNb2は、ソースがGNDに接続され、ドレインがMPb2のドレイン(ゲート)に接続され、ゲートに図11(a)で生成したVBnが印加される。ここで、MPb2は、前述したISG_BK3,ISG_BK4におけるMPi5,MPi6とカレントミラー接続(すなわちゲートが共通接続)され、この共通ゲート電圧がVBpとなる。
このような構成例において、MNb2のトランジスタサイズは、例えばMNb1と同様にWN/nに設定される。また、前述したMPi5,MPi6のトランジスタサイズをWPとして、MPb2のトランジスタサイズは、WPの1/n倍に設定される。そうすると、MNb2には、MNb1と同様に(VOH−VOL)/(n×2×Z0)の電流が流れ、この電流がMPb2に供給され、カレントミラー接続に伴ってMPi5,MPi6には、そのn倍の電流が流れる。その結果、MPi5,MPi6は、(VOH−VOL)/(2×Z0)の電流値I0を持つ電流源となる。
また、図11(b)に示す基準電圧生成回路VBPGEN2は、アンプ回路AMPpと、PMOSトランジスタMPb1と、ダミー用の抵抗Rdmを備えている。AMPpは、負極入力ノードに高電位側出力電源電圧VOHが印加され、出力ノードがMPb1のゲートに接続され、正極入力ノードがMPb1のドレインに接続される。MPb1のソースはVDDに接続される。Rdmは、一端がMPb1のドレインに接続され、他端に低電位側出力電源電圧VOLが印加される。ここで、MPb1は、前述したISG_BK3,ISG_BK4におけるMPi5,MPi6とカレントミラー接続(すなわちゲートが共通接続)され、この共通ゲート電圧がVBpとなる。このような構成例を用いると、図11(a)で述べたVBNGENと同様な原理により、MPi5,MPi6は、(VOH−VOL)/(2×Z0)の電流値I0を持つ電流源となる。
図12(a)は、図10の出力ドライバ回路TX_BK2aにおける電源生成回路の変形例を示す回路図であり、図12(b)は、その比較例を示す回路図である。前述した図10のTX_BK2aにおいては、例えば電源生成回路VGEN_Hとして、図12(b)に示すように、アンプ回路AMPhを含んだ電源レギュレータ回路VREG_Hを用いた。ここで、VGEN_Hから生成されるVOHは、外部負荷抵抗(Rld)とのインピーダンス整合を実現するため、出力インピーダンスが周波数依存性を持たないように設計することが望ましい。そこで、通常、AMPhによる負帰還ループにより低周波領域における出力インピーダンスの安定化が図られ、高周波領域では、PMOSトランジスタMPhのソース・ドレイン間に接続された容量Crによって出力インピーダンスの安定化が図られる。ただし、AMPhのループ帯域は、実際にはMPhのゲートに位相補償用の容量Ccを付加する必要があるため、広くすることができない。その結果、Crの容量値を大きくする必要性等が生じてくる。
そこで、図12(a)に示すように、ソースフォロワ回路によってVOH,VOLを供給する方式を用いることが有益となる。図12(a)において、電源生成回路VGEN_H2は、ソースがVDDに接続され、ゲートにVOH+Vthが印加されたNMOSトランジスタMNhと、MNhのソース・ドレイン間に接続された容量Crによって構成される。そして、MNhのソースからVOHが出力される。また、図12(a)において、電源生成回路VGEN_L2は、ソースがGNDに接続され、ゲートにVOL−Vthが印加されたPMOSトランジスタMPlと、MPlのソース・ドレイン間に接続された容量Crによって構成される。そして、MPlのソースからVOLが出力される。
このようなソースフォロワ回路は、周波数の応答性が高いため、Crを小さくすることが可能となる。また、特に、図8等の構成例においては、前述したようにVOH,VOLに流す電流は少なくてよいため、ソースフォロワ回路でも十分な電流を供給することが可能である。ただし、ソースフォロワ回路を用いると、VOHの上限の低下とVOLの下限の上昇に伴い出力振幅が拡大できない懸念があるが、図8等の構成例では、そもそもIS10,IS20が定電流源として機能するために、VOH≦VDD−VthおよびVOL≧Vthの条件が必要となるので特に問題にならない。
以上、本実施の形態3の出力ドライバ回路を用いることで、代表的には、通信速度の高速化に加えて、消費電力の低減が図れる。また、通信速度の高速化に加えて、伝送波形品質の向上が図れる。
(実施の形態4)
本実施の形態4では、実施の形態3で述べた図10の出力ドライバ回路TX_BK2aの変形例について説明する。図13は、本発明の実施の形態4による出力ドライバ回路において、その構成の一例を示す回路図である。図13に示す出力ドライバ回路TX_BK2bは、図8に示した出力ドライバ回路TX_BK2に対応するものである。図13のTX_BK2bは、前述した図10のTX_BK2aと比較して、図10の電流信号生成回路ブロックISG_BK3,ISG_BK4が図13の電流信号生成回路ブロックISG_BK5,ISG_BK6に置き換わり、更に、レベルシフト回路LSp1,LSp2,LSn1,LSn2が追加された構成となっている。これら以外の構成に関しては図10と同様であるため、詳細な説明は省略する。
LSp1は、正極データ入力信号DIN_Pを受けて反転動作を行い、電源電圧VDDを‘H’レベル、基準電圧VBpを‘L’レベルとして出力する。LSp2は、負極データ入力信号DIN_Nを受けて反転動作を行い、VDDを‘H’レベル、VBpを‘L’レベルとして出力する。LSn1は、DIN_Nを受けて反転動作を行い、基準電圧VBnを‘H’レベル、接地電源電圧GNDを‘L’レベルとして出力する。LSn2は、DIN_Pを受けて反転動作を行い、VBnを‘H’レベル、GNDを‘L’レベルとして出力する。このVBp,VBnは、図11で述べたような回路によって生成される。
ISG_BK5は、PMOSトランジスタMPis5およびNMOSトランジスタMNis6から構成される。MPis5は、ソースがVDDに、ドレインがTXPにそれぞれ接続され、ゲートがLSp1の出力によって制御される。MNis6は、ソースがGNDに、ドレインがTXPにそれぞれ接続され、ゲートがLSn2の出力によって制御される。MPis5は、図8におけるIS10およびSWp5に該当し、MNis6は、図8におけるIS20およびSWn6に該当する。
ISG_BK6は、PMOSトランジスタMPis6およびNMOSトランジスタMNis5から構成される。MPis6は、ソースがVDDに、ドレインがTXNにそれぞれ接続され、ゲートがLSp2の出力によって制御される。MNis5は、ソースがGNDに、ドレインがTXNにそれぞれ接続され、ゲートがLSn1の出力によって制御される。MPis6は、図8におけるIS10およびSWp6に該当し、MNis5は、図8におけるIS20およびSWn5に該当する。
図13において、DIN_Nが‘L’レベル(DIN_Pが‘H’レベル)の際には、LSp1からVBpが、LSn1からVBnがそれぞれ出力され、LSp2からVDDが、LSn2からGNDがそれぞれ出力される。これによって、MPis5およびMNis5は、電流値I0の定電流源となり、TXPを充電し、TXNを放電する。一方、DIN_Nが‘H’レベル(DIN_Pが‘L’レベル)の際には、LSp2からVBpが、LSn2からVBnがそれぞれ出力され、LSp1からVDDが、LSn1からGNDがそれぞれ出力される。これによって、MPis6およびMNis6は、電流値I0の定電流源となり、TXNを充電し、TXPを放電する。
このような構成例を用いると、図3で述べたように、ISG_BK5,ISG_BK6内の充電経路および放電経路をそれぞれ1段のMOSトランジスタで構成できるため高速化が図れる。ただし、この場合、レベルシフト回路LSp1,LSp2,LSn1,LSn2の駆動能力を十分に高くする必要がある。
以上、本実施の形態4の出力ドライバ回路を用いることで、代表的には、実施の形態3の場合と同様に、通信速度の高速化に加えて、消費電力の低減が図れる。また、通信速度の高速化に加えて、伝送波形品質の向上が図れる。
(実施の形態5)
本実施の形態5では、実施の形態1で述べた図2の構成例と実施の形態3で述べた図8の構成例を兼ね備えた構成例について説明する。図14は、本発明の実施の形態5による出力ドライバ回路において、その構成の一例を示す概略図である。図14に示す出力ドライバ回路TX_BK3は、図2で述べた、電圧信号生成回路ブロックVSG_BK、パルス信号生成回路PGEN1,PGEN2、および電流信号生成回路ブロックISG_BKp1,ISG_BKn1と、図8で述べた電流信号生成回路ブロックISG_BKp2,ISG_BKn2を備えた構成となっている。
このような構成において、正極データ入力信号DIN_Pおよび負極データ入力信号DIN_Nが遷移した際には、図2で述べたようにPGEN1,PGEN2からパルス信号が生成され、このパルス信号の活性状態の期間でIS1,IS2によってTXP,TXNの電流駆動が行われる。また、これと並行して、図8で述べたように、IS10,IS20によってTXP,TXNの電流駆動が行われ、VSG_BKによってTXP,TXNの電圧駆動が行われる。このデータ遷移期間では、主として、IS10,IS20による電流駆動に対してIS1,IS2による電流駆動を加えることでプリエンファシスを行い、この間、VSG_BKは、インピーダンス整合用の回路として機能する。
その後、PGEN1,PGEN2からのパルス信号が非活性状態となると、TXP,TXNにおけるデータ出力信号は定常期間に移行する。この際には、図8で述べたように、IS10,IS20によってTXP,TXNの電流駆動が行われ、VSG_BKによってTXP,TXNの電圧駆動が行われる。この定常期間では、主として、IS10,IS20による電流駆動によってTXP,TXNにおける出力振幅が設定され、この間、VSG_BKは、インピーダンス整合用の回路として機能する。
以上、本実施の形態5の出力ドライバ回路を用いることで、代表的には、実施の形態1で述べた各種効果と、実施の形態3で述べた各種効果が相乗的に得られ、これによって、更なる通信速度の高速化に加えて、消費電力の低減が図れる。また、更なる通信速度の高速化に加えて、更なる伝送波形品質の向上が図れる。なお、図14に示したTX_BK3は、より詳細には、図3、図6、図10、図13等で説明した各種回路を適宜組み合わせることで実現可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
本実施の形態による出力ドライバ回路は、特に、光通信システムにおけるレーザダイオードの駆動ドライバとして適用して有益なものであり、これに限らず、高速通信向けの差動出力ドライバとして広く適用可能である。
AD アンド演算回路
AMP アンプ回路
C 容量
CDR 信号再生回路
CLK クロック信号
CSW CMOSスイッチ回路
DAMP 差動増幅回路
DAT パラレルデータ信号
DI,DIN データ入力信号
DO,DOUT データ出力信号
DV ドライバ回路
EMP プリエンファシス回路
EOC 電気・光変換回路
GND 接地電源電圧
IF_I 入力回路
IF_O 出力回路
IN 入力信号
IN_OP 光入力データ信号
IS 定電流源
ISG_BK 電流信号生成回路ブロック
IV インバータ回路
IVSEL 反転セレクタ回路
LS レベルシフト回路
MN NMOSトランジスタ
MP PMOSトランジスタ
OEC 光・電気変換回路
OFE_BLK 光・電気変換ブロック
OR オア演算回路
OUT 出力信号
OUT_OP 光出力データ信号
PGEN パルス信号生成回路
PSC パラレル・シリアル変換回路
PU 上位層論理ブロック
R 抵抗
SD_BLK シリアル・パラレル変換ブロック
SLC スライス回路
SPC シリアル・パラレル変換回路
SW スイッチ回路
Sdsel 遅延量選択信号
TX_BK 出力ドライバ回路
TXN 負極出力ノード
TXP 正極出力ノード
VB 基準電圧
VDD 電源電圧
VDLY 可変遅延回路
VGEN 電源生成回路
VOH,VOL 出力電源電圧
VREG 電源レギュレータ回路
VSG_BK 電圧信号生成回路ブロック

Claims (15)

  1. 正極差動出力ノードと第1電源の間の導通・非導通を制御する第1回路と、
    負極差動出力ノードと前記第1電源より低電圧である第2電源との間の導通・非導通を制御する第2回路と、
    前記負極差動出力ノードと前記第1電源の間の導通・非導通を制御する第3回路と、
    前記正極差動出力ノードと前記第2電源の間の導通・非導通を制御する第4回路と、
    差動入力ノードが第1論理レベルから第2論理レベルに遷移した際に第1パルス信号を生成する第1パルス生成回路と、
    前記差動入力ノードが前記第2論理レベルから前記第1論理レベルに遷移した際に第2パルス信号を生成する第2パルス生成回路と、
    前記正極差動出力ノードに充電電流を流す第1電流回路と、
    前記負極差動出力ノードに放電電流を流す第2電流回路と、
    前記負極差動出力ノードに充電電流を流す第3電流回路と、
    前記正極差動出力ノードに放電電流を流す第4電流回路とを備え、
    前記第1及び第2回路は、前記差動入力ノードが前記第2論理レベルの際に導通状態かつ第1インピーダンスに制御され、前記第1論理レベルの際に非導通状態に制御され、
    前記第3及び第4回路は、前記差動入力ノードが前記第1論理レベルの際に導通状態かつ前記第1インピーダンスに制御され、前記第2論理レベルの際に非導通状態に制御され、
    前記第1及び第2電流回路は、前記第1パルス信号のパルス幅の期間に電流を流し、
    前記第3及び第4電流回路は、前記第2パルス信号のパルス幅の期間に電流を流すことを特徴とする出力ドライバ回路。
  2. 請求項1記載の出力ドライバ回路において、
    前記第1及び第2パルス信号のパルス幅は、前記正極及び負極差動出力ノードから出力されるデータ信号のデータレートの1サイクルより小さいことを特徴とする出力ドライバ回路。
  3. 請求項記載の出力ドライバ回路において、
    前記第1電流回路は、前記正極差動出力ノードと第3電源の間を電流経路とし、制御入力ノードに前記第1パルス信号が入力された1段構成の第1トランジスタによって実現され、
    前記第2電流回路は、前記負極差動出力ノードと前記第3電源より低電圧である第4電源との間を電流経路とし、制御入力ノードに前記第1パルス信号が入力された1段構成の第2トランジスタによって実現され、
    前記第3電流回路は、前記負極差動出力ノードと前記第3電源の間を電流経路とし、制御入力ノードに前記第2パルス信号が入力された1段構成の第3トランジスタによって実現され、
    前記第4電流回路は、前記正極差動出力ノードと前記第4電源の間を電流経路とし、制御入力ノードに前記第2パルス信号が入力された1段構成の第4トランジスタによって実現されることを特徴とする出力ドライバ回路。
  4. 請求項記載の出力ドライバ回路において、
    前記第1パルス信号のパルス幅および前記第2パルス信号のパルス幅は、それぞれ設定に応じて可変に制御されることを特徴とする出力ドライバ回路。
  5. 請求項記載の出力ドライバ回路において、
    前記第1パルス信号は、第3および第4パルス信号からなり、
    前記第2パルス信号は、第5および第6パルス信号からなり、
    前記第1電流回路は、前記第3パルス信号のパルス幅の期間で前記充電電流を流し、
    前記第2電流回路は、前記第4パルス信号のパルス幅の期間で前記放電電流を流し、
    前記第3電流回路は、前記第5パルス信号のパルス幅の期間で前記充電電流を流し、
    前記第4電流回路は、前記第6パルス信号のパルス幅の期間で前記放電電流を流し、
    前記第3パルス信号のパルス幅は、第1可変遅延回路の遅延設定量によって定められ、
    前記第4パルス信号のパルス幅は、第2可変遅延回路の遅延設定量によって定められ、
    前記第5パルス信号のパルス幅は、第3可変遅延回路の遅延設定量によって定められ、
    前記第6パルス信号のパルス幅は、第4可変遅延回路の遅延設定量によって定められることを特徴とする出力ドライバ回路。
  6. 請求項記載の出力ドライバ回路において、
    前記第1電源は、電圧値を設定可能な第1電源レギュレータ回路によって生成され、
    前記第2電源は、電圧値を設定可能な第2電源レギュレータ回路によって生成されることを特徴とする出力ドライバ回路。
  7. 正極差動出力ノードと第1電圧値を持つ第1電源との間の導通・非導通を制御する第1回路と、
    負極差動出力ノードと前記第1電圧値より低い第2電圧値を持つ第2電源との間の導通・非導通を制御する第2回路と、
    前記負極差動出力ノードと前記第1電源の間の導通・非導通を制御する第3回路と、
    前記正極差動出力ノードと前記第2電源の間の導通・非導通を制御する第4回路と、
    前記正極差動出力ノードに第1電流値の充電電流を流す第1電流回路と、
    前記負極差動出力ノードに前記第1電流値の放電電流を流す第2電流回路と、
    前記負極差動出力ノードに前記第1電流値の充電電流を流す第3電流回路と、
    前記正極差動出力ノードに前記第1電流値の放電電流を流す第4電流回路とを備え、
    前記第1及び第2回路は、差動入力ノードが第2論理レベルの際に導通状態かつ第1インピーダンスに制御され、第1論理レベルの際に非導通状態に制御され、
    前記第3及び第4回路は、前記差動入力ノードが前記第1論理レベルの際に導通状態かつ前記第1インピーダンスに制御され、前記第2論理レベルの際に非導通状態に制御され、
    前記第1及び第2電流回路は、前記差動入力ノードが前記第2論理レベルの際に電流を流し、
    前記第3及び第4電流回路は、前記差動入力ノードが前記第1論理レベルの際に電流を流し、
    前記第1電流値は、(第1電圧値−第2電圧値)/(2×第1インピーダンス)であることを特徴とする出力ドライバ回路。
  8. 請求項記載の出力ドライバ回路において、
    前記第1電源は、第1ソースフォロワ回路によって生成され、
    前記第2電源は、第2ソースフォロワ回路によって生成されることを特徴とする出力ドライバ回路。
  9. 請求項記載の出力ドライバ回路において、
    前記第1電流回路は、第3電源と前記正極差動出力ノードの間で電流経路が直列に接続された第1及び第2トランジスタによって実現され、
    前記第2電流回路は、前記第3電源よりも低電圧である第4電源と前記負極差動出力ノードの間で電流経路が直列に接続された第3及び第4トランジスタによって実現され、
    前記第3電流回路は、前記第3電源と前記負極差動出力ノードの間で電流経路が直列に接続された第5及び第6トランジスタによって実現され、
    前記第4電流回路は、前記第4電源と前記正極差動出力ノードの間で電流経路が直列に接続された第7及び第8トランジスタによって実現され、
    前記第2及び第4トランジスタは、前記差動入力ノードが前記第2論理レベルの際にオンに、前記第1論理レベルの際にオフに制御され、
    前記第6及び第8トランジスタは、前記差動入力ノードが前記第1論理レベルの際にオンに、前記第2論理レベルの際にオフに制御され、
    前記第1及び第5トランジスタは、それぞれ、制御入力ノードに第1制御電圧を受けて前記第1電流値を生成し、
    前記第3及び第7トランジスタは、それぞれ、制御入力ノードに第2制御電圧を受けて前記第1電流値を生成することを特徴とする出力ドライバ回路。
  10. 請求項記載の出力ドライバ回路において、
    前記第1制御電圧または前記第2制御電圧のいずれか一方は、制御電圧生成回路によって生成され、
    前記制御電圧生成回路は、
    一端が前記第1電源または前記第2電源の一方に接続されたダミー抵抗と、
    前記ダミー抵抗の他端に直列に接続され、前記第1及び第5トランジスタか、あるいは前記第3及び第7トランジスタとカレントミラー接続されたダミートランジスタと、
    前記ダミー抵抗の他端を前記第1電源または前記第2電源の他方に固定すると共に前記ダミートランジスタの制御入力ノードを制御するアンプ回路とを備え、
    前記ダミー抵抗は、(2×第1インピーダンス×N)の抵抗値を持ち、
    前記ダミートランジスタは、前記第1及び第5トランジスタの1/Nのサイズか、あるいは前記第3及び第7トランジスタの1/Nのサイズを持つことを特徴とする出力ドライバ回路。
  11. 請求項記載の出力ドライバ回路において、
    前記第1電流回路は、前記正極差動出力ノードと第5電源の間を電流経路とする1段構成の第9トランジスタによって実現され、
    前記第2電流回路は、前記負極差動出力ノードと前記第5電源より低電圧である第6電源との間を電流経路とする1段構成の第10トランジスタによって実現され、
    前記第3電流回路は、前記負極差動出力ノードと前記第5電源の間を電流経路とする1段構成の第11トランジスタによって実現され、
    前記第4電流回路は、前記正極差動出力ノードと前記第6電源の間を電流経路とする1段構成の第12トランジスタによって実現され、
    前記出力ドライバ回路は、さらに、
    前記差動入力ノードが前記第2論理レベルの際に、前記第9トランジスタの制御入力ノードに前記第1電流値に対応する第3制御電圧を出力する第1レベルシフト回路と、
    前記差動入力ノードが前記第2論理レベルの際に、前記第10トランジスタの制御入力ノードに前記第1電流値に対応する第4制御電圧を出力する第2レベルシフト回路と、
    前記差動入力ノードが前記第1論理レベルの際に、前記第11トランジスタの制御入力ノードに前記第3制御電圧を出力する第3レベルシフト回路と、
    前記差動入力ノードが前記第1論理レベルの際に、前記第12トランジスタの制御入力ノードに前記第4制御電圧を出力する第4レベルシフト回路とを有することを特徴とする出力ドライバ回路。
  12. 正極差動出力ノードと第1電圧値を持つ第1電源との間の導通・非導通を制御する第1回路と、
    負極差動出力ノードと前記第1電圧値より低い第2電圧値を持つ第2電源との間の導通・非導通を制御する第2回路と、
    前記負極差動出力ノードと前記第1電源の間の導通・非導通を制御する第3回路と、
    前記正極差動出力ノードと前記第2電源の間の導通・非導通を制御する第4回路と、
    差動入力ノードが第1論理レベルから第2論理レベルに遷移した際に第1パルス信号を生成する第1パルス生成回路と、
    前記差動入力ノードが前記第2論理レベルから前記第1論理レベルに遷移した際に第2パルス信号を生成する第2パルス生成回路と、
    前記正極差動出力ノードに充電電流を流す第1および第5電流回路と、
    前記負極差動出力ノードに放電電流を流す第2および第6電流回路と、
    前記負極差動出力ノードに充電電流を流す第3および第7電流回路と、
    前記正極差動出力ノードに放電電流を流す第4および第8電流回路とを備え、
    前記第1及び第2回路は、前記差動入力ノードが前記第2論理レベルの際に導通状態かつ第1インピーダンスに制御され、前記第1論理レベルの際に非導通状態に制御され、
    前記第3及び第4回路は、前記差動入力ノードが前記第1論理レベルの際に導通状態かつ前記第1インピーダンスに制御され、前記第2論理レベルの際に非導通状態に制御され、
    前記第1及び第2電流回路は、前記第1パルス信号のパルス幅の期間で電流を流し、
    前記第3及び第4電流回路は、前記第2パルス信号のパルス幅の期間で電流を流し、
    前記第5及び第6電流回路は、前記差動入力ノードが前記第2論理レベルの際に第1電流値を持つ電流を流し、
    前記第7及び第8電流回路は、前記差動入力ノードが前記第1論理レベルの際に前記第1電流値を持つ電流を流し、
    前記第1電流値は、(第1電圧値−第2電圧値)/(2×第1インピーダンス)であることを特徴とする出力ドライバ回路。
  13. 請求項12記載の出力ドライバ回路において、
    前記第1電流回路は、前記正極差動出力ノードと第3電源の間を電流経路とし、制御入力ノードに前記第1パルス信号が入力された1段構成の第1トランジスタによって実現され、
    前記第2電流回路は、前記負極差動出力ノードと前記第3電源より低電圧である第4電源との間を電流経路とし、制御入力ノードに前記第1パルス信号が入力された1段構成の第2トランジスタによって実現され、
    前記第3電流回路は、前記負極差動出力ノードと前記第3電源の間を電流経路とし、制御入力ノードに前記第2パルス信号が入力された1段構成の第3トランジスタによって実現され、
    前記第4電流回路は、前記正極差動出力ノードと前記第4電源の間を電流経路とし、制御入力ノードに前記第2パルス信号が入力された1段構成の第4トランジスタによって実現されることを特徴とする出力ドライバ回路。
  14. 請求項13記載の出力ドライバ回路において、
    前記第1パルス信号のパルス幅および前記第2パルス信号のパルス幅は、それぞれ設定に応じて可変に制御されることを特徴とする出力ドライバ回路。
  15. 請求項12記載の出力ドライバ回路において、
    前記第1電源は、第1ソースフォロワ回路によって生成され、
    前記第2電源は、第2ソースフォロワ回路によって生成されることを特徴とする出力ドライバ回路。
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