JP5409868B1 - 原稿搬送装置、ジャム判定方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

原稿搬送装置、ジャム判定方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ジャムの発生の判定誤りを抑制することが可能な原稿搬送装置を提供する。
【解決手段】原稿搬送装置100は、集音部113が原稿搬送路の近傍に設けられ、音信号を出力する音信号出力部141と、音信号に基づいてジャムが発生したか否かを判定する音ジャム判定部153と、音信号の成分に基づいて特殊音が発生したか否かを判定する特殊音判定部156と、音ジャム判定部によるジャム判定に基づいて、異常処理を実行する制御部151と、を有し、制御部は、音ジャム判定部がジャムが発生したと判定した場合であっても、特殊音判定部が特殊音が発生したと判定した場合には、ジャムが発生しなかったものと見なして異常処理を実行しない。
【選択図】図3

Description

本発明は、原稿搬送装置、ジャム判定方法及びコンピュータプログラムに関し、特に、原稿が搬送中に発生する音に基づいてジャムが発生したか否かを判定する原稿搬送装置、ジャム判定方法及びコンピュータプログラムに関する。
画像読取装置、画像複写装置等の原稿搬送装置では、原稿が搬送路を移動する際にジャム(紙詰まり)が発生する場合がある。一般に、原稿搬送装置は、原稿の搬送を開始してから所定時間内に搬送路内の所定位置まで原稿が搬送されたか否かによりジャムが発生したか否かを判定し、ジャムが発生したときには装置の動作を停止する機能を備える。
一方、ジャムが発生すると搬送路で大きな音が発生するため、原稿搬送装置は、搬送路で発生する音に基づいてジャムが発生したか否かを判定することにより、所定時間の経過を待たずにジャムの発生を検知できる可能性がある。
ジャム音に含まれる特定の周波数成分によりジャムを検知する紙ジャム検知装置が開示されている(特許文献1を参照)。
特開2001−302021号公報
従来、給紙ローラの外周面に設けられたゴム部材と原稿の接触音、シワを有する原稿の搬送音等、ジャム以外を原因とする音によって、ジャムが発生したと誤って判定される場合があった。
本発明の目的は、ジャムの発生の判定誤りを抑制することが可能な原稿搬送装置、ジャム判定方法及びそのようなジャム判定方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明の一側面に係る原稿搬送装置は、集音部が原稿搬送路の近傍に設けられ、音信号を出力する音信号出力部と、音信号に基づいてジャムが発生したか否かを判定する音ジャム判定部と、音信号の成分に基づいて特殊音が発生したか否かを判定する特殊音判定部と、音ジャム判定部によるジャム判定に基づいて、異常処理を実行する制御部と、を有し、制御部は、音ジャム判定部がジャムが発生したと判定した場合であっても、特殊音判定部が特殊音が発生したと判定した場合には、ジャムが発生しなかったものと見なして異常処理を実行しない。
また、本発明の一側面に係るジャム判定方法は、集音部が原稿搬送路の近傍に設けられ、音信号を出力する音信号出力部から音信号を取得する音信号取得ステップと、音信号に基づいてジャムが発生したか否かを判定する音ジャム判定ステップと、音信号の成分に基づいて特殊音が発生したか否かを判定する特殊音判定ステップと、音ジャム判定ステップにおけるジャム判定に基づいて、異常処理を実行する制御ステップと、を含み、制御ステップにおいて、音ジャム判定ステップでジャムが発生したと判定した場合であっても、特殊音判定ステップで特殊音が発生したと判定した場合には、ジャムが発生しなかったものと見なして異常処理を実行しない。
また、本発明の一側面に係るコンピュータプログラムは、集音部が原稿搬送路の近傍に設けられ、音信号を出力する音信号出力部から音信号を取得する音信号取得ステップと、音信号に基づいてジャムが発生したか否かを判定する音ジャム判定ステップと、音信号の成分に基づいて特殊音が発生したか否かを判定する特殊音判定ステップと、音ジャム判定ステップにおけるジャム判定に基づいて、異常処理を実行する制御ステップと、をコンピュータに実行させ、制御ステップにおいて、音ジャム判定ステップでジャムが発生したと判定した場合であっても、特殊音判定ステップで特殊音が発生したと判定した場合には、ジャムが発生しなかったものと見なして異常処理を実行しない。
本発明によれば、原稿が搬送中に発生した音に基づいてジャムが発生したと判定した場合であっても、その音が特殊音である場合にはジャムが発生しなかったものと見なすので、ジャムの発生の判定誤りを抑制することが可能となった。
原稿搬送装置100を示す斜視図である。 原稿搬送装置100内部の搬送経路を説明するための図である。 原稿搬送装置100の概略構成を示すブロック図である。 原稿搬送装置100の全体処理の動作の例を示すフローチャートである。 異常判定処理の動作の例を示すフローチャートである。 音ジャム判定処理の動作の例を示すフローチャートである。 音信号の例を示すグラフである。 音信号の絶対値を取った信号の例を示すグラフである。 音信号の絶対値を取った信号の外形の例を示すグラフである。 カウンタ値の例を示すグラフである。 ジャム発生の判定処理について説明するための図である。 ジャム発生の判定処理について説明するための図である。 特殊音判定処理の動作の例を示すフローチャートである。 周波数信号の例を示すグラフである。 周波数信号の他の例を示すグラフである。 位置ジャム判定処理の動作の例を示すフローチャートである。 重送判定処理の動作の例を示すフローチャートである。 超音波信号の特性について説明するための図である。 音ジャム判定処理の動作の他の例を示すフローチャートである。 他の原稿搬送装置200の概略構成を示すブロック図である。
以下、本発明の一側面に係る原稿搬送装置、ジャム判定方法及びコンピュータプログラムについて図を参照しつつ説明する。但し、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
図1は、イメージスキャナとして構成された原稿搬送装置100を示す斜視図である。
原稿搬送装置100は、下側筐体101、上側筐体102、原稿台103、排出台105及び操作ボタン106等を備える。
上側筐体102は、原稿搬送装置100の上面を覆う位置に配置され、原稿つまり時、原稿搬送装置100内部の清掃時等に開閉可能なようにヒンジにより下側筐体101に係合している。
原稿台103は、原稿を載置可能に下側筐体101に係合している。原稿台103には、原稿の搬送方向と直行する方向、すなわち原稿の搬送方向に対して左右方向に移動可能なサイドガイド104a及び104bが設けられている。サイドガイド104a及び104bを原稿の幅に合わせて位置決めすることにより原稿の幅方向を規制することができる。
排出台105は、矢印A1で示す方向に回転可能なように、ヒンジにより下側筐体101に係合しており、図1のように開いている状態では、排出された原稿を保持することが可能となる。
操作ボタン106は、上側筐体102の表面に配置され、押下されると、操作検出信号を生成して出力する。
図2は、原稿搬送装置100内部の搬送経路を説明するための図である。
原稿搬送装置100内部の搬送経路は、第1原稿検出部110、給紙ローラ111、リタードローラ112、マイクロフォン113、第2原稿検出部114、超音波送信器115a、超音波受信器115b、第1搬送ローラ116、第1従動ローラ117、第3原稿検出部118、第1撮像部119a、第2撮像部119b、第2搬送ローラ120及び第2従動ローラ121等を有している。
下側筐体101の上面は原稿の搬送路の下側ガイド107aを形成し、上側筐体102の下面は原稿の搬送路の上側ガイド107bを形成する。図2において矢印A2は原稿の搬送方向を示す。以下では、上流とは原稿の搬送方向A2の上流のことをいい、下流とは原稿の搬送方向A2の下流のことをいう。
第1原稿検出部110は、給紙ローラ111及びリタードローラ112の上流側に配置される接触検出センサを有し、原稿台103に原稿が載置されているか否かを検出する。第1原稿検出部110は、原稿台103に原稿が載置されている状態と載置されていない状態とで信号値が変化する第1原稿検出信号を生成して出力する。
マイクロフォン113は、原稿搬送路の近傍に設けられ、原稿が搬送中に発生する音を集音し、集音した音に応じたアナログの信号を出力する。マイクロフォン113は、給紙ローラ111及びリタードローラ112の下流側に、上側筐体102内部のフレーム108に固定されて配置される。原稿が搬送中に発生する音をより的確にマイクロフォン113が集音できるように、上側ガイド107bのマイクロフォン113に対向する位置には穴109が設けられている。
第2原稿検出部114は、給紙ローラ111及びリタードローラ112の下流側、かつ第1搬送ローラ116及び第1従動ローラ117の上流側に配置される接触検出センサを有し、その位置に原稿が存在するか否かを検出する。第2原稿検出部114は、その位置に原稿が存在する状態と存在しない状態とで信号値が変化する第2原稿検出信号を生成して出力する。
超音波送信器115a及び超音波受信器115bは、超音波信号出力部の例であり、原稿の搬送路の近傍に、搬送路を挟んで対向するように配置される。超音波送信器115aは超音波を送信する。一方、超音波受信器115bは、超音波送信器115aにより送信され、原稿を通過した超音波を検出し、検出した超音波に応じた電気信号である超音波信号を生成して出力する。以下では、超音波送信器115a及び超音波受信器115bを総じて超音波センサ115と称する場合がある。
第3原稿検出部118は、第1搬送ローラ116及び第1従動ローラ117の下流側、かつ第1撮像部119a及び第2撮像部119bの上流側に配置される接触検出センサを有し、その位置に原稿が存在するか否かを検出する。第3原稿検出部118は、その位置に原稿が存在する状態と存在しない状態とで信号値が変化する第3原稿検出信号を生成して出力する。
第1撮像部119aは、主走査方向に直線状に配列されたCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)による撮像素子を備える等倍光学系タイプのCIS(Contact Image Sensor)を有する。このCISは、原稿の裏面を読み取ってアナログの画像信号を生成して出力する。同様に、第2撮像部119bは、主走査方向に直線状に配列されたCMOSによる撮像素子を備える等倍光学系タイプのCISを有する。このCISは、原稿の表面を読み取ってアナログの画像信号を生成して出力する。なお、第1撮像部119a及び第2撮像部119bを一方だけ配置し、原稿の片面だけを読み取るようにしてもよい。また、CISの代わりにCCD(Charge Coupled Device)による撮像素子を備える縮小光学系タイプの撮像センサを利用することもできる。以下では、第1撮像部119a及び第2撮像部119bを総じて撮像部119と称する場合がある。
原稿台103に載置された原稿は、給紙ローラ111が図2の矢印A3の方向に回転することによって、下側ガイド107aと上側ガイド107bの間を原稿搬送方向A2に向かって搬送される。リタードローラ112は、原稿搬送時、図2の矢印A4の方向に回転する。給紙ローラ111及びリタードローラ112の働きにより、原稿台103に複数の原稿が載置されている場合、原稿台103に載置されている原稿のうち給紙ローラ111と接触している原稿のみが分離されて、分離された原稿以外の原稿の搬送が制限される(重送の防止)ように動作する。給紙ローラ111及びリタードローラ112は、原稿の分離部として機能する。
原稿は、下側ガイド107aと上側ガイド107bによりガイドされながら、第1搬送ローラ116と第1従動ローラ117の間に送り込まれる。原稿は、第1搬送ローラ116が図2の矢印A5の方向に回転することによって、第1撮像部119aと第2撮像部119bの間に送り込まれる。撮像部119により読み取られた原稿は、第2搬送ローラ120が図2の矢印A6の方向に回転することによって排出台105上に排出される。
図3は、原稿搬送装置100の概略構成を示すブロック図である。
原稿搬送装置100は、前述した構成に加えて、第1画像A/D変換部140a、第2画像A/D変換部140b、音信号出力部141、駆動部145、インターフェース部146、記憶部147及び中央処理部150等をさらに有する。
第1画像A/D変換部140aは、第1撮像部119aから出力されたアナログの画像信号をアナログデジタル変換してデジタルの画像データを生成し、中央処理部150に出力する。同様に、第2画像A/D変換部140bは、第2撮像部119bから出力されたアナログの画像信号をアナログデジタル変換してデジタルの画像データを生成し、中央処理部150に出力する。以下、これらのデジタルの画像データを読取画像と称する。
音信号出力部141は、マイクロフォン113、フィルタ部142、増幅部143及び音A/D変換部144等を含んでいる。フィルタ部142は、マイクロフォン113から出力されたアナログの信号に対して、予め定められた周波数帯域の信号を通過させるバンドパスフィルタを適用し、増幅部143に出力する。増幅部143は、フィルタ部142から出力された信号を増幅させて音A/D変換部144に出力する。音A/D変換部144は、増幅部143から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、中央処理部150に出力する。以下、音信号出力部141が出力する信号を音信号と称する。
なお、音信号出力部141は、これに限定されない。音信号出力部141は、マイクロフォン113のみを含み、フィルタ部142、増幅部143及び音A/D変換部144は、音信号出力部141の外部に備えられてもよい。また、音信号出力部141は、マイクロフォン113及びフィルタ部142のみ、あるいはマイクロフォン113、フィルタ部142及び増幅部143のみを含んでもよい。
駆動部145は、1つ又は複数のモータを含み、中央処理部150からの制御信号によって、給紙ローラ111、リタードローラ112、第1搬送ローラ116及び第2搬送ローラ120を回転させて原稿の搬送動作を行う。
インターフェース部146は、例えばUSB等のシリアルバスに準じるインターフェース回路を有し、不図示の情報処理装置(例えば、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末等)と電気的に接続して読取画像及び各種の情報を送受信する。また、インターフェース部146にフラッシュメモリ等を接続して読取画像を保存するようにしてもよい。
記憶部147は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、又はフレキシブルディスク、光ディスク等の可搬用の記憶装置等を有する。また、記憶部147には、原稿搬送装置100の各種処理に用いられるコンピュータプログラム、データベース、テーブル等が格納される。コンピュータプログラムは、例えばCD−ROM(compact disk read only memory)、DVD−ROM(digital versatile disk read only memory)等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて記憶部147にインストールされてもよい。さらに、記憶部147には、読取画像が格納される。
中央処理部150は、CPU(Central Processing Unit)を備え、予め記憶部147に記憶されているプログラムに基づいて動作する。なお、中央処理部150は、DSP(digital signal processor)、LSI(large scale integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programming Gate Array)等で構成されてもよい。
中央処理部150は、操作ボタン106、第1原稿検出部110、第2原稿検出部114、超音波センサ115、第3原稿検出部118、第1撮像部119a、第2撮像部119b、第1画像A/D変換部140a、第2画像A/D変換部140b、音信号出力部141、駆動部145、インターフェース部146及び記憶部147と接続され、これらの各部を制御する。
中央処理部150は、駆動部145の駆動制御、撮像部119の原稿読取制御等を行い、読取画像を取得する。また、中央処理部150は、制御部151、画像生成部152、音ジャム判定部153、位置ジャム判定部154、重送判定部155、特殊音判定部156及び周波数信号生成部157等を有する。これらの各部は、プロセッサ上で動作するソフトウェアにより実装される機能モジュールである。なお、これらの各部は、それぞれ独立した集積回路、マイクロプロセッサ、ファームウェア等で構成されてもよい。
図4は、原稿搬送装置100の全体処理の動作の例を示すフローチャートである。
以下、図4に示したフローチャートを参照しつつ、原稿搬送装置100の全体処理の動作の例を説明する。なお、以下に説明する動作のフローは、予め記憶部147に記憶されているプログラムに基づき主に中央処理部150により原稿搬送装置100の各要素と協働して実行される。
最初に、中央処理部150は、利用者により操作ボタン106が押下されて、操作ボタン106から操作検出信号を受信するまで待機する(ステップS101)。
次に、中央処理部150は、第1原稿検出部110から受信する第1原稿検出信号に基づいて原稿台103に原稿が載置されているか否かを判定する(ステップS102)。
原稿台103に原稿が載置されていない場合、中央処理部150は、ステップS101へ処理を戻し、操作ボタン106から新たに操作検出信号を受信するまで待機する。
一方、原稿台103に原稿が載置されている場合、中央処理部150は、駆動部145を駆動して給紙ローラ111、リタードローラ112、第1搬送ローラ116及び第2搬送ローラ120を回転させて、原稿を搬送させる(ステップS103)。
次に、制御部151は、異常発生フラグがONであるか否かを判定する(ステップS104)。この異常発生フラグは、原稿搬送装置100の起動時にOFFに設定され、後述する異常判定処理で異常が発生したと判定されるとONに設定される。
異常発生フラグがONである場合、制御部151は、異常処理として、駆動部145を停止して、原稿の搬送を停止させるとともに、不図示のスピーカ、LED(Light Emitting Diode)等により、異常が発生したことを利用者に通知し、異常発生フラグをOFFに設定し(ステップS105)、一連のステップを終了する。
一方、異常判定フラグがONでない場合、画像生成部152は、搬送された原稿を第1撮像部119a及び第2撮像部119bに読み取らせ、第1画像A/D変換部140a及び第2画像A/D変換部140bを介して読取画像を取得する(ステップS106)。
次に、中央処理部150は、取得した読取画像をインターフェース部146を介して不図示の情報処理装置へ送信する(ステップS107)。なお、情報処理装置と接続されていない場合、中央処理部150は、取得した読取画像を記憶部147に記憶しておく。
次に、中央処理部150は、第1原稿検出部110から受信する第1原稿検出信号に基づいて原稿台103に原稿が残っているか否かを判定する(ステップS108)。
原稿台103に原稿が残っている場合、中央処理部150は、ステップS103へ処理を戻し、ステップS103〜S108の処理を繰り返す。一方、原稿台103に原稿が残っていない場合、中央処理部150は、一連の処理を終了する。
図5は、異常判定処理の動作の例を示すフローチャートである。
以下に説明する動作のフローは、予め記憶部147に記憶されているプログラムに基づき主に中央処理部150により原稿搬送装置100の各要素と協働して実行される。
最初に、音ジャム判定部153は、音ジャム判定処理を実施する(ステップS201)。音ジャム判定部153は、音ジャム判定処理において、音信号出力部141から取得した音信号に基づいてジャムが発生したか否かを判定する。以下、音ジャム判定部153が音信号に基づいて発生の有無を判定するジャムのことを音ジャムと称する場合がある。音ジャム判定処理の詳細については後述する。
次に、特殊音判定部156は、特殊音判定処理を実施する(ステップS202)。特殊音判定部156は、特殊音判定処理において、音信号出力部141から取得した音信号の成分に基づいて特殊音が発生したか否かを判定する。なお、特殊音とは、特定の周波数成分が他の周波数成分より極度に大きい音のことをいう。特殊音判定処理の詳細については後述する。
次に、位置ジャム判定部154は、位置ジャム判定処理を実施する(ステップS203)。位置ジャム判定部154は、位置ジャム判定処理において、第2原稿検出部114から取得した第2原稿検出信号と、第3原稿検出部118から取得した第3原稿検出信号とに基づいてジャムが発生したか否かを判定する。以下、位置ジャム判定部154が第2原稿検出信号及び第3原稿検出信号に基づいて発生の有無を判定するジャムのことを位置ジャムと称する場合がある。位置ジャム判定処理の詳細については後述する。
次に、重送判定部155は、重送判定処理を実施する(ステップS204)。重送判定部155は、重送判定処理において、超音波センサ115から取得した超音波信号に基づいて原稿の重送が発生したか否かを判定する。重送判定処理の詳細については後述する。
次に、制御部151は、原稿搬送処理に異常が発生したか否かを判定する(ステップS205)。制御部151は、音ジャム、位置ジャム及び原稿の重送のうちの少なくとも一つが発生した場合、異常が発生したと判定する。すなわち、音ジャム、位置ジャム及び原稿の重送の何れも発生していない場合にのみ、異常が発生していないと判定する。ただし、制御部151は、音ジャム判定部153が音ジャムが発生したと判定した場合であっても、特殊音判定部156が特殊音が発生したと判定した場合には、音ジャムが発生しなかったものと見なして、異常が発生していないと判定する。
制御部151は、原稿搬送処理に異常が発生した場合、異常発生フラグをONに設定し(ステップS206)、一連のステップを終了する。一方、原稿搬送処理に異常が発生していない場合、特に処理を行わず、一連のステップを終了する。なお、図5に示すフローチャートは、所定の時間間隔ごとに実行される。
図6は、音ジャム判定処理の動作の例を示すフローチャートである。
図6に示す動作のフローは、図5に示すフローチャートのステップS201において実行される。
最初に、音ジャム判定部153は、音信号出力部141から音信号を取得する(ステップS301)。
図7Aは、音信号の例を示すグラフである。図7Aに示すグラフ700は、音信号出力部141から受け取った音信号を表す。グラフ700の横軸は時間を示し、縦軸は音信号の信号値を示す。
次に、音ジャム判定部153は、音信号出力部141から受け取った音信号について絶対値を取った信号を生成する(ステップS302)。
図7Bは、音信号の絶対値を取った信号の例を示すグラフである。図7Bに示すグラフ710は、グラフ700の音信号の絶対値を取った信号を表す。グラフ710の横軸は時間を示し、縦軸は音信号の信号値の絶対値を示す。
次に、音ジャム判定部153は、音信号の絶対値を取った信号の外形を抽出する(ステップS303)。音ジャム判定部153は、音信号の絶対値を取った信号の外形として包絡線を抽出する。
図7Cは、音信号の絶対値を取った信号の外形の例を示すグラフである。図7Cに示すグラフ720は、グラフ710の音信号の絶対値を取った信号の包絡線721を表す。グラフ720の横軸は時間を示し、縦軸は音信号の信号値の絶対値を示す。
次に、音ジャム判定部153は、音信号の絶対値を取った信号の外形について、第1の閾値Th1以上である場合に増大させ、第1の閾値Th1未満である場合に減少させるカウンタ値を算出する(ステップS304)。音ジャム判定部153は、所定の時間間隔(例えば音信号のサンプリング間隔)ごとに、包絡線721の値が第1の閾値Th1以上であるか否かを判定し、包絡線721の値が第1の閾値Th1以上である場合、カウンタ値をインクリメントし、第1の閾値Th1未満である場合、カウンタ値をデクリメントする。
図7Dは、音信号の絶対値を取った信号の外形について算出されたカウンタ値の例を示すグラフである。図7Dに示すグラフ730は、グラフ720の包絡線721について算出されたカウンタ値を表す。グラフ720の横軸は時間を示し、縦軸はカウンタ値を示す。
次に、音ジャム判定部153は、カウンタ値が第2の閾値Th2以上であるか否かを判定する(ステップS305)。音ジャム判定部153は、カウンタ値が第2の閾値Th2以上であれば音ジャムが発生したと判定し(ステップS306)、カウンタ値が第2の閾値Th2未満であれば音ジャムは発生していないと判定し(ステップS307)、一連のステップを終了する。
図7Cにおいて、包絡線721は、時刻T1で第1の閾値Th1以上となり、その後、第1の閾値Th1未満となっていない。そのため、図7Dに示すように、カウンタ値は時刻T1から増大していき、時刻T2で第2の閾値Th2以上となり、音ジャム判定部153は、音ジャムが発生したと判定する。
なお、ステップS303において、音ジャム判定部153は、音信号の絶対値を取った信号の外形として、包絡線を求める代わりに、音信号の絶対値を取った信号についてピークホールドを取った信号(以下、ピークホールド信号と称する)を求めてもよい。例えば、中央処理部150は、音信号の絶対値を取った信号の極大値を一定のホールド期間だけホールドし、その後一定の減衰率で減衰させることによりピークホールド信号を求める。
図8A及び図8Bは、音信号からピークホールド信号を求めて音ジャムが発生したか否かを判定する処理について説明するための図である。
図8Aに示すグラフ800は、グラフ710の音信号の絶対値を取った信号についてのピークホールド信号801を表す。グラフ800の横軸は時間を示し、縦軸は音信号の信号値の絶対値を示す。
図8Bに示すグラフ810は、グラフ800のピークホールド信号801について算出されたカウンタ値を表す。グラフ810の横軸は時間を示し、縦軸はカウンタ値を示す。ピークホールド信号801は、時刻T3で第1の閾値Th1以上となり、時刻T4で第1の閾値Th1未満となり、時刻T5で再度第1の閾値Th1以上となり、その後、第1の閾値Th1未満となっていない。そのため、図8Bに示すように、カウンタ値は時刻T3から増大し、時刻T4から減少し、時刻T5から再度増大し、時刻T6で第2の閾値Th2以上となり、音ジャムが発生したと判定される。
図9は、特殊音判定処理の動作の例を示すフローチャートである。
図9に示す動作のフローは、図5に示すフローチャートのステップS202において実行される。
最初に、周波数信号生成部157は、音信号出力部141から音信号を取得する(ステップS401)。
次に、周波数信号生成部157は、高速フーリエ変換(FFT;Fast Fourier Transform)を用いて、音信号出力部141から受け取った音信号を周波数変換した周波数信号を生成する(ステップS402)。
音A/D変換部144は、増幅部143が出力したアナログ信号を22kHzでサンプリングしてデジタル変換して音信号を生成している。周波数信号生成部156は、512サンプル分(94msec分)の音信号を、0〜10000Hzの範囲において43Hz間隔でサンプリングして周波数変換した信号を生成する。周波数信号生成部156は、音信号を周波数変換した信号を、取り得る最大音量を基準としてデシベルに変換して周波数信号を生成する。
図10は、周波数信号の例を示すグラフである。図10の横軸は周波数を示し、縦軸は周波数信号の信号値を示す。図10のグラフ1000は、正常給紙時の周波数信号1001と、ジャム発生時の周波数信号1002と、特定の装置での鳴き音発生時の周波数信号1003と、他の装置での鳴き音発生時の周波数信号1004の例を表す。
鳴き音とは、給紙ローラ111及びリタードローラ112の外周面に設けられたゴム部材と、原稿とが接触することにより生じるスティックスリップ振動により発生する音のことをいう。このスティックスリップ振動によって原稿が振動し、原稿が振動媒体となって、鳴き音は増幅される。鳴き音は、装置内部で発生し、且つジャムにより発生する音と同等又はそれ以上の大きさを有するため、鳴き音が発生した場合、音ジャム判定部153はジャムが発生したと誤って判定することがある。
図10に示すように、鳴き音発生時の周波数信号1003では、特定の周波数成分(1400Hz)及びその高調波成分(2800Hz、4200Hz、5600Hz、7000Hz、8400Hz及び9600Hz)が他の周波数成分より極度に大きくなっている。同様に、周波数信号1004でも、特定の周波数成分(3400Hz)及びその高調波成分(6800Hz)が他の周波数成分より極度に大きくなっている。一方、正常給紙時の周波数信号1001では、周波数信号1003及び周波数信号1004ほど、特定の周波数成分が他の周波数成分より極度に大きくなる傾向は見られない。また、ジャム発生時の周波数信号1002では、正常給紙時の周波数信号1001に対して全周波数帯域で一様に周波数成分が大きくなっており、周波数信号1003及び周波数信号1004ほど、特定の周波数成分が他の周波数成分より極度に大きくなる傾向は見られない。
次に、特殊音判定部156は、周波数信号生成部157が生成した周波数信号の尖鋭度を算出する(ステップS403)。尖鋭度とは、特定の周波数の成分が他の周波数の成分に対して突出している大きさの度合いのことをいう。特殊音判定部156は、周波数信号のうち、上記の特定の周波数及び他の周波数を含む所定の周波数帯域の成分について尖鋭度を算出する。
特殊音判定部156は、43Hz間隔の各周波数について、その周波数における周波数信号の値から、その周波数を中心とする9点の周波数における周波数信号の平均値を引いた差分を算出する。特殊音判定部156は、0〜10000Hzの各周波数について算出した差分の最大値を周波数信号の尖鋭度として算出する。
なお、尖鋭度は、次の式により算出することができる。
Figure 0005409868
ここで、iは、周波数信号についてサンプリングされた周波数に対応する番号であり、nは、サンプリングされた周波数の数であり、P(i)は、i番目の周波数における周波数信号の信号値である。
次に、特殊音判定部156は、算出した尖鋭度が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS404)。所定値は、事前の実験により、特殊音が発生しているときの尖鋭度と特殊音が発生していないときの尖鋭度とを区別できる値に定められ、本例では15とした。
次に、特殊音判定部156は、尖鋭度が所定値以上である場合、特定の周波数成分が他の周波数成分より極度に大きいと判定して、特殊音が発生したと判定し(ステップS405)、一連のステップを終了する。
一方、特殊音判定部156は、尖鋭度が所定値未満である場合、特定の周波数成分が他の周波数成分より極度に大きくないと判定して、特殊音が発生していないと判定し(ステップS406)、一連のステップを終了する。
図10に示す例では、周波数信号1001の尖鋭度は12となり、周波数信号1002の尖鋭度は3となるので、周波数信号1001及び周波数信号1002については、特殊音は発生していないと判定される。一方、周波数信号1003の尖鋭度は24となり、周波数信号1004の尖鋭度は18となるので、周波数信号1003及び周波数信号1004については、特殊音は発生したと判定される。
なお、ステップS403において、特殊音判定部156は、式(1)を用いて尖鋭度を算出する代わりに、複数の周波数を含む周波数帯域の周波数信号の平均値と、その周波数帯域を含む周波数帯域の周波数信号の平均値との差分から尖鋭度を算出してもよい。その場合、特殊音判定部156は、43Hz間隔の各周波数について、その周波数を中心とする3点の周波数を含む129Hzの周波数帯域の周波数信号の平均値から、その周波数を中心とする9点の周波数を含む387Hzの周波数帯域の周波数信号の平均値を引いた差分を算出する。特殊音判定部156は、0〜10000Hzの各周波数について算出した上記の差分の最大値を周波数信号の尖鋭度として算出する。
また、ステップS403において、特殊音判定部156は、式(1)を用いて尖鋭度を算出する代わりに、複数の周波数を含む周波数帯域の周波数信号の平均値と、周波数信号を生成した全周波数帯域の周波数信号の平均値との差分から尖鋭度を算出してもよい。その場合、特殊音判定部156は、43Hz間隔の各周波数について、その周波数を中心とする3点の周波数を含む129Hzの周波数帯域の周波数信号の平均値から、0〜10000Hzの周波数帯域の周波数信号の平均値を引いた差分を算出する。特殊音判定部156は、0〜10000Hzの各周波数について算出した上記の差分の最大値を周波数信号の尖鋭度として算出する。
また、ステップS403において、特殊音判定部156は、式(1)を用いて尖鋭度を求める代わりに、周波数信号における各周波数成分の値と、各周波数成分にそれぞれ隣接する隣接周波数成分の値との差分の絶対値の総和から尖鋭度を算出してもよい。その場合、特殊音判定部156は、43Hz間隔の各周波数について、その周波数における周波数信号の値と、その周波数に隣接する周波数(その周波数より43Hz高い周波数)における周波数信号の値との差分の絶対値を算出する。特殊音判定部156は、0〜10000Hzの各周波数について算出した上記の差分の絶対値の総和を尖鋭度として算出する(以下の式(2)を参照)。この場合の所定値は、450とすることができる。
Figure 0005409868
図10に示す例において、式(2)を利用した場合には、周波数信号1001の尖鋭度は421となり、周波数信号1002の尖鋭度は265となるので、周波数信号1001及び周波数信号1002については、特殊音は発生していないと判定される。一方、周波数信号1003の尖鋭度は676となり、周波数信号1004の尖鋭度は510となるので、周波数信号1003及び周波数信号1004については、特殊音が発生したと判定される。
また、ステップS403において、特殊音判定部156は、式(2)を用いて尖鋭度を算出する代わりに、複数の周波数を含む周波数帯域の周波数信号の平均値と、その周波数帯域に隣接する周波数帯域の周波数信号の平均値との差分から尖鋭度を算出してもよい。その場合、特殊音判定部156は、0〜10000Hzの周波数帯域を43Hz間隔の各周波数を3つずつ含む129Hzの周波数帯域ごとに区分する。特殊音判定部156は、区分した各周波数帯域について、その周波数帯域における周波数信号の平均値と、その周波数帯域にそれぞれ隣接する周波数帯域における周波数信号の平均値との差分の絶対値を算出する。特殊音判定部156は、0〜10000Hzの区分した各周波数帯域について算出した上記の差分の絶対値の総和を尖鋭度として算出する。
また、ステップS403において、特殊音判定部156は、式(1)を用いて尖鋭度を算出する代わりに、周波数信号における各周波数成分の値と、各周波数成分にそれぞれ隣接する隣接周波数成分の値との差分の絶対値の最大値から尖鋭度を算出してもよい。その場合、特殊音判定部156は、43Hz間隔の各周波数について、その周波数における周波数信号の値と、その周波数に隣接する周波数(その周波数より43Hz高い周波数)における周波数信号の値との差分の絶対値を算出する。特殊音判定部156は、0〜10000Hzの各周波数について算出した上記の差分の絶対値の最大値を尖鋭度として算出する(以下の式(3)を参照)。この場合の所定値は、12とすることができる。
Figure 0005409868
図10に示す例において、式(3)を利用した場合には、周波数信号1001の尖鋭度は10となり、周波数信号1002の尖鋭度は4となるので、周波数信号1001及び周波数信号1002については、特殊音は発生していないと判定される。一方、周波数信号1003の尖鋭度は22となり、周波数信号1004の尖鋭度は14となるので、周波数信号1003及び周波数信号1004については、特殊音が発生したと判定される。
また、ステップS403において、特殊音判定部156は、式(3)を用いて尖鋭度を算出する代わりに、複数の周波数を含む周波数帯域の周波数信号の平均値と、その周波数帯域に隣接する周波数帯域の周波数信号の平均値との差分から尖鋭度を算出してもよい。その場合、特殊音判定部156は、0〜10000Hzの周波数帯域を43Hz間隔の各周波数を3つずつ含む129Hzの周波数帯域ごとに区分する。特殊音判定部156は、区分した各周波数帯域について、その周波数帯域における周波数信号の平均値と、その周波数帯域にそれぞれ隣接する周波数帯域における周波数信号の平均値との差分の絶対値を算出する。特殊音判定部156は、0〜10000Hzの区分した各周波数帯域について算出した上記の差分の絶対値の最大値を尖鋭度として算出する。
尖鋭度の算出について、上述した音信号のサンプリング周波数、周波数信号を生成する周波数の範囲、サンプリングされる周波数の間隔(周波数信号の分解能)等の値については、上述した値に限定されず、適宜、変更可能である。また、周波数信号の平均値を算出する場合の周波数の範囲及び数、尖鋭度と比較する所定値、周波数帯域を区分する場合の区分する各周波数帯域内の周波数の数等の値についても、上述した値に限定されず、適宜、変更可能である。また、周波数信号は、デシベルに変換していない絶対量を表す信号としてもよい。
鳴き音は、特定の周波数成分及びその高調波成分が他の周波数成分より極度に大きくなるという特性を有している。鳴き音が発生した時の周波数信号において特定の周波数の成分が他の周波数の成分に対して突出する度合いは、鳴き音が発生していない時より大きくなる。したがって、上述したように、周波数信号の尖鋭度を利用することにより、鳴き音が発生したか否かを精度良く判定することができる。
図11は、周波数信号の他の例を示すグラフである。図11の横軸は周波数を対数で示し、縦軸は周波数信号の信号値を示す。図11のグラフ1100は、シワを有さない正常な原稿(以下、正常用紙と称する)が搬送された時の周波数信号1101と、シワを有する原稿(以下、シワ紙と称する)が搬送された時の周波数信号1102と、ジャム発生時の周波数信号1103の例を表す。
図11に示すように、周波数信号1102は、全周波数帯域にわたって周波数信号1101より大きくなっており、シワ紙が搬送された場合、音ジャム判定部153は、ジャムが発生したと誤って判定することがある。
複数の原稿が搬送される場合、給紙ローラ111及びリタードローラ112において原稿を分離する際に、原稿同士が擦れることにより摩擦音が発生する。周波数信号1101及び周波数信号1102では、この摩擦音により、100Hzから1000Hzにおいて、特定の周波数(170Hz及び390Hz)の成分が他の周波数の成分より極度に大きくなっている。一方、ジャム発生時の周波数信号1103では、ジャムによって発生する音により、摩擦音がかき消され、周波数信号1101及び周波数信号1102ほど、特定の周波数の成分が他の周波数の成分より極度に大きくなる傾向は見られない。
したがって、100Hzから1000Hzの周波数帯域の周波数信号について、図9のフローチャートに従って特殊音判定処理を行うことにより、特殊音判定部156は、原稿(シワ紙及び正常用紙)の分離時の摩擦音を特殊音として検出することができる。
図12は、位置ジャム判定処理の動作の例を示すフローチャートである。
図12に示す動作のフローは、図5に示すフローチャートのステップS203において実行される。
最初に、位置ジャム判定部154は、第2原稿検出部114で原稿の先端が検出されるまで待機する(ステップS501)。位置ジャム判定部154は、第2原稿検出部114からの第2原稿検出信号の値が、原稿が存在しない状態を表す値から存在する状態を表す値に変化すると、第2原稿検出部114の位置、すなわち給紙ローラ111及びリタードローラ112の下流、かつ第1搬送ローラ116及び第1従動ローラ117の上流において原稿の先端が検出されたと判定する。
次に、第2原稿検出部114で原稿の先端が検出されると、位置ジャム判定部154は、計時を開始する(ステップS502)。
次に、位置ジャム判定部154は、第3原稿検出部118で原稿の先端が検出されたか否かを判定する(ステップS503)。位置ジャム判定部154は、第3原稿検出部118からの第3原稿検出信号の値が、原稿が存在しない状態を表す値から存在する状態を表す値に変化すると、第3原稿検出部118の位置、すなわち第1搬送ローラ116及び第1従動ローラ117の下流、かつ撮像部119の上流において原稿の先端が検出されたと判定する。
第3原稿検出部118で原稿の先端が検出されると、位置ジャム判定部154は、位置ジャムは発生していないと判定し(ステップS504)、一連のステップを終了する。
一方、第3原稿検出部118で原稿の先端が検出されていないと、位置ジャム判定部154は、計時を開始してから所定時間(例えば1秒間)が経過したか否かを判定する(ステップS505)。所定時間が経過していなければ、位置ジャム判定部154は、ステップS503へ処理を戻し、再度、第3原稿検出部118で原稿の先端が検出されたか否かを判定する。一方、所定時間が経過した場合、位置ジャム判定部154は、位置ジャムが発生したと判定し(ステップS506)、一連のステップを終了する。なお、原稿搬送装置100において位置ジャム判定処理が必要でない場合には、省略してもよい。
なお、中央処理部150は、第3原稿検出部118からの第3原稿検出信号により、第1搬送ローラ116と第1従動ローラ117の下流において原稿の先端を検出すると、次の原稿が送り込まれないように、一端駆動部145を制御して給紙ローラ111及びリタードローラ112の回転を停止させる。その後、中央処理部150は、第2原稿検出部114からの第2原稿検出信号により、給紙ローラ111とリタードローラ112の下流において原稿の後端を検出すると、再度駆動部145を制御して給紙ローラ111及びリタードローラ112を回転させて、次の原稿を搬送させる。これにより、中央処理部150は、複数の原稿が搬送路内で重なることを防止している。そのため、位置ジャム判定部154は、中央処理部150が給紙ローラ111及びリタードローラ112を回転させるように駆動部145を制御した時点で計時を開始し、所定時間以内に第3原稿検出部118で原稿の先端が検出されなかった場合に位置ジャムが発生したと判定してもよい。
図13は、重送判定処理の動作の例を示すフローチャートである。
図13に示す動作のフローは、図5に示すフローチャートのステップS204において実行される。
最初に、重送判定部155は、超音波センサ115から超音波信号を取得する(ステップS601)。
次に、重送判定部155は、取得した超音波信号の信号値が、重送判定閾値未満であるか否かを判定する(ステップS602)。
図14は、超音波信号の特性について説明するための図である。
図14のグラフ1400において、実線1401は単数の原稿が搬送されている場合の超音波信号の特性を示し、点線1402は原稿の重送が発生している場合の超音波信号の特性を示す。グラフ1400の横軸は時間を示し、縦軸は超音波信号の信号値を示す。重送が発生していることにより、区間1403において点線1402の超音波信号の信号値が低下している。そのため、超音波信号の信号値が重送判定閾値ThA未満であるか否かにより原稿の重送が発生したか否かを判定することができる。
一方、実線1404は、原稿よりも厚い、プラスチック製のカードが一枚だけ搬送されている場合の超音波信号の特性を示す。カードが搬送されている場合、超音波信号の信号値は重送判定閾値ThAより小さくなるため、重送判定部155は、原稿の重送が発生したと誤って判定する。なお、十分に厚く、剛性の高い厚紙が搬送された場合もプラスチック製のカードが搬送された場合と同様の特性を持つ超音波信号が検出されるため、重送判定部155は原稿の重送が発生したと誤って判定するおそれがある。
重送判定部155は、超音波信号の信号値が重送判定閾値未満である場合、原稿の重送が発生したと判定し(ステップS603)、一方、超音波信号の信号値が重送判定閾値以上である場合、原稿の重送は発生していないと判定し(ステップS604)、一連のステップを終了する。
以上詳述したように、原稿搬送装置100は、図4、図5、図6及び図9に示したフローチャートに従って動作することによって、原稿が搬送中に発生した音に基づいてジャムの発生の有無と、ジャム以外を原因とする特殊音の発生の有無を判定する。原稿搬送装置100は、ジャムが発生したと判定した場合であっても、その音が特殊音である場合にはジャムが発生しなかったものと見なすので、ジャムの発生の判定誤りを抑制することが可能となった。
また、原稿搬送装置100は、周波数信号の尖鋭度に基づいて特殊音を検出するので、鳴き音及び原稿分離時の摩擦音を特殊音として精度良く検出することが可能となった。
図15は、音ジャム判定処理の動作の他の例を示すフローチャートである。
このフローチャートは、原稿搬送装置100において、前述した図6に示すフローチャートの代りに実行することが可能である。図15に示すフローチャートでは、図6に示すフローチャートと異なり、音ジャム判定部153は、音信号のうち、特殊音が発生した時に大きくなる周波数成分以外の周波数成分に基づいて、ジャムが発生したか否かを判定する。図15に示すステップS705〜S709の処理は、図6に示すステップS303〜S307の処理と同じであるため、説明を省略し、以下では、ステップS701〜S704の処理についてのみ説明する。なお、図6に示すフローチャートの代りに図15に示すフローチャートが実行される場合、図5に示す異常判定処理では、ステップS201の音ジャム判定処理の前にステップS202の特殊音判定処理が実行されるものとする。
最初に、音ジャム判定部153は、周波数信号生成部157から周波数信号を取得する(ステップS701)。
次に、音ジャム判定部153は、周波数信号生成部157から取得した周波数信号から、音ジャム判定用の周波数帯域の周波数信号を抽出する(ステップS702)。
音ジャム判定部153は、特殊音判定用の周波数帯域以外の周波数帯域を音ジャム判定用の周波数帯域として抽出する。なお、図9のステップS403で算出した差分が、ステップS404で用いた所定値以上となる9点の周波数を含む周波数帯域が特殊音判定用の周波数帯域となる。音ジャム判定用の周波数帯域では鳴き音、原稿分離時の摩擦音等の特殊音による影響が小さいため、音ジャム判定部153は、音ジャム判定用の周波数帯域の周波数成分に基づいて音ジャムの発生の有無を判定することにより判定精度を向上することができる。
次に、音ジャム判定部153は、抽出した音ジャム判定用の周波数帯域の周波数信号を逆高速フーリエ変換を用いて、逆周波数変換した信号を生成する(ステップS703)。
次に、音ジャム判定部153は、逆周波数変換した信号について絶対値を取った信号を生成する(ステップS704)。以降、ステップS705〜S709において、音ジャム判定部153は、音信号について絶対値を取った信号の代わりに、逆周波数変換した信号について絶対値を取った信号を用いて音ジャム判定処理を実行する。
なお、ステップS703において、音ジャム判定部153は、ステップS702で抽出した周波数信号を逆周波数変換せずに、抽出した周波数信号から直接音ジャムが発生したか否かを判定してもよい。その場合、音ジャム判定部153は、抽出した周波数信号の各周波数における信号値の平均値が、所定時間以上連続して所定値以上となる場合に音ジャムが発生したと判定する。
また、鳴き音が発生した時に周波数成分が高くなる周波数帯域は、給紙ローラ111及びリタードローラ112の外周面に設けられたゴム部材の材料、大きさ、構造等によって定まる。したがって、予め実験を行って、鳴き音が発生した時に周波数成分が大きくなる周波数帯域を調べておき、その周波数帯域を特殊音判定用の周波数帯域として定め、特殊音判定用の周波数帯域以外の周波数帯域を音ジャム判定用の周波数帯域として定めてもよい。
同様に、原稿分離時の摩擦音が発生した時に周波数成分が高くなる周波数帯域も、給紙ローラ111及びリタードローラ112の外周面に設けられたゴム部材の材料、大きさ、構造等によって定まる。したがって、予め実験を行って、原稿を搬送させた時に周波数成分が大きくなる周波数帯域を調べておき、その周波数帯域を特殊音判定用の周波数帯域として定め、特殊音判定用の周波数帯域以外の周波数帯域を音ジャム判定用の周波数帯域として定めてもよい。
以上詳述したように、原稿搬送装置100は、図4、図5、図9及び図15に示したフローチャートに従って動作することによって、特殊音の影響の小さい周波数帯域の周波数成分に基づいて音ジャムが発生したか否かを判定する。したがって、原稿搬送装置100は、音ジャムの判定精度をより向上させることが可能となった。
図16は、他の原稿搬送装置200の概略構成を示すブロック図である。
図16に示す原稿搬送装置200は、図3に示す原稿搬送装置100の音信号出力部141の代わりに音信号出力部241を有する。また、中央処理部250は、周波数信号生成部157を有していない。
音信号出力部241は、マイクロフォン113、第1フィルタ部242a、第2フィルタ部242b、第1増幅部243a、第2増幅部243b、第1音A/D変換部244a及び第2音A/D変換部244b等を含んでいる。
第1フィルタ部242aは、マイクロフォン113から出力されたアナログの信号に対して、予め定められた音ジャム判定用の周波数帯域の信号を通過させるバンドパスフィルタを適用し、第1増幅部243aに出力する。第1増幅部243aは、第1フィルタ部242aから出力された信号を増幅させて第1音A/D変換部244aに出力する。第1音A/D変換部244aは、第1増幅部243aから出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、中央処理部250に出力する。以下、第1音A/D変換部244aが出力する信号を音ジャム判定用音信号と称する。
第2フィルタ部242bは、マイクロフォン113から出力されたアナログの信号に対して、予め定められた特殊音判定用の周波数帯域の信号を通過させるバンドパスフィルタを適用し、第2増幅部243bに出力する。第2増幅部243bは、第2フィルタ部242bから出力された信号を増幅させて第2音A/D変換部244bに出力する。第2音A/D変換部244bは、第2増幅部243bから出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、中央処理部250に出力する。以下、第2音A/D変換部244bが出力する信号を特殊音判定用音信号と称する。
前述した通り、事前の実験により特殊音判定用の周波数帯域を定めることができ、特殊音判定用の周波数帯域以外の周波数帯域を音ジャム判定用の周波数帯域として定めることができる。
音ジャム判定部153は、音ジャム判定用音信号に基づいて、音ジャムが発生したか否かを判定する。
特殊音判定部156は、特殊音判定用音信号に基づいて、特殊音が発生したか否かを判定する。特殊音判定部156は、特殊音判定用音信号の信号値が所定時間以上連続して所定値以上となる場合に特殊音が発生したと判定する。
なお、原稿搬送装置200において、音ジャム判定用の音を集音するためのマイクロフォンと、特殊音判定用の音を集音するためのマイクロフォンとを別個に設けてもよい。その場合、原稿が接触してジャムが発生しやすい原稿搬送路の側壁の近傍に音ジャム判定用のマイクロフォンを配置し、鳴き音及びシワ紙の摩擦音が発生する給紙ローラ111及びリタードローラ112の近傍に特殊音判定用のマイクロフォンを配置する。
音ジャム判定用のマイクロフォンは鳴き音及びシワ紙の摩擦音も多少は集音するが、ジャムにより発生する音に対する、鳴き音及びシワ紙の摩擦音の割合は小さくなる。したがって、音ジャム判定用音信号において、ジャムにより発生する音の大きさと、鳴き音及びシワ紙の摩擦音の大きさとの間に閾値を設定し、その閾値以下となる成分をカットすることにより、鳴き音及びシワ紙の摩擦音の影響を除去することができる。
同様に、特殊音判定用のマイクロフォンはジャムにより発生する音も多少は集音するが、鳴き音及びシワ紙の摩擦音に対する、ジャムにより発生する音の割合は小さくなる。したがって、特殊音判定用音信号において、鳴き音及びシワ紙の摩擦音の大きさと、ジャムにより発生する音の大きさとの間に閾値を設定し、その閾値以下となる成分をカットすることにより、ジャムにより発生する音の影響を除去することができる。
以上詳述したように、原稿搬送装置200は、特殊音判定用のフィルタを用いて処理した音信号に基づいて特殊音が発生したか否かを判定し、音ジャム判定用のフィルタを用いて処理した音信号に基づいて音ジャムが発生したか否かを判定する。したがって、原稿搬送装置200は、特殊音が発生した時に周波数成分が高くなる周波数帯域が予めわかっている場合、特殊音をより高精度に検出することが可能となり、音ジャムをより高精度に検出することが可能となった。
さらに、原稿搬送装置200では、音ジャム判定用の音を集音するためのマイクロフォンと、特殊音判定用の音を集音するためのマイクロフォンとが、それぞれの音を良好に集音できる位置に別個に配置される。したがって、原稿搬送装置200は、特殊音をより高精度に検出することが可能となり、音ジャムをより高精度に検出することが可能となった。
100、200 原稿搬送装置
110 第1原稿検出部
111 給紙ローラ
112 リタードローラ
113 マイクロフォン
114 第2原稿検出部
115 超音波センサ
118 第3原稿検出部
119 撮像部
141、241 音信号出力部
145 駆動部
146 インターフェース部
147 記憶部
150、250 中央処理部
151 制御部
152 画像生成部
153 音ジャム判定部
154 位置ジャム判定部
155 重送判定部
156 特殊音判定部
157 周波数信号生成部

Claims (13)

  1. 集音部が原稿搬送路の近傍に設けられ、原稿が搬送中に発生する音に応じた、時系列の音信号を出力する音信号出力部と、
    前記音信号の外形に基づいてジャムが発生したか否かを判定する音ジャム判定部と、
    前記音信号を周波数変換した周波数信号を生成する周波数信号生成部と、
    前記周波数信号の所定の周波数帯域の成分に基づいて特殊音が発生したか否かを判定する特殊音判定部と、
    前記音ジャム判定部によるジャム判定に基づいて、異常処理を実行する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記音ジャム判定部がジャムが発生したと判定した場合であっても、前記特殊音判定部が特殊音が発生したと判定した場合には、ジャムが発生しなかったものと見なして前記異常処理を実行しない、ことを特徴とする原稿搬送装置。
  2. 前記音ジャム判定部は、前記所定の周波数帯域とは異なる他の周波数帯域の成分に基づいて、ジャムが発生したか否かを判定する、請求項に記載の原稿搬送装置。
  3. 前記特殊音判定部は、第1の周波数帯域における前記周波数信号の第1の平均値と、前記第1の周波数帯域を含む第2の周波数帯域における前記周波数信号の第2の平均値との差分に基づいて、特殊音が発生したか否かを判定する、請求項1または2に記載の原稿搬送装置。
  4. 前記特殊音判定部は、前記周波数信号における各周波数成分の値と、前記各周波数成分にそれぞれ隣接する隣接周波数成分の値との差分に基づいて、特殊音が発生したか否かを判定する、請求項1または2に記載の原稿搬送装置。
  5. 前記特殊音判定部は、前記周波数信号における各周波数成分の値と、前記各周波数成分にそれぞれ隣接する隣接周波数成分の値との差分の総和に基づいて、特殊音が発生したか否かを判定する、請求項に記載の原稿搬送装置。
  6. 前記特殊音判定部は、前記周波数信号における各周波数成分の値と、前記各周波数成分にそれぞれ隣接する隣接周波数成分の値との差分の最大値に基づいて、特殊音が発生したか否かを判定する、請求項に記載の原稿搬送装置。
  7. 集音部が原稿搬送路の近傍に設けられ、原稿が搬送中に発生する音に応じた、時系列の音信号を出力する音信号出力部と、
    第1の周波数帯域用のフィルタ及び前記第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域用のフィルタと
    前記第1の周波数帯域用のフィルタを用いて処理した前記音信号の外形に基づいてジャムが発生したか否かを判定する音ジャム判定部と、
    前記第2の周波数帯域用のフィルタを用いて処理した前記音信号に基づいて特殊音が発生したか否かを判定する特殊音判定部と、
    前記音ジャム判定部によるジャム判定に基づいて、異常処理を実行する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記音ジャム判定部がジャムが発生したと判定した場合であっても、前記特殊音判定部が特殊音が発生したと判定した場合には、ジャムが発生しなかったものと見なして前記異常処理を実行しない、ことを特徴とする原稿搬送装置。
  8. 前記音ジャム判定部は、前記音信号の包絡線を前記音信号の外形とする、請求項1〜7の何れか一項に記載の原稿搬送装置。
  9. 前記音ジャム判定部は、前記音信号のピークホールドを取った信号を前記音信号の外形とする、請求項1〜7の何れか一項に記載の原稿搬送装置。
  10. 集音部が原稿搬送路の近傍に設けられ、原稿が搬送中に発生する音に応じた、時系列の音信号を出力する音信号出力部から前記音信号を取得する音信号取得ステップと、
    前記音信号の外形に基づいてジャムが発生したか否かを判定する音ジャム判定ステップと、
    前記音信号を周波数変換した周波数信号を生成する周波数信号生成ステップと、
    前記周波数信号の所定の周波数帯域の成分に基づいて特殊音が発生したか否かを判定する特殊音判定ステップと、
    前記音ジャム判定ステップにおけるジャム判定に基づいて、異常処理を実行する制御ステップと、を含み、
    前記制御ステップにおいて、前記音ジャム判定ステップでジャムが発生したと判定した場合であっても、前記特殊音判定ステップで特殊音が発生したと判定した場合には、ジャムが発生しなかったものと見なして前記異常処理を実行しないことを特徴とするジャム判定方法。
  11. 集音部が原稿搬送路の近傍に設けられ、原稿が搬送中に発生する音に応じた、時系列の音信号を出力する音信号出力部から前記音信号を取得する音信号取得ステップと、
    第1の周波数帯域用のフィルタを用いて処理した前記音信号の外形に基づいてジャムが発生したか否かを判定する音ジャム判定ステップと、
    前記第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域用のフィルタを用いて処理した前記音信号に基づいて特殊音が発生したか否かを判定する特殊音判定ステップと、
    前記音ジャム判定ステップにおけるジャム判定に基づいて、異常処理を実行する制御ステップと、を含み、
    前記制御ステップにおいて、前記音ジャム判定ステップでジャムが発生したと判定した場合であっても、前記特殊音判定ステップで特殊音が発生したと判定した場合には、ジャムが発生しなかったものと見なして前記異常処理を実行しないことを特徴とするジャム判定方法。
  12. 集音部が原稿搬送路の近傍に設けられ、原稿が搬送中に発生する音に応じた、時系列の音信号を出力する音信号出力部から前記音信号を取得する音信号取得ステップと、
    前記音信号の外形に基づいてジャムが発生したか否かを判定する音ジャム判定ステップと、
    前記音信号を周波数変換した周波数信号を生成する周波数信号生成ステップと、
    前記周波数信号の所定の周波数帯域の成分に基づいて特殊音が発生したか否かを判定する特殊音判定ステップと、
    前記音ジャム判定ステップにおけるジャム判定に基づいて、異常処理を実行する制御ステップと、をコンピュータに実行させ、
    前記制御ステップにおいて、前記音ジャム判定ステップでジャムが発生したと判定した場合であっても、前記特殊音判定ステップで特殊音が発生したと判定した場合には、ジャムが発生しなかったものと見なして前記異常処理を実行しないことを特徴とするコンピュータプログラム。
  13. 集音部が原稿搬送路の近傍に設けられ、原稿が搬送中に発生する音に応じた、時系列の音信号を出力する音信号出力部から前記音信号を取得する音信号取得ステップと、
    第1の周波数帯域用のフィルタを用いて処理した前記音信号の外形に基づいてジャムが発生したか否かを判定する音ジャム判定ステップと、
    前記第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域用のフィルタを用いて処理した前記音信号に基づいて特殊音が発生したか否かを判定する特殊音判定ステップと、
    前記音ジャム判定ステップにおけるジャム判定に基づいて、異常処理を実行する制御ステップと、をコンピュータに実行させ、
    前記制御ステップにおいて、前記音ジャム判定ステップでジャムが発生したと判定した場合であっても、前記特殊音判定ステップで特殊音が発生したと判定した場合には、ジャムが発生しなかったものと見なして前記異常処理を実行しないことを特徴とするコンピュータプログラム。
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