JPH1153602A - 紙葉類の正損検出方法及び装置 - Google Patents

紙葉類の正損検出方法及び装置

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JPH1153602A
JPH1153602A JP9215174A JP21517497A JPH1153602A JP H1153602 A JPH1153602 A JP H1153602A JP 9215174 A JP9215174 A JP 9215174A JP 21517497 A JP21517497 A JP 21517497A JP H1153602 A JPH1153602 A JP H1153602A
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low
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Hiroyuki Kanzaki
裕行 神▲崎▼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙葉に音を発生させる為の特別な負荷を掛け
ずに、搬送時に発生する音により正損を判定することが
できる紙葉類の正損検出方法及びその装置を提供する。 【解決手段】 紙葉類を搬送する搬送路に面してマイク
ロフォンを設置し、紙葉類の通過音を集音するとともに
音を電気信号に変換し(S1,S2)、フィルタ手段に
よって前記通過音の電気信号を低周波と高周波の両周波
数成分に分離し(S3〜S8)、低周波成分の出力が有
る時のパルス化した高周波成分のパルス数をカウントし
てその値の大小によって紙葉類の正損の判定を行うよう
にする(S9〜S12)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば紙葉類の監
査機や紙幣分類集計装置などにおいて、印刷物等の紙葉
類の正損を検出する方法及びその装置に関し、特に、紙
葉類の搬送中に発生する音の分析情報に基づいて正損を
検出する方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】可聴音により紙幣の状態を検出する対象
としては、汚れ券やしわ券、破れ券、よれよれ券等の損
券があるが、可聴音を利用する場合には搬送機構を構成
する装置の騒音の影響が大きくなり、検出精度や安定性
に対して問題がある。そこで、音の分析情報に基づいて
紙葉類の状態などを検出する装置では、従来は、強制的
に音を発生させるための特別の発音機構を設けて集音す
るようにしていた。例えば特公平2−3937号公報に
記載されている様な屈曲手段を設け、回転ドラムの表面
部に紙葉が通過中に屈曲される際に発生する雑音を集音
するといったことが成されていた。この公報に記載され
ている発明は、紙などのシート材料は屈曲又は変形され
ると可聴雑音を発生するという事実に基づいて成された
もので、発生する雑音を積分し、その大きさにより紙葉
の剛性度を判定するものである。
【0003】一方、特開昭61−168084号公報に
は、被印刷物に弾性体を打ち当ててこの時発せられた音
を電気信号に変換し、これを周波数分析して印刷物の正
損を判定するものが記載されている。この公報に記載さ
れている発明は、正券と損券とで弾性体を打ち当てた時
に発生する音の強弱が異なり、又紙幣の種類によっても
異なるという機械的性質を利用したもので、マイクロフ
ォンの出力信号を周波数分析することにより、紙幣によ
って生じる音の強弱、時に紙幣に固有の周波数成分の強
弱をみて、ある強さ以上の大きさのものを正券、それに
達しないものを損券と判別するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、音の分
析情報に基づいて紙葉の剛性度を判定したり、紙葉の正
損を判別したりする装置では、紙葉の音を発生させるた
めの特別な手段を設けて紙葉の音を検出するようにして
いた。しかしながら、特別な屈曲手段を設けることは紙
葉の搬送を妨げる要因となり、ジャムを発生させること
が危惧される。また、被印刷物に弾性体を打ち当てるこ
とは、印刷物を痛める事となり好ましいものではない。
【0005】本発明は上述のような事情から成されたも
のであり、本発明の目的は、従来の搬送機構を利用する
ままで紙葉に音を発生させる為の特別な負荷を掛けず
に、搬送時に発生する音により正損を判定することがで
きる紙葉類の正損検出方法及び装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、印刷物等の紙
葉類の正損検出方法及びその装置に関するものであり、
本発明の上記目的は、方法の発明においては、紙葉類を
搬送する搬送路に面してマイクロフォンを設置し、紙葉
類の通過音を集音するとともに音を電気信号に変換し、
フィルタ手段によって前記通過音の電気信号を低周波と
高周波の両周波数成分に分離し、低周波成分の出力が有
る時のパルス化した高周波成分のパルス数をカウントし
てその値の大小によって前記紙葉類の正損の判定を行う
ことによって達成される。又、装置の発明においては、
紙葉類を1枚毎に分離して搬送する搬送手段を有する紙
葉類搬送装置の搬送通路に設けられ、前記紙葉類が搬送
される際に発生する音を電気信号に変換する集音−電気
変換手段と;変換された前記電気信号を高,低の周波数
成分に分離するフィルタ手段と;分離された前記高、低
の周波数成分の信号を2値化してパルス状信号に変換す
るパルス変換手段と;前記低周波成分から得られたパル
ス状信号が存在する間の前記高周波成分のパルス数をカ
ウントする計数手段と;前記計数手段のカウント値と予
め定められた基準の値とを比較して所定の数以上カウン
トしたことにより正券の判定を出力し、少ないことによ
り損券の判定を出力する判定手段とを具備することによ
って達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を適用した紙幣正
損整理機100の外観構成を示しており、上部には被計
数/分類を行う紙幣1を載置して1枚づつ分離して繰り
出すホッパー101が設けられており、傾斜した前面パ
ネルの中央部には、計数/分類された紙幣1が集積され
る2個の集積部(スタッカ部)104,105と1個の
リジェクト部106とが設けられている。そして、右部
の操作/表示パネル部120には、計数した枚数(金
額)等を表示する表示部121と、故障部位及び内容を
表示するガイダンス表示部122と、各種の実行モード
(識別モード,正損分類モード等)を切換えるモードス
イッチ123等から成る操作スイッチが設けられてい
る。
【0008】図2は紙幣正損整理機100の内部機構を
示している。紙幣正損整理機100の内部には、同図の
ような搬送路P1〜P9が形成されており、ホッパ10
1に収納された紙幣1は1枚ずつ繰り出しローラ110
で繰り出され、搬送路P1を経てローラ111で方向変
換されて後に搬送路P2を経てローラ112に搬送され
る。ローラ112の搬送出口部には、搬送路P3又はP
8への切換えを行なう通路切換部材113が設けられて
おり、搬送路P8へ送られた紙幣は搬送路P9を経てリ
ジェクト部106に保留される。また、通路切換部材1
13で搬送路P3へ送られた紙幣は更にローラ114へ
送られ、ローラ114の搬送出口部に設けられた通路切
換部材115によって、搬送路P4又はP6へ切換えら
れて搬送される。搬送路P4へ送られた紙幣はローラ1
16を介して搬送路P5に送られ、その後に羽根車10
2に周設されている羽根部材を介して上部のスタッカ部
104に集積され、搬送路P6へ送られた紙幣はローラ
117を介して搬送路P7に送られ、その後に羽根車1
03に周設されている羽根部材を介して2段目のスタッ
カ部105に集積される。上部のスタッカ部104に集
積された紙幣は、ガイド板107を開けることによって
外部に取り出され、2段目のスタッカ部105に集積さ
れた紙幣も同様に、ガイド板108を開けることによっ
て外部に取り出されるようになっている。
【0009】この紙幣正損整理機100は、正券と損券
を判定して分類する正損分類機能の他に、計数のみを行
う高速計数機能、紙幣の表面と裏面を分類して整理する
表裏整理機能、及び、まぎれこんだ異金種をリジェクト
する異金種検知機能を備えており、選択された機能(実
行モード)に応じて上述した搬送路の切換えが行われ、
計数/分類された紙幣1が該当のスタッカ部104,1
05に集積されるようになっている。例えば実行モード
が正損分類モードであれば、正券は上部のスタッカ部1
04に、損券は2段目のスタッカ部105に分類して運
ばれることになる。
【0010】図2中に示すように、通路には、紙幣の通
過を検知する複数の通過センサPS及び複数の識別セン
サDSが配設されている。紙幣の真偽は磁気センサDS
1及び反射型の光学ラインセンサDS2を用いて判定が
行われる。正損は、光学的に行う処理と並行して、マイ
クロフォン10によって集音された音により判別が行わ
れる。また、2枚重ね送りが発生した場合には、2枚重
ね検出ローラ110Aの間隙を通過する際に検出センサ
DS3を用いて検出が行われる。
【0011】集音−電気変換手段として使用されるマイ
クロフォン10は、図2中に示すように、例えば繰り出
しローラ部110の近傍に取り付けられ、主に繰り出し
搬送ベルト2によって取り込まれて加速される際に発生
する音が集音される。また、搬送路に紙幣1が取り込ま
れて行く際の通路ガイドとの摺音もマイクロフォン10
による集音の対象となる。尚、音は装置構造体に伝導す
るのでマイクロフォン10の取り付け位置はこれに限定
するものではない。
【0012】本発明では、紙幣が搬送されて行くときの
通過音をマイクロフォン10を用いて電気信号に変換し
て、さらにこの通過音の成分を低周波成分と高周波成分
とに分離して、紙幣のよれよれ券等の疲労具合を判定す
るようにしている。この判定は、例えば、音の成分をロ
ーパスフィルタとハイパスフィルタを用いて低周波成分
と高周波成分とに分離した後、低周波成分の出力が有る
時のパルス化した高周波成分のパルス数をカウントし、
そのカウント値の大小によって正券と損券を判定するよ
うにしている。
【0013】図3は、本発明の紙葉類の正損検出装置の
構成の一例を示しており、搬送路に面して設置されたマ
イクロフォン10には、集音された紙葉の通過音の電気
信号MSを増幅する初段増幅器11と、直流分をカット
するCとRから成る直流カット回路11aと、高域ノイ
ズをカットするオペアンプによるバッファ回路11bと
が繋がれている。そして、その後段には、CとRから成
るローパスフィルタ12と増幅器12a及びコンパレー
タ14から成る低周波域のパルス成形回路とを設け、こ
れと並列にバッファ回路11bの後段にハイパスフィル
タ13を設けてコンパレータ15に繋いで高周波成分の
信号MS3の大小によりパルスを成形するようにしてい
る。各コンパレータ部14,15では低周波成分、高周
波成分用に個々に設けたスレッショルド値によって低周
波及び高周波成分の信号MS2,MS3をパルス化し、
パルス状信号MS4,MS5を判定部20に送出する。
【0014】ここで、ローパスフィルタ12によって分
離された音の低周波成分は、摺曲音であり、紙葉が搬送
されるときに撓み曲げられる時に多く発生する音であ
る。また、ハイパスフィルタ13によって分離された音
の高周波成分は、摩擦音であり、搬送路を紙葉が搬送さ
れて行く際にガイド等に擦れる際に発する音である。一
般に両域の周波数成分とも紙葉が新しく剛性が強いとき
には大きな音となって聞こえるが、古びてよれよれにな
ると音が出なくなる。
【0015】判定部20は、低周波成分の出力MS4が
有る時の高周波成分のパルス状信号MS5のパルス数を
カウントして正損の判定情報MS6を出力するもので、
AND回路,カウンタ回路などから成る論理回路で構成
されている。本例では、マイクロフォン部を通過してい
ることを示す通過センサ(光学センサ)PSからの信号
PSSをトリガとして処理を開始し、低周波成分の出力
が基準レベルより大でパルスで1が発生している間、高
周波成分のパルスをカウンタ回路によって計数し、カウ
ンタが所定値になったら判定情報MS6を制御部(制御
用CPU)30に送るようになっている。また、低周波
成分又は高周波成分の信号のレベルが基準レベルに達し
ていない場合は、損券であることを示す判定情報MS6
を制御部30に送るようになっている。
【0016】制御部30は、CPU,ROM,RAM等
から構成され、判定部20からの判定情報MS6(カウ
ント量など)と予め設定されている基準値とを比較し、
基準値以上であれば正券と判定し、基準値未満或いは低
周波成分又は高周波成分の信号のレベルが基準レベルに
達していない場合は損券と判定する。尚、この判定処理
を判定部20側で行い、判定結果を制御用CPU30へ
送出する構成としても良い。又、本例では直流分のカッ
トと高域ノイズのカットを直流カット回路11aとバッ
ファ回路11bを用いて行うようにしているが、これら
の回路を設けなくても正損の検出は可能である。
【0017】上述のような構成において、紙葉が搬送さ
れて行くときの通過音は、マイクロフォン10で集音さ
れて電気信号MSに変換され、初段増幅器11で増幅後
の信号MS1の直流分がカットされ、ローパスフィルタ
12とハイパスフィルタ13によって低周波と高周波の
両周波数成分に分離される。そして、分離された低周波
成分の信号MS2と高周波成分の信号MS3は、別個に
設定した閾値により各コンパレータ部14,15によっ
て2値化されてパルス状信号MS4,MS5に変換さ
れ、判定部20に送出される。そして、これらのパルス
状信号MS4,MS5に基づいて正損の判定処理がなさ
れる。
【0018】図4はその動作例を示すフローチャートで
あり、同図の流れに沿って正損検出装置の動作例を図5
〜図7の波形例を参照して詳細に説明する。正損検出装
置では、マイクロフォン部を紙幣が通過していることを
示す通過センサ(タイミングセンサ)からの信号PSS
(図5(A)の波形例参照)をトリガにして処理を開始
する(ステップS1)。マイクロフォン10の検出信号
MSは初段増幅器11で増幅された後、ローパスフィル
タ12とハイパスフィルタ13に送出される。ここで、
マイクロフォンの検出信号MS1には、図5(B)の波
形例に示す様にメカの信号と紙幣の通過に伴う音が重畳
されている(ステップS2)。ローパスフィルタ12で
は検出信号MS1の低周波成分を通過させる。ローパス
フィルタ12によって図5(C)の波形例に示す様に低
周波成分の信号MS2を分離して取出すと、紙幣の有る
部分が取り出せる(ステップS3)。ローパスフィルタ
12を通過した低周波成分の信号MS2は、コンパレー
タ14によって2値化することで、図5(E)に示す様
な幅の広いパルス状信号MS4に変換され(ステップS
4)、所定のレベル(スレッショルド値)以上の低周波
成分のパルス状信号MS4が判定部20に送出される
(ステップS5)。
【0019】一方、ハイパスフィルタ13では検出信号
MS1の高周波部分を通過させる。ハイパスフィルタ1
3によって高周波成分の信号MS3を分離して取出す
と、図5(D)の波形例に示す様に、機械から生じるノ
イズや紙幣による高い周波数成分が抽出される(ステッ
プS6)。ハイパスフィルタ13を通過した高周波成分
の信号MS3は、コンパレータ15によって2値化され
て図5(F)に示す様な幅の狭い複数のパルス状信号M
S5に変換され(ステップS7)、所定のレベル(スレ
ッショルド値)以上の高周波成分のパルス状信号MS5
が判定部20に送出される(ステップS8)。判定部2
0では、紙幣の通過センサの出力PSSと低周波成分の
パルス状信号MS4と高周波成分のパルス状信号MS5
とのアンドをとった信号MS5’(図5(G)の波形例
参照)で、低周波成分があるときの高周波成分のパルス
数をカウントする。すなわち、図5の波形例では、図5
(G)中に示すPt(低周波成分があるとき=紙幣があ
るとき)の期間、高周波成分を通過させ(ステップS
9)、通過した高周波成分の信号のパルス数をカウント
する(ステップS10)。
【0020】制御用CPU30(若しくは判別部20)
では、このカウント値と予め定められた基準の値とを比
較し(ステップS11)、基準の値以上であれば“正
券”と判定し(ステップS12)、判定処理を終了す
る。一方、上記ステップS11においてカウント値が基
準値未満の場合、或いは上記ステップS5,S8におい
て低周波成分又は高周波成分の信号のレベルが基準レベ
ルに達していない場合は“損券”と判定し(ステップS
13)、判定処理を終了する。
【0021】図6は、正券と損券の関係を示す波形図で
あり、同図の波形例は、図3に示した正損検出装置の各
部における実波形の一例を示している。図6中のCH1
の波形は、マイクロフォン10の検出出力MS1の波形
例、CH2の波形は、コンパレータ14の出力MS5と
タイミングセンサの出力PSSとの論理積出力(判定部
20内のAND回路出力)の波形例、CH3の波形は、
コンパレータ14の出力MS4の波形例、CH4の波形
は、上記CH2とCH3との論理積出力(判定部20内
のAND回路出力)の波形例をそれぞれ示している。同
図6のCH4の波形例に示す様に、低周波成分から得ら
れたパルス状信号CH2が存在する間の高周波成分のパ
ルス状信号CH4は、汚れ,しわ,破れ,よれよれなど
の損傷のない正券の場合は多く、損券の場合は少ない。
【0022】判定部20では、このCH4のパルス数を
カウンタ回路によって所定数カウントした後、カウント
値、若しくはその継続カウント量(時間)を検出結果と
して制御用CPU30へ送出するようにしている。図7
は、低域成分と通過センサの論理積出力(図中のCH
2)をカウンタ・イネーブル,高域成分の2値化出力M
S5(図中のCH3)をカウンタ・クロックとして用
い、低域出力中の高域2値化クロックの計数値が規定値
に達したことにより正券判定信号を出力する方式とした
場合の実波形の一例を示しており、正券の場合、図7中
の正券判定出力CH4の信号が判定情報MS6として制
御用CPU30へ送出される。尚、パルスの計数手段と
しては、カウンタ回路の代わりシフトレジスタを用いて
行うようにしても良い。この場合、シフトレジスタが所
定値になったらシフト量が出力され、シフト量と基準値
との比較により正損の判定が行われる。
【0023】図8は、本発明の正損検出装置の構成の他
の例を図3に対応させて示すブロック図であり、同一構
成箇所は同一符号を付して説明を省略する。本例は、論
理回路で構成される判定部20を設けずに、判定部20
におけるハードウェアによる処理をソフト的な処理で実
現させる装置の例であり、ローパスフィルタ12とハイ
パスフィルタ13の後段に、それぞれ増幅器12a,1
3aを介してAD変換器16,17が接続されており、
AD変換された低周波部分の検出信号MS2と高周波部
分の検出信号MS3のAD変換値を判定部40(CP
U)へ送出する構成となっている。このような構成にお
いては、ローパスフィルタ12とハイパスフィルタ13
で分離した低周波と高周波成分の検出信号MS2,MS
3を紙幣が通過中のみAD変換してメモリに記憶してお
き、閾値を越える・越えないで2値化処理を行い、低周
波成分の大きい時間の高周波成分のパルス数を数え、そ
の計数値と基準値とを比較して正損を判定し、その判定
結果を出力する。
【0024】尚、上述した実施の形態では、紙葉類の正
損を検出する場合を例として説明したが、紙葉類の厚み
の検出やメタルスレッドの検出を行う場合などにも本発
明を適用することができる。
【0025】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、紙幣等の紙葉類が搬送されるときに発生する摺曲音
・擦過音を低周波と高周波成分に分離して低周波成分の
出力がある時の高周波成分のパルス数を判定に使用する
ので、特別な発音手段を設けることなく損券とそれ以外
の正券との分離を正確且つ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した紙幣正損整理機の外観構成の
一例を示す斜視図である。
【図2】本発明を適用した紙幣正損整理機の内部機構の
一例を示す図である。
【図3】本発明の正損検出装置の構成の一例を示すブロ
ック図である。
【図4】本発明装置の動作例を示すフローチャートであ
る。
【図5】本発明装置の動作例を説明するための各部波形
図である。
【図6】本発明装置の各部における実波形の一例を示す
図である。
【図7】本発明装置の正券判定出力の実波形の一例を示
す図である。
【図8】本発明の正損検出装置の他の構成例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 紙葉(紙幣) 10 マイクロフォン 11 初段増幅器 12 ローパスフィルタ 13 ハイパスフィルタ 14,15 コンパレータ 20 判定部 30 制御用CPU

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類を搬送する搬送路に面してマイク
    ロフォンを設置し、紙葉類の通過音を集音するとともに
    音を電気信号に変換し、フィルタ手段によって前記通過
    音の電気信号を低周波と高周波の両周波数成分に分離
    し、低周波成分の出力が有る時のパルス化した高周波成
    分のパルス数をカウントしてその値の大小によって前記
    紙葉類の正損の判定を行うようにしたことを特徴とする
    紙葉類の正損検出方法。
  2. 【請求項2】 紙葉類を1枚毎に分離して搬送する搬送
    手段を有する紙葉類搬送装置の搬送通路に設けられ、前
    記紙葉類が搬送される際に発生する音を電気信号に変換
    する集音−電気変換手段と;変換された前記電気信号を
    高,低の周波数成分に分離するフィルタ手段と;分離さ
    れた前記高、低の周波数成分の信号を2値化してパルス
    状信号に変換するパルス変換手段と;前記低周波成分か
    ら得られたパルス状信号が存在する間の前記高周波成分
    のパルス数をカウントする計数手段と;前記計数手段の
    カウント値と予め定められた基準の値とを比較して所定
    の数以上カウントしたことにより正券の判定を出力し、
    少ないことにより損券の判定を出力する判定手段とを具
    備したことを特徴とする紙葉類の正損検出装置。
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