JPH0319596B2 - - Google Patents

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JPH0319596B2
JPH0319596B2 JP57070620A JP7062082A JPH0319596B2 JP H0319596 B2 JPH0319596 B2 JP H0319596B2 JP 57070620 A JP57070620 A JP 57070620A JP 7062082 A JP7062082 A JP 7062082A JP H0319596 B2 JPH0319596 B2 JP H0319596B2
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JP
Japan
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pattern
banknote
zone
paper sheet
type
Prior art date
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JP57070620A
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Ryuzo Tanigawa
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Glory Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的; (産業上の利用分野) この発明は紙幣などの紙葉類の識別装置に関
し、特に長さ(大きさ)の異なる複数種類の紙葉
類を確実に識別するための識別装置に関する。
(従来の技術) 従来紙幣などの紙葉類を識別する装置として
種々のものが考えられているが、その1つに紙葉
類の搬送に応じてタイミングパルスを発生させ、
このタイミングパルスに基づき紙葉類を予め定め
た複数のゾーンに分け、各ゾーン毎に得られた光
学的パターン信号ないし磁気的パターン信号を各
ゾーン毎の基準信号と比較して2値信号に変換
し、紙葉類の通過完了後に2値信号の組合せが予
め定められた組合せと一致しているか否かにより
紙葉類を識別するようにしたものがある(例えば
特開昭53−135397号公報参照)。
しかしながら、この特開昭53−135397号公報に
記載された識別方法ではゾーン分割に問題があ
る。つまり、第1図Aに示すように、例えば一万
円札1のみを均等な4つのゾーンN1〜N4に分
割する場合、紙幣を矢印方向に移動させてその先
端が磁気センサ2上に達した時点から別途設けら
れたタイミングパルス発生装置からの(紙幣の移
動に対応して発生する)パルスを計数し、その計
数値が紙幣全長の1/4の長さに相当する値になる
毎に分割パルスを発生させ、紙幣全体を1/4ずつ
のゾーンN1〜N4に分けている。このため、1
金種のみを識別する場合は特に問題はないが、第
1図Bに示すような長さの異なる千円札3が移動
される場合には、均等な4つのゾーンに分割でき
ない。これは、紙幣がどんな金種であろうと、そ
の先端が磁気センサ2に達した時点から、タイミ
ングパルスが所定数計数される毎に分割パルスを
発生するようにしているからである。
ここに、通常の紙幣識別装置では複数金種紙幣
の識別が要求され、上述のような方法で複数金種
を識別するためには、分割パルスをどの時点で発
生させるか、つまり各金種の区別ができるように
共通の分割点を決定することが難しく、特に紙幣
の挿入方向や表裏をも考慮すると極めて難しくな
る。しかるに、その様にして分割パルスを発生さ
せた場合、たとえ金種の区別は可能になつても真
偽の区別が甘くなつてしまう欠点がある。
この発明の目的は、上述の如き欠点のない紙葉
類識別装置を提供することにあり、紙葉類全体の
長さから先ず種類を判別し、その後にその判別さ
れた種類に適したゾーン分割を行なつて演算処理
し、紙葉類の真偽を判別し、複数種の紙葉類の識
別を確実に行なうようにしている。
発明の構成; (課題を解決するための手段) この発明は、紙葉類の搬送に応じてタイミング
パルスを発生するタイミングパルス発生手段と、
前記紙葉類の模様を検出するためのパターン検出
センサと、このパターン検出センサを前記紙葉類
が通過する時、前記タイミングパルスが所定数得
られる毎に前記パターン検出センサからの検出信
号に基づくデータを記憶するデータ記憶手段と、
前記パターン検出センサを前記紙葉類が通過する
間、前記タイミングパルスを計数して前記紙葉類
の種類を判別する種類判別手段とを備え、前記デ
ータ記憶手段に記憶されたデータと前記種類判別
手段によつて判別された種類とに基づいて前記紙
葉類を識別する識別装置に関し、この発明の上記
目的は、前記種類判別手段により判別された種類
に対応して前記紙葉類を所定のゾーンに分割し、
これら各ゾーンに対応するデータを前記データ記
憶手段から読出して演算処理し、その結果を基準
値と比較して前記各ゾーンにおける2値信号を求
める演算処理手段と、2値信号の組合せのパター
ンを紙葉類の種類毎に、予め基準パターンとして
記憶する基準パターン記憶手段と、前記演算処理
手段によつて求められた2値信号のパターンと前
記基準パターン記憶手段の当該種類の基準パター
ンとを比較して真偽を判別する真偽判別手段とを
設けることによつて達成される。
(作用) ここでは紙葉類として紙幣を挙げ、各金種につ
いて均等に4分割する場合を例にして説明する。
例えば紙幣が0.5mm移動する毎にタイミングパ
ルスを1個出力するようにした場合、紙幣がパタ
ーン検出センサ通過中に出力されるタイミングパ
ルス毎に、パターン検出センサから得られる信号
に基づいてパターン信号をメモリに順次記憶す
る。そして、紙幣が通過し終ると、タイミングパ
ルスの計数値から紙幣の全長が分るので金種を判
別することができ、その計数値(例えば160mmな
ら“320”)を“4”で除算してその値(本例の場
合80個)分のパターン信号をメモリから読出し
(1番地〜80番地)、その合計を当該金種の基準値
と比較する。その大小結果により、第1ゾーンに
対する検出信号を2値信号の「H」レベル又は
「L」レベルとする。次に、第2ゾーンに対応す
る番地(81番地〜160番地)の記憶値を読出して
合計し、同様に第2ゾーンに対する検出信号を
「H」レベル又は「L」レベルと判定する。以下
同様にして、第3ゾーン及び第4ゾーンについて
行なうと、2値信号の組合せパターンが例えば
「H,L,L,H」となる1つのパターンが得ら
れる。そして、このパターンが予め記憶されてい
る当該金種の基準パターンと一致しているか否か
を判別し、その結果から紙幣の真偽を判別するの
である。
このように、複数種類の紙幣に対して全体の長
さから先ず種類を判別し、その種類に適したゾー
ン分割を行なつて紙幣の真偽判別を行なうように
しているので、いずれの種類の紙幣に対しても正
確な識別が可能である。また、ゾーン単位でデー
タ処理しているので、印刷ずれや局所的な汚れ等
に対しても影響が少ない。
(実施例) 第2図A,Bは識別部の概略構成を示すもので
あり、紙幣10は、顧客による手動操作ないしは
挿入口に一括挿入された紙幣を取込手段によつ
て、1枚ずつ識別部20に搬送されるようになつ
ている。識別部20は、ローラ21A,21B及
び22A,22Bに巻回された2対の搬送ベルト
23A,23B及び24A,24Bと、紙幣10
を搬送ベルト23A,24Aと23B,24Bと
の間に挟持して搬送するためのガイド板25とで
構成されており、ローラ22Bには永久磁石26
で着磁されたギア27が連結されている。また、
ギア27の側面部には、識別部20における紙幣
10の搬送に対応したタイミングパルスTPを形
成するための磁気センサHD1が配設されてお
り、識別部20の中途部には、搬送紙幣の磁気的
な模様を検出するためのパターン検出センサとし
ての磁気センサHD2が設けられていると共に、
光源28からの透過光を検出するフオトセンサ
PS1が設けられている。さらに、識別部20の
出口部には、光源29からの透過光で搬送紙幣の
光学的な模様を検出するためのパターン検出セン
サとしてのフオトセンサPS2が配設されている
が、このフオトセンサPS2はフオトセンサPS1
に比べ受光面が大きくなつており、縦長のスリツ
ト30を通して受光するようになつている。これ
は、搬送紙幣の部分的な汚れによつて、フオトセ
ンサPS2の受光量が大きく変化しないようにす
るためである。なお、識別部20の中途部には、
搬送される紙幣を磁気センサHD2側に押圧する
ための押圧ローラ31が設けられている。
一方、識別部の回路構成は第3図に示すように
なつており、全体の制御を行なうCPU
(CentralProcessing Unit)40と、動作プログ
ラム及び基準パターンを記憶するROM(Read
Only Memory)41と、識別動作中に必要なデ
ータの書込み及び読出しを行なうためのRAM
(Read Write Memory)42とを具備しており、
これらは相互にバスライン43で接続されてい
る。CPU40は演算処理手段及び真偽判別手段
の機能を有しており、ROM41は基準パターン
記憶手段の機能を有している。また、磁気センサ
HD1からのギア27に対応する検出信号は波形
整形回路50で波形整形され、タイミングパルス
TPとしてバスライン43を介してCPU40に与
えられ、フオトセンサPS1からの検出信号は波
形整形回路51で波形整形され、紙幣通過中信号
TH1としてバスライン43を介してCPU40に
与えられる。さらに、磁気センサHD2の出力は
増幅器52で増幅されて比較器53に入力され、
設定値MSとの大小比較を行ない、その結果がカ
ウンタ54で計数される。カウンタ54の計数値
は、バスライン43を介してCPU40に与えら
れる。そして、フオトセンサPS2の出力は増幅
器55で増幅されて波形整形回路56及びAD変
換器57に入力され、波形整形回路56の出力は
紙幣通過中信号TH2としてバスライン43を介
してCPU40に与えられ、AD変換器57でデイ
ジタル化された信号もバスライン43を介して
CPU40に与えられるようになつている。
このような構成において、ROM41には所定
動作のプログラムが格納されていると共に、識別
すべき紙幣(例えば一万円札、五千円札、千円
札)について等分割(本例では16分割)した各ゾ
ーン毎の2値信号の組合せで成る基準パターン
が、各紙幣の表裏及び挿入方向(前後)に対応し
て4種類ずつ格納されている。なお、基準パター
ンの形成及び入力に関しては後述する。
そして、紙幣10が第2図の矢印のように搬送
されて識別部20に達すると、フオトセンサ(図
示せず)がこれを検知してローラ21A〜22B
を駆動する。この駆動により永久磁石26で着磁
されたギア27が回転され、磁気センサHD1か
らの検出信号が波形整形回路50で増幅、波形整
形されてタイミングパルスTPとして出力される。
なお、このタイミングパルスTPは、本例では紙
幣10が0.5〔mm〕搬送される毎に1個出力される
ようになつている。そして、紙幣10が搬送ベル
ト23A,24Aと23B,24Bとに挟まれて
その先端が磁気センサHD2に達すると、フオト
センサPS1の受光量が減ることにより波形整形
回路51から紙幣通過中信号TH1が得られ、こ
の信号TH1は紙幣10の後端がフオトセンサPS
1を通過し終るまで発生される。CPU40はこ
の紙幣通過中信号TH1が得られた後、紙幣10
の識別を開始する。
紙幣10の搬送に伴い、磁気センサHD2から
第4図に示すような磁気パターンに対する検出信
号MDが得られるが、この検出信号MDの方が設
定値MSより大きければ比較器53から「H」レ
ベルの比較信号CMが出力され、後段のカウンタ
54で計数される。そして、紙幣通過中信号TH
1が出力されると識別開始動作となるが、先ずそ
の時のカウンタ54の値を、バスライン43を介
して一旦RAM42の所定番地に記憶する。CPU
40がタイミングパルスTPを3個計数した時点
T1でカウンタ54の計数値をRAM42に読込
み、前回読込んだ値との差を演算し、その結果
(第4図では“0”)をRAM42に読込む(例え
ば101番地)。以下同様にして、タイミングパルス
TPを3個計数する毎(T2,T3,……)に前回の
計数値と今回の計数値との差を演算し、その結果
(第4図では“0”,“10”,……)を順次RAM4
2に記憶させる(例えば102番地、103番地、104
番地、……)。このような記憶動作は、紙幣10
の後端が磁気センサHD2の位置を通過し終るま
で行なわれ、RAM42の内容は例えば第5図の
のようになる。
一方、紙幣通過中信号TH1が出力されている
間、CPU40はタイミングパルスTPの総計を計
数し、紙幣通過中信号TH1が出力されなくなつ
た時にタイミングパルスTPの合計値から紙幣全
体の長さを判断し、当該紙幣の金種を決定する。
例えば、タイミングパルスTPの合計値が“348”
なら174〔mm〕の長さであり、一万円札と決定す
る。この場合、上記領域(T1,T2,……)は
“348÷3=116”個あることになり、RAM42
の101番地から216番地までに紙幣10の磁気パタ
ーンが記憶されている。本例では、金種に関係な
く全ての紙幣についての全長を均等に16のゾーン
Z1〜Z16に分割するようにしており(1ゾー
ンに含まれる領域の個数は全長が異なれば異なつ
てくる)、上述の如く領域が116個の場合には
CPU40で割算演算すると“116÷16=7.25”と
なり、1つのゾーンに“7.25”の領域が含まれる
ことになる。小数点以下の領域は初め切捨て(別
に記憶しておく)、第1のゾーンは7個の領域と
し、以下7個を基準としてゾーンを決めて行き、
切り捨て分の合計が“1”を越えた時に「+1」
して当該ゾーンは8個の領域ゾーンとする。
第6図に示すように、第1ゾーンZ1では、先
ず7個の領域T1〜T7に対応するRAM42の101
〜107番地までの記憶データを読出してその合計
値を求め、その値(第6図のでは“29”)を予
め設定された基準値(例えば“16”)と比較する。
そして、合計値が基準値より大きければ「H」、
小さければ「L」の2値信号を出力して、第1ゾ
ーンZ1の磁気パターン「H」を決定する(第6
図の)。第2ゾーンZ2についても同様であり、
RAM42の108〜114番地までの7個の領域分の
記憶データを合計し、基準値(“16”)と比較する
ことにより第2ゾーンZ2の磁気パターンを決定
する。また、第4ゾーンZ4では、今までに切り
捨てた分“0.25×3”と今回切り捨てた“0.25”
との和が“1”となるので、“7”に“1”を加
算して8個の領域とする。したがつて、第4ゾー
ンZ4ではRAM42の122番地から129番地の8
個分の記憶データを合計し、この合計値を基準値
と比較することにより磁気パターンを決定する。
尚、場合によつては122〜128番地の7領域分の値
のみを合計し、129番地の値を省略しても良く、
いずれにしても第5ゾーンZ5の開始は130番地
からとする。このようにして7又は8領域分の
RAM42の記憶データを順次合計して基準値と
比較し、各ゾーンZ1〜Z16を「H」又は
「L」の2値信号とし、最終的に第6図の,
に示す如き16ゾーンZ1〜Z16に対応した
「H」、「L」の組合せで成る1つのパターンを得
る。そして、このパターンを、一万円札の磁気パ
ターンとして予めROM41に記憶されている4
種(表、裏、前、後)の各基準パターンと比較
し、そのいずれか1つと一致しておれば当該紙幣
を偽札でない正券の一万円札と判断する。
ところで、基準パターンの記憶は、上述の如き
動作を初期設定としてテスト用の一万円札につい
て数回行ない、16分割した各ゾーンZ1〜Z16
における平均的な2値信号「H」、「L」を求め、
これをROM41に自動的に又はオペレータの操
作で記憶させるようにすれば良い。この場合、一
万円札の表、裏についてのパターンを求ると共
に、搬送方向(前後)についても両方のパターン
を求め、これら4種のパターン(第6図の)を
一万円札の基準パターンとしてROM41に記憶
しておく。
尚、上述では一万円札について説明したが、他
の金種についても同様であり、紙幣の長さ検出か
ら金種を判定し、その全長を16等分したゾーンZ
1〜Z16の各ゾーン毎の磁気検出信号の合計値
を基準値“16”と比較するようにしている。ゾー
ンの数は各金種共16個で共通しているが、金種に
よつて全長が異なるので、1ゾーン当りの領域の
個数は金種により当然異なる。
以上は磁気的な模様から紙幣を識別する場合で
あるが、次に光学的な模様から紙幣を識別する場
合を説明する。
紙幣10の先端がフオトセンサPS2位置に達
するとその受光量が減り、増幅器55及び波形整
形回路56を経て紙幣通過中信号TH2が得ら
れ、この紙幣通過中信号TH2が得られている間
にタイミングパルスTPを計数することにより紙
幣全体の長さを判別でき、これから当該紙幣の金
種を決定することができる。尚、この金種決定
は、前述の磁気パターンの場合の紙幣通過中信号
TH1を用いて行なうこともできる。紙幣通過中
においては、フオトセンサPS2から紙幣10の
透過光量に応じた検出信号PDが得られ(第7
図)、増幅器55を経てAD変換器57へ入力さ
れ、検出信号PDのレベルに対応したデイジタル
信号(例えば8ビツト)に変換される。そして、
紙幣10がフオトセンサPS2位置に達して紙幣
通過中信号TH2が得られた後、タイミングパル
スTPが出力される毎にCPU40はバスライン4
3を介してAD変換器57へ変換命令CIを出力
し、その時の検出信号PDをデイジタル値に変換
し、順次RAM42の所定番地(301番地、302番
地、303番地、304番地、……)へ第5図のの如
く書込んで行く。
紙幣通過後タイミングパルスTPの総計が例え
ば“348”であつたとすると、当該紙幣の金種は
一万円札であり(174mm)、この場合のRAM42
には301〜648番地までの348個分のデイジタ信号
が記憶されていることになる。この光学パターン
検出の場合も上述の磁気パターンの場合と同様
に、紙幣の全長を16等分したゾーンでパターン比
較するようになつている。ここに、CPU40が
“348”を“16”で割算演算すると“348÷16=
21.75”となり、16分割した1つのゾーンには21
個分又は22個分のデータが含まれることになる
が、端数処理の手法は前述の場合と同一である。
よつて、第1のゾーンにはRAM42の301〜321
番地のデータが含まれ、また、第2のゾーンには
322〜343番地のデータが含まれるが、CPU40
は先ず301〜321番地までのデータを読出して加算
演算し、その合計値をRAM42へ書込む。前述
した磁気検出信号に基づく識別の場合は、ここで
予め定められた基準値との比較を行なつたが、今
の場合は少し異なり、比較は後で行なう。
次に、第2ゾーンの合計値、まりRAM42の
322〜343番地のデータの合計値を演算し、その結
果をRAM42へ書込む。椅下同様にして第16ゾ
ーンまで各ゾーン毎に合計値を求め、その後次の
ような演算によつて2つの基準値を作成する。
RAM42に書込んだ各ゾーンの合計値の内で最
大の値から最小の値を減算し、その減算結果を8
分の3倍したものを最小値に加えた値を第1の基
準値とする。また、上記減算結果を8分の7倍し
た値を最小値に加えたものを第2の基準値とす
る。例えば16個ある合計値の内のデータの最小値
が“250”で、最大値が“730”であるとすると、
第1の基準値は (730−250)×3/8+250=430 となり、第2の基準値は (730−250)×7/8+250=670 となる。このように第1及び第2の基準値は各ゾ
ーンの最大値よりは小さく、最小値よりは大きな
値となつている。また、基準値の値を変動させる
理由は、光学検出の場合には紙幣の汚れや損傷等
によつて検出レベルが大きく変動し、汚れ具合に
応じた基準値を個々の紙幣に与える必要があるた
めである。
このようにして第1及び第2の基準値が作成さ
れると、CPU40はRAM42から第1ゾーンの
合計値を読出し、その値と上記第1及び第2の基
準値との大小を比較することにより、第1ゾーン
のパターンとして「H」又は「L」を決定する。
この場合、第1の基準値に対する2値信号と、第
2の基準値に対する2値信号とを決定してRAM
42に記憶する。以下同様にして、各ゾーンにお
ける合計値を第1の基準値及び第2の基準値と比
較することにより順次2値信号を求め、これらを
RAM42に記憶する。かくして、RAM42に
は第1の基準値に対する紙幣の光学パターンと、
第2の基準値に対する紙幣の光学パターンとが記
憶されることになる。ROM41には金種別に第
1の基準値及び第2の基準値に対する基準パター
ンが記憶されており、RAM42に記憶された2
つのパターンとROM41の2つの基準パターン
とを比較する。そして、2つのパターンが一致し
た場合にのみ真の一万円札と判断する。
尚、光学検出の場合には紙幣の表裏に関係なく
検出信号PDが同一となるので、紙幣の搬送方向
(前後)のみを判別できるようにすれば良い、し
たがつて、ROM41に記憶させる基準パターン
は1金種につき前方向搬送に対する2つのパター
ンと、後方向搬送に対する2つのパターンとの4
種類である。搬送方向が判別できない場合には、
2つのうちいずれかのパターンと一致すれば良
い。また、紙幣が搬送されていないときのフオト
センサPS2の出力レベルを予め記憶させておき、
検出信号をこれに基づき補正するようにすれば、
ほこり等による誤識別を防止できる。すなわち、
紙幣の先端がフオトセンサPS2の手前のフオト
センサPS1に達したときのフオトセンサPS2の
出力レベルをAD変換してRAM42に記憶させ
ておき、その後紙幣通過中に得られる検出レベル
を上記値により補正すると、フオトセンサPS2
上にほこり等がたまつて検出信号がレベルダウン
しても、誤識別することはない。この場合、AD
変換出力をRAM42へ書込む前に補正しても良
いし、AD変換出力をそのままRAM42に書込
み、後で演算処理するときに補正しても良い。
以上の場合、紙幣の挿入方向や搬送の表裏は判
別できないとし、予め記憶されている表裏、前後
用の基準パターンのいずれか1つと一致すれば良
いとしているが、磁気センサHD2の上方に搬送
紙幣の他側面を検出するための磁気センサHD3
を設けることにより、紙幣の挿入方向及び表裏を
判別することができる。すなわち、フオトセンサ
PS2の検出レベルは紙幣の表裏に関係なく同一
であり、挿入方向(前後)に対応してROM41
に記憶されている基準パターンとの比較から、先
ず紙幣の挿入方向を判別できる。そして、搬送紙
幣に対して磁気センサHD2及びHD3は互いに
異なる面を検索することになり、検出される磁気
パターンのパルス数が紙幣の表裏によつて相違す
ることから、紙幣の表裏を判別することができ
る。かくして、挿入紙幣の方向及び表裏を判別す
ることができ、この結果に基づいて記憶されてい
る基準パターンの該当するものを選択し、検出パ
ターンとの比較を行なつて紙幣を識別する。この
場合、紙幣の表裏、挿入方向、金種が特定されて
いるので、“すかし”の位置も判断でき、この結
果該当するRAM42の番地データを読出して、
“すかし”の有無をも調べることができる。また、
この場合、フオトセンサPS2は紙幣の搬送路の
中央部に設ける必要がある。
尚、上述では基準値を全てのゾーンに対して一
定としているが、分割ゾーンによつて変えるよう
にすることも可能であり、分割ゾーンの分割数も
任意であり、金種によつて分割数を変えるように
することも可能である。また、上記実施例では説
明を簡単にするために金種に関係なく分割ゾーン
を均等としたが、例えば第1ゾーンは全長の2/3
0、第2ゾーンは全長の3/30というように金種に
関係なく不均等に分割してもよく、更に不均等に
分ける位置を金種毎に変えても良い。また、タイ
ミングパルスTPの形成はギア27及び磁気セン
サHD1を用いなくても、エンコーダ等によつて
も形成することができる。さらに、上述では紙幣
の識別について説明したが、小切手や帳票の紙葉
類に対しても同様に適用することができる。ま
た、上述では紙幣の磁気的パターンと光学的パタ
ーンとで並列的に識別するようにしているが、別
個独立に識別するようにしても良い。
発明の効果; 以上のようにこの発明の識別装置によれば、大
きさの異なる複数種類に対して全体の長さからそ
の種類を判別した後、その種類に適したゾーン分
割を行なつて真偽の判別を行なうようにしている
ので、いずれの紙葉類に対しても正確な識別を行
なうことができる。また、分割したゾーン単位で
データ処理演算しているので、印刷のずれや局所
的な汚れ等の影響なく識別を行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図A,Bは従来の紙幣識別の様子を示す
図、第2図A及びBはこの発明の検出部の機構を
示す横断平面図及び断面略図、第3図はこの発明
の制御系を示すブロツク図、第4図はこの発明に
おける磁気的パターンの検出の様子を示す図、第
5図はこの発明におけるRAMの内容例を示す
図、第6図はこの発明における分割ゾーンと基準
パターンとの比較の様子を示す図、第7図はこの
発明における光学的パターンの検出の様子を示す
図である。 1,3,10……紙幣、20……識別部、21
A,22A,21B,22B,31……ローラ、
23A,24A,23B,24B……搬送ベル
ト、25……ガイド板、26……永久磁石、27
……ギア、28,29……光源、40……CPU、
41……ROM、42……RAM、50,51,
56……波形整形回路、53……比較器、54…
…カウンタ、57……AD変換器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 紙葉類の搬送に応じてタイミングパルスを発
    生するタイミングパルス発生手段と、前記紙葉類
    の模様を検出するためのパターン検出センサと、
    このパターン検出センサを前記紙葉類が通過する
    時、前記タイミングパルスが所定数得られる毎に
    前記パターン検出センサからの検出信号に基づく
    データを記憶するデータ記憶手段と、前記パター
    ン検出センサを前記紙葉類が通過する間、前記タ
    イミングパルスを計数して前記紙葉類の種類を判
    別する種類判別手段とを備え、前記データ記憶手
    段に記憶されたデータと前記種類判別手段によつ
    て判別された種類とに基づいて前記紙葉類を識別
    する識別装置において、前記種類判別手段により
    判別された種類に対応して前記紙葉類を所定のゾ
    ーンに分割し、これら各ゾーンに対応するデータ
    を前記データ記憶手段から読出して演算処理し、
    その結果を基準値と比較して前記各ゾーンにおけ
    る2値信号を求める演算処理手段と、2値信号の
    組合せのパターンを紙葉類の種類毎に、予め基準
    パターンとして記憶する基準パターン記憶手段
    と、前記演算処理手段によつて求められた2値信
    号のパターンと前記基準パターン記憶手段の当該
    種類の基準パターンとを比較して真偽を判別する
    真偽判別手段とを具備したことを特徴とする紙葉
    類識別装置。
JP57070620A 1982-04-27 1982-04-27 紙葉類識別装置 Granted JPS58186893A (ja)

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JPS61204795A (ja) * 1985-03-08 1986-09-10 富士電機株式会社 紙幣識別方法
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