JPS62242291A - 紙葉類の識別方法 - Google Patents

紙葉類の識別方法

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JPS62242291A
JPS62242291A JP8427886A JP8427886A JPS62242291A JP S62242291 A JPS62242291 A JP S62242291A JP 8427886 A JP8427886 A JP 8427886A JP 8427886 A JP8427886 A JP 8427886A JP S62242291 A JPS62242291 A JP S62242291A
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JP
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value
zone
ratio
sensor
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JP8427886A
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宮下 茂光
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、複数のセンサを用いて、紙幣や商品券等の紙
葉類の真偽を識別する紙葉類の識別方法に関するもので
ある。
[従来の技術] 従来、紙幣が移動する面に光センサや磁気センサを配置
し、紙幣が各々のセンサを通過する際に所定の移動量毎
に各々のセンサの出力を複数取り出し、それぞれ、予め
定められている基準値と比較して紙幣の真偽の識別を行
う方法がある。
しかし、この従来方法では、センサの個々からの検出デ
ータをそのまま基準値と比較して識別しているため、汚
れている紙幣や疲労度の高い紙幣に対しては、真券にも
拘わらず偽券と判断してしまう識別誤りが多かった。さ
らにもう一つの問題点としては、例えば磁気センサの摩
耗による感度変化等に識別が影響され易く、磁気センサ
の交換等、保守の上でも問題があった。
他の従来例としては、紙幣が移動する面に光センサや磁
気センサを配置し、紙幣が各々のセンサを通過する際に
所定の移動量毎に各々の出力を取り出し、次のステップ
において、予め決められている紙葉類の特定位置におけ
る各々のセンサ出力に対する上述の各々のセンサ出力の
比率を計算し、この比率と予め定められている基準比率
値とを比較して紙幣の真偽を識別する方法がある。
この方法によれば、同一センサからの出力値相互の比率
を識別用データとして採用しているため、予め定められ
ている紙葉類の特定位置の検出要素(例えば磁気強度、
透過率など)が非常に安定したものであれば、センサの
検出感度変化等による識別への影響は解消され、保守の
面でも改善されている。
しかし、比率演算の際、基準となる紙葉類の特定位置に
汚れまたはシワ等が存在した場合を考えると、計算され
る比率は本来のものとは異なってくる。その結果、やは
り、真券であるにもかかわらず、偽券と判断してしまう
おそれがあり、上述した従来例の問題点に対する板木的
解決になっていない。
ここで、上述した2つの従来例に共通した問題点を以下
に説明する。
識別の対象となるデータが、各センサの生の出。
力値である場合(ある区間のセンサ出力の平均値である
場合が多い)、あるいは紙葉類の特定の位置におけるセ
ンサ出力に対する紙幣の他の位置におけるセンサ出力の
比率である場合のいずれにおいても、基準値との比較に
あたって、第8図に示すように、紙幣のある位置の検出
出力分′布のうち、真券として認められる範囲を規定す
るのが支配的である。すなわち、真券として許容される
上限値+11と下限値LLとを設定して、被検査紙幣か
ら得られるデータがその範囲に入っているか否かを判定
する。
なお、上述の上限値11Lおよび下限値LLは紙葉類の
疲労度、印刷の濃さ、印刷ズレ等のバラツキを考慮して
決められるものであり、通常はかなり広い帯域に設定さ
れる。
この段階で発生する問題点を第9図を参照して説明する
。ここで、第1O図に示すように、一種類のセンサを用
いて、被検査紙幣1を長手方向に6つの領域(ゾーン)
21〜Z6に分けた場合について説明する。ここで、識
別の対象となる紙幣にもよるが、判定の基準値が紙幣の
諸要素のバラツキを考慮して決められているため、第9
図のように各ゾーンの基準値間には重複部分が発生して
しまう場合が多い。このため、第9図において破線で示
されるような検出データが得られる場合、たとえば模様
上濃淡のはっきりしない偽券によるいたずらの場合を防
ぎきれないことがある。
[発明が解決しようとする問題点] そこで、本発明の目的は、上述の問題点を解消し、紙幣
の汚れやシワ等の紙葉類の状態およびセンサの感度変化
や増幅器のゲイン変動などのような検出系の状態に左右
されず、しかも紙幣の真偽等を弁別する能力を向上させ
ることができろ紙葉類の識別方法を提供することにある
[問題点を解決するための手段] このような目的を達成するために、本発明は紙葉類を複
数のゾーンに分割し、各ゾーン毎に得られる検出データ
と各ゾーンに対応して予め決めた基準データとを比較し
、その比較結果に基づいて紙葉類を識別する紙葉類の識
別方法において、紙葉類の模様等の検出を行うセンサ毎
に、検出データの平均値を求め、この平均値に対する比
率値の形で基準値を記憶しておき、センサ毎に得られる
検出データ群を、検出データの平均値に対する比率値群
に変換した後に比率値群を基準値と比較して紙葉類の識
別を行うことを特徴とする。
本発明では、次のようにセンサから得られる出力値に対
して2種類の判定を実施することによって、紙葉類の状
態および検出系の状態に影響されずに、しかも偽札等の
いたずらを確実に防止できるようにする。
(第1の判定) 紙幣上で各々のセンサでトレースされる領域(トレース
領域)を複数のゾーンに分ける。そして各々のトレース
領域毎に、各ゾーンで検出される検出データの総和を求
め、この値をゾーン分割数で割算してトレース領域に対
する検出データの平均値を求めると共に、各ゾーンにお
ける検出データをこの平均値に対する比率値に変換する
このようにして求められた比率値を、予め紙幣のバラツ
キを調査して決められた基準値と比較して識別を行う。
この方法は、各々のトレース領域の各ゾーンに対して上
述の処理(比率値換算)を行うことにより、検出データ
に含まれる検出系の状態による誤差分を取り除き、かつ
紙葉類の状態による誤差分を小さくできることに着目し
たものである。
(第2の判定) この方法は、2変量管理の考え方を応用したものであり
、予め紙幣の特徴を調査しておき、模様上相関の強い2
つのゾーンを複数設定しておく。
この設定は、同一トレース領域のゾーン間でもよいし、
あるいはまた、異なるトレース領域のゾーン間でもよい
。このような領域が紙幣上で存在することは実験的に確
かめられている各々のゾーン対に対して第1の判定方法
で説明した比率値に対して次のような処理を行って識別
を行う。
すなわち、設定されたゾーン対毎に、予め紙幣のバラツ
キを調査して決められた定数Anm(nはセンサ番号0
mはゾーン対番号)を用いて、一方のゾーンに対する比
率値から他方のゾーンに対する比率値にこのAnmを乗
じた値を差し引いた値を計算する。そして、この値を、
やはり紙幣のバラツキを調査して決められた基準値と比
較して識別する方法である。ここで、Anmは対を構成
する2つのゾーンにおける比率値間の一次回帰直線の傾
きに相当する値である。この方法は、第1の判定とは独
立に上述のような変換後の値で判定を行うことにより、
紙葉類の模様間の相関性を精度良く判定できることに着
目したものである。
[作用] 本発明によれば、センサから得られる検出データをその
まま基準値データと比較しないで、センサ毎に決まる検
出データの平均値に対する比率値に変換した後、基準値
データと比較する方式をとっているため、センサの感度
変化・増幅器のゲイン変動等検出系の状態による検出デ
ータの誤差分を取り除くことが可能となり、しかも汚れ
やシワ等紙葉類の状態による検出データの誤差分を小さ
くすることが可能となる。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。
第1図は本発明方法を実現する装置の1例を示すもので
あり、被検査紙葉類としての紙幣lは識別のために搬送
機構(図示せず)で図示り方向に搬送され識別部2に搬
送されるようになっている。
識別部2には、被検査紙幣1の搬送位置を検出するため
のフォトセンサ4と被検査紙幣1の磁気パターンを検出
する。ための3個の磁気センサ3とを並設する。
磁気センサ3による検出信号は、増幅器5で増幅され、
整流器6により全波整流され、さらにローパスフィルタ
7を経て、a点における検出信号の包絡線信号に波形変
換される。
この包絡線信号はマルチプレクサ8を経てA/D変換器
9でデジタル化され、デジタル値01として出力される
フォトセンサ4の検出信号は波形整形器10によりロジ
ックレベルの信号に整形され、検出信号Slとして出力
される。この検出信号Slは被検査紙幣1が3個の磁気
センサ3を通過中であることが検出できるようになって
いる。
11はタコジェネレータであり、このタコジェネレータ
11は、搬送機構(図示せず)の構成要素であるモータ
(図示せず)に取付けられている。このタコジェネレー
タ11の出力信号は波形整形器15によりロジックレベ
ルに変換され、被検査紙幣1の搬送速度に同期したクロ
ックパルスTPとして出力される。
以上のような、A/D変換器9の出力Di、波形整形器
10の出力51、および波形整形器15の出力TPは、
マイクロプロセッサ等の形態を可とするCPIJ12に
接続される。ROM 13には、後述するようなプログ
ラムおよび基準値データを格納しておく。
RAM 14には、被検査紙幣1から検出された検出デ
ータが一時的に格納される。
これらll0M 13およびRAM 14はCPU 1
2に接元売され、CPU 12はRUM 13のプログ
ラムに従って装置全体の制御およびマルチプレクサ8の
タイミング制御を行っている。
一方、第2図は、この実施例における被検査紙幣lのゾ
ーン分割の様子を示す。
ここで、被検査紙幣lをD方向へ搬送し、被検査紙幣1
の先端部STがフォトセンサ4にかかった時点から、前
述のクロックパルスTPを計数することにより、3つの
磁気センサ3が配置されている領域毎に6分割し、被検
査紙幣1を全体としてZll〜Z3Bの合計18のゾー
ンに区画している。
このように区画したZll〜Z38に対応して、各々真
券と見なしつる許容範囲を第3図のようなフォーマット
の1ゾーンに対する基準値Pnmとして設定する。ここ
で、nはセンサに対する添字、mはゾーンに対する添字
である。
この許容範囲のデータを第4図のような形態で識別の対
象となる金種分についてROM 13に予め格納してお
く。ここで、第3図の各々の値についてその意味を説明
する。
以下、3個の磁気センサ3で得られる被検査紙幣1のZ
ll+ Z12+・・・235.236 (Znm)な
るゾーン毎の検出データをDI+、012.−D3s、
 036(Dnm)として話を進める。
11L1nmおよびLLlnmは、これら検出データD
rvを、各々の磁気センサ3毎に計算された平均値下〇
 (Un = A Dni/6)に対する比率値Rnl
11に換算した次元で設定されている、真券とみなし得
るための上限値および下限値である。
ARnm、 A nm、 )IL2nm、LL2nmは
、前述のRnmから紙葉類の重要な特徴であるゾーン間
の相関関係をチェックするために設けた基準値群である
第2判定用指示値^Rnn+は、第1判定用上限値およ
び下限値HL1nm、LL1nmを用いてRnmの判定
を実施したゾーンと相関関係をチェックしたいゾーンの
位置情報であり、例えばRrvがRAM 14に記憶さ
れた場合には、メモリ上のアドレゑ値となる。他のゾー
ンとの相関関係をチェックしない場合には、第1判定用
上限値ARnmはφとしておく。
第2判定用変換係数値Atvは、このように指定したゾ
ーン対でRnm同士の一次回帰直線を求めた場合の傾き
であり、ゾーン対の(iゾーンとjゾーン)の2種類の
比率値Rni、 Rnjから相関関係判定用指数(以後
Cn(1,Jl  とする)へ変換する際に使用する。
そのための変換式は CnB、  Jl=  Rni −Anix  Rnj
である。
第2判定用上限値HL2nmおよび第2判定用下限値L
L2r+a+は、計算された相関関係判定用指数の許容
範囲(真券と見なし得る)を決める値である。
これらの基準値群は、紙葉類のバラツキを調査して決め
られるものである。
このような構成における動作を詳細に説明する。
まず、被検査紙幣1が識別部2に搬送され、その先端部
STがフォトセンサ4に達した時点から、CPU 12
はクロックパルスTPの計数を開始し、被検査紙幣lの
ゾーン分割が開始されると共に磁気センサMl、 M2
. M3の検出信号の処理を開始する。
各センサMl〜M3の第1ゾーンにおける処理を説明す
ると、まず、CPt112はマルチプレクサ8を操作し
、磁気センサM1→磁気センサM2→磁気センサM3→
磁気センサMl−磁気センサM2→・・・のように順次
に磁気センサ3の信号処理系を選択し、A/D変換器9
からデジタル植列Xll、X2++ X3+、×12+
×22.・・・を得、各磁気センサ系毎にデジタル値を
累積処理(Xll中X12+・”+ X2+ ” X2
2+・”+X31+ ×32+−) L/、その都度R
AM 14ノ特定番地に格納しておく。
一方、クロックパルスTPの計数値が予め定められてい
る規定値Cの倍数(第1ゾーンの場合は規定値Cそのも
の)に達すると、各々の磁気センサ系毎に前記累積値を
RAM 14から読み出し、この値を、ゾーンの長さを
規定している規定値Cから決まる各々の磁気センサ系の
ゾーン当りの選択回数で割算し平均値を算出し、この値
を前記検出データ 0111021 031としてRA
M 14に格納しておく。
これらの動作は被検査紙幣1の後端EDがフォトセンサ
4を通過するまで継続し、その結果、第2図の如く被検
査紙幣1がゾーン分割され、各ゾーンと一対一に対応し
た検出データ群D13.・・・。
DI6+D21.・・・ D26+ 031 + ・・
・D36がRAM 14に格納される。
第5図は被検査紙幣1として、ある金種を識別部2へ搬
送した場合の、第1図の (a)点および(b1点にお
ける信号波形例と検出データ群031゜D3□、・・・
、D、6との関係を示すものである。
第5図におけるT。は、被検査紙幣1がフォトセンサ4
を通過するのに必要な時間である。次に、第6図のフロ
ーチャートを参照しながら、識別の各プロセスを説明す
る。
(ステップSt) 各々の磁気センサ3毎に、検出データの平均値Dnを計
算し、各々のゾーンにおける検出データDnI11を平
均値Dnに対する比率値Rrvに換算する6例えば、磁
気センサ旧の系列においては、DI−DIl+DI2 
 +  DI3+〇14  +DIS  +DI6)/
 6R+ +−DI r/″U、。
R12=DI2 /DI RI3= 013/丁。
R14・D、4/丁。
Rr s = D r s / T rR+a= OI
a/L である。このように検出データDnmに変換処理を施す
と、例えば磁気センサ3の感度変化あるいは増幅器5の
ゲイン変動による検出データDnmの誤差分を取り除く
ことが可能となる。更に、紙葉類の汚れやシワ等の影響
による誤差分を小さくすることが可能となり、紙葉類の
特徴を精度良く判定できることになる。
(ステップS2) 第3図のように6Ml類の基準値で構成される、1ゾー
ンに対する基準値群をパターンワードPtvと呼ぶと、
ある金種である挿入方向に対する識別パターンPは、’
11 + ・・・、P16とP2+ 、 ”・P2B 
とP33.・・・paaの合計18のパターンワードで
構成される。
今、本実施例における装置は、1金種用であるとすれば
、表裏および向きによってPI、P2゜P3.P4の合
計4種の識別パターンが必要となる。
ステップS2では、この4種類の識別パターンの内、被
検査紙幣1に対しどの判定パターンを採用すべきかを決
定している。これは、例えばRnmの中から予め決めら
れている複数個を選択し、それらの値の大小関係で決め
られる。
(ステップS3) ステップS2で選択された識別パターンをPaとすると
、Paを構成するパターンワードは合計18であり、ど
のパターンワードを選択して個々の判定を実施するかを
制御する変数1を初期化(=1)する。I=1ではパタ
ーンワードpHに従って、判定が行なわれる。
(ステップS4) 制御変数iで指定されたパターンワードを引用し、比率
値Rnmについての適正を第1判定用上限値)ILln
mおよび第1判定用下限値LL1nmを用いてチェック
する。すなわち、LL1nm≦Rnm≦HL1nmであ
れば、真券として適正であると判断しステップS5に進
み、そうでなければ真券として不適正と判断してステッ
プSllへ進む。
(ステップSS) 第1判定用上限値ARnmの値により、比率値Rnmの
チェックを終了したゾーンと相関関係をチェックするゾ
ーンとを決定する。ARni=φである場合は、相関関
係のチェックは実施せずステップS8へ移行し、それ以
外の場合はステップS6へ進む。
(ステップS6) 相関関係判定用指数を計算する。相関関係をチェックす
るゾーンの比率値を、それぞれ、Rni、Rnjとする
と、相関関係判定用指数Cn (1,Jl を次の変換
式によって求める。
Cn (1,J)−Rni−Anix Rnjここに、
ムロiは、パターンワード内の第2判定用変換係数値で
ある。第7図(A)および(B)は、この変換の作用を
説明する図である。
第7図(A)において、mlは紙葉類のバラツキを調査
した上で決定した、Rni とRnjの関係を決定する
平均的な1次回帰直線であり、^niはこの一次回帰直
線の傾きに相当する。楕円m3はやはり紙幣のバラツキ
を調査した上で決定した、l1niとl1njの間に適
当な相関関係が存在する場合の(Ilnj、Rn1)の
存在域を決める境界線である。
楕円m3の内部の領域は、Rni とRnjの関係が真
券として適正であると判断される領域であり、楕円m3
の外部の領域は真券として不適当と判断される領域であ
る。
なお、この楕円II+3は統計学上は、二変数形正規分
布の等確率長円に相当する。
直線m4.  m5は各々前述の1次回帰直線m1と同
一の傾きを有し、かつ楕円m3に接する2木の直線であ
る。
点Cは、紙幣のバラツキから求められるRniとRnj
の平均的な値のプロット点であり、点dは被検査紙幣1
より検出されたl1ni とRnjの値のプロット点で
ある。
直線m2はこのd点を通り前述の1次回帰直線m1と同
一の傾きを持つ直線である。
以上に説明した第7図(A)において、RniとRnj
の相関性が紙葉類の有する特徴であるか否かを判断する
方法としては、d点が楕円m3の内部に存在するか外部
に存在するかを判定すればよい。
しかし、そのためには、統計学上で言うマハラノビスの
距離および12分布の計算が必要となり、一般にこの種
の装置に使用されるマイクロプロセッサではプログラム
容量や処理時間等の面で非常に不利となり、この方法は
実用的でない。そこで、直線m4およびm5を考え、こ
の2木の直線で挟まれた領域にd点が存在するか否かを
判定することにより、RniとRnjの相関性をチェッ
クするのが実用的である。
すなわち、前述の直線m2を考え、その切片の値が、直
線亀4およびm5で決定する切片の範囲に入っているか
否かを判定する。ここで、直線m2の切片に相当する値
が、前述の相関関係判定用指数Cn(i、Jl  であ
り、直線m4およびm5の切片に相当する値が、パター
ンワード内の第二判定用下限値LL2niおよび第二判
定用上限値11120iである。
以上に説明したように、この相関関係判定用指数Cn+
i、j)への変換は、簡単な四則演算により指定された
ゾーン間の相関関係を数値化する作用を有し、これによ
り、紙幣の識別において、模様間の相関性が容易にチェ
ックでき、その結果、第7図(B)の重複域(第7図(
A)では斜線部E)にRni、 Rnjが存在するよう
な模様上のat’Aがはっきりしない偽券によるいたず
らを確実に防止できる。
(ステップS?) ステップS6で計算された相関関係判定用指数Cn t
l、 、n の適正をチェックする。すなわち、LL2
ni≦Cn N、 jl ≦tlL2niであれば、真
券として適正であると判断し、ステップS8へ進み、そ
うでなければ真券として不適性と判断しステップSll
へ進む。
(ステップ58) 1種類のパターンワードに従った判定は、ステップS7
までで終了しているので、次のパターンワーEに対する
判定を実施するために、制御変数2に1を加えて更新す
る。
(ステップS9) 合計18種類のパターンワードに従った判定が終了した
か否かを判断する。終了していなければ、ステップS4
に移行して判定を継続する。他方、終了していれば、ス
テップ510へ進む。
(ステップSIO) パターンワードに従りた全ての判定において、真券とし
て適正であると判断された場合に本ステップへ移行する
。被検査紙幣1が真券と判定されたことを示すためのフ
ラグ処理等を行なう。
(ステップSll ) パターンワードに従った判定において、一つでも真券と
して不適正であると判断された場合には木ステップへ移
行する。被検査紙幣1が偽券と判定されたことを示すた
めのフラグ処理等を行う。
なお、本実施例では、検出センサとして磁気センサを用
いた例を説明したが、この代わりに光センサを用いた場
合でも同様に識別できる。
各センサ毎のゾーン分割数については、任意所望に定め
ることができ、全てのゾーンに対して同一距離である必
要はない。
更にまた、本実施例では、検出データを全てチェックし
ているが、チェックしないゾーンとチェックするゾーン
とが混在していてもよい。
相関性のチェックについては、本実施例では同一センサ
内で実施しているが、異なるセンサ間における相関性の
チェックを行うことも可能である。
さらにまた、本実施例では、比率値に変換する際の基準
値はセンサ毎の検出データの平均値であるが、これをセ
ンサ毎に得られる各ゾーンの検出データの総和としても
全く同じ効果が得られる。
[発明の効果] 以上から明らかなように、本発明によれば、センサから
得られる検出データをそのまま基準値データと比較しな
いで、センサ毎に決まる検出データの平均値に対する比
率値に変換した後、基準値データと比較する方式をとっ
て・いるため、センサの感度変化・増幅器のゲイン変動
等検出系の状態による検出データの誤差分を取り除くこ
とが可能となり、しかも汚れやシワ等紙葉類の状態によ
る検出データの誤差分を小さくすることが可能となる。
その結果、装置の状態変化(例えば経時変化。
温度変化など)および紙葉類の汚れや疲労度に殆んど影
響されることなく、安定した紙葉類の識別が可能となる
さらに、上述のような一次元的な判定に加え、紙葉類の
特徴として存在する模様間の相関性を、上述の比率値か
ら簡単な四則演算で構成される変換式により相関関係判
定用指数に変換した後に、この値と基準値とを比較する
ことでチェックする方式をとっているため、前述の一次
元的な判定ではチェックすることが難しかった、被検査
紙葉類の模様間の関連性を容易にチェックすることも可
能となる。この結果、従来は防止することに限度があっ
た、模様上濃淡のはつきりしない偽券によるいたずらに
ついても確実に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、 第2図は被検査紙幣のゾーン分割例を示す図、 第3図はゾーンに設定される基準値のフォーマットを示
す図、 第4図は識別パターン例を示す図、 第5図は磁気センサの検出信号と検出データとの関係の
説明図、 第6図は本発明実施例における制御手順の一例を示すフ
ローチャート、 第7図(A)および(B)は本発明における相関関係判
定用指数Cn(i、Jl の説明図、第8図は紙幣から
の検出データと基準値との比較方法の説明図、 第9図は従来例においていたずらを防止しきれない原因
の説明図、 第1θ図は紙幣のゾーン分割例を示す図である。 l・・・被検査紙幣1. 2・・・識別部、 3・・・磁気センサ、 4・・・フォトセンサ、 5・・・増幅器、 6・・・整流器、 7・・・LPF。 8・・・マルチプレクサ、 9・・・A/D変換器、 10.15・・・波形整形器、 11・・・タコジェネレータ、 12・にPU 。 13・・・ROM 。 14・・・RへM0 本発B月寅丘イ列のフロ・フッ図 第1図 辛皮検査系氏幣のソ゛−ン分舎すイク11芝ホを図第2
図 信゛引 a、、;               四I田 匂d 識別パターン911K示オ図 第4図 石龜覧t′シ寸の項二信号ど魔巴データの関係の説明図
第5図 第7図 簀氏管からのネ1エテ゛−タと層μ寥1直の几卑交方法
の名兇口月図第8図 4jp(9tlて゛已lニずらす方止し己れlい原因の
1死B月図第9図 第10図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)紙葉類を複数のゾーンに分割し、各ゾーン毎に得ら
    れる検出データと前記各ゾーンに対応して予め決めた基
    準データとを比較し、その比較結果に基づいて前記紙葉
    類を識別する紙葉類の識別方法において、前記紙葉類の
    模様等の検出を行うセンサ毎に、検出データの平均値を
    求め、この平均値に対する比率値の形で基準値を記憶し
    ておき、前記センサ毎に得られる検出データ群を、検出
    データの平均値に対する比率値群に変換した後に当該比
    率値群を前記基準値と比較して前記紙葉類の識別を行う
    ことを特徴とする紙葉類の識別方法。 2)紙葉類を複数のゾーンに分割し、各ゾーン毎に得ら
    れる検出データと前記各ゾーンに対応して予め決めた基
    準データとを比較し、その比較結果に基づいて前記紙葉
    類を識別する紙葉類の識別方法において、前記紙葉類の
    模様等の検出を行うセンサ毎に、検出データの平均値を
    求め、この平均値に対する比率値の形で基準値を記憶し
    ておき、前記センサ毎に得られる検出データ群を、検出
    データの平均値に対する比率値群に変換し、前記比率値
    間の相関性をチェックするゾーン対を構成するための指
    定値と、前項比率値を変換するための係数値とこの変換
    値に対応する基準値とを記憶しておき、前記比率値群か
    ら前記指定値により決められるゾーン対を選択し、一方
    のゾーンにおける比率値から他方のゾーンにおける比率
    値に前記係数値を乗じた値を減算し、その計算結果を各
    ゾーンに対応する基準値と比較して識別を行うことを特
    徴とする紙葉類の識別方法。
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