JP5408268B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗員に対する車両前方で膨張展開されて該乗員の前方への移動を拘束するためのエアバッグ装置に関する。
助手席用のエアバッグの一部にガスを供給して該エアバッグを展開させることで、ガス容量を低減したエアバッグ装置が知られている(例えば、特開2007−106376号公報、特開2007−161201号公報、特開2007−145098号公報参照)。また、左右一対のバッグの後端間に乗員の頭部を拘束する凹部が形成されるように展開されるエアバッグ装置が知られている(例えば、特開2006−88856号公報、特開2006−88998号公報参照)。
ところで、助手席用のエアバッグは、乗員を拘束する際に、主にウインドシールドガラス、インストルメントパネルとの摩擦力によって車両前方への移動が抑制される。このため、例えばエアバッグをインストルメントパネルの後部に配置すると、エアバッグのウインドシールドガラスとの接触面積が減るので、乗員拘束性能を確保するために改善の余地がある。
本発明は、乗員拘束性能を確保しつつエアバッグを小容量化することができるエアバッグ装置を得ることが目的である。
本発明の第1の態様に係るエアバッグ装置は、インストルメントパネルにおける車両上下方向の上側及び車両前後方向の後側を共に向く部分の内側に配置されたガス発生装置と、前記ガス発生装置からガス供給を受けて、車幅方向において互いに離間して膨張、展開される一対の外側展開部と、前記一対の外側展開部を、少なくとも車両前後方向の後側、車両上下方向の上側及び下側において連結し、該一対の外側展開部の展開に伴って展開される内側展開部と、を備え、前記内側展開部は、展開されて前記一対の外側展開部の間に閉空間を形成するように、該一対の外側展開部の周縁を単一の基布にて連結して構成され、前記閉空間を、車両前後方向の前側の第1空間と後側の第2空間とに仕切る仕切布をさらに備え、前記第1空間に前記ガス発生装置からのガスが供給されるように構成され、前記内側展開部を貫通して前記仕切布に接合され、ガス供給を受けて、乗員の膝と前記インストルメントパネルとの間に膨張、展開される下側展開部をさらに備え、前記仕切布には、前記ガス発生装置からのガスを、第1空間を通じて前記下側展開部内に流入させるガス供給孔が形成されている。
上記の態様によれば、インフレータからのガス供給によって一対の外側展開部が膨張、展開され、これに伴って内側展開部が膨張、展開される。ここで、本エアバッグ装置では、インストルメントパネルとウインドシールドガラスとの間で展開される一対の外側展開部、すなわち該インストルメントパネル及びウインドシールドガラスとの主な接触部にガスが集中して供給される。このため、インストルメントパネル及びウインドシールドガラスとのエアバッグの接触圧が高まり、該接触部位の摩擦によってエアバッグによる乗員拘束時の反力が効果的に支持される。また、ガス発生装置のガスが外側展開部に供給されるので、エアバッグにおけるガスによる膨張部分の容量を小容量化することができる。
このように、上記態様のエアバッグ装置では、乗員拘束性能を確保しつつエアバッグを小容量化することができる。
また、上記の態様によれば、内側展開部が一対の外側展開部間で閉空間を形成するので、乗員の拘束性能が向上する。
さらに、上記の態様によれば、第1空間においてもインストルメントパネル及びウインドシールドガラスとの接触圧が高まり、エアバッグによる乗員拘束時の反力が一層効果的に支持される。
上記の態様によれば、仕切布のガス供給孔を通じて下側展開部にガスが供給される。上記の通りインストルメントパネル上で展開されるエアバッグが小容量化されているので、ガス発生装置の作動から短時間で下側展開部にガスを供給することができる。これにより、下側展開部による膝拘束性能が向上する。
上記の態様において、前記仕切布は、前記第1空間における車両上下方向の上部が下部よりも車両前後方向の後側に位置するように、傾斜した形状に展開される、構成としても良い。
上記の態様によれば、相対的に前側に位置する第1空間の上部が下部よりも後側に突出しているので、急減速に伴う慣性で乗員が前方に移動される場合でも、該乗員の移動を良好に拘束することができる。
上記の態様において、前記一対の外側展開部は、該外側展開部の上縁に沿って長手となるように膨張、展開される第1チューブと、該外側展開部の下縁に沿って長手となるように膨張、展開される第2チューブと、前記第1チューブ及び第2チューブとは離間して該第1チューブと第2チューブとの間で膨張、展開される第3チューブと、前記第1〜第3チューブの車両前後方向の前端部を連通するように膨張、展開され、該第1〜第3チューブに前記ガス発生装置からのガスを導くヘッダ部と、車両上下方向に沿って延在されると共に前記第1〜第3チューブの車両前後方向の後端部を連通するように膨張、展開される乗員側チューブと、前記第1チューブ、第3チューブ、前記ヘッダ部及び前記乗員側チューブとで囲まれた部分、並びに、前記第3チューブ、第2チューブ、前記ヘッダ部及び前記乗員側チューブとで囲まれた部分を塞ぐカバー部と、を含んで構成されている、構成としても良い。
上記の態様によれば、一対の外側膨張部の第1チューブと第3チューブとの間、及び第2チューブと第3チューブとの間にそれぞれガスが供給されない部分が形成されるので、エアバッグにおけるガスによる膨張部分の容量を一層小容量化することができる。
上記の態様において、前記第3チューブは、側面視で車両急減速時にシートベルト装置にて車両用シートに拘束された乗員の頭部が移動する方向に長手となるように膨張、展開される、構成としても良い。
上記の態様によれば、シートベルト装置によって拘束された乗員の頭部がエアバッグに対し前下向きに進入してくる。この進入方向(移動軌跡)が側面視で第3チューブの長手方向に略一致するので、乗員の頭部の拘束に伴い良好な支持荷重(反力)を生じさせることができる。
上記の態様において、前記内側展開部は、少なくとも車両前後方向の後側において、幅方向の中央部が前記外側展開部側に対し凹んだ形状に展開される、構成としても良い。
上記の態様によれば、内側展開部における凹部に乗員(の頭部)が入り込んで拘束されるので、該乗員の頭部の拘束力を抑制しつつ、該乗員を肩部においてしっかりと拘束することができる。
以上説明したように本発明に係るエアバッグ装置は、乗員拘束性能を確保しつつエアバッグを小容量化することができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置におけるエアバッグの展開状態を模式的に示す乗員側から見た斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置におけるエアバッグの展開状態を模式的に示す反乗員側から見た斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置を構成するエアバッグの展開状態を模式的に示す側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置を構成するエアバッグの分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置を構成するエアバッグの変形例を示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置におけるエアバッグの展開状態を模式的に示す乗員側から見た斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置におけるエアバッグの展開状態を模式的に示す反乗員側から見た斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置を構成するエアバッグの分解斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置におけるエアバッグの展開状態を模式的に示す乗員側から見た斜視図である。 本発明の第3の実施形態に本発明の第1の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置を構成するエアバッグの展開状態を模式的に示す側断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置を構成するエアバッグの展開状態を模式的に示す側断面図である。
本発明の第1の実施形態に係るエアバッグ装置としての助手席用エアバッグ装置10について、図1〜図4に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印Wは、それぞれ助手席用エアバッグ装置10が適用された自動車Vの前方向(進行方向)、上方向、車幅方向を示している。また、以下の説明でエアバッグ20(その構成部分)の形状等を説明する場合、特に断りのない場合は膨張展開状態における形状等をいうものとする。
図3には、助手席用エアバッグ装置10の作動状態における自動車Vの車室C内の前部が模式的な側断面図にて示されている。この図に示される如く、車室C内前部には、車両用シートとしての助手席12が配置されている。助手席12は、乗員Pが車両前向きに着座するためのシートクッション12Aと、シートクッション12Aに着座した乗員Pを車両後方から支持するシートバック12Bとを有する。
助手席12に対する車両前方には、車室Cの車両前端を規定するウインドシールドガラス14が配置されている。また、ウインドシールドガラス14に対する車両下方には、インストルメントパネル15が設けられている。インストルメントパネル15は助手席12側に突出しており、助手席12に着座した乗員Pはインストルメントパネル15の下方に足を入れるようになっている。
また、自動車Vには、助手席12に着座した乗員Pの車両前方への移動を拘束するためのシートベルト装置16が設けられている。シートベルト装置16は、一端が図示しないリトラクタ引き出し可能に巻き取られると共に他端がアンカを介して固定されたウエビング16Aの中間部が、タングプレート16Bを介してバックル16Cに係止されることで、乗員Pに装着されるようになっている。より具体的には、ウエビング16Aのうち乗員Pの一方の肩からバックル16Cにかけてのショルダウエビング16Dが乗員Pの上体Uに斜めに装着され、バックル16Cからアンカにかけてのラップウエビング16Eが乗員Pの腰部Lに装着されるようになっている。したがって、この実施形態におけるシートベルト装置16は、所謂3点式シートベルト装置とされている。
助手席用エアバッグ装置10は、インストルメントパネル15内に配置されたエアバッグモジュール18を備えている。エアバッグモジュール18は、乗員Pの上体Uを車両前方から拘束するためのエアバッグ20と、エアバッグ20にガスを供給するためのガス発生装置としてのインフレータ22と、エアバッグ20及びインフレータ22を保持(一部収容)したエアバッグケース24とを主要部として構成されている。エアバッグモジュール18は、エアバッグケース24においてインストルメントパネル15に設けられた取付部15Aに保持されている。
この実施形態では、エアバッグモジュール18は、水平方向に対し傾斜された姿勢で、インストルメントパネル15における車両前後方向の後部(後端近傍)の車両上方及び後方を共に向く湾曲部15Bに配置されている。すなわち、助手席用エアバッグ装置10は、エアバッグモジュール18がインストルメントパネル15の車両前部の略平坦な上面15Cに配置される所謂トップマウントタイプのエアバッグ装置と比較して、エアバッグモジュール18が車両後方に配置されるミッドマウントタイプのエアバッグ装置とされている。
具体的には、エアバッグケース24は、その開口部が車両後方及び上方を共に向く姿勢で取付部15Aに保持されており、図3に二点鎖線にて示される如く折り畳み状態のエアバッグ20を保持(一部収容)している。エアバッグ20は、図示しない保持シート等に包まれることで、折り畳み状態が維持されている。インフレータ22は、ガス噴出口22Aを含む一部がエアバッグ20内に挿入された状態で、エアバッグケース24に固定的に保持されている。この実施形態では、インフレータ22は、所謂ディスクタイプのインフレータとされている。
図1及び図2に示される如く、エアバッグ20は、車幅方向に沿うバッグ幅方向の両側に設けられた一対の外側展開部26と、一対の外側展開部26の間で展開される内側展開部28とを主要部として構成されている。各外側展開部26は、側面視の外縁形状がエアバッグ20の側面視における外縁形状に略一致されると共にバッグ幅方向に薄肉の扁平形状とされている。また、一対の外側展開部26は、エアバッグ20の幅方向中央部に対し互いに略対称に形成されている。
この実施形態では、外側展開部26は、上下一対の切抜き部26Aを囲む形状を有している。具体的には、外側展開部26は、インフレータ22のガスが供給されるヘッダ部26Hと、ヘッダ部26Hから上後方に斜めに延びる第1チューブとしての上側チューブ26Uと、ヘッダ部26Hから下後方に斜めに延びる第2チューブとしての下側チューブ26Lと、上側チューブ26Uと下側チューブ26Lとの間でヘッダ部26Hから上後方に斜めに延びる第3チューブとしての中間チューブ26Mと、上側チューブ26U、下側チューブ26L及び中間チューブ26Mの後端を繋ぐ乗員側チューブ26Pとを主要部として構成されている。乗員側チューブ26Pは車両上下方向に沿って延在している。
これら外側展開部26は、ヘッダ部26H、上側チューブ26U、下側チューブ26L、中間チューブ26M、及び乗員側チューブ26Pにガスが供給(充填)されることで、切抜き部26Aを囲む如く膨張、展開されるようになっている。この膨張、展開状態で各外側展開部26は、図3に示される如く、インストルメントパネル15及びウインドシールドガラス14のそれぞれに接触される構成である。これらの外側展開部26の接触圧に基づくインストルメントパネル15及びウインドシールドガラス14との摩擦によって、乗員Pを拘束する際の荷重(反力)の一部が支持されるようになっている。
また、この実施形態における中間チューブ26Mは、シートベルト装置16のウエビング16Aを適正に装着した乗員Pの頭部Hの前面衝突時の移動方向に沿って配置(延在)されている。具体的には、自動車Vの前面衝突の際に、シートベルト装置16にて拘束された乗員Pの上体Uは、ラップウエビング16Eにて腰部の前方移動が規制される一方、リトラクタからショルダウエビング16Dを引き出しつつ前方に移動する。すなわち、前突の際に上体Uは、図3に矢印Aにて示される如く前側に倒れる如く変位する。これに伴って頭部Hは、前下方に向けて斜めに変位することとなる。中間チューブ26Mは、側面視で、この頭部Hの変位方向に沿って(頭部Hの変位軌跡に一致するように)配置されている。乗員Pの体格が考慮される場合、中間チューブ26Mは、例えば比較的小柄な乗員Pの頭部Hの変位方向に沿って配置される。
以上説明した外側展開部26では、切抜き部26Aは、閉止部26Bにて閉止されている。具体的に説明すると、外側展開部26は、図4に示される如く、内側基布30と外側基布32との縫製により袋状に形成されている。内側基布30及び外側基布32は、側面視で外側展開部26の外縁に略一致する外縁を有する形状とされており、さらに外側基布32は、切抜き部26Aに対応する切抜き部32Aを有している。この外側基布32外縁を内側基布30の外縁に縫製すると共に、外側基布32の内縁を内側基布30に縫製することで、上記の如く閉止部26Bにて閉止された切抜き部26Aを有する外側展開部26が形成されている。なお、切抜き部26Aに対応する切抜き部32Aを外側基布32には設けず、これに代わる切抜き部を内側基布30に設けた構成としても良い。
内側展開部28は、図1、図2、及び図4に示される如く、一対の外側展開部26を基布34にて繋いで構成されている。この実施形態では、基布34は、一対の外側展開部26の外縁を略全周に亘り繋ぐことで、該一対の外側展開部26間に図3に示される閉空間(チャンバ)36を形成している。
また、図3に示される如く、エアバッグ20は、閉空間36を前側チャンバ36Fと、後側チャンバである乗員側チャンバ36Pとに仕切る仕切布38を有する。仕切布38は、エアバッグケース24の下縁近傍から上後方に斜めに延びエアバッグ20の上端近傍に至っている。この仕切布38は、その略全周縁において内側基布30、基布34に縫合されている。これにより、仕切布38は、前側チャンバ36Fと乗員側チャンバ36Pとをシール(気密)状態で仕切っている。
そして、エアバッグ20では、前側チャンバ36Fにはインフレータ22のガスが供給され、乗員側チャンバ36Pにはインフレータ22のガスが供給されない構成とされている。すなわち、内側展開部28の前下端部(を構成する部分の基布34)には、図3に示される如くインフレータ22のガスが流入する流入口28Aが形成されている。図示は省略するが、流入口28Aは、一対の外側展開部26のヘッダ部26Hのそれぞれと連通されている。
これにより、エアバッグ20は、インフレータ22のガスによって一対の外側展開部26及び内側展開部28における前側チャンバ36Fを形成する前側展開部28Fが膨張、展開される構成である。前側展開部28Fは、上記した外側展開部26と同様に、膨張、展開状態で、インストルメントパネル15(エアバッグケース24)及びウインドシールドガラス14のそれぞれに接触される構成である。この前側展開部28Fの接触圧に基づくインストルメントパネル15及びウインドシールドガラス14との摩擦によって、乗員Pを拘束する際の荷重(反力)の一部が支持されるようになっている。また、上記の通り仕切布38が傾斜配置されることで、前側展開部28Fは、上端側が下端側に対し車両前後方向に厚くなる形状に展開される構成である。
一方、内側展開部28における乗員側チャンバ36Pを形成する乗員側展開部28Pは、一対の外側展開部26及び前側展開部28Fの膨張、展開に伴って、車室C内の空気を乗員側チャンバ36Pに吸い込みつつ展開されるようになっている。このため、乗員側展開部28Pを構成する基布34には、吸気孔34Aが形成されている。この実施形態では、吸気孔34Aは、エアバッグ20の下部でかつ展開過程でインストルメントパネル15にて閉止されない部分に形成されている。
また、図3に示される如く、インストルメントパネル15におけるエアバッグモジュール18を取り付けた部分には、エアバッグ20の膨張、展開圧によって破断され開口するエアバッグドア40が形成されている。この実施形態に係るエアバッグドア40は、インストルメントパネル15がその内面側に形成した溝状のティアラインにおいて開裂されることでヒンジ部を中心に上下に展開され、該インストルメントパネル15に開口を形成するようになっている。この開口を通じて、エアバッグ20のインストルメントパネル15外すなわち車室Cへの膨張、展開が許容される構成である。
以上説明した助手席用エアバッグ装置10では、例えば図示しない衝突センサの出力に基づいて自動車Vの前面衝突が検出され又は前面衝突が不可避であることが予測された場合に、図示しない制御装置としてのエアバッグECUがインフレータ22を作動させるようになっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
上記構成の助手席用エアバッグ装置10では、衝突センサからの信号に基づいて自動車Vの前面衝突が検出又は予測されると、エアバッグECUは、インフレータ22を作動(着火)させる。すると、インフレータ22からガス供給を受けたエアバッグ20は、インストルメントパネル15内で膨張され、その展開圧でエアバッグドア40を展開させて形成された開口を通じて車室Cで膨張展開される。
この際、インフレータ22のガスが流入口28A、ヘッダ部26Hを通じて供給された前側展開部28F、一対の外側展開部26が膨張、展開される。この膨張、展開に伴って、乗員側展開部28Pが吸気孔34Aから空気を吸い込みつつ展開される。
そして、シートベルト装置16にて拘束されている乗員Pは、図3に矢印Aに示される如く上体Uが前側に倒れるようにしてエアバッグ20に接触し、該エアバッグ20によって前方への移動がさらに規制される。また、シートベルト装置16を装着していない乗員Pは、図3に矢印Bにて示される如くほぼ真直ぐ前方に移動してエアバッグ20に接触し、該前方への移動が規制される。
すなわち、内側展開部28の後面(を成す基布34)に乗員が接触すると、エアバッグ20は、基布34の張力にて一対の外側展開部26がバッグ幅方向に離間することが抑制されつつ、乗員側展開部28Pが乗員Pにて潰される。これにより、乗員Pのエネルギ吸収が果たされる。このような乗員Pの拘束の際にエアバッグ20は、一対の外側展開部26及び内側展開部28がウインドシールドガラス14及びインストルメントパネル15のそれぞれと接触する。そして、エアバッグ20は、これらウインドシールドガラス14及びインストルメントパネル15との摩擦にて乗員拘束に伴う反力を得る。
ここで、助手席用エアバッグ装置10では、エアバッグ20における主にウインドシールドガラス14及びインストルメントパネル15と接触する部分である上側チューブ26U、下側チューブ26L、前側展開部28Fにガス(流れ)を集中させることで、所要の摩擦力を得ている。
例えば、インストルメントパネル15の上面15C内に搭載されるトップマウントのエアバッグ装置では、図3に想像線にて示される如く、エアバッグ100とウインドシールドガラス14及びインストルメントパネル15との接触面積を大きくとることができる。このため、所要の支持反力を得やすい。しかしながら、この比較例に係るエアバッグ装置では、エアバッグ100とウインドシールドガラス14との接触面積に頼って所用の反力を得る構造であるため、該エアバッグ100の容量、ひいてはインフレータの容量が大きくなってしまう。
これに対して助手席用エアバッグ装置10では、一対の外側展開部26及び前側展開部28Fにガスを集中させて上記摩擦による反力を確保する構成であるため、上記比較例と比較してエアバッグ20のガス容量が小さい。すなわち、エアバッグ20では、上記比較例に係るトップマウントのエアバッグ100と比較してエアバッグの展開形状自体が小さい。しかも、エアバッグ20は、その一部がインフレータ22からのガスにて膨張、展開される構成であるため、全体としてガス圧により膨張、展開される構成と比較して、乗員側展開部28Pに相当する分だけガス容量が小さくなる。
このように、助手席用エアバッグ装置10では、乗員拘束性能を確保しつつエアバッグ20を小容量化することができる。
また、助手席用エアバッグ装置10では、一対の外側展開部26のそれぞれに切抜き部26Aが形成されているので、エアバッグ20が一層小容量化される。すなわち、エアバッグ20は、ウインドシールドガラス14に接触する上側チューブ26Uと、インストルメントパネル15に接触する下側チューブ26Lと、これらを繋ぐヘッダ部26H及び乗員側チューブ26Pにガス圧が集中される。これによりエアバッグ20は、切抜き部26Aを有する構造でありながら、上記の通りウインドシールドガラス14及びインストルメントパネル15との接触圧すなわち摩擦(反力)を確保することができる。さらに、上側チューブ26Uと下側チューブ26Lとの間でヘッダ部26Hと乗員側チューブ26Pとを繋ぐ中間チューブ26Mによって、乗員P拘束時の外側展開部26の形状(姿勢)が維持されやすい。
しかも、エアバッグ20における中間チューブ26Mは、シートベルト装置16のウエビング16Aにて拘束された乗員Pの頭部Hの前面衝突時の移動軌跡に略一致して配置されている。このため、一対の外側展開部26間でガス圧なしで展開された内側展開部28における中間チューブ26M間で、自動車Vの前面衝突時に乗員Pの頭部Hを良好に(適度な荷重で)拘束することができる。
さらに、助手席用エアバッグ装置10では、一対の外側展開部26だけでなく前側展開部28Fがガス圧で膨張、展開される構成とされているので、シートベルト装置16のウエビング16Aを装着していない乗員Pの拘束性能の確保が図られる。すなわち、シートベルト装置16のウエビング16Aを装着していない乗員Pは、全体として(ほぼ全体重が)真直ぐ前方に移動しようとするため、その拘束には大きな反力が要求される。助手席用エアバッグ装置10では、前側展開部28Fのガス圧によってウインドシールドガラス14及びインストルメントパネル15との摩擦が得られるので、乗員Pの拘束に伴う大きな反力を得ることができる。
しかも、仕切布38が上記通り斜めに展開されることで、前側展開部28Fの上部の後縁が下部の後縁よりも車両前後方向の後方に位置するので、前側展開部28Fは、その上部が下部よりも車両前後方向に沿って厚く膨張、展開される。このため、矢印B方向に沿って真直ぐ前方に移動する乗員Pの頭部Hをガス圧で膨張、展開された前側展開部28Fの上部で良好に拘束することができる。
また、エアバッグ20は、一対の外側展開部26の外縁に基布34を略全周に亘り縫合して閉空間36を形成しているので、該一対の外側展開部26及び前側展開部28Fへのガス供給によって全体として袋状(閉空間36成す形状)に展開される。すなわち、一対の外側展開部26は、側面視における周方向の各部において基布34により連結されている。このため、エアバッグ20は、一対の外側展開部26が乗員Pの拘束に伴って幅方向に離間してしまうことが抑制され、乗員の適正な拘束に寄与する。また、エアバッグ20は、乗員Pの拘束過程で該乗員Pの一部が引っ掛かったりすることがない。
なお、第1の実施形態では、外側展開部26が内側基布30と外側基布32との縫製にて構成された例を示したが、これには限定されず、例えば、図5に示される変形例の如く構成しても良い。変形例に係る外側展開部26は、切抜き部32Aと同様の切抜き部42Aが形成された内側基布42と、外側基布32とを内外縁において縫製して構成されている。これにより、変形例に係る外側展開部26においても、ヘッダ部26H、上側チューブ26U、下側チューブ26L、乗員側チューブ26Pにて囲まれた2つの切抜き部26Aが形成されている。また、この変形例では、内側基布42及び外側基布32とは別の布である基布44より成る閉止部26Bによって、切抜き部26Aが閉止されている。仕切布38における切抜き部26Aを通る部分は、閉止部26Bに縫製されることとなる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。なお、上記第1の実施形態、変形例又は前出の構成と基本的に同一の部品・部分については、上記第1の実施形態の構成、変形例又は前出の構成と同一の符号を付して説明を省略する。
(第2の実施形態)
図6には、本発明の第2の実施形態に係るエアバッグ装置としての助手席用エアバッグ装置50を構成するエアバッグ52が図1に対応する斜視図にて示されており、図7にはエアバッグ52が図2に対応する斜視図にて示されている。これらの図に示される如く、助手席用エアバッグ装置50は、エアバッグ52における少なくとも乗員P側を向く後面で、バッグ幅方向中央部が凹んだ形状に展開される点で、第1の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置10とは異なる。
すなわち、エアバッグ52は、内側展開部28における一対の凸部54間で凹んだ凹部55に乗員Pの頭部Hを入り込ませつつ、一対の凸部54で乗員Pの両肩部に接触して該乗員Pの車両前方への移動を規制するようになっている。この展開形状を得るため、エアバッグ52における内側展開部28(閉空間36)を構成する基布56は、図8に示される如く、幅方向両側に対し幅方向中央側の周長が短い設定とされている。この基布56は、吸気孔34Aに対応する吸気孔56Aが形成されている。
また、仕切布38に代えて設けられた仕切布58は、上端側が略V字状に形成されており、エアバッグ52の上端部において、内側展開部28が一対の凸部54(凹部55)を有するように展開されることに寄与している。助手席用エアバッグ装置50(エアバッグ52)における他の構成は、図示しない部分を含め、助手席用エアバッグ装置10(エアバッグ20)における対応する部分と同様に構成されている。
したがって、第2の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置50によっても、基本的に第1の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。
また、助手席用エアバッグ装置50では、エアバッグ52の内側展開部28における乗員P側を向く部分の幅方向中央部に凹部55が形成されるので、該エアバッグ52が乗員Pに対し幅方向に位置ずれすることなく該乗員Pを良好に拘束することができる。すなわち、エアバッグ52では、凹部55に入り込む乗員Pの頭部Hに作用する荷重を抑制しつつ、該乗員Pの両肩(人体における高強度部)でしっかりと拘束することができる。
(第3の実施形態)
図9には、本発明の第3の実施形態に係るエアバッグ装置としての助手席用エアバッグ装置60を構成するエアバッグ62が図1に対応する斜視図にて示されており、図10には助手席用エアバッグ装置60の作動状態における自動車Vの車室C内の前部が、図3に対応する模式的な側断面図にて示されている。これらの図に示される如く、助手席用エアバッグ装置60は、そのエアバッグ62がエアバッグ52に相当する上体用エアバッグ64に加えて、乗員Pの膝Kを保護するための下側展開部としてのニーエアバッグ66を備える点で、第2の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置50とは異なる。
上体用エアバッグ64は、基本的にエアバッグ52(エアバッグ20)と同様に構成されている。ニーエアバッグ66は、その上部が基布56を貫通して乗員側展開部28P内に入り込んでおり、上側開口端が仕切布58にて閉止されている。この仕切布58には、前側展開部28Fからニーエアバッグ66へインフレータ22からのガスを供給するためのガス供給孔58Aが形成されている。助手席用エアバッグ装置60(エアバッグ62)における他の構成は、図示しない部分を含め、助手席用エアバッグ装置50(エアバッグ52)における対応する部分と同様に構成されている。
したがって、第3の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置60によっても、基本的に第2の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置50(第1の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置10)と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。
また、助手席用エアバッグ装置60では、自動車Vの前面衝突の際に仕切布58のガス供給孔58Aを通じてガス供給を受けて膨張、展開されたニーエアバッグ66によって乗員Pの膝Kを拘束する。これにより、乗員Pの膝Kは、インストルメントパネル15との衝突に対し保護される。また、このようなニーエアバッグ66が上体用エアバッグ64に一体に形成されたエアバッグ62を簡単な構造で得ることができる。
そして、上記の通り小容量化されたエアバッグ20と同様に構成された上体用エアバッグ64は小容量である。このため、上体エアバッグが全体としてガス供給により膨張、展開される比較例と比較して、インフレータ22の作動開始から短時間でニーエアバッグ66にガスが供給される。これにより、助手席用エアバッグ装置60では、乗員の膝Kとインストルメントパネル15との狭い隙間にニーエアバッグ66を良好に膨張、展開させて該膝Kを保護することができる。
(第4の実施形態)
図11には、本発明の第4の実施形態に係るエアバッグ装置としての助手席用エアバッグ装置70の作動状態における自動車Vの車室C内の前部が、図3に対応する模式的な側断面図にて示されている。この図に示される如く、助手席用エアバッグ装置70は、そのエアバッグ72が仕切布38を有せず構成されている点で、第1の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置10とは異なる。
すなわち、助手席用エアバッグ装置70を構成するエアバッグ72は、一対の外側展開部26と、これらの間に設けられ内部が単一の(連続した)閉空間36とされた内側展開部28とを主要部として構成されている。このエアバッグ72は、一対の外側展開部26(の切抜き部26Aを除くチューブ部分)にのみインフレータ22のガスが供給されることで、吸気孔34Aを通じて閉空間36に車室内の空気を導入ながら、全体として展開されるようになっている。助手席用エアバッグ装置70(エアバッグ72)における他の構成は、図示しない部分を含め、助手席用エアバッグ装置10(エアバッグ20)における対応する部分と同様に構成されている。
したがって、第4の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置70によっても、前側展開部28Fがガス供給により膨張、展開される構成であることによる作用効果を除いて、基本的に第1の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。
なお、上記した各実施形態では、一対の外側展開部26が各2つの切抜き部26Aを有する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、各外側展開部26が切抜き部26Aを有しない構成としても良く、また例えば各外側展開部26が1つ又は3つ以上の切抜き部26Aを有する構成としても良く、さらに例えば一方側の外側展開部26と他方側の外側展開部26とで、切抜き部26Aの数や形状、配置が異なる構成としても良い。
また、上記した各実施形態では、基布34、56が一対の外側展開部26の外縁に略全周に亘って縫製されることで閉空間36を成す例を示したが、本発明はこれに限定されず、内側展開部28は、一対の外側展開部26間で乗員Pを拘束(乗員Pに接触)する機能、一対の外側展開部26が幅方向に離間することを張力により抑制する(拘束姿勢を制御する)機能を果たせば良い。したがって例えば、内側展開部28は、乗員Pに接触する基布と、一対の外側展開部26の上縁間、下縁間を繋ぐ上下一対の基布とが独立した別布にて構成されても良い。
さらに、上記した各実施形態では、本発明に係るエアバッグ装置が助手席用エアバッグ装置10、50、60、70に適用された例を示したが、本発明はこれに限定されない。したがって例えば、本発明に係るエアバッグ装置は、車幅方向に3人の乗員が着座し得るシートのうち車幅方向中央のシート等に適用することができる。また、このような中央座席が本発明においては助手席に含まれると捉えることも可能である。

Claims (5)

  1. インストルメントパネルにおける車両上下方向の上側及び車両前後方向の後側を共に向く部分の内側に配置されたガス発生装置と、
    前記ガス発生装置からガス供給を受けて、車幅方向において互いに離間して膨張、展開される一対の外側展開部と、
    前記一対の外側展開部を、少なくとも車両前後方向の後側、車両上下方向の上側及び下側において連結し、該一対の外側展開部の展開に伴って展開される内側展開部と、
    を備え
    前記内側展開部は、展開されて前記一対の外側展開部の間に閉空間を形成するように、該一対の外側展開部の周縁を単一の基布にて連結して構成され、
    前記閉空間を、車両前後方向の前側の第1空間と後側の第2空間とに仕切る仕切布をさらに備え、前記第1空間に前記ガス発生装置からのガスが供給されるように構成され、
    前記内側展開部を貫通して前記仕切布に接合され、ガス供給を受けて、乗員の膝と前記インストルメントパネルとの間に膨張、展開される下側展開部をさらに備え、前記仕切布には、前記ガス発生装置からのガスを、第1空間を通じて前記下側展開部内に流入させるガス供給孔が形成されている、
    エアバッグ装置。
  2. 前記仕切布は、前記第1空間における車両上下方向の上部が下部よりも車両前後方向の後側に位置するように、傾斜した形状に展開される請求項1記載のエアバッグ装置。
  3. 前記一対の外側展開部は、
    該外側展開部の上縁に沿って長手となるように膨張、展開される第1チューブと、
    該外側展開部の下縁に沿って長手となるように膨張、展開される第2チューブと、
    前記第1チューブ及び第2チューブとは離間して該第1チューブと第2チューブとの間で膨張、展開される第3チューブと、
    前記第1〜第3チューブの車両前後方向の前端部を連通するように膨張、展開され、該第1〜第3チューブに前記ガス発生装置からのガスを導くヘッダ部と、
    車両上下方向に沿って延在されると共に前記第1〜第3チューブの車両前後方向の後端部を連通するように膨張、展開される乗員側チューブと、
    前記第1チューブ、第チューブ、前記ヘッダ部及び前記乗員側チューブとで囲まれた部分、並びに、前記第3チューブ、第2チューブ、前記ヘッダ部及び前記乗員側チューブとで囲まれた部分を塞ぐカバー部と、
    を含んで構成されている請求項1または請求項2記載のエアバッグ装置。
  4. 前記第3チューブは、側面視で車両急減速時にシートベルト装置にて車両用シートに拘束された乗員の頭部が移動する方向に長手となるように膨張、展開される請求項記載のエアバッグ装置。
  5. 前記内側展開部は、少なくとも車両前後方向の後側において、幅方向の中央部が前記外側展開部側に対し凹んだ形状に展開される請求項1〜請求項の何れか1項記載のエアバッグ装置。
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