JP5400821B2 - 車両用フロアボード取付装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両後部の荷室に配置されるフロアボードをスイング可能に取付ける車両用フロアボード取付装置に関する。
荷室に配置されるフロアボードをスイング可能に取付け、フロアボードの下部のスペースに荷物を入れることのできる車両が知られている(例えば、特許文献1(第2図)参照。)。
特許文献1に示されるような、フロアボードは、2枚の板状部材で構成されていると共に、これらの2枚の板状部材の間の下面に2つのヒンジ軸を取付けてなる。このフロアボードは、2つのヒンジ軸を備えていることで、任意の板状部材をスイングさせることができる。任意の板状部材をスイングさせることができるため、フロアボードの下部に収納された荷物の出し入れを容易に行うことができる。
ところで、板状部材よりも大きく、高さの高い荷物を車両に搭載したい場合は、フロアボードを取外す必要がある。フロアボードは、大きな部材であるため、フロアボードの取り外し作業には手間がかかる。
実公昭58−44034号公報
本発明は、荷物の収納及び取出しを容易に行うことができる車両用フロアボードの取付け技術の提供を課題とする。
請求項1に係る発明は、車両の後部の荷室の内部に配置されているフロアボードを、ヒンジ機構によって車体にスイング可能に取付けた車両用フロアボード取付装置において、ヒンジ機構は、車体に取付けられた第1ヒンジピンと、この第1ヒンジピンにスイング可能に支持されたホルダと、このホルダに回転可能に支持されると共にフロアボードに取付けられた第2ヒンジピンと、ホルダに対してフロアボードが予め設定されている規定のスイング角まで回転してスイングしたときに、ホルダに形成されたストッパに当たることによって、規定のスイング角の範囲外へのフロアボードのスイング作動を規制するように、第2ヒンジピンに設けられた当接部と、フロアボードが規定のスイング角の範囲内に位置している場合だけ、第1ヒンジピンに対するホルダのスイング作動を規制する規制機構とを備え、第2ヒンジピンの当接部は、該第2ヒンジピンの外周に一体に突設して設けられ、ストッパは、第2ヒンジピンを回転可能に支持する支持部の一部であって、該第2ヒンジピンの回転で当接部に当接する脚部で構成したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、規制機構は、フロアボードが規定のスイング角までスイングしたときに、節度感覚を付与することが可能な節度機構によって構成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ヒンジ機構は、第1、第2のヒンジピンと、ホルダと、ストッパと、当接部と、規制機構とからなる。荷室に位置するフロアボードは、まず、第2のヒンジピンと共に回転し、当接部がストッパに接触することで回転を規制される。次に、第1のヒンジピンに対してホルダを回転させることで、フロアボードをさらに回転させることができる。
即ち、ホルダに対してフロアボードがスイングする第1スイング段階と、この第1スイング段階が完了した後に第1ヒンジピンに対してホルダ及びフロアボードがスイングする第2スイング段階との、2段階にスイング作動可能である。
例えば、第1スイング段階で車両の床から90°まで回転させると共に、第2スイング段階で、予め倒伏させておいた後部座席のシートバックの背面まで回転させるようにすることができる。この場合、第1スイング段階でフロアボードは、起立状態まで回転させることができると共に、ストッパにより起立した状態を保つことができる。起立させた状態に保つことができるため、荷物の収納及び取り出しの際にフロアボードを抑えておく必要がない。フロアボードを抑える必要がないため、荷物の収納及び取り出しを両手で行うことができ、荷物の収納及び取出し作業が容易になる。
また、90°で起立した状態を保つことで、第1スイング段階ではフロアボードをテールゲート側から操作し、第2スイング段階では、リヤドア側からフロアボードを操作することができる。後部座席のシートバックの背面に静かにフロアボードを展開することができる。加えて、フロアボードを倒伏させたシートバックの背面まで回転させることができるので、大きな荷物を収納する場合であっても、フロアボードを取付ける必要がない。さらに言えば、回転させたフロアボードの裏面を荷物の載置面とすることで、荷物の収容スペースを広くすることができる。
さらに第2ヒンジピンの当接部を、該第2ヒンジピンの外周に一体に突設して設け、ストッパを、第2ヒンジピンを回転可能に支持する支持部の一部であって、該第2ヒンジピンの回転で当接部に当接する脚部で構成したので、支持部と第2ヒンジピン用ストッパとを個別に設けた場合に比べ、部品点数の削減及び部品の小型化を図ることができる。
請求項2に係る発明では、規制機構は、フロアボードが規定のスイング角までスイングしたときに、節度感覚を付与することが可能な節度機構によって構成されている。フロアボードがストッパで規制されている位置から、さらにフロアボードを回転させる場合に、操作者に節度感覚を付与することができる。操作者に節度感覚を付与することで、操作者はより確実にフロアボードの回転操作を行うことができる。
本発明に係る車両用フロアボード取付装置が搭載されている車両の後部を左側方から見た断面図である。 本発明に係る車両用フロアボード取付装置が搭載されている車両を後部左上方から透視した透視図である。 図2の3部拡大図である。 本発明に係る車両用フロアボード取付装置の分解斜視図である。 本発明に係る車両用フロアボード取付装置の斜視図である。 図5の6−6線断面図である。 図5の7−7線断面図である。 図5の8−8線断面図である。 図5の9−9線断面図である。 後部シートバックを倒してから第1スイング段階までを説明する図である。 第2スイング段階からシートバック上面にフロアボードが展開されるまでを説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
なお、実施例中「前方」とは、車両の進行方向を基準として前方を指す。同様に、「後方」は、車両の進行方向を基準として後方を指す。
また、実施例中「右」とは、シートに着座した乗員を基準として右を指す。同様に、「左」とは、シートに着座した乗員を基準として左を指す。
実施例に係る車両用フロアボードを搭載した車両について、図1及び図2基づき説明する。
図1及び図2に示すように、車両10は乗員が着座する後部座席11の後方に荷室12を有している。荷室12の後部に、回動可能にテールゲート13が取付けられている。
荷室12には、車体の一部を構成する床部15と、この床部15の一部を下方に向かって凹ませることで形成された荷物収納部16とが形成されている。
床部15の前部上面に、後部座席11のシートバック17と荷室12との間の隙間18を外部から隠す目隠し板20が取付けられている。この目隠し板20の後方であって車幅方向端部に1対のヒンジ機構40L,40R(Lは左側のヒンジ機構を示す添え字、Rは右側のヒンジ機構を示す添え字。以下同じ。)が配置されている。これらのヒンジ機構40L,40Rに、フロアボード30が回動可能に支持されている。
なお、図1の後部座席11の側方に想像線で示されているのは、リヤドア19である。
目隠し板20は、床部15の上面に固定されている板状のベース部21と、このベース部21に付勢手段を介して取り付けられ後部座席11のシートバック17の背面17aに当接している当接部22とからなる。当接部22は、板状の部材であると共に、シートバック17の背面17aに向かって付勢されることで、背面17aに当接している。
フロアボード30は、ヒンジ機構40L,40Rに回動可能に支持されている第1ボード31と、この第1ボード31に対してヒンジ32を介して取り付けられている第2ボード33と、この第2ボード33の後端に取り付けられ第2ボード33を持ち上げるためのストラップ34とからなる。
フロアボード30を回動可能に支持するヒンジ機構40L,40Rの詳細について次図以降で説明する。
以下、車体右側に配置されているヒンジ機構40Rを例に説明する。ただし、車体左側のヒンジ機構40Lも基本的な構成はヒンジ機構40Rと同じであり、以下単にヒンジ機構40という。
図3及び図4に示すように、ヒンジ機構40は、床部15に固定されている第1の部材41と、この第1の部材41に対して回動可能に設けられる平面視略矩形のホルダ42と、このホルダ42に対して回動可能に取り付けられると共にフロアボード30を支持している第2の部材43とからなる。
第1の部材41は、床部15に固定されて回動しない。ホルダ42は、第1の部材41に対して回動可能に支持されていることで回動する。第2の部材43及びフロアボード30は、ホルダ42に回動可能に支持されていることで、ホルダ42及び第1の部材41に対して回動する。
目隠し板20のベース部21は、後端部且つ車幅方向端部であるベース部側コーナ部46が、第1の部材41及びホルダ42の形状に合わせて抉られている。
フロアボード30の第1ボード31も、前端部且つ車幅方向端部であるボード側コーナ部47がホルダ42の形状に合わせて抉られている。
ベース部側、ボード側のそれぞれのコーナ部46,47がヒンジ機構40の形状に合わせて抉られている。抉られていることにより、目隠し板20、ヒンジ機構40及びフロアボード30は、車幅方向において直線状に配置される。直線状に配置されることで、荷室12内の外観性が高まる。
また、ベース部21の上面と、ホルダ42の上面と、第2の部材43の上面とがほぼ同一平面上に位置している。同一平面上に位置することにより、さらに荷室12内の外観性を高めることができる。
ヒンジ機構40を構成する、第1の部材41、ホルダ42、第2の部材43について、図5から図9まででさらに詳細に説明する。まずは、第1の部材41について説明する。
図5〜図6に示すように、第1の部材41は、床部15に開けられた孔部51に差し込まれ第1の部材41を固定する差込固定部52と、この差込固定部52に一体的に形成され床部15の上面に取り付けられているベース板53と、このベース板53から立ち上げられている2つの立上げ部54,54と、これらの立上げ部54,54にそれぞれ開けられた軸支持孔55,55と、これらの軸支持孔55,55に貫通させることで支持されている第1ヒンジピン60と、この第1ヒンジピン60の下方であってベース板53の一部を上方に突出させて形成される突出部56と、差込固定部52側の立上げ部54(図6、左側の立上げ部54)に沿ってベース板53から立ち上げられている補強部57と、他方の立上げ部54から車幅方向外側に向かって延ばされ第1ヒンジピン60の先端の外周部を囲うカバー部58とからなる。
さらに図7に示すように、第1の部材41は、ベース板53に開けられホルダ42の回動角を規定するホルダ用ストッパ59を備えている。ホルダ用ストッパ59は、平面視で矩形を呈する穴状のストッパである。
図6に戻り、第1ヒンジピン60は、軸支持孔55の直径よりも大きく形成され軸支持孔55からの抜けを防止する基端部61と、この基端部61に一体的に形成され外周にホルダ42が取り付けられる円柱形状の本体部62と、この本体部62の先端から一体的に延ばされ断面視で傘形状を呈する先端部63とからなる。
先端部63は、第1ヒンジピン60の軸64に平行に延ばされた平行部66と、第1ヒンジピン60の先端部63から基端部61に向かって拡径するテーパ部67とが一体的に形成されてなる。
また、基端部61は、略矩形に形成されている。略矩形に形成された基端部61は、第1ヒンジピン60が回転した場合に、補強部57に接触する。補強部57に接触することで第1ヒンジピン60の回転を所定の範囲内に抑えることができる。即ち、基端部61は第1ヒンジピン60の抜け止めであると共に、回り止めの役割も果たす。
なお、補強部57は、基端部61を挟むようにして2つ設けられている(図4参照)。
第1ヒンジピン60に対してホルダ42は回動可能に取り付けられている。第1ヒンジピン60を立上げ部54,54に貫通させる場合には、予めホルダ42を立上げ部54,54の間にセットしておく。ホルダ42をセットした状態で、第1ヒンジピン60を先端部63から軸支持孔55に挿入する。挿入した際に、テーパ部67が軸64側に向かって撓むため、第1ヒンジピン60を軸支持孔55及びホルダ42内へ挿入することができる。挿入したのとは逆側の軸支持孔55から先端部63が出ることで、再びテーパ部67が広がる。テーパ部67が広がることで、テーパ部67の端部は軸支持孔55(図6右側の軸支持孔55)の周縁部に接し、第1ヒンジピン60の抜けを防止する。第1ヒンジピン60を用いることにより、ホルダ42の第1の部材41への取付け作業が容易になると共に、第1ヒンジピン60の抜けを防止することができる。
また、先端部63の外周がカバー部58によって囲われている。カバー部58によって囲われているため、他の部材がテーパ部67に接触することを防ぐことができる。他の部材がテーパ部67に接触することを防ぐことにより、テーパ部67が他の部材に接触して軸64側へ撓むことを防ぐ。テーパ部67が撓むことを防ぐことにより、確実に第1ヒンジピン60の抜けを防止することができる。
図5に示すように、立上げ部54の上部は、ホルダ42が回動する軌跡に合わせて円弧形状に形成された円弧形状部54aとされている。立上げ部54の上部を円弧形状にすることで、第1の部材41及びホルダ42をコンパクトにすることができる。
次に、ホルダ42について説明する。
図5から図9までに示すように、ホルダ42は、第1ヒンジピン60にスイング可能に支持されると共に、第2の部材43をスイング可能に支持する部材である。
ホルダ42は、第1ヒンジピン60の本体部62が貫通されている貫通穴71と、この貫通穴71の外周に所定の隙間72を開けて設けられ軸64の周方向に撓む撓み部73と、この撓み部73の外周部から第1の部材41の突出部56に向かって突出している突出部74と、この突出部74が第1の部材41の突出部56を乗り越えて回動した際にホルダ用ストッパ59に接触するホルダ側当接部76と、第2の部材43を回動可能に支持する支持部77と、この支持部77の近傍に形成され第2の部材43の位置決めを行う位置決め部78とが、略ボックス形状の箱体79に一体的に形成されている。
支持部77は、フロアボード(図1、符号30)が床部15の上面にある状態において、第2の部材43の下面を支持する第1支持部81及び第2支持部82と、これらの第1及び第2支持部81,82に対向して形成され第2の部材43の上面を支持する第3支持部83とからなる。
特に、図7及び図8を参照して、第1支持部81及び第3支持部83は、ホルダ42の車幅方向に沿って形成されている。
一方、第2支持部82は、車幅方向を基準としてホルダ42の略中央から外部に向かって形成されている。
ホルダ42の突出部74と、撓み部73と、第1の部材41の突出部56とで、節度機構85を構成する。ホルダ42は、第1ヒンジピン60を中心に回動可能な部材である。ホルダ42を回転させる際に、ホルダ42の突出部74が第1の部材41の突出部56を乗り越える。乗り越えた際の感覚を音や感触で操作者に伝えることができる。即ち、節度感覚を付与する。この節度機構85は、フロアボードが規定のスイング角の範囲内に位置している場合だけ、第1ヒンジピン60に対するホルダ42のスイング作動を規制する規制機構としての役割も果たす。詳細は後述する。
次に第2の部材43について説明する。
図4、図5及び図7から図9までに示すように、第2の部材43は、ケース部91と、このケース部91から延びフロアボード30に嵌合する嵌合部92と、ケース部91の側方から延び、ホルダ42に回動可能に取り付けられる第2ヒンジピン93と、この第2ヒンジピン93に対して一体的に形成され第2ヒンジピン93の軸94に平行に延びている第2ヒンジピン側当接部95とからなる。第2ヒンジピン側当接部95は、車幅方向を基準として、第2ヒンジピン93の一端から中央部近傍まで延びている。
特に図8及び図9に示すように、第2ヒンジピン側当接部95は、第2ヒンジピン93が回転することで第1支持部81の脚部81aに当接する第1当接部96と、これとは逆に第2ヒンジピン93を回転させることで第3支持部83の脚部8
3aに当接する第2当接部97と、位置決め部78の先端面78aに当接することで第2の部材43の位置決めを行う第3当接部98とから構成される断面視矩形状の部材である。
第2ヒンジピン用ストッパ100は、第1支持部81の脚部81aと、第3支持部83の脚部83aとから構成されている。第2ヒンジピン用ストッパ100は、ホルダ42に対する第2ヒンジピン93の回転角度を規定する。第2ヒンジピン93を支持するための支持部81,83の脚部81a,83aをストッパとして用いる。支持部81,83と第2ヒンジピン用ストッパ100とを個別に設けた場合に比べ、部品点数の削減及び部品の小型化を図ることができる。
ホルダ42に形成される位置決め部78は、車幅方向を基準としてホルダ42の中央から外側端部まで形成されている。また、位置決め部78は、本体である箱体79から第2ヒンジピン93の外周部近傍まで延びている。外周部近傍まで延びていることで、第2ヒンジピン93の車体前後方向への位置決めを行うこともできる。即ち、位置決め部78は、第2ヒンジピン93の車幅方向及び前後方向への位置決めを行うことができる部材である。
次に、上記構成のフロアボード30及びヒンジ機構40の作用について説明する。
図10(a)に示すように、フロアボード30を床部15から回転させるのに先立って、まず、シートバック17を倒す。シートバック17を倒すことで、付勢手段によって付勢されている目隠し板20の当接部22も倒れる。当接部22がシートバック17の動きに追従するため、シートバック17が起立状態にある場合、倒伏状態にある場合のどちらの場合であっても、シートバック17と荷室12との間の隙間18を外部から隠すことができる。
シートバック17を倒したら、操作者は、テールゲート(図1、符号13)側からストラップ34を掴んで第2ボード33を持ち上げる。ヒンジ32を中心に第2ボード33のみが回転する。第1ボード31は、床部15の上面に位置したままの状態にある。第1ボード31が床部15の上面に位置している場合のフロアボード30の回動角度を0°とする。即ち、第1ボード31が床部15の上面に位置している場合を、フロアボード30の回動の基準とする。
このとき、図10(b)に示すように、ホルダ42は倒伏した状態にある。また、第2ヒンジピン側当接部95は、第1ヒンジピン60の方向を向いている。
図10(a)に戻り、操作者は、第2ボード33を持ち上げたら、ヒンジ32の下方からヒンジ32を上方に向かって押すように力を加える。
ヒンジ32を上方に向かって押すように力を加えることで、図10(c)に示すように、フロアボード30は畳まれながらヒンジ機構40の上方まで回動する。
ヒンジ機構40の上方まで回動すると、図10(d)に示すように第1当接部96が第1支持部81の脚部81aに当接し、第2ヒンジピン93のスイングが規制される。第2ヒンジピン93のスイングが規制されることにより、フロアボード30の回転が規制される。即ち、フロアボード30が、規定のスイング角までスイングすることで、ストッパ(第2ヒンジピン用ストッパ100)によってフロアボード30のスイング作動が規制される。
本実施例では、第1スイング段階におけるスイング角を90°に設定しているため、フロアボード30がヒンジ機構40の上方まで移動した時点でフロアボード30の移動が止まる。脚部81aの傾き角度を変更することによって、第1スイング段階のスイング角は変更することができる。即ち、第1スイング段階におけるスイング角(予め設定されている規定のスイング角)は、90°に限られない。
次に操作者は、フロアボード30を起立させたままリヤドア(図1、符号19)側へ移動する。
移動したら、図11(a)に示すように、フロアボード30をシートバック17に向かって押す。押すことで、フロアボード30は、シートバック17の背面17aに向かって回動する。回動したフロアボード30は、所定の位置で回動が規制される。
図11(b)に示すように、第1スイング段階が終わった後の第2スイング段階では、ホルダ42が回動する。回動したホルダ42は、ホルダ側当接部76がホルダ用ストッパ59に当接することで、スイング作動が規制される。
即ち、第1スイング段階でのスイング作動を規制する、第2ヒンジピン用ストッパ100を第1のストッパとした場合に、第2スイング段階でのスイング作動を規制するホルダ用ストッパ59は、第2のストッパということができる。
本実施例では、第2スイング段階におけるスイング角は、90°から180°までに設定されている。しかし、第1スイング段階の場合同様、第2スイング段階において予め設定される規定のスイング角は、90°から180°までに限られない。
フロアボード30を倒伏させたら、図11(c)に示すように、第1ボード31をシートバック17の背面17aで展開させる。フロアボード30の裏面側も、荷物を載置する載置面として利用することができる。
図7も参照し、ホルダ42の作用についてさらに詳細に説明する。
第1スイング段階においては、ホルダ42の突出部74と、第1の部材41の突出部56とが接触した状態にある。ホルダ42を回転させるためには、撓み部73を撓ませ、第1の部材41の突出部56を乗り越えさせる必要がある。第1の部材41の突出部56を乗り越えさせるには、大きな力が必要である。大きな力が必要であるため、これよりも小さな力でスイングする第2ヒンジピン93が先にスイングする。即ち、節度機構85(規制機構)は、フロアボード30が規定のスイング角(0°〜90°)の範囲内に位置している場合だけ、第1ヒンジピン60に対するホルダ42のスイング作動を規制している(図10(b)、図10(d)参照)。
一方で、フロアボード30が90°まで回動することで、第2ヒンジピン93は第2ヒンジピン用ストッパ100によってスイング作動を規制される。第2ヒンジピン用ストッパ100に作動を規制されている状態で、フロアボード30をシートバック17に向かって押し込む。押し込むことで、撓み部73が撓み、ホルダ42の突出部74が第1の部材41の突出部56を乗り越え、ホルダ42がスイングする。ホルダ42の突出部74が第1の部材41の突出部56を乗り越える際に、乗り越える音や乗り越える感触が操作者に伝わる。即ち、フロアボード30が規定のスイング角(90°)までスイングしたときに、操作者に節度感覚を付与することができる。
以上のことから、本発明によれば以下のことがいえる。
ヒンジ機構40は、第1、第2ヒンジピン60,93と、ホルダ42と、ストッパ(第2ヒンジピン用ストッパ100)と、当接部(第2ヒンジピン側当接部95)と、規制機構(節度機構85)とからなる。荷室12に位置するフロアボード30は、まず、第2ヒンジピン93と共に回転し、第2ヒンジピン側当接部95が第2ヒンジピン用ストッパ100に接触することで回転を規制される。次に、第1ヒンジピン60に対してホルダ42を回転させることで、フロアボード30をさらに回転させることができる。
即ち、ホルダ42に対してフロアボード30がスイングする第1スイング段階と、この第1スイング段階が完了した後に第1ヒンジピン60に対してホルダ42及びフロアボード30がスイングする第2スイング段階との、2段階にスイング作動可能である。
例えば、第1スイング段階で車両の床部15から90°まで回転させると共に、第2スイング段階で、予め倒伏させておいた後部座席11のシートバック17の背面17aまで回転させるようにすることができる。この場合、第1スイング段階でフロアボード30は、起立状態まで回転させることができると共に、第2ヒンジピン用ストッパ100により起立した状態を保つことができる。起立させた状態に保つことができるため、荷物の収納及び取り出しの際にフロアボード30を抑えておく必要がない。フロアボード30を抑える必要がないため、荷物の収納及び取り出しを両手で行うことができ、荷物の収納及び取出し作業が容易になる。
また、90°で起立した状態を保つことで、第1スイング段階ではフロアボード30をテールゲート13側から操作し、第2スイング段階では、リヤドア19側からフロアボード30を操作することができる。後部座席11のシートバック17の背面17aに静かにフロアボード30を展開することができる。加えて、フロアボード30を倒伏させたシートバック17の背面17aまで回転させることができるので、大きな荷物を収納する場合であっても、フロアボード30を取外す必要がない。さらに言えば、回転させたフロアボード30の裏面を荷物の載置面とすることで、荷物の収容スペースを広くすることができる。
加えて、規制機構は、フロアボード30が規定のスイング角までスイングしたときに、節度感覚を付与することが可能な節度機構85によって構成されている。フロアボード30が第2ヒンジピン用ストッパ100で規制されている位置から、さらにフロアボード30を回転させる場合に、操作者に節度感覚を付与することができる。操作者に節度感覚を付与することで、操作者はより確実にフロアボード30の回転操作を行うことができる。
尚、本発明に係る車両用フロアボード取付装置は、第1及び第2ボードからなる、2分割されたフロアボードを例に説明したが、1枚もののフロアボード、又は3枚以上に分割されたフロアボードにも適用することができる。即ち、実施例に限られるものではない。
本発明の車両用フロアボード取付装置は、ワゴン車の荷室に採用するのに好適である。
10…車両、12…荷室、15…床部(車体)、30…フロアボード、40…ヒンジ機構、42…ホルダ、60…第1ヒンジピン、81,83…支持部、81a,83a…脚部、85…節度機構(規制機構)、93…第2ヒンジピン、95…第2ヒンジピン側当接部(当接部)100…第2ヒンジピン用ストッパ(ストッパ)。

Claims (2)

  1. 車両の後部の荷室の内部に配置されているフロアボード(30)を、ヒンジ機構(40)によって車体にスイング可能に取付けた車両用フロアボード取付装置において、
    前記ヒンジ機構(40)は、
    前記車体に取付けられた第1ヒンジピン(60)と、
    この第1ヒンジピン(60)にスイング可能に支持されたホルダ(42)と、
    このホルダ(42)に回転可能に支持されると共に前記フロアボード(30)に取付けられた第2ヒンジピン(93)と、
    前記ホルダ(42)に対して前記フロアボード(30)が予め設定されている規定のスイング角まで回転してスイングしたときに、前記ホルダ(42)に形成されたストッパ(100)に当たることによって、前記規定のスイング角の範囲外への前記フロアボードのスイング作動を規制するように、前記第2ヒンジピン(93)に設けられた当接部(95)と、
    前記フロアボード(30)が前記規定のスイング角の範囲内に位置している場合だけ、前記第1ヒンジピン(60)に対する前記ホルダのスイング作動を規制する規制機構(85)とを備え、
    前記第2ヒンジピン(93)の当接部(95)は、該第2ヒンジピン(93)の外周に一体に突設して設けられ、前記ストッパ(100)は、前記第2ヒンジピン(93)を回転可能に支持する支持部(81,83)の一部であって、該第2ヒンジピン(93)の回転で前記当接部(95)に当接する脚部(81a,83a)で構成した、
    ことを特徴とする車両用フロアボード取付装置。
  2. 前記規制機構(85)は、前記フロアボード(30)が前記規定のスイング角までスイングしたときに、節度感覚を付与することが可能な節度機構(85)によって構成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用フロアボード取付装置。
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