JP2010076571A - 車両の荷室構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のボードを有するトランクボードを山折り状態及び谷折り状態の双方に変形可能とすることにより、ユースケースに応じた荷室を提供する。
【解決手段】車体の後端部に形成されたリア開口部Sと、リア開口部Sに隣接して形成された荷室Rと、荷室Rを上下方向に分割するトランクボード10と、トランクボード10を支持する支持部20と、を備えた車両の荷室構造であって、トランクボード10は、第1ボード11と、第1ボード11の前方に設けられた第2ボード12と、第2ボード12が支持部20に水平に支持された状態で第1ボード11が起立した第1形態、及び第1、第2ボード11、12の双方が山折り状態となる第2形態の双方に変形可能であるように、第1ボード11と第2ボード12との間を回動自在に連結するヒンジ部14と、を有し、第2形態を選択した場合にトランクボード10を第2形態の状態に保持する保持部60を備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両の荷室構造に関し、特に、荷室を上下方向に分割する構造に関する。
車両の荷室構造として、車室の車両前後方向後方の荷室をトランクボードによって上下方向に2つの荷室(以下、それぞれを上部荷室、下部荷室と言う。)に分割する構造がある。例えば、特許文献1では、車両前後方向に並んでヒンジで連結された2つのボードからなるトランクボードを用いて荷室を上部荷室と下部荷室とに分割し、ヒンジが上下方向上方に持ち上がるようにしてトランクボードを山折り状態に折り畳むことにより、下部荷室にアクセス可能とした構造が開示されている。
特開2003−341432号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、上下方向上方に開口したヒンジ凹溝を設けることによりヒンジを形成しているため、トランクボードを山折り状態にしか折り畳むことができない。このため、下部荷室にアクセスするためには、2つのボードを完全に取り外すか、又は2つのボードを起立状態にする必要があり、2つのボード上に載置されていた荷物を他の場所に移動する必要があった。
一方、2つのボードを谷折り状態に折り畳んだ場合は、一方のボード上に積載されていた荷物を他方のボード上に移動させるだけで下部荷室にアクセスすることができる。しかし、トランクボードを谷折り状態に折り畳む場合には、山折り状態に折り畳む場合と比べて、ユーザの操作量が大きくなってしまう。
従って、本発明の目的は、複数のボードを有するトランクボードを山折り状態及び谷折り状態の双方に変形可能とすることにより、ユーザのユースケースに応じた荷室構造を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明においては、車体の車両前後方向後端部に形成されたリア開口部と、前記リア開口部の車両前後方向前方に隣接して形成された荷室と、前記荷室を上下方向に分割するトランクボードと、前記荷室の車幅方向外側端部で前記車両の前後方向に延在し、前記荷室の底面から上下方向に予め定めた距離だけ離間した位置で前記トランクボードを支持する支持部と、を備えた車両の荷室構造であって、前記トランクボードは、第1ボードと、前記第1ボードの車両前後方向前方に設けられた第2ボードと、前記第2ボードが前記支持部に水平に支持された状態で前記第1ボードが上下方向に起立した第1形態、及び前記第1、第2ボードの双方が上下方向に起立して山折り状態となる第2形態の双方に変形可能であるように、前記第1ボードと前記第2ボードとの間を回動自在に連結するヒンジ部と、を有し、前記荷室に設けられ、前記第2形態を選択した場合に前記トランクボードを前記第2形態の状態に保持する保持部を備えたことを特徴とする車両の荷室構造が提供される。
本発明によれば、前記トランクボードが山折り状態及び谷折り状態の双方に変形可能であって、前記荷室に設けられ、前記第2形態を選択した場合に前記トランクボードを前記第2形態の状態に保持する保持部を備えたため、前記第1形態に変形することにより前記第2ボード上に荷物が載置されている場合であっても荷物を移動することなく、前記第1及び第2ボードの上下方向下方にアクセスすることが可能となる。また、前記第2形態に変形する場合には前記保持部によって前記トランクボードが前記第2形態の状態を保持することにより、前記荷室内に載置された荷物が前記車両の前後方向に不用意に移動してしまうことを前記トランクボードが抑制することができる。従って、前記トランクボードが前記第1及び第2形態の双方に変形可能であるため、ユーザのユースケースに応じた荷室構造を提供することが可能となる。
前記ヒンジ部は、一端が前記第1ボードの底部側又は上部側、他端が前記第2ボードの上部側又は底部側、に連結された可撓性部材を有する構成であってもよい。この構成によれば、簡易な構成によって、前記トランクボードを山折り状態及び谷折り状態の双方に変形することができる。
また、本発明においては、前記荷室の車両前後方向前方に設けられ、シートクッションとシートバックとを有するリアシートと、前記シートバックの背面に近接して前記支持部に形成され、前記トランクボードを折り畳んだ状態で前記シートバックに沿って起立させて格納する格納部と、を更に備える構成としてもよい。この構成によれば、前記トランクボードの格納時に前記トランクボードを折り畳んだ状態で前記シートバックに沿って起立させるため、前記トランクボードをコンパクトに格納することができる。これにより、より大きな荷物を前記荷室に積載することが可能となる。
また、本発明においては、前記トランクボードは、更に、前記第1ボードが前記ヒンジ部を中心に回動して前記第2ボード上に倒伏した第3形態に変形可能である構成とすることができる。これにより、上下方向に延びるスペースと、前記第1及び第2ボードで分割された2つのスペースとをユースケースに応じて使い分けることが可能となる。
また、本発明においては、前記トランクボードは、前記第2ボードの車両前後方向前方に設けられた第3ボードと、前記第2ボードと前記第3ボードとの間を回動自在に連結する前記ヒンジ部とは異なるヒンジ部と、を有し、前記ヒンジ部とは異なるヒンジ部は、一端が前記第2ボードの底部側又は上部側、他端が前記第3ボードの上部側又は底部側、に連結された可撓性部材を有する構成としてもよい。この構成によれば、前記ヒンジ部が前記可撓性部材を有することにより、前記トランクボードを山折り状態及び谷折り状態の双方に変形することができる。これにより、前記トランクボードが3つのボードを有する場合であっても、ユーザのユースケースに応じた荷室構造を提供することができる。
また、本発明においては、前記第2ボードが前記車両前後方向前方に押し出された際に、前記第2及び第3ボードが山折り状態で起立するように案内する案内部を更に備えた構成としてもよい。この構成によれば、ユーザが前記リア開口部から身を乗り出して前記ヒンジ部とは異なるヒンジ部周辺を上下方向上方に持ち上げる必要がなく、前記第2ボードを前記車両の前後方向前方に押し出すだけで、前記第2ボードを起立させることができるため、ユーザの利便性を向上することができる。
また、本発明においては、前記案内部は、前記支持部に形成され、上下方向上方に突出する突出部と、前記第2ボードの下面に形成され、前記突出部を収容する凹部と、を有する構成としてもよい。この構成によれば、前記案内部を簡易な構成とすることができる。
また、本発明においては、折り畳まれた前記第1乃至第3ボードを前記格納部へ案内する案内機構を更に備えた構成としてもよい。この構成によれば、前記リア開口部から離間した位置に配設された格納部へ前記第1乃至第3ボードを容易に格納することができる。
また、本発明においては、前記案内機構は、前記第2ボードを前記第3ボードに近接する方向に付勢する付勢部と、前記第3ボードの車両前後方向前端部と車体側とを回動可能に連結する連結部材と、を有する構成としてもよい。この構成によれば、前記第1ボードを車両前後方向前方に押し出すだけで前記第1乃至第3ボードを半自動的に格納することができる。
また、本発明においては、前記付勢部は、弾性部材と、前記弾性部材を介して前記第3ボードの車両前後方向後端部に連結されたサブボードと、水平状態にある前記サブボードの上下方向下方であって、水平状態にある前記サブボードに前記車両の平面視で重なる第1位置と、重ならない第2位置との間で回動可能に支持された可動ボードと、前記第1位置と前記第2位置との間で前記可動ボードの回動を操作可能である操作部と、を有する構成としてもよい。この構成によれば、前記付勢部の付勢力を必要な際にだけ作用させることができる。
また、本発明においては、前記操作部は、前記第1ボードに設けられた操作ハンドルと、前記可動ボードと前記操作ハンドルとを連結するワイヤと、を有する構成としてもよい。この構成によれば、前記操作部を簡易な構成とすることができる。
本発明によれば、複数のボードを有するトランクボードを山折り状態及び谷折り状態の双方に変形可能とすることにより、ユーザのユースケースに応じた荷室構造を提供することができる。
以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で以下の実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。
[全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る車両の室内構造を示す斜視図であり、図2は、一実施形態に係る車両の室内構造を示す平面図である。また、図3は、図2のA−A線に沿った断面図である。また、図4において、(a)は図3のC部を拡大して示す断面図であり、(b)は第1ボードを第1ヒンジ部14を中心として谷折り状態で回動させた状態を示す断面図であり、(c)は第1ボードを第1ヒンジ部14を中心として山折り状態で回動させた状態を示す断面図である。
車体の車両前後方向後端部には、リア開口部Sが形成される。リア開口部Sには、跳ね上げ式や観音開き式等の開閉自在である図示しないバックドアが配設される。リア開口部Sの車両前後方向前方には、車体の床面を形成するリアフロアパネルPが配設される。
リア開口部Sの車両前後方向前方には、このリア開口部Sに隣接して荷室Rが形成される。荷室Rは、リア開口部Sからアクセス可能である。荷室Rの車両前後方向前方のリアフロアパネルP上には、リアシート1が配設される。リアシート1は、シートクッション1aとシートバック1bとを有する。荷室Rには、この荷室Rを上下方向に分割するトランクボード10が配設される。
荷室Rの車幅方向外側端部で車両の前後方向に延在し、トランクボード10を支持する支持部20が配設される。支持部20は、トランクボード10を載置する載置面21を有する。また、支持部20は、載置面21に載置されたトランクボード10の自重及びトランクボード10に載置された荷物の荷重に耐える強度を有し、例えば、金属で形成される。
支持部20には、シートバック1bの背面に近接した位置に、トランクボード10を折り畳み、かつ、起立させた状態で、シートバック1bに沿って格納する格納部30と、後述の第1ボード11と第2ボードが第1ヒンジ部14を頂点として山折り状態で起立した状態を保持する保持部60とが設けられる。
格納部30は、支持部20の載置面21よりも上下方向に低い位置に形成された凹部を有し、この凹部は、折り畳まれたトランクボード10を折り畳まれた状態のまま格納可能であるサイズに形成される。保持部60は、第1ボード11の車両前後方向後端部の形状に対応して支持部20の載置面21に形成される。
[トランクボード10の構成]
トランクボード10は、第1ボード11と、第1ボード11の車両前後方向前方に設けられた第2ボード12と、第2ボード12の車両前後方向前方に設けられた第3ボード13とを有する。第1乃至第3ボード11、12、13は、ポリプロピレン等の樹脂材料で形成される。第1ボード11は、リア開口部Sの車両前後方向前方側に隣接して設けられる。第1ボード11の車両前後方向後端部には、ユーザによるトランクボード10の操作性を向上するため、第1ボード11に連結された操作部11a(例えば、紐状の取っ手)が設けられる。
更に、トランクボード10は、第1ボード11と第2ボード12との間を回動自在に連結する第1ヒンジ部14と、第2ボード12と第3ボード13との間を回動自在に連結する第2ヒンジ部15とを有する。
ここで、図4を参照して、第1ヒンジ部14の詳細な構成について説明する。なお、第2ヒンジ部15の構成については、第1ヒンジ部14の構成と同様であるため、説明を省略する。
第1ヒンジ部14は、一端が第1ボード11の上部側、他端が第2ボード12の底部側に連結された可撓性部材14aと、一端が第1ボード11の底部側、他端が第2ボード12の上部側に連結された可撓性部材14bとを有する。
可撓性部材14a、14bは、ポリプロピレン等の樹脂で形成されるヒンジである。可撓性部材14aは、本実施形態では、一端が第1ボード11の上面に一体的に形成されており、第2ボードの下面にボルト等の締結手段又は接着剤等の接着手段により固定される。可撓性部材14aは、上下方向に離間した2つの節部14a−1、14a−2を有しており、この節部14a−1、14a−2が車幅方向に延びる回動軸として機能する。
同様に、可撓性部材14bは、本実施形態では、第2ボード12の上面に一体的に形成されており、第1ボード11の下面にボルト等の締結手段又は接着剤等の接着手段により固定される。可撓性部材14bは、上下方向に離間した2つの節部14b−1、14bー2を有しており、この節部14b−1、14b−2が車幅方向に延びる回動軸として機能する。
第1ヒンジ部14は、第1ボード11の車幅方向の幅に渡って設けられ、可撓性部材14aと可撓性部材14bとが車幅方向に互い違いに配置される。可撓性部材14a、14bは、可撓性部材14aの節部14a−1と可撓性部材14bの節部14b−1とが車両の側面視で重なるように配置される。同様に、可撓性部材14a、14bは、可撓性部材14aの節部14a−2と可撓性部材14bの節部14b−2とが車両の側面視で重なるように配置される。これにより、第1ボード11が第1ヒンジ部14を中心として谷折り状態で回動する場合には、図4(b)で示すように、節部14a−1、14b−1を中心として回動することができる。また、第1ボード11が第1ヒンジ部14を中心として山折り状態で回動する場合には、図4(c)で示すように、節部14a−2、14b−2を中心として回動することができる。
従って、第1ヒンジ部14が2つの可撓性部材14a、14bを有し、それぞれの可撓性部材が節部を2つずつ有することにより、回動時に回動軸の位置がぶれることを抑制できるため、ユーザの操作性を向上することができる。なお、操作性を考慮しなければ、可撓性部材14a又は14bのいずれか一方だけを設けることも可能である。
また、第1ヒンジ部14が節部を2つ有して、車両側面視で重なるように車幅方向に互い違いに配置して構成されるため、トランクボード10の厚さが増大しても谷折り状態及び山折り状態の2形態に変形することができる。更に、荷物を積載する際に荷物の荷重を確実に支持することを可能にしながら、ボード間に隙間が生じないトランクボード10を提供することができる。
[起立案内部40の構成]
第2ボード12が車両前後方向前方に押し出された際に、第2及び第3ボード12、13が山折り状態で起立するように案内する起立案内部40を備える。起立案内部40は、支持部20の載置面21に形成され、上下方向上方に突出する突出部41と、第2ボード12の下面に形成され、突出部41を収容する凹部42とを有する。突出部41は、車両前後方向前方に向かうにつれて高くなる斜面41aを有する。凹部42は、突出部41に対応する位置であって、支持部20の載置面21に接する位置に設けられる。
このため、第2ボード12が車両前後方向前方に押し出されていくと、凹部42が突出部41の斜面41aに沿って乗り上げていくため、第2ヒンジ部15を回動させて、山折り状態に移行させることが可能となる。仮に、このような形状を設けない場合には、第2ヒンジ部15周辺を上下方向上方に持ち上げる必要がある。従って、このような起立案内部40を設けることによりユーザの利便性を向上することができる。
[案内機構50の構成]
図5は、案内機構50を上下方向下方から見た平面図であり、図6は、案内機構50を上下方向上方から見た平面図であり、図7は、図6のC−C線に沿った断面図である。また、図8は、トランクボード10が折り畳まれた状態を示す断面図である。
案内機構50は、折り畳まれた第1乃至第3ボード11、12、13を格納部30へ案内する機構である。案内機構50は、第2ボード12を第3ボード13に近接する方向に付勢する付勢部51と、第3ボード13の車両前後方向前端部と車体側とを回動可能に連結する連結部材52とを有する。
付勢部51は、弾性部材51aと、弾性部材51aを介して第3ボード13の車両前後方向後端部に連結されたサブボード51bと、水平状態にあるサブボード51bの上下方向下方であって、水平状態にあるサブボード51bに車両の平面視で重なる第1位置と、重ならない第2位置との間で回動可能に支持された可動ボード51cと、第1位置と第2位置との間で可動ボード51cの回動を操作可能である操作部51dとを有する。
第2ボード12は、車両前後方向前方側の角部に矩形状に切り欠かれた切欠部を有する。サブボード51bは、この切欠部に設けられることにより、第2ボード12と車両の平面視で重ならないように配設される。
弾性部材51aは、例えば、コイル状に巻き回されたスプリングであり、その軸心が車幅方向に延びている。また、弾性部材51aは、その一方端部がサブボード51bに連結され、その他方端部が第3ボード13に連結されている。更に、弾性部材51aは、支持部20上に水平に支持された状態で第2ボード12の下面と第3ボード13の下面とを当接させる方向に付勢している。可動ボード51cは、第2ボード12の下面に軸支される。操作部51dは、第1ボード11に設けられた操作ハンドル51d’と、可動ボード51cと操作ハンドル51d’とを連結するワイヤ51d”とを有する。ワイヤ51d”は、可動ボード51cと操作ハンドル51d’とを滑車を介して連結する。
連結部材52は、第3ボード13の車両前後方向前端部と車体の側部とを回動可能に連結する。
トランクボード10が上述の通り構成されることにより、トランクボード10は、次のように変形することが可能となる。
[トランクボード10の動作説明]
図9乃至図12は、第1ボード11と第2ボード12が谷折り状態となって格納される変形動作を示す断面図である。図9で示すように、ユーザが操作部11aを上下方向上方に持ち上げる。これにより、第2ボード12が支持部に水平に支持された状態のまま、第1ボード11が第1ヒンジ部14を中心に回動して上下方向上方に起立した第1形態に変形可能である。すなわち、第1形態は、第1ボード11の車両前後方向後端部が上下方向上方に向くように(谷折り状態で)、所定角度だけ回動した状態である。第1形態に変形することにより第2ボード12上に荷物が載置されている場合であっても荷物を移動することなく、第1及び第2ボード11、12の上下方向下方にアクセスすることが可能となる。
そして、図10で示すように、ユーザが操作部11aを上下方向上方に持ち上げた状態で第1ボード11を車両前後方向前方へ押し出す。これにより、突出部41が凹部42に収容されていた状態から、突出部41と凹部42との位置にズレが生じ、第2ボード12の第2ヒンジ部15周辺が突出部41の斜面41aに沿って上下方向上方に上昇する。このため、第2ボード12と第3ボード13との間に角度が生じ、すなわち、山折り状態に曲がり癖が生じる。
ここで、第2ボード12と第3ボード13との間には、弾性力が常時付勢された状態であるため、第2ボード12が、図11で示すように、その下面が第3ボード13の下面に当接する方向に半自動的に移動していく。その結果、トランクボード10は、図12で示すように、折り畳まれた状態で連結部材52によって案内されて格納部30に格納されることとなる。
なお、ユーザが操作部11aを上下方向上方に持ち上げた状態で第1ボードを車両前後方向前方に押し出さなければ、第1ボード11が第1ヒンジ部14を中心に回動して第2ボード上に倒伏した第3形態に変形することとなる。すなわち、第3形態は、第1ボード11の上面が第2ボード12の上面に当接するように、第1ボード11が略180度回動した状態である。トランクボード10が第3形態に変形可能であることにより、上下方向に延びるスペースと、トランクボード10によって上下方向に分割される2つのスペースとを確保することができる。これにより、ユースケースに応じてこれらの3つのスペースを使い分けることが可能となる。例えば、上下方向に延びるスペースには背の高い荷物を積載し、トランクボードの上下方向下方のスペースには汚れ物を積載し、トランクボードの上下方向上方のスペースにはその他の物を積載する等のユーザのニーズに応じた種々のユースケースが想定できる。
図13及び図14は、第1ボード11と第2ボード12が山折り状態となって折り畳まれる変形動作を示す断面図である。図13で示すように、ユーザが第1ボード11の車両前後方向前方に設けられた操作ハンドル51d’を持って第1ヒンジ部14周辺を上下方向上方に持ち上げて、可動ボード51cを車両平面視でサブボード51bと重ならない第2位置まで回動させる。これにより、第1、第2ボード11、12が第1ヒンジ部14を頂点として山折り状態となる第2形態に変形可能である。すなわち、第2形態は、第1ボード11の車両前後方向前端部及び第2ボード12の車両前後方向後端部が上下方向上方に上昇した状態である。第2形態に変形することにより、荷室R内に載置された荷物が急ブレーキ等の車両の走行状態によって車両の前後方向に不用意に移動してしまうことを抑制することができる。
そして、可動ボード51cが第2位置まで回動すると、弾性部材51aの付勢力が可動ボード51cに作用しないため、第2ボード12の上面と第3ボード13の上面とが当接するように折り畳むことができる。なお、可動ボード51cがサブボード51bよりも上下方向上方に回動した後は、弾性部材51aの付勢力が可動ボード51cに作用することはないため、操作ハンドル51d’を離しても構わない。そして、図14で示すように、第1ボード11の下面と第2ボード12の下面とが当接するように第1ボード11を折り畳む。
以上述べた通り、本実施形態によれば、トランクボード10が第1及び第2形態の双方に変形可能であるため、ユーザのユースケースに応じた荷室構造を提供することが可能となる。
なお、本実施形態では、トランクボード10が第1乃至第3ボード11、12、13を有する構成としたが、トランクボード10が第1及び第2ボード11、12のみを有する構成としても同様に本発明を実施することができる。
本発明の一実施形態に係る車両の室内構造を示す斜視図である。 一実施形態に係る車両の室内構造を示す平面図である。 図2のA−A線に沿った断面図である。 (a)は図3のB部を拡大して示す断面図であり、(b)は第1ボードを第1ヒンジ部14を中心として谷折り状態で回動させた状態を示す断面図であり、(c)は第1ボードを第1ヒンジ部14を中心として山折り状態で回動させた状態を示す断面図である。 案内機構50を上下方向下方から見た平面図である。 案内機構50を上下方向上方から見た平面図である。 図6のC−C線に沿った断面図である。 トランクボード10が折り畳まれた状態を示す断面図である。 第1ボード11と第2ボード12が谷折り状態となって格納される変形動作を示す断面図である。 第1ボード11と第2ボード12が谷折り状態となって格納される変形動作を示す断面図である。 第1ボード11と第2ボード12が谷折り状態となって格納される変形動作を示す断面図である。 第1ボード11と第2ボード12が谷折り状態となって格納される変形動作を示す断面図である。 第1ボード11と第2ボード12が山折り状態となって折り畳まれる変形動作を示す断面図である。 第1ボード11と第2ボード12が山折り状態となって折り畳まれる変形動作を示す断面図である。
符号の説明
P リアフロアパネル
R 荷室
S リア開口部
10 トランクボード
11 第1ボード
12 第2ボード
13 第3ボード
14 ヒンジ部
14a、14b 可撓性部材
20 支持部
60 保持部

Claims (11)

  1. 車体の車両前後方向後端部に形成されたリア開口部と、
    前記リア開口部の車両前後方向前方に隣接して形成された荷室と、
    前記荷室を上下方向に分割するトランクボードと、
    前記荷室の車幅方向外側端部で前記車両の前後方向に延在し、前記荷室の底面から上下方向に予め定めた距離だけ離間した位置で前記トランクボードを支持する支持部と、
    を備えた車両の荷室構造であって、
    前記トランクボードは、
    第1ボードと、
    前記第1ボードの車両前後方向前方に設けられた第2ボードと、
    前記第2ボードが前記支持部に水平に支持された状態で前記第1ボードが上下方向に起立した第1形態、及び前記第1、第2ボードの双方が上下方向に起立して山折り状態となる第2形態の双方に変形可能であるように、前記第1ボードと前記第2ボードとの間を回動自在に連結するヒンジ部と、を有し、
    前記荷室に設けられ、前記第2形態を選択した場合に前記トランクボードを前記第2形態の状態に保持する保持部を備えたことを特徴とする車両の荷室構造。
  2. 前記ヒンジ部は、
    一端が前記第1ボードの底部側又は上部側、
    他端が前記第2ボードの上部側又は底部側、
    に連結された可撓性部材を有することを特徴とする請求項1に記載の車両の荷室構造。
  3. 前記荷室の車両前後方向前方に設けられ、シートクッションとシートバックとを有するリアシートと、
    前記シートバックの背面に近接して前記支持部に形成され、前記トランクボードを折り畳んだ状態で前記シートバックに沿って起立させて格納する格納部と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の荷室構造。
  4. 前記トランクボードは、更に、前記第1ボードが前記ヒンジ部を中心に回動して前記第2ボード上に倒伏した第3形態に変形可能であることを特徴とする請求項3に記載の車両の荷室構造。
  5. 前記トランクボードは、
    前記第2ボードの車両前後方向前方に設けられた第3ボードと、
    前記第2ボードと前記第3ボードとの間を回動自在に連結する前記ヒンジ部とは異なるヒンジ部と、を有し、
    前記ヒンジ部とは異なるヒンジ部は、
    一端が前記第2ボードの底部側又は上部側、
    他端が前記第3ボードの上部側又は底部側、
    に連結された可撓性部材を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の車両の荷室構造。
  6. 前記第2ボードが前記車両前後方向前方に押し出された際に、前記第2及び第3ボードが山折り状態で起立するように案内する案内部を更に備えたことを特徴とする請求項5に記載の車両の荷室構造。
  7. 前記案内部は、
    前記支持部に形成され、上下方向上方に突出する突出部と、
    前記第2ボードの下面に形成され、前記突出部を収容する凹部と、
    を有することを特徴とする請求項6に記載の車両の荷室構造。
  8. 折り畳まれた前記第1乃至第3ボードを前記格納部へ案内する案内機構を更に備えたことを特徴とする請求項6又は7に記載の車両の荷室構造。
  9. 前記案内機構は、
    前記第2ボードを前記第3ボードに近接する方向に付勢する付勢部と、
    前記第3ボードの車両前後方向前端部と車体側とを回動可能に連結する連結部材と、
    を有することを特徴とする請求項8に記載の車両の荷室構造。
  10. 前記付勢部は、
    弾性部材と、
    前記弾性部材を介して前記第3ボードの車両前後方向後端部に連結されたサブボードと、
    水平状態にある前記サブボードの上下方向下方であって、水平状態にある前記サブボードに前記車両の平面視で重なる第1位置と、重ならない第2位置との間で回動可能に支持された可動ボードと、
    前記第1位置と前記第2位置との間で前記可動ボードの回動を操作可能である操作部と、
    を有することを特徴とする請求項9に記載の車両の荷室構造。
  11. 前記操作部は、
    前記第1ボードに設けられた操作ハンドルと、
    前記可動ボードと前記操作ハンドルとを連結するワイヤと、
    を有することを特徴とする請求項10に記載の車両の荷室構造。
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