JP5399818B2 - 鉛を含まない快削性ケイ素真鍮合金 - Google Patents

鉛を含まない快削性ケイ素真鍮合金 Download PDF

Info

Publication number
JP5399818B2
JP5399818B2 JP2009197611A JP2009197611A JP5399818B2 JP 5399818 B2 JP5399818 B2 JP 5399818B2 JP 2009197611 A JP2009197611 A JP 2009197611A JP 2009197611 A JP2009197611 A JP 2009197611A JP 5399818 B2 JP5399818 B2 JP 5399818B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
free
alloy
lead
weight
brass alloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009197611A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010133006A (ja
JP2010133006A5 (ja
Inventor
チュアンカイ・シュ
ゼンキン・フ
シキ・チャン
Original Assignee
シアメン・ロタ・インターナショナル・カンパニー・リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シアメン・ロタ・インターナショナル・カンパニー・リミテッド filed Critical シアメン・ロタ・インターナショナル・カンパニー・リミテッド
Publication of JP2010133006A publication Critical patent/JP2010133006A/ja
Publication of JP2010133006A5 publication Critical patent/JP2010133006A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5399818B2 publication Critical patent/JP5399818B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C9/00Alloys based on copper
    • C22C9/04Alloys based on copper with zinc as the next major constituent

Description

本発明は、一般的には、鉛を含まない快削性ケイ素真鍮合金に関し、特定的には、亜鉛を多く含み、低圧ダイキャストおよび鍛造に適用可能な、鉛を含まない快削性ケイ素真鍮合金に関する。
現在、例えばCu−Zn系、Cu−Zn−Si系、Cu−Zn−Al系などの、様々な系の鋳造真鍮合金が幅広く用いられている。各々の系は、鉛含有合金を含んでいる。鉛を含有する鋳造真鍮合金は、非常に優れた切削性と鋳造性を有し、低コストである。しかし、これらの合金は、それらの生産過程および使用過程において、環境や人体を害する。更に、鉛を含有する真鍮合金は溶接性に乏しい。
鉛の環境や人体への有害性は、重大な関心事である。過去15年にわたり、米国、中国、日本、ドイツ、そして韓国において、鉛を含まないか、または鉛を少し含む快削性真鍮合金に関する多くの特許が公開され、特許付与されてきた。20種類のビスマス真鍮合金(中国特許第2005100504254号、中国特許第2003101091620号、中国特許第021219915号、中国特許第941926133号、中国特許第931200644号、中国特許第2007100674803号、中国特許第2005800014925号、中国特許第2008100659066号、米国特許第6599378号、米国特許第5653827号、米国特許第5288458号、米国特許第5409552号、米国特許第5630984号、米国特許第5614038号、米国特許出願公開第2004/0159375号、特開第2000−239765号、特開第2002−003967号、特開第2001−059123号、特開第2006−322059号、特開第2003−119527号)、10種類のケイ素真鍮合金(中国特許第2004100891500号、中国特許第2004100042937号、中国特許第2005800194114号、中国特許第2005800464607号、米国特許出願公開第20070169854号、米国特許出願公開第20020069942号、米国特許出願公開第20070062615号、米国特許出願公開第20050247381号、特開第2000−336441号、特開第2001−064742号)、7種類の錫真鍮合金(中国特許第2004100042922号、中国特許第031551777号、中国特許第2006100056892号、米国特許出願公開第2004241038号、米国特許出願公開第20040159375号、特開第2000−087158号、特開第2003−147460号)、2種類のアンチモン真鍮合金(中国特許第2007100708034号、中国特許第2004100158365号)、1種類のマグネシウム真鍮合金(中国特許第2007100359122号)、1種類のアルミニウム真鍮合金(米国特許第3773504号)、そして1種類のテルル真鍮合金(中国特許第2004100222446号)が先行技術において公開されている。これらの参考文献は、主として鉛を含まない快削性の変形真鍮合金を開示している。様々な鋳造および/または低圧ダイキャストに適用可能な鉛を含まない合金を開示している参考文献は、あったとしてもわずかである。
鉛を含まないかまたは鉛を少し含む、公に知られた快削性鋳造ビスマス真鍮合金としては、UNS C89550(亜鉛を多く含み、鉛を含まない)、UNS C89837(亜鉛を少し含み、銅を多く含み、鉛を含まない)、UNS C89510およびUNS C89520(亜鉛を少し含み、銅を多く含み、鉛を含まない)、そしてFR CuZn39BilAlが挙げられる。これらの合金は、少量のSnおよびSeを含有する。いくつかの参考文献において開示されているこれらのビスマス真鍮合金は、粒界中のBiの分散を連続膜から不連続な粒子へと変更するために、高価なSeおよびSnや、更により高価なTeおよびInを加えている。これは、ビスマス真鍮合金の加熱脆性および冷却脆性を減少させるという有益な効果を有する。
先行技術のビスマス真鍮合金における不利な点の一つは、Bi、Sn、Ni、Se、Te、およびInなどの金属が比較的高価なことである。先行技術のビスマス真鍮合金における別の不利な点は、鋳造性および溶接性に乏しいことである。従って、ビスマス真鍮合金で作られた低圧ダイキャストによる鋳造品は、割れやすく、結果として全体の歩留まりが低い。また、ビスマス真鍮合金で作られたろう付けによる鋳造品も、溶接部や熱影響部において割れやすい。更には、鍛造温度の範囲が狭い。これらは、ビスマス真鍮合金によってもたらされる障害の一例である。低圧ダイキャストと溶接加工とによって、および鍛造と溶接加工とによって鉛を含まない快削性真鍮からそれぞれ作られる大量生産の水栓部材やバルブ部材が必要とされている。ビスマスは比較的希少で高価であり、鋳造性や溶接性などの加工性に関して現在当該技術分野において知られている以上の改善を必要とするので、ビスマス真鍮合金の応用可能性や開発可能性は限定的である。
現在の鋳造ケイ素真鍮合金は、通常Pbを含有する。これらの合金は、低圧ダイキャストの工程において高温割れを非常に起こしやすい。更に、Pbの放出は、NSF61規格の要求を上回るだろう。
近年、鉛を含まないか、または鉛を少し含む快削性ケイ素真鍮合金の研究および開発は、典型的には、亜鉛を少し含み、銅を多く含む真鍮合金に基づいてきた。これらの合金は、合金内における硬く脆いγ相の相対比を増加させることによって、この合金の快削性を保証してきた。この手法は合金の可塑性を犠牲にし、鋳造加工およびプロセス加工にとって有害である。更に、Cuの含量が多いので、材料費が高い。現在、多くの先行技術におけるケイ素真鍮合金は、変形合金である。これらの合金中の亜鉛および銅の含量は部分的に重複しており、その多くは銅を多く含むケイ素真鍮合金である。典型的には、それらの合金の鋳造性や、低圧ダイキャストへの適性に関する議論や開示は少ない。
例えば、チャン(Zhang)らにより出願された2種類のアンチモン真鍮合金の先行技術(中国特許第2007100708034号および中国特許第2004100158365号)は、ともに合金の主元素の一つとしてSbを開示していた。しかし、チャンらはその合金の鋳造性、特に低圧ダイキャストに適用した際の鋳造性について議論も開示もしていない。更に、これらの合金から水中に放出されるSbは、NSF/ANSI61−2007規格を上回ると予想され、飲料水供給設備用途に用いるべきではない。
水栓部材の内部構造は非常に複雑である。水栓部材は、典型的には厚みが変化可能な薄壁を有する中空鋳造品である。低圧ダイキャストを用いるために、その鋳型の冷却強度は強い。合金は、非常に優れた鋳造性、特に非常に優れた鋳型充填性および高温割れ耐性を有していなければならない。これらの種類の鋳造品はまた、例えば、鋸による切断、旋盤による切削、粉砕、穴あけ、研磨といった切削工程を通る。これら全ての工程は、合金が非常に優れた切削性を有することを要求する。鋳造と溶接成型とによって作られる大量生産の水栓、および鍛造と溶接成型とによって作られるバルブが必要とされている。これらの用途は、合金が非常に優れた溶接性を有することを要求する。加えて、NSF/ANSI61−2007などの飲料水のための規格は、Sb、Pb、Cd、およびAsなどの水中に放出し得る元素の量を厳しく制限する。例えば、NSF/ANSI61−2007規格のもとでは、SbおよびPbの最大限許容可能な放出量は、それぞれ0.6μg/Lおよび1.5ug/Lである。もし真鍮合金中のSb含量が0.2重量%を超えると、水中に放出されるSbの量が0.6ug/Lを超えるだろう。それ故に、何種類かのアンチモン真鍮合金は、飲料水設備の設置に用いるために適していない。
中国特許第2005100504254号 中国特許第2003101091620号 中国特許第021219915号 中国特許第941926133号 中国特許第931200644号 中国特許第2007100674803号 中国特許第2005800014925号 中国特許第2008100659066号 米国特許第6599378号 米国特許第5653827号 米国特許第5288458号 米国特許第5409552号 米国特許第5630984号 米国特許第5614038号 米国特許出願公開第2004/0159375号 特開第2000−239765号 特開第2002−003967号 特開第2001−059123号 特開第2006−322059号 特開第2003−119527号 中国特許第2004100891500号 中国特許第2004100042937号 中国特許第2005800194114号 中国特許第2005800464607号 米国特許出願公開第20070169854号 米国特許出願公開第20020069942号 米国特許出願公開第20070062615号 米国特許出願公開第20050247381号 特開第2000−336441号 特開第2001−064742号 中国特許第2004100042922号 中国特許第031551777号 中国特許第2006100056892号 米国特許出願公開第2004241038号 米国特許出願公開第20040159375号 特開第2000−087158号 特開第2003−147460号 中国特許第2007100708034号 中国特許第2004100158365号 中国特許第2007100359122号 米国特許第3773504号 中国特許第2004100222446号
本発明の目的の一つは、鋳造性、鍛造性、切削性、溶接性、機械的性質、腐食耐性、および電気めっき性が非常に優れており、費用が非常に安い亜鉛を多く含む快削性ケイ素真鍮合金を提供することであり、特に、低圧ダイキャストおよび鍛造に適用可能な、亜鉛を多く含む溶接可能な快削性ケイ素真鍮合金を提供することである。この合金は、特に鉛の混入の問題といった、既に述べた伝統的な真鍮合金の限界を打破するだろう。
本発明の目的は、合金を構成する元素の新規な選択および組成によって実現される。
本発明の合金の組成の基となる基本的な理論は、合金の切削性を改善し、非常に優れた鋳造性、溶接性、切削性、および腐食耐性を保証する種々の多元素金属間化合物粒子を形成するために、少量の数多くの合金元素による相互作用を用いることである。
本発明は、35.0〜42.0重量%のZn、0.1〜1.5重量%のSi、0.03〜0.3重量%のAl、0.01〜0.36重量%のP、0.01〜0.1重量%のTi、0.001〜0.05重量%の希土類金属、0.05〜0.5重量%のSn、および/または0.05〜0.2重量%のNi、ならびに残分のCuと不可避の不純物とを含む。鋳造合金の展伸度は10%よりも大きい。硬度は、HRB(ロックウェル硬度スケールB)で55〜75の範囲である。ストリップサンプルの折り畳み角(folding angle)は、55°よりも大きい。
本発明の合金において、SiはZnと並んで主元素である。本合金は、Al、Mg、Sn、およびPもまた含有する。Siを用いる効果としては、例えば、鋳造性、溶接性、腐食耐性、特に脱亜鉛腐食耐性を改善するための脱酸化、β相の相対比を増加させ、少量のγ相を形成すること、合金の切削性を改善することなどが挙げられる。本発明は、Siがα相粒子の成長を抑制する(refining)効果を有し、合金の強度、展伸度、および割れ耐性を改善するために有益であることを証明する。これらの金属間化合物は更に粒界、相境界、および粒子内部に分散するために、粒子の成長を抑制することは、機械的性質および切削性にとって有益である。比較的複雑な構造と厚い断面とを有する鋳造品には、低圧ダイキャストが適用可能である。Siの含量がその最大値を超えない場合には、硬く脆いγ相は現れず、合金は高温でβ相領域となり、450℃より低い温度で(α+β’)相領域となる。β相は、不規則体心結晶構造を有する金属間化合物である。高温でのβ相の可塑性は、α相よりも良く、そのためβ相は合金の高温割れ耐性にとって有益である。β’相は、規則体心結晶構造を有する金属間化合物である。β’相はβ相よりも硬く、脆いために、切削性にとって有益である。しかし、合金が室温でβ’相領域である場合には、その合金の脆性が増加するために低温割れを起こしがちであり、硬度はHRB80よりも硬いだろう。これは切削性にとって好ましくない。
Zn、Al、およびSiの亜鉛当量の総計は45重量%よりも低くなければならない。例えば、もし合金中のZnの含量が40重量%であれば、Alは0.2重量%であり、Siの含量は典型的には0.4重量%を超えることが出来ない。ダイ鍛造のための連続的な鋳造インゴットの放射熱の散逸は均一であり、軸方向の固化が秩序良く行われるので、合金は高温割れを起こしにくい。それ故に、Siの含量は、好ましくは0.6〜1.5重量%の範囲である。低圧ダイキャストによる構造が比較的単純である製品では、Siの含量は、好ましくは0.4〜1.3重量%の範囲であるので、切削性を改善するための少量のγ相が合金中に形成される。
Alを添加する効果としては、固溶体の強度向上、腐食耐性の改善、高温割れ耐性の改善、および脱酸化が挙げられる。Alの含量は、好ましくは0.03〜0.3重量%の範囲である。もしAlの含量が0.03重量%よりも低い場合には、その有益な効果は現れない。もしAlの含量が0.3重量%よりも高い場合には、Alは酸化されやすく、スラグを形成しやすいので、合金の流動性は減少するだろう。従って、鋳造性および溶接性は減少する。更に、Alはケイ素真鍮合金の粒子を粗化し、その鋳造品およびインゴットの凝縮性を減少させるだろう。
本発明の合金には、Pが含まれる。温度が下がるとともに、銅の組織中におけるPの固溶度は急速に減少するだろう。室温に等しい温度では、その固溶度はゼロに等しく、PはCuとともに析出し、脆い金属間化合物であるCuPを形成するだろう。切削工程においては、この金属間化合物は割れやすいので、切削片は破壊されやすく、これによりこの合金は非常に高い切削性が保証される。先行技術における真鍮合金は、0.003〜0.006重量%のPを、脱酸化のために添加することが可能である。Pの含量が0.05重量%を超える場合には、この金属間化合物CuPが形成されるだろう。本発明の合金において、Pの含量は0.01〜0.4重量%の範囲である。この範囲のPは脱酸化を促し、この脱酸化により、合金の鋳造性および溶接性が改善され、他の有用な元素の酸化による損失が減少する。形成されたCuPは更に、合金の切削性を改善する。それ故に、本発明において、Pは切削性、鋳造性、および溶接性にとって有益である。比較的少量のPもまた、粒子の成長を抑制する効果を有する。
真鍮合金中におけるMgの効果は、Pの効果と類似している。すなわち、脱酸化と粒子の成長抑制である。MgおよびCuによって形成される金属間化合物CuMgもまた、合金の切削性を改善するために有益である。しかし、CuMgは、CuPのように硬く脆いわけではないが、本合金の可塑性にとって幾分好ましくない。Mgはまた、SiとともにMgSiを形成するだろう。SEM(走査電子顕微鏡)による観察により、α相粒子の内部、粒界、および相境界において、Mg−Si粒子が均一に粒状に分散していることが分かった。Mg−Si粒子は、β相粒子の内部には見られなかった。Mgもまた、Sb、Cu、およびZnとともに、粒子の内部で粒状に分散した複雑な金属間化合物を形成する。これらの多元素金属間化合物粒子は、合金の切削性の改善にとって有益であるだけでなく、鋳造中におけるMgの損失を減少させるためにも有益である。Mgの含量は、もし本発明の合金中に含まれるとしても、0.05〜0.4重量%の範囲であろう。この量のMgは、脱酸化、粒子の成長抑制、および合金の鋳造性の改善にとって十分な量である。もしMgの含量がこの特定された範囲の中央から上限までの量である場合、切削性に対しても有益である。合金の鋳造性の改善にとって、MgはPよりも好ましい。Mgは合金の高温割れ耐性を改善し、鋳造品の割れを効果的に排除する。
希土類金属は、LaおよびCeからなる元素の群である。Tiおよび希土類金属は、粒子の成長を効果的に抑制する物質であり、脱酸化効果を有する。希土類金属はまた、粒界を純化する効果を有する。希土類金属は、粒界において低融点不純物とともに高融点金属間化合物を形成し、結果として合金の高温脆性を減少させるだろう。希土類金属はまた、粒界において他の有害な不純物と金属間化合物を形成し、結果として有害な不純物の有害性を減少させるだろう。希土類金属はまた、大抵の合金元素と相互作用し、より安定な金属間化合物を形成することが出来る。それ故に、希土類金属およびTiは、鉛を含まない快削性真鍮合金に典型的に添加される。しかし、希土類金属は酸化されやすい。たとえほんの少量だけ添加したとしても、合金の流動性が減少する。本発明の合金は、選択的に0.001〜0.05重量%の希土類金属を添加する。この量の希土類金属は、機械的性質を改善するが、凝固収縮(concentrating shrinkage)したキャビティーの表面があまり滑らかでなく、凝固収縮の底部に小さな目に見える収縮孔が存在するような体積収縮サンプルを生み出してしまうために、鋳造性にとって好ましくないであろう。
Niの選択的な添加は、合金の固溶体の強度向上、合金の腐食耐性の改善、および特に、合金の応力腐食耐性の改善のためである。しかし、Alを合金に添加した場合には、NiはAlとともに、高融点を有し、硬く脆い金属間化合物を形成するだろう。これは合金の可塑性を減少させるだろう。Snの選択的な添加は、合金の腐食耐性、特に合金の脱亜鉛腐食耐性を改善する。Snはまた、Sbとともに金属間化合物を形成することが出来る。Snの添加量が増加するにつれ、Sbの水中への放出量は減少するだろう。しかし、Sbの含量が0.2重量%を超える場合には、たとえSnの含量が増えたとしても、Sbの水中への放出量はNSF/ANSI61−2007規格を超え、粒子の粗化も生ずるであろう。割れ耐性、強度、および展伸度は減少するだろう。SnがSbの水中への放出量を減少させるという効果は、非常に限定的である。NiおよびSnは非常に高価であるので、これらの含有レベルは下限のあたりに保つことが好ましい。
Feは、銅および銅合金において一般的な不純物である。この物質は、銅および真鍮内でのα相粒子の成長を抑制する効果を有する。室温でのFeの固溶度は非常に低い。固溶していないFeや、固溶体から析出したFeは、合金の可塑性および腐食耐性を減少させ、Al、Si、およびBとともに、硬く脆いハードスポットを形成するだろう。ハードスポットは鋳造品や鍛造品の表面に位置して、めっき製品の表面品質に影響を及ぼす可能性がある。製品の表面光沢は、これらのスポットによる不具合によって影響を受ける。それ故に、Feの含量は0.1重量%以下にすべきである。
Pbの含量は、0.1重量%以下にすべきである。この含有レベルは、切削性の改善にとって有益であり、水中への放出量はNSF/ANSI61−2007規格(1.5ug/L)を超えないであろう。
不可避の不純物としてのSbは、0.04重量%以下にすべきである。この含有レベルにおいては、Sbの水中への放出量はNSF/ANSI61−2007規格(0.6ug/L)を超えないであろう。
合金に鋳造性および切削性の両方を獲得させるために、合金の組成は以下の要求を満たさなければならない:鋳放しの合金の展伸度は5%よりも大きくなければならず、硬度はHRB55〜75の範囲内であり、ストリップサンプルの曲げ角度は好ましくは55°より大きい。
本発明の合金の利点としては、非常に優れた鋳造性および溶接性や、鋳造、鍛造、溶接、鋸による切断、旋盤による切削、粉砕、穴あけ、研磨、および電気めっきなどの工程における良好な性能に加えて、応力腐食耐性、塩水噴霧腐食耐性、脱亜鉛腐食耐性、低いPb放出量、低いSb放出量、低い水漏れ性、ならびに機械的性質および硬度の改善などの、水栓部材として望ましい性質なども挙げられるが、これらに限定されるものではない。本発明の合金は、非常に優れた鍛造性を有し、鍛造温度の範囲が広い。押出棒よりも、むしろ複数のインゴットを自由にダイ鍛造して、複雑な構造の部品にすることが出来る。これは、Pb真鍮合金、リン真鍮合金、マグネシウム真鍮合金、アンチモン真鍮合金、ケイ素真鍮合金、および一般的な真鍮合金の再利用や再使用にとって有益である。更に、金属材料費および総生産費が安い。
本発明の合金の製造工程は以下のとおりである:材料を配合する;(粒子成長抑制ための融剤とともに)中周波数電気誘導炉内で融解する;インゴットにするために型に移す;再融解する;鋳造品にするために低圧ダイキャストを行うか、またはロッドにするために水平連続鋳造を行う;表面を剥ぐ;鍛造する。低圧ダイキャストのための温度は970〜1000℃の範囲である。水平連続鋳造のための温度は990〜1030℃の範囲である。鍛造のための温度は600〜720℃の範囲である。
本製造方法の利点としては、強い操作性が挙げられる。言い換えると、本発明の普遍的な生産設備、道具、ダイ、低圧ダイキャストの鋳型、ならびに真鍮の連続鋳造、低圧ダイキャスト、および鍛造のためのサンドコアは、再設計や修正無しに用いることができる。
本発明を理解するために、以下の添付の図面を参照しながら、実施例を用いて以下に記載する。
図1は、表1の実施例1において形成された体積収縮サンプルの特性を示す。 図2は、表1の実施例14において形成された体積収縮収縮サンプルの特性を示す。 図3は、表1の実施例1において形成された切削片の形状を示す。 図4は、表1の実施例6において形成された切削片の形状を示す。 図5は、表1の実施例14において形成された切削片の形状を示す。 図6は、比較の為に、鉛を含有する真鍮合金C36000の切削において形成された切削片の形状を示す。
本発明に従った合金の実施例を表1に示す。本合金に用いた原料としては、No.1 Cu、No.1 Zn、A00 Al、No.1 Ni、No.1 Sn、Cu−Siマスター合金、Cu−Pマスター合金、Cu−Tiマスター合金、ミッシュメタル、マグネシウム合金、No.1 PbインゴットまたはC36000の古い材料、被覆剤、および粒子成長抑制剤としての融剤が挙げられる。
本合金を製造する方法の一つは、以下のとおりである:まず、No.1 Cu、Cu−Siマスター合金、No.1 Ni、およびスラグの除去を効率的にする被覆剤を炉に添加する。これらの材料を、材料が融解して溶融混合物を形成するまで加熱し、その後に攪拌する。次いで、No.1 Znをその溶融混合物に添加し、融解させて攪拌する。スラグをその溶融物から掬い取り、覆いをする。次いで、火炎放射による処理を行う。その後、Cu−Pマスター合金とマグネシウム合金とを添加し、混合物を攪拌する。残りの金属材料を添加する。これらの材料を融解するまで再び加熱し、その後攪拌する。粒子の成長を抑制するための融剤を添加し、インゴットが形成されるまで混合物をそのまま保つ。次いで、インゴットを再融解した後、970〜1000℃の範囲の温度で低圧ダイキャストを行うか、990〜1030℃の範囲の温度で水平連続鋳造を行う。最後に、600〜720℃の範囲の温度で高温鍛造処理を行う。
実施例1、6、および14は、3種類の異なるタイプの水栓部材を低圧ダイキャストおよび溶接成型によって作るために用いられた。成型性は許容範囲であった。
実施例における合金の低圧ダイキャストのための温度は、970〜1000℃の範囲である。鋳造性試験のための型に移す温度は、1000℃である。本発明の鉛を含まない真鍮合金を試験し、結果を以下に示した。
鋳造性試験
4種類の標準的な鋳造合金サンプルを、合金の鋳造性を測定するために用いた。体積収縮サンプルは、凝固収縮、分散収縮(dispersed shrinkage)、および孔の特性を評価するためのものである。らせん状のサンプルは、溶融合金の流動長を測定するためのものである。ストリップサンプルは、合金の線収縮率および曲げ角を測定するためのものである。異なる肉厚を有する円筒状サンプルは、合金の収縮割れ耐性を測定するためのものである。表2において見られるように、体積収縮サンプルに関して、凝固収縮したキャビティーの表面が滑らかであり、凝固収縮したキャビティーの底部に目に見える収縮孔が存在せず、そのサンプルの該当部分において目に見える分散収縮したキャビティーが存在しない場合には、これは鋳造性が非常に優れていることを意味し、表2において「○」として示した。
凝固収縮したキャビティーの表面が滑らかであり、凝固収縮したキャビティーの底部における目に見える収縮孔の高さが5mmより低く、そのサンプルの該当部分において分散収縮したキャビティーが存在しない場合には、これは鋳造性が良いことを意味し、表2において「△」として示した。
凝固収縮したキャビティーの表面が滑らかでなく、凝固収縮したキャビティーの底部における目に見える収縮孔の高さが5mmより高い場合には、そのサンプルの該当部分において分散収縮したキャビティーが存在するかどうかに関わらず、これは鋳造性が悪いことを意味し、表2において「×」として示した。
表2において見られるように、円筒状サンプルに関して、目に見える割れが鋳造表面あるいは研磨表面上に現れていない場合には、これは鋳造性が非常に優れていることを意味し、表2において「○」として示す。目に見える割れが現れている場合には、これは鋳造性が悪いことを意味し、表2において「×」として示す。
切削性
多くの測定を、切削性を評価するために用いることができる。一つの方法としては、C36000などの鉛含有真鍮合金の相対切削比を100%と仮定し、切削抵抗を測定することによって、本発明の合金の相対切削比を決定する方法がある。本発明の実施例の相対切削比を、以下に示す。
切削性試験のためのサンプルは、伸張性試験のために作られた鋳造品のスプルー部分から選択する。供給量は0.5mmである。他の切削パラメタは同一である。結果を表3に示す。
機械的性質
機械的性質を試験した結果を表3に示す。
腐食耐性
腐食耐性試験のためのサンプルは、鋳放し品である。実施例1、6、および14のサンプルは、低圧ダイキャストによって形成された水栓部材からのものである。他の実施例のサンプルは、鋳造性を測定するために典型的に用いられるリングサンプルであり、これらのサンプルは、固化工程および冷却工程における収縮を避けることができず、内部応力が比較的大きい。塩水噴霧腐食試験、および応力腐食耐性試験のためのサンプルは、電気めっき製品である。応力腐食耐性試験は、GSO481.1.013−2005規格(アンモニアくん蒸)に従って実行した。塩水噴霧腐食耐性試験は、ASTMB368−97(R2003)E1規格に従って実行した。脱亜鉛腐食耐性試験は、GB10119−1988規格に従って実行した。金属放出量の試験は、NSF/ANSI61−2007規格に従って実行した。試験結果を表4に示す。

Claims (12)

  1. 35.0〜42.0重量%のZn、0.1〜1.5重量%のSi、0.03〜0.3重量%のAl、0.01〜0.36重量%のP、0.01〜0.1重量%のTi又は0.001〜0.05重量%のLaおよびCeからなる群から選択される希土類金属、0.05〜0.5重量%のSn、任意成分として0.05〜0.2重量%のNi、ならびに残分のCuと不可避の不純物とを含む鉛を含まない快削性ケイ素真鍮合金であって、該合金の鋳造の展伸度が10%よりも大きく、該合金の硬度がHRB55〜75の範囲であ、前記合金。
  2. 39.00〜42.00重量%のZn、および0.1〜0.3重量%のPを含む、請求項1に記載の鉛を含まない快削性ケイ素真鍮合金。
  3. 39.00〜42.00重量%のZn、0.1〜0.2重量%のSi、0.15〜0.3重量%のP、0.05〜0.1重量%のSn、0.05〜0.1重量%のNi、および0.05〜0.1重量%のTiを含む、請求項1に記載の鉛を含まない快削性ケイ素真鍮合金。
  4. 39.00〜42.00重量%のZn、0.1〜0.5重量%のSi、0.15〜0.25重量%のP、0.05〜0.2重量%のSn、0.05〜0.4重量%のMg、ならびに0.001〜0.01重量%のLaおよびCeからなる群から選択される希土類金属を含む、請求項1に記載の鉛を含まない快削性ケイ素真鍮合金。
  5. 40.00〜42.00重量%のZn、0.1〜0.2重量%のSi、0.05〜0.3重量%のMg、0.01〜0.3重量%のP、0.1〜0.3重量%のSn、および0.05〜0.1重量%のNiを含む、請求項1に記載の鉛を含まない快削性ケイ素真鍮合金。
  6. 40.00〜42.00重量%のZn、0.2〜0.5重量%のSi、0.01〜0.1重量%のP、0.1〜0.25重量%のMg、0.1〜0.3重量%のSn、0.05〜0.15重量%のNi、ならびに0.001〜0.04重量%のLaおよびCeからなる群から選択される希土類金属を含む、請求項1に記載の鉛を含まない快削性ケイ素真鍮合金。
  7. 35.0〜42.0重量%のZn、0.1〜1.5重量%のSi、0.03〜0.3重量%のAl、0.01〜0.36重量%のP、0.01〜0.1重量%のTi又は0.001〜0.05重量%のLaおよびCeからなる群から選択される希土類金属、0.05〜0.5重量%のSn、任意成分として0.05〜0.2重量%のNi、ならびに残分のCuと不可避の不純物とを含む、鉛を含まない快削性ケイ素真鍮合金。
  8. 39.00〜42.00重量%のZn、および0.1〜0.3重量%のPを含む、請求項7に記載の鉛を含まない快削性ケイ素真鍮合金。
  9. 39.00〜42.00重量%のZn、0.1〜0.2重量%のSi、0.15〜0.3重量%のP、0.05〜0.1重量%のSn、0.05〜0.1重量%のNi、および0.05〜0.1重量%のTiを含む、請求項7に記載の鉛を含まない快削性ケイ素真鍮合金。
  10. 39.00〜42.00重量%のZn、0.1〜0.5重量%のSi、0.15〜0.25重量%のP、0.05〜0.2重量%のSn、0.05〜0.4重量%のMg、ならびに0.001〜0.01重量%のLaおよびCeからなる群から選択される希土類金属を含む、請求項7に記載の鉛を含まない快削性ケイ素真鍮合金。
  11. 40.00〜42.00重量%のZn、0.1〜0.2重量%のSi、0.05〜0.3重量%のMg、0.01〜0.3重量%のP、0.1〜0.3重量%のSn、および0.05〜0.1重量%のNiを含む、請求項7に記載の鉛を含まない快削性ケイ素真鍮合金。
  12. 40.00〜42.00重量%のZn、0.2〜0.5重量%のSi、0.01〜0.1重量%のP、0.1〜0.25重量%のMg、0.1〜0.3重量%のSn、0.05〜0.15重量%のNi、ならびに0.001〜0.04重量%のLaおよびCeからなる群から選択される希土類金属を含む、請求項7に記載の鉛を含まない快削性ケイ素真鍮合金。
JP2009197611A 2008-12-02 2009-08-28 鉛を含まない快削性ケイ素真鍮合金 Active JP5399818B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN200810180201A CN101440444B (zh) 2008-12-02 2008-12-02 无铅易切削高锌硅黄铜合金及其制造方法
CN200810180201.9 2008-12-02
US12/407,720 US20100135848A1 (en) 2008-12-02 2009-03-19 Lead-free free-cutting silicon brass alloy
US12/407,720 2009-03-19

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010133006A JP2010133006A (ja) 2010-06-17
JP2010133006A5 JP2010133006A5 (ja) 2010-09-30
JP5399818B2 true JP5399818B2 (ja) 2014-01-29

Family

ID=40725052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009197611A Active JP5399818B2 (ja) 2008-12-02 2009-08-28 鉛を含まない快削性ケイ素真鍮合金

Country Status (8)

Country Link
US (2) US20100135848A1 (ja)
EP (1) EP2194150B1 (ja)
JP (1) JP5399818B2 (ja)
CN (1) CN101440444B (ja)
CA (1) CA2662814C (ja)
DK (1) DK2194150T3 (ja)
ES (1) ES2398184T3 (ja)
PT (1) PT2194150E (ja)

Families Citing this family (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101624667B (zh) * 2009-08-11 2011-09-28 路达(厦门)工业有限公司 一种烧结无铅易切削黄铜及其制备方法
CN101619404B (zh) * 2009-08-11 2011-05-11 路达(厦门)工业有限公司 一种适于锻造用易切削无铅黄铜合金及其制备方法
DE102009038657A1 (de) 2009-08-18 2011-02-24 Aurubis Stolberg Gmbh & Co. Kg Messinglegierung
US20110129385A1 (en) * 2009-11-27 2011-06-02 Chan Wen Copper Industry Co., Ltd. Copper-zinc alloy
CN101876012B (zh) * 2009-12-09 2015-01-21 路达(厦门)工业有限公司 抗应力腐蚀性能优异的黄铜合金及其制造方法
CN101787461B (zh) * 2010-03-02 2014-11-19 路达(厦门)工业有限公司 一种环保型锰黄铜合金及其制造方法
CN101812611A (zh) * 2010-04-29 2010-08-25 路达(厦门)工业有限公司 一种无铅耐腐蚀黄铜合金及其制造方法
JP5830234B2 (ja) * 2010-09-17 2015-12-09 古河電気工業株式会社 Cu−Zn系銅合金板材
CN102477495B (zh) * 2010-11-27 2015-11-18 湖南特力新材料有限公司 一种无铅无铋易切削黄铜的制备方法
CN102618747A (zh) * 2011-01-26 2012-08-01 摩登岛股份有限公司 易切削的黄铜合金
CN102676873A (zh) * 2012-05-29 2012-09-19 金川集团股份有限公司 一种铝黄铜合金及其制备方法
CN103627924A (zh) * 2012-08-20 2014-03-12 佛山市南海区信兴铜铝实业有限公司 稀土单晶环保黄铜
CN102925744B (zh) * 2012-10-25 2015-04-15 江西理工大学 一种无铅黄铜合金及其制备方法
CN102925745B (zh) * 2012-10-26 2014-05-14 江苏大学 镁、锶、钛和硼复合微合金化的锰黄铜及其制备方法
CN103266238B (zh) * 2013-05-24 2015-01-14 芜湖楚江合金铜材有限公司 一种高锌铜合金切割母线及其加工方法
MX2014010796A (es) * 2014-09-08 2016-03-08 Asesoria Y Desarrollos Urrea S A De C V Aleacion de cobre con bajo contenido de plomo para la fabricacion de productos hidraulicos para baja presion.
CN104357699B (zh) * 2014-09-29 2016-06-15 苏州有色金属研究院有限公司 一种除锡精炼剂及其用途
CN105779811B (zh) * 2014-12-22 2018-10-09 百路达(厦门)工业有限公司 一种成型性能优异的环保黄铜合金及其制造方法
JP6056947B2 (ja) * 2015-01-28 2017-01-11 Toto株式会社 鋳造性および耐食性に優れた黄銅
CN106032558B (zh) * 2015-03-19 2018-12-25 百路达(厦门)工业有限公司 一种抗应力腐蚀性能优异的无铅易切削黄铜合金及其制备方法
CN105274387B (zh) * 2015-10-27 2017-05-24 华南理工大学 一种无铅易切削高强耐蚀硅黄铜合金及制备方法与应用
US10234043B2 (en) 2016-01-18 2019-03-19 Nibco Inc. Weldable, low lead and lead-free plumbing fittings and methods of making the same
US10760693B2 (en) 2016-01-18 2020-09-01 Nibco Inc. Weldable, low lead and lead-free plumbing fittings and methods of making the same
CN105603250B (zh) * 2016-03-28 2017-05-03 上海理工大学 一种耐海水腐蚀的铜合金及其制备方法
MX2017001955A (es) * 2017-02-10 2018-08-09 Nac De Cobre S A De C V Aleaciones de cobre bajas en plomo.
CN108866383A (zh) * 2017-06-14 2018-11-23 路达(厦门)工业有限公司 一种无铅硅黄铜合金及其制造方法
CN107498045B (zh) * 2017-08-07 2019-05-14 华南理工大学 一种无铅环保高强黄铜合金的增材制造方法
CN107805736B (zh) * 2017-11-22 2020-09-29 龙岩市鸿航金属科技有限公司 一种抗脱锌无铅铋砷挤压黄铜棒的制备方法
CN107746987B (zh) * 2017-11-22 2020-08-11 龙岩市鸿航金属科技有限公司 一种抗脱锌无铅铋砷黄铜管的制备方法
CN107841651B (zh) * 2017-11-22 2020-08-11 龙岩市鸿航金属科技有限公司 一种抗脱锌无铅低硅砷黄铜管的制备方法
CN107805737B (zh) * 2017-11-22 2020-08-11 龙岩市鸿航金属科技有限公司 一种抗脱锌无铅低硅挤压砷黄铜棒的制备方法
CN108950270A (zh) * 2018-08-01 2018-12-07 中铝洛阳铜加工有限公司 一种海洋养殖用耐蚀抑菌铜合金材料的制备工艺
CN109266900A (zh) * 2018-12-07 2019-01-25 宁波艾维洁具有限公司 一种无铅耐腐蚀的抗脱锌黄铜合金及其制备方法
TWI740299B (zh) 2019-06-25 2021-09-21 日商三菱綜合材料股份有限公司 快削性銅合金及快削性銅合金的製造方法
CN113106289B (zh) * 2021-03-19 2022-03-25 宁波金田铜业(集团)股份有限公司 一种热锻性能优异的易切削铜合金及其制备方法
DE102022002928A1 (de) 2022-08-11 2024-02-22 Wieland-Werke Aktiengesellschaft Kupfer-Zink-Knetlegierung, Halbzeug aus einer Kupfer-Zink-Knetlegierung und Verfahren zur Herstellung von solchem Halbzeug
DE102022002927A1 (de) 2022-08-11 2024-02-22 Wieland-Werke Aktiengesellschaft Kupfer-Zink-Knetlegierung, Halbzeug aus einer Kupfer-Zink-Knetlegierung und Verfahren zur Herstellung von solchem Halbzeug

Family Cites Families (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3773504A (en) * 1970-12-28 1973-11-20 I Niimi Copper base alloy having wear resistance at high temperatures
US4099991A (en) * 1974-10-10 1978-07-11 Essex Group Method for effecting reverse shape memory phenomena in Cu-Zn-Si brass alloy
JPS5629643A (en) * 1979-08-16 1981-03-25 Furukawa Kinzoku Kogyo Kk Corrosion resistant free cutting brass
KR890003966B1 (ko) * 1984-05-23 1989-10-14 스미또모 덴끼 고오교 가부시기가이샤 와이어 방전가공용 전극선
JPS63130738A (ja) * 1986-11-20 1988-06-02 Nippon Mining Co Ltd 快削銅合金
JPH01272734A (ja) * 1988-04-22 1989-10-31 Kobe Steel Ltd 熱間加工用耐食性銅合金
US5137685B1 (en) * 1991-03-01 1995-09-26 Olin Corp Machinable copper alloys having reduced lead content
US5288458A (en) * 1991-03-01 1994-02-22 Olin Corporation Machinable copper alloys having reduced lead content
US5630984A (en) * 1992-06-02 1997-05-20 Ideal-Standard Gmbh Brass alloy
US5330712A (en) * 1993-04-22 1994-07-19 Federalloy, Inc. Copper-bismuth alloys
US5653827A (en) * 1995-06-06 1997-08-05 Starline Mfg. Co., Inc. Brass alloys
US5614038A (en) * 1995-06-21 1997-03-25 Asarco Incorporated Method for making machinable lead-free copper alloys with additive
JPH09143598A (ja) * 1995-11-22 1997-06-03 Chuetsu Gokin Chuko Kk 加熱装置用黄銅合金材料
US8506730B2 (en) * 1998-10-09 2013-08-13 Mitsubishi Shindoh Co., Ltd. Copper/zinc alloys having low levels of lead and good machinability
US6413330B1 (en) * 1998-10-12 2002-07-02 Sambo Copper Alloy Co., Ltd. Lead-free free-cutting copper alloys
JP3734372B2 (ja) * 1998-10-12 2006-01-11 三宝伸銅工業株式会社 無鉛快削性銅合金
JP3761741B2 (ja) * 1999-05-07 2006-03-29 株式会社キッツ 黄銅とこの黄銅製品
JP2001064742A (ja) * 1999-06-24 2001-03-13 Chuetsu Metal Works Co Ltd 耐食性、被削性、熱間加工性に優れた黄銅合金
JP4460037B2 (ja) * 2000-07-21 2010-05-12 古河電気工業株式会社 電気接続部材用銅合金の加工熱処理方法及び電気接続部材用銅合金
JP3520034B2 (ja) * 2000-07-25 2004-04-19 古河電気工業株式会社 電子電気機器部品用銅合金材
JP3999676B2 (ja) * 2003-01-22 2007-10-31 Dowaホールディングス株式会社 銅基合金およびその製造方法
JP2004244672A (ja) * 2003-02-13 2004-09-02 Dowa Mining Co Ltd 耐脱亜鉛性に優れた銅基合金
DE10308778B3 (de) * 2003-02-28 2004-08-12 Wieland-Werke Ag Bleifreie Kupferlegierung und deren Verwendung
DE10308779B8 (de) * 2003-02-28 2012-07-05 Wieland-Werke Ag Bleifreie Kupferlegierung und deren Verwendung
JP4296344B2 (ja) * 2003-03-24 2009-07-15 Dowaメタルテック株式会社 銅合金材
JP4620963B2 (ja) * 2004-03-31 2011-01-26 Dowaホールディングス株式会社 黄銅およびその製造方法ならびにこれを用いた部品
JP4118832B2 (ja) * 2004-04-14 2008-07-16 三菱伸銅株式会社 銅合金及びその製造方法
MXPA06010613A (es) * 2004-08-10 2006-12-15 Sanbo Shindo Kogyo Kabushiki K Fundicion de aleacion basada en cobre con granos de cristal refinados.
KR101010906B1 (ko) * 2004-10-11 2011-01-25 디일 메탈 스티프퉁 운트 코. 카게 구리/아연/실리콘 합금, 그 제조 방법 및 용도
JP4494258B2 (ja) * 2005-03-11 2010-06-30 三菱電機株式会社 銅合金およびその製造方法
CN1333094C (zh) * 2005-05-26 2007-08-22 宁波博威集团有限公司 环保健康新型无铅易切削耐蚀低硼钙黄铜合金
CA2619357C (en) * 2005-09-22 2012-05-01 Sanbo Shindo Kogyo Kabushiki Kaisha Free-cutting copper alloy containing very low lead
CN101285137B (zh) * 2008-06-11 2010-06-02 路达(厦门)工业有限公司 无铅易切削镁黄铜合金及其制造方法
CN100595301C (zh) * 2008-06-30 2010-03-24 中铝洛阳铜业有限公司 一种易切削铜合金材料的加工工艺

Also Published As

Publication number Publication date
DK2194150T3 (da) 2013-03-18
CA2662814C (en) 2010-11-02
JP2010133006A (ja) 2010-06-17
US8273193B2 (en) 2012-09-25
US20100135848A1 (en) 2010-06-03
US20110104000A1 (en) 2011-05-05
ES2398184T3 (es) 2013-03-14
EP2194150B1 (en) 2013-01-16
EP2194150A1 (en) 2010-06-09
CA2662814A1 (en) 2009-07-07
CN101440444B (zh) 2010-05-12
PT2194150E (pt) 2013-01-28
CN101440444A (zh) 2009-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5399818B2 (ja) 鉛を含まない快削性ケイ素真鍮合金
JP5383730B2 (ja) 環境に優しいマンガン黄銅合金およびそれらの製造方法
EP2664687B1 (en) Improved free-machining wrought aluminium alloy product and manufacturing process thereof
US10017841B2 (en) Copper alloy casting and method of casting the same
KR102597784B1 (ko) 다이캐스팅용 알루미늄 합금 및 그 제조방법, 다이캐스팅 방법
US10351933B2 (en) Brass with excellent corrosion resistance
JP5135491B2 (ja) 耐圧耐食性銅合金、ろう付け構造体、及びろう付け構造体の製造方法
CA2639301C (en) Lead-free free-cutting phosphorous brass alloy and its manufacturing method
JP5383633B2 (ja) 優れた応力腐食耐性を有する黄銅合金およびその製造方法
JP2001220639A (ja) アルミニウム鋳造用合金
JP2000239765A (ja) 金型鋳造用若しくは砂型鋳造用無鉛耐食性黄銅合金又は金型鋳物若しくは砂型鋳物並びに連続鋳造用無鉛耐食性黄銅合金又は連続鋳造鋳物
JP2003277868A (ja) 耐応力腐食割れ性に優れたアルミニウム合金鍛造材および鍛造材用素材
JP7293696B2 (ja) アルミニウム合金鋳造材およびその製造方法
KR100834201B1 (ko) 결정립이 미세화된 구리기합금주물
JP2020105545A (ja) 鋳造割れ感受性の小さいアルミニウム合金およびこれを用いたアルミニウム合金鋳物
TW202407111A (zh) 銅鋅可鍛合金、由銅鋅可鍛合金構成之半成品及此種半成品之製造方法
TW202407110A (zh) 銅鋅可鍛合金、由銅鋅可鍛合金構成之半成品及此種半成品之製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100818

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100818

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121128

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130227

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130304

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130322

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130925

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131024

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5399818

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250