JP6056947B2 - 鋳造性および耐食性に優れた黄銅 - Google Patents

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Description

本発明は、鉛およびニッケルの含有量が低減されたまたはこれらを含まない黄銅に関し、さらに詳しくは鉛およびニッケルを微量含むのみであるかまたは含まない水栓金具等に好ましく用いられる、鋳造性および耐食性に優れた鋳造用黄銅に関する。
水栓金具は一般に黄銅や青銅を材料として製造されており、その加工性や耐食性を向上させるために鉛(Pb)およびニッケル(Ni)が添加されている。しかしながら、近年、PbおよびNiの人体や環境に与える影響が懸念されるようになり、各国でPbおよびNiに関する規制の動きが活発化している。例えば、米国カリフォルニア州では、2010年1月より、給水栓の接水部材のPb含有量を加重平均で0.25質量%以下とする規制が発効した。また、米国および中国では、PbおよびNiの各浸出量についてそれぞれ5μg/Lおよび20μg/Lまでの規制が既に発効している。米国以外に欧州や韓国をはじめ世界各国でこのような規制の動きは顕著であり、これらPb含有量またはPbおよびNi浸出量の規制に対応した材料の開発が求められている。
従来の典型的な鉛を含む黄銅として、特開平8−337831号公報(特許文献1)には、金型鋳造性および耐食性に優れた銅合金を提供する目的で、Snを0.05〜0.2重量%、Sb、AsおよびPからなる群から選択される少なくとも1種以上の元素を0.05〜0.3重量%、Alを0.1〜0.5重量%、Znを33.0〜37.0重量%、Pbを0.5〜3.0重量%含んでなり、そして残部がCuからなり、亜鉛当量が35.7〜41.0重量%であり、β相の面積占有率が15%以下であり、かつ凝固温度範囲が17℃以下である金型鋳造用銅合金が提案されている。この特許文献によれば、銅合金の被削性を向上させるために0.5〜3.0重量%のPbを添加するとされている。また、この特許文献には銅合金に含まれる元素としてNiは開示されていない。
特開平8−337831号公報
本発明者は、今般、PbおよびNiの含有量を低減した又はこれらを含まない黄銅において、これらを含むことにより黄銅に本来付与されていた耐食性を、アンチモン(Sb)および錫(Sn)をそれぞれ所定量で添加することによりに顕著に向上させることができること、SbおよびSnの添加は鋳造割れに影響を与える場合があるが、その影響は鉄(Fe)および/またはホウ素(B)を所定量で添加することにより改善できることを見出した。本発明は斯かる知見に基づくものである。
従って、本発明は、鉛およびニッケルの含有量が低減されたまたはこれらを含まず、かつ鋳造性および耐食性等に優れた黄銅の提供をその目的としている。
そして、本発明による黄銅は、
Snを0.05質量%以上0.2質量%以下、
Sb、AsおよびPからなる群から選択される少なくとも1種以上の元素を、その合計で0.05質量%以上0.32質量%以下、
Alを0.1質量%以上0.5質量%以下、
Znを33.0質量%以上40.0質量%以下、
PbおよびBiからなる群から選択される少なくとも1種以上の元素を、その合計で0.005質量%以上0.25質量%以下、
Niを0.5質量%以下、
Siを0.5質量%以下、
FeおよびBからなる群から選択される少なくとも1種以上の元素を、その合計で0.0001質量%以上0.3質量%以下含んでなり、そして
残部が実質的にCuと不可避不純物とからなり、かつ
見かけ上のZn含有量が36%以上41%以下であることを特徴とするものである。
鋳造割れ性を評価する、両端拘束型試験法に使用した金型1の形状を示す図である。
定義
本発明において、「不可避不純物」とは、特に断らない限り、0.1質量%未満の量の元素を意味する。例えば、マンガン(Mn)およびクロム(Cr)などの元素が不可避不純物に包含される。この不可避不純物の量は、好ましくは0.05質量%未満である。
PbおよびBiからなる群から選択される少なくとも1種以上の元素
本発明による黄銅は、PbおよびBi(ビスマス)からなる群から選択される少なくとも1種以上の元素を、合計で0.005質量%以上0.25質量%以下含む。本発明にあっては、Pbの含有量をこのように極めて少ないものとすることができる。本発明の好ましい態様によれば、PbおよびBiからなる群から選択される少なくとも1種以上の元素の添加量は、その合計で0.15質量%以上0.25質量%以下とされる。また、本発明の別の好ましい態様によれば、Pbの添加量は0.13質量%以上0.23質量%以下とされる。
また、BiはPbに代わりそれと同等の加工性(例えば、切削性)を黄銅に付与する。従って、本発明において、Biの添加量は0.13質量%以上0.23質量%以下であることが好ましい。
Ni
本発明による黄銅は、Niを0.5質量%以下含む。本発明にあってはNiの含有量をこのように極めて少ないものとすることができる。本発明の好ましい態様によれば、Niの添加量は0.2質量%以下とされ、0.1質量%以下がより好ましい。
Sb、AsおよびPからなる群から選択される少なくとも1種以上の元素
本発明による黄銅は、Sb、As(ヒ素)およびP(リン)からなる群から選択される少なくとも1種以上の元素を、その合計で0.05質量%以上0.32質量%以下含む。本発明による黄銅は先述したとおりNiの添加量が微量であるため、耐食性が十分に得られない傾向があるが、Sb、AsおよびPからなる群から選択される少なくとも1種以上の元素を、その合計で0.05質量%以上0.32質量%以下含むことにより、耐食性を向上させることができる。この作用効果は後述するSnを所定量添加することで、単独での添加に比べて相乗的に発揮される。これら元素の添加量が0.32質量%を越えると耐食性が顕著に向上しなくなる傾向があるため、経済性を考慮して上限値を0.32質量%とする。本発明の好ましい態様によれば、Sb、AsおよびPからなる群から選択される少なくとも1種以上の元素の添加量は、その合計で0.056質量%以上0.315質量%以下とされる。また、本発明の別の好ましい態様によれば、Sb、AsおよびPそれぞれの添加量は0.01質量%以上0.30質量%以下、0.001質量%以上0.30質量%以下および0.005質量%以上0.30質量%以下とされる。
Sn
本発明による黄銅は、Snを0.05質量%以上0.2質量%以下含む。本発明による黄銅は先述したとおりNiの添加量が微量であるため、耐食性が十分に得られない傾向があるが、Snを0.05質量%以上0.2質量%以下含むことにより、耐食性を向上させることができる。この作用効果は上述したSb、AsおよびPからなる群から選択される少なくとも1種以上の元素を所定量添加することで、単独での添加に比べて相乗的に発揮される。
FeおよびBからなる群から選択される少なくとも1種以上の元素
本発明による黄銅は、FeおよびBからなる群から選択される少なくとも1種以上の元素を、その合計で0.0001質量%以上0.3質量%以下含む。本発明は、上述したとおり人体や環境に与える影響を配慮して、その含有量又は浸出量が規制されている又はされようとしているPbおよびNiの添加量を低減して微量に調整しており、これに起因する耐食性の低下を、Sb、AsおよびPからなる群から選択される少なくとも1種以上の元素、並びにSnをそれぞれ所定量添加することにより補完できるものとの知見に基づくものである。その一方で、PbおよびNiの添加量の低減並びにSb等およびSnの添加により、黄銅の鋳造性が十分に得られなくなるおそれがあるが、本発明による黄銅は、FeおよびBからなる群から選択される少なくとも1種以上の元素を上記範囲で含むことにより、鋳造性を改善できることを併せて見出した知見に基づく。すなわち、FeおよびB各々は、結晶(とりわけ初晶β相)の微細化を促進し、鋳造時の割れを有効に防止できる。また、本発明による黄銅は、この微細化の結果、機械的特性についても良好な性能を示す。
また、Bは、Feや後述するCr等と金属間化合物を形成し、ハードスポットを形成して、鋳造後の成形品の表面加工時に不具合を生じるおそれがある。従って、表面に平滑性を求めるような場合には、Bの添加量を小さくするかおよび/またはFe、Cr等の含有量を小さくすることが好ましい。具体的には、Bは0.005質量%以下、より好ましくは0.003質量%以下、さらにより好ましくは0.002質量%以下とされ、Feは0.10質量%以下とされ、Crは0.1質量%より少なくすることが好ましい。
Zn
本発明による黄銅は、Znを33.0質量%以上40.0質量%以下含む。Znの添加量を33.0質量%以上とすることにより、鋳造の歩留りを良好なものにすることができる。また、Znの添加量を40.0質量%以下とすることにより、耐食性に劣るβ相領域の増大を抑制し、耐脱亜鉛腐食性が低下しないようにすることができる。
Al
本発明による黄銅は、Alを0.1質量%以上0.5質量%以下含む。Alの添加量を0.1質量%以上とすることにより、鋳造性を向上させることができる。具体的には、湯流れ性や鋳肌性状を向上させることができる。本発明において、Alの好ましい添加量は0.3質量%以上である。これにより、湯流れ性や鋳肌性状をより向上させることができる。また、Alの添加量を0.5質量%以下とすることにより、伸び、衝撃値の低下を抑制することができる。
Si
本発明による黄銅は、Siを0.5質量%以下含む。Siは、後記するように、Guilletが提唱したZn当量が10であり、見かけ上のZn含有量が増え、結晶組織中にγ相やκ相といった異相が析出してしまうおそれがある。本発明にあっては、Siの添加量が0.5質量%以下であるため、結晶組織中にγ相やκ相といった異相が析出する蓋然性は低い。本発明の好ましい態様によれば、Siの添加量は0.1質量%以下である。
Cuおよび不可避不純物
本発明による黄銅は、上述の元素成分からなる部分の残部が実質的に銅(Cu)と不可避不純物とからなる。本発明の好ましい態様によれば、本発明による黄銅は、Cuを55質量%以上70質量%以下含んでなる。Cuの添加量が70質量%以下であることにより、初晶α相のデンドライト晶出によるクラックの発生を抑制することができる。また、Cuの添加量が55質量%以上であることにより、黄銅としての鋳造性や耐食性、機械的特性の低下を抑制することができる。本発明のより好ましい態様によれば、Cuの添加量の下限は58質量%であり、上限は66質量%である。
また、本発明による黄銅は、黄銅の特性を改質するために種々の添加成分を含むことが可能である。また、本発明にあっては不可避不純物の存在を排除するものではないが、それらは出来るだけ少ないものとされることが好ましい。
本発明において、Crは、上述したFeやB等と金属間化合物を形成し、ハードスポットを形成して、鋳造後の成形品の表面加工時に不具合を生じるおそれがある。従って、表面に平滑性を求めるような場合には、Crの含有量を小さくすることが好ましい。具体的には0.1質量%より少なくすることが好ましく、0.01質量%より少なくすることがより好ましい。
本発明において、Mnは、黄銅の強度を向上させる。Mnを添加すると、MnとSiの金属間化合物を形成し、ハードスポットを形成して、鋳造後の成形品の表面加工時に不具合を生じるおそれがある。従って、このような鋳造性への影響を抑えるためには、Mnの含有量を小さくすることが好ましい。具体的には0.1質量%より少なくすることが好ましく、0.01質量%より少なくすることがより好ましい。
見かけ上のZn含有量
本発明の好ましい態様によれば、本発明による黄銅は見かけ上のZn含有量が36%以上41%以下である。見かけ上のZn含有量がこの範囲にあることにより、鋳造割れが発生しない黄銅を得ることができる。本明細書において、見かけ上のZn含有量とは、Guilletが提唱した以下の式により算出される量を意味する。この式は、Zn以外の添加元素は、Znの添加と同じ傾向を示すという考え方に基づく。
見かけ上のZn含有量(%)=[(B+tq)/(A+B+tq)]×100
式中、A=Cu質量%、B=Zn質量%、tは、添加元素のZn当量、qは、添加元素の添加量質量%を意味する。そして、各元素のZn当量は、Si=10、Al=6、Sn=2、Pb=1、Fe=0.9、Mn=0.5、Ni=−1.3である。BiのZn当量は未だ明確に規定されていないが、本明細書にあっては、文献等を考慮して0.6として計算する。また、それ以外の元素は、添加量が微量であり、Zn当量の値へ及ぼす影響も小さいため「1」とした。
β相の比率
本発明の好ましい態様によれば、本発明による黄銅は、その結晶組織におけるβ相の比率が15%以下である。このような結晶組織とすることで、耐食性が良好な黄銅が実現できる。また、本発明のより好ましい態様によれば、β相の比率は8%以下である。これにより、水栓金具用の耐食性に優れた金型鋳造用黄銅を実現することができる。とりわけ、水栓金具の耐圧部に適している。なお、本発明において、β相の比率は、結晶断面における面積比を基準とするものであり、例えば光学顕微鏡で撮影した結晶組織写真を画像処理して、β相の面積比率として求めることができる。
用途
本発明による黄銅は、PbおよびNiの含有量が微量に低減されており又はこれらを含まず、一方でその鋳造性および耐食性はPbおよびNiを含む黄銅と同等またはそれ以上の性能を有することから、水栓金具材料に好ましく用いられる。具体的には、給水金具、排水金具、バルブなどの材料として好ましく用いられる。
製造方法
本発明による黄銅は、鋳造後に熱処理して、その結晶組織におけるβ相の比率を下げることを含んでなる方法により製造されることが好ましい。β相の比率が小さいほど耐食性は向上するため、耐食性に優れた黄銅を得ることができる。本発明の好ましい態様によれば、熱処理は、450℃以上550℃以下で30分以上3時間以下行われる。この熱処理により、β相の比率が15%以下、好ましくは8%以下の黄銅を得ることができ、こうして得られた黄銅は耐食性に優れる。
本発明では、450℃以上550℃以下の熱処理によって、β相領域が縮小され、β相内のSn、Sb濃度が上昇することにより、β相は飛躍的に耐食性が増加する。550℃以下で熱処理することにより、β相領域の増大を抑制し耐食性の低下を抑制する。また、450℃以上で熱処理することにより、時間を要することなく粒界に存在する元素の局部的な偏在が解消され、β相領域が縮小される。
本発明では、30分以上3時間以下の熱処理によって、β相縮小効果を得る。また、この効果は3時間以内の熱処理時間で十分得られる。3時間を越えて熱処理しても効果はあまりないので、経済性を考慮して熱処理時間の上限は3時間以内とすることが好ましい。
また、本発明による黄銅を材料とする成型品は、その良好な鋳造性から、金型鋳造、砂型鋳造のいずれによっても製造可能であるが、金型鋳造においてその良好な鋳造性の効果をより享受できる。また、本発明による黄銅は、その切削性においても良好であるから、鋳造後に切削加工されてもよい。また、本発明による黄銅は、連続鋳造後に押し出しで成形される切削用棒材や鍛造用棒材、さらに抽伸により成形される線材とされてもよい。
本発明を以下の実施例によって更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
評価試験
以下の実施例における各評価試験の詳細は以下の通りとした。
(1)鋳造割れ性試験
鋳造割れ性を両端拘束型試験法により評価した。使用した金型1の形状は図1に示される通りであった。図1において、中央部に断熱材2を設け、中央部の冷却が、両端拘束部3よりも遅れるようにし、また拘束端距離(2L)は100mm、断熱材長さ(2l)は70mmとした。
試験は、拘束部が急冷されて両端が拘束され、その状態でさらに中央部で凝固が進むようにし、発生した凝固収縮応力により、最終凝固部となる試験片中央部で割れが生じるか否かを調べることにより行った。
その結果、割れなしの場合を◎、部分的に割れを生じたが、破断するまでには至らなかった場合を○、割れが発生し破断した場合を×と判定した。
(2)耐食性試験
金型鋳造で作製した直径35mm、長さ100mmの鋳塊を得て、これを試験片として、日本伸銅協会技術標準JBMA T−303−2007に準じて試験を行った。最大侵食深さが100μm以下を◎、150μm以下を○、150μmを超えるものを×と判定した。
例1−1〜10−8
下記の表に記載の組成の黄銅を鋳造した。すなわち、電気Cu、電気Zn、Bi地金、電気Pb、Sn地金、Sb地金、Cu−30%Ni母合金、電気Al、Cu−15%Si母合金、Cu−2%B母合金、Cu−30%Mn母合金、Cu−10%Cr母合金、Cu−15%P母合金、Cu−10%Fe、Cu−20%As母合金等を原料として、高周波溶解炉で成分調整しながら溶解し、まず、両端拘束試験金型に鋳造して鋳造割れ性を評価した。
引き続き、円筒形金型に鋳造して直径35mm、長さ100mmの鋳塊を作製し、鋳塊を供試材として耐食性の評価を行った。その評価結果は以下の表に示される通りであった。
Figure 0006056947
Figure 0006056947
Figure 0006056947
Figure 0006056947
表中の例は、以下の添加元素の意義・影響を特に明確にする。
例11−1、11−2、11−8、12−1、12−2,12−8:Sb、AsおよびP
例11−3、11−4、12−3、12−4:Sn
例11−5、11−6、12−5、12−6:Al
例11−7、12−7:Si
例13−1〜13−5、14−1〜14−5:PbおよびBi
例13−6、14−6:Ni
例13−7、14−7:Mn
例13−8、14−8:Cr
Figure 0006056947
例15−1〜15−8、16−1〜16−8はより好ましいと考えられる組成である。
表中の例は、以下の添加元素の意義・影響を特に明確にする。
例17−1、17−3、17−5、17−7、18−1、18−3、18−5、18−7:Sb、AsおよびP
17−2、17−4、17−6、17−8、18−2、18−4、18−6、18−8:Sn
Figure 0006056947
表中の例は、以下の添加元素の意義・影響を特に明確にする。
例19−1〜19−8、20−1〜20−8、21−1、21−3、21−5,21−7は:Sb、AsおよびP
例19−1〜19−8、20−1〜20−8、21−2,21−4、21−6、21−8:Sn
例22−1〜22−8:見かけ上のZn含有量
例22−1、22−2、22−5、22−6:Al
例22−3、22−4、22−7、22−8:Zn
Figure 0006056947
表中の例は、以下の添加元素の意義・影響を特に明確にする。
例23−1〜23−8:不可避不純物
例23−1、23−2、23−5、23−6:Mn
例23−3、23−4、23−7、23−8:Cr
例24−1、24−5:Si
例24−1、24−5:見かけ上のZn含有量
例24−2、24−3、24−6、24−7:Cuおよび不可避不純物

Claims (3)

  1. Snを0.05質量%以上0.2質量%以下、
    Sb、AsおよびPからなる群から選択される少なくとも1種以上の元素を、その合計で0.05質量%以上0.32質量%以下、
    Alを0.1質量%以上0.5質量%以下、
    Znを33.0質量%以上40.0質量%以下、
    PbおよびBiからなる群から選択される少なくとも1種以上の元素を、その合計で0.005質量%以上0.25質量%以下、
    Niを0質量%以上0.5質量%以下、
    Siを0質量%以上0.5質量%以下、
    FeおよびBからなる群から選択される少なくとも1種以上の元素を、その合計で0.0001質量%以上0.3質量%以下含んでなり、そして
    残部がCuと不可避不純物とからなり(ただし、ここで不可避不純物がMnである場合には、その量は0.05質量%未満であり)、かつ
    見かけ上のZn含有量が36%以上41%以下である、黄銅。
  2. 請求項1に記載の黄銅の製造方法であって、鋳造後に450℃以上550℃以下で30分以上3時間以下熱処理することを含んでなる、製造方法。
  3. 請求項1に記載の黄銅からなる、水栓金具。
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