JP5399033B2 - 箱状包材及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ダンボール箱の代替品等として好適に使用される箱状包材及びその製造方法に関する。
種々の物品の包装に使用される箱状の包材として、紙製のダンボールがよく知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、紙製ダンボールは紙粉が発生し易いため、精密機器等その他、埃を嫌う製品の梱包には不向きである。また、最近のダンボールは古紙の利用が進み再生率が非常に高いため、塩素系漂白剤その他再生に必要な薬品類の混入による弊害が無視できなくなっている。そのため、食の安全性が高いレベルで要求される今日においては、食料品の梱包等に問題が生じる場合がある。そして、古紙を高い割合で使用したダンボールは品質保証が難しい上に、製造時に発生する二酸化炭素の量が、薄肉化等の改良が進む合成樹脂製のシート等に比べて多くなることも少なくない。
特開2006‐232354号公報
本発明は、紙粉が発生し易く、安全性を高めることが難しく、品質保証を徹底することができないという従来の箱状包材が抱える課題を、繰り返し再利用することができるという利点を付加しつつ解消しようとするものである。
本発明は、以上のような目的を達成するために、次のような構成を採用したものである。
すなわち、本発明に係る箱状包材は、合成樹脂製の中空シート体により構成され内部に物品収納空間を形成するとともに少なくとも一面に前記物品収納空間を外部に開放する開口部を有してなる包材本体と、合成樹脂製の中空シート体により構成され前記包材本体の開口部に係合手段を介して開閉可能に蓋着される蓋部とを備えてなり、前記係合手段が、前記包材本体における開口部の縁に沿って貼着された合成樹脂製の第1係合部材と、前記蓋部の縁に沿って貼着され前記第1係合部材に着脱可能に係合する合成樹脂製の第2係合部材とを具備してなり、前記第1係合部材及び第2係合部材の少なくとも一方が、前記開口部の縁に沿ったコの字形又はロの字形をなす立体的な枠形状のものである。
このような構成の箱状包材であれば、全体を合成樹脂により構成することができるので、紙粉の発生を防止することができる。また、合成樹脂製の中空シート体は、その内外を構成するシートの材料を適宜選択することができるため、仮に再生材料を使用する場合であっても、必要な面に新しい合成樹脂層を位置させることができる。そのため、安全性を高めることが容易であり、品質保証を行なうことも可能になる。そして、蓋部を包材本体に対して係合手段を介して係脱可能に蓋着しているので、中空シート体を破壊することなく収納物を取り出すことができ、繰り返し再利用することが可能となる。
前記中空シート体の好適な態様としては、シートの厚み方向に突出した多数の突起を有してなるキャップシートと、このキャップシートの突起開放側に添着したバックシートと、前記キャップシートの突起先端側に添着したライナーシートとからなり、前記キャップシートとバックシートとの間に多数の気泡が形成された3層構造の気泡シート体を挙げることができるが、必ずしもこのようなものに限られない。例えば、前記ライナーシートを有しない2層構造の気泡シート等であってもよい。
折り曲げ箇所が多い箱状包材の場合には、前記中空シート体の主材料として、ポリオレフィンのうちヒンジ特性の良好なポリプロピレンを用いるのが望ましい。
係合部材の好適な態様としては、第1係合部材を、連続した溝を有する雌型枠材とし、第2係合部材を、前記溝に着脱可能に押入係合可能な突条を有する雄型枠材としたものを挙げることができる。なお、第1、第2係合部材の少なくとも一方は、開口部の縁に沿ったコの字、ロの字等をなす立体的な枠形状のものであるが、第1、第2係合部材の他方は、開口部の縁に沿って間欠的に設けられた直線状その他のものであってもよい。
本発明では、第1、第2係合部材の少なくとも一方を立体的な枠形状をなすものにしているので、組立状態においてその係合部材が補強枠材としての機能をも発揮することになり、スタック強度を無理なく向上させることが可能になる。一方、第1、第2係合部材のうち、少なくとも包材本体に貼着されるものを直線状のものにして分断配置しておけば、蓋部を開成させた状態で包材本体を折畳み易くなる。また、第1、第2係合部材を立体的な枠形状にする場合でも、その角部などに樹脂ヒンジを形成しておけば、前述した分断配置の場合に準じ、不使用時に包材本体等を折畳んでおくことが可能になる。
以上のような箱状包材を歩留まり良く効率的に製造する方法としては、中空シート体により作られた包材本体及び蓋部を準備する工程と、第1係合部材及び第2係合部材を相互に係合させてなる結合体を用意する工程と、前記結合体の第2係合部材を前記蓋部の縁に沿って貼着させる工程と、前記包材本体を一定の形状に保持した状態でその包材本体の開口部に前記結合体を取付けた蓋部を蓋着しその結合体の第1係合部材を前記包材本体に貼着させる工程とを具備してなる方法を挙げることができる。
このような製造方法によれば、第1係合部材と第2係合部材を相互に係合させた状態で蓋部及び包材本体に貼着させることができる。そのため、第1係合部材と第2係合部材とを別々に蓋部及び包材本体に貼着する場合に比べて、係合部材同士の位置合わせが確実となる。したがって、蓋部を包材本体の開口部に蓋着した際に、第1係合部材及び第2係合部材の貼着位置のずれに起因して両者の円滑な係合が妨げられるという不具合の発生を有効に防止することができる。
なお、包材本体及び蓋部の形態によっては、結合体を包材本体側に先に貼着し、しかる後に、その包材本体に前記蓋部を蓋着することにより前記結合体を前記蓋部にも貼着することも考えられる。すなわち、この場合の箱状包材の製造方法としては、中空シート体により作られた包材本体及び蓋部を準備する工程と、第1係合部材及び第2係合部材を相互に係合させてなる結合体を用意する工程と、前記結合体の第1係合部材を前記包材本体の縁に沿って貼着させる工程と、前記結合体を取付けた包材本体又は前記蓋部の少なくとも一方を一定の形状に保持した状態で前記蓋部を前記包材本体に蓋着しその結合体の第2係合部材を前記蓋部に貼着させる工程とを具備してなる方法を挙げることができる。
前記包材本体や前記蓋部の保持には、吸引パッドを用いるのがよい。
前記第1、第2係合部材を前記包材本体及び蓋部にそれぞれ貼着するには、例えば、ホットメルトを用いるのが望ましい。
あらゆる形態の箱状包材を考慮した場合の包括的な製造方法としては、中空シート体により作られた包材本体及び蓋部を準備する工程と、対をなす係合部材同士を着脱可能に係合させてなる結合体を用意する工程と、前記結合体の一方の係合部材を前記包材本体又は前記蓋部のいずれか一方に貼着させる工程と、他方を一定の形状に保持した状態で前記包材本体の開口部に蓋部を蓋着し前記結合体の他方の係合部材を他方にも貼着させる工程とを具備してなる方法を挙げることができる。
本発明は、以上のような構成であるため、紙粉の発生を防ぐことができると共に、安全性を高めることが容易であり、品質保証を徹底することができる上に、繰り返し使用することが可能な箱状包材及びその製造方法を提供することができるものである。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
この箱状包材1は、図1及び図2に示すように、中空シート体により構成され内部に物品収納空間25を形成するとともに前記物品収納空間25を挟んで相対する側面に前記物品収納空間25を外部に開放する2つの開口部26を有してなる包材本体2と、中空シート体により構成され前記包材本体2の開口部26に係合手段3を介して開閉可能に蓋着される2枚の蓋部4とを備えてなる。
包材本体2は、底壁21と、この底壁21の両側縁から立ち上がる右側壁22及び左側壁23と、これら両側壁22、23の上縁間に位置する天壁24とを具備してなる。包材本体2の底壁21、両側壁22、23及び天壁24は、それぞれ中空シート体により一体に作られており、底壁21と両側壁22、23との間及び天壁24と両側壁22、23との間には熱罫線27が入れられることにより中空シート体が直角に折り曲げられている。本実施形態においては、図3及び図4に示すように、中空シート体として、多数の気泡形成用突起を有してなるキャップシート51と、このキャップシート51の突起開放側に添着したバックシート52と、前記キャップシート51の突起先端側に添着したライナーシート53とからなる3層構造を有する気泡シート体5を用いている。気泡シート体5の材質は、汎用の合成樹脂のいずれであってもよいが、ポリプロピレン(以下「PP」と略称する)を用いると好ましい結果が得られる。特にPPの中でもエチレンコンテンツ3〜10%のスーパーランダムPPを用いた場合、加工性に優れる上に高い耐摩耗性を発揮し、蓋部4を繰り返し開閉しても破損し難くなる。なお、合成樹脂としてはPPの他にポリエチレンやα‐オレフィン共重合体、或いはポリブタジエン等を用いてもよい。
前記係合手段3は、前記包材本体2における開口部26の縁に沿って貼着された第1係合部材たる雌型枠材31と、前記各蓋部4の縁に沿って貼着され前記雌型枠材31に着脱可能に係合する第2係合部材たる雄型枠材32とを具備してなる。雌型枠材31は、図2に示すように開口部26の縁に沿ったコの字形をなす立体的な枠形状のものであり、連続する溝31aを有する。また、図3及び図4に横断面を示すように、横断面視ほぼコの字形であり、コの字の凹部が前記溝31aとして用いられる。前記溝31aは開口部26に向けられている。雄型枠材32は、図2に示すように開口部26の縁に沿ったコの字形をなす立体的な枠形状のものであり、連続する突条32aを有する。また、図3及び図4に横断面を示すように、横断面視ほぼトの字形であり、トの字の突部が前記突条32aとして用いられる。前記突条32aは物品収納空間25に対して向けられており、その寸法は前記雌型枠材31の溝31aに押入係合可能なものである。係合手段3を構成する雌型枠材31及び雄型枠材32の材質は合成樹脂を用いており、両枠材はそれぞれ一体形成されている。また、これら雌型枠材31及び雄型枠材32が立体的な枠形状をなすものであるので、組立状態においてその係合部材が補強枠材としての機能をも発揮することにもなる。
蓋部4は、底壁21と連続した気泡シート体5により作られており、底壁21の両側縁のうち側壁22、23を有しない側から立ち上がる。蓋部4の寸法は、包材本体2の開口部26とほぼ同じである。
次に、このような箱状包材1を製造する手順を説明する。
まず、気泡シート体5により作られた包材本体2及び蓋部4を準備する(ステップ1)。具体的には、図5に示すように、円柱状に巻かれた気泡シート体5の原反を、気泡シート体5のカット及び吸引過程を行う第1コンベア6の一端にある供給ロール61に配置させる。供給ロール61に配置された気泡シート体5の原反から繰り出されるシート素材は、第1コンベア6本体へと送り出され上下の送りロール62に挟まれながら第1コンベア6上の加圧台63へと移動する。気泡シート体5製のシート素材は加圧台63上で水平に保持される。加圧台63上においては油圧プレス63aが下降し、油圧プレス63aに設けられた刃物により前記シート素材は、図6に示すような形状に切断され、打ち抜かれる。具体的には、原反から繰り出されるシート素材を打ち抜くことにより、後に包材本体2及び蓋部4となる部分、並びに包材本体2を接合させるためのシール部281、282が展開状態で連続する一枚の第1中間加工品91を得る。また油圧プレス63aに前記刃物と同様に設けられた刃先の丸いトムソン刃により、気泡シートの原反は図6の一点鎖線で示す部分に熱罫線27が入れられる。次に加圧台63から油圧プレス63aを上昇させ、前記第1中間加工品91及びシート素材の残存部は、第1コンベア6上の吸引台64へと移動する。吸引台64上においては、前記第1中間加工品91が吸引パッド64aにより第2コンベア7上へと移される。前記打ち抜かれた部分以外のシート素材残存部はそのまま第1コンベア6上を進み、第1コンベア6の他端にある巻取ロール65において巻き取られる。
第2コンベア7上へと移された第1中間加工品91は、第2コンベア7上で図7に示すように配置される。つまり、箱状包材1を組み立てたときに包材本体2の底壁21と2枚の蓋部4、4となる部分がサクションベルト71上に吸着され、包材本体2の天壁24となる部分は折り返し板72上に載るように配置される。サクションベルト71上では下方からの吸引力が与えられる。また、第2コンベア7に前記中間加工品91を配置後、右側壁22と天壁24との間に設けた熱罫線27に沿って右側壁22上に2枚の半折押さえ板73、73を載置し、その半折押さえ板73、73により気泡シート体5の右側壁22のうち天壁24側付近が押さえられる。その状態のまま前記折り返し板72を半折押さえ板73、73側に折り重ねるように180度回転させることにより、図8に示すように、蓋部4以外の部分は二つ折りにされ、底壁21と左側壁23、天壁24と右側壁22、底壁側シール部281と左側壁側シール部282とがそれぞれ上下に重なった第2中間加工品92を得る。その後、左側壁23と左側壁側シール部282との境界部上方からシールバー74が下降し、前記シールバー74は底壁21と底壁側シール部281との間の熱罫線27及び左側壁23と左側壁側シール部282との間の熱罫線27を貫いてシール部281、282は切断される。該切断時に与えられる熱により気泡シート体5の切断面が溶解し、包材本体2の底壁21と左側壁23とがそれら側縁において接合される。その後、半折押さえ板73、73を右側壁22上から取り除き、両側壁22、23及び天壁24を起こすと、図9に示すように包材本体2と2枚の蓋部4、4とを備えた第3中間加工品93が得られる。
次に、第1係合部材である雌型枠材31と第2係合部材である雄型枠材32とを相互に係合させてなる結合体33を2組用意する(ステップ2)。ここで、雌型枠材31の側面及び雄型枠材32の底面にホットメルト75を塗布した後、雌型枠材31の溝31aと雄型枠材32の突条32aとを係合させた状態にしておく。
さらに、第2係合部材である雄型枠材32を蓋部4の縁に沿って貼着させる(ステップ3)。ステップ2において用意した結合体33の雄型枠材32の底面を、蓋部4の外周縁に沿って貼着させる。
最後に、第3中間加工品93の包材本体2を一定の形状に保持した状態でその包材本体2の開口部26に結合体33を取り付けた蓋部4を蓋着し、その結合体33の第1係合部材である雌型枠材31を包材本体2に貼着させる(ステップ4)。すなわち、ステップ3までの行程を経て作られた第3中間加工品93は、第2コンベア7から組立ユニット8へと送り出される。組立ユニット8にはサクションベルト71が設置されておらず、下方からの吸引力を受けないものとなっている。組立ユニット8では、吸引パッド付押さえプレート81を用いて両側壁22、23及び天壁24が結合体33を挿入可能に設けた開口部26を有するように支持される。図10に示すように、右側壁22及び左側壁23は、組立ユニット8上面から各々90度起き上がり両側壁22、23を支持する吸引パッド付押さえプレート81、81により吸引及び支持される。また、天壁24は、組立ユニット8上方から下降し天壁24を支持する吸引パッド付押さえプレート81により吸引及び支持される。図11に示すように一定の形状に保持された包材本体2に対して、前後2枚の蓋部4を起こし板82で各々90度起こし上げ、その包材本体2の開口部26に結合体33を取り付けた蓋部4を蓋着し、その結合体33の雌型枠材31を包材本体2に貼着させる。雌型枠材31の包材本体2への貼着は、ステップ2で予め用意した雌型枠材31の周囲に塗布したホットメルト75を用いて行う。雌型枠材31の包材本体2への貼着まで終わった後、左右側壁22側及び天壁24側にある吸引パッド付押さえプレート81により左右側壁22、23及び天壁24が物品収納空間25側に押さえられることにより、雌型枠材31と左右側壁22、23及び天壁24との接着がより強力になる。
このように、本実施形態に係る箱状包材1は、合成樹脂製の中空シート体により構成され内部に物品収納空間25を形成するとともに前記物品収納空間25を挟んで相対する側面に前記物品収納空間25を外部に開放する2つの開口部26を有してなる包材本体2と、合成樹脂製の中空シート体により構成され前記包材本体2の開口部26に係合手段3を介して開閉可能に蓋着される2枚の蓋部4とを備えてなり、前記係合手段3が、前記包材本体2における開口部26の縁に沿って貼着された合成樹脂製の第1係合部材である雌型枠材31と、前記蓋部4の縁に沿って貼着され前記雌型枠材31に着脱可能に係合する合成樹脂製の第2係合部材である雄型枠材32とを具備してなるものであることを特徴とする箱状包材1を構成したため、全体を合成樹脂により構成することが可能となり、紙粉の発生を防止することができる。また、蓋部4を包材本体2に対して係合手段3を介して係脱可能に蓋着しているので、中空シート体を破壊することなく収納物を出し入れすることができ、繰り返し再利用することが可能となる。さらに開口部26及び蓋部4を複数有するため、該開口部26のいずれからも物品収納空間25に収納物を出し入れすることが可能となる。
中空シート体が、多数の気泡形成用突起を有してなるキャップシート51と、このキャップシート51の突起開放側に添着したバックシート52と、前記キャップシート51の突起先端側に添着したライナーシート53とからなる3層構造の気泡シート体5であるので、バックシート52及びライナーシート53のいずれの面を物品収納空間25側にするかを選択することができ、その選択を収納物の性質等により行うことが可能となる。また、バックシート52及びライナーシート53の材料を適宜選択することができるため、再生材料を使用する場合であっても、必要な面に新しい合成樹脂層を位置させることができる。そのため、安全性を高めることが容易であり、品質保証を行なうことも可能になる。
また、中空シート体の主材料としてポリプロピレンを用いたので、他の合成樹脂に比べてヒンジ特性が良好であり、折り曲げ箇所が多い箱状包材1の作成及び使用において折り曲げに耐えることができる。
第1係合部材が連続した溝31aを有する雌型枠材31であり、第2係合部材が前記溝31aに着脱可能に押入係合可能な突条32aを有する雄型枠材32であり、雌型枠材31及び雄型枠材32が各々合成樹脂で一体形成され、開口部26の縁に沿ったコの字をなす立体的な枠形状のものであるので、組立状態においてその係合部材が補強枠材としての機能をも発揮することになり、スタック強度を無理なく向上させることが可能になる。さらに、本実施形態に係る箱状包材1の製造方法は、気泡シート体5により作られた包材本体2及び蓋部4を準備する工程と、第1係合部材である雌型枠材31及び第2係合部材である雄型枠材32を相互に係合させてなる結合体33を用意する工程と、結合体33の雄型枠材32を蓋部4の縁に沿って貼着させる工程と、包材本体2を一定の形状に保持した状態でその包材本体2の開口部26に結合体33を取付けた蓋部4を蓋着しその結合体33の雌型枠材31を包材本体2に貼着させる工程とを備えているため、雌型枠材31と雄型枠材32とを相互に係合させた状態で蓋部4及び包材本体2に貼着させることができる。よって、雌型枠材31と雄型枠材32とを別々に蓋部4及び包材本体2に貼着する場合に比べて、係合部材同士の位置合わせが確実となり、蓋部4を包材本体2の開口部26に蓋着した際に、雌型枠材31と雄型枠材32との貼着位置のずれに起因して両者の円滑な係合が妨げられるという不具合の発生を有効に防止することができる。
また、包材本体2や前記蓋部4の保持には、両側壁側22、23及び天壁24側から合計3つの吸引パッドを用いたので、コの字形の結合体33の各辺が包材本体2に設けられる開口部26に収まりやすいように、包材本体2を一定の形状に保持することができる。また、それら吸引パッドが押さえプレートに取り付けられたものであるため、雌型枠材31の包材本体2への貼着まで終わった後、左右側壁22、23側及び天壁24側にある吸引パッド付押さえプレート81により左右側壁22、23及び天壁24が物品収納空間25側に押さえられることにより、コの字形の雌型枠材31と左右側壁22、23及び天壁24とが接着される。
さらに雌型枠材31及び雄型枠材32を包材本体2及び蓋部4にそれぞれ貼着するのに不燃性のホットメルト75を用いるため、保形性に優れ、また毒性がないため収納物として食品を入れる場合であっても安全性を確保することができる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではなく、次のような形態も考えられる。
係合手段を構成する雌型枠材及び雄型枠材の少なくとも一方は、開口部の縁に沿ったコの字の他に、ロの字等をなす立体的な枠形状のものであってもよく、雌型枠材及び雄型枠材の他方は、開口部の縁に沿って間欠的に設けられた直線状であってもよい。
本発明の参考例として、図12及び図13に示されるものも考えられる。なお、図12は、係合手段A3を省略して示す概略説明図である。図13は、展開状態の箱状包材A1を示す斜視図である。この箱状包材A1は、気泡シート体等の中空シート体により構成され内部に物品収納空間A25を形成するとともに前記物品収納空間A25を外部に開放する1つの開口部A26を有してなる包材本体A2と、中空シート体により構成され前記包材本体2の開口部A26に係合手段A3を介して開閉可能に蓋着される1枚の蓋部A4とを備えてなる。
包材本体A2は、底壁A21と、底壁A21の周縁から立ち上がる4枚の側壁A22とを具備してなる。包材本体A2の底壁A21及び側壁A22は、それぞれ中空シート体により一体に作られている。
係合手段A3は、直線状のものであり、雌型枠材A31と、雌型枠材A31に着脱可能に係合する雄型枠材A32とを具備してなる。前記係合手段A3は、図13に示すように、箱状包材A1の包材本体A2及び蓋部A4を構成する中空シート体を展開したときに、展開面の外周に沿って設けられた形態をなす。ただし、前記外周のうち、少なくとも、箱状包材A1の組立状態において直角に曲げられる部分は前記係合手段A3が欠如した状態にしておく。すなわち、折り曲げに関係のない側縁については、連続させて設けてもよい。具体的には、雌型枠材A31や蓋部A4の雄型枠材A32は、コの字形に連続したものであってもよい。蓋部A4は、包材本体と連続した中空シート体により作られており、側壁A29のうち一面の側縁から立ち上がる。蓋部A4の寸法は、包材本体A2の開口部A26とほぼ同じである。
このようなものであれば、係合手段A3が展開面の外周に沿って設けられているため、中間加工品の作成時に包材本体A2を接合させるためのシール部を打ち抜く必要がなく、雌型枠材A31と雄型枠材A32とを係合させる作業によって、繰り返し使用可能な箱状包材A1を組み立てることができる。また、係合手段A3が箱状包材A1の組立時の屈曲部分において間欠的に設けられているため、包材本体A2が平面状態に展開しやすくなる。
さらに、本発明の他の参考例として、図14及び図15に示されるものも考えられる。なお、図14は、係合手段B3を省略して示す概略説明図である。図15は、展開状態の箱状包材B1を示す斜視図である。この箱状包材B1は、図14に示すように、気泡シート体等の中空シート体により構成され内部に物品収納空間B25を形成するとともに前記物品収納空間B25を外部に開放する開口部B26を3面に有してなる包材本体B2と、中空シート体により構成され前記包材本体B2の側縁に係合手段B3を介して開閉可能に蓋着される蓋部B4とを備えてなる。
包材本体B2は、底壁B21と、底壁B21の両側縁から立ち上がる2枚の側壁B22とを具備してなる。包材本体B2の底壁B21及び側壁B22は、それぞれ中空シート体により一体に作られている。係合手段3は、直線状のものであり、雌型枠材31と、雌型枠材31に着脱可能に係合する雄型枠材32とを具備してなる。前記係合手段は、図15に示すように、後に箱状包材の包材本体及び蓋部を構成する中空シート体を展開したときに、それぞれの展開面の外周に沿って設けられた形態をなす。ただし、前記外周のうち、少なくとも、箱状包材B1の組立状態において直角に曲げられる部分は前記係合手段B3が欠如した状態にしておく。すなわち、折り曲げに関係のない側縁については、連続させて設けてもよい。具体的には、雌型枠材B31や雄型枠材B32は、コの字形に連続したものであってもよい。蓋部B4は、包材本体B2と連続しない中空シート体により作られており、図14に示すように組立の際には、包材本体B2に直交する方向から収納空間B25を覆うように、包材本体B2の側縁に取り付けられる。
このようなものであれば、係合手段B3が展開面の外周に沿って設けられているため、中間加工品の作成時に包材本体B2を接合させるためのシール部を打ち抜く必要がなく、雌型枠材B31と雄型枠材B32とを係合させる作業によって、繰り返し使用可能な箱状包材B1を組み立てることができる。また、係合手段B3が箱状包材B1の組立時の屈曲部分において間欠的に設けられているため、包材本体B2が平面状態に展開しやすくなる。また、中空シート体の打ち抜き形状が、他の実施形態よりも比較的平易な形状であるため、中空シート体の原反をより合理的に使用することができる。さらに、3面を開放できるので、収納物の出し入れが容易になる。
また、本実施形態においては、雌型枠材及び雄型枠材と中空シート体の接着にホットメルトを用いたが、これに限られず、中空シート体として熱可塑性のポリプロピレンを用いていることを利用して、例えば加熱板を用いる熱溶着や超音波ウェルダーを用いた超音波溶着を行うことも考えられる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の実施形態に係る箱状包材の閉止状態の斜視図。 同実施形態に係る箱状包材の開放状態の斜視図。 同実施形態に係る係合手段付近の閉止状態の部分断面図。 同実施形態に係る係合手段付近の開放状態の部分断面図。 同実施形態に係る箱状包材の製造方法で用いる第1コンベアの正面概略図。 同実施形態に係る第1中間加工品の斜視図。 同実施形態に係る箱状包材の製造方法で用いる第2コンベアの平面概略図。 同実施形態に係る第2中間加工品の斜視図。 同実施形態に係る第3中間加工品の斜視図。 同実施形態に係る箱状包材を製造する組立ユニットで吸引パッド装着前の状態を表す図。 同実施形態に係る箱状包材を製造する組立ユニットで吸引パッド装着後の状態を表す図。 本発明の参考例にかかる実施形態を示す概略説明図。 同実施形態の展開図。 本発明のさらに他の参考例にかかる実施形態を示す概略説明図。 同実施形態の展開図。
符号の説明
1、1A、1B…箱状包材
2、2A、2B…包材本体
25、25A、25B…物品収納空間
26、26A、26B…開口部
3、3A、3B…係合手段
31、31A、31B…雌型枠材
32、32A、32B…雄型枠材
33…結合体
4、4A、4B…蓋部
5…気泡シート体
51…キャップシート
52…バックシート
53…ライナーシート
64a…吸引パッド
75…ホットメルト

Claims (8)

  1. 合成樹脂製の中空シート体により構成され内部に物品収納空間を形成するとともに少なくとも一面に前記物品収納空間を外部に開放する開口部を有してなる包材本体と、合成樹脂製の中空シート体により構成され前記包材本体の開口部に係合手段を介して開閉可能に蓋着される蓋部とを備えてなり、前記係合手段が、前記包材本体における開口部の縁に沿って貼着された合成樹脂製の第1係合部材と、前記蓋部の縁に沿って貼着され前記第1係合部材に着脱可能に係合する合成樹脂製の第2係合部材とを具備してなり、
    前記第1係合部材及び第2係合部材の少なくとも一方が、前記開口部の縁に沿ったコの字形又はロの字形をなす立体的な枠形状のものであることを特徴とする箱状包材。
  2. 前記中空シート体が、シートの厚み方向に突出した多数の突起を有してなるキャップシートと、このキャップシートの突起開放側に添着したバックシートと、前記キャップシートの突起先端側に添着したライナーシートとからなり、
    前記キャップシートとバックシートとの間に多数の気泡が形成された3層構造の気泡シート体である請求項1記載の箱状包材。
  3. 前記中空シート体が、ポリオレフィンを主材料にして構成されたものである請求項1又は2記載の箱状包材。
  4. 第1係合部材又は第2係合部材のいずれか一方が連続した溝を有する雌型枠材であり、他方が前記溝に着脱可能に押入係合可能な突条を有する雄型枠材である請求項1、2又は3記載の箱状包材。
  5. 請求項1記載の箱状包材を製造する方法であって、中空シート体により作られた包材本体及び蓋部を準備する工程と、第1係合部材及び第2係合部材を相互に係合させてなる結合体を用意する工程と、前記結合体の第2係合部材を前記蓋部の縁に沿って貼着させる工程と、前記包材本体を一定の形状に保持した状態でその包材本体の開口部に前記結合体を取付けた蓋部を蓋着しその結合体の第1係合部材を前記包材本体に貼着させる工程とを具備してなることを特徴とする箱状包材の製造方法。
  6. 請求項1記載の箱状包材を製造する方法であって、中空シート体により作られた包材本体及び蓋部を準備する工程と、第1係合部材及び第2係合部材を相互に係合させてなる結合体を用意する工程と、前記結合体の第1係合部材を前記包材本体の縁に沿って貼着させる工程と、前記結合体を取付けた包材本体又は前記蓋部の少なくとも一方を一定の形状に保持した状態で前記蓋部を前記包材本体に蓋着しその結合体の第2係合部材を前記蓋部に貼着させる工程とを具備してなることを特徴とする箱状包材の製造方法。
  7. 前記包材本体又は前記蓋部の少なくとも一方を吸引パッドを用いて一定の形状に保持する請求項5又は6記載の箱状包材の製造方法。
  8. 前記第1、第2係合部材を、ホットメルトを用いて前記包材本体及び蓋部にそれぞれ貼着する請求項5、6又は7記載の箱状包材の製造方法。
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