JP6944864B2 - 包装袋の製造方法および包装袋並びに包装袋の製造に用いられるフィルム - Google Patents
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Description
また、紙層と合成樹脂フィルムとを分離しない場合でも包装袋を破棄する際に、紙層と合成樹脂フィルムとを分別する必要がある。
また、合成樹脂フィルムを用いた包装袋は、どのような形態であれ、資源再利用に回すためには、紙層と合成樹脂フィルムとを分別することが必要となる。
下記特許文献1には、ポリエチレンフィルムの製造方法に関して、シーラント層の融点よりも外面側の配向層の融点を高くするという発明が記載されている。
合成樹脂フィルムを用いた包装袋を、資源再利用に回すためには、紙層と合成樹脂フィルムとを完全に分別することが望ましい。
しかし、ポリエチレンテレフタレート(PET)やナイロン(NY)を積層することで、材料面においてコスト高になるという問題が発生する。
なお、特許文献1には、ポリエチレンフィルムと紙との融着を抑制するという課題およびその解決手段については示されていない。
第2発明は、
前記第1のステップの後に実行されるステップであって、前記一方の開口端部を開口して折り曲げて底面を形成する第2のステップと
を含む包装袋の製造方法であることを特徴とする。
第3発明は、
最内層の筒状の合成樹脂フィルムと、外側の筒状の紙層とからなる紙袋用チューブの少なくとも一方の開口端部が封緘されている構造の包装袋であって、
第4発明は、
以下では、包装袋として、片底貼り袋を例にとり説明する。
図1(a)は、実施例の片底貼り袋1の構成を示す斜視図である。図中、上側が袋表面1Aであり、図中、下側が袋裏面1Bである。
紙袋用チューブ2は、最内層の筒状(チューブ状)の合成樹脂フィルム10と、外側の筒状(チューブ状)の紙層20とからなる。
ここで、筒(チューブ)とは、原紙あるいはフィルムを筒状に形成して、一定の寸法に断裁し、両端が開口可能な状態の製袋に適合した原材料のことをいう。
図1(b)は、紙袋用チューブ2の断面を部分的に示す図で、合成樹脂フィルム10の構成を示す図である。
図1(c)は、実施例の片底貼り袋1の仕上げ機械投入前の半完成品の状態を示す斜視図である。
紙袋用チューブ2は、底面が形成されるべき一方の開口端部3と、粉粒体等の内容物が充填されるべき他方は充填側の開口端部4という両開口端部を備えている。
以下、図1(c)に示す片底貼り袋1の半完成品を仕上げ機械に投入した後の各工程について説明する。
(ヒートシール工程)
ヒートシールは、合成樹脂フィルム10と紙層20とが融着されることなく、合成樹脂フィルム10同士が溶着される温度条件で実施する。
ヒートシールを構成するヒーターの合成樹脂フィルム10に対する圧接面の温度(ヒートシール温度)を調整することによって実施する。
ヒートシール工程の後、底成形工程が行われる。底成形工程は、開口工程、折込工程、力紙貼着工程からなる。
(開口工程)
図3(a)、(b)、(c)は、開口工程に用いられる仕上げ機械の主要部を説明する図であり、それぞれ紙袋用チューブ2の斜視図、上面図、底面図である。
すなわち、開口工程は、吸盤30と、一対の開口アーム40A、40Bとによって行われる。図4(a)は、吸盤30の配置構成を示している。
仕上げ機械の一対の開口アーム40A、40Bの先端にはそれぞれ開口爪41A、41Bが設けられている。
図4、図5は、開口工程における吸盤30と一対の開口アーム40A、40Bの動作を、紙袋用チューブ2の底面図で示している。
(折込工程)
紙袋用チューブ2の展開面2Aには、台形状の折込部を形成するために接着剤が適宜塗布される。
こうして紙袋用チューブ2に、底面2Bが形成される。
(力紙貼着工程)
つぎに図7に示すように、力紙(外補強紙)70が、紙袋用チューブ2の折込部61、62に接着剤にて貼着される。
以上のようにして実施例の片底貼り袋1が製造される。
このため人的コストを要せず、作業時間が短縮され、生産性が向上する。
ただし、開封機能付き紙袋では、包装袋1の端部3を開口することなく、端部3を折り返して封緘する。
以下、比較例と実施例を対比する。
(比較例)
一般的に、低密度ポリエチレン(LDPE)の軟化温度は80〜90℃で、融点は110〜120℃といわれている。
(実施例)
一方で、紙層20は、78g/m2の未晒しクラフト紙の3層とした。
その結果、合成樹脂フィルム10のフィルム同士は、強固に融着し要求シール強度が得られ、しかも紙層20との融着はみられなかった。
1A 袋表面
1B 袋裏面
2 紙袋用チューブ
10 合成樹脂フィルム
11 第1の層
12 第2の層
20 紙層
Claims (4)
- 最内層の筒状の合成樹脂フィルムと、外側の筒状の紙層とからなる紙袋用チューブの少なくとも一方の開口端部を熱溶着によって封緘する包装袋の製造方法において、
前記合成樹脂フィルムは、ポリオレフィンの積層フィルムであり、
前記合成樹脂フィルムを、第1の融点を有する内面側の第1の層と、前記紙層の内面に接し前記第1の融点よりも高い第2の融点を有する外面側の第2の層とを含んで構成された積層フィルムとなし、
前記合成樹脂フィルムと前記紙層とが融着されることなく、前記合成樹脂フィルム同士が溶着される温度条件で熱溶着を実施することによって、前記紙袋用チューブの少なくとも一方の開口端部を、熱溶着によって封緘することを特徴とする包装袋の製造方法。 - 最内層の筒状の合成樹脂フィルムと、外側の筒状の紙層とからなる紙袋用チューブの少なくとも一方の開口端部を熱溶着によって封緘し、つぎに、前記一方の開口端部を開口して折り曲げて底面が形成されてなる包装袋の製造方法において、
前記合成樹脂フィルムは、ポリオレフィンの積層フィルムであり、
前記合成樹脂フィルムを、第1の融点を有する内面側の第1の層と、前記紙層の内面に接し前記第1の融点よりも高い第2の融点を有する外面側の第2の層とを含んで構成された積層フィルムとなし、
前記紙袋用チューブの少なくとも一方の開口端部を、熱溶着によって封緘するステップであって、前記合成樹脂フィルムと前記紙層とが融着されることなく、前記合成樹脂フィルム同士が溶着される温度条件で熱溶着を実施することによって、前記合成樹脂フィルムと前記紙層とが融着されることなく、前記合成樹脂フィルム同士を溶着する第1のステップと、
前記第1のステップの後に実行されるステップであって、前記一方の開口端部を開口して折り曲げて底面を形成する第2のステップと
を含む包装袋の製造方法。 - 最内層の筒状の合成樹脂フィルムと、外側の筒状の紙層とからなる紙袋用チューブの少なくとも一方の開口端部が封緘されている構造の包装袋であって、
前記合成樹脂フィルムは、ポリオレフィンの積層フィルムであり、
前記合成樹脂フィルムが、第1の融点を有する内面側の第1の層と、前記紙層の内面に接し前記第1の融点よりも高い第2の融点を有する外面側の第2の層とを含んで構成された積層フィルムであり、
前記合成樹脂フィルムと前記紙層とが融着されることなく、前記合成樹脂フィルム同士が溶着された状態で、前記紙袋用チューブの前記少なくとも一方の開口端部が、封緘されている構造の包装袋。 - 最内層の筒状の合成樹脂フィルムと、外側の筒状の紙層とからなる紙袋用チューブの少なくとも一方の開口端部を熱溶着によって封緘し、つぎに、前記一方の開口端部を開口して折り曲げて底面が形成されてなる包装袋の製造に用いられる合成樹脂フィルムであって、
前記合成樹脂フィルムは、ポリオレフィンの積層フィルムであり、
第1の融点を有する内面側の第1の層と、前記第1の融点よりも高い第2の融点を有する外面側の第2の層とを含んで構成された積層フィルムであることを特徴とする包装袋の製造に用いられる合成樹脂フィルム。
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