JP2009161217A - 樹脂製封筒及びその製造方法 - Google Patents

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恵孝 長谷川
Takanobu Otsuki
高信 大槻
Makoto Muranaka
誠 村中
Yuji Tateishi
裕次 建石
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Abstract

【課題】 緩衝性に優れ、製造コストも低廉で環境的にも優れる樹脂製封筒及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 表裏に樹脂フィルム10b,10cを貼着した発泡樹脂板10aから形成され、袋状の封筒本体11と、この封筒本体11の開口14を開閉する蓋12とを有する樹脂製封筒10において、前記樹脂フィルムが前記発泡樹脂板と同一の樹脂材料から形成され、前記封筒本体と前記蓋との境界部分に、前記蓋を開閉しやすくするための少なくとも二つの溝を平行に形成した
【選択図】 図1

Description

本発明は、緩衝性や保温性に優れ、繰り返し使用が可能な低コストの樹脂製封筒及びその製造方法に関する。
クラフト紙や段ボール等の紙質シート、繊維シートを緩衝材として用い、樹脂フィルムや紙で形成された袋の内側に設け、緩衝性等を向上させた封筒が種々提案されている(例えば特許文献1〜7参照)。
実開昭54−112号公報 実開昭56−125840号公報 実公昭59−38378号公報 実開昭60−8232号公報 実開昭61−40337号公報 実開昭63−94135号公報 実開平3−108640号公報
上記文献に記載の封筒の中には、発泡ポリエチレンや繊維材料で形成された緩衝材の表裏両面にクラフト紙等を貼り付けたものがある(例えば、特許文献1,2,3,4,5,7)。しかし、このような封筒は、近年の環境問題の高まりから、廃棄の際には緩衝材と表裏面材とを仕分けして廃棄しなければならないが、緩衝材と表裏面材とが接着材や糊で貼着されているため、仕分けが困難で、かつ、緩衝材に表裏両面材の一部が付着して残存することがあるという問題がある。また、クラフト紙は水濡れに弱いという問題もある。
また、上記文献に記載の封筒の中には、紙製の段ボールを緩衝材として利用し、表裏面材としてクラフト紙等を貼付したものがある(特許文献6)。このような封筒では、緩衝材及び表裏面材がともに紙であるため、上記したような廃棄上の問題点は解消することができる。しかし、段ボール等の紙製の緩衝材は一般に柔軟性に乏しく、折れ曲がると緩衝性が著しく低下するうえ、水濡れに弱いという問題がある。
さらに、上記文献1〜7に記載の封筒は、個々の封筒が単体で形成され、かつ、表裏面材を緩衝材の周囲で接着等するための工程が必要になるなど、製造コストが高くなるという問題も有している。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、水濡れに強く、緩衝性に優れ、製造コストも低廉で環境的にも優れる樹脂製封筒及びその製造方法を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の樹脂製封筒は、表裏に樹脂フィルムを貼着した発泡樹脂板から形成され、袋状の封筒本体と、この封筒本体の開口を開閉する蓋とを有する樹脂製封筒において、前記樹脂フィルムが前記発泡樹脂板と同一の樹脂材料から形成され、前記封筒本体と前記蓋との境界部分に、前記蓋を開閉しやすくするための少なくとも二つの溝を平行に形成した構成してある。
この構成によれば、緩衝材として発泡樹脂板を使用していて、かつ、表裏面材として発泡樹脂板と同一材質の樹脂フィルムを用いているので、緩衝性に優れるとともに、廃棄の際に仕分けが不要な樹脂製封筒を得ることができる。
また、本発明の封筒は、発泡樹脂の緩衝体の表裏に、樹脂フィルムを貼付した構成であるため、発泡樹脂の材質や発泡倍率,板厚、樹脂フィルムの材質や肉厚を適宜に選択することで、封筒全体を適度なコシに仕上げることができる。さらに、適度なコシがあっても、蓋と封筒本体との境界部分に複数本の溝を形成しているので、蓋の開閉を容易に行うことができるという利点がある。
本発明の樹脂製封筒は、好ましくは、封筒本体の内側に位置する前記樹脂フィルムとして滑り性の高いものを使用し、外側に位置する前記樹脂フィルムとして滑り性の低いものを使用するとよい。
このようにすることで、内容物を出し入れする際の滑りがよく、内容物の出し入れが容易になる。また、外面は滑りにくいため、封筒を積み重ねても容易に荷崩れせず、手に持った際の滑り落ちの危険性も低減することができる。
このような性質を有する樹脂フィルム及び前記発泡樹脂板の材料としては、例えば請求項2に記載するように、ポリエチレン又はポリプロピレンを挙げることができる。特に、請求項3に記載するように、前記封筒本体の内側に位置する前記樹脂フィルムを高密度ポリエチレンで形成し、前記封筒外側に位置する前記樹脂フィルムを低密度ポリエチレンで形成するとよい。
発泡樹脂板は、適度なコシを有するためにある程度の肉厚を有するものがよい。また、内側の樹脂フィルムを引っ張り強度の強い高密度ポリエチレンで形成することで、肉厚を薄くすることができる。一方、外側の樹脂フィルムとして引っ張り強度の弱い低密度ポリエチレンを用いる場合には、衝撃等で破れにくくするため、内側よりに肉厚を厚くするとよい。具体的には、請求項4に記載するように、前記発泡樹脂板の板厚を1〜5mm(好ましくは2〜3mm)とし、内側の樹脂フィルムの肉厚を10〜20μmとし、外側の樹脂フィルムの肉厚を、30〜100μmとするのが好ましい。
なお、請求項5に記載するように、前記封筒外側に位置する前記樹脂フィルムを、前記高密度ポリエチレンと前記低密度ポリエチレンとを混合したものとしてもよい。このような樹脂フィルムは、強度の強い高密度ポリエチレンと滑りにくく外観性に優れる低密度ポリエチレンとの性質を併せ持ち、低密度ポリエチレンだけの場合に比べて同じ肉厚でもコシが強くなり、低密度ポリエチレンだけの場合に比べて外側の樹脂フィルムの肉厚を小さくして樹脂製封筒製造のコストを削減することができる。
上記構成の樹脂製封筒は、請求項6以下の方法によって製造することができる。
請求項6に記載の方法は、発泡樹脂板の表裏に樹脂フィルムを貼着し、開閉蓋となる部分を残して前記発泡樹脂板を二つ折りに折り曲げて形成される樹脂製封筒の製造方法において、形成しようとする封筒の高さ寸法と同一又は複数倍の横幅を有する帯状の発泡樹脂基材の両面に樹脂フィルムを貼着し、前記開閉蓋と前記封筒本体との境界となる部分に基準線を設け、この基準線上及び/又は前記基準線を跨いで二本以上の溝を形成し、前記発泡樹脂基材を縦方向に切断し、縦方向に切断した前記発泡樹脂基材に折り曲げ用治具を当接させて前記開閉蓋の部分を残して前記発泡樹脂基材を二つ折りにし、二つ折りにした前記発泡樹脂基材を形成しようとする封筒の横幅寸法に合わせて横方向に切断しつつ切断部分を接着して、樹脂製封筒を形成する方法としてある。
この場合、請求項7に記載するように、平行配置した複数の溝形成用の第一のカッタと、このカッタに併設した縦方向切断用の第二のカッタとを準備し、前記第一のカッタで複数の前記溝を形成すると同時に、前記第二のカッタで前記発泡樹脂基材を縦方向に切断するようにしてもよい。
本発明の方法によれば、請求項1〜5の樹脂製封筒を低廉なコストで製造することができる。
本発明の樹脂製封筒は、適度なコシを有し、扱いやすく、水濡れに強く緩衝性や保温性に優れ、廃棄時に仕分けの必要がなく環境的にも優れている。また、本発明の製造方法によれば、本発明の樹脂製封筒を低廉なコストで製造することができる。
本発明の樹脂製封筒の好適な実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の樹脂製封筒の一実施形態にかかり、その全体構成を説明する斜視図である。
樹脂製封筒10は、内容物を入れる袋状の封筒本体11と、内容物を出し入れするための封筒本体11の開口14を開閉する蓋12と、蓋12と封筒本体11との境界部分に形成された複数の溝13とを有している。
溝13は、蓋12と封筒本体11との境界部分の基準線C1と同一部位又は基準線C1を跨いで複数本設けるのがよい。図示の例では、基準線C1と同一部位に一本、基準線C1より封筒本体11側に一本、基準線C1より蓋12側に二本の合計四本の溝13が平行に設けられている。また、溝13は樹脂製封筒10の外側面及び内側面のいずれか一方又は双方に形成することができる。
図2は、図1の樹脂製封筒の縁部分のI−I方向断面図である。
図2に示すように、樹脂製封筒10を形成している樹脂材は、発泡樹脂板10aと、この発泡樹脂板10aの表裏両面に貼付された樹脂フィルム10b,10cから構成されている。樹脂製封筒10の周縁では、その全周にわたって、表面側の樹脂フィルム10bと裏面側の樹脂フィルム10cとを接着している。本発明の樹脂製封筒10では、発泡樹脂板10aの表裏両面に貼付された樹脂フィルム10b,10cをその周縁部分で接着しているので、十分なシール強度を得ることができる。また、樹脂フィルム10bと樹脂フィルム10cとの接着は、接着剤を用いて行ってもよいし、融着によって行ってもよい。後述するように、発泡樹脂板10a及び樹脂フィルム10b,10cは同一の樹脂材料から形成されたものを用いるが、樹脂製封筒10に異種成分が含有されないようにするためには、樹脂フィルム10bと樹脂フィルム10cとの接着は熱融着によって行うのが好ましい。
発泡樹脂板10a及び樹脂フィルム10b,10cは、廃棄時のリサイクルや処理のしやすさ(発泡樹脂板と樹脂フィルムとの仕分け不要)を考慮して、同一の樹脂材料から形成されたものを用いる。発泡樹脂板10a及び樹脂フィルム10b,10cを形成する樹脂材料としては、発泡化とフィルム化が可能であれば種々のものを用いることができるが、緩衝性やコスト、リサイクル性等を総合的に勘案すると、ポリエチレンを用いるのが好ましい。
発泡樹脂板10aは、次に説明する樹脂フィルム10b,10cと協働して樹脂製封筒10に好適なコシを与えるために、材質や発泡倍率,板厚を適宜に選択する。例えば、発泡樹脂板10aをポリエチレンから形成する場合は、発泡倍率を10倍〜50倍とし、板厚は1mm〜5mm、好ましくは2mm〜3mmとするのがよい。具体的な例としては、発泡倍率約45倍、板厚2mmのものを挙げることができる。
樹脂製封筒10の内側に位置する樹脂フィルム10cは、滑り性に優れ、樹脂製封筒10に内容物を出し入れする際に、出し入れが容易な性質を有するものが好ましい。このような性質を有するものとしては、高密度ポリエチレン(HDPE)を挙げることができ、中でも、高分子量高密度ポリエチレン(MFR0.1g/10min未満)を用いるのが好ましい。
樹脂製封筒10の外側に位置する樹脂フィルム10bは、樹脂製封筒10を持ったときや積み重ねたときに容易に滑らず、宛名シール等を貼付しても簡単かつ綺麗に剥がすことができる性質を有するとともに外観性に優れるものが好ましい。このような性質を有するものとしては、低密度ポリエチレン(LDPE,リニヤー低密度ポリエチレン(L-LDPE)を含む)を用いることができ、その他、メタロセンポリエチレン,エチレン・酢酸ビニル共重合フィルムを挙げることができる。また、コスト,リサイクル性,環境等の点から、これらの再生品(再生LDPE,再生L-LDPE等)を用いてもよい。
また、樹脂製封筒10の内側に位置する樹脂フィルム10cとして引っ張り強度が比較的大きい高密度ポリエチレンを用いた場合、樹脂フィルム10cの肉厚は10〜20μm程度とすることができる。一方、外側に位置する樹脂フィルム10bとして引っ張り強度の比較的小さい低密度ポリエチレンを用いた場合は、その肉厚は、30〜100μm程度とするのがよい。
さらに、外側に位置する樹脂フィルム10bは、高密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンとを混合したものとしてもよい。この場合、高密度ポリエチレン30%,低密度ポリエチレン70%の混合比を有する樹脂フィルム10bにすることができる。
このような樹脂フィルム10bは、強度の強い高密度ポリエチレンと滑りにくく外観性に優れる低密度ポリエチレンとの性質を併せ持ち、低密度ポリエチレンだけの場合に比べて同じ肉厚でもコシが強くなり、低密度ポリエチレンだけの場合に比べて外側の樹脂フィルムの肉厚を小さくして樹脂製封筒製造のコストを削減することができる。
溝13は、封筒本体11の開口14の開閉を行いやすくするためのもので、蓋12と封筒本体11との境界部分及び/又はその近傍に形成する。溝13の本数は、一本でもよいが、開閉をしやすくするために、二本以上とするのがよい。
具体的には、蓋12と封筒本体11との境界部分を通る基準線C1と同一線上又は基準線C1よりも封筒本体11側に少なくとも一本、基準線C1よりも蓋12側に少なくとも一本形成するとよい。溝13は、内側の樹脂フィルム10c及び外側の樹脂フィルム10bのいずれか一方又は両方に設ける。
上記構成の本発明の樹脂製封筒10は、緩衝材と表裏面のフィルムとが同一の樹脂材料から形成されているので、廃棄時に仕分ける必要がない。また、繰り返し使用が可能なので、経済的である。さらに、宛名シール等の貼付性がよいうえ、繰り返し使用する場合や樹脂製封筒10を廃棄する際にも宛名シール等を容易かつ奇麗に剥がすことが可能である。
次に、図3〜図6を参照しながら、上記構成の樹脂製封筒10の製造方法を説明する。
発泡樹脂板の両面に樹脂フィルムを貼付した帯状の発泡樹脂シート1を準備する。
図3(a)に示すように、発泡樹脂シート1は、長手方向の長手方向切断線1aと横断方向切断線1bに沿って切断される。長手方向切断線1aと横断方向切断線1bとで囲まれた矩形領域1cの各々が、展開状態の樹脂製封筒10となる部分である。なお、図3(a)の発泡樹脂シート1に記載した切断線1a,1b及び矩形領域1cは、説明の便宜のために設けたものであって、実際に設ける必要はない。
そして、上記の発泡樹脂シート1を長手方向に送りながら、図3(b)に示すように、均等間隔で配置した複数の溝形成用カッタ2で、矩形領域1cの各々における蓋12と封筒本体11(図1参照)との境界部分に、溝13を形成する。単一の刃を有する溝形成用カッタ2を複数回往復させて複数本の溝13を形成するようにしてもよいが、形成しようとする溝13の数(図1の例では四つ)に一致した数の刃を並列配置した溝形成用カッタ2を準備し、発泡樹脂シート1を長手方向に送りながら、一回で複数本の溝13を同時形成するようにするのが好ましい。また、図3(b)に示すように、溝13を形成すると同時に、発泡樹脂シート1を長手方向に送りながら、長手方向切断用カッタ3で一列の矩形領域1cからなる分割樹脂シート3(図4(a)参照)に切り分けるとよい。
図4(a)に示すように、分割樹脂シート3を構成する一列の矩形領域1cに、折曲基準線C2を設ける。この折曲基準線C2は、矩形領域1cを折り曲げる際の基準となる線であって、説明の便宜のためのものであり、実際に分割樹脂シート3に設ける必要はない。折曲基準線C2は、分割樹脂シート3を折り曲げたときに、矩形領域1cの端縁が基準線C1(図1参照)上にくるように設定する。
そして、分割樹脂シート3を、図4(b)に示すように、折曲基準線C2で二つ折りにする。この二つ折りの作業は、例えば、折曲基準線C2にあてがう治具と、この治具を中心に分割樹脂シート3を折り曲げる治具とを用いた公知の方法で行うことができる。
なお、このとき、基準線C1と矩形領域1cの端縁とが正確に一致せず、若干ずれることがある。このずれ量を予め見越して、基準線C1の両側に複数の溝13を配置するわけである。このようにすれば、図4(c)に示すように矩形領域1cの端縁が基準線C1に対して蓋12側又は封筒本体11側のいずれかにずれても(ずれたときの前記端縁の位置をC1′で示す)、溝13を蓋12と封筒本体11との境界部分に位置させることができ、蓋12の開閉性に悪影響を及ぼすことがない。
以上の作業が終了したら、図5に示すように、ニクロム線等で形成された横方向切断用熱線4を準備し、横断方向切断線1bに沿って分割樹脂シート3を溶融切断する。これにより、二つ折りした発泡樹脂板10a,樹脂フィルム10b,10cが切断されるとともに、発泡樹脂板10a,樹脂フィルム10b,10cの切断面が溶着される。
例えば、図6に示すように、相対的に移動が可能な一対の押圧部材51,52を準備する。ここで、「相対的に移動が可能」とは、図6に示すように一方の押圧部材(例えば押圧部材51)が移動可能で、他方の押圧部材(例えば押圧部材52)が固定されている場合の他、両押圧部材51,52が互いに接近する方向及び互いに離間する方向に移動が可能な場合も含む概念である。また、押圧部材51,52の配置は、特に限定されず、図示するように上下でもよいし、左右でもよい。さらに、ニクロム線等の横方向切断用熱線4は、図示するように、一方の押圧部材51の底面の中央に取り付ける。
そして、両押圧部材51,52の間に分割樹脂シート3を配置し、横断方向切断線1bを両方向から押圧部材51,52で押圧して、肉厚を減少させつつ、横方向切断用熱線4で分割樹脂シート3を溶融切断する。
以上により、図1に示すような樹脂製封筒10が形成される。
本発明にかかる樹脂製封筒及びその製造方法の実施形態について説明したが、本発明は上記の説明に限られるものではない。
例えば、上記の説明で発泡樹脂板10a、樹脂フィルム10b,10cはポリエチレンを例に挙げて説明したが、発泡化及びフィルム化が可能な樹脂材料であれば、樹脂材料はこれらには限定されず、ポリプロピレンを用いることも可能である。
また、上記の説明では、封筒本体11の内側に位置する樹脂フィルム10cを高密度ポリエチレンで形成し、封筒本体11の外側に位置する樹脂フィルム10bを低密度ポリエチレンで形成するとして説明したが、外側の樹脂フィルム10bを高密度ポリエチレンで形成し、内側の樹脂フィルム10cを低密度ポリエチレンで形成してもよいし、内外両方を高密度ポリエチレン又は低密度ポリエチレンで形成してもよい。
また、図3〜図6を参照しながら説明した製造方法は一例であり、上記以外の製造方法によって本発明の樹脂製封筒を製造することも可能である。例えば、表裏に樹脂フィルムを貼付した帯状の発泡樹脂シートを個々の領域1cに切り分けた後に、溝形成と折り曲げを行うようにしてもよいし、折り曲げを行った後に溝を形成するようにしてもよい。また、ニクロム線のような横方向切断用熱線での切断に限らず、加熱した円形カッタで横方向の切断を行うようにしてもよい。
さらに、発泡樹脂板10a,樹脂フィルム10b,10cは白色又は透明なものを用いてもよいが、着色したものを用いてもよい。また、抗菌剤や耐候剤,紫外線吸収剤,帯電防止剤,防錆剤等の添加剤を加えてもよい。またさらに、外側に位置する樹脂フィルム10bは、油性マジックや水性マジック,ボールペン,鉛筆等で宛名等を記載できるように、部分的又は全体的に表面処理を施してもよい。
また、上記の説明で外側の樹脂フィルム10bは、高密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンとを混合したもの(混合樹脂フィルム)を用いてもよいとして説明したが、このような混合樹脂フィルムは内側の樹脂フィルム10cに用いてもよい。さらに、前記混合樹脂フィルムと代えて若しくは混合樹脂フィルムとともに、内側及び/又は外側に高密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンとを積層した積層樹脂フィルムを用いてもよい。このような積層樹脂フィルムを用いても、強度,外観性及びコスト性に優れる樹脂製封筒を得ることができる。
本発明は、緩衝性や保温性を求められる樹脂製封筒であれば、広範な範囲に適用が可能で、事務用に限らず、食品や工業製品の収納にも用いることが可能である。
本発明の樹脂製封筒の一実施形態にかかり、その全体構成を説明する斜視図である。 図1の樹脂製封筒のI−I方向断面図である。 本発明の樹脂製封筒の製造方法を説明する図である。 本発明の樹脂製封筒の製造方法を説明する図である。 本発明の樹脂製封筒の製造方法を説明する図である。 本発明の樹脂製封筒の製造方法を説明する図である。
符号の説明
1 発泡樹脂シート
3 分割シート
10 樹脂製封筒
10a 発泡樹脂体
10b,10c 樹脂フィルム
11 封筒本体
12 蓋
13 溝
14 開口
C1 基準線
C2 折曲基準線

Claims (7)

  1. 表裏に樹脂フィルムを貼着した発泡樹脂板から形成され、袋状の封筒本体と、この封筒本体の開口を開閉する蓋とを有する樹脂製封筒において、
    前記樹脂フィルムが前記発泡樹脂板と同一の樹脂材料から形成され、
    前記封筒本体と前記蓋との境界部分に、前記蓋を開閉しやすくするための少なくとも二つの溝を平行に形成したこと、
    を特徴とする樹脂製封筒。
  2. 前記樹脂フィルム及び前記発泡樹脂板がポリエチレン又はポリプロピレンから形成されていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂製封筒。
  3. 前記封筒本体の内側に位置する前記樹脂フィルムが高密度ポリエチレンで形成され、前記封筒外側に位置する前記樹脂フィルムが低密度ポリエチレンで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂製封筒。
  4. 前記発泡樹脂板の板厚が1〜5mm、封筒本体の内側の前記樹脂フィルムの肉厚が10〜20μm、外側の前記樹脂フィルムの肉厚が30〜100μmの範囲内であることを特徴とする請求項3に記載の樹脂製封筒。
  5. 前記封筒外側に位置する前記樹脂フィルムが、前記高密度ポリエチレンと前記低密度ポリエチレンとを混合したものであることを特徴とする請求項3に記載の樹脂製封筒。
  6. 発泡樹脂板の表裏に樹脂フィルムを貼着し、開閉蓋となる部分を残して前記発泡樹脂板を二つ折りに折り曲げて形成される樹脂製封筒の製造方法において、
    形成しようとする封筒の高さ寸法と同一又は複数倍の横幅を有する帯状の発泡樹脂基材の両面に樹脂フィルムを貼着し、
    前記開閉蓋と前記封筒本体との境界となる部分に基準線を設け、
    この基準線上及び/又は前記基準線を跨いで少なくとも二本の溝を形成し、
    前記発泡樹脂基材を縦方向に切断し、
    縦方向に切断した前記発泡樹脂基材に折り曲げ用治具を当接させて前記開閉蓋の部分を残して前記発泡樹脂基材を二つ折りにし、
    二つ折りにした前記発泡樹脂基材を形成しようとする封筒の横幅寸法に合わせて横方向に切断しつつ切断部分を接着して、樹脂製封筒を形成することを特徴とする樹脂製封筒の製造方法。
  7. 平行配置した複数の溝形成用の第一のカッタと、このカッタに併設した縦方向切断用の第二のカッタとを準備し、
    前記第一のカッタで複数の前記溝を形成すると同時に、前記第二のカッタで前記発泡樹脂基材を縦方向に切断することを特徴とする請求項6に記載の樹脂製封筒の製造方法。
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