JP5396195B2 - スライドスイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、スライドスイッチに関し、特に、音楽プレーヤや携帯電話等の小型の電子機器に用いられるスライドスイッチに関する。
従来、このようなスライドスイッチとして、電子機器の小型化に伴い、薄型に形成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このスライドスイッチは、合成樹脂性のケース内に、操作部に連なるスライダを収容して構成されている。ケースの底壁部には、インサート成形により固定接点部が埋設され、この底壁部に対向するスライダの下面には、ケースの底壁部に弾接する可動接点部材が取り付けられている。
そして、操作部が操作されることで、スライダがケース内をスライドされ、可動接点部材と固定接点部との接触状態に応じてスライドスイッチのON/OFFが切り替えられる。また、このスライドスイッチのケースは、上下2つの金型に溶融させた合成樹脂を充填することで成形されるが、底壁部分が薄くなるように成形することにより、スライドスイッチ全体の更なる薄型化が図られている。
特開2005−340061号公報
しかしながら、上記したような従来のスライドスイッチにおいては、可動接点部材からの接点圧が薄肉のケースの底壁部に常に作用しているため、半田付け時に発生するリフロー熱によりケースに反りが生じるおそれがあった。この問題を解決するために、ケースの側壁部に対向するスライダの側面に可動接点部材を設け、底壁部よりも肉厚な側壁部において可動接点部材を受ける構成が考えられる。
ところが、スライドスイッチの薄型化を図る場合には、可動接点部材の接点幅を大きくとることができない。さらに、ケースの成形時に、固定接点部(端子)を垂直に保持しなければならないため、上下2つの金型に加えて固定接点部を支えるスライドコアが必要となり、加工費が高くなるという問題があった。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、加工費を増加させることなく、半田付け時の変形を抑えると共に薄型化を図ることができるスライドスイッチを提供することを目的とする。
本発明のスライドスイッチは、一定方向にスライドするスライド部材と、前記スライド部材に設けられ、前記スライド部材と共にスライドする可動接点部材と、前記スライド部材を収容し、前記可動接点部材に摺動される摺動面に固定接点部を露出させるように埋設して保持するケースとを備え、前記ケースの厚みを変化させることで、前記摺動面が、前記スライド部材のスライド方向に直交する幅方向に傾斜するように形成されたことを特徴とする。
この構成によれば、ケースの摺動面が、スライド部材のスライド方向に直交する幅方向に傾斜して形成されるため、幅方向において摺動面が形成された壁部の厚みを変化することができる。よって、可動接点部材からの接点圧を受ける部分を厚肉にして、半田付け時に発生するリフロー熱によりケースに生じる変形を抑えることができる。また、スライドスイッチの厚み方向に延在するケースの壁部に、固定接点部を起立状態で保持させる構成と比較して、可動接点部材の接点幅を広くとることができると共に、スライドスイッチの薄型化を図ることができる。さらに、2つの金型によりケースを成形することができるため、加工費が増加することがない。
また本発明は、上記スライドスイッチにおいて、前記スライド部材には、操作部が設けられ、前記ケースの幅方向に位置する一壁部には、前記スライド方向に延在し、前記操作部を前記ケースの外側に延出させる開口部が形成され、前記摺動面が、前記一壁部に対向する他壁部側から前記一壁部側に向かって低くなるように傾斜することを特徴とする。
この構成によれば、摺動面が幅方向において他壁部側から一壁部側に低く傾斜するため、一壁部とスライド部材との係合面を広くとることができ、開口部を介してケースからスライド部材が外れることを防止することができる。
また本発明は、上記スライドスイッチにおいて、前記スライド部材は、前記他壁部側よりも前記一壁部側が厚く形成されることを特徴とする。
この構成によれば、一壁部側において、スライド部材が厚く形成されるため、スライド部材と開口が形成された一壁部との係合面を広くとることができ、開口部を介してケースからスライド部材が外れることを、さらに防止することができる。
また本発明は、上記スライドスイッチにおいて、前記固定接点部には、半田付け部が接続され、前記半田付け部は、前記他壁部から前記ケースの外側に延出されることを特徴とする。
この構成によれば、摺動面が他壁部側に高く傾斜され、摺動面が形成された壁部を他壁部側において厚肉に形成されるため、半田付け時に半田付け部から固定接点部にリフロー熱が伝達する際に、厚肉部分でケースに生じる変形を抑えることができる。
また本発明は、上記スライドスイッチにおいて、前記幅方向において、前記摺動面は、高さの異なる2つの面に挟まれており、前記摺動面の高所部側に連なる面および前記摺動面の低所部側に連なる面の少なくとも一方が、前記ケースの底壁部の底面と平行に形成されたことを特徴とする。
この構成によれば、幅方向において摺動面の高所部側に連なる面および摺動面の低所部側に連なる面の少なくとも一方をケースの底壁部の底面と平行に形成することにより、摺動面を狭い範囲で傾斜させ、摺動面の傾斜角度を大きくすることができる。
また本発明は、上記スライドスイッチにおいて、前記可動接点部材は、前記摺動面に平行に接触されることを特徴とする。
この構成によれば、可動接点部材と摺動面に設けられた固定接点部との接触面積が大きくなるため、接触信頼性を向上させることができる。
本発明によれば、加工費を増加させることなく、半田付け時の変形を抑えると共に薄型化を図ることができる。
本発明に係るスライダスイッチの実施の形態を示す図であり、上部を開放したスライドスイッチの全体斜視図である。 本発明に係るスライダスイッチの実施の形態を示す図であり、スライドスイッチの分解斜視図である。 本発明に係るスライダスイッチの実施の形態を示す図であり、スライドスイッチをスライド方向に直交する平面で破断した断面模式図である。 本発明に係るスライダスイッチの実施の形態を示す図であり、スライドスイッチの切り替え動作の説明図である。 本発明に係るスライダスイッチの実施の形態を示す図であり、ケース用の金型の断面模式図である。 本発明に係るスライダスイッチの変形例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る上部を開放したスライドスイッチの全体斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係るスライドスイッチの分解斜視図である。
図1および図2に示すように、スライドスイッチ1は、音楽プレーヤ等の図示しない基板に取り付けられて使用されるものであり、上面が開口されたケース2と、ケース2の開口に装着されるカバー3とを備えている。ケース2内には、操作部36を有し、一方向に沿ってスライド可能なスライド部材5と、スライド部材5にクリック感を付与するクリックバネ6および補助バネ7とが収容されている。
ケース2は、上面が開口された直方体の箱形に形成されている。ケース2の短手方向の略中間部には、ケース2内を長手方向に仕切る隔壁部16が延在し、この隔壁部16によりケース2内に2つの収容部17、18が形成される。隔壁部16により仕切られた一方の収容部17には、スライド部材5がスライド可能に保持され、他方の収容部18には、クリックバネ6および補助バネ7が保持されている。
ケース2の短手方向に位置する側壁部11は、隔壁部16と共にスライド部材5を両側からガイドしており、ケース2外に操作部36を露出させる凹部21が形成されている。凹部21は、側壁部11の長手方向に延在しており、スライド部材5のスライドに伴う操作部36の移動を許容している。収容部17の内底面は、スライド部材5のスライド方向に延在し、側壁部11側に低くなるように傾斜する傾斜面22と、傾斜面22の高所部側に位置する水平な高部面23と、傾斜面22の低所部側に位置する水平な低部面24とから構成されている。この場合、傾斜面22は、スライド部材5に取り付けられた摺動子38の摺動面として機能する。
収容部18側において、ケース2の長手方向に位置する両側壁部13、14には、クリックバネ6および補助バネ7が支持される一対の支持溝25が形成されている。各支持溝25は、クリックバネ6および補助バネ7が収まる溝幅を有し、クリックバネ6が収まる部分には段部26が形成されている。支持溝25の段部26は、補助バネ7の取付時に補助バネ7の傾倒を抑えるものであり、補助バネ7の取付後にクリックバネ6を取り付けることで、取付作業の作業性を向上させている。
側壁部11に対向する側壁部12には、開口部27が形成されている。開口部27には、カバー3に設けられ、補助バネ7を背面から支持する支持バネ55が位置される。また、側壁部12には、開口部27を挟んで一対の面取り部28が形成されている。一対の面取り部28は、ケース2内から外側に向けて開口部27を狭めるように傾斜しており、クリックバネ6および補助バネ7の撓みを逃がしている。
両側壁部13、14の短手方向の両端部には、カバー3を係止する係止突起29が外面から外側に突出して形成されており、ケース2の四隅でカバー3を固定している。ケース2の底壁部15には、長手方向に3つの端子31a、31b、31cが埋設されている。各端子31a、31b、31cは、一端側が収容部17の内底面に露出された固定接点部32a、32b、32cであり、他端側が側壁部11側からケース2側に延出された半田付け部33a、33b、33cになっている。固定接点部32a、32b、32cは、その露出面が内底面に面一となっており、内底面と同様に傾斜面22、高部面23、低部面24を有している。
スライド部材5は、スライド本体35と、スライド本体35に連なる操作部36と、スライド本体35および操作部36に組み付けられたフレーム部37と、スライド本体35に取り付けられた可動接点部材としての摺動子38とから構成されている。スライド本体35は、スライド方向に平行に延在する摺動壁部41、42と、摺動壁部41、42の上部を接続する平板部43とを有し、一対の摺動壁部41、42および平板部43により側面視凹状に形成される。
また、摺動壁部41、42は、収容部17に収容された状態で、内底面の高部面23および低部面24に対向している。内底面の低部面24に対向する摺動壁部41は、高部面23に対向する摺動壁部42よりも厚く形成されている。この場合、内底面の低部面24においては収容部17が深く形成されているため、側壁部11の凹部21により低く形成された部分と摺動壁部41との係合面を広くとることができ、スライド部材5のケース2からの抜けが防止される。
操作部36は、摺動壁部41に接続され、側壁部11の凹部21を介してケース2外に延出される。フレーム部37は、金属板で形成され、操作部36およびスライド本体35を補強する補強フレーム部45と、補強フレーム部45に連なりクリックバネ6に弾性係合する係合フレーム部46とを有している。補強フレーム部45は、一部が操作部36内に挿入されると共に、スライド本体35の上面から露出するようにインサート成形により組み付けられる。
係合フレーム部46は、ケース2の長手方向に延在する板状であり、延在方向の両端部において補強フレーム部45に対して垂直に折り曲げられて形成されている。また、係合フレーム部46は、摺動壁部42に対し間隔を空けて折り曲げられており、スライド部材5がケース2に収容された状態で、収容部18において隔壁部16の側面に沿うように配置される。係合フレーム部46の延在方向の中間部には、クリックバネ6側に突出した係合部47が形成されており、係合部47はスライド部材5のスライド時にクリックバネ6に形成された突出部52に係脱される。
摺動子38は、金属板等の導電性の板材を折り曲げて形成され、中間部からスライド方向の前後に延びる一対の片持バネ51a、51bを有している。摺動子38の中間部は、一対の片持バネ51a、51bの基端部および製造工程で取り残されたバリによって略十字状になっている。この略十字状の交差部分は、スライド本体35に圧入され、摺動子38がスライド部材5に取り付けられる。スライド部材5に取り付けられた摺動子38は、傾斜面22上をスライド方向に摺動する。
なお、摺動子38の傾斜面22に接する接点部は、傾斜面22に接触可能な面を有していればよく、高部面23および低部面24に平行な平坦に形成してもよいし、僅かに湾曲させて傾斜面22との接触性を確保するように形成してもよい。
クリックバネ6は、長尺状の金属板を折り曲げて形成され、延在方向の中間部にスライド部材5側に突出した突出部52を有している。クリックバネ6の延在方向の両端部は、下半部が切り欠かれており、側壁部13、14に形成された一対の支持溝25の段部26に係合される。補助バネ7は、長尺状の金属板であり、クリックバネ6に対して背面側から弾性力を付与している。この場合、補助バネ7の延在方向の両端部は、側壁部13、14に形成された一対の支持溝25内において、一面が段部26に当接されて位置決め状態で支持されている。
カバー3は、ケース2の上部に装着され、ケース2と共に収容部17、18を形成している。カバー3の四隅には、係止片54が形成されており、係止片54がケース2の四隅に形成された係止突起29に係止されてカバー3がケース2の上面に装着される。カバー3の一側方には、長手方向の両端部において上板から垂直に折り曲げられて、支持バネ55が形成されている。
支持バネ55は、ケース2内に向けて突出した両持ちバネであり、側壁部12の開口部27を介して補助バネ7の背面側に弾性力を付与している。このように、スライドスイッチ1においては、クリックバネ6に対して補助バネ7、支持バネ55により弾性力が付与されるため、スライド部材5のスライド時に強いクリック感を得ることが可能となっている。
図3を参照して、比較例と比較しつつ、ケースについてさらに詳細に説明する。図3は、スライドスイッチをスライド方向に直交する平面で破断した断面模式図である。図3において、(a)はケースの平坦な底壁部に固定接点部を配置したスライドスイッチ(比較例1)、(b)はケースの側壁に固定接点部を起立状態で配置したスライドスイッチ(比較例2)、(c)は本実施の形態に係るスライドスイッチをそれぞれ示している。
図3(a)に示すように、比較例1に係るスライドスイッチ61において、ケース62の底壁部71は、固定接点部72を露出させた平坦な内底面を有し、一様な厚みで薄肉に形成されている。また、ケース2の底壁部71は、スライド部材65の下面に取り付けられた摺動子74から下方に接点圧を受けている。したがって、比較例1に係るスライドスイッチ61を回路基板に半田付けした場合には、底壁部71に作用する接点圧とリフロー熱とによって反り易くなっている。
また、図3(b)に示すように、比較例2に係るスライドスイッチ81において、ケース82の底壁部91は、平坦な内底面を有し、一様な厚みで薄肉に形成されている。また、ケース82の側壁部92には、固定接点部93が設けられており、この固定接点部93を露出させた側面に、スライド部材85の側面に取り付けられた摺動子94が当接している。この場合、スライドスイッチ81は、底壁部91に接点圧が作用しないため、半田付け時のリフロー熱による反りが抑制されるが、摺動子94および固定接点部93の幅によって比較例1に係るスライドスイッチ61よりも厚型になる。
一方、図3(c)に示すように、本実施の形態に係るスライドスイッチ1においては、ケース2の内底面が、傾斜面22を挟んで平坦な低部面24および高部面23を有している。よって、ケース2の底壁部15は、低部面24において底壁部15が薄肉に形成され、傾斜面22において徐々に底壁部15の厚みが増加し、高部面23において低部面24よりも底壁部15が厚肉に形成されている。また、ケース2の底壁部15には、固定接点部32が埋設されており、固定接点部32の上面が内底面に対して面一となっている。
傾斜面22は、スライド本体35の下面に取り付けられた摺動子38から下方に接点圧を受けている。この場合、傾斜面22は、摺動子38に接触する部分において、接点圧および半田付け時のリフロー熱による反りを抑制可能な厚みを有している。したがって、スライドスイッチ1の半田付時に、スライドスイッチ1の反りが防止される。また、接点圧の作用しない底壁部15の低部面24を薄肉に形成することにより、スライドスイッチ1を薄型化することが可能となる。
また、固定接点部32には、高部面23側から底壁部15内を通りケース2外に延出する半田付け部33が接続されている。このように、底壁部15の厚肉側に半田付け部33が延出されているため、スライドスイッチ1の半田付時に、リフロー熱が底壁部15の厚肉側を介して薄肉側に伝達され、厚肉側でケース2に生じる変形を抑えることが可能となる。また、傾斜面22は、高さの異なる平坦な低部面24および高部面23に挟まれており、狭い範囲で傾斜させて傾斜角度が大きく形成されている。
図4を参照して、スライドスイッチの切換動作について説明する。図4は、スライドスイッチの切り替え動作の説明図である。
図4(a)に示すように、スライド部材5が図示右側に位置している場合には、摺動子38の接点部が端子31a、31bの固定接点部32a、32bに接触しており、係合フレーム部46の係合部47がクリックバネ6の突出部52の図示右側に位置している。この場合、クリックバネ6は、補助バネ7およびカバー3に設けられた支持バネ55によって背面側から支持されている。この状態から、操作部36を用いてスライド部材5を図示左側にスライドさせると、摺動子38の接点部が端子31a、31bの固定接点部32a、32bから外れ始め、クリックバネ6の突出部52が係合フレーム部46の係合部47に押圧されて、クリックバネ6、補助バネ7および支持バネ55が弾性力に抗して開口部27側に撓み始める。
そして、図4(b)に示すように、スライド部材5がケース2の長手方向の中間位置にスライドすると、摺動子38の接点部が端子31a、31bの固定接点部32a、32bから完全に外れ、クリックバネ6、補助バネ7および支持バネ55が大きく撓んで、係合フレーム部46の係合部47がクリックバネ6の突出部52に乗り上げる。この場合、補助バネ7は、側壁部12に形成された一対の面取り部28により開口部27側への撓みが許容される。
さらに、スライド部材5が図示左側にスライドすると、摺動子38の接点部が端子31b、31cの固定接点部32b、32cに接触し始め、係合フレーム部46の係合部47がクリックバネ6の突出部52から外れ、クリックバネ6、補助バネ7および支持バネ55が弾性力により内側に押し戻される。そして、図4(c)に示すように、スライド部材5が図示左側に到達すると、摺動子38の接点部が端子31b、31cの固定接点部32b、32cに完全に接触し、係合フレーム部46の係合部47がクリックバネ6の突出部52の図示左側に位置する。このように、クリックバネ6に対して補助バネ7および支持バネ55により弾性力が付加されるため、スライド部材5のスライド時に強いクリック感が得られるようになっている。
図5を参照して、ケースの成形方法について説明する。図5は、ケース用の金型の断面模式図である。図5において、(a)は上記した比較例2に係るケース用の金型、(b)は本実施の形態に係るケース用の金型である。なお、図5においては、説明の便宜上、ケースの形状を簡略化して記載している。
図5(a)に示すように、比較例2に係るスライドスイッチ81のケース82は、上型105、下型106およびスライドコア107を用いて成形される。具体的には、上型105および下型106を上下に重ね合わせ、スライドコア107を側方から上型105および下型106に押し当てることにより、ケース82を成形するための空洞部108が形成される。この場合、スライドコア107は、上型105および下型106の側面に端子95を押し付けており、端子95を起立状態で支持している。
そして、空洞部108に溶融した合成樹脂が充填されると、側壁部92に端子95を起立状態で埋設したケース82が成形される。このように、比較例2に係るスライドスイッチ81においては、上型105および下型106に加えて端子95を支持するスライドコア107が必要となり、加工費が高くなっている。
一方、図5(b)に示すように、本実施の形態に係るスライドスイッチ1のケース2は、上型101および下型102を用いて成形される。具体的には、上型101および下型102を上下に重ね合わせることにより、ケース2を成形するための空洞部103が形成される。この場合、端子31は、下型102により下方から支持されている。そして、空洞部103に溶融した合成樹脂が充填され、底壁部15に端子31を埋設したケース2が成形される。このように、本実施の形態に係るスライドスイッチ1においては、上型101および下型102によりケース2を成形するため加工費を抑えることが可能となっている。
以上のように、本実施の形態に係るスライドスイッチ1によれば、ケース2の傾斜面22が短手方向に傾斜するため、短手方向において底壁部15の厚みを変化させることができる。よって、摺動子38からの接点圧を受ける部分を厚肉にして、半田付け時に発生するリフロー熱によりケース2に生じる変形を抑えることが可能となる。また、側壁部11に、端子31を起立状態で保持させる構成と比較して、摺動子38の接点幅を広くとることができると共に、スライドスイッチ1の薄型化を図ることが可能となる。さらに、上型105および下型106によりケース2を成形することができるため、加工費が増加することがない。
なお、上記した実施の形態においては、固定接点部を底壁部に設ける構成としたが、この構成に限定されるものではない。図6に示すように、側壁部に摺動面としての傾斜面を形成し、この摺動面に設けた固定接点部に対して、スライド部材の側面に設けた摺動子を摺動させる構成としてもよい。
また、上記した実施の形態においては、摺動子の接点部が固定接点部に対して斜めに接触する構成としたが、この構成に限定されるものではない。摺動子の接点部と固定接点部とが平行に接触する構成としてもよい。この構成により、摺動子の接点部と固定接点部との接触性を向上させることができる。
また、上記した実施の形態においては、摺動面としての傾斜面を直線状とする構成としたが、この構成に限定されるものではない。傾斜面は、ケースの短手方向(スライド方向に直交する方向)において底壁部の厚みを変化させるものであればよく、例えば、曲面状に傾斜する構成としてもよい。
また、上記した実施の形態においては、内底面に対して固定接点部の上面を面一とする構成としたが、この構成に限定されるものではない。固定接点部は、内底面から露出されていればよく、例えば、内底面から僅かに突出する構成であってもよい。
また、上記した実施の形態においては、スライド部材の一対の摺動壁部を、内底面の高部面に対向する部分よりも低部面に対向する部分を厚く形成する構成としたが、この構成に限定されるものではない。スライド部材がケースから外れないのであれば、スライド部材の一対の摺動壁部を同じ厚みで形成してもよい。
また、上記した実施の形態においては、操作部の延出用の凹部が形成された側壁部側に向かって低くなるように傾斜面を傾斜させる構成としたが、この構成に限定されるものではない。スライド部材がケースから外れないのであれば、凹部が形成された側壁部側に高くなるように傾斜面を傾斜させる構成としてもよい。
また、上記した実施の形態においては、側壁部に形成された開口部としての凹部により操作部をケース外に延出させる構成としたが、この構成に限定されるものではない。操作部をケース外に操作部を延出させる構成であればよく、側壁部に孔部を設けて操作部をケース外に延出させる構成としてもよい。
また、上記した実施の形態においては、高部面および低部面を水平な平坦面としたが、この構成に限定されるものではない。高部面および低部面を傾斜面に連なるように両方とも傾斜させてもよいし、いずれかのみを傾斜させる構成としてもよい。
また、上記した実施の形態においては、カバーに支持バネを設ける構成としたが、この構成に限定されるものではない。クリックバネと補助バネによりスライド部材に対して十分なクリック感を与えることができるのであれば、カバーに支持バネを設けない構成としてもよい。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上説明したように、本発明は、加工費を増加させることなく、半田付け時の変形を抑えると共に薄型化を図ることができるという効果を有し、特に、音楽プレーヤや携帯電話等の小型の電子機器に用いられるスライドスイッチに有用である。
1 スライドスイッチ
2 ケース
3 カバー
5 スライド部材
6 クリックバネ
7 補助バネ
11 側壁部(一壁部)
12 側壁部(他壁部)
15 底壁部
21 凹部(開口部)
22 傾斜面(摺動面)
23 高部面
24 低部面
25 支持溝
26 段部
31a、31b、31c 端子
32a、32b、32c 固定接点部
33a、33b、33c 半田付け部
36 操作部
38 摺動子(可動接点部材)
101 上型
102 下型
103 空洞部

Claims (6)

  1. 一定方向にスライドするスライド部材と、
    前記スライド部材に設けられ、前記スライド部材と共にスライドする可動接点部材と、
    前記スライド部材を収容し、前記可動接点部材に摺動される摺動面に固定接点部を露出させるように埋設して保持するケースとを備え、
    前記ケースの厚みを変化させることで、前記摺動面が、前記スライド部材のスライド方向に直交する幅方向に傾斜するように形成されたことを特徴とするスライドスイッチ。
  2. 前記スライド部材には、操作部が設けられ、
    前記ケースの幅方向に位置する一壁部には、前記スライド方向に延在し、前記操作部を前記ケースの外側に延出させる開口部が形成され、
    前記摺動面が、前記一壁部に対向する他壁部側から前記一壁部側に向かって低くなるように傾斜することを特徴とする請求項1に記載のスライドスイッチ。
  3. 前記スライド部材は、前記他壁部側よりも前記一壁部側が厚く形成されることを特徴とする請求項2に記載のスライドスイッチ。
  4. 前記固定接点部には、半田付け部が接続され、
    前記半田付け部は、前記他壁部から前記ケースの外側に延出されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のスライドスイッチ。
  5. 前記幅方向において、前記摺動面は、高さの異なる2つの面に挟まれており、
    前記摺動面の高所部側に連なる面および前記摺動面の低所部側に連なる面の少なくとも一方が、前記ケースの底壁部の底面と平行に形成されたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のスライドスイッチ。
  6. 前記可動接点部材は、前記摺動面に平行に接触されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のスライドスイッチ。
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