JP5366721B2 - スライドスイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、スライドスイッチに関し、特に、音楽プレーヤや携帯電話等の小型の電子機器に用いられるスライドスイッチに関する。
従来、このようなスライドスイッチとして、操作部のスライド操作時にクリック感を付与するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このスライドスイッチは、ハウジングと、ハウジング内をスライドするスライド部材と、スライドスイッチの側方に配置されたクリックバネとを備えて構成されている。クリックバネは、スライド部材のスライド方向に延在する板バネであり、延在方向の両端部をハウジングの側壁に形成された取付溝部に取り付けることでハウジング内に起立状態で支持されている。
また、クリックバネは、延在方向の中間部に突出部が形成されており、この突出部はスライド部材の一側面に形成された係合部に対向されている。そして、スライド部材のスライドにより、スライド部材の係合部とクリックバネの突出部とが係脱することで、スライド部材にクリック感が付与されている。
特開2009−80940号公報
ところで、近年、電子機器の薄型化に伴いスライドスイッチの薄型化が望まれているが、上記した従来のスライドスイッチにおいては、スライドスイッチを薄型にする際にクリックバネを幅狭にしてクリックバネの高さを抑える必要がある。しかしながら、クリックバネを幅狭にすると、弾性力が低下して所望のクリック感が得られないという問題があった。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、薄型化を図ると共にクリック感を高めることができるスライドスイッチを提供することを目的とする。
本発明のスライドスイッチは、収容部を有するケースと、前記ケース内に、スライド可能に保持されたスライド部材と、前記スライド部材のスライド方向に延在する板状に形成され、表面側で前記スライド部材に係脱してクリック感を発生させるクリックバネと、前記スライド部材のスライド方向に延在する板状に形成され、前記クリックバネに背面側から弾性力を付与する1以上の補助バネとを備え、前記ケースには、前記クリックバネおよび前記1以上の補助バネの延在方向の両端部を前後から支持する対向面を有し、前記対向面間に前記クリックバネおよび前記1以上の補助バネが重ねられた状態で取り付けられる一対の取付溝部と、前記1以上の補助バネの前面を支持する前面支持部とが形成されたことを特徴とする。
この構成によれば、クリックバネの弾性力が1以上の補助バネにより補助されるため、クリックバネおよび補助バネの板幅を狭くしても所望のクリック感を得ることができ、薄型のスライドスイッチに対応させることができる。ところで、このように2枚以上の板バネをケースに取り付けるものにおいては、一方の板バネが傾倒することで、他方の板バネを組み込み難くなるという問題がある。しかしながら、本発明においては、前面支持部と一対の取付溝部の後面により補助バネの前後の傾倒が防止されるため、補助バネの後にクリックバネを取り付けることにより、補助バネの傾倒によりクリックバネの取り付けが妨げられることがない。したがって、補助バネおよびクリックバネのケースに対する取り付けを容易にしてスライドスイッチの組み立て性を向上させることができる。
また本発明は、上記スライドスイッチにおいて、前記前面支持部は、前記一対の取付溝部に設けられ、前記取付溝部の対向面間に前記1以上の補助バネの前面を支持する支持面を位置させることを特徴とする。
この構成によれば、取付溝部の対向面間に前面支持部の支持面が位置されるため、一対の取付溝部において補助バネの傾倒を防止することができ、簡易な構成で補助バネおよびクリックバネのケースに対する取り付けを容易とすることができる。
また本発明は、上記スライドスイッチにおいて、前記一対の取付溝部には、前記クリックバネの取付位置から前記クリックバネの背面側に離間するしたがって、前記スライド部材のスライド方向に深くなる階段状の溝が形成されるように前記前面支持部が設けられ、前記クリックバネおよび前記1以上の補助バネは、前記一対の取付溝部に取付可能な寸法に形成されたことを特徴とする。
この構成によれば、クリックバネおよび1以上の補助バネの延在方向の寸法は、階段状の取付溝部に対応して形成されているため、一対の取付溝部における取付位置を誤ることがない。
また本発明は、上記スライドスイッチにおいて、前記ケースの収容部を覆うカバーを備え、前記カバーは、前記1以上の補助バネに背面側から弾性力を付与する支持バネを有することを特徴とする。
この構成によれば、クリックバネの弾性力が、補助バネと共に支持バネにより補助されるため、さらに強いクリック感を得ることができる。
また本発明は、上記スライドスイッチにおいて、前記一対の取付溝部は、前記クリックバネおよび前記1以上の補助バネの撓みを許容する遊び持った状態で、前記クリックバネおよび前記1以上の補助バネが取り付けられることを特徴とする。
この構成によれば、クリックバネおよび1以上の補助バネが一対の取付溝部に遊びを持って取り付けられるため、クリックバネおよび1以上の補助バネの撓みが取付溝部に強く規制されることがない。したがって、クリックバネおよび1以上の補助バネの剛性が必要以上に高まることを防止し、スライド部材の作動力が過剰となることがない。また、取付溝部に強い負荷がかからないため、ケースの破損を防止することができる。
本発明によれば、2枚以上の板バネを用いて、クリック感を弱くすることなく、スライドスイッチの薄型化を図ると共に、スライドスイッチの組み立て性を向上させることができる。
本発明に係るスライドスイッチの実施の形態を示す図であり、スライドスイッチの全体斜視図である。 本発明に係るスライドスイッチの実施の形態を示す図であり、スライドスイッチの分解斜視図である。 本発明に係るスライドスイッチの実施の形態を示す図であり、取付溝部の周辺の拡大図である。 本発明に係るスライドスイッチの実施の形態を示す図であり、取付溝部に取り付けられたクリックバネおよび補助バネの変形状態の説明図である。 本発明に係るスライドスイッチの変形例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る上部を開放したスライドスイッチの全体斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係るスライドスイッチの分解斜視図である。
図1および図2に示すように、スライドスイッチ1は、音楽プレーヤ等の図示しない基板に取り付けられて使用されるものであり、上面が開口されたケース2と、ケース2の開口に装着されるカバー3とを備えている。ケース2内には、操作部36を有し、一方向にスライド可能なスライド部材5と、スライド部材5にクリック感を付与するクリックバネ6および補助バネ7とが収容されている。
ケース2は、上面が開口された直方体の箱形に形成されている。ケース2の短手方向の略中間部には、ケース2内を長手方向に仕切る隔壁部16が延在し、この隔壁部16によりケース2内に2つの収容部17、18が形成される。隔壁部16により仕切られた一方の収容部17には、スライド部材5がスライド可能に保持され、他方の収容部18には、クリックバネ6および補助バネ7が保持されている。
ケース2の短手方向に位置する側壁部11は、隔壁部16と共にスライド部材5を両側からガイドしており、ケース2外に操作部36を露出させる凹部21が形成されている。凹部21は、側壁部11の長手方向に延在しており、スライド部材5のスライドに伴う操作部36の移動を許容している。収容部17の内底面は、スライド部材5のスライド方向に延在し、側壁部11側に低くなるように傾斜する傾斜面22と、傾斜面22の高所部側に位置する水平な高部面23と、傾斜面22の低所部側に位置する水平な低部面24とから構成されている。この場合、傾斜面22は、スライド部材5に取り付けられた摺動子38の摺動面として機能する。
収容部18側において、ケース2の長手方向に位置する両側壁部13、14には、クリックバネ6および補助バネ7が取り付けられる一対の取付溝部25が形成されている。各取付溝部25は、クリックバネ6および補助バネ7が収まる溝幅を有し、隔壁部16側には段部26が設けられている。各取付溝部25には、段部26により上面視階段状の溝が形成されており、隔壁部16側である前側にクリックバネ6が取り付けられ、開口部27側である後側に補助バネ7が取り付けられる。
側壁部11に対向する側壁部12には、開口部27が形成されている。開口部27には、カバー3に設けられ、補助バネ7を背面から支持する支持バネ55が位置される。また、側壁部12には、開口部27を挟んで一対の面取り部28が形成されている。一対の面取り部28は、ケース2内から外側に向けて開口部27を狭めるように傾斜しており、クリックバネ6および補助バネ7の撓みを逃がしている。
両側壁部13、14の短手方向の両端部には、カバー3を係止する係止突起29が外面から外側に突出して形成されており、ケース2の四隅でカバー3を固定している。ケース2の底壁部15には、長手方向に3つの端子31a、31b、31cが埋設されている。各端子31a、31b、31cは、一端側が収容部17の内底面に露出された固定接点部32a、32b、32cであり、他端側が側壁部11側からケース2側に延出された半田付け部33a、33b、33cになっている。固定接点部32a、32b、32cは、その露出面が内底面に面一となっており、内底面と同様に傾斜面22、高部面23、低部面24を有している。
スライド部材5は、スライド本体35と、スライド本体35に連なる操作部36と、スライド本体35および操作部36に組み付けられたフレーム部37と、スライド本体35に取り付けられた可動接点部材としての摺動子38とから構成されている。スライド本体35は、スライド方向に平行に延在する摺動壁部41、42と、摺動壁部41、42の上部を接続する平板部43とを有し、一対の摺動壁部41、42および平板部43により側面視凹状に形成される。
操作部36は、摺動壁部41に接続され、側壁部11の凹部21を介してケース2外に延出される。フレーム部37は、金属板で形成され、操作部36およびスライド本体35を補強する補強フレーム部45と、補強フレーム部45に連なりクリックバネ6に弾性係合する係合フレーム部46とを有している。補強フレーム部45は、一部が操作部36内に挿入されると共に、スライド本体35の上面から露出するようにインサート成形により組み付けられる。
係合フレーム部46は、ケース2の長手方向に延在する板状であり、延在方向の両端部において補強フレーム部45に対して垂直に折り曲げられて形成されている。また、係合フレーム部46は、摺動壁部42に対し間隔を空けて折り曲げられており、スライド部材5がケース2に収容された状態で、収容部18において隔壁部16の側面に沿うように配置される。係合フレーム部46の延在方向の中間部には、クリックバネ6側に突出した係合部47が形成されており、係合部47はスライド部材5のスライド時にクリックバネ6に形成された突出部52に係脱される。
摺動子38は、金属板等の導電性の板材を折り曲げて形成され、中間部からスライド方向の前後に延びる一対の片持バネ51a、51bを有している。摺動子38の中間部は、一対の片持バネ51a、51bの基端部および製造工程で取り残されたバリによって略十字状になっている。この略十字状の交差部分は、スライド本体35に圧入され、摺動子38がスライド部材5に取り付けられる。スライド部材5に取り付けられた摺動子38は、傾斜面22上をスライド方向に摺動する。
クリックバネ6は、長尺状の金属板を折り曲げて形成され、延在方向の中間部にスライド部材5側に突出した突出部52を有している。補助バネ7は、長尺状の金属板であり、クリックバネ6よりも延在方向の寸法が長く形成されている。クリックバネ6は、一対の取付溝部25内に補助バネ7と重ねられた状態で取り付けられており、後側に位置する補助バネ7により弾性力が補助される。
カバー3は、ケース2の上部に装着され、ケース2と共に収容部17、18を形成している。カバー3の四隅には、係止片54が形成されており、係止片54がケース2の四隅に形成された係止突起29に係止されてカバー3がケース2の上面に装着される。カバー3の一側方には、長手方向の両端部において上板から垂直に折り曲げられて、支持バネ55が形成されている。
支持バネ55は、ケース2内に向けて突出した両持ちバネであり、側壁部12の開口部27を介して補助バネ7の背面側に弾性力を付与している。このように、スライドスイッチ1においては、クリックバネ6に対して補助バネ7、支持バネ55により弾性力が付与されるため、スライド部材5のスライド時に強いクリック感を得ることが可能となっている。
図3を参照して、ケースに形成された取付溝部について詳細に説明する。図3は、本発明の実施の形態に係る取付溝部の周辺の拡大図である。図3においては、(a)がクリックバネおよび補助バネが撓んでいない状態、(b)がクリックバネおよび補助バネが撓んだ状態をそれぞれ示している。
図3(a)に示すように、取付溝部25には、クリックバネ6の前方への傾倒を規制する第1の前方規制面61および補助バネ7の後方への傾倒を規制する後方規制面62が対向して形成されている。また、取付溝部25には、第1の前方規制面61から開口部27側に段部26が突設され、この段部26によりケース2内側から外側に溝が深くなるように上面視階段状の溝が形成される。段部26には、補助バネ7の前方への傾倒を規制する第2の前方規制面63が形成されている。
また、段部26には、第1の前方規制面61および第2の前方規制面63に対して垂直に連なり、クリックバネ6の延在方向の端面をガイドする第1の側方ガイド面64が形成されている。さらに、取付溝部25には、第2の前方規制面63および後方規制面62に対して垂直に連なり、補助バネ7の延在方向の端面をガイドする第2の側方ガイド面65が形成されている。すなわち、第1の前方規制面61および第1の側方ガイド面64によりクリックバネ6の取付位置66が規定され、第2の前方規制面63、後方規制面62および第2の側方ガイド面65により補助バネ7の取付位置67が規定される。
そして、補助バネ7は、第2の前方規制面63および後方規制面62により、前後方向への傾倒が防止され、クリックバネ6は、第1の前方規制面61および補助バネ7の前面により、前後方向への傾倒が防止される。したがって、補助バネ7を取付位置67に取り付けた後に、クリックバネ6を取付位置66に取り付けることによって、補助バネ7の傾倒によりクリックバネ6の取り付けが阻害されることがない。
また、第1の側方ガイド面64は、取付溝部25の溝内において、段部26が設けられた分だけ、第2の側方ガイド面65よりもケース2の収容部18側に位置されている。この場合、ケース2の長手方向において対向する第1の側方ガイド面64間は、クリックバネ6の延在方向の寸法よりも広く、補助バネ7の延在方向の寸法よりも狭い間隔を有している。したがって、クリックバネ6の取付位置66に対する補助バネ7の取り付けが防止され、クリックバネ6および補助バネ7の取付位置を誤ることがない。
さらに、取付溝部25には、遊びを持たせた状態で、クリックバネ6および補助バネ7が取り付けられている。具体的には、第1の前方規制面61および後方規制面62間は、クリックバネ6および補助バネ7の板厚の合計寸法よりも広く形成されている。また、ケース2の長手方向において対向する一対の第1の側方ガイド面64間は、クリックバネ6の延在方向の寸法より広く、ケース2の長手方向において対向する一対の第2の側方ガイド面65間は、補助バネ7の延在方向の寸法よりも広く形成されている。
この場合、遊び量は、クリックバネ6および補助バネ7の撓みを規制せず、かつ取付溝部25からのクリックバネ6および補助バネ7の外れを防止する範囲に設定される。例えば、図3(b)に示すように、第1の前方規制面61および第1の側方ガイド面64は、クリックバネ6が撓んだ場合に、クリックバネ6の延在方向の端部に当接しないように遊び量が設定されている。また、第2の前方規制面63および第2の側方ガイド面65は、補助バネ7が撓んだ場合に、補助バネ7の延在方向の端部に当接しないように遊び量が設定されている。
よって、クリックバネ6および補助バネ7の撓みが、第1、第2の前方規制面61、63および第1、第2の側方ガイド面65に規制されることがない。したがって、クリックバネ6および補助バネ7の剛性が必要以上に高まるのを防止し、操作部36の作動力が過剰となることがない。また、クリックバネ6および補助バネ7の反力によって、取付溝部25に強い付加がかかることがないため、ケース2の破損を防止することが可能となる。
なお、上記した遊び量は、クリックバネ6および補助バネ7と第1、第2の前方規制面61、63および第1、第2の側方ガイド面64、65との当接を避ける範囲に限定されるものではない。クリックバネ6および補助バネ7の剛性が必要以上に高まらず、さらにケース2の破損が生じないのであれば、クリックバネ6および補助バネ7と第1、第2の前方規制面61、63および第1、第2の側方ガイド面65とが当接する範囲に遊び量を設定してもよい。
図2および図3を参照して、スライドスイッチの組み立て手順について説明する。なお、ケース2には複数の端子31a、31b、31cが既に取り付けられ、スライド部材5にはフレーム部37および摺動子38が既に取り付けられているものとする。
まず、補助バネ7を第2の前方規制面63、第2の側方ガイド面65および後方規制面62に沿わせるようにして取付位置67に起立状態で載置する。このとき、補助バネ7の延在方向の寸法は、ケース2の長手方向において対向する第1の側方ガイド面64間の間隔よりも広いため、補助バネ7の取付位置を誤ることがない。
次に、クリックバネ6を第1の前方規制面61、第1の側方ガイド面64および補助バネ7の前面に沿わせるようにして取付位置66に起立状態で載置する。この場合、補助バネ7は、第2の前方規制面63および後方規制面62により前後方向への傾倒が規制されるため、クリックバネ6の取付を阻害することがない。
次に、スライド部材5の一対の摺動壁部41、42をケース2の側壁部11および隔壁部16の対向面に沿わせるようにして、スライド部材5をケース2の内底面に載置する。このとき、操作部36がケース2の凹部21を介して外部に突出されると共に、摺動子33の接点部がケース2の傾斜面22に接触する。
そして、カバー3の四隅に形成された係止片54を、ケース2の四隅に形成された係止突起29に係止し、カバー3をケース2に装着する。このとき、カバー3に形成された支持バネ55が開口部27に位置され、補助バネ7の背面を支持する。スライドスイッチ1は、ケース2に対し、補助バネ7、クリックバネ6、スライド部材5、カバー3を順に載置するだけで、簡易に組み立てることが可能となっている。
このようにして組み立てられたスライドスイッチ1は、クリックバネ6、補助バネ7および支持バネ55の3つの板バネによりスライド部材5にクリック感を付与している。したがって、クリックバネ6、補助バネ7および支持バネ55の板幅を小さくして、各板バネの高さを抑えても、スライド部材5に十分なクリック感を与えることができるため、薄型のスライドスイッチ1に対応させることが可能となる。
一方、従来例のように、単一のクリックバネを使用するスライドスイッチでは、十分な弾性力を生じさせるためにクリックバネの板幅を大きくしなければならず、薄型のスライドスイッチに対応させることができない。また、単一のクリックバネの板厚を厚くすることも考えられるが、剛性が高くなりすぎて、適切なクリック感を得ることができない。
図4を参照して、スライドスイッチの切換動作について説明する。図4は、スライドスイッチの切り替え動作の説明図である。
図4(a)に示すように、スライド部材5が図示右側に位置している場合には、摺動子38の接点部が端子31a、31bの固定接点部32a、32bに接触しており、係合フレーム部46の係合部47がクリックバネ6の突出部52の図示右側に位置している。この場合、クリックバネ6は、補助バネ7およびカバー3に設けられた支持バネ55によって背面側から支持されている。この状態から、操作部36を用いてスライド部材5を図示左側にスライドさせると、摺動子38の接点部が端子31a、31bの固定接点部32a、32bから外れ始め、クリックバネ6の突出部52が係合フレーム部46の係合部47に押圧されて、クリックバネ6、補助バネ7および支持バネ55が弾性力に抗して開口部27側に撓み始める。
そして、図4(b)に示すように、スライド部材5がケース2の長手方向の中間位置にスライドすると、摺動子38の接点部が端子31a、31bの固定接点部32a、32bから完全に外れ、クリックバネ6、補助バネ7および支持バネ55が大きく撓んで、係合フレーム部46の係合部47がクリックバネ6の突出部52に乗り上げる。この場合、補助バネ7の延在方向の中央部は、側壁部12に形成された一対の面取り部28により開口部27側への撓みが許容される。
さらに、スライド部材5が図示左側にスライドすると、摺動子38の接点部が端子31b、31cの固定接点部32b、32cに接触し始め、係合フレーム部46の係合部47がクリックバネ6の突出部52から外れ、クリックバネ6、補助バネ7および支持バネ55が弾性力により内側に押し戻される。そして、図4(c)に示すように、スライド部材5が図示左側に到達すると、摺動子38の接点部が端子31b、31cの固定接点部32b、32cに完全に接触し、係合フレーム部46の係合部47がクリックバネ6の突出部52の図示左側に位置する。このように、クリックバネ6に対して補助バネ7および支持バネ55により弾性力が付加されるため、スライド部材5のスライド時に強いクリック感が得られるようになっている。
以上のように、本実施の形態に係るスライドスイッチ1によれば、クリックバネ6の弾性力が補助バネ7および支持バネ55により補助されるため、クリックバネ6、補助バネ7および支持バネ55の板幅を狭くしても所望のクリック感を得ることができ、スライドスイッチ1の薄型化を図ることができる。また、第2の前方規制面63および後方規制面62により補助バネ7の前後の傾倒が防止されるため、補助バネ7の後にクリックバネ6を一対の取付溝部25に取り付けることにより、補助バネ7の傾倒によりクリックバネ6の取り付けが妨げられることがない。したがって、クリックバネ6および補助バネ7のケース2に対する取り付けを容易にしてスライドスイッチ1の組み立て性を向上させることができる。
なお、上記した実施の形態においては、一対の取付溝部に前面支持部としての段部を設ける構成としたが、この構成に限定されるものではない。前面支持部は、補助バネの前面を支持可能な位置に設けられていればよく、例えば、図5(a)に示すように、前面支持部74をクリックバネ72の突出部75と補助バネ73との間の領域において、ケース71の内底面から突出させるようにしてもよい。この場合、前面支持部74は、クリックバネ72の背面に位置するため、クリックバネ72が撓みによってクリックバネ72との接触が避けられ、破損することがない。
また、上記した実施の形態においては、側壁の上面と同一の高さを有するように段部を設けて、一対の取付溝部に上面視階段状の溝を形成させる構成としたが、この構成に限定されるものではない。図5(b)に示すように、側壁の上面から一段低くなるように前面支持部84を形成する構成としてもよい。このように構成しても、前面支持部84に形成された前方規制面85により補助バネ83の前方への傾倒を規制することが可能である。なお、この場合、前面支持部84を避けるようにクリックバネ82の下部を切り欠いて、クリックバネ82を取付溝部86に配置することも可能である。
また、上記した実施の形態においては、一対の取付溝部にクリックバネおよび単一の補助バネを取り付ける構成としたが、この構成に限定されるものではない。図5(c)に示すように、取付溝部96にクリックバネ92および複数(本変形例では2つ)の補助バネ93a、93bを取付可能となるように前面支持部94を設ける構成としてもよい。
また、上記した実施の形態においては、カバーに支持バネを設ける構成としたが、この構成に限定されるものではない。クリックバネと補助バネによりスライド部材に対して十分なクリック感を与えることができるのであれば、カバーに支持バネを設けない構成としてもよい。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上説明したように、本発明は、2枚以上の板バネを用いて、クリック感を弱くすることなく、スライドスイッチの薄型化を図ると共に、スライドスイッチの組み立て性を向上させることができるという効果を有し、特に、音楽プレーヤや携帯電話等の小型の電子機器に用いられるスライドスイッチに有用である。
1 スライドスイッチ
2、71、81、91 ケース
3 カバー
5 スライド部材
6、72、82、92 クリックバネ
7、73、83、93a、93b 補助バネ
16 隔壁部
25、76、86、96 取付溝部
26 段部(前面支持部)
27 開口部
28 面取り部
35 スライド本体
36 操作部
46 係合フレーム部
47 係合部
52、75 突出部
55 支持バネ
61 第1の前方規制面(対向面)
62 後方規制面(対向面)
63 第2の前方規制面(支持面)
64 第1の側方ガイド面
65 第2の側方ガイド面
66 クリックバネの取付位置
67 補助バネの取付位置
74、84、94 前面支持部
85 前方規制面

Claims (5)

  1. 収容部を有するケースと、
    前記ケース内に、スライド可能に保持されたスライド部材と、
    前記スライド部材のスライド方向に延在する板状に形成され、表面側で前記スライド部材に係脱してクリック感を発生させるクリックバネと、
    前記スライド部材のスライド方向に延在する板状に形成され、前記クリックバネに背面側から弾性力を付与する1以上の補助バネとを備え、
    前記ケースには、前記クリックバネおよび前記1以上の補助バネの延在方向の両端部を前後から支持する対向面を有し、前記対向面間に前記クリックバネおよび前記1以上の補助バネが重ねられた状態で取り付けられる一対の取付溝部と、前記1以上の補助バネの前面を支持する前面支持部とが形成されたことを特徴とするスライドスイッチ。
  2. 前記前面支持部は、前記一対の取付溝部に設けられ、前記取付溝部の対向面間に前記1以上の補助バネの前面を支持する支持面を位置させることを特徴とする請求項1に記載のスライドスイッチ。
  3. 前記一対の取付溝部には、前記クリックバネの取付位置から前記クリックバネの背面側に離間するしたがって、前記スライド部材のスライド方向に深くなる階段状の溝が形成されるように前記前面支持部が設けられ、
    前記クリックバネおよび前記1以上の補助バネは、前記一対の取付溝部に取付可能な寸法に形成されたことを特徴とする請求項2に記載のスライドスイッチ。
  4. 前記ケースの収容部を覆うカバーを備え、
    前記カバーは、前記1以上の補助バネに背面側から弾性力を付与する支持バネを有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のスライドスイッチ。
  5. 前記一対の取付溝部は、前記クリックバネおよび前記1以上の補助バネの撓みを許容する遊び持った状態で、前記クリックバネおよび前記1以上の補助バネが取り付けられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のスライドスイッチ。
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