JP3800591B2 - カード用コネクタ - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メモリを組込んだカードと回路基板とを電気的に接続するために用いられるカード用コネクタに関し、特に、メモリへの書込みの許可又は禁止を選択するライトプロテクトボタンを備えたカードのためのカード用コネクタに関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、携帯電話等の電子機器には、メモリを組込んだカードが装着されるのが一般的になってきている。図５に示されているように、このようなカード１には、通常、その側面２の凹部３にスライド可能なライトプロテクトボタン４が設けられ、該ライトプロテクトボタン４をスライドさせることにより、前記カード１内部のメモリへの書込み許可又は書込み禁止を選択できるようになっている。
【０００３】
従来のこの種のライトプロテクトボタンを備えたカードのためのコネクタとしては、例えば、特開２００１−１３５３８３号公報に記載されているものがある。この特開２００１−１３５３８３号公報に記載されたカード用コネクタは、図６〜９に示されているように、ハウジング５の前壁６から側壁７にかけて配設された第１スイッチ８及び第２スイッチ９を備えている。
【０００４】
前記第１スイッチ８は、前記前壁６側に配設された前後方向に弾性変形可能な第１接触ばね片１０と、前記側壁７に沿って配設された側方に弾性変形可能な第２接触ばね片１１とから構成され、両接触ばね片１０，１１の接離により前記カード１の着脱状態を検出するようになっている。前記第１接触ばね片１０は折返し形状を成し、前端部１２は回路基板（図示せず）に接続可能なように折曲形成され、前記前端部１２の反対側端部には後方に突出する当接部１３と前方に折返された接点部１４とが形成されている。また、前記第２接触ばね片１１には、前記前端部１２と並列に形成された前端部１５と、前記側壁７に固定される固定部１６と、該固定部１６から前方に片持ち梁状に延出するばね小片部１７に形成された接点突起１８と、前記固定部１６から後方に片持ち梁状に延出するばね片部１９に形成された先端当接部２０とが形成され、該先端当接部２０は内側に突出した当接部２１と該当接部２１の先端側に延びる延出部２２とを備えている。
【０００５】
前記第２スイッチ９は、前記第２接触ばね片１１と、該第２接触ばね片１１に沿ってその外側に配設された側方に弾性変形可能な第３接触ばね片２３とから構成され、両接触ばね片１１，２３の接離により前記ライトプロテクトボタン４のスライド位置を検出するようになっている。前記第３接触ばね片２３には、前記各前端部１２，１５に並列に形成された前端部２４と、前記側壁７に固定される固定部２５と、該固定部２５から後方に片持ち梁状に延出するばね片部２６に形成された先端当接部２７とが形成され、該先端当接部２７は内側に突出した当接部２８と該当接部２８の先端側に延びる延出部２９とを備えている。また、前記ばね片部２６には、前記第２接触ばね片１１の前記延出部２２に対向する位置に開口部３０が形成され、該開口部３０の前方に接点突起３１が突設されている。
【０００６】
このような構成において、図１０に示されているように、前記ライトプロテクトボタン４のスライド位置を後方側とし、前記カード１を書込み許可状態にして前記ハウジング５内に挿入すると、前記第１接触ばね片１０の当接部１３は前記カード１の前端面によって押圧され、前記接点部１４は前記第２接触ばね片１１の接点突起１８と接触する。この結果、前記第１スイッチ８はオンとなり、前記カード１の装着が検出される。また、この時、前記第２接触ばね片１１の当接部２１は前記カード１の凹部３に当接し、前記第３接触ばね片２３の当接部２８は前記ライトプロテクトボタン４に当接し、前記第２接触ばね片１１と前記第３接触ばね片２３は互いに離間している。この結果、前記第２スイッチはオフとなり、前記カード１は書き込み許可状態にあることが検出される。
【０００７】
一方、図１１に示されているように、前記ライトプロテクトボタン４のスライド位置を前方側とし、前記カード１を書込み禁止状態にして前記ハウジング５内に挿入すると、上述した図１０の場合と同様に、前記第１接触ばね片１０の接点部１４は前記第２接触ばね片１１の接点突起１８と接触し、前記第１スイッチ８はオンとなり、前記カード１の装着が検出される。また、この時、前記第２接触ばね片１１の当接部２１は前記ライトプロテクトボタン４に当接し、前記第３接触ばね片２３の当接部２８は前記カード１の凹部３に当接する。そして、前記第２接触ばね片１１の延出部２２は前記第３接触ばね片２３の開口部３０に入り込み、前記第２接触ばね片１１と前記第３接触ばね片２３は前記接点突起３１を介して接触する。この結果、前記第２スイッチはオンとなり、前記カード１は書き込み禁止状態にあることが検出される。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来のカード用コネクタでは、スイッチを構成する部材、特に、前記第２スイッチ９を構成する第２接触ばね片１１や第３接触ばね片２３は、前記カード１の収容時に該カード１を案内する壁部において外方に弾性変形可能なように片持ち梁状に設けられているため、構造強度上、前記側壁７として利用することができなかった。したがって、前記第２接触ばね片１１や第３接触ばね片２３の設置部分にも該各接触ばね片１１，２３とは別に壁部を設ける必要があったため、前記側壁７の厚みが厚くなり、カード用コネクタの小型化が図り難いといった問題があった。
【０００９】
また、前記スイッチを構成する部材は前記ハウジング５の前壁６と側壁７に分散して配置されており、前記ハウジング５の壁部分の加工範囲が広がると共に該壁部分の形状が複雑となるので、製造に手間が掛かっていた。
【００１０】
さらに、前記スイッチを構成する部材としてそれぞれ形状の異なる３種類の接触ばね片１０，１１，２３を必要とし、しかも、それぞれの接触ばね片１０，１１，２３はいずれも形状が複雑であるため、組立て、製造作業に手間が掛かり、コストの低減化が図り難いといった問題もあった。
【００１１】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、小型化及びコストの低減化が可能なカード用コネクタを提供するものである。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
本発明は、カードと回路基板とを電気的に接続させるためのカード用コネクタにおいて、前記カードを収容するハウジングの側壁の一部に設けた切欠部を閉塞するよう立設して設けられた金属板と、該金属板に接離可能に設けられた金属片とによりスイッチが構成されており、前記金属板はそれぞれ側方に弾性変形可能なばね片を有し、該金属板には、前記ばね片が打抜き加工により形成され、前記金属板は、その外周部分が連続し、一体構造となっていることを特徴とする。
【００１３】
好ましくは、前記カードは側面にスライド可能なライトプロテクトボタンを有し、前記金属板はそれぞれ側方に弾性変形可能な第１及び第２ばね片を有し、前記金属片はそれぞれ前記第１ばね片が接離可能な第１接点部を有する第１金属片と、前記第２ばね片が接離可能な第２接点部を有する第２金属片とから成り、前記第１ばね片と前記第１金属片とにより前記カードの着脱状態を検出する第１スイッチが構成され、前記第２ばね片と前記第２金属片とにより前記ライトプロテクトボタンのスライド位置を検出する第２スイッチが構成されている。
【００１４】
また、前記カードは側面にスライド可能なライトプロテクトボタンを有し、前記金属片はそれぞれ側方に弾性変形可能な第１及び第２ばね片を有する第１及び第２金属片とから成り、前記金属板はそれぞれ前記第１ばね片が接離可能な第１接点部と、前記第２ばね片が接離可能な第２接点部とを有し、前記第１金属片と前記第１接点部とにより前記カードの着脱状態を検出する第１スイッチが構成され、前記第２金属片と前記第２接点部とにより前記ライトプロテクトボタンのスライド位置を検出する第２スイッチが構成されている。
【００１５】
さらに、前記第１金属片と前記第２金属片は同一形状を成している。
【００１６】
このような構成において、前記金属板が前記ハウジングの壁部を兼ねており、前記金属板の設置箇所に金属板とは別に壁部を設ける必要がないため、該壁部の厚みを薄くでき、前記カード用コネクタの小型化が可能となる。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を参照しつつ、本発明の実施の形態を説明する。
【００１８】
図１〜４は本発明の実施の形態に係るカード用コネクタ４１を示している。該カード用コネクタ４１は、図７に示されているようなカード１を収容可能な合成樹脂製のハウジング４２と、該ハウジング４２の上方を閉塞可能な金属製のハウジングカバー４３とを備え、該ハウジングカバー４３は両側が下方に折曲され、前記ハウジング４２に被嵌されるようになっている。前記ハウジング４２は、薄板状の底板４４と、該底板４４の前端部に形成された前壁４５と、前記底板４４の両側部に形成された側壁４６，４７とを備えている。また、前記底板４４の前端側には所要数の端子４８が並列に配列され、該各端子４８の前端部分は前記前壁４５を貫通し、前記ハウジング４２の外部に突出している。
【００１９】
前記一方（図１では右側）の側壁４６にはスライダー４９が前後方向に摺動可能に設けられ、該スライダー４９の前端部には内側に延出する当接部５０が形成され、該当接部５０の後端側に前記カード１の前端面が当接可能となっている。また、前記スライダー４９の前端側にはコイルばね５１が設けられ、該コイルばね５１は前記スライダー４９を後方に付勢している。さらに、前記側壁４６の後端側にはロック機構５２が設けられ、該ロック機構５２により前記カード１の前記ハウジング４２への装着状態が保持されるようになっている。
【００２０】
前記他方（図１では左側）の側壁４７には、前後に第１切欠部５３と第２切欠部５４が形成され、前記第１切欠部５３の前方に前端固定溝５５が前後方向に形成されている。前記第１切欠部５３と第２切欠部５４の間には固定部５６が形成され、該固定部５６には第１固定溝５７が前後方向に形成されていると共に該第１固定溝５７の中央部から外側に第１欠込み溝５８が形成されている。また、前記側壁４７には、前記第２切欠部５４の後方に第２固定溝５９が前後方向に形成されていると共に該第２固定溝５９の中央部から外側に第２欠込み溝６０が形成されている。さらに、前記第２固定溝５９の後方には後端固定溝６１が前後方向に形成されていると共に該固定溝６１の中央部から外側に第３欠込み溝６２が形成され、前記後端固定溝６１の前端部は内側に折曲している。また、前記前端固定溝５５から前記後端固定溝６１にかけて前記側壁４７の内面に沿うように浅溝６３が形成されている。なお、特に、図示されていないが、前記第１固定溝５７、第２固定溝５９及び前記後端固定溝６１の中央部分の深さは他の部分より一段深くなっている。
【００２１】
前記他方の側壁４７には前後方向に細長の金属板６４が前記第１及び第２切欠部５３，５４を内側から閉塞するように立設され、前記側壁４７の一部を構成するようになっている。前記金属板６４の前端部６５は、前記前端固定溝５５に嵌合し、前記前端部６５の内面に形成された突出部６６によりその嵌合位置が規制されている。また、前記金属板６４の後端部６７の端面には突起６８が形成され、前記後端部６７は前記突起６８を介して前記後端固定部６１に圧入されている。前記後端部６７の下端は外側に屈曲し、接続部６９が形成され、該接続部６９は前記第３欠込み溝６２から前記ハウジング４２の外部に突出し、所定の電気回路９０に接続されている。さらに、前記金属板６４の下端部７０は前記浅溝６３に嵌合し、前記下端部７０の内面に形成された突出部７１によりその嵌合位置が規制されている。前記金属板６４の前記第１及び第２切欠部５３，５４に対応する位置にはそれぞれ、前記金属板６４を打抜いて形成され、前方に片持ち梁状に延出する第１ばね片７２及び第２ばね片７３が設けられ、該第１及び第２ばね片７２，７３は僅かに外側に屈曲した各後端部７４，７５を支点として側方に弾性変形可能となっている。また、前記第１及び第２ばね片７２，７３の各前端部にはそれぞれ第１当接部７６及び第２当接部７７が内側に突出するように形成されている。このように、前記金属板６４には、前記第１及び第２ばね片７２，７３が打抜き加工により形成されているが、前記金属板６４は、その外周部分が連続し、一体構造となっているので、高強度を保持することができる。したがって、前記金属板６４は、上述したように、前記側壁４７の一部を構成することができる。
【００２２】
前記金属板６４の外側には、前記第１及び第２ばね片７２，７３に沿ってそれぞれ第１金属片７８及び第２金属片７９が立設され、前記第１金属片７８と前記第２金属片７９は同一形状を成している。前記第１金属片７８の後端部８０の両側端面には突起８１が形成され、前記後端部８０は前記突起８１を介して、前記金属板６４の圧入方向と同方向に前記第１固定溝５７に圧入されている。これにより、前記第１金属片７８は前方に向かって片持ち梁状に支持され、屈曲部８２を支点として側方に弾性変形可能となっている。また、前記後端部８０の内面には突出部９３が突設され、該突出部９３により前記後端部８０の圧入位置が規制されている。さらに、前記後端部８０の下端は外側に屈曲し、接続部８３が形成され、該接続部８３は前記第１欠込み溝５８から前記ハウジング４２の外部に突出し、前記電気回路９０に接続されている。前記第１金属片７８の前端部内面には第１接点部８４が突設され、該第１接点部８４は前記第１ばね片７２に接触可能となっている。また、前記第２金属片７９には、前記第１金属片７８と同様に、それぞれ、後端部８５、突起８６、屈曲部８７、接続部８８、第２接点部８９及び突出部９４が形成され、前記第２金属片７９は前記突起８６を介して、前記金属板６４の圧入方向と同方向に前記第２固定溝５９に圧入され、前記第２接点部８９は前記第２ばね片７３に接触可能となっている。このように、前記第１ばね片７２と前記第１金属片７９により第１スイッチ９１が形成され、前記第２ばね片７３と前記第２金属片７９により第２スイッチ９２が形成されている。
【００２３】
次に、前記カード１の挿脱時における前記カード用コネクタ４１の作用を説明する。
【００２４】
前記ライトプロテクトボタン４のスライド位置を後方側とし、前記カード１を書込み許可状態にして前記カード用コネクタ４１に挿入すると、前記スライダー４９は前記カード１と共に前記側壁４６に沿って前進し、前記カード１は前記ロック機構５２により挿着位置でロックされた状態となる。そして、前記第１ばね片７２の第１当接部７６は前記カード１の側面によって押圧され、外側に弾性変形し、前記第１金属片７８の第１接点部８４も外側に弾性変形してワイピング接触する。この結果、前記第１スイッチ９１はオンとなり、前記カード１の挿着が検出される。また、この時、前記第２ばね片７３の第２当接部７７は、前記ライトプロテクトボタン４に当接し、外側に弾性変形し、前記第２金属片７９の第２接点部８９も外側に弾性変形してワイピング接触する。この結果、前記第２スイッチはオンとなり、前記カード１は書き込み許可状態にあることが検出される。
【００２５】
一方、前記ライトプロテクトボタン４のスライド位置を前方側とし、前記カード１を書込み禁止状態にして前記カード用コネクタ４１に挿入すると、上述した書込み許可状態の場合と同様に、前記第１ばね片７２は前記第１金属片７８の第１接点部８４とワイピング接触し、前記第１スイッチ９１はオンとなり、前記カード１の挿着が検出される。また、この時、前記第２ばね片７３の第２当接部７７は、前記カード１の凹部３に位置し、前記第２金属片７９と離間し、前記第２スイッチはオフとなり、前記カード１は書き込み禁止状態にあることが検出される。
【００２６】
また、前記カード１をその挿着位置からさらに前方へ押込むと、前記ロック機構５２のロックが解除され、前記コイルばね５１の弾性力により、前記カード１は排出位置まで後退する。そして、前記第１ばね片７２は、元の状態に戻り、前記第１金属片７８と離間し、前記第１スイッチ９１はオフとなり、前記カード１の抜脱が検出される。
【００２７】
なお、前記第１及び第２スイッチ９１，９２の構成は上記実施の形態において説明した構成に限定されるものではなく、例えば、図５及び図６に示すように、金属板９５にばね片を設ける代わりに、第１金属片９６及び第２金属片９７にそれぞれ第１ばね片９８及び第２ばね片９９を設け、該各第１及び第２ばね片９８，９９が前記金属板９５に形成された第１及び第２開口部１００，１０１をそれぞれ挿通するように構成させてもよい。この場合、前記第１金属片９６の前端部１０２が前記金属板９５の凹部１０３に形成された第１接点部１０４に接触することにより前記カード１の装着が検出され、前記第２金属片９７の前端部１０５が前記金属板９５の凹部１０６に形成された第２接点部１０７に接触又は離間することにより前記ライトプロテクトボタン４のスライド位置が検出される。
【００２８】
また、上記実施の形態では、前記カード１の挿着時に、第１スイッチ９１がオンとなるように構成されているが、その反対に前記第１スイッチ９１がオフとなるように構成されていてもよい。さらにまた、前記第２スイッチ９２も、上記実施の形態において説明した動作と反対の動作をするように構成されていてもよい。
【００２９】
さらに、前記第１金属片７８と前記第２金属片７９は必ずしも同一形状を成していなくてもよい。
【００３０】
さらにまた、前記第１及び第２スイッチ９１，９２は、上記した位置に限らず、前記側壁４７の後端側等他の壁部に設けられてもよいし、また、前記ライトプロテクトボタン４が前記カード１の前端面に設けられた場合には、対応して前記前壁４５に設けられてもよい。
【００３１】
【発明の効果】
以上述べた如く本発明によれば、金属板がハウジングの壁部を兼ねており、金属板の設置箇所に金属板とは別に壁部を設ける必要がないため、壁部の厚みを薄くでき、カード用コネクタの小型化が可能となる。
【００３２】
また、各スイッチを構成する部材が一箇所に集中して配置され、ハウジングの形状が単純になるため、製造、組立作業の簡素化が図れる。
【００３３】
さらに、第１金属片と第２金属片が同一形状の場合には、各スイッチを構成する部材を２種類に削減でき、製造コストの低減化が可能となる等種々の優れた効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図２】本発明の実施の形態を示す部分拡大分解斜視図である。
【図３】本発明の実施の形態を示す部分拡大斜視図である。
【図４】本発明の実施の形態を示す部分平面図である。
【図５】本発明の実施の形態におけるスイッチの別の実施例を示す斜視図である。
【図６】本発明の実施の形態におけるスイッチの別の実施例を示す平面図である。
【図７】ライトプロテクトボタンを備えたカードを示す平面図である。
【図８】従来例の平面図である。
【図９】従来例のスイッチ構造を示す斜視図である。
【図１０】従来例の作用を示す斜視図である。
【図１１】従来例の作用を示す斜視図である。
【符号の説明】
１ カード
２ 側面
４ ライトプロテクトボタン
４２ ハウジング
４７ 側壁
６４ 金属板
７２ 第１ばね片
７３ 第２ばね片
７８ 第１金属片
７９ 第２金属片
８４ 第１接点部
８９ 第２接点部
９１ 第１スイッチ
９２ 第２スイッチ
９５ 金属板
９６ 第１金属片
９７ 第２金属片
９８ 第１ばね片
９９ 第２ばね片
１０４ 第１接点部
１０７ 第２接点部
【発明の属する技術分野】
本発明は、メモリを組込んだカードと回路基板とを電気的に接続するために用いられるカード用コネクタに関し、特に、メモリへの書込みの許可又は禁止を選択するライトプロテクトボタンを備えたカードのためのカード用コネクタに関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、携帯電話等の電子機器には、メモリを組込んだカードが装着されるのが一般的になってきている。図５に示されているように、このようなカード１には、通常、その側面２の凹部３にスライド可能なライトプロテクトボタン４が設けられ、該ライトプロテクトボタン４をスライドさせることにより、前記カード１内部のメモリへの書込み許可又は書込み禁止を選択できるようになっている。
【０００３】
従来のこの種のライトプロテクトボタンを備えたカードのためのコネクタとしては、例えば、特開２００１−１３５３８３号公報に記載されているものがある。この特開２００１−１３５３８３号公報に記載されたカード用コネクタは、図６〜９に示されているように、ハウジング５の前壁６から側壁７にかけて配設された第１スイッチ８及び第２スイッチ９を備えている。
【０００４】
前記第１スイッチ８は、前記前壁６側に配設された前後方向に弾性変形可能な第１接触ばね片１０と、前記側壁７に沿って配設された側方に弾性変形可能な第２接触ばね片１１とから構成され、両接触ばね片１０，１１の接離により前記カード１の着脱状態を検出するようになっている。前記第１接触ばね片１０は折返し形状を成し、前端部１２は回路基板（図示せず）に接続可能なように折曲形成され、前記前端部１２の反対側端部には後方に突出する当接部１３と前方に折返された接点部１４とが形成されている。また、前記第２接触ばね片１１には、前記前端部１２と並列に形成された前端部１５と、前記側壁７に固定される固定部１６と、該固定部１６から前方に片持ち梁状に延出するばね小片部１７に形成された接点突起１８と、前記固定部１６から後方に片持ち梁状に延出するばね片部１９に形成された先端当接部２０とが形成され、該先端当接部２０は内側に突出した当接部２１と該当接部２１の先端側に延びる延出部２２とを備えている。
【０００５】
前記第２スイッチ９は、前記第２接触ばね片１１と、該第２接触ばね片１１に沿ってその外側に配設された側方に弾性変形可能な第３接触ばね片２３とから構成され、両接触ばね片１１，２３の接離により前記ライトプロテクトボタン４のスライド位置を検出するようになっている。前記第３接触ばね片２３には、前記各前端部１２，１５に並列に形成された前端部２４と、前記側壁７に固定される固定部２５と、該固定部２５から後方に片持ち梁状に延出するばね片部２６に形成された先端当接部２７とが形成され、該先端当接部２７は内側に突出した当接部２８と該当接部２８の先端側に延びる延出部２９とを備えている。また、前記ばね片部２６には、前記第２接触ばね片１１の前記延出部２２に対向する位置に開口部３０が形成され、該開口部３０の前方に接点突起３１が突設されている。
【０００６】
このような構成において、図１０に示されているように、前記ライトプロテクトボタン４のスライド位置を後方側とし、前記カード１を書込み許可状態にして前記ハウジング５内に挿入すると、前記第１接触ばね片１０の当接部１３は前記カード１の前端面によって押圧され、前記接点部１４は前記第２接触ばね片１１の接点突起１８と接触する。この結果、前記第１スイッチ８はオンとなり、前記カード１の装着が検出される。また、この時、前記第２接触ばね片１１の当接部２１は前記カード１の凹部３に当接し、前記第３接触ばね片２３の当接部２８は前記ライトプロテクトボタン４に当接し、前記第２接触ばね片１１と前記第３接触ばね片２３は互いに離間している。この結果、前記第２スイッチはオフとなり、前記カード１は書き込み許可状態にあることが検出される。
【０００７】
一方、図１１に示されているように、前記ライトプロテクトボタン４のスライド位置を前方側とし、前記カード１を書込み禁止状態にして前記ハウジング５内に挿入すると、上述した図１０の場合と同様に、前記第１接触ばね片１０の接点部１４は前記第２接触ばね片１１の接点突起１８と接触し、前記第１スイッチ８はオンとなり、前記カード１の装着が検出される。また、この時、前記第２接触ばね片１１の当接部２１は前記ライトプロテクトボタン４に当接し、前記第３接触ばね片２３の当接部２８は前記カード１の凹部３に当接する。そして、前記第２接触ばね片１１の延出部２２は前記第３接触ばね片２３の開口部３０に入り込み、前記第２接触ばね片１１と前記第３接触ばね片２３は前記接点突起３１を介して接触する。この結果、前記第２スイッチはオンとなり、前記カード１は書き込み禁止状態にあることが検出される。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来のカード用コネクタでは、スイッチを構成する部材、特に、前記第２スイッチ９を構成する第２接触ばね片１１や第３接触ばね片２３は、前記カード１の収容時に該カード１を案内する壁部において外方に弾性変形可能なように片持ち梁状に設けられているため、構造強度上、前記側壁７として利用することができなかった。したがって、前記第２接触ばね片１１や第３接触ばね片２３の設置部分にも該各接触ばね片１１，２３とは別に壁部を設ける必要があったため、前記側壁７の厚みが厚くなり、カード用コネクタの小型化が図り難いといった問題があった。
【０００９】
また、前記スイッチを構成する部材は前記ハウジング５の前壁６と側壁７に分散して配置されており、前記ハウジング５の壁部分の加工範囲が広がると共に該壁部分の形状が複雑となるので、製造に手間が掛かっていた。
【００１０】
さらに、前記スイッチを構成する部材としてそれぞれ形状の異なる３種類の接触ばね片１０，１１，２３を必要とし、しかも、それぞれの接触ばね片１０，１１，２３はいずれも形状が複雑であるため、組立て、製造作業に手間が掛かり、コストの低減化が図り難いといった問題もあった。
【００１１】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、小型化及びコストの低減化が可能なカード用コネクタを提供するものである。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
本発明は、カードと回路基板とを電気的に接続させるためのカード用コネクタにおいて、前記カードを収容するハウジングの側壁の一部に設けた切欠部を閉塞するよう立設して設けられた金属板と、該金属板に接離可能に設けられた金属片とによりスイッチが構成されており、前記金属板はそれぞれ側方に弾性変形可能なばね片を有し、該金属板には、前記ばね片が打抜き加工により形成され、前記金属板は、その外周部分が連続し、一体構造となっていることを特徴とする。
【００１３】
好ましくは、前記カードは側面にスライド可能なライトプロテクトボタンを有し、前記金属板はそれぞれ側方に弾性変形可能な第１及び第２ばね片を有し、前記金属片はそれぞれ前記第１ばね片が接離可能な第１接点部を有する第１金属片と、前記第２ばね片が接離可能な第２接点部を有する第２金属片とから成り、前記第１ばね片と前記第１金属片とにより前記カードの着脱状態を検出する第１スイッチが構成され、前記第２ばね片と前記第２金属片とにより前記ライトプロテクトボタンのスライド位置を検出する第２スイッチが構成されている。
【００１４】
また、前記カードは側面にスライド可能なライトプロテクトボタンを有し、前記金属片はそれぞれ側方に弾性変形可能な第１及び第２ばね片を有する第１及び第２金属片とから成り、前記金属板はそれぞれ前記第１ばね片が接離可能な第１接点部と、前記第２ばね片が接離可能な第２接点部とを有し、前記第１金属片と前記第１接点部とにより前記カードの着脱状態を検出する第１スイッチが構成され、前記第２金属片と前記第２接点部とにより前記ライトプロテクトボタンのスライド位置を検出する第２スイッチが構成されている。
【００１５】
さらに、前記第１金属片と前記第２金属片は同一形状を成している。
【００１６】
このような構成において、前記金属板が前記ハウジングの壁部を兼ねており、前記金属板の設置箇所に金属板とは別に壁部を設ける必要がないため、該壁部の厚みを薄くでき、前記カード用コネクタの小型化が可能となる。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を参照しつつ、本発明の実施の形態を説明する。
【００１８】
図１〜４は本発明の実施の形態に係るカード用コネクタ４１を示している。該カード用コネクタ４１は、図７に示されているようなカード１を収容可能な合成樹脂製のハウジング４２と、該ハウジング４２の上方を閉塞可能な金属製のハウジングカバー４３とを備え、該ハウジングカバー４３は両側が下方に折曲され、前記ハウジング４２に被嵌されるようになっている。前記ハウジング４２は、薄板状の底板４４と、該底板４４の前端部に形成された前壁４５と、前記底板４４の両側部に形成された側壁４６，４７とを備えている。また、前記底板４４の前端側には所要数の端子４８が並列に配列され、該各端子４８の前端部分は前記前壁４５を貫通し、前記ハウジング４２の外部に突出している。
【００１９】
前記一方（図１では右側）の側壁４６にはスライダー４９が前後方向に摺動可能に設けられ、該スライダー４９の前端部には内側に延出する当接部５０が形成され、該当接部５０の後端側に前記カード１の前端面が当接可能となっている。また、前記スライダー４９の前端側にはコイルばね５１が設けられ、該コイルばね５１は前記スライダー４９を後方に付勢している。さらに、前記側壁４６の後端側にはロック機構５２が設けられ、該ロック機構５２により前記カード１の前記ハウジング４２への装着状態が保持されるようになっている。
【００２０】
前記他方（図１では左側）の側壁４７には、前後に第１切欠部５３と第２切欠部５４が形成され、前記第１切欠部５３の前方に前端固定溝５５が前後方向に形成されている。前記第１切欠部５３と第２切欠部５４の間には固定部５６が形成され、該固定部５６には第１固定溝５７が前後方向に形成されていると共に該第１固定溝５７の中央部から外側に第１欠込み溝５８が形成されている。また、前記側壁４７には、前記第２切欠部５４の後方に第２固定溝５９が前後方向に形成されていると共に該第２固定溝５９の中央部から外側に第２欠込み溝６０が形成されている。さらに、前記第２固定溝５９の後方には後端固定溝６１が前後方向に形成されていると共に該固定溝６１の中央部から外側に第３欠込み溝６２が形成され、前記後端固定溝６１の前端部は内側に折曲している。また、前記前端固定溝５５から前記後端固定溝６１にかけて前記側壁４７の内面に沿うように浅溝６３が形成されている。なお、特に、図示されていないが、前記第１固定溝５７、第２固定溝５９及び前記後端固定溝６１の中央部分の深さは他の部分より一段深くなっている。
【００２１】
前記他方の側壁４７には前後方向に細長の金属板６４が前記第１及び第２切欠部５３，５４を内側から閉塞するように立設され、前記側壁４７の一部を構成するようになっている。前記金属板６４の前端部６５は、前記前端固定溝５５に嵌合し、前記前端部６５の内面に形成された突出部６６によりその嵌合位置が規制されている。また、前記金属板６４の後端部６７の端面には突起６８が形成され、前記後端部６７は前記突起６８を介して前記後端固定部６１に圧入されている。前記後端部６７の下端は外側に屈曲し、接続部６９が形成され、該接続部６９は前記第３欠込み溝６２から前記ハウジング４２の外部に突出し、所定の電気回路９０に接続されている。さらに、前記金属板６４の下端部７０は前記浅溝６３に嵌合し、前記下端部７０の内面に形成された突出部７１によりその嵌合位置が規制されている。前記金属板６４の前記第１及び第２切欠部５３，５４に対応する位置にはそれぞれ、前記金属板６４を打抜いて形成され、前方に片持ち梁状に延出する第１ばね片７２及び第２ばね片７３が設けられ、該第１及び第２ばね片７２，７３は僅かに外側に屈曲した各後端部７４，７５を支点として側方に弾性変形可能となっている。また、前記第１及び第２ばね片７２，７３の各前端部にはそれぞれ第１当接部７６及び第２当接部７７が内側に突出するように形成されている。このように、前記金属板６４には、前記第１及び第２ばね片７２，７３が打抜き加工により形成されているが、前記金属板６４は、その外周部分が連続し、一体構造となっているので、高強度を保持することができる。したがって、前記金属板６４は、上述したように、前記側壁４７の一部を構成することができる。
【００２２】
前記金属板６４の外側には、前記第１及び第２ばね片７２，７３に沿ってそれぞれ第１金属片７８及び第２金属片７９が立設され、前記第１金属片７８と前記第２金属片７９は同一形状を成している。前記第１金属片７８の後端部８０の両側端面には突起８１が形成され、前記後端部８０は前記突起８１を介して、前記金属板６４の圧入方向と同方向に前記第１固定溝５７に圧入されている。これにより、前記第１金属片７８は前方に向かって片持ち梁状に支持され、屈曲部８２を支点として側方に弾性変形可能となっている。また、前記後端部８０の内面には突出部９３が突設され、該突出部９３により前記後端部８０の圧入位置が規制されている。さらに、前記後端部８０の下端は外側に屈曲し、接続部８３が形成され、該接続部８３は前記第１欠込み溝５８から前記ハウジング４２の外部に突出し、前記電気回路９０に接続されている。前記第１金属片７８の前端部内面には第１接点部８４が突設され、該第１接点部８４は前記第１ばね片７２に接触可能となっている。また、前記第２金属片７９には、前記第１金属片７８と同様に、それぞれ、後端部８５、突起８６、屈曲部８７、接続部８８、第２接点部８９及び突出部９４が形成され、前記第２金属片７９は前記突起８６を介して、前記金属板６４の圧入方向と同方向に前記第２固定溝５９に圧入され、前記第２接点部８９は前記第２ばね片７３に接触可能となっている。このように、前記第１ばね片７２と前記第１金属片７９により第１スイッチ９１が形成され、前記第２ばね片７３と前記第２金属片７９により第２スイッチ９２が形成されている。
【００２３】
次に、前記カード１の挿脱時における前記カード用コネクタ４１の作用を説明する。
【００２４】
前記ライトプロテクトボタン４のスライド位置を後方側とし、前記カード１を書込み許可状態にして前記カード用コネクタ４１に挿入すると、前記スライダー４９は前記カード１と共に前記側壁４６に沿って前進し、前記カード１は前記ロック機構５２により挿着位置でロックされた状態となる。そして、前記第１ばね片７２の第１当接部７６は前記カード１の側面によって押圧され、外側に弾性変形し、前記第１金属片７８の第１接点部８４も外側に弾性変形してワイピング接触する。この結果、前記第１スイッチ９１はオンとなり、前記カード１の挿着が検出される。また、この時、前記第２ばね片７３の第２当接部７７は、前記ライトプロテクトボタン４に当接し、外側に弾性変形し、前記第２金属片７９の第２接点部８９も外側に弾性変形してワイピング接触する。この結果、前記第２スイッチはオンとなり、前記カード１は書き込み許可状態にあることが検出される。
【００２５】
一方、前記ライトプロテクトボタン４のスライド位置を前方側とし、前記カード１を書込み禁止状態にして前記カード用コネクタ４１に挿入すると、上述した書込み許可状態の場合と同様に、前記第１ばね片７２は前記第１金属片７８の第１接点部８４とワイピング接触し、前記第１スイッチ９１はオンとなり、前記カード１の挿着が検出される。また、この時、前記第２ばね片７３の第２当接部７７は、前記カード１の凹部３に位置し、前記第２金属片７９と離間し、前記第２スイッチはオフとなり、前記カード１は書き込み禁止状態にあることが検出される。
【００２６】
また、前記カード１をその挿着位置からさらに前方へ押込むと、前記ロック機構５２のロックが解除され、前記コイルばね５１の弾性力により、前記カード１は排出位置まで後退する。そして、前記第１ばね片７２は、元の状態に戻り、前記第１金属片７８と離間し、前記第１スイッチ９１はオフとなり、前記カード１の抜脱が検出される。
【００２７】
なお、前記第１及び第２スイッチ９１，９２の構成は上記実施の形態において説明した構成に限定されるものではなく、例えば、図５及び図６に示すように、金属板９５にばね片を設ける代わりに、第１金属片９６及び第２金属片９７にそれぞれ第１ばね片９８及び第２ばね片９９を設け、該各第１及び第２ばね片９８，９９が前記金属板９５に形成された第１及び第２開口部１００，１０１をそれぞれ挿通するように構成させてもよい。この場合、前記第１金属片９６の前端部１０２が前記金属板９５の凹部１０３に形成された第１接点部１０４に接触することにより前記カード１の装着が検出され、前記第２金属片９７の前端部１０５が前記金属板９５の凹部１０６に形成された第２接点部１０７に接触又は離間することにより前記ライトプロテクトボタン４のスライド位置が検出される。
【００２８】
また、上記実施の形態では、前記カード１の挿着時に、第１スイッチ９１がオンとなるように構成されているが、その反対に前記第１スイッチ９１がオフとなるように構成されていてもよい。さらにまた、前記第２スイッチ９２も、上記実施の形態において説明した動作と反対の動作をするように構成されていてもよい。
【００２９】
さらに、前記第１金属片７８と前記第２金属片７９は必ずしも同一形状を成していなくてもよい。
【００３０】
さらにまた、前記第１及び第２スイッチ９１，９２は、上記した位置に限らず、前記側壁４７の後端側等他の壁部に設けられてもよいし、また、前記ライトプロテクトボタン４が前記カード１の前端面に設けられた場合には、対応して前記前壁４５に設けられてもよい。
【００３１】
【発明の効果】
以上述べた如く本発明によれば、金属板がハウジングの壁部を兼ねており、金属板の設置箇所に金属板とは別に壁部を設ける必要がないため、壁部の厚みを薄くでき、カード用コネクタの小型化が可能となる。
【００３２】
また、各スイッチを構成する部材が一箇所に集中して配置され、ハウジングの形状が単純になるため、製造、組立作業の簡素化が図れる。
【００３３】
さらに、第１金属片と第２金属片が同一形状の場合には、各スイッチを構成する部材を２種類に削減でき、製造コストの低減化が可能となる等種々の優れた効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図２】本発明の実施の形態を示す部分拡大分解斜視図である。
【図３】本発明の実施の形態を示す部分拡大斜視図である。
【図４】本発明の実施の形態を示す部分平面図である。
【図５】本発明の実施の形態におけるスイッチの別の実施例を示す斜視図である。
【図６】本発明の実施の形態におけるスイッチの別の実施例を示す平面図である。
【図７】ライトプロテクトボタンを備えたカードを示す平面図である。
【図８】従来例の平面図である。
【図９】従来例のスイッチ構造を示す斜視図である。
【図１０】従来例の作用を示す斜視図である。
【図１１】従来例の作用を示す斜視図である。
【符号の説明】
１ カード
２ 側面
４ ライトプロテクトボタン
４２ ハウジング
４７ 側壁
６４ 金属板
７２ 第１ばね片
７３ 第２ばね片
７８ 第１金属片
７９ 第２金属片
８４ 第１接点部
８９ 第２接点部
９１ 第１スイッチ
９２ 第２スイッチ
９５ 金属板
９６ 第１金属片
９７ 第２金属片
９８ 第１ばね片
９９ 第２ばね片
１０４ 第１接点部
１０７ 第２接点部
Claims (4)
- カードと回路基板とを電気的に接続させるためのカード用コネクタにおいて、前記カードを収容するハウジングの側壁の一部に設けた切欠部を閉塞するよう立設して設けられた金属板と、該金属板に接離可能に設けられた金属片とによりスイッチが構成されており、前記金属板は側方に弾性変形可能なばね片を有し、該金属板には、前記ばね片が打抜き加工により形成され、前記金属板は、その外周部分が連続し、一体構造となっていることを特徴とするカード用コネクタ。
- 前記カードは側面にスライド可能なライトプロテクトボタンを有し、前記金属板はそれぞれ側方に弾性変形可能な第１及び第２ばね片を有し、前記金属片はそれぞれ前記第１ばね片が接離可能な第１接点部を有する第１金属片と、前記第２ばね片が接離可能な第２接点部を有する第２金属片とから成り、前記第１ばね片と前記第１金属片とにより前記カードの着脱状態を検出する第１スイッチが構成され、前記第２ばね片と前記第２金属片とにより前記ライトプロテクトボタンのスライド位置を検出する第２スイッチが構成されている請求項１に記載のカード用コネクタ。
- 前記カードは側面にスライド可能なライトプロテクトボタンを有し、前記金属片はそれぞれ側方に弾性変形可能な第１及び第２ばね片を有する第１及び第２金属片とから成り、前記金属板はそれぞれ前記第１ばね片が接離可能な第１接点部と、前記第２ばね片が接離可能な第２接点部とを有し、前記第１金属片と前記第１接点部とにより前記カードの着脱状態を検出する第１スイッチが構成され、前記第２金属片と前記第２接点部とにより前記ライトプロテクトボタンのスライド位置を検出する第２スイッチが構成されている請求項１に記載のカード用コネクタ。
- 前記第１金属片と前記第２金属片は同一形状を成している請求項２又は３に記載のカード用コネクタ。
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