JP3969146B2 - アンテナ切替スイッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、2つのアンテナを切り替えて使用するためのアンテナ切替スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図45および図46に示すように、ボディ2aとカバー2bとからなるケース2内に内蔵された内蔵アンテナA1とケース2から引出自在なホイップアンテナからなる外部アンテナA2と、ケース2内において内蔵アンテナA1に対向配置されるプリント基板よりなる回路基板3とを備え、両アンテナA1,A2を切り替えて使用するようにした携帯電話機Dが提案されている。この種の携帯電話機Dとしては、図47ないし図50に示すように、内蔵アンテナA1と外部アンテナA2とを切り替えて使用するためのアンテナ切替手段として、2つのマイクロスイッチSW1,SW2を備えたものがある。
【0003】
ここにおいて、マイクロスイッチSW1は、内蔵アンテナA1の接地点を回路基板3に設けられたアンテナ回路(図示せず)のグランドラインに接続する状態とグランドラインから切り離す状態とを選択的に切り替えるためのスイッチであって、2つの接続端子a,bを備えており、一方の接続端子aがグランドラインに接続され、他方の接続端子bが内蔵アンテナA1の接地点に接続されている。また、マイクロスイッチSW2は、内蔵アンテナA1と外部アンテナA2との一方に選択的にアンテナ回路の送受信回路7を接続するためのスイッチであって、3つの接続端子c,d,eを備えており、接続端子cが送受信回路7に接続され(つまり、接続端子cがアンテナ回路の給電ラインに接続され)、接続端子dがマッチングコイルMC1を介して内蔵アンテナA1の給電点に接続され、接続端子eがマッチングコイルMC2を介して外部アンテナA2の給電点に接続されている。
【0004】
ところで、マイクロスイッチSW1,SW2は、上述の回路基板3に実装されている。また、外部アンテナA2には外部アンテナA2と共動するカム(図47(a)および図48(a)参照)が装着されており、携帯電話機Dのケース2内には、外部アンテナA2をケース2から所定量だけ引き出したときにカム4によって押操作され2つのマイクロスイッチSW1,SW2の操作片6a,6bを同時に押圧する押釦5が収納されている。
【0005】
しかして、外部アンテナA2をケース2から引き出していない状態では、図47に示すように押釦5による操作片6a,6bの押操作が行われないから、図49に示すように、内蔵アンテナA1が選択される(アンテナ回路が内蔵アンテナA1に接続される)ことになり、外部アンテナA2をケース2から所定量だけ引き出した状態では、図48に示すように押釦5による操作片6a,6bの押操作が行われるから、図50に示すように、外部アンテナA2が選択される(アンテナ回路が外部アンテナA2に接続される)ことになるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のアンテナ切替手段では、2つのマイクロスイッチSW1,SW2を必要とするので、携帯電話機Dの部品点数が多くなってしまい組立作業が面倒になるという不具合があった。
【0007】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、内蔵アンテナと外部アンテナとを選択的に切り替えて使用することができ且つ1部品として回路基板に実装可能なアンテナ切替スイッチを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ボディブロック内にスライダブロックを規定の2位置の間でスライド自在となるように収納し、スライダブロックの位置に応じて内蔵アンテナと外部アンテナとを選択的に切り替えて使用するアンテナ切替スイッチであって、スライダブロックは、合成樹脂製のスライダと、スライダに中央部が保持されスライド方向の両側それぞれに接点部が曲成された帯板状の導電板よりなる2本の接触ばねとを備え、ボディブロックは、スライダブロックがスライド自在に収納される合成樹脂製のボディと、外部アンテナの給電側が接続される外部アンテナ給電用接続端子と、内蔵アンテナの給電側が接続される内蔵アンテナ給電用接続端子と、両アンテナに共通の給電ラインが接続される共通給電用接続端子と、外部アンテナの接地側が接続される外部アンテナ用グランド接続端子と、内蔵アンテナの接地側が接続される内蔵アンテナ用グランド接続端子と、両アンテナに共通のグランドラインが接続される共通グランド接続端子とを備え、外部アンテナを使用する際のスライダブロックの位置では一方の接触ばねにより外部アンテナ給電用接続端子と共通給電用接続端子とが短絡するとともに他方の接触ばねにより外部アンテナ用グランド接続端子と共通グランド接続端子とが短絡し、且つ、内蔵アンテナを使用する際のスライダブロックの位置では一方の接触ばねにより内蔵アンテナ給電用接続端子と共通給電用接続端子とが短絡するとともに他方の接触ばねにより内蔵アンテナ用グランド接続端子と共通グランド接続端子とが短絡するように各接続端子が配設されてなることを特徴とするものであり、スライダブロックが規定の2位置の間でスライドすることにより外部アンテナに給電される状態と内蔵アンテナに給電される状態とが切り替わるので、つまり、スライダブロックが規定の2位置の間でスライドすることにより給電側とグランド側との2系統を同時に切り替えることができ、従来のように2つのマイクロスイッチを用いてアンテナ切替手段を構成する場合に比べて部品点数を削減でき1部品として回路基板に実装することが可能になる。また、内蔵アンテナと外部アンテナとが切り替わっても給電側の接続端子とグランド側の接続端子との間の間隔を一定することが可能なので、内蔵アンテナと外部アンテナを切り替えた際のアイソレーション損失のばらつきを少なくすることができる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ボディ内に収納され前記スライダブロックを前記内蔵アンテナと前記外部アンテナとの一方を使用する位置から他方を使用する位置へ復帰させる向きに付勢するコイルばねからなる復帰ばねを備え、前記スライダのスライド方向の一端側には、復帰ばねの一端部を保持するばね収納穴を有するばね保持部が設けられ、前記スライダのスライド方向の他端側には、前記ボディから突出する押釦が一体に突設されているので、押釦が押操作されることにより前記スライダブロックが復帰ばねのばね力に抗してスライドし、押釦の押操作が解除されると前記スライダブロックが復帰ばねのばね力によって逆向きにスライドすることになるから、押釦を別途に設ける場合のような位置合わせが不要となり、内蔵アンテナと外部アンテナとを備えた機器(例えば、携帯電話機など)へ組み込む際の組立作業を簡略化することが可能になる。また、復帰ばねの一端部が前記スライダに設けられたばね保持部に保持されているので、前記スライダブロックのスライド時にコイルばねからなる復帰ばねの屈曲を抑制しながら伸縮させることができる。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記ボディ内に収納され前記スライダブロックを前記内蔵アンテナと前記外部アンテナとの一方を使用する位置から他方を使用する位置へ復帰させる向きに付勢するコイルばねからなる復帰ばねを備え、前記スライダのスライド方向の一端側には、復帰ばねの一端部が嵌め込まれるばね座からなるばね保持部が一体に突設され、前記スライダのスライド方向の他端側には、前記ボディから突出する押釦が一体に突設されているので、押釦が押操作されることにより前記スライダブロックが復帰ばねのばね力に抗してスライドし、押釦の押操作が解除されると前記スライダブロックが復帰ばねのばね力によって逆向きにスライドすることになるから、押釦を別途に設ける場合のような位置合わせが不要となり、内蔵アンテナと外部アンテナとを備えた機器(例えば、携帯電話機など)へ組み込む際の組立作業を簡略化することが可能になる。また、復帰ばねの一端部が前記スライダに設けられたばね保持部に保持されているので、前記スライダブロックのスライド時にコイルばねからなる復帰ばねの屈曲を抑制しながら伸縮させることができる。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記ボディ内に収納され前記スライダブロックを前記内蔵アンテナと前記外部アンテナとの一方を使用する位置から他方を使用する位置へ復帰させる向きに付勢するコイルばねからなる復帰ばねを備え、前記スライダのスライド方向の一端側には、復帰ばねの一端部を収納するばね収納穴とばね収納穴の底から突設され復帰ばねの一端部が嵌め込まれるばね座とからなるばね保持部が設けられ、前記スライダのスライド方向の他端側には、前記ボディから突出する押釦が一体に突設されているので、押釦が押操作されることにより前記スライダブロックが復帰ばねのばね力に抗してスライドし、押釦の押操作が解除されると前記スライダブロックが復帰ばねのばね力によって逆向きにスライドすることになるから、押釦を別途に設ける場合のような位置合わせが不要となり、内蔵アンテナと外部アンテナとを備えた機器(例えば、携帯電話機など)へ組み込む際の組立作業を簡略化することが可能になる。また、復帰ばねの一端部がスライダに設けられたばね保持部に保持されているので、スライダブロックのスライド時にコイルばねからなる復帰ばねの屈曲を抑制しながら伸縮させることができる。
【0012】
請求項5の発明は、請求項2ないし請求項4の発明において、前記ボディには、前記復帰ばねの他端部を保持する保持溝が設けられているので、前記復帰ばねの他端部を安定して保持することができる。
【0013】
請求項6の発明は、請求項2ないし請求項5の発明において、前記ボディは厚み方向の一面が開放された直方体状であって、前記ボディには前記一面を閉塞する金属製のシールドカバーが被着されているので、外来ノイズの影響を防止することができる。
【0014】
請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記シールドカバーは前記ボディの前記一面を閉塞する矩形板状のカバー本体において前記スライダブロックのスライド方向に平行な方向の両側縁から前記厚み方向における前記ボディ側に向かって組立片が延設され、各組立片に設けた組立孔が前記ボディの両側面に突設してある組立突起に係合することにより結合され、前記ボディの組立突起には前記ボディからの突出寸法を前記厚み方向においてカバー本体側ほど小さくする傾斜面が形成されているので、前記シールドカバーを別部材を用いて前記ボディに被着する場合に比べて部品点数の削減を図れ低コスト化が可能になり、しかも組立工程の簡略化が可能になる。
【0015】
請求項8の発明は、請求項6または請求項7の発明において、前記シールドカバーには、前記復帰ばねの他端部を前記保持溝との間に保持するばね保持部が一体に形成されているので、前記復帰ばねの他端部をより安定して保持することができる。
【0016】
請求項9の発明は、請求項6ないし請求項8の発明において、前記各接続端子は、前記ボディの内面に沿って配置され前記接点部が弾接する接続片が一端側に設けられるとともに前記ボディの外側に配置される外部接続用の端子片が他端側に設けられ、前記内蔵アンテナ給電用接続端子および前記内蔵アンテナ用グランド接続端子の各端子片が前記ボディの厚み方向の前記一面に配置されるように曲成され、前記外部アンテナ給電用接続端子、前記共通給電用接続端子、前記外部アンテナ用グランド接続端子、および前記共通グランド接続端子の各端子片が前記ボディの厚み方向の他面に配置されるように曲成されているので、外部アンテナへ給電するためのプリント基板のような回路基板と内蔵アンテナとが対向配置されている場合に、前記ボディの厚み方向を回路基板の厚み方向と一致させ前記ボディの厚み方向の一面を内蔵アンテナ側、前記ボディの厚み方向の他面を回路基板側とした形で回路基板と内蔵アンテナとの間に前記ボディを介在させることができるから、内蔵アンテナおよび外部アンテナそれぞれへの給電側の配線を短くすることができ、内蔵アンテナおよび外部アンテナそれぞれの給電側での損失を少なくすることができる。
【0017】
請求項10の発明は、請求項9の発明において、前記ボディの厚み方向の前記一面に配置される各端子は、前記ボディの中央部において前記スライダブロックのスライド方向に直交する方向の両側に配置され、前記ボディの厚み方向の前記他面に配置される各端子片は、それぞれ前記ボディの四隅近傍に配置されているので、前記ボディを前記一面側がプリント基板のような回路基板側となるようにして実装する場合に安定して実装することができ、しかも、前記端子片が前記ボディの側方へ突出していないから実装面積を比較的小さくすることができる。
【0018】
請求項11の発明は、請求項9または請求項10の発明において、前記各接続端子は、前記接続片および前記端子片それぞれにおける接触面が前記導電板の厚み方向の一面に形成されるように曲げ加工され、各接触面に金属めっき層が形成されているので、前記各接続端子における2つの接触面それぞれに設ける金属めっき層を1回のめっき工程で形成することが可能になる。
【0019】
請求項12の発明は、請求項1ないし請求項11の発明において、前記スライダブロックは、前記スライダに設けた一対の圧入孔それぞれに前記各接触ばねそれぞれの中央部に設けた圧入片が圧入されているので、前記スライダと前記接触ばねとを別々に形成することができ、前記スライダおよび前記接触ばねそれぞれの形状の変更が容易になる。
【0020】
請求項13の発明は、請求項1ないし請求項11の発明において、前記スライダブロックは、前記各接触ばねそれぞれの中央部が前記スライダ本体にインサート成形されているので、請求項12の発明に比べて組立時の部品点数を削減でき、組立作業を簡略化することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本実施形態のアンテナ切替スイッチSW3は、図11ないし図13に示すように、内蔵アンテナA1とホイップアンテナからなる外部アンテナA2とを具備し携帯電話機のケース内に納装されるアンテナユニットAUに利用するものであり、内蔵アンテナA1と外部アンテナA2とを切り替えて使用するアンテナ切替手段を構成する。アンテナユニットAUは、携帯電話機のケース内に納装されるプリント基板よりなる回路基板3に実装される。また、外部アンテナA2は図13(a),(b)に示すように、アンテナユニットAUのユニットケース8の引出口8aを通して引出自在であって携帯電話機のケースからも引出自在となっている。また、外部アンテナA2には当該外部アンテナA2が所定量だけ引き出された時にアンテナ切替スイッチSW3の押釦31cを押操作するカム4が装着されている。なお、押釦31cについては後述する。
【0026】
以下、アンテナ切替スイッチSW3について図1ないし図8を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、図5(d)における上下方向を前後方向と規定して説明する。
【0027】
アンテナ切替スイッチSW3は、2極のスライドスイッチであって、直方体状のハウジング1(図5参照)と、ハウジング1内に収納されハウジング1の長手方向(図5(a)における左右方向)に沿って規定の2位置(図1における位置と図2における位置)の間でスライド自在なスライダブロック30と、ハウジング1内に収納されスライダブロック30を上記2位置の一方の位置から他方の位置へ復帰させる向きに付勢するコイルばねからなる復帰ばね40とを備え、スライダブロック30の位置に応じて上述の内蔵アンテナA1と外部アンテナA2とを選択的に切り替えるように構成されている。
【0028】
アンテナ切替スイッチSW3のハウジング1は、前面が開放された合成樹脂製のボディ10と、ボディ10の前面側に結合される金属製のシールドカバー20とで構成され、上述のようにハウジング1の長手方向をスライダブロック30のスライド方向としてある。ここに、シールドカバー20は、図5および図6に示すようにボディ10の前面を閉塞する矩形板状のカバー本体20aの長手方向の両側縁から後方に向かって組立片21が延設され、各組立片21それぞれに設けた各一対の組立孔21aがボディ10の長手方向の両側面に突設してある各一対の組立突起11に係合することによりボディ10とシールドカバー20とが結合されている。組立突起11にはボディ10からの突出寸法をボディ10の前面側ほど小さくする傾斜面11aが形成され、シールドカバー20をボディ10の前方からボディ10に近付けるように力を作用させるだけで組立片21が撓んで組立孔21aが組立突起11に簡単に係合されるようにしてある。また、ボディ10の後壁におけるカバー本体20aとの対向面にはスライダブロック30をスライド自在に案内するようにシールドカバー20側が開放された案内溝10b(図3(b)参照)がボディ10の長手方向に沿って形成されている。なお、シールドカバー20の一方の組立片21の後端縁からは、回路基板3のアースラインに接続されるアース片21bがボディ10の長手方向に延設されている。したがって、外来ノイズの影響を防止することができる。
【0029】
スライダブロック30は、合成樹脂製のスライダ31と、スライダ31に保持されスライダ31と共動する帯板状の導電板よりなる一対の接触ばね33とを備えている。スライダ31は、スライダ31のスライダ方向を長手方向とする細長の円柱状のスライダ本体31aと、スライダ本体31aの短手方向の両側部から側方に突設されそれぞれ接触ばね33の中央部を保持する一対の腕体32とを連続一体に備えている。なお、各腕体32の長手方向の両端部には側方に突出する翼片32bが延設されており、ボディ10の後壁には翼片32bが摺接する案内台19が突設されている。
【0030】
また、スライダ本体31aの長手方向の一端面には復帰ばね40の一端部を収納可能とするように円形に開口されたばね収納穴31eを有するばね保持部31bが形成されており、復帰ばね40は、一端部(図1(a)における左端部)がスライダ本体31aのばね保持部31bのばね収納穴31eに収納され他端部(図1(a)における右端部)がボディ10の右側壁の内側面で保持されている。一方、スライダ本体31aの長手方向の他端面にはハウジング1に設けた円形状の露出孔1aを通してハウジング1の外側へ突出し上述のカム4によって押操作される円柱状の押釦31cが連続一体に突設されている。ここに、押釦31cの外径はスライダ本体31aの外径よりも小さく設定されており、当該押釦31cの先端部は半球状に形成されている。なお、ハウジング1の露出孔1aは、ボディ10の左側壁に形成され前端側が開放されたU字状の押釦挿通溝10cと、シールドカバー20の組立片21に形成され後端側が開放されたU字状の押釦挿通溝21cとの重なる円形状の部分により構成されている。したがって、ボディ10内にスライダブロック30を収納しボディ10にシールドカバー20を結合すれば、ハウジング1の前後方向および短手方向(図5(a)の上下方向)への押釦31cの移動が規制されるのである。ここに、アンテナ切替スイッチSW3を組み立てる際には、スライダブロック30に復帰ばね40の一端部をばね保持部31bに保持する形でスライダブロック30をボディ10の前面側からボディ10内に納装するとともに押釦31cを押釦挿通溝10cに嵌め込み、シールドカバー20の組立片21の組立孔21aがボディ10の組立突起11に係合するとともに押釦挿通溝21cに押釦31cが嵌るようにボディ10の前面側からシールドカバー20を被着するので、復帰ばね40の一端部を保持したスライダブロック30とシールドカバー20とをボディ10に対して同じ方向から組み付ければアンテナ切替スイッチSW3を形成することができ、組立作業が容易になるとともに組立作業の自動化が容易になる。
【0031】
スライダ31に保持される各接触ばね33は、中央部33aから2つの撓み片33b,33bが延長されている。ここにおいて、撓み片33bは中央部33aの厚み方向(図1(b)の上下方向)において傾斜しており、各撓み片33bの先端部には中央部33aの厚み方向において中央部33aから離れる向きに凸となる弧状に曲成された接点部33cが形成されている。すなわち、各接触ばね33の各一対の接点部33cはボディ10の後壁に近づく向きに凸となる弧状に曲成されている。接点部33cにおいてボディ10の後壁に対向する側の面には金属(例えば、金)よりなる金属めっき層(図示せず)が形成されている。ここに、各接触ばね33の中央部33aには、各腕体32の長手方向の中央部それぞれに形成された圧入孔32aに圧入される圧入片33d(図8参照)が延設されている。すなわち、スライダブロック30は、金型を用いてスライダ31を成形するとともに、金属フープ材50(図7参照)を用いて2本の接触ばね33を形成し、つまり、スライダ31と2本の接触ばね33とを別々に形成し、各接触ばね33それぞれの圧入片33dをスライダ31の一対の圧入孔32aそれぞれに圧入することで2本の接触ばね33がスライダ31に固定されて保持されることになる。
【0032】
これに対して、ボディ10には、2本の接触ばね33の各一対の接点部33cのうちのいずれか1つに接触可能な6個の接続端子13〜18が一体に設けられている。接続端子13〜18は、ボディ10の後壁に埋め込まれた形で後壁の前面に沿って配設され接点部33cが弾接する接続片13a〜18aを一端側に備え、ハウジング1のボディ10の外表面に沿って配設される外部接続用の端子片13b〜18bを他端側に備えている。なお、各接続端子13〜18は金属板により形成されている。
【0033】
接続片13a〜18aにおいて接点部33cが弾接する接触面とボディ10の後壁の前面とは略面一となっている(揃えてある)。したがって、接点部33cは接続片13a〜18aの厚み方向において接続片13a〜18aに近づく向きに凸となる弧状に曲成され、端子片13b〜18bと弾接する側の面に金属めっき層が設けられていることになる。接触ばね33は、撓み片33bおよび接点部33cが撓むことによって、ボディ10に一体に設けられた接続端子13〜18との間の接触圧を確保することができるようになっている。また、6つの端子片13b〜18bのうち4つの端子片13b,15b,16b,18bはボディ10の後面の四隅近傍に配置され、残りの2つの端子片14b,17bはボディ10に連続一体に設けられた角柱状の端子台12の前面に配置されている。すなわち、2つの端子片14b,17bはボディ10の厚み方向の一面(ボディ10の前面)に配置されるように曲げ加工され、残りの4つの端子片13b,15b,16b,18bはボディ10の厚み方向の他面(ボディ10の後面)に配置されるように曲げ加工されている。
【0034】
ところで、回路基板3にはアンテナ切替スイッチSW3によって内蔵アンテナA1と外部アンテナA2とに選択的に接続されるアンテナ回路が形成されており、アンテナ切替スイッチSW3は回路基板3と内蔵アンテナA1との間に回路基板3の厚み方向をハウジング1の厚み方向とし、且つ、後面が回路基板3側で前面が内蔵アンテナA1側となるように配設されるので、内蔵アンテナA1および外部アンテナA2それぞれへの給電側の配線を短くすることができ、内蔵アンテナA1および外部アンテナA2それぞれの給電側での損失を防ぐことができる。しかも、4つの端子片13b,15b,16b,18bがボディ10の後面の四隅近傍に配置されているので、ハウジング1を回路基板3に安定して実装することができる。また、端子片13b,15b,16b,18bがボディ10の側方へ突出していないから実装面積を比較的小さくすることができる。なお、ハウジング1の前面側に配置された端子片14b,17bは、内蔵アンテナA1に接続された導電ピンの先端部が接触するようになっている。
【0035】
なお、上述の端子台12は、ボディ10の長手方向の中央部において短手方向の両側に形成されており、端子台12がスライダ本体31aの長手方向において隣り合う翼片32b,32bの間に位置することになり、スライダ本体31aの長手方向において隣り合う翼片32b,32b間の距離は当該長手方向における端子台12の幅よりも大きく設定されている。なお、隣り合う翼片32b,32b間の距離は、図1に示すように押釦31cが押操作されていない状態で同図における右側の翼片32bが端子台12に当接し、図2に示すように押釦31cが押操作された状態で同図における左側の翼片32bが端子台12に当接するように設定されている。
【0036】
ところで、6つの接続端子13〜18のうち、接続端子13は両アンテナA1,A2に共通の給電ラインが接続される共通給電用接続端子を構成し、接続端子14は内蔵アンテナA1の給電側が接続される内蔵アンテナ給電用接続端子を構成し、接続端子15は外部アンテナA2の給電側のマッチングコイル(図示せず)が接続される外部アンテナ給電用接続端子を構成し、接続端子16は両アンテナA1,A2に共通のグランドラインが接続される共通グランド接続端子を構成し、接続端子17は内蔵アンテナA1の接地側が接続される内蔵アンテナ用グランド接続端子を構成し、接続端子18は外部アンテナA2の接地側が接続される外部アンテナ用グランド接続端子を構成している。なお、本実施形態では、ボディ10と接続端子13〜18とでボディブロックを構成している。
【0037】
したがって、スライダブロック30は、内蔵アンテナA1を使用する位置では図4(a)における上側の接触ばね33により接続端子13(共通給電用接続端子)と接続端子14(内蔵アンテナ給電用接続端子)とが短絡するとともに下側の接触ばね33により接続端子16(共通グランド接続端子)と接続端子17(内蔵アンテナ用グランド接続端子)とが短絡し、且つ、外部アンテナA2を使用する位置では図4(b)における上側の接触ばね33により接続端子13(共通給電用接続端子)と接続端子15(外部アンテナ給電用接続端子)とが短絡するとともに下側の接触ばね33により接続端子16(共通グランド接続端子)と接続端子18(外部アンテナ用グランド接続端子)とが短絡するように各接続端子13〜18が配設されている。ここで、ボディ10の長手方向において隣り合う接続端子13,14の接続片13a,14a間の最短距離と接続端子14,15の接続片14a,15a間の最短距離とは等しく設定してあり、同様に、接続端子16,17の接続片16a,17a間の最短距離と接続端子17,18の接続片17a,18a間の最短距離とは等しく設定してある。また、ボディ10の短手方向において隣り合う接続端子13,16の接続片13a,16a間の距離と、接続端子14,17の接続片14a,17a間の距離と、接続端子15,18の接続片15a,18a間の距離とは等しく設定してある。なお、ボディ10の後壁において接続端子13〜18の接続片13a〜18bが配置された部位の厚みによって接続片13a〜18bと回路基板3との間の距離が決まることになるので、当該厚みを適宜調整することによって品種ごとに整合を取ることができる。
【0038】
しかして、本実施形態のアンテナ切替スイッチSW3では、スライダブロック30が規定の2位置の間でスライドすることにより外部アンテナA2に給電される状態と内蔵アンテナA1に給電される状態とが切り替わるので、つまり、スライダブロック30が規定の2位置の間でスライドすることにより給電側とグランド側との2系統を同時に切り替えることができるので、従来のように2つのマイクロスイッチSW1,SW2を用いてアンテナ切替手段を構成する場合に比べて部品点数を削減でき1部品として回路基板3に実装することが可能になる。また、内蔵アンテナA1と外部アンテナA2とが切り替わっても給電側の接続端子13〜15とグランド側の接続端子16〜18との間の間隔を一定することが可能なので、内蔵アンテナA1と外部アンテナA2とを切り替えた際のアイソレーション損失のばらつきを少なくすることができる。
【0039】
また、スライダ31のスライド方向の一端側には復帰ばね40の一端部を保持するばね収納穴31eを有するばね保持部31bが設けられ、スライダ31のスライド方向の他端側にはボディ10から突出する押釦31cが連続一体に突設されているので、押釦31cが押操作されることによりスライダブロック30が復帰ばね40のばね力に抗してスライドし、押釦31cの押操作が解除されるとスライダブロック30が復帰ばね40のばね力によって逆向きにスライドすることになるから、従来のように押釦5を別途に設ける場合のような位置合わせが不要となり、内蔵アンテナA1と外部アンテナA2とを備えた機器(例えば、携帯電話機など)へ組み込む際の組立作業を簡略化することが可能になる。
【0040】
ところで、本実施形態のアンテナ切替スイッチSW3では、復帰ばね40の一端部がスライダ31に設けられたばね保持部31bに保持されているので、スライダブロック30のスライド時にコイルばねからなる復帰ばね40の屈曲を抑制しながら伸縮させることができる。しかし、復帰ばね40の他端部がボディ10の内側面に当接しているだけでは復帰ばね40の他端部の位置がずれる恐れがあるので、図9および図10に示すように、ボディ10の内側面に復帰ばね40の他端部を保持するばね保持溝10eを形成するとともに、カバー本体20aから復帰ばね40を押える押さえ突起23を一体に突設すれば、復帰ばね40の他端部を安定して保持することができ、復帰ばね40の屈曲をより確実に抑制することができる。
【0041】
(実施形態2)
本実施形態のアンテナ切替スイッチSW3の基本構成は実施形態1と略同じであって、図14および図15に示すように、スライダ本体31aにおいてコイルばねよりなる復帰ばね40の一端部を保持するばね保持部31bの構造などが相違する。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0042】
すなわち、本実施形態におけるスライダ本体31aのばね保持部31bは、ばね収納穴31eの内底面からばね収納穴31eの内径よりも外径の小さい円柱状のばね座31dが突設され、ばね収納穴31eの内周面とばね座31dの外周面との間に復帰ばね40の一端部が嵌め込まれるようになっている。したがって、実施形態1に比べて復帰ばね40がより屈曲しにくくなり、復帰ばね40をより安定して保持することが可能となる。なお、ばね座31dの先端部は半球状となっており、復帰ばね40を嵌め込む際に復帰ばね40に傷がつくのを防止することができる。
【0043】
本実施形態のアンテナ切替スイッチSW3では、実施形態1と同様に、合成樹脂製のボディ10と接続端子13〜16とで図16ないし図18に示すようなボディブロックを構成しており、接続端子13,15,16,18の端子片13b,15b,16b,18bが回路基板3の導電パターン(図示せず)に接続され、接続端子14,17の端子片14b,17bには内蔵アンテナA1に接続された導電ピン9,9(図19参照)が接触するようになっている。
【0044】
ここにおいて、ボディブロックにおける接続端子14,17は、図20(a)に示すように曲げ加工する前の段階で図20(a)における接続片14a,17aの上面と端子片14b,17bの下面とにめっきを施すことによりそれぞれ金属めっき層(図示せず)を形成し、その後、図20(b)に示すように接続端子14,17の接続片14a,17aをインサートした形でボディ10を成形し、次に、図20(c)において一点鎖線で示した接続端子14,17の端子片14b,17b側の部分が端子台12の外側面から前面に亘って形成された保持溝12a(図20(b)参照)に嵌るように接続端子14,17を図20(c)中の矢印の向きに曲げ加工している。
【0045】
ところで、上述のボディブロックの製造方法では、接続端子14,17の接続片14a,17aに金属めっき層を形成するめっき工程と、端子片14b,17bに金属めっき層を形成するめっき工程とを分けて行う必要がある。
【0046】
これに対して、図21に示すように、端子片14b,17bを側方が開放されたコ字状の形状とすれば、接続端子14,17の接続片14a,17aと端子片14b,17bとに1回のめっき工程でそれぞれ金属めっき層を形成することができる。すなわち、図21に示すボディブロックを採用するような場合には、図22(a)に示すように曲げ加工する前の段階で図22(a)における接続片14a,17aの上面と端子片14b,17bの上面とにそれぞれ金属めっき層(図示せず)を1回のめっき工程で形成し、その後、図22(b)に示すように接続端子14,17の接続片14a,17aをインサートした形でボディ10を成形し、次に、図22(c)において一点鎖線で示した接続端子14,17の端子片14b,17b側の部分が端子台12の外側面に形成された保持溝12a(図22(b)参照)および端子台12の前面に形成された凹部12bに嵌るように曲げ加工すればよい。なお、ボディ10に設けた凹部12bは前面と側面とが開放されている。
【0047】
したがって、図21に示すボディブロックを採用することにより、めっき工程の回数を少なくできるので、製造コストの低コスト化を図ることができる。また、端子片14b,17bが側方の開放されたコ字状に形成されているので、導電ピン9,9が端子片14b,17bに弾接することになり、導電ピン9,9との間の接触圧を確保しやすくなる。図21のような接続端子14,17の形状を実施形態1において採用してもよいことは勿論である。
【0048】
なお、残りの4つの接続端子13,15,16,18については接続片13a,15a,16a,18aにおいて接触ばね33の接点部33cが弾接する接触面と端子片13b,15b,16b,18bにおいて回路基板3の導体パターンを接続する接触面とが曲げ加工前の接続端子13,15,16,18の厚み方向における一面側にあるので、1回のめっき工程で済む。
【0049】
(実施形態3)
ところで、実施形態1,2におけるスライダブロック30はスライダ31と、2本の接触ばね33とを別々に形成して、スライダ31に設けた一対の圧入孔32aそれぞれに接触ばね33の中央部33aから延設した圧入片33dを圧入することで形成されているので、組立時に部品点数が多く組立作業が面倒になることが考えられる。
【0050】
これに対して、本実施形態のアンテナ切替スイッチSW3の基本構成は実施形態1と略同じであって、図23ないし図25に示すように、スライダブロック30におけるスライダ31が2本の接触ばね33それぞれの中央部33aをインサートする形で成形されている点などが相違する。なお、実施形態1,2と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
【0051】
要するに、スライダ31は、実施形態1と同様に合成樹脂製であって、ボディ10の長手方向に沿って延長されたスライダ本体31aと、スライダ本体31aの両側部からボディ10の短手方向に沿って延長されそれぞれ接触ばね33の中央部33aを保持する一対の腕体32とを連続一体に備え、各腕体32からはそれぞれ2つの翼片32b,32bが側方へ連続一体に突設されている。
【0052】
また、スライダ本体31aの長手方向の一端部には、復帰ばね40の一端部を保持するばね保持部31bが設けられており、ばね保持部31bには復帰ばね40の一端部が収納されるばね収納穴31eが形成されている。また、スライダ本体31aの長手方向の他端部からは押釦31cが連続一体に突設されている。
【0053】
接触ばね33は、腕体32に埋設された中央部33aから2つの撓み片33b,33bが延長されている。各撓み片33bは中央部33aの厚み方向において傾斜しており、先端部には中央部33aの厚み方向において中央部33aから離れる向きに凸となる弧状に曲成された接点部33cが形成されている。すなわち、接点部33cはボディ10の後壁に近づく向きに凸となる弧状に曲成されている。ここにおいて、接点部33cにおいてボディ10の後壁に対向する側の面には金属めっき層が形成されている。
【0054】
しかして、本実施形態では、スライダブロック30がスライダ31に2本の接触ばね33それぞれの中央部33aをインサートする形で成形されているので、アンテナ切替スイッチSW3の組立時に実施形態1,2に比べて部品点数が少なくなり、組立作業が容易になる。
【0055】
(実施形態4)
本実施形態のアンテナ切替スイッチSW3の基本構成は実施形態3と略同じであり、図26ないし図29に示す構造を有している。なお、実施形態3と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
【0056】
ところで、実施形態3では、ボディ10の後壁にスライダ31をスライド自在に案内する案内溝10bが実施形態1と同様の形状でボディ10の長手方向に沿って形成されていたが、本実施形態では案内溝10bの形状が実施形態3とは異なっている。ここにおいて、案内溝10bは、カバー本体20a側が開放された凹状に形成されており、スライダ31は、案内溝10bの内周面に摺接する摺動突起34がスライダ本体31aから連続一体に突設されている。摺動突起34はスライダ本体31aの長手方向に直交する断面が矩形状に形成されており、案内溝10bはこの摺動突起34が摺接する形状に形成されている。なお、本実施形態では、各腕体32から実施形態3のような翼片32bは突設されておらず、ボディ10には翼片32bをスライド自在に案内する案内台19も形成されていない。
【0057】
要するに、スライダ31は、合成樹脂製であって、ボディ10の長手方向に沿って延長されたスライダ本体31aと、スライダ本体31aの両側部からボディ10の短手方向に沿って延長されそれぞれ接触ばね33の中央部33aを保持する一対の腕体32とを連続一体に備え、スライダ本体31aにはボディ10の後壁に形成された案内溝10bの内周面に摺接する摺動突起34が突設されている。
【0058】
また、スライダ本体31aの長手方向の一端部には、復帰ばね40の一端部を保持するばね保持部31bが設けられており、ばね保持部31bには復帰ばね40の一端部が収納されるばね収納穴31eが形成されている。また、スライダ本体31aの長手方向の他端部からは押釦31cが連続一体に突設されている。
【0059】
接触ばね33は、腕体32に埋設された中央部33aから2つの撓み片33b,33bが延長されている。各撓み片33bは中央部33aの厚み方向において傾斜しており、先端部には中央部33aの厚み方向において中央部33aから離れる向きに凸となる弧状に曲成された接点部33cが形成されている。すなわち、接点部33cはボディ10の後壁に近づく向きに凸となる弧状に曲成されている。ここにおいて、接点部33cにおいてボディ10の後壁に対向する側の面には金属めっき層が形成されている。
【0060】
以下、本実施形態におけるスライダブロック30(図30参照)の製造方法について図31を参照しながら説明する前に比較例となる製造方法について説明する。
【0061】
まず、第1の比較例について図32および図33を参照しながら説明する。第1の比較例では、図32に示すようなスライダブロック30を製造するにあたって、図33に示すように、接触ばね33用の金属フープ材50から、各接触ばね33に対応する部分を金属フープ材50の長手方向に平行する両側の送り桟部51a,51bおよび縁桟部52に一部を連結した状態で打ち抜き形成し、この打ち抜き形成後、接触ばね33の接点部33cの所定部位に金属めっきを施して金属めっき層を形成し(なお、図33中の二点鎖線で囲んだ領域に金属めっき層がけ形成されている)、その後、インサート成形により各接触ばね33それぞれの中央部33aをスライダ31の各腕体32に埋設するようにスライダ31を成形し、その後、金属フープ材50から接触ばね33と送り桟部51a,51bとの連結部位を分断して接触ばね33の接点部33cをフォーミングし、続いて、金属フープ材50から接触ばね33の中央部33aと縁桟部52との連結部位を分断してスライダブロック30が完成する。
【0062】
ところで、スライダ本体31aのばね収納部31bにはばね収納穴31eを設ける必要があるが、比較例1の製造方法では、インサート成形時に接触ばね33の先端が送り桟部51bと繋がっているので、送り桟部51bがばね収納穴31eを形成するためのスライドコアの邪魔になり歩留まりが低下することが考えられる。つまり、スライドコアが送り桟部51bに当たって送り桟部51bが変形し歩留まりの悪化につながるという問題が考えられる。また、接触ばね33の接点部33cとなる部分に施されている金属めっき層が接点部33cのフォーミング時に損傷を受けてしまうという問題や、接触ばね33と送り桟部51bとを繋いでいる部位にも金属めっき層が形成されるので、めっき材料の使用量が必要以上に多くなり、コストが高くなってしまうという問題が考えられる。
【0063】
次に、第2の比較例について図34および図35を参照しながら説明する。第2の比較例では、図34に示すようなスライダブロック30を製造するにあたって、図35に示すように、接触ばね33用の金属フープ材50から各接触ばね33に対応する部分を金属フープ材50の長手方向に平行する両側の送り桟部51a,51bおよび縁桟部52に連結した状態で打ち抜き形成し、この打ち抜き形成後、接触ばね33の両端を送り桟部51a,51bから切り離し、その後、インサート成形により各接触ばね33それぞれの中央部33aを埋設するようにスライダ31を成形し、続いて、金属フープ材50から接触ばね33の中央部33aと縁桟部52との連結部位を分断してスライダブロック30が完成する。
【0064】
しかしながら、図35のように接触ばね33の両端を切り離した後でインサート成形する方法では、復帰ばね40の一端部を収納するばね収納孔31eをスライダ31に形成するために成形用金型にサイドコアが必要であり、両側の送り桟部51a,51bの一方の送り桟部51bを切り離すこととなり、成形圧により接触ばね33が変形したり位置決めできないという問題が考えられる。
【0065】
次に、本実施形態におけるスライダブロック30(図30参照)の製造方法について図31を参照しながら説明する。
【0066】
まず、スライダブロック30に対応する2本の接触ばね33を互いの中央部33a同士が繋がれ且つ各中央部33aが金属フープ材50に繋がれた形で金属フープ材50に打ち抜き形成する。ここに、各接触ばね33の接点部33cとなる部分は送り桟部51a,51bから切り離してあるが、各接触ばね33は中央部33aが両持ちされた形で金属フープ材50に支持されている。
【0067】
打ち抜き形成の後、各接触ばね33をフォーミングして接点部33cを形成し、その後、一方の送り桟部51bを縁桟部52から切り離してから、2本の接触ばね33の各中央部33aおよび中央部33a同士を繋いでいる部分をインサートする形でスライダ31を成形する。なお、この成形工程では、スライダ31のばね収納孔31eを形成するためにスライドコア(図示せず)を利用している。ここにスライドコアのスライド方向は図における上下方向である。
【0068】
スライダ31を成形した後、各接触ばね33それぞれの中央部33aを金属フープ材50の縁桟部52から切り離すとともに、各接触ばね33の中央部33a同士を繋いでいる部分を切断することでスライダブロック30が完成する。ただし、本実施形態では、スライダ31を成形する際にスライダ31に両接触ばね33の中央部33a同士を繋いでいる部分を露出させる窓孔35を設けておき、プレス加工により両接触ばね33を分離している。
【0069】
しかして、以上説明した本実施形態におけるスライダブロック30の製造方法によれば、スライダ31の成形前に各接触ばね33の接点部33cとなる部分は送り桟部51a,51bから切り離してあるものの、各接触ばね33は中央部33aが両持ちされた形で金属フープ材50に支持されているので、スライダ31の成形時に接触ばね33が成形圧によって変形するのを防止することができ、2本の接触ばね33の各中央部33aがスライダ31にインサート成形されたスライドブロック30の製造歩留まりを向上できるから、結果的に低コスト化を図れる。また、スライダ31を成形する際にスライダ31に両接触ばね33の中央部33a同士を繋いでいる部分を露出させる窓孔35を設けておき、両接触ばね33の中央部33a同士を繋いでいる部分を窓孔35を通してプレス加工により切り離すことで両接触ばね33を分離するので、両接触ばね33を容易に分離することができる。しかも、各接触ばね33をフォーミングして接点部33cを形成した後に接点部33cに金属めっき層を形成してから、スライダ31を成形するので、各接触ばね33をフォーミングする際には金属めっき層が形成されていないから、接触ばね33のフォーミング時に金属めっき層が損傷を受けるような問題の発生をなくすことができる。
【0070】
(実施形態5)
本実施形態のアンテナ切替スイッチSW3の基本構成は実施形態4と略同じであって、図36に示すスライダブロック30の形状が若干相違するだけである。なお、他の構成は実施形態4と同じであるから図示および説明を省略する。また、実施形態4と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0071】
本実施形態におけるスライダブロック30は、図36に示すような構成であって、ばね収納部31bの両側部にスライダ本体31の長手方向に沿ったスリット31fが形成されている点が相違する。
【0072】
このスライダブロック30の製造方法は実施形態4と基本的に同じであり、図37に示すように、スライダブロック30に対応する2本の接触ばね33を互いの中央部33a同士が繋がれ且つ各中央部33aが金属フープ材50に繋がれた形で金属フープ材50に打ち抜き形成する。ここに、各接触ばね33の接点部33cとなる部分は送り桟部51a,51bから切り離してあるが、各接触ばね33は中央部33aが両持ちされた形で金属フープ材50に支持されている。
【0073】
打ち抜き形成の後、各接触ばね33をフォーミングして接点部33cを形成し、その後、一方の送り桟部51bを縁桟部52から切り離してから、2本の接触ばね33の各中央部33aおよび中央部33a同士を繋いでいる部分をインサートする形でスライダ31を成形する。なお、この成形工程では、スライダ31のばね収納孔31eを形成するためにスライドコア(図示せず)を利用している。ここにスライドコアのスライド方向は図37における上下方向である。
【0074】
スライダ31を成形した後、各接触ばね33それぞれの中央部33aを金属フープ材50の縁桟部52から切り離すとともに、各接触ばね33の中央部33a同士を繋いでいる部分を切断することでスライダブロック30が完成する。なお、本実施形態においても、スライダ31を成形する際にスライダ31に両接触ばね33の中央部33a同士を繋いでいる部分を露出させる窓孔35を設けておき、両接触ばね33の中央部33a同士を繋いでいる部分を窓孔35を通してプレス加工により分離している。
【0075】
しかして、以上説明した本実施形態におけるスライダブロック30の製造方法によれば、実施形態4と同様に、スライダ31の成形時に接触ばね33が成形圧によって変形するのを防止することができ、2本の接触ばね33の各中央部33aがスライダ31にインサート成形されたスライドブロック30の製造歩留まりを向上できるから、結果的に低コスト化を図れる。また、スライダ31を成形する際にスライダ31に両接触ばね33の中央部33a同士を繋いでいる部分を露出させる窓孔35を設けておき、両接触ばね33の中央部33a同士を繋いでいる部分を窓孔35を通してプレス加工により切り離すことで両接触ばね33を分離するので、両接触ばね33を容易に分離することができる。しかも、各接触ばね33をフォーミングして接点部33cを形成した後に接点部33cに金属めっき層を形成してから、スライダ31を成形するので、各接触ばね33をフォーミングする際には金属めっき層が形成されていないから、接触ばね33のフォーミング時に金属めっき層が損傷を受けるような問題の発生をなくすことができる。
【0076】
(実施形態6)
本実施形態のアンテナ切替スイッチSW3の基本構成は実施形態4と略同じであって、図38に示すスライダブロック30の形状が若干相違するだけである。なお、他の構成は実施形態4と同じであるから図示および説明を省略する。また、実施形態4と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0077】
本実施形態におけるスライダブロック30は、図38に示すような構成であって、ばね収納部31bが円柱状のばね座31dにより形成されている点が相違する。
【0078】
このスライダブロック30の製造方法は実施形態4と略同じであり、図39に示すように、スライダブロック30に対応する2本の接触ばね33を互いの中央部33a同士が繋がれ且つ各中央部33aが金属フープ材50に繋がれた形で金属フープ材50に打ち抜き形成する。ここに、各接触ばね33の接点部33cとなる部分は送り桟部51a,51bから切り離してあるが、各接触ばね33は中央部33aが両持ちされた形で金属フープ材50に支持されている。
【0079】
打ち抜き形成の後、各接触ばね33をフォーミングして接点部33cを形成し、その後、2本の接触ばね33の各中央部33aおよび中央部33a同士を繋いでいる部分をインサートする形でスライダ31を成形する。なお、実施形態4では、成形工程においてばね保持部31bにばね収納孔31eを形成するためにスライドコアが必要であったが、本実施形態では、ばね保持部31bがばね座31dにより構成されているので、スライドコアを用いる必要がなく、送り桟部51bは縁桟部52に繋がったままである。
【0080】
スライダ本体31aを成形した後、各接触ばね33それぞれの中央部33aを金属フープ材50の縁桟部52から切り離すとともに、各接触ばね33の中央部33a同士を繋いでいる部分を切断することでスライダブロック30が完成する。なお、本実施形態においても、スライダ31を成形する際にスライダ31に両接触ばね33の中央部33a同士を繋いでいる部分を露出させる窓孔35を設けておき、両接触ばね33の中央部33a同士を繋いでいる部分を窓孔35を通してプレス加工により分離している。
【0081】
しかして、以上説明した本実施形態におけるスライダブロック30の製造方法によれば、実施形態4と同様に、スライダ31の成形時に接触ばね33が成形圧によって変形するのを防止することができ、2本の接触ばね33の各中央部33aがスライダ31にインサート成形されたスライドブロック30の製造歩留まりを向上できるから、結果的に低コスト化を図れる。また、スライダ31を成形する際にスライダ本体31に両接触ばね33の中央部33a同士を繋いでいる部分を露出させる窓孔35を設けておき、両接触ばね33の中央部33a同士を繋いでいる部分を窓孔35を通してプレス加工により切り離すことで両接触ばね33を分離するので、両接触ばね33を容易に分離することができる。しかも、各接触ばね33をフォーミングして接点部33cを形成した後に接点部33cに金属めっき層を形成してから、スライダ31を成形するので、各接触ばね33をフォーミングする際には金属めっき層が形成されていないから、接触ばね33のフォーミング時に金属めっき層が損傷を受けるような問題の発生をなくすことができる。
【0082】
ところで、上記各実施形態のアンテナ切替スイッチSW3では、復帰ばね40の一端部がスライダ31のばね保持部31bに保持され他端部がボディ10に保持されているが、シールドカバー20に図40ないし図43のいずれかのような形状に形成され復帰ばね40がボディ10の短手方向へ屈曲するのを防止するばね保持部24を一体に形成しておけば、部品点数を増やすことなく、復帰ばね40の他端部をハウジング1内において安定して保持することが可能になり、復帰ばね40が屈曲して接触ばね33に接触するのを防止することができる。なお、図40ないし図43のばね保持部24は、シールドカバー20にプレス加工などの適宜の加工を施すことによって形成されており、図40、図42、図43では、シールドカバー20のカバー本体20aの一部をボディ10の後壁側に凹ませて凹部25を形成することで復帰ばね40の他端部の前半分を覆うようになっており、図41のばね保持部24は、シールドカバー20のカバー本体20aの短手方向の両側縁からL字状の保護片24aを折り返して復帰ばね40をボディ10の短手方向において囲むようになっている。また、上記各実施形態におけるシールドカバー20では、カバー本体20aの長手方向の両側縁から組立片21が延設されているが、図44に示すようにカバー本体20aの短手方向の両側縁から組立片22を延設し、ボディ10の短手方向の両側面に突設したリブ12cを組立片22の組立孔22aに係合させるようにしてもよい。
【0083】
【発明の効果】
請求項1の発明は、ボディブロック内にスライダブロックを規定の2位置の間でスライド自在となるように収納し、スライダブロックの位置に応じて内蔵アンテナと外部アンテナとを選択的に切り替えて使用するアンテナ切替スイッチであって、スライダブロックは、合成樹脂製のスライダと、スライダに中央部が保持されスライド方向の両側それぞれに接点部が曲成された帯板状の導電板よりなる2本の接触ばねとを備え、ボディブロックは、スライダブロックがスライド自在に収納される合成樹脂製のボディと、外部アンテナの給電側が接続される外部アンテナ給電用接続端子と、内蔵アンテナの給電側が接続される内蔵アンテナ給電用接続端子と、両アンテナに共通の給電ラインが接続される共通給電用接続端子と、外部アンテナの接地側が接続される外部アンテナ用グランド接続端子と、内蔵アンテナの接地側が接続される内蔵アンテナ用グランド接続端子と、両アンテナに共通のグランドラインが接続される共通グランド接続端子とを備え、外部アンテナを使用する際のスライダブロックの位置では一方の接触ばねにより外部アンテナ給電用接続端子と共通給電用接続端子とが短絡するとともに他方の接触ばねにより外部アンテナ用グランド接続端子と共通グランド接続端子とが短絡し、且つ、内蔵アンテナを使用する際のスライダブロックの位置では一方の接触ばねにより内蔵アンテナ給電用接続端子と共通給電用接続端子とが短絡するとともに他方の接触ばねにより内蔵アンテナ用グランド接続端子と共通グランド接続端子とが短絡するように各接続端子が配設されてなるものであり、スライダブロックが規定の2位置の間でスライドすることにより外部アンテナに給電される状態と内蔵アンテナに給電される状態とが切り替わるので、つまり、スライダブロックが規定の2位置の間でスライドすることにより給電側とグランド側との2系統を同時に切り替えることができ、従来のように2つのマイクロスイッチを用いてアンテナ切替手段を構成する場合に比べて部品点数を削減でき1部品として回路基板に実装することが可能になるという効果がある。また、内蔵アンテナと外部アンテナとが切り替わっても給電側の接続端子とグランド側の接続端子との間の間隔を一定することが可能なので、内蔵アンテナと外部アンテナを切り替えた際のアイソレーション損失のばらつきを少なくすることができるという効果がある。
【0084】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ボディ内に収納され前記スライダブロックを前記内蔵アンテナと前記外部アンテナとの一方を使用する位置から他方を使用する位置へ復帰させる向きに付勢するコイルばねからなる復帰ばねを備え、前記スライダのスライド方向の一端側には、復帰ばねの一端部を保持するばね収納穴を有するばね保持部が設けられ、前記スライダのスライド方向の他端側には、前記ボディから突出する押釦が一体に突設されているので、押釦が押操作されることにより前記スライダブロックが復帰ばねのばね力に抗してスライドし、押釦の押操作が解除されると前記スライダブロックが復帰ばねのばね力によって逆向きにスライドすることになるから、押釦を別途に設ける場合のような位置合わせが不要となり、内蔵アンテナと外部アンテナとを備えた機器(例えば、携帯電話機など)へ組み込む際の組立作業を簡略化することが可能になるという効果がある。また、復帰ばねの一端部が前記スライダに設けられたばね保持部に保持されているので、前記スライダブロックのスライド時にコイルばねからなる復帰ばねの屈曲を抑制しながら伸縮させることができるという効果がある。
【0085】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記ボディ内に収納され前記スライダブロックを前記内蔵アンテナと前記外部アンテナとの一方を使用する位置から他方を使用する位置へ復帰させる向きに付勢するコイルばねからなる復帰ばねを備え、前記スライダのスライド方向の一端側には、復帰ばねの一端部が嵌め込まれるばね座からなるばね保持部が一体に突設され、前記スライダのスライド方向の他端側には、前記ボディから突出する押釦が一体に突設されているので、押釦が押操作されることにより前記スライダブロックが復帰ばねのばね力に抗してスライドし、押釦の押操作が解除されると前記スライダブロックが復帰ばねのばね力によって逆向きにスライドすることになるから、押釦を別途に設ける場合のような位置合わせが不要となり、内蔵アンテナと外部アンテナとを備えた機器(例えば、携帯電話機など)へ組み込む際の組立作業を簡略化することが可能になるという効果がある。また、復帰ばねの一端部が前記スライダに設けられたばね保持部に保持されているので、前記スライダブロックのスライド時にコイルばねからなる復帰ばねの屈曲を抑制しながら伸縮させることができるという効果がある。
【0086】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記ボディ内に収納され前記スライダブロックを前記内蔵アンテナと前記外部アンテナとの一方を使用する位置から他方を使用する位置へ復帰させる向きに付勢するコイルばねからなる復帰ばねを備え、前記スライダのスライド方向の一端側には、復帰ばねの一端部を収納するばね収納穴とばね収納穴の底から突設され復帰ばねの一端部が嵌め込まれるばね座とからなるばね保持部が設けられ、前記スライダのスライド方向の他端側には、前記ボディから突出する押釦が一体に突設されているので、押釦が押操作されることにより前記スライダブロックが復帰ばねのばね力に抗してスライドし、押釦の押操作が解除されると前記スライダブロックが復帰ばねのばね力によって逆向きにスライドすることになるから、押釦を別途に設ける場合のような位置合わせが不要となり、内蔵アンテナと外部アンテナとを備えた機器(例えば、携帯電話機など)へ組み込む際の組立作業を簡略化することが可能になる。また、復帰ばねの一端部がスライダに設けられたばね保持部に保持されているので、スライダブロックのスライド時にコイルばねからなる復帰ばねの屈曲を抑制しながら伸縮させることができるという効果がある。
【0087】
請求項5の発明は、請求項2ないし請求項4の発明において、前記ボディには、前記復帰ばねの他端部を保持する保持溝が設けられているので、前記復帰ばねの他端部を安定して保持することができるという効果がある。
【0088】
請求項6の発明は、請求項2ないし請求項5の発明において、前記ボディは厚み方向の一面が開放された直方体状であって、前記ボディには前記一面を閉塞する金属製のシールドカバーが被着されているので、外来ノイズの影響を防止することができるという効果がある。
【0089】
請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記シールドカバーは前記ボディの前記一面を閉塞する矩形板状のカバー本体において前記スライダブロックのスライド方向に平行な方向の両側縁から前記厚み方向における前記ボディ側に向かって組立片が延設され、各組立片に設けた組立孔が前記ボディの両側面に突設してある組立突起に係合することにより結合され、前記ボディの組立突起には前記ボディからの突出寸法を前記厚み方向においてカバー本体側ほど小さくする傾斜面が形成されているので、前記シールドカバーを別部材を用いて前記ボディに被着する場合に比べて部品点数の削減を図れ低コスト化が可能になり、しかも組立工程の簡略化が可能になるという効果がある。
【0090】
請求項8の発明は、請求項6または請求項7の発明において、前記シールドカバーには、前記復帰ばねの他端部を前記保持溝との間に保持するばね保持部が一体に形成されているので、前記復帰ばねの他端部をより安定して保持することができるという効果がある。
【0091】
請求項9の発明は、請求項6ないし請求項8の発明において、前記各接続端子は、前記ボディの内面に沿って配置され前記接点部が弾接する接続片が一端側に設けられるとともに前記ボディの外側に配置される外部接続用の端子片が他端側に設けられ、前記内蔵アンテナ給電用接続端子および前記内蔵アンテナ用グランド接続端子の各端子片が前記ボディの厚み方向の前記一面に配置されるように曲成され、前記外部アンテナ給電用接続端子、前記共通給電用接続端子、前記外部アンテナ用グランド接続端子、および前記共通グランド接続端子の各端子片が前記ボディの厚み方向の他面に配置されるように曲成されているので、外部アンテナへ給電するためのプリント基板のような回路基板と内蔵アンテナとが対向配置されている場合に、前記ボディの厚み方向を回路基板の厚み方向と一致させ前記ボディの厚み方向の一面を内蔵アンテナ側、前記ボディの厚み方向の他面を回路基板側とした形で回路基板と内蔵アンテナとの間に前記ボディを介在させることができるから、内蔵アンテナおよび外部アンテナそれぞれへの給電側の配線を短くすることができ、内蔵アンテナおよび外部アンテナそれぞれの給電側での損失を少なくすることができるという効果がある。
【0092】
請求項10の発明は、請求項9の発明において、前記ボディの厚み方向の前記一面に配置される各端子は、前記ボディの中央部において前記スライダブロックのスライド方向に直交する方向の両側に配置され、前記ボディの厚み方向の前記他面に配置される各端子片は、それぞれ前記ボディの四隅近傍に配置されているので、前記ボディを前記一面側がプリント基板のような回路基板側となるようにして実装する場合に安定して実装することができ、しかも、前記端子片が前記ボディの側方へ突出していないから実装面積を比較的小さくすることができるという効果がある。
【0093】
請求項11の発明は、請求項9または請求項10の発明において、前記各接続端子は、前記接続片および前記端子片それぞれにおける接触面が前記導電板の厚み方向の一面に形成されるように曲げ加工され、各接触面に金属めっき層が形成されているので、前記各接続端子における2つの接触面それぞれに設ける金属めっき層を1回のめっき工程で形成することが可能になるという効果がある。
【0094】
請求項12の発明は、請求項1ないし請求項11の発明において、前記スライダブロックは、前記スライダに設けた一対の圧入孔それぞれに前記各接触ばねそれぞれの中央部に設けた圧入片が圧入されているので、前記スライダと前記接触ばねとを別々に形成することができ、前記スライダおよび前記接触ばねそれぞれの形状の変更が容易になるという効果がある。
【0095】
請求項13の発明は、請求項1ないし請求項11の発明において、前記スライダブロックは、前記各接触ばねそれぞれの中央部が前記スライダ本体にインサート成形されているので、請求項12の発明に比べて組立時の部品点数を削減でき、組立作業を簡略化することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示し、(a)はシールドカバーを取り外した状態の正面図、(b)はシールドカバーを取り外した状態の下面図である。
【図2】同上を示し、(a)はシールドカバーを取り外した状態の正面図、(b)はシールドカバーを取り外した状態の下面図である。
【図3】同上を示し、(a)は図2(b)のC−C断面図、(b)は図2(b)のB−B断面図である。
【図4】同上の動作説明図である。
【図5】同上を示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は下面図である。
【図6】同上におけるシールドカバーを示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は下面図である。
【図7】同上に用いる接触ばねを金属フープ材に形成した状態を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図である。
【図8】図7の要部拡大図である。
【図9】同上の他の構成例を示し、(a)はシールドカバーを取り外した状態の正面図、(b)は一部破断した下面図である。
【図10】同上の他の構成例を示し、(a)はシールドカバーを取り外した状態の正面図、(b)は一部破断した下面図である。
【図11】同上の使用形態を示し、(a)は正面図、(b)は下面図である。
【図12】同上の使用形態における断面図である。
【図13】同上の使用形態における動作説明図である。
【図14】実施形態2を示し、(a)はシールドカバーを取り外した状態の正面図、(b)は断面図である。
【図15】同上を示し、(a)は図14(a)のB−B断面図、(b)は図14(a)のC−C断面図である。
【図16】同上に用いるボディブロックを示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)下面図である。
【図17】同上に用いるボディブロックの断面図である。
【図18】同上に用いるボディブロックを示し、(a)は図16(a)のD−D断面図、(c)は図16(a)のB−B断面図である。
【図19】同上の断面図である。
【図20】同上に用いるボディブロックの製造方法の説明図である。
【図21】同上の他の構成例における断面図である。
【図22】同上の他の構成例に用いるボディブロックの製造方法の説明図である。
【図23】実施形態3を示し、(a)はシールドカバーを取り外した状態の正面図、(b)は断面図である。
【図24】同上を示し、(a)はシールドカバーを取り外した状態の正面図、(b)は断面図である。
【図25】同上を示し、(a)は図24(b)のC−C断面図、(b)は図24(b)のB−B断面図である。
【図26】実施形態4を示し、(a)は断面図、(b)は背面図である。
【図27】同上を示し、(a)はシールドカバーを外した状態の正面図、(b)は左側面図、(c)右側面図である。
【図28】同上を示し、図27(a)のB−B断面図である。
【図29】同上を示し、図27(a)のC−C断面図である。
【図30】同上に用いるスライダブロックを示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は断面図、(d)は下面図である。
【図31】同上に用いるスライダブロックの製造方法の説明図である。
【図32】同上の第1の比較例のスライダブロックを示し、(a)は正面図、(b)は左側面図である。
【図33】同上の第1の比較例のスライダブロックの製造方法の説明図である。
【図34】同上の第2の比較例のスライダブロックを示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は断面図、(d)は下面図である。
【図35】同上の第2の比較例のスライダブロックの製造方法の説明図である。
【図36】実施形態5に用いるスライダブロックを示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は断面図、(d)は下面図である。
【図37】同上に用いるスライダブロックの製造方法の説明図である。
【図38】実施形態6に用いるスライダブロックを示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は断面図、(d)は下面図である。
【図39】同上に用いるスライダブロックの製造方法の説明図である。
【図40】シールドカバーの他の構成例を示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は下面図である。
【図41】シールドカバーのさらに他の構成例を示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は下面図である。
【図42】シールドカバーの別の構成例を示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は下面図である。
【図43】シールドカバーのさらに別の構成例を示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は下面図である。
【図44】ハウジングの他の構成例を示し、(a)は下面図、(b)は(a)の要部断面図である。
【図45】従来例における携帯電話機を示し、(a)は外部アンテナを引き出していない状態での概略分解図、(b)は外部アンテナを引き出した状態での概略分解図である。
【図46】同上の携帯電話機の概略図である。
【図47】同上を示し、(a)は外部アンテナを引き出していない状態での要部正面図、(b)は外部アンテナを引き出していない状態での要部側面図である。
【図48】同上を示し、(a)は外部アンテナを引き出した状態での要部正面図、(b)は外部アンテナを引き出していない状態での要部側面図である。
【図49】外部アンテナを引き出していない状態での内蔵アンテナと外部アンテナとの関係の説明図である。
【図50】外部アンテナを引き出した状態での内蔵アンテナと外部アンテナとの関係の説明図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
10 ボディ
13〜18 接続端子
13a〜18a 接続片
13b〜18b 端子片
30 スライダブロック
31 スライダ
31c 押釦
33 接触ばね
33a 中央部
33b 撓み片
33c 接点部
40 復帰ばね
Claims (13)
- ボディブロック内にスライダブロックを規定の2位置の間でスライド自在となるように収納し、スライダブロックの位置に応じて内蔵アンテナと外部アンテナとを選択的に切り替えて使用するアンテナ切替スイッチであって、スライダブロックは、合成樹脂製のスライダと、スライダに中央部が保持されスライド方向の両側それぞれに接点部が曲成された帯板状の導電板よりなる2本の接触ばねとを備え、ボディブロックは、スライダブロックがスライド自在に収納される合成樹脂製のボディと、外部アンテナの給電側が接続される外部アンテナ給電用接続端子と、内蔵アンテナの給電側が接続される内蔵アンテナ給電用接続端子と、両アンテナに共通の給電ラインが接続される共通給電用接続端子と、外部アンテナの接地側が接続される外部アンテナ用グランド接続端子と、内蔵アンテナの接地側が接続される内蔵アンテナ用グランド接続端子と、両アンテナに共通のグランドラインが接続される共通グランド接続端子とを備え、外部アンテナを使用する際のスライダブロックの位置では一方の接触ばねにより外部アンテナ給電用接続端子と共通給電用接続端子とが短絡するとともに他方の接触ばねにより外部アンテナ用グランド接続端子と共通グランド接続端子とが短絡し、且つ、内蔵アンテナを使用する際のスライダブロックの位置では一方の接触ばねにより内蔵アンテナ給電用接続端子と共通給電用接続端子とが短絡するとともに他方の接触ばねにより内蔵アンテナ用グランド接続端子と共通グランド接続端子とが短絡するように各接続端子が配設されてなることを特徴とするアンテナ切替スイッチ。
- 前記ボディ内に収納され前記スライダブロックを前記内蔵アンテナと前記外部アンテナとの一方を使用する位置から他方を使用する位置へ復帰させる向きに付勢するコイルばねからなる復帰ばねを備え、前記スライダのスライド方向の一端側には、復帰ばねの一端部を保持するばね収納穴を有するばね保持部が設けられ、前記スライダのスライド方向の他端側には、前記ボディから突出する押釦が一体に突設されてなることを特徴とする請求項1記載のアンテナ切替スイッチ。
- 前記ボディ内に収納され前記スライダブロックを前記内蔵アンテナと前記外部アンテナとの一方を使用する位置から他方を使用する位置へ復帰させる向きに付勢するコイルばねからなる復帰ばねを備え、前記スライダのスライド方向の一端側には、復帰ばねの一端部が嵌め込まれるばね座からなるばね保持部が一体に突設され、前記スライダのスライド方向の他端側には、前記ボディから突出する押釦が一体に突設されてなることを特徴とする請求項1記載のアンテナ切替スイッチ。
- 前記ボディ内に収納され前記スライダブロックを前記内蔵アンテナと前記外部アンテナとの一方を使用する位置から他方を使用する位置へ復帰させる向きに付勢するコイルばねからなる復帰ばねを備え、前記スライダのスライド方向の一端側には、復帰ばねの一端部を収納するばね収納穴とばね収納穴の底から突設され復帰ばねの一端部が嵌め込まれるばね座とからなるばね保持部が設けられ、前記スライダのスライド方向の他端側には、前記ボディから突出する押釦が一体に突設されてなることを特徴とする請求項1記載のアンテナ切替スイッチ。
- 前記ボディには、前記復帰ばねの他端部を保持する保持溝が設けられてなることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のアンテナ切替スイッチ。
- 前記ボディは厚み方向の一面が開放された直方体状であって、前記ボディには前記一面を閉塞する金属製のシールドカバーが被着されてなることを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれかに記載のアンテナ切替スイッチ。
- 前記シールドカバーは前記ボディの前記一面を閉塞する矩形板状のカバー本体において前記スライダブロックのスライド方向に平行な方向の両側縁から前記厚み方向における前記ボディ側に向かって組立片が延設され、各組立片に設けた組立孔が前記ボディの両側面に突設してある組立突起に係合することにより結合され、前記ボディの組立突起には前記ボディからの突出寸法を前記厚み方向においてカバー本体側ほど小さくする傾斜面が形成されてなることを特徴とする請求項6記載のアンテナ切替スイッチ。
- 前記シールドカバーには、前記復帰ばねの他端部を前記保持溝との間に保持するばね保持部一体に形成されてなることを特徴とする請求項6または請求項7記載のアンテナ切替スイッチ。
- 前記各接続端子は、前記ボディの内面に沿って配置され前記接点部が弾接する接続片が一端側に設けられるとともに前記ボディの外側に配置される外部接続用の端子片が他端側に設けられ、前記内蔵アンテナ給電用接続端子および前記内蔵アンテナ用グランド接続端子の各端子片が前記ボディの厚み方向の前記一面に配置されるように曲成され、前記外部アンテナ給電用接続端子、前記共通給電用接続端子、前記外部アンテナ用グランド接続端子、および前記共通グランド接続端子の各端子片が前記ボディの厚み方向の他面に配置されるように曲成されてなることを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれかに記載のアンテナ切替スイッチ。
- 前記ボディの厚み方向の前記一面に配置される各端子は、前記ボディの中央部において前記スライダブロックのスライド方向に直交する方向の両側に配置され、前記ボディの厚み方向の前記他面に配置される各端子片は、それぞれ前記ボディの四隅近傍に配置されてなることを特徴とする請求項9記載のアンテナ切替スイッチ。
- 前記各接続端子は、前記接続片および前記端子片それぞれにおける接触面が前記導電板の厚み方向の一面に形成されるように曲げ加工され、各接触面に金属めっき層が形成されてなることを特徴とする請求項9または請求項10記載のアンテナ切替スイッチ。
- 前記スライダブロックは、前記スライダに設けた一対の圧入孔それぞれに前記各接触ばねそれぞれの中央部に設けた圧入片が圧入されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれかに記載のアンテナ切替スイッチ。
- 前記スライダブロックは、前記各接触ばねそれぞれの中央部が前記スライダにインサート成形されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれかに記載のアンテナ切替スイッチ。
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