JP4100982B2 - スイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は薄型のスライドスイッチやプッシュスイッチ等に適用して好適なスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスイッチの図面を説明すると、図17は従来のスイッチに係り、分解された状態の平面図、図18は従来のスイッチに係り、カバーを取り去った状態を示す平面図、図19は図18の19−19線における断面図である。
【0003】
次に、従来のスイッチについて、スライドスイッチに適用した場合を例にして、その構成を図17〜図19に基づいて説明すると、合成樹脂の成型品からなるケーシング51は、平板状の基部51aと、この基部51aの四方の周辺部から延びる壁部51bと、前方に位置する壁部51bの中央部に設けられた切り欠き部51cとを有し、このケーシング51は、基部51aと反対側の壁部51b側が開放状態となっている。
【0004】
薄い金属板からなる複数個(ここでは3個)の固定接点52,53,54は、それぞれ接点部52a、53a、54aと、端子部52b、53b、54bとを有し、この固定接点52,53,54は、長手方向に一列に並設された状態で、基部51aに埋設して取り付けられている。
【0005】
そして、固定接点52,53,54が埋設された際、接点部52a、53a、54aは、それぞれケーシング51内の表面から露出すると共に、端子部52b、53b、54bは、後方に位置する壁部51bから突出した状態となっている。
【0006】
また、固定接点52,53,54が埋設された際、接点部52a、53a間と接点部53a、54a間を含むその延長上では、合成樹脂からなる基部51aのみの存在となっており、このため、薄型の要求で基51aが薄肉となった場合、成型後の合成樹脂の収縮や温度変化によって、接点部52a、53a間と接点部53a、54a間を含むその延長上で、変形や反り等が大きくなると共に、その箇所の強度が弱くなる。
【0007】
ブリキの金属板からなるカバー55は、平板状部55aと、この平板状部55aから折り曲げられた複数個の取付脚55bとを有する。
そして、このカバー55は、平板状部55aでケーシング51の開放部を覆うように、平板状部55aを壁部51bに当接させ、取付脚55bが壁部51bの外面に沿って折り曲げられることによって、ケーシング51に取り付けられる。
【0008】
合成樹脂の成型品からなる可動体56は、操作部56aと、この操作部56aに繋がって設けられた四角状の保持部56bと、この保持部56bの一面側に設けられた収納部56cと、保持部56bの後部に設けられたクリック用の凹凸部56dとを有する。
【0009】
そして、この可動体56は、保持部56bが基部51aとカバー55とで囲まれた箇所に収納された状態で、操作部56aが切り欠き部51cを通って外方に突出した状態となっており、可動体56は、図18,図19の矢印A方向と矢印B方向にスライド移動可能となっている。
【0010】
また、可動体56は、全体が合成樹脂の成型品で形成されているため、成型後の合成樹脂の収縮や温度変化によって、操作部56aや保持部56bは、変形や反り等が大きくなると共に、その強度が弱くなる。
【0011】
金属板からなる帯状の可動接点57は、両端部に設けられた接点部57aと、中央部の両側から突出した突部57bとを有する。
そして、この可動接点57は、突部57bが可動体56に掛け止めされた状態で、収納部56cに収納されて、可動接点57が可動体56に伴って移動可能となっている。
【0012】
また、可動接点57が可動体56に取り付けられた際、接点部57aは、固定接点52,53,54の接点部52a、53a、54aに摺動して、接点部52a、53a、54aに接離可能となっている。
また、一方の接点部57aは、接点部52a、53aに接離可能であると共に、他方の接点部57aは、接点部53a、54aに接離可能となっている。
【0013】
そして、一方の接点部57aが接点部52aに接触している時は、他方の接点部57aが接点部53aに接触して、固定接点52,53間が導通した状態となり、また、一方の接点部57aが接点部53aに接触している時は、他方の接点部57aが接点部54aに接触して、固定接点53,54間が導通した状態となって、固定接点53がコモン接点となっている。
【0014】
リン青銅板からなる帯状のクリック用の弾性片58は、全体がへ字状をなし、その中央部に凸部8aが設けられ、この弾性片58は、基部51aとカバー55とで囲まれた箇所に収納され、両端部が壁部51bに当接した状態で、凸部58aが凹凸部56dに弾接した状態となっている。
【0015】
そして、可動体56がスライド動作した時、凸部58aが凹凸部56dと係脱して、弾性片58と可動体56の協働によって、可動体56の移動にクリック感を持たせるようになっている。
【0016】
このような構成を有する従来のスイッチは、固定接点52,53,54を埋設したケーシング51,カバー55,可動体56,可動接点57,及び弾性片58の5部品が組み合わされて構成されている。
【0017】
そして、5部品が組み合わされて構成されたスイッチは、操作部56aをスライド動作すると、可動体56は、弾性片58との協働によって、可動体56がクリック感を持って移動すると共に、可動接点57が移動して、固定接点52,53間、或いは固定接点53,54間を導通するようになっている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
従来のスイッチは、カバー55とクリック用の弾性片58が別部材で構成されているため、部品点数が多くなって、コスト高になるばかりか、その組立工数が多くなって、生産性が悪くなるという問題がある。
【0019】
そこで、本発明は安価で、生産性の良好なスイッチを提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、複数個の固定接点を取り付けた絶縁製のケーシングと、このケーシングに取り付けられたカバーと、前記ケーシングと前記カバーとによって移動可能に保持された絶縁製の可動体と、前記固定接点に対して接離可能となるように、前記可動体に取り付けられた可動接点とを備え、前記ケーシングは、前記固定接点を取り付けた平板状の基部と、この基部の平面から突出した状態で、前記可動体の移動方向に設けられた壁部を有し、前記カバーは、平板状部と、この平板状部から折り曲げられた折曲片と、この折曲片から前記可動体の移動方向に延びて形成されたクリック用の弾性片を有し、前記カバーは、前記折曲片が前記壁部の壁面で支持された状態で前記ケーシングに取り付けられると共に、前記可動体は、操作部と、該操作部に繋がった保持部を有し、該保持部の中央部には孔が設けられ、前記可動接点は、第 1 、第 2 の接触片を有し、この第 1 、第 2 の接触片が前記保持部の前記孔内に位置しており、前記可動体に弾接した前記弾性片は、前記可動体の移動時に前記可動体と協働して、前記可動体の移動にクリック感を持たせるようにした構成とした。
【0021】
また、第2の解決手段として、前記可動体の保持部の外周部には、金属板からなる補強体が前記第 1 、第 2 の接触片に繋がって形成されて前記保持部の外周部の全周にわたって埋設された構成とした。
また、第3の解決手段として、前記補強体が前記操作部側に延びた状態で、前記操作部に埋設された構成とした。
また、第の解決手段として、前記折曲片は間隔を置いて一対設けられ、この一対の折曲片が前記壁部の壁面で支持されると共に、前記弾性片が前記一対の折曲片間に跨って、両持ち型に形成された構成とした。
また、第の解決手段として、前記カバーがステンレス製の金属板で形成された構成とした。
【0022】
また、第の解決手段として、前記カバーは、前記平板状部から折り曲げ形成された1個、又は複数個の取付用の腕部を有し、この腕部がプリント基板に半田付け可能とした構成とした。
また、第の解決手段として、前記腕部の先端部には円弧状部が設けられ、前記円弧状部が前記プリント基板に半田付け可能とした構成とした。
また、第の解決手段として、前記ケーシングの、前記可動体の移動方向に設けられた前記壁部の中央部に、前記操作部を外方に突出させるための切り欠き部が設けられるとともに、前記ケーシングの前記基部には、該基部から突出し、前記切り欠き部に対向してガイド部が設けられており、前記可動体の前記保持部には、前記孔を囲んだロ字状に形成され、前記第1の接触片が、前記保持部の一端側で支持されると共に、前記第2の接触片が、前記保持部の他端側で支持されて、前記第1,第2の接触片の自由端側は、互いに交叉した状態で配置され、前記ガイド部を、前記可動体の前記保持部の孔内に位置させて、前記可動体が、前記ガイド部と前記壁部とで挟まれた状態となって、前記可動体が前記ガイド部と前記壁部との間でガイドされた状態で、スライド動作可能な構成とした。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明のスイッチの図面を説明すると、図1は本発明のスイッチの第1実施例に係る平面図、図2は本発明のスイッチの第1実施例に係る分解斜視図、図3は本発明のスイッチの第1実施例に係り、ケーシング内の状態を示す要部断面図、図4は図3の4−4線における断面図、図5は図3の5−5線における断面図である。
【0024】
また、図6は本発明のスイッチの第1実施例に係り、ケーシングの平面図、図7は図6の7−7線における断面図、図8は図6の8−8線における断面図、図9は図6の9−9線における断面図、図10は本発明のスイッチの第1実施例に係り、可動体の平面図、図11は図10の11−11線における断面図、図12は図10の12−12線における断面図、図13は図10の13−13線における断面図である。
【0025】
また、図14は本発明のスイッチの第1実施例に係り、可動体の製造方法を示す要部の断面図、図15は本発明のスイッチの第2実施例に係り、カバーの斜視図、図16は本発明のスイッチの第2実施例に係り、その取付状態を示す要部の断面図である。
【0026】
次に、本発明のスイッチについて、スライドスイッチに適用した場合を例にして、その第1実施例の構成を図1〜図14に基づいて説明すると、合成樹脂の成型品からなるケーシング1は、特に図6〜図9に示すように、平板状の基部1aと、この基部1aの四方の周辺部から延びる壁部1bと、前方に位置する壁部1bの中央部に設けられた切り欠き部1cと、後方に位置する壁部1bの内面に設けられた段差部1dと、基部1aの前方部位置し、基部1aから突出して設けられたガイド部1eと、外周面に設けられた凹部からなる係止部1f(図2参照)とを有し、このケーシング1は、基部1aと反対側の壁部1b側が開放状態となっている。
【0027】
薄い金属板からなる複数個(ここでは3個)の固定接点2,3,4は、それぞれ接点部2a、3a、4aと、端子部2b、3b、4bとを有し、この固定接点2,3,4は、長手方向に一列に並設された状態で、基部1aに埋設して取り付けられている。
【0028】
そして、固定接点2,3,4が埋設された際、接点部2a、3a、4aは、それぞれケーシング1内の表面から露出(図6のハッチングの部分)すると共に、端子部2b、3b、4bは、後方に位置する壁部1bから突出した状態となっている。
【0029】
また、固定接点3の両側に位置する固定接点2,4は、端部に設けられた折曲部2c、4cを有し、この折曲部2c、4cは、ケーシング1の壁部1bの位置で埋設されて、ケーシング1の補強手段となっている。
【0030】
更に、中央部に位置する固定接点3は、端部に設けられた折曲部3cと、両側に位置する固定接点2,4方向に延びた補強板3dを有し、折曲部3cは、ケーシング1の壁部1bの位置で埋設されて、ケーシング1の補強手段となっていると共に、補強板3dは、基部1aに埋設されて、基部1aの反り防止や補強手段となっている。
【0031】
即ち、補強板3dは、接点部2a、3a間と接点部3a、4a間の延長上で、接点部2a、3a間と接点部3a、4a間の両延長上を横切るように配置されており、これによって、固定接点2,3間、及び固定接点3,4間の基部1aに補強手段が形成されたものとなっている。
【0032】
その結果、固定接点2,3,4が埋設された際、接点部2a、3a間と接点部3a、4a間の延長上には、補強板3dが介在したものとなっているため、薄型の要求で基体1aが薄肉となった場合でも、成型後の合成樹脂の収縮や温度変化が生じても、接点部2a、3a間と接点部3a、4a間を含むその延長上での変形や反り等を抑えることができると共に、その箇所の強度を強くすることができ、従って、基部1a全体の反り防止と補強を行うことができる。
【0033】
なお、補強板3dは、接点部間の両延長上に設けたもので説明したが、一方の延長上に設けても良く、また、補強板3dは、中央に位置する固定接点3に設けたもので説明したが、両側に位置する固定接点2,4に設けても良い。
また、補強板3は、固定接点と一体に設けたもので説明したが、固定接点から切り離された状態で形成しても良い。
【0034】
ステンレス製の金属板からなるカバー5は、平板状部5aと、この平板状部5aから折り曲げられた一対の側壁5bと、この側壁5bからL字状に切り曲げされた腕部5cと、側壁5bに設けられた係止片5dと、平板状部5aの前方から折り曲げられた前面壁5eと、平板状部5aの後方で、間隔を置いて折り曲げられた一対の折曲片5fと、この一対の折曲片5fに跨って形成され、両持ち型に支持されたクリック用の帯状の弾性片5gとを有する。
【0035】
このカバー5は、平板状部5aでケーシング1の開放部を覆うように、平板状部5aを壁部1bに当接させた状態で、係止片5dを係止部1fに折曲、係止して、ケーシング1に取り付けられる。
【0036】
そして、このカバー5が取り付けられた際、前面壁5eが前方の壁部1bに係止されると共に、後方に位置する折曲片5fは、壁部1bの段差部1dに当接、支持された状態となる。
即ち、折曲片5fは、壁部1bの壁面に支持された状態となっているため、弾性片5gの根本部が補強され、従って、折曲片5fは、弾性片5gからの力によって、外側に変形(逃げる)することが防止されている。
【0037】
なお、弾性片5fは、両持ち型の支持状態のもので説明したが、片持ち型の支持でも良い。
【0038】
合成樹脂の成型品からなる可動体6は、特に図10〜図13に示すように、操作部6aと、この操作部6aに繋がって設けられたロ字状の保持部6bと、この保持部6bの中央部に設けられた孔6cと、保持部6bの後部に設けられたクリック用の凸部6dとを有する。
【0039】
そして、この可動体6は、保持部6bが基部1bとカバー5とで囲まれた箇所に収納された状態で、操作部6aが切り欠き部1cを通って外方に突出した状態となっており、可動体6は、図1,図3の矢印A方向と矢印B方向にスライド移動可能となっている。
【0040】
また、可動体6が組み込まれた際、ケーシング1のガイド部1eは、孔6c内に位置して、可動体6は、ガイド部1eと前方に位置する壁部1bとで挟まれた状態となって、可動体6がガイド部1eと壁部1bとの間でガイドされた状態で移動するようになっている。
【0041】
更に、可動体6が組み込まれた際、可動体6の後方部は弾性片5gに弾接した状態となっており、可動体6がスライド動作した時、凸部6dが弾性片5gの凸部と係脱して、弾性片5gと可動体6の協働によって、可動体6の移動にクリック感を持たせるようになっている。
【0043】
金属板からなる可動接点7は、特に図10〜図13に示すように、互いに並設された帯状の第1,第2の接触片7a、7bと、この第1,第2の接触片7a、7bの根本部で繋がった略ロ字状の第1の補強体7cと、この第1の補強体7cから直角に延びる帯状の第2の補強体7dとを有する。
【0044】
そして、この可動接点7は、第1,第2の接触片7a、7bが孔6c内に位置した状態で、ロ字状の第1の補強体7cはロ字状の保持部6bに埋設されると共に、第2の補強体7dは操作部6aに埋設された状態となって、可動体6に取り付けられている。
【0045】
また、可動接点7が可動体6に取り付けられた際、第1の接触片7aの端部(根本部)は、保持部6bの一端側で支持されると共に、第2の接触片7bの端部(根本部)は、保持部6bの他端側で支持された状態となっている。
そして、第1,第2の接触片7a、7bは、その根本部から折り曲げられて、自由端側が互いに交叉した状態で配設されている。
【0046】
即ち、保持部6bの一端側で支持された第1の接触片7aの自由端部は、保持部6bの他端部側の近くまで延び、また、保持部6bの他端側で支持された第2の接触片7bの自由端部は、保持部6bの一端部側の近くまで延び、これによって、第1,第2の接触片7a、7bのスパーンが長くなって、固定接点2,3,4への接触状態を安定すると共に、その寿命を長くしている。
【0047】
また、合成樹脂の成型品で形成された可動体6の保持部6bには、第1の補強体7cが埋設されているため、成型後の合成樹脂の収縮や温度変化が生じても、保持部6bの変形や反り等を抑えることができると共に、保持部6bの強度を強くすることができる。
更に、可動体6の操作部6aには、第2の補強体7dが埋設されているため、成型後の合成樹脂の収縮や温度変化が生じても、操作部6aの変形や反り等を抑えることができると共に、操作部6aの強度を強くすることができる。
【0048】
次に、このような構成を有する可動体6の製造方法を図14に基づいて説明すると、第1,第2の金型11,12間には、空洞部(キャビティ)13が設けられ、この空洞部13内に金属板からなる可動接点7が配置された状態となっている。
この時、図14に示すように、第2の補強体7dの近傍には、一対の押さえピン14,15が配置され、第2の補強体7dが挟まれた状態となっている。
【0049】
次に、例えば、操作部6aの先端部分の湯口から合成樹脂の湯が空洞部13内に注入されると、第2の補強体7dは、湯圧によってその位置が変動しようとするが、第2の補強体7dは、一対の押さえピン14,15によって位置が規制されて、適正な位置で埋設された状態となる。
【0050】
そして、このようにして製造された可動体6は、図13に示すように、操作部6aにおいては、押さえピン14,15によって形成された一対の凹部6eを有すると共に、この凹部6eの底面と第2の補強体7dとの間に形成された薄肉部6fを有する。
このようにして形成された薄肉部6fの存在によって、操作部6aにおける絶縁が確実となる。
【0051】
また、可動接点7は、可動体6と共にケーシング1に取り付けられるが、可動接点7が取り付けられた際、第1の接触片7aは、固定接点2,3の接点部2a、3aに摺動し、また、第2の接触片7bは、固定接点3,4の接点部3a、4aに摺動して、それぞれ接離可能となっている。
【0052】
そして、一方の第1の接触片7aが接点部2aに接触している時は、他方の第2の接触片7bが接点部3aに接触して、固定接点2,3間が導通した状態となり、また、一方の第1の接触片7aが接点部3aに接触している時は、他方の第2の接触片7bが接点部4aに接触して、固定接点3,4間が導通した状態となって、固定接点3がコモン接点となっている。
【0053】
このような構成を有する本発明のスイッチは、固定接点2,3,4を埋設したケーシング1と、クリック用の弾性片5gを一体に設けたカバー5と,可動接点7を埋設した可動体6の3部品が組み合わされて構成されている。
【0054】
そして、3部品が組み合わされて構成されたスイッチは、操作部6aをスライド動作すると、可動体6は、弾性片5gとの協働によって、可動体6がクリック感を持って移動すると共に、可動接点7が移動して、固定接点2,3間、或いは固定接点3,4間を導通するようになっている。
【0055】
また、このように構成された薄型のスイッチは、図4,図7に示すように、基部1aの一面がプリント基板8上に配置されて、プリント基板8に面実装されるようになっている。
この時、基部1aの下面に設けられた突起1gがプリント基板8の孔(図示せず)に挿入されて位置決めされると共に、端子部2b、3b、4b、及びカバー5の腕部5cは、プリント基板8上の配線パターン(図示せず)上に位置して、それぞれ半田付けされる。
その結果、端子部2b、3b、4bは所望の電気回路に接続されると共に、腕部5cは接地された状態となる。
【0056】
また、図15,図16は本発明のスイッチの第2実施例を示し、この第2実施例を説明すると、カバー5に設けられた腕部5cは、その先端部に円弧状部が形成されたものである。
その他の構成は、前記第1実施例と同様であり、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0057】
そして、このように構成されたスイッチは、図16に示すように、プリント基板8上に載置され、円弧状部を有する腕部5cが配線パターンに半田付けされる。
この時、円弧状部によって、腕部5cへの半田付性が良く、腕部5cにおける半田の量が多くなって、確実な半田付ができる。
【0058】
また、第1実施例のようなL字状の腕部5cにおいては、折曲によるスプリングバックによって、L字状に折り曲げられた腕部5cにバラツキが生じ、これによって、平板状部5aの上端と腕部5cの下端との間の寸法が精度良く出せないが、第2実施例のように、腕部5cに円弧状部を設けると、平板状部5aの上端と腕部5cの下端との間の寸法が精度良く出せるようになる。
【0059】
なお、この実施例は、スライドスイッチに適用したもので説明したが、プッシュスイッチ等のその他のスイッチに適用できること勿論である。
【0060】
【発明の効果】
本発明のスイッチは、複数個の固定接点を取り付けた絶縁製のケーシングと、このケーシングに取り付けられたカバーと、ケーシングとカバーとによって移動可能に保持された絶縁製の可動体と、固定接点に対して接離可能となるように、可動体に取り付けられた可動接点とを備え、ケーシングは、固定接点を取り付けた平板状の基部と、この基部の平面から突出した状態で、可動体の移動方向に設けられた壁部を有し、カバーは、平板状部と、この平板状部から折り曲げられた折曲片と、この折曲片から可動体の移動方向に延びて形成されたクリック用の弾性片を有し、カバーは、折曲片が壁部の壁面で支持された状態でケーシングに取り付けられると共に、可動体に弾接した弾性片は、可動体の移動時に可動体と協働して、可動体の移動にクリック感を持たせるようにした構成とした。
このような構成によって、クリック用の弾性片がカバーと一体化され、従来に比して部品点数が少なくなって、安価で、生産性の良好なスイッチを提供することができる。
また、弾性片が結合された折曲片は、壁部の壁面に支持された状態となっているため、弾性片の根本部が補強され、従って、折曲片は、弾性片からの力によって、外側に変形(逃げる)することが防止されて、長期にわたって安定したクリックを提供できる。
【0061】
また、折曲片は間隔を置いて一対設けられ、この一対の折曲片が壁部の壁面で支持されると共に、弾性片が一対の折曲片間に跨って、両持ち型に形成されたため、弾性片のバネ性を強くできて、強いクリック感を持たせることができる。
【0062】
また、カバーがステンレス製の金属板で形成されたため、クリック感を持たせることができると共に、半田付の可能なカバーが得られる。
【0063】
また、カバーは、平板状部から折り曲げ形成された1個、又は複数個の取付用の腕部を有し、この腕部がプリント基板に半田付け可能としたため、カバーの接地が簡単にできる。
【0064】
また、腕部の先端部には円弧状部が設けられ、円弧状部がプリント基板に半田付け可能としたため、平板状部の上端と腕部の下端との間の寸法が精度良く出せると共に、腕部の半田付の確実なものが得られる。
【0065】
また、可動体がスライド動作可能としたスライド型で構成されたため、薄型で、組立性の良好なスライドスイッチが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスイッチの第1実施例に係る平面図。
【図2】本発明のスイッチの第1実施例に係る分解斜視図。
【図3】本発明のスイッチの第1実施例に係り、ケーシング内の状態を示す要部断面図。
【図4】図3の4−4線における断面図。
【図5】図3の5−5線における断面図。
【図6】本発明のスイッチの第1実施例に係り、ケーシングの平面図。
【図7】図6の7−7線における断面図。
【図8】図6の8−8線における断面図。
【図9】図6の9−9線における断面図。
【図10】本発明のスイッチの第1実施例に係り、可動体の平面図。
【図11】図10の11−11線における断面図。
【図12】図10の12−12線における断面図。
【図13】図10の13−13線における断面図。
【図14】本発明のスイッチの第1実施例に係り、可動体の製造方法を示す要部の断面図。
【図15】本発明のスイッチの第2実施例に係り、カバーの斜視図。
【図16】本発明のスイッチの第2実施例に係り、その取付状態を示す要部の断面図。
【図17】従来のスイッチに係り、分解された状態の平面図。
【図18】従来のスイッチに係り、カバーを取り去った状態を示す平面図。
【図19】図18の19−19線における断面図。
【符号の説明】
1 ケーシング
1a 基部
1b 壁部
1c 切り欠き部
1d 段差部
1e ガイド部
1f 係止部
1g 突起
2 固定接点
2a 接点部
2b 端子部
2c 折曲部
3 固定接点
3a 接点部
3b 端子部
3c 折曲部
3d 補強板
4 固定接点
4a 接点部
4b 端子部
4c 折曲部
5 カバー
5a 平板状部
5b 側壁
5c 腕部
5d 係止片
5e 前面壁
5f 折曲片
5g 弾性片
6 可動体
6a 操作部
6b 保持部
6c 孔
6d 凸部
6e 凹部
6f 薄肉部
7 可動接点
7a 第1の接触片
7b 第2の接触片
7c 第1の補強体
7d 第2の補強体
8 プリント基板
11 第1の金型
12 第2の金型
13 空洞部
14 押さえピン
15 押さえピン

Claims (8)

  1. 複数個の固定接点を取り付けた絶縁製のケーシングと、このケーシングに取り付けられたカバーと、前記ケーシングと前記カバーとによって移動可能に保持された絶縁製の可動体と、前記固定接点に対して接離可能となるように、前記可動体に取り付けられた可動接点とを備え、前記ケーシングは、前記固定接点を取り付けた平板状の基部と、この基部の平面から突出した状態で、前記可動体の移動方向に設けられた壁部を有し、前記カバーは、平板状部と、この平板状部から折り曲げられた折曲片と、この折曲片から前記可動体の移動方向に延びて形成されたクリック用の弾性片を有し、前記カバーは、前記折曲片が前記壁部の壁面で支持された状態で前記ケーシングに取り付けられると共に、前記可動体は、操作部と、該操作部に繋がった保持部を有し、該保持部の中央部には孔が設けられ、前記可動接点は、第 1 、第 2 の接触片を有し、この第 1 、第 2 の接触片が前記保持部の前記孔内に位置しており、前記可動体に弾接した前記弾性片は、前記可動体の移動時に前記可動体と協働して、前記可動体の移動にクリック感を持たせるようにしたことを特徴とするスイッチ。
  2. 前記可動体の保持部の外周部には、金属板からなる補強体が前記第 1 、第 2 の接触片に繋がって形成されて前記保持部の外周部の全周にわたって埋設されたことを特徴とする請求項 1 記載のスイッチ。
  3. 前記補強体が前記操作部側に延びた状態で、前記操作部に埋設されたことを特徴とする請求項 2 記載のスイッチ。
  4. 前記折曲片は間隔を置いて一対設けられ、この一対の折曲片が前記壁部の壁面で支持されると共に、前記弾性片が前記一対の折曲片間に跨って、両持ち型に形成されたことを特徴とする請求項1から 3 の何れかに記載のスイッチ。
  5. 前記カバーがステンレス製の金属板で形成されたことを特徴とする請求項1から 4 の何れかに記載のスイッチ。
  6. 前記カバーは、前記平板状部から折り曲げ形成された1個、又は複数個の取付用の腕部を有し、この腕部がプリント基板に半田付け可能としたことを特徴とする請求項5記載のスイッチ。
  7. 前記腕部の先端部には円弧状部が設けられ、前記円弧状部が前記プリント基板に半田付け可能としたことを特徴とする請求項 6 記載のスイッチ。
  8. 前記ケーシングの、前記可動体の移動方向に設けられた前記壁部の中央部に、前記操作部を外方に突出させるための切り欠き部が設けられるとともに、前記ケーシングの前記基部には、該基部から突出し、前記切り欠き部に対向してガイド部が設けられており、前記可動体の前記保持部には、前記孔を囲んだロ字状に形成され、前記第1の接触片が、前記保持部の一端側で支持されると共に、前記第2の接触片が、前記保持部の他端側で支持されて、前記第1,第2の接触片の自由端側は、互いに交叉した状態で配置され、前記ガイド部を、前記可動体の前記保持部の孔内に位置させて、前記可動体が、前記ガイド部と前記壁部とで挟まれた状態となって、前記可動体が前記ガイド部と前記壁部との間でガイドされた状態で、スライド動作可能としたことを特徴とする請求項1から 7 の何れかに記載のスイッチ。
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