JP5389726B2 - 作業遅延監視方法、作業管理装置および作業管理プログラム - Google Patents

作業遅延監視方法、作業管理装置および作業管理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、計算機システムの構成変更作業の遅延を監視する技術に関する。
サーバ、ネットワーク、ストレージといったIT(Information Technology)リソースを含んで構成される計算機システムを運用するにあたっては、業務環境の変化などに対応してITリソースを増設したり、更新したりする構成変更作業が必要となる。
この構成変更作業は、一つ以上の作業手順から成る。例えば、ITリソースを所定の場所に搬入して設置し、電源ケーブルやネットワークケーブルを結線し、サーバ上に必要なソフトウエアをインストールし、ネットワークおよびストレージの初期設定を行う、といったものが一連の作業手順である。
これらの構成変更作業には、作業者による人手での作業が伴う。人手での作業は、作業者の不慣れや不注意などにより遅延する場合がある。そのため、個々の作業手順の進捗状況を監視し、構成変更作業が予定の期限内に終了するかどうかを把握することが重要となる。
人手での作業の進捗状況を監視するための従来技術として、特許文献1には、作業者が携帯式計算機を使って作業工程の開始および終了の報告を作業支援装置に送信することで、実作業時間を特定する技術が開示されている。また、特許文献2には、保守管理サーバが、テストプログラムを実行させる前後に、保守員が持つ携帯端末から保守区切り情報を受け取ることで、保守作業の開始および終了時刻を特定する技術が開示されている。
特開2003−256624号公報 特開2008−204407号公報
しかしながら、前記従来技術では、作業支援装置や保守管理サーバが人手での作業の開始および終了を把握するために、作業者が携帯式計算機や携帯端末から特別な操作を行わなければならないという課題がある。
一方、ITリソースに対する人手での作業においては、そのITリソースを利用可能とするために、セットアップツールを動作させる、あるいは、インストール済の設定ツールを使って設定変更を行うことが一般的である。これらのセットアップツールや設定ツールは、通常、ダイアログウィンドウやコンソールなどにメッセージを表示することで、例えば、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)メディアの交換や設定データの入力などの作業が必要であることを作業者に通知する。しかし、これらのツールは前記従来技術のように作業の開始時刻や終了時刻を特定する機能は持っていないので、人手での作業の遅延を検出することができないという課題がある。
さらに、高度なセットアップツールなどには、パラメータや手順などの情報を予め設定しておけば、当該セットアップツールを起動するだけで、以降は人手を介することなく複雑な手順を自動的に実行させることができる機能が備えられている。以後、このようなツールが自動で実行する手順を「自動手順」と呼び、それ以外の手順を「手動手順」と呼ぶこととする。自動手順は、手動手順に続いて実行されることが多い。自動手順は、作業者の不慣れや不注意がある手動手順と比べると、遅延が起きにくい。前記従来技術は、このような自動手順と手動手順とを含む作業を監視するようにはなっていないという課題がある。
本発明は、これらの課題を解決することを目的とする。
前記課題を解決するための手段の代表的な一例を示せば以下の通りである。
まず、ITリソースやOS(Operating System)上で動作する、セットアップツールや設定ツールの諸動作から、手動手順の開始および終了を検知するためのチェック手順を予め定義しておく。諸動作としては、画面上に出力されるウィンドウの生成・消滅、ウィンドウ上のボタン操作、OSによるイベントログ出力、アプリケーションプログラムによるイベントログ出力、コンソール等へのメッセージ出力、プロセスの生成・消滅などがある。次に、前記ITリソース上で、前記チェック手順で示された諸動作が発生した場合、それを監視対象イベントとして検出し、検出時刻を記録する。それら検出された監視対象イベントを前記チェック手順と照らし合わせることで、開始または終了された手動手順を特定し、それらの検出時刻からその手動手順にかかった実時間を算出する。最後に、手動手順の予定時間と実時間とから遅延率を推定し、遅延率を加味した手動手順の推定所要時間と自動手順の所要時間とから、未完了の作業手順の終了時刻を推定して、予定した作業が期間内に終わりそうか否かを判定する。
また本発明では、作業に含まれる作業手順の実行順序についての依存関係を予め規定しておくことにより、作業者が作業順序を間違えた場合に、その旨を警告することができる。
本発明によれば、手動手順と自動手順とを含む計算機システムの構成変更作業の遅延を検出することができる。
作業管理システムの一例を示すシステム構成図である。 管理サーバの構成の一例を示す機能ブロック図である。 イベント集約装置を階層構造に配備した一例を示す作業管理システムのシステム構成図である。 管理対象一覧のデータ構造およびデータの一例である。 監視対象イベント一覧のデータ構造およびデータの一例である。 検出済イベント一覧のデータ構造およびデータの一例である。 作業一覧のデータ構造およびデータの一例である。 作業手順一覧のデータ構造およびデータの一例である。 手動手順結果一覧のデータ構造およびデータの一例である。 イベント検出処理の流れを示すフローチャートである。 実作業時間算出処理の流れを示すフローチャートである。 作業手順間の実行順序の依存関係を表す有向グラフの一例である。 作業手順を時間軸上に配置したグラフの一例である。 作業遅延警告処理の流れを示すフローチャートである。 作業担当一覧のデータ構造およびデータの一例である。 代替担当表示処理の流れを示すフローチャートである。 遅延率補正処理の流れを示すフローチャートである。 作業手順誤り警告処理の流れを示すフローチャートである。
<第1実施形態>
以下、本発明を実施するための第1の形態(以下、「第1実施形態」という。)について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る作業管理システムの一例を示すシステム構成図である。図1に示すように、作業管理システム1は、構成変更作業の対象となる計算機システム100と、管理サーバ101と、イベント集約装置109とを含んで構成される。
計算機システム100は、複数のITリソース、例えば、サーバ装置103、ストレージ装置104、およびネットワーク装置105から構成され、ネットワーク装置105を介して接続される不図示のクライアント装置に対して所定のITサービスを提供する。
管理サーバ101、イベント集約装置109、サーバ装置103、ストレージ装置104、およびネットワーク装置105は、通信リンク102を介して管理用ネットワーク106に接続され相互に通信可能である。サーバ装置103およびストレージ装置104は、高速通信リンク107を介してネットワーク装置105に接続され相互に通信可能である。通信リンク102および高速通信リンク107は、有線または無線の通信手段であり、サブネットワークを含んでいても良い。管理サーバ101、サーバ装置103、ストレージ装置104およびネットワーク装置105は、それぞれ異なる方式で、管理用ネットワーク106またはネットワーク装置105に接続されていても良い。サーバ装置103とストレージ装置104とは、ネットワーク装置105を介さずに、有線または無線の通信手段によって直接接続されていても良い。
図1には、管理サーバ101、イベント集約装置109、サーバ装置103、ストレージ装置104、およびネットワーク装置105が、それぞれ1台である場合の構成を例示しているが、作業管理システム1がシステムとして成り立つ範囲で、その一部が0台または複数台となっていても良い。また、管理サーバ101、イベント集約装置109、サーバ装置103、ストレージ装置104、およびネットワーク装置105は、仮想マシンとして構成されていても良い。また、管理サーバ101、イベント集約装置109、サーバ装置103、ストレージ装置104、およびネットワーク装置105は、そのいずれか2つ以上が、同一の筐体内または同一の仮想マシン内に配備されていても良い。
ネットワーク装置105は、さらに他のネットワーク装置105と有線または無線の通信手段で接続されていても良い。また、ネットワーク装置105により提供されるネットワークは、管理用ネットワーク106と同一であっても良い。また、通信リンク102と高速通信リンク107が同一であっても良い。
管理サーバ101は、イベント検出指示部120、イベント記録部121、作業検出部122、作業時間特定部123、作業遅延推定部124、代替担当特定部125、および作業手順誤り特定部126を備える。なお、イベント検出指示部120、イベント記録部121、作業検出部122、作業時間特定部123、作業遅延推定部124、代替担当特定部125、および作業手順誤り特定部126のうち、少なくとも1つ以上が存在しなくても良い。管理サーバ101については後記にて詳しく説明する。
図1のサーバ装置103、ストレージ装置104、およびネットワーク装置105は、それぞれイベントモニタ108を持っているが、各装置はイベントモニタ108を持っていなくても良い。イベント集約装置109は、イベント集約部110を持つ。イベント集約部110は、管理サーバ101上にあっても良い。
図2は、管理サーバの構成の一例を示す機能ブロック図である。図2に示すように、管理サーバ101は、処理部111、入力装置203、出力装置204、および記憶部112を備える。処理部111は、プロセッサ200、主記憶201、外部記憶装置インターフェース205、および通信インターフェース206を備え、それらはCPUバス209を介して相互に通信可能に接続される。プロセッサ200は、ハードディスク装置などの記憶部112に記憶されたプログラム群208を、主記憶201にロードして実行することにより、イベント検出指示部120、イベント記録部121、作業検出部122、作業時間特定部123、作業遅延推定部124、代替担当特定部125、作業手順誤り特定部126などの機能群202を具現化する。
プログラム群208をプロセッサ200で実行する代わりに、イベント検出指示部120、イベント記録部121、作業検出部122、作業時間特定部123、作業遅延推定部124、代替担当特定部125、作業手順誤り特定部126を、各部の機能を有する集積回路等のハードウェアで実現しても良い。以下、説明を簡単にするため,主記憶201上にロードされたプログラム群208をプロセッサ200が実行することで具現化されるそれぞれの機能部を、管理サーバ101の動作の主体として説明する。
外部記憶装置インターフェース205は記憶部112に接続される。記憶部112は管理サーバ101の外部に備わっていても良く、管理サーバ101の内部に備わっていても良い。記憶部112は、各種情報207として、管理対象一覧210、監視対象イベント一覧220、検出済イベント一覧230、作業一覧240、作業手順一覧250、手動手順結果一覧270、作業担当一覧280などを保持する。管理対象一覧210、監視対象イベント一覧220、検出済イベント一覧230、作業一覧240、作業手順一覧250、手動手順結果一覧270、作業担当一覧280のうち、少なくとも1つ以上が存在しなくても良い。記憶部112が保持する各種情報207のうち、1つ以上の情報が主記憶201に保持されていても良い。各種情報207については、図4から図9を参照して後記にて詳しく説明する。
通信インターフェース206は、管理用ネットワーク106に接続されている。通信インターフェース206と外部記憶装置インターフェース205とは、同一のインターフェースとなっていても良い。
図3は、第1実施形態において、各ITリソースが備えるイベントモニタ108が検出した監視対象イベントを、管理サーバ101が備えるイベント記録部121に送付する処理の流れを示した説明図である。サーバ装置103、ストレージ装置104、ネットワーク装置105上のそれぞれのイベントモニタ108が検出した監視対象イベントは、イベント集約装置109が備えるイベント集約部110に送られる。イベント集約装置109は階層構造を成しており、下位のイベント集約装置109(例えば、図3のイベント集約装置b,c)のイベント集約部110に送られてきた監視対象イベントは、上位のイベント集約装置109(例えば、図3のイベント集約装置a)のイベント集約部110に送られ、最上位のイベント集約装置109のイベント集約部110から管理サーバ101のイベント記録部121に送られる。
なお、イベント集約装置109は、多階層になっていても、1階層だけになっていても良い。また、イベントモニタ108が検出した監視対象イベントを、管理サーバ101のイベント記録部121に直接送付しても良い。また、イベントモニタ108から監視対象イベントを送付するのではなく、イベント集約部110が、サーバ装置103、ストレージ装置104、ネットワーク装置105のイベントモニタ108に対して定期的に問い合わせることで、検出された監視対象イベントを収集するものとしても良い。
図4は、管理対象一覧210のデータ構造およびデータの一例である。図4に示すように、管理対象一覧210は表形式となっており、一つ以上の行から成る。全ての行は2つの列を含んでいる。ここで2つの列とは、ホスト名211、ホスト種別212である。管理対象一覧210の各行は、これ以外の不図示の列を含んでいても良いし、幾つかの列が存在しなくても良い。
管理対象一覧210には、構成変更作業の対象となるサーバ装置103、ストレージ装置104、およびネットワーク装置105について、装置のホスト名とホスト種別とが一行ずつ記憶される。管理対象一覧210に記憶される情報は、システム管理者などが手作業で作成しても、あるいは何らかのツールやユーティリティを用いて作成しても良い。
図5は、監視対象イベント一覧220のデータ構造およびデータの一例である。図5に示すように、監視対象イベント一覧220は表形式となっており、一つ以上の行から成る。全ての行は4つの列を含んでいる。ここで4つの列とは、イベントID221、種別222、ホスト種別223、およびチェック手順224である。チェック手順224はさらに、手順名225と手順値226との組を含む。一つのイベントIDについて、手順名225と手順値226との組が複数存在しても良い。監視対象イベント一覧220の各行は、これ以外の不図示の列を含んでいても良いし、幾つかの列が存在しなくても良い。
監視対象イベント一覧220には、管理対象一覧210(図4)の各行に記憶された個々の装置について、検出すべき監視対象イベントを定義する情報が一行ずつ記憶される。ここで、図5に例示した種別222とチェック手順224とのデータについて説明する。
種別222が「ウィンドウ生成」の場合は、サーバ装置103が備えるディスプレイなどの不図示の出力装置上に、チェック手順224で定義された条件に該当するウィンドウが表示される動作を監視対象とする。例えば、図5のイベントID221が「1」の行では、WindowClassが「StorageDriverInstaller」で、かつWindowTitleが「ストレージドライバ&ツールインストーラ」で、かつWindowTextが「ようこそ」というウィンドウが表示される動作を監視対象イベントとする。WindowsClass、WindowTitle、WindowTextのうち、少なくとも一つだけをチェック手順の条件としても良いし、これ以外をチェック手順の条件に含めても良い。
種別222が「ウィンドウ消滅」の場合は、サーバ装置103の出力装置上から、チェック手順224で定義された条件に該当するウィンドウが消える動作を監視対象とする。例えば、図5のイベントID221が「2」の行では、WindowClassが「StorageDriverInstaller」で、かつWindowTitleが「ストレージドライバ&ツールインストーラ」で、かつWindowTextが「インストール開始」というウィンドウが消える動作を監視対象イベントとする。
種別222が「ウィンドウメッセージ変更」の場合は、サーバ装置103の出力装置上に表示されているウィンドウのメッセージが変更されて、チェック手順224で定義された条件に該当するウィンドウとなる動作を監視対象とする。例えば、図5のイベントID221が「3」の行では、WindowClassが「MessageBox」で、かつWindowTitleが「ディスク交換」というウィンドウに対して、当該ウィンドウ内に表示されているメッセージが、WindowTextで示される「CD−ROM#2に交換して下さい」に変更される動作を監視対象イベントとする。これ以外にも、例えばウィンドウタイトルが変更される動作を監視対象イベントとしても良い。
種別222が「ウィンドウボタン押下」の場合は、サーバ装置103の出力装置上に表示されているウィンドウ内の、チェック手順224で定義された条件に該当するボタンが押される(マウスなどで選択操作される)動作を監視対象とする。例えば、図5のイベントID221が「4」の行では、WindowClassが「MessageBox」で、かつWindowTitleが「ディスク交換」で、かつ「WindowText」が「CD−ROM#2に交換して下さい」というウィンドウ内に含まれる、ButtonTextが「次へ」となっているボタンが押される動作を監視対象イベントとする。WindowsClass、WindowTitle、WindowText、ButtonTextのうち、少なくとも一つだけをチェック手順の条件としても良いし、これ以外をチェック手順の条件に含めても良い。
種別222が「Windowsイベントログ」の場合は、サーバ装置103のホスト種別212(図4)がWindows(登録商標)であり、チェック手順224で定義された条件に該当するイベントログが生成される動作を監視対象とする。例えば、図5のイベントID221が「5」の行では、typeが「Warning」で、かつmessageが「リンクが切断されました」というイベントログが生成される動作を監視対象イベントとする。
種別222が「SNMPトラップ」の場合は、主にネットワーク装置105から、チェック手順224で定義された条件に該当するSNMP(Simple Network Management Protocol)トラップパケットが送られる動作を監視対象とする。サーバ装置103、ストレージ装置104からSNMPトラップパケットが送られる動作も監視対象としても良い。SNMPについてはRFC(Request for Comment)1157に詳しい。例えば、図5のイベントID221が「6」の行では、ネットワーク装置105からgeneric−trapが「2」、つまりLinkDownのSNMPトラップパケットが送られる動作を監視対象イベントとする。
種別222が「ログファイル出力」の場合は、主にサーバ装置103上で、チェック手順224で定義された条件に該当するログ情報がファイルに出力される動作を監視対象とする。ストレージ装置104、ネットワーク装置105上でログ情報がファイルに出力される動作も監視対象としても良い。例えば、図5のイベントID221が「7」の行では、file(ファイル名)が「/var/adm/syslog」であるログファイルに、「Accepted password for root」という文字列(pattern)が出力される動作を監視対象イベントとする。
種別222が「CIM Indication」の場合は、主にストレージ装置104から、チェック手順224で定義された条件に該当するCIM(Common Information Model)のインディケーションが出力される動作を監視対象とする。サーバ装置103、ネットワーク装置105上からCIMのインディケーションが出力される動作も監視対象としても良い。CIMについてはDMTF(Distributed Management Task Force)の仕様が詳しい。例えば、図5のイベントID221が「8」の行では、CIM_InstCreationクラスであって、CIM_StorageVolumeクラスのインスタンスを内含するインディケーションが出力される動作を監視対象イベントとする。この種類のインディケーションは、主にストレージ装置104上で新たにLU(Logical Unit:論理ユニット)が作成されたときに出力される。
種別222が「プロセス生成」の場合は、主にサーバ装置103上に、チェック手順224で定義された条件に該当するプロセスが生成される動作を監視対象とする。例えば、図5のイベントID221が「9」の行では、「sp2install.exe」というプロセス名のプロセスが生成される動作を監視対象イベントとする。プロセス名の代わりにコマンド名としても良いし、コマンドライン文字列を規定しても良い。同様に、プロセスが消滅する動作も監視対象イベントとしても良い。
種別222が「コマンド実行」の場合は、主にサーバ装置103に、チェック手順224で指定されたコマンドを定期的に実行させ、その実行結果を監視対象とする。実行結果としては、リターンコードの値や、標準出力、標準エラー出力に出力される文字列などがある。例えば、図5のイベントID221が「10」の行では、「check.exe」というコマンドを定期的に実行させ、リターンコードが「0」となる動作を監視対象イベントとする。
種別222には、上記以外の情報を含んでいても良いし、上記の情報を全く含まなくても良い。監視対象イベント一覧220に記憶される情報は、システム管理者などが手作業で作成しても、あるいは何らかのツールやユーティリティを用いて作成しても良い。
図6は、検出済イベント一覧230のデータ構造およびデータの一例である。図6に示すように、検出済イベント一覧230は表形式となっており、一つ以上の行から成る。全ての行は3つの列を含んでいる。ここで3つの列とは、イベントID231、イベント発生ホスト名232、およびイベント検出時刻233である。検出済イベント一覧230の各行は、これ以外の不図示の列を含んでいても良いし、幾つかの列が存在しなくても良い。
検出済イベント一覧230には、監視対象イベント一覧220(図5)の各行で定義された監視対象イベントが、サーバ装置103、ストレージ装置104、ネットワーク装置105のいずれかの装置上で、いつ検出されたのかが一行ずつ記録される。
検出済イベント一覧230に記憶される情報は、基本的にイベント記録部121が記録する。検出済イベント一覧230に記憶される情報は、一部または全てをシステム管理者などが手作業で作成しても、あるいは何らかのツールやユーティリティを用いて作成しても良い。
図7は、作業一覧240のデータ構造およびデータの一例である。図7に示すように、作業一覧240は表形式となっており、一つ以上の行から成る。全ての行は6つの列を含んでいる。ここで6つの列とは、作業ID241、作業担当名242、開始予定時刻243、終了予定時刻244、作業状況245、および作業名246である。作業一覧240の各行は、これ以外の不図示の列を含んでいても良いし、幾つかの列が存在しなくても良い。
作業一覧240には、サーバ装置103、ストレージ装置104、ネットワーク装置105に対する一連の構成変更作業についての情報が一行ずつ記憶される。図7では、一連の作業を複数人で分担することを想定して、作業担当名242についてはチーム名を例示している。ここには個人名を記憶しても良い。また、特定のスキルレベルを持つ者の誰が作業しても良いように、必要なスキルレベルを記憶するものとしても良い。
作業一覧240に記憶される情報は、システム管理者などが手作業で作成しても、あるいは何らかのツールやユーティリティを用いて作成しても良い。
図8は、作業手順一覧250のデータ構造およびデータの一例である。図8に示すように、作業手順一覧250は表形式となっており、一つ以上の行から成る。全ての行は9つの列を含んでいる。ここで9つの列とは、作業ID251、手順ID252、事前手順ID253、手動手順開始イベントID254、手動手順終了イベントID255、対象ホスト名256、手動手順予定時間257、自動手順予定時間258、および作業内容259である。作業手順一覧250の各行は、これ以外の不図示の列を含んでいても良いし、幾つかの列が存在しなくても良い。
作業手順一覧250には、作業一覧240(図7)の各行に記憶された一連の作業に含まれる、個々の作業手順についての情報が一行ずつ記憶される。それぞれの作業手順は、手動手順と自動手順との組から成る。手動手順を行った結果、自動手順が起きる場合があるためである。自動手順が無い場合は、自動手順予定時間258は「0:00」(0分0秒)とする。
作業手順一覧250に記憶される情報は、システム管理者などが手作業で作成しても、あるいは何らかのツールやユーティリティを用いて作成しても良い。
図9は、手動手順結果一覧270のデータ構造およびデータの一例である。図9に示すように、手動手順結果一覧270は表形式となっており、一つ以上の行から成る。全ての行は6つの列を含んでいる。ここで6つの列とは、手順ID271、手動手順開始時刻272、手動手順終了時刻273、手動手順実時間274、手動手順遅延時間275、および手動手順推定時間276である。手動手順結果一覧270の各行は、これ以外の不図示の列を含んでいても良いし、幾つかの列が存在しなくても良い。
手動手順結果一覧270では、作業手順一覧250(図8)の各行に記憶された各手動手順について、実際に作業を開始した時刻と終了した時刻とが、それぞれ手動手順開始時刻272と手動手順終了時刻273とに記憶される。そして、手動手順の作業にかかった実時間が開始時刻と終了時刻から求められ、手動手順実時間274に記憶される。また、作業手順一覧250の対応する行から取得される手動手順予定時間257と手動手順実時間274との差として求められる遅延時間が手動手順遅延時間275に記憶される。さらに、未完了の手動手順について、その手動手順にかかるであろう推定時間が手動手順推定時間276に記憶される。なお、図9に例示した内容は、図6から図8に示したデータ例に対応する2010/4/1 10:24:00時点のデータ例である。
作業手順一覧250と手動手順結果一覧270とは、手順ID252と手順ID271とをキーとして一対一に対応する。手動手順結果一覧270に記憶される情報は、基本的に作業検出部122と作業時間特定部123と作業遅延推定部124とが記録する。手動手順結果一覧270に記憶される情報は、システム管理者などが手作業で作成しても、あるいは何らかのツールやユーティリティを用いて作成しても良い。
図10は、イベント検出指示部120、イベント記録部121、作業検出部122、イベントモニタ108、イベント集約部110によって実行されるイベント検出処理の流れを示すフローチャートである。
イベント検出指示部120は、ステップS501で、管理対象一覧210(図4)を参照して、サーバ装置103、ストレージ装置104、ネットワーク装置105の一覧を取得し、ステップS502で、監視対象イベント一覧220(図5)を参照して、監視対象イベントの一覧を取得する。次に、イベント検出指示部120は、ステップS503では、ステップS501で取得した各サーバ装置103、ストレージ装置104、ネットワーク装置105のイベントモニタ108に対して、ステップS502で取得した監視対象イベントを送付する。このとき、管理対象一覧210に含まれるホスト種別212と、監視対象イベント一覧220に含まれるホスト種別223とが一致するものだけに絞り込んで、各装置のイベントモニタ108に送付するようにしても良い。また、各イベントモニタ108に直接送付するのではなく、イベント集約部110を介して送付しても良い。
次に、イベントモニタ108は、ステップS504では、イベント検出指示部120から送付されてきた監視対象イベントのいずれかに該当する諸動作が発生するのを待つ。なお、イベントモニタ108の代わりに、イベント集約部110が、サーバ装置103、ストレージ装置104、ネットワーク装置105を定期的に監視することで、監視対象イベントのいずれかに該当する諸動作が発生するのを待つようにしても良い。
監視対象イベントのいずれかに該当する諸動作が発生したことを検出した場合は、イベントモニタ108は、ステップS505では、検出した諸動作に対応する監視対象イベントのイベントID(図5のイベントID221に対応)と、自身が動作する装置のホスト名(図4のホスト名211に対応)とを、検出イベントとしてイベント集約部110に送付する。なお、イベントモニタ108の代わりに、イベント集約部110が、各装置を監視して検出した監視対象イベントのイベントIDと、該当する装置のホスト名とを、上位のイベント集約部110に送付するようにしても良い。また、イベント集約部110ではなく、イベント記録部121に直接送付しても良い。ホスト名については、検出イベントに含めなくても良い。
次に、イベント集約部110は、ステップS506で、イベントモニタ108から送付されてきた検出イベントを、イベント記録部121に送付する。なお、イベント集約部110が図3のように階層構造に配備されている場合は、検出イベントをそれぞれの上位のイベント集約部110に送付し、最上位のイベント集約部110からイベント記録部121に送付するようにしても良い。
次に、イベント記録部121は、ステップS507で、検出済イベント一覧230(図5)に、イベントモニタ108またはイベント集約部110から送付されてきた検出イベントに含まれるイベントIDをイベントID231、検出イベントに含まれるホスト名をイベント発生ホスト名232、OSなどから取得した現在時刻をイベント検出時刻233として、追加して記録する。なお、イベント発生ホスト名232には、イベントモニタ108から送られてきたパケットの送信元アドレスからホスト名を求め、それを記録しても良い。
以上のステップS501からステップS507までの一連の処理により、サーバ装置103、ストレージ装置104、ネットワーク装置105で発生した全ての監視対象イベントについて、どの装置で、どんなイベントが、いつ発生したのかという情報を、検出済イベント一覧230(図6)に記録することができる。
図11は、作業検出部122と作業時間特定部123とによって実行される実時間算出処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、検出済イベント一覧230(図6)に新たな検出イベントが追加して記録される度に実行される。
作業検出部122は、ステップS521で、検出済イベント一覧230に追加して記録された検出イベントに該当する行を取得する。次に、作業検出部122は、ステップS522で、作業一覧240(図7)の中から、作業状況245が「作業中」となっている行の作業ID241を取得し、それと一致する作業ID251を持つ全ての行を作業手順一覧250(図8)からリストアップする。次に、作業検出部122は、ステップS523では、ステップS522で取得した作業手順一覧250の行のうち、対象ホスト名256が、ステップS521で取得した行のイベント発生ホスト名232と一致する行をリストアップする。
次に、作業検出部122は、ステップS524では、ステップS523で取得した作業手順一覧250の行のうち、手動手順開始イベントID254が、ステップS521で取得した行のイベントID231に一致する行があるか調べる。もしあれば(ステップS524で「Y」)ステップS525に処理を進め、そうでないときは(ステップS524で「N」)ステップS526へ処理を進める。
ステップS525では、作業検出部122は、手動手順結果一覧270(図9)の手順ID271が、ステップS524でイベントIDが一致した作業手順一覧250の行の手順ID252と一致する行の手動手順開始時刻272に、ステップS521で取得した行のイベント検出時刻233を記録し、処理を終了する。
ステップS526では、作業検出部122は、ステップS523で取得した作業手順一覧250の行のうち、手動手順終了イベントID255が、ステップS521で取得した行のイベントID231に一致する行があるか調べる。もしあれば(ステップS526で「Yes」)ステップS527に処理を進め、そうでないときは(ステップS526で「No」)処理を終了する。
ステップS527では、作業検出部122は、手動手順結果一覧270(図9)の手順ID271が、ステップS526で調べたイベントID231と一致した作業手順一覧250(図8)の行の手順ID252と一致する行の手動手順終了時刻273に、ステップS521で取得した行のイベント検出時刻233を記録する。
次に、ステップS528では、作業時間特定部123は、ステップS527で手動手順終了時刻273を記録した手動手順結果一覧270の行について、手動手順終了時刻273と手動手順開始時刻272との差を求め、求めた値を手動手順実時間274に記録する。同時に、作業手順一覧250の手順ID252が手順ID271と一致する行の手動手順予定時間257を取得し、手動手順実時間274と手動手順予定時間257との差を求めて、求めた値を手動手順遅延時間275に記録する。手動手順実時間274が手動手順予定時間257よりも小さいときは、負の時間を記録しないように「0:00」を手動手順遅延時間275に記録しても良い。手動手順実時間274と手動手順予定時間257との差を求める代わりに、手動手順実時間274を手動手順予定時間257で割った値を求め、その値を手動手順遅延率として記録するようにしても良い。手動手順遅延率が1未満となるときは、「1.0」を手動手順遅延率としても良い。
図12は、ある作業を構成する複数の作業手順間の実行順序の依存関係を表す有向グラフの一例である。図12に例示するように、作業手順間の実行順序の依存関係は、各作業手順を表すノード301とリンク302から成る有向グラフとして表現することができる。このような有向グラフは、後記する図14の処理のステップS550にて、未完了の作業の遅延時間を推定するために、作業遅延推定部124によって、作業手順一覧250中の、手順ID252と事前手順ID253とをもとに作成される。
図12は、図8に例示した作業IDが「1」である6つの作業手順間に実行順序の依存関係が存在するものと仮定したときに作成される有向グラフの作成例である。この例は、作業手順「101」、「104」、「105」は、この順番に実行しなければならず、作業手順「106」は、作業手順「102」、「105」、「103」の全てが終了してからでないと実行してはいけないことを表している。
図13は、ある一連の作業を構成する各作業手順を、その開始時刻を左端とし、終了時刻もしくは推定終了時刻を右端とする帯状のノードとして表現し、それらを時間軸上に配置した一例を示したものである。このようなノードの配置は、作業遅延推定部124が、図14のステップS544、ステップS546、およびステップS550にて実行する。
ノードとして表現される各作業手順は、作業手順一覧250(図8)と手動手順結果一覧270(図9)から取得される。一つのノードは、手動手順と自動手順との組から成る。左側に手動手順が、右側に自動手順が来る。それぞれの幅は、手順にかかった、あるいはかかると推定される時間を表す。ただし、自動手順にかかる時間が「0:00」のときは、手動手順のみから成る。
図13の例は、図8および図9に例示した作業ID251が「1」である各作業手順について、現在時刻420が2010/4/1 10:24:00のときのノード配置を示したものである。
現在時刻の時点で作業が終了している手動手順を含む作業手順については、手動手順開始時刻272の時刻を左端とし、手動手順終了時刻273に自動手順予定時間258を加えた時刻を右端としてノードを配置する。手順ID「101」に対応するノード401、手順ID「103」に対応するノード403がこれに当たる。手順ID「103」の作業手順を例として説明する。手順ID「103」の作業手順は、手動手順開始時刻272が「2010/4/1 10:01:05」、手動手順終了時刻273が「2010/4/1 10:08:20」、自動手順予定時間258が「25:00」となっている。そこで、ノード403のように、左端が2010/4/1 10:01:05、右端が2010/4/1 10:33:20としてノードが配置されることになる。
現在時刻の時点で作業中である手動手順を含む作業手順については、現在時刻でその手動手順が終了したものとみなし、手動手順開始時刻272の時刻をノードの左端とし、現在時刻に自動手順予定時間258を加えた時刻をの右端としてノードを配置する。手順ID「104」に対応するノード404がこれに当たる。
現在時刻の時点で作業が未開始である手動手順を含む作業手順については、その時点までの手動手順の実際の遅延量から作業にかかるであろう時間(手動手順推定時間276)を推定し、図12の依存関係に従ってノードを配置する。ノードの左端、つまり、手動手順開始時刻は図12の依存関係から求める。また、求めた手動手順開始時刻に手動手順推定時間と276と自動手順予定時間258とを加えた時刻をノードの右端とする。手順ID「102」に対応するノード402、手順ID「105」に対応するノード405、手順ID「106」に対応するノード406がこれに当たる。
図14は、作業遅延推定部124によって実行される作業遅延監視処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、例えば1分おきや10秒おきといったように定期的に実行される。
作業遅延推定部124は、ステップS541で、作業一覧240(図7)に含まれる作業のうち、作業状況245が「作業中」である作業の全てを、ステップS542以下で処理したか調べる。全て処理したときは(ステップS541で「Yes」)処理を終了し、そうでないときは(ステップS541で「No」)ステップS542へ処理を進める。
次に、作業遅延推定部124は、ステップS542では、作業一覧240(図7)に含まれる作業状況245が「作業中」である作業の中から未処理の作業(ステップS542で今まで取り出していないもの)を一つ取得する。
次に、作業遅延推定部124は、ステップS543では、ステップS542で取得した作業に対応する作業手順と、それらの作業手順に対応する手動手順結果とを、作業手順一覧250(図8)と手動手順結果一覧270(図9)とから取得する。
次に、作業遅延推定部124は、ステップS544では、ステップS543で取得した作業手順のうち、手動手順が終了したものをノードとして時間軸上に配置する。手動手順が終了したことは、手動手順終了時刻273が記録されていることで判断する。図9に例示した手動手順結果一覧270では、手順ID271が「101」、「103」の作業手順がこれに当たる。作業ID251が「1」である作業手順について、現在時刻が2010/4/1 10:24:00のときの例を示すと、本ステップでは、図12のノード401、ノード403を配置することになる。
次に、作業遅延推定部124は、ステップS545では、ステップS543で取得した作業手順のうち、手動手順が作業中であるものについて、現在時刻で作業が終了したものと仮定してその手動手順の推定時間を求め、手動手順推定時間276に記録する。手動手順が作業中であることは、手動手順開始時刻272が記録されていて、かつ、手動手順終了時刻273が記録されていないことで判断する。図9に例示した手動手順結果一覧270では、手順ID271が「104」、「201」の作業手順がこれに当たる。手動手順の推定時間は、現在時刻と手動手順開始時刻272の差をとることで求める。
同時に、作業遅延推定部124は、作業手順一覧250から当該作業手順に対応する行を取得し、手動手順推定時間276と手動手順予定時間257の差を求めて、手動手順遅延時間275に記録する。手動手順推定時間276と手動手順予定時間257の差が負になるときは、負の時間を記録しないように「0:00」を手動手順遅延時間275に記録しても良い。手動手順推定時間276と手動手順予定時間257の差を求める代わりに、手動手順推定時間276を手動手順予定時間257で割ったものを求め、手動作業の遅延率を記録するようにしても良い。この遅延率が1未満となるときは、「1」を遅延率として記録しても良い。
次に、作業遅延推定部124は、ステップS546では、ステップS545で推定時間と遅延時間を求めた作業中の手動手順を含む作業手順を、時間軸上にノードとして配置する。図8、図9に例示した作業ID251が「1」である作業手順について、現在時刻が2010/4/1 10:24:00のときの例を示すと、本ステップでは、図12のノード404を配置することになる。
次に、作業遅延推定部124は、ステップS547では、ステップS544とステップS545とで配置した全てのノード、つまり、終了したまたは作業中の全ての手動手順の遅延時間から遅延率を算出する。図8、図9に例示した作業ID251が「1」である作業手順について、現在時刻が2010/4/1 10:24:00のときの例を示すと、算出される遅延率は、(5:05+2:15+2:13)÷(5:00+5:00+5:00)=9:33÷15:00≒0.637となる。ここでは、総遅延時間を総予定時間で割って遅延率を算出したが、個別の手動手順の遅延率を求め、それらの相加平均、相乗平均、または調和平均を取るようしても良い。作業中の手動手順については遅延率の算出対象から除外してもよい。
次に、作業遅延推定部124は、ステップS548では、ステップS543で取得した作業手順のうち、未開始の手動手順を含む作業手順について、手動手順にかかるであろう作業時間を推定する。手動手順が未開始であることは、手動手順開始時刻272が記録されていないことで判断する。手動手順にかかるであろう推定作業時間は、手動手順予定時間257に、ステップS547で算出した遅延率を乗じて求められる推定の遅延時間を、元の手動手順予定時間257に加えることによって算出する。算出した推定作業時間は、手動手順推定時間276に記録する。図9に例示した手順ID271が「102」である手動手順について、現在時刻が2010/4/1 10:24:00のときの例を示すと、算出される推定作業時間は、10:00+10:00×0.637=16:22となる。
次に、作業遅延推定部124は、ステップS549では、ステップS548で作業時間を推定した未開始の手動手順を含む作業手順について、作業手順同士の実行順序の依存関係を取得する。これは、作業手順一覧250(図8)の中から、該当する手順ID252と事前手順ID253との組を取得することで行う。
次に、作業遅延推定部124は、ステップS550では、ステップS549で取得した依存関係と、ステップS548で記録した手動手順推定時間276をもとに、未開始の手動手順を含む作業手順に対するノードを時間軸上に配置する。図8、図9に例示した作業ID251が「1」である作業手順について、現在時刻が2010/4/1 10:24:00のときの例を示すと、本ステップでは、図12のノード402、ノード405、ノード406を配置することになる。手順ID252が「102」の作業手順(ノード402に対応)は、事前手順IDを持たないので、ノード402は現在時刻420を左端として配置する。手順ID252が「105」の作業手順(ノード405に対応)は、事前手順ID253が「104」であり、手順ID252が「104」の作業手順(ノード404に対応)に依存するので、ノード405はノード404のすぐ右に配置する。また、手順ID252が「106」の作業手順(ノード406に対応)は、手順ID252が「102」、「103」、「105」である3つの作業手順(それぞれノード402,403,405に対応)に依存する。そこで、ノード406は、この中で最も遅く終了する(ノードの右端が最も右にある)作業手順に対応するノード405のすぐ右に配置する。
次に、作業遅延推定部124は、ステップS551では、ステップS544、ステップS546、ステップS550で時間軸上に配置した各ノードに対応する作業手順の中に、ステップS542で取得した作業の終了予定時刻244を超過するものがあるか調べる。これは、図13のように配置された各ノードの右端が、終了予定時刻244より右側にあるかを調べることになる。超過する作業手順があるときは(ステップS551で「Yes」)ステップS552に処理を進め、そうれなければ(ステップS551で「No」)ステップS541に処理を戻して前記の処理を繰り返す。
作業遅延推定部124は、ステップS552では、現在までの作業遅延の影響により、当該作業が終了予定時刻までに終わらない可能性が高い旨の警告表示を、管理サーバ101の出力装置204に出力する。このとき、作業内容259や推定される作業終了時刻などを一緒に出力しても良い。
以上説明したように、第1実施形態によれば、計算機システムの構成変更作業が遅延して、終了予定時刻までに終わらない可能性が高いことを予測し、システム管理者などに警告することができる。
<第2実施形態>
続いて、前記の第1実施形態を改良した別の実施の形態(以下、「第2実施形態」という。)について説明する。
図15は、第2実施形態における作業担当一覧280のデータ構造およびデータの一例である。一例である。図15に示すように、作業担当一覧280は表形式となっており、一つ以上の行から成る。全ての行は2つの列を含んでいる。ここで2つの列とは、作業担当名281と、平均作業速度282とである。作業担当一覧280の各行は、これ以外の不図示の列を含んでいても良いし、幾つかの列が存在しなくても良い。
図16は、第2実施形態における代替担当特定部125によって実行される代替担当者特定処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、図14のステップS552とステップS541との間で実行される。
代替担当特定部125は、ステップS561で、作業担当一覧280に含まれる全ての作業担当名281について、ステップS562以下で処理したか調べる。全て処理したときは(ステップS561で「Yes」)図14のステップS541へ処理を進め、そうでないときは(ステップS561で「No」)ステップS562に処理を進める。
代替担当特定部125は、ステップS562では、作業担当一覧280の中から、今まで取り出していない作業担当名281である代替担当候補を一つ取得する。
次に、代替担当特定部125は、ステップS563では、ステップS547で求めた手動手順の遅延率である現在の遅延率と、現作業担当の平均作業速度282と、ステップS562で取得した代替担当候補の平均作業速度282とから、代替担当候補の推定遅延率である新たな遅延率を次の計算式によって算出する。
新たな遅延率=現在の遅延率×現作業担当の平均作業速度
÷代替担当候補の平均作業速度
次に、代替担当特定部125は、ステップS564では、ステップS563で求めた新たな遅延率を使って、前記のステップS548(図14)と同じ処理をして、手動作業にかかるであろう時間を推定し、手動手順推定時間276(図9)に記録する。
次に、代替担当特定部125は、ステップS565およびステップS566では、それぞれ前記のステップS549およびステップS550と同じ処理をして、時間軸上に各ノードを配置する。
次に、代替担当特定部125は、ステップS567では、ステップS544、ステップS546、およびステップS556で時間軸上に配置した各ノードに対応する作業手順の中に、ステップS542で取得した作業の終了予定時刻244を超過するものがあるか調べる。これは、図13のように配置された各ノードの右端が、終了予定時刻244より右側にあるかを調べることになる。超過する作業手順があるときは(ステップS567で「Yes」)他の代替担当候補を選択するためにステップS561に処理を戻し、そうれなければ(ステップS567で「No」)ステップS568に処理を進める。
代替担当特定部125は、ステップS568では、ステップS562で取得した代替担当候補の作業担当名281を、推奨される代替担当として管理サーバ101の出力装置204に表示する。
以上説明したように、第2実施形態によれば、計算機システムの構成変更作業が遅延して、終了予定時刻までに終わらない可能性が高いことが予測されるときに、どの作業担当に当該作業を代替させれば遅れを取り戻せる可能性が高いかを、システム管理者などに通知することができる。
<第3実施形態>
続いて、前記の第1実施形態または第2実施形態を改良した別の実施の形態(以下、「第3実施形態」という。)について説明する。
図17は、第3実施形態における作業遅延推定部124によって実行される遅延率補正処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、図14のステップS547とステップS548との間、または図16のステップS563とステップS564との間で実行される。
作業遅延推定部124は、ステップS581で、ステップS542(図14)で取得した作業について、終了予定時刻244と開始予定時刻243との差である予定時間を求め、これをAとする。また、ステップS582では、終了予定時刻244と現在時刻までの差である残り時間を求め、これをBとする。
次に、作業遅延推定部124は、ステップS583では、BをAで割ったものを遅延比率として求める。例えば、図7の作業ID241が「1」の作業について、遅延比率を求めてみると次のようになる。
現在時刻が2010/4/1 10:10:00のとき、遅延比率は50÷40=1.25となる。現在時刻が2010/4/1 10:20:00のとき、遅延比率は50÷30≒1.67となる。現在時刻が2010/4/1 10:30:00のとき、遅延比率は50÷20=2.5となる。現在時刻が2010/4/1 10:40:00のとき、遅延比率は50÷10=5となる。現在時刻が2010/4/1 10:45:00のとき、遅延比率は50÷5=10となる。
このように、現在時刻が終了予定時刻244に近づくにつれ、加速度的に遅延比率が大きくなる。
次に、作業遅延推定部124は、ステップS584では、図14のステップS547または図16のステップS563で求めた遅延率を現在の遅延率として、新たな遅延率を次の計算式によって算出する。
新たな遅延率=現在の遅延率×遅延比率
以後、ここで算出された新たな遅延率を使って、図14のステップS548以降の処理または図16のステップS564以降の処理を実行する。
なお、ステップS582において、現在時刻から開始予定時刻243を引いて経過時間Cを求め、ステップS583にて、CをBで割った結果を遅延比率としても良い。例えば、図7の作業ID241が「1」の作業について、この方法で遅延比率を求めてみると次のようになる。
現在時刻が2010/4/1 10:10:00のとき、遅延比率は10÷40=0.25となる。現在時刻が2010/4/1 10:20:00のとき、遅延比率は20÷30≒0.67となる。現在時刻が2010/4/1 10:30:00のとき、遅延比率は30÷20=1.5となる。現在時刻が2010/4/1 10:40:00のとき、遅延比率は40÷10=4となる。現在時刻が2010/4/1 10:45:00のとき、遅延比率は45÷5=9となる。
このように、現在時刻が開始予定時刻243と終了予定時刻244との中間より前であるときは、遅延時間を小さく見積もり、現在時刻が終了予定時刻244に近づくにつれて加速度的に遅延時間を大きく見積もることができる。
以上説明したように、第3実施形態によれば、手動作業が遅延した場合において、作業開始から間もない場合には遅延比率を小さくして相対的に大きな遅延を許容し、作業終了に近いときには遅延比率を大きくして、より小さな遅延だけを許容することが可能となる。
<第4実施形態>
最後に、前記の3つの実施の形態をさらに改良した別の実施の形態(以下、「第4実施形態」という。)について説明する。
図18は、本発明の第4実施形態における作業手順誤り特定部126によって実行される作業手順誤り警告処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、図11のステップS524とステップS525との間、および、ステップS526とステップS527の間で実行される。
作業手順誤り特定部126は、ステップS530では、ステップS524で手動手順開始イベントIDが一致した作業手順について、その事前手順ID253(図8)で示される作業手順が全て終了済みであるか調べる。これは、事前手順ID253に記憶された手順IDの全てについて、手動手順結果一覧270(図9)を調べ、手動手順終了時刻273が全て記憶されているか調べることによって行う。全て終了済みであれば(ステップS530で「Yes」)図11のステップS525へ処理を進め、そうでなければ(ステップS530で「No」)ステップS531へ処理を進める。
ステップS531では、作業手順誤り特定部126は、作業手順が誤っている旨を、警告として管理サーバ101の出力装置204に出力する。このとき、ステップS524で一致した作業手順の内容を、一部または全部出力しても良い。また、ステップS524で一致した作業手順と同じ作業ID251を有する作業手順を、作業手順一覧250(図8)から取得して、その一部または全部を出力しても良い。
作業手順誤り特定部126は、ステップS532では、ステップS526で手動手順終了イベントIDが一致した手動手順について、手動手順開始時刻272(図9)が記録されているか調べる。記録されていれば(ステップS532で「Yes」)図11のステップS527へ処理を進め、そうでなければ(ステップS52で「No」)ステップS533へ処理を進める。ステップS533では、作業手順誤り特定部126は、ステップS531と同じ処理を実行する。
ここでは、図8および図9に例示した作業ID251が「1」の作業について、現在時刻が2010/4/1 10:24:00の時点における、作業手順誤りが発生するケースを例示する。現在時刻が2010/4/1 10:24:00の時点における手動手順の実行結果は図9の通りである。この時点では、手順ID271が「104」と「105」との2つの作業手順はまだ終了していない。従って、これら2つの作業手順に依存する手順ID252が「105」と「106」の2つの作業手順は開始されてはならない。よって、この2つの作業手順に対する手動手順開始イベントID254である「3」または「9」のイベントIDがhost1で検出された場合は、作業手順が誤っていると判定し警告を出力する。
また、手順ID271が「102」と「105」と「106」との3つの作業手順はまだ開始されていない。従って、これら3つの作業手順が終了されることはないはずである。よって、これら3つの作業手順に対する手動手順終了イベントID255である「22」、「4」または「19」のイベントIDがhost1で検出された場合は、作業手順が誤っていると判定し警告を出力する。
以上説明したように、第4実施形態によれば、作業者が作業手順の実行順序を間違えた場合に、実行順序が誤っている旨を、システム管理者などに通知することができる。そのため、この種の誤りが生じたときにより素早く対処できるようになり、結果として作業遅延の拡大を防ぐことができる。
以上にて、本発明を実施するための形態の説明を終えるが、本発明の実施の態様は、これに限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で各種の変更が可能である。
101 管理サーバ(作業管理装置)
103 サーバ装置
104 ストレージ装置
105 ネットワーク装置
108 イベントモニタ
109 イベント集約装置
110 イベント集約部
120 イベント検出指示部
121 イベント記録部
122 作業検出部(手動手順作業の検出手段)
123 作業時間特定部(作業時間特定手段)
124 作業遅延推定部(作業遅延推定手段)
125 代替担当特定部(代替担当特定手段)
126 作業手順誤り特定部(作業手順誤り特定手段)
210 管理対象一覧
220 監視対象イベント一覧
230 検出済イベント一覧
240 作業一覧
250 作業手順一覧
270 手動手順結果一覧
280 作業担当一覧

Claims (11)

  1. 実行順序の依存関係を有する一つ以上の作業手順から成るとともに、作業終了期限が指定され、さらに、前記作業手順のそれぞれは、作業者が手動で行う手動手順に加えて、前記手動手順に続いて前記管理対象リソースによって自動的に実行される自動手順を含む場合がある作業により、
    サーバ装置とストレージ装置とネットワーク装置とのなかの少なくとも1台の前記管理対象リソースを有して成る計算機システムを構成し、または、構成済みの計算機システムの構成変更を行う際における当該作業の遅延を、記憶部と処理部とを備える作業管理装置によって監視する作業遅延監視方法であって、
    前記記憶部には、前記作業および作業手順についての各種情報として、
    前記実行順序の依存関係と、
    前記作業終了期限と、
    前記手動手順の実行にかかると予定される手動手順予定時間と、
    前記自動手順の実行にかかると予定される自動手順予定時間と、
    前記作業手順の実行によって前記管理対象リソースにおいて起きる諸動作のなかから、前記手動手順の開始および終了をそれぞれ特定するイベントと
    が記憶されており、
    前記処理部は、
    前記作業手順の実行によって前記管理対象リソースにおいて起きる諸動作のなかから、前記手動手順の開始および終了をそれぞれ特定するイベントが発生したときに、当該手動手順の開始時刻または終了時刻を記録するステップと、
    すでに作業が終了した前記手動手順の前記開始時刻および終了時刻と、前記手動手順予定時間とから、その時点までの前記手動手順の遅延率を算出するステップと、
    作業が未開始の前記手動手順の実行にかかるであろう推定時間を、当該手動手順の前記手動手順予定時間に前記遅延率を乗じて算出するステップと、
    前記実行順序の依存関係と、前記推定時間と、前記自動手順予定時間とに基づいて、前記作業が前記作業終了期限までに終了するか否かを判定するステップと
    を含んで作業遅延監視処理を実行することを特徴とする作業遅延監視方法。
  2. 前記記憶部には、さらに、前記作業を担当する作業担当ごとの平均作業速度が記憶されており、
    前記作業遅延監視処理には、さらに、
    前記作業が前記作業終了期限までに終了しないと判定したときに、前記遅延率と、現在の作業担当および他の作業担当の前記平均作業速度とから、前記作業の残りを他の作業担当に代替させた場合の新たな遅延率を算出するステップと、
    前記実行順序の依存関係と、前記推定時間と、前記自動手順予定時間とに基づいて、前記作業の残りを他の作業担当に代替させた場合に前記作業が前記作業終了期限までに終了するか否かを判定するステップと
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の作業遅延監視方法。
  3. 前記作業遅延監視処理は、さらに、
    前記作業終了期限に近づくほど、前記遅延率が大きくなるように、前記遅延率を補正処理するステップ
    を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の作業遅延監視方法。
  4. 前記遅延率を補正処理するステップでは、
    前記作業の開始時刻と、前記作業終了期限と、現在時刻とから算出される遅延比率が、前記遅延率に乗じられることによって、前記遅延率が補正される
    ことを特徴とする請求項3に記載の作業遅延監視方法。
  5. 前記作業遅延監視処理は、さらに、
    前記手動手順の開始および終了をそれぞれ特定するイベントが発生したときに、前記実行順序の依存関係または前記手動手順の開始と終了の順序関係とに反するイベントを検出して、前記手動手順の実行順序の誤りを通知するステップ
    を含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の作業遅延監視方法。
  6. 実行順序の依存関係を有する一つ以上の作業手順から成るとともに、作業終了期限が指定され、さらに、前記作業手順のそれぞれは、作業者が手動で行う手動手順に加えて、前記手動手順に続いて前記管理対象リソースによって自動的に実行される自動手順を含む場合がある作業により、
    サーバ装置とストレージ装置とネットワーク装置とのなかの少なくとも1台の前記管理対象リソースを有して成る計算機システムを構成し、または、構成済みの計算機システムの構成変更を行う際における当該作業の遅延を監視する、記憶部と処理部とを備える作業管理装置であって、
    前記記憶部は、前記作業および作業手順についての各種情報として、
    前記実行順序の依存関係と、
    前記作業終了期限と、
    前記手動手順の実行にかかると予定される手動手順予定時間と、
    前記自動手順の実行にかかると予定される自動手順予定時間と、
    前記作業手順の実行によって前記管理対象リソースにおいて起きる諸動作のなかから、前記手動手順の開始および終了をそれぞれ特定するイベントと
    を記憶し、
    前記処理部は、
    前記作業手順の実行によって前記管理対象リソースにおいて起きる諸動作のなかから、前記手動手順の開始および終了をそれぞれ特定するイベントが発生したときに、当該手動手順の開始時刻または終了時刻を記録する手動手順作業の検出手段と、
    すでに作業が終了した前記手動手順の前記開始時刻および終了時刻から当該手動手順の実行に要した実時間を算出する作業時間特定手段と、
    すでに作業が終了した前記手動手順の前記実時間と前記手動手順予定時間とから、その時点までの前記手動手順の遅延率を算出し、作業が未開始の前記手動手順の実行にかかるであろう推定時間を、当該手動手順の前記手動手順予定時間に前記遅延率を乗じて算出し、前記実行順序の依存関係と、前記推定時間と、前記自動手順予定時間とに基づいて、前記作業が前記作業終了期限までに終了するか否かを判定する作業遅延推定手段と
    を備えることを特徴とする作業管理装置。
  7. 前記記憶部は、さらに、前記作業を担当する作業担当ごとの平均作業速度を記憶し、
    前記処理部は、さらに、
    前記作業が前記作業終了期限までに終了しないと判定したときに、前記遅延率と、現在の作業担当および他の作業担当の前記平均作業速度とから、前記作業の残りを他の作業担当に代替させた場合の新たな遅延率を算出し、前記実行順序の依存関係と、前記推定時間と、前記自動手順予定時間とに基づいて、前記作業の残りを他の作業担当に代替させた場合に前記作業が前記作業終了期限までに終了するか否かを判定する代替担当特定手段
    を備えることを特徴とする請求項6に記載の作業管理装置。
  8. 前記処理部は、さらに、
    前記作業終了期限に近づくほど、前記遅延率が大きくなるように、前記遅延率を補正処理する補正手段
    を備えることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の作業管理装置。
  9. 前記遅延率を補正処理する補正手段は、
    前記作業の開始時刻と、前記作業終了期限と、現在時刻とから算出される遅延比率を、前記遅延率に乗じることによって、前記遅延率を補正する
    ことを特徴とする請求項8に記載の作業管理装置。
  10. 前記処理部は、さらに、
    前記手動手順の開始および終了をそれぞれ特定するイベントが発生したときに、前記実行順序の依存関係または前記手動手順の開始と終了の順序関係とに反するイベントを検出して、前記手動手順の実行順序の誤りを通知する作業手順誤り特定手段
    を備えることを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか一項に記載の作業管理装置。
  11. コンピュータを、請求項6から請求項10のいずれか一項に記載の作業管理装置として機能させるための作業管理プログラム。
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