JP5386999B2 - 光モジュール及び電気接続方法 - Google Patents

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Description

本発明は光モジュール及び該光モジュールを用いた電気接続方法に関する。
従来から、電気配線と電気モジュールとを電気的に接続する方法として、電気配線を介して半田付けする方法や、直接端子同士を圧着する方法とが知られている。これらの方法では、電気配線端子のカバーを除去してから接続するため、作業が煩雑であり、生産効率が低い、という課題があった。
ところで、電子素子間や配線基板間の高速・高密度信号伝送において、従来の電気配線による伝送では、信号の相互干渉や減衰が障壁となり、高速・高密度化の限界が見え始めている。これを打ち破るため電子素子間や配線基板間を光で接続する技術、いわゆる光インターコネクションが提案されており、電気配線と光配線の複合化に関して種々の検討が行われている。特に近年では、携帯電話やノート型パソコンのヒンジ部に光配線を導入する試みがなされており、これらアプリケーションには、可撓性を有するフレキシブル光電気複合基板が使用される。
光配線と電気配線の複合化に関し、例えば特許文献1に記載のように電気配線を有する可撓性基板と電気配線に接続される光素子及び光素子と光学的に結合した可撓性を有する光導波路が一体になった光モジュールの構造が提案されている。この光導波路は光が伝搬するコアとそれを囲んでいるクラッドからなり、光素子と光学的に結合する部分には光路を90度変換するための45度ミラー面が形成されている。光素子は光導波路コアと高精度に位置合わせを行って搭載することにより、高い結合効率を実現していた。
しかしながら、この方法では配線部品に光素子や集積回路(以下「IC」と記載する。)が搭載される形になるため、一般的な電気配線部品とは大きく異なり、破損や静電気など、取り扱いに注意を要するという課題があった。
特開2006−91241号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、光電気複合配線と電気的に簡易な方法で接続する光モジュールを提供すること、特に光電気複合配線には光素子が搭載されない簡易な形態とし、光モジュールのコネクタ部に光素子が搭載された形を取る。かつ、光素子と光電気複合配線(光電気混載基板)の光配線(光導波路)のコア部を、高い位置精度で結合可能とし得る光モジュールを提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、光電気複合配線と接続するためのコネクタ及び受発光素子を有する光モジュールであって、光電気複合配線の電気配線とは電気端子を光電気複合配線に刺し込んで導通させることで、上記課題を解決し得ることを見出した。本発明はかかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、光電気複合配線と接続するためのコネクタ及び受発光素子を有する光モジュールであって、該光電気複合配線は、樹脂被覆された電気配線と、光配線とを有し、該コネクタは、電気端子と位置合わせ用ガイドとを有し、該電気端子は電気配線の被覆樹脂に刺し込まれ、該電気配線と電気的に接合するものであり、かつ該位置合わせ用ガイドによって、光配線を構成するコア部と受発光素子の位置合わせを行うことを特徴とする光モジュール、及び該光モジュールを用いた電気接続方法、を供するものである。
本発明によれば、生産効率が高く、かつ作業が容易である、光電気複合配線と光モジュールを接続する電気接続方法を提供することができる。特に光電気混載基板を用いる場合、光電気複合配線部品(光電気混載基板)に光素子が搭載されない簡易な形態とし、かつ、光素子と光電気複合配線部品(光電気混載基板)の光導波路のコア部とを、高精度に位置合せして接続することが可能となる。
本発明の光モジュールを示す概念図である。 本発明の光モジュールの電気端子を示した図である。 本発明の光モジュールの他の態様を示す概念図である。 本発明で用いる光導波路の断面を示す図である。 本発明で用いる光導波路の製造過程を示す図である。 本発明で用いる光電気複合配線を示す図である。 本発明の位置合わせ用ガイドを説明する図面である。 本発明の位置合わせ用ガイドを説明する図面である。 本発明の位置合わせ用ガイドを説明する図面である。
本発明の光モジュールは、光電気複合配線と接続するためのコネクタ及び受発光素子を有し、該光電気複合配線は、樹脂被覆された電気配線と、光配線とを有し、該コネクタは、電気端子と位置合わせ用ガイドとを有し、該電気端子は電気配線の被覆樹脂に刺し込まれ、該電気配線と電気的に接合するものであり、かつ該位置合わせ用ガイドによって、光配線を構成するコア部と受発光素子の位置合わせを行うことを特徴とする。以下、図1を用いて詳細に説明する。
図1(a)及び(b)は本発明の光モジュールを示す模式図である。図1(a)は光モジュールを横から見た図であり、図1(b)は光電気複合配線を挿入する側から見た図(図1(a)におけるAの方向から見た図)を示している。
光電気複合配線40は電気配線10と光配線20を複合化したもので、電気配線10は電気配線導体11を有し、樹脂被覆されて電気絶縁層12を形成する。光モジュール50は光電気複合配線40と接続するためのコネクタ30を有しており、また、外部装置と接続するための外部電気端子B(32)を有している。コネクタ30は、電気配線と接続するための電気端子A(31)を有する。また、コネクタはヒンジ部33を有していてもよく、該ヒンジ部を中心にコネクタの上部34が動く構造を有するのは好適な態様である。すなわち、コネクタ30はヒンジ部33の回転又は折り曲げ動作により、電気端子A(31)が電気配線10の電気絶縁層12を構成する被覆樹脂に差し込まれ、電気配線導体11と導通するものである。
この方法を用いることで、熟練を必要とせず、簡易に電気端子A(31)を電気配線基板10と接続させることができる。また、この方法であれば、電気配線の端部で接続のための加工が不要であり、さらには基板の機械的な固定が可能である。
なお、電気端子A(31)は電気配線導体11と導通し、光配線20のコア部22には接触しないことが好ましい。より具体的には、電気端子A(31)は、電気配線導体11を貫通して、その先端が上部クラッド層23に届いていてもよいし、さらに電気端子A(31)が、コア部22に接する程度の長さを有していてもよい。但し、電気端子A(31)がコア部22に接するまでの長さを有する場合には、電気端子A(31)とコア部22が接しないような位置関係とすることが好ましい。すなわち、図1(b)に示す受発光素子35とコア部22は同様の位置にあるが、図1(b)に示すように、電気端子A(31)とコア部22の位置(受発光素子35の位置)が接しないようにずれていることが好ましい。
また、本発明の光モジュールにおけるコネクタは、図1(a)及び(b)に示すように位置合せ用ガイドを有する。ここで、位置合せ用ガイドとは、光電気複合配線の奥行き方向の位置を合わせる突き当て部材36、光電気複合配線の上面の位置を合わせる押さえ部材37及び光電気複合配線の側面及び下面の位置を合わせる挿入部材38を意味し、少なくともこれらのうち1種を有することを必須とするが、位置合わせを確実に行う点からこれらのうち2種を有することが好ましく、これらのすべての部材を有することがさらに好ましい。
上記位置合わせ用ガイドは光電気複合配線の断面と同じ形状の穴状のものや、少なくとも光電気複合配線の2面が押付けられる壁や突起状の構造物であり、このガイドに光電気複合配線が接することで光電気複合配線の位置を規定し、光素子との位置合せを行うものである。
図1に示す例では、光電気複合配線40をコネクタ30に差し込んで、コネクタの上部34を、ヒンジ部33を中心に回転させ、電気端子A(31)を電気配線10に刺し込む。電気端子A(31)は先端を鋭利な形状にしておくことが、電気配線10に刺し込む際に有効である。図2(a)に電気端子の形状例、図2(b)にそれぞれの電気端子が電気配線に刺さった状態を示す。電気端子の形状としてはY字状に二つに分かれた形(1)、ピン状に鋭く尖った形(2)、更に1本の電気配線に複数の電気端子が刺さった形(3)などがある。
なお、図2は、電気端子の形状を示すための図、及び電気端子と電気配線との関係についての説明図であるので、光導波路などの光配線は電気配線10と支持材の間に存在するが、該光配線については省略してある。
また、電気端子A(31)を電気配線10に刺し込む際に、電気端子A(31)を加熱しておくことが好ましい。加熱して電気配線10に用いられる樹脂製の電気絶縁層12を軟化させることで、刺し込みが容易となり、電気配線10を破壊することがない。加熱した際の電気端子A(31)の温度については、上記効果を奏する範囲であれば制限はなく、電気配線10を構成する材料に応じて適宜決定できるが、電機配線が高分子材料である場合には、100〜250℃の範囲が好ましい。100℃以上であれば、電気配線10の樹脂被覆を十分に軟化させることができ、電気端子A(31)を電気配線10に容易に刺し込むことができる。一方、250℃以下であれば電気配線10を過度に軟化させることがなく、電気配線の変形等を生じさせない。以上の観点から、電気端子A(31)の温度は140〜180℃であることがさらに好ましい。
図1に示す例では、光電気複合配線40が、電気配線10と、光配線20の一例である光導波路で構成され、該光導波路20が、基材24、下部クラッド層21、パターン化されたコア部22、及び上部クラッド層23からなるポリマー光導波路である。電気配線導体11を覆う層12は電気絶縁層であり、電気絶縁性を付与するものであれば材質に制限はないが、一般的には樹脂が用いられ、加熱して電気端子A(31)を刺し込むことを考慮すると、例えば熱可塑性ポリイミドなどの熱可塑性樹脂が好ましい。また、ガラス転移温度(Tg)の低いフレキシブルプリント配線板(FPC)用の表面保護フィルムであるカバーレイフィルムなども好ましい態様として挙げられる。
また、本発明の光モジュール50には受発光素子35が配されており、光電気複合配線40のコア部22と結合するように配置されている。本発明の光モジュールでは、上述のように、位置合わせ用ガイドが設けられているため、光電気複合配線40をコネクタ30に差し込むだけで、光電気複合配線40のコア部22が受発光素子35と結合させることができる。
本発明の光モジュールで用いられる受発光素子35は、端面発光レーザー(半導体レーザー)又は面発光レーザー(VCSEL)等の発光素子、フォトダイオードなどの受光素子であることが好適である。これらのうち、大規模化、高速駆動が可能であり、しかも低コスト及び低消費電力である面発光レーザー(VCSEL)がより好ましい。
また、受発光素子の近傍に該受発光素子を制御するICチップを有していてもよい。ICチップは受発光素子35と接続されている。より具体的には、受発光素子35が発光素子の場合は、電気信号に基づき発光を制御する。一方、受発光素子35が受光素子の場合は、受光素子にて変換された電気信号の増幅などの機能を有するものである。
電気配線10として、FPC(Flexible Printed Circuit)基板を用いることもできる。FPC基板の基板材料としては、ポリイミド、ポリアミド、ポリエーテルイミド、ポリエチレンテレフタレート、液晶ポリマーなどが用いられるが、一般的には耐熱性や入手のしやすさの観点からポリイミドが用いられる。
次に、本発明の光モジュール50は、図3に示すように、コネクタ30の受発光素子35の表面が屈折率整合剤39で覆われており、光電気複合配線40と接続した際に、光電気複合配線40のコア部22と受発光素子35の間が屈折率整合剤39で満たされることが好ましい。すなわち、受発光素子35と光電気複合配線40の間に屈折率整合剤39を挟んだ構造の光モジュールである。
光電気配線40と受発光素子35の間に空気がある場合には反射による損失が生じる。また、発光素子への戻り光によって信号波形の劣化なども生じる。光モジュールに光電気複合配線を差し込んだだけでは光配線と光素子を空気が入らないように密着させる事は難しく、また、受発光素子35を破損してしまう可能性もある。そこで、受発光素子35と光電気複合配線40の間に隙間を形成し、その隙間を光配線20のコア22の屈折率と同じくらいの屈折率を持つ屈折率整合剤で埋める構造とする。屈折率整合剤にはフィルム状、ゲル状、液体状のものなどがあり、充填後硬化するものもある。また、予め、屈折率整合剤を光モジュール内に充填した形や光電気複合配線を固定した後、屈折率整合剤を充填する形でもよい。
次に、本発明の光電気複合配線40を構成する光導波路20について詳細に説明する。本発明における光導波路20は図4にその断面図を示すような構造を有する。すなわち、基材24上に下部クラッド層21、コアパターン22、及び上部クラッド層23が積層されてなる。
(基材)
基材24としては、可撓性を付与するために高分子フィルムが好ましく、特に、透明性、柔軟性、及び強靭性を有するとの観点から、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルサルファイド、ポリアリレート、液晶ポリマー、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリイミドなどが好適に挙げられる。
フィルムの厚さは、目的とする柔軟性により適宜変えてよいが、5〜250μmであることが好ましい。5μm以上であると強靭性が得易いという利点があり、250μm以下であると十分な柔軟性が得られる。
基材24としては、後述するクラッド層形成用樹脂フィルムの製造過程で用いる支持体フィルムを用いることができる。この場合、クラッド層形成用樹脂フィルムとしては、接着処理を施した支持体フィルム上にクラッド層形成用樹脂が製膜されていることが好ましい。これにより、下部クラッド層と基材の接着力を向上させ、下部クラッド層と基材の剥離不良を抑制できる。ここで接着処理とは、易接着樹脂コート、コロナ処理、サンドブラスト等によるマット加工などにより、支持体フィルムとこの上に形成されるクラッド層形成用樹脂との接着力を向上させる処理である。
また、基材24として上記支持体フィルムとは別の基材を用いる場合、支持体フィルム上にクラッド層形成用樹脂が製膜されたクラッド層形成用樹脂フィルムを基材24上にラミネート法などにより転写してもよい。この場合、該支持体フィルム上には、接着処理を行っていないことが好ましい。
(クラッド層形成用樹脂およびクラッド層形成用樹脂フィルム)
本発明で用いるクラッド層形成用樹脂としては、コア層より低屈折率で、光又は熱により硬化する樹脂組成物であれば特に限定されず、熱硬化性樹脂組成物や感光性樹脂組成物を好適に使用することができる。より好適にはクラッド層形成用樹脂が、(A)ベースポリマー、(B)光重合性化合物および(C)光重合開始剤を含有する樹脂組成物により構成されることが好ましい。なお、クラッド層形成用樹脂に用いる樹脂組成物は、上部クラッド層23と下部クラッド層21において、該樹脂組成物に含有する成分が同一であっても異なっていてもよく、該樹脂組成物の屈折率が同一であっても異なっていてもよい。
ここで用いる(A)ベースポリマーはクラッド層を形成し、該クラッド層の強度を確保するためのものであり、該目的を達成し得るものであれば特に限定されず、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルアミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン等、あるいはこれらの誘導体などが挙げられる。これらのベースポリマーは1種単独でも、また2種以上を混合して用いてもよい。上記で例示したベースポリマーのうち、耐熱性が高いとの観点から、主鎖に芳香族骨格を有することが好ましく、特にフェノキシ樹脂が好ましい。また、3次元架橋し、耐熱性を向上できるとの観点からは、エポキシ樹脂、特に室温で固形のエポキシ樹脂が好ましい。さらに、後に詳述する(B)光重合性化合物との相溶性が、クラッド層形成用樹脂の透明性を確保するために重要であるが、この点からは上記フェノキシ樹脂および(メタ)アクリル樹脂が好ましい。なお、ここで(メタ)アクリル樹脂とは、アクリル樹脂およびメタクリル樹脂を意味するものである。
フェノキシ樹脂の中でも、ビスフェノールA、ビスフェノールA型エポキシ化合物またはそれらの誘導体、およびビスフェノールF、ビスフェノールF型エポキシ化合物またはそれらの誘導体を共重合成分の構成単位として含むものは、耐熱性、密着性および溶解性に優れるため好ましい。ビスフェノールAまたはビスフェノールA型エポキシ化合物の誘導体としては、テトラブロモビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールA型エポキシ化合物等が好適に挙げられる。また、ビスフェノールFまたはビスフェノールF型エポキシ化合物の誘導体としては、テトラブロモビスフェノールF、テトラブロモビスフェノールF型エポキシ化合物等が好適に挙げられる。ビスフェノールA/ビスフェノールF共重合型フェノキシ樹脂の具体例としては、東都化成(株)製「フェノトートYP−70」(商品名)が挙げられる。
室温で固形のエポキシ樹脂としては、例えば、東都化学(株)製「エポトートYD−7020、エポトートYD−7019、エポトートYD−7017」(いずれも商品名)、ジャパンエポキシレジン(株)製「エピコート1010、エピコート1009、エピコート1008」(いずれも商品名)などのビスフェノールA型エポキシ樹脂が挙げられる。
次に、(B)光重合性化合物としては、紫外線等の光の照射によって重合するものであれば特に限定されず、分子内にエチレン性不飽和基を有する化合物や分子内に2つ以上のエポキシ基を有する化合物などが挙げられる。
分子内にエチレン性不飽和基を有する化合物としては、(メタ)アクリレート、ハロゲン化ビニリデン、ビニルエーテル、ビニルピリジン、ビニルフェノール等が挙げられるが、これらの中で、透明性と耐熱性の観点から、(メタ)アクリレートが好ましい。
(メタ)アクリレートとしては、1官能性のもの、2官能性のもの、3官能性以上の多官能性のもののいずれをも用いることができる。なお、ここで(メタ)アクリレートとは、アクリレートおよびメタクリレートを意味するものである。
分子内に2つ以上のエポキシ基を有する化合物としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂等の2官能または多官能芳香族グリシジルエーテル、ポリエチレングリコール型エポキシ樹脂等の2官能または多官能脂肪族グリシジルエーテル、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂等の2官能脂環式グリシジルエーテル、フタル酸ジグリシジルエステル等の2官能芳香族グリシジルエステル、テトラヒドロフタル酸ジグリシジルエステル等の2官能脂環式グリシジルエステル、N,N−ジグリシジルアニリン等の2官能または多官能芳香族グリシジルアミン、アリサイクリックジエポキシカルボキシレート等の2官能脂環式エポキシ樹脂、2官能複素環式エポキシ樹脂、多官能複素環式エポキシ樹脂、2官能または多官能ケイ素含有エポキシ樹脂などが挙げられる。これらの(B)光重合性化合物は、単独でまたは2種類以上組み合わせて用いることができる。
次に(C)成分の光重合開始剤としては、特に制限はなく、例えば(B)成分にエポキシ化合物を用いる場合の開始剤として、アリールジアゾニウム塩、ジアリールヨードニウム塩、トリアリールスルホニウム塩、トリアリールセレノニウム塩、ジアルキルフェナジルスルホニウム塩、ジアルキル−4−ヒドロキシフェニルスルホニウム塩、スルホン酸エステルなどが挙げられる。
また、(B)成分に分子内にエチレン性不飽和基を有する化合物を用いる場合の開始剤としては、ベンゾフェノン等の芳香族ケトン、2−エチルアントラキノン等のキノン類、ベンゾインメチルエーテル等のベンゾインエーテル化合物、ベンゾイン等のベンゾイン化合物、ベンジルジメチルケタール等のベンジル誘導体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体等の2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体、2−メルカプトベンゾイミダゾール等のベンゾイミダゾール類、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド等のフォスフィンオキサイド類、9−フェニルアクリジン等のアクリジン誘導体、N−フェニルグリシン、N−フェニルグリシン誘導体、クマリン系化合物などが挙げられる。また、ジエチルチオキサントンとジメチルアミノ安息香酸の組み合わせのように、チオキサントン系化合物と3級アミン化合物とを組み合わせてもよい。なお、コア層およびクラッド層の透明性を向上させる観点からは、上記化合物のうち、芳香族ケトンおよびフォスフィンオキサイド類が好ましい。これらの(C)光重合開始剤は、単独でまたは2種類以上組み合わせて用いることができる。
(A)ベースポリマーの配合量は、(A)成分および(B)成分の総量に対して、5〜80質量%とすることが好ましい。また、(B)光重合性化合物の配合量は、(A)および(B)成分の総量に対して、95〜20質量%とすることが好ましい。
この(A)成分および(B)成分の配合量として、(A)成分が5質量%以上であり、(B)成分が95質量%以下であると、樹脂組成物を容易にフィルム化することができる。一方、(A)成分が80質量%以下であり、(B)成分が20質量%以上であると、(A)ベースポリマーを絡み込んで硬化させることが容易にでき、光導波路を形成する際に、パターン形成性が向上し、かつ光硬化反応が十分に進行する。以上の観点から、この(A)成分および(B)成分の配合量として、(A)成分10〜85質量%、(B)成分90〜15質量%がより好ましく、(A)成分20〜70質量%、(B)成分80〜30質量%がさらに好ましい。
(C)光重合開始剤の配合量は、(A)成分および(B)成分の総量100質量部に対して、0.1〜10質量部とすることが好ましい。この配合量が0.1質量部以上であると、光感度が十分であり、一方10質量部以下であると、露光時に感光性樹脂組成物の表層での吸収が増大することがなく、内部の光硬化が十分となる。さらに、光導波路として使用する際には、重合開始剤自身の光吸収の影響により伝搬損失が増大することもなく好適である。以上の観点から、(C)光重合開始剤の配合量は、0.2〜5質量部とすることがより好ましい。
また、このほかに必要に応じて、クラッド層形成用樹脂中には、酸化防止剤、黄変防止剤、紫外線吸収剤、可視光吸収剤、着色剤、可塑剤、安定剤、充填剤などのいわゆる添加剤を本発明の効果に悪影響を与えない割合で添加してもよい。
クラッド層形成用樹脂フィルムは、前記(A)〜(C)成分を含有する樹脂組成物を溶媒に溶解して、前記支持体フィルムに塗布し、溶媒を除去することにより容易に製造することができる。
クラッド層形成用樹脂フィルムの製造過程で用いられる支持体フィルムは、その材料については特に限定されず、種々のものを用いることができる。支持体フィルムとしての柔軟性および強靭性の観点から、上記した基材24のフィルム材料として例示したものが同様に挙げられる。
支持体フィルムの厚さは、目的とする柔軟性により適宜変えてよいが、5〜250μmであることが好ましい。5μm以上であると強靭性が得易いという利点があり、250μm以下であると十分な柔軟性が得られる。
このとき、クラッド層形成用樹脂フィルムの保護やロール状に製造するときの巻き取り性などの観点から、必要に応じクラッド層形成用樹脂フィルムに保護フィルムを貼り合わせてもよい。保護フィルムとしては、支持体フィルムとして例に挙げたものと同様なものが使用でき、必要に応じ離型処理や帯電防止処理がされていてもよい。
ここで用いる溶媒としては、該樹脂組成物溶解し得るものであれば特に限定されず、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、トルエン、N,N−ジメチルアセトアミド、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、シクロヘキサノン、N−メチル−2−ピロリドン等の溶媒またはこれらの混合溶媒を用いることができる。樹脂溶液中の固形分濃度は30〜80質量%程度であることが好ましい。
下部クラッド層21および上部クラッド層23(以下、クラッド層21,23と略す)の厚さに関しては、乾燥後の厚さで、5〜500μmの範囲が好ましい。5μm以上であると、光の閉じ込めに必要なクラッド厚さが確保でき、500μm以下であると、膜厚を均一に制御することが容易である。以上の観点から、該クラッド層21及び23の厚さは、さらに10〜100μmの範囲であることがより好ましい。
また、クラッド層21及び23の厚さは、最初に形成される下部クラッド層21と、コアパターンを埋め込むための上部クラッド層23において、同一であっても異なってもよいが、コアパターンを埋め込むために、上部クラッド層23の厚さは、コア層22の厚さよりも厚くすることが好ましい。
(コア層形成用樹脂フィルム)
次に、本発明で使用するコア層形成用樹脂フィルムについて詳述する。
コア層形成用樹脂フィルムを構成するコア層形成用樹脂としては、コア層がクラッド層21及び23より高屈折率であるように設計され、活性光線によりコアパターンを形成し得る樹脂組成物を用いることができ、感光性樹脂組成物が好適である。具体的には、前記クラッド層形成用樹脂で用いたのと同様の樹脂組成物を用いることが好ましい。すなわち、前記(A)、(B)および(C)成分を含有し、必要に応じて前記任意成分を含有する樹脂組成物である。
コア層形成用樹脂フィルムは、前記(A)〜(C)成分を含有する樹脂組成物を溶媒に溶解して支持体フィルムに塗布し、溶媒を除去することにより容易に製造することができる。ここで用いる溶媒としては、該樹脂組成物を溶解し得るものであれば特に限定されず、前述のクラッド形成用樹脂フィルムの製造に用いられる溶媒として例示したものを用いることができる。また、樹脂溶液中の固形分濃度は、通常30〜80質量%であることが好ましい。
コア層形成用樹脂フィルムの厚さについては特に限定されず、乾燥後のコア層の厚さが、通常は10〜100μmとなるように調整される。該フィルムの厚さが10μm以上であると、光導波路形成後の受発光素子または光ファイバーとの結合において位置合わせトレランスが拡大できるという利点があり、100μm以下であると、光導波路形成後の受発光素子または光ファイバーとの結合において、結合効率が向上するという利点がある。以上の観点から、該フィルムの厚さは、さらに30〜70μmの範囲であることが好ましい。
コア層形成用樹脂フィルムの製造過程で用いる支持体フィルムは、コア層形成用樹脂を支持する支持体フィルムであって、その材料については特に限定されないが、後にコア層形成用樹脂を剥離することが容易であり、かつ、耐熱性および耐溶剤性を有するとの観点から、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどが好適に挙げられる。
該支持体フィルムの厚さは、5〜50μmであることが好ましい。5μm以上であると、支持体フィルムとしての強度が得やすいという利点があり、50μm以下であると、パターン形成時のマスクとのギャップが小さくなり、より微細なパターンが形成できるという利点がある。以上の観点から、該支持体フィルムの厚さは10〜40μmの範囲であることがより好ましく、15〜30μmであることが特に好ましい。
コア層形成用樹脂フィルムの保護やロール状に製造するときの巻き取り性などの観点から、必要に応じコア層形成用樹脂フィルムに保護フィルムを貼り合わせてもよい。保護フィルムとしては、支持体フィルムとして例に挙げたものと同様なものが使用でき、必要に応じ離型処理や帯電防止処理がされていてもよい。
(光導波路の製造方法)
以下、本発明の光導波路の製造方法について詳述する(図5参照)。なお、以下の製造例では、クラッド層形成用樹脂フィルム及びコア層形成用樹脂フィルムを用いた場合の実施形態の一例を具体的に説明する。
まず、第1の工程として、クラッド層形成用樹脂と支持体フィルムから構成されたクラッド層形成用樹脂フィルムを用いて、該クラッド層形成用樹脂を光または加熱により硬化し、下部クラッド層21を形成する(図5(a))。このとき、上記支持体フィルムが、図5(a)に示す下部クラッド層21の基材24となる。
この下部クラッド層21は、後述するコア層との密着性の観点から、コア層積層側の表面において段差がなく平坦であることが好ましい。また、クラッド層形成用樹脂フィルムを用いることにより、クラッド層21の表面平坦性を確保することができる。
クラッド層形成用樹脂フィルムの支持体フィルムの反対側に保護フィルムを設けている場合には、該保護フィルムを剥離後、クラッド層形成用樹脂を光または加熱により硬化し、クラッド層21を形成する。このとき、クラッド層形成用樹脂は接着処理を施した支持体フィルム上に製膜されていることが好ましい。一方、保護フィルムは、クラッド層形成用樹脂フィルムからの剥離を容易にするため接着処理は行っていないことが好ましく、必要に応じ離型処理が施されていてもよい。
次いで、下記に詳述する第2および第3の工程によって、下部クラッド層21上にコア層22’を形成する。
具体的には、第2の工程として、下部クラッド層21上にコア層形成用樹脂フィルムを、ロールラミネータ等により加熱圧着してコア層22’を積層する(図5(b))。加熱圧着することによって、密着性および追従性が向上する。ラミネート温度は、30℃〜100℃の範囲が好ましい。30℃より高い温度であると、下部クラッド層とコア層との密着性が向上し、40℃以上であると、更に密着力を向上させることができる。一方、100℃以下であると、コア層がロールラミネート時に流動することなく、必要とする膜厚が得られる。以上の観点から、40〜70℃の範囲がより好ましく、50℃〜60℃の範囲がさらに好ましい。圧力は0.2〜0.9MPaが好ましい。ラミネート速度は0.1〜3m/minが好ましいが、これらの条件には特に制限はない。
コア層形成用樹脂フィルムは、取扱性の観点から、コア層形成用樹脂と支持体フィルム25から構成されていることが好ましく、この場合、コア層形成用樹脂を下部クラッド層21側にしてラミネートする。また、コア層形成用樹脂フィルムはコア層形成用樹脂単独で構成されていても良い。
コア層形成用樹脂フィルムの基材の反対側に保護フィルムを設けている場合には、該保護フィルムを剥離後、コア層形成用樹脂フィルムをラミネートする。このとき、保護フィルム及び支持体フィルムは、コア層形成用樹脂フィルムからの剥離を容易にするため接着処理は行っていないことが好ましく、必要に応じ離型処理が施されていてもよい。
次に、第3の工程として、コア層22’を露光現像し、光導波路のコアパターン22を形成する(図5(c)及び(d))。具体的には、フォトマスクパターン26を通して活性光線が画像状に照射される。活性光線の光源としては、例えば、カーボンアーク灯、水銀蒸気アーク灯、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、キセノンランプ等の紫外線を有効に放射する公知の光源が挙げられる。また、他にも写真用フラッド電球、太陽ランプ等の可視光を有効に放射するものも用いることができる。
次いで、コア層形成用樹脂フィルムの支持体フィルムが残っている場合には、支持体フィルムを剥離し、ウェット現像等で未露光部を除去して現像し、コアパターン22を形成する。ウェット現像の場合は、前記フィルムの組成に適した有機溶剤系現像液、アルカリ性水溶液、アルカリ性水溶液と1種以上の有機溶剤からなるアルカリ性水系現像液などを用いて、スプレー、揺動浸漬、ブラッシング、スクラッピング等の公知の方法により現像する。また、現像温度は、コア部形成用樹脂層の現像性に合わせて調節される。
有機溶剤系現像液としては、例えば、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、γ−ブチロラクトン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等が挙げられる。また、必要に応じて2種類以上の現像方法を併用してもよい。
アルカリ性水溶液の塩基としては、特に制限はないが、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物;炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどのアルカリ金属重炭酸塩;リン酸カリウム、リン酸ナトリウムなどのアルカリ金属リン酸塩;ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウムなどのアルカリ金属ピロリン酸塩;四ホウ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウムなどのナトリウム塩;炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウムなどのアンモニウム塩;水酸化テトラメチルアンモニウム、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、1,3−ジアミノプロパノール−2−モルホリンなどの有機塩基などが挙げられる。
これらの塩基は、単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。
現像に用いるアルカリ性水溶液のpHは9〜14であることが好ましい。また、アルカリ性水溶液中には、表面活性剤、消泡剤などを混入させてもよい。
アルカリ性準水系現像液として、アルカリ性水溶液と1種類以上の前記有機溶剤からなるものであれば特に制限はない。アルカリ性準水系現像液のpHは、現像が十分にできる範囲でできるだけ小さくすることが好ましく、pH8〜13であることが好ましく、pH9〜12であることがさらに好ましい。
有機溶剤の濃度は、通常、2〜90質量%であることが好ましい。また、アルカリ性準水系現像液中には、界面活性剤、消泡剤などを少量混入させてもよい。
現像の方式としては、例えば、ディップ方式、パドル方式、高圧スプレー方式等のスプレー方式、ブラッシング、スクラッピング等が挙げられ、高圧スプレー方式が解像度向上のためには最も適している。
現像後の処理として、必要に応じて60〜250℃程度の加熱または0.1〜1000mJ/cm2程度の露光を行うことにより、コアパターン86をさらに硬化して用いてもよい。
この後、コアパターン22を埋込むため、クラッド層形成用樹脂フィルムをラミネートし、さらに該クラッド層形成用樹脂フィルムのクラッド層形成用樹脂を硬化し、上部クラッド層23を形成する第4の工程を行う(図5(e))。
具体的には、第4の工程として、コアパターン22上にクラッド層形成用樹脂フィルムを、真空加圧式ラミネータを用いて減圧雰囲気下において加熱圧着する(図5(e))。ここで、第4の工程は、密着性および追従性向上の観点から、平板型ラミネータを用いて減圧雰囲気下で加熱圧着することが好ましい。
なお、本発明において平板型ラミネータとは、積層材料を一対の平板の間に挟み、平板を加圧することにより圧着させるラミネータのことをいう。平板型ラミネータとしては、真空加圧式ラミネータを好適に用いることができる。減圧の尺度である真空度の上限は、10000Pa以下が好ましく、さらには1000Pa以下が好ましい。真空度は、密着性および追従性の見地から低い方が望ましい。一方、真空度の下限は、生産性の観点(真空引きにかかる時間)から、10Pa程度であることが好ましい。加熱温度は、40〜130℃とすることが好ましく、圧着圧力は、0.1〜1.0MPa(1〜10kgf/cm2)とすることが好ましいが、これらの条件には特に制限はない。
ラミネートは、クラッド層形成用樹脂フィルムがクラッド層形成用樹脂と支持体フィルムからなる場合には、クラッド層形成用樹脂をコアパターン22側にしてラミネートする。このときのクラッド層23の厚さは、前述のようにコア層22の厚さより大きくすることが好ましい。硬化は、光または加熱によって上記と同様に行う。
クラッド層形成用樹脂フィルムの支持体フィルムの反対側に保護フィルムを設けている場合には、該保護フィルムを剥離後、クラッド層形成用樹脂フィルムをラミネートして光または加熱により硬化することによりクラッド層23を形成する。
また、図1における光電気複合配線40として、光導波路と電気配線を複合化したものについて述べたが、電気ケーブル(電気配線)と光ファイバーを一体化した光電気複合ケーブルを用いることもできる。すなわち、図1において、光導波路20に代えて、光ファイバーを用いた態様である。図6(a)及び(b)にその光電気複合配線を示す。
図6(a)には電気配線10と光ファイバー60が1本ずつ示されており、樹脂材料によってそれぞれ被覆されている。該樹脂被覆は、電気配線10に対しては絶縁層の機能を担う。電気配線10と光ファイバー60は、それぞれ2本以上あっても良く、電気配線が2本の場合を図6(b)に示した。電気配線が複数本の場合には、電気配線は一つの軸上に並んでいる方が好ましい。これは電位端子を一つの軸上に並べるだけで電気接続が可能になるためである。
なお、光ファイバー60は、図6(c)に示すように、コア61をクラッド62が被覆する形状を有する。
図7〜図9に本発明の光モジュールの一例を示す。例えば、本発明の光モジュールを図6(a)に示すような形状の、電気配線と光ファイバーが1本ずつ配された光電気複合配線と接続する場合には、本発明の光モジュールはその形に合わせて位置合わせ用ガイドが設けられる。例えば、図7の左側に示す光電気複合配線40を、図7の右側に示されるコネクタ30(電気回路等は図示せず)に、図8に示すように挿入する場合について記載する。
図8に示される状態の光モジュールを、A方向から見たものを図9(A)に、B方向から見たものを図9(B)に示す。コネクタ30は、図9(A)に示すように、光電気複合配線40の形状に合わせて配線挿入部38が形成されている。また、図9(A)及び図9(B)に示すように、配線を配線挿入部に押付ける押え部37、光ファイバー端と光素子35との距離を規定する突き当て部36が形成されている。押さえ部37が形成された部品に電気端子A(31)が付けられており、この電気端子Aを電気配線に差し込むことで、電気的接続が可能となる。
本発明の方法によれば、光電気複合配線接続と接続するコネクタを有する光モジュールにおいて、光電気複合配線の電気配線とは電気端子を光電気複合配線に刺し込んで導通させることができ、高い生産効率を得ることができる。特に光電気混載基板において、光電気複合配線部品に光素子が搭載されない簡易な形態とし、かつ、位置合せ用ガイドを有することで、光素子と光電気複合配線(光電気混載基板)の光配線(光導波路)のコア部とを、高精度に位置合せして接続することが可能となる。
10 電気配線
11 電気配線導体
12 電気絶縁層
20 光配線(光導波路)
21 下部クラッド層
22 コア部
22’ コア層
23 上部クラッド層
24 基材
25 支持体フィルム
26 フォトマスクパターン
27 支持体フィルム
30 コネクタ
31 基板と接続するための電気端子A
32 外部電気端子B
33 ヒンジ部
34 コネクタの上部
35 受発光素子
36 突き当て部
37 押え部
38 配線挿入部
39 屈折率整合材
40 光電気複合配線
50 光モジュール
60 光ファイバー
61 コア
62 クラッド

Claims (11)

  1. 光電気複合配線と接続するためのコネクタ及び受発光素子を有する光モジュールであって、該光電気複合配線は、樹脂被覆された電気配線と、光配線とを有し、該コネクタは、電気端子と位置合わせ用ガイドとヒンジ部とを有し、該電気端子は、該ヒンジ部の回転又は折り曲げ動作により、電気配線の被覆樹脂に刺し込まれ、該電気配線と電気的に接合するものであり、かつ該位置合わせ用ガイドによって、光配線を構成するコア部と受発光素子の位置合わせを行うことを特徴とする光モジュール。
  2. 前記位置合わせ用ガイドが、突き当て部材、押さえ部材及び配線挿入部材の少なくとも1種を含む請求項1に記載の光モジュール。
  3. 前記光電気複合配線が光電気複合基板である請求項1又は2に記載の光モジュール。
  4. 前記光電気複合基板が、下部クラッド層と、パターン化されたコア部と、上部クラッド層とからなるポリマー光導波路を有する請求項に記載の光モジュール。
  5. 前記光電気複合配線が、少なくとも電気配線と、コア部を有する光ファイバーとからなる光電気複合ケーブルである請求項1又は2に記載の光モジュール。
  6. 前記コネクタが受発光素子を有し、前記光電気複合配線のコア部と接続される請求項又はに記載の光モジュール。
  7. 前記コネクタが、前記受発光素子の近傍に該受発光素子を制御するICチップを有する請求項に記載の光モジュール。
  8. 前記受発光素子が端面発光レーザー、面発光レーザー及びフォトダイオードから選ばれる少なくとも1種を搭載するものである請求項又はに記載の光モジュール。
  9. 前記コネクタの受発光素子表面が屈折率整合剤で覆われており、前記光電気複合配線と接続した際に、前記光電気複合配線のコア部と前記受発光素子の間が前記屈折率整合剤で満たされることを特徴とする請求項のいずれかに記載の光モジュール。
  10. 請求項1〜のいずれかに記載の光モジュールを用いた電気接続方法であって、前記電気端子を加熱しながら、前記電気配線の被覆樹脂に突き刺すことを特徴とする電気接続方法。
  11. 前記電気配線の被覆樹脂の軟化点以上の温度で、前記電気端子を加熱することを特徴とする請求項1に記載の電気接続方法。
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