JP5376770B2 - 表面保護フィルム用ポリエステルフィルムおよび光学部材表面保護用ポリエステルフィルム - Google Patents
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Description
本発明のポリエステルフィルムに用いられるポリエステルとは、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、1,4−シクロヘキシルジカルボン酸のようなジカルボン酸またはそのエステルとエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノールのようなグリコールとを溶融重縮合させて製造されるポリエステルである。これらの酸成分とグリコール成分とからなるポリエステルは、通常行われている方法を任意に使用して製造することができる。
(上記式中、Rは水素または炭素数が1〜6のアルキル基、nは1以上の整数、mは0または1以上の整数を表す)
またこの際の塗布液は、取扱い上、作業環境上、また塗布液組成物の安定性の面から、水溶液または水分散液であることが望ましいが、水を主たる媒体としており、本発明の要旨を越えない範囲であれば、有機溶剤を含有していてもよい。
日本ヒューレット・パッカード社製高抵抗測定器:HP4339Bおよび測定電極:HP16008Bを使用し、23℃,50%RHの測定雰囲気でサンプルを30分間調湿後、表面固有抵抗値を測定した。
太平理化工業社ラビングテスターと専用フェルトで、帯電防止性塗布層の表面を3往復した。その後、擦った箇所を目視で観察し、下記基準にて評価した。
○:擦った箇所に外観の変化が認められない
△:僅かに擦った跡が見える
×:帯電防止性塗布層が削れて粉になる
フィルムを40℃、90%RHの恒温槽内にて3日間保管し、帯電防止性塗布層の外観の変化を目視で評価した。
○:外観に変化がない
△:白化などの外観変化が僅かに認められる
×:白化などの外観変化が認められる
(ポリエステル1):実質的に粒子を含有しない、極限粘度0.66のポリエチレンテレフタレート
(ポリエステル2):平均粒径2.5μmの非晶質シリカを0.6重量部含有する、極限粘度0.66のポリエチレンテレフタレート
(A1):下記式(4)の構成単位と、下記式(5)の構成単位とを重量比率で95/5の比率で共重合した、数平均分子量20000の高分子化合物
(B2):上記式(4)の構成単位と上記式(6)の構成単位とを重量比率95/5の比率で共重合した、数平均分子量23000の高分子化合物
(C2):メトキシ化ヘキサメチロールメラミン/尿素共重合の架橋性樹脂である、大日本インキ化学工業製ベッカミンMA−S
(D2):ガラス製反応容器中に、パーフルオロアルキル基含有アクリレートであるCF3(CF2)nCH2CH2OCOCH=CH2(n=5〜11、nの平均=9)80.0g、アセトアセトキシエチルメタクリレート20.0g、ドデシルメルカプタン0.8g、脱酸素した純水354.7g、アセトン40.0g、C16H33N(CH3)3Cl1.0gおよびC8H17C6H4O(CH2CH2O) n H(n=8)3.0gを入れ、アゾビスイソブチルアミジン二塩酸塩0.5gを加え、窒素雰囲気下で攪拌しつつ60℃で10時間共重合反応させて得られたフッ素含有樹脂エマルジョン
(F1):ポリオキシエチレンラウリルエーテル(界面活性剤:ただし、オキシエチレンの平均重合度が4のもの)
ポリエステル1とポリエステル2とを重量比で80/20ブレンドし、十分に乾燥した後、280〜300℃に加熱溶融し、T字型口金よりシート状に押し出し、静電密着法を用いて表面温度40〜50℃の鏡面冷却ドラムに密着させながら冷却固化させて、未延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを作成した。このフィルムを85℃の加熱ロール群を通過させながら長手方向に3.7倍延伸し、一軸配向フィルムとした。この一軸配向フィルムの片面に、下記表1に示すとおりの塗布組成物を塗布した。次いでこのフィルムをテンター延伸機に導き、その熱を利用して塗布組成物の乾燥を行いつつ、100℃で幅方向に4.0倍延伸し、さらに230℃で熱処理を施し、フィルム厚みが38μmの二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルムの上に0.03g/m2の量の帯電防止性塗布層を設けた塗布フィルムを得た。このフィルムの特性を下記表2に示す。
実施例1と同様の工程において、塗布液を表1に示すように変更し、フィルム厚みが38μmの基材フィルムの上に表1に示す量の帯電防止性塗布層を積層した塗布フィルムを得た。このフィルムの特性を表2に示す。さらに実施例1と同様にして、塗布層と反対面に微粘着層を設けた表面保護フィルムとした。得られたフィルムは、表2に示したように優れた特性を持つので、実際に光学部材に貼り付けて保護フィルムとして用いた時に、作業性、検査における視認性が良好で好適に使用できた。
実施例1と同様の工程において、塗布液を表1に示すように変更し、フィルム厚みが38μmの基材フィルムの上に0.03g/m2の量の帯電防止性塗布層を積層した塗布フィルムを得た。このフィルムの特性を表2に示す。さらに実施例1と同様にして、塗布層と反対面に微粘着層を設けた表面保護フィルムとした。得られたフィルムは、対擦傷性に劣るので、実際に光学部材に貼り付けて保護フィルムとして用いた時に、貼り付け工程あるいは搬送工程等で入ったと思われる傷が表面にあり、検査に支障を来たした。また耐湿性が悪いため、高湿度下に置かれた後の検査にも支障を来たした。
実施例1と同様の工程において、塗布液を表1に示すように変更し、フィルム厚みが38μmの基材フィルムの上に0.05g/m2の量の帯電防止性塗布層を積層した塗布フィルムを得た。このフィルムの特性を表2に示す。さらに実施例1と同様にして、塗布層と反対面に微粘着層を設けた表面保護フィルムとした。得られたフィルムは、耐湿性が悪いため、実際に光学部材に貼り付けて保護フィルムとして用いた時に、高湿度下に置かれた後に全面が白く濁り、検査に支障を来たした。
実施例1と同様の工程において、塗布液を表1に示すように変更し、フィルム厚みが38μmの基材フィルムの上に0.05g/m2の量の帯電防止性塗布層を積層した塗布フィルムを得た。このフィルムの特性を表2に示す。さらに実施例1と同様にして、塗布層と反対面に微粘着層を設けた表面保護フィルムとした。得られたフィルムは、耐湿性が悪いため、実際に光学部材に貼り付けて保護フィルムとして用いた時に、高湿度下に置かれた後に全面が白く濁り、検査に支障を来たした。
実施例1と同様の工程において、塗布を行わない以外は同様にして、フィルム厚みが38μmのポリエステルフィルムを得た。このフィルムの特性を表2に示す。さらに実施例1と同様にして、片面に微粘着層を設けた表面保護フィルムとした。得られたフィルムは、表面固有抵抗が高く帯電防止性能が悪いため、実際に光学部材に貼り付けて保護フィルムとして用いた時に、剥離時に手にまとわり付いたり、周囲の汚れを吸い付けたりして、作業性を大幅に悪化させた。
Claims (2)
- 請求項1記載のポリエステルフィルムの塗布層の反対側の面に微粘着層を有することを特徴とする光学部材表面保護用ポリエステルフィルム。
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