JP5369179B2 - 非導電性コンパウンド及び電荷流通可能経路を有するタイヤ - Google Patents

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Description

本発明の分野は、輸送車両に装着されるようになったタイヤの分野である。特に、本発明は、導電性ではないゴムコンパウンドを用いて作られたタイヤ中の電荷の流れの問題に取り組む。
転がり抵抗の向上及び燃料消費量の減少を目的として、現代におけるタイヤは、主成分充填剤含有量として、例えばトレッドストリップを作るために用いられる非導電性充填剤、例えばシリカを含むゴムコンパウンドで構成されている。この種のタイヤは、例示として欧州特許第0501227号明細書に記載されている。
かかるゴムコンパウンドの抵抗率が非常に高いのでこれらゴムコンパウンドの使用に伴って、静電気の発生を回避すると共に車両が走行しているときに電荷が大地又は路面に流れることができるようにする多くの技術的解決策が開発された。電荷の発生と関連した欠点は、機器製造業者には周知であり、車両に取り付けられた無線受信器の動作を妨害したり、乗っている人が車両から降りる際にその人に電気ショックを与えたり、或いはオゾンの生成の結果としてタイヤの老化を加速させるという様々な結果をもたらす。
それ故、タイヤ製造業者は、これら欠点のないタイヤを市場に出すという仕事に取り組んだ。米国特許第5518055号明細書は、非導電性コンパウンドで作られたトレッドストリップが導電性コンパウンドの薄い層で被覆されたタイヤを記載している。この層は、サイドウォールコンパウンドと接触状態にあり、かかるサイドウォールコンパウンドは、それ自体、電荷が流れることができるようにする電気の導体でもある。
欧州特許第0658452号明細書に記載された別の解決策では、インサートをトレッドストリップ中に配置する。このインサートは、好ましくはタイヤの周囲全体にわたって半径方向に延びており、かかるインサートは、導電性ゴムコンパウンドで作られていて、トレッドストリップの外面をクラウン補強プライのうちの1枚かタイヤトレッドと境を接していて、十分な導電性を持つタイヤの任意他の部分かのいずれかに連結しており、これらプライの各々は、導電性である。トレッドストリップが導電性又は非導電性の材料の1つ又は2つ以上の層から成っているかに応じて、この原理に対して多くの改良が施され、これら改良策は、例示として欧州特許第0925903号明細書又は同第0963302号明細書に記載されている。
これら方法全ての目的は、トレッドストリップの外面をこれにすぐ隣接して位置し、導電性という性質を持つタイヤのクラウンの内側ゾーンの部分、例えばサイドウォール、クラウン補強プライ又はカーカス補強プライに連結することにある。
しかしながら、最近におけるタイヤの開発は、再び転がり抵抗の向上を目的としており、かかる開発により、タイヤの走行段階中に機械的仕事を行う役目を果たすタイヤの構成部分の大抵のものの中にシリカを主成分とする弱導電性コンパウンドがかなり広く用いられている。かくして、かかるコンパウンドは、トレッドストリップ中へのこれらの使用に加えて、サイドウォール、カーカス補強プライ、クラウン補強プライ又はそれどころかクラウン補強異形要素を製造するために用いられている。
機能がリムとケーシングの下側領域との接触をもたらすことにあるタイヤのこれら要素、例えばビード補強リング又はチェーファだけが炭素を主成分とする充填剤を含むコンパウンドを用いて作られ、かかる要素は、依然として、導電性という性質を持つ。
欧州特許第0501227号明細書 米国特許第5518055号明細書 欧州特許第0658452号明細書 欧州特許第0925903号明細書 欧州特許第0963302号明細書
本発明の目的は、本質的に弱導電性又は導電性の極めて弱いゴムコンパウンドで作られたタイヤ中における電荷の伝導に対する解決策を提供することにある。
弱導電性ゴム材料という用語は、108オーム/cm以上の抵抗率を持つゴムを主成分とする材料である。同様に、導電性ゴム材料は、抵抗率が106オーム/cm未満のゴムを主成分とする材料を意味している。
かくして、一般に、本発明は、ホイールに取り付けられるようになっていて、特に転がり抵抗を減少させるよう設計されたタイヤに関する。このタイヤは、参考までに言えば、次の要素を有している。即ち、
‐トレッドストリップ、このトレッドストリップの半径方向外面は、路面に接触するようになっており、このトレッドストリップは、一般に、弱導電性ゴムコンパウンドで作られると共に例えば欧州特許第0658452号明細書に記載されているトレッドストリップの場合と同様、電気を導くことができる手段を有する。
‐クラウン補強ベルト、このクラウン補強ベルトは、互いに重ね合わされた複数枚の補強プライで作られており、各補強プライは、互いに平行であると共に弱導電性のゴムコンパウンドで被覆され且つ周方向と所与の角度をなしている細線を含み、クラウン補強ベルトは、トレッドストリップの半径方向内面、特にトレッドストリップ中に設けられていて、電気を導くことができる手段接触状態にある。
ホイールとタイヤとの密な接触を保証するようになったビード領域、このビード領域は、ビード補強リング及びホイールのリムに接触するようになったチェーファを有し、チェーファは、導電性ゴムコンパウンドで作られており、
‐互いに重ね合わされた1枚又は2枚以上のカーカス補強プライ、これらカーカス補強プライは、これらの半径方向内側端部がビード補強リングに固着され、弱導電性ゴムコンパウンドで被覆された細線を更に有する。細線は、互いに平行であり且つ周方向と所与の角度、一般的に言って90°をなす。カーカス補強プライは、その中心がクラウン補強ベルトの半径方向内側クラウン補強プライと接触状態にある。
‐サイドウォールゾーン、このサイドウォールゾーンは、カーカス補強プライを保護するようになっていて、一般に、弱導電性ゴムコンパウンドで作られている。
細線という用語は、全く広い意味に理解されるべきであり、細線を構成する繊維又は金属材料或いは細線がゴムへの密な結合を促進するために施される場合のある処理、例えばゴム引き又は表面処理とは無関係に、モノフィラメント、マルチフィラメント、コード又はもろより糸又はその均等集成体を含む。
上述した形式のタイヤで生じる問題は、導電路をトレッドストリップとリムとの間に提供するという課題であり、というのは、補強プライは、カバーのクラウンとカーカス補強プライとの間で電荷を伝えることがもはやできないからである。
本発明の目的は、電荷が流れることができるようにする経路を有する上述した形式のタイヤを提案することによりこの課題に対する解決策を提供することにある。
本発明のタイヤは、互いに重ね合わされた複数枚の補強プライで形成されているクラウン補強ベルトを有する。各補強プライは、互いに平行であると共に弱導電性のゴムコンパウンドで被覆され且つ周方向と所与の角度をなしている細線から成る1つ又は2つ以上のプライ部分の周方向巻回の結果として得られ、これら部分の周方向端部のフェースが突き合わせ継手を形成するよう互いに突き合わされている。
このタイヤは、導電性の連続直線状要素が、補強プライの各々の半径方向上側部分にわたって周方向に延びると共に第1の補強プライの半径方向上側部分から、第2の補強プライの突き合わせ継手の2つのフェース相互間を通過して、第1の補強プライのすぐ上に重ねられた第2の補強プライの半径方向上側部分にクロス掛けされ、連続直線状要素が、ベルトの半径方向内側補強プライの半径方向下側フェースの全て又は一部にわたって延びている内側リーダ及びベルトの半径方向外側補強プライの半径方向上側フェースの周囲の全て又は一部にわたって延びている外側リーダを有することを特徴とする。
この場合に必要なことは、直線状要素の外側リーダをトレッドストリップの内面に接触させるということだけである。この表面も又弱導電性材料で作られる場合、公知のように、電気を路面と接触関係をなすようになったトレッドストリップの外面とトレッドストリップの半径方向内側部分との間で導く手段が提供される必要があり、この手段、例えばインサートをクラウンベルトの半径方向外面上に延びる外側リーダに接触させる必要があろう。
同様に、内側リーダは、カーカス補強プライの半径方向外面と接触状態にある。この半径方向外面が弱導電性ゴムコンパウンドで作られている場合、この場合も又、公知のように、電気をカーカス補強プライの中心の半径方向上側フェースからチェーファの内側フェースに導く手段が設けられる必要があり、この内側リーダをカーカス補強プライに設けられた上述の手段と接触関係をなすよう位置決めする必要があろう。
このように、電荷は、路面と接触状態にあるトレッドストリップの外面からホイールのリムまで伝えられ又は導かれることになる。
連続直線状要素は、導電性ゴムコンパウンドで被覆された1本又は2本以上の連続細線で作られるのが良く、或いは、変形例として、同様に導電性材料で作られた薄く且つ細幅のストリップで作られても良い。
本発明は又、本発明のタイヤに組み込まれるのに適したタイヤのクラウン補強ベルトを製造する方法を提供する。
以下の説明は、本発明の幾つかの好ましい実施形態及び図1〜図8の記載に基づいている。
本発明のタイヤの概略斜視図である。 このタイヤの概略断面図である。 本発明のクラウン補強ベルトを製造する好ましい方法の一段階の概略斜視図である。 本発明のクラウン補強ベルトを製造する好ましい方法の別の段階の概略斜視図である。 本発明のクラウン補強ベルトを製造する好ましい方法の別の段階の概略斜視図である。 本発明のクラウン補強ベルトを製造する好ましい方法の別の段階の概略斜視図である。 電荷を逃がす手段を有するカーカス補強プライ上に布設された本発明の補強ベルトの展開図である。 電荷を逃がす手段を有するカーカス補強プライ上に布設された本発明の補強ベルトの展開図である。
本発明を例示する目的で図1に示されているタイヤ1は、トレッドストリップ11を有し、このトレッドストリップは、電気を路面と接触関係をなすようになったトレッドストリップの外面とトレッドストリップの半径方向内側部分との間で導く手段110,111,12を有している。
これら手段を構成するには、導電性ゴムコンパウンドを用いて作ったトレッドストリップを用意し又は好ましくは、弱導電性コンパウンド110で作られていて、トレッドストリップを半径方向に貫通して延びるインサート111を備えたトレッドストリップ11を形成するのが良い。トレッドストリップ11は、それ自体導電性コンパウンドで作られ又はトレッドストリップ中の手段と同様電荷が流れることができるようにする手段を含む下層12を更に有するのが良い。
クラウン補強ベルトは、2枚の補強プライ13,14で構成され、かかる補強プライの細線は、タイヤの周方向と所与の角度をなす。
カーカス補強プライ15は、その2つの半径方向下端部がビード補強リング160,161に固着されている。
図2は、タイヤ1の半径方向断面図であり、タイヤのビードとホイールのリムとを接触させるようになったチェーファ170,171を示している。これらチェーファは、カーカス補強プライ15と接触状態にあり、これらチェーファは、電気を内側部分からホイールのリムと接触状態にある外側部分に導くことができる手段を有する。好ましくは、これらチェーファ170,171は、導電性ゴムコンパウンドを用いて作られる。
最後に、タイヤ1は、スカッフリブ180,181を有する。これらスカッフリブは、好ましくは、弱導電性ゴムコンパウンドで作られる。
カーカス補強プライ15は、電荷をカーカス補強プライの半径方向外面からチェーファ170,171の内側部分に伝えることができる手段151を有している。
カーカス補強プライ15は、例示として、弱導電性コンパウンドで被覆された細線で作られている布幅部150を集成することにより作られ、かかる布幅部を真っ直ぐな細線プライ切断機械で製作するステップ中、まだ公開されていない本出願人名義の仏国特許出願第0852556号明細書に記載されているように、導電性コンパウンドで被覆された細線で作られているストリップ151の一部がこれら布幅部中に挿入される。
連続要素20、この特定の場合、導電性ゴム材料で作られたストリップがクラウン補強プライ13,14の半径方向外側部分上に周方向に延びている。
内側リーダ21がカーカス補強プライに設けられた手段151と電気的接触関係をなす補強プライ14の半径方向下側フェース上を延びている。外側リーダ22が下層12と接触関係をなすよう補強プライ13の半径方向外面上を延びている。
電荷は、次の順番で、即ち、
‐トレッドストリップ11、このトレッドストリップは、路面と接触関係をなすようになったトレッドストリップの半径方向外側部分とトレッドストリップ11の半径方向内側部分12との間に導電路を形成する手段(111,12)を有する、
‐連続要素20の外側リーダ22、この外側リーダは、下層12と接触状態にあり、
‐内側リーダ21、この内側リーダは、カーカス補強プライ15に設けられた手段151と接触状態にあり、
‐上述の手段151、この手段は、電荷をホイールリムと接触関係をなすようになっているチェーファ(170,171)に導く、
を通って流れる。
図3、図4、図5及び図6は、本発明のタイヤを成型するようになったクラウン補強ベルトの一実施形態を示している。
クラウンベルトは、コンポーネント受け入れ面としての役目を果たす円筒形の成型用型3上で作られる。この円筒形型をその軸線XX′回りに回転させる。この円筒形型は、半径方向に動かすことができる円形要素で構成されている。
連続要素、この特定の場合、導電性ゴムコンパウンドで被覆された細線20をアプリケータ手段4に送り出すことができる手段(図示せず)が設けられている。
内側リーダ21は、受け入れ面上に直接布設される。この内側リーダの長さは様々であって良い。具体的に説明すると、カーカス補強プライが導電性である場合、カーカスプライと内側リーダの接触は、かなり短い長さにわたり作られるのが良い。これとは対照的に、カーカス補強プライが弱導電性材料で作られると共に電荷を逃がす手段151が方位角方向に局所化されている場合、内側リーダ21が図4に示されているようにクラウン補強ベルトの半径方向下側フェースの周囲全体にわたって延びるようにすることが賢明である。
図7及び図8は、タイヤ1がカーカス補強プライを有するこの場合を示しており、カーカス補強プライの細線は、弱導電性ゴムコンパウンドで被覆されている。電荷をカーカス補強プライの半径方向外側部分からチェーファ170,171に導くことができる手段151は、図1に示されているタイヤの場合と同様、半径方向に差し向けられている。手段151も又、周方向と所与の角度をなすのが良く、この特定の場合、手段151は、導電性材料で作られたゴムのストリップから成るのが良い。
内側リーダと手段151を折り重ねることを目的とする方位角作業を回避するため、内側リーダ21を延長させ、これが丸一回転するようにし、その結果、リーダが半径方向内側クラウン補強プライ14の内側フェースの周囲全体にわたって延びるようにすることが可能である。
次に、巻回作業を利用して円筒形型が丸一回転を達成するようにすることによって第1のクラウン補強プライ14を布設する。連続直線状要素20がプライ14の上面上を延びるようにするステップが採られる。
補強プライ14の2つの半径方向端部141,142を互いに突き合わせて突き合わせ継手140を形成する。細線20は、図5に示されているように、受け入れ面3の半径方向上側部分から、プライ14の突き合わせ継手140の2つのフェース141,142相互間を通過して、補強プライ14の半径方向上側部分にクロス掛けされている。
正確に同一の仕方で巻回を行うことにより次の部分13を布設する。すると、細線20は、補強プライ13の半径方向上面上を延びて外側リーダ22を形成する。プライ13の周方向端部131,132を互いに突き合わせて図5及び図6に示されているように突き合わせ継手130を形成し、細線20が突き合わせ継手130の2つのフェース131,132相互間を通るようにする。
かくして、連続的に布設された細線の長さは、内側リーダの長さとクラウン補強ベルトの周長にプライの枚数から1を引いた数を乗算して得られた長さと及び外側リーダの長さとの合計に一致している。
補強ベルトを構成する補強プライの枚数は、この説明の裏付けをなすために用いられている2枚のプライ13,14には限定されない。布設されるべきプライの枚数がこれよりも多い場合、プライ積み重ね作業を単に繰り返せば済み、それにより、連続直線状要素20をプライの各々に突き合わせ継手を形成する周方向端部のフェース相互間に通すようにする。
同様に、上述の説明は、型3の周長に実質的に等しい長さのクラウン補強プライに関する。したがって、上述の原理は、クラウン補強プライが細幅ストリップの部分の周方向における並置によって形成される場合又は細線が例えば欧州特許第248301号明細書に記載されているように受け入れ面上に投げ出される場合にも当て嵌まることが指摘されるべきである。
上述の段落で言及したように、連続直線状要素20を導電性材料で作られた薄いストリップで作るのが良い。ストリップの幅は、有益には、10〜20mmであるのが良く、その厚さは、0.1mm〜1mmである。
連続直線状要素20を導電性コンパウンドで被覆された1本又は2本以上の細線で作ることができる。この場合、半径方向におけるクラウンベルトの運動を局所的に妨げる細線の恐れをなくすために連続直線状要素を周方向に垂直な横方向に波の状態に布設するのが有利であることが判明している。波パターンの振幅は、ベルトの可能な限り最大の半径方向伸張に従って決定される。また、同等の結果を達成することができるように十分な弾性を備えた細線を選択することが可能である。

Claims (12)

  1. 互いに重ね合わされた複数枚の補強プライ(13,14)で形成されているクラウン補強ベルトを有するタイヤ(1)であって、各補強プライが、互いに平行であると共に弱導電性のゴムコンパウンドで被覆され且つ周方向と所与の角度をなしている細線から成る1つ又は2つ以上のプライ部分の周方向巻回の結果として得られ、前記部分(13,14)の周方向端部のフェース(131,132,141,142)が突き合わせ継手(130,140)を形成するよう互いに突き合わされている、タイヤにおいて、導電性の連続直線状要素(20)が、前記補強プライの各々の半径方向上側部分にわたって周方向に延びると共に第1の補強プライの半径方向上側部分から、前記第2の補強プライの突き合わせ継手(130,140)の2つの前記フェース(131,132,141,142)相互間を通過して、第1の補強プライのすぐ上に重ねられた第2の補強プライの半径方向上側部分にクロス掛けされ、前記連続直線状要素は、前記ベルトの半径方向内側補強プライ(14)の半径方向下側フェースの全て又は一部にわたって延びている内側リーダ(21)及び前記ベルトの半径方向外側補強プライ(13)の半径方向上側フェースの周囲の全て又は一部にわたって延びている外側リーダ(22)を有する、タイヤ(1)。
  2. 前記内側リーダ(21)は、前記クラウン補強ベルトの前記半径方向内側プライ(14)の半径方向下側フェースの周囲全体にわたって延びている、請求項1記載のタイヤ(1)。
  3. 前記連続直線状要素(20)は、導電性ゴムコンパウンドで被覆された1本又は2本以上の細線で作られている、請求項1又は2記載のタイヤ(1)。
  4. 前記連続直線状要素(20)を構成する前記細線は、これら細線が前記クラウン補強ベルトの半径方向伸張を局所的に妨げないようにするのに十分な弾性を有する、請求項3記載のタイヤ(1)。
  5. 前記連続直線状要素(20)は、横方向に対して波を形成するように巻かれている、請求項3又は4記載のタイヤ(1)。
  6. 前記連続直線状要素(20)は、導電性ゴムコンパウンドの薄い細幅ストリップで作られている、請求項1又は2記載のタイヤ(1)。
  7. 弱導電性ゴムコンパウンド(110)で作られたトレッドストリップ(11)を更に有し、前記トレッドストリップ中には、路面と接触するようになった前記トレッドストリップの外面と前記外側リーダ(22)の延びている前記クラウン補強ベルト(13)の外面と接触状態にある前記トレッドストリップの半径方向内側部分との間で電気を導く手段(111,12)が設けられ、前記外側リーダ(22)は、この外側リーダが前記トレッドストリップ中に配置された前記手段(12)と接触関係をなすように前記タイヤ内に位置決めされている、請求項1〜6のうちいずれか一に記載のタイヤ(1)。
  8. 前記トレッドストリップ(11)は、前記外面を前記クラウン補強ベルト(12)と接触状態にある前記トレッドストリップの前記半径方向内側部分に連結する導電性材料で作られた周方向インサート(111)を有する、請求項7記載のタイヤ(1)。
  9. ‐ホイールと前記タイヤとの密な接触を保証するようになったビード領域を更に有し、前記ビード領域は、ビード補強リング(160,161)及びホイールのリムに接触するようになったチェーファ(170,171)を有し、前記チェーファ(170,171)は、導電性ゴムコンパウンドで作られており、
    ‐互いに重ね合わされた1枚又は2枚以上のカーカス補強プライ(15)を更に有し、前記カーカス補強プライは、これらの半径方向内側端部が前記ビード補強リング(160,161)に固着され、前記カーカス補強プライは、互いに平行であり且つ周方向と所与の角度をなす弱導電性ゴムコンパウンドで被覆された細線で構成され、前記カーカス補強プライは、その中心が前記クラウン補強ベルトの半径方向内側クラウン補強プライ(14)の半径方向下側フェースと接触状態にあり、前記カーカス補強プライは、電気を前記カーカス補強プライ(15)の前記中心の半径方向上側フェースから前記チェーファ(170,171)の内側フェースに導く手段(151)を有し、
    前記内側リーダ(21)は、この内側リーダが前記カーカス補強プライに設けられた前記手段(151)と接触関係をなすように位置決めされている、請求項7又は8記載のタイヤ(1)。
  10. 請求項1〜9のうちいずれか一に記載のタイヤ組立体用のクラウン補強ベルトを製造する方法であって、
    ‐連続直線状要素(20)のリーダ(21)を受け入れ面(3)に巻き付け、
    ‐前記連続直線状要素を第1のクラウン補強プライ(14)の半径方向外面に被着させることにより巻回することによって前記第1のクラウン補強プライ(14)を布設し、
    ‐前記第1の補強プライ(14)の2つの周方向端部(141,142)を互いに突き合わせて突き合わせ継手を形成し、前記連続直線状要素(20)を前記突き合わせ継手(140)の2つのフェース(141,142)相互間に通し、
    ‐前記連続直線状要素(20)を次の補強プライの半径方向外面に被着させることにより巻回することによって前記次の補強プライを布設し、
    ‐前記補強プライの前記2つの周方向端部を互いに突き合わせて突き合わせ継手を形成し、前記連続直線状要素を前記突き合わせ継手の2つのフェース相互間に通し、
    ‐前記2つの作業を必要に応じて何回も繰り返し、
    ‐前記連続直線状要素(20)を最後の補強プライ(13)の半径方向外面に被着させることにより巻回することによって前記最後の補強プライ(13)を布設し、
    ‐前記補強プライ(13)の前記2つの周方向端部(131,132)を互いに突き合わせて突き合わせ継手(130)を形成し、前記連続直線状要素を前記突き合わせ継手(130)の2つのフェース(131,132)相互間に通す、方法。
  11. 前記受け入れ面は、円筒形型(3)から成る、請求項10記載の方法。
  12. 前記受け入れ面は、成型された生タイヤから成る、請求項10記載の方法。
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