JP2004268863A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】ホイールからタイヤを通じての放電特性を向上することを可能にした空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド部1からビード部3に至る領域に配置されたトレッドゴム層7とサイドウォールゴム層8とリムクッションゴム層9の20℃での体積抵抗値がそれぞれ1010Ωcm以上であり、トレッド部1からビード部3まで延在するカーカス層4と該カーカス層4に密着するようにトレッド部1に埋設されたベルト層6の導電性が各ゴム層7〜9よりも高い空気入りタイヤにおいて、トレッドゴム層7の接地面とベルト層6との間に導電部材12aを連結すると共に、リムクッションゴム層9のリム接触面とカーカス層4との間に導電部材12bを連結する。
【選択図】 図1
【解決手段】トレッド部1からビード部3に至る領域に配置されたトレッドゴム層7とサイドウォールゴム層8とリムクッションゴム層9の20℃での体積抵抗値がそれぞれ1010Ωcm以上であり、トレッド部1からビード部3まで延在するカーカス層4と該カーカス層4に密着するようにトレッド部1に埋設されたベルト層6の導電性が各ゴム層7〜9よりも高い空気入りタイヤにおいて、トレッドゴム層7の接地面とベルト層6との間に導電部材12aを連結すると共に、リムクッションゴム層9のリム接触面とカーカス層4との間に導電部材12bを連結する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トレッドゴムの補強充填剤としてシリカ等を使用する場合に好適な空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、ホイールからタイヤを通じての放電特性を改善した空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、タイヤの転動抵抗の低減やグリップ力の向上を目的として、トレッドゴムの補強充填剤としてカーボンブラックの替わりにシリカを添加することが提案されている。ところが、トレッドゴムに導電性が高いカーボンブラックに替えて導電性が低いシリカを配合すると、トレッド部の電気抵抗が大きくなるため、車両に帯電した静電気をタイヤを通じて路面にリークすることができなくなってしまう。このようにして車両に帯電した静電気は、電子回路部品の機能やラジオの受信感度に悪影響を及ぼすという問題がある。
【0003】
そこで、シリカの添加等に起因して電気抵抗が大きくなった空気入りタイヤについて、その放電特性を改善するための方法が種々提案されている。例えば、トレッド部に導電性が低いトレッドゴム層を配置する一方で、該トレッドゴム層の内側に導電性が高い導電部材を配置し、該導電部材の一部をトレッド表面に露出させることが提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
【0004】
しかしながら、上記のような構造を有する空気入りタイヤであっても放電特性が必ずしも十分ではなく、例えば、冬場の晴れた朝のような低温時には放電特性が悪く、その改善が望まれている。また、近年ではタイヤの転動抵抗を更に小さくするためにアンダートレッドゴム層やサイドウォールゴム層やリムクッションゴム層にもシリカを添加することが検討されており、従来の空気入りタイヤでは良好な放電特性を確保することが困難になっている。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−71112号公報
【特許文献2】
特開平10−338004号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ホイールからタイヤを通じての放電特性を向上することを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、トレッド部からビード部に至る領域に配置されたトレッドゴム層とサイドウォールゴム層とリムクッションゴム層の20℃での体積抵抗値がそれぞれ1010Ωcm以上であり、前記トレッド部から前記ビード部まで延在するカーカス層と該カーカス層に密着するように前記トレッド部に埋設されたベルト層の導電性が前記各ゴム層よりも高い空気入りタイヤにおいて、前記トレッドゴム層の接地面と前記ベルト層との間に導電部材を連結すると共に、前記リムクッションゴム層のリム接触面と前記カーカス層との間に導電部材を連結したことを特徴とするものである。
【0008】
また、上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、トレッド部からビード部に至る領域に配置されたトレッドゴム層とサイドウォールゴム層とリムクッションゴム層の20℃での体積抵抗値がそれぞれ1010Ωcm以上であり、前記トレッド部に埋設されたベルト層の導電性が前記各ゴム層よりも高い空気入りタイヤにおいて、前記トレッドゴム層の接地面と前記ベルト層との間に導電部材を連結すると共に、前記リムクッションゴム層のリム接触面と前記ベルト層との間に導電部材を連結したことを特徴とするものである。
【0009】
更に、上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、トレッド部からビード部に至る領域に配置されたトレッドゴム層とサイドウォールゴム層とリムクッションゴム層の20℃での体積抵抗値がそれぞれ1010Ωcm以上である空気入りタイヤにおいて、前記トレッドゴム層の接地面と該トレッドゴム層の内面との間に導電部材を連結すると共に、前記リムクッションゴム層のリム接触面と前記トレッドゴム層の内面との間に導電部材を連結したことを特徴とするものである。
【0010】
このようにトレッドゴム層とサイドウォールゴム層とリムクッションゴム層の導電性が低い空気入りタイヤにおいて、必要に応じてカーカス層やベルト層を利用しながら、導電部材を用いてトレッドゴム層の接地面とリムクッションゴム層のリム接触面との間に一連の導電回路を形成するので、ホイールからタイヤを通じての放電特性を向上することができる。
【0011】
本発明において、導電部材は導電性の向上を目的として付加されるので、その使用量を多くするとタイヤの転動抵抗が大きくなる。そのため、導電部材の使用量は可及的に少なくすることが好ましい。例えば、リムクッションゴム層のリム接触面とベルト層とを連結する導電部材はタイヤ周方向に不連続に配置すると良い。また、リムクッションゴム層のリム接触面とトレッドゴム層の内面とを連結する導電部材はタイヤ周方向に不連続に配置すると良い。
【0012】
導電部材の厚さは0.1〜1.5mmであることが好ましい。また、導電部材の20℃での体積抵抗値が104 Ωcm以下であり、0℃での体積抵抗値が106 Ωcm以下であることが好ましい。例えば、導電部材は天然ゴム100重量部に対して40〜90重量部のカーボンブラックを配合したゴム組成物から構成すると良い。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明の第1実施形態からなる空気入りタイヤを示すものである。図1において、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部である。左右一対のビード部3,3間にはカーカス層4が装架され、そのカーカス層4のタイヤ幅方向端部がビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側へ折り返されている。また、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側にはベルト層6が埋設されている。トレッド部1からビード部3に至る一連の領域には、カーカス層4及びベルト層6を覆うようにトレッドゴム層7とサイドウォールゴム層8とリムクッションゴム層9が配置されている。なお、10はビードフィラー、11はインナーライナー層である。
【0015】
トレッドゴム層7とサイドウォールゴム層8とリムクッションゴム層9は、シリカ等の導電性が低い補強充填剤を比較的多く配合したゴム組成物から構成され、20℃での体積抵抗率がそれぞれ1010Ωcm以上、より具体的には1010〜1016Ωcmになっている。
【0016】
一方、トレッド部1からビード部3まで延在するカーカス層4と該カーカス層4に密着するようにトレッド部1に埋設されたベルト層6の導電性は、トレッドゴム層7、サイドウォールゴム層8及びリムクッションゴム層9よりも高くなっている。つまり、カーカス層4やベルト層6において、カーカスコードやベルトコードを被覆するコートゴムの20℃での体積抵抗率は、トレッドゴム層7、サイドウォールゴム層8及びリムクッションゴム層9の体積抵抗率よりも低く、好ましくは106 〜1010Ωcmになっている。
【0017】
上記空気入りタイヤにおいて、トレッドゴム層7の接地面(路面と接触する面)とベルト層6との間には導電部材12aが連結されている。この導電部材12aはタイヤ周方向に連続的に延長している。また、リムクッションゴム層9のリム接触面(リムRと接触する面)とカーカス層7との間には導電部材12bが連結されている。この導電部材12bはタイヤ周方向に連続的に延長している。
【0018】
このようにトレッドゴム層7とサイドウォールゴム層8とリムクッションゴム層9の導電性が低い空気入りタイヤにおいて、トレッドゴム層7の接地面とリムクッションゴム層9のリム接触面との間に、カーカス層4とベルト層6と導電部材12a,12bからなる導電回路を形成することにより、ホイールからタイヤを通じての放電特性が良好になる。
【0019】
図2は本発明の第2実施形態からなる空気入りタイヤを示すものである。図2において、図1と同一物には同一符号を付してその部分の詳細な説明は省略する。本実施形態では、トレッド部1に埋設されたベルト層6の導電性は、トレッドゴム層7、サイドウォールゴム層8及びリムクッションゴム層9よりも高くなっているが、カーカス層4の導電性は特に限定されるものではない。
【0020】
上記空気入りタイヤにおいて、トレッドゴム層7の接地面(路面と接触する面)とベルト層6との間には導電部材12aが連結されている。この導電部材12aはタイヤ周方向に連続的に延長している。また、リムクッションゴム層9のリム接触面(リムRと接触する面)とベルト層6との間には導電部材12cが連結されている。この導電部材12cは転動抵抗を増加させないためにタイヤ周方向に不連続に配置されている。
【0021】
このようにトレッドゴム層7とサイドウォールゴム層8とリムクッションゴム層9の導電性が低い空気入りタイヤにおいて、トレッドゴム層7の接地面とリムクッションゴム層9のリム接触面との間に、ベルト層6と導電部材12a,12cからなる導電回路を形成することにより、ホイールからタイヤを通じての放電特性が良好になる。
【0022】
図3は本発明の第3実施形態からなる空気入りタイヤを示すものである。図3において、図1と同一物には同一符号を付してその部分の詳細な説明は省略する。本実施形態では、カーカス層4及びベルト層6の導電性は特に限定されるものではない。
【0023】
上記空気入りタイヤにおいて、トレッドゴム層7の接地面(路面と接触する面)とトレッドゴム層7の内面(ベルト層等と密着する面)との間には導電部材12dが連結されている。この導電部材12dはトレッド部1のセンター寄りの部位でタイヤ周方向に連続的に延長している。また、リムクッションゴム層9のリム接触面(リムRと接触する面)とトレッドゴム層7の内面との間には導電部材12eが連結されている。この導電部材12eは転動抵抗を増加させないためにタイヤ周方向に不連続に配置され、導電部材12dに対して連結されている。
【0024】
このようにトレッドゴム層7とサイドウォールゴム層8とリムクッションゴム層9の導電性が低い空気入りタイヤにおいて、トレッドゴム層7の接地面とリムクッションゴム層9のリム接触面との間に、導電部材12d,12eからなる導電回路を形成することにより、ホイールからタイヤを通じての放電特性が良好になる。
【0025】
図4は本発明の第4実施形態からなる空気入りタイヤを示すものである。図4において、図1と同一物には同一符号を付してその部分の詳細な説明は省略する。本実施形態においても、カーカス層4及びベルト層6の導電性は特に限定されるものではない。
【0026】
上記空気入りタイヤにおいて、トレッドゴム層7の接地面(路面と接触する面)とトレッドゴム層7の内面(ベルト層等への密着面)との間には導電部材12dが連結されている。この導電部材12dはトレッド部1のショルダー寄りの部位でタイヤ周方向に連続的に延長している。また、リムクッションゴム層9のリム接触面(リムRと接触する面)とトレッドゴム層7の内面との間には導電部材12eが連結されている。この導電部材12eは転動抵抗を増加させないためにタイヤ周方向に不連続に配置され、導電部材12dに対して連結されている。
【0027】
このようにトレッドゴム層7とサイドウォールゴム層8とリムクッションゴム層9の導電性が低い空気入りタイヤにおいて、トレッドゴム層7の接地面とリムクッションゴム層9のリム接触面との間に、導電部材12d,12eからなる導電回路を形成することにより、ホイールからタイヤを通じての放電特性が良好になる。
【0028】
導電部材12a〜12eの厚さは0.1〜1.5mmであると良い。この厚さが0.1mm未満であると導電回路に断線を生じる恐れがあり、逆に1.5mmを超えると転動抵抗が増加する要因となる。
【0029】
導電部材12a〜12eは、20℃での体積抵抗値が104 Ωcm以下、好ましくは102 〜104 Ωcmであり、0℃での体積抵抗値が106 Ωcm以下、好ましくは104 〜106 Ωcmであると良い。つまり、導電材料には温度依存性があるため、常温での体積抵抗値を規定すると共に、低温での体積抵抗値を規定することが望ましい。導電部材12a〜12eの体積抵抗値が前記上限値を超えると良好な放電特性を得ることが困難になる。
【0030】
上記体積抵抗値を満足する導電材料としては、天然ゴム100重量部に対して40〜90重量部のカーボンブラックを配合したゴム組成物を使用することができる。勿論、上記ゴム組成物には通常のタイヤ用ゴム組成物に使用される配合剤を添加しても良い。このようなゴム組成物から導電部材12a〜12eを形成すれば、低温時の放電特性を効果的に改善することができる。
【0031】
【実施例】
タイヤサイズ205/65R15であって、トレッドゴム層とサイドウォールゴム層とリムクッションゴム層の20℃での体積抵抗値がそれぞれ約1012Ωcmであり、カーカス層及びベルト層の導電性が良好な空気入りタイヤにおいて、図1〜図4のように導電部材を付加した実施例1〜4のタイヤをそれぞれ製作した。比較のため、導電部材を付加していないこと以外は実施例1〜4と同じ構造を有する従来例のタイヤを製作した。上記導電部材は、天然ゴム100重量部に対して40重量部のカーボンブラックを配合したゴム組成物から構成した。この導電部材の20℃での体積抵抗値は104 Ωcmであり、0℃での体積抵抗値は106 Ωcmであった。
【0032】
これら試験タイヤについて、電気抵抗値を測定し、その結果を表1に示した。上記電気抵抗値は、0℃の環境において、リム組みした試験タイヤを金属板に対して接地状態にし、リムと金属板との間に電流を流して測定したものである。
【0033】
【表1】
この表1から判るように、実施例1〜4ではタイヤの電気抵抗値が従来例に比べて十分に小さくなっていた。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、トレッド部からビード部に至る領域に配置されたトレッドゴム層とサイドウォールゴム層とリムクッションゴム層の20℃での体積抵抗値がそれぞれ1010Ωcm以上である空気入りタイヤにおいて、必要に応じてカーカス層やベルト層を利用しながら、導電部材を用いてトレッドゴム層の接地面とリムクッションゴム層のリム接触面との間に一連の導電回路を形成するので、ホイールからタイヤを通じての放電特性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態からなる空気入りタイヤを示す斜視断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態からなる空気入りタイヤを示す斜視断面図である。
【図3】本発明の第3実施形態からなる空気入りタイヤを示す斜視断面図である。
【図4】本発明の第4実施形態からなる空気入りタイヤを示す斜視断面図である。
【符号の説明】
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ベルト層
7 トレッドゴム層
8 サイドウォールゴム層
9 リムクッションゴム層
10 ビードフィラー
11 インナーライナー層
12a〜12e 導電部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、トレッドゴムの補強充填剤としてシリカ等を使用する場合に好適な空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、ホイールからタイヤを通じての放電特性を改善した空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、タイヤの転動抵抗の低減やグリップ力の向上を目的として、トレッドゴムの補強充填剤としてカーボンブラックの替わりにシリカを添加することが提案されている。ところが、トレッドゴムに導電性が高いカーボンブラックに替えて導電性が低いシリカを配合すると、トレッド部の電気抵抗が大きくなるため、車両に帯電した静電気をタイヤを通じて路面にリークすることができなくなってしまう。このようにして車両に帯電した静電気は、電子回路部品の機能やラジオの受信感度に悪影響を及ぼすという問題がある。
【0003】
そこで、シリカの添加等に起因して電気抵抗が大きくなった空気入りタイヤについて、その放電特性を改善するための方法が種々提案されている。例えば、トレッド部に導電性が低いトレッドゴム層を配置する一方で、該トレッドゴム層の内側に導電性が高い導電部材を配置し、該導電部材の一部をトレッド表面に露出させることが提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
【0004】
しかしながら、上記のような構造を有する空気入りタイヤであっても放電特性が必ずしも十分ではなく、例えば、冬場の晴れた朝のような低温時には放電特性が悪く、その改善が望まれている。また、近年ではタイヤの転動抵抗を更に小さくするためにアンダートレッドゴム層やサイドウォールゴム層やリムクッションゴム層にもシリカを添加することが検討されており、従来の空気入りタイヤでは良好な放電特性を確保することが困難になっている。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−71112号公報
【特許文献2】
特開平10−338004号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ホイールからタイヤを通じての放電特性を向上することを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、トレッド部からビード部に至る領域に配置されたトレッドゴム層とサイドウォールゴム層とリムクッションゴム層の20℃での体積抵抗値がそれぞれ1010Ωcm以上であり、前記トレッド部から前記ビード部まで延在するカーカス層と該カーカス層に密着するように前記トレッド部に埋設されたベルト層の導電性が前記各ゴム層よりも高い空気入りタイヤにおいて、前記トレッドゴム層の接地面と前記ベルト層との間に導電部材を連結すると共に、前記リムクッションゴム層のリム接触面と前記カーカス層との間に導電部材を連結したことを特徴とするものである。
【0008】
また、上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、トレッド部からビード部に至る領域に配置されたトレッドゴム層とサイドウォールゴム層とリムクッションゴム層の20℃での体積抵抗値がそれぞれ1010Ωcm以上であり、前記トレッド部に埋設されたベルト層の導電性が前記各ゴム層よりも高い空気入りタイヤにおいて、前記トレッドゴム層の接地面と前記ベルト層との間に導電部材を連結すると共に、前記リムクッションゴム層のリム接触面と前記ベルト層との間に導電部材を連結したことを特徴とするものである。
【0009】
更に、上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、トレッド部からビード部に至る領域に配置されたトレッドゴム層とサイドウォールゴム層とリムクッションゴム層の20℃での体積抵抗値がそれぞれ1010Ωcm以上である空気入りタイヤにおいて、前記トレッドゴム層の接地面と該トレッドゴム層の内面との間に導電部材を連結すると共に、前記リムクッションゴム層のリム接触面と前記トレッドゴム層の内面との間に導電部材を連結したことを特徴とするものである。
【0010】
このようにトレッドゴム層とサイドウォールゴム層とリムクッションゴム層の導電性が低い空気入りタイヤにおいて、必要に応じてカーカス層やベルト層を利用しながら、導電部材を用いてトレッドゴム層の接地面とリムクッションゴム層のリム接触面との間に一連の導電回路を形成するので、ホイールからタイヤを通じての放電特性を向上することができる。
【0011】
本発明において、導電部材は導電性の向上を目的として付加されるので、その使用量を多くするとタイヤの転動抵抗が大きくなる。そのため、導電部材の使用量は可及的に少なくすることが好ましい。例えば、リムクッションゴム層のリム接触面とベルト層とを連結する導電部材はタイヤ周方向に不連続に配置すると良い。また、リムクッションゴム層のリム接触面とトレッドゴム層の内面とを連結する導電部材はタイヤ周方向に不連続に配置すると良い。
【0012】
導電部材の厚さは0.1〜1.5mmであることが好ましい。また、導電部材の20℃での体積抵抗値が104 Ωcm以下であり、0℃での体積抵抗値が106 Ωcm以下であることが好ましい。例えば、導電部材は天然ゴム100重量部に対して40〜90重量部のカーボンブラックを配合したゴム組成物から構成すると良い。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明の第1実施形態からなる空気入りタイヤを示すものである。図1において、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部である。左右一対のビード部3,3間にはカーカス層4が装架され、そのカーカス層4のタイヤ幅方向端部がビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側へ折り返されている。また、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側にはベルト層6が埋設されている。トレッド部1からビード部3に至る一連の領域には、カーカス層4及びベルト層6を覆うようにトレッドゴム層7とサイドウォールゴム層8とリムクッションゴム層9が配置されている。なお、10はビードフィラー、11はインナーライナー層である。
【0015】
トレッドゴム層7とサイドウォールゴム層8とリムクッションゴム層9は、シリカ等の導電性が低い補強充填剤を比較的多く配合したゴム組成物から構成され、20℃での体積抵抗率がそれぞれ1010Ωcm以上、より具体的には1010〜1016Ωcmになっている。
【0016】
一方、トレッド部1からビード部3まで延在するカーカス層4と該カーカス層4に密着するようにトレッド部1に埋設されたベルト層6の導電性は、トレッドゴム層7、サイドウォールゴム層8及びリムクッションゴム層9よりも高くなっている。つまり、カーカス層4やベルト層6において、カーカスコードやベルトコードを被覆するコートゴムの20℃での体積抵抗率は、トレッドゴム層7、サイドウォールゴム層8及びリムクッションゴム層9の体積抵抗率よりも低く、好ましくは106 〜1010Ωcmになっている。
【0017】
上記空気入りタイヤにおいて、トレッドゴム層7の接地面(路面と接触する面)とベルト層6との間には導電部材12aが連結されている。この導電部材12aはタイヤ周方向に連続的に延長している。また、リムクッションゴム層9のリム接触面(リムRと接触する面)とカーカス層7との間には導電部材12bが連結されている。この導電部材12bはタイヤ周方向に連続的に延長している。
【0018】
このようにトレッドゴム層7とサイドウォールゴム層8とリムクッションゴム層9の導電性が低い空気入りタイヤにおいて、トレッドゴム層7の接地面とリムクッションゴム層9のリム接触面との間に、カーカス層4とベルト層6と導電部材12a,12bからなる導電回路を形成することにより、ホイールからタイヤを通じての放電特性が良好になる。
【0019】
図2は本発明の第2実施形態からなる空気入りタイヤを示すものである。図2において、図1と同一物には同一符号を付してその部分の詳細な説明は省略する。本実施形態では、トレッド部1に埋設されたベルト層6の導電性は、トレッドゴム層7、サイドウォールゴム層8及びリムクッションゴム層9よりも高くなっているが、カーカス層4の導電性は特に限定されるものではない。
【0020】
上記空気入りタイヤにおいて、トレッドゴム層7の接地面(路面と接触する面)とベルト層6との間には導電部材12aが連結されている。この導電部材12aはタイヤ周方向に連続的に延長している。また、リムクッションゴム層9のリム接触面(リムRと接触する面)とベルト層6との間には導電部材12cが連結されている。この導電部材12cは転動抵抗を増加させないためにタイヤ周方向に不連続に配置されている。
【0021】
このようにトレッドゴム層7とサイドウォールゴム層8とリムクッションゴム層9の導電性が低い空気入りタイヤにおいて、トレッドゴム層7の接地面とリムクッションゴム層9のリム接触面との間に、ベルト層6と導電部材12a,12cからなる導電回路を形成することにより、ホイールからタイヤを通じての放電特性が良好になる。
【0022】
図3は本発明の第3実施形態からなる空気入りタイヤを示すものである。図3において、図1と同一物には同一符号を付してその部分の詳細な説明は省略する。本実施形態では、カーカス層4及びベルト層6の導電性は特に限定されるものではない。
【0023】
上記空気入りタイヤにおいて、トレッドゴム層7の接地面(路面と接触する面)とトレッドゴム層7の内面(ベルト層等と密着する面)との間には導電部材12dが連結されている。この導電部材12dはトレッド部1のセンター寄りの部位でタイヤ周方向に連続的に延長している。また、リムクッションゴム層9のリム接触面(リムRと接触する面)とトレッドゴム層7の内面との間には導電部材12eが連結されている。この導電部材12eは転動抵抗を増加させないためにタイヤ周方向に不連続に配置され、導電部材12dに対して連結されている。
【0024】
このようにトレッドゴム層7とサイドウォールゴム層8とリムクッションゴム層9の導電性が低い空気入りタイヤにおいて、トレッドゴム層7の接地面とリムクッションゴム層9のリム接触面との間に、導電部材12d,12eからなる導電回路を形成することにより、ホイールからタイヤを通じての放電特性が良好になる。
【0025】
図4は本発明の第4実施形態からなる空気入りタイヤを示すものである。図4において、図1と同一物には同一符号を付してその部分の詳細な説明は省略する。本実施形態においても、カーカス層4及びベルト層6の導電性は特に限定されるものではない。
【0026】
上記空気入りタイヤにおいて、トレッドゴム層7の接地面(路面と接触する面)とトレッドゴム層7の内面(ベルト層等への密着面)との間には導電部材12dが連結されている。この導電部材12dはトレッド部1のショルダー寄りの部位でタイヤ周方向に連続的に延長している。また、リムクッションゴム層9のリム接触面(リムRと接触する面)とトレッドゴム層7の内面との間には導電部材12eが連結されている。この導電部材12eは転動抵抗を増加させないためにタイヤ周方向に不連続に配置され、導電部材12dに対して連結されている。
【0027】
このようにトレッドゴム層7とサイドウォールゴム層8とリムクッションゴム層9の導電性が低い空気入りタイヤにおいて、トレッドゴム層7の接地面とリムクッションゴム層9のリム接触面との間に、導電部材12d,12eからなる導電回路を形成することにより、ホイールからタイヤを通じての放電特性が良好になる。
【0028】
導電部材12a〜12eの厚さは0.1〜1.5mmであると良い。この厚さが0.1mm未満であると導電回路に断線を生じる恐れがあり、逆に1.5mmを超えると転動抵抗が増加する要因となる。
【0029】
導電部材12a〜12eは、20℃での体積抵抗値が104 Ωcm以下、好ましくは102 〜104 Ωcmであり、0℃での体積抵抗値が106 Ωcm以下、好ましくは104 〜106 Ωcmであると良い。つまり、導電材料には温度依存性があるため、常温での体積抵抗値を規定すると共に、低温での体積抵抗値を規定することが望ましい。導電部材12a〜12eの体積抵抗値が前記上限値を超えると良好な放電特性を得ることが困難になる。
【0030】
上記体積抵抗値を満足する導電材料としては、天然ゴム100重量部に対して40〜90重量部のカーボンブラックを配合したゴム組成物を使用することができる。勿論、上記ゴム組成物には通常のタイヤ用ゴム組成物に使用される配合剤を添加しても良い。このようなゴム組成物から導電部材12a〜12eを形成すれば、低温時の放電特性を効果的に改善することができる。
【0031】
【実施例】
タイヤサイズ205/65R15であって、トレッドゴム層とサイドウォールゴム層とリムクッションゴム層の20℃での体積抵抗値がそれぞれ約1012Ωcmであり、カーカス層及びベルト層の導電性が良好な空気入りタイヤにおいて、図1〜図4のように導電部材を付加した実施例1〜4のタイヤをそれぞれ製作した。比較のため、導電部材を付加していないこと以外は実施例1〜4と同じ構造を有する従来例のタイヤを製作した。上記導電部材は、天然ゴム100重量部に対して40重量部のカーボンブラックを配合したゴム組成物から構成した。この導電部材の20℃での体積抵抗値は104 Ωcmであり、0℃での体積抵抗値は106 Ωcmであった。
【0032】
これら試験タイヤについて、電気抵抗値を測定し、その結果を表1に示した。上記電気抵抗値は、0℃の環境において、リム組みした試験タイヤを金属板に対して接地状態にし、リムと金属板との間に電流を流して測定したものである。
【0033】
【表1】
この表1から判るように、実施例1〜4ではタイヤの電気抵抗値が従来例に比べて十分に小さくなっていた。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、トレッド部からビード部に至る領域に配置されたトレッドゴム層とサイドウォールゴム層とリムクッションゴム層の20℃での体積抵抗値がそれぞれ1010Ωcm以上である空気入りタイヤにおいて、必要に応じてカーカス層やベルト層を利用しながら、導電部材を用いてトレッドゴム層の接地面とリムクッションゴム層のリム接触面との間に一連の導電回路を形成するので、ホイールからタイヤを通じての放電特性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態からなる空気入りタイヤを示す斜視断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態からなる空気入りタイヤを示す斜視断面図である。
【図3】本発明の第3実施形態からなる空気入りタイヤを示す斜視断面図である。
【図4】本発明の第4実施形態からなる空気入りタイヤを示す斜視断面図である。
【符号の説明】
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ベルト層
7 トレッドゴム層
8 サイドウォールゴム層
9 リムクッションゴム層
10 ビードフィラー
11 インナーライナー層
12a〜12e 導電部材
Claims (8)
- トレッド部からビード部に至る領域に配置されたトレッドゴム層とサイドウォールゴム層とリムクッションゴム層の20℃での体積抵抗値がそれぞれ1010Ωcm以上であり、前記トレッド部から前記ビード部まで延在するカーカス層と該カーカス層に密着するように前記トレッド部に埋設されたベルト層の導電性が前記各ゴム層よりも高い空気入りタイヤにおいて、前記トレッドゴム層の接地面と前記ベルト層との間に導電部材を連結すると共に、前記リムクッションゴム層のリム接触面と前記カーカス層との間に導電部材を連結した空気入りタイヤ。
- トレッド部からビード部に至る領域に配置されたトレッドゴム層とサイドウォールゴム層とリムクッションゴム層の20℃での体積抵抗値がそれぞれ1010Ωcm以上であり、前記トレッド部に埋設されたベルト層の導電性が前記各ゴム層よりも高い空気入りタイヤにおいて、前記トレッドゴム層の接地面と前記ベルト層との間に導電部材を連結すると共に、前記リムクッションゴム層のリム接触面と前記ベルト層との間に導電部材を連結した空気入りタイヤ。
- 前記リムクッションゴム層のリム接触面と前記ベルト層とを連結する導電部材をタイヤ周方向に不連続に配置した請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- トレッド部からビード部に至る領域に配置されたトレッドゴム層とサイドウォールゴム層とリムクッションゴム層の20℃での体積抵抗値がそれぞれ1010Ωcm以上である空気入りタイヤにおいて、前記トレッドゴム層の接地面と該トレッドゴム層の内面との間に導電部材を連結すると共に、前記リムクッションゴム層のリム接触面と前記トレッドゴム層の内面との間に導電部材を連結した空気入りタイヤ。
- 前記リムクッションゴム層のリム接触面と前記トレッドゴム層の内面とを連結する導電部材をタイヤ周方向に不連続に配置した請求項4に記載の空気入りタイヤ。
- 前記導電部材の厚さが0.1〜1.5mmである請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 前記導電部材の20℃での体積抵抗値が104 Ωcm以下であり、0℃での体積抵抗値が106 Ωcm以下である請求項1〜6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 前記導電部材が天然ゴム100重量部に対して40〜90重量部のカーボンブラックを配合したゴム組成物からなる請求項1〜7のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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