WO2016024463A1 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

 本発明は、通電性能、低燃費性、操縦安定性、耐亀裂成長性に優れた空気入りタイヤを提供する。 本発明は、タイヤ外表面を構成するサイドウォール外層(1)、並びに、クリンチ及びブレーカーと接続し、カーカスとサイドウォール外層(1)との間に配置されたサイドウォール内側導電層(2)を含む2層以上のゴムで積層されてなるサイドウォール部と、トレッド部と、クリンチを備えたビード部と、カーカスと、ブレーカーと、通電ゴムとを備え、当該サイドウォール部における、サイドウォール外層(1)とサイドウォール内側導電層(2)との厚みの比、及び、サイドウォール外層(1)の70℃における貯蔵弾性率E'(1)とサイドウォール内側導電層(2)の70℃における貯蔵弾性率E'(2)との比がそれぞれ特定範囲であり、サイドウォール内側導電層(2)の体積固有抵抗値が特定範囲である、特定構造を有する空気入りタイヤである。

Description

空気入りタイヤ
本発明は、空気入りタイヤに関する。
一般に、タイヤ用ゴム組成物には、ブタジエンゴムやカーボンブラックなどの石油資源由来の原材料が汎用されているが、二酸化炭素の排出量抑制の規制が強化されている点、石油現存量は有限で使用に限界がある点から、石油資源由来の原材料の一部又は全てを天然ゴムやシリカ、炭酸カルシウム等の白色充填剤などの石油外資源由来の原材料で代替することが検討されている。
例えば、タイヤ部材にシリカを配合した場合、シリカは電気絶縁性が高く、タイヤの電気抵抗が増す傾向があるため、車両に静電気が溜まりやすく、燃料補給時に静電気によるスパークが発生し燃料に引火する可能性がある。更に、近年の低燃費化の強い要請から、カーカスの1枚化やサイドウォールの薄ゲージ化、フィラーの減量を進めた場合、タイヤの通電性(導電性)の確保が更に困難になる傾向もある。
加えて、カーカスの1枚化やサイドウォールの薄ゲージ化により、操縦安定性が悪化するという問題も生じる。そのため、良好な低燃費性、通電性能、操縦安定性が得られるとともに、耐亀裂成長性等の性能も確保されたタイヤの提供が望まれている。
特許文献1には、クリンチと接続したサイドウォール内側導電層、前記サイドウォール内側導電層と接続した特定配合のトレッド内側導電層等を備えることで、通電性、低燃費性を改善したタイヤが開示されているが、低燃費性、通電性能、操縦安定性、耐亀裂成長性等の性能を改善するという点で、未だ改善の余地を残している。
特開2013-6571号公報
本発明は、前記課題を解決し、通電性能、低燃費性、操縦安定性、耐亀裂成長性に優れた空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、トレッド部と、サイドウォール部と、リムに当接する領域にクリンチを備えたビード部と、前記トレッド部と前記サイドウォール部のタイヤの径方向内側を通り、前記ビード部に至るように配置されたカーカスと、前記トレッド部と前記カーカスとの間に配置されたブレーカーと、前記ブレーカーと接続し、前記トレッド部の表面に露出するように配置された通電ゴムとを備えた空気入りタイヤであって、前記サイドウォール部が、タイヤ外表面を構成するサイドウォール外層(1)、並びに、前記クリンチ及び前記ブレーカーと接続し、前記カーカスと前記サイドウォール外層(1)との間に配置されたサイドウォール内側導電層(2)を含む2層以上のゴムで積層されてなり、前記クリンチ、前記サイドウォール内側導電層(2)、前記ブレーカー及び前記通電ゴムの体積固有抵抗値が、いずれも1×10Ω・cm未満であり、前記サイドウォール外層(1)及び前記カーカスの体積固有抵抗値が、いずれも1×10Ω・cm以上であり、前記サイドウォール外層(1)と前記サイドウォール内側導電層(2)との厚みの比(層(1)の厚み/層(2)の厚み)が、2.0以上であり、前記サイドウォール外層(1)の70℃における貯蔵弾性率E′(1)と前記サイドウォール内側導電層(2)の70℃における貯蔵弾性率E′(2)との比(E′(2)/E′(1))が、1.3以上である空気入りタイヤに関する。
上記サイドウォール外層(1)の、70℃における貯蔵弾性率E′(1)が5.0MPa以下であり、かつ、70℃における損失弾性率E″(1)が0.5MPa以下であることが好ましい。
上記サイドウォール外層(1)の70℃における損失弾性率E″(1)と上記サイドウォール内側導電層(2)の70℃における損失弾性率E″(2)との比(E″(2)/E″(1))が、1.5以下であることが好ましい。
上記サイドウォール内側導電層(2)が、ゴム成分100質量部に対して、導電性カーボンブラックを1.0~10質量部配合したサイドウォール内側導電層用ゴム組成物を用いて作製されていることが好ましい。
本発明によれば、タイヤ外表面を構成するサイドウォール外層(1)、並びに、クリンチ及びブレーカーと接続し、カーカスとサイドウォール外層(1)との間に配置されたサイドウォール内側導電層(2)を含む2層以上のゴムで積層されてなるサイドウォール部と、トレッド部と、クリンチを備えたビード部と、カーカスと、ブレーカーと、通電ゴムとを備え、当該サイドウォール部における、サイドウォール外層(1)とサイドウォール内側導電層(2)との厚みの比、及び、サイドウォール外層(1)の70℃における貯蔵弾性率E′(1)とサイドウォール内側導電層(2)の70℃における貯蔵弾性率E′(2)との比がそれぞれ特定範囲であり、サイドウォール内側導電層(2)の体積固有抵抗値が特定範囲である、特定構造を有する空気入りタイヤであるので、優れた通電性能、低燃費性、操縦安定性、耐亀裂成長性を確保できる。
本発明の空気入りタイヤの一例の断面図の右上半分を示す図である。 タイヤの通電性能を評価するための電気抵抗測定装置を概念的に表した断面図である。
本発明の空気入りタイヤは、トレッド部と、サイドウォール部と、リムに当接する領域にクリンチを備えたビード部と、前記トレッド部と前記サイドウォール部のタイヤの径方向内側を通り、前記ビード部に至るように配置されたカーカスと、前記トレッド部と前記カーカスとの間に配置されたブレーカーと、前記ブレーカーと接続し、前記トレッド部の表面に露出するように配置された通電ゴムとを備え、前記サイドウォール部が、タイヤ外表面を構成するサイドウォール外層(1)、並びに、前記クリンチ及び前記ブレーカーと接続し、前記カーカスと前記サイドウォール外層(1)との間に配置されたサイドウォール内側導電層(2)を含む2層以上のゴムで積層されてなり、前記クリンチ、前記サイドウォール内側導電層(2)、前記ブレーカー及び前記通電ゴムの体積固有抵抗値が、いずれも1×10Ω・cm未満であり、前記サイドウォール外層(1)及び前記カーカスの体積固有抵抗値が、いずれも1×10Ω・cm以上であり、前記サイドウォール外層(1)と前記サイドウォール内側導電層(2)との厚みの比(層(1)の厚み/層(2)の厚み)が、2.0以上であり、前記サイドウォール外層(1)の70℃における貯蔵弾性率E′(1)と前記サイドウォール内側導電層(2)の70℃における貯蔵弾性率E′(2)との比(E′(2)/E′(1))が、1.3以上である。
本発明では、サイドウォール部を、タイヤ外表面を構成するサイドウォール外層(1)、並びに、クリンチ及びブレーカーと接続し、カーカスとサイドウォール外層(1)との間に配置されたサイドウォール内側導電層(2)を含む2層以上のゴムが積層された構造とし、当該サイドウォール部における、サイドウォール外層(1)とサイドウォール内側導電層(2)との厚みの比、及び、サイドウォール外層(1)の70℃における貯蔵弾性率E′(1)とサイドウォール内側導電層(2)の70℃における貯蔵弾性率E′(2)との比がそれぞれ特定値以上であり、サイドウォール内側導電層(2)の体積固有抵抗値が特定値未満であるために、通電性能、低燃費性、操縦安定性、耐亀裂成長性に優れた空気入りタイヤを提供することができる。
本発明におけるサイドウォール部は、上記サイドウォール外層(1)と上記サイドウォール内側導電層(2)とを含む限り、その他の層を含んでいてもよく、当該サイドウォール外層及びサイドウォール内側導電層がそれぞれ独立して複数層含まれていてもよい。また、上記サイドウォール外層(1)と上記サイドウォール内側導電層(2)とを含む2層以上のゴムが積層される形態としては、上記サイドウォール外層(1)と上記サイドウォール内側導電層(2)とが直接接して積層される形態であってもよいし、上記サイドウォール外層(1)と上記サイドウォール内側導電層(2)との間にその他の層が積層されて、上記サイドウォール外層(1)と上記サイドウォール内側導電層(2)とが直接接さずに積層される形態であってもよい。
上記サイドウォール外層(1)とサイドウォール内側導電層(2)との厚みの比(層(1)の厚み/層(2)の厚み)は、2.0以上である。層(1)の厚みと層(2)の厚みとの比をこのような範囲とすることによって、タイヤの通電性能を向上させることができる。好ましくは2.5以上、より好ましくは2.7以上である。2.0未満であると、サイドウォール部における耐亀裂成長性を充分担保できないおそれがある。また、上記厚みの比としては、3.5以下が好ましく、3.3以下がより好ましく、3.0以下が更に好ましい。3.5を超えると、操縦安定性を充分に担保できないおそれがある。
上記サイドウォール内側導電層(2)の厚みは、押出し成形時の厚みの精度管理の観点から、0.5mm以上であることが好ましい。0.5mm未満であると、加硫時のゴム流れや、押出し成形時のばらつきなどが発生するおそれがあり、通電性能を充分確保できない可能性がある。また、タイヤの転がり抵抗を低減するという観点から、3.0mm以下であることが好ましく、2.0mm以下であることがより好ましい。更に好ましくは1.5mm以下である。
上記サイドウォール外層(1)とサイドウォール内側導電層(2)とを含むサイドウォール部の厚みは、1.0mm以上であることが好ましく、1.2mm以上であることがより好ましく、1.5mm以上であることが更に好ましく、2.0mm以上であることが特に好ましい。1.0mm未満であると、サイドウォール部における耐亀裂成長性が充分とならないおそれがある。また、上記合計の厚みとしては、3.0mm以下であることが好ましく、2.5mm以下であることがより好ましい。3.0mmを超えると、低燃費性が悪化する傾向にある。
なお、本明細書において、サイドウォール部の厚み、サイドウォール外層(1)の厚み、サイドウォール内側導電層(2)の厚みはそれぞれ、サイドウォール部の一番薄い部分からタイヤ軸方向に外挿した線上に位置する部分における各部材のタイヤ軸方向外側の側面からの法線方向の厚みを意味する。
上記サイドウォール外層(1)の70℃における貯蔵弾性率E′(1)とサイドウォール内側導電層(2)の70℃における貯蔵弾性率E′(2)との比(E′(2)/E′(1))は、1.3以上である。E′(1)とE′(2)との比をこのような範囲とすることによって、タイヤの操縦安定性を向上させることができる。1.3未満であると、面内ねじり剛性が低下し、操縦安定性を充分担保できないおそれがある。また、上記貯蔵弾性率の比としては、2.0以下であることが好ましく、1.5以下であることがより好ましい。2.0を超えると、乗り心地が悪化するおそれがある。
上記サイドウォール外層(1)の70℃における貯蔵弾性率E′(1)としては、4.0~5.0MPaであることが好ましい。タイヤ外表面を構成するサイドウォール外層(1)の70℃における貯蔵弾性率がこのような範囲であることにより、低燃費性を良好なものとすることができる。該サイドウォール外層(1)の70℃における貯蔵弾性率E′(1)としては、4.2~4.5MPaであることがより好ましい。
上記サイドウォール内側導電層(2)の70℃における貯蔵弾性率E′(2)としては、5.5MPa以上であることが好ましい。より好ましくは5.8MPa以上である。5.5MPa以上であると、操縦安定性をより良好なものとすることができる。ただし、上記貯蔵弾性率E′(2)としては、9.0MPa以下であることが好ましく、6.5MPa以下であることがより好ましい。9.0MPaを超えると、乗り心地が悪化するおそれがある。
上記サイドウォール外層(1)の70℃における損失弾性率E″(1)とサイドウォール内側導電層(2)の70℃における損失弾性率E″(2)との比(E″(2)/E″(1))としては、1.5以下であることが好ましい。E″(1)とE″(2)との比をこのような範囲とすることによって、低燃費性をより向上させることができる。より好ましくは、1.3以下である。1.5を超えると、低燃費性が悪化するおそれがある。また、上記損失弾性率の比としては、0.7以上であることが好ましく、1.0以上であることがより好ましい。0.7未満であると、耐亀裂成長性を充分担保できないおそれがある。
上記サイドウォール外層(1)の70℃における損失弾性率E″(1)としては、0.5MPa以下であることが好ましく、0.4MPa以下であることがより好ましい。本発明の空気入りタイヤにおいては、タイヤ外表面を構成するサイドウォール外層(1)に加えて、サイドウォール内側導電層(2)が設置されているために、サイドウォール外層(1)の70℃における損失弾性率が0.5MPa以下であっても、サイドウォール部の耐亀裂成長性を充分確保しながら通電性能を確保することができる。また、上記損失弾性率E″(1)としては、0.2MPa以上あることが好ましく、0.3MPa以上であることがより好ましい。0.2MPa未満であると、サイドウォール部の耐亀裂成長性を確保することができない場合がある。
上記サイドウォール内側導電層(2)の70℃における損失弾性率E″(2)としては、0.2~0.6MPaであることが好ましい。このような範囲であることにより、通電性能を充分確保することが可能である。より好ましくは、0.3~0.5MPaである。
なお、上記貯蔵弾性率及び損失弾性率は、実施例に記載の方法により測定することができる。
本発明においては、特に、サイドウォール外層(1)の70℃における貯蔵弾性率E′(1)、サイドウォール外層(1)の70℃における損失弾性率E″(1)、サイドウォール外層(1)とサイドウォール内側導電層(2)との厚みの比、サイドウォール外層(1)の70℃における貯蔵弾性率E′(1)とサイドウォール内側導電層(2)の70℃における貯蔵弾性率E′(2)との比、及び、サイドウォール外層(1)の70℃における損失弾性率E″(1)とサイドウォール内側導電層(2)の70℃における損失弾性率E″(2)との比をそれぞれ、上述した範囲内とすることにより、本発明の効果がより好適に得られる。
なお、上記サイドウォール外層(1)及びサイドウォール内側導電層(2)の貯蔵弾性率はそれぞれ、後述するサイドウォール外層用ゴム組成物及びサイドウォール内側導電層用ゴム組成物におけるカーボンブラック、シリカ等の補強材やゴム成分を適切に選択することで適宜設定することができる。また、上記サイドウォール外層(1)及びサイドウォール内側導電層(2)の損失弾性率についてもそれぞれ、後述するサイドウォール外層用ゴム組成物及びサイドウォール内側導電層用ゴム組成物におけるカーボンブラック、シリカ等の補強材やゴム成分を適切に選択することで適宜設定することができる。そして、上記比E′(2)/E′(1)は、上述のようにして所望の貯蔵弾性率を持つように設定したサイドウォール外層(1)及びサイドウォール内側導電層(2)を組み合わせることにより適宜設定することができる。他方、上記E″(2)/E″(1)は、上述のようにして所望の損失弾性率を持つように設定したサイドウォール外層(1)及びサイドウォール内側導電層(2)を組み合わせることにより適宜設定することができる。
ここで、上記貯蔵弾性率、損失弾性率は、以下のような指針を考慮することで適宜設定することが可能である。
まず、ゴムの種類は、貯蔵弾性率には大きな影響を及ぼさないが、シンジオタクチックポリブタジエン結晶を含有するBRのような結晶成分を含むゴムを用いた場合には、貯蔵弾性率を損失弾性率に比べ相対的に大きくすることが可能である。ここで、相対的とは、以下に示す補強材の配合量を変化させた場合の変化に比べてのことである。損失弾性率は、ゴムの種類の影響を受け、IR、BR、SBRの順で損失弾性率は上昇する。またSBRでは含有するスチレン含量の重量比率が大きくなるほど損失弾性率が上昇する。
次に、補強材については、配合量に依存して貯蔵弾性率、損失弾性率が線形的に変化し、配合量を増やすに従い、貯蔵弾性率、損失弾性率も上昇する。貯蔵弾性率と損失弾性率との関係は、補強材の種類に依存し、カーボンブラックの場合、低級グレードであればあるほど、配合量による変化代が小さくなる傾向を示す。
その他、貯蔵弾性率と損失弾性率とのバランスを変化させる因子として加硫剤が挙げられる。加硫剤の配合量を増やすことで、貯蔵弾性率を上昇させ、損失弾性率を低減させることができる。ただし、加硫剤の配合量を増やすと、破壊強度、亀裂成長性の低下が懸念される。
本発明の空気入りタイヤは、トレッド部と、サイドウォール部と、リムに当接する領域にクリンチを備えたビード部と、前記トレッド部と前記サイドウォール部のタイヤの径方向内側を通り、前記ビード部に至るように配置されたカーカスと、前記トレッド部と前記カーカスとの間に配置されたブレーカーと、前記ブレーカーと接続し、前記トレッド部の表面に露出するように配置された通電ゴムとを備え、当該サイドウォール部に、前記クリンチ及び前記ブレーカーと接続し、前記カーカスと前記サイドウォール外層(1)との間に配置されたサイドウォール内側導電層(2)を含んでおり、このような構造とすることにより、タイヤ走行時にリムとの接触領域に位置するクリンチや接地領域において発生する静電気は、タイヤ内部で電気的に接続されたリム、クリンチ、サイドウォール内側導電層、ブレーカー及び通電ゴムの各導電層(導電性の良好なゴムの層)を通ってタイヤの外部に放出されることとなり、タイヤの電気抵抗を低くすることが可能である。
以下において、本発明の空気入りタイヤの一例について、図面を用いて説明する。
<基本構造>
本発明の空気入りタイヤの構造は、例えば、図1のタイヤ断面の右上半分に例示されるものである。空気入りタイヤ1は、トレッド部を構成するトレッドゴム6と、その両端からタイヤ半径方向内方に延びる一対のサイドウォール部を構成するサイドウォール外層7及びサイドウォール内側導電層13と、各サイドウォール部の内方端に位置するクリンチを構成するクリンチゴム3及びリム上部に位置するチェーファーを構成するチェーファーゴム2とを備える。また、クリンチ、チェーファー間にはカーカス9が架け渡されるとともに、このカーカス9のタイヤ半径方向外側にブレーカーを構成するブレーカーゴム8が配される。
カーカス9は、カーカスコードを配列する1枚以上のカーカスプライから形成され、このカーカスプライは、トレッド部からサイドウォール部を経て、ビードコア12と、該ビードコア12の上端からサイドウォール方向に延びるビードエーペックス10との廻りをタイヤ軸方向の内側から外側に折返され、折返し部によって係止される。本発明の空気入りタイヤでは、1枚のカーカスプライから形成されるカーカス9でも充分な性能が得られる。ブレーカーを構成するブレーカーゴム8は、ブレーカーコードを配列した2枚以上のブレーカープライからなり、各ブレーカーコードがブレーカープライ間で交差するよう向きを違えて重置している。
トレッドゴム6とブレーカーゴム8との間には、トレッドゴム6の内側に被覆ゴム(アンダートレッド)4、該被覆ゴム4の内側にジョイントレス構造を有するバンド11が配置される。ブレーカーゴム8に接し、一部が接地面に露出するようにトレッドゴム6中に通電ゴム5が配置される。そして、本発明においては、サイドウォール内側導電層13が、ブレーカーゴム8と接触領域を有し、カーカス9とサイドウォール外層7との間に、少なくともブレーカーゴム8から、クリンチゴム3に接する位置に亘って配置される。これにより、空気入りタイヤ1では、通電ゴム5とブレーカーゴム8とサイドウォール内側導電層13とクリンチゴム3とが電気的に接続する構造となっている。
本発明の空気入りタイヤは、乗用車用、トラック・バス用、重機用等、種々の車両のタイヤとして使用可能である。
次に、各タイヤ部材に用いられるゴム組成物について説明する。
<サイドウォール内側導電層>
サイドウォール内側導電層13は、ブレーカーゴム8と接触領域を有して、カーカス9とサイドウォール外層7との間に、少なくともブレーカーゴム8から、クリンチゴム3に接する位置に亘って配置され、例えば、該内側導電層13の上端部でブレーカーゴム8、下端部でクリンチゴム3と電気的に接続する構造となっている。
なお、サイドウォール内側導電層13は、カーカス9とサイドウォール外層7との間に配置され(例えば、カーカス9の外側、サイドウォール外層7の内側にそれぞれ隣接して配置され)、ブレーカーゴム8及びクリンチゴム3に接する部分を有していればよい。また、一部がカーカスとブレーカーの間に配置され、タイヤ周方向に連続又は不連続に形成されても良い。
サイドウォール内側導電層13と、ブレーカーゴム8、クリンチゴム3との接する部分について、該内側導電層13とは、タイヤ周方向に帯状の1.0mm以上の幅で接触している部分があることが好ましく、2.0mm以上接触していることがより好ましい。該内側導電層13とブレーカーゴム8とを上記の条件で接触させることにより、タイヤの導電性効果が十分に得られる。クリンチゴム3との接触は、カーカス形状に沿って1.0mm以上の幅で接触している部分があることが好ましく、2.0mm以上接触していることがより好ましい。
上記サイドウォール内側導電層(2)の体積固有抵抗値は1×10Ω・cm未満であり、好ましくは1×10Ω・cm以下、より好ましくは1×10Ω・cm以下に設定される。1×10Ω・cm未満であれば、タイヤに良好な導電性が得られる。一方、該体積固有抵抗値の下限は特に限定されないが、タイヤがリムに接する領域における電気化学反応が促進されリムが錆び易くなることを回避する点から、好ましくは1×10Ω・cm以上、より好ましくは1×10Ω・cm以上に設定される。
なお、本明細書において、体積固有抵抗値は実施例に記載の方法により測定することができる。
上記サイドウォール内側導電層(2)は、サイドウォール内側導電層(2)用ゴム組成物を用いて作製される。
上記サイドウォール内側導電層(2)用ゴム組成物に使用できるゴム成分としては、特に限定されず、天然ゴム(NR)、エポキシ化天然ゴム(ENR)、ジエン系合成ゴム(イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(X-IIR)など)等のジエン系ゴムが挙げられる。なかでも、良好な低燃費性、操縦安定性が得られるという理由から、NR、BR、SBRが好ましく、NRとBRを併用することがより好ましい。NRと共にBRを使用すると、ゴム成分の特性に起因して転がり抵抗をより低く抑えることができるとともに、カーボンブラックの分散性がより向上し、低燃費性をより向上できる。
NRとしては特に限定されず、例えば、SIR20、RSS♯3、TSR20等、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。
NRを含有する場合、ゴム成分100質量%中のNRの含有量は、好ましくは30質量%以上、より好ましくは40質量%以上である。該NRの含有量は、好ましくは70質量%以下、より好ましくは60質量%以下である。NRの含有量が上記範囲内であると、本発明の効果がより好適に得られる。
BRとしては特に限定されず、例えば、日本ゼオン(株)製のBR1220、宇部興産(株)製のBR130B、BR150B、JSR(株)製のJSR BR51、T700、BR730等の高シス含有量のBR、日本ゼオン(株)製のBR1250H等の低シス含有量のBR、宇部興産(株)製のVCR412、VCR617等のシンジオタクチックポリブタジエン結晶を含有するBR等を使用できる。
BRを含有する場合、ゴム成分100質量%中のBRの含有量は、好ましくは30質量%以上、より好ましくは40質量%以上である。該BRの含有量は、好ましくは70質量%以下、より好ましくは60質量%以下である。BRの含有量が上記範囲内であると、本発明の効果がより好適に得られる。
SBRとしては特に限定されず、乳化重合スチレンブタジエンゴム(E-SBR)、溶液重合スチレンブタジエンゴム(S-SBR)等、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。なかでも、本発明の効果(特に、良好な低燃費性)がより好適に得られるという理由から、スチレン含量が5~25質量%、ビニル含量が15~70質量%のSBRを使用することが好ましい。タイヤ内部のゴムは放熱されにくく、蓄熱し易い。所定のスチレンブタジエンゴムを使用することでポリマーの耐熱性を補強するほか、ゴムの剛性、特に高温時のゴム剛性が改善され高速走行時の操縦安定性が向上する。また、シリカを配合する場合、シリカは低燃費性の向上に寄与する反面、補強性がカーボンブラックより乏しく、またシランカップリング剤が天然ゴムやポリブタジエンゴムとの反応性に乏しいといった課題もあり、スチレンブタジエンゴムと併用することで高歪みのサイドウォールゴムに要求される強度を得ることができる。
SBRを含有する場合、ゴム成分100質量%中のSBRの含有量は、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上である。該SBRの含有量は、好ましくは35質量%以下、より好ましくは30質量%以下である。SBRの含有量が上記範囲内であると、本発明の効果がより好適に得られる。
上記サイドウォール内側導電層(2)用ゴム組成物は、導電性カーボンブラックを含有することが好ましい。これにより、良好な導電性が得られ、本発明の効果が良好に得られる。導電性カーボンブラックとしては、例えば、ライオン(株)製のライオナイト、ライオン(株)製のケッチェンブラックEC600JD、EC300J等の市販品を使用できる。
上記導電性カーボンブラックのジブチルフタレート吸油量(DBP)は、好ましくは300ml/100g以上、より好ましくは350ml/100g以上である。300ml/100g未満では、充分な導電性を付与できないおそれがある。また、導電性カーボンブラックのDBPは、好ましくは600ml/100g以下、より好ましくは500ml/100g以下、更に好ましくは400ml/100g以下である。600ml/100gを超えると、耐亀裂成長性、操縦安定性が低下するおそれがある。
なお、本明細書において、カーボンブラックのDBPは、JIS K6217-4:2001に準拠して測定される。
上記導電性カーボンブラックの窒素吸着比表面積(NSA)は、700m/g以上が好ましく、800m/g以上がより好ましい。700m/g未満では、充分な導電性を付与できないおそれがある。該NSAは、1300m/g以下が好ましく、1200m/g以下がより好ましく、1100m/g以下が更に好ましい。1300m/gを超えると、低燃費性、耐亀裂成長性が悪化するおそれがある。
なお、本明細書において、カーボンブラックのNSAは、JIS K 6217-2:2001によって求められる。
上記導電性カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、1.0質量部以上であることが好ましく、2.0質量部以上であることがより好ましい。1.0質量部未満であると、充分な導電性を付与できないおそれがある。また、該含有量は、10質量部以下であることが好ましく、5.0質量部以下であることがより好ましい。10質量部を超えると、低燃費性、耐亀裂成長性が低下するおそれがあり、更には、材料コストの上昇や加工性の悪化が懸念される。
上記サイドウォール内側導電層(2)用ゴム組成物は、導電性カーボンブラックと共に導電性カーボンブラック以外のカーボンブラック(以下、「通常のカーボンブラック」ともいう。)を含むことが好ましい。これにより、良好な補強性が得られ、本発明の改善効果が相乗的に得られる。また、導電性カーボンブラックを、通常のカーボンブラックと共に配合することにより、少量の導電性カーボンブラックを配合するのみで、好適に導電性を付与できる。
上記通常のカーボンブラックの窒素吸着比表面積(NSA)は、好ましくは15m/g以上、より好ましくは20m/g以上である。15m/g未満であると、補強性が低下し、所望の性能が得られない傾向がある。また、該NSAは、好ましくは150m/g以下、より好ましくは105m/g以下、更に好ましくは60m/g以下である。150m/gを超えると、低燃費性が悪化する傾向がある。
上記通常のカーボンブラックのジブチルフタレート(DBP)吸油量は、好ましくは60ml/100g以上、より好ましくは70ml/100g以上である。60ml/100g未満であると、補強性が低下し、所望の性能が得られないおそれがある。また、該DBP吸油量は、好ましくは180ml/100g以下、より好ましくは140ml/100g以下、更に好ましくは120ml/100g以下である。180ml/100gを超えると、低燃費性や耐亀裂成長性が低下する傾向がある。
上記通常のカーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは20質量部以上、より好ましくは25質量部以上である。20質量部未満であると、補強性を確保できないおそれがある。該含有量は、好ましくは70質量部以下、より好ましくは50質量部以下である。70質量部を超えると、tanδ(転がり抵抗特性)が悪化する傾向がある。
上記サイドウォール内側導電層(2)用ゴム組成物には、軟化剤を配合してもよい。軟化剤としては、例えば、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイル(アロマ系プロセスオイル)等のプロセスオイルが挙げられる。軟化剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、1~30質量部が好ましく、3~20質量部がより好ましく、3~10質量部が更に好ましい。
上記サイドウォール内側導電層(2)用ゴム組成物には、前記成分以外にも、ゴム組成物の製造に一般に使用される配合剤、例えば、他の補強用充填剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、各種老化防止剤、粘着付与剤、ワックス、硫黄等の加硫剤、加硫促進剤などを適宜配合できる。
<サイドウォール外層>
本発明の空気入りタイヤにおけるサイドウォール外層(1)は、例えば、以下のゴム成分、充填剤等を含むサイドウォール外層(1)用ゴム組成物を用いて作製することができる。
ゴム成分としては、前述のものが挙げられ、例えば、NRやBRを好適に使用できる。充填剤としては、カーボンブラックやシリカ等を使用できる。
上記サイドウォール外層(1)の体積固有抵抗値は、1×10Ω・cm以上である。本発明においては、上記サイドウォール外層(1)の体積固有抵抗をこのような範囲に設定しても、低燃費性や操縦安定性等のタイヤ性能を維持しながら、サイドウォール内側導電層(2)と、これに電気的に接続されたクリンチ、ブレーカー及び通電ゴムの体積固有抵抗を低く調整しているため、空気入りタイヤに発生した静電気をこれらにより形成される電気的な接続通路を介して効果的に放出できる。更に、サイドウォール外層(1)とサイドウォール内側導電層(2)との厚みの比、及び、サイドウォール外層(1)の70℃における貯蔵弾性率E′(1)とサイドウォール内側導電層(2)の70℃における貯蔵弾性率E′(2)との比をそれぞれ特定範囲としているために、同時に、優れた低燃費性、操縦安定性、耐亀裂成長性を得ることも可能となる。
<ビード部>
ビード部は、クリンチゴム3から構成されるクリンチをリムフランジに接する領域に有し、他にチェーファーゴム2から構成されるチェーファーも設けられている。タイヤが走行する際にビード部を介してリムから駆動力が伝達されるが、この際にリムとビード部ゴムとの摩擦で静電気が発生しやすい。クリンチゴム3は、サイドウォール内側導電層13と接触領域を有するので、静電気は該内部導電層を通って接地面に有効に放出される。図1において、クリンチゴム3は、前記サイドウォール内側導電層13と電気的に接続している。
ここで、上記クリンチの体積固有抵抗値は1×10Ω・cm未満、好ましくは1×10Ω・cm以下、より好ましくは1×10Ω・cm以下である。1×10Ω・cm未満にすることで、タイヤの良好な導電性が得られる。
上記クリンチは、ゴム成分、カーボンブラック等を含むクリンチ用ゴム組成物により作製される。
クリンチ用ゴム組成物において、ゴム成分としては、前述のものが挙げられるが、NR、SBR等を好適に使用できる。この場合、クリンチ用ゴム組成物において、ゴム成分100質量%に対して、NRの含有量は、好ましくは10~60質量%、より好ましくは20~40質量%、SBRの含有量は、好ましくは30~90質量%、より好ましくは60~80質量%である。
クリンチ用ゴム組成物に用いられるカーボンブラックの窒素吸着比表面積(NSA)は、好ましくは40~120m/g、より好ましくは60~90m/gである。また、該カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは20~120質量部、より好ましくは40~80質量部である。
<ブレーカー>
ブレーカーゴム8から構成されるブレーカーは、サイドウォール内側導電層13と通電ゴム5とに接し、トレッドゴム6、カーカス9間に配置し、導電性を確保するため、体積固有抵抗値が1×10Ω・cm未満に設定されたものである。該体積固有抵抗値は、好ましくは1×10Ω・cm以下、より好ましくは1×10Ω・cm以下である。
上記ブレーカーは、ゴム成分、カーボンブラック等を含むブレーカー用ゴム組成物により作製される。
ブレーカー用ゴム組成物において、ゴム成分としては、前述のものが挙げられるが、NR等を好適に使用できる。この場合、ブレーカー用ゴム組成物において、ゴム成分100質量%に対して、NRの含有量は、好ましくは50質量%以上、より好ましくは80質量%以上であり、100質量%でもよい。
ブレーカー用ゴム組成物に用いられるカーボンブラックの窒素吸着比表面積(NSA)は、好ましくは40~120m/g、より好ましくは60~90m/gである。また、該カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは20~120質量部、より好ましくは40~80質量部である。
<通電ゴム>
通電ゴム5は、トレッド部に埋設されその一部はタイヤ接地面に露出し、他の一部はブレーカーゴム8と連結(接触)しており、空気入りタイヤの走行時に発生した静電気を接地面に効果的に放出する。図1において通電ゴム5は、トレッド部の中央部に1箇所埋設された構造として示されているが、複数個の通電ゴムを埋設することもできる。そしてタイヤ幅方向の通電ゴムの幅は、例えば、0.2~10mm、好ましくは0.9~1.5mmである。0.2mm未満の場合は通電効果は少なく、一方、10mmを超えるとトレッド部における通電ゴムの接地領域が相対的に増加し、接地特性を損なうおそれがある。また、通電ゴムはタイヤ周方向に連続層として形成することが好ましいが、タイヤ周方向に断続的に形成することもできる。
上記通電ゴムの体積固有抵抗値は、1×10Ω・cm未満である。1×10Ω・cm未満の場合、タイヤの導電性が改善され静電気の放出効果が得られる。好ましくは1×10Ω・cm以下、より好ましくは1×10Ω・cm以下である。
上記通電ゴムは、ゴム成分、カーボンブラック等を通電ゴム用ゴム組成物により作製される。
通電ゴム用ゴム組成物において、ゴム成分としては、前述のものが挙げられるが、SBR、BR等を好適に使用できる。この場合、通電ゴム用ゴム組成物において、ゴム成分100質量%に対して、SBRの含有量は、好ましくは20~80質量%、より好ましくは50~70質量%、BRの含有量は、好ましくは10~70質量%、より好ましくは30~50質量%である。
通電ゴム用ゴム組成物に用いられるカーボンブラックの窒素吸着比表面積(NSA)は、好ましくは60~150m/g、より好ましくは90~120m/gである。また、該カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは20~120質量部、より好ましくは40~70質量部である。
<トレッド部、カーカス>
本発明の空気入りタイヤにおけるトレッドゴムから構成されるトレッド部、及びカーカス(カーカストッピングゴム)は、例えば、以下のゴム成分、充填剤等を含むゴム組成物から構成される。
ゴム成分としては、前述のものが挙げられ、例えば、上記トレッド部にはNR、カーカスにはNRやSBRを好適に使用できる。充填剤としては、カーボンブラックやシリカ等を使用できる。
上記トレッドゴム、サイドウォール外層、カーカスの体積固有抵抗値を、1×10Ω・cm以上に設定しても、転がり抵抗や操縦安定性等のタイヤ性能を維持しながら、サイドウォール内側導電層と、これに電気的に接続されたクリンチ、ブレーカー及び通電ゴムの体積固有抵抗を低く調整している。従って、空気入りタイヤに発生した静電気をこれらにより形成される電気的な接続通路を介して効果的に放出できる。更に、サイドウォール外層(1)とサイドウォール内側導電層(2)との厚みの比、及び、サイドウォール外層(1)の70℃における貯蔵弾性率E′(1)とサイドウォール内側導電層(2)の70℃における貯蔵弾性率E′(2)との比をそれぞれ特定範囲としているために、同時に、優れた低燃費性、操縦安定性、耐亀裂成長性を得ることも可能となる。
本発明の空気入りタイヤは、各タイヤ部材を構成するゴム組成物を用いて通常の方法で製造される。すなわち、前記成分を配合、混練りした各タイヤ部材用ゴム組成物を、未加硫の段階でタイヤ部材の形状にあわせて押出し加工し、他のタイヤ部材とともに、タイヤ成型機上にて通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することによりタイヤを得る。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下に、実施例で用いた各種薬品について説明する。
<材料>
NR:TSR20
BR51:JSR(株)製のJSR BR51(ハイシスBR、Nd系触媒を用いて合成されたBR、シス含量:95質量%)
BR1250H:日本ゼオン(株)製のBR1250H(ローシスBR、Li系触媒を用いて合成されたBR)
VCR617:宇部興産(株)製のUBEPOL VCR617(シンジオタクチックポリブタジエン結晶を含有するBR)
BR150B:宇部興産(株)製のUBEPOL BR150B(ハイシスBR、Ni系触媒を用いて合成されたBR、シス含量:95質量%、ムーニー粘度(100℃):40、Mw/Mn:2.78、ビニル含量:2.0質量%)
SBR1502:住友化学工業(株)製のSBR1502(スチレン含量:23.5質量%)
カーボンブラックN220:キャボットジャパン(株)製のショーブラックN220(NSA:114m/g、DBP:114ml/100g)
カーボンブラックN330:キャボットジャパン(株)製のショーブラックN330(NSA:75m/g、DBP:102ml/100g)
カーボンブラックN550:キャボットジャパン(株)製のショーブラックN550(NSA:40m/g、DBP:121ml/100g)
導電性カーボンブラック:ライオン(株)製のケッチェンブラックEC300J(DBP:360ml/100g、NSA:800m/g)
シリカ:デグッサ社製ウルトラシルVN3(NSA:175m/g)
シランカップリング剤:デグッサ社製のSi266
オイル:(株)ジャパンエナジー製のプロセスX-140
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C
ステアリン酸:日油(株)製のステアリン酸「つばき」
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛
ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックN
ステアリン酸コバルト:日鉱金属(株)製のCOST-S
硫黄:鶴見化学(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤:住友化学(株)製のソクシノールCZ
<サイドウォール内側導電層、クリンチゴム、ブレーカーゴム、通電ゴム、トレッドゴム、サイドウォール外層、カーカスゴムの調製>
表1~7に示す配合成分のうち硫黄及び加硫促進剤を除いた成分を、密閉式バンバリーミキサーを用いて150℃で5分間混練した後、硫黄及び加硫促進剤を加えて、オープンロールを用いて80℃で3分間更に練り込み、未加硫のサイドウォール内側導電層ゴム組成物A、クリンチゴム組成物B、ブレーカーゴム組成物C、通電ゴム組成物D、トレッドゴム組成物E、サイドウォール外層ゴム組成物F、カーカスゴム組成物Gを調製した。
また、各未加硫ゴム組成物を加硫し、加硫ゴム組成物を調製した。
<ゴム組成物の体積固有抵抗>
表1~7のゴム組成物A~Gを用いて厚さ2mm、15cm×15cmの試験片を作成し、ADVANTEST社製の電気抵抗測定器R8340Aを用いて電圧500V、気温25℃、湿度50%の条件で測定した。値が大きいほどゴム組成物の体積固有抵抗は高い。結果を表1~8に示す。
<粘弾性試験>
(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメータVESを用いて、温度70℃、周波数10Hz、初期歪10%及び動歪2%の条件下で、サイドウォール外層用及びサイドウォール内側導電層用の加硫ゴム組成物の損失弾性率、貯蔵弾性率を測定した。結果を表8に示す。
(実施例、比較例)
表1~7のゴム配合で調整したゴム組成物を表8に示す組合せでそれぞれ用い、サイドウォール内側導電層、クリンチゴム、ブレーカーゴム、通電ゴム、トレッドゴム、サイドウォール外層、カーカスゴムに適用し、常法にて加硫成形し、図1に示す構造を有するサイズ215/55R16の空気入りタイヤを作製した。
ここで、試作タイヤの基本構造は次のとおりである。
<カーカスプライ(1枚)>
コード角度:タイヤ周方向に90度
コード材料:ポリエステル 1670dtex/2
<ブレーカー>
コード角度:タイヤ周方向に24度×24度
コード材料:スチールコード(2+2×0.25)
なお、通電ゴムの幅は3mmでタイヤ周方向に連続した構造のものを採用し、サイドウォール外層及びサイドウォール内側導電層の厚みはそれぞれ表8に示す通りとした。
また、ブレーカーゴムとサイドウォール内側導電層の接触はタイヤ周方向に帯状で5mmの幅、ブレーカーゴムと通電ゴムの接触は通電ゴムのタイヤ幅方向の全面、サイドウォール内側導電層とクリンチゴムの接触はカーカス形状に沿って5mm以上の幅の構造のものを採用した。
<層の厚さ>
上記で作製した空気入りタイヤのサイドウォール外層及びサイドウォール内側導電層の厚さを、当該タイヤを解体し光学顕微鏡を用いて測定した。測定結果を表8に示す。
<タイヤの通電性能試験>
図2に示すように、電気抵抗値が1012Ω以上の絶縁板100の上に設置された表面が研磨された金属板101(電気抵抗値:10Ω以下)と、タイヤ・リム組立体を保持する導電性のタイヤ取付軸102と、電気抵抗測定器103とを含む測定装置を使用して、JATMA規格に準拠してタイヤとリムの組立体の電気抵抗値を測定した。なお試験に供するタイヤTとしては、予め表面の離型剤や汚れを充分に除去し、充分に乾燥した状態のものを用いた。またその他の条件は以下の通りである。
リムR:アルミニウム合金製 16×7JJ
荷重:200kPa
試験環境温度(試験室温度):25℃
湿度:50%
電気抵抗測定器の測定範囲:10~1.6×1016Ω
試験電圧(印加電圧):1000V
試験は次のようにして行った。
上記で作製した空気入りタイヤをリムに装着し、タイヤ・リム組立体を準備した。この際、両者の接触部に潤滑剤として石けん水を用いた。準備したタイヤ・リム組立体を試験室内で2時間放置させた後、タイヤ取付軸102に取り付けた。そして、タイヤ・リム組立体に前記荷重を0.5分間負荷し、解放後に更に2分間負荷した。その後、試験電圧を印加し、5分経過した時点で、タイヤ取付軸102と金属板101との間の電気抵抗値を電気抵抗測定器103によって測定した。測定は、タイヤ周方向に90°間隔で4カ所行い、そのうちの最大値を当該タイヤTの電気抵抗値(測定値)とした。なお、電気抵抗値が100MΩ未満であると、タイヤが良好な通電性能を有しているといえる。結果を表8に示す。
<タイヤの重量測定>
タイヤの重量は、一般的な重量計を用いて測定した。
<タイヤの面内ねじり剛性>
基本剛性計測試験機に、上記で作製した空気入りタイヤのタイヤトレッド部全周をクランプで固定して、タイヤ軸を中心としてねじったときのトルクとねじり角との関係から面内ねじり剛性を測定した。測定条件の詳細を下記に記す。なお、面内ねじり剛性が800Nm/deg以上であると、タイヤが良好な操縦安定性を有しているといえる。結果を表8に示す。
測定条件
リム:16×7JJ
内圧:200kPa
測定範囲:0.8±0.2deg
<タイヤの転がり抵抗>
上記で作製した空気入りタイヤを正規リムに装着し、STL社製の転がり抵抗試験機を用いて、下記の条件での転がり抵抗を測定した。そして、測定値の逆数を、比較例4を100として指数表示した。指数が大きいほど転がり抵抗が小さく性能が良好であり、本発明においては、95以上であれば転がり抵抗が良好といえる。結果を表8に示す。
リム:16×7JJ
内圧:200kPa
荷重:4.7kN
速度:80km/h
<タイヤの通電の安定性>
上記タイヤの通電性能試験により、タイヤ周上で4カ所電気抵抗値を測定した。そして、そのいずれの測定値も100MΩ未満である場合に、タイヤの通電の安定性が良好である(○)とし、いずれかの測定値が100MΩ以上である場合は、タイヤの通電の安定性が良好でない(×)として、評価した。
<耐亀裂成長性試験>
上記で作製した空気入りタイヤを装着し、速度80km/h、荷重4.7kNで30000km走行させ、サイドウォール部のクラック成長量を測定し、耐亀裂成長性を評価した。なお、成長量が5mm以下の場合を○、5mmを超える場合を×とした。結果を表8に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000002
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000003
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000004
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000005
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000006
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000007
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000008
表8から、サイドウォール部における、サイドウォール外層(1)とサイドウォール内側導電層(2)との厚みの比を2.0以上とし、サイドウォール外層(1)の70℃における貯蔵弾性率E′(1)とサイドウォール内側導電層(2)の70℃における貯蔵弾性率E′(2)との比を1.3以上とし、サイドウォール内側導電層(2)の体積固有抵抗値を1×10Ω・cm未満とした実施例の空気入りタイヤは、通電性能、低燃費性(転がり抵抗)、操縦安定性、耐亀裂成長性が良好であった。一方、本発明におけるサイドウォール内側導電層に該当する層を有さず、サイドウォール部が1層のサイドウォールゴムよりなる比較例1~4の空気入りタイヤは、性能が劣っていた。また、サイドウォール外層、サイドウォール内側導電層が上記物性のいずれかを満たさない比較例5~6の空気入りタイヤについても、性能が劣っていた。
1   空気入りタイヤ
2   チェーファーゴム
3   クリンチゴム
4   被覆ゴム
5   通電ゴム
6   トレッドゴム
7   サイドウォール外層
8   ブレーカーゴム
9   カーカス
10  ビードエーペックス
11  バンド
12  ビードコア
13  サイドウォール内側導電層
T   タイヤ
R   リム
100 絶縁板
101 金属板
102 タイヤ取付軸
103 電気抵抗測定器

Claims (4)

  1. トレッド部と、サイドウォール部と、リムに当接する領域にクリンチを備えたビード部と、該トレッド部と該サイドウォール部のタイヤの径方向内側を通り、該ビード部に至るように配置されたカーカスと、該トレッド部と該カーカスとの間に配置されたブレーカーと、該ブレーカーと接続し、該トレッド部の表面に露出するように配置された通電ゴムとを備えた空気入りタイヤであって、
    該サイドウォール部が、タイヤ外表面を構成するサイドウォール外層(1)、並びに、該クリンチ及び該ブレーカーと接続し、該カーカスと該サイドウォール外層(1)との間に配置されたサイドウォール内側導電層(2)を含む2層以上のゴムで積層されてなり、
    該クリンチ、該サイドウォール内側導電層(2)、該ブレーカー及び該通電ゴムの体積固有抵抗値が、いずれも1×10Ω・cm未満であり、
    該サイドウォール外層(1)及び該カーカスの体積固有抵抗値が、いずれも1×10Ω・cm以上であり、
    サイドウォール外層(1)とサイドウォール内側導電層(2)との厚みの比(層(1)の厚み/層(2)の厚み)が、2.0以上であり、
    サイドウォール外層(1)の70℃における貯蔵弾性率E′(1)とサイドウォール内側導電層(2)の70℃における貯蔵弾性率E′(2)との比(E′(2)/E′(1))が、1.3以上である空気入りタイヤ。
  2. 前記サイドウォール外層(1)の、70℃における貯蔵弾性率E′(1)が5.0MPa以下であり、かつ、70℃における損失弾性率E″(1)が0.5MPa以下である請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. サイドウォール外層(1)の70℃における損失弾性率E″(1)とサイドウォール内側導電層(2)の70℃における損失弾性率E″(2)との比(E″(2)/E″(1))が、1.5以下である請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記サイドウォール内側導電層(2)が、ゴム成分100質量部に対して、導電性カーボンブラックを1.0~10質量部配合したサイドウォール内側導電層用ゴム組成物を用いて作製されている請求項1~3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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